JP2008087013A - 半自動型レーザ接合装置 - Google Patents

半自動型レーザ接合装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者の手動操作による作業であっても、ムラを生じることなく被加工部に溶接あるいはロウ付けを施し、確実にシーリングする。
【解決手段】作業者の手動操作により被加工部40へレーザ光を照射しながらレーザヘッド21を当該被加工部40に沿ってその上方を移動させ、レーザヘッド21の移動速度を速度検出手段34によって検出し、レーザ出力制御部24が、速度検出手段34で検出したレーザヘッド21の移動速度に応じてレーザ光の出力を制御し、レーザ光の出力及び移動速度によって定められる被加工部40への入熱量を当該被加工部40の長手方向に沿って一定としながら接合された第1の部材と第2の部材とを溶接あるいはロウ付けによってシールする。
【選択図】図2

Description

本発明は、構造体において気密性や水密性が要求される部分に用いられる半自動型レーザ接合装置に関するものである。
従来の半自動型レーザ接合装置として、作業者の手動操作によって移動するレーザヘッドと、被加工部の面を走行するローラを有し上部が球面とされた走行ガイドと、レーザヘッドに設けられて走行ガイドの球面に回動自在に係合する走行ガイド受けとを備え、走行ガイド受けによってレーザの焦点が球面の中心に合わせられるとともに、レーザヘッドが走行ガイドにガイドされながら移動することによって、当該被加工部に溶接を施すものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2002−79391号公報
ここで、上記装置にあっては、作業者の手動操作によりレーザヘッドを移動させているため、移動速度を一定に保つことが難しく、その結果、被加工部に対する入熱量が場所によって変動してしまい、溶接にムラが生じてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、作業者の手動操作による作業であっても、ムラを生じることなく被加工部に溶接あるいはロウ付けを施し、確実にシーリングすることのできる半自動型レーザ接合装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置によれば、構造体の被加工部を溶接によってシーリングする半自動型レーザ接合装置において、被加工部へレーザ光を照射し、被加工部の長手方向へ沿って移動可能とされたレーザヘッドと、レーザヘッドの移動速度を検出する速度検出部と、速度検出部で検出した移動速度に応じてレーザ光の出力を制御し、レーザ光の出力及び移動速度によって定められる被加工部への入熱量を当該被加工部の長手方向に沿って一定とするレーザ出力制御部と、を備えることを特徴とする。
この半自動型レーザ接合装置では、作業者がレーザヘッドを移動させた場合に、その速度に応じてレーザ光の出力が制御され、被加工部への入熱が一定とされるため、作業者の手動操作による作業であっても、ムラを生じることなく溶接を施し、確実にシーリングすることができる。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置において、レーザヘッドと接続され、被加工部に対してフィラーワイヤを供給するフィラーワイヤ供給部と、速度検出部で検出した移動速度に応じてフィラーワイヤ供給速度を制御し、フィラーワイヤ供給部のフィラーワイヤ供給速度及び移動速度によって定められる被加工部へのフィラーワイヤ供給量を当該被加工部の長手方向に沿って一定とするフィラーワイヤ供給速度制御部と、を更に備えることが好ましい。
この半自動型レーザ接合装置によれば、作業者がレーザヘッドを移動させた場合に、その移動速度に応じてフィラーワイヤの供給速度が制御されるため、被加工部に対する入熱のみならず、そこに溶かし込むフィラーワイヤの供給量も一定に保つことができる。従って、フィラーワイヤを用いる場合であっても、ムラを生じることなく溶接を施し、確実にシーリングすることができる。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置において、被加工部は、構造体での重ね合わせられた第1及び第2の部材における第1の部材の面と第2の部材の端部との間に形成され、レーザヘッドは、被加工部の長手方向と交差する交差方向へ更に移動可能とされ、フィラーワイヤ供給部の先端部は、レーザ光に隣接して配置され、レーザヘッドの交差方向への移動によって第2の部材の端部と接触可能とされていることが好ましい。
