JP2008085868A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Noriaki Kitada
典昭 北田
Satoshi Hoshina
聡 保科
Kosuke Uchida
耕輔 内田
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Abstract

【課題】 ポストフィルタリングをより効率的に行うことが可能な情報処理装置および情報処理方法を実現する。
【解決手段】 複数の画素がブロック単位で圧縮符号化処理された動画像ストリームをデコードする情報処理装置であって、各画面に対してデコード時に発生するブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ処理を実行するフィルタ処理手段と、前記デコードされた各画面のうちより他の画面からデコードのために参照されていない非参照画面を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された非参照画面に対して、前記デブロッキングフィルタ処理に続けて通常デコード後の任意処理であるポストフィルタ処理を行なうポストフィルタ処理手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
【選択図】 図5

Description

本発明はパーソナルコンピュータのような情報処理装置および情報処理方法に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、TV装置のようなオーディオ・ビデオ(AV)機器と同様のAV機能を備えたパーソナルコンピュータが開発されている。
このようなパーソナルコンピュータにおいては、圧縮符号化された動画像ストリームをソフトウェアによってデコードするソフトウェアデコーダが用いられている。ソフトウェアデコーダの使用により、専用のハードウェアを設けることなく、圧縮符号化された動画像ストリームをプロセッサ(CPU)によってデコードすることが可能になる。
ところで、最近では、次世代の動画像圧縮符号化技術として、H.264/AVC(AVC:Advanced Video Coding)規格が注目されている。H.264/AVC規格は、MPEG2、MPEG4のような従来の圧縮符号化技術よりも高能率の圧縮符号化技術であり、HD(High Definition)のような高精細画像の符号化に使用される。このため、H.264/AVC規格に対応するエンコード処理およびデコード処理の各々においては、MPEG2、MPEG4のような従来の圧縮符号化技術よりも多くの処理量が必要とされる。
したがって、H.264/AVC規格で圧縮符号化された動画像ストリームをソフトウェアによってデコードするように設計されたパーソナルコンピュータにおいては、高精細画像の再生が可能になる反面、システムの負荷が増大すると、デコード処理自体に遅れが生じ、これによってスムーズな動画再生を実行できなくなる危険がある。
この圧縮符号化の代表的な関連技術としては、デコード処理の一環であるデブロッキングフィルタ処理があり、その後の処理であるポストフィルタリング処理が知られているが、それらを効率よく実行する必要性が生じている。
ポストフィルタリング処理を行うシステムとしては、ポストフィルタリング処理を施す効果を判断するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムにおいては、動画の復号化において動画像の各ブロックについてポストフィルタリング処理を施す効果を判断し、所定の条件を満たす場合、即ち効果が少ないあるいは効果を及ぼさなくても支障がない場合にはポストフィルタリングを行わない。従って復号化処理においてポストフィルタリングに要する処理を軽減させることが出来、高速化、消費電力の低減化を実現できるとされている。
特開2003−116132号公報
しかし、上記特許文献1に記載のシステムは、場合によりポストフィルタリングを行わないことを特徴とするものであることより、一般的なポストフィルタリングが必要な場合においては、特に効果をもたらすものではなかった。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、ポストフィルタリングを行うことを前提として、より効率的に行うことが可能な情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、複数の画素がブロック単位で圧縮符号化処理された動画像ストリームをデコードする情報処理装置において、各画面に対してデコード時に発生するブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ処理を実行するフィルタ処理手段と、前記デコードされた各画面のうちより他の画面からデコードのために参照されていない非参照画面を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された非参照画面に対して、前記デブロッキングフィルタ処理に続けて通常デコード後の任意処理であるポストフィルタ処理を行なうポストフィルタ処理手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、ポストフィルタリングをより効率的に行うことが可能な情報処理装置および情報処理方法を実現できる。
