JP2008113488A - 内部加圧型電動機および内部加圧型ピストン式気体圧縮機 - Google Patents
内部加圧型電動機および内部加圧型ピストン式気体圧縮機 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】密閉されている電動機ケース内へ導入された加圧気体が、給電用ケーブルにおける芯線の内部を伝わって、外部へ漏出することがないようにする。
【解決手段】給電用ケーブル13における非通気性保護チューブ14の端部より露出させた芯線15を、気密性の電動機ケース1の適所に設けた嵌孔3に、絶縁材を介して気密的に嵌合され、かつ電動機ケース1の内方へ突出する導電性端子7の先端に接続する。
【選択図】図2
【解決手段】給電用ケーブル13における非通気性保護チューブ14の端部より露出させた芯線15を、気密性の電動機ケース1の適所に設けた嵌孔3に、絶縁材を介して気密的に嵌合され、かつ電動機ケース1の内方へ突出する導電性端子7の先端に接続する。
【選択図】図2
Description
本発明は、密閉されて、内部が加圧されている電動機ケース内で作動するようにした内部加圧型電動機、およびこのような電動機をもって駆動されるようにした内部加圧型ピストン式気体圧縮機に関する。
本願出願人は、往復ピストン式気体圧縮機において、クランクケース内や電動機の温度上昇を防止し、かつ電動機、その他の作動部による騒音を防止するために、図4に示すように、気密状態のクランクケース20に、密閉状態のシリンダー21、および外端部に導気孔22を有する気密状態の電動機ケース23を、通気可能に連設し、電動機ケース23に内蔵した電動機24をもって、クランクケース20内に配置したクランク軸25と一体をなす駆動軸26を駆動することにより、クランク軸25をもって、シリンダー21に挿入したピストン27を往復運動させて、気体を電動機ケース23の導気孔22から吸引し、電動機24のまわりを経て、クランクケース20内へ導き、かつクランクケース20内の気体を、シリンダー21内におけるピストン27の前側へ吸引し加圧して、シリンダー21の先端より送り出すようにした往復内部加圧型ピストン式気体圧縮機について、先に特許出願している(特願2005−238685号)。
なお図4において、シリンダー21の内面要所に軸線方向の通気溝28を設け、ピストン27の往復運動に伴い、シリンダー21内のピストン27の上方空間において、クランクケース20内の気体を吸引し加圧するようにしてある。
ピストン27とクランク軸25は、ピストンロッド29をもって連結されている。
シリンダー21の頂壁30には逆止吐出弁31が設けられ、かつ頂壁30の上面には、吐気孔32を有する吐気室33が設けられている。
先端に導気孔22を有する密閉状の電動機ケース23が、連設されているクランクケース20の一側面には、通気孔34があけられている。
図4に示すピストン式気体圧縮機において、圧縮性能を高めるために、導気孔22より、加圧空気を送り込むようにしたもの、冷却性能を高めるために、冷却用空気を送り込むようにしたもの、あるいは電動機の防爆等のために、不活性ガスを送り込むようにしたもの等がある。
これらいずれの場合においても、電動機24のステータコイル35に対する給電用ケーブル36としては、通常、撚線からなる芯線37を、気密可撓性の保護チューブ38に挿入した多芯被覆電線39が使用されている。
この多芯被覆電線39におけるステータコイル35に至る部分の外端は、例えば図5に示すように、電動機ケース23の蓋板40に穿設した通孔41へ固篏され、ナット状の気密性止環42で抜止めされている。
前記した送入気体は、程度の差はあれ、電動機ケース23内へ加圧状態で送り込まれるため、送入気体の一部は、給電用ケーブル36の内端におけるステータコイル35との接続部において露出している芯線37の中を通って、外方へ流れて電動機ケース23より外部へ漏出し、損失となるとともに、周囲の環境に悪影響を及ぼすことがある。
なお、電線を、単に容器の壁を貫通させて導出させることは、きわめて一般的であって、例えば特許文献1および2に記載されている。
特開平6−292341号公報
実開昭60−128420号公報
本発明は、上記したように、密閉されている電動機ケース23内へ導入された加圧気体が、給電用ケーブル36における芯線37の内部を伝わって、外部へ漏出することがないようにしたもので、その具体的構成は、次の通りである。
(1)給電用ケーブルにおける非通気性保護チューブの端部より露出させた芯線を、気密性の電動機ケースの適所に設けた嵌孔に、絶縁材を介して気密的に嵌合され、かつ電動機ケースの内方へ突出する導電性端子の先端に接続する。
(2)上記(1)項において、気密性の電動機ケースの適所に設けた嵌孔に、絶縁性の保持筒を気密的に嵌合し、かつこの保持筒に、導電性端子を気密的に嵌合する。
(3)上記(1)または(2)項において、導電性端子を、着脱自在とする。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、導電性端子を、電動機ケースの内側から着脱しうるようにする。
(5)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、導電性端子を、電動機ケースの外側から着脱しうるようにする。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかに記載の内部加圧型電動機における電動機ケースに気密的に接続したシリンダーに挿入したピストンを往復運動させることにより、気体を加圧して送出するようにすることにより、内部加圧型ピストン式気体圧縮機とする。
請求項1記載の発明:−給電用ケーブルにおける非通気性保護チューブの先端から露出する芯線は、気密性の電動ケースの内部において、導電性端子の先端に接続されているため、電動ケース内へ送入された加圧気体が、芯線を通って、電動ケースの外部へ漏出することはない。
請求項2記載の発明:−導電性端子を、容易に安定よく保持筒へ取付けることができ、かつ保持筒により、電動機ケースとの絶縁は確実に保たれる。
請求項3記載の発明:−導電性端子を取外した状態で、これに給電用ケーブルを、着脱したり点検したりすることができるので、作業性が良い。
請求項4記載の発明:−外部から人や物品が当接することによって、導電性端子や保持筒が、外れたり傷んだりすることはない。
請求項5記載の発明:−導電性端子や保持筒を、電動機ケースを開口することなく、その外方から着脱することができるので、作業性がよい。
請求項6記載の発明:−ある目的をもって電動ケース内へ送入された加圧気体が外部に漏れることはなく、かつこの加圧気体が給電用ケーブルの芯線を通って外部へ漏出することのない効率の良い内部加圧型ピストン式気体圧縮機が得られる。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す図4と同様の図であり、図2は、その要部の拡大図である。
図1に示すものは、図2に示した以外の部分は、図4に示したものと、全く同様であるので、図1における図4と同様の部分には、それと同一の符号を付して説明を省略し、以下、図4と異なる部分のみについて説明する。