この半自動型レーザ接合装置によれば、交差方向におけるレーザヘッドの位置を、フィラーワイヤ供給部の先端部を第2の部材の端部と接触させることによって位置決めすることができるため、特別な機構を設けることなく、容易にレーザヘッドの位置決めを行うことができる。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置によれば、構造体の被加工部をロウ付けによってシーリングする半自動型レーザ接合装置において、被加工部へレーザ光を照射し、被加工部の長手方向へ沿って移動可能とされたレーザヘッドと、レーザヘッドの移動速度を検出する速度検出部と、速度検出部で検出した移動速度に応じてレーザ光の出力を制御し、レーザ光の出力及び移動速度によって定められる被加工部への入熱量を当該被加工部の長手方向に沿って一定とするレーザ出力制御部と、を備えることを特徴とする。
この半自動型レーザ接合装置によれば、作業者がレーザヘッドを移動させた場合に、その移動速度に応じてレーザ光の出力が制御され、被加工部への入熱が一定とされるため、作業者の手動操作による作業であっても、ムラを生じることなくロウ付けを施し、確実にシーリングすることができる。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置において、レーザヘッドと接続され、被加工部に対してロウ材を供給するロウ材供給部と、速度検出部で検出した移動速度に応じてロウ材供給速度を制御し、ロウ材供給部のロウ材供給速度及び移動速度によって定められる被加工部へのロウ材供給量を当該被加工部の長手方向に沿って一定とするロウ材供給速度制御部と、を更に備えることが好ましい。
この半自動型レーザ接合装置によれば、作業者がレーザヘッドを移動させた場合に、その移動速度に応じてロウ材の供給速度が制御されるため、被加工部に対する入熱のみならず、そこへ供給するロウ材の供給量も一定に保つことができる。従って、ロウの量が一定なムラのないロウ付けが可能となり、確実にシーリングすることができる。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置において、被加工部は、構造体での重ね合わせられた第1及び第2の部材における第1の部材の面と第2の部材の端部との間に形成され、レーザヘッドは、被加工部の長手方向と交差する交差方向へ更に移動可能とされ、ロウ材供給部の先端部は、レーザ光に隣接して配置され、レーザヘッドの交差方向への移動によって第2の部材の端部と接触可能とされていることが好ましい。
この半自動レーザ接合装置によれば、交差方向におけるレーザヘッドの位置を、ロウ材供給部の先端部を第2の部材の端部に接触させることによって位置決めすることができるため、特別な機構を設けることなく、容易にレーザヘッドの位置決めを行うことができる。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置において、被加工部は、構造体での重ね合わせられた第1及び第2の部材における前記第1の部材の面と第2の部材の端部との間に形成され、レーザヘッドは、被加工部の長手方向と交差する交差方向へ更に移動可能とされるとともに、レーザ光に隣接して設けられた位置決め部材を有し、位置決め部材は、レーザヘッドの交差方向への移動によって第2の部材の端部と接触可能とされていてもよい。これによれば、フィラーワイヤ供給部やロウ材供給部の先端部を用いる代わりに位置決め部材を用いることによってレーザヘッドの位置決めを行うことができる。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置によれば、作業者の手動操作による作業であっても、ムラを生じることなく被加工部に溶接あるいはロウ付けを施し、確実にシーリングすることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施の形態に係る半自動型レーザ接合装置は、鉄道車両を構成する第1の部材及び第2の部材にシールを施すためのものである。この鉄道車両の一例を図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る半自動型レーザ接合装置によってシールを施した鉄道車両の構成を概略的に示す斜視図である。なお、本願においては、鉄道車両及びそれを構成する部材を説明する際に、図1に示す状態を基準に方向を示す用語を用いる。即ち、長手方向とは鉄道車両の進行方向と同方向であり、幅方向とは長手方向に直交する方向である。また、台枠に対して屋根構体が位置する方向が上であり、屋根構体に対して台枠が位置する方向が下である。
