JP2008107246A - 機器構成ユニット用シミュレーションシステムと、それを利用した機器構成ユニットの製造方法 - Google Patents
機器構成ユニット用シミュレーションシステムと、それを利用した機器構成ユニットの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008107246A JP2008107246A JP2006291710A JP2006291710A JP2008107246A JP 2008107246 A JP2008107246 A JP 2008107246A JP 2006291710 A JP2006291710 A JP 2006291710A JP 2006291710 A JP2006291710 A JP 2006291710A JP 2008107246 A JP2008107246 A JP 2008107246A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- input
- force
- output
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
【解決手段】操作量と反力との関係を含むシミュレーションモデルに基づき機器構成ユニット1の操作部2の検出操作量に応じた反力を求める。補正解除モードにおいて、求めた反力に対応する負荷を出力部7aに付与し、操作力の伝達系αへの入力と出力部7aからの出力との間の入出力偏差と操作部2の操作速度と操作加速度との関係を記憶する。補正モードにおいて、求めた操作速度と操作加速度に対応する入出力偏差の大きさだけ、その大きさが増加するように反力を補正する。補正された反力に対応する負荷を出力部7aに付与した状態で、構成ユニット1の作動特性と目標作動特性との誤差を低減するように入出力偏差を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明のシミュレーションシステムを利用して機器構成ユニットを製造する方法においては、前記シミュレーションシステムにより補正された反力に対応する負荷を前記出力部に付与した状態で、前記構成ユニットの作動特性を計測する工程と、計測した作動特性と予め定めた目標作動特性との誤差を低減するように前記入出力偏差を調整する工程とを備える。
操作部の操作力の伝達系に入力される力は、その伝達系における摩擦、慣性モーメント、粘性等に基づく操作に対する抵抗力と、操作力出力部に作用する反力に基づき伝達系に作用する力との和に釣り合う。よって、伝達系に入力される力から操作力出力部に付与する負荷に基づき伝達系に作用する力を差し引くことで求められる入出力偏差の大きさは、その伝達系における操作に対する抵抗力に対応する。その抵抗力は、摩擦、慣性モーメント、粘性等に基づくことから、操作部の操作速度と操作加速度に応じて変化する。求めた入出力偏差と求めた操作速度と求めた操作加速度との対応関係を記憶することで、求めた操作速度と求めた操作加速度とに対応する入出力偏差の大きさを記憶した対応関係に基づき求めることができる。
入出力偏差の大きさだけその大きさが増加するように補正された操作反力に対応する負荷を、操作力出力部に付与することで、操作に対する抵抗力が操作力の伝達系に作用する状態をシミュレーションできる。よって、シミュレーションモデルにおいて摩擦等の実際の影響を考慮した状態で、機器の構成ユニットの作動特性を計測できる。
構成ユニットを機器に実際に組み込む前に、計測した作動特性と予め定めた目標作動特性との誤差を低減するように入出力偏差を調整することで、構成ユニットを機器に実際に組み込んだ後の最終作業工数を低減し、あるいは、なくすことができる。
この場合のシミュレーションシステムを利用して電動パワーステアリング装置を製造する方法においては、前記シミュレーションシステムにより補正された操舵反力に対応する負荷を前記操舵力出力部に付与した状態で、前記電動パワーステアリング装置の作動特性を計測する工程と、計測した作動特性と予め定めた目標作動特性との誤差を低減するように前記入出力偏差を調整する工程とを備えるのが好ましい。
電動パワーステアリング装置においては、ステアリングホイールから入力される操舵力と、モータの発生操舵補助力との和は、操舵力の伝達系における摩擦、慣性モーメント、粘性等に基づく操舵に対する抵抗力と、操舵力出力部に作用する操舵反力に基づき伝達系に作用する力との和に釣り合う。よって、操舵トルクに対応する操舵力と操舵補助力とに基づき伝達系に作用する力から操舵力出力部に付与する負荷に基づき伝達系に作用する力を差し引くことで求められる入出力偏差の大きさは、その伝達系における操舵に対する抵抗力に対応する。その抵抗力は、摩擦、慣性モーメント、粘性等に基づくことから、操舵速度と操舵加速度に応じて変化する。求めた入出力偏差と求めた操舵速度と求めた操舵加速度との対応関係を記憶することで、求めた操舵速度と求めた操舵加速度とに対応する入出力偏差の大きさを記憶した対応関係に基づき求めることができる。
