JP2008111993A - 液晶装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶注入孔への封孔剤の塗布を簡易に行う。
【解決手段】第1の基板11と第2の基板13の間に液晶表示領域に液晶を保持するシール材22を積層させ、このシール材22により液晶注入孔23を除いて液晶表示領域の周囲を囲む液晶セルを形成し、この液晶セルを液晶セルの配列方向に複数個配列してなるセル群に対し、この液晶注入孔23から各液晶表示領域に液晶を注入した後、セル群を切断して単体の液晶セルに分離する液晶装置の製造方法であり、2枚の基板によって形成される角部に沿って液晶を流下させて液晶注入孔23へ液晶を供給する。液晶を注入した後、液晶注入孔を封孔剤で封止しその後、セル群を切断して単体の液晶セルに分離する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶装置の製造方法に関し、特に、液晶セル内に液晶を注入する液晶注入孔を封止する封止方法に関する。
従来、液晶装置の製造は以下のような工程によって行われている(例えば、特許文献1参照)。はじめに、2枚の基板の内面上にそれぞれ配線層、画素電極、アクティブ素子、カラーフィルタ、配向膜等を所定のパターンにて適宜形成し、次に、2枚の基板のうちの一方の基板上に液晶表示領域を取り巻くように未硬化のシール材を塗布する。このとき、シール材の一部を開放して液晶を注入するための液晶注入孔を形成しておく。
次に、一方の基板上に他方の基板を圧着し、基板間を所定の間隔に保持した状態でシール材を硬化させて空状態の液晶セルを形成し、さらに、基板の少なくとも一方を切断しシール材に形成された液晶注入孔を外部に露出させる。この液晶セルをチャンバー内に収容して減圧して、液晶注入孔を液晶で塞ぎ、この状態でチャンバーの圧力を常圧に戻すと、液晶注入孔を塞いでいた液晶は、空セルの内外圧力差によりシール材の内側に注入される。液晶の注入が終了した後、液晶注入孔を封孔剤によって封止する。
この液晶注入孔の封止工程において、ロボットによって液晶セルの液晶注入孔の封孔剤を塗布し、紫外線等によって封孔剤を硬化させる方法が、例えば特許文献1に示されている。図20(a)において、塗布ノズル301はXYZ装置302によって3次元方向に移動可能な構成であり、この塗布ノズル301を液晶セル200の液晶注入孔に移動させることによって、容器に収納している封孔剤を液晶注入孔に塗布する。
この方法では、液晶セル1枚ごとに封孔剤を塗布するため、生産性が低いという問題が指摘されている。
そこで、封孔剤の塗布を複数の液晶パネルで一括して行うことによって、生産性を高めることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、一括封孔処理の一方法として、塗布ローラ403によって液晶注入孔の封孔剤を塗布するものが示され、他の方法として、複数のピン401を封孔剤容器402に漬けて封孔剤をピンに保持させ、このピン401を液晶注入孔に移動させて塗布するものが示されている。
特開2005−122027号公報 特開2002−277886号公報 特開平11−52398号公報
従来技術において、ロボット機構を用いて、塗布ノズルを各液晶注入孔に移動させることにより封孔剤を塗布する方法は、上述したように生産性の点で問題がある。
また、この封孔剤の塗布効率を高めるために一括封孔処理が提案されているが、その一処理として塗布ローラが提案されているが、この方法では塗布された封孔剤が液晶パネルの表示面側に回り込み、硬化後は膨らみとなって残るため、封孔処理後に表示面上の封孔剤を除去する新たな工程が必要となり、全体の生産性は改善されないという問題がある。また、別の処理として複数のピンを用いる方法が提案されているが、この方法では複数の液晶パネルを整列させる必要があり、液晶注入孔とピンとの位置合わせが難しいため、液晶注入孔の封止が不完全となるという問題がある他、パネル面に封孔剤がはみ出るといった問題もある。
一方、液晶セルへの液晶注入において、封孔剤と別の要素として液晶の使用量削減がある。この液晶の使用量を削減する注入方法として、特許文献3には、シール材で囲まれる液晶セル(液晶表示領域)を複数個一列に配列して短冊型セルを形成し、一方の基板に設けた張出部上の各液晶注入孔の外側に液晶を滴下する方法が提案され、さらに、この短冊型セルを傾斜させることも提案されている。
図21は、基板110上に複数の液晶セル111を配列し、この基板110を傾斜支持台120によって傾斜状態で支持させ、各液晶セル111のそれぞれの液晶注入孔112に対して液晶を滴下させる構成を示している。各液晶注入孔112に液晶を滴下させるには、各液晶注入孔112上にそれぞれ液晶注入器を配置する。
複数の液晶セルが一列に配列された短冊状の基板において、各液晶セルの液晶注入孔を封止するには、例えば、液晶セルの液晶注入と同様な方法を適用し、各液晶セルの各液晶注入孔に対して封孔剤を滴下させることが考えられる。
しかしながら、上述した短冊型セルに複数の液晶セルを一列に配列し、各液晶注入孔の外側の基板上に液晶を滴下することによって液晶注入を行う方法を封孔剤の塗布に適用した場合には、各液晶注入孔に対してそれぞれ封孔剤を滴下させなければならない。そのため、各液晶注入孔に対して封孔剤滴下器を用意して配置する構成、あるいは、各液晶注入孔の滴下位置に対して封孔剤滴下器を移動可能に配置し、封孔剤滴下器を移動させながら順に滴下動作を行う構成が必要である。
