JP2008090937A - 強誘電体メモリ装置及びその駆動方法並びに電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強誘電体メモリ装置の読み出しマージンの向上を図る。
【解決手段】 強誘電体メモリ装置100は、複数のビット線BLと、複数のビット線BLのそれぞれに接続され、“0”データ又は“1”データを分極状態に対応して記憶する複数のメモリセルMCと、複数のデータ線DLと、複数のビット線BLのそれぞれをビット線BLの電位に基づいて複数のデータ線DLのそれぞれに接続する複数の電荷転送回路160と、複数のデータ線DLのそれぞれを負電位にプリチャージするための負電荷を蓄積するキャパシタ192と、“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷を複数のビット線BLのそれぞれから引き抜く正電荷キャンセル回路400と、データ線DLの電位と参照電位とを比較することによりメモリセルMCから読み出したデータを判定するセンスアンプ230とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は強誘電体キャパシタの分極状態に応じてデータを記憶する強誘電体メモリ装置及びその駆動方法並びに電子機器に関する。
強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を利用してデータを記憶する強誘電体メモリ装置では、プレート線に読み出し電圧を印加し、強誘電体キャパシタから放出される電荷量に応じて電位上昇するビット線の電位と参照電位とを比較することで、データ判定を行っている。このとき、プレート線に印加される読み出し電圧は、強誘電体キャパシタの容量とビット線の寄生容量とで分圧される。そのため、強誘電体キャパシタに印加される読み出し電圧は、プレート線に印加される読み出し電圧よりも小さくなる。電子機器の低消費電力化の要求により電源電圧は低めに設定される傾向があり、電源電圧が低い場合には強誘電体キャパシタからビット線に放出される読み出し電荷量が少なくなり、読み出しマージンが低下する。かかる問題を解決するため、ビット線の初期電位を接地電位に制御し、プレート線に印加される読み出し電圧をほぼそのまま強誘電体キャパシタに印加して読み出しマージンを増大させるビット線グランドセンス方式が提案されている。ビット線グランドセンス方式に言及した特許文献として、例えば、特開2002−133857号公報が知られている。
特開2002−133857号公報
従来のビット線グランドセンス方式では、“0”データの強誘電体容量をCf0、“1”データの強誘電体容量をCf1、ビット線上の電荷が転送されるノード(以下、データ線と称する。)の容量をCtank、データ線の初期電位を−Vini、電源電位をVCC、“0”データを読み出したときのデータ線の電位をVtank0、“1”データを読み出したときのデータ線の電位をVtank1とすると、以下の関係式が成立する。
Vtank0=−Vini+VCC×Cf0/Ctank
Vtank1=−Vini+VCC×Cf1/Ctank
これは、データ線の容量Ctankを小さくすればする程、“0”データを読み出したときのデータ線の電位と、“1”データを読み出したときのデータ線の電位との電位差(以下、読み出しマージンと称する。)を増大し、読み出し精度を向上できることを示唆している。
しかし、データ線の電位は、ビット線の初期電位(接地電位)を超えて大きくなることはないため、VCC×Cf0/CtankもVCC×Cf1/Ctank1も、Viniを超えることはない。よって、上式は、下式のように記述することができる。ここで、関数minは、複数の引数のうち最小のものを返値とする関数である。
Vtank0=min(VCC×Cf0/Ctank,Vini)−Vini
Vtank1=min(VCC×Cf1/Ctank,Vini)−Vini
読み出しマージンΔVは、以下のように求めることができる。
ΔV=Vtank1−Vtank0=min(VCC×Cf1/Ctank,Vini)−min(VCC×Cf0/Ctank,Vini)
上式より、読み出しマージンΔVは、Vtank1=0となるポイントで極大値をとる。このときのCtankの値、及び読み出しマージンの値ΔVmaxを以下に示す。
Ctank=Cf1×VCC/Vini
ΔVmax=Vini(1−Cf0/Cf1)
従来のビット線グランドセンス方式では、理論上、ΔVmax以上の読み出しマージンを得ることができない。例えば、Cf0/Cf1=1/3とすると、ΔVmax=2*Vini/3となる。Ctankの設計値は最適値を有しており、それより大きくても又小さくても読み出しマージンは減少してしまう。
そこで、本発明はこのような問題を解決し、データ線を負電位にプリチャージするための負電荷を蓄積するキャパシタの容量を最適値に維持しつつ、読み出しマージンを確保できる強誘電体メモリ装置及びその駆動方法並びに電子機器を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため本発明に係わる強誘電体メモリ装置は、複数のビット線と、複数のビット線のそれぞれに接続され、読み出し電荷量の少ない“0”データ又は読み出し電荷量の多い“1”データを分極状態に対応して記憶する複数のメモリセルと、複数のデータ線と、複数のビット線のそれぞれをビット線の電位に基づいて複数のデータ線のそれぞれに接続する複数の電荷転送回路と、複数のデータ線に接続され負電荷を蓄積するキャパシタと、“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷を複数のビット線のそれぞれから引き抜く正電荷キャンセル回路と、メモリセルから読み出したデータを判定するセンスアンプと、を備える。
