JP2008119338A - 支持体、及び天板付き家具 - Google Patents

支持体、及び天板付き家具 Download PDF

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Abstract

【課題】コンセント機能を有したものでありながら、ベースに対する天板等の支持対象物の相対位置変更に伴って、コンセントや当該コンセントに接続したコードに対して無理な引っ張り力が作用することなく、また天板の使用領域を何ら損なわない支持体を提供する。
【解決手段】所定方向に延伸するベース2に移動自在に支持され且つ天板5を支持し、コンセント装置Cを収容可能なコンセント収容部4A312aを備え、ベース2に対してとり得るいかなる相対位置においてもコンセント収容部4A312aに収容したコンセント装置Cに対してアクセス可能な支持体4とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、支持体、及び支持体を備えた天板付き家具に関するものである。
従来より、ベースと、当該ベースに支持された支持体と、当該支持体に支持された天板とを備え、ベースの延伸方向に沿ってベースに対する支持体の相対位置を変更することにより、ベースに対する天板の相対位置を変更可能にした天板付き家具が考えられている。その一例として、支持体の一部が嵌合可能な嵌合孔をベースに所定ピッチで複数形成し、支持体の嵌合位置を変更することにより、ベースに対する天板の相対位置を変更可能にした態様が考えられる(例えば特許文献1参照)。
また、コンセント機能を有する天板付き家具として、天板の反使用端側にコンセントを設けた態様や、天板の反使用端側に配線ダクトに連通し得る配線取出口を設け、この配線取出口を利用して配線ダクトに設置したコンセントにコードを差し込み可能にした態様が考えられている(例えば非特許文献1参照)。
特開2004−159713号公報(図1参照) 「2006年度版ファニチャー編」、コクヨ株式会社他、2005年12月発行、P.73の中段に示されているデスク
これら各天板付き家具を組み合わせて、ベースに対する天板の相対位置を変更可能にし、且つコンセント機能を有する天板付き家具を提供しようとした場合、従来のものは、天板の相対位置を変更する場合、支持体の一部を一の嵌合孔から取り外し、他の嵌合孔へ再度取り付ける操作が必要となり、天板の相対位置を変更する操作を簡単に行うことができないという不具合が発生するとともに、天板の反使用端側にコンセント又は配線取出口を設けているため、常に天板の使用領域がコンセントの配置スペース分又は配線取出口の開口寸法分だけ損なわれるという問題が発生する。そこで、後者の不具合を解消するために、ベースにコンセントを設ける態様も考えられる。
しかしながら、ベースにコンセントを設けた場合、天板上に載置した電気機器のコードをコンセントに接続したまま支持体と共に天板をベースに対して相対移動させた際に、コンセントと天板との相対位置(相対距離)が変更するため、ベースに対する天板の移動距離が長くなればなるほど、天板とコンセントとの距離が離れる方向に天板が移動した場合にはコンセントや当該コンセントに接続したコードに無理な引っ張り力が作用し、天板とコンセントとの距離が近付く方向に天板が移動した場合にはコードの余長が必要以上に天板上に広がり使用領域を損なうといった不具合が生じる。さらに致命的な不具合として、天板上に載置した電気機器のコードをコンセントに接続したまま支持体と共に天板をベースに対して相対移動させる際、その相対移動可能な範囲がコードの長さに依存し、使用上の自由度が極めて低くなるという点が挙げられる。このような不具合を回避するために、ベースに対して天板を相対移動させる際に、コードを一旦コンセントから抜き取り、移動後に再度差し直す態様、或いはコンセントと天板との距離を近づけるためにベースに対するコンセントの取付位置を変更する態様も考えられるが、このようなものは、ベースに対する天板の相対位置変更を行う度にコンセントに対するコードの抜差し作業、或いはベースに対するコンセントの着脱作業が必要となり、使い勝手に優れず、実用性に欠ける。このように、ベースにコンセントを設けた態様は、ベースに対する天板の相対位置変更に柔軟に対応することができず、種々の電気機器を駆使した多様なワーキングスタイルに対応しきれないという不便さがある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、ベースを支持する支持体にコンセント装置を取り付けるというこれまでにない斬新な発想に基づき、上述した種々の不具合を悉く解消することを目的とするものである。
すなわち、本発明の支持体は、所定方向に延伸するベースに移動自在に支持され且つ天板等の支持対象物を支持するものであって、コンセント装置を収容可能なコンセント収容部を備え、前記ベースに対してとり得るいかなる相対位置においても当該コンセント収容部に収容した前記コンセント装置に対してアクセス可能であることを特徴とする。
ここで、コンセント装置は、電源コンセントや情報コンセント(データ通信用、ファクシミリ用、電話用等)等その種類はどのようなものであっても構わない。また、「コンセント」とは、電気機器や情報機器等を電源、LAN等の情報通信ネットワーク、電話回線等にコード等を介して接続する全てのものを包含する概念である。
このようなものあれば、支持対象物を支持する本発明に係る支持体がコンセント装置を付帯したものであるため、ベースの延伸方向に沿ってベースに対する支持対象物の相対位置を変更した場合であっても支持対象物とコンセント装置との相対位置は略変わらず、その結果、支持対象物上に載置した電気機器のコードをコンセント装置に接続したまま当該支持体と共に支持対象物をベースに対して相対移動させた際、コンセント装置や当該コンセント装置に接続したコードに無理な引っ張り力が作用したり、コードの余長が必要以上に支持対象物上に広がり使用領域を損なうといった事態を難なく回避することができる。さらに、支持対象物上に載置した電気機器のコードをコンセントに接続したまま支持体と共に支持対象物をベースに対して相対移動させる際、その相対移動可能な範囲がコードの長さに依存することもなく、また、ベースに対してとり得るいかなる相対位置においてもコンセント収容部に収容したコンセント装置に対してアクセス可能であるため、使用上の自由度も格段に向上する。
このように、コンセント機能を支持体に付与するという斬新な発想を採用することにより、ベースに対する支持対象物の相対位置変更を行う度に従来では必要であったコンセント装置に対するコードの抜差し作業も不要となり、使い勝手に優れ、ベースに対する支持対象物の相対位置変更に柔軟に対応することが可能となり、種々の電気機器を駆使した多様なワーキングスタイルに対応できる。
好適な実施態様としては、平面視において略閉塞された内部空間を有するフレーム体を備え、当該フレーム体に前記コンセント収容部を設ける態様が挙げられる。
さらに、前記フレーム体を構成する一のフレームに前記コンセント収容部を設けてなり、当該一のフレームが、前記コンセント収容部を設けた上面部と、この上面部と高さ方向に対向する下面部とを備えたものであり、これら上面部と下面部との間に補強体を介在させれば、一のフレームの変形を防止し、コンセントの差込口に対するコードの抜差し操作をより的確に行うことができる。
補強体を簡単な構造で実現するとともに、当該補強体により補強強度をさらに高めるためには、前記補強体を、前記上面部と前記下面部との間に起立姿勢で配される板状の部材とし、且つ前記コンセント収容部の近傍領域に位置付けられる部位に、前記コンセント収容部の平面視形状に略沿って折り曲げた段部を設ければよい。
加えて、前記支持対象物を水平旋回可能に支持し、前記支持対象物が、回動基端側の平面視形状を当該支持対象物の旋回軸を中心とする円弧状にしたものであり、当該支持対象物がとり得るいかなる旋回角度においても前記コンセント収容部に収容した前記コンセント装置を、支持対象物の回動基端とベースとの間に表出させるようにすれば、支持対象物がとり得るいかなる旋回角度においてもコンセント装置に対してアクセス可能であるとともに、支持対象物上に載置した電気機器のコードをコンセント装置に接続した状態で、支持対象物を水平旋回させた場合、電子機器とコンセント装置との相対距離が略変わらず、コンセント装置又はコードに無理な引っ張り力が作用する等の配線処理上の問題発生を有効に回避することができる。
前記コンセント収容部が、前記コンセント装置が嵌合可能な凹部であれば、コンセント収容部の構造簡素化に資する。
殊に、前記コンセント装置が、複数のコンセント本体と、各コンセント本体にそれぞれ設けた差込口と、各コンセント本体を接続するベース体とを備えたコンセントユニットであり、前記コンセント収容部が、前記各コンセント本体をそれぞれ収容可能なコンセント本体収容部と、前記ベース体を収容可能なベース体収容部とを備えたものであれば、各コンセント本体及びベース体をそれぞれ個別に収容するため、コンセントユニットであっても良好な取付状態を実現できる。