図1に示す鉄道車両(構造体)1は、妻構体2、屋根構体3、台枠4、及び一対の側構体6を備えている。
妻構体2、屋根構体3、台枠4、及び側構体6は、相互に接続されている。妻構体2は、鉄道車両1の長手方向における一端に設けられており、妻構体2と屋根構体3、台枠4、及び側構体6との間の妻部7にはシールが施されている。また、屋根構体3は、鉄道車両1における屋根を構成しており、上記の長手方向に延びている。
鉄道車両1における幅方向の両側には、一対の側構体6が設けられている。側構体6は、鉄道車両1の側面を構成しており、長手方向に延在している。
側構体6は、ドアユニット8と、窓ユニット9と、窓ユニット11が取り付けられる吹寄パネル12と、吹寄パネル12の上側に配置される幕パネル13と、吹寄パネル12の下側に配置される腰パネル14とから構成されており、吹寄パネル12、幕パネル13及び腰パネル14はステンレス鋼からなる外板によって形成されている。なお、吹寄パネル12、幕パネル13及び腰パネル14は、ステンレス鋼の他に、アルミ合金、高張力鋼、その他の一般的な鋼材から形成される場合もある。
吹寄パネル12と幕パネル13とは上側の背切り部16aの箇所にて溶接され、吹寄パネル12と腰パネル14とは下側の背切り部16bの箇所にて溶接されている。また、吹寄パネル12は窓ユニット9の縁部17にて溶接され、吹寄パネル12、幕パネル13及び腰パネル14とドアユニット8とはドア枠部の縁部18にて溶接されている。そして、背切り部16a,16b、窓ユニット9の縁部17及びドア枠部の縁部18のいずれにおいてもシールが施されている。
ここで、特に、背切り部16bにシールを施す半自動型レーザ接合装置について説明を行う。
図2は、本実施形態に係る半自動型レーザ接合装置20の構成を示す斜視図である。まず、図2に示すように、背切り部16bにロウ付けによってシールを施す半自動型レーザ接合装置20は、背切り部16bの被加工部40に対してレーザ光を照射するレーザヘッド21と、レーザヘッド21をガイドするガイドレール22と、被加工部40へロウ材を供給するロウ材供給部23と、レーザ出力を制御するレーザ出力制御部24と、ロウ材の供給速度を制御するロウ材供給速度制御部26とから構成されている。
なお、シールが施される対象となる背切り部16bでは、腰パネル(第1の部材)14の外側面14aに吹寄せパネル(第2の部材)12を重ね合わせることで、吹寄パネル12の端部12aと腰パネル14の外側面14aとの間に被加工部40が形成され、この被加工部40にレーザ光を照射してロウ付けすることによって、シール部41を形成する。シールを施す前には、吹寄パネル12と腰パネル14とを、スポット溶接等によって結合させておく。また、吹寄パネル12と腰パネル14は、いずれも厚さ1.5mmのステンレス鋼板を用いる。
レーザヘッド21は、被加工部40の上方に設けられており、被加工部40へレーザ光28を照射するものである。このレーザヘッド21の上端には光ファイバ27が接続されており、当該光ファイバ27からのレーザ光28を、レーザヘッド21内部に配置した光学レンズによって集光する。集光されたレーザ光28を、レーザヘッド21の下端に設けられ先端が細くされた加工ノズル29から出射し、被加工部40に焦点を合わせて、そこに供給されたロウ材を融解させることによってロウ付けしてシール部41を形成する。
なお、レーザヘッド21の上端には、光ファイバ27とともにアシストガスチューブ31も接続されており、そのアシストガスチューブ31から供給されたアシストガスは、被加工部40に噴射され、その周辺領域をロウ付けに好適な雰囲気とする。
また、レーザヘッド21の側面には、取手32が設けられており、作業者はこの取手32を握ってレーザヘッド21を移動させることができる。このように、レーザヘッド21を作業者の力によって移動させることとしているため、大掛かりな駆動部を設ける必要がなくなる。従って、装置全体を小型化することができ、鉄道車両1をメンテナンスする時などに作業現場へ直接持ち運び、その場で作業することが可能となる。
