JP2008093431A - 可撓性シャフトを有するコイルファスナーアプライア - Google Patents

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Abstract

【課題】外科手術用メッシュおよび組織に螺旋状コイルファスナーを適用するように構成された可撓性シャフトを有するコイルファスナーアプライアを提供すること。
【解決手段】コイルファスナーアプライア10であって、ハウジング12は、長手方向軸を規定し、そして該ハウジング12に固定された静止ハンドル14を備える。さらに、ハウジング12から遠位に延びる可撓性細長管状部分18の内部に回転可能に設置された可撓性駆動部材と該可撓性駆動部材の遠位部分に隣接して設置されたファスナーアセンブリであって、該ファスナーアセンブリは、ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを解放可能に設置するように構成しており、ハウジング12に移動可能に設置されたトリガ16を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、身体組織に物体を固定するための外科手術用器具に関し、そしてより特定すると、ヘルニア修復などの手順において身体組織の外科手術的修復の間に、外科手術用メッシュおよび組織に螺旋状コイルファスナーを適用するように構成された可撓性シャフトを有する、コイルファスナーアプライアに関する。
種々の外科手術手順は、組織にファスナーを適用して、組織の接続を形成するか、または組織に物体を固定することが可能である器具を必要とする。例えば、ヘルニア修復の間、メッシュを身体組織に固定することが、しばしば望ましい。特定のヘルニア(例えば、直接鼡径ヘルニアまたは間接鼡径ヘルニア)において、腸管の一部が、支持腹壁の欠陥部を通って突出し、ヘルニア嚢を形成する。この欠陥部は、開腹外科手術手順を使用して修復され得、この手順において、比較的大きい切開が作製され、そしてヘルニアが、縫合によって、腹壁の外側で遮断される。メッシュは、縫合糸を用いてこの開口部を覆って取り付けられ、補強を提供する。
低侵襲性外科手術手順は、現在、ヘルニアを修復するために利用可能である。腹腔鏡手順において、外科手術は、小さい切開部を通して腹において実施され、一方で、内視鏡手順において、外科手術は、身体の小さい切開部を通して挿入された、狭い内視鏡管またはカニューレを通して実施される。腹腔鏡手順および内視鏡手順は、一般に、身体の深部に達し得る、長く狭い器具を必要とする。この器具は、この器具が挿入される切開部または管と密着するように構成される。さらに、これらの器具は、遠隔操作(すなわち、身体の外側からの操作)が可能でなければならない。
現在、ヘルニア修復のための内視鏡技術は、ファスナー(例えば、外科手術用ステープルまたはクリップ)を利用して、メッシュを組織に固定し、修復部の補強および組織の内方成長を促すための構造体を提供する。これらのステープルまたはクリップは、組織およびメッシュに対して圧縮され、この組織とメッシュとを一緒に固定する必要がある。
ヘルニア修復などの手順の間に組織にメッシュを固定する際に使用するために適切な、1つの他の型のファスナーは、コイルファスナーであり、このコイルファスナーは、組織に貫入する先端で終わる、螺旋コイル状の本体部分を有する。この型のファスナーの例は、特許文献1に開示されている。
既存のコイルファスナーアプライアは、しばしば、線状の、管内以外での使用のために設計されている。すなわち、これらのコイルファスナーは、一般に、本質的に平坦な組織表面に、コイルファスナーによってメッシュを固定するために使用される。特定の状況において、外科手術用ファスナーを管内で発射することが望ましくあり得る。この様式で外科手術用ファスナー(例えば、外科手術用ステープル)を発射するための、いくつかの外科手術用器具(例えば、外科手術用ステープラー)が存在するが、先行技術は、コイルファスナーを管様器官(例えば、結腸または腸管)の内部で発射するための外科手術用器具を包含しない。例えば、外科手術用ステープルを外科手術用ステープラーから発射することとは異なり、コイルファスナーをコイルファスナーアプライアから発射することは、一般に、このコイルファスナーの回転運動を必要とする。管内と管外との両方で使用可能なコイルファスナーアプライアが望ましい。
米国特許第5,258,000号明細書
本発明の課題は、外科手術的修復の間に外科手術用メッシュおよび組織に螺旋状コイルファスナーを適用するように構成された可撓性シャフトを有する、コイルファスナーアプライアを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
コイルファスナーアプライアであって、
ハウジングであって、該ハウジングは、長手方向軸を規定し、そして該ハウジングに固定された静止ハンドルを備える、ハウジング;
該ハウジングから遠位に延びる可撓性細長管状部分;
該可撓性細長管状部分の内部に回転可能に設置された可撓性駆動部材;
該可撓性駆動部材の遠位部分に隣接して設置されたファスナーアセンブリであって、該ファスナーアセンブリは、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、ファスナーアセンブリ;および
該ハウジングに移動可能に設置されたトリガであって、該トリガの移動は、該可撓性駆動部材を回転させて、コイルファスナーを組織内へと駆動する、トリガ、
を備え;
該可撓性細長管状部分および該可撓性駆動部材は、コイルファスナーを軸からずらして送達することが可能である、コイルファスナーアプライア。
(項目2)
上記ファスナーアセンブリが、実質的に剛性である、項目1に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目3)
上記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に約3個〜約6個のコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、項目1に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目4)
上記ファスナーアセンブリの長さが、約0.5インチ(約1.27cm)〜約1.5インチ(約3.81cm)である、項目1に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目5)
上記可撓性細長管状部分が、編組鋼の層を備える、項目1に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目6)
上記可撓性細長管状部分が、上記編組鋼の層の周りに配置されたプラスチックコーティングを備える、項目5に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目7)
上記可撓性駆動部材が、本質的に、フレキシブルスチールから作製されている、項目1に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目8)
関節運動機構をさらに備え、該関節運動機構は、関節運動レバーおよび関節運動ケーブルを備え、該関節運動レバーは、上記ハウジングの一部に配置されており、該関節運動ケーブルの各々は、該関節運動ケーブルの近位端の近くで該関節運動レバーに作動的に接続されており、そして該関節運動ケーブルの遠位端の近くで上記ファスナーアセンブリに作動的に接続されている、項目1に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目9)
