JP2008124585A - 無線通信システム並びに無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射器側のアンテナの終端操作を行なうアンテナ・スイッチの駆動速度の限界を超えて反射波伝送の高速化を実現する。
【解決手段】非接触伝送装置からn個の無変調キャリアを送信する。携帯端末装置側では、n個の無変調キャリアをn個のフィルタにより分離すると、n個のアンテナ・スイッチを用いて各無変調キャリアをシリアル・パラレル変換したn個の送信データで変調を施して、それぞれ変調速度fmとなる変調反射波信号を生成し、合計でn・fmの変調速度を実現する。n個の周波数は、変調速度fmの整数倍の間隔、すなわち互いのヌル点に配置され、キャリア間の干渉は抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、比較的近距離の機器間において低消費電力の通信動作を実現する無線通信システム並びに無線通信装置に係り、特に、非接触伝送装置側からの無変調キャリアの送信と、携帯端末装置側におけるアンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用した反射波伝送方式によりデータ通信を行なう無線通信システム並びに無線通信装置に関する。
さらに詳しくは、本発明は、反射波伝送により画像などの大容量データを高速に伝送する無線通信システム並びに無線通信装置に係り、特に、反射器側のアンテナの終端操作を行なうアンテナ・スイッチの駆動速度の限界を超えて反射波伝送の高速化を実現する無線通信システム並びに無線通信装置に関する。
無線通信技術は、有線通信方式におけるケーブルの配線からユーザを解放するシステムとして期待され、急速に普及してきている。ここで言う無線通信には、携帯電話(PDC:Personal Digital Cellular)やPHS(Personal Handyphone System)、IEEE802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth通信などが挙げられる。
また、最近ではRFID(Radio Frequency IDentifier)などに使用される非接触通信方式を利用したデータ通信システムについて提案がなされている。非接触の通信方法には、静電結合方式、電磁誘導方式、電波通信方式などが挙げられる。このうち電波通信方式のRFIDシステムは、受信した無変調キャリアに対し変調処理を施した反射波によりデータを送信する反射器と、反射器からの変調反射波信号からデータを読み取る反射波読取器で構成され、「バックスキャッタ」とも呼ばれる反射波伝送を行なう。
反射器は、反射波読取器から無変調キャリアが送られてくると、アンテナ負荷インピーダンスの切り替え操作などに基づいてその反射波に変調を施してデータを重畳する。すなわち、反射器側ではキャリア発生源が不要であることから、低消費でデータ伝送動作を駆動する。そして、反射波読取器側では、このような変調反射波を受信し、復調並びに復号処理して伝送データを取得することができる。
また、反射器においてアンテナの負荷インピーダンスを変化させるためのアンテナ・スイッチを、送受信処理用の回路モジュールに組み込んでCMOSトランジスタで構成することもできるが、回路モジュールとは切り離して、ガリウム砒素(GaAs)のIC(Integrated Circuit)で構成することで、低消費電力で高速な切り替え動作が可能となる。後者の場合、反射波変調によるデータ伝送レートが向上するとともに、その消費電力は数10μW以下に抑制される。したがって、無線LANでは通信時に数百mW〜数W程度の電力を消費することを考慮すると、反射波通信は一般的な無線LANの平均消費電力と比較すると圧倒的な性能差を持つと言える(例えば、特許文献1を参照のこと)。
反射器を搭載した端末は受信電波を反射する動作を行なうだけであるから、無線局とはみなされず、電波通信に課される法規制の対象外として扱われる。また、電磁誘導方式など他の非接触通信システムでは数MHz〜数百MHz(例えば13.65MHz)の周波数を用いるのに対し、反射波通信方式では例えばISM(Industrory Science and Medical Band)と呼ばれる2.4GHz帯の高帯域を用いた高速なデータ伝送を実現することができる。
例えば、デジタルカメラや、ビデオ・カメラ、携帯電話、携帯情報端末、携帯型音楽再生装置など、消費電力を極力抑えたいモバイル系の端末機器に反射器を組み込み、テレビ、モニタ、プリンタ、PC、VTR、DVDプレイヤなど、据え置き型の家電製品などからなるホスト機器に反射波読取器を組み込む。そして、カメラ付き携帯電話やデジタルカメラで撮った画像データを、反射波伝送路を経由でPCにアップロードし、画像データの蓄積や表示出力、プリントアウトなどを行なうことができる。
