JP2008088821A - Oil passage structure - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、自動二輪車等のエンジンのオイル通路構造に関する。 The present invention relates to an oil passage structure of an engine such as a motorcycle.
従来、前記オイル通路構造において、クランクケース内でクランク軸方向に延びるメインオイルギャラリーの両端から、各クランク軸受けに向けてオイル通路を形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。各クランク軸受けに供給されたエンジンオイルは、シリンダ及びシリンダヘッドを介してカム軸周りに供給され、又はクランク軸を介してコンロッド周りに供給される。
ところで、上記オイル通路構造では、オイルフィルタを通過したエンジンオイルがクランク軸と平行延出するように設けられたオイル供給路に入り、該オイル供給路からほぼ直角に延びたオイル通路を介してクランク軸受けに供給される。
しかしながら、エンジンオイルの供給は、クランク軸受けのみならず、クランクケースカバー内側に配置される発電機や、シリンダ及びシリンダヘッドの一側に配置されるカムチェーンを介して駆動するカム軸等、各部にバランス良くかつ十分にオイルを供給する必要がある。また、前記発電機及びカム軸等の各部へ通じる複数のオイル通路の機械加工も極力簡素化できる簡単かつコンパクトなレイアウトが要望されている。
そこでこの発明は、エンジン各部にエンジンオイルをバランス良くかつ十分に供給でき、かつ複数のオイル通路を簡単かつコンパクトにレイアウトできるオイル通路構造を提供する。
By the way, in the above oil passage structure, the engine oil that has passed through the oil filter enters an oil supply passage provided so as to extend in parallel with the crankshaft, and the crank is connected via an oil passage that extends substantially perpendicularly from the oil supply passage. Supplied to the bearing.
However, the engine oil is supplied not only to the crankshaft bearing but also to various parts such as a generator arranged inside the crankcase cover and a camshaft driven via a cam chain arranged on one side of the cylinder and cylinder head. It is necessary to supply oil in a well-balanced and sufficient manner. Further, there is a demand for a simple and compact layout that can simplify machining of a plurality of oil passages leading to each part such as the generator and the camshaft as much as possible.
Accordingly, the present invention provides an oil passage structure that can supply engine oil to each part of the engine in a well-balanced and sufficient manner, and that can lay out a plurality of oil passages in a simple and compact manner.
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、クランク軸(例えば実施例のクランクシャフト31)を支持するクランクケース(例えば実施例のクランクケース21)と、該クランクケースから突出するシリンダ(例えば実施例のシリンダ32)と、該シリンダ先端に取り付くシリンダヘッド(例えば実施例のシリンダヘッド33)と、前記クランクケースの一側を覆うクランクケースカバー(例えば実施例の右ケースカバー21c)と、該クランクケース内側に配置される発電機(例えば実施例のジェネレータ37)とを備えるエンジン(例えば実施例のエンジンE)のオイル通路構造において、一方のクランク軸受け(例えば実施例の左クランク軸受け36a)から前記シリンダ及びシリンダヘッドを介してカム軸(例えば実施例のカムシャフト52)周りにエンジンオイルを供給するカム軸給油路(例えば実施例のカム軸給油路120)と、他方のクランク軸受け(例えば実施例の右クランク軸受け36b)から前記クランク軸を介してコンロッド(例えば実施例のコンロッド35)周りにエンジンオイルを供給するコンロッド給油路(例えば実施例のコンロッド給油路48)と、前記クランクケースカバーを介して前記発電機にエンジンオイルを供給する発電機給油路(例えば実施例の発電機給油路46)と、クランク軸方向で前記各クランク軸受けよりもさらに外側まで延出するメインオイルギャラリー(例えば実施例のメインオイルギャラリー76)とを備え、前記メインオイルギャラリーが、前記カム軸給油路へ通じる第一油路(例えば実施例の左軸受け給油路42a)と、前記コンロッド給油路へ通じる第二油路(例えば実施例の右軸受け給油路42b)と、前記発電機給油路へ通じる第三油路(例えば実施例の発電機側油路44)とに分岐することを特徴とする。
As a means for solving the above-mentioned problems, the invention described in
請求項2に記載した発明は、前記シリンダが、該シリンダ及び前記シリンダヘッドを前記クランクケースに締結するスタッドボルト用のボルト挿通孔(例えば実施例のボルト挿通孔114)を有し、前記カム軸給油路が、カムチェーン(例えば実施例のカムチェーン54)と反対側のクランク軸受けから前記ボルト挿通孔を介して前記シリンダヘッドに連通し、該シリンダヘッドにおける前記カムチェーンと反対側の側壁(例えば実施例の左側壁33b)に設けられたヘッド内油路(例えば実施例のヘッド内縦油路117及びヘッド内傾斜油路118)を介して前記カム軸周りにエンジンオイルを供給することを特徴とする。
According to a second aspect of the present invention, the cylinder has a bolt insertion hole for a stud bolt (for example, the
