JP2008100521A - カラープリンタ及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一印刷行のイメージ開始位置とイメージ終了位置が色毎に相違するカラーイメージを正しく印刷する。
【解決手段】プリンタは、1印刷行の全範囲のイメージデータを格納できる容量をもつ色別のイメージバッファ63Y,63M,63Cを備え、各色の1印刷行分のイメージデータを格納する際、各色イメージデータの開始位置に相当する開始アドレス107Y,107M,107Cから格納を開始して、各色イメージデータの終了位置に相当する終了アドレス108Y,108M,108Cで格納を終える。次に、全色のイメージデータの開始アドレス107Y,107M,107Cのうちの最小アドレス109から、終了アドレス108Y,108M,108Cのうちの最大アドレス110までを読み出しアドレス範囲111として、各色バッファ63Y,63M,63Cの読み出しアドレス範囲111から各色イメージデータを読み出して印刷ヘッドへ転送する。
【選択図】図9

Description

本発明は、印刷媒体表面を印刷ヘッドによって走査しつつ複数色の着色剤を付着させてイメージを形成するカラープリンタに関する。
この種のカラープリンタは、図1に示すように、キャリッジ21に搭載された印刷ヘッド23が用紙(印刷媒体)25表面を主走査方向27(例えば、水平方向)に移動しつつ、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)などの各色の1印刷行分のイメージデータを読み込み、各色データに従って各色の着色剤を用紙25に付着させていくことにより、1印刷行のカラーイメージ29を形成する。次に、印刷ヘッドは用紙25に対して所定距離だけ副走査方向31へ移動し、かつ次の主走査の開始位置に移動して、そして再び主走査を行いつつ次の印刷行のイメージデータを読み込んで次の印刷行のカラーイメージを形成する。
このような印刷ヘッドの駆動方法の従来技術として、特公平4−28231号公報に記載のものが知られている。この従来の方法は、同じ印刷行であってもイメージのカラム数(ドット数又は文字数、要するにイメージの長さ)が色毎に異なる場合が存在し、その場合にはカラム数の多い方の色のイメージを完全に印刷できないという問題を解決するために、レジスタに格納されたデータから色別に1印刷行分のカラム数を計数して、計数したカラム数のうち最大のカラム数を選択し、この最大のカラム数分だけ印刷ヘッドを主走査方向へ連続移動させ、その後にリターンするように、キャリッジを制御する。
実際のカラーイメージでは、1印字行のイメージの開始位置及び終了位置が色毎に異なる場合がある。例えば図2に示すように、同一印刷行のY、M、Cの3色のイメージデータ41Y,41M,41Cは、それぞれの開始位置43Y,43M,43Cで相違し、終了位置45Y,45M,45Cでも相違する。このような場合、上述した従来技術ではカラーイメージを正しく印刷することができない。上述した従来技術は、色別の1印刷行分のカラム数(つまり、各色イメージデータの開始位置から終了位置までの長さ)の中の最大のカラム数分だけ印刷ヘッドを連続移動させるものであるが、図2に例示したような色毎にイメージの開始位置が相違する場合には、各色イメージデータのカラム数からでは、印刷ヘッドが移動すべき範囲つまり1印刷行の印刷範囲を割り出すことができないからである。
従って、本発明の目的は、同一印刷行のイメージ開始位置とイメージ終了位置が色毎に相違するカラーイメージを正しく印刷することができるカラープリンタを提供することにある。
本発明のカラープリンタは、印刷ヘッドと、この印刷ヘッドを主走査方向に移動させる移動機構と、1印刷行分の色別のイメージデータをそれぞれ記憶する複数のイメージバッファとを備える。そして、主走査方向における1印刷行の各色イメージの開始位置から終了位置までの範囲に対応する各色イメージバッファの記憶領域に、1印刷行分の各色イメージデータが格納される。各色イメージバッファに格納された各色イメージデータの開始アドレスと終了アドレスが検出され、次に、検出された開始アドレスのうちの最先頭アドレスと、検出された終了アドレスのうちの最後尾アドレスとが検出される。そして、検出された最先頭アドレスから最後尾アドレスまでのアドレス範囲に対応する主走査方向の位置範囲を印刷ヘッドが連続移動するように、移動機構が制御される。また、各色イメージバッファの最先頭アドレスから最後尾アドレスまでの記憶領域から各色イメージデータが読み出され、印刷ヘッドの連続移動に同期して印刷ヘッドに供給される。