図4には、反射器と反射波読取器間で反射波伝送を行なう通信システムの構成例を示している。例えば、反射器は携帯電話100として、反射波読取器は非接触伝送装置101としてそれぞれ構成されている。
携帯電話100は、アンテナ201と、アンテナ・スイッチ202と、アンプ205と、判定部206と、ベースバンド処理部208と、携帯電話部209を備えている。
アンテナ・スイッチ202は、例えば単極双投(SPDT)スイッチで構成され、接点203及び204を備えている。接点204は、受信時にはオンに、送信時にはオフに制御される。
接点203は、送信時の反射波生成用であり、ベースバンド処理部208から供給される送信データ(TXDATA)に従って、オンオフ制御される。アンテナ201の負荷インピーダンスは、接点203がオンのときはショート、接点203がオフのときはオープンに制御され、非接触伝送装置101からの無変調キャリアの反射波に対してPSK(Phase Shift Keying)変調を掛けることが可能となる。このようにして反射波伝送が実現される。アンテナ・スイッチ202にガリウム砒素のFETを用いれば、50MHz程度の切り替え速度が可能で、すなわち50Mbpsの高速伝送が可能となる。
携帯電話100は、データ受信時には、非接触伝送装置101から送られてくるASK変調波信号をアンテナ201で受信すると、アンテナ・スイッチ204を経由して、アンプ205で増幅され、判定部208で受信データに変換される。そして、ベースバンド処理部208は、通信制御を行ない、携帯電話部209と送受信データの授受を行なう。
一方、非接触伝送装置101は、アンテナ211と、送信波と受信波を分離するサーキュレータ212と、受信部213と、送信部214と、周波数f1のローカル発振器217と、ベースバンド処理部215と、インターフェース部216を備えている。
ローカル発振器217で生成された無変調キャリアf1は、送信部214で増幅され、サーキュレータ212を経由して、アンテナ211より周波数f1として送信される。変調反射波信号の受信時には、送信部214は、周波数f1のローカル信号が無変調キャリアとしてそのままアンテナ211から送出される。また、送信時には、送信部214は、周波数f1のローカル信号をベースバンド処理部215で生成された送信データでASK変調して、同様にアンテナ211より送信する。
上述したように、携帯電話100側では、送信時には、アンテナ201の負荷インピーダンスを操作することによって、非接触伝送装置101からの無変調キャリアの反射波に対してPSK変調を掛ける。これ対し、非接触伝送装置101側では、携帯電話100からの中心周波数f1の反射波をアンテナ211で受信すると、サーキュレータ212を経由して、受信部213、ローカル発振器217で受信処理してベースバンド信号に変換した後、ベースバンド処理部215で受信データに復調する。また、ベースバンド処理部215では、JPEG(Joint Picture Experts Group)の画像データを受信した場合は、そのデコード処理も行なう。そして、インターフェース部216は、テレビ104に対しては例えばコンポジットによるビデオ信号105を出力し、パソコン106に対してはUSBインターフェース107経由でデータ授受を行なう。
画像データなど大容量のデータ伝送を行なうことを考慮すると、反射波伝送における伝送レートを向上することが急務である。反射器側では、反射波を変調するためのアンテナ・スイッチの駆動速度が伝送レートを向上させる1つの要因である。上述したように、送受信処理用のCMOS回路モジュールとは切り離して、低消費電力で高速動作が可能なガリウム砒素のICでアンテナ・スイッチを構成することで、従来の無線タグよりも高い伝送速度を実現することができる(アンテナ・スイッチ202にガリウム砒素のFETを用いれば、50MHz程度の切り替え速度が可能で、すなわち50Mbpsの高速伝送が可能)。
しかしながら、このような高速化の手法は、スイッチング素子の性能にのみ依存するものであり、反射器側のアンテナの終端操作を行なうアンテナ・スイッチの駆動速度の限界を超えて反射波伝送の高速化を実現することはできない。
特開2005−64822号公報
