JP2008099039A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外線カットフィルタを設けると、感度が低下し色再現性が低下してしまう。
【解決手段】撮像素子30は、赤外線成分も透過する複数色のカラーフィルタ10を介して、入射光を受ける。赤外線成分調整部42は、撮像素子30から供給された複数色の画像信号に対して、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を補正するために、それぞれ補正用の赤外線成分を加える。また、撮像素子30から供給された複数色の画像信号から、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を除去するため、それぞれ補正用の赤外線成分を減じる。制御部40は、赤外線成分を加える処理と赤外線成分を減じる処理を、所定の条件に応じて切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラー画像を撮像するための撮像装置および撮像方法に関する。
カラー画像を撮像することができるデジタルスチルカメラやデジタルムービーカメラが広く普及してきている。それらの撮像装置に搭載される撮像素子は、赤外線に対しても感度を持つため、入射光に赤外線が含まれている場合、その出力信号に可視光成分ばかりでなく赤外線による誤差成分も含まれることになり、その場合、色再現性が低下する。
これに対して、入射光に含まれる赤外線を除去するため、光学系に赤外線カットフィルタを使用する手法がある。ただし、赤外線カットフィルタは高価であり、光学系内に設置する必要があることから、光学系の設計に制約を与える。また、赤外線カットフィルタは、純粋に赤外線のみを除去することが難しく、可視光線の入力を減衰してしまう場合がある。その場合、撮像素子の感度を低下させ、色再現性を低下させてしまう。
これに対し、特許文献1は、赤外線カットフィルタを不要にしたカラー撮像装置を開示する。このカラー撮像装置は、撮像素子、赤外線受光素子を備え、撮像素子の出力信号より赤外線受光素子の出力信号を減算する。
特開平6−105319号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたカラー撮像装置では、可視光成分が少ない場合でも赤外線成分を減算することにより、感度を低下させてしまう。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、感度を調整しつつ、色再現性を向上させることができる撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の撮像装置は、赤外線成分を透過する複数色のカラーフィルタと、カラーフィルタを介して入射光を受ける撮像素子と、撮像素子の各色成分の出力信号に対して、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を補正するために補正用の赤外線成分を加える加算処理と、各色成分の出力信号から、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を除去するための減算処理と、を所定の条件に応じて切り替える制御部と、を備える。加算処理は、出力信号に含まれる赤外線成分が等しくなるよう補正用の赤外線成分を加えてもよい。「赤外線成分が等しくなる」とは、赤外線成分が実質的に等しい場合も含む。各色成分の出力信号に含まれる、赤外線成分とみなせる波長領域の分光感度の積分値の差が、それぞれの積分値の1/100以下であれば、赤外線成分が等しいとみなしてもよい。例えば、各色成分の出力信号において、分光感度特性における波長が700nm以上の成分の積分値の差が1/100以下であれば、赤外線成分が等しいとみなしてもよい。
この態様によると、所定の条件に応じて、各色成分の出力信号に含まれる赤外線成分を補正するために補正用の赤外線成分を加えたり、赤外線成分を減じたりすることにより、感度を調整しつつ、色再現性を向上させることができる。
