JP2008110654A - コンバインの操向操作装置 - Google Patents

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Hiroki Matsuzawa
宏樹 松澤
Fumio Yoshimura
文夫 吉邨
Hidetaka Hirayama
秀孝 平山
Harumitsu Toki
治光 十亀
Tetsuya Shiroshita
哲也 城下
Junichi Oshita
淳一 大下
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Abstract

【課題】刈取り作業時の微妙な機体の進行方向調整を行い易くするために、操向ハンドルや操向レバーに設ける旋回方向微調整装置を簡単に操作できて機体の旋回角度調整が容易に出来るようにする。
【解決手段】操向ハンドルや操向レバー16等の操向操作具5に該操向操作具5を握ったままの指先で操作可能な旋回微調整押しボタン48,49,52,53を設け、この旋回微調整押しボタン48,49,52,53のどれかのオン信号に基づいて旋回内側のサイドクラッチを遮断すると共に、左右のサイドクラッチギヤ74L,74R間に連動させた差動機構のデフケース100を低速駆動する旋回クラッチ98を、所定の短時間だけ接続するように構成した。
【選択図】図8

Description

この発明は、コンバインの操向操作装置に関するものである。
コンバインの操向操作装置は、操向ハンドルや操向レバーで構成され、操向ハンドルの左右回動或いは操向レバーの左右傾倒によって左右のクローラ走行装置を駆動・停止して旋回し機体の走行方向を制御している。そして、刈取り作業時に微妙な左右調整が必要な条合わせを行い易くするために、操向ハンドルや操向レバーに旋回方向微調整用の操作片を設ける技術が特開2006−96344号公報に記載されている。(同文献7頁30〜2行、8頁26〜30行、8頁42〜47行、図7、図18参照。)
特開2006−96344号公報
上述の従来技術では、操向ハンドルや操向レバーの操向操作装置に設ける旋回方向微調整用の操作片を親指等の指先で左右に傾けて旋回方向を調整しているので、操向操作装置から手を放さずに旋回角度を調整出来て安全であるが、旋回方向微調整用の操作片は傾けた時間によって旋回角度が変わり、傾ける時間が長いと旋回し過ぎてしまい再度逆方向へ傾けて旋回角度を修正しなければならなく、慣れないと微調整が難しいという問題点が有った。
そこで、本発明では、同じく刈取り作業時の微妙な機体の進行方向調整を行い易くするために、操向ハンドルや操向レバーに設ける旋回方向微調整装置を簡単に操作できて機体の進行方向調整が容易に出来るようにすることを課題とする。
この発明は、上述の如き課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じる。すなわち、請求項1記載の発明では、操向ハンドルや操向レバー(16)等の操向操作具(5)に該操向操作具(5)を握ったままの指先で操作可能な旋回微調整押しボタン(48,49,52,53)を設け、この旋回微調整押しボタン(48,49,52,53)のオン信号に基づいて旋回内側のサイドクラッチを遮断すると共に、左右のサイドクラッチギヤ(74L,74R)間に連動させた差動機構のデフケース(100)を低速駆動する旋回クラッチ(98)を、所定の短時間だけ接続するように構成したことを特徴とするコンバインの操向操作装置とした。
請求項1記載の発明によると、刈取り作業において条合わせを行う場合に、走行方向を調整するためには、操向操作具5を握ったままで指先で旋回微調整押しボタン48,49,52,53を選択して一度押せば左右に僅かだけ向きを変えた後、直進状態に復帰し、さらに必要であれば再度この旋回微調整押しボタン48,49,52,53を押せばさらに僅かに向きを変える。このように押し過ぎによって機体の向きが変わり過ぎて再度元へ戻すような修正をすることが無くなり進行方向の調整が容易になる。
次に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
