JP2008125034A - 動画像ファイルおよび画像データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】監視カメラを稼動させて得た動画像ファイルのセキュリティをより確実に確保し得るような仕組みを提供すること。
【解決手段】あるコード列をキーとして用いた暗号化処理を動画像データに施して得た暗号化動画像データ88を含む実体データ部81と、動画像データに復号化処理を施す際に入力される2つのコード列の各々と照合され、それら2つのコード列の各々と一致するときに復号化処理が施される識別コード列である第1識別コード列83および第2識別コード列84、鍵暗号化処理に用いられたコード列である第3識別コード列85を含むヘッダ部81とを含む動画像ファイル。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像ファイル、および画像データ処理装置に関する。
監視カメラとクライアント装置の間に配置され、クライアント装置から受信したコマンドに従って監視カメラを稼動させて得た監視画像データをクライアント装置に送信するサーバ装置が知られている。たとえば、特許文献1に開示されたサーバ装置は、マイクやスピーカを搭載している。このサーバ装置は、マイクにより収音した音の音データをクライアント装置へ送信したり、クライアント装置からのコマンドに従ってスピーカから放音したりといった制御を行うようになっている。
特開2005−318412号公報
ところで、特許文献1に開示された類のシステムを利用するユーザの多くは、監視カメラからビデオデータとして送信されてくる一連の画像データを自らのクライアント装置にて動画像ファイル化し、固有のIDとパスワードによるセキュリティ管理を施した上でデータベースなどのリソースに蓄積記憶している。蓄積記憶される動画像ファイルは不特定多数人に流出する可能性もあるため、IDとパスワードによるセキュリティの確保自体は必須の措置といえる。
しかしながら、この場合、IDやパスワードまでもが流出してしまうと、動画像ファイルのセキュリティを確保できないという問題がある。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、監視カメラを稼動させて得た動画像ファイルのセキュリティをより確実に確保し得るような仕組みを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の好適な態様である動画像ファイルは、あるコード列をキーとして用いた共通鍵暗号化処理を動画像データに施して得た暗号化動画像データを含む実体データ部と、上記動画像データに共通鍵復号化処理を施すハードウェアに入力される2つのコード列の各々と照合され、当該入力された2つのコード列の各々と一致するときに上記ハードウェアによって共通鍵復号化処理が施される識別コード列である第1の識別コード列および第2の識別コード列、および上記共通鍵暗号化処理に用いられたコード列である第3の識別コード列を含むヘッダ部とを有する。
この態様において、前記ヘッダ部は、前記暗号化動画像データを復号化して得られる動画像データをなす一連の画像データのフレーム数を示すフレーム数データと、上記一連の画像データの記録時刻を示す記録時刻データとをさらに含んでもよい。
本発明の別の好適な態様である画像データ処理装置は、動画像データを入力する画像データ入力手段と、第1、第2、および第3の識別コード列を入力するコード列入力手段と、上記コード列入力手段から入力される第3の識別コード列をキーとして用いた共通鍵暗号化処理を施すことにより、暗号化動画像データを取得する暗号化処理手段と、上記コード列入力手段から入力された第1、第2、および第3の識別コード列を含むヘッダ部と上記暗号化処理手段が取得した暗号化動画像データを含む実体データ部とを有する動画像ファイルを生成するファイル生成手段と、を備える。
この態様において、識別コード列の入力を求めるメッセージを出力するメッセージ出力手段と、上記メッセージ出力手段からメッセージを出力した後に、第1、第2、および第3の識別コード列が前記コード列入力手段から再び入力されると、入力された第1および第2の識別コード列の各々が前記生成した動画像ファイルのヘッダ部に含まれる第1および第2の識別コード列の各々と一致するか否か判断する判断手段と、識別コード列の各々が一致すると上記判断手段が判断したとき、前記生成した動画像ファイルの実体データ部に含まれる暗号化動画像データに、上記入力された第3の識別コード列をキーとして用いた共通鍵復号化処理を施すことにより、動画像データを取得する復号化処理手段と、をさらに備えてもよい。
本発明によると、監視カメラを稼動させて得た動画像ファイルのセキュリティをより確実に確保することができる。
(発明の実施の形態)
本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかるデバイス駆動制御システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、このデバイス駆動制御システムは、カメラ装置10とサーバ装置30とを、USB(Universal Serial Bus)ケーブル80により接続する。そして、サーバ装置30と複数台のクライアント装置50の各々を、ネットワーク90を介してそれぞれ接続している。ネットワーク90は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に従ったデータ通信を行う複数のノードの集合体である。
本システムは、駐車場や店舗などといった、監視を要する場所にカメラ装置10を備え付け、サーバ装置30による制御の下にそのカメラ装置10に被監視領域内を撮像させて得た画像データを、クライアント装置50へ配信する。さらに、クライアント装置50は、サーバ装置30から配信される一連の画像データを動画像ファイル化する。