制御部は、各色成分の出力信号から、撮像された画素の明るさを検出し、その明るさに応じて、加算処理と減算処理とを切り替えてもよい。「画素の明るさ」が所定の閾値を超えたとき減算処理を選択し、超えないとき加算処理を選択してもよい。これによれば、感度の低下を抑制しつつ、補正によるノイズ成分の増加を抑制することができる。
制御部は、各色成分の出力信号に含まれる可視光成分と、撮像素子で受けた赤外線成分との関係に応じて、加算処理と減算処理とを切り替えてもよい。「可視光成分」が「赤外線成分」より大きいとき減算処理を選択し、小さいとき加算処理を選択してもよい。「赤外線成分」を赤外線透過フィルタを介して受けてもよい。これによれば、感度の低下を抑制しつつ、補正によるノイズ成分の増加を抑制することができる。
制御部は、各色成分の出力信号から得られた輝度値が所定の閾値を超え、かつ撮像素子で受けた出力信号に含まれる赤外線成分より大きいとき、減算処理を選択してもよい。これによれば、より精度よく、感度の低下を抑制しつつ、補正によるノイズ成分の増加を抑制することができる。
各色成分の出力信号を増減してホワイトバランスをとり、かつ各色成分の出力信号に含まれる赤外線成分が等しくなるよう、各色成分の出力信号に補正用の第1赤外線成分を加えてもよい。各色成分の出力信号を増減してホワイトバランスをとり、かつ各色成分の出力信号に含まれる赤外線成分が等しくなるよう、各色成分の出力信号から補正用の第2赤外線成分を減じてもよい。これによれば、赤外線成分の補正後にホワイトバランス調整が行われることによる赤外線成分のずれを回避することができる。
赤外線透過フィルタを介して撮像素子で受けた赤外線成分に、各色成分の出力信号に含まれる赤外線成分を等しくするための係数を掛けて、補正用の第1赤外線成分を色成分ごとに求め、各色成分の出力信号に加えてもよい。赤外線透過フィルタを介して撮像素子で受けた赤外線成分に、各色成分の出力信号に含まれる赤外線成分を除去するための係数を掛けて、補正用の第2赤外線成分を色成分ごとに求め、各色成分の出力信号から減じてもよい。
本発明の別の態様は、撮像方法である。この方法は、赤外線成分を透過する複数色のカラーフィルタを介して、入射光を受ける撮像素子の各色成分の出力信号に対して、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を補正するために補正用の赤外線成分を加える加算処理と、各色成分の出力信号から、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を除去するための減算処理と、を所定の条件に応じて切り替える。
この態様によると、所定の条件に応じて、各色成分の出力信号に含まれる赤外線成分を補正するために補正用の赤外線成分を加えたり、赤外線成分を減じたりすることにより、感度を調整しつつ、色再現性を向上させることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、感度を調整しつつ、色再現性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態における撮像装置100の構成を示す図である。カラーフィルタ10、赤外線透過フィルタ20、撮像素子30および制御部40を備える。カラーフィルタ10は、入射光を複数の色に分解して撮像素子30に供給する。3原色フィルタで構成する場合、赤Rを透過するフィルタ、緑Gを透過するフィルタおよび青Bを透過するフィルタの3種類のフィルタを用いて、例えばベイヤ配列する。
また、補色フィルタで構成する場合、イエローYe、シアンCyおよびマゼンダMgに分解する。または、イエローYe、シアンCyおよびグリーンGrに、もしくはイエローYe、シアンCy、マゼンダMgおよびグリーンGrに分解する。カラーフィルタ10は、赤外線カットフィルタを備えていないため、上述したように可視光成分に加えて、赤外線成分も透過する。
赤外線透過フィルタ20は、赤外線成分を透過し、撮像素子30に供給する。撮像素子30は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサで構成される。色ごとに一枚のイメージセンサを設けて、各色の画像を合成してもよいし、ベイヤ配列されたカラーフィルタ10からの入射光を受け、周辺画素の出力を用いた補間演算を行い、カラー画像を生成してもよい。
