JP2008095296A - Expansion joint device for wall - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、隣接する2つの建物の相対変位を許容し、各建物間の空隙を塞ぐ壁用伸縮継手装置に関する。 The present invention relates to a wall expansion joint device that allows relative displacement between two adjacent buildings and closes a gap between the buildings.
従来、図11に示す集合住宅、商用多目的ビル、病院、養護施設および学校などの高層ビルディングにおいて、相互に隣接する2つの建物100,101間には、目地の介在によって空隙102が存在する。このような空隙102は、外部103から雨水やごみなどが侵入することを防止するために、各建物100,101の壁面100a,101a間に略鉛直にのびる壁用伸縮継手装置104が設置される。
Conventionally, in high-rise buildings such as apartment houses, commercial multipurpose buildings, hospitals, nursing homes, and schools shown in FIG. 11, a
この壁用伸縮継手装置104は、各建物100,101の壁面100a,101aにビス105によってそれぞれ固定される一対のヒンジ部材106と、長手方向一端部が各ヒンジ部材106の2つのヒンジ片のうち可動片106aに固定される一対の固定目地プレート107,108と、各固定目地プレート107,108にその長手方向に変位自在に空隙102に臨む裏側に配置される一対の可動目地プレート109,110および長手方向両端部が各固定目地プレート107,108の長手方向他端部と重なり合うように外部103に臨む表側から覆う表中央目地プレート111とを備えた目地プレート構造体112と、目地プレート構造体112の空隙102に臨む裏側に配置され、複数のリンク部材をパンタグラフ状に角変位自在に枢支したリンク機構を構成して各建物100,101寄りの長手方向両端部が各ヒンジ部材106の可動片106aに回動自在に連結される補強構造体113と、目地プレート構造体112と補強構造体113の間でこれら両者の長手方向中央部に配置されて目地プレート構造体112の表中央目地プレート111を補強構造体113に連結固定する支持台114a,角パイプ製の支柱114bおよび枢支ピン114cとからなる連結機構114と、各固定目地プレート107,108と各可動目地プレート109,110との長手方向の相対変位に追従して伸縮する水平なスライド構造体115,116とを備えている。
The wall
一方のスライド構造体115は、長手方向の中央部が溶接によって角パイプ製の支柱114bの外部103に臨む表面に固定されたリップ付き溝形鋼製の支持レール115aと、複数個のローラ115bの転動により支持レール115aに挿脱自在に挿入されるとともに、一方の可動目地プレート109に固定されたスライド体115cとを有し、他方のスライド構造体116は、長手方向の中央部が一方のスライド構造体115の下側で溶接によって角パイプ製の支柱114bの外部103に臨む表面に固定されたリップ付き溝形鋼製の支持レール116aと、複数個のローラ116bの転動により支持レール116aに挿脱自在に挿入されるとともに、他方の可動目地プレート110に固定されたスライド体116cとを有している。図11において、各建物100,101それぞれの壁面100a,101aと各固定目地プレート107,108の長手方向一端部との間には、外部103側から弾性シーリング材117が打設され、この弾性シーリング材117の接着効果によって各固定目地プレート107,108の長手方向一端部を各建物100,101それぞれの壁面100a,101aに接着することで、各固定目地プレート107,108の支持形態を維持している。
One
前記構成の壁用伸縮継手装置104は、各建物100,101が地震などによって相互に近接および離反する左右方向、ならびにこの左右方向に仮想水平面上で垂直な前後方向に相対変位を生じても、補強構造体113と各スライド構造体115,116および目地プレート構造体112の長手方向への伸縮と、一対のヒンジ部材106の回動との複合作動によって、これらの相対変位を許容し追従できるので空隙102を塞いだ気密状態が維持できるとされている(たとえば特許文献1)。
The wall
前記特許文献1に記載されている壁用伸縮継手装置104では、各固定目地プレート107,108の長手方向他端部の係合片107a,108aが各可動目地プレート109,110の長手方向一端部の係止片109a,110aに接離可能に係合しているだけであるから目地プレート構造体112の気密性に劣る。特に、図12のように、各建物100,101が相互に離反する左右方向に相対変位した場合には、外部103と空隙102とが係合片107a,108と係止片109a,110aとの係合隙間を通る経路により互いに連通することになり、目地プレート構造体112により空隙102を塞いだ気密状態を維持することができず、外部103から空隙102に雨水やごみなどが侵入することになる。
In the wall
また表中央目地プレート111は、長手方向の中央部のみが支持台114aに支持されて、長手方向両端部は各可動目地プレート109,110から離れているので、表中央目地プレート111に歪みや捩じれなどが生じやすく、歪みや捩じれなどが生じると、目地プレート構造体112の円滑な伸縮が妨げられる。
Further, the front
さらに各固定目地プレート107,108は、長手方向一端部が各ヒンジ部材106の2つのヒンジ片のうち可動片106aに固定され、長手方向他端部の係合片107a,108aが各可動目地プレート109,110の長手方向一端部の係止片109a,110aに接離可能に係合している片持構造によって不安定に支持されている。そのため、各建物100,101の壁面100a,101aと各固定目地プレート108,109との間に外部103側から打設した弾性シーリング材117の接着効果によって各固定目地プレート107,108の支持形態を維持しなければならない。ところが、各建物100,101に前後方向の相対変位が生じて、各固定目地プレート107,108の長手方向一端部が各ヒンジ部材106の2つのヒンジ片のうち可動片106aとともに回動することで、各固定目地プレート107,108の長手方向一端部で弾性シーリング材117を壁面100a,101aに押圧する押圧力あるいは弾性シーリング材117を壁面100a,101aから引張る引張力が作用しても、弾性シーリング材117は弾性が小さいので前記押圧力あるいは引張力を吸収できない。したがって、各固定目地プレート107,108に押圧反力や引張反力などが負荷されることになり、各固定目地プレート107,108は前記押圧反力や引張反力によって変形し、目地プレート構造体112の円滑な伸縮を妨げたり、目地プレート構造体112の気密性を低下させて、外部103から空隙102に雨水やごみなどの侵入を招くことになる。
Further, each
前記壁用伸縮継手装置104では、パンタグラフ状のリンク機構からなる補強構造体113に、各可動目地プレート109,110、表中央目地プレート111、支持台114a,角パイプ製の支柱114bおよび枢支ピン114cとからなる連結機構114および各スライド構造体115,116などの重量が負荷されるので負担が大きい。そのため、各建物100,101が相互に離反する左右方向に相対変位して、補強構造体113が伸長することで、梁剛性が低下すると、補強構造体113に変形が生じて、それ以後は、補強構造体113の円滑な伸縮が妨げられるおそれを有している。
In the wall
前記壁用伸縮継手装置104では、図12に示すように、各建物100,101が相互に離反する左右方向に相対変位すると、表中央目地プレート111の長手方向両端部が各可動目地プレート109,110の長手方向他端部から離れて、表中央目地プレート111の長手方向両端部と各可動目地プレート109,110の長手方向他端部との間に左右の大きい空間hが形成され、これら大きい空間hに手が挟まれるおそれを有する。つまり、目地プレート構造体112が伸長すると危険度が高くなる。
In the wall
前記壁用伸縮継手装置104では、各スライド構造体115,116が連結機構114における角パイプ製の支柱114bの表面に固定された状態で、目地プレート構造体112とパンタグラフ状のリンク機構からなる補強構造体113との間に介在している。つまり各スライド構造体115,116は連結機構114に表裏方向で直列しているので、目地プレート構造体112の表面から補強構造体113の裏面にいたる表裏方向の寸法Tは、各スライド構造体115,116の表裏方向の寸法tに略相当して大きくなる。そのため、現場での組立作業および据付施工が困難である。
The wall
すなわち、前記特許文献1に記載されてい壁用伸縮継手装置104では、目地プレート構造体112に円滑な伸縮性とすぐれた気密性を期待することができず、補強構造体113にも円滑な伸縮性を期待できないばかりか、目地プレート構造体112が伸長すると危険度が高くなる上に、目地プレート構造体112の表面から補強構造体113の裏面にいたる表裏方向の寸法Tが大きいので、現場での組立作業および据付施工が困難であるなどの問題を有している。
That is, in the wall expansion
本発明は、このような問題を解決するものであって、その目的とするところは、 目地プレート構造体と補強構造体の円滑な伸縮を可能にし、かつ目地プレート構造体の気密性を高めるとともに、目地プレート構造体が伸長した場合の安全度を高めて危険を回避でき、しかも現場での組立作業および据付施工が容易である壁用伸縮継手装置を提供することにある。 The present invention solves such a problem, and the object of the present invention is to enable smooth expansion and contraction of the joint plate structure and the reinforcing structure and to improve the airtightness of the joint plate structure. An object of the present invention is to provide a wall expansion joint device that can increase the safety when the joint plate structure is extended, avoid danger, and can be easily assembled and installed on site.