本明細書では、左側及び右側とはコンバイン1が前進する方向に向いたときの方向を言う。
図1および図2に示すように、コンバイン1の車体2の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3を有するクローラ走行装置4を配設し、車体2の前端側に分草杆6を備えた刈取装置7が設けられている。刈取装置7の後方には操縦席8を備えた運転台10があり、また車体2の上方には刈取装置7から搬送されてくる穀桿を引き継いで搬送して脱穀・選別する脱穀装置(図示せず)が運転台10の左後方に設けられ、該脱穀装置で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク11が脱穀装置の右側に配置されている。グレンタンク11の後部にオーガ12を連接して、グレンタンク11内の穀粒をコンバイン1の外部に排出する構成としている。また、運転台10の左側には防塵カバー13で覆われた作業用ライト9が設けられており、刈取装置7の右前方には前照灯18を備えている。
上記コンバイン1はオペレータが操縦席8に着座してHST主変速レバー14および副変速レバー15(図3参照)を操作し、エンジン(図示せず)の動力を図9に示すトランスミッションケース内の主変速機を介して変速し、左右の走行クローラ3、3に伝動して任意の速度で走行する。また、オペレータが操向レバー16を左右に傾倒操作することにより各種旋回走行をすることができる。すなわち、操向レバー16をコンバイン1を旋回させようとする方向に傾倒操作することにより、左右の走行クローラ3、3に速度差が与えられて走行方向の変更が行われる構成としている。この操向レバー16が本発明で言う操向操作具5になるが、操向操作具5は丸ハンドルで構成し左右回動することで旋回するようにしても良い。
上記コンバイン1の運転台10の平面図を図3に示し、運転台10の左側面図を図4に示す。
図3に示すステップ17と操縦席8を備えた運転台10は、フロント側壁面である前壁部19と左サイド側壁部20を備え、運転台10の右側面はオペレータの乗降用の空間が設けられ、フロント側の前壁部19の右寄り部分にはパワステレバー(商標)と略称される操向レバー16と、その後方に近接する位置に操向レバー16を操作する時に操作腕や操作手を置くための受台(ハンドレスト)21と該受台21を支持しかつオペレータが乗降する時の支えバーとなるアーム22aが車体2上に設けられている。また受台21の左側には走行速度、グレンタンク11内の穀粒の貯留量などを表示するモニタパネル24が設けられ、受台21とモニタパネル24は車体2と一体化した前記アーム22a、22b、22cにより構成されるブリッジと一体的に合成樹脂で成形され、支持されている。
またモニタパネル24の左側であってフロント側の前壁部19の左寄り部分には刈取装置7や走行用の機器を操縦するための操作パネル25が設けられている。これら受台21、アーム22、モニタパネル24及びスイッチ操作用の操作パネル25は一体成形した合成樹脂で成形しても良い。
また、左サイド側壁部20には主変速レバー14、副変速レバー15、刈取レバー26、脱穀レバー27及びアクセルレバー28とこれらのレバーを前後左右に操作するためのレバーガイドを備えたガイド板29が設けられている。また、運転台10の後部には操縦席8が設けられている。前記操縦席8はオペレータの乗降用の空間より後部側に位置し、かつ操縦席8の右側部位には取っ手23(図1)が設けられていて、取っ手23は前記受台支えアーム22aと共にオペレータがコンバイン1に乗降する際の把持部となる。
前壁部19にはモニタバネル24などが装着されているが、モニタパネル24の下方に開放空間を有し、アーム22と左サイド側壁部20側をブリッジ型に一体成形して構成する。
また、図3に示すように、操向レバー16の左側にモニタパネル24を配置しており、モニタパネル24の中央部に液晶表示画面24aを配し、その下方にエンジン回転計24b、右側に右側のウィンカを点滅させる右ウィンカスイッチ24cとその下方に前照灯スイッチ24e及びホーン24g、左側に左側のウィンカを点滅させる左ウィンカスイッチ24dとその下方に作業用ライトスイッチ24f及び表示切換スイッチ24hがそれぞれ配置されている。