以下、本発明の実施例を説明する。
本発明による実施例1を図1乃至図7を参照して説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
図1はノートブック型パーソナルコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における正面図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12にはLCD(Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD17の表示画面はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10を電源オン/オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、およびタッチパッド16などが配置されている。
入力操作パネル15は、押されたボタンに対応するイベントを入力する入力装置であり、複数の機能をそれぞれ起動するための複数のボタンを備えている。これらボタン群には、TV起動ボタン15A、DVD(Digital Versatile Disc)起動ボタン15Bも含まれている。TV起動ボタン15Aは、デジタルTV放送番組のような放送番組データの再生及び記録を行うためのTV機能を起動するためのボタンである。TV起動ボタン15Aがユーザによって押下された時、TV機能を実行するためのアプリケーションプログラムが自動的に起動される。DVD起動ボタン15Bは、DVDに記録されたビデオコンテンツを再生するためのボタンである。DVD起動ボタン15Bがユーザによって押下された時、ビデオコンテンツを再生するためのアプリケーションプログラムが自動的に起動される。
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、グラフィクスコントローラ114、サウスブリッジ119、BIOS−ROM120、ハードディスクドライブ(HDD)121、光ディスクドライブ(ODD)122、デジタルTV放送チューナ123、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124、およびネットワークコントローラ125等を備えている。
CPU111は本コンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)121から主メモリ113にロードされる、オペレーティングシステム(OS)、およびビデオ再生アプリケーションプログラム201のような各種アプリケーションプログラムを実行する。
なおCPU111には図示せぬキャッシュメモリがありキャッシュメモリ中には実行中の各種プログラムの一部や関連データが存在し、それらを改めて主メモリ113から参照せずまた細かく変更内容を書き戻さずとも継続的利用をすることにより処理効率を上げることができる。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、圧縮符号化された動画像データをデコードおよび再生するためのソフトウェアである。このビデオ再生アプリケーションプログラム201は、H.264/AVC規格に対応するソフトウェアデコーダである。ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、H.264/AVC規格で定義された符号化方式で圧縮符号化されている動画像ストリーム(例えば、デジタルTV放送チューナ123によって受信されたデジタルTV放送番組、光ディスクドライブ(ODD)122から読み出されるHD(High Definition)規格のビデオコンテンツ、など)をデコードするための機能を有している。
このビデオ再生アプリケーションプログラム201は、図3に示すように、非参照画面検出機能211、デコード制御機能212、およびデコード実行機能213を備えている。
デコード実行機能213は、H.264/AVC規格で定義されたデコード処理を実行するデコーダである。非参照画面検出機能211は、デコード処理のなかで後述する非参照画面を検出する機能である。この非参照画面検出機能211は、例えば、デコード実行機能213にデコード実行の現在の状態を問い合わせることによって、非参照画面を検出する。
デコード制御機能212は、非参照画面検出機能211によって検出された画面が非参照画面であるか否かに基づき、デコード実行機能213によって実行されるデコード処理の内容を制御する。
より詳しくは、デコード制御機能212は、非参照画面に対しH.264/AVC規格で定義されたデコード処理としてデコード実行機能213によって実行すべきデコード処理の内容の他に、非参照画面に対し予め決められた処理をデコード実行機能213に実行させた場合には、その予め決められた処理を後に非参照画面に対し実行が省略されるよう、言い換えると参照画面にのみ実行されるように、後のCPU111におけるポストフィルタリング処理の内容を制御する。これはデコード処理の結果の画像出力とは別にデコード制御機能212がデコード実行機能213を通じて付加情報として出力する。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201によってデコードされた動画像データは、表示ドライバ202を介してグラフィクスコントローラ114のビデオメモリ114Aに順次書き込まれる。これにより、デコードされた動画像データはLCD17に表示される。表示ドライバ202はグラフィクスコントローラ114を制御するためのソフトウェアである。