このカラープリンタによれば、色毎にイメージの開始位置及び終了位置が相違していても、開始位置の中の最先頭の位置から終了位置の中の最後尾の位置までの範囲を印刷ヘッドが移動して、この範囲に対応するイメージバッファのアドレス範囲から各色イメージデータを読み出して印刷ヘッドに供給するので、完全なカラーイメージを正しく印刷することができる。
好適な実施形態では、各色イメージバッファ内に各色イメージデータを一旦、格納した後、その各色イメージデータの両端部にヌル領域が存在するかを調べ、存在する場合にはそのヌル領域を除外して各色の正味のイメージデータの開始アドレスと終了アドレスを確定する。そして、確定した正味のイメージデータの開始アドレスから最先頭アドレスを選び、また、確定した正味のイメージデータの終了アドレスから最後尾アドレスを選ぶ。これにより、正味のイメージデータが存在する範囲だけ印刷ヘッドが連続移動すれば済むので、各印刷行の印刷時間が短縮される。
好適な実施形態では、1印刷行の印刷が終了したときに次の印刷行における印刷ヘッドを連続移動させる位置範囲が未だ決まっていない場合、その1印刷行の印刷が終了した後に印刷ヘッドを所定の位置へ移動させる。所定位置とは、例えば、今印刷の終わった行の開始位置、或いは、0桁目の位置などである。これは、特に、単方向印刷で、且つどの印刷行も同じ又は近い位置から印刷を開始するような場合に、印刷速度を高める上で有効である。
本発明に従うカラープリンタの動作方法は、1印刷行分の色別のイメージデータの主走査方向における開始位置と終了位置を検出し、検出した開始位置の中の最先頭位置と、検出した終了位置の中の最後尾位置とを決定するステップと、最先頭位置から最後尾位置までの位置範囲を印刷ヘッドが連続移動するステップと、印刷ヘッドが各色イメージデータの開始位置から終了位置までを連続移動しているときに、各色イメージデータを用いて印刷ヘッドを駆動するステップとを備える。
好適な実施形態では、最先頭位置から最後尾位置を決定する際、1印刷行分の各色のイメージデータの両端部にヌル領域が存在するならば、そのヌル領域を各色のイメージデータから除外することにより、各色の正味のイメージデータの開始位置と終了位置を確定し、その確定した正味のイメージデータの開始位置と終了位置の中から最先頭位置と最後尾位置を決定する。
好適な実施形態では、1印刷行の印刷が終了したときに次の印刷行における印刷ヘッドを連続移動させる範囲が未だ決まっていない場合、1印刷行の印刷が終了した後に印刷ヘッドを所定の位置へ移動させる。
本発明の動作方法によれば、同一印刷行のイメージ開始位置とイメージ終了位置が色毎に相違していても、カラーイメージを正しく印刷することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態にかかるカラープリンタを説明する。実際のカラープリンタは4色、6色、7色などの多数の着色剤を用いるものが存在するが、説明を分りやすくするため、この実施形態のカラープリンタはY、M、Cの3色の着色剤を用いるものとする。
このカラープリンタは、図1に示したようなキャリッジ21及びこれに搭載された印刷ヘッド23を備える。図3(A)又は(B)に示すように、印刷ヘッド23は、例えばY、M、Cの3色の色別ヘッド部23Y,23M,23Cを有し、各色別ヘッド部23Y,23M,23Cは夫々の色の着色剤を用紙に付着させるための多数のドット形成素子(例えば、インクジェットプリンタのインクジェットノズル、ワイヤインパクトドットプリンタのインパクトワイヤ、熱転写プリンタの発熱素子など)33Y,33M,33Cを有している。なお、3色の色別ヘッド部23Y,23M,23Cは、図3(A)の例では副走査方向31に配列され、図3(B)の例では主走査方向27に配列されているが、これらは単なる例示であって、様々な配列形態が考え得る。