“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷をビット線から予め引き抜くことにより、“0”データを読み出したときのデータ線の電位上昇を抑制できるので、データ線を負電位にプリチャージするための負電荷を蓄積するキャパシタの容量を最適な範囲に設定し、読み出しマージンを増大できる。
本発明の他の側面に係わる強誘電体メモリ装置は、複数のビット線と、複数のビット線のそれぞれに接続され、読み出し電荷量の少ない“0”データ又は読み出し電荷量の多い“1”データを分極状態に対応して記憶する複数のメモリセルと、複数のデータ線と、複数のビット線のそれぞれを複数のデータ線のそれぞれに接続する複数の電荷転送回路と、複数のデータ線に接続され負電荷を蓄積するキャパシタと、“0”データの読み出し電荷量よりも多く且つ“1”データの読み出し電荷量よりも少ない電荷量に相当する正電荷を複数のビット線のそれぞれから引き抜く正電荷キャンセル回路と、メモリセルから読み出したデータを判定するセンスアンプと、を備える。
“0”データの読み出し電荷量よりも多く且つ“1”データの読み出し電荷量よりも少ない電荷量に相当する正電荷をビット線から予め引き抜くことにより、“0”データを読み出したときのデータ線の電位上昇を抑制できるので、データ線を負電位にプリチャージするための負電荷を蓄積するキャパシタの容量を最適な範囲に設定し、読み出しマージンを増大できる。
例えば、“1”データの強誘電体容量をCf1、“0”データの強誘電体容量をCf0、データ読み出し時にメモリセルに印加される電圧をVCC、データ線の初期電位を−Viniとすると、データ線を負電位にプリチャージするための負電荷を蓄積するキャパシタの容量Ctankは、(Cf1−Cf0)×VCC/Vini以下であることが好ましい。
従来では、読み出しマージンΔVの最大値ΔVmaxは、Vini(1−Cf0/Cf1)であり、Ctankの値をCf1×VCC/Vini以下に設定しても、読み出しマージンをΔVmax以上に増大させることはできない。これに対し、本発明では、ビット線から予め正電荷を引き抜くことで、“0”データを読み出したときのデータ線の電位上昇を抑制できるので、Ctankの値をCf1×VCC/Viniより小さい(Cf1−Cf0)×VCC/Vini以下に設定し、読み出しマージンを増大できる。
正電荷キャンセル回路の具体的な回路構成例として、例えば、
(1)“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する強誘電体キャパシタ、
(2)“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する常誘電体キャパシタ、
(3)“0”データの強誘電体容量より大きく且つ“1”データの強誘電体容量より小さい容量に相当する容量を有する常誘電体キャパシタ、
(4)“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する強誘電体キャパシタと、常誘電体キャパシタとから成り、その容量の合成値が“1”データの強誘電体容量よりも小さい容量を有するキャパシタ、
などを適用できる。
強誘電体キャパシタに加えて常誘電体キャパシタを用いることで、ビット線から引き抜く電荷量の微調整が容易になる。
正電荷キャンセル回路の具体的な他の回路構成例として、例えば、ビット線を所定の負電位にプリチャージする手段、又はビット線を負電位に所定時間接続するスイッチを挙げることができる。
ビット線を負電位に下げることで、ビット線上の正電荷をキャンセルし、“0”データを読み出したときのデータ線の電位上昇を抑制することが可能となる。これにより、データ線に接続され負電荷を蓄積するキャパシタの容量を最適な範囲に設定し、読み出しマージンを増大できる。
正電荷キャンセル回路は、メモリセルに読み出し電圧が印加される以前にビット線から正電荷を引き抜くのが好ましい。
メモリセルに読み出し電圧を印加する以前のタイミングでビット線から正電荷を引き抜いておくと、より大きな読み出し電圧をメモリセルに印加できるので、読み出し速度を向上できる。
正電荷キャンセル回路は、メモリセルに読み出し電圧が印加されるタイミングと略同時のタイミングでビット線から正電荷を引き抜くのが好ましい。
メモリセルに読み出し電圧を印加する以前のタイミングで正電荷キャンセル回路等の周辺回路を駆動させると、ビット線にノイズが入る可能性があるが、メモリセルに読み出し電圧を印加するタイミングと略同時のタイミングで正電荷キャンセル回路を駆動し、ビット線から正電荷を引き抜いておくことで、ノイズマージンを拡大できる。
本発明に係わる電子機器は、本発明に係わる強誘電体メモリ装置を備える。ここで、電子機器とは、本発明に係わる強誘電体メモリ装置を備えてなる一定の機能を奏する電子機器一般をいい、その構成に特に限定はないが、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PHS、PDA、電子手帳、ICカード、シートコンピュータ、電子ペーパ、ウェアラブルコンピュータ、スマート・カード、ビデオカメラ、ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクタ、RFID、ファックス装置、携帯型TV、シート型電卓など、情報記憶を必要とするあらゆる電子機器を含む。
本発明に係わる強誘電体メモリ装置の駆動方法は、複数のビット線と、複数のビット線のそれぞれに接続され、読み出し電荷量の少ない“0”データ又は読み出し電荷量の多い“1”データを分極状態に対応して記憶する複数のメモリセルと、複数のデータ線と、複数のビット線のそれぞれをビット線の電位に基づいて複数のデータ線のそれぞれに接続する複数の電荷転送回路と、複数のデータ線のそれぞれに接続され負電荷を蓄積するキャパシタと、複数のビット線のそれぞれから正電荷を引き抜く正電荷キャンセル回路と、メモリセルから読み出したデータを判定するセンスアンプと、を有する強誘電体メモリ装置の駆動方法であって、メモリセルに読み出し電圧を印加する以前又は略同時に、“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷、又は“0”データの読み出し電荷量よりも多く且つ“1”データの読み出し電荷量よりも少ない電荷量に相当する正電荷を正電荷キャンセル回路によって複数のビット線のそれぞれから引き抜くステップと、センスアンプによってデータを判定するステップと、を備える。
