JP2008120582A - Image recording device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、画像記録媒体を搬送する搬送部材に蓄積されるインクミスト等のインク汚れを除去するクリーニング部を備える画像記録装置に関する。 The present invention relates to an image recording apparatus including a cleaning unit that removes ink stains such as ink mist accumulated in a conveying member that conveys an image recording medium.
一般に、プリンタ、ファクシミリ、複写機等に採用される例えばフルラインヘッド型の画像記録装置は、給紙部より給紙された画像記録媒体を搬送部材によって搬送する。搬送された画像記録媒体には、インクジェットヘッドによりインクを吐出されることで画像が記録される。その際、インクジェットヘッドから吐出されるインクのうち少量のインクは、ミスト状(霧状)となり、画像記録装置内を浮遊する。このように画像記録装置内に浮遊しているミスト状のインク(以下、インクミスト)は、搬送部材である例えば搬送ベルトに付着することがある。 In general, for example, a full-line head type image recording apparatus employed in a printer, a facsimile machine, a copying machine, or the like conveys an image recording medium fed from a sheet feeding unit by a conveying member. An image is recorded on the conveyed image recording medium by ejecting ink by an inkjet head. At that time, a small amount of the ink ejected from the inkjet head becomes a mist (mist) and floats in the image recording apparatus. As described above, the mist-like ink (hereinafter referred to as ink mist) floating in the image recording apparatus may adhere to, for example, a conveyance belt that is a conveyance member.
搬送ベルトの画像記録媒体吸着面にインクミストが付着すると、記録媒体搬送時に画像記録媒体の非記録面(以下、記録媒体裏面)に転写し、画像記録媒体裏面を汚してしまう。
また、搬送ベルトの画像記録媒体吸着面とは反対側の裏面にインクミストが付着すると、使用が進むにつれて、それらのインクミストが搬送ベルトを駆動させるための例えばローラ等に蓄積し、画像記録媒体の搬送にムラが生じ、画像品質の低下を招く虞がある。
When ink mist adheres to the image recording medium adsorption surface of the conveyance belt, it is transferred to the non-recording surface of the image recording medium (hereinafter referred to as the recording medium back surface) when the recording medium is conveyed, and the back surface of the image recording medium is soiled.
Further, when ink mist adheres to the back surface of the conveying belt opposite to the image recording medium adsorption surface, as the use proceeds, the ink mist accumulates on, for example, a roller for driving the conveying belt, and the image recording medium There is a possibility that unevenness of the conveyance occurs and the image quality is deteriorated.
これらの問題を解決するため、搬送ベルトをクリーニングする方法が特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1には、記録シートを担持して像担持体に搬送する転写ベルトの裏面をクリーニングするクリーニング手段を備える画像形成装置が開示されている。上記クリーニング手段(クリーニング部)は、実質的に水平の姿勢に置かれる函体のブレードホルダーと、当該ブレードホルダーに取り付けられたクリーニングブレード(クリーニング部材)と、によって構成されている。クリーニング手段は、転写ベルト(搬送部材)の裏面側に設置し、弾性部材からなるクリーニングブレードを転写ベルトの裏面に当接させることで、転写ベルトの裏面に付着した汚染物質を掻き取り、掻き取った汚染物質をブレードホルダーの回収部によって回収するようになっている。
また、特許文献2には、転写搬送ベルトの表面をクリーニングするクリーニング装置について開示されている。上記クリーニング装置(クリーニング部)は、転写搬送ベルト(搬送部材)の駆動ローラと対向し、回転可能に支持されたスポンジローラ(クリーニング部材)と、当該スポンジローラの軸と同軸上に設けられたストップ爪と、当該ストップ爪と係合するストッパーとで構成されている。スポンジローラは、転写搬送ベルトの表面に対し、所定の寸法だけ食い込むように当接している。これにより転写搬送ベルトを回転させることで、スポンジローラによって転写搬送ベルトの表面から紙粉等を除去する。
前述した特許文献1に開示されている画像形成装置と、特許文献2に開示されているクリーニング装置は、クリーニング部材によって搬送部材に付着した例えば紙粉などの固形状の付着物は容易に除去することができる。しかしながら、インクミストのような液体状の付着物が搬送部材上で乾燥し、吸着してしまうと、これらクリーニング装置は、固形状の付着物を除去する時に比べて搬送部材に対してクリーニング部材を多大な当接力で押し当てる必要がある。またこれらクリーニング装置が、仮に搬送部材上で乾燥して吸着したインクミストをクリーニング部材で除去できたとしても、すぐにクリーニング部材の表面が汚れ、清掃能力は著しく低下してしまう。
The above-described image forming apparatus disclosed in
そこで本発明は上記課題を鑑みて、クリーニング部材の清掃能力を常に一定に保持した状態で搬送部材に付着した汚染物質、特にインクミストのような液体状のものが乾燥した汚染物質を除去することのできる画像記録装置を提供することを目的とする。 Therefore, in view of the above problems, the present invention removes contaminants adhering to the conveying member in a state where the cleaning capability of the cleaning member is always kept constant, particularly contaminants that are dried by liquids such as ink mist. An object of the present invention is to provide an image recording apparatus capable of performing the above.
上記目的を達成するために、本発明の画像記録装置は、搬送部材により保持され、下流側へ搬送される画像記録媒体に対して記録ヘッドからインクを吐出して画像を記録する画像記録装置であって、搬送部材のインク汚れを除去するクリーニング部材を有するクリーニング部を備え、クリーニング部材は、搬送部材の硬度より低い硬度を有し、搬送部材と当接した際に、クリーニング部材自体を削り取ることで搬送部材上のインク汚れを除去することを特徴とする。 In order to achieve the above object, an image recording apparatus of the present invention is an image recording apparatus that records an image by ejecting ink from a recording head onto an image recording medium held by a conveying member and conveyed downstream. A cleaning unit having a cleaning member for removing ink stains on the conveying member, the cleaning member having a hardness lower than the hardness of the conveying member, and scraping the cleaning member itself when contacting the conveying member And removing ink stains on the conveying member.
本発明によれば、クリーニング部材の清掃能力を常に一定に保持した状態で搬送部材に付着した汚染物質、特にインクミストのような液体状のものが乾燥した汚染物質を除去することのできる画像記録装置を提供することができる。 According to the present invention, an image recording capable of removing contaminants attached to the conveying member in a state where the cleaning capability of the cleaning member is always kept constant, in particular, contaminants dried by a liquid such as ink mist. An apparatus can be provided.
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
以下の説明において、図中、画像記録媒体の搬送方向をX軸方向又は副走査方向(図1に示す左右方向)とし、この搬送方向と直交する方向をY軸方向又は主走査方向又は画像記録媒体の幅方向としている。X軸及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向又は上下方向(図1に示す左右方向)とする。
また後述するピックアップローラによって取り出された画像記録媒体が画像記録部にまで搬送される経路を給紙搬送路と称する。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
In the following description, in the figure, the conveyance direction of the image recording medium is the X-axis direction or the sub-scanning direction (left-right direction shown in FIG. 1), and the direction orthogonal to the conveyance direction is the Y-axis direction, the main scanning direction, or image recording. The width direction of the medium is used. A direction orthogonal to the X-axis and Y-axis directions is taken as a Z-axis direction or a vertical direction (the horizontal direction shown in FIG. 1).
A path through which an image recording medium taken out by a pickup roller, which will be described later, is transported to the image recording unit is referred to as a paper feed transport path.