図1に示すように、印刷ヘッド23は、キャリッジ21によって運ばれて用紙(印刷媒体)25表面を主走査方向(水平方向)27に移動しつつ、Y、M、Cの3色の1印刷行のイメージデータを読み込み3色の着色剤を用紙25に付着させていくことにより、1印刷行分のカラーイメージ29を形成していく。1印刷行のイメージを形成し終わると、用紙が副走査方向(垂直方向)へ送られて、印刷ヘッド23は用紙25の次の印刷行の垂直位置まで移動し、かつ、印刷ヘッド23は次の印刷行の印刷開始位置まで主走査方向へ移動し、その後に次の印刷行のイメージの印刷を行う。
図4及び図5はそれぞれ、このカラープリンタがもつコントローラのハードウェア構成及びその機能的構成を示す。
図4に示すように、このプリンタ100のコントローラは、ホスト装置51と通信して印刷コマンドを受信するホストインタフェース回路53、ホスト装置51から受信した印刷コマンドに基づいて後述するような印刷処理を行うCPU55、このCPUのためのプログラムを格納したROM57、受信した印刷コマンドを一時蓄える受信バッファ61や1印刷行のイメージデータを蓄えるイメージバッファ63やワークエリアなどとして使用されるRAM95、及びCPU55の制御の下で紙送モータ67やキャリッジモータ69や印刷ヘッド23などのメカニズムを駆動するメカニズムドライバ65を備える。周知のとおり、紙送りモータ67は用紙25の副走査方向への送りを行い、キャリッジモータ69はキャリッジ21を主走査方向へ走行させる。イメージバッファ63は、図5に示すように、Y、M、Cの3色用のイメージバッファ63Y,63M,63Cに分けられている。
このようなハード構成をもつコントローラは、これを機能的に見ると図5に示すように、受信部71、コマンド解釈部73、Y、M、Cの3色用のイメージバッファ63Y,63M,63C、3色用のイメージ範囲検出部75Y,75M,75C、3色用のヘッドドライバ77Y,77M,77C、印刷範囲決定部79、紙送制御部81、及びキャリッジモータドライバ83を備える。
受信部71は、ホスト装置51から印刷コマンドを受信してこれを図4に示した受信バッファ61に蓄積する。コマンド解釈部73は、受信バッファ61から印刷コマンドを順番に読み出し、これを解釈してその結果に応じ、例えばその印刷コマンドが1印刷行のイメージデータを送ってきたコマンドであるならば、その送られてきた1印刷行のY、M、C各色のイメージデータを、印刷ヘッド23へ転送できる形式に変換したり必要な補正を施すなどした上で各色用のイメージバッファ63Y,63M,63Cに書き込んだり、或いは、その印刷コマンドが次の紙送りを指示するものであるならば、紙送制御部81に紙送命令を与える、などの動作を行う。
各色のイメージ範囲検出部75Y,75M,75Cは、各色のイメージバッファ63Y,63M,63Cにそれぞれアクセスして、そこに格納されている1印刷行分の各色のイメージデータの開始アドレス(各色イメージの開始位置に相当する)と終了アドレス(各色イメージの終了位置に相当する)を検出し、その開始アドレスと終了アドレスを記憶する。印刷範囲決定部79は、3色のイメージ範囲検出部75Y,75M,75Cが記憶した3色のイメージデータの開始及び終了アドレスに基づいて、印刷ヘッド23へ各色イメージデータを転送する際にその各色イメージデータを各色イメージバッファ63Y,63M,63Cから読み出すべきアドレス範囲(以下、「読み出しアドレス範囲」といい、これは、印刷ヘッド23を実際に走行させて印刷を行うべき水平方向の「印刷範囲」に相当する。)を決定する。そして、印刷範囲決定部79は、その決定した「読み出しアドレス範囲」を各色のヘッドドライバ77Y,77M,77Cに指定してこれを起動すると共に、その決定した「読み出しアドレス範囲」に相当する水平方向(主走査方向)の「印刷範囲」を印印刷ヘッド23が連続移動するように、キャリッジモータドライバ83を介してキャリッジモータ69を起動し制御する。