“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷、又は“0”データの読み出し電荷量よりも多く且つ“1”データの読み出し電荷量よりも少ない電荷量に相当する正電荷をビット線から予め引き抜くことにより、“0”データを読み出したときのデータ線の電位上昇を抑制できるので、データ線に接続され負電荷を蓄積するキャパシタの容量を最適な範囲に設定し、読み出しマージンを増大できる。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、特許請求の範囲に係わる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は本実施形態に係わる強誘電体メモリ装置100の回路構成を示す。強誘電体メモリ装置100は、メモリセルアレイ110と、ワード線制御回路120と、プレート線制御回路130と、プリチャージ回路150と、電荷転送回路160と、転送制御回路170と、プリチャージ回路180と、負電圧生成回路190と、電圧制御回路200と、センスアンプ230と、制御信号生成回路300と、正電荷キャンセル回路400とを備えて構成される。
メモリセルアレイ110は、複数のメモリセルMCを有する。メモリセルMCは、n型MOSトランジスタTRと、強誘電体キャパシタCとを有して構成される。n型MOSトランジスタTRは、そのゲートがワード線WLに接続され、そのソースがビット線BLに接続され、そのドレインが強誘電体キャパシタCの一方端に接続されている。n型MOSトランジスタTRは、ワード線WLの電圧に基づいて強誘電体キャパシタCの一方端を、ビット線BLに接続するか否かを切り換える。
強誘電体キャパシタCは、他方端がプレート線PLに接続されており、その一方端と他方端との間の電位差に基づいて、所定のデータを記憶し、また、記憶されたデータに基づいて所定量の電荷をビット線BLに放出する。本実施形態において、強誘電体キャパシタCは、一方端の電位に対して、他方端の電位が、その抗電圧より高くなった場合に“1”データを記憶し、他方端の電位に対して、一方端の電位が、その抗電圧より高くなった場合に“0”データを記憶する。
ワード線制御回路120は、ワード線WLに接続されており、ワード線WLの電位を制御する。具体的には、ワード線制御回路120は、強誘電体メモリ装置100の外部から供給されるアドレス信号に基づいて、アドレスに対応するワード線WLの電位を高くして、そのワード線WLに接続されるメモリセルMCを選択する。
プレート線制御回路130は、プレート線PLに接続されており、プレート線PLの電位を制御する。具体的には、プレート線制御回路130は、強誘電体メモリ装置100の外部から供給されるアドレス信号に基づいて、アドレスに対応するプレート線PLの電位を高くして、そのプレート線PLを選択する。
尚、説明の便宜上、メモリセルアレイ110には、単一のメモリセルMCのみ図示しているが、実際には、m×n個(m,nは正の整数)のメモリセルMCがメモリセルアレイ110内にアレイ状に配置される。また、強誘電体メモリ装置100には、m本のワード線WL、m本のプレート線PL、n本のビット線BL、n本のデータ線DL、及びn個の電荷転送回路160が配置される。
プリチャージ回路150は、ビット線BLに接続されるn型MOSトランジスタ152を有して構成される。n型MOSトランジスタ152は、ソースが接地されており、ドレインがビット線BLに接続されている。また、n型MOSトランジスタ152は、ゲートが制御信号生成回路300に接続されており、ゲートに供給される信号PRの電圧に基づいて、ビット線BLを接地するか否かを切り換える。
電荷転送回路160は、p型MOSトランジスタ162を有して構成される。p型MOSトランジスタ162は、ソースがビット線BLに接続されており、ドレインがデータ線DLに接続されている。そして、p型MOSトランジスタ162は、ゲートの電圧に基づいて、ビット線BLをデータ線DLに接続するか否かを切り換える。
転送制御回路170は、電荷転送回路160に供給する電圧を生成する。転送制御回路170は、強誘電体キャパシタ172及び176と、インバータ174と、伝送ゲート178と、インバータ179とを有して構成される。
強誘電体キャパシタ172は、一方端がビット線BLに接続されており、他方端がインバータ174の入力に接続されている。またインバータ174は、出力が強誘電体キャパシタ176の一方端に接続されており、強誘電体キャパシタ176は、他方端が電荷転送回路160に接続されている。即ち、強誘電体キャパシタ172、インバータ174、及び強誘電体キャパシタ176は、直列に接続されており、その入力がビット線BLに接続され、出力が電荷転送回路160に接続されている。
伝送ゲート178は、インバータ174の入力及び出力に接続されており、そのゲートに信号SH、及びインバータ179が出力した信号SHの反転信号に基づいて、インバータ174の入力と出力とを短絡させる。
電荷転送回路160において、転送制御回路170の出力、即ち、強誘電体キャパシタ176の他方端は、ビット線BLに接続されるp型MOSトランジスタ162のゲートに接続されている。そして、転送制御回路170は、ビット線BLの電位に基づいて、p型MOSトランジスタ162のゲートに供給される電圧を制御し、ビット線BLをデータ線DLに接続するか否かを切り換える。