支持対象物としては、天板が挙げられる。
また、本発明の天板付き家具は、延伸方向に沿って連続して設けたガイド部を有する前述のベースと、当該ベースに前記ガイド部を利用してスライド移動可能に支持される前記支持体と、当該支持体に水平旋回可能に支持される天板とを具備していることを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、コンセント機能を支持体に付与するという斬新な発想を採用することにより、ベースに対する支持対象物の相対位置変更を行う度に従来では必要であったコンセント装置に対するコードの抜差し作業等も一切不要となり、実用性に優れ、ベースに対する支持対象物の相対位置変更に柔軟に対応することが可能となり、種々の電気機器を駆使した多様なワーキングスタイルに対応できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る支持体4は、図1に示すデスク1に適用されるものである。
このデスク1は、図1及び図2等に示すように、水平方向に延伸するベース2と、ベース2を支持するベース支持体3と、ベース2に沿ってスライド移動自在に支持された支持体4と、支持体4に一端部を支持させた天板5(本願の「支持対象物」に相当)と、天板5の他端部を支持し床面上に接地する脚体6とを備えたものである。なお、図1は、このようなデスク1を2台連設して形成したオフィス構成システムを示すものであり、各デスク1のベース2に、天板5とは異なる他の天板5Xを支持させている。この天板5Xは、本発明に係る支持体4とは異なる別の支持体4Xにのみ支持された片持ちタイプのものであり、ベース2に対してスライド移動不能なものである。
ベース2は、図1及び図3等に示すように、略直線状に延伸する概略四角柱状のものである。ベース2のうち長手方向に沿って相互に対向する一対の起立面部2Aに、支持体4の移動を案内する天板用ガイド部(本発明の「ガイド部」)に相当)として機能するレール溝21、22を設けている。本実施形態では、各起立面部2Aに、その高さ方向に所定ピッチ離間し且つ相互に平行をなしてベース2の長手方向に沿って延伸する一対のレール溝21、22を形成している。以下の説明において相対的に上方側に形成したレール溝を「上方側レール溝21」とし、下方側に形成したレール溝を「下方側レール溝22」とする。これら上方側レール溝21及び下方側レール溝22は略同一形状をなし、開口部の高さ寸法(開口高さ寸法)よりも内部空間の高さ寸法(内空高さ寸法)を大きく設定したものである。以下の説明において、各レール溝21、22内において相互に対向する起立壁のうち、開口部側の起立壁を「開口側起立壁」(「上方側レール溝21の開口側起立壁21a」、「下方側レール溝22の開口側起立壁22a」)とし、奥方側の起立壁を「奥方側起立壁」(「上方側レール溝21の奥方側起立壁21b」、「下方側レール溝22の奥方側起立壁22b」)とする。なお、各開口側起立壁21a、22aは、各レール溝21、22の上縁部から下方に向かって延びるものである。
なお、ベース2の上面部2Bには、図示しないオプション部材を移動案内するオプション部材用ガイド部として機能するレール溝23を設けている。本実施形態では、上面部2Bに、ベース2の短寸方向に所定ピッチ離間し相互に平行をなして延伸する複数(図示例では5本)のレール溝23を形成している。そして、このレール溝23に沿ってオプション部材(図示省略)をスライド移動させることにより、ベース2に対するオプション部材の相対位置を変更することが可能である。オプション部材としては、デスクトップパネルやタスクライト等が挙げられる。
これら各レール溝21、22、23は、それぞれベース2の一端から他端に亘って形成されている。また、ベース2の両端部にはそれぞれエンドキャップ2Cを着脱可能に装着している(図1参照、なお、図1以外の図面(図3等)ではエンドキャップ2Cを取り外した状態のベース2を示している)。
ベース支持体3は、図1に示すように、ベース2の両端部をそれぞれ支持するものである。このベース支持体3は、例えばベース2の短手寸法と略同一の奥行き寸法を有する角柱状又は角パイプ状をなし、複数台のデスク1をそれぞれのベース2が長手方向に沿って連続するように連設したオフィス構成システムでは、複数のベース支持体3のうち、少なくともオフィス構成システム全体から見て両端部に位置するベース支持体3に、第1補助ベース支持体31を適宜の手段で一体的に組み付け、他のベース支持体3に、第2補助ベース支持体32を適宜の手段で一体的に組み付け、オフィス構成システム全体の良好な自立性及び安定性を実現している。
支持体4は、図2及び図3等に示すように、天板5の下面側に配されるフレーム体4Aと、ベース2に対するスライド移動を規制する移動規制状態とベース2に対するスライド移動を許容する移動許容状態との間で切替可能なスライド切替機構4Bと、天板5の水平旋回を規制する旋回規制状態と天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態との間で切替可能な旋回切替機構4Cと、スライド切替機構4Bの切替動作と旋回切替機構4Cの切替動作とを連動させる切替動作連動機構4Dとを備えたものである。なお、以下の説明において、支持体4におけるベース2側を後方とし、反対側(反ベース2側)を前方とする。
フレーム体4Aは、図4及び図5に示すように、ベース2に支持させた状態においてベース2の長手方向に略直交し且つ相互に対向する一対の対向フレーム4A1と、対向フレーム4A1の先端側に位置付けられる前フレーム4A2と、対向フレーム4A1の後端側に位置付けられる後フレーム4A3とを一体的に剛結した平面視ロの字形をなすものである。このフレーム体4Aは、これら各フレーム4A1、4A2、4A3によって囲まれた内部空間を有するものとなる。本実施形態では、対向フレーム4A1と前フレーム4A2とをコーナー連結具4A4を介してボルト締め等により連結している。なお、図5に示すように、前フレーム4A2の上面部が対向フレーム4A1の上面部よりも所定寸法沈み込んだ位置となるように前フレーム4A2と対向フレーム4A1との相対位置を設定しているため、対向フレーム4A1の内部空間に配されるコーナー連結具4A4の上面にスペーサ4A41を設けている。また、各対向フレーム4A1は、それぞれ対向フレーム用ブラケット4A5に支持されている。各対向フレーム用ブラケット4A5は、左右一対の半割部材4A51の内部にコア部材4A52を溶接等により一体的に組み付けたものである。各半割部材4A51は、後縁側の上端部に前記対向フレーム4A1に形成した図示しない係合孔に係合可能な係合爪4A511を備え、後縁部の高さ方向略中央部に後述する後フレーム本体4A31が嵌り込み得る後フレーム本体嵌込部4A512を備えたものである(図5参照)。そして、前記係合爪4A511を対向フレーム4A1の係合孔に係合させるとともに、コア部材4A52の上端部に設けた水平片を前記対向フレーム4A1の下面部にあてがった状態でボルト締めすることによって対向フレーム4A1と対向フレーム用ブラケット4A5とを一体的に組みつけている。
後フレーム4A3は、前記半割部材4A51の後フレーム本体嵌込部4A512に嵌め込み可能な後フレーム本体4A31(本発明の「一のフレーム」に相当)と、当該後フレーム本体4A31に一体的に組み付けられ且つ後述する操作レバー4D2を保持する操作レバー保持体4A32とを備えたものである。
後フレーム本体4A31は、前記一対の対向フレーム4A1の外向面同士の離間寸法より大きな長手寸法を有するものであり、起立片4A311と、起立片4A311の上縁部又は下縁部からそれぞれ後方に向かって延出し且つ相互に略平行をなす上片4A312(本発明の「上面部」に相当)及び下片4A313(本発明の「下面部」に相当)とを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4A311、上片4A312及び下片4A313を形成している。上片4A312には、コンセント装置Cを収容し得るコンセント収容部4A312aと、後述する上方側当接体4B1を支持する上方側当接体支持部4A312bとを設けている。本実施形態では、上片4A312の両側端部にそれぞれ上方側当接体支持部4A312bを設け、上片4A312のうちこれら上方側当接体支持部4A312bを設けた領域の後縁部からさらに上方に向かって延伸する立ち上がり部4A312cを設けている(図5参照)。また、上片4A312及び下片4A313に相互に対応する位置に後述するリンク軸4B7が挿入可能なリンク軸用挿入孔4A31aをそれぞれ形成している。
ここで、コンセント装置CC及びコンセント収容部4A312aについてさらに詳述する。
コンセント装置Cは、図2に示すように、複数のコンセント本体CA1、CB1と、各コンセント本体CA1、CB1にそれぞれ設けた差込口CA2、CB2と、各コンセント本体CA1、CB1を接続するベース体C3とを一体的に備えたコンセントユニットである。本実施形態では、単一の情報コンセント用差込口CA2を備えた情報コンセント本体CA1と、一対の電源コンセント用差込口CB2を備えた電源コンセント本体CB1とをそれぞれ対にして設けたコンセント装置Cを適用している。