入出力偏差の大きさだけその大きさが増加するように補正された操舵反力に対応する負荷を、操舵力出力部に付与することで、操舵に対する抵抗力が操舵力の伝達系に作用する状態をシミュレーションできる。よって、シミュレーションモデルにおいて摩擦等の実際の影響を考慮した状態で、電動パワーステアリング装置の作動特性を計測できる。
電動パワーステアリング装置を実車に組込む前に、計測した作動特性と予め定めた目標作動特性との誤差を低減するように入出力偏差を調整することで、電動パワーステアリング装置を実車に組込んだ後の最終作業工数を低減し、あるいは、なくすことができる。
電動パワーステアリング装置1においては、ステアリングホイール2から伝達系αに入力される操舵力と、伝達系αにより伝達されるモータ10の発生操舵補助力との和は、伝達系αにおける摩擦、慣性モーメント、粘性等に基づく操舵に対する抵抗力と、操舵力出力部7aに作用する操舵反力に基づき伝達系αに作用する力との和に釣り合う。よって、検出操舵トルクに対応する操舵力と操舵補助力とに基づき操舵トルク伝達系αに作用する力から、操舵力出力部7aに付与する負荷に基づき伝達系αに作用する力を差し引くことで求められる入出力偏差の大きさは、伝達系αにおける操舵に対する抵抗力に対応する。操舵に対する抵抗力は摩擦、慣性モーメント、粘性等に基づくことから、操舵速度と操舵加速度に応じて変化する。よって、求めた入出力偏差と求めた操舵速度と求めた操舵加速度との対応関係を記憶することで、求めた操舵速度と求めた操舵加速度とに対応する入出力偏差の大きさを記憶した対応関係に基づき求めることができる。
まず、モード切換信号入力部41から入力される信号に応じて負荷制御装置40を補正解除モードと補正モードの中の何れかにモード設定し(ステップS1)、車速入力部44からの入力により車速を設定し(ステップS2)、トルクセンサ22による検出操舵トルクThと角度センサ23による検出操舵角θを読み込み(ステップS3)、負荷演算により軸力Fを求め(ステップS4)、モード判定を行なう(ステップS5)。
ステップS5において補正解除モードである場合、ステップS4で求めた軸力Fをタイロッド7に作用させることで負荷付与機構30により操舵力出力部7aに負荷を付与し(ステップS6)、検出操舵トルクThと入力車速とに応じた操舵補助力をモータ10の制御により付与し(ステップS7)、検出した操舵角θの時間による微分と2階微分によって、操舵速度dθ/dtと操舵加速度dθ/dt2 を演算し(ステップS8)、検出操舵トルクThに対応する操舵力と操舵補助力とに基づき伝達系αに作用する力からステップS4で求めた軸力Fに基づき伝達系αに作用する力を差し引いた値に対応する入出力偏差δを演算する(ステップS9)。入出力偏差δは、例えば伝達系αに作用する力をタイロッド7の軸方向に作用する力に換算して求められる。次に、求めた入出力偏差δと求めた操舵速度dθ/dtと求めた操舵加速度dθ/dt2 との対応関係を、例えばテーブルや関係式として記憶する(ステップS10)。次に制御を終了するか否か判断し(ステップS11)、終了しない場合はステップS1に戻る。
ステップS5において補正モードである場合、求めた操舵速度dθ/dtと求めた操舵加速度dθ/dt2 とに対応する入出力偏差δの大きさをステップS10において記憶した対応関係に基づき求め(ステップS12)、ステップS4で求めた軸力Fの大きさが求めた入出力偏差δの大きさだけ増加するように、その求めた軸力Fを補正し、補正された軸力F′を求める(ステップS13)。次に、ステップS13で補正された軸力F′がタイロッド7に作用するように負荷付与機構30により操舵力出力部7aに負荷を付与し(ステップS14)、検出操舵トルクThと入力車速とに応じた操舵補助力をモータ10の制御により付与し(ステップS15)、ステップS11で制御を終了するか否かを判断する。
Claims (4)
- 操作部と、前記操作部の操作力の出力部と、前記操作部の操作力を前記出力部へ伝達する伝達系とを備え、前記伝達系に入力される力と前記出力部から出力される力との間の入出力偏差が前記操作部の操作速度と操作加速度とに応じて変化すると共に調整可能とされている機器構成ユニットのためのシミュレーションシステムであって、
前記出力部に負荷を付与するアクチュエータを含む負荷付与機構と、
前記操作部の操作量を検出する操作量センサと、
操作量と前記出力部から出力される力に対する反力との関係を含む機器シミュレーションモデルの記憶手段と、
検出操作量に応じた反力を前記シミュレーションモデルに基づき求める演算手段と、
検出した操作量から操作速度と操作加速度とを演算する演算手段と、
補正解除モードと補正モードとの間でモード切換えを行うためのモード切換信号入力部と、
前記補正解除モードにおいて、前記伝達系に入力される力と、前記演算手段により求めた反力に応じて前記出力部に付与する負荷とから、前記入出力偏差を求める演算手段と、
前記補正解除モードにおいて、求めた入出力偏差と求めた操作速度と求めた操作加速度との対応関係を記憶する手段と、
前記補正モードにおいて、求めた操作速度と求めた操作加速度とに対応する入出力偏差の大きさを記憶した対応関係に基づき求める演算手段と、