プリチャージ回路180は、p型MOSトランジスタ182を有して構成される。p型MOSトランジスタ182は、ソースがデータ線DLに接続されており、ドレインが接地されている。そして、p型MOSトランジスタ182は、ゲートに供給される電圧に基づいて、データ線DLの電位を接地電位にプリチャージする。
負電圧生成回路190は、強誘電体キャパシタ192と、インバータ194とを有して構成される。強誘電体キャパシタ192は、一方端がデータ線DLに接続されており、他方端がインバータ194の出力に接続されている。インバータ194は、入力として信号NEGを受け取り、その反転信号を強誘電体キャパシタ192の他方端に供給する。負電圧生成回路190は、データ線DLに負電位を発生し、強誘電体キャパシタ192は、データ線DL上に発生した負電荷を蓄積する。
電圧制御回路200は、電荷転送回路160、転送制御回路170、及びプリチャージ回路180に供給する電圧を生成する。電圧制御回路200は、インバータ202〜206と、強誘電体キャパシタ208〜212と、p型MOSトランジスタ214〜228とを有して構成される。
インバータ202〜206は、入力が制御信号生成回路300に接続されており、入力として、それぞれ、信号VTG、信号CLP2、及び信号CLP1を受け取る。また、インバータ202〜206は、それぞれ、出力が強誘電体キャパシタ208〜212の一方端に接続されており、信号VTG、信号CLP2、及び信号CLP1の電圧に基づいて、それぞれ所定の電圧を当該一方端に供給する。
強誘電体キャパシタ208は、他方端がp型MOSトランジスタ228のソースに接続されている。そして、強誘電体キャパシタ208は、インバータ202から強誘電体キャパシタ208の一方端に供給された電圧に基づいて、p型MOSトランジスタ228のソースに供給する電圧を生成する。具体的には、強誘電体キャパシタ208は、一方端に接地電圧が供給されたときに、他方端において、カップリングにより、所定の負電圧を生成する。
p型MOSトランジスタ214は、ソースが強誘電体キャパシタ208の他方端に接続され、ゲート及びドレインが接地されており、ノードA1の電圧をクランプする。具体的には、p型MOSトランジスタ214は、強誘電体キャパシタ208の一方端に駆動電圧VCCが供給されたときに、ノードA1において電位が上昇しすぎないように、ノードA1の電圧をクランプするよう構成されている。このため、強誘電体キャパシタ208の一方端に接地電圧が供給されたときには、A1の電位はクランプされた電圧を起点にマイナス方向にブーストされることにより負電位となる。また、p型MOSトランジスタ216は、ソース及びゲートが強誘電体キャパシタ208の他方端に接続され、ドレインが接地されており、ノードA1の電圧をクランプする。具体的には、p型MOSトランジスタ216は、カップリングにより生成され、p型MOSトランジスタ228のソースに供給される負電圧が、p型MOSトランジスタ162の閾値電圧又はそれに近い電圧となるように、ノードA1の電圧をクランプするよう構成されている。
強誘電体キャパシタ210は、他方端がp型MOSトランジスタ228及びp型MOSトランジスタ182のゲートに接続されている。そして、強誘電体キャパシタ210は、インバータ204から強誘電体キャパシタ210の一方端に供給された電圧に基づいて、p型MOSトランジスタ228及びp型MOSトランジスタ182のゲートに供給する電圧を生成する。具体的には、強誘電体キャパシタ208は、一方端に接地電圧が供給されたときに、他方端において、カップリングにより、p型MOSトランジスタ228及び182の閾値電圧の2倍より低い電圧を生成する。また、強誘電体キャパシタ212は、他方端がp型MOSトランジスタ218のゲートに接続されており、一方端に供給された電圧に基づいて、p型MOSトランジスタ218のゲートに供給する電圧を生成する。
p型MOSトランジスタ218は、ソースが強誘電体キャパシタ210の他方端に接続され、ドレインが接地されており、ノードA2の電圧に基づいて、強誘電体キャパシタ210の他方端が接続されるノードA3の電圧を接地電位にプリチャージする。
p型MOSトランジスタ222〜226は、直列にダイオード接続されており、ノードA2の電圧をクランプする。具体的には、p型MOSトランジスタ226のドレインが接地され、p型MOSトランジスタ222のゲート及びソースが強誘電体キャパシタ212の他方端に接続されている。
p型MOSトランジスタ220は、ソースが強誘電体キャパシタ212の他方端に接続され、ゲート及びドレインが接地されており、ノードA2の電圧をクランプする。具体的には、p型MOSトランジスタ220は、強誘電体キャパシタ212の一方端に駆動電圧VCCが供給されたときに、ノードA2において電位が上昇しすぎないように、ノードA2の電圧をクランプするよう構成されている。このため、強誘電体キャパシタ212の一方端に接地電圧が供給されたときには、A2の電位はクランプされた電圧を起点にマイナス方向にブーストされることにより負電位となる。
センスアンプ230は、データ線DLの電位と図示しない参照電位とを比較することにより、メモリセルMCに記憶されているデータが“0”データであるのか或いは“1”データであるのかを判定し、その比較結果を出力OUTとして出力する。メモリセルMCから“0”データを読み出したときのデータ線DLの電位をVtank0、“1”データを読み出したときのデータ線DLの電位をVtank1とすれば、参照電位は、例えば、(Vtank0+Vtank1)/2に設定される。
正電荷キャンセル回路400は、“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷をビット線BLから引き抜くための回路であり、例えば、“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する強誘電体キャパシタである。正電荷キャンセル回路400を構成する強誘電体キャパシタの一端には、ビット線BLが接続され、他端には、制御信号生成回路300から信号ZCCbが供給される。正電荷キャンセル回路400は、例えば信号ZCCbが電源電圧VCCから接地電位に変化したときに強誘電体キャパシタによる容量カップリングにより正電荷をビット線BLから引き抜く。
