JP2008085822A - 通信端末装置およびパケット送信制御方法 - Google Patents

通信端末装置およびパケット送信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信相手端末の受信バッファのサイズの変化に応じて、無駄なパケットを廃棄して送信を行わないとともに、廃棄するパケットの量を抑制する。
【解決手段】通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を受信する受信手段と、受信した通信相手端末の受信バッファのサイズを保持する保持手段と、保持している通信相手端末の受信バッファのサイズに応じて、送信パケットの破棄と送信タイミングとを制御する制御手段と、自端末の受信バッファを監視し、オーバーフローもしくはアンダーフローを検知した場合に、受信バッファのサイズを変更するバッファサイズ変更手段と、受信バッファのサイズを変更した場合に、受信バッファのサイズを通信相手端末に通知するバッファサイズ通知手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信相手端末の受信バッファのサイズに応じてパケットを送信する通信端末装置およびパケット送信制御方法に関するものである。
VoIPなどのリアルタイムでのパケットの送信が要求される通信では、音声パケットをRTP(Real−time Transport Protocol)パケットとして送信し、受信側でRTPパケットのヘッダ部分に含まれるタイムスタンプとシーケンス番号を参照して音声を再生している。しかし、RTPパケットは、一般にUDP(User Datagram Protocol)で送信されるため、TCP(Transmission Control Protocol)のような再送制御を行わない。このため、パケットロスが発生した際には、音声が途切れるという問題が発生する。
そこで、RTPでの通信中に生じるパケットロスに対してTCPのように再送要求を行うことで、RTPパケットの欠落を抑制する技術がある(特許文献1参照)。
特開2003−169040号公報
従来技術では、パケットロスが発生した際に送信側にパケットの再送要求を行い、送信側では再送の際に、再生時刻に間に合わないパケットを再送せずに廃棄することで、不要なパケットを送信しない仕組みを備えている。しかしながら、無線環境では受信状態・送信状態に応じて適切なジッタ吸収バッファのサイズを与える必要があり、このようなジッタ吸収バッファのサイズが変化するような環境では、従来技術の方法は、RTPパケットの欠落を充分に抑制できない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ジッタ吸収バッファのサイズの変化に応じて、パケットの廃棄を制御し、廃棄するパケットの量を抑制することができる通信端末装置およびバッファサイズ変更方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の通信端末装置は、通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を保持する保持手段と、前記保持手段に保持している前記通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報に基づき、送信パケットの破棄と送信タイミングとを制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の通信端末装置は、自端末の受信バッファを監視し、該受信バッファにおけるオーバーフローもしくはアンダーフローの有無に基づき、前記受信バッファのサイズを変更するバッファサイズ変更手段と、前記受信バッファのサイズを変更した場合に、該受信バッファのサイズに関する情報を通信相手端末に通知するバッファサイズ通知手段とを備えることを特徴とする。
前記バッファサイズ変更手段は、前記受信バッファにおいてオーバーフローもしくはアンダーフローが発生した場合は、前記受信バッファのサイズを大きくし、前記受信バッファにおいてオーバーフローおよびアンダーフローが一定期間発生しなかった場合は、前記受信バッファのサイズを小さくすることが好ましい。
前記制御手段は、送信遅延時間と前記通信相手端末の受信バッファのサイズに基づき、廃棄する送信パケットを決めるとともに、送信パケットの送信ロス率を測定し、該送信ロス率が予め設定した許容送信ロス率以上となった場合は、廃棄対象となった送信パケットの廃棄を取り消して送信することが好ましく、また、前記制御手段は、前記通信相手端末の受信バッファのサイズと自端末の送信バッファに保持されている送信パケット数とに基づき、該通信相手端末の受信バッファにおけるオーバーフロー発生の可能性を判定し、該通信相手端末の受信バッファにてオーバーフローが発生する可能性があると判定した場合、送信パケットの送信を遅延させることが好ましい。