また、CPU111は、BIOS−ROM120に格納されたシステムBIOS(Basic Input Output System)も実行する。システムBIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
ノースブリッジ112はCPU111のローカルバスとサウスブリッジ119との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ112には、主メモリ113をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ112は、AGP(Accelerated Graphics Port)バスなどを介してグラフィクスコントローラ114との通信を実行する機能も有している。
グラフィクスコントローラ114は本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ114はビデオメモリ(VRAM)114Aに書き込まれた画像データからLCD17に送出すべき表示信号を生成する。
サウスブリッジ119は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイス、およびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ119は、HDD121、ODD122を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ119は、デジタルTV放送チューナ123を制御する機能、およびBIOS−ROM120をアクセス制御するための機能も有している。
HDD121は、各種ソフトウェア及びデータを格納する記憶装置である。光ディスクドライブ(ODD)123は、ビデオコンテンツが格納されたDVDなどの記憶メディアを駆動するためのドライブユニットである。デジタルTV放送チューナ123は、デジタルTV放送番組のような放送番組データを外部から受信するための受信装置である。
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。さらに、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、ユーザによるTV起動ボタン15A、DVD起動ボタン15Bの操作に応じて、本コンピュータ10をパワーオンすることもできる。ネットワークコントローラ125は、例えばインターネットなどの外部ネットワークとの通信を実行する通信装置である。
次に、図4を参照して、コンピュータ10のシステム構成においてビデオ再生アプリケーションプログラム201によって実現される機能構成を説明する。デマルチプレクサ201aは、多重化されたストリームの中から音声・画像・字幕などの次段階の入力ストリームを取り出し、次段階のビデオデコーダ201bへ画像の入力ストリームを渡す。ビデオデコーダ201bは、ポストフィルタ201cへ出力画像と共に破線で示した前述の付加情報を渡す。ポストフィルタ201cはポストフィルタ処理後の出力画像を表示ドライバ202へ渡す。
次に、図5を参照して、ビデオ再生アプリケーションプログラム201によって実現されるソフトウェアデコーダの機能構成を説明する。図4のビデオデコーダ201bに対応するものである。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201のデコード実行機能213は、H.264/AVC規格に対応しており、図5(a)に図示のように、エントロピー復号部301、逆変換部301p(より詳しくは図5(b)に示す逆量子化部302と逆DCT部(DCT:Discrete Cosine Transform)303の縦列構成)、加算部304、デブロッキングフィルタ部305、フレームメモリ306、フレーム間予測部306p(より詳しくは図5(c)に示す動きベクトル予測部307、補間予測部308、重み付き予測部309の構成)、イントラ(フレーム内)予測部310、およびモード切替スイッチ部311を含む。H.264の直交変換は整数精度であり、従来のDCTとは異なるが、ここではDCTと称することとする。
各画面(ピクチャ)の符号化は、たとえば16×16画素のマクロブロック単位で実行される。各マクロブロックごとに、フレーム内符号化モード(イントラ符号化モード)および動き補償フレーム間予測符号化モード(インター符号化モード)のいずれか一方が選択される。
動き補償フレーム間予測符号化モードにおいては、既に符号化された画面(ピクチャ)からの動きを推定することによって、符号化対象画面に対応する動き補償フレーム間予測信号が定められた形状単位で生成される。そして、符号化対象画面(ピクチャ)から動き補償フレーム間予測信号を引いた予測誤差信号が、直交変換(DCT)、量子化、およびエントロピー符号化によって、符号化される。また、イントラ符号化モードにおいては、符号化対象画面(ピクチャ)から予測信号が生成され、その予測信号が直交変換(DCT)、量子化、およびエントロピー符号化によって、符号化される。
H.264/AVC規格に対応するコーデックは、以前の規格よりさらに圧縮率を高めるために、