電動機ケース1の外端における蓋板2の適所に嵌孔3が穿設され、嵌孔3の内側より、絶縁材からなる保持筒4を、適所にOリング5を介して嵌合し、かつ保持筒4の内側より、適所にOリング6を介して、導電性端子7を嵌合して、保持筒4および導電性端子7の内端のフランジ8,9同士を重合し、内側より両フランジ9,8へ挿入した締付けボルト10を、蓋板2にねじ込むことにより、保持筒4および導電性端子7を、蓋板2に気密的に固定してある。
導電性端子7の内方へ突出する端子片11,11に、内端をステータコイル12に接続して、給電用ケーブル13の外端における保護チューブ14から露出する芯線15を接続してある。
図3は、本発明の第2の実施形態を示し、図1および図2に示すものにおいて、保持筒4および導電性端子7を、蓋板2の嵌孔3へ、外側方から嵌合すること以外は、図1、図2のものと全く同様である。
1 電動機ケース
2 蓋板
3 嵌孔
4 保持筒
5,6 Oリング
7 導電性端子
8,9 フランジ
10 締付けボルト
11 端子片
12 ステータコイル
13 給電用ケーブル
14 保護チューブ
15 芯線
20 クランクケース
21 シリンダー
22 導気孔
23 電動機ケース
24 電動機
25 クランク軸
26 駆動軸
27 ピストン
28 導気溝
29 ピストンロッド
30 頂壁
31 逆止吐出弁
32 吐気孔
33 吐気室
34 通気孔
35 ステータコイル
36 給電用ケーブル
37 芯線
38 保護チューブ
39 多芯被覆電線
40 蓋板
41 通孔
42 気密性止環
2 蓋板
3 嵌孔
4 保持筒
5,6 Oリング
7 導電性端子
8,9 フランジ
10 締付けボルト
11 端子片
12 ステータコイル
13 給電用ケーブル
14 保護チューブ
15 芯線
20 クランクケース
21 シリンダー
22 導気孔
23 電動機ケース
24 電動機
25 クランク軸
26 駆動軸
27 ピストン
28 導気溝
29 ピストンロッド
30 頂壁
31 逆止吐出弁
32 吐気孔
33 吐気室
34 通気孔
35 ステータコイル
36 給電用ケーブル
37 芯線
38 保護チューブ
39 多芯被覆電線
40 蓋板
41 通孔
42 気密性止環
Claims (6)
- 給電用ケーブルにおける非通気性保護チューブの端部より露出させた芯線を、気密性の電動機ケースの適所に設けた嵌孔に、絶縁材を介して気密的に嵌合され、かつ電動機ケースの内方へ突出する導電性端子の先端に接続したことを特徴とする内部加圧型電動機。
- 気密性の電動機ケースの適所に設けた嵌孔に、絶縁性の保持筒を気密的に嵌合し、かつこの保持筒に、導電性端子を気密的に嵌合してなる請求項1記載の内部加圧型電動機。
- 導電性端子を、着脱自在としてなる請求項1または2記載の内部加圧型電動機。
- 導電性端子を、電動機ケースの内側から着脱しうるようにしてなる請求項1〜3のいずれかに記載の内部加圧型電動機。
- 導電性端子を、電動機ケースの外側から着脱しうるようにしてなる請求項1〜3のいずれかに記載の内部加圧型電動機。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の内部加圧型電動機における電動機ケースに気密的に接続したシリンダーに挿入したピストンを往復運動させることにより、気体を加圧して送出するようにしたことを特徴とする内部加圧型ピストン式気体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293942A JP2008113488A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 内部加圧型電動機および内部加圧型ピストン式気体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006293942A JP2008113488A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 内部加圧型電動機および内部加圧型ピストン式気体圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=39445695
Family Applications (1)
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JP2006293942A Pending JP2008113488A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 内部加圧型電動機および内部加圧型ピストン式気体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008113488A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010268622A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Kobe Steel Ltd | モータ及びこれを備えた圧縮機 |
JP2016086457A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | アイシン精機株式会社 | モータ |
JP2017147801A (ja) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | 株式会社デンソー | 駆動装置 |
DE102019201614A1 (de) * | 2019-02-07 | 2020-08-13 | Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Würzburg | Elektrischer Kältemittelantrieb |
CN111852864A (zh) * | 2019-04-25 | 2020-10-30 | 株式会社丰田自动织机 | 电动压缩机及电动压缩机的组装方法 |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006293942A patent/JP2008113488A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010268622A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Kobe Steel Ltd | モータ及びこれを備えた圧縮機 |
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US11982274B2 (en) | 2019-02-07 | 2024-05-14 | Brose Fahrzeugteile Se & Co. Kommanditgesellschaft | Electrical coolant drive |
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