ここで、“0”データの強誘電体容量をCf0、“1”データの強誘電体容量をCf1、データ線DLに接続する強誘電体キャパシタ192の容量をCtank、データ線DLの初期電位を−Vini、電源電位をVCC、“0”データを読み出したときのデータ線DLの電位をVtank0、“1”データを読み出したときのデータ線の電位をVtank1、読み出しマージンをΔVとすると、メモリセルMCに読み出し電圧が印加されるタイミングより以前又は略同時のタイミングでビット線BLから“0”データの電荷量(VCC×Cf0)が引き抜かれるので、以下の関係式が成立する。
Vtank0=−Vini
Vtank1=−Vini+min(VCC×(Cf1−Cf0)/Ctank,Vini)
ΔV=Vtank1−Vtank0=min(VCC×(Cf1−Cf0)/Ctank,Vini)
このとき、ΔVが最大になるCtankの値をCf1×VCC/Viniより小さく設計できるので、従来よりも読み出しマージンを増大できる。読み出しマージンΔVは、Vtank1=0となるポイントで最大値をとる。そのときのCtank,ΔVのそれぞれの値をCtank_min, ΔVmaxとすると、以下の関係式が成立する。
Ctank_min≦(Cf1−Cf0)×VCC/Vini
ΔVmax=Vini
このとき、ΔVmaxの値はCf1とCf0との比に無関係になる。Ctankの値を(Cf1−Cf0)×VCC/Viniよりも小さく設計しておけば、読み出しマージンΔVは論理上、必ず最大値をとる。
尚、“0”データの読み出し電荷量より多くかつ“1”データの読み出し電荷量より少ない正電荷を正電荷キャンセル回路400によってビット線BLから引き抜いても、ΔVが最大になるCtankの値をCf1×VCC/Viniより小さく設計できるので、従来よりも読み出しマージンを増大できる。つまり、正電荷キャンセル回路400がビット線BLから引き抜く電荷量としては、“0”データの読み出し電荷量と同等或いはそれより多く且つ1データの読み出し電荷量より少ない正電荷量であればよく、特に、“0”データの読み出し電荷量と同等であるのが好ましい。
図2は本実施形態に係わる強誘電体メモリ装置100の動作を示すタイミングチャートである。図1及び図2を参照して、ワード線WL及びビット線BLに接続されるメモリセルMCに記憶されたデータを読み出す場合を例に、本実施形態の強誘電体メモリ装置100の動作について説明する。
以下の例において、各信号がL論理を示すときの信号電位は接地電位であり、各信号がH論理を示すときの信号電位は、強誘電体メモリ装置100の駆動電圧であるVCC、VDD、又はVPPである。但し、各信号の電位はこれに限られるものではなく、H論理を示すときの信号電位がL論理を示すときの信号電位より高いものであればよい。
まず、初期状態において、制御信号生成回路300は信号PRとしてH論理を出力し、n型MOSトランジスタ152をオンさせる。これによりビット線BLは、接地される。そして、制御信号生成回路300は、信号SHとしてH論理を出力し、伝送ゲート178をオンさせて、インバータ174の入力と出力とを短絡させる。
次に、制御信号生成回路300は、信号CLP1をH論理とする。これにより、インバータ206の出力がH論理からL論理に変化するため、強誘電体キャパシタ212の他方端の電圧、即ち、ノードA2の電圧がカップリングにより負電圧となり、p型MOSトランジスタ218がオンして、ノードA3が接地される。
次に、制御信号生成回路300は、信号CLP1をL論理としてp型MOSトランジスタ218をオフするとともに、信号CLP2をH論理とする。これにより、強誘電体キャパシタ210の他方端の電圧、即ち、ノードA3の電圧がカップリングにより負電圧となり、p型MOSトランジスタ228がオンし、ノードVTがノードA1と接続される。一方、p型MOSトランジスタ182がオンし、データ線DL1も同様に接地される。
また、制御信号生成回路300は、信号PRをL論理として、ビット線BLを浮遊状態とさせる。ワード線制御回路120は、ワード線WL電位を上昇させて、ワード線WLに接続されるメモリセルMCを構成するn型MOSトランジスタTRをオンさせる。これにより、ワード線WLに接続されるメモリセルMCを構成する強誘電体キャパシタCは、ビット線BLに接続される。
次に、制御信号生成回路300は、信号VTGをH論理とする。これにより、インバータ202の出力がH論理からL論理に変化するため、強誘電体キャパシタ208の他方端の電圧、即ち、ノードA1の電圧がカップリングにより負電圧となる。そして、p型MOSトランジスタ228はオンしているため、ノードVT、即ち、p型MOSトランジスタ162のゲートの電圧も負電圧となる。上述のとおり、本実施形態において、信号VTGがL論理からH論理に変化したときに、ノードA1の電圧は、p型MOSトランジスタ162の閾値電圧(−Vth)又はそれに近い電圧となる。したがって、信号VTGがL論理からH論理に変化すると、ノードVT、即ち、p型MOSトランジスタ162のゲートは、その閾値電圧又はそれに近い電圧に充電される。
次に、制御信号生成回路300は、信号CLP2をL論理としてp型MOSトランジスタ182及びp型MOSトランジスタ228をオフするとともに、信号NEGをH論理とする。これにより、インバータ194の出力はH論理からL論理に変化するため、強誘電体キャパシタ192に接続されるデータ線DLの電位は、カップリングにより負電位に充電される。ここで、p型MOSトランジスタ162のソースに対するゲートの電位をVgsとすると、データ線DLは、−|Vgs−Vth|より低い電圧に充電されるのが好ましい。これにより、p型MOSトランジスタ162は、オンしたときに飽和領域で動作するため、ビット線BLからデータ線DL1に、高速に電荷を転送させることができる。