各色のヘッドドライバ77Y,77M,77Cは、印刷ヘッド23が上記印刷範囲を連続移動している間、各色イメージバッファ63Y,63M,63Cの上記読出アドレス範囲からアドレス順に各色イメージデータを読み出して印刷ヘッド23の各色ヘッド部23Y,23M,23Cに転送することにより、各色ヘッド部23Y,23M,23Cに印刷動作を行わせる。
紙送制御部81は、コマンド解釈部73からの紙送命令に応答して、用紙25を垂直方向に送る。
以上の構成の下でのコントローラの動作を以下により具体的に説明する。
図6は、ホスト装置51からプリンタ100に送られて来る1印刷行分の印刷コマンドのセットの構成を示す。
図6に示すように、1印刷行分の印刷コマンドセットには、まず、各色のイメージデータを送ってくるイメージデータコマンドが3色分含まれる。1色分のイメージデータコマンドには、そのコマンドコード(図示せず)と、「色」を指定するパラメータと、水平方向(主走査方向)の「イメージ開始位置」を指定するパラメータと、「イメージデータ長」(イメージデータのデータ量)を指定するパラメータと、その色の「イメージデータ」それ自体とから構成される。この1色分のイメージデータコマンドの後に「キャリッジリターン」(CR)のコマンドが付く。この1色分のイメージデータコマンドとCRコマンドの組が、Y、M、Cの3色分繰り返される。その後に、次の印刷行の「垂直位置」(副走査方向の位置)を指定した紙送りコマンドが続く。以上で、1印刷行分の印刷コマンドのセットが構成される。
図6に示したような1印刷行分の印刷コマンドのセットがホスト装置51からプリンタ100に送り込まれると、プリンタ100のコマンド解釈部73がその受信した各コマンドを受信順に解釈していく。最初に、各色のイメージデータコマンドを解釈することで、コマンド解釈部73は、各色のイメージデータを各色のイメージバッファ63Y,63M,63Cに格納する。
図7は、1印刷行分の印刷コマンドセットの受信が終了し、コマンド解釈部73が3色の1印刷行分のイメージデータを3色のイメージバッファ63Y,63M,63Cに格納し終わったときの、イメージバッファ63Y,63M,63Cの状態を示す。
図7に示すように、各色のイメージバッファ63Y,63M、63Cは、水平方向の印刷可能全範囲(つまり、印刷ヘッド23が移動しながらイメージ形成することができる全移動範囲であり、例えば、第0桁〜第80桁。)分の記憶領域をそれぞれもつ。コマンド解釈部73は、各色のイメージデータコマンドを受けると、そのコマンドで指定された「イメージ開始位置」に対応する各色イメージバッファ63Y,63M、63Cのアドレス(以下、「イメージ開始アドレス」という)102Y,102M,102Cから、各色の1印刷行分のイメージデータの各色イメージバッファ63Y,63M,63Cへの格納を開始する。そして、上記イメージ開始アドレス102Y,102M,102Cにコマンドで指定された「イメージデータ長」を加えたアドレス(以下、「イメージ終了アドレス」という)103Y,103M,103Cで、各色イメージデータの格納が終了する。結果として、図7に示すように、各色イメージバッファ63Y,63M,63C内のイメージ開始アドレス102Y,102M,102Cからイメージ終了アドレス103Y,103M,103Cまでの記憶領域104Y,104M,104Cに、各色イメージデータが格納される。当然、各イメージバッファ63Y,63M,63C中のイメージ開始アドレス102Y,102M,102Cよりアドレスの小さい記憶領域105Y,105M,105Cと、イメージ終了アドレス103Y,103M,103Cよりアドレスの大きい記憶領域106Y,106M,106Cは、イメージデータが格納されていない空領域(ヌル領域)である。
このように各色イメージバッファ63Y,63M,63Cに各色の1印刷行分のイメージデータが格納されると、次に、各色のイメージ範囲検出部75Y,75M,75Cが、各色イメージバッファ63Y,63M,63Cにアクセスして、図8に示す空領域のスキャン操作を行う。