図2は、カメラ装置10のハードウェア概略構成を示す図である。図2に示すように、カメラ装置10は、広角レンズ11、イメージセンサ12、SDRAM(Synchronous DRAM)13、SRAM(Static Random Access Memory)14、マイクロホン15、音声IC(Integrated Circuit)16、ビデオ出力コネクタ17、オーディオ出力コネクタ18、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)19、USBコネクタ20、およびビデオエンコーダ21を備える。
これら各部について詳述すると、まず、広角レンズ11は、180度以上の広視野角を持つ、いわゆる魚眼レンズである。魚眼レンズの射影方式としては、立体射影方式、等距離射影方式、等立体射影方式、正射影方式などがあるが、望ましくは、レンズに結像される像の周辺部のゆがみがより小さな立体射影方式のものであるとよい。図1に示すように、この広角レンズ11は、カメラ装置10のハウジング21の上面に露出されている。イメージセンサ12は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いた光電変換センサであり、複数の受光素子をたとえば縦横3:4の比率でマトリックス状に配列した受光面を有する。
図3は、広角レンズ11とイメージセンサ12の受光面の光学的な位置関係を示す図である。図3に示すように、イメージセンサ12は、その受光面の略垂直方向に広角レンズ11が位置する姿勢で配設される。広角レンズ11が180度以上の広視野角を有することは上述したところであり、その視野角内から広角レンズ11に集光された被監視領域の像は、イメージセンサ12の受光面に結像する。すると、イメージセンサ12は、その受光面の複数の受光素子の各々の受光光量を示す光量値を読み込み、読み込んだ光量値を受光面と同じ縦横比の四角形の画像として並べた輝度分布データを生成する。
図2において、マイクロホン15は、収音した音の波形信号を生成して音声IC16へ供給する。図1に示すように、サーバ装置30の上面には通気孔22が形成されており、マイクロホン15は、この通気孔22の下側に配設されている。音声IC16は、マイクロホン15から供給される波形信号をオーディオ出力コネクタ18へ出力する。また、この音声IC16は、音データの生成を指示する制御信号が自らへ供給されると、マイクロホン15から供給される波形信号を所定の時間長毎にサンプリングし、そのサンプリングにより得た音データをASIC19へ供給する。そして、ASIC19は、音声IC16から供給されてくる音データをSDRAM13に記憶させる。図1に示すように、オーディオ出力コネクタ18は、カメラ装置10のハウジング21の側面に露出されている。よって、このオーディオ出力コネクタ18にスピーカやヘッドフォンを接続すれば、マイクロホン15が収音した音を放音させることができる。
ASIC19は、色変処理部23、JPEGエンジン24、およびUSB通信制御部25として動作するようにカスタマイズされている。そして、SRAM14は、色変処理部23、JPEGエンジン24、およびUSB通信制御部25としてASIC19が動作する際のワークエリアとして利用される。
色変換処理部23は、イメージセンサ12から順次入力される受光素子の光量値をRGB(Red-Green-Blue)表色系の各色のメトリクス値と置き換えて画像データを取得する。この色変換処理部23によって取得される画像データは、一枚の画像を成す各画素の濃度を、たとえば、RGB256階調により表したビットマップデータである。取得された画像データは、SDRAM13に記憶される。。
JPEGエンジン24は、圧縮画像データの生成を指示する制御信号が自らに供給されると、SDRAM13に記憶された画像データにJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式に従った圧縮処理を施し、その圧縮処理により得た圧縮画像データをSDRAM13に記憶させる。圧縮の手順の概要を示すと以下のようになる。まず、画像を所定の画素数毎のブロック単位で離散コサイン変換(DCT)処理および量子化処理することで、ブロック単位での空間周波数成分を得る。画像のブロック単位の周波数成分は、ブロック単位の直流成分と、ブロック単位の複数の交流成分とで構成される。次に、画像の周波数成分毎のエントロピー符号化処理をして、画像のデータ量を減らす。画像の直流成分は、ハフマン符号化などの予測符号化により符号化し、画像の各交流成分は、算術符号化などのランレングス符号化により符号化する。そして、それらの符号化により得たビットストリームにヘッダデータを付加することにより、圧縮画像データが取得される。また、この圧縮画像データは、SDRAM13から読み出され、ビデオエンコーダ21へ供給されるようにもなっている。圧縮画像データの供給を受けたビデオエンコーダ21は、その圧縮画像データを伸張して得た画像信号を、ビデオ出力コネクタ17から出力する。図1に示すように、ビデオ出力コネクタ17は、カメラ装置10のハウジング21の側面に露出されている。よって、このビデオ出力コネクタ17にディスプレイを接続すれば、出力される画像データの画像を表示させることができる
USB通信制御部25は、USBの規格に従った手順でデータの伝送を行う。このUSB通信制御部25は、音データまたは圧縮画像データの生成を指示する制御信号をUSBコネクタ20を介して受信し、その制御信号を音声IC16またはJPEGエンジン24へ供給する。また、USB通信制御部25は、自らが供給した制御信号に応じて音声IC16またはJPEGエンジン24が駆動することによって得られた音データまたは圧縮画像データが、SDRAM13に記憶されると、その記憶されたデータをUSBコネクタ20からサーバ装置30へ送信する。USBの規格では、伝送する各種データを個別に記憶させる、「エンドポイント」と呼ばれる複数のバッファを双方の装置に確保する。そして、両装置の各々のエンドポイント同士を結ぶ、「パイプ」と呼ばれる複数の論理的な通信線を介してデータの伝送が行われる。USB通信制御部25は、まず、「コンフィギュレーション」と呼ばれる設定処理をサーバ装置30との間で執り行い、自らとサーバ装置30との通信に必要な数のエンドポイントおよびパイプを確保する。