本発明は、略鉛直な軸線を有するヒンジピンに前記略鉛直な軸線まわりに回動自在に設けられる2つのヒンジ片を有し、該2つのヒンジ片のうち一方のヒンジ片が空隙を隔てて相互に隣接する2つの建物にそれぞれ固定される少なくとも一対のヒンジ部材と、
長手方向一端部が前記各ヒンジ部材の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片に連繋される一対の固定目地プレートと、各固定目地プレートにその長手方向に変位自在に前記空隙に臨む裏側に配置される一対の可動目地プレートと、長手方向両端部が前記各固定目地プレートと重なり合うように各固定目地プレートを表側から覆う表中央目地プレートおよび長手方向両端部が各可動目地プレートを裏側から覆う裏中央目地プレートとを備えた目地プレート構造体と、
目地プレート構造体の前記空隙に臨む裏側に配置され、複数のリンク部材がリンクピンによって角変位自在に連結され、前記各建物寄りの長手方向両端部が前記各ヒンジ部材の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片に回動自在に連繋されるパンタグラフ状のリンク機構からなる補強構造体と、
目地プレート構造体と補強構造体それぞれの長手方向中央部で表裏方向に延在して目地プレート構造体を補強構造体に連結固定する連結機構と、
前記各固定目地プレートと各可動目地プレートの長手方向の相対変位に追従して伸縮する一対のスライド構造体とを備える壁用伸縮継手装置において、
前記各ヒンジ部材の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片に固定される一対の補強連結材に前記各固定目地プレートの長手方向一端部が固定されるとともに、前記補強構造体の長手方向両端部が枢着され、
前記各スライド構造体は、各固定目地プレートと各可動目地プレートとの表裏方向の分離を不能に、前記連結機構の長手方向両側で各固定目地プレートと各可動目地プレートとに分割して固定されており、
前記連結機構の前記空隙に臨む裏側に配置されて該連結機構と一体に前記補強構造体に連結固定されるとともに、長手方向両端部が前記各可動目地プレートと重なり合うように各可動目地プレートを裏側から覆う裏中央目地プレートを備えることを特徴とする壁用伸縮継手装置である。
The present invention has two hinge pieces rotatably provided around a substantially vertical axis on a hinge pin having a substantially vertical axis, and one of the two hinge pieces is separated from each other with a gap therebetween. At least a pair of hinge members respectively fixed to two buildings adjacent to each other;
One end portion in the longitudinal direction is disposed on the back side facing the gap so as to be displaceable in the longitudinal direction of each of the fixed joint plates connected to the other hinge piece of the two hinge pieces of each hinge member. A pair of movable joint plates, a front center joint plate that covers each fixed joint plate from the front side so that both ends in the longitudinal direction overlap each fixed joint plate, and a back that both ends in the longitudinal direction cover each movable joint plate from the back side A joint plate structure with a central joint plate;
It is arranged on the back side of the joint plate structure facing the gap, and a plurality of link members are connected to each other so as to be angularly displaceable by link pins, and both longitudinal ends near the buildings are of the two hinge pieces of the hinge members A reinforcing structure composed of a pantograph-like link mechanism rotatably connected to the other hinge piece;
A connection mechanism that extends in the front and back direction at the longitudinal center of each of the joint plate structure and the reinforcing structure, and connects and fixes the joint plate structure to the reinforcing structure;
In the wall expansion joint device comprising a pair of slide structures that expand and contract following the relative displacement in the longitudinal direction of each fixed joint plate and each movable joint plate,
One end in the longitudinal direction of each fixed joint plate is fixed to a pair of reinforcing connecting members fixed to the other hinge piece of the two hinge pieces of each hinge member, and both ends in the longitudinal direction of the reinforcing structure Is pivoted,
Each slide structure is fixed by being divided into a fixed joint plate and a movable joint plate on both sides in the longitudinal direction of the coupling mechanism, making it impossible to separate the fixed joint plate and the movable joint plate in the front and back directions. And
The movable joint plate is disposed on the back side of the coupling mechanism facing the gap and is connected and fixed to the reinforcing structure integrally with the coupling mechanism, and each movable joint plate is placed on the back side so that both longitudinal end portions thereof overlap the movable joint plate. It is a wall expansion joint apparatus characterized by including the back center joint plate which covers from.
本発明の連結機構は、表中央目地プレートの裏面に固定されて該表中央目地プレート長手方向の略全長にのびる補強板を含んでいることを特徴とする。 The coupling mechanism of the present invention includes a reinforcing plate that is fixed to the back surface of the front center joint plate and extends substantially the entire length in the longitudinal direction of the front center joint plate.
本発明の各スライド構造体は、各固定目地プレートの裏面に水平に固定された一方のレールと、各可動目地プレートの裏面に水平に固定された他方のレールとを備え、一方のレールが各可動目地プレートに設けた長手方向にのびるスリットを通して他方のレールに挿脱自在に挿入されていることを特徴とする。 Each slide structure of the present invention includes one rail that is horizontally fixed to the back surface of each fixed joint plate and the other rail that is horizontally fixed to the back surface of each movable joint plate. It is characterized by being inserted into the other rail through a slit extending in the longitudinal direction provided in the movable joint plate so as to be detachable.
本発明は、前記各固定目地プレートの長手方向変位を所定距離分許容する変位許容域が、各固定目地プレートと各可動目地プレートの両者および前記一方のレールと他方のレールの両者のそれぞれで分割して設けられ、前記変位許容域を超える各固定目地プレートと一方のレールの長手方向の変位時に互いに干渉して各固定目地プレートと各可動目地プレートおよび一方のレールと他方のレールとを長手方向に同時に変位させるための干渉体が、各固定目地プレートと各可動目地プレートの両者および一方のレールと他方のレールの両者のそれぞれで分割して設けられているとともに、各可動目地プレートの長手方向他端部に裏中央目地プレート長手方向両端部の係止片に係合可能な係止片が設けられていることを特徴とする。 According to the present invention, the displacement allowable range for allowing the displacement in the longitudinal direction of each fixed joint plate by a predetermined distance is divided between each of the fixed joint plate and each movable joint plate and both of the one rail and the other rail. The fixed joint plate and the movable joint plate, the one rail, and the other rail that interfere with each other when the fixed joint plate and the one rail are displaced in the longitudinal direction. Are disposed separately on each of the fixed joint plate and each of the movable joint plates and on one rail and the other rail, and the longitudinal direction of each movable joint plate. The other end is provided with a locking piece that can be engaged with a locking piece at both ends in the longitudinal direction of the back center joint plate.