本発明の目的は、比較的近距離の機器間において低消費電力の通信動作を実現することができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、非接触伝送装置側からの無変調キャリアの送信と、携帯端末装置側におけるアンテナの終端操作に基づく受信電波の吸収と反射を利用した反射波伝送方式によりデータ通信を好適に行なうことができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、反射器側のアンテナの終端操作を行なうアンテナ・スイッチの駆動速度の限界を超えて反射波伝送の高速化を実現することができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、無変調キャリアを受信して変調反射波信号を送信する携帯端末装置と、無変調キャリアを送信するとともに変調反射波信号を受信する非接触伝送装置で構成される無線通信システムであって、
前記非接触伝送装置は、周波数f1、…、fnからなるn個(但し、nは2以上の整数)の無変調キャリアを送信し、
前記携帯端末装置は、前記無変調キャリアを受信して周波数毎に分離し、各周波数f1、…、fnの無変調キャリアに対する反射波をそれぞれ変調速度fmにて変調処理して、n×fmの伝送レートにて前記非接触伝送装置にデータ伝送することを特徴とする無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下、同様)。
本発明は、無変調キャリアを受信してデータを重畳させた変調反射波を送出する反射器を搭載した携帯端末装置と、変調反射波からデータを読み取る反射波読取器を搭載した非接触伝送装置で構成される、電波の反射技術を利用した無線通信システムに関する。反射波伝送を利用した通信システムによれば、反射器側ではキャリア発生源が不要であることから、消費電力を格段に削減しながらデータ伝送を行なうことができ、一般的な無線LANに比べると圧倒的な性能差である。
画像データなど大容量のデータ伝送を行なうことを考慮すると、反射波伝送における伝送レートを向上することが急務である。アンテナの負荷インピーダンスを切り替えるためのアンテナ・スイッチを低消費電力で高速動作が可能なガリウム砒素のICで構成することによって、従来の無線タグよりも高い伝送速度を実現することができる。しかしながら、この場合、アンテナ・スイッチの駆動速度の限界を超えて反射波伝送の高速化を実現することはできない。
そこで、本発明に係る無線通信システムでは、周波数の異なる複数の反射波伝送路を形成して、使用する周波数帯の本数に応じて伝送レートの高速化を実現するようにした。すなわち、非接触伝送装置からは周波数の異なる複数本の無変調キャリアを送出し、これに対し、携帯端末装置は個々の周波数の無変調キャリアの反射波にそれぞれ独立に変調をかけて返信する。
携帯端末装置は、アンテナと、前記アンテナで受信した周波数f1、…、fnからなるn個(但し、nは2以上の整数)の無変調キャリアを周波数毎に分離するn個のフィルタと、シリアルの送信データをn個の無変調キャリアに対応してn本のパラレル・データTD1、…、TDnに変換するデータ処理手段と、前記のフィルタ毎に設けられ、他端が接地され、それぞれ対応するパラレル・データTD1、…、TDnに応じてオン/オフ操作して、各周波数f1、…、fnの無変調キャリアに対する反射波に変調をかけるn個のアンテナ・スイッチを備えている。そして、中心周波数f1、…、fnからなる各変調反射波信号を合成して前記アンテナから送信するようになっている。
また、携帯端末装置は、周波数f1、…、fnのうち少なくとも1つを中心周波数とする変調信号を受信する受信手段をさらに備えていてもよい。
一方、非接触伝送装置は、アンテナと、それぞれ周波数f1、…、fnのローカル信号を発振するn個(但し、nは2以上の整数)のローカル発振器と、周波数f1、…、fnからなるn個(但し、nは2以上の整数)の無変調キャリアを前記アンテナから送信する送信手段と、各周波数f1、…、fnの無変調キャリアに対する反射波がそれぞれ変調速度fmにて変調処理された変調反射波信号を前記アンテナ経由で受信する受信手段で構成される。
したがって、本発明によれば、使用する無変調キャリアの本数に応じて独立した反射波伝送系統を形成してn×fmの伝送レートを実現することができるので、アンテナ・スイッチの性能限界により伝送レートが制限されることがなくなり、高速で且つ低消費の反射波伝送が可能となる。
また、非接触伝送装置側の前記送信手段は、周波数f1、…、fnのうち少なくとも1つの無変調キャリアを送信データで変調して該変調信号を前記アンテナから送信することにより、非接触伝送装置から携帯端末装置へのデータ伝送を行なうことができる。
ここで、携帯端末装置では、周波数毎に無変調キャリア及びその反射波信号を通過するバンドパス・フィルタを備え、互いに他の周波数の無変調キャリアと変調波を遮断するように構成される。しかしながら、バンドパス・フィルタには減衰量に限界があり、特に、一方の変調波のスペクトラムは減衰するものの、無限の広がりを持つため、干渉の原因となる。