次に、制御信号生成回路300は、信号SHをL論理としてインバータ174の入力と出力とを電気的に切り離す。そして、制御信号生成回路300は、信号ZCCbをL論理とし、その直後に、プレート線制御回路130は、プレート線PLの電圧をVCCに上昇させる。これにより、“0”データに相当する正電荷が正電荷キャンセル回路400によってビット線BLから引き抜かれ、その直後に、ビット線BLの電位を基準として、VCCの電圧が強誘電体キャパシタCに印加されるので、強誘電体キャパシタCからビット線BLに読み出し電荷が放出される。ビット線BLから“0”データに相当する正電荷が引き抜かれることにより、ビット線BLの電位は、瞬時に接地電位から負電位に低下するが、強誘電体キャパシタCからビット線BLに放出される読み出し電荷によって、電位上昇する。
強誘電体キャパシタCに記憶されているデータが“0”データである場合には、ビットBLの電位は、接地電位から負電位に低下した後、再び接地電位に復帰する(図中点線)。このとき、ビット線BLの電位変動に伴い、ノードVTの電位は−Vthから若干上昇し、再び−Vthに復帰する(図中点線)。また、p型MOSトランジスタ162のVgsは、閾値電圧(−Vth)を超えないので、p型MOSトランジスタ162はオフのままであり、ビット線BLからデータ線DLへの電荷転送は行われない。
一方、強誘電体キャパシタCに記憶されているデータが“1”データである場合には、ビットBLの電位は、接地電位から負電位に低下した後、接地電位を越えて正電位に上昇する(図中実線)。このとき、ビット線BLに接続される強誘電体キャパシタ172の一方端の電位も上昇し、閾値電圧(−Vth)又はそれに近い電圧に充電されたノードVT、即ち、p型MOSトランジスタ162のゲート電圧は、更に降下して(図中実線)、Vgsが大きくなる。同時にビット線BLの電位も上昇するので、Vgsが閾値電圧(−Vth)を超えたところで、p型MOSトランジスタ162はオンし、ビット線BLはデータ線DLに接続する。
本実施形態において、データ線DLは、ビット線BLよりも十分低い電圧に充電されているため、ビット線BLがデータ線DLに接続されると、強誘電体キャパシタCからビット線BLに放出された電荷は、p型MOSトランジスタ162を介してデータ線DLに転送される。
尚、p型MOSトランジスタ162の電荷転送能力は、|Vgs−Vth|の2乗に比例して大きくなる。
ビット線BLからデータ線DLに電荷が転送されると、転送される電荷量に応じて、ビット線BLの電位は徐々に下降する。即ち、転送制御回路170を構成する強誘電体キャパシタ172の入力の電圧が下降するため、ノードVT、即ち、p型MOSトランジスタ162のゲート電圧も徐々に上昇して、その閾値電圧(−Vth)に近い電圧となる。これにより、ビット線BLに接続されるp型MOSトランジスタ162の電荷転送速度は低速になる。そして、ビット線BLの電位が接地電位(0V)になった時点で、p型MOSトランジスタ162がオフするため、ビット線BLは、データ線DLと電気的に切り離され、電荷の転送が終了する。
即ち、電荷転送回路160及び転送制御回路170は、強誘電体キャパシタCからビット線BLに電荷が放出されてビット線BLの電位が上昇すると、ビット線BLに放出された電荷を高速にデータ線DLに転送する。そして、電荷転送回路160及び転送制御回路170は、ビット線BLに放出された電荷がデータ線DLに転送されて、ビット線BLの電圧が下降すると、高速な転送は終了し、ビット線BLの電位が接地電位に達した時点でビット線BLをデータ線DLから電気的に切り離して、電荷の転送を終了する。
従って、“1”データが記憶されている強誘電体キャパシタCに接続されるビット線BLから電荷が転送されたデータ線DLの電位は、大きく高速に上昇した後、電圧Vtank1まで緩やかに上昇する(図中実線)。一方、強誘電体キャパシタCに“0”データが記憶されていた場合には、データ線DLの電位は−Viniのまま変動しない(図中点線)。
尚、強誘電体キャパシタ192の容量値Ctankが(Cf1−Cf0)×VCC/Vini以下である場合、Vtankは、接地電位まで上昇し、読み出しマージンΔVは、最大値Viniとなる。
センスアンプ230は、データ線DLの電位と図示しない参照電位とを比較し、その比較結果に基づいて信号OUTを出力する。強誘電体キャパシタCに“1”データが記憶されていた場合には、データ線DLの電位はVtank1まで上昇するので、信号OUTとしてH論理を出力する。一方、強誘電体キャパシタCに“0”データが記憶されていた場合には、データ線DLの電位は−Viniのままなので、信号OUTとしてL論理を出力する。以上の動作により強誘電体キャパシタCに記憶されたデータが読み出される。
本実施形態に係わる強誘電体メモリ装置100によれば、“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷をビット線BLから予め引き抜くことにより、“0”データを読み出したときのデータ線DLの電位上昇を抑制できるので、データ線DLを負電位にプリチャージするための負電荷を蓄積する強誘電体キャパシタ192の容量を最適な範囲に設定し、読み出しマージンを増大できる。
また、強誘電体キャパシタ192の容量Ctankの最適値をCf1×VCC/Vini以下に設定できるので、設計マージンが広がるというメリットもある。
また、データ読み出し時には、ビット線BLから正電荷が引き抜かれるので、ビット線の電位は負電位となり、より大きな読み出し電圧をメモリセルMCに印加できる。これにより、読み出し電荷量を増大できるので、読み出し速度が向上する。
上記発明の実施の形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施形態の記載に限定されるものではない。