また、操向レバー16のグリップ高さとモニタパネル24の上面とをほぼ同じ高さとすることで、操向レバー16の操作中に、モニタパネル24の上面に配置した前記スイッチ類の操作がし易くなっている。
さらに、左サイド側壁部20に設けた主変速レバー14のグリップとモニタパネル24の上面とをほぼ同じ高さとしている。これらの配置により主変速レバー14を前進方向に倒した時の右横にモニタパネル24があることになり、主変速レバー14の操作中に、モニタパネル24の上面のスイッチ操作がし易くなる。
上記配置により、刈取作業時の操向レバー16の位置と前進方向に倒した時の主変速レバー14の間にモニタパネル24がほぼ真横に並ぶことになり、主変速レバー14と操向レバー16が操作し易い位置に操縦席8のシートを合わせてオペレータが座ることで、モニタパネル24の表示画面を楽な姿勢で見ることが出来る。
また、主変速レバー14の前側にスイッチ操作用の操作パネル25があるので、作業中に主変速レバー14の最高速位置で、該レバー14をオペレータが握った状態で、指を伸ばすと操作パネル25のスイッチを指で操作できる状態となる。
このとき、主変速レバー14の最高速位置で、主変速レバー14を握ったオペレータの指が操作パネル25の操作頻度の高いスイッチを操作できるようにする。
図4には操作パネル25のスイッチ群とダイヤル群を示すが、上方に注油スイッチ30、方向スイッチ31、扱ぎ深さスイッチ32などの操作頻度の高いスイッチを配置している。注油スイッチ30は油タンク(図示せず)からフィードチェン(図示せず)、刈取装置7の搬送チェンなどに注油をするためのスイッチであり、方向スイッチ31は分草杆6に設けた方向センサのオン・オフによって機体を真っ直ぐに走行させるための制御スイッチであり、扱ぎ深さスイッチ32は脱穀装置での穀桿の扱ぎ深さを調整するスイッチである。
刈高スイッチ33は左の刈高調整ダイヤル36で設定した高さに刈取装置7を自動保持するための制御を行うスイッチであり、刈高調整ダイヤル36は前記刈高スイッチ33が「入り」の時に作用する。刈取装置自動上昇スイッチ34は刈取装置7の内部に設けた穀桿センサ(図示せず)が穀桿を検出しなくなり、さらに所定距離走行すると刈取装置7を所定高さまで上昇させるための制御を行うスイッチであり、自動で刈取装置7を上昇させることができる。畦際スイッチ35は畦際で刈り取った穀桿を搬送するためのスイッチであり、コンバイン1が畦際に来て刈取装置7を所定高さに上げると主変速レバー14を前進側にしても走行せず、刈取装置7と脱穀装置を作動させるスイッチである。なお、刈取装置自動上昇スイッチ34と畦際スイッチ35は刈高調整ダイヤル36とは関連していない。
知能スイッチ38は主変速レバー14を中立にするとエンジンがアイドリング状態となり、主変速レバー14を中立位置から前・後方向に動かすと、それぞれエンジンが定格回転まで上がる制御をし、さらに籾排出レバーを「入」にするとエンジン回転を定格にするスイッチである。知能スイッチ38がオンの時は自動でエンジン回転数を調整できるが、知能スイッチ38がオフの時は手動でアクセルレバー28を操作してエンジン回転数を調整する。主変速レバー14が中立位置でない場合に操向レバー16を操作する時は、エンジン回転数は所定回転数で維持される。
緩旋回スイッチ39は左右のクローラ3、3の前進回転数に差異を設けて行う緩旋回を行うための制御を行うスイッチであり、標準スイッチ40は左右のクローラ3、3の内の一方のみの回転を停止して旋回するための制御を行うスイッチである。これら緩旋回スイッチ39と標準スイッチ40は、いずれか一方のスイッチが常時オンの状態であり、標準スイッチ40がオンの時に操向レバー16を操作すると、標準旋回となる。そして緩旋回スイッチ39をオンにし、更にHSTレバースイッチ(図示せず)をオンにして操向レバー16を操作すると、緩旋回となる。また標準スイッチ40をオンにし、更にHSTレバースイッチをオンにして操向レバー16を操作すると、急旋回となる。