図1乃至図10を参照し、第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における画像記録装置の概略側面図である。図2は、クリーニング部の概略側面図である。図3は、クリーニング部の概略斜視図である。図4は、カス回収部の概略斜視図である。図5は、支持軸とカス回収部の可動関係を示す概略側面図である。図6は、記録ヘッド部のメンテナンス及び搬送部材のクリーニングをする際の画像記録部の移動動作を示す概略側面図である。図7は、画像記録の際における第1の状態のクリーニング部材とカス回収部の配置位置を示す概略側面図である。図8は、画像記録の際における第2の状態のクリーニング部材とカス回収部の配置位置を示す概略側面図である。図9は、クリーニングの際における第1の状態のクリーニング部材とカス回収部の配置位置を示す概略側面図である。図10は、クリーニングの際における第2の状態のクリーニング部材とカス回収部の配置位置を示す概略側面図である。 The first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 10. FIG. 1 is a schematic side view of an image recording apparatus according to this embodiment. FIG. 2 is a schematic side view of the cleaning unit. FIG. 3 is a schematic perspective view of the cleaning unit. FIG. 4 is a schematic perspective view of the waste collection unit. FIG. 5 is a schematic side view showing the movable relationship between the support shaft and the waste collecting portion. FIG. 6 is a schematic side view illustrating the moving operation of the image recording unit when the recording head unit is maintained and the conveying member is cleaned. FIG. 7 is a schematic side view showing the arrangement positions of the cleaning member and the waste collecting portion in the first state during image recording. FIG. 8 is a schematic side view showing the arrangement positions of the cleaning member and the waste collecting portion in the second state during image recording. FIG. 9 is a schematic side view showing the arrangement positions of the cleaning member and the waste collecting portion in the first state during cleaning. FIG. 10 is a schematic side view showing the arrangement positions of the cleaning member and the waste collecting portion in the second state during cleaning.
図1において、本実施形態に係る画像記録装置1は、主要部として、給紙部10と、画像記録部30と、排紙部70と、を具備している。
In FIG. 1, the
給紙部10は、画像記録媒体トレイ11、ピックアップローラ12、レジストレーションローラ対13を有している。
画像記録媒体トレイ11は、少なくとも1枚の画像記録媒体2を収容する。また画像記録媒体トレイ11は、複数種類及び複数のサイズの画像記録媒体2を収容可能な記録媒体収容部である。本実施形態では画像記録媒体トレイ11に、1サイズのカットシート状の画像記録媒体2を複数枚収容している。なお本実施形態は、画像記録媒体トレイ11の形状を変えることで、ロール状の画像記録媒体2を収容することもできる。
The
The image
ピックアップローラ12は、画像記録媒体トレイ11に収容されている画像記録媒体2を1枚ずつ取り出す(給紙する)記録媒体取り出し部である。
The
レジストレーションローラ対13は、ピックアップローラ12により取り出された画像記録媒体2を、画像記録時の画像記録媒体搬送方向に対して位置あわせを行なう搬送方向調整部である。
The
なおピックアップローラ12とレジストレーションローラ対13は、図示しない共通の駆動力伝達系に接続している。この駆動力伝達系には、図示しないモータが接続されている。モータが回転することにより、駆動力伝達系を介してピックアップローラ12とレジストレーションローラ対13に駆動力が供給される。これによりピックアップローラ12とレジストレーションローラ対13は、モータの回転に従って回転駆動する。
The
次に、給紙部10の下流方向に配置される画像記録部30について説明する。
画像記録部30は、画像記録媒体2にインクを吐出する記録ヘッド部31と、記録ヘッド部31に対向配置され、給紙搬送路を介して搬送された画像記録媒体2をさらに下流に搬送する画像記録媒体搬送部41を有している。
Next, the
The
記録ヘッド部31は、複数の記録ヘッド列32と、記録ヘッド列32をそれぞれメンテナンスする複数の記録ヘッドメンテナンス部33を有している。
The
各記録ヘッド列32は、複数色のインク、例えばシアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等のインクをそれぞれ画像記録媒体2に吐出する。この記録ヘッド列32は、1つ又は複数の記録ヘッドにより画像記録に用いられる画像記録媒体2の最大幅以上の長さに構成されている。
Each
記録ヘッドメンテナンス部33は、記録ヘッド列32をメンテナンスする時以外は、記録ヘッド列32のX軸方向の下流側、且つY軸方向に平行で、Z軸方向においてノズル面(記録ヘッド列32のインクを吐出する面)よりも上方の位置に色毎に(記録ヘッド列32と同数)配置されている。この記録ヘッドメンテナンス部33は、記録ヘッド列32をメンテナンスする際には、不図示の昇降機構によってノズル面の下方に移動した後、このノズル面のメンテナンスを行なう。
The recording
画像記録媒体搬送部41は、搬送ベルト42と、複数の搬送ローラ43と、画像記録媒体吸着機構44と、クリーニング部45と、を有している。尚、搬送ベルト42は、画像記録媒体2を保持して、下流側に搬送するための搬送部材である。画像記録媒体搬送部41は、図示しない昇降機構によりZ軸方向に沿って昇降する。画像記録媒体搬送部41は、記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド列32をメンテナンスする際、または後述するクリーニング部45が搬送ベルト42をクリーニングする際に、昇降機構によりZ軸方向下方に移動する。
The image recording
複数の搬送ローラ43は、不図示の搬送フレームに回転可能に保持されている。
これら搬送ローラ43には、搬送ベルト42が掛け渡されている。搬送ローラ43と、搬送ベルト42は、協働して画像記録媒体2を下流に搬送するためのベルトコンベヤを構成している。本実施形態において、搬送ベルト42は、無端ベルトである。また、搬送ベルト42には、全体にわたって均一に配置された複数の吸引孔(図示しない)が設けられている。また搬送ベルト42は、Y軸方向において画像記録に用いられる画像記録媒体2の最大の幅以上の幅を有している。
The plurality of
A
搬送ベルト42と記録ヘッド部31とが対向する領域(以下、画像記録媒体搬送領域と称する)において、少なくとも記録ヘッド列32のノズル面に対向する搬送ベルト42の面が、X軸ならびにY軸に平行になるように、複数の搬送ローラ43は、搬送ベルト42を支持している。また、搬送ローラ43の少なくとも1つには、搬送ローラ43を回転させる図示しない搬送ローラ駆動モータが接続されている。搬送ローラ駆動モータによって搬送ローラ43が回転することにより搬送ベルト42が回転する。これにより画像記録媒体2は、画像記録媒体搬送領域から搬送ベルト42により下流に搬送される。
In a region where the
画像記録媒体吸着機構44は、画像記録媒体搬送領域において、画像記録媒体2を搬送ベルト42に吸着させるため負圧を発生させる負圧発生部である。この画像記録媒体吸着機構44は、図1に示されるように、吸引室46と搬送ベルト支持部材47とを有している。吸引室46には、吸引ファン48が設けられている。吸引ファン48は、搬送ベルト支持部材47に設けられた図示しない複数の吸引孔及び搬送ベルト42に設けられている図示しない吸引孔を介してエアーを吸引して、負圧を発生させる。これにより搬送ベルト42は、画像記録媒体2を吸着させながら下流に搬送させる。
The image recording
記録ヘッド列32から吐出されるインクにおいて、全てのインクが画像記録媒体2上に着弾することはなく、吐出された一部のインクは、霧状に画像記録装置1に浮遊する。この浮遊している霧状のインク(以下、インクミスト)は、例えば画像記録媒体2を搬送ベルト42に吸着させるための吸引ファン48によって発生するエアーの流れや、画像記録媒体2が移動するときに発生する気流によって、搬送ベルト42の画像記録媒体2が載置されない面(以下、搬送ベルト42の裏面と称する)に付着したり、付着した後、溶剤が乾燥して搬送ベルト42に吸着する。また、インクが記録ヘッド列32から垂れた際に、インクが搬送ベルト42の画像記録媒体2が載置される面(以下、搬送ベルト42の表面と称する)から上述した図示しない吸引孔を介して搬送ベルト42の裏面に付着したり、付着した後、溶剤が乾燥して搬送ベルト42に吸着することもある。尚、使用されるインクの種類が例えば水系、油系、顔料分散系、染料系の少なくとも1つを用いた場合であっても、溶剤が乾燥したインクにおいては、インクの種類に関わらずほぼ同一の組成となる。このようなインクミストやインクは、搬送ベルト42に対するインク汚れとなる。このインク汚れ(以下、インクカスと称する)は、搬送ベルト支持部材47と搬送ベルト42との摩擦力を上昇させ、搬送ベルト42を駆動させるのに大きな負荷となってしまう。そのためクリーニング部45は、搬送ローラ43間において搬送ベルト42の裏面のインクカスを除去する。