一方、コンセント収容部4A312aは、図4に示すように、コンセント装置Cを収容可能なものであり、本実施形態では、情報コンセント本体CA1を収容可能な情報コンセント本体収容部4A312aaと、電源コンセント本体CB1を収容可能な電源コンセント本体収容部4A312abと、ベース体C3を収納可能なベース体収容部4A312acとから構成している。情報コンセント本体収容部4A312aa及び電源コンセント本体収容部4A312abは、それぞれ上片4A312を肉厚方向に貫通する貫通孔であり、ベース体収容部4A312acは、有底の凹溝である。情報コンセント本体収容部4A312aa、電源コンセント本体収容部4A312ab及びベース体収容部4A312acは、それぞれ情報コンセント本体CA1、電源コンセント本体CB1及びベース体C3が嵌合可能な形状に設定されている。
このようなコンセント収容部4A312aに対する前記コンセント装置Cの取付作業は、情報コンセント本体収容部4A312aa及び電源コンセント本体収容部4A312abと情報コンセント本体CA1及び電源コンセントとの相対位置が略一致するようにコンセント装置Cを後フレーム本体4A31の上方からコンセント収容部4A312aに収容し、そしてベース体C3をベース体収容部4A312acに嵌合又は圧入させた状態でねじ締め等の適宜の手段によって固定することにより行う。この取付状態において情報コンセント用差込口CA2及び電源コンセント用差込口CB2が露出する。なお、本実施形態では各差込口CA2、CB2は上方に向かって開口している。
また、本実施形態では、上片4A312と下片4A313との間に後フレーム本体補強体4A33(本発明の「後フレーム本体補強体4A33」に相当)を介在させている(図4〜図6参照)。
後フレーム本体補強体4A33は、上片4A312と下片4A313との間に起立姿勢で配される例えば単一の鋼板からなり、コンセント収容部4A312aの近傍領域に位置付けられる部位に、コンセント収容部4A312aの平面視形状に略沿って折り曲げた段部4A331を設けたものである。そしてこの段部4A331の一端部(後端部)から後フレーム本体4A31の長手方向に沿って延びる直線部4A332がコンセント装置Cの後縁部の略直下に位置付けられる。
そして、図2に示すように、コンセント装置Cをコンセント収容部4A312aに収容した状態において、コンセント装置Cが、天板5とベース2との間、より具体的には天板5の回動基端側とベース2との間に表出し、各差込口CA2、CB2に対して各種電気器具のコード(プラグ)を差し込む又は抜き取ることが可能である。
このような後フレーム本体4A31と共に後フレーム4A3を構成する前記操作レバー保持体4A32は、前記一対の対向フレーム4A1の内向面同士の離間寸法と略同一又は若干小さい長手寸法を有するものであり、前後方向に沿って前記後フレーム本体4A31の起立片4A311と重合し得る起立片4A321と、起立片4A321の上縁部又は下縁部からそれぞれ前方に向かって延出し且つ相互に略平行をなす上片4A322及び下片4A323とを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4A321、上片4A322及び下片4A323を形成している。起立片4A321の高さ寸法を、相互に組み付けた対向フレーム4A1及び対向フレーム用ブラケット4A5の全体長よりも大きく設定している。上片4A322は、起立片4A321の上縁部略全域から前方に向かって延出するものであり、さらにその前端部のうち略中央部位を除く領域を下方に折り曲げたものである。すなわち、上片4A322は、長手方向略中央部に他の部位よりさらに前方に向かって延出する前方延出部4A322aを有するものである。下片4A323は、起立片4A321の下縁部のうち略中央部位から前方に向かって延出するものであり、その延出寸法を上片4A322の延出寸法より小さく設定している。そして、起立片4A321を後フレーム本体4A31の起立片4A311にあてがった状態でボルト締め又は溶着等により操作レバー保持体4A32と後フレーム本体4A31とを一体的に組みつけている。
また、本実施形態では、操作レバー保持体4A32の上片4A322における前端部位に、操作レバー保持体補強フレーム4A34を設けている。操作レバー保持体補強フレーム4A34の長手寸法を操作レバー保持体4A32の長手寸法と略同一に設定している。この操作レバー保持体補強フレーム4A34の長手方向略中央部に、前方に突出する引込体押さえフレーム4A35を設けている。本実施形態では、操作レバー保持体補強フレーム4A34と引込体押さえフレーム4A35とを溶接等により一体的に剛結している。この引込体押さえフレーム4A35は、フレーム体4Aの前記内部空間4AS内に位置付けられる。そして、引込体押さえフレーム4A35の上面部を前記操作レバー保持体4A32の上片4A322に設けた前方延出部4A322aに当接させることによって、引込体押さえフレーム4A35を下方から押圧する力に対して有効な強度を発揮し得るようにしている。なお、対向フレーム4A1、前フレーム4A2、操作レバー保持体補強フレーム4A34及び引込体押さえフレーム4A35はそれぞれ角パイプ状のものである。
このように各フレーム4A1、4A2、4A3を相互に連結してなるフレーム体4Aに、他の部位より優先して天板5の下面に当接する複数の優先支持部4A6を設けている。
各優先支持部4A6は、フレーム体4Aの上面部よりも上方に突出したピン状のものである。本実施形態では、後述するように天板5が支持体4に対して水平旋回可能なものであり、支持体4に対する天板5の旋回角度が何れの角度であっても天板5を少なくとも複数点支持し得るように各優先支持部4A6の取付位置を設定している。各優先支持部4A6のうち、少なくとも2つの優先支持部4A6を天板5の旋回軸5aからそれぞれ等距離に設定している(図2参照)。本実施形態では、各対向フレーム4A1の前端側領域及び後端側領域にそれぞれ優先支持部4A6を設け、これら計4個の優先支持部4A6によって天板5を複数点支持し得るように設定している。各対向フレーム4A1の前端側領域に設けた各優先支持部4A6を天板5の旋回軸5aから相互に等距離となる位置に設け、各対向フレーム4A1の後端側領域に設けた各優先支持部4A6を天板5の旋回軸5aから相互に等距離となる位置に設けている。各優先支持部4A6は、剛性に優れた材質(本実施形態ではPOM:ポリアセタール)からなる一体品であり、中央部に形成したボルト挿入孔に挿入したボルトを利用してフレーム体4Aの上面部に固定している(図5参照)。
一方、スライド切替機構4Bは、図2、図3、図6及び図7等に示すように、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに当接し得る上方側当接体4B1と、下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに当接し得る下方側当接体4B2と、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに添接し得る上方側転動体4B3と、下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに添接し得る下方側転動体4B4と、先端部に上方側転動体4B3を設けた水平旋回な上方側リンク4B5と、先端部に下方側転動体4B4を設けた水平旋回可能な下方側リンク4B6とを備え、各リンク4B5、4B6の回動を利用して前記移動規制状態と前記移動許容状態との間で切替可能なものである。
上方側当接体4B1は、前記後フレーム本体4A31の上片4A312に設けた上方側当接体支持部4A312bに支持されるものであり、剛性に優れた材質(本実施形態ではSS:一般構造用圧延鋼材)からなる一体成形品である。本実施形態では、上方側当接体4B1として、図8(同図(a)、(b)はそれぞれ上方側当接体4B1の平面図、側面図である)に示すように水平部4B11と、水平部4B11の後端部から上方に向かって突出する上方突出部4B12とを備えたものを適用している。そして、このような上方側当接体4B1を前記上方側当接体支持部4A312bに載置した状態でボルト締め等により後フレーム本体4A31の上片4A312に固定している。この固定状態において、上方突出部4B12の後面部が上片4A312の立ち上がり部4A312cに当接又は近接している(図7参照)。
下方側当接体4B2は、剛性に優れた素材(本実施形態ではPOM:ポリアセタール)から成形したものであり、図9に示すように、概略円柱状をなし、フレーム体4Aに対して進退動作可能な進退部材4B21の先端部に取り付けられている(図5及び図7参照)。本実施形態では、進退部材4B21としてネジ送り作用によって進退動作可能なアジャスターボルトを適用している。この進退部材4B21は、後フレーム本体4A31の下片4A313に固定した進退部材受け4B22(図6及び図10参照、なお、図10(a)、(b)、(c)はそれぞれ進退部材受け4B22の平面図、側面図、正面図である)に螺合可能なものであり、下方側当接体4B2を圧入状態で保持し得る下方側当接体保持部4B211を先端部に設け、マイナスドライバ等の治具による操作を受け付ける操作受付部4B212を基端部に設けたものである。