すなわち、図8に示すように、各色のイメージ範囲検出部75Y,75M,75Cは、各色イメージバッファ63Y,63M,63Cをイメージ開始アドレス102Y,102M,102Cからアドレス増方向へ、及びイメージ終了アドレス103Y,103M,103Cからアドレス減方向へスキャンして、各バッファに格納した各色イメージデータの両端部分に印刷の必要の無い空白のイメージデータ(ヌルデータ)が格納されている空領域(ヌル領域)が無いかチェックする。そのようなヌル領域があれば、そのヌル領域をイメージデータから除外して、実際に印刷の必要のある正味のイメージデータのイメージ開始アドレス107Y,107M,107Cとイメージ終了位置108Y,108M,108Cを確定する。確定したイメージ開始位置107Y,107M,107Cとイメージ終了位置108Y,108M,108Cの外側の記憶領域はヌルデータのみのヌル領域である。各色のイメージ範囲検出部75Y,75M,75Cは、確定した正味のイメージ開始アドレス107Y,107M,107Cとイメージ終了位置108Y,108M,108Cを記憶する。
次に、プリンタ100の印刷範囲決定部79が、各色のイメージ範囲検出部75Y,75M,75Cが記憶した正味のイメージ開始アドレス107Y,107M,107Cとイメージ終了位置108Y,108M,108Cに基づいて、図9に示すようにして、3色のイメージバッファ63Y,63M,63Cの読み出しアドレス範囲を決定する。
すなわち、図9に示すように、イメージ範囲検出部75Y,75M,75Cが記憶した3色の正味のイメージ開始アドレス107Y,107M,107Cを比較して、その中の最小のアドレスつまり正味のイメージデータの最先頭アドレス109(図示の例ではMのイメージ開始アドレス107M)を選択する。また、イメージ範囲検出部75Y,75M,75Cが記憶した3色の正味のイメージ終了アドレス108Y,108M,108Cを比較して、その中の最大のアドレスつまり正味のイメージデータの最後尾アドレス110(図示の例ではCのイメージ開始アドレス108C)を選択する。この最先頭アドレス109から最後尾アドレス110までのアドレス範囲が、イメージバッファ63Y,63M,63Cの読み出しアドレス範囲111となる。図9に示すように、この読み出しアドレス範囲111にはY、M、Cの3色の正味のイメージデータが完全に含まれているから、この読み出しアドレス範囲111のイメージデータ(正味のイメージデータと、その前又は後のヌルデータを含む)を印刷ヘッド23に転送すれば、正しくカラーイメージが形成できることになる。
以上のように読み出しアドレス範囲111(つまり、正味のイメージデータの最先頭アドレス109と最後尾アドレス110)を決定した後、印刷範囲決定部79は、その最先頭アドレス109と最後尾アドレス110を各色ヘッドドライバ77Y,77M,77Cに指定して、各色ヘッドドライバ77Y,77M,77Cを起動する。各色ヘッドドライバ77Y,77M,77Cは、各色イメージバッファ63Y,63M,63Cの読み出しアドレス範囲111(つまり、最先頭アドレス109から最後尾アドレス110までの範囲)からアドレス順に各色イメージデータを読み出して、各色ヘッド部23Y,23M,23Cに転送する。
このイメージデータの転送と同期して、印刷範囲決定部79は、最先頭アドレス109に対応する水平方向(主走査方向)の印刷開始位置113から、最後尾アドレス110に対応する水平方向の印刷終了位置114までの範囲115(つまり、上述した「印刷範囲」)を印刷ヘッド23が連続移動するように、キャリッジモータドライバ83を介してキャリッジモータ69を駆動し制御する。この場合、印刷開始位置113が決定できた時点で、まず、前の印刷行の終了位置で止まっている印刷ヘッド23を印刷開始位置113まで移動させ、その後に、上記イメージデータの転送と同期して印刷ヘッド23を印刷開始位置113から印刷終了位置114まで連続移動させる。結果として、印刷ヘッド23は、印刷開始位置113から印刷終了位置114まで連続移動しつつ、各色イメージバッファ63Y,63M,63Cの読み出しアドレス範囲111から転送されてきた3色のイメージデータに基づいて、用紙25上にカラーイメージを形成していく。
