JP2008105823A

JP2008105823A - ベルトコンベア用スカート装置

Info

Publication number: JP2008105823A
Application number: JP2006291880A
Authority: JP
Inventors: Nao Shibata; 奈緒柴田; Kenichi Danjo; 賢一檀上; Shigeji Matsuyama; 成志松山; Koji Yasugi; 好治八杉
Original assignee: JFE Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 2006-10-27
Filing date: 2006-10-27
Publication date: 2008-05-08

Abstract

【課題】ベルトコンベアの上面に配置され、特にベルトコンベア乗り継ぎ部の搬送物吹き出し、荷こぼれ防止に好適なベルトコンベア用スカート装置を提供する。
【解決手段】搬送面の上方に、搬送方向に沿って被搬送物を囲むように所定の幅で配置される側壁と前記側壁の下端側に取り付けられ、前記側壁と前記搬送面との隙間を覆うスカートゴムと前記スカートゴムを逆Ｌ字状断面に保持する保持板と前記保持板と前記スカートゴムを挟み込むようにそれらの上下に配置され、前記側壁に固定される複数のブラケットを有し、前記スカートゴムと前記保持板は、前記上下のブラケットの間に上方より装入される差込みピンで固定される。
【選択図】図１

Description

本発明は、ベルトコンベアの上面に配置されるベルトコンベア用スカート装置に関し、特にベルトコンベア乗り継ぎ部の搬送物吹き出し、荷こぼれ防止に好適なものに関する。

ベルトコンベアで、鉱石、石炭、コークス、石灰などを運搬すると、乗り継ぎ部において、これら搬送物の吹き出し、荷こぼれ、発塵などが発生する。

そのため、搬送物の吹き出し、荷こぼれ、発塵などの防止を目的に乗り継ぎ部には、スカート装置が設置され、種々の構造のものが提案されている。

図３は、特許文献１記載のコンベヤベルト用スカートの構造を説明する断面図で、耐摩耗性弾性材からなる帯板状のスカート４の内部には、コンベヤベルト２の長手方向に沿って芯材２５が埋め込まれ、コンベヤベルト２の外側となるスカート４の板面には、複数条の弾性溝部２３が設けられている。

スカート４の上端部は、鉤形状の連結部２６を形成し、ホッパーＲに取り付けた固定杆Ｓに、固定具２７を介して係止される。また、連結部２６と固定具２７の間には冠着部材２７Ａが配置され、冠着部材２７Ａを貫通する止着ネジ２７Ｂで、連結部２６の側面を押し止めする。

スカート４の先端はテーパーが設けられて尖鋭状の先端部２４を形成し、スカート４の弾性溝部２３と尖鋭状の先端部４とが、スカート４を屈曲させてスカート４とコンベアベルト２との接触圧力を弱くし、摩擦抵抗を軽減する。芯材２５がスカート４の復元力を補強するので、種々の断面形状のベルトコンベアにおいて、搬送物の吹き出し防止が可能となる。

図２は、特許文献２記載の搬送装置の被搬送物横漏れ防止構造を説明する断面図で、搬送面２の上を囲む側壁１の下縁１１に取り付けられるスカートゴムは、２重構造で外側のスカートゴム１４ａと内側のスカートゴム１４ｂで構成される。

スカートゴム１４ａは、ベルトコンベア２の上面に接触して下縁１１との間隔Ｌにおいて適当な弾性で曲げられる長さを有し、スカートゴム１４ｂは補強用で、ベルトコンベア２の上面と適当な隙間、Δｌが確保できる長さとし、２枚のスカートゴム１４ａ，１４ｂの合成の弾性こわさを大きくする。

パッド１５及び固定ねじ１６からなる固定手段が、下縁１１の外側のフランジ部３に、適当な間隔で設けられて２枚のスカートゴム１４ａ，１４ｂを下縁１１に固定する。
特開平７−２３３３号公報特開平８−８１０３２号公報

ところで製鉄業におけるベルトコンベアは、鉄鉱石や石炭を搬送する場合が多く、実操業においては、図４に示す、スカート装置が多用されている。

ベルトコンベア２の上方に配置した側壁の下縁１１の外側にブラケット１３を、搬送方向に適当な間隔で設けて、ブラケット１３とスカート１４の間にテーパ状のコッター１７を打ち込んでスカート１４を固定し、鉄鉱石や石炭などの搬送物ａが零れ落ちるのを防止する。

しかしながら、コッター１７を差し込んで固定する方法は、ベルトコンベア２の乗り継ぎ部で搬送物が落下して生じる振動などで、時間とともに弛み、また、スカートの交換時にはハンマーなどの鈍器が必要で作業性にも劣る。