例えば、正電荷キャンセル回路400によってビット線BLから正電荷を引き抜くタイミングは、プレート線PLに読み出し電圧を印加するタイミングより以前であってもよく、或いは略同時であってもよい。正電荷キャンセル回路400によってビット線BLから正電荷を引き抜くタイミングと、プレート線PLに読み出し電圧を印加するタイミングとが略同時である場合において、メモリセルMCに“0”データが記憶されている場合には、ノードVTの電位は殆ど変動せず、p型MOSトランジスタ162はオフのままである。
また例えば、正電荷キャンセル回路400は、図3乃至図6に示すような回路構成を具備するものでもよい。
図3に示す正電荷キャンセル回路400は、“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する常誘電体キャパシタ、又は“0”データの強誘電体容量より大きく且つ“1”データの強誘電体容量より小さい容量を有する常誘電体キャパシタから成る。
図4に示す正電荷キャンセル回路400は、“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する強誘電体キャパシタと、常誘電体キャパシタとから成り、その容量の合成値が“1”データの強誘電体容量よりも小さい容量を有するキャパシタから成る。
図5示す正電荷キャンセル回路400は、ビット線BLを負電位(例えば−0.1V)に十分な時間(プリチャージに要する時間)接続することで、ビット線BLの電位を負電位にプリチャージするプリチャージ手段としてのp型MOSトランジスタから成る。
図6に示す正電荷キャンセル回路400は、ビット線BLを負電位に瞬間的に接続することで、負電荷をビット線BLに注入し、ビット線BLの電位を瞬時に引き下げるスイッチとしてのp型MOSトランジスタから成る。
尚、ビット線BLを負電位にプリチャージする際に、電流が基板を抜けて流れないようにするためには、プリチャージ手段又はスイッチとしてのトランジスタは、p型MOSトランジスタが好適である。
尚、プレート線PLを駆動する以前のタイミングでビット線BLから正電荷を引き抜く場合には、図1、図3乃至図6に示す何れの正電荷キャンセル回路400も適用できる。プレート線を駆動する以前のタイミングでビット線BLから正電荷を引き抜いておくと、より大きな読み出し電圧をメモリセルMCに印加できるので、読み出し速度を向上できるメリットがある。
また、プレート線PLを駆動するタイミングと略同時のタイミングでビット線BLから正電荷を引き抜く場合には、図1、図3、図4に示す何れの正電荷キャンセル回路400も適用できる。プレート線PLを駆動する以前のタイミングで正電荷キャンセル回路400等の周辺回路を駆動させると、ビット線BLにノイズが入る可能性があるが、プレート線PLを駆動するタイミングと略同時のタイミングで正電荷キャンセル回路400を駆動し、ビット線BLから正電荷を引き抜いておくことで、ノイズマージンを拡大できる。
また、上記の実施形態では、強誘電体キャパシタ192を用いてデータ線DLに負電位を発生させる例を示したが、強誘電体キャパシタ192とは別に、負電圧生成回路190と同構成の回路を用意してデータDLに負電位を発生させ、しかる後に当該回路をデータ線DLから切り離すという構成を採用してもよい。
また、データ線DL上に発生した負電荷を蓄積する手段として、強誘電体キャパシタ192に替えて、データ線DLの寄生容量(配線容量、p型MOSトランジスタ162,182のジャンクション容量、センスアンプ230の容量)を用いてもよい。
データ線DLに発生した負電位を蓄積するキャパシタの容量を極端に小さく設定した場合、“1”データが劣化して読み出し電荷が小さくなったとしても、高いVtank電位を得ることができるが、“0”データが劣化して読み出し電荷が大きくなり、引き抜いた正電荷を超えると、Vtank電位が急速に上昇するため、読み出しマージンが低下する。そのため、“1”データの劣化が大きく見込まれる一方で、“0”データの劣化が小さく見込まれるという場合には、データ線DLに発生した負電位を蓄積するキャパシタの容量を極端に小さく設定することも可能である。
尚、“0”データの劣化が大きく見込まれる場合には、ビット線BLから引き抜く正電荷を大きく設定する。
また、本実施形態においては、所謂1T1C型のメモリセルを例に説明したが、2T2C型のメモリセルに適用してもよい。2T2C型のメモリセルを適用する場合、データ判定に用いる参照電位は不要である。
発明の実施形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施形態の記載の記載に限定されるものではない。そのような組み合わせ又は変更若しくは改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが特許請求の範囲から明らかであろう。
本実施形態に係わる強誘電体メモリ装置の回路構成図である。 本実施形態に係わる強誘電体メモリ装置の動作を示すタイミングチャートである。 正電荷キャンセル回路の回路構成図である。 正電荷キャンセル回路の回路構成図である。 正電荷キャンセル回路の回路構成図である。 正電荷キャンセル回路の回路構成図である。
符号の説明
100…強誘電体メモリ装置 110…メモリセルアレイ 120…ワード線制御部 130…プレート線制御部 150…プリチャージ回路 160…電荷転送回路 170…転送制御回路 180…プリチャージ回路 190…負電圧生成回路 200…電圧制御回路 230…センスアンプ 300…制御信号生成回路 400…正電荷キャンセル回路

Claims (13)

  1. 複数のビット線と、
    前記複数のビット線のそれぞれに接続され、読み出し電荷量の少ない“0”データ又は読み出し電荷量の多い“1”データを分極状態に対応して記憶する複数のメモリセルと、