上記ハウジング内に少なくとも部分的に配置されている駆動アセンブリをさらに備える、項目1に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目10)
上記駆動アセンブリが、複数の歯車を備え、該歯車のうちの少なくとも1つが、上記可撓性駆動部材を回転させるために、該可撓性駆動部材に係合可能である、項目9に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目11)
上記駆動アセンブリが、逆転防止機構を備える、項目9に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目12)
上記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを備える、項目1に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目13)
コイル状ファスナーを管内で適用する際に使用するためのコイルファスナーアプライアであって、該コイルファスナーアプライアは、
ハウジングであって、該ハウジングは、第一の長手方向軸を規定し、そして該ハウジングに固定された静止ハンドルを有する、ハウジング;
該ハウジングから遠位に延びる可撓性細長管状部分;
該可撓性細長管状部分の内部に回転可能に設置された可撓性駆動部材;
該可撓性駆動部材の遠位部分に隣接して設置されたファスナーアセンブリであって、該ファスナーアセンブリは、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、ファスナーアセンブリ;および
該ハウジングに移動可能に設置されたトリガであって、該トリガの移動は、該可撓性駆動部材を回転させて、コイルファスナーを組織内へと駆動する、トリガ、
を備え;
該可撓性細長管状部分および該可撓性駆動部材は、コイルファスナーを軸からずらして送達することが可能であり;
該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーが提供され;
該コイルファスナーアプライアは、管内の組織部位に隣接させて位置決めされるように構成されており;そして
該トリガが移動させられると、コイルファスナーが該コイルファスナーアプライアから排出される、コイルファスナーアプライア。
(項目14)
上記ファスナーアセンブリが、実質的に剛性である、項目13に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目15)
上記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に約3個〜約6個のコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、項目13に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目16)
上記ファスナーアセンブリの長さが、約0.5インチ(約1.27cm)〜約1.5インチ(約3.81cm)である、項目13に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目17)
上記可撓性細長管状部分が、編組鋼の層、および該編組鋼の層の周りに配置されたプラスチックコーティングを備える、項目13に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目18)
上記コイルファスナーアプライアが、関節運動機構を備え、該関節運動機構は、関節運動レバーおよび関節運動ケーブルを備え、該関節運動レバーは、上記ハウジングの一部に配置されており、該関節運動ケーブルの各々は、該関節運動ケーブルの近位端の近くで、該関節運動レバーに作動的に接続されており、そして該関節運動ケーブルの遠位端の近くで、上記ファスナーアセンブリに作動的に接続されている、項目13に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目19)
上記コイルファスナーアプライアが、上記ハウジングの内部に少なくとも部分的に配置された駆動アセンブリを備え、該駆動アセンブリは、複数の歯車を備え、該歯車のうちの少なくとも1つは、上記可撓性駆動部材を回転させるために、該可撓性駆動部材と係合可能である、項目13に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目20)
上記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを備える、項目13に記載のコイルファスナーアプライア。
(項目21)
コイル状ファスナーを管内で適用する方法であって、該方法は、
コイルファスナーアプライアを提供する工程であって、該コイルファスナーアプライアは、
ハウジングであって、該ハウジングは、第一の長手方向軸を規定し、そして該ハウジングに固定された静止ハンドルを有する、ハウジング;
該ハウジングから遠位に延びる可撓性細長管状部分;
該可撓性細長管状部分の内部に回転可能に設置された可撓性駆動部材;
該可撓性駆動部材の遠位部分に隣接して設置されたファスナーアセンブリであって、該ファスナーアセンブリは、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、ファスナーアセンブリ;および
該ハウジングに移動可能に設置されたトリガであって、該トリガの移動は、該可撓性駆動部材を回転させて、コイルファスナーを組織内へと駆動する、トリガ、
を備え;
該可撓性細長管状部分および該可撓性駆動部材は、コイルファスナーを軸からずらして送達することが可能である、工程;
該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを提供する工程;
該コイルファスナーアプライアを管内の組織部位に隣接させて位置決めする工程;ならびに
該トリガを移動させて、該コイルファスナーを該コイルファスナーアプライアから排出させる工程、
を包含する、方法。
(項目22)
上記ファスナーアセンブリが、実質的に剛性である、項目21に記載の方法。
(項目23)
上記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に約3個〜約6個のコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、項目21に記載の方法。
(項目24)
上記ファスナーアセンブリの長さが、約0.5インチ(約1.27cm)〜約1.5インチ(約3.81cm)である、項目21に記載の方法。
(項目25)
上記可撓性細長管状部分が、編組鋼の層、および該編組鋼の層の周りに配置されたプラスチックコーティングを備える、項目21に記載の方法。
(項目26)
上記コイルファスナーアプライアが、関節運動機構を備え、該関節運動機構は、関節運動レバーおよび関節運動ケーブルを備え、該関節運動レバーは、上記ハウジングの一部に配置されており、該関節運動ケーブルの各々は、該関節運動ケーブルの近位端の近くで該関節運動レバーに作動的に接続されており、そして該関節運動ケーブルの遠位端の近くで上記ファスナーアセンブリに作動的に接続されている、項目21に記載の方法。
(項目27)
上記コイルファスナーアプライアが、上記ハウジングの内部に少なくとも部分的に配置された駆動アセンブリを備え、該駆動アセンブリは、複数の歯車を備え、該歯車のうちの少なくとも1つは、上記可撓性駆動部材を回転させるために、該可撓性駆動部材と係合可能である、項目21に記載の方法。