各液晶注入孔に対して封孔剤滴下器を一対一に配置する構成では、液晶注入孔の個数分だけ複数の封孔剤滴下器が必要となるという問題がある。また、各液晶注入孔の滴下位置に対して封孔剤滴下器を移動させる構成では、封孔剤滴下器を移動させる移動機構が必要となるという問題がある。いずれの構成においても、複数の封孔剤滴下器や封孔剤滴下器を移動させる移動機構を設けることで装置が大型化するという問題がある。
そこで、本発明は上記の課題を解決して、液晶注入孔への封孔剤の塗布を簡易に行うことを目的とする。また、封孔剤の塗布に要する封孔剤滴下器の個数を減少すること、また、少ない個数の封孔剤滴下器を備える構成であっても、移動機構等の動作による移動を行うことなく封孔剤の塗布を短時間で行うことを目的とする。
本発明の液晶装置の製造方法は、封孔剤を滴下する封孔剤滴下器の個数を低減させて液晶注入を簡易化するために、重力や封孔剤の基板面に対するぬれ性を利用することによって格別な機構を要することなく、基板の一つの箇所に滴下した封孔剤を複数の液晶注入孔に導くものである。
なお、基板に対して封孔剤を滴下する箇所は、一つのセル群について必ずしも一つに限られるものではない。本発明の製造方法による効果は、一つの滴下箇所によって複数の液晶注入孔に封孔剤を導くことによって得ることができるため、封孔剤を滴下する滴下箇所の個数は、この封孔剤の滴下によって封孔剤が供給される液晶注入孔の個数よりも少なければよい。
本発明の液晶装置の製造方法は、第1の基板と第2の基板の間に液晶表示領域に液晶を保持するシール材を積層させ、このシール材により液晶注入孔を除いて液晶表示領域の周囲を囲む液晶セルを形成し、この一方向に複数個配列してなるセル群に対し、この液晶注入孔から各液晶表示領域に液晶を注入し、液晶を注入した後、液晶注入孔を封孔剤で封止する。その後、セル群を切断して単体の液晶セルに分離する。
第1の基板は、セル群の液晶セルの配列方向と直交する方向の長さは第2の基板よりも長く、第2の基板の端部位置から配列方向と直交する方向に延出する延出部を有している。液晶注入孔は、各液晶表示領域の延出部側に設けられる。
本発明の液晶注入孔の封止は、液晶表示領域に液晶を注入した後、延出部において、第1の基板の基板面と第2の基板の配列方向と直交する方向の縁部とが形成する角部に封孔剤を滴下し、この滴下した封孔剤を角部から各液晶注入孔に供給し、この液晶注入孔において封孔剤を硬化させることにより液晶注入孔を封止する。
これによって、セル群の配列される複数の液晶表示領域に対してそれぞれの液晶注入孔毎に封孔剤滴下器を配置することなく、また、封孔剤滴下器を各液晶注入孔に対して移動させるといった動作を行うことなく、少ない封孔剤滴下器で複数の液晶注入孔に対して液晶を供給し、液晶注入孔を封孔剤で封止する。
また、本発明の製造方法は、基板の延出部において、第1の基板の基板面と第2の基板の液晶セルの配列方向と直交する方向の縁部とで形成される角部を利用し、この角部を各液晶注入孔に封孔剤を供給するための案内として用いる。角部に滴下された封孔剤は、この角部に沿って流れて各液晶注入孔に達する。これによって、基板面上において、液晶注入孔に封孔剤を供給するための溝等の格別な構成は不要である。
角部を利用した封孔剤の供給は、セル群を構成する基板を傾斜させることで行うことができる。基板は、セル群の液晶セルの配列方向の一端側を他端側よりも高位置に保持することで傾斜させることができる。基板の一端側を他端側よりも高位置に保持することで、延出部において液晶セルの配列方向の高位置の端部に滴下した封孔剤は、この角部に沿って他端側に向けて流下する。角部は、基板の一方向に沿って延びているため、高位置に滴下した封孔剤は、角部に沿って低位置側に向かって流下する。角部には、各液晶表示領域の液晶注入孔が液晶セルの配列方向に配列されているため、角部に沿って封孔剤が流下すると、その流下中に、各液晶注入孔に順に封孔剤が供給される。
角部に沿って行われる封孔剤の流下制御は、重力と封孔剤の基板面に対するぬれ性により行うことができ、格別な駆動機構を要さないため、封止のための構成を簡易なものとすることができる。
本発明は、セル群上に配置される液晶セルにおいて、隣接する液晶セル間の形態として2つの形態を含む。
第1の形態は、隣接する液晶セルが隣接する部分のシール材を共通のシール材によって構成する形態である。この共通するシール材は、セル群を切断して単体の液晶セルに分離する際に、この共通のシール材上に設けた切断線に沿って切断される。これにより、共通のシール材は、単体の液晶セルに切断された後において、各液晶セルのシール材を構成する。なお、このとき、例えば、共通のシール材の幅を、他の部分のシール材の幅の2倍としておくことで、分離後のシール材の幅を他の部分のシール材の幅と同一幅とすることができる。
また、第2の形態は、隣接する液晶セルにおいて、両液晶セルが延出部側で隣接する部分間を連結部によってつなぐ形態である。この連結部は隣接する液晶セルの隙間に液晶や封孔剤が侵入することを防止する。液晶セル内の液晶注入孔に封孔剤を供給した後は、封孔剤が液晶セルの隙間への侵入防止は不要であり、セル群から単体の液晶セルに分離する際には、この連結部を切断する。なお、この連結部は各液晶セルの液晶表示領域を囲むシール材と一体で形成する他、シール材と別体で形成してもよい。
本発明の製造方法は、2枚の基板を積層する構成の液晶装置への適用に限られるものではなく、3枚以上の基板を積層した構成の液晶装置に適用することができる。N枚(Nは3以上の自然数)以上の基板を、これらの各基板の間にシール材を挟んで積層し、シール材が囲む液晶表示領域内に液晶を注入し、液晶注入孔を封止することで(N−1)層の液晶層を形成する。この積層体は多層の液晶セルを形成する。