In the ink ejected from the
このクリーニング部45は、図2、図3に示すように、搬送ベルト42をクリーニングする際に、搬送ベルト42に当接しながら(搬送ベルト42を擦りながら)インクカスを除去して搬送ベルト42をクリーニングするローラ状のクリーニング部材49と、クリーニング部材49を回転可能に支持するクリーニング部材支持部50と、クリーニング部材支持部50のY軸方向片側に設けられ、クリーニング部材支持部50を搬送ベルト42の回転方向(搬送方向)とは逆方向に回転させる駆動モータ57と、クリーニング部材支持部50を両側で支持する2本の支持軸51と、さらに2本の支持軸51の一端部側61にクリーニング部材49によって除去されたインクカスを有する削りカスを回収するカス回収部52及び支持軸51を吊り上げるバネ59と、を有している。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
また、支持軸51の他端部側62の下方には、ピン60が設けられている。このピン60は、画像記録装置1の架台に設けられている。
Further, a
クリーニング部45は、例えば後述する記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31をメンテナンスし、搬送ベルト42が回転(移動)している際に、クリーニング部材49を搬送ベルト42に当接させることで搬送ベルト42をクリーニングする。その際、搬送ベルト42とクリーニング部材49との間で生じる摩擦力による搬送ベルト42の磨耗を抑えるために、クリーニング部材49には、弾性部材が用いられ、このクリーニング部材49の硬度は、搬送ベルト42の硬度に比べて低い。
The
詳細にはクリーニング部材49が搬送ベルト42に当接してクリーニングをする際、クリーニング部材49は、搬送ベルト42によって削り取られる材質である。そのためクリーニング部材49自体は、搬送ベルト42によって削り取られながら(削剥されながら)インクカスを除去する。搬送ベルト42によって削り取られたクリーニング部材49の削りカスには、インクカスが含まれている。このインクカスを有する削りカスは、カス回収部52に回収される。クリーニング部材49は、搬送ベルト42によって削り取られ、例えば容積が縮小した際に交換可能である。
Specifically, the cleaning
本実施形態では、搬送ベルト42の材料を例えばポリウレタンを主成分とするエラストマーとしている。前述したようにインクの種類が例えば水系、油系、顔料分散系、染料系の少なくとも1つを用いた場合であっても、溶剤が乾燥して搬送ベルト42に吸着したインクは、種類に関わらずほぼ同一の組成となる。そのためクリーニング部材49の材料は、JIS−A硬度30−60の弾性部材、例えばスチレン系エラストマーにエチレンプロピレンゴムと炭酸カルシウムと加硫油を配合したエラストマーとしている。
In the present embodiment, the material of the
このクリーニング部材49の加硫油は、インクカスと相溶しやすいため、搬送ベルト42に吸着したインクカスをクリーニング部材49自らに吸着させ、かつ炭酸カルシウムの性質によって吸着した部分を削り取ることができ、エチレンプロピレンゴムの性質によって、削り取られた削りカスがまとまりやすい組成となっている。そのためカス回収部52には、まとまった形状のインクカスを有する削りカスが回収される。
Since the vulcanized oil of the cleaning
なお、クリーニング部材49の材料は、スチレン系のエラストマーの他に、例えばPVCや天然ゴムなどの樹脂やゴムを主成分とする材料であってもよく、基本的には、JIS−A硬度30−60の弾性部材であり、かつ炭酸カルシウムを含有する弾性部材であればよい。なお炭酸カルシウムに加えさらに上述した加硫油、またはエチレンプロピレンゴムを含有するJIS−A硬度30−60の弾性部材であればさらによい。
The material of the cleaning
2本の支持軸51は、回動中心部53を不図示の搬送フレームに回転可能に連結し、さらに支持軸51の一端部側61をバネ59で吊り上げることで回動中心部53を中心として搬送フレームに対して回動可能となっている。
The two
カス回収部52の容積は、クリーニング部材49の容積よりも十分に大きい。これによりカス回収部52は、回収した削りカスを画像記録装置1内に撒き散らすことなく十分に回収することができる。またカス回収部52は、例えば削りカスを回収した際に交換可能である。
The volume of the
カス回収部52のY軸方向両端部には、図2乃至図5に示すように、それぞれ上端54a、下端54bを設けている切込み54が設けられている。この切込み54には、支持軸51とカス回収部52とを連結させるためのカス回収部取り付けビス55が係合している。
As shown in FIGS. 2 to 5, cuts 54 each provided with an
この切込み54は、図5に示すように、カス回収部52の端部56を搬送ベルト42に当接させるために支持軸51を回動させた際、クリーニング部材49の大きさによってカス回収部取り付けビス55が上端54aから下端54bに摺動できるよう設けられている。尚、図5は、クリーニング部材49は省略した図を示している。
As shown in FIG. 5, the
詳細には、クリーニング部材49が搬送ベルト42をクリーニングすると、クリーニング部材49は、搬送ベルト42により削り取られ、クリーニング部材49は、徐々に小さくなる。しかしながらクリーニング部材49の大きさに関わらず、クリーニングする際には、カス回収部52が削りカスを回収するために常に端部56が搬送ベルト42に当接する必要がある。そのため切込み54が設けられ、カス回収部取り付けビス55が切込み54に沿って摺動することで、端部56が常に搬送ベルト42に当接するように調整される。つまり、カス回収部取り付けビス55を上端54aと下端54bとの間を摺動させることで、クリーニング部材49の大きさに関わらず、カス回収部52の端部56を一定の当接力で搬送ベルト42に当接させることが可能となっている。このようにしてクリーニングする際に搬送ベルト42によってクリーニング部材49が削り取られた後、カス回収部52の端部56を介してインクカスを有する削りカスを常に確実に回収することができる。
Specifically, when the cleaning
なお上述したように端部56も搬送ベルト42に当接するので搬送ベルト42の磨耗を抑えるために、端部56の硬度は、搬送ベルト42の硬度よりも低くする必要がある。端部56の材料には、このような条件を有する例えば弾性部材で構成することが好適である。このような材料として、上記クリーニング部材とは異なり、クリーニング時に削れることのない例えばニトリルブタジエンゴム(NBR)等がある。
As described above, since the
駆動モータ57によって回転するクリーニング部材49の回転方向は、搬送ベルト42の回転方向(搬送方向)とは、逆回転となる。逆回転することで、クリーニング部材49と搬送ベルト42の摩擦力は大きくなり、より効果的に搬送ベルト42に吸着したインクカスをクリーニング部材49でクリーニング可能となる。
The rotation direction of the cleaning
バネ59の一端は、画像記録媒体吸着機構44のZ軸方向下部に取り付けられている。またバネ59の他端は、カス回収部52に近接する支持軸51の一端部側61とそれぞれ接続している。このバネ59は、画像記録をしている際にクリーニング部材49とカス回収部52を搬送ベルト42に当接させないように支持軸51を吊り上げている。
One end of the
ピン60は、画像記録装置1の架台に設けられている。このピン60は、画像記録媒体搬送部41が図示しない昇降機構によりZ軸方向下方に移動した際に、支持軸51の他端部側62を押し上げる。これにより支持軸51は、回動中心部53を中心に回動し、クリーニング部材49とカス回収部52とは、搬送ベルト42に当接する。この時、ピン60が他端部側62を押す力は、バネ59が一端部側61を吊り上げる力よりも強い。
The
ピン60は、画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方に移動した際に、クリーニング部材49が小さい場合でも、支持軸51を押し上げ、クリーニング部材49を搬送ベルト42に確実に当接させることのできる長さを有する。さらにピン60には、伸縮可能な弾性部材であるバネ63が設けられている。クリーニング部材49が大きい場合、画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方の所定の位置まで移動できるように、バネ63が縮む。すなわち、画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方の所定の位置まで移動できるようにピン60の高さが低くなる。これによりピン60は、クリーニング部材49が搬送ベルト42に必要以上の力で当接しないように構成されている。
When the image recording
次に、画像記録部30の下流方向に配置される排紙部70について説明する。
排紙部70は、前述した画像記録部30により画像が記録された画像記録媒体2を排紙する機構である。この排紙部70は、図1に示すように、排紙部搬送ローラ対71と、排紙部排紙ローラ対72と、排紙トレイ73と、を有している。
Next, the
The
排紙部搬送ローラ対71は、画像記録部30より搬送された画像記録媒体2を、下流に搬送する。排紙部排紙ローラ対72は、排紙部搬送ローラ対71から搬送されてきた画像記録媒体2を、排紙トレイ73に排紙する。排紙トレイ73は、画像記録された画像記録媒体2を収容する。排紙部搬送ローラ対71によって排紙された画像記録媒体2が排紙トレイ73に搬送される経路を排紙搬送路と称する。
The paper discharge unit
次に本実施形態における画像記録動作について説明する。
給紙部10から給紙された画像記録媒体2が、画像記録部30に搬送された際、画像記録媒体2の先端は、吸引ファン48の吸引力により、搬送ベルト42に吸着保持される。このため、画像記録媒体2は搬送ベルト42から浮き上がることを防止される。吸着保持された画像記録媒体2は、搬送ベルト42より、画像記録媒体搬送方向(X軸方向)に沿って、所定速度で搬送される。
Next, an image recording operation in this embodiment will be described.