(1)従来のMPEGよりも高い画素精度(1/4画素精度)の動き補償
(2)フレーム内符号化を効率的に行うためのフレーム内予測
(3)ブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ
(4)4×4画素単位の整数DCT
(5)任意の位置の複数の画面(ピクチャ)を参照画面として使用可能なマルチリファレンスフレーム
(6)重み付け予測
等の技術を利用する。
以下、図5のソフトウェアデコーダの動作を説明する。
H.264/AVC規格にしたがって圧縮符号化された動画像ストリームは、まず、エントロピー復号部301に入力される。圧縮符号化された動画像ストリームには、符号化された画像情報の他に、動き補償フレーム間予測符号化(インター予測符号化)で用いられた動きベクトル情報、フレーム内予測符号化(イントラ予測符号化)で用いられたフレーム内予測情報、予測モード(インター予測符号化/イントラ予測符号化)を示すモード情報等が含まれている。
デコード処理は、たとえば16×16画素のマクロブロック単位で実行される。エントロピー復号部301は動画像ストリームに対して可変長復号のようなエントロピー復号処理を施して、動画像ストリームから、量子化DCT係数、動きベクトル情報(動きベクトル差分情報)、フレーム内予測情報、およびモード情報を分離する。この場合、例えば、デコード対象画面(ピクチャ)内の各マクロブロックは4×4画素(または8×8画素)のブロック毎にエントロピー復号処理され、各ブロックは4×4(または8×8画素)の量子化DCT係数に変換される。以下では、各ブロックが4×4である場合を想定する。
動きベクトル情報は、動きベクトル予測部307に送られる。フレーム内予測情報は、イントラ予測部310に送られる。モード情報はモード切替スイッチ部311に送られる。
各デコード対象ブロックの4×4の量子化DCT係数は、逆量子化部302による逆量子化処理により4×4のDCT係数(直交変換係数)に変換される。この4×4のDCT係数は、逆DCT部303による逆整数DCT(逆直交変換)処理によって、周波数情報から、4×4の画素値に変換される。この4×4の画素値は、デコード対象ブロックに対応する予測誤差信号である。この予測誤差信号は加算部304に送られ、そこでデコード対象ブロックに対応する予測信号(動き補償フレーム間予測信号またはフレーム内予測信号)が加算され、これによってデコード対象ブロックに対応する4×4の画素値がデコードされる。
イントラ予測モードにおいては、モード切替スイッチ部311によってイントラ予測部310が選択され、これによってイントラ予測部310からのフレーム内予測信号が予測誤差信号に加算される。インター予測モードにおいては、モード切替スイッチ部311によって重み付き予測部309が選択され、これによって、動きベクトル予測部307、補間予測部308、および重み付き予測部309によって得られる動き補償フレーム間予測信号が予測誤差信号に加算される。
このように、デコード対象画面に対応する予測誤差信号に予測信号(動き補償フレーム間予測信号またはフレーム内予測信号)を加算してデコード対象画面をデコードする処理が所定のブロック単位で実行される。
デコードされた各画面(ピクチャ)は、デブロッキングフィルタ部305によってデブロッキングフィルタ処理が施された後に、フレームメモリ306に格納される。このデブロッキングフィルタ部305は、例えば4×4画素のブロック単位で、デコードされた各画面に対してブロックノイズを低減するためのデブロッキングフィルタ処理を施す。このデブロッキングフィルタ処理は、ブロック歪みが参照画像に含まれてしまい、これによってブロック歪みが復号画像に伝搬してしまうことを防止する。デブロッキングフィルタ処理は、ブロック歪みが生じやすい箇所に対してはより強いフィリタリングが施され、ブロック歪みが生じにくい箇所に対しては弱いフィリタリングが施されるように、適応的に実行される。デブロッキングフィルタ処理はループフィルタ処理によって実現されている。
そして、デブロッキングフィルタ処理された各画面は、フレームメモリ306から出力画像フレーム(または出力画像フィールド)として読み出される。また、動き補償フレーム間予測のための参照画像として使用されるべき各画面(参照画面)は、フレームメモリ306内に一定期間保持される。H.264/AVC規格の動き補償フレーム間予測符号化においては、複数の画面を参照画面として使用することができる。このため、フレームメモリ306は、複数画面分の画像を記憶するための複数個のフレームメモリ部を備えている。
動きベクトル予測部307は、デコード対象ブロックに対応する動きベクトル差分情報に基づいて、動きベクトル情報を生成する。補間予測部308は、デコード対象ブロックに対応する動きベクトル情報に基づいて、参照画面内の、整数精度の画素群および1/4画素精度の予測補間画素群から、動き補償フレーム間予測信号を生成する。
重み付け予測部309は、動き補償フレーム間予測信号に対して重み係数を乗じる処理を動き補償ブロック単位で実行することにより、重み付けされた動き補償フレーム間予測信号を生成する。この重み付け予測は、デコード対象画面の明るさを予測する処理である。この重み付け予測処理により、フェード・イン、フェード・アウトのように、明るさが時間の経過と共に変化する画像の画質を向上することができる。しかし、その分、ソフトウェアデコードに必要な処理量は増大する。他の処理とのトレードオフが図られる対象である。
