JP2008106636A - エンジンの異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮不良等を含むエンジン1の異常の検出を精度良く行う。
【解決手段】エンジン1の吸気通路16に配設された電動過給機32と、電動過給機32の駆動電流を検出する電流検出手段38と、少なくともエンジン1の始動時に電動過給機32を駆動させる駆動制御手段40と、エンジン1の始動時に電流検出手段38によって検出された電動過給機32の駆動電流に基づいてエンジン1の異常を判定する異常判定手段40と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン1の吸気通路16に配設された電動過給機32と、電動過給機32の駆動電流を検出する電流検出手段38と、少なくともエンジン1の始動時に電動過給機32を駆動させる駆動制御手段40と、エンジン1の始動時に電流検出手段38によって検出された電動過給機32の駆動電流に基づいてエンジン1の異常を判定する異常判定手段40と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンの異常検出装置に関する。
従来より、エンジンの圧縮不良を検出する方法として、エンジンの各気筒にコンプレッションゲージを取り付けて、エンジンスタータによるエンジン始動時に、そのコンプレッションゲージによって各気筒の圧縮圧力を直接計測する方法が知られている。
しかしながらこの方法は、圧縮圧力を計測するためのコンプレッションゲージが別途必要になるという不都合があり、これを解消するために、例えば特許文献1には、エンジン始動時の回転変動に基づいて圧縮不良を検出せんとする技術が開示されている。
特開2004−19465号公報
ところが、前記特許文献1に開示された技術では、もともと回転が安定していないエンジン始動時に、その回転変動に基づいて圧縮不良を検出しようとしているため、検出精度が比較的低いという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、圧縮不良等を含むエンジンの異常の検出を精度良く行うことにある。
本発明の一側面によると、エンジンの異常検出装置は、エンジンの吸気通路に配設されて吸気を過給する電動過給機と、前記電動過給機の駆動電流を検出する電流検出手段と、少なくとも前記エンジンの始動時に、前記電動過給機を駆動させる駆動制御手段と、前記エンジンの始動時に前記電流検出手段によって検出された前記電動過給機の駆動電流に基づいてエンジンの異常を判定する異常判定手段と、を備える。
この構成によると、エンジンの始動時に電動過給機を駆動させたときには、エンジンの圧縮圧力が低下すると吸気通路に配設された電動過給機の駆動電流も低下することになる一方で、圧縮圧力が高まると電動過給機の駆動電流も高まるようになり、電動過給機の駆動電流値にエンジンの抵抗が反映される。そのため、電動過給機の駆動電流に基づいてエンジンの抵抗に関係する異常が精度良く判定可能になる。
前記異常判定手段は、前記検出された駆動電流値が第1の所定値を超えるときに、前記エンジンの始動不能に関連する異常であると判定する、としてもよい。
駆動電流値が第1の所定値を超えるときは、エンジン全体の抵抗が大幅に高い状態であり、この場合は、例えばエンジンスタータの故障、破損等の、エンジンの始動不能に関連する異常であると判定することが可能になる。
前記電流検出手段によって検出される駆動電流は、前記エンジンの各気筒に対応して周期的に変動し、前記異常判定手段は、前記検出された駆動電流の波形において、特定気筒に対応するピーク値が第2の所定値を下回るときに、当該特定気筒が圧縮不良に関連する異常であると判定する、としてもよい。
前述の通り、電動過給機の駆動電流にはエンジンの抵抗が反映されるため、各気筒の圧縮行程タイミングに対応してピークが発生するように変動する。その駆動電流の波形において、特定気筒に対応するピーク値が第2の所定値を下回ることは特定気筒の圧縮圧力が低いことに対応し、例えばバルブ等の、圧縮圧力に影響を与える部品に関する機械系の異常により圧縮漏れ等が生じている可能性があることを判定可能になる。
前記異常判定手段は、前記特定気筒に対応するピーク値が第2の所定値を下回る状態が、所定期間継続したときに、当該特定気筒が圧縮不良に関連する異常であると判定する、とすることが好ましい。