この積層された複数の液晶セル含むセル群についても、上述した2枚の基板を積層する構成の液晶装置と同様にして、液晶注入後の液晶注入孔を封止した後、単体の液晶セルを分離する。
この積層された複数の液晶セル構成では、隣接して積層する基板によって液晶層が形成される。この液晶層が形成される各基板の延出部において、延出部の基板面と他方の基板の液晶セルの配列方向と直交する方向の縁部とが形成する角部に封孔剤を滴下することによって、各層の液晶セルの注入孔に封孔剤を供給し硬化させることができる。
これら各層への封孔剤の供給は、多層積層したセル群を同じ姿勢としたままで行うことができ、各層の延出部に同時に封孔剤を滴下した場合には、各層について同時に封孔剤を供給することができる。
また、各層の延出部に順次に封孔剤を滴下する場合であっても、多層積層したセル群の姿勢を変えることなく行うことができる。
本発明の液晶装置の製造方法によれば、封孔剤の供給を簡易に行うことができる。封孔剤供給において、複数の液晶セルが配列されるセル群の一部に封孔剤を滴下し、この封孔剤の液晶注入孔への供給を、積層する2枚の基板が形成する角部分を案内として行うことで、封孔剤供給に要する封孔剤滴下器の個数を減少することができ、また、少ない個数の封孔剤滴下器であっても移動機構等の動作による移動を行うことなく封孔剤供給を短時間で行うことができる。
また、封孔剤の供給に要する構成を簡易化することによって、全体の装置構成を小型化することができる。
はじめに、本発明の液晶装置の製造方法の態様について説明する。図1は本発明の液晶装置の製造方法の概略を説明するための図である。
なお、以下では主に、2枚の基板とこの基板間に挟まれる液晶層とによって構成される液晶表示装置等の液晶装置を例として説明するが、液晶層は単層に限らず複数層とすることもでき、また、表示装置に限らず光スイッチ等の光学装置としても適用することができる。
また、液晶装置は、液晶セルを形成する積層した基板において、この液晶セル内に液晶を注入する液晶注入工程と、液晶を注入した液晶セルの液晶注入孔を封孔剤で封止する封止工程の二つの工程と、さらに、一基板上に複数の液晶セルが設けられている場合には、基板を切断して各液晶に分離する切断工程を含む。以下では、液晶注入工程、封止工程、および切断工程について順に説明する。
液晶装置は、2枚の基板をシール材を介して接合し、シール材によって液晶表示領域を包含した液晶セルを形成する。この液晶セルは、液晶表示領域が一列に配列された複数の液晶セル(以下、セル群と称する)から単体の液晶セルを切断することで得られる。なお、セル群は、マザー基板上に形成した複数の液晶セルを切断することで形成することができる。
図1、2は液晶セル、およびこの液晶セルへの液晶注入を説明するための概略図である。なお、液晶セルを形成する各基板において、液晶セルを配列する方向の長さと、この配列方向と直交する方向の長さとの関係は、各液晶セルの縦横の寸法比率や、液晶セルの配列数に依存するため、配列方向の長さが直交する方向の長さよりも長い場合、逆に、配列方向の長さが直交する方向の長さよりも短い場合、あるいは、配列方向の長さと直交する方向の長さがほぼ同程度の場合等存在する。本発明は、液晶の注入口が2つ以上連なる構成であれば、これらの各場合の何れに対しても適用することができる。
図1に示す構成例は、液晶セルの配列する方向の長さが、配列方向と直交する方向の長さよりも長い場合を示し、図2に示す構成例は、逆に、液晶セルの配列する方向の長さが、配列方向と直交する方向の長さよりも短い場合を示している。以下では、主に、図1に示す構成例に基づいて説明する。
図1(a)は上記した素子基板および対向基板に対応する第1基板11と第2基板12を示している。2枚の基板と第1基板11および第2基板12との対応関係は任意とすることができるため、以下では、第1基板11および第2基板12を用いて説明する。
液晶セルの液晶表示領域21は、その外周をシール材22に囲まれ、上下の平面は第1基板11および第2基板12によって挟まれて形成され、この液晶表示領域21に液晶を注入することで液晶セルが形成される。
図1(a)において、第1基板11の面上に、複数のシール材22(22a〜22f)が一列に形成され、これによって複数の液晶表示領域21(21a〜21f)が配列される。なお、液晶表示領域21(21a〜21f)は、第1基板11の面と第2基板12の面との間に挟まれる構成であるため、複数のシール材22(22a〜22f)は第1基板11の面上に限らず、第2基板12側に形成してもよい。
図1(b)は、第1基板11と第2基板12とを貼り合わせて形成される複数個の液晶セル20が、基板の液晶セルの配列方向に配列されてなるセル群10を示している。このセル群10において、第1基板11と第2基板12との間には、液晶表示領域21を形成し、内部に液晶を収納するシール材22が挟まれて設けられる。シール材22が囲む液晶表示領域21への液晶の注入は、第1基板11と第2基板12とを貼り合わせた後に行う。そのため、シール材22は、液晶表示領域21の全外周を囲むことなく、一部にシール材を設けない部分を形成し、この部分を液晶を注入するための液晶注入孔23とする。この液晶注入孔23は、セル群10において外部に露出する位置に形成される。