そこで、本発明では、変調反射波信号の周波数スペクトラムは、それぞれ中心周波数に対してプラスマイナスfmの整数倍の位置にスペクトラムのヌル点が存在することに着目して、変調速度fmの整数倍(例えば3倍)の周波数間隔となるように、各反射波伝送系統における各無変調キャリアの周波数の配置を選定している。このようして、2つの周波数配置を工夫することで、相互干渉を軽減することが可能となる。
本発明によれば、反射器側のアンテナの終端操作を行なうアンテナ・スイッチの駆動速度の限界を超えて反射波伝送の高速化を実現することができる、優れた無線通信システム並びに無線通信装置を提供することができる。
本発明に係る無線通信システムでは、反射波読取器を備えた非接触伝送装置からは周波数の異なる複数ほんの無変調キャリアを送出し、これに対し、反射器を備えた携帯端末装置側では個々の周波数の無変調キャリアの反射波にそれぞれ独立に変調をかけて返信する。すなわち、携帯端末装置側では無変調キャリアの本数に応じて送信データを振り分けて複数の変調反射波信号を多重化して送信することができるので、使用する周波数帯の本数に応じて伝送レートを高速化することができる。したがって、本発明によれば、アンテナ・スイッチの性能限界により伝送レートが制限されることがなくなり、高速で且つ低消費の反射波伝送が可能となる。
また、本発明によれば、反射波読取器としての非接触伝送装置は、各無変調キャリアを周波数軸上で変調速度(baud rate)の整数倍となる間隔だけ離間して配置しているので、各キャリアのヌル点に次のキャリアが立つこととなり、キャリア間の干渉を抑制することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、反射波伝送方式を適用した通信システムの構成例を示している。図示の通信システムでは、携帯電話100と非接触伝送装置101の間で反射波伝送を行なう。ここで、参照番号102は非接触伝送装置101からの無変調キャリアを示し、参照番号103は携帯電話100からの反射波を示している。
非接触伝送装置101は、コンポジットなどのビデオ・インタフェース105を通してテレビ104と接続されている。携帯電話100で撮影された画像を非接触伝送で非接触伝送装置101に転送し、非接触伝送装置101内でJPEGのデコードを行ない、アナログのビデオ信号としてテレビ104に出力される。このようにして、携帯電話100を非接触伝送装置101に置くだけで簡単にデータの伝送を実現することができる。
さらに、非接触伝送装置101にはUSB(Universal Serial Bus)インターフェースが装備されており、パソコン106とUSBケーブル107を介して接続することで、携帯電話100は、パソコン106及び非接触伝送装置101経由でインターネット108上のホスト(図示しない)との間でデータの授受を行なうことが可能となる。例えば、インターネット108上で提供されている音楽データをパソコン106に一端ダウンロードし、さらにパソコン106からUSBインターフェース経由で非接触伝送装置101へ、非接触伝送装置101から携帯電話100へと、順次ダウンロードするようなアプリケーションが考えられる。
反射波伝送は、反射波読取器側からの無変調キャリアの送信と、反射器側におけるアンテナの終端操作に基づく反射波の変調作用により実現する。アンテナの終端操作を行なうアンテナ・スイッチの駆動速度が伝送レートを決定する1つの要因となり、アンテナ・スイッチにガリウム砒素のFETを用いれば、50MHz程度の切り替え速度が可能、すなわち50Mbpsの高速伝送を実現することができる。本発明に係る通信システムでは、さらに周波数の異なる複数の無変調キャリアを多重化して反射波伝送を行なうことで、反射波伝送路の本数に応じて伝送レートが増大するので、アンテナ・スイッチの性能限界により伝送レートが制限されることがなくなり、高速で且つ低消費の反射波伝送が可能となる。
図2には、図1に示した通信システムにおける携帯電話100及び非接触伝送装置101の内部構成を示している。図4に示した構成例との主な相違点は、携帯電話100側に、新たな反射波生成用のアンテナ・スイッチ303を設けたことと、非接触伝送装置101側には、f1以外にf2の周波数を送受信することができる送信部305、受信部304、f2用ローカル発振器306を設けたことにある。
非接触伝送装置101側からf1及びf2という2本の周波数帯において無変調キャリアを送信し、携帯電話100側では各周波数帯においてそれぞれ独立して反射波の変調処理を行なうことにより、2本の独立した反射伝送により非接触伝送装置101への上り方向のデータを行なう。また、非接触伝送装置101からは、周波数f1を用いて携帯電話100への下り方向のデータ伝送を行なう。