これにより、例えばバルブにカーボンが噛み込むこと等により、一時的に圧縮圧力が低下したことを、異常であると誤って判定することが回避され、異常判定精度が向上する。
前記駆動制御手段は、前記エンジンの始動時には、前記電動過給機をアイドル回転で駆動させる、としてもよい。
電動過給機の回転数を大幅に高めないことによって、エンジン始動時における消費電力を抑制しつつ、電動過給機の回転数を大幅に低下させないことによって、電動過給機の回転が比較的安定して電動過給機の駆動電流の検出精度の低下が抑制されることで、エンジンの異常判定精度が向上する。
前記異常検出装置は、前記異常判定手段によって異常が判定されたときに、その異常を乗員に対して報知する報知手段をさらに備えている、としてもよい。
こうすることで、エンジンの異常が判定されたときには、そのことが乗員に速やかに報知され、乗員に異常を認識させることが可能になる。
以上説明したように、本発明によると、エンジンの始動時に電動過給機を駆動させたときにその電動過給機の駆動電流にエンジンの抵抗が反映されることを利用して、エンジンの異常を判定するため、例えば圧縮不良等を含むエンジンの異常を精度良く判定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は本発明の実施形態に係るエンジンの異常検出装置Aの一例を示し、1は車両に搭載されたディーゼルエンジンである。このエンジン1は複数の気筒2,2,…(1つのみ図示する)を有し、その各気筒2内に往復動可能にピストン3が嵌挿されていて、このピストン3により各気筒2内に燃焼室4が区画されている。また、燃焼室4の天井部にはインジェクタ5(燃料噴射弁)が配設されていて、その先端部の噴口から高圧の燃料を燃焼室4に直接、噴射するようになっている。
尚、各気筒2毎のインジェクタ5に燃料を供給する構成は、図示は省略するが、各インジェクタ5が接続される共通の燃料分配管(コモンレール)を備えたいわゆるコモンレールタイプとされており、前記コモンレール内部の燃圧(コモンレール圧)を検出するための燃圧センサの出力信号が、後述するECU40に入力され、ECU40によりコモンレール圧の制御が行われる。
エンジン1の上部には、吸気バルブ81及び排気バルブ82をそれぞれ開閉させる、図示省略の動弁機構が配設されている。
尚、符号91は、エンジン始動時にECU40により駆動されて、クランキングを行うエンジンスタータである。
エンジン1の一側(図の右側)の側面には、各気筒2の燃焼室4に対しエアクリーナ(図示省略)で濾過した空気(新気)を供給するための吸気通路16が接続されている。この吸気通路16には、上流側から下流側に向かって順に、バタフライバルブからなる吸気絞り弁22と、後述のタービン27により駆動されて吸気を圧縮するコンプレッサ20と、このコンプレッサ20により圧縮した吸気を冷却するインタークーラ21と、電動過給機32と、が設けられている。
電動過給機32は、ECU40によって駆動制御されるモータ33と、モータ33により駆動されるコンプレッサ36を含み、そのコンプレッサ36の駆動により吸気を圧縮する。電動過給機32にはまた、電流検出手段としての電流プローブ38が取り付けられており、この電流プローブ38によって検出される電動過給機32の駆動電流値は、ECU40に入力される。
この電動過給機32は、詳しくは後述するが、ターボラグを減少させるべく、加速要求時に駆動されると共に、エンジン1の始動時にも、エンジン1の異常判定を行うために駆動される。また、電流プローブ38によって検出される電動過給機32の駆動電流値は、加速要求時の駆動制御に利用されると共に、エンジン1の始動時には、エンジン1の異常判定のために利用される。
吸気通路16における、コンプレッサ20よりも吸気下流側と、インタークーラ21よりも吸気下流側とは、インタークーラ21をバイパスするインタークーラバイパス通路71によって互いに接続されている。このインタークーラバイパス通路71には、バタフライバルブからなるバイパス弁72が配置されている。
また、前記電動過給機32の吸気上流側と下流側とは、電動過給機32をバイパスする電動過給機バイパス通路73によって互いに接続されている。この電動過給機バイパス通路73には逆止弁74が配置されている。