When the
画像記録媒体2の先端が、記録ヘッド部31と対向する位置まで搬送されると、各記録ヘッド列32から各インクが吐出される。インクは、記録ヘッド列32毎に吐出される。記録ヘッド列32は、画像記録媒体2の幅全体にわたって延びている。よって一度の吐出によって、画像記録媒体2の幅全体にわたって画像が記録される。この画像記録に伴って、画像記録媒体搬送部41は、画像記録媒体2をX軸に沿って下流に搬送する。このため、画像は、画像記録媒体2のX軸方向に順次記録される。
When the leading edge of the
画像記録媒体2の後端が、X軸において最も下流側に配置されている記録ヘッド列32を通過する際に、画像記録媒体2の先端は、排紙部搬送ローラ対71により狭持される。これにより画像記録媒体2は、下流に搬送される。その際、搬送ベルト42により搬送されている画像記録媒体2は、排紙部搬送ローラ対71の搬送力を受けても、搬送ベルト42により定速搬送される。その後、画像記録媒体2が排紙トレイ73に収容される。これにより画像記録動作が完了する。
When the rear end of the image recording medium 2 passes through the
次に本実施形態における搬送ベルトのクリーニング動作について説明する。
クリーニング部45が搬送ベルト42をクリーニングする動作は、記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド列32をメンテナンスする際に行なう。図6に示すように、画像記録媒体搬送部41が、図示しない昇降機構によってZ軸方向下方に下降する。画像記録媒体搬送部41が下降することによって生じたスペースには、記録ヘッドメンテナンス部33が図示しない昇降機構によってZ軸方向下方に下降した後、記録ヘッド列32のノズル面に対向するようにX軸方向に沿って移動する。これにより記録ヘッドメンテナンス部33は、記録ヘッド列32をメンテナンスする。
Next, the cleaning operation of the conveyor belt in this embodiment will be described.
The
記録ヘッドメンテナンス部33が、記録ヘッド列32をメンテナンスしている際、画像記録媒体搬送部41はさらに下降することで搬送ベルト42の裏面がクリーニング部45によってクリーニングされる。
When the recording
詳細には、画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方に下降するに従い、支持軸51の他端部側62はピン60に当接する。ピン60と当接した支持軸51は、回動中心部53を中心に時計まわりに回動する。これによりクリーニング部材49とカス回収部52は、搬送ベルト42の裏面に当接する。なお他端部側62とピン60が当接し、ピン60に所望の圧力がかかると、バネ63が縮め始める。下降している画像記録媒体搬送部41が停止すると、バネ63の縮みも停止する。画像記録媒体搬送部41が所定位置(クリーニング部材49が、搬送ベルト42をクリーニングすることに適した高さ位置)にまで下降すると、図示しない昇降機構は駆動を停止する。
Specifically, the
次に画像記録媒体搬送部41が所定位置に配置されると、搬送ローラ43に接続している搬送ローラ駆動モータが駆動する。これにより搬送ローラ43が回転し、搬送ベルト42が回転する。また搬送ローラ駆動モータが駆動すると、駆動モータ57が駆動する。これによりクリーニング部材49は、搬送ベルト42の回転方向(搬送方向)とは、逆に回転する。
Next, when the image recording
これにより搬送ベルト42のクリーニングが開始される。クリーニング部材49が搬送ベルト42を擦ることによって、搬送ベルト42からインクカスが除去される。除去されたインクカスは、搬送ベルト42によって削り取られたクリーニング部材49の削りカスに含まれる。インクカスを有する削りカスは、端部56にすくわれてカス回収部52に回収される。なお、搬送ベルト42が回転する方向において、カス回収部52は、クリーニング部材49よりも下流に配置されている。そのため、搬送ベルト42が回転することで、除去されたインクカスは、下流に流され、クリーニング部材49より下流に配置されているカス回収部52に回収される。
Thereby, cleaning of the
クリーニング部材49は、搬送ベルト42によって削り取られるために、クリーニング部材49の常に新しい(クリーンな)面が搬送ベルト42に当接し、搬送ベルト42を擦る。よってクリーニング部材49は、常に一定の清掃能力を保つことができる。
Since the cleaning
クリーニング部材49の大きさは、クリーニングに伴い、搬送ベルト42によって削り取られるため徐々に小さくなっていく。その際、クリーニング部材49は、搬送ベルト42に常に当接されている必要があるために、ピン60のバネ63は伸びていく。これによりクリーニングの際に、クリーニング部材49は常に搬送ベルト42に当接し、クリーニング部材49が搬送ベルト42から離間することを防止することができる。またクリーニング部材49が最も小さくなった際、又はクリーニング部材49がすべて消耗してしまった際は、クリーニング部材49を交換すればよい。またクリーニングに伴い、カス回収部52が削りカスで満たされたのであれば、空の状態のカス回収部52と交換してもよいし、カス回収部52内の削りカスのみを除去してもよい。
The size of the cleaning
なお、記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31をメンテナンスしている最中に、クリーニング部材49による搬送ベルト42のクリーニング動作を停止させるのであれば、搬送ローラ43を回転させる搬送ローラ駆動モータとクリーニング部材49を回転させる駆動モータ57を停止させればよい。つまり、クリーニングに必要な時間は、インクの付着の程度により、適宜設定すればよい。
If the cleaning operation of the conveying
記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31のメンテナンスを終了すると、記録ヘッドメンテナンス部33は、図1に示す記録ヘッド列32と平行した位置に戻る。次に画像記録媒体搬送部41が図示しない昇降機構によってZ軸方向上方に移動し、図1に示す位置に戻る。これにより本実施形態の搬送ベルトのクリーニング動作が終了する。
When the recording
次に画像記録の際における、第1の状態のクリーニング部材とカス回収部の配置位置及び第2の状態のクリーニング部材とカス回収部について図7、図8を参照して説明する。
第1の状態とは、図7に示すように搬送ベルト42により磨耗される前の状態のクリーニング部材であり、第2の状態とは、図8に示すように搬送ベルト42により磨耗され、第1の状態に比べて小さくなっている状態のクリーニング部材である。
Next, the arrangement position of the cleaning member and the waste collecting portion in the first state and the cleaning member and the waste collecting portion in the second state at the time of image recording will be described with reference to FIGS.