携帯電話100は、電力分配(合成)器(PD)300と、バンドパス・フィルタ(BPF)302及び303、単極双投スイッチスイッチからなるアンテナ・スイッチ202、単極スイッチからなるアンテナ・スイッチ303を備え、周波数f1及びf2においてそれぞれ独立して動作する2本の反射波伝送系統を構成している。アンテナ・スイッチ202は接点203及び204を備えており、接点204は、受信時にはオンに、送信時にはオフに制御される。
携帯電話100は、送信時において、ベースバンド処理部208で、送信データがシリアル・データからパラレル・データTD1、TD2に変換される。また、非接触伝送装置101からは周波数f1及びf2の2成分からなる無変調キャリアが送出されており(後述)、電力分配(合成)器300は、アンテナ201で受信したf1とf2の周波数を単に2つの反射波伝送系統に分配して、それぞれバンドバス・フィルタ301又は302を介して各周波数用のアンテナ・スイッチ202、303に供給する。
バンドパス・フィルタ301は周波数f1とその反射波を通過させ、バンドパス・フィルタ302は周波数f2とその反射波を通過させる。どちらもSAWフィルタなどで構成される。2つの周波数f1及びf2からなる無変調キャリアをそれぞれのアンテナ・スイッチ203、303が一緒に反射をさせてしまうと混信してしまう。そこで、各反射波伝送系統ではバンドパス・フィルタ301と302でそれぞれ所望の周波数f1又はf2を分離・抽出し、それぞれ他方の周波数帯の反射波に変調を施さないようにしている。
アンテナ・スイッチ202は、一方の送信データTD1に従ってオン/オフ動作して負荷インピーダンスを変動させて、周波数f1の無変調キャリアに対する反射波を変調速度fmにて変調して、周波数f1の変調反射波信号を生成する。また、アンテナ・スイッチ303は、他方の送信データTD2に従ってオン/オフ動作して負荷インピーダンスを変動させて、周波数f2の無変調キャリアに対する反射波を変調速度fmにて変調して、周波数f2の変調反射波信号を生成する。
そして、電力分配(合成)器300は、各反射波伝送系統において反射されてきたPSK変調波を合成して、1つのアンテナ201から放射させる。このようして、2つのアンテナ・スイッチ203及び303を用いることにより、伝送速度を2倍に高めることが可能となる。
また、携帯電話100は、データ受信時には、非接触伝送装置101から周波数f1で送られてくるASK変調波信号をアンテナ201で受信すると、電力分配(合成)器300で振り分けられ、さらにバンドパス・フィルタ301で所望周波数帯のみが抽出された後、アンテナ・スイッチ204を経由して、アンプ205で増幅され、判定部208で受信データに変換される。そして、ベースバンド処理部208は、通信制御を行ない、携帯電話部209と送受信データの授受を行なう。
一方、非接触伝送装置101は、アンテナ211と、送信波と受信波を分離するサーキュレータ212と、2つの周波数f1及びf2を受信可能な受信部304と、2つの周波数を送信可能な送信部305と、各周波数f1及びf2をそれぞれ発振するローカル発振器217及び306と、ベースバンド処理部215と、インターフェース部216を備えている。
2つの無変調キャリアf1とf2は、周波数f1のローカル発振器217と周波数f2のローカル発振器306で生成されると、送信部305でそれぞれ増幅され、サーキュレータ212を経由して、アンテナ211より送信される。
非接触伝送装置101からデータ送信を行なうとき、ベースバンド処理部215で生成された送信データを、送信部214で周波数f1によりASK変調し、アンテナ211より送信される。
また、変調反射波信号の受信時には、送信部214は、周波数f1及びf2からなる2つのローカル信号が無変調キャリアとしてそのままアンテナ211から送出される。そして、携帯電話100から上述のようにして各周波数f1及びf2の無変調キャリアに対する変調反射波信号が返信される。非接触伝送装置101では、これらの変調反射波信号がアンテナ211で受信され、サーキュレータ212を経由して、受信部213で受信され、ベースバンド処理部215で受信データに復調される。2つの周波数の変調反射波信号の受信には、2つの受信機を用いる方法や、1つの受信機で2つの変調波を受信してベースバンド処理部で分離・復調する方法などが考えられる。但し、受信データの復調処理自体は本発明の要旨に直接関連しないので、本明細書では詳細な説明を省略する。