また、知能スイッチ38の調整ダイヤル41は前記知能スイッチ38が「入」の時に作用し、該スイッチ38の前記した機能に加えて、刈取走行作業中にはエンジン回転を定格値に保持する制御を行うものである。例えば、エンジン同転を最少2600rpmから最大3000rpmの範囲で適宜選択可能であり、前記定格値を2800rpmとする。
知能調整ダイヤル41は、知能スイッチ38がオフの時に事前に設定しても良いし、知能スイッチ38がオンの時、すなわちエンジン回転数を定格値に変更中の時や、エンジン回転数を定格値に維持中の時でも、いつでも調整可能である。
また車体の左右スイッチ43、前後スイッチ44はそれぞれ自動で車体2の左右方向の水平(ローリング制御)と前後方向の水平(ピッチング制御)を保つためのスイッチである。左右スイッチ43をオンにすると、車体2を絶対水平基準に制御するが、傾き調整ダイヤル46を操作すると、この水平基準を変更できる。すなわち、傾き調整ダイヤル46は左右ローリング制御の基準値を、水平に対して左右方向に変更するものである。
湿田スイッチ45は湿田での作業時に車両の前進を一旦止めて後進する際において、車体2の前上げ(ピッチングシリンダを利用)を行い、さらに刈取装置7を最上昇させるスイッチである。なお、前後スイッチ44と湿田スイッチ45は傾き調整ダイヤル46とは関連していない。
図5は操向レバー16の拡大側面図で、図6は操向レバー16の拡大平面図であるが、操向レバー16の把持部47の左側部上下には左旋回調整スイッチ48と右旋回調整スイッチ49を設けて把持部47を持ったままで親指で押し操作可能にし、把持部47の前側部上下には刈取装置7の上昇調整スイッチ50と下降調整スイッチ51とを設けて把持部47を持ったままで人差し指或いは中指で押し操作可能にしている。また、把持部47の上面にも左旋回調整スイッチ52と右旋回調整スイッチ53及び上昇調整スイッチ54と下降調整スイッチ55を設けて、それぞれを人指し指等で押し操作可能にしている。
各調整スイッチ48,49,50,51,52,53,54,55のオン信号は、マイコンによって処理しコンバインの動きを制御しているのであるが、その処理状態は、図7のブロック図と図8のフローチャート図に示している。
まず、信号の流れは、各調整スイッチ48,49,50,51,52,53,54,55のオン信号がデジタル信号入力処理回路58へ入力し、演算装置である左右旋回制御手段60と刈取上下制御手段61へ入力する。また、操向レバー16の基部に設けて該操向レバー16の左右傾倒を感知する左右ポジションセンサ56或いは前後傾倒を感知する上下ポジションセンサ57からの信号をアナログ信号入力処理回路59を経て左右旋回制御手段60と刈取上下制御手段61へ入力する。
左右旋回制御手段60と刈取上下制御手段61では、タイマカウント手段62から経過時間を入力して、左右旋回制御手段60から左右サイドクラッチ制御手段64を経て左サイドクラッチ切出力66と右サイドクラッチ切出力67が出力され、さらに、旋回クラッチ接続力制御手段65を経て、旋回クラッチ接続力出力68が出力される。
刈取上下制御手段61からは、刈取上下出力処理63を経て、刈取上昇出力69と刈取下降出力70が出力される。
次に、左右旋回微調整の制御フローチャートを、図8で説明する。
まず、ステップS1で操向レバー16の左右傾倒があったかを判定し、YESであれば通常の旋回操作としてこの制御から抜け出し、NOであればステップS2の左旋回中の判定に移行し、この判定がYESであればステップS7の所定旋回時間が経過したかの判定に移行し、判定がNOつまり所定旋回時間内であればステップS8で左サイドクラッチを切り、ステップS9で旋回クラッチ接続を行って、ステップS10で旋回時間をカウントし、ステップS1の前に戻り、ステップS7の判定でYESつまり所定旋回時間が過ぎていればステップS11の左旋回中の記憶をクリアして終了する。