The first state is a cleaning member before being worn by the
第1の状態、第2の状態において、クリーニング部材49、カス回収部52は、バネ59によって搬送ベルト42に当接しないようZ軸方向上方に吊り上げられている。これによりクリーニング部材49、カス回収部52は、搬送ベルト42から離間する。その際、支持軸51に取り付けられているカス回収部取り付けビス55は、切込み54の上端54aに位置している。
In the first state and the second state, the cleaning
次にクリーニングの際における、第1の状態のクリーニング部材とカス回収部の配置位置及び第2の状態のクリーニング部材とカス回収部について図9、図10を参照して説明する。
第1の状態におけるピン60による支持軸51の回動量は、第2の状態におけるピン60による支持軸51の回動量に比べて小さい。クリーニング部材49が小さいと、支持軸51の回動量は大きくなり、クリーニング部材49が大きいと、支持軸51の回動量は小さくなる。このように支持軸51の回動量は、クリーニング部材49の大きさと反比例である。
Next, the arrangement position of the cleaning member and the waste collection portion in the first state and the cleaning member and the waste collection portion in the second state during cleaning will be described with reference to FIGS. 9 and 10.
The amount of rotation of the
また、支持軸51の回動に伴い、切込み54とカス回収部取り付けビス55の位置関係は変化する。図9に示すように、クリーニング部材49が大きい場合は、クリーニング部材49及びカス回収部52を搬送ベルト42に当接させるために、カス回収部取り付けビス55は、切込み54の上端54aから略中央の位置まで摺動する。また、図10に示すように、クリーニング部材49が小さい場合は、クリーニング部材49が大きい場合と比較して、クリーニング部材49及びカス回収部52を搬送ベルト42に当接させるためにさらに支持軸51を回動させるため、カス回収部取り付けビス55は、切込み54の上端54aから下端54bの位置まで摺動する。その際、クリーニング部材49の大きさに関わらず、クリーニング部材49及びカス回収部52を所定の当接力で搬送ベルト42に当接させなければならない。このため、切込み54及びバネ63が設けられている。このよに、クリーニング部材49の大きさによって、バネ63の伸縮量をコントロールすることでピン60の高さを調整し、且つカス回収部取り付けビス55を切込み54に沿って摺動させることで、クリーニング部材49の大きさに関わらず、クリーニング部材49及びカス回収部52を所定の当接力で搬送ベルト42に当接させることができる。
In addition, as the
このように本実施形態は、クリーニングをする際に、クリーニング部材49を搬送ベルト42に当接させ、擦らせてクリーニングする。クリーニング部材49の硬度は、搬送ベルト42の硬度に比べ低く、当接した際にクリーニング部材49は、搬送ベルト42に削り取られる弾性部材、特にPVCや天然ゴム、スチレン系のエラストマーなどの樹脂やゴム、又はエラストマーなどを用いている。そのため本実施形態は、クリーニング部材49は、インク汚れであるインクカスをクリーニング部材49自らに吸着させ、搬送ベルト42によって削られるため、搬送ベルト42を傷つけることなくクリーニングを行なうことができる。またクリーニング部材49は、搬送ベルト42によって削り取られるため、常に新しい(クリーンな)面が搬送ベルト42に当接し、搬送ベルト42を擦る。よってクリーニング部材49は、常に一定の清掃能力を保つことができる。さらに本実施形態は、記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド列32をメンテナンスする際に同時にクリーニングすることができために、効率よくクリーニングをすることができる。
As described above, in this embodiment, when cleaning is performed, the cleaning
除去されたインクカスは、搬送ベルト42によって削り取られたクリーニング部材49の削りカスに含まれる。インクカスを有する削りカスは、カス回収部52によって回収されるために、画像記録装置1内に削りカスを撒き散らすことを防止できる。
The removed ink residue is included in the scrap residue of the cleaning
またインクカスが除去されるために、画像記録媒体2を搬送する際に搬送ベルト支持部材47と搬送ベルト42に負荷がかかることを防止できる。これにより搬送ベルト支持部材47と搬送ベルト42の摩擦力が増加することを防止でき、搬送ムラを生じさせることなく画像記録媒体2を搬送させることができる。よって本実施形態は、画像記録媒体2を搬送する搬送性能の劣化を防止することができ、より高い画像品質を保つことができる。
Further, since the ink residue is removed, it is possible to prevent a load from being applied to the conveyor
なお本実施形態のクリーニング動作は、上述したように記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31のメンテナンスをしている際に実施している。もちろんこの形状に限定する必要はなく、本実施形態は、記録ヘッド部31のメンテナンスと搬送ベルト42のクリーニングをそれぞれ独自に適宜設定して実施することもできる。また、例えば画像記録している際に、例えばピン60を伸縮させて支持軸51の他端部側62に当接させて、支持軸51を回動させることでクリーニング部材49が搬送ベルト42当接するように移動する。これにより本実施形態は、画像記録中においてもクリーニングを行なうこともできる。また例えば常時、クリーニング部材49が搬送ベルト42に当接するように、クリーニング部45を設置しても、搬送ベルト42をクリーニングすることもできる。
Note that the cleaning operation of the present embodiment is performed when the recording
次に図11乃至図13を参照して第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。図11は、第2の実施形態におけるクリーニング部の概略斜視図である。図12は、図11におけるクリーニング部材を中心にクリーニング部をA方向から見た際の概略側面図である。図13は、図11におけるクリーニング部材を中心にクリーニング部をB方向から見た際の概略正面図である。
Next, a second embodiment will be described with reference to FIGS.
The same parts as those in the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and the detailed description of the configuration, operation, effects, and the like will be omitted. FIG. 11 is a schematic perspective view of a cleaning unit according to the second embodiment. FIG. 12 is a schematic side view of the cleaning unit viewed from the A direction with the cleaning member in FIG. 11 as the center. FIG. 13 is a schematic front view of the cleaning unit viewed from the B direction with the cleaning member in FIG. 11 as the center.
本実施形態は、前述した第1の実施形態と比べてクリーニング部の構成が異なる。
本実施形態のクリーニング部79は、図11に示すように搬送ベルト42をクリーニングする際に、搬送ベルト42に当接しながらインクカスを除去して搬送ベルト42をクリーニングするクリーニング部材80と、クリーニング部材80を保持するクリーニング部材保持体81と、クリーニング部材保持体81を吊り上げるバネ82と、2本の支持軸51と、さらに2本の支持軸51の一端部側61にはクリーニング部材80によって除去されたインクカスを有する削りカスを回収するカス回収部52及び支持軸51を吊り上げるバネ59と、2本のピン60と、クリーニング部材保持部81の移動を規制するクリーニング部材支持ビス83及びクリーニング部材規制板84と、を有している。
This embodiment is different in the configuration of the cleaning unit from the first embodiment described above.