イントラ予測部310は、デコード対象画面からその画面内に含まれるデコード対象ブロックのフレーム内予測信号を生成するものである。このイントラ予測部310は、上述のフレーム内予測情報に従って画面内予測処理を実行して、デコード対象ブロックと同一画面内に存在する、当該デコード対象ブロックに近接する既にデコードされた他のブロック内の画素値からフレーム内予測信号を生成する。このフレーム内予測(イントラ予測)は、ブロック間の画素相関を利用して圧縮率を高める技術である。このフレーム内予測においては、フレーム内予測情報に従って、垂直予測(予測モード0)、水平予測(予測モード1)、平均値予測(予測モード3)、平面予測(予測モード4)を含む4種類の予測モードの内の一つが、フレーム内予測ブロック(例えば16×16画素)単位で選択される。
次に、図6を参照して、動画像ストリームに含まれる参照画面および非参照画面について説明する。
デコード処理前の動画像ストリームに含まれる各種の画面は、所定の順序でソフトウェアデコーダ(図5)に入力されて動き補償フレーム間予測やフレーム内予測などの処理が施される。ここでは、画面(Iピクチャ)401,画面(Bピクチャ)402,画面(Bピクチャ)403,画面(Bピクチャ)404,画面(Pピクチャ405)がこの順序でソフトウェアデコーダに入力されて処理される場合を考える。
なお、Pピクチャは、1つの画面を参照することによって動き補償フレーム間予測を行うための画面である。Bピクチャは、2つの画面を参照することによって動き補償フレーム間予測を行うための画面である。Iピクチャは、他の画面を参照することなく当該画面内(イントラ)だけで独立してフレーム内予測を行うための画面である。
図6中に示される画面401は、他の画面を参照することはないが、画面402,画面403,および画面405から参照される。また、画面403は、画面401および画面405を参照し、画面402および画面404から参照される。また、画面405は、画面401を参照し、画面403および画面404から参照される。このように画面間予測に際して他の画面から参照される画面401,画面403,および画面405は、参照画面に該当する。
一方、図6中に示される画面402は、画面401および画面403を参照するが、他の画面からは参照されない。また、画面404は、画面403および画面405を参照するが、他の画面からは参照されない。このように画面間予測に際して他の画面から参照されない画面402および画面404は、非参照画面に該当する。
以下、図7のフローチャートを参照して、ビデオ再生アプリケーションプログラム201によって実行されるデコード処理の手順を説明する。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、デコード処理の実行期間中、画面の参照関係を調べて非参照画面を検出する処理を定期的に繰り返し実行する(ステップS101)。
そして、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、目下扱っている画面が非参照画面であるかどうかを判別する(ステップS102)。
目下扱っている画面が非参照画面ではないならば(ステップS102のNO)、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、CPU111に実行させるべきデコード処理として通常デコード処理を選択し、これによって図5で説明した一連のデコード処理をCPU111上で実行する(ステップS103)。
一方、目下扱っている画面が非参照画面であるならば(ステップS102のYES)、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、CPU111に実行させるべきデコード処理として上述の通常デコード処理に加えた処理を、具体的には通常デコード処理のデブロッキングフィルタ処理を行った後キャッシュメモリからデータが消えないうちにポストフィルタリング処理をCPU111上で実行する(ステップS104)。
動画像ストリーム全てのデコードが完了するまで、図5のステップS101〜S104の処理は繰り返し実行される(ステップS105)。上記のポストフィルタリング処理の具体例としては、色調整、ノイズ除去がある。
以上のように、本実施形態によれば、コンピュータ10のデコード処理の一環で行われるデブロッキングフィルタ処理に続け可能な画面にポストフィルタリング処理を実現することができる。画素データへのアクセスの際のメモリキャッシュを効率よく利用でき、性能の向上が期待できる。
なお、上述のデコード制御処理は全てコンピュータプログラムによって実現されているので、このコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じて通常のコンピュータに導入するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