上方側転動体4B3及び下方側転動体4B4は、それぞれ鉛直軸回りに回動可能なものであり、本実施形態では各転動体4B3、4B4としてローラを適用している。
これら上方側転動体4B3及び下方側転動体4B4はそれぞれ上方側リンク4B5、下方側リンク4B6の先端部に回動可能に取り付けられ、各リンク4B5、4B6の回動を利用して、各転動体4B3、4B4に優先して各当接体4B1、4B2を各レール溝21、22の起立壁21a、22bに当接させた移動規制状態と、各当接体4B1、4B2に対して各転動体4B3、4B4を相対的に移動させることにより各当接体4B1、4B2と各レール溝21、22の起立壁21a、22bとの当接状態を解除して各転動体4B3、4B4を各レール溝21、22の起立壁21a、22bに添接させた移動許容状態との間で切替可能にしている。
そして、本実施形態では、図上方側リンク4B5、下方側リンク4B6、及びこれら各リンク4B5、4B6の共通の軸であるリンク軸4B7を用いて、上方側転動体4B3の移動と下方側転動体4B4の移動とを同期させる同期機構4Eを構成している(図6参照)。
上方側リンク4B5及び下方側リンク4B6は、図11(同図(a)は、後述する補強リンク4B8を介して上方側リンク4B5と下方側リンク4B6とを組み付けた状態の正面図であり、同図(b)、(c)はそれぞれ(a)のx方向矢視図、y方向矢視図である)に示すように先端部4B51、4B61と基端部4B52、4B62とを平面視略L字状の接続部4B53、4B63によって接続している。上方側リンク4B5の先端部4B51は外方に向かって延出し、この先端部4B51と接続部4B53との境界近傍にリンク軸4B7が挿入可能なリンク軸用挿入孔4B54を形成している。一方、下方側リンク4B6の先端部4B61は内方に向かって延出し、この先端部4B61と接続部4B63との境界近傍にリンク軸4B7が挿入可能なリンク軸用挿入孔4B64を形成している。また、各リンク4B5、4B6は、基端部4B52、4B62と接続部4B53、4B63との境界に設けた段部4B55、4B65と、基端部4B52、4B62に後述する上方側リンク押圧転動体4D5、下方側リンク押圧転動体4D6が嵌り得る凹部4B56、4B66を形成している。上方側リンク4B5のうち、リンク軸用挿入孔4B54を形成した部位の近傍領域が後フレーム本体4A31の上片4A312に載置される(図6参照)。
リンク軸4B7は、上方側リンク4B5及び下方側リンク4B6に形成した各リンク軸用挿入孔4B54、4B64、及び後フレーム本体4A31の上片4A312及び下片4A313に形成した各リンク軸用挿入孔4A31aに連続して挿入可能なものである。なお、リンク軸4B7の先端部には座金を介してナットを螺合している。
本実施形態では、上方側リンク4B5と下方側リンク4B6との間に補強リンク4B8を介在させている。補強リンク4B8は、起立姿勢で上方側リンク4B5と下方側リンク4B6との間に介在するものである。なお、各リンク4B5、4B6と補強リンク4B8との組み付けは、各リンク4B5、4B6の接続部4B53、4B63に設けた取付孔4B57、4B67に補強リンク4B8の突部4B81を係合することにより行うことができる。
そして、図6に示すように、補強リンク4B8を介して上方側リンク4B5と下方側リンク4B6とを高さ方向に対向させた組付状態において、上方側リンク4B5の先端部4B51が下方側リンク4B6の先端部4B61よりも外方側に位置付けられる。すなわち、本実施形態では、リンク軸4B7の中心を通り且つスライド移動方向に対して略直交する仮想直線Lを境にして、一方の領域(具体的には外方側の領域)に上方側リンク4B5の先端部4B51を位置付けるとともに、他方の領域(具体的には内方側の領域)に下方側リンク4B6の先端部4B61を位置付けている。その結果、上方側リンク4B5及び下方側リンク4B6に対してリンク軸4B7を中心に正方向に回動させる力が作用した場合に、上方側リンク4B5の先端部4B51に設けた上方側転動体4B3が上方側レール溝21の開口側起立壁21aに向かって移動するとともに、下方側リンク4B6の先端部4B61に設けた下方側転動体4B4が前記下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに向かって移動し、一方、上方側リンク4B5及び下方側リンク4B6に対してリンク軸4B7を中心に逆方向に回動させる力が作用した場合に、上方側リンク4B5の先端部4B51に設けた上方側転動体4B3が上方側レール溝21の開口側起立壁21aから離間する方向に向かって移動するとともに、下方側リンク4B6の先端部4B61に設けた下方側転動体4B4が前記下方側レール溝22の奥方側起立壁22bから離間する方向に向かって移動する。以上のような構成により、スライド切替機構4Bの切替操作に伴う上方側転動体4B3の移動と下方側転動体4B4の移動とを同期可能にしている。
本実施形態に係る支持体4は、このような構成をなすスライド切替機構4Bをスライド移動方向に沿って離間した位置に対にして設け、これら一対のスライド切替機構4B同士の切替動作を連動させるスライド切替連動機構4Fを備えている。
スライド切替連動機構4Fは、図2に示すように、各スライド切替機構4Bの各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62を押圧し得る共通のリンク押圧体4D1を備えてなり、所定の操作力に基づいてリンク押圧体4D1を作動させることにより各スライド切替機構4Bの各リンク4B5、4B6をリンク軸4B7を中心に旋回させ、各リンク4B5、4B6の先端部4B51、4B61に設けた転動体4B3、4B4同士を同時又は略同時に移動させるものである。なお、本実施形態では、図12に示すように、一方のスライド切替機構4Bの各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62と、他方のスライド切替機構4Bの各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62とがそれぞれ前記段部4B55、4B65を利用して高さ方向に互い違いになるようにし、リンク押圧体4D1がこれら高さ方向に重合している各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62を同時に押圧し得るようにしている。そのため、同図に示すように、一方のスライド切替機構4Bの各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62が接続部4B53、4B63よりも相対的に上方側に位置付けられるように設定し、他方のスライド切替機構4Bの各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62が接続部4B53、4B63よりも相対的に下方側に位置付けられるように設定している。
リンク押圧体4D1は、図13(同図(a)、(b)は、それぞれリンク押圧体4D1の平面図、側面図である)に示すように、各スライド切替機構4Bの上方側リンク4B5の基端部4B52を押圧し得る上方側リンク押圧転動体4D5と、各スライド切替機構4Bの下方側リンク4B6の基端部4B62を押圧し得る下方側リンク押圧転動体4D6とを備えたものであり、詳細については後述する。
本実施形態に係る支持体4は、天板5を水平旋回可能に支持するものであり、天板5の水平旋回を規制する旋回規制状態と天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態との間で切替可能な旋回切替機構4Cを備えている。
ここで天板5について説明する。
天板5は、図1〜図3等(なお、図2では天板5を想像線で示している)に示すように、支持体4に対して水平旋回可能な天板本体51と、天板本体51を水平旋回させるための旋回機構52と、天板本体51の下面に設けた旋回ストッパディスク53とを備えたものである。なお、以下の説明において、天板5の長手方向をベース2の長手方向に略直交させた状態において、当該天板5のベース2側を後方とし、反対側(反ベース2側)を前方とする。
天板本体51は、例えば平面視略ひょうたん形(中央部が括れた楕円形状)をなすものであり、本実施形態では比較的大型のものを適用している。この天板本体51の回動基端側(後端側)の平面視形状を、天板本体51の旋回軸5aを中心とする略半円弧状に設定している。また、天板本体51の最大長手寸法をベース2の長手寸法と略同一又は若干小さく設定している。
旋回機構52は、回転台521と、回転台521を支持する回転台受け522とを備えたものである。
回転台521は、例えばスラストベアリング等を利用した周知のものである。