As shown in FIG. 11, the
クリーニング部材80の材料は、前述した第1の実施形態におけるクリーニング部材49と同様である。クリーニング部材保持体81には、図12、図13に示すようにクリーニング部材支持ビス83が設けられている。このクリーニング部材支持ビス83は、クリーニング部材規制板84に設けられている挿入部85に挿入されている。さらにクリーニング部材支持ビス83は、上方から支持軸51によって押圧されることにより、挿入部85に沿ってZ軸方向に摺動する。これによりクリーニング部材80とクリーニング部材保持体81は、Z軸方向に昇降可能である。なお、クリーニング部材規制板84は、画像記録装置1の架台に設けられている。
The material of the cleaning
バネ59は、搬送ベルト42のクリーニング動作時以外はクリーニング部材80及びカス回収部52を搬送ベルト42に当接させないように一端部側61を搬送ベルト42から吊り上げている。
The
バネ82の一端は、画像記録媒体吸着機構44のZ軸方向下部に取り付けられている。またバネ82の他端は、クリーニング部材保持体81とそれぞれ接続している。バネ82は、搬送ベルト42のクリーニング動作時以外はクリーニング部材80を搬送ベルト42に当接させないようにクリーニング部材保持体81を介してクリーニング部材80を搬送ベルト42から吊り上げている。つまり、クリーニング部材80(クリーニング部材保持体81)は、2本の支持軸51には直接接続されているのではなく、バネ82によって吊り上げられている。
One end of the
ピン60は、画像記録媒体搬送部41が図示しない昇降機構によりZ軸方向下方に移動した際に、支持軸51の他端部側62を押し上げる。これにより支持軸51は、回動中心部53を中心に回動し、カス回収部52は、搬送ベルト42に当接する。また同時にクリーニング部材支持ビス83は、支持軸51によってZ軸下方向に押圧され、挿入部85に沿って下降する。これによってクリーニング部材80は、搬送ベルト42に向けて押し下げられ、搬送ベルト42に当接する。この時、ピン60が他端部側62を押す力は、バネ59が一端部側61を吊り上げる力及びバネ82がクリーニング部材80を吊り上げる力よりも強い。
The
ピン60は、画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方に移動した際に、クリーニング部材80が小さい場合でも、搬送ベルト42にクリーニング部材80を当接させるように支持軸51を押し上げる長さを有する。さらにピン60には、第1の実施形態と同様にバネ63が設けられている。
The
次に本実施形態における搬送ベルトのクリーニング動作について説明する。尚、本実施形態における画像記録動作は、前述した第1の実施形態と同様のため省略する。 Next, the cleaning operation of the conveyor belt in this embodiment will be described. Note that the image recording operation in the present embodiment is the same as that in the first embodiment described above, and is therefore omitted.
画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方に下降するに従い、支持軸51とピン60は当接する。ピン60と当接した支持軸51は、回動中心部53を中心に時計まわりに回動する。これによりクリーニング部材80とカス回収部52は、搬送ベルト42の裏面に当接する。なお、支持軸51とピン60が当接し、ピン60に所望の圧力がかかると、バネ63が縮み始め、ピン60の高さを調整する。下降している画像記録媒体搬送部41が停止すると、バネ63の縮みも停止する。画像記録媒体搬送部41が所定位置(クリーニング部材80が、搬送ベルト42をクリーニングすることに適した高さ位置)にまで下降すると、図示しない昇降機構は駆動を停止する。
As the image recording
次に画像記録媒体搬送部41が所定位置に配置されると、搬送ローラ43に接続している搬送ローラ駆動モータが駆動する。これにより搬送ローラ43が回転し、搬送ベルト42が回転する。
Next, when the image recording
これにより搬送ベルト42のクリーニングが開始される。クリーニング部材80が搬送ベルト42を擦ることによって、搬送ベルト42からインクカスが除去される。この時、クリーニング部材支持ビス83は、Z軸方向は支持軸51によって規制され、X軸方向及びY軸方向は挿入部85によって規制されているため、クリーニング部材80を回転させることなく搬送ベルト42に当接させることができる。除去されたインクカスは、搬送ベルト42によって削り取られたクリーニング部材80の削りカスに含まれる。インクカスを有する削りカスは、端部56にすくわれてカス回収部52に回収される。クリーニング部材80は、搬送ベルト42によって削り取られるために、クリーニング部材80の常に新しい(クリーンな)面が搬送ベルト42に当接し、搬送ベルト42を擦る。よってクリーニング部材80は、常に一定の清掃能力を保つことができる。
Thereby, cleaning of the
クリーニング部材80の大きさは、クリーニングに伴い、搬送ベルト42によって削り取られるため徐々に小さくなっていく。その際、クリーニング部材80は、搬送ベルト42に当接されている必要があるために、バネ63が伸び、ピン60の高さを調整する。これによりクリーニングの際に、クリーニング部材80が常に搬送ベルト42に当接し、クリーニング部材80が搬送ベルト42から離間することを防止することができる。クリーニング部材80が最も小さくなった際、又はクリーニング部材80がすべて消耗してしまった際は、クリーニング部材80を交換すればよい。またクリーニングに伴い、カス回収部52が削りカスで満たされたのであれば、空の状態のカス回収部52と交換してもよいし、カス回収部52内の削りカスのみを除去してもよい。
The size of the cleaning
記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31をメンテナンスしている際に、クリーニング部材80による搬送ベルト42のクリーニング動作を停止させるのであれば、搬送ローラ43を回転させる搬送ローラ駆動モータを停止させればよい。
When the recording
記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31のメンテナンスを終了すると、記録ヘッドメンテナンス部33は、図1に示す記録ヘッド列32と平行した位置に戻る。次に画像記録媒体搬送部41が図示しない昇降機構によってZ軸方向上方に移動し、図1に示す位置に戻る。これにより本実施形態の搬送ベルトのクリーニング動作が終了する。
When the recording
このように本実施形態は、前述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また本実施形態は、クリーニング部材80を回転させずに、搬送ベルト42のクリーニングを行なっている。これにより本実施形態は、クリーニング部材80を回転させる駆動モータを不要とするために安価にクリーニングをすることができる。
As described above, this embodiment can obtain the same effects as those of the first embodiment described above. In the present embodiment, the
次に図14乃至図16を参照して第3の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。図14は、本実施形態における画像記録装置の概略側面図である。図15は、クリーニング部の概略側面図である。図16は、クリーニング部の概略斜視図である。
Next, a third embodiment will be described with reference to FIGS.
The same parts as those in the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and the detailed description of the configuration, operation, effects, and the like will be omitted. FIG. 14 is a schematic side view of the image recording apparatus in the present embodiment. FIG. 15 is a schematic side view of the cleaning unit. FIG. 16 is a schematic perspective view of the cleaning unit.