上述したように、本実施形態では、カメラ装置10のデバイスを駆動させるための制御信号、その制御信号に応じてカメラ装置10からサーバ装置30へ返信される音データ、および圧縮画像データの3種のデータがUSBケーブル80内を伝送される。よって、コンフィギュレーションでは、3つ以上のデータ伝送用のパイプが確保される必要がある。コンフィギュレーションの完了後、音声IC16またはJPEGエンジン24から各々に固有のエンドポイントにバッファリングされる音データおよび圧縮画像データは、「トランザクション」と呼ばれる単位で読み出される。さらに、そのトランザクションを複数取り纏めた「フレーム」と呼ばれる単位でUSBケーブル80内を伝送される。この伝送は、概ね1ミリ秒/フレームごとに行われる。一方で、同様の手順でサーバ装置30から伝送されてエンドポイントに記憶される制御信号は、音声IC16またはJPEGエンジン24へ直ちに供給される。
図4は、サーバ装置30のハードウェア構成を示す図である。図4に示すように、サーバ装置30は、電源入力部31、電源スイッチ32、リセットスイッチ33、MCU(Micro Controller Unit)34、SDRAM(Synchronous DRAM)35、フラッシュメモリ36、USBコネクタ37、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)38、オーディオコーデック39、およびイーサネット(登録商標)コントローラ40を、例えば、PCI(Peripheral Components Interconnect)システムバスにより接続する。
電源入力部31は、装置内に電力を供給する。電源スイッチ32は、装置の起動を指示する。リセットスイッチ33は、装置の各種設定のリセットを指示する。MCU34は、SDRAM35をワークエリアとして適宜利用しつつフラッシュメモリ36に記憶された各種プログラムを実行することで、カメラデバイス駆動制御部(Camera Device Control Module)41、サーバデバイス駆動制御部(Server Control Module)42、クライアント接続制御部(Client Connection Module)43、オーディオデータ送信制御部(Audio Communication Module)44、ビデオデータ送信制御部(Video Network Transfer Module)45、およびサーバイベント通知制御部(Server Event Notify Module)46を論理的に実現する。これら各部の機能については後に詳述する。また、このMCU34のハードウェア資源の一部は、USB通信制御部47および汎用入出力ポート(GPIO:General Purpose Input Output)48として機能する。
USB通信制御部47は、音データまたは圧縮画像データの生成を指示する制御信号をUSBコネクタ37を介してカメラ装置10へ伝送する。この制御信号の生成はカメラデバイス駆動制御部41が執り行う。また、USB通信制御部47は、その制御信号に応じてカメラ装置10が生成した音データまたは圧縮画像データをUSBコネクタ37を介して受信する。なお、サーバ装置30とカメラ装置10のUSBコネクタ同士を繋ぐUSBケーブル80はシリアル信号としてデータを伝送する一方、サーバ装置30内にてMCU34などの各素子を繋ぐPCIバスはパラレル信号としてデータを伝送する。よって、サーバ装置30内で生成されたデータであってカメラ装置10へ送るデータは、UART38にてシリアル信号化されてから、USBコネクタ37を介した伝送に供される。また、USBコネクタ37から入力されるデータは、UART38にてパラレル信号化されてから、MCU34などによる以降の処理に供される。
汎用入出力ポート48は、3つの信号出力端子と2つの信号入力端子とを有している。信号出力端子には、ランプ91、アラーム92、ファン93がそれぞれ接続される。これらのランプ91、アラーム92、およびファン93の各々は、カメラ装置10の近傍に備え付けられている。そして、ランプ91は、例えば、A.C 5V以上のピーク電圧の制御信号が信号出力端子を介してMCU34から出力されてくると、所定の波長の光を点灯する。アラーム92は、制御信号が信号出力端子を介して出力されてくると、所定の波長の音を放音する。また、ファン93は、制御信号が信号出力端子を介して出力されてくると、回転する。一方、汎用入出力ポート48の信号入力端子には、2つの光学式センサ94,95がそれぞれ接続される。これらの両センサ94,95は、被監視域内に各々のセンシング視野を向けて備え付けられている。そして、自らのセンシング視野内に物体が進入したことを検知すると、例えば、A.C 5V以上のピーク電圧の電気信号を信号入力端子を介してMCU34へ入力する。
オーディオコーデック39は、図示しないコネクタを介してマイクロホン96およびスピーカ97の各々と接続されている。このオーディオコーデック39は、マイクロホン96から入力される音の波形信号をエンコードして得た音データをMCU34へ供給する。また、オーディオコーデック39は、MCU34から供給される音データをデコードして得た波形信号をスピーカ97へ供給する。
イーサネット(登録商標)コントローラ40は、TCP/IPのネットワークインターフェース層に属するプロトコルに従った手順で、他のノードとの間でデータ通信を行う。このネットワークインターフェース層には、イーサネット(登録商標)プロトコル(Ethernet(登録商標) Protocol)などの複数のプロトコルが含まれる。ネットワークインターフェース層よりも上位の、インターネット層、トランスポート層、およびアプリケーション層に属するデータ通信のための処理は、次に説明するクライアント接続制御部43が司る。このイーサネット(登録商標)コントローラ40は、それらの上位の各層の処理を通じてTCPヘッダおよびIPヘッダが付加されたパケットを、クライアント接続制御部43から取得する。そして、そのパケットのIPヘッダに含まれる宛先のIPアドレスを基に自らのルーティングテーブルを照合することで、宛先のIPアドレスまでの経路上の直近のノードを突き止める。そして、そのノードのMAC(Media Access Control)アドレスを含むイーサネット(登録商標)ヘッダをパケットに付加して得たフレームを、ネットワーク90に送出する。すると、そのフレームは、複数のノードをルーティングされて宛先のIPアドレスまで転送される。一方、イーサネット(登録商標)コントローラ40は、他のノードから転送されてきたフレームに含まれるパケットの宛先のIPアドレスが自装置のものであるときは、そのパケットをクライアント接続制御部43へ供給する。