ガイドレール22は、吹寄パネル12の上方に、被加工部40の長手方向と平行に延在している。ガイドレール22とレーザヘッド21とは、レーザヘッド21の側面に設けられた接続部33にガイドレール22を貫通させることによって接続されており、これによって、レーザヘッド21は、被加工部40の上方を当該被加工部40に沿って移動可能とされている。
接続部33には、内部に歯車(図示されない)が設けられており、ガイドレール22には、その歯車とかみ合う歯(図示されない)が掘られており、レーザヘッド21の移動によって、互いにかみ合うようにされている。また、接続部33にはロータリエンコーダなどの速度検出手段34が設けられ、接続部33に設けられた歯車の回転数を読み取ることによってレーザヘッド21の速度を検出する。
また、接続部33とレーザヘッド21との間には、被加工部40の長手方向と直行する方向におけるレーザヘッド21の位置を変更するための補正機構(図示されない)が設けられており、この機構によって、レーザヘッド21は、レーザ光28の焦点を中心として、図2に示す方向Lに向かって回動可能とされている。作業者は、ロウ付け作業中にレーザヘッド21を回動させ、加工ノズル29から下方向へ向かって延びてレーザ光28に隣接して設けられる位置決めピン(位置決め部材)35を吹寄パネル12の端部12aに接触させることで、被加工部40の長手方向と直行する方向(交差方向)の位置決めを行なう。これによって、ガイドレール22のみでは被加工部40に沿って厳密にロウ付け出来ない場合であっても、上述の機構によって、作業者の操作でレーザヘッド21の位置を補正することができる。
ロウ材供給部23は、レーザヘッド21の加工ノズル29と隣接する位置に設けられ、レーザヘッド21の移動に従って移動する。その先端部23aはレーザ光28に隣接するとともに、出射口は被加工部40に向けられており、ロウ材をレーザ光28の焦点へ供給する。供給するロウ材は、市販の直径1mmのものを用いる。
レーザ出力制御部24は、光ファイバ27を介してレーザヘッド21へ向けてレーザ光28を発振する図示されないレーザ発振装置と、速度検出手段34とに接続されている。このレーザ出力制御部24は、レーザ光28の出力及び移動速度によって定められる被加工部40への入熱量が当該被加工部40の長手方向に沿って一定となるように、速度検出手段34で検出したレーザヘッド21の移動速度に応じてレーザ発振装置の出力を制御する。
また、レーザ出力制御部24には、出力コントローラ36が接続されている。例えば、被加工部40に大きな空隙などがあり、その部分だけ入熱量を極小的に増加させて空隙を埋めたい場合に、作業者が、この出力コントローラ36を押すと、押されている間だけ、レーザ出力制御部24はレーザ発振装置の出力を増加させる。
ロウ材供給速度制御部26は、ロウ材供給部23と速度検出手段34とに接続されている。このロウ材供給速度制御部26は、ロウ材供給部23のロウ材供給速度及び移動速度によって定められる被加工部40へのロウ材供給量を当該被加工部40の長手方向に沿って一定となるように、速度検出手段34で検出したレーザヘッド21の移動速度に応じてロウ材供給速度を制御する。
なお、レーザ出力制御部24及びロウ材供給速度制御部26においては、検出した速度が一定以下を下回った場合や上回った場合に、レーザ出力及びロウ材の出射が停止されるような下限値及び上限値が設定されている。このため、作業者が作業途中にレーザヘッド21の移動を急停止した場合や急加速させたときには、レーザ光28の出力は停止するため、作業の安全性を確保することができる。
ここで、図3を参照してレーザヘッド21の移動速度と、被加工部40への入熱量の関係について説明する。
ここで、直径1mmのロウ材を用いて1.5mmのステンレス鋼板をロウ付けする場合、レーザヘッド21の基準速度を2m/minとすると、被加工部40に対する目標入熱量は600J/cmとするのが好ましいことが実験により明らかになっている。なお、このときの基準レーザ出力は2000W、ロウ材の基準供給速度は2m/minとなる。これらの値を基準値として、以下の説明を行なう。