本実施形態は、前述した第1の実施形態と比べてクリーニング部の構成が異なる。本実施形態におけるクリーニング部86は、図14に示すように画像記録装置1の架台に設けられている。また、前述した第1、第2の実施形態においては、クリーニング部45,79は、搬送ベルト42の裏面をクリーニングしていた。しかし、インクやインクミストは搬送ベルト42の表面に付着したり、付着した後、溶剤が乾燥して搬送ベルト42に吸着することもある。そのため本実施形態のクリーニング部86は、搬送ベルト42の表面をクリーニングする。本実施形態のクリーニング部86は、画像記録装置1の架台に設けられており、前述した第1の実施形態のように画像記録媒体搬送部41と共に昇降はしない。
This embodiment is different in the configuration of the cleaning unit from the first embodiment described above. The
本実施形態のクリーニング部86は、図15及び図16に示すように搬送ベルト42をクリーニングする際に、搬送ベルト42に当接しながら(搬送ベルト42を擦りながら)インクカスを除去して搬送ベルト42をクリーニングするローラ状のクリーニング部材87と、クリーニング部材87を回転可能に支持するクリーニング部材支持ローラ88と、クリーニング部材支持ローラ88のY軸方向片側に設けられ、クリーニング部材支持ローラ88を搬送ベルト42の回転方向(搬送方向)とは逆方向に回転させる駆動モータ57と、クリーニング部材支持ローラ88をY軸方向両端にて支持する2本のピン89と、クリーニング部材87によって除去されたインクカスを有する削りカスを回収するカス回収部52と、ピン89から分岐し、カス回収部52を支持するカス回収ピン90と、を有している。
As shown in FIGS. 15 and 16, the
クリーニング部材87の材料は、前述した第1の実施形態におけるクリーニング部材49と同様である。
The material of the cleaning
カス回収部52の下部は、クリーニング部材87の下方にまで延びている。よってカス回収部52は、クリーニング部材87による削りカスを画像記録装置1内に撒き散らすこと無く回収することができる。
The lower part of the
カス回収ピン90の長さは、画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方に移動した際に、カス回収部52の端部91が搬送ベルト42に当接するように、決められている。
ピン89は、画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方に移動した際に、クリーニング部材87が小さい場合でも、搬送ベルト42にクリーニング部材87を当接させることができる長さを有する。
The length of the
The
さらにピン89には、伸縮可能な弾性部材であるバネ92が設けられている。バネ92は、クリーニング部材87が大きい場合、画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方の所定の位置まで移動した際に、クリーニング部材87が搬送ベルと42に対して所定の当接力で当接できるように縮み、ピン89の高さを調整する。これによりピン89は、クリーニング部材87が搬送ベルト42に必要以上の力で当接しないように構成されている。なお、バネ92の位置は、カス回収ピン90とピン89との分岐部よりZ軸方向上方である。これにより、クリーニング部材87はバネ92の影響を受け、カス回収部52はバネ92の影響を受けることはない。
次に本実施形態における搬送ベルトのクリーニング動作について説明する。なお、本実施形態における画像記録動作は、上述した第1の実施形態と同様であるために省略する。
Further, the
Next, the cleaning operation of the conveyor belt in this embodiment will be described. Note that the image recording operation in the present embodiment is the same as that in the first embodiment described above, and is therefore omitted.
画像記録媒体搬送部41がZ軸方向下方に下降するに従い、搬送ベルト42の表面には、クリーニング部材87とカス回収部52が当接する。その際、クリーニング部材87の大きさによってピン89にかかる圧力が異なるため、ピン89に所望の圧力がかかると、バネ92が縮み始める。これにより、クリーニング部材87は、常に一定の当接力で搬送ベルト42と当接することができる。下降している画像記録媒体搬送部41が停止すると、バネ92の縮みも停止する。画像記録媒体搬送部41が所定位置(クリーニング部材87が、搬送ベルト42をクリーニングするのに適した高さ位置)にまで下降すると、図示しない昇降機構は駆動を停止する。
As the image recording
次に画像記録媒体搬送部41が所定位置に配置されると、搬送ローラ43に接続している搬送ローラ駆動モータが駆動する。これにより搬送ローラ43が回転し、搬送ベルト42が回転する。また搬送ローラ駆動モータが駆動すると、駆動モータ57が駆動する。これによりクリーニング部材87は、搬送ベルト42の回転方向(搬送方向)とは、逆に回転する。
Next, when the image recording
これにより搬送ベルト42のクリーニングが開始される。クリーニング部材87が搬送ベルト42を擦ることによって、搬送ベルト42からインクカスが除去される。除去されたインクカスは、搬送ベルト42によって削り取られたクリーニング部材87の削りカスに含まれる。インクカスを有する削りカスは、端部91にすくわれてカス回収部52に回収される。クリーニング部材87は、搬送ベルト42によって削り取られるために、クリーニング部材87の常に新しい(クリーンな)面が搬送ベルト42に当接し、搬送ベルト42を擦る。よってクリーニング部材87は、常に一定の清掃能力を保つことができる。また削りカスは、カス回収部52がクリーニング部材87の下方にまで延びているため画像記録装置1内に撒き散らすこと無く回収される。
Thereby, cleaning of the
クリーニング部材87の大きさは、クリーニング動作に伴い、搬送ベルト42によって削り取られるため徐々に小さくなっていく。その際、クリーニング部材87は、搬送ベルト42に当接されている必要があるために、バネ92が伸び、ピン89の高さが調整される。これによりクリーニングの際に、クリーニング部材87が常に搬送ベルト42に当接し、クリーニング部材87が搬送ベルト42から離間することを防止することができる。クリーニング部材80が最も小さくなった際、又はクリーニング部材80がすべて消耗してしまった際は、クリーニング部材80を交換すればよい。またクリーニングに伴い、カス回収部52が削りカスで満たされたのであれば、空の状態のカス回収部52と交換してもよいし、カス回収部52内の削りカスのみを除去してもよい。
記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31をメンテナンスしている際に、クリーニング部材87による搬送ベルト42のクリーニング動作を停止させるのであれば、搬送ローラ43を回転させる搬送ローラ駆動モータとクリーニング部材87を回転させる駆動モータ57を停止させればよい。
The size of the cleaning
If the cleaning operation of the conveying
記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31のメンテナンスを終了すると、記録ヘッドメンテナンス部33は、図1に示す記録ヘッド列32と平行した位置に戻る。次に画像記録媒体搬送部41が図示しない昇降機構によってZ軸方向上方に移動し、図1に示す位置に戻る。これにより本実施形態の搬送ベルトのクリーニング動作が終了する。
When the recording
このように本実施形態は、搬送ベルト42の表面のインクカスを取り除くことができる。
As described above, the present embodiment can remove ink residue on the surface of the
これにより、画像記録媒体裏面(インクが着弾しない面)をインクカスにより汚してしまうことを防止することができる。 Thereby, it is possible to prevent the back surface of the image recording medium (the surface on which ink does not land) from being stained with ink residue.
次に図17を参照して第4の実施形態について説明する。
前述した第1、第3の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。図17は、本実施形態における画像記録装置の概略側面図である。
Next, a fourth embodiment will be described with reference to FIG.
The same reference numerals are given to the same parts as those in the first and third embodiments described above, and the detailed description of the configuration, operation, effect, and the like will be omitted. FIG. 17 is a schematic side view of the image recording apparatus in the present embodiment.
本実施形態の構成は、前述した第1の実施形態と前述した第3の実施形態におけるクリーニング部45,86を組み合わせ、搬送ベルト42の表面と裏面の両面をクリーニングすることができる。
The configuration of the present embodiment can clean both the front and back surfaces of the
これにより本実施形態は、前述した第1の実施形態と第3の実施形態と同様の効果を得ることができ、また搬送ベルト42の表面及び裏面を1度にクリーニングすることができる。もちろん本実施形態は、クリーニング部45,86の制御を独立させて、搬送ベルト42の表面及び裏面を個々に別けてクリーニングすることも可能である。
As a result, the present embodiment can obtain the same effects as those of the first and third embodiments described above, and can clean the front and back surfaces of the
また本実施形態のクリーニング動作は、第1の実施形態と同様に記録ヘッドメンテナンス部33が記録ヘッド部31のメンテナンスをしている際に実施している。もちろんこの形状に限定する必要はなく、本実施形態は、記録ヘッド部31のメンテナンスと搬送ベルト42のクリーニングをそれぞれ独自に適宜設定して実施することもできる。また画像記録している際に、例えばピン60を伸縮させて他端部側62に当接させて、支持軸51を回動させることで搬送ベルト42の裏面をクリーニングすることもできる。また画像記録している際に、例えばカス回収ピン90を伸縮させてクリーニング部材87を搬送ベルト42に当接させて、搬送ベルト42の表面をクリーニングすることもできる。また、例えば常時、クリーニング部材49、87が搬送ベルト42に当接するように、クリーニング部45,86を設置しても、搬送ベルト42をクリーニングすることができる。
Further, the cleaning operation of the present embodiment is performed when the recording
次に図18を参照して第5の実施形態について説明する。
前述した第3の実施形態と同等の部位には同じ参照符合を付し、その詳細な構成、作用、効果等の説明は省略する。図18は、本実施形態における搬送部材及びクリーニング部の概略側面図である。
Next, a fifth embodiment will be described with reference to FIG.
The same reference numerals are given to the same parts as those in the third embodiment described above, and the detailed configuration, operation, effects, etc. are omitted. FIG. 18 is a schematic side view of the conveying member and the cleaning unit in the present embodiment.
前述した第3の実施形態は、画像記録媒体を搬送する搬送部材として搬送ベルトを用いたが、本実施形態では画像記録媒体を搬送する搬送部材として搬送ローラを用いる点が異なる。搬送ローラ93は、例えば記録ヘッド部に対向する1つ又は複数の回転可能なドラムによって画像記録媒体2を搬送するローラのことである。
In the third embodiment described above, a conveyor belt is used as a conveyance member that conveys an image recording medium. However, in the present embodiment, a conveyance roller is used as a conveyance member that conveys an image recording medium. The
次に、本実施形態のクリーニング動作について説明する。
本実施形態のクリーニング動作は、クリーニング部材87を搬送ローラ93に当接させた状態で、搬送ローラ93を回転駆動させる。それと同時に、クリーニング部材87を搬送ローラ93の回転方向(搬送方向)とは、逆方向に回転駆動させる。これにより搬送ローラ93のクリーニングが開始される。クリーニング部材87が搬送ローラ93を擦ることによって、搬送ローラ93からインクカスが除去される。除去されたインクカスは、搬送ローラ93によって削り取られたクリーニング部材87の削りカスに含まれる。インクカスを有する削りカスは、端部91にすくわれてカス回収部52に回収される。クリーニング部材49の大きさは、クリーニングに伴い、搬送ローラ93によって削り取られるため徐々に小さくなっていく。その際、クリーニング部材87は、搬送ローラ93に常に当接されている必要があるために、ピン89のバネ92は伸びていく。これによりクリーニングの際に、クリーニング部材87は常に搬送ローラ93に当接し、クリーニング部材87が搬送ローラ93から離間することを防止することができる。また、クリーニング部材87は、搬送ローラ93によって削り取られるために、クリーニング部材87の常に新しい(クリーンな)面が搬送ローラ93に当接し、搬送ローラ93を擦る。よってクリーニング部材87は、常に一定の清掃能力を保つことができる。また、カス回収部52はクリーニング部材87の下方にまで延びているため、削りカスを画像記録装置1内に撒き散らすこと無く回収できる。なお、ピン89の高さを調整することでクリーニング部86を画像記録中は搬送ローラ93と当接させず、クリーニング動作時にのみ搬送ローラ93と当接させることもできるし、常時クリーニング部86を搬送ローラ93に当接させることもできる。
Next, the cleaning operation of this embodiment will be described.
In the cleaning operation of the present embodiment, the
このように、本実施形態によれば、搬送部材が搬送ローラ93であってもクリーニング部材87によって搬送ローラ93のインクカスを除去することができる。
なお、本発明は、クリーニング部材よってクリーニングされる搬送部材は搬送ベルトや搬送ローラに限定されない。例えば給紙搬送路、排紙搬送路などインクミストが付着する部位であれば本発明は上述したようにクリーニングすることができる。
また、クリーニング部材は、インク汚れを除去することとしたがこれに限定されることは無く、紙粉や大気中のダストも除去することができる。
また本発明は、クリーニングの際、搬送部材を移動させることでクリーニング部と当接させたが、この形状に限定する必要は無く、クリーニング部材を搬送部材に当接するように移動させてもよい。もちろん搬送部材とクリーニング部材が互いに当接するように両方を移動させても良い。
As described above, according to this embodiment, even if the transport member is the
In the present invention, the conveying member cleaned by the cleaning member is not limited to the conveying belt or the conveying roller. For example, the present invention can be cleaned as described above as long as it is a portion where ink mist adheres, such as a paper feed conveyance path and a paper discharge conveyance path.
The cleaning member removes ink stains, but is not limited to this, and paper dust and atmospheric dust can also be removed.
In the present invention, the cleaning member is brought into contact with the cleaning unit by moving the conveying member during cleaning. However, the present invention is not limited to this shape, and the cleaning member may be moved so as to be in contact with the conveying member. Of course, both the conveying member and the cleaning member may be moved so as to contact each other.
このように本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化でき、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。 As described above, the present invention is not limited to the above-described embodiment as it is, and can be embodied by modifying the constituent elements without departing from the scope of the invention in the implementation stage, and a plurality of configurations disclosed in the above-described embodiment. Various inventions can be formed by appropriate combinations of elements.
1…画像記録装置、2…画像記録媒体、10…給紙部、11…画像記録媒体トレイ、12…ピックアップローラ、13…レジストレーションローラ対、30…画像記録部、31…記録ヘッド部、32…記録ヘッド列、33…記録ヘッドメンテナンス部、41…画像記録媒体搬送部、42…搬送ベルト、43…搬送ローラ、44…画像記録媒体吸着機構、45…クリーニング部、46…吸引室、47…搬送ベルト支持部材、48…吸引ファン、49…クリーニング部材、50…クリーニング部材支持部、51…支持軸、52…カス回収部、53…回動中心部、54a…上端、54b…下端、55…ビス、56…端部、57…駆動モータ、59…バネ、60…ピン、61…一端部側、62…他端部側、63…バネ、70…排紙部、71…排紙部搬送ローラ対、72…排紙部排紙ローラ対、73…排紙トレイ、79…クリーニング部、80…クリーニング部材、81…クリーニング部材保持体、82…バネ、83…クリーニング部材支持ビス、84…クリーニング部材規制板、85…挿入部、86…クリーニング部、87…クリーニング部材、88…クリーニング部材支持ローラ、89…ピン、90…カス回収ピン、91…端部、92…バネ、93…搬送ローラ。
DESCRIPTION OF
Claims (16)
前記搬送部材のインク汚れを除去するクリーニング部材を有するクリーニング部を備え、
前記クリーニング部材は、前記搬送部材の硬度より低い硬度を有し、前記搬送部材と当接した際に、前記クリーニング部材自体を削り取ることで前記搬送部材上の前記インク汚れを除去することを特徴とする画像記録装置。 An image recording apparatus for recording an image by discharging ink from a recording head to an image recording medium held by a conveying member and conveyed downstream.
A cleaning unit having a cleaning member for removing ink stains on the transport member;
The cleaning member has a hardness lower than that of the conveying member, and when the cleaning member comes into contact with the conveying member, the cleaning member itself is scraped to remove the ink stain on the conveying member. Image recording device.
を具備し、
前記クリーニング部は、前記記録ヘッドが前記画像を記録している際、または前記記録ヘッドメンテナンス部が前記記録ヘッドをメンテナンスしている際において前記搬送部材をクリーニングすることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 A recording head maintenance unit for maintaining the recording head;
Comprising
2. The cleaning unit according to claim 1, wherein the cleaning unit cleans the conveying member when the recording head is recording the image, or when the recording head maintenance unit is maintaining the recording head. The image recording apparatus described.
前記クリーニング部材自体が削り取られたことで生じる削りカスを回収する回収部と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 The cleaning unit
A recovery unit that recovers scraps generated by scraping the cleaning member itself;
The image recording apparatus according to claim 1, further comprising:
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006309365A JP2008120582A (en) | 2006-11-15 | 2006-11-15 | Image recording device |
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- 2006-11-15 JP JP2006309365A patent/JP2008120582A/en not_active Withdrawn
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