図1(b)において、この液晶注入孔23は、セル群10を構成する第2基板12の液晶セルの配列方向と直交する方向の一方の縁部15に沿った位置に設けられ、外部に露出している。一方、第1基板11は、第2基板12の縁部15からセル群10の液晶セルの配列方向と直交する方向に延びた延出部14を備える。この第1基板11の延出部14と第2基板12の縁部15とは角部30を形成する。この角部30は、延出部14の一端に滴下した液晶および封孔剤を、各液晶注入孔23a〜23fに供給するための案内部として用いられる。なお、この角部30の作用については、後述する。なお、延出部14は、液晶および封孔剤を供給する案内部として用いる他に、外部接続端子を配設するためにも用いることができる。
図1(a)において、第1基板11の寸法は、液晶セルの配列方向の長さをL1、液晶セルの配列方向と直交する方向の長さをW1とし、第2基板12の寸法は、液晶セルの配列方向の長さをL1、液晶セルの配列方向と直交する方向の長さをW2とする。第1基板11の液晶セルの配列方向の長さL1と第2基板12の液晶セルの配列方向の長さL2は、一列に配列した液晶表示領域21(21a〜21f)を形成するに十分な長さを有し、ほぼ同等の長さとする。一方、第1基板11の液晶セルの配列方向と直交する方向の長さW1は、第2基板12の液晶セルの配列方向と直交する方向の長さW2よりも、延出部14の長さ分だけ長く形成する。なお、第2基板12の液晶セルの配列方向と直交する方向の長さW2は、液晶表示領域21(21a〜21f)に一方の辺を収納するに十分な長さであればよい。
第2基板12は、シール材22を挟んで第1基板11上に積層され、シール材22と共に液晶を上下の面で密閉する。このとき、第2基板12の縁部15は液晶注入孔23とほぼ同位置となるように設け、液晶注入孔23は第2基板12の縁部15において外部に露出している。
なお、セル群10の作成方法としては、まず、2枚のガラス基板をシール材で接着し多数の液晶セルがマトリクス状に配列したマザーガラスから、セル群10の液晶セル20の列に相当する部分を第1基板11の大きさで切り出す。その後、液晶注入孔23の位置に合わせて第2基板12を切断することで延出部14を形成し、このとき、第2基板12の縁部15と液晶注入孔23との位置が合う。
この第2基板12の縁部15と液晶注入孔23との位置合わせによって、第1基板11の延出部14の面と、第2基板12の液晶セルの配列方向と直交する方向の端部であって液晶セルの配列方向に延びる縁部15とによって角部30が形成される。なお、この角部30では、第1基板11の面と第2基板12との面との間には、シール材22の厚み分だけの隙間が形成されることになる。
図1(b)は、第1基板11と第2基板12とを積層し、基板間に挟んだシール材22によって複数の液晶セル20が一列に配列されたセル群10を示している。なお、図1(b)に示す状態は、第1基板11と第2基板12とを単に重ね合わせただけであるため、第1基板11と第2基板12およびシール材22によって囲まれる液晶表示領域21には未だ液晶は注入されていないため、液晶セル20は空セルの状態にある。
図2(a)は液晶セルの配列する方向の長さが、配列方向と直交する方向の長さよりも短い構成であり、第1基板11と第2基板12とを示し、図2(b)は第1基板11と第2基板12とを貼り合わせた状態を示している。なお、ここでは、第1基板11上に複数のシール材22(22a〜22d)を形成し、このシール材22(22a〜22d)を第2基板12で挟むことによって、液晶表示領域21(21a〜21d)を形成する例を示している。
この構成においても、第1基板11において、液晶セル20の配列方向と直交する方向に延出部14を形成し、この延出部14と第2の基板12の配列方向と直交する方向の縁部とが形成する角部に液晶を滴下し、第1基板11及び第2基板12を傾斜させることで、液晶の注入を行う。
本発明において、このセル群10が備える各液晶セル20内に液晶を注入するには、容器内を減圧した状態において、図1(c)に示すように、セル群10を液晶セルの配列方向と配列方向と直交する方向の2つの方向で傾けた状態とし、この傾斜状態のセル群10の角部30の上方側に液晶を滴下することで行う。
また、本発明において、このセル群10が備える各液晶セル20の液晶注入孔に封孔剤を供給して封止するには、図1(c)と同様に基板姿勢により、セル群10を液晶セルの配列方向と配列方向と直交する方向の2つの方向で傾けた状態とし、この傾斜状態のセル群10の角部30の上方側に封孔剤を滴下することで行う。
なお、本発明による液晶の注入および封孔剤の供給において、角部30に沿って液晶や封孔剤を流下させるには、セル群10を液晶セルの配列方向に傾けた状態であればよく、配列方向と直交する方向の傾斜は必ずしも必要ではない。配列方向と直交する方向の傾斜は、液晶や封孔剤の角部30に沿って行われる流下において、液晶や封孔剤が液晶注入孔側に沿うことを助けることになるが、液晶や封孔剤の表面張力によって液晶や封孔剤が角部30側に沿って流れる場合には、セル群10の配列方向と直交する方向が平らな状態としてもよい。
図1(c)は、図1(b)に示すように立たせた状態から矢印Aの方向に傾かせ、セル群10の液晶セルの配列方向と直交する方向において液晶注入孔23側を上方とする状態で傾斜させるとともに、セル群10の液晶セルの配列方向において一方の端部側(ここでは図1(c)中のBで示す)を高く、他方の端部側(ここでは図1(c)中のCで示す)を低くなるように傾斜させる。