請求項3に記載した発明は、前記メインオイルギャラリーの上流側に通じるオイル通路(例えば実施例のオイル流出路72)が、ウォータジャケット(例えば実施例の冷却水連通路74)に近接して配置されることを特徴とする。
According to a third aspect of the present invention, an oil passage (for example, the
請求項4に記載した発明は、前記カムチェーン及びオイルポンプ駆動チェーン(例えば実施例のチェーン85)が、前記発電機側のクランク軸受け(例えば実施例の右クランク軸受け36b)と発電機との間に設けられることを特徴とする。
According to a fourth aspect of the present invention, the cam chain and the oil pump drive chain (for example, the
請求項1に記載した発明によれば、メインオイルギャラリーからカム軸周りへのオイルを流通する第一油路、コンロッド周りへのオイルを流通する第二油路、及び発電機へのオイルを流通する第三油路が直接分岐することで、オイル通路の折れ曲がりを少なくして流路抵抗を少なくでき、オイル流通量を増加させてエンジン各部にエンジンオイルをバランス良く供給できると共に、複数のオイル通路を簡単かつコンパクトにレイアウトできる。また、複数のオイル通路を形成するための機械加工を簡素化できる。 According to the first aspect of the invention, the first oil passage that circulates oil from the main oil gallery around the camshaft, the second oil passage that circulates oil around the connecting rod, and the oil that flows to the generator The third oil passage that branches directly reduces the bending of the oil passage, reduces the passage resistance, increases the amount of oil flow, and supplies engine oil to each part of the engine in a well-balanced manner. Can be laid out easily and compactly. Further, machining for forming a plurality of oil passages can be simplified.
請求項2に記載した発明によれば、シリンダのボルト挿通孔を利用してカム軸給油路の一部を容易に形成できる。また、カム軸給油路におけるヘッド内油路をシリンダヘッドの側壁に設けることで、カム軸の軸端に対する給油を容易にできると共に、ヘッド内油路を簡単かつコンパクトにレイアウトできる。さらに、カム軸給油路におけるヘッド内油路をシリンダヘッドにおけるカムチェーンと反対側の側壁に設けることで、カムチェーン等との干渉を避けてヘッド内油路を容易に形成できる。 According to the second aspect of the present invention, a part of the camshaft oil supply passage can be easily formed by using the bolt insertion hole of the cylinder. In addition, by providing the head oil passage in the camshaft oil supply passage on the side wall of the cylinder head, oil supply to the shaft end of the camshaft can be facilitated, and the head oil passage can be laid out simply and compactly. Furthermore, by providing the head oil passage in the camshaft oil supply passage on the side wall opposite to the cam chain in the cylinder head, the head oil passage can be easily formed while avoiding interference with the cam chain and the like.
請求項3に記載した発明によれば、メインオイルギャラリーの上流側でエンジンオイルがウォータジャケットにより冷却されるため、比較的低い油温のエンジンオイルをエンジン各部に供給することができ、エンジン冷却性能を向上できる。 According to the invention described in claim 3, since engine oil is cooled by the water jacket on the upstream side of the main oil gallery, engine oil having a relatively low oil temperature can be supplied to each part of the engine. Can be improved.
請求項4に記載した発明によれば、クランク軸に掛け回される各チェーンが一側に集約されるため、各チェーンの組み付け作業性を向上できると共に、各チェーンを発電機側に設けることで、油室空間を集約することができる。 According to the fourth aspect of the present invention, since the chains wound around the crankshaft are concentrated on one side, the assembling workability of each chain can be improved and each chain is provided on the generator side. The oil chamber space can be consolidated.
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. Note that the directions such as front, rear, left and right in the following description are the same as those in the vehicle unless otherwise specified. In the figure, the arrow FR indicates the front of the vehicle, the arrow LH indicates the left side of the vehicle, and the arrow UP indicates the upper side of the vehicle.