また、本発明のパケット送信制御方法は、通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を受信し、受信した前記通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を保持し、保持している前記通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報に基づき、送信パケットの破棄と送信タイミングとを制御することを特徴とする。
本発明は、通信相手端末に搭載されている受信バッファのサイズを受け取ることにより、受信バッファのサイズの変化に応じて、パケットの廃棄を制御し、廃棄するパケットの量を抑制することができる。
本発明の通信端末装置の実施の形態について図面を参照して説明する。以下、通信端末装置の典型例として携帯電話端末に本発明を適用して説明する。図1は、本発明を適用した携帯電話端末の基本的な構成を示すブロック図である。図1に示す携帯電話端末100は、マイク等の音声入力手段1と、音声入力手段1から入力した音をデジタルデータに変換するエンコード手段2と、エンコード手段2でデジタルデータに変換したデータからRTP(Real−time Transport Protocol)パケットを生成するパケット生成手段3と、パケット生成手段3で生成したRTPパケットを一時的に保存する送信用バッファ4と、通信相手にデータを送信する送信手段5と、現在時刻を取得する時刻取得手段12と、RTPのタイムスタンプから適切な送信時刻の算出とパケットの廃棄を行う理想送信時刻計算手段11と、理想送信時刻計算手段11の計算結果に基づいて送信パケットを廃棄するパケット廃棄手段13と、パケットの廃棄を抑制する廃棄取り消し手段14と、通信相手からパケットを受信する受信手段7と、受信したRTPパケットを一時的に保存する受信用バッファ8と、受信した音声パケットをアナログデータに変換するデコード手段9と、デコード手段9でアナログに変換した音声を再生する音声出力手段10と、通信相手端末の受信用バッファのサイズを示す情報を解析・保持する通信相手受信バッファサイズ保持手段16と、受信用バッファ8のサイズを変更する受信用バッファサイズ変更手段15と、受信用バッファ8のサイズを変更したことを通信相手の端末に通知する受信用バッファサイズ通知手段17と、送信開始時刻、送信開始タイムスタンプ、送信遅延時間、受信フレームカウント、通信相手受信バッファサイズ、送信遅延時間キュー、許容送信ロス率、送信ロス率の情報を記憶するメモリ18とを備えている。
図2は、理想送信時刻計算処理の手順を示すフローチャートである。理想送信時刻計算処理は、理想送信時刻計算手段11が行う。理想送信時刻計算手段11は、送信手段5から割り込みが発生したときに動作し(S101)、S102において、メモリ18の送信開始時刻が値を保持するか否かを判定する。すなわち、通話開始時の最初のパケットを送信するときは送信開始時刻に値が保持されていないのでS103以降を実行し(「N」を選択)、2番目以降のパケットを送信する際には送信開始時刻に値が保持されているのでS108以降を実行する(「Y」を選択)。S103では時刻取得手段12から現在時刻を取得し、S104において、取得した現在時刻を送信開始時刻としてメモリ18に保存する。S105では送信用バッファ4が保持している最初のRTPパケット(一番最初に送信するパケット)のタイムスタンプを取得し、送信開始タイムスタンプとしてメモリ18に保存し(S106)、送信手段5に「送信」を指示する(S107)。
2番目以降のパケットの送信の際は、メモリ18に保存した送信開始時刻および送信開始タイムスタンプと、送信時の時刻を用いて、理論上の送信時刻と実際の送信時刻との誤差を求め、パケットの送信・廃棄を決定する。すなわち、S108において、送信用バッファ4が保持している一番古いRTPパケットのタイムスタンプを取得し、取得したタイムスタンプを用いて、S109において、理論上の送信時刻を式(1)により求める。
Figure 2008085822
例えば、送信開始時刻を9:00:00.000(9時)、S108で取得したタイムスタンプを101600、S106で取得した送信開始タイムスタンプを100000、クロックレートを8000(8KHzの音声の場合)とした場合、理論上の送信時刻は、
Figure 2008085822
となる。
さらに、式(2)により実際の送信時刻と理論上の送信時刻の誤差を算出し、算出した送信遅延時間をメモリ18に保存する。