次に、MCU34により実現される各部について説明する。クライアント接続制御部43は、自装置またはカメラ装置10に内蔵されたデバイスの駆動を指示するコマンドをクライアント装置50から受信してカメラデバイス駆動制御部41またはサーバデバイス駆動制御部42へ供給する。そして、サーバデバイス駆動制御部42は、そのコマンドに応じた制御信号を、汎用入出力ポート48に接続されたデバイス(ランプ91、アラーム92、ファン93)へ供給する。
一方、カメラデバイス駆動制御部41は、自らに供給されるコマンドに応じた制御信号を、カメラ装置10へ供給する。そして、その制御信号に従い、カメラ装置10に内蔵されたデバイス(音声IC16またはJPEGエンジン24)が駆動すると、駆動の結果として得られる音データまたは圧縮画像データがカメラ装置10からサーバ装置30へ伝送される。サーバ装置30のオーディオデータ送信制御部44およびビデオデータ送信制御部45は、それらの伝送されたデータをクライアント接続制御部43を介してクライアント装置50へ送信する。
また、センシング視野内に物体が進入したことを検知したセンサ94,95から汎用入出力ポート48を介して電気信号が入力されると、サーバイベント通知制御部46は、センサ94,95が物体を検知したことを示すイベントデータを、クライアント接続制御部43を介してクライアント装置50へ送信する。
これら各部の処理についてさらに詳述する。クライアント接続制御部43は、自装置にアクセスしてきたクライアント装置50との間でコネクションを確立する。このコネクションの確立は、トランスポート層に属するプロトコルの1つであるTCPに従った以下の手順で行われる。まず、コネクションの確立を求める、SYN(Synchronize)のコードビットをTCPヘッダに含むパケットが、クライアント装置50からクライアント接続制御部43へ送信される。そのパケットを受信したクライアント接続制御部43は、ACK(Acknowledgement)とSYNのコードビットを含むパケットをクライアント装置50へ返信する。そして、クライアント装置50から、ACKのコードビットを含むパケットがクライアント装置50へ送信されることにより、以降の両者のデータ伝送に用いられるデータ通信路が形成される。この形成されたデータ通信路は、クライアント装置50またはクライアント接続制御部43の一方から、ACKとFIN(Finish)のコードビットを含むパケットが他方へ送信されるまで維持される。なお、クライアント接続制御部43は、マルチタスクによる時分割処理を行うことにより、同時に複数のクライアント装置50と個別のデータ通信路を形成し、それらを維持することが可能である。
サーバ装置30とクライアント装置50との間にデータ通信路が形成されると、サーバ装置30またはカメラ装置10に内蔵されたデバイスの駆動を指示するコマンドが、そのクライアント装置50から送信される。コマンドには、ランプ91の駆動を指示するランプ駆動コマンド、アラーム92の駆動を指示するアラーム駆動コマンド、ファン93の駆動を指示するファン駆動コマンド、カメラ装置10の音声IC16の駆動を指示する音声IC駆動コマンド、JPEGエンジン24の駆動を指示するJPEGエンジン駆動コマンドの5種がある。これら5種のいずれが送信されるかは、クライアント装置50の操作に依存して決定付けられる。
クライアント装置50からサーバ装置30へコマンドが送信されると、サーバ装置30のクライアント接続制御部43は、そのコマンドが、ランプ駆動コマンド、アラーム駆動コマンド、ファン駆動コマンド、音声IC駆動コマンド、およびJPEGエンジン駆動コマンドのいずれかであるかを判断する。そして、ランプ駆動コマンド、アラーム駆動コマンド、またはファン駆動コマンドであればサーバデバイス駆動制御部42へ、音声IC駆動コマンド、またはJPEGエンジン駆動コマンドであればカメラデバイス駆動制御部41へそれぞれ供給する。
コマンドの供給を受けたサーバデバイス駆動制御部42は、そのコマンドに応じた制御信号を汎用入出力ポート48から出力する。これにより、ランプ91の点灯、アラーム92の放音、ファン93の回転が行われる。一方、コマンドの供給を受けたカメラデバイス駆動制御部41は、そのコマンドに応じて生成した制御信号をUSB通信制御部47へ供給する。USB通信制御部47は、その制御信号をUSBコネクタ37からカメラ装置10へ伝送する。カメラ装置10へ制御信号が伝送されると、制御信号に応じてその音声IC16またはJPEGエンジン24が駆動し、駆動の結果として得られた音データまたは圧縮画像データがSDRAM13に記憶される。USB通信制御部25は、SDRAM13に記憶された音データまたは圧縮画像データをUSBコネクタ20からサーバ装置30へ伝送する。
カメラ装置10からサーバ装置30へ伝送された音データは、USB通信制御部47を介してオーディオデータ送信制御部44へ供給される。また、カメラ装置10からサーバ装置30へ伝送された圧縮画像データは、USB通信制御部47を介してビデオデータ送信制御部45へ供給される。音データの供給を受けたオーディオデータ送信制御部44、および圧縮画像データの供給を受けたビデオデータ送信制御部45は、それらのデータを所定のバイト長ずつ内包させて得た一連のパケットを、イーサネット(登録商標)コントローラ40からクライアント装置50へ送信する。また、センサ94,95から汎用入出力ポート48を介して電気信号が入力されたとき、サーバイベント通知制御部46はイベントデータを生成し、そのイベントデータを所定のバイト長ずつ内包させて得た一連のパケットを、イーサネット(登録商標)コントローラ40からクライアント装置50へ送信する。