(項目28)
上記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に、少なくとも1つのコイルファスナーを備える、項目21に記載の方法。
コイルファスナーアプライアが開示され、このコイルファスナーアプライアは、ハウジング、可撓性細長管状部材、可撓性駆動部材、ファスナーアセンブリおよびトリガを備える。このハウジングは、長手方向軸を規定し、そしてこのハウジングに固定された静止ハンドルを備える。可撓性細長管状部分は、ハウジングから遠位に延びる。可撓性駆動部材は、可撓性細長管状部分の内部に回転可能に設置される。ファスナーアセンブリは、可撓性駆動部材の遠位部分に隣接して設置され、そしてこのファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを解放可能に設置するように構成される。トリガは、ハウジング上に移動可能に設置され、そしてこのトリガの移動は、可撓性駆動部材を回転させて、コイルファスナーを組織内へと駆動する。可撓性細長管状部材および可撓性駆動部材は、コイルファスナーを軸からずらして送達することが可能である。
(要旨)
本開示は、コイルファスナーアプライアに関し、このコイルファスナーアプライアは、ハウジング、可撓性細長管状部材、可撓性駆動部材、ファスナーアセンブリおよびトリガを備え、この可撓性細長管状部材およびこの可撓性駆動部材は、コイルファスナーを軸からずらして送達することが可能である。このハウジングは、長手方向軸を規定し、そしてこのハウジングに固定された静止ハンドルを備える。可撓性細長管状部分は、ハウジングから遠位に延びる。可撓性駆動部材は、可撓性細長管状部分の内部に回転可能に設置される。ファスナーアセンブリは、可撓性駆動部材の遠位部分に隣接して設置され、そしてこのファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを解放可能に設置するように構成される。トリガは、ハウジングに移動可能に設置され、そしてこのトリガの移動は、可撓性駆動部材を回転させて、コイルファスナーを組織内へと駆動する。
1つの実施形態において、ファスナーアセンブリは、実質的に剛性であり、そして約3個〜約6個のコイルファスナーを解放可能に設置するように構成される。開示される実施形態において、このファスナーアセンブリの長さは、約0.5インチ(約1.27cm)と約1.5インチ(約3.81cm)との間である。このファスナーアセンブリは、少なくとも1個のコイルファスナーを備えることもまた、開示される。
1つの実施形態において、可撓性細長管状部分は、編組鋼の層を備え、そしてこの編組鋼の層の周りにプラスチックコーティングが配置される。開示される実施形態において、可撓性駆動部材は、本質的に、フレキシブルスチールから作製される。
企図される実施形態において、コイルファスナーアプライアは、関節運動機構を備える。この関節運動機構は、ハウジングの一部に配置された関節運動レバー、および関節運動ケーブルを備える。関節運動ケーブルは、各々が、その近位端の近くで、関節運動レバーに作動的に接続され、そしてその遠位端の近くで、ファスナーアセンブリに作動的に接続される。
1つの実施形態において、コイルファスナーアプライアは、ハウジングの内部に少なくとも部分的に配置された、駆動アセンブリを備える。この駆動アセンブリは、複数の歯車を備え、これらの歯車のうちの少なくとも1つは、可撓性駆動部材を回転させるために、この可撓性駆動部材と係合可能であることが、開示される。この駆動アセンブリは、逆転防止機構を備えることもまた、開示される。
本開示はまた、コイル状ファスナーを腸内に適用する方法に関する。この方法は、上記のようなコイルファスナーアプライアを提供する工程、少なくとも1つのコイルファスナーをファスナーアセンブリに提供する工程、コイルファスナーを腸管組織部位に隣接させて位置決めする工程、およびトリガを移動させてコイルファスナーをコイルファスナーアプライアから排出させる工程を包含する。
本発明により、外科手術的修復の間に外科手術用メッシュおよび組織に螺旋状コイルファスナーを適用するように構成された可撓性シャフトを有する、コイルファスナーアプライアが提供される。
本明細書中に開示される外科手術用器具の実施形態は、本明細書中で、図面を参照して開示される。
(実施形態の詳細な説明)
ここで図面を参照すると、同じ番号は、数枚の図にわたって、類似の要素を表す。最初に図1に関して、コイルファスナーアプライア10の1つの実施形態が開示される。コイルファスナーアプライア10は、ヘルニア修復などの外科手術手順の間に、螺旋形状のコイルファスナーを組織に適用するため、またはメッシュを組織に固定するために、提供される。コイルファスナーアプライア10は、一般に、ハウジング12、およびハウジング12から延びるハンドル部分14を備え、このハウジングは、2つの別々のハウジング半体12aおよび12bとして形成され得る。トリガ16が、ハウジング12に移動可能に設置される。トリガ16は、トリガ16の自由端がハンドル部分14の自由端から間隔を空けた状態で、ハウジング12に旋回可能に接続される。この配置は、人間工学的利点、ならびにトリガ16およびコイルファスナーアプライア10の実際的な固定制御を提供する。コイルファスナーアプライア10はまた、ハウジング12から遠位に延びる細長管状部分18を備える。細長管状部分18は、身体組織への適用のために、複数のコイルファスナーを保持するために提供される。1つの実施形態において、細長管状部分18は、従来のカニューレ構造体を通って嵌るような寸法にされる。本明細書中で使用される場合、用語「遠位」とは、アプライアまたはその構成要素の、使用者から遠い方の部分をいい、一方で、用語「近位」とは、アプライアまたはその構成要素の、使用者に近い方の部分をいう。
ここで図2を参照すると、コイルファスナーアプライア10と共に使用するために適切な、螺旋形状のコイルファスナーが図示されている。コイルファスナー20は、このコイルを回転させて組織に入れ、そして組織に通すことによって、組織に適用されるように設計される。コイルファスナー20は、一般に、コイル本体部分22を備え、約2.5回のコイル巻きを有し、そして鋭利な組織貫入先端部24で終わるように図示されている。タング26が、コイル本体部分22の両端に提供される。タング26は、示されるように、コイル本体部分22の中心に向かってほぼ内向きに延びる。コイルファスナー20は、適切な生体適合性材料(例えば、ステンレス鋼)から形成され得る。しかし、コイルファスナー20は、代替的に、種々のエラストマー材料またはポリマー材料から形成され得、そしてさらに、種々の生体吸収性材料または生分解性材料から形成され得る。
ここで図3を参照すると、コイルファスナーアプライア10と関連する駆動棒30の遠位部分28が、コイルファスナー20を保持および駆動するために提供される。遠位部分28は、一般に、遠位部分28の長さに沿って延びる、長手軸方向に延びるスロット32を備える。スロット32は、内部にタング26を受容するために提供され、その結果、駆動棒30の回転と同時に、コイルファスナー20が回転する。スロット32は、駆動棒30を部分的に横切って延びるように図示されるが、スロット32は、他の型のコイルファスナーまたは回転可能なファスナーを収容するために、駆動棒30を完全に通って形成されてもよい。平坦部34は、遠位部分28において、スロット32に隣接して延びる。
図4に最もよく見られるように、複数のコイルファスナー20が、駆動棒30の遠位部分28の長さに沿って、長手軸方向に並んで配置され得る。各コイルファスナー20の関連するタング26は、駆動棒30のスロット32に内に位置決めされる。