なお、双方向印刷を行う場合には、上に説明したデータ転送及びヘッド移動動作と、それとは逆方向の動作、つまり、最後尾アドレス110から最先頭アドレス109へ逆アドレス順にイメージデータを読み出し印刷ヘッド23へ転送しつつ、印刷終了位置114から印刷開始位置113へ印刷ヘッド23を連続移動させる動作とを、交互に行う。
以上のように、3色の正味のカラーイメージデータの最先頭アドレス109と最後尾アドレス110までの読み出しアドレス範囲111から、3色のイメージデータを読み出して印刷ヘッド23へ転送すると共に、その読み出しアドレス範囲111に対応する印刷範囲115を印刷ヘッド23が連続移動することにより、各色イメージデータの開始位置及び終了位置が色毎に異なっていても、正しくカラーイメージを印刷することができる。しかも、必要最低限の範囲だけ印刷ヘッド23を連続移動させるので1印刷行の印刷時間も短い。
こうして1印刷行の印刷が終わった後、プリンタ100のコマンド解釈部73は、次の印刷行の垂直位置を指定した紙送りコマンドに従って、用紙25上の次の印字行の垂直位置に印刷ヘッド23が位置するように、紙送り制御部81を介して紙送りモータ67を駆動して用紙25を垂直方向(副走査方向)に送る。なお、この紙送りは、次の印刷行の印印刷開始位置113へ印刷ヘッド23を移動させるときに、これと一緒に行ってもよい。
1つの印刷行の印刷が終了した後、次の印刷行の印刷のためにキャリッジの移動と紙送りをどのタイミングでどのように行うかについては、幾つものバリーエーションが考え得る。例えば、単方向印刷の場合であって、どの印刷行も同じ位置又は近い位置から印刷を開始すること可能性が高い場合、イメージデータの転送量が多い又はプリンタの処理速度が遅いなどの理由で1印刷行の印刷終了時点で次の印刷行のイメージデータが未だ準備できてなければ、その1印刷行の印刷終了後、すぐさま今印刷し終わった印刷行の開始位置へキャリッジを移動させるようにしてもよい。そうすると、次の印刷行のイメージデータが準備でき次第、即座に又は僅かな遅れだけで次行の印刷を開始することができる。その場合、キャリッジ移動時に次印刷行までの紙送り量が確定していれば、キャリッジ移動と同じに紙送りを行うことができる。また、キャリッジの移動先は、前行の開始位置ではなしに、0桁位置でもよい。そうすると、次行開始位置が異なっている場合の無駄なロジカルシークを無くすることが可能である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これらの実施形態はあくまで本発明の説明のための例示であり、本発明をこれら実施形態にのみ限定する趣旨ではない。従って、本発明は、上記実施形態以外の様々な形態でも実施することができるものである。例えば、図3(B)に示すように、各色のヘッド部23Y,23M,23Cが主走査方向に並んでいる場合には、各色ヘッド間の距離に相当するオフセットを、各色のヘッド部23Y,23M,23Cの駆動タイミング又は各色イメージバッファ63Y,63M,63Cからの読み出しアドレス範囲に適用する必要がある。
本発明が適用されるカラープリンタの印刷ヘッドを移動させるための機械構成を示す斜視図。 色毎にイメージデータの開始位置と終了位置が異なる例を示す説明図。 印刷ヘッドの正面図。 本発明の一実施形態にかかるカラープリンタのコントローラのハードウェア構成を示すブロック図。 同コントローラの機能的構成を示すブロック図。 1印刷行分の印刷コマンドのセットの構成を示す説明図。 1印刷行分のイメージデータが格納し終えた段階のイメージバッファの状態を示す説明図。 イメージバッファの空領域スキャンの様子を示す説明図。 読み出しアドレス範囲及び印刷範囲を決定する様子を示す説明図。
符号の説明
21…キャリッジ、23…印刷ヘッド、63…イメージバッファ、73…コマンド解釈部、75…イメージ範囲検出部、77…ヘッドドライバ、79…印刷範囲決定部、102…イメージ開始アドレス、103…イメージ終了アドレス、107…正味のイメージ開始アドレス、108…正味のイメージ終了アドレス、109…正味のイメージの最先頭アドレス、110…正味のイメージの最後尾アドレス、111…読み出しアドレス範囲、113…印刷開始位置、114…印刷終了位置、115…印刷範囲。

Claims (6)