図1に示す低床式車両であるスクータ型自動二輪車1において、車体フレームFは前端部にヘッドパイプ13を備え、このヘッドパイプ13に前輪WFを軸支するフロントフォーク11及び操向ハンドル12が繰向可能に支持される。また、車体フレームFの後部下側には、自動二輪車1の原動機であるエンジンEを前部に、駆動輪である後輪WRの車軸Sを後部にそれぞれ配置した一体のスイング式動力ユニット(以下、スイングユニットという)Uが配置される。
In the
スイングユニットUの前部下側は、リンク部材61を介して車体フレームFの後部に上下揺動可能に支持される。一方、スイングユニットUの後端部は、緩衝装置であるリアクッション7を介して車体フレームFの後端部に支持される。スイングユニットUは、前記リンク部材61周りをピボットとして後輪WRと共に上下に揺動可能であり、所謂ユニットスイング式のリアサスペンションを構成する。
The lower side of the front part of the swing unit U is supported by the rear part of the vehicle body frame F via the
車体フレームFは、ヘッドパイプ13から後下がりに延びる左右一対の上ダウンフレーム14と、該上ダウンフレーム14よりも下方においてヘッドパイプ13から後下がりに延びた後に後方へ屈曲して延びる左右一対の下ダウンフレーム15とを備える。下ダウンフレーム15の後部は後上がりに屈曲して延びる後部傾斜部15aとされ、該後部傾斜部15aの下側に上ダウンフレーム14の後端が接合される。
The vehicle body frame F includes a pair of left and right upper down
上ダウンフレーム14の後部には、後上がりに傾斜する左右一対のシートレール16の前端が接合され、該シートレール16の中間部に後部傾斜部15aの上端が接合される。シートレール16の後部と後部傾斜部15aの中間部との間には筋交い状のサポートフレーム10が渡設される。これらヘッドパイプ13、上ダウンフレーム14、下ダウンフレーム15、シートレール16、及びサポートフレーム10を主に、前記車体フレームFが構成される。
The front end of a pair of left and
車体フレームFの周囲は車体カバー19で覆われる。車体カバー19の後部上にはタンデム型の乗員用シート20が開閉可能に配設される。乗員用シート20の下方であってパワーユニットUの上方には、ヘルメット等を収容可能な物品収容箱18が配設される。
The vehicle body frame F is covered with a
スイングユニットUは、その前部のエンジンEと後部左側の動力伝達機構Mとを一体的に設けてなる。
エンジンEは、そのクランクシャフト31の回転軸線C1を左右方向(車幅方向)に沿わせた水冷四ストロークOHC単気筒エンジンであり、クランクケース21の前端部からシリンダ部22を前方に向けて略水平に(詳細にはやや前上がりに傾斜させて)突出させてなる。なお、図中符号C2はシリンダ部22の軸線(シリンダ軸線)を示す。
The swing unit U is integrally provided with a front engine E and a rear left power transmission mechanism M.
The engine E is a water-cooled four-stroke OHC single-cylinder engine in which the rotation axis C1 of the
図2を併せて参照し、クランクケース21は左右ケース半体21a,21bに分割構成される。クランクケース21の左ケース半体21aには、その後部左側から左方に張り出した後に後方に延出する左ケース本体23aが一体形成される。左ケース本体23aは、その左側に取り付く左ケースカバー23bと共に動力伝達機構Mにおける伝動ケース23を構成する。クランクケース21の右ケース半体21bの右側には右ケースカバー21cが取り付けられ、該右ケースカバー21cの内側にはジェネレータ37がクランクシャフト31と同軸に設けられる。なお、図中符号B1は、クランクケース21の左右中心(シリンダ軸線C2位置)における左右方向に直交する分割面を示す。
Referring also to FIG. 2, the
動力伝達機構Mは、エンジンEの駆動力を無段階に変速するベルト式無段変速機構24と、該ベルト式無段変速機構24の出力を減速して車軸Sに出力する不図示のギヤ式減速機構とを有してなる。ベルト式無段変速機構24は伝動ケース23の前後に渡って収容され、ギヤ式減速機構は伝動ケース23の後部右側(車幅方向内側)に収容される。前記ギヤ式減速機構からは車軸Sが右方に突出し、該車軸Sに後輪WRが取り付けられる。
The power transmission mechanism M includes a belt type continuously
シリンダ部22は、クランクケース21の前端部に取り付けられるシリンダ32と、該シリンダ32の前端部に取り付けられるシリンダヘッド33と、該シリンダヘッド33の前端部に取り付けられるヘッドカバー33aとを主としてなる。
シリンダ32内にはピストン34が往復動可能に嵌装される。ピストン34にはピストンピン34を介してコンロッド35の小端部35bが連結され、該コンロッド35の大端部35aはクランクシャフト31のクランクピン31eに連結される。クランクシャフト31の左右ジャーナル31a,31bは、左右ケース半体21a,21bの左右内側壁41a,41bが形成する左右クランク軸受け36a,36bにそれぞれメタルベアリング(プレーンベアリング)39a,39bを介して回転自在に支持される。
The
A
クランクシャフト31の回転動力は、前記動力伝達機構Mを介して車軸Sに伝達される。
動力伝達機構Mのベルト式無段変速機構24は、ドライブプーリ101及びドリブンプーリ102にVベルト103を巻き掛けてなり、クランクシャフト31の回転速度の変化に伴い、その回転動力に対する減速比を所定の範囲内で無段階に変化させる。ドライブプーリ101は、伝動ケース23の前部内にクランクシャフト31と同軸に配置され、その後方すなわち伝動ケース23の後部内にはドリブンプーリ102が配置される。