回転台受け522は、回転台521を天板本体51との間に旋回可能に挟持し得る平板状の回転台受け本体5221と、回転台受け本体5221の両側縁部から下方に垂下させた一対のヒンジ軸支持片5222とを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら回転台受け本体5221及びヒンジ軸支持片5222を形成している。ヒンジ軸支持片5222に、ヒンジ軸H1が挿入可能なヒンジ軸用支持孔を形成している。本実施形態では、丸孔状のヒンジ軸用支持孔をヒンジ軸支持片5222の前端部近傍に形成している。
旋回ストッパディスク53は、天板5の旋回軸5aを中心とし、且つ天板5の水平旋回可能な旋回角度と同一又は若干大きい中心角を有する平面視略円環状のものである。本実施形態では、天板5が略180度旋回可能なものであるため、旋回ストッパディスク53として、180度又は180度より若干大きい中心角を有するものを適用している。具体的には、図14(同図(a)は旋回ストッパディスク53の平面図であり、同図(b)は(a)のx−x線断面図である)に示すように、天板本体51の下面側にボルト締め等によって取り付けられる平面視略半円環状の内側ストッパディスク531と、内側ストッパディスク531の外縁部に沿って起立姿勢で配される起立ストッパディスク532と、内側ストッパディスク531より大きい径を有し且つ起立ストッパディスク532の下縁部に沿って配される外側ストッパディスク533とからなり、これら各ストッパディスク531、532、533をスポット溶接等により一体的に剛結している。このような旋回ストッパディスク53を、前記天板本体51の後半部領域における下面部にボルト締め等により固定している。なお、前記回転台521と旋回ストッパディスク53とが相互に干渉しないように、旋回ストッパディスク53の径を、前記回転台521の径よりも大きく設定している(図2参照)。
このような天板5を、ヒンジ機構Hを介して支持体4に連結し、一端(後端=回動基端)側を当該支持体4に支持させるとともに、他端(前端=反回動基端)側を脚体6に支持させている。なお、本実施形態では、脚体6として、脚本体61と、脚本体61の下端部に設けた移動体62(図示例ではキャスタ)とを備えたものを適用している。
ヒンジ機構Hは、図2及び図3に示すように、前記回転台受け522のヒンジ軸支持片5222と、支持体4のフレーム体4Aに設けたヒンジ軸受け体4A7と、ヒンジ軸H1とを備えたものである。
ヒンジ軸受け体4A7は、図2〜図5に示すように、フレーム体4Aのうち前フレーム4A2の内向面部に設けたものである。このヒンジ軸受け体4A7は、前フレーム4A2の内向面部に接する起立片4A71と、起立片4A71の両側端部から後方に延び相互に対向する一対の対向片4A72とを備えたものであり、各対向片4A72に、ヒンジ軸H1が挿入可能なヒンジ軸用挿入孔4A72aを形成している(図5参照)。本実施形態では、各ヒンジ軸用挿入孔4A72aとして、高さ方向に延びる長孔を適用している。
そして、前記回転台受け522のヒンジ軸支持片5222に形成したヒンジ軸用支持孔と、ヒンジ軸受け体4A7の対向片4A72に形成したヒンジ軸用挿入孔4A72aとを連通させた状態で、これら各孔5222c、4A72aにヒンジ軸H1を挿入することにより、天板5と支持体4とがヒンジ機構Hを介して連結される。この連結状態において、ヒンジ機構Hは、前記優先支持部4A6による支持領域から外れた位置に位置付けられる(図2及び図3参照)。すなわち、本実施形態では、ヒンジ機構Hを、前記優先支持部4A6による支持領域よりも前方側(反ベース2側)に設けている。また、ヒンジ機構Hを介して天板5と支持体4とを連結した状態において、天板本体51の下面に設けた旋回機構52がフレーム体4Aの前記内部空間4ASに収容される。
次に、支持体4に設けた旋回切替機構4Cについて説明する。
旋回切替機構4Cは、図15に示すように、天板本体51の下面に設けた前記旋回ストッパディスク53(より具体的には外側ストッパディスク533)を咥込可能な咥込可能位置と、咥込状態を解除した咥込解除位置との間で移動可能な引込体4C1を備え、引込体4C1を咥込解除位置から咥込可能位置へ移動させることによって旋回ストッパディスク53を下方に向かって引き込み且つ天板本体51の下面を優先支持部4A6に当接又は圧接させて天板5の水平旋回を規制する旋回規制状態と、引込状態を解除することにより天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態との間で切替可能なものである。
引込体4C1は、図16(同図(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ引込体4C1の平面図、(a)のx−x線断面図、正面図、背面図である)に示すように、旋回ストッパディスク53に直接当接又は圧接し得る引込体本体4C11と、前記フレーム体4Aの引込体押さえフレーム4A35に当接又は圧接した状態で引込体押さえフレーム4A35の下方に潜り込み得る潜込体4C12と、これら引込体本体4C11と潜込体4C12とを接続するベース部4C13とを備えたものである。本実施形態では、引込体4C1として、剛性に優れた材質(本実施形態ではPOM:ポリアセタール)からなる一体品を適用している。
引込体本体4C11は、ベース部4C13の前端部から上方に向かって延びる上方延出部4C111と、上方延出部4C111の上端部から前方に向かって延びる咥込爪4C112とを備えたものである。そして、旋回ストッパディスク53に対する引込体4C1の咥込動作を円滑にすべく、咥込爪4C112の下面部に正面視略下向き部分円弧状をなす咥込ガイド部4C11aを設けている(同図(c)参照)。
潜込体4C12は、ベース部4C13のうち引込体本体4C11より後方側の部位から上方に向かって突出するものであり、その高さ寸法を、前記フレーム体4Aの引込体押さえフレーム4A35に当接又は圧接し得る寸法に設定している。また、引込体押さえフレーム4A35に対する潜込体4C12の潜込動作を円滑にすべく、上端部に正面視略上向き部分円弧状の潜込ガイド部4C12aを設けている(同図(d)参照)。
ベース部4C13には、後述する操作レバー軸4D3が挿入可能な操作レバー軸用挿入孔4C13aを形成している。
本実施形態に係る支持体4は、前記スライド切替機構4Bの切替動作と、旋回切替機構4Cの切替動作とを連動させる切替動作連動機構4Dを備えている。
切替動作連動機構4Dは、図2、図3及び図15に示すように、前記リンク押圧体4D1と、当該リンク押圧体4D1及び引込体4C1に一体的に取り付けられ且つ操作レバー軸4D3を中心に水平旋回可能な操作レバー4D2とを備えたものである。
リンク押圧体4D1は、各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62近傍領域に当接又は添接し且つ各リンク4B5、4B6を押圧しない非押圧位置と、前記各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62近傍領域を押圧可能な押圧位置との間で移動可能なものである。このリンク押圧体4D1は、図13に示すように、一端部(前端部)に操作レバー4D2及び引込体4C1を支持する支持部4D11を設け、他端部(後端部)に先端部が各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62近傍領域における異なる部位にそれぞれ直接当接又は添接可能な二股状の対をなす押圧体本体4D12を設けた平面視略Y字状のものである。
各押圧体本体4D12は、先端部に、前記各スライド切替機構4Bの上方側リンク4B5の基端部4B52を押圧し得る上方側リンク押圧転動体4D5を回転可能に保持する第1転動体保持部4D121と、各スライド切替機構4Bの下方側リンク4B6の基端部4B62を押圧し得る下方側リンク押圧転動体4D6を回転可能に保持する第2転動体保持部4D122とを高さ方向に所定寸法離間して設け、各ローラ保持部4D121、4D122にそれぞれリンク押圧転動体軸4D7を介して各リンク押圧転動体4D5、4D6を取り付けている。本実施形態では、各リンク押圧転動体4D5、4D6に、各リンク4B5、4B6の上下動を規制し且つ各リンク押圧転動体4D5、4D6と各リンク4B5、4B6との添接状態又は押圧状態を維持し得る鍔部4D51、4D61を設けている。また、押圧体本体4D12の分岐点部位に操作レバー軸4D3が挿入可能な操作レバー軸用挿入孔4D1aを形成している。
操作レバー4D2は、図17(同図(a)、(b)はそれぞれ操作レバー4D2の平面図、側面図である)に示すように、一端部(前端部)に使用者が把持可能な直線状のハンドル部4D21を設け、他端部(後端部)に押圧体本体4D12の支持部4D11に支持される被支持部4D22を設けた平板状のものである。被支持部4D22は、押圧体本体4D12と略同様に平面視略Y字状をなし、分岐点部位に操作レバー軸4D3が挿入可能な操作レバー軸用挿入孔4D2aを形成している。