なお、音データおよび圧縮画像データの送信は、駆動のトリガーとなる制御信号がサーバ装置30からカメラ装置10へ送信されてから、所定の時間長(例えば、10分、以下、「デフォルト記録時間長」と呼ぶ)に渡って継続される。したがって、サーバ装置30へ音声IC駆動コマンドを発信したクライアント装置50には、デフォルト記録時間長の間のサンプリング数に相当する音声データが送信される。また、JPEGエンジン駆動コマンドを発信したクライアント装置50には、デフォルト記録時間長の間に撮像されたフレームの各々に相当する画像データを圧縮して得た一連の圧縮画像データが送信される。さらに、それらの画像データには、各々の記録時刻を示すタイムスタンプが内包される。
なお、本実施形態では、コマンド、音データ、圧縮画像データ、およびイベントデータが、各々に固有のプロトコルに従ってそれぞれパケット化される。つまり、本実施形態では、コマンド、音データ、圧縮画像データ、およびイベントデータのやりとりに採用されるネットワーク層のプロトコルが異なる。これにより、性質の異なる4つのデータを1つのデータ通信路を介してやりとりできる。
ここで、サーバ装置30の起動操作が行われた後、カメラデバイス駆動制御部41、サーバデバイス駆動制御部42、クライアント接続制御部43、オーディオデータ送信制御部44、ビデオデータ送信制御部45、およびサーバイベント通知制御部46の各部がMCU34に形成されるまでの起動処理について、図5を参照して説明しておく。
サーバ装置30の電源スイッチ32が投入されると(S100)、ブートローダ(Boot Loader)が起動され(S110)、オペレーティングシステム(Operating System)カーネルが起動される(S120)。続いて、OSのファイルシステムが起動され(S130)、アプリケーションの起動を開始するコマンド(サーバスタートアプリケーション:Start Server Allpication)が実行される(S140)。
さらに、システムを初期化するためのコマンド(サーバシステムイニシアライズ:Server System Initialize)が実行された後(S150)、上述した各制御部をそれぞれ実現させるためのプログラムモジュールをフラッシュメモリ36からサーチする(S160)。次に、各制御部の機能を調停するためのコマンド(コンフィギュレーション:Configuration)のコマンドが実行され(S170)、カメラデバイス駆動制御部41を実現するプログラムが起動される(S180)。
ステップS180の実行を経てカメラデバイス駆動制御部41が実行されると、今度は、クライアント接続制御部43を実現するプログラムが起動される(S190)。そして、ビデオデータ送信制御部45、サーバデバイス駆動制御部42、サーバイベント通知制御部46、およびオーディオデータ送信制御部44の各部を実現するためのプログラムがそれぞれ起動される(S200〜S230)。
図6は、クライアント装置50のハードウェア概略構成を示す図である。図5に示すように、クライアント装置50は、CPU(Central Processing Unit)51(暗号化処理手段、ファイル生成手段、メッセージ出力手段、判断手段、および復号化処理手段に相当)、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、ハードディスク54、コンピュータディスプレイ55、マウス56、キーボード57(コード列入力手段に相当)、およびネットワークインターフェースカード58(画像データ入力手段に相当)を、例えば、PCIシステムバスにより接続する。
CPU51は、RAM52をワークエリアとして利用しつつROM53やハードディスク54に記憶された各種プログラムを実行することにより、装置全体を制御する。ネットワークインターフェースカード58は、TCP/IPのネットワークインターフェース層に属するプロトコルに従った手順で、他のノードとの間でデータ通信を行う。ネットワークインターフェース層よりも上位の層に属する、データ通信のための処理は、各種プログラムを実行するCPU51によってソフトウェア的に実現される。
ROM53には、IPL(Initial Program Loader)などの簡易なプログラムが記憶される。ハードディスク54には、通信制御プログラム54a、コマンド制御プログラム54b、イベント提示プログラム54c、動画像データ生成プログラム54d、動画像データ暗号化プログラム54e、および動画像データ復号化プログラム54fが記憶される。
通信制御プログラム54aは、ネットワークインターフェース層よりも上位の層に属する処理を司る。コマンド制御プログラム54bは、マウス56およびキーボード57の操作を介して指定された各種コマンド(ランプ駆動コマンド、アラーム駆動コマンド、ファン駆動コマンド、音声IC駆動コマンド、JPEGエンジン駆動コマンド)を送信する処理を司る。イベント提示プログラム54cは、サーバ装置30からイベントデータを受信した旨のメッセージをコンピュータディスプレイ55に表示させる処理を司る。動画像データ生成プログラム54dは、JPEGエンジン駆動コマンドに応答してサーバ装置30から送信されてくる一連の圧縮画像データをMPEG(Moving Picture Experts Group)の動画像ファイル化する処理を司る。動画像データ暗号化プログラム54eは、動画像データに暗号化処理を施す処理を司る。動画像データ復号化プログラム54fは、動画像データに復号化処理を施す処理を司る。
次に、本実施形態の特徴的な動作である動画像ファイル生成処理および動画像ファイル再生処理について説明する。
図7および図8は、動画像ファイル生成処理を示すフローチャートである。図7および図8に示す一連の処理は、JPEGエンジン駆動コマンドをサーバ装置30へ送信した後、そのコマンドに応じてJPEGエンジン24が駆動することによって得られた最初の圧縮画像データを受信したことをトリガーとして開始される。