Figure 2008085822
次に、S109で算出した送信遅延時間を基にパケット廃棄手段13がパケット廃棄処理を実行し(S1010)、パケット廃棄処理の結果、理想送信時刻計算手段11は、「送信保留」の指示が通知されたか否かを判定し(S1011)、S1011の結果が「Y」であれば、送信手段5に「送信保留」を指示する(S1014)。S1011の結果が「N」であれば、次に、「送信」の指示が通知されたか否かを判定し(S1012)、S1012の結果が「Y」であれば、送信手段5に「送信」を指示する(S1013)。S1012の結果が「N」であれば、S108に戻る。
図3は、パケット廃棄処理の手順を示すフローチャートである。パケット廃棄処理は、古くなったRTPパケットを廃棄する処理であり、パケット廃棄手段13が行う。パケット廃棄手段13は、S111において、送信遅延時間が0以上か否かを判定し、0未満の場合は、受信側でアンダーフローが発生することを避けるために、「送信保留」を指示する(S112)。S111において送信遅延時間が0以上の場合は、S113において、送信遅延時間が通話相手受信バッファサイズよりも大きいか否かを判定し、送信遅延時間が通信相手受信用バッファのサイズ以下(S113の結果が「N」)であれば、「送信」を指示し(S114)、送信遅延時間をメモリ18の送信遅延時間キューに追加する(S115)。S113の結果が「Y」の場合には、廃棄取り消し処理(パケットを廃棄して次のパケットを送信するか、送信ロス率の増加を防ぐために廃棄対象のパケットの送信を許可するかを選択する処理)を実行する(S116)。
ここで、パケット廃棄処理は以下の結果を返す。
「送信」:パケットを送信しても問題が無い場合。
「送信保留」:パケットを送信するとオーバーフローが発生する可能性があるため未だ送信しない場合。
「次のパケットを送信」:送信バッファが保持している一番古いRTPパケットを送信した場合に、受信側で再生されない可能性があるため、一番古いRTPパケットを廃棄し、次に古いRTPパケットの送信を試みる場合。
図4は、廃棄取り消し処理の手順を示すフローチャートである。廃棄取り消し処理では、送信ロス率の増加を抑制する。S121において、送信遅延時間を送信遅延時間キューに追加し、S122において、送信ロス率算出処理(送信遅延時間の履歴から送信に失敗した割合を算出)を実行して、S123において、送信ロス率が許容値(許容送信ロス率)以上か否かを判定する。送信ロス率が許容値(許容送信ロス率)より小さい場合(S123の結果が「N」の場合)は、送信用バッファ4から一番古いパケットを削除し(S124)、「次のパケットを送信」を指示する(S125)。送信ロス率が許容値以上の場合(S123の結果が「Y」の場合)は、送信遅延時間が通信相手用受信バッファサイズ+β(送信を許可する時間)を上回るか否かを判定する(S126)。βは、0以上の実数を指定する。なお、βの値が大きすぎるときは送信ロス率を下げることが可能であるが、アンダーフローが多発し、βの値が小さすぎると送信ロス率を下げることができないため、適切な値を設定しなければならない。S126の結果が「N」の場合は「送信」を指示し(S127)、S126の結果が「Y」の場合は、送信用バッファ4から一番古いパケットを削除し(S128)、「次のパケットを送信」を指示する(S129)。
図5は、送信ロス率算出処理の手順を示すフローチャートである。送信ロス率算出処理では、まず、カウンタiに1を設定し(S131)、送信ロス率に0を設定する(S132)。次に、ループ1に入り(S133)、通信相手受信バッファサイズが、送信遅延時間キューのi番目の要素よりも小さいか否かを判定し(S134)、小さくなければ(結果が「N」であれば)、カウンタiに1を加算し(S136)、小さければ(結果が「Y」であれば)、送信ロス率に1を加算して(S135)、カウンタiに1を加算する(S136)。次に、S133に戻り、カウンタiが送信遅延時間キューのサイズよりも大きいか否かを判定し、大きければ、ループ1を抜け出す。次に、送信ロス率を送賃遅延時間キューのサイズで割って送信ロス率を求め、求めた送信ロス率をメモリ18に保存する(S137)。
図6は、通信相手受信バッファサイズ保持処理の手順を示すフローチャートである。通信相手受信バッファサイズ保持処理は、通信相手受信バッファサイズ保持手段16が行う。通信相手受信バッファサイズ保持手段16は、受信手段7から得たパケットに、通信相手受信バッファサイズを示す情報が含まれているか否かを判定し(S141)、含まれていなければ(結果が「N」であれば)、そのまま通信相手受信バッファサイズの保持処理を終了し、含まれていれば(結果が「Y」であれば)、メモリ18の通信相手受信バッファサイズに情報を保存する(S142)。
図7は、受信用バッファサイズ変更処理の手順を示すフローチャートである。受信用バッファサイズ変更処理は、受信用バッファサイズ変更手段15が行う。受信用バッファサイズ変更手段15は、受信用バッファ8を監視し、アンダーフローが発生しているか否かを判定し(S151)、アンダーフローが発生した場合(結果が「Y」の場合)は、受信用バッファのサイズを1フレーム分大きくし(S1512)、受信用バッファのサイズを変更したならば、通信相手の端末に自端末の受信用バッファのサイズを通知する受信用バッファサイズ通知処理を実行し(S1513)、受信フレームカウントを0に設定する(S1514)。
S151において、アンダーフローが発生していない場合(結果が「N」の場合)は、オーバーフローが発生しているか否かを判定し(S152)、オーバーフローが発生した場合(結果が「Y」の場合)は、受信用バッファのサイズを1フレーム分大きくし(S159)、受信用バッファのサイズを変更したならば、通信相手の端末に自端末の受信用バッファのサイズを通知する受信用バッファサイズ通知処理を実行し(S1510)、受信フレームカウントを0に設定する(S1511)。
S152において、オーバーフローが発生していない場合(結果が「N」の場合)は、受信フレームカウントがMAX(1以上の実数)か否かを判定し(S153)、受信フレームカウントがMAXでない場合(結果が「N」の場合)は、受信フレームカウントに1を加算する(S154)。受信フレームカウントがMAXの場合(結果が「Y」の場合)は、受信用バッファに無音のフレームを含むか否かを判定する(S155)。受信用バッファに無音のフレームを含む場合(結果が「Y」の場合)は、通話に影響がないので無音の音声フレームを1フレーム削除して、受信用バッファのサイズを1フレーム分小さくし(S156)、受信用バッファのサイズを変更したならば、通信相手の端末に自端末の受信用バッファのサイズを通知する受信用バッファサイズ通知処理を実行し(S157)、受信フレームカウントを0に設定する(S158)。すなわち、アンダーフロー、オーバーフローが一定期間発生しない場合は、受信用バッファのサイズを小さくする。
図8は、受信用バッファサイズ通知処理の手順を示すフローチャートである。受信用バッファサイズ通知処理は、受信用バッファサイズ通知手段17が行う。受信用のバッファのサイズに変更があった場合、受信用バッファサイズを通信相手の端末にTCPで送信し(S161)、通信相手の端末からのACKメッセージを受信して終了する(S162)。受信用バッファサイズをTCPで送信するのは確実に相手端末に送信するためであって、RTCPのRR(Receiver Reports)パケットのパケット間隔ジッタに、「受信用バッファサイズ×音声のクロックレート」を設定して送信しても良い。また、送信するRTPパケットの音声データに電子透かしとして挿入しても良い。RTPパケットのヘッダ部分に挿入しないのは、ヘッダ部分に挿入するとROHCの働きに支障をきたすためである。
図9は、音声入力から送信用バッファにRTPパケットを一時保存するまでの手順を示すフローチャートである。通話が開始され(S201)、ループ1に入り(S202)、マイク等の音声入力手段1より音声が入力されると(S203)、エンコード手段2でデジタルデータにエンコードし(S204)、エンコードされたデータからパケット生成手段3でRTPパケットを作成し(S205)、送信用バッファ4にRTPパケットを追加し(S206)、通話が終了するまで、ループ1を繰り返す。
図10は、送信用バッファに一時保存されているRTPパケットを送信する処理の手順を示すフローチャートである。この処理では、パケットの送信が可能か否かを判定し(S213)、送信が可能な場合に処理を行う。送信が可能であるときは、送信用バッファ4にデータが存在するか否かを判定し(S214)、送信用バッファ4にデータが存在するときは、図2に示した理想送信時刻計算処理を実行する(S215)。次に、RTPパケットの送信を行うか否かを決定し(S216)、「送信」が指示されたとき(S216の結果が「Y」のとき)にパケット送信を行い(S217)、送信用バッファ4から一番古いパケットを削除する(S218)。