撮像素子30は、カラーフィルタ10を透過した複数のカラー成分を受光する領域に加え、赤外線透過フィルタ20を透過した赤外線成分を受光する領域を持つ。撮像素子30は、受光したカラー成分を光電変換して生成した複数色の画像信号および受光した赤外線成分を光電変換して生成した信号(以下、IR信号と表記する。)を制御部40に供給する。
制御部40は、赤外線成分調整部42、ホワイトバランス調整部44、切替部46、条件判定部48および条件テーブル50を含む。制御部40は、ハードウエア的には、任意のDSP、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。なお、図1には本実施形態の説明に必要な限度の機能ブロックを描いており、その他の一般的な機能は省略してある。
赤外線成分調整部42は、撮像素子30から供給された複数色の画像信号にそれぞれ補正用の赤外線成分を加える(以下、加算処理という)。または、撮像素子30から供給された複数色の画像信号からそれぞれ補正用の赤外線成分を減じる(以下、減算処理という)。加算処理を行うか、減算処理を行うか、または赤外線成分の調整を行わないかは、切替部46から指定される。赤外線成分調整部42は、補正用の赤外線成分をIR信号に所定の係数を掛けて生成する。所定の係数は、加算処理の場合と減算処理の場合とで異なる。また、切替部46からの指示により、加算処理で使用すべき補正用の赤外線成分および減算処理で使用すべき補正の赤外線成分の少なくとも一方を複数生成してもよい。赤外線成分調整部42は、補正用の赤外線成分を生成する際、各色の画像信号に含まれる赤外線成分が実質的に等しくなうよう、それぞれ生成する。
ホワイトバランス調整部44は、色温度が異なる光源状態でも、白色を正確に白く映し出すように補正する。そのために、撮像素子30の各色の入射光に対する感度を調整する。具体的には、赤Rの画像信号、緑Gの画像信号および青Bの画像信号の大きさを増減して、それらを合成して白色を生成する際の各画像信号の割合を調整する。なお、ホワイトバランス調整部44は本実施形態の必須要素でなく、ホワイトバランス調整を行わない態様も有効である。
切替部46は、条件判定部48による判定結果に応じて、加算処理を行うか、減算処理を行うか、または赤外線成分の調整を行わないかを赤外線成分調整部42に指定する。また、上記判定結果に応じて、複数の補正用の赤外線成分から一つを選択する場合、どの補正用の赤外線成分を使用するか指定する。
条件判定部48は、撮像素子30から供給された複数色の画像信号およびIR信号の少なくとも一方から、条件判定用の信号を生成する。例えば、赤Rの画像信号、緑Gの画像信号および青Bの画像信号を撮像素子30から受けて、RGB空間からYUV空間に変換する。ここで、Yは輝度信号、Uは青の差分信号、Vは赤の差分信号を示す。条件判定部48は、条件判定用の信号として輝度信号Yを生成する。これにより、撮像された画素および画像の明るさを容易に検出することができる。
カラーフィルタ10は赤外線成分を除去しないため、撮像素子30から受ける赤Rの画像信号、緑Gの画像信号および青Bの画像信号には、可視光成分に加えて赤外線成分も含まれる。条件判定部48は、カラーフィルタ10を介して入射した赤外線成分を含む可視光成分とIR信号から得られる赤外線成分との関係を示す信号を、条件判定用の信号とすることができる。例えば、上記可視光成分と上記赤外線成分との大小関係を示す信号であってもよいし、両者の差分を示す信号であってもよいし、両者の比を表す信号であってもよい。
条件判定部48は、条件テーブル50を参照して、上記条件判定用の信号を基に赤外線成分調整処理の種別を選択し、切替部46に指定する。条件テーブル50は、上記判定用の信号と赤外線成分調整処理の種別とを関連付けて記述する。条件テーブル50の具体例については後述する。
以下、本実施形態に係る撮像装置100の動作を説明する前提として、加算処理の一例について説明する。この例は、赤R透過フィルタ、緑G透過フィルタ、青B透過フィルタおよび赤外線IR透過フィルタを用いる例である。
図2は、撮像素子の3原色フィルタおよび赤外透過フィルタを透過した入射光に対する分光感度特性の一例を示す図である。図2に示すように、当該撮像素子は3原色フィルタおよび赤外透過フィルタを透過した入射光に対して分光感度1を持つ。本実施形態におけるカラーフィルタは、赤外線成分を除去しないため、赤外線領域の波長に対しても感度をもつ。そこで、3原色の各カラーフィルタを透過した入射光の赤外線領域の波長に対する感度が実質的に等しくなるよう、上記撮像素子の各色の出力信号を補正する。