ステップS2の左旋回中の判定がNOであればステップS4の右旋回中の判定に移行し、YESであればステップS12の所定旋回時間が経過したかの判定に移行し、NOつまり所定旋回時間内であればステップS13で右サイドクラッチを切り、ステップS14で旋回クラッチ接続を行って、ステップS15で旋回時間をカウントし、ステップS1の前に戻り、ステップS12でYESつまり所定旋回時間が過ぎていればステップS16の右旋回中の記憶をクリアして終了する。
ステップS4の右旋回中の判定がNOであれば、ステップS5の左旋回調整スイッチオンの判定に移行し、YESであればステップS17で左旋回を記憶してステップS19で旋回時間をセットしてステップS1の前に戻る。
ステップS5の判定がNOであれば、ステップS6の右旋回調整スイッチオンの判定に移行し、YESであればステップS18で右旋回を記憶してステップS19で旋回時間をセットしてステップS1の前に戻る。ステップS6の判定がNOであれば、何もせずに終了する。
このように、左旋回調整スイッチ48,52或いは右旋回調整スイッチ49,53のオンによって所定旋回時間だけサイドクラッチが切制御され旋回クラッチ接続が出力されて旋回が行われるが、所定旋回時間は例えば1、2秒の短い時間であるため、僅かな旋回角度の変更がなされる。従って、左旋回調整スイッチ48,52或いは右旋回調整スイッチ49,53を複数回オンすることで旋回角度が大きくなるのである。
次に、伝動装置の構成について説明する。
図9は本発明に係るコンバインの走行伝動装置の断面図である。エンジン(図示せず)の出力軸に取り付けられたエンジンプーリ(図示せず)とベルトで巻回された入力プーリ82を介してHST84の入力軸83にエンジンからの動力が伝達される。そして、HST84の出力軸85の駆動により、該出力軸85に設けられたギヤ86と噛合する副変速軸87のギヤ89を介して該副変速軸87が駆動する。該副変速軸87には上記ギヤ89の他にギヤ90aとギヤ90bとが設けられ、該副変速ギヤ89、90a、90bと噛合するカウンタ軸91のギヤ80、92を介して該カウンタ軸91が駆動する。図示しないシフタの切換えによって、副変速ギヤ89、90a、90bとカウンタ軸91のギヤ80、92との噛合位置が切り換わり、これによりカウンタ軸91は高速・中速・低速に変速されて駆動する。また、副変速軸87の一端には刈取出力プーリ88が取り付けられ、刈取部を駆動する刈取入力プーリ(図示せず)とベルトで巻回されている。副変速軸87と刈取出力プーリ88との間にはワンウェイクラッチが介装されている。
上記カウンタ軸91の駆動により、同じカウンタ軸91に設けられたギヤ80と噛合するサイドクラッチ軸73のギヤ72を介して該サイドクラッチ軸73が駆動する。
一方、前記カウンタ軸91に対しカウンタ軸94を介する伝動下手側の軸103には、クラッチ(直進クラッチ)97とクラッチ(旋回クラッチ)98の2つの摩擦多板式クラッチが介装されており、前記操向レバー16の傾動操作により、その傾動操作角度(図示しないポテンショメータにより検出)に応じて油圧シリンダを作動し、クラッチ97とクラッチ98をそれぞれ接続状態と非接続状態とに制御する。クラッチ97は機体の直進時に圧縮バネにより常時接続状態となって駆動力を伝達し、またクラッチ98は機体の旋回時に接続状態となって駆動力を伝達する。そして、機体直進時の駆動力を伝達するクラッチ97が接続状態のときは機体旋回時の駆動力を伝達するクラッチ98が非接続状態となり、機体旋回時の駆動力を伝達するクラッチ98が接続状態のときは機体直進時の駆動力を伝達するクラッチ97が非接続状態となるように構成している。
また、前記カウンタ軸94のギヤ95aは上記クラッチ軸103に設けたギヤ79と噛合し、同じくカウンタ軸94のギヤ95bは上記クラッチ軸103に設けたギヤ81と噛合する。
また、上記クラッチ軸103に設けたギヤ96は差動伝動機構のデフケース100に固定された差動入力ギヤ104と噛合する。図中の101と102はそれぞれベベルギヤで、差動出力ギヤ105と104はベベルギヤ101と一緒に回転する。図中の99はデフ差動軸で、上記差動出力ギヤ105と106はそれぞれ左右のホイルギヤ76L,76Rと噛合する。
