JP2008113557A - 生垣バリカン用チップレシーバ及び生垣バリカン - Google Patents

生垣バリカン用チップレシーバ及び生垣バリカン Download PDF

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Katsuyasu Ito
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Abstract

【課題】実際の刃部の姿勢と同時に水平を確認可能として使い勝手を向上させる。
【解決手段】生垣バリカン1の刃部3に取り付けられるチップレシーバ11において、受け部13の前端には、固定台29が設けられ、この固定台29上に、水準器30,31が夫々設けられている。この水準器は、周知の気泡式棒形のもので、30が固定台29の上面へ横向きに設置されて水平確認用、31が縦向きに立設されて鉛直確認用となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、刈り込んだ枝葉の捕集のために生垣バリカンの刃部に取り付けられる生垣バリカン用チップレシーバと、生垣バリカンとに関する。
生垣バリカンは、本体の前方に、固定板と、その固定板の下部で前後へ往復動する一対の可動刃とからなる刃部を突設して、可動刃の互いに逆の往復動によって枝葉等の刈り込みが可能となっている。また、生垣バリカンで生垣の上面等を刈り込む際、刈り取った枝葉を直後に受け止めて集めることができるように、固定板に沿ってチップレシーバを装着することがよく行われている。
このような生垣バリカンで例えば生垣の上面を刈り込む場合、水平な刈り込み面が得られるように、特許文献1〜3に示す如く、生垣バリカンの本体に水準器を設けて、水平姿勢を確認できるようにすることが考えられる。
米国特許第3540122号明細書 米国特許第3579827号明細書 米国特許第5467532号明細書
しかし、上記水準器は、何れも手元側となる生垣バリカンの本体に設けられるものであるから、作業中に水平を確認する際には手元を見る必要があって前方の刃部の水平姿勢を同時に確認できない。よって、作業に時間が掛かったり、水準器を見ずに刃部の視認のみで刈り込みを行って刈り込み面を傾かせたりすることがあった。
そこで、本発明は、実際の刃部の姿勢と同時に水平を確認でき、作業効率や仕上がりも良好となって使い勝手に優れる生垣バリカン用チップレシーバ及び生垣バリカンを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、生垣バリカンの刃部に取り付けられる生垣バリカン用チップレシーバであって、水準器を上面に設けたことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、本体の前方に、固定板と、その固定板の下部で前後へ往復動する一対の可動刃とからなる刃部を突設した生垣バリカンであって、固定板の上面に水準器を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、刃部に取り付けられるチップレシーバ又は刃部の固定板に水準器が設けられるため、実際の刃部の姿勢と同時に水準器による水平が確認できる。よって、刃部の水平姿勢を正確に維持でき、作業効率や刈り込みの仕上がりも良好となって使い勝手に優れる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の生垣バリカン用チップレシーバ(以下単に「チップレシーバ」という。)を取り付けた生垣バリカン1の斜視図で、生垣バリカン1は、図示しないモータと、モータの回転を直線運動に変換するクランク機構とを内蔵した本体2の前方(図1の左側)に、クランク機構で動作する刃部3を突設してなる。この刃部3は、上下に位置する帯板状の固定板4,4と、その固定板4,4の間にあって左右の側縁に刃6,6・・を千鳥状に形成した二枚の可動刃5,5とからなり、クランク機構によって可動刃5,5が互いに逆方向へ前後移動することで、刃6による枝葉の刈り込みが可能となっている。7はトリガースイッチ8を設けた主ハンドル、9は本体2から斜め前方へ突設された補助ハンドル、10はプロテクタである。
チップレシーバ11は、図2,3にも示すように、生垣バリカン1の刃部3における上側の固定板4の上面に取り付けられる板状部12と、その板状部12の一方の側縁に連設される皿状の受け部13とから形成されている。受け部13は、底部が板状部12よりも低くなる深底状に形成されて、刈り込み後に溜まる枝葉を溢れにくくして捕集性を高めている。また、受け部13の外周には、板状部12の前後端から連続する壁14が立ち上げ形成されている。但し、受け部13の下面は、刈り込みの邪魔にならないように、チップレシーバ11を刃部3に装着した際に刃部3の下面よりも低くならないように設定されている。
そして、板状部12には、刃部3の固定ネジ15,15との干渉を回避するための逃げ孔16,16・・が、前後方向に沿って複数並設されており、逃げ孔16,16の間で前後二カ所には、板状部12における受け部13の連設側と逆の側縁から板状部12と直交状に一対の溝17,17が形成され、各溝17内にクリップ18が夫々設けられている。
このクリップ18は、中心板19の左右に弾性片20,20を介して一対の係止体21,21を連結した合成樹脂の成形品で、溝17の前後縁を繋いで上方へ突出する断面逆U字状のホルダ22内に収容され、ホルダ22の内面中心で下向きに突設されたボス23に、中心板19がネジ24で固定されることで、係止体21,21をホルダ22の左右に露出させた状態で保持されている。
また、各クリップ18における係止体21,21の互いの対向面の下端には、前後方向に沿った係止爪25,25が突設されて、生垣バリカン1の上側の固定板4の左右の側面へ全長に亘って凹設された係止溝26,26に係止可能となっている。