The rotational power of the
The belt-type continuously
クランクシャフト31の右側部は、右ジャーナル31bからさらに右方に延出してジェネレータ軸31cを構成し、該ジェネレータ軸31cが右ケースカバー21c内に収容されたジェネレータ37のアウタロータ37aを支持する。アウタロータ37aは右方に開放するカップ状をなし、該アウタロータ37a内には、右ケースカバー21cが支持するステータコイル37bが配置される。
The right side portion of the
前記ジェネレータ軸31cの基端側には、シリンダヘッド33内のカムシャフト52駆動用のドライブスプロケット51が同軸に設けられる。また、ドライブスプロケット51の直ぐ左側には、オイルポンプ81(図3参照)駆動用のドライブスプロケット82が設けられる。さらに、ジェネレータ37のアウタロータ37aの右側には、不図示のエンジン始動手段に連係するスタータドリブンギヤ37cがワンウェイクラッチ37dを介して取り付けられる。
A
カムシャフト52は、シリンダヘッド33内においてクランクシャフト31と平行に(すなわち左右方向に沿って)配置され、その左右両側部がシリンダヘッド33に回転自在に支持される。カムシャフト52の左端にはドリブンスプロケット53が同軸に設けられ、該ドリブンスプロケット53とクランクシャフト31のドライブスプロケット51とにカムチェーン54が巻き掛けられることで、クランクシャフト31と同期してカムシャフト52が回転駆動する。なお、シリンダヘッド33及びシリンダ32の右側には、カムチェーン54を収容するカムチェーン室55が設けられる。
The
カムシャフト52の左右中間部には吸排気カム52a,52bが並設され、これら吸排気カム52a,52bに吸気側又は排気側ロッカーアーム56a,56bの入力端が当接する。そして、前述の如くカムシャフト52が回転駆動すると、吸排気カム52a,52bのカムパターンに応じて各ロッカーアーム56a,56bが揺動し、不図示の吸排気バルブを作動させてシリンダヘッド33の吸排気ポートを開閉させる。なお、図中符号38は点火プラグを示す。
Inlet and
クランクシャフト31の左側部は、左ジャーナル31aからさらに左方に延出してドライブプーリ軸31dを構成し、該ドライブプーリ軸31dがベルト式無段変速機構24のドライブプーリ101を一体回転可能に支持する。ドライブプーリ101は、その軸方向外側に位置してドライブプーリ軸31dに固定される固定プーリ半体101aと、軸方向内側に位置してドライブプーリ軸31dに対して軸方向で移動可能とされる可動プーリ半体101bとを有してなる。両プーリ半体101a,101b間に形成されるV溝101c内にはVベルト103が巻き掛けられる。可動プーリ半体101bは固定プーリ半体101aから離間する側に付勢される。可動プーリ半体101bの内側には複数のウェイトローラ104が配設される。
The left side portion of the
そして、ドライブプーリ101の回転停止時(クランクシャフト31の回転停止時)には、可動プーリ半体101bが固定プーリ半体101aから離間してV溝101cの幅を広げてVベルト103の巻回位置を内周側とし、ドライブプーリ101の回転時(クランクシャフト31の回転時)には、その遠心力により各ウェイトローラ104が外周側へ移動して可動プーリ半体101bを固定プーリ半体101aに近接させ、V溝101cの幅を狭めてVベルト103の巻回位置を外周側とする。この巻回位置の変化に伴い前記ドリブンプーリ102におけるVベルト103の巻回位置も変化し、もって両プーリ101,102間の減速比が自動的かつ連続的に変化する。
When the rotation of the
ドライブプーリ101の左側には冷却ファン107が形成され、該冷却ファン107がエンジン駆動時にドライブプーリ101と共に回転する。これにより、伝動ケース23の前部右側に取り付く吸気ダクト23cの吸気口23eから伝動ケース23内に外気が導入され、ベルト式無段変速機構24等が強制冷却される。なお、前記吸気ダクト23c内には、変速機冷却風通路とは別にエンジン吸気通路が設けられる。
A cooling
ここで、クランクケース21(左ケース半体21a)の下部左側には、カートリッジ式のオイルフィルタ68が取り付けられる(図1参照)。
図3に示すように、オイルフィルタ68は、有底円筒状のケース68a内にエレメントを収容し、該ケース68a開口を円盤状のセットプレート68bで閉塞してなり、その中心軸線(ケース68aの中心軸線)を左右方向(クランク軸方向)に沿わせ、ケース68a開口側をクランクケース21(左ケース半体21a)の左側壁21dのホルダ部71に対向させるように取り付けられる。
Here, a cartridge
As shown in FIG. 3, the
前記セットプレート68bの中央部にはオイル流出口68dが形成されると共に、その周囲には複数のオイル流入口68cが周方向に並んで形成される。オイルフィルタ68は、各オイル流入口68cからケース68a内にエンジンオイルを流入させ、該オイルをエレメントの外側から内側へ通過させてろ過した後に、オイル流出口68dからケース68a外に流出させる。なお、図中符号69は、クランクケース21の左側壁21dにおけるオイルフィルタ68の近傍に取り付く油温又は油圧検出用のオイルセンサを、図中符号69aはクランクケース21内圧調整用のブリーザパイプをそれぞれ示す。
An
クランクケース21内には、前記ホルダ部71の中央部(オイルフィルタ68のオイル流出口68dと対向する部位)から右方(左右内側)に向けてクランクシャフト31と略平行に(クランク軸線C1と略平行に)左右方向に沿って延出するオイル流出路72が形成される。また、ホルダ部71の中央部からは、オイル流出路72と連通するノズル72aが左方に向けて突出し、該ノズル72a外周のネジ山とオイル流出口68d内周のネジ山とを螺合させ、オイルフィルタ68自身をその軸線回りに回転させるように締め込むことで、オイルフィルタ68がホルダ部71に着脱可能に取り付けられると共に、オイル流出路72とオイル流出口68dとが互いに連通状態となる。