  1. 印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドを主走査方向に移動させる移動機構と、
    1印刷行分の色別のイメージデータをそれぞれ記憶する複数のイメージバッファと、
    前記主走査方向における前記1印刷行の各色イメージの開始位置から終了位置までの範囲に対応する各色イメージバッファの記憶領域に、前記1印刷行分の各色イメージデータを格納するデータ格納手段と、
    前記各色イメージバッファ内に格納された前記各色イメージデータの開始アドレスと終了アドレスを検出し、そして、検出した前記開始アドレスのうちの最先頭アドレスと、検出した前記終了アドレスのうちの最後尾アドレスとを検出するアドレス検出手段と、
    検出した前記最先頭アドレスから前記最後尾アドレスまでのアドレス範囲に対応する前記主走査方向の位置範囲を前記印刷ヘッドが連続移動するように、前記移動機構を制御する移動制御手段と、
    前記各色イメージバッファの前記最先頭アドレスから前記最後尾アドレスまでの記憶領域から前記各色のイメージデータを読み出して、読み出したイメージデータを前記印刷ヘッドの連続移動に同期して前記印刷ヘッドに供給するヘッド駆動手段と、を備えたカラープリンタ。
  2. 前記アドレス検出手段は、前記各色イメージバッファ内に格納された前記各色イメージデータの両端部にヌル領域が存在するか調べ、存在する場合には前記ヌル領域を除外して各色の正味のイメージデータの開始アドレスと終了アドレスを確定し、確定した前記正味のイメージデータの開始アドレスから前記最先頭アドレスを決定し、確定した前記正味のイメージデータの終了アドレスから前記最後尾アドレスを決定する請求項1に記載のカラープリンタ。
  3. 前記移動制御手段は、1印刷行の印刷が終了したときに次の印刷行における前記印刷ヘッドを連続移動させる位置範囲が未だ決まっていない場合、前記1印刷行の印刷が終了した後に前記印刷ヘッドを所定の位置へ移動させるよう、前記移動機構を制御する請求項1記載のカラープリンタ。
  4. 印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを主走査方向に移動させる移動機構とを備えたカラープリンタの動作方法において、
    1印刷行分の色別のイメージデータの前記主走査方向における開始位置と終了位置を検出し、検出した開始位置の中の最先頭位置と、検出した終了位置の中の最後尾位置とを決定するステップと、
    前記最先頭位置から前記最後尾位置までの位置範囲を前記印刷ヘッドが連続移動するステップと、
    前記印刷ヘッドが前記各色イメージデータの前記開始位置から前記終了位置までを連続移動しているときに、前記各色イメージデータを用いて前記印刷ヘッドを駆動するステップとを備えたカラープリンタの動作方法。
  5. 前記最先頭位置から前記最後尾位置を決定するステップでは、前記1印刷行分の各色のイメージデータの両端部にヌル領域が存在するならば、前記ヌル領域を前記各色のイメージデータから除外することにより、各色の正味のイメージデータの開始位置と終了位置を確定し、確定した前記正味のイメージデータの開始位置の中から前記最先頭位置を決定し、確定した前記正味のイメージデータの終了位置の中から前記最後尾位置を決定する請求項4に記載の方法。
  6. 1印刷行の印刷が終了したときに次の印刷行における前記印刷ヘッドを連続移動させる範囲が未だ決まっていない場合、前記1印刷行の印刷が終了した後に前記印刷ヘッドを所定の位置へ移動させるステップを更に備える請求項4記載のカラープリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103057269A (zh) * 2009-07-31 2013-04-24 精工爱普生株式会社 流体喷射装置和流体喷射方法
CN103144456A (zh) * 2013-03-21 2013-06-12 无锡曼荼罗软件有限公司 一种在同一纸张上反复连续打印的方法及系统

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