本発明は、前記2つの建物の相互に対向する壁面と前記各固定目地プレートの長手方向一端部との間は、弾性体からなるパッキンを有するシール構造によって塞がれていることを特徴とする。 The present invention is characterized in that a space between the opposing wall surfaces of the two buildings and one longitudinal end of each fixed joint plate is closed by a seal structure having a packing made of an elastic body. .
本発明によれば、スライド構造体が各固定目地プレートと各可動目地プレートに分割して固定されることで、各固定目地プレートと各可動目地プレートとの離反が拘束される。また各固定目地プレートに表側から表中央目地プレートの長手方向両端部が重なり、各可動目地プレートに裏側から裏中央目地プレートの長手方向両端部が重なることとによっても、各固定目地プレートと各可動目地プレートとの離反が拘束されることになる。そのため、各固定目地プレートと各可動目地プレート間の気密性が高くなる。つまり目地プレート構造体の気密性を高めて、外部から空隙に雨水やごみなどが侵入するのを確実に防止することができる。このように、各固定目地プレートと各可動目地プレートとの離反が拘束されることで、各建物が相互に離反する左右方向に相対変位するのに追従して目地プレート構造体が伸長しても、目地プレート構造体の高い気密性を維持できる。 According to the present invention, the slide structure is divided and fixed to each fixed joint plate and each movable joint plate, so that separation between each fixed joint plate and each movable joint plate is restricted. Also, each fixed joint plate and each movable joint plate are overlapped with each other in the longitudinal direction from the front side, and both longitudinal ends of the back center joint plate are overlapped with each movable joint plate from the back side. The separation from the joint plate is restricted. Therefore, the airtightness between each fixed joint plate and each movable joint plate is increased. That is, the airtightness of the joint plate structure can be improved, and rainwater and dust can be reliably prevented from entering the gap from the outside. In this way, even if the joint plate structure expands following the relative displacement in the left-right direction in which the buildings are separated from each other by restraining the separation between each fixed joint plate and each movable joint plate. The high airtightness of the joint plate structure can be maintained.
各スライド構造体が連結機構の長手方向両側で各固定目地プレートと各可動目地プレートとに分割して固定されることで、各スライド構造体は連結機構に長手方向で並列することになる。そのため、目地プレート構造体の表面から補強構造体の裏面にいたる表裏方向の寸法が縮小されるので、現場での組立作業および据付施工が容易になる。 Each slide structure is divided and fixed to each fixed joint plate and each movable joint plate on both sides in the longitudinal direction of the coupling mechanism, so that each slide structure is juxtaposed in the longitudinal direction with the coupling mechanism. For this reason, the front and back dimensions from the front surface of the joint plate structure to the back surface of the reinforcing structure are reduced, which facilitates assembly work and installation on site.
各スライド構造体が連結機構の長手方向両側で各固定目地プレートと各可動目地プレートと分割して固定されることで、補強構造体には連結機構と裏中央目地プレートおよび表中央目地プレートの重量のみが負荷されることになり、補強構造体の重量負担が軽減される。したがって、各建物が相互に離反する左右方向への相対変位に追従して、補強構造体が伸長することによって梁剛性が低下しても変形することはない。しかも、補強構造体の長手方向の両端部は補強連結材に強固に保持されているので、伸長時の梁剛性低下がさらに抑えられる。そのため、補強構造体の円滑な伸縮を維持できる。 Each slide structure is divided and fixed to each fixed joint plate and each movable joint plate on both sides in the longitudinal direction of the connection mechanism, so that the weight of the connection mechanism, the back center joint plate, and the front center joint plate is included in the reinforcing structure. Only the load is applied, and the weight burden of the reinforcing structure is reduced. Therefore, even if the beam rigidity is lowered due to the extension of the reinforcing structure following the relative displacement in the left-right direction in which the buildings are separated from each other, the building is not deformed. And since the both ends of the longitudinal direction of a reinforcement structure are firmly hold | maintained at the reinforcement connection material, the beam rigidity fall at the time of expansion | extension is further suppressed. Therefore, smooth expansion and contraction of the reinforcing structure can be maintained.
各固定目地プレートは、長手方向一端部が補強連結材に固定されて安定支持されているので、従来では各固定目地プレートの支持形態を維持するのに使用されていた弾性シーリング材が不要になる。したがって、各建物に前後方向の相対変位が生じて、各固定目地プレートの長手方向一端部が各ヒンジ部材の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片とともに回動しても、各固定目地プレートに弾性シーリング材が起因する押圧反力や引張反力が負荷されなくなり、押圧反力や引張反力による各固定目地プレートの変形を回避できる。そのため、目地プレート構造体の円滑な伸縮および高い気密性を維持できる。 Since each fixed joint plate has one end in the longitudinal direction fixed to the reinforcing connecting member and is stably supported, an elastic sealing material conventionally used to maintain the support form of each fixed joint plate becomes unnecessary. . Therefore, even if relative displacement in the front-rear direction occurs in each building and one longitudinal end of each fixed joint plate rotates together with the other hinge piece of the two hinge pieces of each hinge member, No pressing reaction force or tensile reaction force caused by the elastic sealing material is applied, and deformation of each fixed joint plate due to the pressing reaction force or tensile reaction force can be avoided. Therefore, smooth expansion and contraction and high airtightness of the joint plate structure can be maintained.
本発明によれば、表中央目地プレートの裏面に該表中央目地プレートの長手方向の略全長にのびる補強板が固定されているので、表中央目地プレートに歪みや捩じれなどが生じるのを抑制できる。そのため、目地プレート構造体の円滑な伸縮を維持できる。 According to the present invention, since the reinforcing plate extending substantially the entire length in the longitudinal direction of the front center joint plate is fixed to the back surface of the front center joint plate, it is possible to suppress the occurrence of distortion or twist in the front center joint plate. . Therefore, smooth expansion and contraction of the joint plate structure can be maintained.
本発明の各スライド構造体は、各固定目地プレートの裏面に水平に固定された一方のレールと、各可動目地プレートの裏面に水平に固定された他方のレールとを備え、一方のレールが各可動目地プレートに設けた長手方向にのびるスリットを通して他方のレールに挿脱自在に挿入されているので、各建物の相互に近接および離反する左右方向への相対変位に追従して円滑に伸縮する。 Each slide structure of the present invention includes one rail that is horizontally fixed to the back surface of each fixed joint plate and the other rail that is horizontally fixed to the back surface of each movable joint plate. Since it is removably inserted into the other rail through a slit extending in the longitudinal direction provided in the movable joint plate, each building smoothly expands and contracts following the relative displacement in the left and right directions that are close to and away from each other.