ここで図5を参照すると、上記のように、細長管状部分18は、複数のコイルファスナー20を収容し、そしてコイルファスナー20を組織内へと駆動するための構造を有する。駆動棒30の近位部分36は、ほぼ中実の円形断面であり、その結果、スロット32は、近位部分36の遠位で塞がる。駆動棒30の屈曲部またはL字型の近位端38は、駆動棒30を回転させてコイルファスナー20を細長管状部分18に通し、そしてコイルファスナー20を組織内に駆動することを補助するために、提供される。細長管状部分18はまた、ほぼ管状のスリーブ40を備え、この管状スリーブは、このスリーブを通る穴42を規定し、そして近位端44および遠位端46を有する。駆動棒30は、管状スリーブ40の穴42の中で、自由に回転可能である。
図5および図6に最もよく見られるように、駆動棒30の回転の際に、連続するコイルファスナー20を遠位方向に移動させる目的で、コイルばね48が提供され、このコイルばねは、管状スリーブ40の内側表面50に熱接着(braise)または溶接され得る。コイルばね48は、コイルファスナー20のコイル本体部分22と係合するために構成された、長手軸方向に延びる螺旋状の表面52を作製する。従って、駆動棒30の回転の際に、コイルファスナー20は、表面52に沿って、管状スリーブ40を通って移動する。
図7に最もよく見られるように、組み立てられると、駆動棒30のL字型の近位端38は、本明細書中以下に記載される駆動アセンブリとの係合のために、管状スリーブ40の近位端44から外に延びる。
ここで図8および図9を参照すると、コイルファスナーアプライア10は、中空ベアリング54を備え、この中空ベアリングは、その片側に形成されたポート56を有する。ポート56は、ベアリング54が回転する際に駆動棒30を回転させる目的で、駆動棒30の近位端38を受容するために提供される。中空ベアリング54は、その近位面に形成された、キー付き開口部58をさらに備える。第一の傘歯車62が、ベアリング54を回転させるために提供され、この傘歯車は、一般に、複数の歯64、および歯64から遠位に延びるシャフト66を備える。第一の傘歯車62は、キー付きの遠位端68を備え、このキー付きの遠位端は、中空ベアリング54のキー付きの開口部58としっかりと係合するように構成される。従って、第一の傘歯車62が回転すると、駆動棒30が回転する。図8に最もよく見られるように、第一の傘歯車62は、細長管状部分18の長手方向軸xに対して垂直に配向され、そしてこの軸xの周りで回転する。フランジ72を有する中空スリーブ70が提供され、このフランジは、ハウジング半体12aおよび12bのスロット74に係合する。スリーブ70は、第一の傘歯車62を、ハウジング12の内部で回転可能に支持する。
第一の傘歯車62は、駆動アセンブリ76の一部を形成する。この駆動アセンブリは、駆動棒30を一方向に回転させるために提供される。駆動アセンブリ76は、複数の歯80を有する第二の傘歯車78をさらに備え、これらの歯は、第一の傘歯車62の歯64と係合するように構成される。示されるように、第一の傘歯車62は、第二の傘歯車78に対して垂直に配向される。従って、第二の傘歯車78は、長手方向軸xに対して平行な面内で回転する。第二の傘歯車78は、ハブ82によって、ハウジング12の内部に回転可能に支持される。シャフト84は、ハブ82の穴88の内部に固定される。シャフト84は、キー付きの端部86を備える。駆動歯車90は、駆動アセンブリ76を回転させるために提供され、そしてシャフト84のキー付きの端部86と係合するための、キー付きの開口部92を備える。駆動歯車90は、複数の歯94を備える。
コイルファスナーアプライア10は、作動アセンブリ96をさらに備え、この作動アセンブリは、駆動アセンブリ76と一緒になって、トリガ16の長手軸方向の運動を駆動棒30の回転運動に変換する。作動アセンブリ96は、一般に、ラチェットプレート歯車98および遊び歯車100を備え、これらの歯車は、ハウジング半体12aに形成されたスタッド102に回転可能に支持される。圧縮ばね104が、ラチェットプレート歯車98と遊び歯車100との間に、本明細書中以下により詳細に記載される様式で提供される。1対のトリガ歯車106が、ラチェットプレート歯車98の両面に固定される。トリガ歯車106、ならびにラチェットプレート歯車98、遊び歯車100、および駆動歯車90は、全て、第二の傘歯車62の回転、および従って、細長管状部分18の長手方向軸xと平行な面内で回転することが、留意されるべきである。
本明細書中で上に記載されたように、トリガ16は、ハウジング12に移動可能に設置される。トリガ16は、ハウジング半体12aおよび12bに形成されたスタッド108の周りで、旋回可能に設置される。トリガ16は、1対の間隔を空けた歯車部分110を備え、これらの歯車部分の各々は、複数の歯112を有し、これらの歯は、協働して、トリガ歯車106の歯114と係合し、そして歯114を回転させる。従って、トリガ16をスタッド108の周りで旋回させることによって、歯車部分110は、トリガ歯車106、ならびに従って、ラチェットプレート歯車98および遊び歯車100を回転させる。示されるように、遊び歯車100は、その縁部に複数の歯116を備える。歯116は、駆動歯車90と係合するために構成され、その結果、トリガ16を作動させると、遊び歯車110が回転して、駆動歯車90、および従って、駆動棒30の回転を引き起こす。戻しばね118が、トリガ16を、ハンドル14から間隔を空けた初期位置に付勢するために提供される。戻しばね118は、一端において、ハウジング半体12aのスタッド120に固定され、そして他端において、トリガ16のスタッド122に固定される。
作動アセンブリ96は、ラチェットとつめの機構をさらに備え、この機構は、トリガ16が完全に押されるまで、トリガ16が初期位置に戻ることを防止する。ラチェット歯124は、ラチェットプレート歯車98の縁部に沿って形成されて示される。つめ126は、ハウジング半体12aのスタッド128の周りで旋回可能に設置され、そしてラチェット歯124と係合可能である。さらに、付勢ばね130が提供されて、つめ126を、ラチェット歯124と係合するように付勢する。付勢ばね130は、ハウジング半体12aのスタッド132の周りに設置され、そして一般に、つめ126と係合するように構成された第一の端部134、およびハウジング12aに形成されたスロット138内に固定される第二の端部136を備える。
ここで図10を参照すると、トリガ16を1回引く際に、1つより多くのコイルファスナー20がコイルファスナーアプライア10から駆動されることを防止するための構造が、提供される。ハウジング半体12bは、ハウジング半体12bにしっかりと設置された遮断部材140を備える。遮断部材140は、遊び歯車100に形成された第一の止め142および第二の止め144と係合するように構成される。第二の止め144は、コイルファスナー20の設置のためのコイルファスナーアプライア10の作動の間、遊び歯車100の回転の程度を制限し、そして第一の止め142は、トリガ16の解放の際に遊び歯車100の回転を制限し、コイルファスナーアプライア10が、別のコイルファスナー20を設置する準備ができた初期位置まで戻ることを可能にする。第一の止め142および第二の止め144、ならびに遮断部材140を提供することによって、操作者は、駆動棒30が所定の回数だけ回転したこと、および一度に1つのみのコイルファスナー20がコイルファスナーアプライア10から駆動されることを確信し得る。
ここで図10および図11を参照すると、ラチェットプレート歯車98は、スロット146を有するように形成され、このスロットは、スロット146の第一の部分150に圧縮ばね104を受容するように構成される。圧縮ばね104は、本明細書中以下にさらに記載される様式で、トリガ16の作動および解放の間、ラチェットプレート歯車98と遊び歯車100との間でわずかな量の回転運動が起こることを可能にする。遊び歯車100は、その側面から突出する係合タブ152を形成される。係合タブ152は、スロット146の第二の部分154の内部に位置決め可能である。係合タブ152の第一の縁部156は、ラチェットプレート歯車98の縁部148と直接係合し、一方で、係合タブ152の第二の縁部158は、圧縮ばね104と係合する。
ここで図12を参照すると、コイルファスナーアプライア10は、逆転防止機構を備え、この逆転防止機構は、第二の傘歯車78とは無関係な、ハブ82の自由な戻りを提供する。このことは、ハブ82が第一の方向に回転する場合に、ハブ82が第二の傘歯車78を駆動方向すなわち第一の方向に回転させることを可能にし、これによって、コイルファスナー20をコイルファスナーアプライア10から駆動する。ハブ82が第二の方向に回転する場合、逆転防止機構はハブ82を第二の傘歯車78から脱係合させる。このことは、駆動方向とは逆方向での駆動棒30の回転を防止するために、望ましい。この逆方向は、コイルファスナー20が組織またはメッシュから引き抜かれるか、あるいは管状部分18の内部にさらに引き込まれるように、コイルファスナー20を回転させる。この逆転防止機構は、ローラクラッチであり、このローラクラッチは、ハブ82と第二の傘歯車78との間に形成される。複数のローラピン160が、ハブ82と第二の傘歯車78との間に規定された円周空間またはギャップ162に提供される。ギャップ162は、拡大した解放領域164および縮小した把持領域166を備える。従って、ハブ82が第一の方向に回転させられて、ローラピン160を把持領域166内に移動させると、ローラピン160は、カム作用により把持領域166内に入り、ハブ82と第二の傘歯車78との間にしっかりとした接続を形成する。あるいは、ハブ82が、逆方向すなわち第二の方向に回転させられる場合、この回転は、ローラピン160を、拡大した解放領域164内に移動させ、ハブ82が自由に、かつ第二の傘歯車78とは無関係に回転することを可能にする。
コイルファスナーアプライア10の操作が、ここに記載される。最初に図13を参照すると、初期位置または開始位置において、トリガ16は、戻りばね118の力に起因して、ハンドル14から離れるように付勢される。示されるように、トリガ16の歯112は、トリガ歯車106の歯114と係合する。ラチェットプレート歯車98は、図13で見ると、反時計回りに最大に回転した位置にあり、そしてつめ126は、ラチェットプレート歯車98の歯124と係合していない。図14に最もよく示されるように、初期位置または開始位置において、遮断部材140は、第一の止め142と係合する。この位置において、ラチェットプレート歯車がその反時計回りに最大に回転した位置にあり、そして遮断部材140が遊び歯車100の第一の止め142と係合した状態で、係合タブ152は、ラチェットプレート歯車98の縁部148と係合せず、むしろ、示されるように、圧縮ばね104にわずかな圧縮を提供する。
図15を参照すると、管状スリーブ40の遠位端46の内部に、複数のコイルファスナー20が、駆動棒30の周りにスライド可能に設置され、そして管状スリーブ40の内部に位置決めされている。各コイルファスナー20の各コイル本体部分22は、コイルばね48の表面52と係合し、このコイルばねは、上記のように、管状スリーブ40の内側表面50にしっかりと固定される。
ここで図16を参照すると、コイルファスナーアプライア10を作動させるために、トリガ16は、戻しばね118の付勢に逆らって、ハンドル14の方へと引かれる。トリガ16が移動させられると、トリガ16の歯車部分110の歯112は、図16に示されるように、トリガ歯車106の歯114と係合し、そして歯114を時計回りに回転させる。図16および図17に示されるように、トリガ歯車106の回転は、ラチェットプレート歯車98を回転させ、その結果、係合タブ152の第一の縁部156は、ラチェットプレート歯車98と係合する。従って、遊び歯車100は、ラチェットプレート歯車98と一緒に回転し、圧縮ばね104の短い伸びを可能にする。遊び歯車100が時計回り方向に回転させられると、図16に見られるように、遊び歯車100の歯116は、駆動歯車90の駆動歯車歯94と係合し、そして駆動歯車歯94を反時計回りに回転させる。
ここで図18を少し参照すると、駆動歯車90および従ってハブ82が反時計回りの方向に回転させられると、ハブ82の回転は、ローラピン160を、ギャップ162の縮小した把持領域166に押し込む。一旦、把持領域166内に移動すると、ローラピン160は、ハブ82と第二の傘歯車78との間に、しっかりとした頑丈な接続を形成する。従って、第二の傘歯車78は、図16および図18に示されるように、反時計回りの方向に回転させられる。ここで再度図16を参照すると、第二の傘歯車78が反時計回りの方向に回転すると、第二の傘歯車78の歯80は、第一の傘歯車62の歯64と係合し、これによって、駆動棒30を管状スリーブ40内で回転させる。
ここで図19を参照すると、駆動棒30が管状スリーブ40内で回転すると、駆動棒30は、コイルファスナー20を回転させる。コイルファスナー20(コイルばね48の表面52と係合している)は、コイル本体部分22と表面52との係合により、管状スリーブ40内で遠位に移動する。従って、駆動棒30の回転は、コイルファスナーを回転させるかまたは捻り、細長管状部分18の遠位端から出す。示されるように、駆動棒30のこの回転はまた、次の連続したコイルファスナー20を、コイルファスナーアプライア10の次のサイクルの間に組織に適用されるべき位置に移動させる。
図16に戻って参照すると、トリガ16を完全に押すと、駆動棒30は、所定の量だけ正確に回転し、その結果、1つのみのコイルファスナー20が駆動されて、細長管状部分18の遠位端から出ることが、留意されるべきである。トリガ16の圧縮の間、つめ126は、ラチェットプレート歯車98の歯124と係合し、そして歯124に載る。圧縮の間に、ハンドル16が任意の中間位置で停止させられる場合、つめ126は、歯124と係合して、ラチェットプレート歯車98および遊び歯車100が反対方向に回転しないことを確実にし、これによって、コイルファスナー20の部分的のみの挿入または引き抜きを防止する。すなわち、部分的な駆動サイクルを防止する。図16に示されるように、トリガ16を完全に押すと、つめ126は、歯124を越え、そして歯124から脱係合する。
図17を参照すると、トリガ16を完全に押すと、遊び歯車100は、第一の止め142が遮断部材140から離れて回転する位置と、遮断部材140が第二の止め144と係合することによって遊び歯車100のさらなる回転を防止する位置との間で回転する。遊び歯車100のこの回転の程度は、1つのコイルファスナー20を細長管状部分18から組織内へと完全に駆動するために必要な、駆動棒30の回転の量に正確に対応する。
ここで図20を参照すると、一旦、トリガ16が完全に押され、そしてコイルファスナー20が細長管状部分18から組織メッシュまたは他の適切な構造体内へと駆動されると、トリガ16は、解放され得る。次いで、トリガ16は、戻しばね118の力に起因して、開位置または初期位置に付勢される。トリガが開位置に移動すると、歯車部分110の歯112は、図20に見られるように、トリガ歯車106の歯114を反時計回りに回転させ、従って、ラチェットプレート歯車98を、反時計回りの方向に回転させる。ラチェットプレート歯車98が反時計回りの方向に回転すると、圧縮ばね104が、遊び歯車100をまた、反時計回りの方向に押す。遊び歯車100が反時計回りの方向に回転している間に、遊び歯車100の歯116は、駆動歯車90を時計回り方向に回転させる。
ここで図21を少し参照すると、本明細書中で上に記載されたように、コイルファスナーアプライア10は、逆転防止機構またはローラクラッチを備え、この逆転防止機構またはローラクラッチは、トリガ16の解放の際に駆動棒30を回転から解放し、そして駆動歯車90の開始位置への自由な戻りを可能にする。従って、ハブ82の時計回りでの回転の際に、ハブ82は、ローラピン160を、拡大した解放領域164内に移動させる。クラッチピン160はもはや、ハブ82と第二の傘歯車78との間に頑丈なしっかりした接触を形成しないので、ハブ82は、第二の傘歯車78とは無関係に自由に回転し、これによって、駆動棒30のあらゆる回転を防止する。
図20および図22および図23を参照すると、トリガ16の解放の間、つめ126は、つめ126が最後の歯168に載るまで、ラチェットプレート歯車98の歯124に沿って移動する。このことは、遮断部材140と第一の止め142との係合に対応し、これによって、遊び歯車100のあらゆるさらなる回転を防止する。一旦、つめ126が、最後の歯168上の位置に達すると、戻しばね118の張力(圧縮ばね104の力より大きい)は、トリガ16を少し遠くに進め、トリガ歯車106が圧縮ばね104の力にわずかに逆らってラチェットプレート歯車98を移動させることを可能にする。図23に最もよく示されるように、戻しばね118の力は、圧縮ばね104が係合タブ152を押す力に打ち勝ち、戻しばね118を圧縮する。この戻しばね118の圧縮は、ラチェットプレート歯車98がわずかに移動することを可能にし、つめ126がラチェットプレート歯車98の最後の歯168から外れることを可能にする。従って、コイルファスナーアプライア10は、再度作動されて別のコイルファスナーを設置する準備ができた初期位置に戻される。
ここで図24を参照すると、コイルファスナーアプライア10が、例えば、ヘルニア修復などの外科手術手順において使用するために、患者Bに作製された小さい切開部Aを通して位置決めされているところを示す。
ここで図25を参照すると、ヘルニア修復のために使用される場合、外科手術用コイルファスナーアプライア10は、縫合糸メッシュ170の一部を組織セクション172に固定するために利用され得る。図25に示されるように、数個のコイルファスナー20が、メッシュ170を組織172に固定するために利用され得る。コイルファスナー20を適用する際に、コイルファスナー20は、メッシュ170および組織172を通って回転し、その結果、コイル本体部分22の約180°のみが、タング26と一緒に、メッシュ170の外に延びることが開示される。タング26は、繋留機構または固定機構を提供して、メッシュ170がコイルファスナー20のコイル本体部分22から滑り抜けることを防止する。
ここで図26および図27を参照すると、コイルファスナーアプライア10と共に使用するために適切なコイルファスナーの、代替の実施形態が開示されている。まず図26を参照すると、代替の実施形態のコイルファスナー174は、まっすぐなバックスパン176、およびバックスパン176の各端部から延びる螺旋状コイル本体部分178、180を有するように形成される。組織貫入先端部182、184が、それぞれの本体部分178、180の自由端に提供される。バックスパン176は、駆動棒(図示せず)を完全に通って延びるスロットと係合し、そしてこの駆動棒上にスライド可能に支持される。駆動棒の回転は、コイルファスナー174を、コイルファスナーアプライア10のスリーブ40内で回転させ、そして組織に入れる。
ここで図27を参照すると、さらなる代替の実施形態において、コイルファスナー186は、まっすぐなレッグ190、192を有するまっすぐなバックスパン188を有するように形成され、これらのレッグは、バックスパン188の各端部から延び、そしてこれらのレッグは、互いに平行である。半円形の組織貫入部分194、196は、それぞれのレッグ190、192の自由端から延びる組織貫入先端部198、200で終わる。半円形の組織貫入部分194、196は、同一面内に位置し、この面は、バックスパン188とほぼ平行である。このコイルファスナーのバックスパンもまた、完全なスロットを有する駆動棒(図示せず)と係合し、そしてこの駆動棒によって回転させられる。
ここで図28〜図31を参照すると、可撓性細長管状部分320を有するコイルファスナーアプライア310が示されている。コイルファスナーアプライア310は、ハウジング312、可撓性細長管状部分320、可撓性駆動部材330、ファスナーアセンブリ340およびトリガ316を備える。ハウジング312は、長手方向軸A−A(図28)を規定し、そしてこのハウジングに固定された静止ハンドル315を備える。可撓性細長管状部分320は、ハウジング312から遠位に延びる。可撓性駆動部材330は、可撓性細長管状部分320の内部に回転可能に設置される。ファスナーアセンブリ340は、可撓性駆動部材330の遠位部分332(図29)に隣接して設置される。ファスナーアセンブリ340は、少なくとも1つのコイルファスナー174(図29)を解放可能に設置するように構成される。トリガ316は、ハウジング312に移動可能に設置され、そしてトリガ316の移動は、可撓性駆動部材330を回転させて、コイルファスナー174を組織(例えば、結腸または腸管)内に駆動する(この実施形態においては明白に示さない)。可撓性細長管状部分320および可撓性駆動部材330は、コイルファスナー174を軸からずらして(すなわち、軸A−Aに沿ってでも平行にでもなく)送達することが可能である。すなわち、コイルファスナー174は、軸A−Aと角度∀(x軸、y軸およびz軸に対する全ての合理的な角度を含む)で交差する任意の合理的な方向(例えば、図28の矢印Bにより示される方向)で、送達され得る。
図29を参照すると、可撓性駆動部材330の図示される実施形態は、その近位端334において屈曲部またはL字型の部材338を備え、そしてその遠位端においてファスナーアセンブリ340に設置される。可撓性駆動部材330は、熱接着を介して、L字型部材338およびファスナーアセンブリ340に接続されることが予測される。L字型部材338は、駆動アセンブリ76(図8を参照のこと)と機械的に協働して、駆動棒30に関連して上に記載されたように、可撓性駆動部材330の回転を容易にする。
ファスナーアセンブリ340は、図29において、少なくとも1つのコイルファスナー174を解放可能に設置するように構成された、実質的に剛性の部材として図示される。図28において、ファスナーアセンブリは、可撓性細長管状部分320の遠位部分326の後ろにあり、視野から隠れている。図29に示される実施形態において、4つのコイルファスナー174が、ファスナーアセンブリ340に設置されている。任意の合理的な数(約3個〜約6個のコイルファスナー174が挙げられる)のコイルファスナー174が、ファスナーアセンブリ340に設置されるか、または設置可能であることが、予測される。図28に示されるように、可撓性細長管状部分320の全長に対するファスナーアセンブリ340の長さは、比較的短い。ファスナーアセンブリ340の剛性は、コイルファスナー176がこのファスナーアセンブリに設置され、そしてこのファスナーアセンブリから発射されることを可能にするが、ファスナーアセンブリ340の短い長さは、コイルファスナーアプライア310の長さの大部分(すなわち、可撓性細長管状部分320)が、管状器官の曲線の経路を辿ることを可能にする。1つの実施形態において、ファスナーアセンブリ340の長さLは、約0.5インチ(約1.27cm)と約1.5インチ(約3.81cm)との間であり、そしてより特定すると、約0.75インチ(約1.90cm)と約1.0インチ(約2.54cm)との間である。
図30を参照すると、可撓性細長管状部分320および可撓性駆動部材330の断面図が示されている。可撓性細長管状部分320は、第一の層322および第二の層324を備える。1つの実施形態において、第一の層322は、編組鋼材料を備え、この材料は、可撓性細長管状部分320が、その長さに沿って撓むことを可能にする。第二の層324は、第一の層322を囲むプラスチックコーティングを備えることが開示される。このようなプラスチックコーティングは、第一の層322を保護し得、身体部分を通る動きを容易にし得、そして可撓性細長管状部分320がその可撓性を維持することを可能にし得る。可撓性細長管状部材330は、可撓性駆動部材330の周囲に設置される。可撓性駆動部材330またはケーブルは、その可撓性を可能にし、そしてその(おそらく)曲がった長さに沿って回転するために充分に、実質的に剛性である材料から作製される。可撓性駆動部材330が作製され得る1つの材料は、フレキシブルスチールである。
可撓性細長管状部材320および可撓性駆動部材330の、可撓性の質は、ファスナーアセンブリ340を身体管腔内で案内することを容易にする。1つの実施形態において、可撓性細長管状部分320の少なくとも遠位部分326は、管腔に挿入される(この実施形態において明白には示されない)。次いで、ハウジング312は、遠位に押され、可撓性細長管状部分320を管腔に通して前進させる。可撓性細長管状部分320は、管腔の任意の曲線に少なくともいくらか一致するように、その長さに沿って撓み/屈曲する能力を有することによって、この管腔を通して案内および/または操縦され得る。可撓性細長管状部分320(および可撓性駆動部材330)は、管腔内の物質/流体を通って前進するために充分に剛性であり、そしてまた、可撓性細長管状部分320の一部(例えば、遠位部分326)が管腔の内壁に接触する場合に曲がり/屈曲するために十分に可撓性である。
図31を参照すると、関節運動機構350が図示されている。関節運動機構350は、コイルファスナーアプライア310の一部(例えば、ファスナーアセンブリ340)の管内での位置決めを容易にし得る。図示される実施形態において、関節運動機構350は、1対の関節運動ケーブル352a、352b、ならびにハウジング312(図28)に旋回可能に設置された関節運動レバー360(または他の適切な構造体)を備える。関節運動ケーブル352a、352bは、各々が、その遠位端354の近くでファスナーアセンブリ340に作動的に接続(例えば、熱接着)される。各関節運動ケーブル352a、352bは、その近位端356の近くで、例えば、関節運動リンク358を介して、関節運動レバー360に作動的に接続される。関節運動レバー360の旋回運動は、関節運動ケーブル352a、352bを逆方向に移動させ、従って、ファスナーアセンブリ340を、ハウジング312に対して関節運動させる。例えば、関節運動レバー360の移動は、関節運動リンク358を、矢印Cの方向で、ピボット359の周りで移動させ得、これによって、関節運動ケーブル352aを近位に引く。この移動はまた、関節運動ケーブル352bを、矢印Dの方向に遠位に押し、そしてファスナーアセンブリ340を、矢印Eの一般的方向に関節運動させる。
関節運動ケーブル352a、352bは、ファスナーアセンブリ340の近位部分に、可撓性細長管状部分320(図31には示されない)の内部に作動的に接続されているように図示されている。本開示の別の実施形態において、関節運動ケーブル352a、352bは、可撓性細長管状部分320の外周(例えば、第一の層322と第二の層324との間、または第二の層324の外側)に沿って延び得、そして遠位部分326の近くで、可撓性細長管状部分320に作動的に接続され得る(この実施形態においては明白に示されない)。
本開示はまた、コイル状ファスナー174を管内に適用する方法に関する。この方法は、上記のようなコイルファスナーアプライア310を提供する工程、少なくとも1つのコイルファスナー174をファスナーアセンブリ340に提供する工程、コイルファスナーアプライア310を管内の組織部位の近くに位置決めする工程、およびトリガ316を移動させてコイルファスナー174をコイルファスナーアプライア310から排出させる工程を包含する。
種々の改変が、本明細書中に開示された実施形態に対してなされ得ることが理解される。例えば、より多いかまたはより少ないコイルファスナーを収容する、より短い細長管状部分が、開腹手術の間の取り扱いをより容易にするために、提供され得る。種々の関節運動が、細長管状部分の長さに沿って提供されて、身体内でのコイルファスナーアプライアの位置決めを容易にし得る。さらに、駆動棒およびスロットまたはファスナー保持構造体の、種々の構成が、種々の型の回転ファスナーに適合するために、提供され得る。従って、上記説明は、限定と解釈されるべきではなく、単に、種々の実施形態の例示と解釈されるべきである。当業者は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内で、他の改変を予測する。
図1は、本開示の1つの実施形態によるコイルファスナーアプライアの斜視図である。 図2は、図1のコイルファスナーアプライアと共に利用される、螺旋状コイルファスナーの斜視図である。 図3は、駆動棒の遠位部分および螺旋状コイルファスナーの斜視図である。 図4は、複数の螺旋状コイルファスナーが装填された駆動棒の遠位部分の斜視図である。 図5は、細長管状部分、ばね、および遠位部分に複数の螺旋状コイルファスナーが装填された駆動棒の、部品を分解した斜視図である。 図6は、内部にばねが設置された、細長管状部分の遠位部分の断面図である。 図7は、駆動棒が挿入された細長管状部分の斜視図である。 図8は、図1のコイルファスナーアプライアのハウジング部分の、部品を分解した斜視図である。 図9は、1つのハウジング半体が取り除かれた、図1のコイルファスナーアプライアのハウジング部分の斜視図である。 図10は、遊び歯車およびラチェットプレート歯車の位置決めを図示する、ハウジング半体の斜視図である。 図11は、組み立てられた遊び歯車およびラチェットプレート歯車の斜視図である。 図12は、図8の線12−12に沿って見た断面図であり、ローラクラッチ機構を図示する。 図13は、初期位置にあるコイルファスナーアプライアのハウジング部分の、1つのハウジング半体が取り除かれた側面図である。 図14は、図13に対応する初期位置にある、遊び歯車およびラチェットプレート歯車の位置決めを示す部分側面図である。 図15は、図13に対応するコイルファスナーアプライアの遠位端部分の、部分的に断面で示される斜視図である。 図16は、コイルファスナーアプライアの初期作動を示す、図13と類似の図である。 図17は、図16の位置に対応する、図14と類似の図である。 図18は、図16に対応するローラクラッチの断面図である。 図19は、コイルファスナーアプライアの遠位端から外側に駆動される螺旋状コイルファスナーを図示する、部分的に断面の斜視図である。 図20は、1つのハウジング半体が取り除かれた、ハウジング部分の側面図であり、トリガの初期解放ならびに遊び歯車およびラチェットプレート歯車の位置決めを図示する。 図21は、図20に対応するローラクラッチの断面図である。 図22は、図20の位置に対応する、遊び歯車およびラチェットプレート歯車の位置決めをつめと共に示す、部分側面図である。 図23は、トリガの完全な解放後の、図22と類似の図である。 図24は、患者におけるコイルファスナーアプライアの使用を示す斜視図である。 図25は、組織セクション、および複数の螺旋状コイルファスナーによってこの組織セクションに固定された外科手術用メッシュの斜視図である。 図26は、代替のコイルファスナーの斜視図である。 図27は、別の代替のコイルファスナーの斜視図である。 図28は、本開示の1つの実施形態に従う、可撓性シャフトを有するコイルファスナーアプライアの斜視図である。 図29は、コイルファスナーがファスナーアセンブリ上に図示されている、図28のコイルファスナーの可撓性駆動部材およびファスナーアセンブリの斜視図である。 図30は、図28および図29のコイルファスナーアプライアの管状スリーブおよび可撓性駆動部材の断面図である。 図31は、図28〜図31のコイルファスナーアプライアの関節運動アセンブリの平面図である。