    複数のデータ線と、
    前記複数のビット線のそれぞれを前記ビット線の電位に基づいて前記複数のデータ線のそれぞれに接続する複数の電荷転送回路と、
    前記複数のデータ線のそれぞれに接続され負電荷を蓄積するキャパシタと、
    前記“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷を前記複数のビット線のそれぞれから引き抜く正電荷キャンセル回路と、
    前記メモリセルから読み出したデータを判定するセンスアンプと、
    を備える強誘電体メモリ装置。
  2. 複数のビット線と、
    前記複数のビット線のそれぞれに接続され、読み出し電荷量の少ない“0”データ又は読み出し電荷量の多い“1”データを分極状態に対応して記憶する複数のメモリセルと、
    複数のデータ線と、
    前記複数のビット線のそれぞれを前記複数のデータ線のそれぞれに接続する複数の電荷転送回路と、
    前記複数のデータ線のそれぞれに接続され負電荷を蓄積するキャパシタと、
    前記“0”データの読み出し電荷量よりも多く且つ前記“1”データの読み出し電荷量よりも少ない電荷量に相当する正電荷を前記複数のビット線のそれぞれから引き抜く正電荷キャンセル回路と、
    前記メモリセルから読み出したデータを判定するセンスアンプと、
    を備える強誘電体メモリ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    “1”データの強誘電体容量をCf1、“0”データの強誘電体容量をCf0、データ読み出し時に前記メモリセルに印加される電圧をVCC、前記データ線の初期電位を−Viniとすると、前記キャパシタの容量は(Cf1−Cf0)×VCC/Vini以下である、強誘電体メモリ装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    前記正電荷キャンセル回路は、“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する強誘電体キャパシタである、強誘電体メモリ装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    前記正電荷キャンセル回路は、“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する常誘電体キャパシタである、強誘電体メモリ装置。
  6. 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    前記正電荷キャンセル回路は、“0”データの強誘電体容量より大きく且つ“1”データの強誘電体容量より小さい容量に相当する容量を有する常誘電体キャパシタである、強誘電体メモリ装置。
  7. 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    前記正電荷キャンセル回路は、“0”データの強誘電体容量に相当する容量を有する強誘電体キャパシタと、常誘電体キャパシタとから成り、その容量の合成値が“1”データの強誘電体容量よりも小さい容量を有するキャパシタである、強誘電体メモリ装置。
  8. 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    前記正電荷キャンセル回路は、前記ビット線を所定の負電位にプリチャージする手段である、強誘電体メモリ装置。
  9. 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    前記正電荷キャンセル回路は、前記ビット線を負電位に所定時間接続するスイッチである、強誘電体メモリ装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    前記正電荷キャンセル回路は、前記メモリセルに読み出し電圧が印加される以前に前記ビット線から正電荷を引き抜く、強誘電体メモリ装置。
  11. 請求項1乃至請求項7のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置であって、
    前記正電荷キャンセル回路は、前記メモリセルに読み出し電圧が印加されるタイミングと略同時のタイミングで前記ビット線から正電荷を引き抜く、強誘電体メモリ装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のうち何れか1項に記載の強誘電体メモリ装置を備える電子機器。
  13. 複数のビット線と、
    前記複数のビット線のそれぞれに接続され、読み出し電荷量の少ない“0”データ又は読み出し電荷量の多い“1”データを分極状態に対応して記憶する複数のメモリセルと、
    複数のデータ線と、
    前記複数のビット線のそれぞれを前記ビット線の電位に基づいて前記複数のデータ線のそれぞれに接続する複数の電荷転送回路と、
    前記複数のデータ線のそれぞれに接続され負電荷を蓄積するキャパシタと、
    前記複数のビット線のそれぞれから正電荷を引き抜く正電荷キャンセル回路と、
    前記メモリセルから読み出したデータを判定するセンスアンプと、
    を有する強誘電体メモリ装置の駆動方法であって、
    前記メモリセルに読み出し電圧を印加する以前又は略同時に、前記“0”データの読み出し電荷量に相当する正電荷、又は前記“0”データの読み出し電荷量よりも多く且つ前記“1”データの読み出し電荷量よりも少ない電荷量に相当する正電荷を前記正電荷キャンセル回路によって前記複数のビット線のそれぞれから引き抜くステップと、
    前記センスアンプによってデータを判定するステップと、
    を備える強誘電体メモリ装置の駆動方法。
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