そして、操作レバー4D2の被支持部4D22に前記旋回切替機構4Cの引込体4C1を載置し、リンク押圧体4D1、操作レバー4D2及び引込体4C1を共通のボルトで締結するとともに、前記操作レバー保持体4A32の上片4A322、下片4A323、及び操作レバー保持体補強フレーム4A34にそれぞれ形成した操作レバー軸用挿入孔と、リンク押圧体4D1、操作レバー4D2及び引込体4C1にそれぞれ形成した操作レバー軸用挿入孔4D1a、4D2a、4C13aとを一致させ、これら各挿入孔に単一の操作レバー軸4D3を連続して挿入することによって、旋回切替機構4C及び切替動作連動機構4Dをフレーム体4Aに一体的に組み付ける(図15参照)。この組付状態において、操作レバー4D2の上面側に引込体4C1が固定され、操作レバー4D2の下面側にリンク押圧体4D1が固定される。そして、この組付状態において、操作レバー4D2と共にリンク押圧体4D1及び引込体4C1が、操作レバー軸4D3を中心に水平旋回可能である。
次に、このデスク1の使用方法及び各機構の動作・作用について説明する。
先ず、通常の使用時には、支持体4のスライド移動及び天板5の旋回を規制するために、各スライド切替機構4Bを移動規制状態にするとともに、旋回切替機構4Cを旋回規制状態にしておく。
各スライド切替機構4Bが移動規制状態にある場合、図3及び図7に示すように、上方側転動体4B3に優先して上方側当接体4B1(具体的には前記上方突出部4B12の前面部)が上方側レール溝21の開口側起立壁21aに当接するとともに、下方側転動体4B4に優先して下方側当接体4B2が下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに当接し、その結果、ベース2に対する支持体4のスライド移動、ひいてはベース2に対する天板5のスライド移動が規制される。
なお、本実施形態では、下方側当接体4B2が、上述したようにフレーム体4Aに対して進退動作可能な進退部材4B21の先端部に取り付けられたものであり、スライド切替機構4Bが移動規制状態にある場合に、マイナスドライバ等の治具を進退部材4B21の操作受付部4B212に挿入して所定の操作力を付与することにより進退部材4B21を進退移動させ、下方側レール溝22内における下方側当接体4B2の相対位置を調整することが可能である。これにより、ベース2に対する支持体4の相対角度を微調整することが可能となり、支持体4に支持される天板5が通常の使用状態において略水平姿勢となるように設定することができる。すなわち、下方側当接体4B2及び進退部材4B21によって、ベース2に対する支持体4の相対角度を調整可能な相対角度調整機構を構成している。
また、旋回切替機構4Cが旋回規制状態にある場合、図3及び図15に示すように、咥込可能位置に位置付けられた引込体4C1が、咥込爪4C112によって旋回ストッパディスク53の外側ストッパディスク533を咥え込んで下方に向かって引き込むとともに、天板本体51の下面が各優先支持部4A6によって複数点支持され、その結果、支持体4に対する天板5の水平旋回が規制される。このように各スライド切替機構4Bが移動規制状態にあり、且つ旋回切替機構4Cが旋回規制状態にある場合、図2に示すように、切替動作連動機構4Dの操作レバー4D2は、ハンドル部4D21の長手方向をベース2の長手方向に略直交させた通常位置に位置付けられ、切替動作連動機構4Dのリンク押圧体4D1は、各押圧体本体4D12の先端部にそれぞれ設けた上方側リンク押圧転動体4D5及び下方側リンク押圧転動体4D6がそれぞれ上方側リンク4B5の基端部4B52近傍領域又は下方側リンク4B6の基端部4B62近傍領域に添接した状態となり、且つこれら各リンク4B5、4B6を押圧しない非押圧位置に位置付けられる。
一方、ベース2に対する天板5の相対位置及び相対角度を変更する場合には、各スライド切替機構4Bを移動規制状態から移動許容状態に切り替えるとともに、旋回切替機構4Cを旋回規制状態から旋回許容状態に切り替える必要がある。この場合、使用者は、前記通常位置にある操作レバー4D2のハンドル部4D21を把持し、正逆方向を問わず手前(使用者側)に引く操作力を付与する。
この操作力に基づいて操作レバー4D2が、リンク押圧体4D1及び引込体4C1と共に操作レバー軸4D3を中心に正逆何れか一方向(例えば時計回り方向)へ水平旋回する(図18参照)。これにより、リンク押圧体4D1が、前記非押圧位置から、対をなす押圧体本体4D12のうち何れか一方の押圧体本体4D12の先端部に設けた上方側リンク押圧転動体4D5及び下方側リンク押圧転動体4D6をそれぞれ上方側リンク4B5の基端部4B52近傍領域又は下方リンク4B6の基端部4B62近傍領域に添接させながら各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62近傍領域を押圧する第1押圧位置に旋回移動する。このリンク押圧体4D1の旋回移動に伴って、リンク押圧体4D1にそれぞれ基端部4B52、4B62を押圧された各スライド切替機構4Bの上方側リンク4B5及び下方側リンク4B6が連動してリンク軸4B7を中心にそれぞれ回動する。そして、図18〜図20に示すように、各スライド切替機構4Bにおいて高さ方向に対向する上方側リンク4B5と下方側リンク4B6とが共通のリンク軸4B7を中心に回動することにより、上方側リンク4B5の先端部4B51に設けた上方側転動体4B3が上方側レール溝21の開口側起立壁21aに向かって移動するとともに、下方側リンク4B6の先端部4B61に設けた下方側転動体4B4が下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに向かって移動する。その結果、各スライド切替機構4Bが、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに対する上方側当接体4B1の当接状態を解除して上方側転動体4B3を上方側レール溝21の開口側起立壁21aに添接させ、且つ下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに対する下方側当接体4B2の当接状態を解除して下方側転動体4B4を下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに添接させた移動許容状態となる。これにより、支持体4と共に天板5をベース2に対してスライド移動させることが可能となり、ベース2の延伸方向に沿って当該ベース2に対する天板5の相対位置を変更することができる。
しかして、本実施形態に係る支持体4は、コンセント装置Cを取り付けたものであるため、支持体4と共に天板5をベース3に対してスライド移動させることによってベース2に対する天板5の相対位置を変更した場合であっても、前記フレーム体4Aに取り付けたコンセント装置Cと天板5との相対位置は略変位せず、天板5の回動基端側とベース2との間に表出するコンセント装置Cに対してアクセス可能である。
なお、本実施形態では、各レール溝21、22をベース2の一端から他端に亘って形成しているため、スライド切替機構4Bが移動許容状態にある支持体4をスライド移動させることによって支持体4を天板5と共に隣接する他のベース2へ移動させること、或いは支持体4を天板5と共にベース2から取り外すことも可能である。このことは換言すれば、スライド切替機構4Bを移動許容状態にすることによって、ベース2から一旦取り外した支持体4をレール溝21、22を利用して再度ベース2に取り付けることが可能である、ということである。
また、前記操作力(操作レバー4D2のハンドル部4D21を把持し、正逆方向を問わず手前(使用者側)に引く操作力)に基づいて、操作レバー4D2と共に旋回切替機構4Cの引込体4C1も、フレーム体4Aの前記内部空間4ASにおいて、前記咥込可能位置から、旋回ストッパディスク53の外側ストッパディスク533に対する咥込状態を解除した咥込解除位置に旋回移動する(図18参照)。これにより、旋回切替機構4Cが、引込体4C1による旋回ストッパディスク53の咥込状態を解除し、天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態となり、天板5を旋回軸5aを中心に水平旋回させることによって、天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢(図2参照)、又は天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢(図21参照、なお同図では操作レバー4D2を通常位置に位置付けている状態を示している)等、ベース2に対する天板5の旋回角度姿勢が適宜選択可能である。
しかして、本実施形態では、天板本体51の回動基端側(後端側)の平面視形状を、天板本体51の旋回軸5aを中心とする略半円弧状に設定しているため、支持体4に対して天板5を水平旋回した場合、天板5がとり得るいかなる旋回角度においても、コンセント収容部4A312aに収容したコンセント装置Cが天板5の回動基端側とベース2との間に表出し、このコンセント装置Cに対してアクセス可能である。