なお、図1(b)、(c)では、セル群10を液晶セルの配列方向と直交する方向に立たせた状態から傾かせるように示しているが、傾斜状態とする前の状態は任意であり、セル群10を平らに置いた状態から傾斜状態としてもよい。
このセル群10を傾斜させた状態で、セル群10の液晶セルの配列方向において高い側の角部30に液晶を滴下する。角部30に滴下された液晶は、角部30の上方から角部30の下方に向かって流下する。この角部30を液晶が流下する間に、角部30の位置に設けられた液晶注入孔23に液晶が供給される。
その後、容器内を大気圧に戻すと、液晶セル内と外気との間には差圧が生じて液晶セル内は負圧状態となり、液晶注入孔23に供給されていた液晶は、液晶注入孔23から液晶セル内に注入される。
次に、液晶セル内に液晶を注入した後、注入孔23付近に残った液晶を拭き取り、このセル群10を傾斜させた状態で、セル群10の液晶セルの配列方向において高い側の角部30に封孔剤を滴下する。角部30に滴下された封孔剤は、角部30の上方から角部30の下方に向かって流下する。この角部30を封孔剤が流下する間に、角部30の位置に設けられた液晶注入孔23に封孔剤が供給される。
例えば、セル群10を冷却し負圧を生じさせ、液晶注入孔23に供給された封孔剤を液晶注入孔23に押し込み、封口剤を硬化させることで液晶注入孔23を封止する。封孔剤の硬化は、封孔剤が光硬化性の素材であれば、例えば、紫外線等のその素材が硬化する波長の光を照射することで行うことができ、また、封孔剤が熱硬化性の素材であれば、その素材が硬化する温度に加熱等で設定することで行うことができる。なお、封孔剤の硬化は、光照射や加熱に限らず、その封孔剤が硬化する硬化条件に基づいて行うことができる。
図3はセル群10を傾斜状態に保持する支持具の一例を説明するための図である。なお、ここで示す支持具は一例であってこの構成に限られるものでもなく、また、セル群10を傾斜状態に保持する手段としては、支持具によるものに限らず他の手段としてもよい。
図3(a)において、支持具50は、4角の部分の高さをそれぞれH1〜H4と異ならせて、高さH1、H2を高さH3、H4よりも高くすることで液晶セルの配列方向に傾斜させ、高さH1、H3を高さH2、H4よりも高くすることで液晶セルの配列方向の直交する方向に傾斜させる。
図3(b)は、この支持具50上にセル群10(なお、図3(b)では簡略化して示している)を配置した状態を示している。支持具50上に載置することで、液晶セルの配列方向および配列方向と直交する方向に傾斜して保持される。
図4は、第1基板、第2基板、および液晶注入孔との関係、並びに2枚の基板で形成される角部を説明するための図である。なお、図4は、説明の便宜上、基板やシール材の寸法比率は実際と異なるものである。
図4において、第1基板11と第2基板12とはシール材22を挟んで積層される。シール材22は、液晶表示領域21を囲むように形成され、その内側に液晶が注入される。シール材22の一部は開放され、液晶を内部に注入するための液晶注入孔23を形成している。液晶注入孔23は封孔剤(図示していない)で封止される。
第1基板11が備える延出部14は、第2基板12の縁部15から液晶セルの配列方向と直交する方向に延びて形成される。この第1基板11の延出部14の面と第2基板12の縁部15とは角部30を形成する。この角部30はセル群10の液晶セルの配列方向に沿って形成される。角部30を形成する延出部14の面と縁部15との間はシール材22の厚さ分だけ離隔し、シール材22の液晶注入孔23の開口部分はこの角部30において外部と連通している。なお、この角部30は、第1基板11と第2基板12とを重ね合わせるだけで、延出部14と縁部15の組み合わせのみで形成され、格別に用意すべき構成は不要である。
図5は、この角部30への液晶の滴下について説明するための図であり、図6はこの角部30への封孔剤の滴下について説明するための図である。なお、図5、図6は、図4に示す角部30を別の方向から見た状態を示し、図5(a)は液晶を滴下する前の状態を示し、図5(b)は液晶を滴下した後の状態を示し、図6(a)は封孔剤を滴下する前の状態を示し、図6(b)は封孔剤を滴下した後の状態を示している。
図5(a)において、角部30には、延出部14と縁部15の隙間とシール材22とによって液晶セルの配列方向に溝状の部分が形成され、溝状部分の一部にはシール材22の液晶注入孔23の開口部が露出している。
図5(b)は角部30に液晶を滴下した状態を示している。セル群を傾斜させ、傾斜によって高くなった角部30に液晶を滴下する。高位置の角部30に滴下された液晶は、角部30の溝状部分に沿って流下する(図5(b)中の液晶40)。この液晶40の流下によって、液晶注入孔23に液晶が供給される。なお、液晶表示領域はシール材22で囲まれ、内外に圧力差がないため、この状態では、液晶は液晶注入孔23から液晶セル内部への液晶の注入は行われない。
また、図6(a)においても図5(a)と同様に、角部30には、延出部14と縁部15の隙間とシール材22とによって液晶セルの配列方向に溝状の部分が形成され、溝状部分の一部にはシール材22の液晶注入孔23の開口部が露出している。
図6(b)は角部30に封孔剤を滴下した状態を示している。セル群を傾斜させ、傾斜によって高くなった角部30に封孔剤を滴下する。高位置の角部30に滴下された封孔剤は、角部30の溝状部分に沿って流下する(図6(b)中の封孔剤70)。この封孔剤70の流下によって、液晶注入孔23の入り口に封孔剤が供給される。