一方、エンジン1の反対側(図の左側)の側面には、各気筒2の燃焼室4からそれぞれ燃焼ガス(排気)を排出するための排気通路26が接続されている。この排気通路26の上流端部は各気筒2毎に分岐して、それぞれ排気ポートにより燃焼室4に連通する排気マニホルドであり、該排気マニホルドよりも下流の排気通路26には上流側から下流側に向かって順に、排気流を受けて回転されるタービン27と、排気中の有害成分(HC、CO、NOx、煤等)を浄化可能なディーゼル酸化触媒28及びキャタライズドDPF(Diesel Particulate Filter)29と、が配設されている。
前記タービン27と吸気通路16のコンプレッサ20とからなるターボ過給機30は、この実施形態では、可動式のフラップ31,31,…によりタービン27への排気の通路断面積を変化させるようにした可変ターボ過給機(Variable Geometry Turbosupercharger:以下VGTという)であり、後述するECU40によってVGT30を制御することによって吸気の過給圧が制御される。
前記排気通路26には、キャタライズドDPF29よりも排気下流側の部位に臨んで開口するように、排気の一部を吸気側に還流させるための第1の排気還流通路(以下第1のEGR通路という)34の上流端が接続されている。この第1のEGR通路34の下流端は吸気絞り弁22とコンプレッサ20との間で吸気通路16に接続されていて、排気通路26から取り出された排気の一部を吸気通路16に還流させるようになっている。また、第1のEGR通路34の途中には、その内部を流通する排気を冷却するためのEGRクーラ37と、開度調節の可能な排気還流量調節弁(以下第1のEGR弁という)35とが配置されている。
また、前記排気マニホールドには、第2の排気還流通路(以下第2のEGR通路という)44の上流端が接続されている。この第2のEGR通路44の下流端は電動過給機32よりも下流側で吸気通路16に接続されている。また、第2のEGR通路44の途中には、開度調節の可能な第2の排気還流量調節弁(以下第2のEGR弁という)45が配置されている。
そして、前記各インジェクタ5、吸気絞り弁22、VGT30、第1及び第2のEGR弁35,45、バイパス弁72、電動過給機32(モータ33)、及びエンジンスタータ91等は、いずれもコントロールユニット(ElectronicControl Unit:以下ECUという)40からの制御信号を受けて作動する。一方、このECU40には、少なくとも、エンジン1のクランク軸の回転角度を検出するクランク角センサ51、吸気の圧力状態を検出する吸気圧センサ52、排気中の酸素濃度を検出するリニアO2センサ53、外部からエンジン1に吸入される空気の流量を検出するエアフローセンサ54、EGRガス混合後の吸気の温度を検出する吸気温度センサ55、図示省略のアクセルペダルの踏み操作量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ56、及び前記の電流プローブ38等からの出力信号がそれぞれ入力される。
前記ECU40にはまた、後述するように、エンジン1が異常であることを判定したときに、そのことを乗員に対し報知する報知手段92が接続されている。この報知手段92は、例えばメータパネル内の表示や、音によって、乗員に対し異常を報知するものとすればよい。
本エンジンの異常検出装置は、エンジン1の始動時に電動過給機32を駆動したときには、そのエンジン1の抵抗が電動過給機32の駆動電流値に反映されることを利用して、エンジンスタータ91の破損や、圧縮不良等を判定する。次に、図2のフローチャートを参照しながら、ECU40によるエンジン1の異常判定制御について説明する。
先ず、スタート後のステップS1では、各種信号の読み込みを行い、続くステップS2で、エンジン1の始動であるか否かを判定する。エンジン1の始動であるのYESのときにはステップS3に移行する一方、エンジン1の始動ではない(例えば走行中)のNOのときにはステップS15に移行する。
ステップS3では、エンジンスタータ91を作動させ、続くステップS4で、電動過給機32のモータ33に対して駆動信号を出力して、電動過給機32をアイドル回転数で駆動する。
ステップS5では、電流プローブ38によって検出された電動過給機32の駆動電流値を読み込んで、当該駆動電流値をエンジン1の抵抗値に変換する。そうして、ステップS6でその抵抗値が第1の所定値よりも高いか否かを判定する。
ここで、図3に示すように、駆動電流値はエンジンの圧縮圧力に比例するため、エンジン1の各気筒(図例では#1〜#4の4気筒)の圧縮行程のタイミングに対応してピークが発生する。ステップS6では、その駆動電流(抵抗)の波形における各ピーク値が第1の所定値よりも高いときに(図3における一点鎖線参照)、YESと判定し、ステップS7に移行する一方、各ピーク値が第1の所定値以下のときには(図3における実線又は二点鎖線参照)、NOと判定し、ステップS8に移行する。