圧縮画像データを受信したクライアント装置50のCPU51は、その圧縮画像データをRAM52に記憶させた後(S300)、所定の時間長に渡って次の圧縮画像データの送信を待つ。そして、その時間長の間に次の圧縮画像データを受信すると、ステップ300に戻り、その圧縮画像データをRAM52に記憶させる。一方、所定の時間長が経過しても次の圧縮画像データを受信しなければ、RAM52にそれまで記憶した一連の圧縮画像データの各々に伸張処理を施すことにより、一連の画像データを復元する(S310)。このステップ310で取得される一連の画像データの各々は、ビットマップデータである。ステップ310で一連の画像データを取得したCPU51は、それらの一連の画像データにMPEG(Moving Picture Experts Group)方式に従った圧縮処理を施すことにより、圧縮動画像データを取得する(S320)。
続いて、CPU51は、認証コード登録画面をコンピュータディスプレイ55に表示させる(S330)。この画面には、「IDおよびパスワードとして登録する識別コード列を入力して下さい。」という内容の文字列が表示される。そして、その文字列の下には、コード列をそれぞれ入力するための2つの入力欄が表示される。認証コード登録画面を参照したユーザは、マウス56およびキーボード57を操作することにより、各入力欄にコード列をそれぞれ入力する。
CPU51は、認証コード登録画面の2つの入力欄にコード列が入力されると、それらのコード列をRAM52に記憶させる(S340)。続いて、CPU51は、暗号化問合せ画面をコンピュータディスプレイ55に表示させる(S350)。この画面には、「動画像データを暗号化しますか。」という内容の文字列が表示される。その下には、「はい」、および「いいえ」とそれぞれ記したボタンが表示される。認証コード登録画面を参照した利用者は、「はい」、および「いいえ」のいずれかのボタンを選択する。
認証コード登録画面にて、「はい」が選択されると、CPU51は、キーコード登録画面をコンピュータディスプレイ55に表示させる(S360)。この画面には、「暗号化および復号化のキーとして登録する識別コードを入力してください。共通鍵方式に従って暗号化および復号化が行われますので、入力した識別コードは秘密にしておいてください。」という内容の文字列が表示される。そして、その文字列の下には、コード列を入力するための1つの入力欄が表示される。キーコード登録画面を参照した利用者は、マウス56およびキーボード57を操作することにより、入力欄にコード列を入力する。
CPU51は、キーコード入力画面の入力欄にコード列が入力されると、そのコード列をRAM52に記憶させる(S370)。さらに、CPU51は、ステップS370でRAM52に記憶させたコード列をキーとして用いた暗号化処理を、ステップS320で取得した圧縮動画像データに施し、暗号化動画像データを取得する(S380)。一方、暗号化問合せ画面にて、「いいえ」が選択されると、ステップS350〜ステップS380を実行することなく、次のステップに進む。
続いて、CPU51は、動画像ファイルを生成し(S390)、その動画像ファイルをハードディスク54の空き領域に記憶させる(S400)。図9は、暗号化問合せ画面にて「はい」が選択された場合にステップS390で生成される動画像ファイルのデータ構造図である。図9に示す動画像ファイルは、ヘッダ部81と実データ部82とを有する。ヘッダ部81には、第1識別コード列83、第2識別コード列84、第3識別コード列85、フレーム数データ86、および記録時刻データ87が内包される。第1識別コード列83は、ステップS340でRAM52に記憶された2つのコード列のうち、認証コード登録画面にてIDとして入力されたコード列である。第2識別コード列84は、ステップS340でRAM52に記憶された2つのコード列のうち、認証コード登録画面にてパスワードとして入力されたコード列である。第3識別コード列85は、ステップS370にてRAM52に記憶されたコード列である。また、フレーム数データ86は、動画像データとして圧縮された静止画の数であり、ステップS300のループを経てRAM52に記憶された圧縮画像データの数を示す値である。記録時刻データ87は、ステップ300にてRAM52に最初に記憶された圧縮画像データに含まれるタイムスタンプと、以降のループを経てRAM52に最後に記憶された圧縮画像データに含まれるタイムスタンプである。実データ部82には、ステップS380で取得された暗号化動画像データ88が内包される。一方、暗号化問合せ画面にて「いいえ」が選択された場合、ヘッダ部81に第3識別コード列85は含まれず、また、実データ部82には、ステップS320で取得された圧縮動画像データがそのまま内包されることになる。
図10および図11は、動画像ファイル再生処理を示すフローチャートである。図10および図11に示す一連の処理は、クライアント装置50のマウス56およびキーボード57が操作されることにより、動画像ファイルの再生が指示されたことをトリガーとして開始される。動画像ファイルの閲覧が指示されると、クライアント装置50のCPU51は、そのコマンドの指示にかかる動画像ファイルをハードディスク54からRAM52へ読み出す(S500)。
続いて、CPU51は、認証コード入力画面をコンピュータディスプレイ55に表示させる(S510)。この画面には、「IDおよびパスワードを入力してください。」という内容の文字列が表示される。そして、その文字列の下には、コード列をそれぞれ入力するための2つの入力欄が表示される。認証コード入力画面を参照した利用者は、動画像ファイルの生成時にIDおよびパスワードとして登録しておいたコード列をそれぞれ入力する。
CPU51は、認証コード入力画面の2つの入力欄にコード列が入力されると、その対をなすコード列の各々が、ステップ500でRAM52に読み出した動画像ファイルのヘッダ部81の第1識別コード列83および第2識別コード列84と一致するか否か判断する(S520)。