図3は、作業者が手動でレーザヘッド21を移動させた場合の移動速度、レーザ出力、被加工部40への入熱量の関係を示す線図であり、(a)は時間ごとのレーザヘッド21の移動速度の変化を示す線図、(b)はその移動速度に対応するレーザ出力の変化を示す線図、(c)はそれらに対応する被加工部40への入熱量のばらつきを示す線図である。作業者がレーザヘッド21を移動させると、その速度分布は、図3(a)に示すように、作業開始直後の加速領域Aと、作業中である加工範囲と、作業終了直前の減速領域Bを有することとなる。このうち、加工範囲においてレーザヘッド21の速度は一定とはならず、基準速度(2m/min)に対して大きなばらつきを持つこととなる。
そのような移動速度のばらつきに応じて、レーザ出力制御部24は、被加工部40に対する入熱量が予め設定された目標入熱量(600J/cm)で一定となるように、レーザ発振装置の出力を、図3(b)に示すように制御する。なお、レーザ出力の制御には、設定した出力を得るまでの時間差を考慮して制御することが好ましく、レーザ出力の上げ過ぎや下げ過ぎなどによってシールの強度等の品質に影響を及ぼさないように制御することが好ましい。
レーザ出力を制御することによってロウ付けした場合の被加工部40に対する入熱量のばらつきは、図3(c)に示すように、目標入熱量付近でほぼ一定となっており、大きく外れた場合であっても、目標入熱量の±5%以下に留まっている。
なお、図には示していないが、ロウ材供給速度制御部26においても、レーザヘッド21の移動速度の変化に伴って、ロウ材の供給速度を基準供給速度(2m/min)から変化させ、被加工部40に供給する供給量が一定となるように制御する。
以上のように、この半自動型レーザ接合装置20では、作業者がレーザヘッド21を移動させた場合に、その移動速度に応じてレーザ光28の出力が制御され、被加工部40への入熱が一定とされるため、作業者の手動操作による作業であっても、ムラを生じることなくロウ付けを施し、確実にシーリングすることができる。
また、作業者がレーザヘッド21を移動させる速度に応じてロウ材の供給速度が制御されるため、被加工部40に対する入熱のみならず、そこへロウ付けするロウ材の供給量も一定に保つことができる。従って、ロウの量が一定なムラのないロウ付けが可能となり、確実にシーリングすることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、位置決めピンを吹寄せパネルの端部に接触させることによって位置決めを行っているが、これに代えて、位置決めピンを設けずにロウ材供給部の先端部を接触させることによって位置決めを行ってもよい。
また、ロウ材供給部を設け、被加工部にロウ付けを施すことによってシール部を形成しているが、これに代えて、フィラーワイヤ供給部を設け、被加工部に溶接を施すことによってシール部を形成してもよい。あるいは、フィラーワイヤ供給部も設けず、部材同士を融解させるのみでシール部を形成してもよい。このとき、被加工部の長手方向に直行する方向の位置決めを行うためには位置決めピンを設けなくてはならない。
更に、接続部とガイドレールとは歯車とそれに対応する歯のかみ合いによって接続されているが、ラックアンドピニオン等の機構を設けて接続してもよく、要は、レーザヘッドをガイドレールに沿って直進させるものであればよい。
また、速度検出手段としてロータリエンコーダを用いているが、ガイドレールに目盛を付して、接続部側で光学的に読み取ることで速度を検出してもよい。あるいは、ガイドレールに磁気の周期的なパターンを設け、接続部側で磁気的に読み取ることで速度を検出してもよい。
更にまた、背切り部を横置きにしてシールを施しているが、メンテナンス時などに、縦置きされた状態のままシールを施してもよい。
そして、2枚の鋼板を重ね合わせたものに対してシールをしているが、それぞれの鋼板の端部同士を突合せたものに対してシールをしてもよい。
本発明に係る半自動型レーザ接合装置によってシールを施した鉄道車両の構成を概略的に示す斜視図である。 本実施形態に係る半自動型レーザ接合装置20の構成を示す斜視図である。 作業者が手動でレーザヘッドを移動させた場合の移動速度、レーザ出力、被加工部への入熱量の関係を示す線図であり、(a)は時間ごとのレーザヘッドの移動速度の変化を示す線図、(b)はその移動速度に対応するレーザ出力の変化を示す線図、(c)はそれらに対応する被加工部40への入熱量のばらつきを示す線図である。
符号の説明