前記補正モードにおいて、求めた反力の大きさが求めた入出力偏差の大きさだけ増加するように、その求めた反力を補正する補正手段とを備える機器構成ユニット用シミュレーションシステム。 - 請求項1に記載のシミュレーションシステムを利用して機器構成ユニットを製造する方法であって、
前記シミュレーションシステムにより補正された反力に対応する負荷を前記出力部に付与した状態で、前記構成ユニットの作動特性を計測する工程と、
計測した作動特性と予め定めた目標作動特性との誤差を低減するように前記入出力偏差を調整する工程とを備えるシミュレーションシステムを利用した機器構成ユニットの製造方法。 - 操舵補助力発生用モータと、ステアリングホイールの操舵トルクを検出するトルクセンサと、検出操舵トルクと車速とに応じた操舵補助力を発生するように前記モータを制御する制御装置と、前記ステアリングホイールから入力される操舵力を操舵力出力部へ伝達する伝達系とを備え、前記伝達系に入力される力と前記操舵力出力部から出力される力との間の入出力偏差が調整可能とされている電動パワーステアリング装置のためのシミュレーションシステムであって、
前記操舵力出力部に負荷を付与するアクチュエータを含む負荷付与機構と、
前記ステアリングホイールの操舵角を検出する角度センサと、
車速を入力する車速入力部と、
操舵角と車速と操舵反力との関係を含む車両シミュレーションモデルの記憶手段と、
検出操舵角と入力車速に応じた操舵反力を前記シミュレーションモデルに基づき求める演算手段と、
検出した操舵角から操舵速度と操舵加速度とを演算する演算手段と、
前記車速入力部により入力される車速の前記制御装置への入力手段と、
補正解除モードと補正モードとの間でモード切換えを行うためのモード切換信号入力部と、
前記補正解除モードにおいて、前記トルクセンサにより求めた操舵トルクと、前記モータの制御により発生する操舵補助力と、前記演算手段により求めた操舵反力に応じて前記操舵力出力部に付与する負荷とから、前記入出力偏差を求める演算手段と、
前記補正解除モードにおいて、求めた入出力偏差と求めた操舵速度と求めた操舵加速度との対応関係を記憶する手段と、
前記補正モードにおいて、求めた操舵速度と求めた操舵加速度とに対応する入出力偏差の大きさを記憶した対応関係に基づき求める演算手段と、
前記補正モードにおいて、求めた操舵反力の大きさが求めた入出力偏差の大きさだけ増加するように、その求めた操舵反力を補正する補正手段とを備える電動パワーステアリング装置用シミュレーションシステム。 - 請求項3に記載のシミュレーションシステムを利用して電動パワーステアリング装置を製造する方法であって、
前記シミュレーションシステムにより補正された操舵反力に対応する負荷を前記操舵力出力部に付与した状態で、前記電動パワーステアリング装置の作動特性を計測する工程と、
計測した作動特性と予め定めた目標作動特性との誤差を低減するように前記入出力偏差を調整する工程とを備えるシミュレーションシステムを利用した電動パワーステアリング装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006291710A JP4793575B2 (ja) | 2006-10-26 | 2006-10-26 | 機器構成ユニット用シミュレーションシステムと、それを利用した機器構成ユニットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006291710A JP4793575B2 (ja) | 2006-10-26 | 2006-10-26 | 機器構成ユニット用シミュレーションシステムと、それを利用した機器構成ユニットの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008107246A true JP2008107246A (ja) | 2008-05-08 |
JP4793575B2 JP4793575B2 (ja) | 2011-10-12 |
Family
ID=39440706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006291710A Expired - Fee Related JP4793575B2 (ja) | 2006-10-26 | 2006-10-26 | 機器構成ユニット用シミュレーションシステムと、それを利用した機器構成ユニットの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4793575B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107226130A (zh) * | 2017-07-21 | 2017-10-03 | 河南理工大学 | 电动助力转向系统及其转向实验模拟系统 |
CN107402138A (zh) * | 2017-06-26 | 2017-11-28 | 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 | 电动助力转向装置的测试系统及方法 |
-
2006