本発明によれば、前記各固定目地プレートの長手方向変位を所定距離分許容する変位許容域が、各固定目地プレートと各可動目地プレートの両者および前記一方のレールと他方のレールの両者のそれぞれで分割して設けられているので、各建物が相互に近接および離反する初期の左右方向の相対変位には、各固定目地プレートと各一方のレールとが長手方向に変位することによって追従できる。また、前記変位許容域を超える初期以降の左右方向の相対変位には、各固定目地プレートと各可動目地プレートの両者および各一方のレールと各他方のレールの両者のそれぞれに分割して設けた干渉体が互いに干渉して、各固定目地プレートと各可動目地プレートの両者および各一方のレールと各他方のレールの両者とが長手方向に同時に変位することによって追従できる。さらに各一方のレールと各他方のレールの両者に分割して設けられている干渉体は、各建物が相互に離反する前記初期以降の相対変位時に互いに干渉して、各一方のレールが各他方のレールから抜け出ることと、各固定目地プレートが各可動目地プレートから長手方向に離脱するのを防止して、目地プレート構造体の分解を阻止し円滑な伸縮を維持するように働く。また各可動目地プレートの長手方向他端部に、裏中央目地プレート長手方向両端部の係止片に係合可能な係止片が設けられていることで、各可動目地プレートが表中央目地プレートと裏中央目地プレートとの間から抜け出るのを防止して、目地プレート構造体の分解を阻止し円滑な伸縮を維持するように働く。しかも各建物が相互に離反する左右方向に相対変位することで、目地プレート構造体が伸長しても、表中央目地プレートの長手方向両端部と各可動目地プレートの長手方向他端部との間に左右の空間が形成されることはない。したがって、目地プレート構造体が伸長した場合の安全度を高めることができる。 According to the present invention, the displacement permissible range for allowing the longitudinal displacement of each fixed joint plate by a predetermined distance is the fixed joint plate and each movable joint plate, and both the one rail and the other rail. Therefore, it is possible to follow the initial relative displacement in the left-right direction in which each building approaches and separates from each other by the displacement of each fixed joint plate and each rail in the longitudinal direction. In addition, in the relative displacement in the left and right direction after the initial time exceeding the allowable displacement range, each fixed joint plate and each movable joint plate and each one rail and each other rail are provided separately. The interfering bodies interfere with each other, so that both the fixed joint plate and the movable joint plate and the one rail and the other rail are simultaneously displaced in the longitudinal direction. Furthermore, the interfering members provided separately for each of the one rail and the other rail interfere with each other at the time of the relative displacement after the initial stage when the buildings are separated from each other, so that each one rail becomes each other. This prevents the fixed joint plate from coming off from the movable joint plate in the longitudinal direction, prevents the joint plate structure from being disassembled, and maintains smooth expansion and contraction. Also, each movable joint plate is provided with a locking piece engageable with a locking piece at both ends in the longitudinal direction of the back center joint plate at the other longitudinal end of each movable joint plate. Prevents the joint plate plate from coming out from between the center plate and the back center joint plate, prevents disassembly of the joint plate structure and maintains smooth expansion and contraction. Moreover, even if the joint plate structure is extended by the relative displacement in the left-right direction where the buildings are separated from each other, the longitudinal center of the front center joint plate and the other longitudinal end of each movable joint plate The left and right spaces are not formed. Therefore, the safety degree when the joint plate structure is extended can be increased.
本発明によれば、2つの建物の相互に対向する壁面と各固定目地プレートの長手方向一端部との間は、弾性体からなるパッキンを有するシール構造によって塞がれているので、目地プレート構造体と2つの建物の相互に対向する壁面との間の気密を確保することができる。また各建物に前後方向の相対変位が生じて、各固定目地プレートの長手方向一端部が補強連結材および各ヒンジ部材の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片とともに回動することで、各固定目地プレートの長手方向一端部で前記シール構造を前記壁面に押圧する押圧力あるいはシール構造を壁面から引張る引張力が作用しても、これら押圧力や引張力は弾性体からなるパッキンによって吸収することができる。そのため、各固定目地プレートに押圧反力や引張反力が負荷されなくなるので、押圧反力や引張反力による各固定目地プレートの変形は生じなくなって、目地プレート構造体の円滑な伸縮および高い気密性を維持できる。 According to the present invention, the space between the wall surfaces of the two buildings facing each other and one longitudinal end portion of each fixed joint plate is closed by the seal structure having the packing made of an elastic body. The airtightness between the body and the mutually opposing wall surfaces of the two buildings can be ensured. In addition, relative displacement in the front-rear direction occurs in each building, and one end in the longitudinal direction of each fixed joint plate rotates with the other hinge piece of the two hinge pieces of the reinforcing connecting material and each hinge member, thereby fixing each fixed plate. Even if a pressing force that presses the seal structure against the wall surface at one end in the longitudinal direction of the joint plate or a tensile force that pulls the seal structure from the wall surface acts, the pressing force and tensile force are absorbed by the packing made of an elastic body. Can do. For this reason, no pressing reaction force or tensile reaction force is applied to each fixed joint plate, so that the deformation of each fixed joint plate due to the pressing reaction force or tensile reaction force does not occur, and the joint plate structure can be smoothly expanded and contracted and highly airtight. Can maintain sex.
以下、本発明に係る壁用伸縮継手装置の好ましい一実施形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は本発明に係る壁用伸縮継手装置の平面図,図1(b)は図1(a)の略左半部の拡大図,図1(c)は図1(a)の略右半部の拡大図、図2は図1(a)の空隙側から見た部分的な裏面図、図3は図1(b)のA−A線に沿う拡大断面図、図4は図1(b)のB−B線に沿う拡大断面図、図5は図1(a)の空隙側から見た左半部の部分的な斜視図である。 Hereinafter, a preferred embodiment of a wall expansion joint device according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1A is a plan view of a wall expansion joint device according to the present invention, FIG. 1B is an enlarged view of a substantially left half portion of FIG. 1A, and FIG. 1C is FIG. 2 is an enlarged view of a substantially right half of FIG. 2, FIG. 2 is a partial back view seen from the gap side of FIG. 1A, FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view taken along line AA of FIG. FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view taken along line BB in FIG. 1B, and FIG. 5 is a partial perspective view of the left half viewed from the air gap side in FIG.