なお、通常位置にある操作レバー4D2を逆方向(反時計回り方向)へ引く操作力を付与した場合であっても、図22に示すように、切替動作連動機構4Dの作用により各スライド切替機構4Bを移動規制状態から移動許容状態に切り替えるとともに、旋回切替機構4Cを旋回規制状態から旋回許容状態に切り替えることが可能である。すなわち、操作レバー4D2を通常位置から反時計回り方向へ水平旋回させた場合、リンク押圧体4D1及び引込体4C1が操作レバー4D2と共に操作レバー軸4D3を中心に反時計回り方向へ水平旋回し、リンク押圧体4D1が、前記非押圧位置から、対をなす押圧体本体4D12のうち他方の押圧体本体4D12の先端部に設けた上方側リンク押圧転動体4D5及び下方側リンク押圧転動体4D6をそれぞれ上方側リンク4B5の基端部4B52近傍領域又は下方側リンク4B6の基端部4B62近傍領域に添接させながら各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62近傍領域を押圧する第2押圧位置に旋回移動する。以下、前述した同様の動作及び作用により各スライド切替機構4Bが移動許容状態となり、旋回切替機構4Cが旋回許容状態となる。また、旋回切替機構4Cが旋回許容状態にある場合、前記ヒンジ機構Hを利用して天板5が支持体4に対して浮き上がる方向へ回動可能な状態となる。
他方、各スライド切替機構4Bを移動許容状態から移動規制状態に切り替えるとともに、旋回切替機構4Cを旋回許容状態から旋回規制状態に切り替える場合は、操作レバー4D2を通常位置に戻す操作力を付与する。
この操作力に基づいて操作レバー4D2が、リンク押圧体4D1及び引込体4C1と共に操作レバー軸4D3を中心に前記切替操作時とは逆方向へ水平旋回する。これにより、リンク押圧体4D1が前記第1押圧位置又は前記第2押圧位置から前記非押圧位置へ旋回移動する。このリンク押圧体4D1の旋回移動に伴って、各スライド切替機構4Bの各リンク4B5、4B6が連動してリンク軸4B7を中心に、スライド切替機構4Bを移動規制状態から移動許容状態に切り替える場合とは逆方向に回動することにより、上方側リンク4B5の先端部4B51に設けた上方側転動体4B3が上方側レール溝21の開口側起立壁21aから離間する方向に向かって移動するとともに、下方側リンク4B6の先端部4B61に設けた下方側転動体4B4が下方側レール溝22の奥方側起立壁22bから離間する方向に向かって移動する。その結果、支持体4が、支持体4自体の自重及び天板5の自重により沈み込む方向に移動し、各スライド切替機構4Bが、図5に示すように、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに対する上方側転動体4B3の添接状態を解除して上方側当接体4B1を上方側レール溝21の開口側起立壁21aに当接又は圧接させ、且つ下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに対する下方側転動体4B4の添接状態を解除して下方側当接体4B2を下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに当接又は圧接させた移動規制状態となる。これにより、ベース2に対する支持体4、ひいては天板5のスライド移動が規制される。なお、切替操作時における操作レバー4D2の回動は、リンク押圧体4D1に設けた各リンク押圧転動体4D5、4D6が、各リンク4B5、4B6の基端部4B52、4B62に形成した前記凹部4B56、4B66(図11及び図12参照)に嵌り込むことによってそれ以上同一方向への回動が規制される。
また、前記操作力(操作レバー4D2を通常位置に戻す操作力)に基づいて、操作レバー4D2と共に旋回切替機構4Cの引込体4C1も前記咥込解除位置から前記咥込可能位置へ旋回移動する。引込体4C1が咥込解除位置から咥込可能位置へ旋回移動する際、引込体本体4C11の咥込爪4C112に設けた咥込ガイド部4C11aの作用により前記旋回ストッパディスク53に対する咥込動作をスムーズを行うことができるとともに、引込体4C1の前記潜込体4C12に設けた潜込ガイド部4C12aの作用により前記フレーム体4Aの引込体押さえフレーム4A35に対する潜込動作をスムーズに行うことが可能である。本実施形態では、旋回切替機構4Cを前記旋回許容状態から前記旋回規制状態へ切り替える過程で潜込体4C12を引込体押さえフレーム4A35に当接又は圧接させながら引込体押さえフレーム4A35の下方に潜り込ませることによって、引込体本体4C11を下方に引き込み、当該引込体本体4C11と共に旋回ストッパディスク53も下方に引き込み得るようにしている。その結果、旋回ストッパディスク53を一体的に設けた天板5も下方に引き込み、天板本体51の下面を優先支持部4A6に圧接させた状態となり、天板5の良好な支持状態が確保される(図3及び図15参照)。このようにして、前記操作力に基づき、旋回切替機構4Cが旋回許容状態から旋回規制状態に切り替わる。
旋回切替機構4Cが旋回規制状態にある場合、図8に示すように、天板5がヒンジ機構Hのヒンジ軸H1回りに支持体4に対して浮き上がる方向に回動不能な状態となる。なお、本実施形態では、スライド切替機構4Bに、上方側レール溝21の底壁21cに添接し得る水平軸周りに回動可能な補助転動体4B9を設けている(図7参照)。
このように、本実施形態に係る支持体4は、コンセント装置Cを収容可能なコンセント収容部4A312aを備えているため、ベース2の延伸方向に沿っていかなる位置に相対スライド移動させた場合であっても、コンセント収容部4A312aに収容したコンセント装置Cがベース2と天板5との間に表出するとともに、コンセント装置Cと天板5との相対位置(相対距離)が略変わらないため、天板5に載置した電気機器のコードをコンセント装置Cに接続したまま支持体4と共に天板5をベース2に対して相対移動させた際、コンセント装置Cや当該コンセント装置Cに接続したコードに無理な引っ張り力が作用したり、コードの余長が必要以上に天板5上に広がり使用領域を損なうといった事態を難なく回避することができる。さらに、天板5上に載置した電気機器のコードをコンセントに接続したまま支持体と共に天板5をベースに対して相対移動させる際、その相対移動可能な範囲がコードの長さに依存することもなく、また、ベース2に対してとり得るいかなる相対位置においてもコンセント収容部4A312aに収容したコンセント装置Cに対してアクセス可能であるため、使用上の自由度も格段に向上する。
このように、支持体4にコンセント機能を付与するという斬新な構造によって、ベース2に対する天板5の相対位置変更を行う度に従来では必要であったコンセント装置Cに対するコードの抜差し作業も不要となり、使い勝手に優れ、ベース2に対する天板5の相対位置変更に柔軟に対応することが可能となり、種々の電気機器を駆使した多様なワーキングスタイルに対応でき、実用性及び汎用性に優れたものとなる。
また、平面視において略閉塞された内部空間を有するフレーム体4Aにコンセント収容部4A312aを設けているため、フレーム体4Aがコンセント収容部4A312aに収容したコンセント装置Cに対する電気機器のコードの抜差し操作時に有効な耐荷重性を発揮し、コードの抜差し操作を的確に行うことができる。また、内部空間を有するフレーム体4Aとすることにより、支持体4の軽量化をも有効に図ることができる。
本実施形態では、後フレーム本体4A31の上片4A312にコンセント収容部4A312aを設け、この上片4A312と高さ方向に対向する下片4A313との間に後フレーム本体補強体4A33を介在させているため、後フレーム本体補強体4A33によって後フレーム穂短い4A31の変形を防止し、コンセント収容部4A312aに対するコンセント装置1の良好な取付状態を維持するとともに、コンセント装置Cに対する電気機器のコードの抜差し操作時に有効な耐荷重性を発揮する。
殊に、後フレーム本体補強体4A33が、上片4A312と下片4A313との間に起立姿勢で配される板状の部材であり、且つコンセント収容部4A312aの近傍領域に位置付けられる部位に、コンセント収容部4A312aの平面視形状に略沿って折り曲げた段部4A331を設けているため、後フレーム本体補強体4A33を簡単な構造で実現できるとともに、段部4A331がリブとして機能し更なる強度向上を図ることができる。
また、支持体4に対して水平旋回可能な天板5の回動基端側の平面視形状を、天板5の旋回軸5aを中心とする略半円弧状に設定し、天板5がとり得るいかなる旋回角度においてもコンセント収容部4A312aに収容したコンセント装置Cを、天板5の回動基端側とベース2との間に表出させているため、天板5がいかなる旋回角度であってもコンセント装置Cに対してアクセスすることができ、多様なレイアウト変更にも柔軟に対向することができる。
コンセント収容部4A312aを、前記コンセント装置Cが嵌合し得る凹部(具体的には貫通孔と有底の凹溝との組み合わせ)によって実現し、コンセント収容部4A312aの構造簡素化に資する。