次に、図7〜図12を用いて液晶注入および液晶注入孔の封止について説明する。なお、図7は液晶注入の一連の手順を説明するための図であり、図8は液晶注入孔の封止の一連の手順を説明するための図であり、図9は各部の液晶の注入状態を示す概略斜視図であり、図10は液晶の注入状態における各部の断面を示し、図11は各部の封孔剤の供給状態を示す概略斜視図であり、図12は封孔剤の供給状態における各部の断面を示している。
はじめに、液晶注入について説明する。セル群を真空容器内に収納してセル群を傾斜させた状態とし、真空容器を減圧して所定の真空状態としておく。
図7(a)に示すセル群10において、P1の位置が最も高く、P2の位置が最も低くなるような傾斜状態とする。この傾斜状態のセル群の液晶セルの配列方向に延びる角部30において、傾斜によって高くなった部分に液晶40を滴下する。
高位置の角部30に滴下された液晶は、傾斜によって角部30の溝状部分に沿って流下し(図7(b))、セル群10に一列に配列された複数の液晶セルの液晶注入孔23に液晶を供給する。図9は、この液晶が滴下される状態、および滴下された液晶が液晶注入孔に供給される状態を示している。なお、図9中のA,B,Cは図10の断面図の位置を示している。
液晶注入孔23に液晶が供給された後、真空容器内を大気圧に戻す。シール材22で囲まれ、液晶注入孔23が供給された液晶によって閉じられている液晶セル内は、真空容器内の圧力が大気圧の戻ることによって、液晶セルの外部との間に圧力差が生じ負圧状態となる。
この負圧によって、液晶注入孔23に供給された液晶は、液晶セル内に注入される。図7(c)、図9(b)は液晶セル内に注入された液晶42の状態を模式的に示している。液晶注入孔23に供給された液晶は、液晶セル内の圧力が外部の圧力よりも低いことを利用して行われるため、セル群が平らな状態であっても、液晶セル内に注入することができる。
図10の断面図において、図10(a)は図9のAで示す位置の断面を示し、また、図10(b)は図9のBで示す位置の断面を示している。また、図10(c)は図9のCで示す位置の断面を示している。図10(a)〜(c)に示す各断面図は、液晶が角部30に沿って供給された状態を示し、図10(d)〜(f)に示す各断面図は、液晶が液晶セル内に注入された状態を示している。例えば、図10(f)で示すように注入が終わっても液晶41はシール22の外側に残っている。
次に、封孔剤の供給について説明する。液晶を注入したシール22の外側に残った液晶を拭き取ったセル群を傾斜させた状態とする。この状態は、液晶注入における姿勢状態と同姿勢で行うことができる。
図8(a)に示すセル群10において、P1の位置が最も高く、P2の位置が最も低くなるような傾斜状態とする。この傾斜状態のセル群の液晶セルの配列方向に延びる角部30において、傾斜によって高くなった部分に封孔剤70を滴下する。
高位置の角部30に滴下された封孔剤は、傾斜によって角部30の溝状部分に沿って流下し(図8(b))、セル群10に一列に配列された複数の液晶セルの液晶注入孔23に封孔剤を供給する。図11は、この封孔剤が滴下される状態、および滴下された封孔剤が液晶注入孔に供給される状態を示している。なお、図11中のA,B,Cは図12の断面図の位置を示している。
液晶注入孔23に封孔剤が供給され、例えば、セル群10を冷却し負圧を生じさせ封口剤を液晶注入孔23に浸入させた後、この封孔剤を硬化させる。封孔剤の硬化は、例えば、紫外線等の光を照射することで行う他、加熱することで行うことができる。封孔剤を硬化させる手段は、その封孔剤の特性に基づいて定める。図8(c)、図11の封孔剤72は液晶注入孔23に供給された状態を模式的に示している。
図12の断面図において、図12(a)は図10のAで示す位置の断面を示し、また、図12(b)は図11のBで示す位置の断面を示している。また、図12(c)は図11のCで示す位置の断面を示している。図12(a)〜(c)に示す各断面図は、封孔剤が角部30に沿って供給される状態を示している。なお、図12(c)は、負圧で封口剤を液晶注入孔23に浸入させた状態を示している。
なお、光照射によって封孔剤を硬化させる場合には、液晶注入孔23の位置に光を照射することによって、液晶注入孔23に供給された封孔剤のみを硬化し、角部30においてその他の部分に供給された封孔剤については流動性を保持させたままとすることができる。この場合には、液晶注入孔23を封孔剤で封止した後、硬化せずに残っている封孔剤を除去することができる。残余の封孔剤の除去は、任意の手段で行うことができるが、例えば、セル群10を傾斜した状態でエアー等による洗浄で行うことができる。なお、角部30に硬化した封口剤が残っても問題ない。
次に、隣接する液晶セル間の隙間への液晶あるいは封孔剤の侵入を防ぐ構成、および隣接する液晶セルを分離する形態について、図13〜図17を用いて説明する。なお、図13,図14は第1の形態を説明するための図であり、図15,図16は第2の形態を説明するための図である。
第1の形態は、隣接する液晶セルの間を連結部24によってつなぐ形態であり、この連結部24によって供給された液晶あるいは封孔剤が隣接する液晶セルの間の隙間に入り込むことを防ぐ。図13において、隣接する液晶セル20aと20bとは、セル群の液晶セルの配列方向においてシール材22aとシール材22bの各辺部分同士が隣接し、その間に隙間が形成される。角部30に沿って流下した液晶あるいは封孔剤は、この隙間に入り込まないことになる。
液晶が隙間に入り込むと、液晶セル内に注入するための液晶の量が不足するおそれが生じるため、余分に液晶を滴下する必要が生じ、その結果、液晶の使用量が増加することになる。液晶の使用量を減少させるには、液晶がこの液晶セル間に入り込むことを抑制する必要がある。