図1〜図5において、本実施形態の壁用伸縮継手装置1は、左右一対の縁材5,6と、左右一対のヒンジ部材15,16と、左右一対の補強連結材17,18と、目地プレート構造体26と、補強構造体27と、連結機構28と、左右一対のスライド構造体29,30とを備える。
1 to 5, the wall expansion
左右一対の縁材5,6は、相互に空隙2をあけて隣接する2つの建物3,4にそれぞれ埋設して固定される断面が四角形の筒状で鉛直方向に長尺の構造用鋼材からなる。
The pair of left and
各建物3,4は、集合住宅、商用多目的ビル、病院、養護施設および学校などとして用いられるコンクリート製の高層ビルディングであって、目地として介在する前記空隙2を介して対向し、図1の紙面に垂直な略鉛直方向にのびる対向壁面31,32間に壁用伸縮継手装置1が設けられる。
Each of the
左右一対のヒンジ部材15,16は、ステンレス鋼製のもので、略鉛直な軸線を有するヒンジピン7,8と、このヒンジピン7,8に前記略鉛直な軸線まわりに回動自在に設けられる2つのヒンジ片9,10、11,12とを有し、前記2つのヒンジ片9,10、11,12のうち固定片として機能する一方のヒンジ片9,11が長尺の山形鋼などの構造用鋼材からなる2つの連結材13,14を介して前記縁材5,6にそれぞれ固定される。
The pair of left and
左右一対の補強連結材17,18は、鉛直方向に長尺の鋼板製のみぞ形鋼材からなり、前記各ヒンジ部材15,16の2つのヒンジ片9,10、11,12のうち可動定片として機能する他方のヒンジ片10,12に固定される。
The pair of left and right reinforcing connecting
目地プレート構造体26は、左右一対の固定目地プレート19,20と、各固定目地プレート19,20にその長手方向に変位自在に空隙2に臨む裏側に配置される左右一対の可動目地プレート21,22と、長手方向両端部が各固定目地プレート19,20の長手方向他端部と重なり合うように外部23に臨む表側から各固定目地プレート19,20を覆う鉛直方向に長尺の表中央目地プレート24と、上下方向に所定の間隔H(図2参照)を隔てて配置され長手方向両端部が前記各可動目地プレート21,22の長手方向略中央部と重なり合うように空隙2に臨む裏側から各可動目地プレート21,22を覆う鉛直方向の寸法が短い複数(図2の例では上下2つ)の裏中央目地プレート25とを備え、各固定目地プレート19,20の長手方向一端部が各補強連結材17,18に係合して固定される。
The
前記各固定目地プレート19,20、各可動目地プレート21,22および表中央目地プレート24はアルミ板材によって構成され、裏中央目地プレート25は鋼板によって構成される。各固定目地プレート19,20には、長手方向一端部を空隙2側に折り曲げた係止片19a,20aが設けられ、係止片19aは補強連結材17の外部23側の角部に外側から係合してビスによって固定され、係止片20aは補強連結材18の外部23側の角部に外側から係合してビスによって固定される。
The fixed
図1,図2,図5,図6に示すように、各可動目地プレート21,22には、長手方向両端部を空隙2側に折り曲げた係止片21a,21b、22a,22bが設けられ、係止片21a、22aから係止片21b、22bの根元部にかけて長手方向水平にのびるスリット35が形成されている。一端部の係止片21a、22aには、各スライド構造体29,30の伸縮可能な組み付けを許容する切欠部33が形成されている(図5参照、ただし図5には可動目地プレート21の係止片21aのみが図示されている)。表中央目地プレート24には、長手方向両端部を空隙2側に折り曲げた係止片24a,24bが設けられ、裏中央目地プレート25には、長手方向中央部を空隙2側に凹入した取付座34と、長手方向両端部を外部23側に折り曲げた係止片25a,25bが設けられる。
As shown in FIGS. 1, 2, 5, and 6, each movable
図1,図2において、補強構造体27は、目地プレート構造体26の空隙2に臨む裏側に配置され、複数のリンク部材をパンタグラフ状に角変位自在に枢支したリンク機構を構成し、各建物3,4寄りの長手方向両端部は各補強連結材17,18に回動自在に連結される。
1 and 2, the reinforcing
前記補強構造体27は、四角筒状の構造用鋼材からなる複数のリンク部材27a〜27jと、各リンク部材27a〜27jを枢支する複数のリンクピン27k〜27wとを有する。複数のリンクピン27k〜27wはボルトおよびナットの対偶からなり、特に中央部のリンクピン27qは連結機構28の機能をも備える。補強構造体27の長手方向一端部は、リンクピン27kと山形鋼などの構造用鋼材からなる連結材36(図1b参照)を介して補強連結材17に回動自在に連結され、補強構造体27の長手方向他端部は、リンクピン27wと山形鋼などの構造用鋼材からなる連結材37(図1c参照)を介して補強連結材18に回動自在に連結される。
The reinforcing
図1,図3,図5,図6に示すように、連結機構28は、目地プレート構造体26と補強構造体27の長手方向中央部に配置されて目地プレート構造体26を補強構造体27に連結固定するためのもので、前記中央部のリンクピン27qと、断面コ字状の構造用鋼材からなり鉛直方向の寸法が短い支柱38と、表中央目地プレート24の裏面に固定されて該表中央目地プレート24の長手方向の略全長にのびる補強板39とを有し、補強板39は、溝部39cの上下両端部に長手方向の全長にのびる取付片39a,39bを設けた溝形の鋼板からなる。
As shown in FIGS. 1, 3, 5, and 6, the
断面コ字状の支柱38において、外部23側の片38a(図5参照)には、鉛直方向中央部およびその付近におよぶ切欠部40が設けられ、空隙2側の片38bには、鉛直方向中央部に透孔41が設けられる。したがって、裏中央目地プレート25の取付座34に設けた透孔34aに支柱38の透孔41を連通させた相対位置を保持して、支柱38の空隙2側の片38bを裏中央目地プレート25の取付座34の表面に着座させ、前記切欠部40側から透孔41,透孔34a、図2に示すリンク部材27eとリンク部材27fとの交点に設けた透孔(図示省略)の順にリンクピン27qを構成するボルトを挿通して、その先端部をリンク部材27eの空隙2側に突出させ、ここにリンク部材27fのボルトと対偶をなすナットを螺着するとともに、図5の支柱38における外部23側の片38aの鉛直方向中央部の表面に、補強板39における取付片39a,39bの長手方向の中央部裏面を当接させ、取付片39a,39bを複数のビス42で外部23側の片38a固定して、補強板39を支柱38に固定したのち、補強板39の外部23側から表中央目地プレート24を被せて、表中央目地プレート24の裏面に補強板39の溝部39c表面を当接させ、かつ図8(a),(b)に示すように、補強板39の長手方向両端部を表中央目地プレート24長手方向両端部の係止片24a,24bに近接させた状態で、補強板39を表中央目地プレート24に水平姿勢ではめ込み、複数のビス43により表中央目地プレート24を補強板39に固定することで、補強構造体27の外部23側に目地プレート構造体26を連結固定する。
In the
図1〜図6および図8において、各スライド構造体29,30は、各固定目地プレート19,20の裏面に水平に固定された一方のレール44、45と、各可動目地プレート21,22の裏面に水平に固定された他方のレール46、47とからなり、一方のレール44、45を長手方向の脱抜自在で各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22との表裏方向への分離を不能に挿入することによって、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22との長手方向の相対変位に追従して伸縮するように構成されている。
1 to 6 and 8, each
図1〜図8において、各スライド構造体29,30の各一方のレール44、45および各他方のレール46、47は、アルミニウム合金の押出し形材からなり、裏中央目地プレート25の上下両側に近接して水平に配置される。
In FIG. 1 to FIG. 8, one
図5,図6および図7において、各一方のレール44、45は、長手方向全長にのびて各固定目地プレート19,20の裏面に複数の皿ビス48によって固定される取付脚部49と、取付脚部49の裏側で鉛直方向両側に張り出して連設された摺動部50とを有し、摺動部50の長手方向他端部には蓋板51が複数のビス52によって固定されている。
5, FIG. 6 and FIG. 7, each of the
各他方のレール46、47は、長手方向の一端部が各可動目地プレート21,22の係止片21a、22aに形成した切欠部33に臨み、長手方向の他端が各可動目地プレート21,22の係止片21b、22bに近接した状態で各可動目地プレート21,22の裏面に固定される。各他方のレール46、47は、前記スリット35の鉛直方向の幅に略等しい鉛直方向の間隔を有するスリット35aを隔てて互いに対向するとともに、各可動目地プレート21,22の裏面に複数の皿ビス53によって固定された上下一対のベース部54,55と、スリット35aを跨いで各ベース部54,55を連繋して裏側へ角形に突出する角形溝部56とを備え、切欠部33側から各一方のレール44、45の取付脚部49をスリット35、35aに対応させ、かつ摺動部50を角形溝部56に対応させた状態で、取付脚部49をスリット35、35aに、また摺動部50を角形溝部56にそれぞれ挿入することで、各スライド構造体29,30が挿脱自在で表裏方向の分離を不能に組み立てられる。各他方のレール46,47における角形溝部56の長手方向一端部の近傍には、各一方のレール44,45の長手方向他端部に固定されている前記蓋板51に干渉して、各一方のレール44,45が各他方のレール46,47から抜け出るのを防止するための抜け止めビス57(図1(b),(c)および図5参照)がねじ込まれる。
Each of the
図8(a),(b)において、各可動目地プレート21,22における長手方向他端部の係止片21b,22bにはL字状断面の干渉体58,59が複数のビス60によって固定される。図1(a)〜(c)のように、各建物3,4に相対変位が生じていない通常状態では、図8(a),(b)における各固定目地プレート19,20の長手方向他端面19a,20aとL字状断面の干渉体58,59の干渉面58a,59a間の距離L1と、各スライド構造体29,30における蓋板51と抜け止めビス57間の距離L2[図1(b),(c)参照]とが略等しい大きさを有し、距離L1および距離L2は、各建物3,4が相互に近接および離反する左右方向、ならびにこの左右方向に仮想水平面上で垂直な前後方向に相対変位した場合に、各固定目地プレート19,20の長手方向変位を所定距離分許容する変位許容域として機能する。つまり、各固定目地プレート19,20の長手方向変位を所定距離(L1,L2に相当する)分許容する変位許容域が、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22の両者および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47の両者のそれぞれで分割して設けられる。
8A and 8B, interfering
各建物3,4が相互に近接する方向へ大きく相対変位して、各固定目地プレート19,20の長手方向変位が前記L1に相当する変位許容域を超えると、各固定目地プレート19,20の長手方向他端面19a,20aがL字状断面の干渉体58,59の干渉面58a,59aに干渉して、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47とを同時に長手方向へ変位させる。つまり、前記変位許容域を超える各固定目地プレート19,20の長手方向の変位時に互いに干渉して、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47とを同時に長手方向へ変位させるための、各固定目地プレート19,20の長手方向他端面19a,20aと、干渉体58,59の干渉面58a,59aとで構成される干渉体61が、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22の両者のそれぞれで分割して設けられる。
When the
図1(a)〜(c)において、各建物3,4が相互に離反する方向へ大きく相対変位して、各固定目地プレート19,20の長手方向変位が前記L2に相当する変位許容域を超えると、各スライド構造体29,30における蓋板51が抜け止めビス57に干渉して、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47とを同時に長手方向へ変位させる。つまり、前記変位許容域を超える各固定目地プレート19,20の長手方向の変位時に互いに干渉して、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47とを同時に長手方向へ変位させるための、蓋板51と抜け止めビス57とで構成される干渉体62が、各一方のレール44,45と各他方のレール46,47の両者のそれぞれで分割して設けられる。
1 (a) to 1 (c), the
前記2つの建物3,4の相互に対向する壁面31,32と各固定目地プレート19,20の長手方向一端部との間は、シール構造63によって塞がれる。シール構造63は、たとえばネオプレーン又はエラストマーなどの弾性体からなる長尺のパッキン63aと、鉤形の鋼板製で長尺のパッキン保持部材63bおよび角形中空の構造用鋼材からなる長尺材63cとを有し、長尺のパッキン63aは壁面31,32とパッキン保持部材63bに接着されて壁面31,32とパッキン保持部材63bの間に介装され、パッキン保持部材63bの基部は連結材13にビス止めされるとともに、パッキン保持部材63bの先端折曲部にビス止めした長尺材63cを、パッキン63aの弾性により各固定目地プレート19,20の長手方向一端部に圧接させている。
A
つぎに、前記構成の壁用伸縮継手装置1の動作について説明する。
Next, the operation of the wall expansion
図1,図2は、各建物3,4が相互に近接および離反する方向である左右方向、ならびにこの左右方向に仮想水平面上で前後方向(図1,図2で紙面に垂直な方向)に相対変位していない通常状態が示されており、この通常状態では、目地プレート構造体26と、シール構造63とによって外部23と空隙2とを遮断し、外部23から空隙2への雨水やごみの侵入を防止している。
1 and 2 show the horizontal direction in which the
各建物3,4が相互に近接する方向に相対変位すると、その初期段階では、図8(a),(b)の各固定目地プレート19,20と各一方のレール44,45とが長手方向他端部側に向けて距離L1だけ変位することによって追従し、外部23と空隙2とを遮断して、外部23から空隙2への雨水やごみの侵入を防止する。補強構造体27の長手方向の寸法は(2・L1)に相当して縮小する。
When the
各建物3,4が前記初期の相対変位から、図9に示すように、最も近接する状態に相対変位する過程で、各固定目地プレート19,20の長手方向変位が図8(a),(b)の距離L1に相当する変位許容域を超えると、各固定目地プレート19,20の長手方向他端面19a,20aがL字状断面の干渉体58,59の干渉面58a,59aに干渉して、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47とを同時に長手方向他端部側へ変位させる。つまり、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22の両者のそれぞれで分割して設けた前記干渉体61が干渉するこによって、各建物3,4の前記初期以降の相対変位に追従し、外部23と空隙2とを遮断して、外部23から空隙2への雨水やごみの侵入を防止する。補強構造体27の長手方向の寸法は[(2・L1)+(2・各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47の同時変位量)]に相当して縮小する。
In the process in which the
図1,図2に示す通常状態から、各建物3,4が相互に離反する方向に相対変位すると、その初期段階では、図1(b),(c)の各固定目地プレート19,20と各一方のレール44,45とが長手方向一端部側に向けて距離L2だけ変位することによって追従し、外部23と空隙2とを遮断して、外部23から空隙2への雨水やごみの侵入を防止する。補強構造体27の長手方向の寸法は、(2・L2)に相当して拡大する。
When the
各建物3,4が前記初期の相対変位から、図10に示すように、最も離反する状態に相対変位する過程で、各固定目地プレート19,20の長手方向変位が距離L2に相当する変位許容域を超えると、各スライド構造体29,30における蓋板51が抜け止めビス57に干渉して、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47とを同時に長手方向一端部側へ変位させる。つまり、各一方のレール44,45と各他方のレール46,47の両者のそれぞれで分割して設けた干渉体62が干渉することによって、各建物3,4の前記初期以降の相対変位に追従し、外部23と空隙2とを遮断して、外部23から空隙2への雨水やごみの侵入を防止する。補強構造体27の長手方向の寸法は、[(2・L2)+(2・各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47の同時変位量)]に相当して拡大する。また、各可動目地プレート21,22の長手方向他端部の係止片21b,22bは、裏中央目地プレート25長手方向両端部の係止片25a,25bに係合して干渉片としてして働くので、各可動目地プレート21,22と各他方のレール46,47の両者が表中央目地プレート24と裏中央目地プレート25との間から抜け出ることを防止する。
In the process in which the
なお、各建物3,4が図1,図2に示す通常状態から、左右方向仮想水平面上で前後方向(図1,図2で紙面に垂直な方向)に相対変位した場合の壁用伸縮継手装置1の前後方向への傾斜は、各ヒンジ部材15,16の他方のヒンジ片10,12がヒンジピン7,8の鉛直軸線まわりに回動することによって実現され、この場合、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22および各一方のレール44,45と各他方のレール46,47などが、各建物3,4の相互に離反する方向の相対変位に追従して壁用伸縮継手装置1の前後方向への傾斜線上で相対変位することによってなされる。
In addition, the expansion joint for walls when each
本発明によれば、各スライド構造体29,30が各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22に分割して固定されることで、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22との離反が拘束される。また各固定目地プレート19,20の長手方向他端部側に表側から表中央目地プレート24における長手方向両端部の係止片24a,24bが重なり、各可動目地プレート21,22の長手方向略中央部に裏側から裏中央目地プレート25における長手方向両端部の係止片25a,25bが重なることとによっても、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22との離反が拘束されることになる。そのため、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22間の気密性が高くなる。つまり目地プレート構造体26の気密性を高めて、外部23から空隙2に雨水やごみなどが侵入するのを確実に防止することができる。このように、各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22との離反が拘束されることで、各建物3,4が相互に離反する左右方向に相対変位するのに追従して目地プレート構造体26が伸長しても、目地プレート構造体26の高い気密性を維持できる。
According to the present invention, each of the
各スライド構造体29,30が連結機構28の長手方向両側で各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22とに分割して固定されることで、各スライド構造体29,30は連結機構28に長手方向で並列することになる。そのため、目地プレート構造体26の表面からパンタグラフ状のリンク機構からなる補強構造体27の裏面にいたる表裏方向の寸法T1(図1a参照)が、従来の表裏方向の寸法T(図11参照)よりも縮小されるので、現場での組立作業および据付施工が容易になる。
The
各スライド構造体29,30が連結機構28の長手方向両側で各固定目地プレート19,20と各可動目地プレート21,22とに分割して固定されることで、補強構造体27には、中央部のリンクピン27qと支柱38および補強板39からなる連結機構28と、裏中央目地プレート25および表中央目地プレート24の重量のみが負荷されることになり、補強構造体27の重量負担が軽減される。したがって、各建物3,4が相互に離反する左右方向への相対変位に追従して、補強構造体27が伸長することで、梁剛性が低下しても変形することはない。しかも、補強構造体27の長手方向の両端部はリンクピン27kと連結材36およびリンクピン27wと連結材37を介して補強連結材17,18に枢着して強固に保持されているので、伸長時の梁剛性低下がさらに抑えられる。そのため、補強構造体27の円滑な伸縮を維持できる。
The
