JP2008110018A - 棺 - Google Patents

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Abstract

【課題】1年という短期間で成長する天然素材の1年草を用いて棺を製造することにより、棺の焼却時に有害なガスを発生せずに、効率良く棺を製造できるとともに、自然環境の保護に役立つ。
【解決手段】棺本体11の開口部11aは蓋12により開放可能に閉止される。棺本体11及び蓋12は、板状の芯材11b,12aと、平面状集合体11c,12bとをそれぞれ有する。芯材11b,12aは、1年草の植物茎を配列し接着剤を塗布し更に圧締して形成される。また平面状集合体11c,12bは1年草の天然植物繊維を用いて形成され、この平面状集合体11c,12bにより芯材11b,12aの片面又は両面がそれぞれ被覆される。
【選択図】図1

Description

本発明は、1年草の植物茎及び1年草の天然植物繊維を用いて形成された棺に関するものである。
従来、蓋が長方形に構成され、棺本体が底部と左右面部と前後面部とから構成され、上記蓋及び棺本体が硬質発泡ウレタンフォームを素材として構成された棺が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この棺では、硬質発泡ウレタンフォームとして、ポリエーテル型ウレタンフォームが用いられる。また硬質発泡ウレタンフォームに代えて、パルプ紙貼合せ材や、ポリエチレンフォームの軟質又は硬質材や、ポリプロピレンフォームの軟質又は硬質材や、木材等を用いてもよい。
このように構成された棺では、蓋及び棺本体の素材として硬質発泡ウレタンフォームを用いた場合、断熱効果を上げることができるので、結露の問題を解決できるようになっている。
特開平8−685号公報(請求項1、2、5及び6、段落[0016])
しかし、上記従来の特許文献1に示された棺では、蓋及び棺本体の素材として硬質発泡ウレタンフォームを用いた場合、棺の焼却時に有害なガスが発生するおそれがあった。
また、上記従来の特許文献1に示された棺では、蓋及び棺本体の素材として木材を用いた場合、棺の焼却後の残灰の処分が煩わしくなるとともに、木材は成長するまでに何年もかかってしまい、自然環境の保護の観点から問題となる不具合があった。
本発明の目的は、1年という短期間で成長する天然素材の1年草を用いることにより、焼却時に有害なガスを発生せずに、効率良く製造できるとともに、自然環境の保護に役立つ、棺を提供することにある。
本発明の別の目的は、強度が良好であり、断熱性が高くドライアイスの消費量を抑制できるとともに、遺体の防腐を支援でき、更に結露の発生を抑制できる、棺を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、開口部11aを有する箱状の棺本体11と、棺本体11の開口部11aを開放可能に閉止する蓋12とを備えた棺の改良である。
その特徴ある構成は、棺本体11及び蓋12が、1年草の植物茎を配列し接着剤を塗布し更に圧締して形成された板状の芯材11b,12aと、1年草の天然植物繊維を用いて形成されかつ芯材11b,12aの片面又は両面を被覆する平面状集合体11c,12bとをそれぞれ有するところにある。
この請求項1に記載された棺では、棺本体11及び蓋12を1年という短期間で成長する天然素材の1年草を用いているので、収穫の回転が速く、安定して供給できる。この結果、棺10の原料を効率良く製造できるとともに、棺10の焼却時に有害なガスが発生しない。また成長するのに何年も要する木材を用いずに済むので、森林等の自然環境の保護に役立つ。また棺10の強度が比較的良好であり、棺10の断熱性が高い。この結果、ドライアイスの消費量を抑制できるとともに、棺10内の遺体の防腐を支援することができ、更に棺10の外面に発生する結露を抑制できる。