符号の説明
10 コイルファスナーアプライア
12 ハウジング
12a、12b ハウジング半体
14 ハンドル部分
16 トリガ
18 細長管状部分

Claims (20)

  1. コイルファスナーアプライアであって、
    ハウジングであって、該ハウジングは、長手方向軸を規定し、そして該ハウジングに固定された静止ハンドルを備える、ハウジング;
    該ハウジングから遠位に延びる可撓性細長管状部分;
    該可撓性細長管状部分の内部に回転可能に設置された可撓性駆動部材;
    該可撓性駆動部材の遠位部分に隣接して設置されたファスナーアセンブリであって、該ファスナーアセンブリは、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、ファスナーアセンブリ;および
    該ハウジングに移動可能に設置されたトリガであって、該トリガの移動は、該可撓性駆動部材を回転させて、コイルファスナーを組織内へと駆動する、トリガ、
    を備え;
    該可撓性細長管状部分および該可撓性駆動部材は、コイルファスナーを軸からずらして送達することが可能である、コイルファスナーアプライア。
  2. 前記ファスナーアセンブリが、実質的に剛性である、請求項1に記載のコイルファスナーアプライア。
  3. 前記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に約3個〜約6個のコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、請求項1に記載のコイルファスナーアプライア。
  4. 前記ファスナーアセンブリの長さが、約0.5インチ(約1.27cm)〜約1.5インチ(約3.81cm)である、請求項1に記載のコイルファスナーアプライア。
  5. 前記可撓性細長管状部分が、編組鋼の層を備える、請求項1に記載のコイルファスナーアプライア。
  6. 前記可撓性細長管状部分が、前記編組鋼の層の周りに配置されたプラスチックコーティングを備える、請求項5に記載のコイルファスナーアプライア。
  7. 前記可撓性駆動部材が、本質的に、フレキシブルスチールから作製されている、請求項1に記載のコイルファスナーアプライア。
  8. 関節運動機構をさらに備え、該関節運動機構は、関節運動レバーおよび関節運動ケーブルを備え、該関節運動レバーは、前記ハウジングの一部に配置されており、該関節運動ケーブルの各々は、該関節運動ケーブルの近位端の近くで該関節運動レバーに作動的に接続されており、そして該関節運動ケーブルの遠位端の近くで前記ファスナーアセンブリに作動的に接続されている、請求項1に記載のコイルファスナーアプライア。
  9. 前記ハウジング内に少なくとも部分的に配置されている駆動アセンブリをさらに備える、請求項1に記載のコイルファスナーアプライア。
  10. 前記駆動アセンブリが、複数の歯車を備え、該歯車のうちの少なくとも1つが、前記可撓性駆動部材を回転させるために、該可撓性駆動部材に係合可能である、請求項9に記載のコイルファスナーアプライア。
  11. 前記駆動アセンブリが、逆転防止機構を備える、請求項9に記載のコイルファスナーアプライア。
  12. 前記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを備える、請求項1に記載のコイルファスナーアプライア。
  13. コイル状ファスナーを管内で適用する際に使用するためのコイルファスナーアプライアであって、該コイルファスナーアプライアは、
    ハウジングであって、該ハウジングは、第一の長手方向軸を規定し、そして該ハウジングに固定された静止ハンドルを有する、ハウジング;
    該ハウジングから遠位に延びる可撓性細長管状部分;
    該可撓性細長管状部分の内部に回転可能に設置された可撓性駆動部材;
    該可撓性駆動部材の遠位部分に隣接して設置されたファスナーアセンブリであって、該ファスナーアセンブリは、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、ファスナーアセンブリ;および
    該ハウジングに移動可能に設置されたトリガであって、該トリガの移動は、該可撓性駆動部材を回転させて、コイルファスナーを組織内へと駆動する、トリガ、
    を備え;
    該可撓性細長管状部分および該可撓性駆動部材は、コイルファスナーを軸からずらして送達することが可能であり;
    該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーが提供され;
    該コイルファスナーアプライアは、管内の組織部位に隣接させて位置決めされるように構成されており;そして
    該トリガが移動させられると、コイルファスナーが該コイルファスナーアプライアから排出される、コイルファスナーアプライア。
  14. 前記ファスナーアセンブリが、実質的に剛性である、請求項13に記載のコイルファスナーアプライア。
  15. 前記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に約3個〜約6個のコイルファスナーを解放可能に設置するように構成されている、請求項13に記載のコイルファスナーアプライア。
  16. 前記ファスナーアセンブリの長さが、約0.5インチ(約1.27cm)〜約1.5インチ(約3.81cm)である、請求項13に記載のコイルファスナーアプライア。
  17. 前記可撓性細長管状部分が、編組鋼の層、および該編組鋼の層の周りに配置されたプラスチックコーティングを備える、請求項13に記載のコイルファスナーアプライア。
  18. 前記コイルファスナーアプライアが、関節運動機構を備え、該関節運動機構は、関節運動レバーおよび関節運動ケーブルを備え、該関節運動レバーは、前記ハウジングの一部に配置されており、該関節運動ケーブルの各々は、該関節運動ケーブルの近位端の近くで、該関節運動レバーに作動的に接続されており、そして該関節運動ケーブルの遠位端の近くで、前記ファスナーアセンブリに作動的に接続されている、請求項13に記載のコイルファスナーアプライア。
  19. 前記コイルファスナーアプライアが、前記ハウジングの内部に少なくとも部分的に配置された駆動アセンブリを備え、該駆動アセンブリは、複数の歯車を備え、該歯車のうちの少なくとも1つは、前記可撓性駆動部材を回転させるために、該可撓性駆動部材と係合可能である、請求項13に記載のコイルファスナーアプライア。
  20. 前記ファスナーアセンブリが、該ファスナーアセンブリ上に少なくとも1つのコイルファスナーを備える、請求項13に記載のコイルファスナーアプライア。
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