図3は、撮像素子の3原色フィルタを透過した入射光に対する補正後の分光感度特性の一例を示す図である。図3に示すように、当該撮像素子は3原色フィルタを透過した入射光に対して分光感度2を持つように補正された。この補正を行うために、当該撮像素子の赤色の出力信号R、緑色の出力信号Gおよび青色の出力信号Bに下記式1〜3が適用される。
R2=α*R+β*IR ・・・(式1)
G2=γ*G+δ*IR ・・・(式2)
B2=ε*B+ζ*IR ・・・(式3)
上記式1〜3の各係数(α〜ζ)は、ホワイトバランスがとれた状態で各色の出力信号に含まれる赤外線成分の値が実質的に等しくなるように決定される。係数α、係数γおよび係数εは、ホワイトバランスを合わせるための係数であり、係数β、係数δおよび係数ζは、各色の出力信号に含まれる赤外線成分の値を実質的に等しくするための係数である。なお、係数β、係数δおよび係数ζは、正の値または零をとる。これらの係数は、設計者がシミュレーションや実験により導出することができる。
図2および図3の例では、赤色の出力信号R、緑色の出力信号Gおよび青色の出力信号Bは、下記式4〜6により補正後の赤色の出力信号R2、緑色の出力信号G2および青色の出力信号B2に変換される。
R2=1.3*R ・・・(式4)
G2=G+0.65IR ・・・(式5)
B2=1.55*B ・・・(式6)
図3にて、領域aはホワイトバランスがとれている状態を示し、領域bは赤外線成分の積分値が実質的に等しくなっている状態を示す。
次に、減算処理について説明する。減算処理も加算処理と同様に、式1〜3が適用される。減算処理の場合、各色の出力信号に含まれる赤外線成分を除去するために、各色の出力信号のうち少なくとも一つの信号から赤外線成分を減じる。よって、係数β、係数δおよび係数ζは、負の値または零をとる。もちろん、減算処理とともに、ホワイトバランスを調整してもよい。なお、各色の出力信号に含まれる赤外線成分を実質的に等しくするために、各色の出力信号のうち少なくとも一つの信号から赤外線成分を減じてもよい。この場合、各色の出力信号に赤外線成分が残る。
なお、加算処理および減算処理のいずれにおいても、係数β、係数δおよび係数ζの組合せは一つと限らない。基本的には、加算または減算する値が最も小さい組合せを使用するが、輝度値が非常に小さく、感度を高くしたい場合などには、加算する値が大きくなる組合せを使用してもよい。
次に、本実施形態の実施例1について説明する。実施例1は、輝度信号Yの値に応じて、加算処理するか減算処理するかを切り替える例である。
図4は、実施例1に係る条件テーブル50aを示す。条件テーブル50aは、輝度信号Yを基に二分された画素の明るさと、赤外線成分調整処理の種別とを関連付ける。条件判定部48は、上述した手法を用いて、条件判定用の信号として輝度信号Yを生成する。そして、輝度信号Yの値が所定の閾値を超えるか否か判定する。所定の閾値を超えた場合、明るい画素と判定し、所定の閾値以下の場合、暗い画素と判定する。なお、所定の閾値には、設計者がシミュレーションや実験により求めた値を設定することができる。
図4に示した条件テーブル50aは、明るい画素の場合、減算処理を選択し、暗い画素の場合、加算処理を選択する。切替部46は、条件判定部48による判定結果に基づいて、赤外線成分調整部42に加算処理または減算処理を実行するよう指定する。
なお、条件判定部48は、加算処理または減算処理のいずれかに決定した後、輝度信号Yの値と所定の閾値との差分に応じて、加算または減算する値の程度を決定してもよい。例えば、加算処理において上記式1〜3の係数β、係数δおよび係数ζの組合せを複数種類設定してある場合、輝度信号Yの値が所定の閾値より小さくなるほど、係数β、係数δおよび係数ζが大きくなる組合せを選択する。また、減算処理においても同様に係数β、係数δおよび係数ζの組合せを複数種類設定してある場合、輝度信号Yの値が所定の閾値より大きくなるほど、係数β、係数δおよび係数ζが大きくなる組合せを選択する。