本発明によれば、棺本体及び蓋が、板状の芯材と、平面状集合体とをそれぞれ有し、1年草の植物茎を配列し接着剤を塗布し更に圧締して芯材を形成し、芯材の片面又は両面を被覆する平面状集合体を1年草の天然植物繊維を用いて形成したので、収穫の回転が速く、安定して供給できる。この結果、棺の原料を効率良く製造できるとともに、棺の焼却時に有害なガスが発生しない。また成長するのに何年も要する木材を用いずに済むので、森林等の自然環境の保護に役立つ。また棺の強度が比較的良好であり、棺の断熱性が高い。この結果、ドライアイスの消費量を抑制できるとともに、棺内の遺体の防腐を支援することができ、更に棺の外面に発生する結露を抑制できる。なお、棺本体の各板をテープで固定して組立てれば、釘・ねじ等の金具を使用せずに済むので、焼却残渣が発生しない。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1及び図6に示すように、棺10は、開口部11aを有する箱状の棺本体11と、棺本体11の開口部11aを開放可能に閉止する蓋12とを備える。この棺本体11は直方体状に形成され、開口部11aは棺本体11の上面に形成される。また棺本体11は、板状の芯材11bと、この芯材11bの両面を被覆する平面状集合体11cとを有する。更に棺本体11は、長方形状の板状の底板11dと、この底板11dの互いに対向する2つの短い辺に沿ってそれぞれ立設される板状の一対の第1側板11e,11eと、底板11dの互いに対向する2つの長い辺に沿ってそれぞれ立設される板状の一対の第2側板11f,11fとを有し(図2〜図6)、これらの底板11d、第1側板11e及び第2側板11fは、板状の芯材11bの両面を平面状集合体11cにより被覆することによりそれぞれ形成される(図1〜図6)。上記板状の芯材11bは、1年草の植物茎を互いに平行にかつ平面状に配列し、この配列体に澱粉、カゼイン、大豆グルー、リグニン等の天然系接着剤、或いは必要に応じて、接着力が大きくかつ耐水性及び耐久性に優れたイソシアネート系樹脂接着剤、熱硬化性樹脂接着剤、常温硬化性樹脂接着剤、水性エマルジョン樹脂接着剤及びホットメルト粘着剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上の接着剤を併用して塗布した後に、所定の温度(例えば、室温〜180℃)に加熱した状態で所定の圧力(例えば、0.5〜3.0MPa)で圧締することにより形成される。この芯材11bを形成する1年草の植物茎としては、高りゃん、トウモロコシ、葦、ヒマワリ及びサトウキビからなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物茎を用いることが好ましい。なお、底板11dの芯材11bは底板11dの長手方向に延びて配列し、第1側板11eの芯材11bは第1側板11eの幅方向に延びて配列し、更に第2側板11fの芯材11bは第2側板11fの長手方向に延びて配列することが好ましい。
また平面状集合体11cは1年草の天然植物繊維を用いて形成され、この平面状集合体11cにより芯材11bの両面が被覆される。この平面状集合体11cを形成する1年草の天然植物繊維としては、イグサ、麻及び木綿からなる群より選ばれた1種又は2種以上の天然植物繊維を用いることが好ましい。平面状集合体11cの具体例としては、イグサを用いて編んだ畳表や、麻、木綿を用いた織布又は不織布が挙げられる。またイグサ、麻及び木綿からなる群より選ばれた1種又は2種以上の茎を用いて平面状集合体11cを形成してもよい。この場合、イグサ、麻、木綿等の茎を互いに平行であって芯材11bの配列方向に直交する方向に平面状に配列させた状態で、この配列体に澱粉、カゼイン、大豆グルー、リグニン等の天然系接着剤、或いは必要に応じて、接着力が大きくかつ耐水性及び耐久性に優れたイソシアネート系樹脂接着剤、熱硬化性樹脂接着剤、常温硬化性樹脂接着剤、水性エマルジョン樹脂接着剤及びホットメルト粘着剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上の接着剤を併用して塗布した後に、所定の温度(例えば、室温〜180℃)に加熱した状態で所定の圧力(例えば、0.5〜3.0MPa)で圧締することにより形成される。このように平面状集合体11cを構成するイグサ、麻、木綿等の茎を互いに平行であって芯材11bの配列方向に直交する方向に配列させることにより芯材11bを補強でき、底板11d等の強度を向上できる。この実施の形態では、芯材11bの両面に麻の織布からなる平面状集合体11cがそれぞれ接着される。棺本体11の底板11d、第1側板11e及び第2側板11fは4〜20mm、好ましくは8〜15mmの範囲の厚さにそれぞれ形成される。ここで、棺本体11の底板11d、第1側板11e及び第2側板11fの厚さを4〜20mmの範囲に限定したのは、4mm未満では加圧成形後の第1側板及び第2側板の剛性が不足してしまい、20mmを越えると単層構造の第1側板及び第2側板の密度が十分に高くならず棺10の平滑性並びに強度が低下してしまうからである。なお、上記底板11d、第1側板11e及び第2側板11fの周縁は粘接着性布テープにより被覆されることが好ましい。この粘接着性テープは、テープ基材と、このテープ基材の表面に塗布された粘接着剤とを有する。