各固定目地プレート19,20は、長手方向一端部が補強連結材17,18に固定されて安定支持されているので、従来では各固定目地プレートの支持形態を維持するのに使用されていた弾性シーリング材が不要になる。したがって、各建物3,4に前後方向の相対変位が生じて、各固定目地プレート19,20の長手方向一端部が各ヒンジ部材15,16の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片10,12とともに回動しても、各固定目地プレート19,20に前記弾性シーリング材が起因する押圧反力や引張反力が負荷されなくなり、押圧反力や引張反力による各固定目地プレート19,20の変形を回避できる。そのため、目地プレート構造体26の円滑な伸縮および高い気密性を維持できる。
Since each fixed
本発明によれば、表中央目地プレート24の裏面に該表中央目地プレート24の長手方向の略全長にのびる補強板39が固定されているので、表中央目地プレート24に歪みや捩じれなどが生じるのを抑制できる。そのため、目地プレート構造体26の円滑な伸縮を維持できる。
According to the present invention, the reinforcing
本発明の各スライド構造体29,30は、各固定目地プレート19,20の裏面に水平に固定された一方のレール44,45と、各可動目地プレート21,22の裏面に水平に固定された他方のレール46,47とを備え、一方のレール44,45が各可動目地プレート21,22に設けた長手方向にのびるスリット35を通して他方のレール46,47に挿脱自在に挿入されているので、各建物3,4の相互に近接および離反する左右方向への相対変位に追従して円滑に伸縮する。
Each
本発明によれば、各一方のレール44,45と各他方のレール46,47との両者に分割して設けられている干渉体62は、各建物3,4が相互に離反する前記初期以後の相対変位時に互いに干渉して、各一方のレール44,45が各他方のレール46,47から抜け出ることと、各固定目地プレート19,20が各可動目地プレート21,22から長手方向に離脱するのを防止して、目地プレート構造体26の分解を阻止し円滑な伸縮を維持するように働く。また、各可動目地プレート21,22の長手方向他端部に、裏中央目地プレート25長手方向両端部の係止片25a,25bに係合可能な係止片21b,22bが設けられていることで、各可動目地プレート21,22が表中央目地プレート24と裏中央目地プレート25との間から抜け出ることを防止して、目地プレート構造体26の分解を阻止し円滑な伸縮を維持するように働く。しかも、各建物3,4が相互に離反する左右方向に相対変位することで、目地プレート構造体26が伸長しても、表中央目地プレート24の長手方向両端部と各可動目地プレート21,22の長手方向他端部との間に左右の空間が形成されることはない。したがって、目地プレート構造体26が伸長した場合の安全度を高めてることができる。
According to the present invention, the interfering
本発明によれば、2つの建物3,4の相互に対向する壁面31,32と各固定目地プレート19,20の長手方向一端部との間は、たとえばネオプレーン又はエラストマーなどの弾性体からなる長尺のパッキン63aを有するシール構造63によって塞がれているので、目地プレート構造体26と2つの建物3,4の相互に対向する壁面31,32との間の気密を確保することができる。また、各建物3,4に前後方向の相対変位が生じて、各固定目地プレート19,20の長手方向一端部が補強連結材17,18および各ヒンジ部材15,16の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片10,12とともに回動することで、各固定目地プレート19,20の長手方向一端部で前記シール構造63を前記壁面31,32に押圧する押圧力あるいはシール構造63を壁面31,32から引張る引張力が作用しても、これら押圧力や引張力は弾性体からなるパッキン63aによって吸収することができる。そのため、各固定目地プレート19,20に押圧反力や引張反力が負荷されなくなるので、押圧反力や引張反力による各固定目地プレート19,20の変形は生じなくなって、目地プレート構造体26の円滑な伸縮および高い気密性を維持できる。
According to the present invention, the distance between the mutually opposing wall surfaces 31 and 32 of the two
1 壁用伸縮継手装置
2 空隙
3 建物
4 建物
7 ヒンジピン
8 ヒンジピン
9 一方のヒンジ片
10 他方のヒンジ片
11 一方のヒンジ片
12 他方のヒンジ片
15 ヒンジ部材
16 ヒンジ部材
17 補強連結材
18 補強連結材
19 固定目地プレート
20 固定目地プレート
2l 可動目地プレート
2lb 係止片(干渉片)
22 可動目地プレート
22b 係止片(干渉片)
23 外部
24 表中央目地プレート
25 裏中央目地プレート
25a 係止片(干渉片)
25b 係止片(干渉片)
26 目地プレート構造体
27 補強構造体
27a〜27j リンク部材
27k〜27w リンクピン
28 連結機構
29 スライド構造体
30 スライド構造体
31 建物の壁面
32 建物の壁面
39 補強板
44 一方のレール
45 一方のレール
46 他方のレール
47 他方のレール
61 干渉体
62 干渉体
63 シール構造
63a パッキン
DESCRIPTION OF
22 Movable
23
25b Locking piece (interference piece)
26
Claims (5)
長手方向一端部が前記各ヒンジ部材の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片に連繋される一対の固定目地プレートと、各固定目地プレートにその長手方向に変位自在に前記空隙に臨む裏側に配置される一対の可動目地プレートと、長手方向両端部が前記各固定目地プレートと重なり合うように各固定目地プレートを表側から覆う表中央目地プレートおよび長手方向両端部が各可動目地プレートを裏側から覆う裏中央目地プレートとを備えた目地プレート構造体と、
目地プレート構造体の前記空隙に臨む裏側に配置され、複数のリンク部材がリンクピンによって角変位自在に連結され、前記各建物寄りの長手方向両端部が前記各ヒンジ部材の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片に回動自在に連繋されるパンタグラフ状のリンク機構からなる補強構造体と、
目地プレート構造体と補強構造体それぞれの長手方向中央部で表裏方向に延在して目地プレート構造体を補強構造体に連結固定する連結機構と、
前記各固定目地プレートと各可動目地プレートの長手方向の相対変位に追従して伸縮する一対のスライド構造体とを備える壁用伸縮継手装置において、
前記各ヒンジ部材の2つのヒンジ片のうち他方のヒンジ片に固定される一対の補強連結材に前記各固定目地プレートの長手方向一端部が固定されるとともに、前記補強構造体の長手方向両端部が枢着され、
前記各スライド構造体は、各固定目地プレートと各可動目地プレートとの表裏方向の分離を不能に、前記連結機構の長手方向両側で各固定目地プレートと各可動目地プレートとに分割して固定されており、
前記連結機構の前記空隙に臨む裏側に配置されて該連結機構と一体に前記補強構造体に連結固定されるとともに、長手方向両端部が前記各可動目地プレートと重なり合うように各可動目地プレートを裏側から覆う裏中央目地プレートを備えることを特徴とする壁用伸縮継手装置。 A hinge pin having a substantially vertical axis has two hinge pieces rotatably provided about the substantially vertical axis, and one of the two hinge pieces is adjacent to each other with a gap therebetween. At least a pair of hinge members each fixed to one building;
One end portion in the longitudinal direction is disposed on the back side facing the gap so as to be displaceable in the longitudinal direction of each of the fixed joint plates connected to the other hinge piece of the two hinge pieces of each hinge member. A pair of movable joint plates, a front center joint plate that covers each fixed joint plate from the front side so that both ends in the longitudinal direction overlap each fixed joint plate, and a back that both ends in the longitudinal direction cover each movable joint plate from the back side A joint plate structure with a central joint plate;
It is arranged on the back side of the joint plate structure facing the gap, and a plurality of link members are connected to each other so as to be angularly displaceable by link pins, and both longitudinal ends near the buildings are of the two hinge pieces of the hinge members A reinforcing structure composed of a pantograph-like link mechanism rotatably connected to the other hinge piece;
A connection mechanism that extends in the front and back direction at the longitudinal center of each of the joint plate structure and the reinforcing structure, and connects and fixes the joint plate structure to the reinforcing structure;