また、条件判定部48は、輝度信号Yの値と所定の閾値との差分が所定の設定値より小さい場合、加算処理または減算処理のいずれも実行しない状態を選択してもよい。
以上説明したように実施例1によれば、感度を調整しつつ、色再現性を向上させることができる。すなわち、暗い場所で撮像された画素に対しては赤外線成分を加えることにより、感度を向上させながら、色のバランスを調整することができる。また、明るい場所で撮像された画素に対しては赤外線成分を減じることにより、加える場合よりノイズ成分の増大を抑制しながら、色のバランスを調整することができる。
また、判定結果に応じて、加算または減算すべき赤外線成分の程度を変えることにより、所望の範囲に感度を設定することができる。また、赤外線成分を補正する際にホワイトバランスも調整する場合、後の画像処理でホワイトバランス調整が行われる場合に、赤外線成分の調整が無効になる事態を回避することができる。
次に、本実施形態の実施例2について説明する。実施例2は、カラーフィルタ10を介して入射した可視光成分とIR信号から得られる赤外線成分との大小関係に応じて、加算処理するか減算処理するかを切り替える例である。
図5は、実施例2に係る条件テーブル50bを示す。条件テーブル50bは、上記大小関係と、赤外線成分調整処理の種別とを関連付ける。条件判定部48は、上述した手法を用いて、条件判定用の信号として輝度信号Yを生成する。この輝度信号Yには可視光成分に加えて赤外線成分も含まれる。条件判定部48は、この可視光成分とIR信号から得られる赤外線成分との大小関係を判定する。
図5に示した条件テーブル50bは、上記輝度信号Yに含まれる可視光成分が上記赤外線成分より大きい場合、減算処理を選択し、小さい場合、加算処理を選択する。切替部46は、条件判定部48による判定結果に基づいて、赤外線成分調整部42に加算処理または減算処理を実行するよう指定する。
なお、条件判定部48は、加算処理または減算処理のいずれかに決定した後、上記輝度信号Yに含まれる可視光成分と上記赤外線成分との差分に応じて、実施例1と同様に、加算または減算する値の程度を決定してもよい。また、条件判定部48は、実施例1と同様に、輝度信号Yに含まれる可視光成分の値と所定の閾値との差分が所定の設定値より小さい場合、加算処理または減算処理のいずれも実行しない状態を選択してもよい。
以上説明したように実施例2によれば、感度を調整しつつ、色再現性を向上させることができる。すなわち、可視光成分が赤外線成分より少ない場合、赤外線成分を加えることにより、感度を向上させながら、色のバランスを調整することができる。また、可視光成分が赤外線成分より多い場合、赤外線成分を減じることにより、色のバランスを調整することができる。
次に、本実施形態の実施例3について説明する。実施例3は、実施例1および実施例2で説明した条件を複合して判定する例である。
図6は、実施例3に係る条件テーブル50cを示す。条件テーブル50cは、輝度信号Yに含まれる可視光成分の絶対値、および輝度信号Yに含まれる可視光成分とIR信号から得られる赤外線成分との大小関係の組合せと、赤外線成分調整処理の種別とを関連付ける。条件テーブル50cは、上記輝度信号Yが上記所定の閾値を超え、かつ上記輝度信号Yに含まれる可視光成分が上記赤外線成分より大きい場合、減算処理を選択する。その他の組合せでは、加算処理を選択する。切替部46は、条件判定部48による判定結果に基づいて、赤外線成分調整部42に加算処理または減算処理を実行するよう指定する。
図7は、実施例3に係る撮像装置100の動作を示すフローチャートである。まず、条件判定部48は、上述した手法を用いて、条件判定用の信号として輝度信号Yに含まれる可視光成分を生成する(S10)。条件判定部48は、生成した輝度信号Yに含まれる可視光成分の絶対値と上記所定の閾値とを比較する(S12)。当該輝度信号Yに含まれる可視光成分の絶対値が上記所定の閾値以下の場合(S12のN)、加算処理を選択する(S16)。当該輝度信号Yに含まれる可視光成分の絶対値が上記所定の閾値を超える場合(S12のY)、条件判定部48は、生成した輝度信号Yに含まれる可視光成分と赤外線成分とを比較する(S14)。
当該輝度信号Yに含まれる可視光成分が赤外線成分より大きい場合(S14のY)、減算処理を選択する(S18)。当該輝度信号Yに含まれる可視光成分が赤外線成分以下の場合(S14のN)、加算処理を選択する(S16)。