さらに、クリップ18は、係止爪25が係止溝26に係止していない状態では、弾性片20,20により、係止爪25,25の間隔が固定板4の幅よりもやや小さくなる狭小位置に保持されており、係止体21,21の上端を指でつまんで互いの近接方向へ移動させると、弾性片20の付勢に抗して係止体21,21の下端が拡開するものとなる。但し、各係止体21の下端面には、係止爪25の先端側へ行くに従って上昇する面取部27が夫々形成されて、固定板4との当接に伴い、面取部27の案内で係止体21,21の下端間が拡開可能となっている。なお、ここでは固定板4の角部にも係止体21,21の拡開を案内する面取部28,28が形成されている。
そして、チップレシーバ11における受け部13の前端には、固定台29が設けられ、この固定台29上に、水準器30,31が夫々設けられている。この水準器は、周知の気泡式棒形のもので、30が固定台29の上面へ横向きに設置されて水平確認用、31が縦向きに立設されて鉛直確認用となっている。
以上の如く構成されたチップレシーバ11を生垣バリカン1へ取り付ける際は、前後のクリップ18の係止体21,21の下端を夫々固定板4の左右の側縁にあてがった状態で下方へ押し込むと、面取部27,28の案内によって係止体21,21の下端間が拡開して係止爪25,25間への固定板4の進入を許容する。そして、各係止爪25が係止溝26に達すると、係止爪25が互いの対向側に付勢されて図3のように係止溝26に係止する。よって、前後のクリップ18,18で固定板4を挟持する格好でチップレシーバ11の取付がなされる。
一方、チップレシーバ11を取り外す際は、各クリップ18の係止体21,21の上端を左右から指でつまむと、下端間が拡開して係止爪25が係止溝26から外れるため、チップレシーバ11の取り外しが可能となる。
こうしてチップレシーバ11を取り付けた生垣バリカン1で例えば生垣の上面を水平に刈り込む場合、作業者は本体2の主ハンドル7と補助ハンドル9とを把持して本体2を水平に保持した状態で左方向へ水平移動させながら刃部3で刈り込みを行うことになる。このとき、作業者は水準器30によってチップレシーバ11の水平姿勢を確認することができるため、これと略同位置で一体の刃部3の水平姿勢も同時に確認できることになる。
一方、生垣の側面を鉛直に刈り込む場合は、作業者は本体2を横向きに倒した状態で上方へ移動させながら刃部3で刈り込みを行うことになるが、このときは水準器31によってチップレシーバ11の鉛直姿勢を確認することができるため、これと一体の刃部3の鉛直姿勢も同時に確認できる。
このように上記形態のチップレシーバ11によれば、水準器30,31が設けられるため、実際の刃部3の姿勢と同時に水準器30,31による水平及び鉛直が確認できる。よって、刃部3の水平及び鉛直姿勢を正確に維持でき、作業効率や刈り込みの仕上がりも良好となって使い勝手に優れる。
一方、水準器は、上記形態のようにチップレシーバに設けるものに限らず、生垣バリカン1の刃部3に設けることもできる。図4はその一例を示すもので、ここでは、上側の固定板4の上面前方に、チップレシーバ11を取り付けた状態で逃げ部16に嵌合する突部32を突設し、その突部32に水準器30,31を設けている。
この場合も、作業者が本体2を水平移動させながら生垣の上面等を刃部3で刈り込みを行う際に、水準器30によって刃部3の水平姿勢を確認することができる。
一方、生垣の側面を鉛直に刈り込む場合は、作業者は本体2を横向きに倒した状態で上下に移動させながら刃部3の水準器31によって刃部3の鉛直姿勢を確認することができる。これはチップレシーバ11を取り外した状態でも同じである。
このように、図4に示す生垣バリカン1においても、固定板4の上面に水準器30,31が設けられるため、実際の刃部3の姿勢と同時に水準器30,31による水平及び鉛直が確認できる。よって、刃部3の水平及び鉛直姿勢を正確に維持でき、作業効率や刈り込みの仕上がりも良好となって使い勝手に優れる。
なお、水準器の形態は棒形に限らず、円形等の他の形態でも差し支えないし、取り付ける場所も、チップレシーバや固定板の前方に限らず、刃部と同時に視認可能であれば、中間位置や作業者寄りであっても構わない。また、鉛直確認用の水準器は省略しても差し支えない。
さらに、上記形態では水準器が固定状態でチップレシーバや刃部に設けられているが、例えばクリップ等の取付手段を備えた取付台上に水準器を設けて、クリップを利用してチップレシーバや刃部の任意の位置に取付台を取り付けることで、水準器の位置を変更できるようにしてもよい。
チップレシーバを取り付けた生垣バリカンの斜視図である。 チップレシーバの分解斜視図である。 チップレシーバの取付構造を示す断面図である。 変更例の生垣バリカンの斜視図である。
符号の説明
1・・生垣バリカン、2・・本体、3・・刃部、4・・固定板、11・・チップレシーバ、12・・板状部、13・・受け部、29・・固定台、30,31・・水準器、32・・突部。

Claims (2)

  1. 生垣バリカンの刃部に取り付けられる生垣バリカン用チップレシーバであって、
    水準器を上面に設けたことを特徴とする生垣バリカン用チップレシーバ。
  2. 本体の前方に、固定板と、その固定板の下部で前後へ往復動する一対の可動刃とからなる刃部を突設した生垣バリカンであって、
    前記固定板の上面に水準器を設けたことを特徴とする生垣バリカン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113711795A (zh) * 2021-09-15 2021-11-30 李姣荣 一种市政绿化带修剪装置

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