また、封孔剤が隙間に入り込むと、隣接する液晶セルのシール材間に封孔剤が付着することになり、この液晶セルを分離した後に拭き取ったり、あるいは、硬化した場合にはそぎ取る等の作業が必要となる。
そこで、第1の形態では、図13に示すように、シール材22aとシール材22bとの間をつなぐ連結部24を形成する。この連結部24は、シール材22aおよびシール材22bにおいて、角部30に面する側に設け、これによって、隙間部分への液晶や封孔剤の侵入を防ぎ、液晶の場合には隙間部分へ侵入する液晶の量を低減させる。
各液晶セルは、セル群に一列に形成された液晶セル部分を切断することで分離される。上述した第1の形態では、連結部24上を通る切断線60に沿って切断することで分離することができる。
図14は第1の形態における分離を説明するための図である。なお。図14(a)は第1基板11と第2基板12を積層する前の状態を示し、図14(b)は積層して液晶注入を行う状態を示し、図14(c)は各液晶セルに分離した状態を示している。
図14(a)の状態において、シール材22を形成する際に、同時に連結部24を形成しておく。なお、連結部24は、シール材22と同材料によって、一体あるいは別体に形成するほか、シール材22と異なる同材料によって形成してもよい。連結部24をシール材22と同材料で形成する場合には、プリント技術を用い、シール部分と連結部分とをつないだパターンを印刷によって同時に形成することができる。
第2の形態では、図15に示すように、シール材22aとシール材22bにおいて、隣り合う部分は共通のシール材22Aで形成する。この共通のシール材22Aは、シール材22aおよびシール材22bを一つのシール材で形成するものであり、これによって、隙間部分への液晶や封孔剤の侵入を無くすと共に、注入工程で必要とする液晶の量を低減させる。
各液晶セルは、セル群に一列に形成された液晶セル部分を切断することで分離される。上述した第2の形態では、共通のシール材22A上を通る切断線60に沿って切断することで分離することができる。
図16は第2の形態における分離を説明するための図である。なお。図16(a)は第1基板11と第2基板12を積層する前の状態を示し、図16(b)は積層して液晶注入を行う状態を示し、図16(c)は各液晶セルに分離した状態を示している。
図16(a)の状態において、シール材22を形成する際に、共通のシール材22Aを形成しておき、この共通のシール材22Aの幅を、各シール材22a,22bを合わせた幅とする、あるいは、この幅に切断により切り取られる幅を加えた幅とすることで、切断後の各液晶セルのシール材の幅を他の部分の幅と合わせることができる。
上述説明では、本発明の製造方法を2枚の基板を積層する構成の液晶装置に適用する例について示しているが、本発明の製造方法は、2枚の基板を積層する構成の液晶装置への適用に限られるものではなく、3枚以上の基板を積層した構成の液晶装置に適用することができる。
図17〜図19は、3枚の基板を積層した構成の液晶装置に適用した場合を説明するための図である。
図17(a)において、第1基板11,第2基板12および第3基板13を積層すると共に、各基板間にシール材を設けることによって、多層の液晶セルを構成する。図17(b)はセル群10に2層の液晶セルを一列に複数個配列した状態を示している。
N枚(Nは3以上の自然数)以上の基板を用い、これらの各基板の間にシール材を挟んで積層し、シール材が囲む液晶表示領域内に液晶を注入することで(N−1)層の液晶層を形成する。この積層体は多層の液晶セルを形成することができる。
この積層された複数の液晶セル含むセル群についても、上述した2枚の基板を積層する構成の液晶装置と同様にして液晶を注入し、封孔を行い、単体の液晶セルを分離することができる。
図17(c)は、多層に積層したセル群10を傾斜させた状態を示している。2枚の基板によって形成される構成と同様に、多層の場合であっても、角部30に液晶を注入することで、各層について配列される液晶注入孔に液晶を供給し、液晶セルに液晶を注入することができる。
なお、図18(a)〜(f)は液晶セルの各部における断面を示し、液晶を角部の滴下し流下させた状態(図18(a)〜(c))と、液晶を液晶セル内に注入した状態(図18(d)〜(f))とを示している。
第1基板11と第2基板12とによって第1層が形成され、第3基板13と第1基板11とによって第2層が形成される。
第1層の液晶セルには、第1基板11と第2基板12が形成する角部30に液晶を滴下することで液晶注入を行い、第2層の液晶セルには、第3基板13と第1基板11が形成する角部31に液晶を滴下することで液晶注入を行う。
また、図19(a)〜(c)は液晶セルの各部における断面を示し、液晶注入後において、封孔剤を角部の滴下し流下させた状態(図18(a)〜(c))を示している。
なお、上記した構成例は一例であり、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、各種変更を含むものである。
本発明の液晶装置は、液晶表示装置に限らず、光スイッチ、偏光装置等にも適用することができる。