なお、条件判定部48は、加算処理または減算処理のいずれかに決定した後、上記輝度信号Yに含まれる可視光成分の絶対値と上記所定の閾値との差分に応じて、実施例1と同様に、加算または減算する値の程度を決定してもよい。また、条件判定部48は、実施例1と同様に、輝度信号Yに含まれる可視光成分の絶対値と所定の閾値との差分が所定の設定値より小さい場合、加算処理または減算処理のいずれも実行しない状態を選択してもよい。
以上説明したように実施例3によれば、明るい場所でも暗い場所でも、赤外線成分が多くても少なくとも、感度よく撮像することができる。また、赤外線カットフィルタを使用せずとも色再現性を向上させることができる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能である。また、そうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例2にて、カラーフィルタ10を介して入射した可視光成分とIR信号から得られる赤外線成分との差分や、両者の比を判定用の信号とした場合、所定の閾値と比較する必要がある。これらの閾値も設計者がシミュレーションや実験により求めた値を設定することができる。
本発明の実施形態における撮像装置の構成を示す図である。 撮像素子の3原色フィルタおよび赤外透過フィルタを透過した入射光に対する分光感度特性の一例を示す図である。 撮像素子の3原色フィルタを透過した入射光に対する補正後の分光感度特性の一例を示す図である。 実施例1に係る条件テーブルを示す図である。 実施例2に係る条件テーブルを示す図である。 実施例3に係る条件テーブルを示す図である。 実施例3に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 カラーフィルタ、 20 赤外線透過フィルタ、 30 撮像素子、 40 制御部、 42 赤外線成分調整部、 44 ホワイトバランス調整部、 46 切替部、 48 条件判定部、 50 条件テーブル、 100 撮像装置。

Claims (5)

  1. 赤外線成分を透過する複数色のカラーフィルタと、
    前記カラーフィルタを介して入射光を受ける撮像素子と、
    前記撮像素子の各色成分の出力信号に対して、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を補正するために補正用の赤外線成分を加える加算処理と、前記各色成分の出力信号から、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を除去するための減算処理と、を所定の条件に応じて切り替える制御部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記各色成分の出力信号から、撮像された画素の明るさを検出し、その明るさに応じて、前記加算処理と前記減算処理とを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記各色成分の出力信号に含まれる可視光成分と、前記撮像素子で受けた赤外線成分との関係に応じて、前記加算処理と前記減算処理とを切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御部は、前記各色成分の出力信号から得られた輝度値が所定の閾値を超え、かつ前記撮像素子で受けた赤外線成分より大きいとき、前記減算処理を選択することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 赤外線成分を透過する複数色のカラーフィルタを介して、入射光を受ける撮像素子の各色成分の出力信号に対して、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を補正するために補正用の赤外線成分を加える加算処理と、前記各色成分の出力信号から、それらの出力信号に含まれる赤外線成分を除去するための減算処理と、を所定の条件に応じて切り替えることを特徴とする撮像方法。
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