ベースバンド処理部215では、JPEGの画像データを受信した場合は、そのデコード処理も行なう。インターフェース部は、テレビ104には、例えばコンポジットによるビデオ信号を出力し、パソコン106にはUSBインターフェース経由でデータ授受を行なう。
図3には、図2に示した通信システムにおける周波数配置例を示している。
参照番号400は、周波数f1の無変調キャリアであり、非接触伝送装置101側で、ローカル発振器217で生成したローカル信号を、送信部305で変調をかけることなく、サーキュレータ212経由でアンテナ211から送出される。
一方、参照番号401は、周波数f1の無変調キャリアを携帯電話100側で反射して生成される中心周波数f1の反射波の周波数スペクトラムである。また、参照番号402は、バンドパス・フィルタ301の周波数特性であり、周波数f1の無変調キャリア(並びに変調信号)をアンテナ・スイッチ202に通過させるとともに、中心周波数f1の反射波をアンテナ201に通過させる。
また、参照番号403は、周波数f2の無変調キャリアであり、非接触伝送装置101側で、ローカル発振器306で生成したローカル信号を、送信部305で変調をかけることなく、サーキュレータ212経由でアンテナ211から送出される。
一方、参照番号404は、周波数f2の無変調キャリアを携帯電話100側で反射して生成される中心周波数f2の反射波の周波数スペクトラムである。また、参照番号405は、バンドパス・フィルタ302の周波数特性であり、周波数f1の無変調キャリアをアンテナ・スイッチ303に通過させるとともに、中心周波数f2の反射波をアンテナ201に通過させる。
図3を見て分るように、アンテナ・スイッチ202内のスイッチ203並びにアンテナ・スイッチ302でそれぞれ変調速度fmにて変調した変調反射波信号(PSK変調波)の周波数スペクトラムは、中心周波数f1並びにf2に対して、プラスマイナスfmの整数倍の位置にスペクトラムのヌル点が存在する。
各バンドパス・フィルタ301及び302は、それぞれ周波数f1又はf2のうち一方の無変調キャリアと変調反射波信号を相補的に通過させ、それぞれ参照番号402及び405で示す周波数特性を持ち、一方の無変調キャリアと変調波を遮断するように作られるが、その減衰量には限界がある。特に、一方の変調波のスペクトラムは減衰するものの、無限の広がりを持つため、干渉の原因となる。
そこで、本実施形態では、このような干渉を軽減するために、一方の変調波のスペクトラムのヌルの点に、もう一方の周波数を配置するようにしている。変調反射波信号の周波数スペクトラムは、それぞれ中心周波数f1並びにf2に対して、プラスマイナスfmの整数倍の位置にスペクトラムのヌル点が存在する(前述)。図3に示す例では、変調速度fmの3倍の周波数間隔となるように、各反射波伝送系統における無変調キャリアの周波数f1とf2を選定している。このようして、2つの周波数配置を工夫することで、相互干渉を軽減することが可能となる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、説明の便宜上、2つの周波数の無変調キャリアを使用した実施形態について説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、3つ以上の周波数の無変調キャリアを使用しても、同様に、各無変調キャリアに対する反射波に送信データを振り分けることで、伝送レートの高速化を実現することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、反射波伝送方式を適用した通信システムの構成例を示した図である。 図2は、図1に示した通信システムにおける携帯電話100及び非接触伝送装置101の内部構成を示した図である。 図3は、図2に示した通信システムにおける周波数配置例を示した図である。 図4は、反射器と反射波読取器間で反射波伝送を行なう通信システムの構成例(従来技術)を示した図である。
符号の説明
100…携帯電話
101…非接触伝送装置
104…テレビ
105…ビデオ・インターフェース
106…パソコン
107…USBケーブル
108…インターネット
201…アンテナ
202…アンテナ・スイッチ
205…アンプ
206…判定部
208…ベースバンド処理部
209…携帯電話部
211…アンテナ
212…サーキュレータ
213…受信部
214…送信部
215…ベースバンド処理部
216…インターフェース部
217…f1用ローカル発振器
300…電力分配(合成)器
302、303…バンドパス・フィルタ
303…アンテナ・スイッチ
304…受信部
305…送信部
306…f2用ローカル発振器

Claims (11)

  1. 無変調キャリアを受信して変調反射波信号を送信する携帯端末装置と、無変調キャリアを送信するとともに変調反射波信号を受信する非接触伝送装置で構成される無線通信システムであって、