そこで、本発明は、搬送物が落下する乗り継ぎ部においてもスカートの取り付け部に弛みが生じないスカート装置を提供することを目的とする。

本発明の課題は以下の手段で達成可能である。
１．搬送面の上方に、搬送方向に沿って被搬送物を囲むように所定の幅で配置される側壁と前記側壁の下端側に取り付けられ、前記側壁と前記搬送面との隙間を覆うスカートゴムと前記スカートゴムを逆Ｌ字状断面に保持する保持板と前記保持板と前記スカートゴムを挟み込むようにそれらの上下に配置され、前記側壁に固定される複数のブラケットを有し、前記スカートゴムと前記保持板は、前記上下のブラケットの間に上方より装入される差込みピンで固定されることを特徴とするベルトコンベア用スカート装置。

本発明によれば、振動によってスカートの取り付け部に弛みが生じないスカート装置が得られので、搬送物が落下する乗り継ぎ部においても搬送物の吹き出し、荷こぼれ、発塵などの防止が可能である。

また、スカートゴムの外側に保持板を設置するので、スカートゴムを薄くすることが可能で、更に差込ピンで固定するため脱着が容易で交換作業が容易となる。

以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図１は本発明に係るベルトコンベアのスカート装置の一実施例の構造を説明する模式的断面図で、図において、１は側壁、２はベルトコンベア、３、３ａはブラケット、４はスカートゴム、５は保持板、６は差込みピン、ａは搬送物を示す。

本発明に係るベルトコンベアのスカート装置は、ベルトコンベア２の搬送面の上方に、搬送方向に沿って配置される側壁１を有する。

側壁１は、ベルトコンベア２の上の被搬送物ａを囲む幅で配置され、側壁１の外側の下端側にはスカートゴム４を固定するブラケット３、３ａが取り付けられている。

ブラケット３、３ａは上下方向に間隔を設けて側壁１に取り付けられ、スカートゴム４はその一端が当該間隔に装入された状態で差込みピン６によりブラケット３、３ａに固定される。

差込みピン６は、上方よりブラケット３、スカートゴム４、ブラケット３ａを挿通するので、スカートゴム４の脱着作業が容易である。尚、ブラケット３．３ａは、スカートゴム４の剛性を上げるため、その全長と略同じ長さとし、スカートゴム４の全長を保持することが望ましい。

スカートゴム４の他端が、側壁１とベルトコンベア２の搬送面との隙間を覆うように、ブラケット３、３ａの間には、逆Ｌ字状の断面を有する保護板５がスカートゴム４と共に挟みこまれ、スカートゴム４を屈曲させる。

スカートゴム４の剛性を高めるため、ブラケット３ａは保護板５と同じ形状の逆Ｌ字状断面とし、ブラケット３ａと保護板５の間にスカートゴム４を挟みこむ。

スカートゴム４をブラケット３、３ａに取り付ける場合は、予め、接着材などで、保護板５にスカートゴム４を固着させ、逆Ｌ字状の断面の一体物とした後、ブラケット３、３ａの間隔に装入し、上方より差込みピン６を挿通させる。ブラケット３、３ａおよびスカートゴム４には差込みピン６を挿通させる挿通孔を設ける。

尚、図示したスカート装置では、保護板５、フランジ３ａを逆Ｌ字状として用いたが、保護板５を用いずに、ブラケット３を逆Ｌ字状としても良い。また、逆Ｌ字状の保護板５の板厚が厚く、スカートゴム４に、搬送物の吹き出し、荷こぼれ、発塵などの防止が可能な程度に剛性を付与できる場合は、フランジ３ａを逆Ｌ字状でなく、平板状としても良い。

上述したように、本発明では、スカートゴム４を高さ方向の中間において略直角に屈曲させるので、側壁１に固定させるための作業が上方より可能で作業性に優れる。尚、保護板やフランジは、スカートゴム４の先端をベルトコンベア２の搬送面に押し付ける程度に屈曲していれば良く、逆Ｌ字状におけるＬ字は正確Ｌ字でなくても良い。

本発明例。従来例。従来例。従来例。

符号の説明

１側壁
２ベルトコンベア
３、３ａブラケット
４、１４，１４ａ，１４ｂスカートゴム
５保持板
６差込みピン
１１下縁
１３ブラケット
コッター１７
２３弾性溝部
２４先端部
２５芯材
２６連結部
２７固定具
２７Ａ冠着部材
２７Ｂ止着ネジ
ａ搬送物
Ｒホッパー
S 固定杆

Claims

搬送面の上方に、搬送方向に沿って被搬送物を囲むように所定の幅で配置される側壁と前記側壁の下端側に取り付けられ、前記側壁と前記搬送面との隙間を覆うスカートゴムと前記スカートゴムを逆Ｌ字状断面に保持する保持板と前記保持板と前記スカートゴムを挟み込むようにそれらの上下に配置され、前記側壁に固定されるブラケットを有し、前記スカートゴムと前記保持板は、前記上下のブラケットの間に上方より装入される差込みピンで固定されることを特徴とするベルトコンベア用スカート装置。