また、本実施形態のソフトウェアデコーダは、パーソナルコンピュータに限らず、PDA、携帯型電話機等にも適用することができる。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係るコンピュータの概観を示す斜視図。 図1のコンピュータのシステム構成を示すブロック図。 図1のコンピュータで用いられるビデオ再生アプリケーションプログラムの機能構成を示すブロック図。 図2のシステム構成において実現される機能構成を示すブロック図。 図3のビデオ再生アプリケーションプログラムによって実現されるソフトウェアデコーダの構成を示すブロック図。 動画像ストリームに含まれる参照画面および非参照画面を説明するための図。 図3のビデオ再生アプリケーションプログラムによって実行されるデコード処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
10…コンピュータ、111…CPU、113…メモリ、114…グラフィクスコントローラ、211…非参照画面検出機能、212…デコード制御機能、213…デコード実行機能、301…エントロピー復号部、302…逆量子化部、303…逆DCT部、304…加算部、305…デブロッキングフィルタ部、306…フレームメモリ、307…動きベクトル予測部、308…補間予測部、309…重み付き予測部、310…イントラ予測部、311…モード切替スイッチ部。

Claims (5)

  1. 複数の画素がブロック単位で圧縮符号化処理された動画像ストリームをデコードする情報処理装置において、
    各画面に対してデコード時に発生するブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ処理を実行するフィルタ処理手段と、
    前記デコードされた各画面のうちより他の画面からデコードのために参照されていない非参照画面を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された非参照画面に対して、前記デブロッキングフィルタ処理に続けて通常デコード後の任意処理であるポストフィルタ処理を行なうポストフィルタ処理手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 複数の画素がブロック単位で圧縮符号化処理された動画像ストリームをデコードする情報処理装置において、
    各画面に対してデコード時に発生するブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ処理を実行するフィルタ処理手段と、
    前記デコードされた各画面のうちより他の画面からデコードのために参照されていない非参照画面を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された非参照画面に対して、前記デブロッキングフィルタ処理に続けて画質を改善するためのポストフィルタ処理を実行する第1のポストフィルタ処理手段と、
    前記デコードされた各画面のうち前記検出手段により前記非参照画面ではないと判定された画面に対してポストフィルタ処理を実行する第2のポストフィルタ処理手段と、
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記制御手段は前記デブロッキングフィルタ処理に続くポストフィルタ処理をビデオデコーダ内同一キャッシュメモリにおいて前記フィルタ処理手段に実行させる制御処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 圧縮符号化された動画像ストリームをデコードするデコード処理を実行する方法であって、
    デコードされた各画面に対してブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ処理を実行し、
    前記デコードされた各画面のうちより他の画面から参照されていない非参照画面を検出する検出処理を実行し、
    前記検出処理により検出された非参照画面に対して、前記デブロッキングフィルタ処理に続けて通常デコード後の任意処理であるポストフィルタ処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
  5. 圧縮符号化された動画像ストリームをデコードするデコード処理を実行する方法であって、
    デコードされた各画面に対してブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ処理を実行し、
    前記デコードされた各画面のうちより他の画面から参照されていない非参照画面を検出する検出処理を実行し、
    前記検出処理により検出された非参照画面に対して、前記デブロッキングフィルタ処理に続けてポストフィルタ処理を実行し、
    前記デコードされた各画面のうち前記非参照画面ではないと前記検出手順において判定された画面に対して前記ポストフィルタ処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
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JP2006265553A Pending JP2008085868A (ja) 2006-09-28 2006-09-28 情報処理装置および情報処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012034036A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Toshiba Corp 情報処理装置および画像処理方法

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