    前記非接触伝送装置は、周波数f1、…、fnからなるn個(但し、nは2以上の整数)の無変調キャリアを送信し、
    前記携帯端末装置は、前記無変調キャリアを受信して周波数毎に分離し、各周波数f1、…、fnの無変調キャリアに対する反射波をそれぞれ変調速度fmにて変調処理して、n×fmの伝送レートにて前記非接触伝送装置にデータ伝送する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 変調速度fmの整数倍の周波数間隔となるように、各無変調キャリアの周波数f1、…、fnの配置を選定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 他の周波数の無変調キャリアに対する変調反射波信号の周波数スペクトラムのヌル点となる位置に、それぞれの無変調キャリアの周波数を配置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 無変調キャリアを受信して変調反射波信号を送信する無線通信装置であって、
    アンテナと、
    前記アンテナで受信した周波数f1、…、fnからなるn個(但し、nは2以上の整数)の無変調キャリアを周波数毎に分離するn個のフィルタと、
    シリアルの送信データをn個の無変調キャリアに対応してn本のパラレル・データTD1、…、TDnに変換するデータ処理手段と、
    前記のフィルタ毎に設けられ、他端が接地され、それぞれ対応するパラレル・データTD1、…、TDnに応じてオン/オフ操作して、各周波数f1、…、fnの無変調キャリアに対する反射波に変調をかけるn個のアンテナ・スイッチを備え、
    中心周波数f1、…、fnからなる各変調反射波信号を合成して前記アンテナから送信する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  5. 変調速度fmの整数倍の周波数間隔となるように、各無変調キャリアの周波数f1、…、fnの配置が選定されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 他の周波数の無変調キャリアに対する変調反射波信号の周波数スペクトラムのヌル点となる位置に、それぞれの無変調キャリアの周波数が配置されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  7. 周波数f1、…、fnのうち少なくとも1つを中心周波数とする変調信号を受信する受信手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  8. 無変調キャリアを送信するとともに変調反射波信号を受信する無線通信装置であって、
    アンテナと、
    それぞれ周波数f1、…、fnのローカル信号を発振するn個(但し、nは2以上の整数)のローカル発振器と、
    周波数f1、…、fnからなるn個(但し、nは2以上の整数)の無変調キャリアを前記アンテナから送信する送信手段と、
    各周波数f1、…、fnの無変調キャリアに対する反射波がそれぞれ変調速度fmにて変調処理された変調反射波信号を前記アンテナ経由で受信する受信手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  9. 変調速度fmの整数倍の周波数間隔となるように、各無変調キャリアの周波数f1、…、fnの配置を選定する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 他の周波数の無変調キャリアに対する変調反射波信号の周波数スペクトラムのヌル点となる位置に、それぞれの無変調キャリアの周波数を配置する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
  11. 前記送信手段は、周波数f1、…、fnのうち少なくとも1つの無変調キャリアを送信データで変調して該変調信号を前記アンテナから送信する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
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JP2013031098A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Toshiba Tec Corp 質問器装置、通信方法及び通信プログラム

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