ステップS7では、エンジン1の抵抗が所定よりも高く、クランキングが正常に行われていないとして、エンジンスタータ91の異常(例えば故障や破損等)であると判定し、ステップS14に移行して、報知手段92によりその異常を乗員に報知する。
一方、ステップS8では、抵抗値が第2の所定値よりも低いか否かを判定する。ここで、ステップS8では、図3に二点鎖線で示すように、駆動電流(抵抗)の波形におけるいずれかのピーク値が第2の所定値よりも低いときに(図例では、第3及び第4気筒に対応するピーク値が第2の所定値よりも低いことを示している)、YESと判定し、ステップS9に移行する一方、各ピーク値が第2の所定値以上のときには(図3における実線参照)、NOと判定し、異常がないとしてリターンする。
ステップS9では、各気筒に対応して設けられ、それぞれ予めリセットされていた(後述するステップS13参照)カウンタについて、前記第2の所定値よりも低いピーク値であった気筒のカウンタをカウントアップし、続くステップS10で、始動期間(クランキング期間)が終了したか否かを判定する。始動期間が終了したのYESのときにはステップS11に移行する一方、始動期間が終了していないのNOときにはステップS8に戻る。
ステップS11では、いずれかのカウンタが所定値を超えたか否かを判定し、所定値を超えたのYESのときにはステップS12に移行する一方、所定値を超えていないのNOのときには、異常がないとしてリターンする。従って、エンジン1の始動期間中は、電流プローブ38により検出された電動過給機32の駆動電流値に基づいて、抵抗値が第2の所定値よりも低いか否か継続して判定されるため、特定気筒に対応するエンジン1の抵抗値が第2の所定値よりも低い状態が継続するか否かが判定される。そうして、特定気筒に対応するエンジン1の抵抗値が第2の所定値よりも低い状態が継続したとき(ステップS11でいずれかのカウンタが所定値を超えたとき)には、ステップS12に移行する。
ステップS12では、特定気筒において、エンジン1の抵抗値が第2の所定値よりも低い状態が継続することから、例えばバルブの固着故障等によって圧縮漏れが生じている、圧縮不良であると判定する。そうして、ステップS13でカウンタをリセットした後に、ステップS14で、報知手段92を作動させることにより、異常を乗員に対し報知する。
これに対し、ステップS2でエンジン1の始動時でないとして移行したステップS15では、加速要求時であるか否かが判定され、加速要求時であるのYESのときにはステップS16に移行する一方、加速時でないのNOのときにはステップS17に移行する。
ステップS16では、ECU40に予め記憶されているマップ及び電流プローブ38による電動過給機32の駆動電流に従って電動過給機32が駆動されて、加速アシストが行われる。一方、ステップS17では、定速走行又は減速時であることから電動過給機32が停止される。
このように、本実施形態に係るエンジンの異常検出装置Aによると、エンジン1の始動時に電動過給機32を駆動させることにより、例えばエンジン1の圧縮圧力が低下すると電動過給機32の駆動電流も低下することになるため、その電動過給機32の駆動電流値にエンジン1の抵抗が反映されるようになる。その結果、電動過給機32の駆動電流に基づいてエンジン1の異常が精度良く判定可能になる。
その場合に、検出された駆動電流値が第1の所定値を超えるときには(図2のステップS6でYESのときには)、エンジン全体の抵抗が大幅に高い状態であることに対応するため、この場合は、例えばエンジンスタータ91の故障車破損等の、エンジン1の始動不能に関連する異常であると判定することが可能になる。
また、検出された駆動電流の波形において、特定気筒に対応するピーク値が第2の所定値を下回るときには(図2のステップS8でYESのときには)、特定気筒の圧縮圧力が低すぎることに対応するため、例えばバルブ81,82等の、圧縮圧力に影響を与える部品に関する機械系の異常(例えば圧縮漏れ)の可能性があることを判定可能になる。さらに、この場合において、特定気筒に対応するピーク値が第2の所定値を下回る状態が所定期間継続したときに(図2のステップS11でYESのときに)、当該特定気筒が圧縮不良に関連する異常であると判定するため、例えばバルブ81,82にカーボンが噛み込むこと等により、一時的に圧縮圧力が低下したことを、異常であると誤って判定することが回避され、異常判定精度を向上させることができる。
