JP2008098710A - デジタル放送受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル放送受信機内で復号した輝度データと色差データを1フレーム格納するフレームメモリに書き込む解像度の切替えと読み出し及び表示タイミングの切替えとで、若干の時間差が生じ、意図しない映像が切り替わり時に一瞬表示されることがある。
【解決手段】フレームメモリのメモリ領域を輝度信号データ用領域M1と色差信号データ用領域M2とに2分割する。解像度切り替わり時には領域M1に高解像度で黒の輝度信号データを書き込み、領域M2には高解像度で無彩色の色差信号データを書き込む。これにより、解像度切り替わり時に、データ書き込み前に標準解像度での読み出しが行われた場合でも、領域M5から標準解像度の輝度信号データが読み出され、領域M6から標準解像度の無彩色色差信号データが読み出されるので画面全体は黒色となり画像の乱れを回避できる。使用しない領域M7、M8はIP変換処理等の作業領域として用いることができる。
【選択図】図11

Description

本発明はデジタル放送受信機に係り、特に高解像度映像や標準解像度映像、あるいは順次走査映像や飛び越し走査映像など映像方式の異なるデジタル放送映像を、場合に応じた解像度で映像再生することが可能なデジタル放送受信機に関するものである。
近年普及している放送衛星(BS;Broadcasting Satellite)あるいは通信衛星(CS;Communication Satellite)を利用した衛星放送や、地上放送による地上波デジタルテレビ放送などのデジタル放送では、数多くのチャンネルが存在する。従って、このデジタル放送を受信するデジタル放送受信機のユーザは、数多くのチャンネルの中から好みに応じたチャンネルを選局してコンテンツを視聴しながら楽しむことができる。
また、デジタル放送では、映像は音声や他のデータと共に重畳化及び高効率符号化されたデータとして放送されるので、それを受信したデジタル放送受信機は、上記データから映像や音声、その他のデータを抽出して復号化し、そのコンテンツに適した形式で提示する。映像データは、必ずしも全て同じ映像方式とは限らず、いくつかの種類の映像方式である場合がある。更にその映像の解像度は、必ずしも表示する解像度と同じわけではなく、受信機側で引き伸ばし処理を行うことを想定して、やや低めの解像度で送信することもある。
これらのような形式の映像を受信した場合、デジタル放送受信機は取得した映像データに対して必要に応じて引き伸ばし処理を施した後に画面表示する。このようにして引き伸ばした後の表示解像度は、大きく分けて1920ドット×1080行および720ドット×480行の2通りがある。一般に、前者を高解像度映像と呼び、後者を標準解像度映像と呼ぶ。
このように、コンテンツによって解像度が異なる映像を、それに応じて表示するようなデジタル放送受信機においては、復号処理によって得られた映像データを一旦、フレームメモリと呼ぶメモリデバイスに記憶させた後、その映像データを表示時のフレームレートに従ってフレームメモリから読み出して表示する。
高効率符号化されたデジタル映像データを復号化して表示するシステムにおけるフレームメモリとしては、復号化された画像データを1フレーム分格納し、その格納した画像データを1ライン単位で出力して画像表示装置へ出力することに関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−99841号公報
このフレームメモリに映像を一時蓄積する形式として、一般にY信号(輝度)データとC信号(色差)データとに分けて蓄積する形式がとられる。更にC信号は青方向の色差信号C及び赤方向の色差信号Cとに分けられる。これらのデータは映像を構成する点(ドット)毎に存在し、その組成については幾つかの形式がある。例えば、水平方向に720ドットの映像データに対して輝度信号データが720個、色差信号データがC及びCそれぞれ360個ずつの形式は4:2:2形式と呼ばれ、デジタルテレビ用のデータ形式として主に用いられる。
このような形式でフレームメモリに上記データを蓄積する場合、映像解像度が高解像度の場合も標準解像度の場合も共通の領域に書き込む。その後、例えば標準解像度の映像を表示する時は、画面はそのフレームレートに合わせた水平及び垂直同期信号に乗せて、また順次走査方式か飛び越し走査方式かに合わせて、順次メモリから映像データを読み出して映像データを表示する。
すなわち、デジタル放送受信機が上記標準解像度の映像データが書き込まれたフレームメモリから、水平方向にある行の720ドットの映像データを読み出した後、次の行も同様に720ドット読み出すといった動作を480行分繰り返しながら、デジタル−アナログ変換して標準解像度の画像を画面上に表示した後、今度はデジタル放送受信機が高解像度の番組を受信した場合、高解像度の映像データが書き込まれたフレームメモリから、水平方向に例えば1920ドット分読み出した後、次の行も同様に1920ドット読み出すといった動作を、例えば1080行分繰り返しながら、画面はそれに合わせた水平及び垂直同期信号に乗せて高解像度の映像データを表示しようとする。
ところが、上記のようにそれまで標準解像度映像を表示していて、次に高解像度映像を表示しようとする時、復号化装置側でフレームメモリに書き込む解像度の切替えと、表示する側でのフレームメモリ読み出し及び読み出したデータの表示タイミングの切替えとで、若干の時間差が生じることがある。すなわち、フレームメモリに書き込む形式が標準解像度映像向けのまま同期信号だけが高解像度用に切替わることや、あるいは逆のことが起こり得る。そのような場合、たとえフレームメモリ全領域を黒色表示になるように塗り潰しても、始めの一瞬の間、実際に表示される映像は意図しない映像になってしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、映像表示を、前記のような異なる解像度間で切り替える時に、フレームメモリの書き込み動作と表示側の読み出し動作との若干の切替タイミングのずれからくる、意図しない映像表示を回避し得るデジタル放送受信機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、複数種類の解像度のうちいずれか一の解像度の映像データを含むデジタル放送信号を選局受信し、その選局受信したデジタル放送信号中の映像データを復号することにより得られた輝度信号データ及び色差信号データをフレームメモリに蓄積した後、フレームメモリから輝度信号データ及び色差信号データを読み出して表示するデジタル放送受信機において、複数種類の解像度の映像データのうち、最も高解像度の映像データを復号して得られた輝度信号データ及び色差信号データを少なくとも1フレーム分蓄積できるように、フレームメモリのメモリ領域を輝度信号データ用領域と色差信号データ用領域とに固定的に分割し、分割した輝度信号データ用領域の一部又は全部に、選局受信したデジタル放送信号中の映像データを復号して得た輝度信号データを蓄積すると共に、分割した色差信号データ用領域の一部又は全部に、映像データを復号して得た色差信号データを蓄積し、輝度信号データ用領域及び色差信号データ用領域から、それぞれ蓄積されている輝度信号データ及び色差信号データを表示時のフレームレートに従って読み出すデータ書き込み・読み出し手段と、データ書き込み・読み出し手段により輝度信号データ用領域に、複数種類の解像度のうち最高解像度以外の解像度の輝度信号データが蓄積され、かつ、色差信号データ用領域に、最高解像度以外の解像度の色差信号データが蓄積されているときは、輝度信号データ用領域の空き領域と、色差信号データ用領域の空き領域とを、所定の信号処理のための作業領域として使用する処理手段と、再選局によって、現在復号中の映像データが、一の解像度の第1の映像データから、一の解像度以外の解像度の第2の映像データに切り換わるときは、第1の映像データを復号して得た輝度信号データ及び色差信号データの輝度信号データ用領域及び色差信号データ用領域への蓄積を終了した後に、輝度信号用データ領域の全域に第1の所定レベルを有するデータを蓄積すると共に、色差信号用データ領域の全域に第2の所定レベルを有するデータを蓄積し、その後、第2の映像データを復号して得た輝度信号データ及び色差信号データの輝度信号用データ領域及び色差信号データ用領域への蓄積を開始する所定データ蓄積手段とを有することを特徴とする。
この発明では、再選局によりデジタル放送信号中の一の解像度の第1の映像データから、一の解像度以外の解像度の第2の映像データに切り換わるときは、第1の映像データを復号して得た輝度信号データ及び色差信号データの輝度信号データ用領域及び色差信号データ用領域への蓄積を終了した後に、輝度信号用データ領域の全域に第1の所定レベルを有するデータを蓄積すると共に、色差信号用データ領域の全域に第2の所定レベルを有するデータを蓄積し、その後、第2の映像データを復号して得た輝度信号データ及び色差信号データの輝度信号用データ領域及び色差信号データ用領域への蓄積を開始するようにしたため、フレームメモリに書き込む解像度の切替えと、表示する側でのフレームメモリ読み出し及び読み出したデータの表示タイミングの切替えとで、若干の時間差が生じても、常に輝度信号データ用領域からは第1の所定レベルを有する輝度データを読み出し、色差信号データ用領域からは第2の所定レベルを有する色差信号データを読み出すことができる。
また、この発明では、輝度信号データの蓄積範囲以外の輝度信号データ用領域の空き領域と、色差信号データの蓄積範囲以外の色差信号データ用領域の空き領域とを、所定の信号処理のための作業領域として使用するようにしたため、所定の信号処理として例えばエッジ強調処理や飛び越し走査方式から順次走査方式への変換(IP変換)処理を行うときに上記のフレームメモリ内の空き領域を利用できる。
本発明によれば、フレームメモリに書き込む解像度の切替えと、表示する側でのフレームメモリ読み出し及び読み出したデータの表示タイミングの切替えとで、若干の時間差が生じても、常に輝度信号データ用領域からは第1の所定レベル(例えば黒データ)の輝度データを読み出し、色差信号データ用領域からは第2の所定レベル(例えば無彩色レベル)の色差信号データを読み出すことができるようにしたため、デジタル放送信号の異なる解像度のコンテンツの間で映像再生開始や停止に伴い、フレームメモリの書き込み動作と表示側の読み出し動作との若干の切替タイミングのずれから、意図しない映像が表示される現象を防止し、画面の乱れのない画面全領域が所定の色相(例えば、黒色)の映像とすることができる。
また、本発明によれば、エッジ強調処理や飛び越し走査方式から順次走査方式への変換(IP変換)処理を行うときに上記のフレームメモリ内の空き領域を使用できるようにしたため、メモリ容量を削減できる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になるデジタル放送受信機の一実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態のデジタル放送受信機17は、図1に示すように、アンテナ1で受信したデジタル放送電波を復調及びデジタル化して放送データを得るチューナ2と、デジタル化された放送データを、圧縮符号化された放送映像デジタルデータと圧縮符号化された放送音声デジタルデータとに分離して送出する多重分離部3と、圧縮符号化された放送映像デジタルデータを伸張して復号する放送映像データ復号部4と、圧縮符号化された放送音声デジタルデータを伸張して復号する放送音声データ復号部8と、復号された放送映像デジタルデータとメニュー画面データやデータ放送コンテンツに含まれるグラフィックスデータとを重畳するグラフィックス映像ミックス部6と、不揮発性メモリ12または作業メモリ14の音声データを再生する効果音再生部5と、復号された放送音声デジタルデータと効果音再生部5で取得された内蔵音データまたはデータ放送コンテンツに含まれるコンテンツ音声データとを合成する音声合成部9と、重畳された映像データを出力する映像出力部7と、合成された音声データを出力する音声出力部10と、チューナ2から音声出力部10までの各構成部とバス16を介して接続され、これらの構成部を制御する中央処理装置(CPU)13とを有する。
CPU13には、さらにCPU13が上記の各構成部を制御するためのソフトウェアを格納するプログラムメモリ15と、番組選局の履歴や個人情報、記憶すべき設定情報、内蔵音データ、メニュー画面データ、そしてテレビ画面に表示するためのリモコン上の各ボタンを表す画像データなどを格納する不揮発性メモリ12と、CPU13が制御処理を行う際に使用する作業メモリ14と、リモコンから送信される赤外線によりコマンドを取得するリモコンI/F(インタフェース)11とが双方向のバス16により接続されている。
ここで、本実施の形態は、図1に示すような構成のデジタル放送受信機において、映像復号部4に特徴があり、映像出力が高解像度映像及び標準解像度映像双方の方式で表示可能であるようなシステム機器に対してなされたものである。
次に、本実施の形態におけるデジタル放送受信機において、デジタル放送電波が受信された時の動作について説明する。まず、チューナ2においてアンテナ1から受信されたデジタル放送電波から所望の放送局の放送電波が選局受信されて放送データに変換される。この放送データは、多重分離部3において圧縮符号化された放送映像データと圧縮符号化された放送音声データとに分離される。分離された圧縮符号化放送映像データは映像データ復号部4に供給され、圧縮符号化放送音声データは音声データ復号部8に供給される。
映像データ復号部4では、圧縮符号化された放送映像データを復号する。この復号放送映像データは、不揮発性メモリ12から取得したメニュー画面データや受信したデータ放送コンテンツに含まれるグラフィックスデータがグラフィックス映像ミックス部6で重畳され、映像出力部7から出力される。受信した放送データ中のグラフィックスデータは、実際にはBML(Broadcast Markup Language)文書と呼ばれる記述言語で構成される。BML文書は映像や音声と共に多重化されて放送され、あるいはBML文書単独で放送される場合もある。デジタル放送受信機17内のCPU13は、このBML文書を解析してその内容に従いグラフィックス画面を作成し、グラフィックス映像ミックス部6で映像や音声に同期させて重畳し、映像出力部7から出力する。
ここで、映像復号部4は図2に示すように、映像復号装置41とフレームメモリ42から構成される。圧縮符号化された放送映像データは映像復号装置41で放送映像データに復号された後、グラフィックス映像ミックス部6に渡される前に、一時的にフレームメモリ42に蓄積される。その後映像の表示タイミングに応じてフレームメモリ42内に蓄積された放送映像データが読み出され、グラフィックス映像ミックス部6へ送り込まれる。
次に、高解像度映像を再生し、次に標準解像度映像を再生する場合の映像復号部4からグラフィックス映像ミックス部6に映像データが渡されるまでのフレームメモリ42への書き込み処理側から見た流れを図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、高解像度映像データの再生処理が開始されると(ステップS1)、CPU13側から再生停止命令を受信するまでの間、映像復号装置41により高解像度映像データの再生処理(復号化処理)を継続する(ステップS2のNO)。復号化された高解像度映像データはフレームメモリ42に蓄積される。映像復号部4がCPU13側から再生停止命令を受信すると(ステップS2のYES)、映像復号化装置41での映像再生処理(復号化処理)を停止し(ステップS3)、フレームメモリ42をクリアする(ステップS4)。このクリアするという処理は、表示される映像がすべて黒となるようにデータを書き込む処理とする。この処理はそれまで表示していた映像を隠すものであれば、他の色でも特に構わない。
その後、CPU13からの再生要求を待ち(ステップS5)、再生要求を受信したところで、例えば今度は標準解像度の映像再生要求がCPU13から映像復号部4に来たとすれば、映像復号装置41が標準解像度映像データの再生処理(復号化処理)を開始する(ステップS6)。以降、同様の処理を繰り返す。
この一連の処理の流れの中で、映像再生中は、映像復号化装置41の復号化処理出力である放送映像データがフレーム単位でフレームメモリ42に書き込まれ、順次更新する。そのフレームメモリ42の読み出し側では、表示するタイミングに応じてフレーム単位で放送映像データを読み出して表示し、テレビ画面を見ている側から滑らかな動画として見えるようにする。
このフレームメモリ42に対しては、映像復号装置41から出力される放送映像データが高解像度映像データであるときは、その高解像度映像データ中の輝度信号データ(以下、輝度データともいう)及び色差信号データ(以下、色差データともいう)を、図4(a)のような領域分けに従って書き込むようにする。すなわち、図4(a)に示すように、フレームメモリ42の読み書き領域(フレームメモリ領域)を輝度信号データ用領域M1と色差信号データ用領域M2とに等分して、そのそれぞれの領域M1、M2に輝度データ及び色差データを書き込み、その後映像の表示タイミングに応じて輝度データ及び色差データを読み出し、グラフィックス映像ミックス部6へ送り込む。
一方、映像復号装置41から出力される放送映像データが標準解像度映像のように、データ量の少ない映像データであるときは、その標準解像度映像データ中の輝度データ及び色差データを、図4(b)に示すようにフレームメモリ42の領域M3、M4にそれぞれ書き込む。
しかし、図4(b)に示すように標準解像度映像データをフレームメモリ42に書き込み、そしてその書き込んだ領域を読み出して、映像出力部7に映像データを送り出す動作を実行した後に、今度は高解像度映像データの表示を実行しようとする際、次のようなことが起こり得る。
標準解像度映像データをフレームメモリ42に書き込む状態から高解像度映像データを書き込む状態に移る前に、フレームメモリ42を読み出して映像出力部7へ送り出す処理が高解像度映像データとして読み出す動作になってしまった場合、フレームメモリ42に対する映像データの書き込み範囲と読み出し範囲との関係は図5(a)のように、フレームメモリ42の領域M3とM4に前回表示時の標準解像度映像データ中の輝度データ及び色差データがまだ記憶されている状態で、領域M3とM4とを含む領域M1から高解像度映像データ中の輝度データを、また領域M2から解像度映像データ中の色差データをそれぞれ読み出す範囲に切り替わる。
そして、上記の読み出し範囲M1、M2から読み出しを行うと、図5(b)に示すように、実際の表示画面では、一部が前回標準解像度映像表示時の映像残データ21として、それ以外が不定なデータ22が映像となって表示されることが、極短い時間だけ発生し得る。
このような書き込み読み出しのタイミング関係になった場合でも、例えば図6のようにフレームメモリ42の高解像映像データを処理する時の輝度データ領域M1に黒の輝度データを、色差データ領域M2に無彩色のデータを、すなわち、全画面領域が黒で表示されるようなデータを書き込むことによって、つまりフレームメモリ42をクリアすることによって防ぐことができる。
しかし、この場合は、上記とは逆に、それまで高解像度映像データを表示していて次に標準解像度映像データを表示する場合、高解像度映像データの復号化処理停止後で、かつ、表示方式を切り替える前に、それまで輝度データとして使用していた領域M1及び色差データとして使用していた領域M2に、図7(a)に示すように、図6と同様に全体が黒色となるように固定データを書き込んで不定データが表示されないようにしても、フレームメモリ42の読み出し側が先に標準解像度映像データとして読み出してしまうと、図7(a)のように読み出し側では、輝度データ領域M1内の領域M3のデータを標準解像度の輝度データとして、また領域M4のデータを標準解像度の色差データとして扱ってしまうタイミングが生じる。
すなわち、この場合は標準解像度の色差データとして読み出すデータが黒の輝度データのままとなってしまうため、図7(b)に示すように、意図しない色の標準解像度の画面が極短い時間現れることがある。また、それを見越して標準解像度映像の読み出し範囲に合わせて黒映像データをフレームメモリ42に書き込んでも、読み出し側で依然として高解像度映像の読み出し範囲で動作していれば、やはり意図しない画面が短い間だけ表示されることになる。
そこで、高解像度映像データの復号化処理においては、フレームメモリ42を図4(a)のように領域M1とM2に領域分けして書き込みと読み出し処理を行い、標準解像度映像データの復号化処理においてはフレームメモリ領域を図8に示すように、高解像度映像データを復号化処理した時の領域区分をそのまま維持しながら、領域M1内に設けた領域M5と領域M2内に設けた領域M6に対して、標準解像度映像データ中の輝度データと色差データの書き込み読み出し処理を行うようにする。
すなわち、標準解像度映像データの輝度データを図8の輝度データ用領域M1の先頭アドレスからの領域M5に、また標準解像度映像データの色差データを図8の色差データ用領域M2の先頭アドレスからの領域M6にそれぞれ31、32で示すように書き込み、読み出し処理においても同領域M5、M6から輝度データ31及び色差データ32を読み出すようにする。
このようにすることによって、本実施の形態では、例えばそれまで高解像度映像の復号化処理を行っていてそれを停止した後、標準解像度映像の復号化処理を開始するような場合には、図6及び図9のようにフレームメモリ42の高解像映像データを処理する時の輝度データ領域M1に高解像度で黒の輝度データ23を、色差データ領域M2に高解像度で無彩色の色差データ24を、すなわち、全画面領域が黒で表示されるようなデータを書き込む。これにより、フレームメモリ42の読み出し側で先に標準解像度映像として処理を開始したとしても、図9に示すように輝度データは領域M1内の領域M5から黒の輝度データ23が読み出され、かつ、色差データは領域M2内の領域M6から無彩色の色差データ24が読み出されるため、その結果表示される標準解像度の映像は、処理させる側の意図した通り、画面全領域が黒の映像となり、乱れた映像となることを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、上記とは逆に、それまで標準解像度映像の復号化処理を行っていてそれを停止した後、高解像度の復号化処理に切り替える場合も、輝度データ領域M1に黒の輝度データを、色差データ領域M2に無彩色の色差データを、すなわち、全画面領域が黒で表示されるようなデータを書き込む。これにより、読み出し側で先に高解像度映像として処理を開始したとしても、図9に示すように輝度データは領域M1から黒の輝度データ23が読み出され、かつ、色差データは領域M2から無彩色の色差データ24が読み出されるため、その結果表示される高解像度の映像は、処理させる側の意図した通り画面全領域が黒の映像となり、乱れた映像となることを防ぐことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は本発明の第2の実施の形態における、フレームメモリを2フレームずつ書き込んで動作させた場合の説明図を示す。同図はフレームメモリ42のメモリ領域等を示し、1フレーム分の高解像度の輝度データはフレームメモリ42のメモリ領域を2等分した一方の領域M1に対して書き込みと読み出しが行われ、1フレーム分の高解像度の色差データは他方の領域M2に対して書き込みと読み出しが行われる点は第1の実施の形態と同様であるが、本実施の形態では、標準解像度の輝度データは1フレーム毎にスイッチSW1で切り替えられて領域M1内のY1とY2の領域に交互に書き込まれ、標準解像度の色差データは1フレーム毎にスイッチSW2で切り替えられて領域M2内のC1とC2の領域に交互に書き込まれる。
一方、標準解像度の輝度データは、フレームメモリ42の上記の領域Y1及びY2のうち書き込みが行われていない方の領域からスイッチSW3を介して1フレーム分が読み出され、同様に、標準解像度の色差データは、フレームメモリ42の上記の領域C1及びC2のうち書き込みが行われていない方の領域からスイッチSW4を介して1フレーム分が読み出される。従って、標準解像度の輝度データと色差データはそれぞれ2フレーム分がフレームメモリ42に書き込まれ、書き込む映像フレームと読み出す映像フレームが互い違いになるようにされる。
標準解像度の映像データ(輝度データ及び色差データ)だけ交互書き込みと交互読み出しにしたのは、交互書き込みと交互読み出しをしないで表示品質を上げるために飛び越し走査方式から順次走査方式への変換(IP変換)をしながらフレームメモリに対して映像データの書き込みと読み出しを行うと、飛び越し走査方式の映像データを書き込みながら順次走査方式で読み出すので、書き込みと読み出しがぶつかってしまうことがあるため、それに対処するためである。高解像度の映像データの場合は、そのままでも高品質であるので、特にI/P変換は必要としないので、交互アクセスは行わない。I/P変換の際には、輝度データに関しては図10のメモリ領域M1のうちY1及びY2以外のメモリ領域を用い、色差データに関しては同図のメモリ領域M2のうちC1及びC2以外のメモリ領域を用いる。
なお、この実施の形態の場合も、それまで高解像度映像又は標準解像度映像の復号化処理を行っていてそれを停止した後、標準解像度映像又は高解像度映像の復号化処理に切り替える場合、図6及び図9のようにフレームメモリ42の高解像映像データを処理する時の図10の輝度データ領域M1に高解像度の黒の輝度データを、色差データ領域M2に高解像度の無彩色の色差データを、すなわち、全画面領域が黒で表示されるようなデータを書き込む。これにより、読み出し側で先に標準解像度映像として処理を開始したとしても、図10に示すように輝度データは領域M1内の領域Y1又はY2から黒の輝度データが読み出され、かつ、色差データは領域M2内の領域C1又はC2から無彩色の色差データが読み出されるため、その結果表示される標準解像度の映像は、処理させる側の意図した通り、画面全領域が黒の映像となり、乱れた映像となることを防ぐことができる。
読み出し側で先に高解像度映像として処理を開始したとしても、図10に示すように輝度データは領域M1から黒の輝度データが読み出され、かつ、色差データは領域M2から無彩色の色差データが読み出されるため、その結果表示される高解像度の映像は、処理させる側の意図した通り、画面全領域が黒の映像となり、乱れた映像となることを防ぐことができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は第1の実施の形態と同様の構成でフレームメモリを使用し、映像を表示するもので、その映像データが高解像度である場合と標準解像度である場合がある。高解像度の場合は図11(a)に示すように、輝度データと色差データそれぞれについてフレームメモリ内の領域M1、M2を使用しながら映像を表示し、一方、標準解像度の場合は、図11(b)のような構成で、輝度データと色差データそれぞれについてフレームメモリ内の領域M5、M6を使用しながら映像を表示する点は第1の実施の形態と同じであるが、本実施の形態では、更に低い解像度の映像についても同様な考え方で領域を使用する点に特徴がある。このようにフレームメモリの容量は高解像度の映像を表示する場合を最大として決まる。
標準解像度またはそれ以下の解像度の映像を扱う場合、テレビ番組のコンテンツとしてそれを拡大して表示する場合がある。この時、その拡大処理による映像の劣化を補うために、エッジ強調処理やIP変換処理を行う。これらの処理は、やはりある程度のメモリ領域を使用して行うものである。
そこで、本実施の形態では、標準解像度の映像表示処理時に図11(b)に示すように領域M5、M6を使って処理し、それ以外の部分が使われないまま余ることに着目して、このフレームメモリの全領域のうちM5、M6以外のそれぞれ余った領域内の領域M7、M8を輝度データ及び色差データそれぞれのIP変換用として使用するものである。これにより、前述のエッジ強調処理やIP変換処理に伴うメモリ容量の削減を実現できると共に、第1の実施の形態と同様の処理により解像度切り替り時の画像の乱れをなくすことができる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図6及び図9のようにフレームメモリ42の輝度データ領域M1に高解像度で黒の輝度データ23を、色差データ領域M2に高解像度で無彩色の色差データ24を、すなわち、全画面領域が黒で表示されるようなデータを書き込むようにしたが、表示される色相は黒色に限定されるものではなく、要は意図した色相となるように、輝度データ領域M1には所定の第1のレベルのデータを書き込み、色差データ領域M2には所定の第2のレベルのデータを書き込むようにすればよい。
本発明のデジタル放送受信機の一実施の形態のブロック図である。 図1中の映像復号化部の一実施形態のブロック図である。 本発明の映像再生から別の映像再生に移るまでの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明を用いない場合の、高解像度映像及び標準解像度映像を復号化する時のフレームメモリ使用領域を示す図である。 本発明を用いない場合の、標準解像度映像再生から高解像度映像再生に移行する時の、フレームメモリ書き込み側読み出し側双方のタイミングがややずれた時の様子を示す図である。 映像再生停止時のフレームメモリクリアを実行した時のフレームメモリ内データを示す図である。 本発明を用いない場合の、高解像度映像再生から標準解像度映像再生に移行する時の、フレームメモリ書き込み側読み出し側双方のタイミングがややずれた時の様子を示す図である。 本発明におけるフレームメモリ領域の標準解像度の輝度信号データ及び色差信号データの書き込み及び読み出し領域を示す図である。 本発明における高解像度映像再生から標準解像度映像再生に移行する時の、フレームメモリ書き込み側読み出し側双方のタイミングずれに対応した書き込み及び読み出し領域を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における、フレームメモリを2フレームずつ書き込んで動作させた場合の説明図である。 本発明の第3の実施の形態における、標準または低解像度映像を再生する時に余ったフレームメモリ領域を別の処理に使用する様子を示す図である。
符号の説明
2 受信チューナ
3 多重分離部
4 映像データ復号部
5 効果音再生部
6 グラフィックス映像ミックス部
7 映像出力部
8 音声データ復号部
9 音声合成部
10 音声出力部
13 中央処理装置(CPU)
17 デジタル放送受信機
18 映像復号装置
19 フレームメモリ
23 高解像度の黒の輝度データ
24 高解像度の無彩色の色差データ
M1 高解像度映像再生におけるフレームメモリの輝度データ一時記憶領域
M2 高解像度映像再生におけるフレームメモリの色差データ一時記憶領域
M5 標準解像度映像再生におけるフレームメモリの輝度データ一時記憶領域
M6 標準解像度映像再生におけるフレームメモリの色差データ一時記憶領域
M7、M8 標準解像度映像出力に対するIP変換処理を行う作業メモリ領域
SW1〜SW4 スイッチ

Claims (1)

  1. 複数種類の解像度のうちいずれか一の解像度の映像データを含むデジタル放送信号を選局受信し、その選局受信したデジタル放送信号中の前記映像データを復号することにより得られた輝度信号データ及び色差信号データをフレームメモリに蓄積した後、前記フレームメモリから前記輝度信号データ及び色差信号データを読み出して表示するデジタル放送受信機において、
    前記複数種類の解像度の映像データのうち、最も高解像度の前記映像データを復号して得られた輝度信号データ及び色差信号データを少なくとも1フレーム分蓄積できるように、前記フレームメモリのメモリ領域を輝度信号データ用領域と色差信号データ用領域とに固定的に分割し、分割した前記輝度信号データ用領域の一部又は全部に、前記選局受信したデジタル放送信号中の映像データを復号して得た輝度信号データを蓄積すると共に、分割した前記色差信号データ用領域の一部又は全部に、前記映像データを復号して得た色差信号データを蓄積し、前記輝度信号データ用領域及び前記色差信号データ用領域から、それぞれ蓄積されている前記輝度信号データ及び色差信号データを表示時のフレームレートに従って読み出すデータ書き込み・読み出し手段と、
    前記データ書き込み・読み出し手段により前記輝度信号データ用領域に、前記複数種類の解像度のうち最高解像度以外の解像度の前記輝度信号データが蓄積され、かつ、前記色差信号データ用領域に、前記最高解像度以外の解像度の前記色差信号データが蓄積されているときは、前記輝度信号データ用領域の空き領域と、前記色差信号データ用領域の空き領域とを、所定の信号処理のための作業領域として使用する処理手段と、
    再選局によって、現在復号中の映像データが、一の解像度の第1の映像データから、前記一の解像度以外の解像度の第2の映像データに切り換わるときは、前記第1の映像データを復号して得た輝度信号データ及び色差信号データの前記輝度信号データ用領域及び前記色差信号データ用領域への蓄積を終了した後に、前記輝度信号用データ領域の全域に第1の所定レベルを有するデータを蓄積すると共に、前記色差信号用データ領域の全域に第2の所定レベルを有するデータを蓄積し、その後、前記第2の映像データを復号して得た輝度信号データ及び色差信号データの前記輝度信号用データ領域及び前記色差信号データ用領域への蓄積を開始する所定データ蓄積手段と
    を有することを特徴とするデジタル放送受信機。
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