ステップS520にてコード列の一方または両方が一致しないと判断したCPU51は、認証コードの再入力を促すべく、ステップ510に戻る。一方、ステップS520にてコード列の両方が一致すると判断したCPU51は、ステップS500でRAM52に読み出した動画像ファイルの実データ部82に暗号化動画像データと圧縮動画像データのいずれが含まれているか判断する(S530)。
ステップS530にて実データ部82に暗号化動画像データが含まれていると判断したCPU51は、キーコード入力画面をコンピュータディスプレイに表示させる(S540)。この画面には、「復号化のためのキーを入力してください。」という内容の文字列が表示される。そして、その文字列の下には、コード列を入力するための1つの入力欄が表示される。キーコード入力画面を参照した利用者は、動画像ファイルの生成時に暗号化および復号化のキーとして登録しておいたコード列を入力する。
CPU51は、キーコード入力画面の入力欄にコード列が入力されると、ステップ500でRAM52に読み出した動画像ファイルの実データ部82に内包されている暗号化動画像データを抽出する(S550)。さらに、CPU51は、キーコード入力画面の入力欄に入力されたコード列をキーとして用いた復号化処理をステップS550で抽出した暗号化動画像データに施し、もとの圧縮動画像データを取得する(S560)。一方、ステップS530にて実データ部82に圧縮動画像データが含まれていると判断したCPU51は、その圧縮動画像データを抽出する(S570)。
CPU51は、ステップS560で取得し、または、ステップS570で抽出した圧縮動画像データにMPEGに従った伸張処理を施すことにより、一連の画像データを取得し、それらの一連の画像データをコンピュータディスプレイ55に順次表示させる(S580)。
以上説明した本実施形態によると、クライアント装置50を利用する利用者は、自らのクライアント装置50からサーバ装置30へアクセスしてサーバ装置30との間にデータ通信路を形成し、カメラ装置10の音声IC16またはJPEGエンジン24の駆動を指示するコマンドを送信することにより、カメラ装置10の被監視領域内から収音した音の音データ、または、その被監視領域内を撮像して得た画像の圧縮画像データの配信を受けることができる。そして、その音声IC16またはJPEGエンジン24の駆動を指示するコマンド、そのコマンドに応じて生成される音データおよび圧縮画像データ、ならびにイベントデータは、はじめに形成された1つのデータ通信路を介してやりとりされるようになっている。よって、サーバ装置30とクライアント装置50の間で複数のデータ通信路を個別に確保することなく、サーバ装置30を介したカメラ装置10の遠隔操作とその操作により得られたデータの取得とを実現することができる。また、それらの複数の種類のデータの各々の転送先となるポートも1つだけ確保すれば済む。さらに、サーバ装置30とクライアント装置50との間のデータのやりとりに用いるポートのポート番号も1つだけ指定すればよいので、後から容易に変更することができる。よって、ポート番号が悪意者に漏洩するなどしたときも、新たなポート番号へと変更した上で以降のデータのやりとりを滞りなく行うことができる。
上記実施形態において、カメラ装置10に内蔵されるASIC19は、JPEGエンジン24として機能するようにカスタマイズされている。そして、カメラ装置10は、自らの広角レンズ11の視野内の像のビットマップデータである画像データをこのJPEGエンジン24により圧縮した上で、サーバ装置30へ伝送するようになっている。よって、サーバ装置30の側に画像データ圧縮のためのモジュールを搭載する必要がなくなるため、その処理負担を軽減できる。また、圧縮画像データは非圧縮のビットマップデータよりもデータ量が小さいので、USBケーブル80のトラフィックを軽減できる。
上記実施形態において、サーバ装置30は、ビデオ出力コネクタ17およびオーディオ出力コネクタ18を搭載しており、これら両コネクタにディスプレイやヘッドフォンを接続すれば、サーバ装置30の撮像した画像や収音した音を直ちに確認することもできる。よって、サーバ装置30の設置場所に専用の監視要員を常駐させ、サーバ装置30に接続したディスプレイやヘッドフォンを介して、監視要員よる直接的な監視を行わせることもできる。
上記実施形態において、クライアント装置50は、サーバ装置30から送信される一連の画像データからMPEGの圧縮動画像データを取得し、その動画像データを含む動画像ファイルを、IDとパスワードとによるセキュリティ管理を施した上でハードディスク54に蓄積記憶させるようになっている。また、圧縮動画像データは、利用者が入力したコード列をキーとする暗号化処理を施した上で動画像ファイルに内包させることもできるし、そのような暗号化処理を施さない圧縮動画像データのままで動画像ファイルに内包させることもできる。よって、クライアント装置50を利用する利用者は、カメラ装置10を稼動を稼動させて得た動画像ファイルのセキュリティをより確実に確保することができる。
(他の実施形態)
本発明は、種々の変形実施が可能である。
上記実施形態において、カメラ装置10の色変換処理部23、JPEGエンジン24、およびUSB通信制御部25は、ASIC19により形成されている。これに対し、それら各部を、たとえば、DSP(Digital Signal Processor)などの別のハードウェアにより形成してもよい。また、メモリ上に展開したプログラムとそのプログラムを実行するCPUなどの汎用演算装置とにより、それら各部をソフトウェア的に実現してもよい。
上記実施形態では、サーバ装置30との間にコネクションを確立したクライアント装置50からコマンドが送信されると、そのコマンドを受信したサーバ装置30が直ちに駆動するようになっている。これに対し、サーバ装置30が各クライアント装置50に対してIDとパスワードとによる認証処理を行い、認証処理を経たクライアント装置50からのコマンドのみを受領するようにしてもよい。