また、電動過給機32はエンジン1の始動時にアイドル回転で駆動され、それによって、エンジン1の異常を検出するため、電動過給機32の回転数を大幅に高めないことによって、エンジン1の始動時における消費電力を抑制しつつ、電動過給機32の回転数を大幅に低下させないことによって、電動過給機32の回転が比較的安定することで、駆動電流の検出精度の低下が抑制され、その結果、エンジン1の異常判定精度が向上する。
さらに、エンジン1の異常が判定されたときには、その異常を乗員に対して報知手段92によって、報知されるため、乗員に異常を認識させることが可能になる。
(他の実施形態)
前記実施形態においては、エンジン1の始動時に、エンジンの異常検出のために電動過給機32をアイドル回転で駆動させているが、例えば筒内最高圧力の低下させたディーゼルエンジンにおいて、その始動性を向上するために電動過給機32を駆動させるエンジン1に、本発明を適用することも可能である。この場合は、エンジンの始動時に予め設定された回転数で電動過給機32を駆動させればよい。このように始動性向上のために電動過給機32を駆動させることを利用して、エンジン1の異常判定を併せて行うようにしてもよい。
前記実施形態においては、エンジン1の始動時に、エンジンの異常検出のために電動過給機32をアイドル回転で駆動させているが、例えば筒内最高圧力の低下させたディーゼルエンジンにおいて、その始動性を向上するために電動過給機32を駆動させるエンジン1に、本発明を適用することも可能である。この場合は、エンジンの始動時に予め設定された回転数で電動過給機32を駆動させればよい。このように始動性向上のために電動過給機32を駆動させることを利用して、エンジン1の異常判定を併せて行うようにしてもよい。
また、前記実施形態は、ディーゼルエンジンを対象としているが、本発明は、電動過給機32を備えたガソリンエンジンに適用することも可能である。
以上説明したように、本発明は、電動過給機の駆動電流にエンジンの抵抗が反映されるを利用して、圧縮不良等のエンジンの異常を精度良く検出することができるから、電動過給機を備えたエンジンの異常を検出する上で有用である。
1 エンジン
16 吸気通路
32 電動過給機
38 電流プローブ(電流検出手段)
40 ECU(駆動制御手段,異常判定手段)
91 エンジンスタータ
92 報知手段
A エンジンの異常検出装置
16 吸気通路
32 電動過給機
38 電流プローブ(電流検出手段)
40 ECU(駆動制御手段,異常判定手段)
91 エンジンスタータ
92 報知手段
A エンジンの異常検出装置
Claims (6)
- エンジンの吸気通路に配設されて吸気を過給する電動過給機と、
前記電動過給機の駆動電流を検出する電流検出手段と、
少なくとも前記エンジンの始動時に、前記電動過給機を駆動させる駆動制御手段と、
前記エンジンの始動時に前記電流検出手段によって検出された前記電動過給機の駆動電流に基づいてエンジンの異常を判定する異常判定手段と、を備えているエンジンの異常検出装置。 - 請求項1に記載の異常検出装置において、
前記異常判定手段は、前記検出された駆動電流値が第1の所定値を超えるときに、前記エンジンの始動不能に関連する異常であると判定する異常検出装置。 - 請求項1に記載の異常検出装置において、
前記電流検出手段によって検出される駆動電流は、前記エンジンの各気筒に対応して周期的に変動し、
前記異常判定手段は、前記検出された駆動電流の波形において、特定気筒に対応するピーク値が第2の所定値を下回るときに、当該特定気筒が圧縮不良に関連する異常であると判定する異常検出装置。 - 請求項3に記載の異常検出装置において、
前記異常判定手段は、前記特定気筒に対応するピーク値が第2の所定値を下回る状態が所定期間継続したときに、当該特定気筒が圧縮不良に関連する異常であると判定する異常検出装置。 - 請求項1に記載の異常検出装置において、
前記駆動制御手段は、前記エンジンの始動時には、前記電動過給機をアイドル回転で駆動させる異常検出装置。 - 請求項1に記載の異常検出装置において、
前記異常判定手段によって異常が判定されたときに、その異常を乗員に対して報知する報知手段をさらに備えている異常検出装置。
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