加えて、コンセント装置Cが、複数のコンセント本体CA1、CB1と、各コンセント本体CA1、CB1にそれぞれ設けた差込口CA2、CB2と、各コンセント本体CA1、CB1を接続するベース体C3とを備えたコンセントユニットであり、コンセント収容部4A312aが、各コンセント本体CA1、CB1をそれぞれ収容可能なコンセント本体収容部4A312aa、4A312abと、ベース体C3を収容可能なベース体収容部4A312acとを備えたものであるため、コンセント装置がコンセントユニットであっても、各コンセント本体及びベース体をそれぞれ個別に収容するため、良好な取付状態を実現できる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、支持体はベースに対してその延伸方向に沿って移動自在なものであればよく、前記実施形態に示す転動体の滑動を利用したスライド切替機構を備えたものではなく、ベースに設けたガイド部に摺接した状態で移動可能な態様を採用しても構わない。また、ガイド部として、レール溝に替えて突状のものを適用しても構わない。
天板等の支持対象物を水平旋回不能に支持する態様であれば、コンセント収容部に収容したコンセント装置を支持対象物の側方に表出させるようにしても構わない。
補強体が、一のフレームの上面部と下面部との配されるブロック状の部材であってもよい。
また、支持体が、フレーム構造ではなく、内部空間を有さない概略平板状のものであってもよい。
また、支持体に複数のコンセント収容部を設け、これら各コンセント収容部にそれぞれコンセント装置を収容する態様、又は選択した一のコンセント収容部にコンセント装置を収容する態様とが適宜とり得るようにしてもよい。
コンセント装置が、前記実施形態に示すコンセントユニットではなく、単一のコンセント本体と、当該コンセント本体に設けた差込口とを備えたものであってもよい。
また、コンセント収容部に対するコンセント装置の取付態様としては、ネジを用いた締結以外に、コンセント収容部及びコンセント装置に相互に係合可能な係合部を設け、これら係合部同士を係合させることによって取り付ける態様、又はコンセント収容部又はコンセント装置の何れか一方に弾性変形部を設け、この弾性変形部の弾性変形を利用して圧入することによって取り付ける態様等が挙げられる。
コンセント収容部が、有底の凹溝のみ、または肉厚方向に貫通する貫通孔のみからなるものであってもよい。
ベースが略水平方向に連続して設けたガイド部を1本又は3本以上形成したものであってもよい。さらには、ベースとして、曲線状(円曲線状、楕円曲線状)に延伸するもの、又は蛇行しながら延伸するものを適用してもよい。
また、支持対象物の複数箇所(例えば両端部)を、同一のベースに支持された複数(例えば2個)の支持体にそれぞれ支持させた態様や、支持対象物の一部(例えば一端部)を一のベースに支持された支持体に支持させるとともに、支持対象物の他の部位(例えば他端部)を他のベースに支持された支持体に支持させた態様を採用しても構わない。
一方、支持対象物の一部が脚体によって支持される態様の場合、脚体として、下端部に移動体を設けていないものを適用してもよい。この場合、支持対象物をベースの延伸方向に沿って平行移動又は旋回移動させるには、脚体の下端が床面から浮上する位置まで支持対象物を持ち上げた状態で移動させればよい。また、支持体が支持する支持対象物が比較的小型のものであれば、支持体のみによって支持される片持ちタイプ(脚なしタイプ)のものとしても構わない。また天板として、平面視形状が、円形状、楕円形、多角形状、L字状、T字状、矩形状(正方形状含む)、或いは一端部側が多角形状をなし他端部側が部分円弧状をなすもの等、種々の形状のものを適用してもよい。
また、支持体が支持する支持対象物として、天板に替えて、筆記台やディスプレイ台、棚板、或いは間仕切等を採用してもよい。
また、本発明に係る支持体と、天板とを備えた天板付き家具としては、前記実施形態で示したデスクの他に、ダイニング等で使用可能なテーブルが挙げられる。
その他、各部の具体的構成等についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るデスクの全体概略図。 同実施形態においてスライド切替機構及び旋回切替機構がそれぞれ規制状態にあるデスクの平面図を一部省略して示す図。 同実施形態においてスライド切替機構及び旋回切替機構がそれぞれ規制状態にあるデスクの側面図を一部省略して示す図。 同実施形態に係る支持体の平面図。 同実施形態に係る支持体の側面図。 図2のP領域拡大図。 図3の要部拡大図。 同実施形態に係る上方側当接体を示す図。 同実施形態に係る下方側当接体及び進退部材を示す図。 同実施形態に係る進退部材受けを示す図。 同実施形態に係る各リンクの組付状態を示す図。 同実施形態に係る各切替機構のリンク同士の組付状態を示す図。 同実施形態に係るリンク押圧体を示す図。 同実施形態に係る旋回ストッパディスクを示す図。 図2のx−x線断面図。 同実施形態に係る引込体を示す図。 同実施形態に係る操作レバーを示す図。 同実施形態においてスライド切替機構及び旋回切替機構がそれぞれ許容状態にあるデスクの平面図を一部省略して示す図。 図18のQ領域拡大図。 同実施形態においてスライド切替機構及び旋回切替機構がそれぞれ許容状態にあるデスクの要部拡大を図7に対応して示す図。 同実施形態において天板を旋回させた一態様を図2に対応して示す図。 同実施形態においてスライド切替機構及び旋回切替機構がそれぞれ許容状態にあるデスクの平面図を一部省略して示す図。
符号の説明
1…天板付き家具(デスク)
2…ベース
21、22…ガイド部(上方側レール溝、下方側レール溝)
4…支持体
4A…フレーム体
4A3…後フレーム
4A31…後フレーム本体
4A312…上面部(上片)
4A312a…コンセント収容部
4A312aa、4A312ab…コンセント本体収容部(情報コンセント本体収容部、電源コンセント本体収容部)
4A312ac…ベース体収容部
4A313…下面部(下片)
4A33…補強体(後フレーム本体)
4A331…段部
5…支持対象物(天板)
C…コンセント装置
CA1、CB1…コンセント本体(情報コンセント本体、電源コンセント本体)
CA2、CB2…差込口(情報コンセント用差込口、電源コンセント用差込口)
C3…ベース体

Claims (9)

  1. 所定方向に延伸するベースに移動自在に支持され且つ天板等の支持対象物を支持する支持体であって、
    コンセント装置を収容可能なコンセント収容部を備え、前記ベースに対してとり得るいかなる相対位置においても当該コンセント収容部に収容した前記コンセント装置に対してアクセス可能であることを特徴とする支持体。
  2. 平面視において略閉塞された内部空間を有するフレーム体を備え、当該フレーム体に前記コンセント収容部を設けている請求項1記載の支持体。
  3. 前記フレーム体を構成する一のフレームに前記コンセント収容部を設けてなり、
    当該一のフレームが、前記コンセント収容部を設けた上面部と、この上面部と高さ方向に対向する下面部とを備えたものであり、
    これら上面部と下面部との間に補強体を介在させている請求項2記載の支持体。
  4. 前記補強体が、前記上面部と前記下面部との間に起立姿勢で配される板状の部材であり、且つ前記コンセント収容部の近傍領域に位置付けられる部位に、前記コンセント収容部の平面視形状に略沿って折り曲げた段部を設けたものである請求項3記載の支持体。
  5. 前記支持対象物を水平旋回可能に支持し、
    前記支持対象物が、回動基端側の平面視形状を当該支持対象物の旋回軸を中心とする円弧状にしたものであり、
    当該支持対象物がとり得るいかなる旋回角度においても前記コンセント収容部に収容した前記コンセント装置を、支持対象物の回動基端側とベースとの間に表出させている請求項1、2、3又は4記載の支持体。
  6. 前記コンセント収容部が、前記コンセント装置が嵌合可能な凹部である請求項1、2、3、4又は5記載の支持体。
  7. 前記コンセント装置が、複数のコンセント本体と、各コンセント本体にそれぞれ設けた差込口と、各コンセント本体を接続するベース体とを備えたコンセントユニットであり、
    前記コンセント収容部が、前記各コンセント本体をそれぞれ収容可能なコンセント本体収容部と、前記ベース体を収容可能なベース体収容部とを備えたものである請求項1、2、3、4、5又は6記載の支持体。
  8. 前記支持対象物が天板である請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の支持体。
  9. 延伸方向に沿って連続して設けたガイド部を有するベースと、当該ベースに前記ガイド部を利用してスライド移動可能に支持される請求項1〜8何れか記載の支持体と、当該支持体に水平旋回可能に支持される天板とを具備していることを特徴とする天板付き家具。
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