一方、蓋12は棺本体11の開口部11aと略同一形状の長方形の板状に形成される。また蓋12は、板状の芯材12aと、この芯材12aの両面を被覆する平面状集合体12bとを有する。蓋12の芯材12aは、上記棺本体11の芯材11bと同様に、1年草の植物茎を互いに平行にかつ平面状に配列し、この配列体に澱粉、カゼイン、大豆グルー、リグニン等の天然系接着剤、或いは必要に応じて、接着力が大きくかつ耐水性及び耐久性に優れたイソシアネート系樹脂接着剤、熱硬化性樹脂接着剤、常温硬化性樹脂接着剤、水性エマルジョン樹脂接着剤及びホットメルト粘着剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上の接着剤を併用して塗布した後に、所定の温度(例えば、室温〜180℃)に加熱した状態で所定の圧力(例えば、0.5〜3.0MPa)で圧締することにより形成される。この芯材12aを形成する1年草の植物茎としては、高りゃん、トウモロコシ、葦、ヒマワリ及びサトウキビからなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物茎を用いることが好ましい。なお、蓋12の芯材12aは蓋12の長手方向に延びて配列することが好ましい。また蓋12の平面状集合体12bは、上記棺本体11の平面状集合体11cと同様に、1年草の天然植物繊維を用いて形成され、この平面状集合体12により芯材12aの両面が被覆される。この平面状集合体12bを形成する1年草の天然植物繊維としては、イグサ、麻及び木綿からなる群より選ばれた1種又は2種以上の天然植物繊維を用いることが好ましい。平面状集合体12bの具体例としては、イグサを用いて編んだ畳表や、麻、木綿を用いた織布又は不織布が挙げられる。なお、蓋12の周縁は上記底板11d等の周縁を被覆する粘接着性テープと同一の粘接着性テープを用いて被覆されることが好ましい。この実施の形態では、蓋12の見栄えを向上させるために、蓋12の上面を被覆する平面状集合体12bが、イグサを用いて編んだ畳表により形成されるとともに、蓋12の周縁が絹織物により形成された畳縁12cで被覆される。また、この実施の形態では、底板11d、第1側板11e、第2側板11f及び蓋12の芯材11b,12aをそれぞれ単層構造としたが、比較的大きな荷重の作用する底板11dの芯材11bを2層構造に形成してもよい。
このように構成された棺の組立方法を図2〜図6に基づいて説明する。
先ず床に置いた底板11dの互いに対向する2つの短い辺に沿って一対の第1側板11e,11eをそれぞれ立設させた状態で、粘接着性テープ13により一対の第1側板11e,11eを底板11dにそれぞれ固定する(図3)。この粘接着性テープ13は、上記棺本体11の底板11d等や蓋12の周縁を被覆する粘接着性テープと同一材質であって幅が同一か或いは幅広のものが用いられる。次に底板11dの互いに対向する2つの長い辺に沿って一対の第2側板11f,11fをそれぞれ立設させた状態で、粘接着性テープ13により一対の第2側板11f,11fを底板11d及び一対の第1側板11e,11eにそれぞれ固定する(図4及び図5)。これにより棺本体11が組立てられ、この棺本体11の開口部11aを蓋12で閉止することにより棺10が完成する(図6)。なお、粘接着性テープ13としては、ゴム系ホットメルト型接着剤が表面に塗布された綿布製テープを用いてもよい。この綿布製テープでは、ゴム系ホットメルト型接着剤が棺本体11の各板の仮接着を可能とする常温粘着性を有し、仮接着した後に更に接着面をアイロン等にて加温圧着することにより強固に接着できるようになっている。