- 2006-10-26 JP JP2006291710A patent/JP4793575B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107402138A (zh) * | 2017-06-26 | 2017-11-28 | 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 | 电动助力转向装置的测试系统及方法 |
CN107226130A (zh) * | 2017-07-21 | 2017-10-03 | 河南理工大学 | 电动助力转向系统及其转向实验模拟系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4793575B2 (ja) | 2011-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4831338B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置用試験システム | |
JP4264725B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置用試験システム | |
JP7173035B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
US6250419B1 (en) | Vehicle electric power assist steering system and method using H-infinity control | |
EP3072782B1 (en) | Electric power steering system and gain setting method thereof | |
US6651771B2 (en) | H-infinity control and gain scheduling method for electric power assist steering system | |
EP1431160B1 (en) | Control strategy for computer-controlled steering | |
US10399597B2 (en) | Payload estimation using electric power steering signals | |
JP4453012B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
CN112714731B (zh) | 确定线控转向系统的齿条力的方法、线控转向系统和车辆 | |
US10889319B2 (en) | Use of a phase-lead filter to separate the manual steering setting from the power steering control stability setting | |
JP2002087309A (ja) | 自動車の電動パワーステアリング装置 | |
JP2019194059A (ja) | モータ制御装置 | |
CN109070934B (zh) | 利用转向盘扭矩信息的间接重构来管理辅助转向的方法 | |
CN103832469A (zh) | 控制系统 | |
CN113232722B (zh) | 一种线控转向系统的控制方法、控制系统及机动车 | |
JP4793576B2 (ja) | ステアリング装置用試験システム | |
EP1714853A2 (en) | Electric power steering apparatus | |
Wang et al. | Terminal sliding mode control for steer-by-wire system in electric vehicles | |
US7853379B2 (en) | Method and control structure for controlling a control angle and an output torque of a superposition angle actuator | |
CN111976824B (zh) | 电动助力转向系统的惯量补偿方法及相关装置 | |
JP4793575B2 (ja) | 機器構成ユニット用シミュレーションシステムと、それを利用した機器構成ユニットの製造方法 | |
JP2008145532A (ja) | 車両用シミュレーションシステム | |
JP5428415B2 (ja) | 車両の操舵装置 | |
JP5231793B2 (ja) | 操舵装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110629 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110712 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |