JP2008096152A - ラジアルランアウト測定装置、及び、ラジアルランアウトの測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成でRRO計測を短時間で行うことができるラジアルランアウト測定装置、及び、ラジアルランアウトの測定方法を提供することを課題とする。
【解決手段】ラジアルランアウト測定装置10は、リムまたはタイヤ・リム組立体を水平にして載せるだけで固定手段を必要としないタイヤ回転台12と、タイヤ回転台12を回転させながらタイヤトレッド面Pとの距離Dを測定するレーザー距離計14と、タイヤ回転台12を回転させながらタイヤサイド部S上での回転移動距離Lを測定するロータリーエンコーダー16と、各計測器の測定値からタイヤ一周の任意の位置におけるラジアルアンアウトを算出する信号処理装置28及び解析装置30と、を備えている。タイヤ回転台12は、リムRのボス穴径と同じ直径の回転軸18を有する。ロータリーエンコーダー16は、タイヤ一回転の始点と終点を識別する基準位置計測部24を有する。
【選択図】図1

Description

本願は、特に大型の建設車両用タイヤのラジアルランアウトを測定するのに最適なラジアルランアウト測定装置、及び、ラジアルランアウトの測定方法に関する。
タイヤ赤道面での半径値の分布を示すラジアルランアウト(Radial Run out)は、RROとも呼ばれ、タイヤの振動などに関わる重要な特性である。このため、タイヤのRRO計測は重要である。このRRO計測を行う装置としては、特許文献1に開示されたような専用装置を使用することが知られている。この専用装置では、タイヤにリムを組付けたタイヤ・リム組立体を用いてタイヤのRROを計測する。
しかし、特許文献1に開示された専用装置は、サイズ範囲が限られている小型タイヤ(乗用車用タイヤ)のRRO計測に用いる装置である。一方、重荷重用のタイヤ、特に建設車両用タイヤでは、リム径が20インチから63インチまでとサイズ範囲が極端に広いため、このサイズ範囲全てにわたってタイヤのRRO計測を行うことができる専用装置を作ることはできていない。また、このサイズ範囲全てにわたってタイヤのRRO計測を行うことができるように、リム径の範囲を分けて各範囲毎に専用装置を設けることは、装置コストが著しく嵩むとともに膨大な設置スペースが必要になるため、あまり実用的ではない。
このため、重荷重用のタイヤのRRO計測を行う場合には、ドラム試験機を構成する回転軸をタイヤ・リム組立体に組付けてなる組付体を製作し、この組付体をドラム試験機にまで運搬して装着し、タイヤ・リム組立体を少しずつ回転させながら(たとえば周上のブロックごとに回転させながら)、マイクロメーター等を使って手作業に近い方法でRRO計測を行っているのが実状であり、RRO計測を行う上で多大な時間と労力とが必要になっていた。
実開平6−51806号公報
本発明は、上記事実を考慮して、簡素な構成でRRO計測を短時間で行うことができるラジアルランアウト測定装置、及び、ラジアルランアウトの測定方法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、リムのボス穴径と同じ直径の回転軸を有し、リムまたはタイヤ・リム組立体を水平にして載せるだけで固定手段を必要としないタイヤ回転台と、前記タイヤ回転台を回転させながらタイヤトレッド面との距離を測定する計測器(距離測定器)と、前記タイヤ回転台を回転させながらタイヤサイド部上で回転量を測定する計測器(移動量測定器)と、タイヤ一回転の始点と終点を識別する計測器(始点、終点の検出器)と、各計測器の測定値からタイヤ一周の任意の位置におけるラジアルアンアウトを算出する演算装置と、算出したラジアルアンアウトを表示する表示装置とを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、ラジアルランアウトを測定する際、リム又はタイヤ・リム組立体がタイヤ回転台の回転軸に回転されるように、リム又はタイヤ・リム組立体を水平にしてタイヤ回転台上に載せる。
そして、上記の各計測器を稼動させ、タイヤ回転台を回転させながら各計測器で測定し、各計測器の測定値からタイヤ一周又はリム一周の任意の位置におけるラジアルランアウトを演算装置によって算出する。そして、算出されたラジアルランアウトを表示装置で表示する。
従って、タイヤ・リム組立体をドラム試験機に装着する必要がなく、また、従来のようにマイクロメーター等を使って手作業に近い方法でRRO計測を行わなくてもよいので、RRO計測を短時間で行うことができる。また、装置構成が簡素である。
また、タイヤトレッド面との距離を測定する計測器を用いているので、タイヤ回転台を回転させながら連続的に正確に距離を測定することができ、測定する上での作業効率が大幅に向上する。
なお、RROを等間隔で測定する場合、小型タイヤの場合には、タイヤ回転軸の寸法を変更する必要がないため、タイヤ回転軸に回転センサーを付けて回転時に等間隔でトリガーを立ててその位置で測定することができる。一方、大型タイヤの場合には、タイヤサイズに応じた多種類の回転軸装置があるため、回転軸装置毎に計測のためのセンサーを取り付けるとコスト高となる上にメンテナンスの手間が増える。従って、請求項1に記載の発明のように、タイヤ表面の周方向への移動量を計測する計測器を使用することで、多種類の回転軸装置があっても計測器は1つで済むためコストがかからず、またメンテナンスの作業時間が大幅に短縮される。
タイヤ一周分の距離は、タイヤにマーカーを付けてこのマーカーを計測器で2回検出するまでの回転量(総移動量)から求められる。従って、各計測器の測定値を記憶装置に記憶させておき、例えばピッチ数などの任意の数値を記憶装置に入力することによって、タイヤトレッド面との距離のデータを総移動量とピッチ数とにより記憶装置からピックアップする構成にすることが可能である。回転量を測定する際には、回転によるタイヤサイドの移動距離を測定してもよいし、タイヤの回転角度を測定してもよい。
また、タイヤトレッド面にブロックパターンが形成されていても、ブロック等の突起が形成されていないタイヤサイド部の移動量を測定することによって、タイヤ一周分の距離を正確に求めることができる。
マーカーの検出では、光学的にタイヤ表面との反射率が違う素材をマーカーとして付して検出しても良いし、磁気センサーと磁石等を使用して検出してもよい。光学的にタイヤ表面との反射率が違う素材を付して検出するには、例えば白いテープを貼り付けて、黒いタイヤサイドと白いテープとのレーザー光の反射量の相違を計測することで簡単に識別できる。また、マーカーとして画鋲などを差し込むことも有効である。
また、請求項1に記載の発明では、例えばタイヤを人手で回転させても、回転スピードの振れなどの影響は受けない。そのため回転用の動力源を設ける必要がなく、装置の簡素化を計ることができる。
請求項2に記載の発明は、前記タイヤトレッド面との距離を測定する計測器がレーザー距離計であり、前記タイヤサイド部上で回転量を測定する計測器がロータリーエンコーダーであることを特徴とする。
これにより、両計測器を汎用の計測器とすることができ、計測器のメンテナンス等を行い易い。
請求項3に記載の発明は、タイヤ・リム組立体をリムのボス穴径と同じ直径の回転軸を有するタイヤ回転台に水平に載せ、前記タイヤ・リム組立体のタイヤサイド部の表面の任意の1ヶ所の位置にマーカーを付け、前記タイヤ回転台を回転させながらタイヤトレッド面との距離と、タイヤサイド部上での回転移動距離と、前記マーカーの回転方向位置とを計測することにより、タイヤ一周の任意の位置におけるラジアルランアウトを求めることを特徴とする。
これにより、タイヤ一周の任意の位置におけるラジアルランアウトを簡易な手法によって短時間で求めることができる。
請求項4に記載の発明は、前記タイヤトレッド面との距離の測定結果と、前記タイヤサイド部上での回転移動距離の測定結果とをパルス変換し、タイヤ一周を等間隔に分割する位置でのラジアルランアウトを測定することを特徴とする。
これにより、タイヤ一周を等間隔に分割する位置でのラジアルランアウトを、簡易な演算処理によって算出することができる。
請求項5に記載の発明は、タイヤ・リム組立体をリムのボス穴径と同じ直径の回転軸を有するタイヤ回転台に水平に載せ、タイヤサイド部の表面の任意の1ヶ所の位置にマーカーを付け、前記タイヤ回転台を回転させながらタイヤトレッド面との距離と、タイヤサイド部上での回転移動距離と、前記マーカーの回転方向位置とを計測することにより、タイヤ一周分のラジアルランアウトを測定するとともに、前記リムのみを前記タイヤ回転台に水平に載せ、前記リムのフランジ部表面の任意の1ヶ所の位置にマーカーを付け、前記タイヤ回転台を回転させながら前記リムのベース部表面との距離と、前記リムのフランジ部表面上での回転移動距離と、前記マーカーの回転方向位置とを計測することにより、リム単体一周分のラジアルランアウトを計測し、前記タイヤ・リム組立体のタイヤとリムの相対位置を合せて前記タイヤ一周分のラジアルランアウトから前記リム単体の一周分のラジアルランアウトを差し引くことにより、タイヤ純粋のラジアルランアウトを求めることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、上記のようにして、タイヤ・リム組立体のタイヤ一周分のラジアルランアウト、及び、リム単体一周分のラジアルランアウトを容易に計測する。そして、タイヤ・リム組立体のタイヤとリムの相対位置を合せて前記タイヤ一周分のラジアルランアウトから前記リム単体の一周分のラジアルランアウトを差し引くことにより、タイヤ純粋のラジアルランアウトを容易に計測することができる。
本発明によれば、ラジアルランアウト計測を短時間で行うことができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付して、その説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係るラジアルランアウト測定装置10は、建設車両用タイヤをリム組みしてなるタイヤ・リム組立体Aを水平にして載せるだけで固定手段を必要としないタイヤ回転台12と、タイヤ回転台12を回転させながらタイヤ・リム組立体Aのタイヤトレッド面Pとの距離を測定するレーザー距離計14と、タイヤ回転台12を回転させながらタイヤサイド部上での回転移動距離を測定するロータリーエンコーダー16と、を備えている。
タイヤ回転台12は、大型のタイヤ・リム組立体を載せても転倒等の不具合のおそれがない充分な重量を有している。また、タイヤ回転台12としては、測定対象のタイヤ・リム組立体AのリムRのボス穴RHの径と同じ直径の回転軸18を有するものを用いる。この回転軸18の上部には、リムRの内周側縁部に当接して支える鍔部20が形成されている。また、ロータリーエンコーダー16には、タイヤ一回転の始点と終点とをレーザー光で計測する基準位置計測部24が設けられている。
更に、ラジアルランアウト測定装置10は、レーザー距離計14、ロータリーエンコーダー16、及び、基準位置計測部24の測定値を記憶して信号処理する信号処理装置28と、信号処理装置28に接続された解析装置(例えばパーソナルコンピュータ)30とを備えている。解析装置30には、信号処理装置28から送信された信号に基づいて解析処理して得られたRROをグラフ図で表示する表示パネル32が設けられている。なお、ラジアルランアウト測定装置10では、表示パネル32に表示されたグラフ図が印刷可能とされている。
(作用、効果)
以下、本実施形態に係るラジアルランアウト測定装置10の作用、効果について説明する。
本実施形態では、測定対象のタイヤ・リム組立体AのRRO(ラジアルランアウト)を測定する際、図2、図3に示すように、タイヤ・リム組立体Aが回転軸18で回転自在に支えられるように、タイヤ・リム組立体Aをタイヤ回転台12に水平に載せる。この状態では、回転軸18の鍔部20がリムRの内周側縁部REに当接して支えており、タイヤ・リム組立体Aは、その重量によって、載置位置からずれることなく回転できる状態になっている。なお、タイヤ・リム組立体Aをタイヤ回転台12に載せる際、載置し易さなどの観点上、本実施形態ではロータリーエンコーダー16を取り外しておく。
タイヤ・リム組立体をタイヤ回転台12の載せた後、タイヤ・リム組立体Aの上面側のタイヤサイド部Sの表面の任意の1ヶ所の位置にマーカーM(例えば白いテープ)を基準位置を示すものとして貼り付ける。また、レーザー距離計14からレーザー光を照射する位置がタイヤトレッド面Pの所定位置となるように、レーザー距離計14の向きを調整する。また、ロータリーエンコーダー16を所定位置に取付ける。
そして、タイヤ回転台12を回転させながら、レーザー距離計14によりレーザー距離計14からタイヤトレッド面Pまでの距離Dと、ロータリーエンコーダー16によりタイヤサイド部S上でのマーカーMの回転移動距離Lと、ロータリーエンコーダー16の基準位置計測部24によりマーカーMの回転方向位置Kと、を同時に計測する。計測された測定値は全て信号処理装置28に記憶される。
そして、距離Dの測定値と回転移動距離Lの測定値とが信号処理装置28によってパルス変換され、タイヤ一周を等間隔に分割する各位置(例えば40区間に分割する各位置)でのRROが求められる。その際には、信号処理装置28により、距離Dの測定値がパルス変換されてRRO信号を作成するための信号処理が行われるとともに、回転移動距離Lの測定値がパルス変換されて座標軸変換をするための信号処理が行われる。なお、タイヤ一周分の距離は、マーカーMをロータリーエンコーダー16で2回検出するまでの回転移動距離Lから求められる。
更に、信号処理装置28から送信された信号により、解析装置30は、インストールされている専用ソフトによって、分割した上記の各位置とこの各位置におけるRROの値との関係からタイヤ一周分のRROを表示パネル32にグラフ等で表示する(例えば図4参照)。
本実施形態によれば、RRO計測を行う際、従来のようにタイヤ・リム組立体Aをドラム試験機に装着する必要がなく、また、従来のようにマイクロメーター等を使って手作業に近い方法でRRO計測を行わなくてもよい。また、分割位置をタイヤ一周における任意の位置とすることができる。従って、タイヤ一周の任意の位置におけるRRO計測を著しく短時間で行うことができる。また、ラジアルランアウト測定装置10の装置構成が簡素である。
更に、ロータリーエンコーダー16に基準位置計測部24を設けているので、1台の計測器(ロータリーエンコーダー16)によって、タイヤの回転移動距離Lと、タイヤ一回転の始点と終点との計測とを計測することができ、ラジアルランアウト測定装置10の装置構成が更に簡素にされている。
また、レーザー距離計14及びロータリーエンコーダー16は汎用の計測器であるので、メンテナンス等を行い易く、交換も容易である。
また、タイヤトレッド面Pとの距離をレーザー距離計14で測定しているので、タイヤ回転台12を回転させながら連続的に正確に距離Dを測定することができ、測定する上での作業効率が大幅に向上している。
また、回転移動距離Lをロータリーエンコーダー16で測定しているので、測定対象のタイヤ・リム組立体のリム径が大きくても小さくても、この1台のロータリーエンコーダー16で回転移動距離Lを計測することができる。更に、タイヤトレッド面Pにブロックパターンが形成されていても、ブロック等の突起が形成されていないタイヤサイド部Sの移動量(回転移動距離L)をロータリーエンコーダー16で測定しており、タイヤ一周分などの長い回転移動距離Lを正確に求めることができる。
また、回転移動距離LでRROの計測位置を決定しているので、例えばタイヤを人手で回転させても、回転スピードの振れなどの影響を受けることはない。このため、タイヤ回転台12の回転用動力源(モータ)を設ける必要がなく、装置の簡素化が更に図られている。
なお、本実施形態では、測定値を全て信号処理装置28に記憶させる例で説明したが、各分割位置における測定値のみを信号処理装置28に記憶させてもよい。これにより、信号処理装置28に必要なメモリー量を大幅に低減させることができるとともに、信号処理にかかる時間を大幅に短縮することができる。
また、本実施形態では建設車両用タイヤをリム組みしてなるタイヤ・リム組立体AのRROを計測することを説明したが、本実施形態に係るラジアルランアウト測定装置10では乗用車用タイヤなどの小型タイヤのRRO計測も行うことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、タイヤ・リム組立体のうちリムを除いたタイヤのRROを計測する例である。
本実施形態では、第1実施形態と同様にしてタイヤ・リム組立体Aのタイヤ一周分のRROを測定する。
更に、図5に示すように、リムRのみをタイヤ回転台12に水平に載せ、リムRのフランジ部RFの上面の任意の1ヶ所の位置にマーカーMを付ける。また、レーザー距離計14からレーザー光を照射する位置がリムRのフランジ部RFのベース面RBの所定位置となるように、レーザー距離計14の向きを調整する。
そして、タイヤ回転台12を回転させながら、レーザー距離計14によりレーザー距離計14からフランジ部RFのベース面RBまでの距離Dと、ロータリーエンコーダー16によりフランジ部RF上でのマーカーMの回転移動距離Lと、ロータリーエンコーダー16の基準位置計測部24によりマーカーMの回転方向位置Kと、を同時に計測する。計測された測定値は全て信号処理装置28に記憶されて信号処理される。この結果、リム単体一周分のRROが計測されることになる。
解析装置30は、タイヤ・リム組立体AのタイヤTとリムRとの相対位置を合せ、タイヤ一周分のRROからリム単体の一周分のRROを差し引くことにより、タイヤ純粋の一周分のRROを算出して表示パネル32に表示する(例えば図6参照)。
従って、本実施形態により、タイヤ・リム組立体Aのタイヤ一周分のRRO、及び、リム単体一周分のRROを容易に計測して簡易な演算処理を行うことによって、リムRの影響を除いたタイヤ純粋の一周分のRROを求めることができる。
<試験例>
本発明の効果を確かめるために、本発明者は、上記実施形態のラジアルランアウト測定装置10の一例(以下、実施例装置という)、及び、従来のラジアルランアウト測定装置の一例(以下、従来例装置という。図7参照)を用意し、建設車両用タイヤにリムを組み込んでなるタイヤ・リム組立体のRROを計測した。
タイヤ・リム組立体としては、リム径が20インチのタイヤ・リム組立体、リム径が63インチのタイヤ・リム組立体、の2種類を準備した。何れのタイヤ・リム組立体であっても、正規リムに組み込み後、正規内圧にまで空気圧を上げた。ここで、「正規リム」とは、例えばJATMAが発行する2006年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズにおける標準リムを指し、「正規内圧」とは、同様に、JATMAが発行する2006年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重に対する空気圧を指す。
本試験例では、まず、リム径が20インチのタイヤ・リム組立体のRRO計測を従来例装置で行う際に、(a)タイヤ・リム組立体AのリムRに回転軸部材88を組付ける作業(図8、図9参照)にかかった時間、(b)タイヤ・リム組立体Aに回転軸部材88を組付けてなる組付体90を従来例装置の所定位置に装着する作業にかかった時間、(c)従来例装置を稼動させてRRO計測をする作業(図10参照)にかかった時間、についてそれぞれ測定した。測定結果を表1に示す。なお、図10に示すように、従来例装置で(c)のRRO計測を行う際には、マイクロメータで所定位置からタイヤトレッド面Pまでの距離D1を測定した。
Figure 2008096152
次に、リム径が20インチのタイヤ・リム組立体のRRO計測を実施例装置で行う際に、(a)タイヤ・リム組立体Aを実施例装置の所定位置に装着(載置)する作業(図2、図3参照)にかかった時間、(b)実施例装置を稼動させてRRO計測をする作業にかかった時間、についてそれぞれ測定した。測定結果を表1に併せて示す。
表1から判るように、全ての作業を終了するまでにかかった合計時間は、従来例装置では6時間であり、実施例装置では1時間であった。従って、実施例装置のほうが従来例装置に比べ、合計の作業時間が大幅に短縮されていた。
更に、本発明者は、リム径が63インチのタイヤ・リム組立体のRRO計測を従来例装置で行う際に、(a)タイヤ・リム組立体のリムを回転軸部材88へ組付ける作業(図8、図9参照)にかかった時間、(b)上記組付体90を従来例装置の所定位置に装着する作業にかかった時間、(c)従来例装置を稼動させてRRO計測をする作業(図10参照)にかかった時間、についてそれぞれ測定した。測定結果を表1に併せて示す。
次に、リム径が63インチのタイヤ・リム組立体のRRO計測を実施例装置で行う際に、(a)タイヤ・リム組立体Aを実施例装置の所定位置に装着(載置)する作業(図2、図3参照)にかかった時間、(b)実施例装置を稼動させてRRO計測をする作業にかかった時間、についてそれぞれ測定した。測定結果を表1に併せて示す。
表1から判るように、リム径が63インチの場合、全ての作業を終了するまでにかかった合計時間は、従来例装置では11.5時間であり、実施例装置では2時間であった。従って、リム径が20インチの場合と同様、実施例装置のほうが従来例装置に比べ、合計の作業時間が大幅に短縮されていた。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
第1実施形態に係るラジアルランアウト測定装置の概略構成を示す斜視図である。 第1実施形態で、タイヤ・リム組立体をタイヤ回転台に水平に載せることを示す説明図である。 図3(A)及び(B)は、それぞれ、第1実施形態で、タイヤ・リム組立体をタイヤ回転台に水平に載せた状態を示す側面図、及び、側面断面図である。 第1実施形態で表示パネルに表示されたタイヤ一周分のRROを示すグラフ図である。 第2実施形態に係るラジアルランアウト測定装置の概略構成を示す斜視図である。 第2実施形態で表示パネルに表示されたタイヤ一周分のRROを示すグラフ図である。 図7(A)及び(B)は、それぞれ、試験例で、用いた従来のラジアルランアウト測定装置の正面図、及び、平面図である。 従来のラジアルランアウト測定装置を用いる際に、タイヤ・リム組立体を装置の回転軸に取付けることを説明する説明図である。 従来のラジアルランアウト測定装置を用いる際に、タイヤ・リム組立体を装置の回転軸に取付けたことを説明する説明図である。 従来のラジアルランアウト測定装置で、タイヤ・リム組立体を少しずつ回転させながらマイクロメータでRROを計測することを説明する説明図である。
符号の説明
10 ラジアルランアウト測定装置
12 タイヤ回転台
14 レーザー距離計
16 ロータリーエンコーダー
18 回転軸
24 基準位置計測部
28 信号処理装置(演算装置)
30 解析装置(演算装置)
32 表示パネル(表示装置)
A タイヤ・リム組立体
D 距離
K 回転方向位置
L 回転移動距離
M マーカー
P タイヤトレッド面
R リム
RB ベース面(ベース部)
RF フランジ部
RH ボス穴
S タイヤサイド部

Claims (5)

  1. リムのボス穴径と同じ直径の回転軸を有し、リムまたはタイヤ・リム組立体を水平にして載せるだけで固定手段を必要としないタイヤ回転台と、
    前記タイヤ回転台を回転させながらタイヤトレッド面との距離を測定する計測器と、
    前記タイヤ回転台を回転させながらタイヤサイド部上で回転量を測定する計測器と、
    タイヤ一回転の始点と終点を識別する計測器と、
    各計測器の測定値からタイヤ一周の任意の位置におけるラジアルアンアウトを算出する演算装置と、
    算出したラジアルアンアウトを表示する表示装置とを備えたことを特徴とするタイヤのラジアルランアウト測定装置。
  2. 前記タイヤトレッド面との距離を測定する計測器がレーザー距離計であり、
    前記タイヤサイド部上で回転量を測定する計測器がロータリーエンコーダーであることを特徴とする請求項1記載のタイヤのラジアルランアウト測定装置。
  3. タイヤ・リム組立体をリムのボス穴径と同じ直径の回転軸を有するタイヤ回転台に水平に載せ、
    前記タイヤ・リム組立体のタイヤサイド部の表面の任意の1ヶ所の位置にマーカーを付け、
    前記タイヤ回転台を回転させながらタイヤトレッド面との距離と、タイヤサイド部上での回転移動距離と、前記マーカーの回転方向位置とを計測することにより、タイヤ一周の任意の位置におけるラジアルランアウトを求めることを特徴とするラジアルランアウトの測定方法。
  4. 前記タイヤトレッド面との距離の測定結果と、前記タイヤサイド部上での回転移動距離の測定結果とをパルス変換し、タイヤ一周を等間隔に分割する位置でのラジアルランアウトを測定することを特徴とする請求項3記載のラジアルランアウトの測定方法。
  5. タイヤ・リム組立体をリムのボス穴径と同じ直径の回転軸を有するタイヤ回転台に水平に載せ、タイヤサイド部の表面の任意の1ヶ所の位置にマーカーを付け、前記タイヤ回転台を回転させながらタイヤトレッド面との距離と、タイヤサイド部上での回転移動距離と、前記マーカーの回転方向位置とを計測することにより、タイヤ一周分のラジアルランアウトを測定するとともに、
    前記リムのみを前記タイヤ回転台に水平に載せ、前記リムのフランジ部表面の任意の1ヶ所の位置にマーカーを付け、前記タイヤ回転台を回転させながら前記リムのベース部表面との距離と、前記リムのフランジ部表面上での回転移動距離と、前記マーカーの回転方向位置とを計測することにより、リム単体一周分のラジアルランアウトを計測し、
    前記タイヤ・リム組立体のタイヤとリムの相対位置を合せて前記タイヤ一周分のラジアルランアウトから前記リム単体の一周分のラジアルランアウトを差し引くことにより、タイヤ純粋のラジアルランアウトを求めることを特徴とするラジアルランアウトの測定方法。
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