このように組立てられた棺10では、棺本体11及び蓋12を1年という短期間で成長する天然素材の1年草を用いているので、収穫の回転が速く供給が安定している。この結果、棺10を効率良く製造できるとともに、棺10の焼却時に有害なガスが発生しない。また成長するのに何年も要する木材を用いずに済むので、森林等の自然環境の保護に役立ち、CO2の削減に寄与できる。また本発明の棺10の強度は木材製の棺より低いけれども、通常、棺10は数人で底板を抱えるようにして運ぶため、棺10の底が抜けることはない。また棺10の断熱性は高いので、ドライアイスの消費量を抑制できる。この結果、棺10内の遺体の防腐を支援することができるとともに、棺10の外面に発生する結露を抑制できる。更に棺本体11の底板11d、第1側板11e及び第2側板11fを粘接着性テープ13を用いて接着して組立てたので、釘・ねじ等の金具を使用せずに済み、焼却残渣が発生しない。
<第2の実施の形態>
図7は本発明の第2の実施の形態を示す。図7において図6と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、棺20の棺本体11の開口部を開放可能に閉止する蓋22に窓22aが形成され、この窓22aを開放可能に閉止する観音開き式の一対の窓用扉23,23が粘接着性テープにより取付けられる。これらの窓用扉23,23は、蓋22と同様に、板状の芯材と、この芯材の両面を被覆する平面状集合体とを有する。窓用扉23の芯材は、蓋22の芯材と同様に、1年草の植物茎を互いに平行にかつ平面状に配列し、この配列体に澱粉、カゼイン、大豆グルー、リグニン等の天然系接着剤、或いは必要に応じて、接着力が大きくかつ耐水性及び耐久性に優れたイソシアネート系樹脂接着剤、熱硬化性樹脂接着剤、常温硬化性樹脂接着剤、水性エマルジョン樹脂接着剤及びホットメルト粘着剤からなる群より選ばれた1種又は2種以上の接着剤を併用して塗布した後に、所定の温度(例えば、室温〜180℃)に加熱した状態で所定の圧力(例えば、0.5〜3.0MPa)で圧締することにより形成される。また窓用扉23の平面状集合体は、蓋22の平面状集合体と同様に、1年草の天然植物繊維を用いて形成され、この平面状集合体により芯材の両面が被覆される。なお、窓用扉23の周縁は上記蓋22の周縁を被覆する粘接着性テープと同一の粘接着性テープを用いて被覆されることが好ましい。この実施の形態では、窓用扉23の見栄えを向上させるために、窓用扉23の上面を被覆する平面状集合体が、イグサを用いて編んだ畳表により形成されるとともに、窓用扉の周縁が絹織物により形成された畳縁で被覆される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された棺20では、一対の窓用扉23,23を開くことにより、棺20の内部を見ることができるとともに、蓋22の見栄えを向上できる。上記以外の動作は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
図1〜図6に示すように、棺本体11の底板11d、一対の第1側板11e,11e、一対の第2側板11f,11f及び蓋12の芯材11b,12aとして高りゃんの茎を用い、棺本体11の底板11d、一対の第1側板11e,11e、一対の第2側板11f,11f及び蓋12の平面状集合体11c,12bとして麻布(麻の織布)及びゴザ(イグサの茎を編んだ物)を用いた。次に芯材11b,12aの両面に平面状集合体11c,12bを接着剤で接着することにより、芯材11b,12aの両面を平面状集合体11c,12bで被覆した。具体的には、第1側板11eの外面と、第2側板11fの外面と、蓋12の上面を麻布で被覆し、底板11dの両面と、第1側板11eの内面と、第2側板11fの内面と、蓋12の下面とをゴザで被覆した。更に棺本体11の底板11dと一対の第1側板11e,11eと一対の第2側板11f,11fとを、ホットメルト型接着剤付きの綿布製テープ13で仮接着した後に、これらの接着面をアイロン等にて加温圧着して、底板11d、第1側板11e及び第2側板11fを強固に接着した。このように組立てられた棺本体11の開口部11aを蓋12で閉止して棺10を作製した。この棺10を実施例1とした。なお、この棺10の幅×高さ×長さは500mm×380mm×1810mmであった。また、底板11d、一対の第1側板11e,11e、一対の第2側板11f,11f及び蓋12の厚さはそれぞれ8mmであった。
<比較例1>