In the wall expansion joint device comprising a pair of slide structures that expand and contract following the relative displacement in the longitudinal direction of each fixed joint plate and each movable joint plate,
One end in the longitudinal direction of each fixed joint plate is fixed to a pair of reinforcing connecting members fixed to the other hinge piece of the two hinge pieces of each hinge member, and both ends in the longitudinal direction of the reinforcing structure Is pivoted,
Each slide structure is fixed by being divided into a fixed joint plate and a movable joint plate on both sides in the longitudinal direction of the coupling mechanism, making it impossible to separate the fixed joint plate and the movable joint plate in the front and back directions. And
The movable joint plate is disposed on the back side of the coupling mechanism facing the gap and is connected and fixed to the reinforcing structure integrally with the coupling mechanism, and each movable joint plate is placed on the back side so that both longitudinal end portions thereof overlap the movable joint plate. A wall expansion joint device comprising a back center joint plate that covers the wall.
前記連結機構は、表中央目地プレートの裏面に固定されて該表中央目地プレートの長手方向の略全長にのびる補強板を含むことを特徴とする壁用伸縮継手装置。 In the expansion joint apparatus for walls of Claim 1,
The expansion mechanism for a wall according to claim 1, wherein the coupling mechanism includes a reinforcing plate that is fixed to the back surface of the front center joint plate and extends substantially the entire length in the longitudinal direction of the front center joint plate.
前記各スライド構造体は、各固定目地プレートの裏面に水平に固定された一方のレールと、各可動目地プレートの裏面に水平に固定された他方のレールとを備え、一方のレールが各可動目地プレートに設けた長手方向にのびるスリットを通して他方のレールに挿脱自在に挿入されていることを特徴とする壁用伸縮継手装置。 In the expansion joint apparatus for walls of Claim 1 or Claim 2,
Each slide structure includes one rail horizontally fixed to the back surface of each fixed joint plate and the other rail fixed horizontally to the back surface of each movable joint plate, and one rail is each movable joint plate. A wall expansion joint device, wherein the expansion joint device is inserted into the other rail through a slit extending in the longitudinal direction provided in the plate.
前記各固定目地プレートの長手方向変位を所定距離分許容する変位許容域が、各固定目地プレートと各可動目地プレートの両者および前記一方のレールと他方のレールの両者のそれぞれで分割して設けられ、前記変位許容域を超える各固定目地プレートと一方のレールの長手方向の変位時に互いに干渉して各固定目地プレートと各可動目地プレートおよび一方のレールと他方のレールとを長手方向に同時に変位させるための干渉体が、各固定目地プレートと各可動目地プレートの両者および一方のレールと他方のレールの両者のそれぞれで分割して設けられているとともに、各可動目地プレートの長手方向他端部に裏中央目地プレート長手方向両端部の係止片に係合可能な係止片が設けられていることを特徴とする壁用伸縮継手装置。 In the expansion joint apparatus for walls of Claim 1, Claim 2 or Claim 3,
Displacement allowance areas that allow a predetermined distance of displacement in the longitudinal direction of each fixed joint plate are provided separately for both the fixed joint plate and each movable joint plate and both the one rail and the other rail. The fixed joint plate and one rail that exceed the allowable displacement range interfere with each other in the longitudinal direction, and the fixed joint plate, each movable joint plate, one rail, and the other rail are simultaneously displaced in the longitudinal direction. Interference bodies are provided separately for each fixed joint plate and each movable joint plate, and for each of the one rail and the other rail, and at the other longitudinal end of each movable joint plate. An expansion joint device for a wall, characterized in that a locking piece that can be engaged with a locking piece at both ends in the longitudinal direction of the back center joint plate is provided.
前記2つの建物の相互に対向する壁面と前記各固定目地プレートの長手方向一端部との間は、弾性体からなるパッキンを有するシール構造によって塞がれていることを特徴とする壁用伸縮継手装置。 In the expansion joint apparatus for walls of Claim 1, Claim 2, Claim 3 or Claim 4,
An expansion joint for a wall characterized in that a space between the opposing wall surfaces of the two buildings and one longitudinal end of each fixed joint plate is closed by a seal structure having a packing made of an elastic body apparatus.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006275184A JP2008095296A (en) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | Expansion joint device for wall |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015059326A (en) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | 井上商事株式会社 | Expansion joint device |
CN111487281A (en) * | 2020-03-25 | 2020-08-04 | 王文洋 | Safety testing method for external thermal insulation system of building external wall |
-
2006
- 2006-10-06 JP JP2006275184A patent/JP2008095296A/en active Pending
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CN111487281A (en) * | 2020-03-25 | 2020-08-04 | 王文洋 | Safety testing method for external thermal insulation system of building external wall |
CN111487281B (en) * | 2020-03-25 | 2022-11-18 | 江苏润鑫节能科技发展有限公司 | Safety testing method for external thermal insulation system of building external wall |
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