本発明の液晶装置の製造方法の概略を説明するための図である。 本発明の液晶装置の製造方法の概略を説明するための図である。 本発明のセル群を傾斜状態に保持する支持具の一例を説明するための図である。 本発明の製造方法において、第1基板、第2基板、および液晶注入孔との関係、並びに2枚の基板で形成される角部を説明するための図である。 本発明の製造方法において、角部への液晶の滴下を説明するための図である。 本発明の製造方法において、角部への封孔剤の滴下を説明するための図である。 本発明の液晶注入の一連の手順を説明するための図である。 本発明の封孔剤供給の一連の手順を説明するための図である。 本発明の液晶注入の各部の液晶の注入状態を説明するための図である。 本発明の液晶注入の各部の液晶の注入状態を説明するための各部の断面図である。 本発明の封孔剤供給の各部の封孔剤の供給状態を説明するための図である。 本発明の封孔剤供給入の各部の封孔剤の供給状態を説明するための各部の断面図である。 隣接する液晶セル間の隙間への液晶の侵入を防ぐ構成、および隣接する液晶セルを分離する第1の形態を説明するための図である。 隣接する液晶セル間の隙間への液晶の侵入を防ぐ構成、および隣接する液晶セルを分離する第1の形態を説明するための図である。 隣接する液晶セル間の隙間への液晶の侵入を防ぐ構成、および隣接する液晶セルを分離する第2の形態を説明するための図である。 隣接する液晶セル間の隙間への液晶の侵入を防ぐ構成、および隣接する液晶セルを分離する第2の形態を説明するための図である。 3枚の基板を積層した構成の液晶装置に適用した場合を説明するための図である。 3枚の基板を積層した構成の液晶装置への液晶注入を説明するための断面図である。 3枚の基板を積層した構成の液晶装置への封孔剤供給を説明するための断面図である。 従来の封孔剤の塗布を説明するための図である。 封孔剤の塗布の想定例を説明するための図である。
符号の説明
10 セル群
11 第1基板
12 第2基板
13 第3基板
14 延出部
15 縁部
20 液晶セル
21 液晶表示領域
22 シール材
23 液晶注入孔
24 連結部
30、31 角部
40、41 液晶
50 支持治具
60 切断線
61 切断面
70 封孔剤

Claims (10)

  1. 第1の基板と第2の基板の間に液晶表示領域に液晶を保持するシール材を積層させ、このシール材により液晶注入孔を除いて液晶表示領域の周囲を囲む液晶セルを形成し、この液晶セルを複数個配列してなるセル群に対し、前記液晶注入孔から各液晶表示領域に液晶を注入し、当該液晶注入孔を封孔剤で封止した後、前記セル群を切断して単体の液晶セルに分離する液晶装置の製造方法において、
    前記第1の基板は、前記セル群の液晶セルの配列方向と直交する方向において前記第2の基板よりも長く、第2の基板の端部位置から配列方向と直交する方向に延出した延出部を有し、
    前記液晶注入孔は、前記各液晶表示領域の前記延出部側に設けられ、
    前記延出部において、前記第1の基板の基板面と前記第2の基板の配列方向と直交する方向の縁部とが形成する角部に封孔剤を滴下し、
    前記滴下した封孔剤を前記角部から前記各液晶注入孔に供給し、
    前記液晶注入孔において封孔剤を硬化させることにより液晶注入孔を封止することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  2. 前記セル群の液晶セルの配列方向の一端側を他端側よりも高位置に保持し、前記延出部において液晶セルの配列方向の一端に滴下した封孔剤を前記角部に沿って他端側に向けて流下させることにより、前記各液晶注入孔に順に封孔剤を供給することを特徴とする請求項1に記載の液晶装置の製造方法。
  3. 前記セル群が有する隣接する液晶セルにおいて、両液晶セルが隣接する部分のシール材は共通のシール材であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の液晶装置の製造方法。
  4. 前記共通のシール材上に切断線を設け、当該切断線に沿って切断することにより、前記セル群から単体の液晶セルに分離することを特徴とする、請求項3に記載の液晶装置の製造方法。
  5. 前記セル群の隣接する液晶セルにおいて、両液晶セルが延出部側で隣接する部分間を連結部によってつなぎ、当該連結部は隣接する液晶セルの隙間への封孔剤の侵入を防止することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の液晶装置の製造方法。
  6. 前記連結部は、各液晶セルの液晶表示領域を囲むシール材と一体で形成することを特徴とする、請求項5に記載の液晶装置の製造方法。
  7. 前記連結部は、各液晶セルの液晶表示領域を囲むシール材と別体で形成することを特徴とする、請求項5に記載の液晶装置の製造方法。
  8. 前記連結部を切断することにより、前記セル群から単体の液晶セルに分離することを特徴とする、請求項5から請求項7の何れか一項に記載の液晶装置の製造方法。
  9. 前記セル群は、N枚(Nは3以上の自然数)の基板と、隣接する基板間に設けるシール材とを有し、シール材が囲む液晶表示領域内に液晶を注入することで(N−1)層の液晶層を形成する多層の液晶セルを有し、
    積層された複数の液晶セル含む単体の液晶セルを分離することを特徴とする、請求項1から請求項8の何れか一項に記載の液晶装置の製造方法。
  10. 液晶層が形成される各基板の延出部において、当該延出部の基板面と第2の基板の液晶説の配列方向と直交する方向の縁部とが形成する角部に封孔剤を滴下することを特徴とする、請求項9に記載の液晶装置の製造方法。
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