底板、一対の第1側板、一対の第2側板及び蓋をフラッシュパネルによりそれぞれ形成し、底板、一対の第1側板及び一対の第2側板を組立てて棺本体を作製し、更にこの棺本体の開口部を蓋により閉止して棺を得た。この棺を比較例1とした。なお、この棺の幅×高さ×長さは500mm×380mm×1810mmであった。また、底板、一対の第1側板、一対の第2側板及び蓋の厚さはそれぞれ25mmであった。更に、上記フラッシュパネルとは、軽量化のため縦横に井桁状に組んだ胴縁の両面に化粧板を貼付けた構造のパネルをいう。
<比較試験1及び評価>
実施例1及び比較例1の棺に用いた芯材の熱伝導率を測定した。具体的な芯材の熱伝導率は次のようにして求めた。先ず平板熱流量計法測定装置(JIS A 1412−2に準拠)に、縦及び横がそれぞれ200mm及び200mmである正方形板状に切断した実施例1の芯材(以下、試験体という)と熱量計を重ねた。次に加熱板と冷却熱板で所定の平均温度と温度差を与え定常状態として、熱量計と試験体の同一の電熱領域を同時に一次元で定密度の熱流が通過するようにした。この状態で熱量計を介して試験体の熱抵抗値と標準板の熱抵抗値を測定し、更にこれらの熱抵抗値から試験体(実施例1の芯材)の熱伝導率を算出した。また上記試験体を、縦及び横がそれぞれ200mm及び200mmである正方形板状に切断した比較例1の芯材に代え、上記と同様にして試験体の熱抵抗値と標準板の熱抵抗値を測定し、更にこれらの熱抵抗値から試験体(比較例1の芯材)の熱伝導率を算出した。
比較例1の棺に用いた芯材の熱伝導率は0.10cal/(mh℃)と大きかったのに対し、実施例1の棺に用いた芯材の熱伝導率は0.05cal/(mh℃)と小さいことが分った。
<比較試験2及び評価>
実施例1及び比較例1の棺に2.5kg/個のドライアイスを6個ずつ入れて、5時間経過した後の棺内部の相対湿度及び温度を測定するとともに、4日経過した後に棺の結露の状態を目視により測定した。これらの結果を表1に示す。なお、上記棺は室温が30℃であり、湿度が50%の部屋に置いた。
表1から明らかなように、比較例1では棺内部の相対湿度が27RH%と多かったのに対し、実施例1では棺内部の相対湿度が16RH%と低かった。また比較例1では棺内部の温度が23℃と高かったのに対し、実施例1では棺内部の温度が16℃と低かった。更に比較例1では棺の外面に発生した結露が多かったのに対し、実施例1では棺の外面に発生した結露が少なかった。これらのことから実施例1の棺は比較例1の棺より断熱性が高いことが分った。
本発明実施形態の棺を示す図6のA−A線断面図である。 棺本体と蓋とを組立てる直前の状態を示す分解斜視図である。 棺本体の一対の第1側板を底板に組付けた状態を示す斜視図である。 棺本体の一方の第2側板を底板及び一対の第1側板に組付けた状態を示す斜視図である。 棺本体の他方の第2側板を底板及び一対の第1側板に組付けて棺本体を完成させた状態を示す斜視図である。 箱状の棺本体の開口部を蓋により閉止した状態を示す斜視図である。 本発明の別の実施形態を示す図6に対応する斜視図である。
符号の説明
10,20 棺
11 棺本体
11a 開口部
11b,12a 芯材
11c,12b 平面状集合体
12,22 蓋

Claims (3)

  1. 開口部(11a)を有する箱状の棺本体(11)と、前記棺本体(11)の開口部(11a)を開放可能に閉止する蓋(12,22)とを備えた棺において、
    前記棺本体(11)及び前記蓋(12,22)が、1年草の植物茎を配列し接着剤を塗布し更に圧締して形成された板状の芯材(11b,12a)と、1年草の天然植物繊維を用いて形成されかつ前記芯材(11b,12a)の片面又は両面を被覆する平面状集合体(11c,12b)とをそれぞれ有することを特徴とする棺。
  2. 芯材(11)を形成する1年草の植物茎が、高りゃん、トウモロコシ、葦、ヒマワリ及びサトウキビからなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物茎である請求項1記載の棺。
  3. 平面状集合体(12)を形成する1年草の天然植物繊維が、イグサ、麻及び木綿からなる群より選ばれた1種又は2種以上の天然植物繊維である請求項1記載の棺。
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