上記実施形態において、サーバ装置30は、音声IC駆動コマンドまたはJPEGエンジン駆動コマンドをクライアント装置50から受信すると、カメラ装置10による音データまたは圧縮画像データの生成を直ちに開始させるようになっている。これに対し、このようなマニュアル駆動によるデータの生成に加え、あらかじめ設定しておいた時刻に至ったことをトリガーとして音データまたは圧縮画像データの生成を開始するスケジュール駆動ができるようにしてもよい。
上記実施形態において、サーバ装置30から受信した一連の圧縮画像データを基に動画像ファイルを生成したクライアント装置50は、その動画像ファイルを自らのハードディスク54に記憶させるようになっている。これに対し、データベースサーバ装置をネットワーク上に設置し、そのデータベースサーバ装置に動画像ファイルを記憶させるようにしてもよい。そして、データベースサーバ装置にログインするための固有のIDとパスワードを利用者に交付し、そのIDとパスワードによる認証を条件に、動画像ファイルの記憶および閲覧がなされるようにするとなおよい。
上記実施形態において、動画像ファイルを生成する際、利用者は、第3の識別コードを用いた圧縮動画像データの暗号化の有無を選択できるようになっている。これに対し、第3の識別コードの入力を不可避とし、すべての圧縮動画像データに暗号化処理を施した上で動画像ファイルに内包させるようにしてもよい。
上記実施形態において、カメラ装置10のビデオエンコーダ21は、ASIC19とは別のモジュールとして搭載されている。これに対し、ASIC19に圧縮画像データの伸張の機能を持たせ、ビデオエンコーダ21を搭載しない構成をとってもよい。
実施形態にかかるデバイス駆動制御システムの全体構成図である。 カメラ装置のハードウェア概略構成図である。 広角レンズとイメージセンサの位置関係を示す図である。 サーバ装置のハードウェア概略構成図である。 サーバ装置の起動処理を示すフローチャートである。 クライアント装置のハードウェア概略構成図である。 動画像ファイル生成処理を示すフローチャートである(前半部分)。 動画像ファイル生成処理を示すフローチャートである(後半部分)。 動画像ファイルのデータ構造図である。 動画像ファイル再生処理を示すフローチャートである(前半部分)。 動画像ファイル再生処理を示すフローチャートである(後半部分)。
符号の説明
10…カメラ装置、11…広角レンズ、12…イメージセンサ、13…SDRAM、14…SRAM、15…マイクロホン、16…音声IC、17…ビデオ出力コネクタ、18…オーディオ出力コネクタ、19…ASIC、20…USBコネクタ、21…ビデオエンコーダ、30…サーバ装置、31…電源入力部、32…電源スイッチ、33…リセットスイッチ、34…MCU、35…SDRAM、36…フラッシュメモリ、37…USBコネクタ、38…UART、39…オーディオコーデック、40…イーサネット(登録商標)コントローラ、41…カメラデバイス駆動制御部、42…サーバデバイス駆動制御部、43…クライアント接続制御部、44…オーディオデータ送信制御部、45…ビデオデータ送信制御部、46…サーバイベント通知制御部、47…USB通信制御部、48…汎用入出力ポート、50…クライアント装置、51…CPU(暗号化処理手段、ファイル生成手段、メッセージ出力手段、判断手段、および復号化処理手段に相当)、52…RAM、53…ROM、54…ハードディスク、55…コンピュータディスプレイ、56…マウス、57…キーボード(コード列入力手段に相当)、58…ネットワークインターフェースカード(画像データ入力手段に相当)

Claims (4)

  1. あるコード列をキーとして用いた共通鍵暗号化処理を動画像データに施して得た暗号化動画像データを含む実体データ部と、
    上記動画像データに共通鍵復号化処理を施すハードウェアに入力される2つのコード列の各々と照合され、当該入力された2つのコード列の各々と一致するときに上記ハードウェアによって共通鍵復号化処理が施される識別コード列である第1の識別コード列および第2の識別コード列、および上記共通鍵暗号化処理に用いられたコード列である第3の識別コード列を含むヘッダ部と、
    を有することを特徴とする動画像ファイル。
  2. 前記ヘッダ部は、
    前記暗号化動画像データを復号化して得られる動画像データをなす一連の画像データのフレーム数を示すフレーム数データと、
    上記一連の画像データの記録時刻を示す記録時刻データと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の動画像ファイル。
  3. 動画像データを入力する画像データ入力手段と、
    第1、第2、および第3の識別コード列を入力するコード列入力手段と、
    上記コード列入力手段から入力される第3の識別コード列をキーとして用いた共通鍵暗号化処理を施すことにより、暗号化動画像データを取得する暗号化処理手段と、
    上記コード列入力手段から入力された第1、第2、および第3の識別コード列を含むヘッダ部と上記暗号化処理手段が取得した暗号化動画像データを含む実体データ部とを有する動画像ファイルを生成するファイル生成手段と、
    を備えた画像データ処理装置。
  4. 識別コード列の入力を求めるメッセージを出力するメッセージ出力手段と、
    上記メッセージ出力手段からメッセージを出力した後に、第1、第2、および第3の識別コード列が前記コード列入力手段から再び入力されると、入力された第1および第2の識別コード列の各々が前記生成した動画像ファイルのヘッダ部に含まれる第1および第2の識別コード列の各々と一致するか否か判断する判断手段と、
    識別コード列の各々が一致すると上記判断手段が判断したとき、前記生成した動画像ファイルの実体データ部に含まれる暗号化動画像データに、上記入力された第3の識別コード列をキーとして用いた共通鍵復号化処理を施すことにより、動画像データを取得する復号化処理手段と、
    をさらに備えた請求項3記載の画像データ処理装置。
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