そして、左右のサイドクラッチが入り、つまり左右の爪クラッチ71L,71Rが接続状態のときは、サイドクラッチ軸73の駆動力は、サイドクラッチギヤ74L,74Rへ伝達され、さらに互いに噛合関係にあるギヤ76L,76Rへ伝達され、左右の車軸107,107を駆動する。
なお、図中の77L,77Rは左右の車軸107,107にそれぞれ取り付けたスプロケットを示している。
以上の構成において、エンジンが始動し、機体の直進走行時には、HST84の出力軸85より副変速軸87及びカウンタ軸91へと動力が伝達される。そして、カウンタ軸91のギヤ80と噛合するサイドクラッチ軸73のギヤ72を介して該サイドクラッチ軸73が駆動する。直進時は左右のサイドクラッチが入りになっていて、爪クラッチ71L,71Rが共に接続状態である。したがって、サイドクラッチ軸3の駆動力は左右のサイドクラッチギヤ74L,74Rに伝達され、該サイドクラッチギヤ74L,74Rがともに回転駆動する。
そして、上記左右のサイドクラッチギヤ74L,74Rとそれぞれ噛合するギヤ76L,76Rへと動力が伝達され、左右の車軸107,107が同方向へ同速で回転駆動する。なお、この時、前記差動出力ギヤ105はホイルギヤ76Lと、差動出力ギヤ106はホイルギヤ76Rとそれぞれ噛合しているので、差動出力ギヤ105と106はともに回転している。したがって、デフケース100と差動入力ギヤ104も差動出力ギヤ105,106と同方向に回転している。
図10、図11、図12、図13に脱穀装置内部を照明する樹脂発光体110の取り付け状態を示している。樹脂発光体110は、円柱状のメタクリル樹脂の半円周部をアルミ板等の反射材111で覆い片側に発光させていて、片側を機枠109から突設したブラケット108に板バネ112で挟み込んで取り付けている。113は保護チューブである。樹脂発光体110の他端側は、図13に示す如く、光源取付部114に差し込み、この光源取付部114のソケット部116に取り付けた電球115或いは発光ダイオードで樹脂発光体110の端面に光を投射して樹脂発光体110を発光させている。
なお、樹脂発光体110を発光させる方法として、電球の光を入射させる短い樹脂発光体を設けてこの光る短い樹脂発光体から樹脂発光体110に投射することで樹脂発光体110が全長で均一に発光するようになる。
このように構成する樹脂発光体110は、衝撃に強いので、脱穀装置の内部照明や穀稈搬送装置の照明に用いている。取り付けは固定であっても取り外し可能にしても良く、必要部分を照らせるようにすれば良い。
次に、このコンバインの油圧回路を図14で説明する。
油圧タンク119から油圧ポンプ120によって供給される圧油を、走行系の油圧として減圧弁121を介して設定圧力を保持させ、左右の固定絞り117,118とクラッチ切換電磁弁123,124を経て左右の走行クラッチ127,128へ供給可能に接続すると共に、この油路途中から左右のブレーキ圧力調整用の電磁比例減圧弁125,126を経て左右の走行ブレーキ129,130へ供給可能に接続している。
作業系の油圧として減圧弁122で設定圧力を保持して、まず、刈取装置の上昇用切換弁135と下降用切換弁132及びこれらの各調整弁134,153並びに減圧弁133を組み合わせた刈取昇降電磁弁131を介し、さらに刈取昇降電磁弁138と逆止め弁158及び戻り速度調整用チェック付き絞り弁139を経て刈取昇降シリンダ140へ供給可能に接続する。
刈取昇降電磁弁131を経た圧油を、手動切換弁136と電磁切換弁137を介して以降の油圧回路へ供給している。電磁切換弁137は刈取部とオーガの降下時に圧をかけて降下速度を調整するためである。手動切換弁136は、刈取昇降電磁弁131の出力を各電磁弁138,141,144,147,150へ供給可能にする。
まず、オーガ昇降電磁弁141と逆止め弁142及び戻り速度調整用チェック付き絞り弁154を経てオーガシリンダ143へ供給し、左ローリング切換電磁弁144と逆止め弁145及びチェック付き絞り弁155を経て左ローリングシリンダ146へ供給し、右ローリング切換電磁弁147と逆止め弁148及びチェック付き絞り弁156を経て右ローリングシリンダ149へ供給し、ピッチング切換電磁弁150と逆止め弁151及びチェック付き絞り弁157を経てピッチングシリンダ152へ供給している。