In the
ホルダ部71には、オイルフィルタ68の各オイル流入口68cと対向するように環状をなす油溝71aが形成される。油溝71aは、その一部がオイルポンプ81の吐出口と左右方向で対向し、これら油溝71a及び吐出口を最短に接続するように、左右方向に沿う吐出側油路73がクランクケース21内に形成される。
The
右ケース半体21bの下部内側には、エンジンオイル循環用の前記オイルポンプ81がその駆動軸83を左右方向に沿わせて配置される。オイルポンプ81の駆動軸83にはドリブンスプロケット84が同軸に設けられ、該ドリブンスプロケット84と前記ドライブスプロケット82とに無端状のチェーン85が掛け回されることで、オイルポンプ81がクランクシャフト31と連係して回転駆動する。
Inside the lower part of the
また、右ケース半体21bの下部右側には、エンジン冷却水循環用のウォータポンプ86がその駆動軸87をオイルポンプ81の駆動軸83と同軸にして配置される。ウォータポンプ86の駆動軸87の左端部はオイルポンプ81の駆動軸83の右端部に相対回転不能に係合し、オイルポンプ81の駆動時にはウォータポンプ86も同様に駆動する。ウォータポンプ86からの冷却水は、左右ケース半体21a,21bに跨る冷却水連通路74を通じてクランクケース21左側からシリンダ部22内に導入される。この冷却水連通路74は、前記オイル流出路72と近接するように配置される。なお、符号58はスイングユニットUの前部下側に前記リンク部材61を連結するユニット側連結部を示す。
A
オイルポンプ81の吸入口には、クランクケース21下部のオイルパン内に通じる吸入側油路73aが接続され、オイルポンプ81の吐出口には、前記オイルフィルタ68のオイル流入口68cに通じる前記吐出側油路73が接続される。
そして、オイルポンプ81の回転駆動時には、前記オイルパン内に貯留されたエンジンオイルが、右ケース半体21bに形成された前記吸入側油路73aを介してオイルポンプ81に吸入されると共に、該オイルポンプ81から吐出されたオイルが、左右ケース半体21a,21bに跨る前記吐出側油路73を介してホルダ部71の油溝71a内に流入し、該油溝71aを介してオイルフィルタ68内に各オイル流入口68cから直接的に導入される。
The suction port of the
When the
また、オイルフィルタ68内を通過してろ過されたオイルは、オイル流出口68dから前記ノズル72aを介して前記オイル流出路72内に直接的に導入される。オイル流出路72は、左右ケース半体21a,21bに跨るように(詳細には右端部が右ケース半体21bに至るように)設けられる。オイル流出路72の右端部は、右ケース半体21bにおける前記分割面B1上に凹設された連通溝75を介して、クランクケース21内において左右ケース半体21a,21bに跨ってクランクシャフト31と略平行に延びるメインオイルギャラリー76の左右中間部に連通する。すなわち、オイル流出路72内に導入されたオイルは、前記連通溝75を介してメインオイルギャラリー76の左右中間部に流入する。なお、連通溝75は左ケース半体21aに形成してもよく、かつ左右ケース半体21a,21bの両者に形成してもよい。
The oil filtered through the
メインオイルギャラリー76の左右両端部には、左右ケース半体21a,21bおける左右クランク軸受け36a,36bを形成する左右内側壁41a,41b内に形成された左右軸受け給油路42a,42bがそれぞれ接続される。左右軸受け給油路42a,42bは、クランクシャフト31(クランク軸線C1)と略直交して延び、左右クランク軸受け36a,36b内周の給油溝43a,43bに連通する。これにより、メインオイルギャラリー76に流入したエンジンオイルが左右メタルベアリング39a,39bの摺動面に供給される。
Left and right both ends of the
メインオイルギャラリー76の左端部は左内側壁41a(左クランク軸受け36a)よりも左方に延出し、該左端部内に前記オイルセンサ69の検出部が臨まされる。一方、メインオイギャラリー76の右端部には、右内側壁41b(右クランク軸受け36b)よりも右方においてクランクシャフト31と略平行に延びる発電機側油路44が接続される。発電機側油路44は、右ケースカバー21c内に形成されたカバー内油路45と連通する。
カバー内油路45には、右ケースカバー21c内側のジェネレータ37に対するオイル噴射口45aが適宜形成される。これにより、メインオイルギャラリー76内のオイルの一部が、発電機側油路44及びカバー内油路45を介してジェネレータ37に供給される。以下、カバー内油路45を発電機給油路46ということがある。
The left end portion of the
The
左クランク軸受け36aに供給されたオイルの一部は、左ケース半体21aに形成されたシリンダ側油路79(図5参照)等を介してシリンダヘッド33内(動弁室内)の動弁機構に供給される。シリンダヘッド33内のオイルは、シリンダ部22右側のカムチェーン室55を介してクランクケース21下部のオイルパン内に戻される。なお、クランクケース21内と変速機ケース23内とは油密に仕切られ、ベルト式無段変速機構24にオイルが供給されることはない。なお、図中符号39cは、左クランク軸受け36aの軸方向外側に隣接配置されて該左クランク軸受け36aと左ジャーナル31aとの間を油密にシールするオイルシールを示す。
Part of the oil supplied to the left crank
一方、右クランク軸受け36bに供給されたオイルの一部は、クランクシャフト31の右ジャーナル31bを径方向で貫通する油孔47a、クランクピン31eを径方向で貫通する油孔47b、及び前記各油孔47a,47b同士を斜めに連通する油孔47cを介して、コンロッド35の大端部35a内周のメタルベアリングの摺動面に供給される。
On the other hand, a part of the oil supplied to the right crank
すなわち、前記各油孔47a,47b,47cを主に、右クランク軸受け36bからコンロッド35周りにエンジンオイルを供給するためのコンロッド給油路48が構成される。なお、右ジャーナル31bの外周及び右メタルベアリング39aの内周には、それぞれオイル流通用の環状溝が形成される。また、コンロッド35大端部35aに供給されたオイルの一部は、コンロッド35内を通じて小端部35b内周のメタルブッシュの摺動面等に供給される。
That is, a connecting rod
図4に示すように、右ケース半体21b内におけるクランクシャフト31(クランク軸線C1)の斜め下前方には、前記オイルポンプ81が配置される。オイルポンプ81のリリーフ口の左側には、左右ケース半体21a,21bに跨ってクランクシャフト31と略平行に延びるリリーフ通路77が配置される。
また、図5に示すように、左ケース半体21aの左側壁21dにおけるクランクシャフト31の斜め下前方には、前記ホルダ部71(オイルフィルタ68)が配置される。ホルダ部71の前記油溝71aに連通するオイル流出路72は、オイルポンプ81の吐出口の左側に配置される。
As shown in FIG. 4, the
Further, as shown in FIG. 5, the holder portion 71 (oil filter 68) is disposed obliquely below and forward of the
左右ケース半体21a,21bに跨る前記吐出側油路73、オイル流出路72、リリーフ通路77、メインオイルギャラリー76、及び冷却水連通路74は、クランクケース21におけるクランクシャフト31の斜め下前方に集約して配置される。なお、左右ケース半体21a,21bの分割面B1におけるメインオイルギャラリー76、オイル流出路72、及び連通溝75が臨む部位には、これらの外周を一体的に取り囲む無端状のシール部材78が設けられる(図5参照)。
The discharge
また、左ケース半体21aにおけるクランクシャフト31の斜め下後方には、クランクケース21におけるクランクシャフト31の配置空間(クランク配置空間)Kとクランクケース21下部のオイルパンPとの間を仕切るリードバルブ91が設けられる。リードバルブ91は、クランク配置空間K内の圧力変動により適宜開閉する。すなわち、エンジンEの運転により密封状のクランク配置空間K内に圧力変動が生じると、リードバルブ91が間欠的に開閉してクランク配置空間K内のオイルを下方すなわちオイルパンP内に流出させる。
In addition, a reed valve that partitions the space between the arrangement space (crank arrangement space) K of the
図6,7に示すように、左ケース半体21aの前端部下側には、シリンダ32内のウォータジャケット111(図8参照)の一部としての冷却水導入部112が設けられる。冷却水導入部112は、前記冷却水連通路74の左端部が接続されると共に、左ケース半体21aにおけるシリンダ取り付け面(シリンダ32基端との合わせ面)T1に開放する。この冷却水導入部112を経て、オープンデッキ型のシリンダ32におけるシリンダボア外周を囲むのウォータジャケット111内に冷却水が導入される。
As shown in FIGS. 6 and 7, a cooling
ここで、冷却水導入部112は、その後方に位置する前記吐出側油路73及びオイル流出路72に近接するように後方に延びると共に、これら吐出側油路73及びオイル流出路72間に入り込むようにさらに延出する延出部112aが設けられることで、クランクケース21内を流通するエンジンオイルの冷却性を向上させる。シリンダ32のウォータジャケット111内の冷却水は、シリンダ32の先端面(シリンダヘッド33基端との合わせ面)T2からシリンダヘッド33のウォータジャケット内に導入された後、シリンダヘッド33上部右側の冷却水導出部113(図9参照)から不図示のラジエータを経て前記ウォータポンプ86に戻される。
Here, the cooling
図8,9に示すように、シリンダ32の上下の左右両側には、クランクケース21からシリンダ軸線C2に沿って前方に延びる不図示のスタッドボルト挿通用のボルト挿通孔114がそれぞれ設けられる。同様に、シリンダヘッド33の上下の左右両側には、前記各ボルト挿通孔114に対応するボルト挿通孔115がそれぞれ設けられる。これら各ボルト挿通孔114,115に前記スタッドボルトを挿通し、これらに動弁室側からナットを螺着し締め込むことで、シリンダ32及びシリンダヘッド33がクランクケース21に一体的に固定される。
As shown in FIGS. 8 and 9, bolt insertion holes 114 (not shown) for inserting stud bolts extending forward from the
図10を併せて参照し、左ケース半体21a内のシリンダ側油路79は、前記シリンダ取り付け面T1の左上に開口する。一方、シリンダ32の基端面上には、左上のボルト挿通孔114とシリンダ側油路79とを連通させる基端側連通溝116が形成される。
Referring also to FIG. 10, the cylinder-
また、シリンダヘッド33には、その左側壁33bにおける左上のボルト挿通孔115の近傍においてシリンダヘッド33基端からカムシャフト52の軸線C3高さまでシリンダ軸線C2に沿って延びるヘッド内縦油路117が形成されると共に、該ヘッド内縦油路117の先端部からカムシャフト52の左端部を支持する左カム軸受け121に向けてシリンダ軸方向視で前記軸線C3に対して傾斜して直線的に延びるヘッド内傾斜油路118が形成される。ヘッド内縦油路117及びヘッド内傾斜油路118は、シリンダヘッド33の左側すなわちカムチェーン54と反対側に位置することで、カムチェーン54やドリブンスプロケット53によるレイアウトの影響がない。
Further, the
シリンダ32の先端面T2上には、その左上のボルト挿通孔114とヘッド側縦油路117とを連通させる先端側連通溝119が形成される。したがって、左クランク軸受け36aに供給されたオイルの一部は、シリンダ側油路79、基端側連通溝116、ボルト挿通孔114、先端側連通溝119、ヘッド内縦油路117、及びヘッド内傾斜油路118を介して前記左カム軸受け121内に導入され、カムシャフト52の左軸端からその内部空間に導入された後、該内部空間を経て動弁機構の各摺動部等に適宜供給される。
On the front end surface T2 of the
すなわち、シリンダ32左上のボルト挿通孔114は、動弁機構へのエンジンオイルを流通させるシリンダ内縦油路114aとして機能する。そして、シリンダ側油路79、シリンダ内縦油路114a(ボルト挿通孔114)、ヘッド内縦油路117、及びヘッド内傾斜油路118を主に、左クランク軸受け36aからカムシャフト52周り(動弁機構)にエンジンオイルを供給するためのカム軸給油路120が構成される(図2参照)。
That is, the
以上説明したように、上記実施例におけるオイル通路構造は、クランクシャフト31を支持するクランクケース21と、該クランクケース21から突出するシリンダ32と、該シリンダ32先端に取り付くシリンダヘッド33と、前記クランクケース21の一側を覆う右ケースカバー21cと、該クランクケース21内側に配置されるジェネレータ37とを備えるエンジンEのオイル通路構造において、左クランク軸受け36aから前記シリンダ32及びシリンダヘッド33を介してカムシャフト52周りにエンジンオイルを供給するカム軸給油路120と、右クランク軸受け36bから前記クランクシャフト31を介してコンロッド35周りにエンジンオイルを供給するコンロッド給油路48と、前記右ケースカバー21cを介して前記ジェネレータ37にエンジンオイルを供給する発電機給油路46と、クランク軸方向で前記各クランク軸受け36a,36bよりもさらに外側まで延出するメインオイルギャラリー76とを備え、前記メインオイルギャラリー76が、前記カム軸給油路120へ通じる左軸受け給油路42aと、前記コンロッド給油路48へ通じる右軸受け給油路42bと、前記発電機給油路46へ通じる発電機側油路44とに分岐するものである。
As described above, the oil passage structure in the above embodiment includes the
この構成によれば、メインオイルギャラリー76からカムシャフト52周りへのオイルを流通する左軸受け給油路42a、コンロッド35周りへのオイルを流通する右軸受け給油路42b、及び発電機へのオイルを流通する発電機側油路44が直接分岐することで、オイル通路の折れ曲がりを少なくして流路抵抗を少なくでき、オイル流通量を増加させてエンジン各部にエンジンオイルをバランス良く供給できると共に、複数のオイル通路を簡単かつコンパクトにレイアウトできる。また、複数のオイル通路を形成するための機械加工を簡素化できる。
According to this configuration, the left bearing
また、上記オイル通路構造は、前記シリンダ32が、該シリンダ32及び前記シリンダヘッド33を前記クランクケース21に締結するスタッドボルト用のボルト挿通孔114を有し、前記カム軸給油路120が、カムチェーン54と反対側の左クランク軸受け36aから前記ボルト挿通孔114を介して前記シリンダヘッド33に連通し、該シリンダヘッド33における前記カムチェーン54と反対側の左側壁33bに設けられたヘッド内縦油路117及びヘッド内傾斜油路118を介して前記カムシャフト52周りにエンジンオイルを供給するものである。
In the oil passage structure, the
この構成によれば、シリンダ32のボルト挿通孔114を利用してカム軸給油路120の一部を容易に形成できる。また、カム軸給油路120におけるヘッド内縦油路117及びヘッド内傾斜油路118をシリンダヘッド33の左側壁33bに設けることで、カムシャフト52の軸端に対する給油を容易にできると共に、ヘッド内縦油路117及びヘッド内傾斜油路118を簡単かつコンパクトにレイアウトできる。さらに、カム軸給油路120におけるヘッド内縦油路117及びヘッド内傾斜油路118をシリンダヘッド33におけるカムチェーン54と反対側の左側壁33bに設けることで、カムチェーン54等との干渉を避けてヘッド内縦油路117及びヘッド内傾斜油路118を容易に形成できる。
According to this configuration, a part of the camshaft
さらに、上記オイル通路構造は、前記メインオイルギャラリー76の上流側に通じるオイル流出路72が、冷却水連通路74に近接して配置されることで、メインオイルギャラリー76の上流側でエンジンオイルが冷却水連通路74により冷却されるため、比較的低い油温のエンジンオイルをエンジン各部に供給することができ、エンジン冷却性能を向上できる。
Further, in the oil passage structure, the
また、上記オイル通路構造は、前記カムチェーン54及びオイルポンプ駆動チェーン85が、前記ジェネレータ37側の右クランク軸受け36bとジェネレータ37との間に設けられることで、クランクシャフト31に掛け回される各チェーン54,85が一側に集約されるため、各チェーン54,85の組み付け作業性を向上できると共に、各チェーン54,85をジェネレータ37側に設けることで、油室空間を集約することができる。
Further, the oil passage structure is configured such that the
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、ユニットスイング式以外のエンジンや複数気筒エンジン又はDOHCエンジンにも適用でき、かつスクータ以外の自動二輪車や三輪又は四輪の車両にも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be applied to, for example, an engine other than a unit swing type, a multi-cylinder engine, or a DOHC engine, and a motorcycle, a three-wheeler, or a four-wheel vehicle other than a scooter. Of course, various changes can be made without departing from the scope of the invention.
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
21 クランクケース
21c 右ケースカバー(クランクケースカバー)
31 クランクシャフト(クランク軸)
32 シリンダ
33 シリンダヘッド
33b 左側壁(側壁)
35 コンロッド
36a 左クランク軸受け(一方のクランク軸受け)
36b 右クランク軸受け(他方のクランク軸受け、発電機側のクランク軸受け)
37 ジェネレータ(発電機)
42a 左軸受け給油路(第一油路)
42b 右軸受け給油路(第二油路)
44 発電機側油路(第三油路)
46 発電機給油路
48 コンロッド給油路
52 カムシャフト(カム軸)
54 カムチェーン
72 オイル流出路(オイル通路)
74 冷却水連通路(ウォータジャケット)
76 メインオイルギャラリー
85 チェーン(オイルポンプ駆動チェーン)
114 ボルト挿通孔
117 ヘッド内縦油路(ヘッド内油路)
118 ヘッド内傾斜油路(ヘッド内油路)
120 カム軸給油路
E エンジン
1 Motorcycle (saddle-ride type vehicle)
21
31 Crankshaft (Crankshaft)
32
35
36b Right crank bearing (the other crank bearing, generator side crank bearing)
37 Generator
42a Left bearing oil supply passage (first oil passage)
42b Right bearing oil supply passage (second oil passage)
44 Generator side oil passage (third oil passage)
46 Generator
54
74 Cooling water passage (water jacket)
76
114
118 In-head inclined oil passage (head oil passage)
120 Camshaft oil supply passage E Engine
Claims (4)
一方のクランク軸受けから前記シリンダ及びシリンダヘッドを介してカム軸周りにエンジンオイルを供給するカム軸給油路と、他方のクランク軸受けから前記クランク軸を介してコンロッド周りにエンジンオイルを供給するコンロッド給油路と、前記クランクケースカバーを介して前記発電機にエンジンオイルを供給する発電機給油路と、クランク軸方向で前記各クランク軸受けよりもさらに外側まで延出するメインオイルギャラリーとを備え、前記メインオイルギャラリーが、前記カム軸給油路へ通じる第一油路と、前記コンロッド給油路へ通じる第二油路と、前記発電機給油路へ通じる第三油路とに分岐することを特徴とするオイル通路構造。 A crankcase that supports the crankshaft, a cylinder that protrudes from the crankcase, a cylinder head that is attached to the tip of the cylinder, a crankcase cover that covers one side of the crankcase, and a generator that is disposed inside the crankcase In the oil passage structure of the engine comprising
A camshaft oil supply passage that supplies engine oil around the camshaft from one crankshaft via the cylinder and cylinder head, and a connecting rod oil supply passage that supplies engine oil from the other crankshaft around the connecting rod via the crankshaft A generator oil supply passage for supplying engine oil to the generator via the crankcase cover, and a main oil gallery extending further outward than the crank bearings in the crankshaft direction, The oil passage is characterized in that the gallery branches into a first oil passage that leads to the camshaft oil passage, a second oil passage that leads to the connecting rod oil passage, and a third oil passage that leads to the generator oil passage. Construction.
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