1…鉄道車両(構造体)、12…吹寄せパネル(第2の部材)、12a…端部(第2の部材の端部)、14…腰パネル(第1の部材)、20…半自動型レーザ接合装置、21…レーザヘッド、23…ロウ材供給部、23a…先端部、24…レーザ出力制御部、26…ロウ材供給速度制御部、28…レーザ光、34…速度検出手段(速度検出部)、35…位置決めピン(位置決め部材)、40…被加工部。

Claims (7)

  1. 構造体の被加工部を溶接によってシーリングする半自動型レーザ接合装置において、
    前記被加工部へレーザ光を照射し、前記被加工部の長手方向へ沿って移動可能とされたレーザヘッドと、
    前記レーザヘッドの移動速度を検出する速度検出部と、
    前記速度検出部で検出した前記移動速度に応じて前記レーザ光の出力を制御し、前記レーザ光の出力及び前記移動速度によって定められる前記被加工部への入熱量を当該被加工部の長手方向に沿って一定とするレーザ出力制御部と、
    を備えることを特徴とする半自動型レーザ接合装置。
  2. 前記レーザヘッドと接続され、前記被加工部に対してフィラーワイヤを供給するフィラーワイヤ供給部と、
    前記速度検出部で検出した前記移動速度に応じて前記フィラーワイヤ供給速度を制御し、前記フィラーワイヤ供給部のフィラーワイヤ供給速度及び前記移動速度によって定められる前記被加工部へのフィラーワイヤ供給量を当該被加工部の長手方向に沿って一定とするフィラーワイヤ供給速度制御部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載の半自動型レーザ接合装置。
  3. 前記被加工部は、前記構造体での重ね合わせられた第1及び第2の部材における前記第1の部材の面と前記第2の部材の端部との間に形成され、
    前記レーザヘッドは、前記被加工部の長手方向と交差する交差方向へ更に移動可能とされ、
    前記フィラーワイヤ供給部の先端部は、前記レーザ光に隣接して配置され、前記レーザヘッドの前記交差方向への移動によって前記第2の部材の前記端部と接触可能とされていることを特徴とする請求項2記載の半自動型レーザ接合装置。
  4. 構造体の被加工部をロウ付けによってシーリングする半自動型レーザ接合装置において、
    前記被加工部へレーザ光を照射し、前記被加工部の長手方向へ沿って移動可能とされたレーザヘッドと、
    前記レーザヘッドの移動速度を検出する速度検出部と、
    前記速度検出部で検出した前記移動速度に応じて前記レーザ光の出力を制御し、前記レーザ光の出力及び前記移動速度によって定められる前記被加工部への入熱量を当該被加工部の長手方向に沿って一定とするレーザ出力制御部と、
    を備えることを特徴とする半自動型レーザ接合装置。
  5. 前記レーザヘッドと接続され、前記被加工部に対してロウ材を供給するロウ材供給部と、
    前記速度検出部で検出した前記移動速度に応じて前記ロウ材供給速度を制御し、前記ロウ材供給部のロウ材供給速度及び前記移動速度によって定められる前記被加工部へのロウ材供給量を当該被加工部の長手方向に沿って一定とするロウ材供給速度制御部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項4記載の半自動型レーザ接合装置。
  6. 前記被加工部は、前記構造体での重ね合わせられた第1及び第2の部材における前記第1の部材の面と前記第2の部材の端部との間に形成され、
    前記レーザヘッドは、前記被加工部の長手方向と交差する交差方向へ更に移動可能とされ、
    前記ロウ材供給部の先端部は、前記レーザ光に隣接して配置され、前記レーザヘッドの前記交差方向への移動によって前記第2の部材の前記端部と接触可能とされていることを特徴とする請求項5記載の半自動型レーザ接合装置。
  7. 前記被加工部は、前記構造体での重ね合わせられた第1及び第2の部材における前記第1の部材の面と前記第2の部材の端部との間に形成され、
    前記レーザヘッドは、前記被加工部の長手方向と交差する交差方向へ更に移動可能とされるとともに、前記レーザ光に隣接して設けられた位置決め部材を有し、
    前記位置決め部材は、前記レーザヘッドの前記交差方向への移動によって前記第2の部材の前記端部と接触可能とされていることを特徴とする請求項1,2,4及び5記載の半自動型レーザ接合装置。
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