なお、刈取昇降シリンダ140の刈取昇降電磁弁138とオーガシリンダ143のオーガ昇降電磁弁141には刈取昇降電磁弁131を経て圧油を供給できるようにしているので、昇降のスピードを調整可能である。
図15は、アルミベースの刈取昇降電磁弁131に刈取昇降電磁弁138と逆止め弁158を一体的に組み付けた油圧制御ブロックの構造であって、図14に示す油路a,b,c,dを連通している。図16は、刈取昇降電磁弁138の他の側面にオーガ昇降電磁弁141を組み付けている。このように、各弁を一体的に組み付けることで、小型化して配管を少なく出来る。
図17に示す油圧回路は、刈取昇降シリンダ140とオーガシリンダ143の回路にシャトル弁159とリリーフ弁160を組み込むことで、どちらかの油路がブロックしても下流への流れを止めないようになる。
図20は刈取昇降電磁弁138を組み込んだブロック163とシャトル弁159を組み込んだブロック164を接合させる際にシャトル弁159のスプリング166を接合面で受けると共にOリング165で油路のシールをしている。
図21は、オーガ昇降シリンダ143用のブロック167としてオーガ昇降電磁弁141と逆止め弁142及びリリフ弁160を組み込み、刈取昇降シリンダ140用のブロック168として刈取昇降電磁弁138と逆止め弁158及びシャトル弁159を組み込み、両ブロック167,168を接合して油路をOリングでシールして一体のブロックに組み込んでいる。
図22は、刈取昇降電磁弁138等の二つのソレノイドを有する電磁弁のブロック174と逆止め弁158を有するブロック175を一体に組み込んだ構造で、電磁弁の入力ポート169が左右ソレノイドと中央の三つに分岐し、出力ポート170,171が別々に逆止め弁158の入力ポート172,173へ繋いでいる。
図18はチェック付き絞り弁139のスプール161を示し、図19は手動切換弁136のスプール162を示し、同一形状である。
コンバインの全体側面図 コンバインの全体正面図 コンバインの運転席平面図 コンバインの運転席パネル側面図 コンバインの操向レバー拡大側面図 コンバインの操向レバー拡大平面図 左右旋回制御ブロック図 左右旋回制御フローチャート図 コンバインのミッションケースの平断面図 一部の拡大側面図 一部の拡大断面図 一部の拡大断面図 一部の拡大側面図 実施例の油圧回路図 一部の拡大側面図 一部の拡大側面図 別実施例の油圧回路図 一部の拡大断面図 一部の拡大断面図 一部の拡大側面図 一部の油圧回路図 一部の拡大側面図
符号の説明
5 操向操作具
16 操向レバー
48 旋回微調整押しボタン
49 旋回微調整押しボタン
52 旋回微調整押しボタン
53 旋回微調整押しボタン
74L サイドクラッチギヤ
74R サイドクラッチギヤ
98 クラッチ(旋回クラッチ)
100 デフケース

Claims (1)

  1. 操向ハンドルや操向レバー(16)等の操向操作具(5)に該操向操作具(5)を握ったままの指先で操作可能な旋回微調整押しボタン(48,49,52,53)を設け、この旋回微調整押しボタン(48,49,52,53)のオン信号に基づいて旋回内側のサイドクラッチを遮断すると共に、左右のサイドクラッチギヤ(74L,74R)間に連動させた差動機構のデフケース(100)を低速駆動する旋回クラッチ(98)を、所定の短時間だけ接続するように構成したことを特徴とするコンバインの操向操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010109665A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社 歩行型作業機
JP2016082952A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン
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