図11は、パケットの受信から受信用バッファに一時保存されるまでの処理の手順を示すフローチャートである。この処理では、パケットを受信したか否かを判定し(S223)、受信を行った場合に処理を行う。パケットを受信したときは、図6に示した通信相手受信バッファサイズ保持処理を実行し、受信したパケットに含まれる相手端末の受信バッファのサイズを保存する(S224)。次に、受信したパケットに音声フレームを含むか否かを判定し(S225)、音声フレームを含む場合は受信バッファにパケットを追加する(S226)。次に、オーバーフローが発生したか否かを判定し(S227)、オーバーフローが発生した場合は、図7に示した受信用バッファサイズ変更処理を実行して受信用バッファのサイズを大きくする(S229)。オーバーフローが発生しない場合も受信用バッファサイズ変更処理を実行して受信用バッファのサイズの縮小を試みる(S228)。
図12は、受信用バッファに保存されている音声データをデコードして出力する処理の手順を示すフローチャートである。この処理では、受信用バッファに再生するデータが存在するか否かを判定し(S233)、データが存在しない場合(結果が「N」の場合)は、アンダーフローが発生するため受信用バッファサイズ変更処理を実行して受信用バッファのサイズを大きくする(S234)。データが存在する場合(結果が「Y」の場合)は、音声フレームをデコードする(S235)。
図13は、送信側端末がパケットを送信可能な際には送信を行い、送信できない際には通信相手の受信用バッファのサイズ分だけ遅らせてパケットの送信を試みている例を示す図である。図13でのパラメータは次の通りである。通信相手受信バッファサイズを60msとし、廃棄取り消し処理で用いる許容送信ロス率を∞(考慮せず)とし、廃棄取り消し処理で用いるβ(遅延の上限)を0(考慮せず)とする。なお、音声は1フレームあたり20msとする。
図13では、♪060の音声パケットがRLP(Radio Link Protocol)で送信可能となるまで、送信を遅延させている。また、♪200から♪240までの音声パケットが送信側で廃棄されている。受信側ではアンダーフローが発生したため、受信用バッファのサイズを60msから80msに拡大している。また、♪260の音声パケットをRLPで送信可能な状態になったら送信する(送信側での遅延を考慮していない端末であれば、♪320のパケットが生成されてから送信を行う)。また、受信用バッファのサイズが80msに対して♪260から♪340までの100msの音声パケットを受信したため、受信側でオーバーフロー発生したため、受信側の受信用バッファのサイズを80msから100msに拡大している。
図14は、送信側端末がパケットを送信可能な際には送信を行い、送信できない際には通信相手の受信用バッファのサイズ分だけ遅らせてパケットの送信を試みている例を示す図であり、図13の例と比較して、送信ロス率の低減を考慮している。図14でのパラメータは次の通りである。通信相手受信バッファサイズを40msとし、廃棄取り消し処理で用いる許容送信ロス率を30%とし、廃棄取り消し処理で用いるβ(遅延の上限)を20msとする。なお、音声は1フレームあたり20msとする。
図14では、♪180の音声パケットがRLPで送信可能となるまで、送信を遅延させている。また、送信ロス率が30%以上になることを避けるために、更に20ms遅延させて送信を行っている(結果として、受信側でのアンダーフローを回避できた)。パケットロスが頻繁に発生する環境では、受信用のバッファのサイズを大きく設定している可能性が高く、送信側にバッファサイズの変更の通知が届くまでは、通信相手受信バッファサイズの値が反映されないため、図14では、送信側で予め予測を行っている。
図15は、図1に示す構成に対して改良を加えた携帯電話端末の基本的な構成を示すブロック図である。図15では、オーバーフローを防止するためのオーバーフロー防止手段21を更に備えており、廃棄取り消し手段20からの信号が加えられている。
図16は、図15に示す携帯電話端末のパケット廃棄処理の手順を示すフローチャートである。パケット廃棄手段13は、S171において、メモリ18に保存した送信遅延時間が0以上か否かを判定し、0未満の場合は、受信側でアンダーフローが発生することを避けるために、「送信保留」を指示する(S172)。S171において送信遅延時間が0以上の場合は、S173において、送信遅延時間が通話相手受信バッファサイズよりも大きいか否かを判定し、送信遅延時間が通信相手受信バッファサイズ以下(S173の結果が「N」)であれば、後述のオーバーフロー防止処理を実行し、受信側でのオーバーフローを回避する(S174)。S173の結果が「Y」の場合には、廃棄取り消し処理を実行する(S175)。
図17は、オーバーフロー防止処理の手順を示すフローチャートである。この処理では、送信時刻キューに送信した時間から、古い要素(現在の時刻から受信用バッファのサイズに係数αを乗算したものを引いた値)を削除する(S181)。ネットワーク上での遅延時間のゆらぎが大きい場合にはαを大きく、小さい場合にはαを小さくするので、遅延時間のゆらぎが大きいほど削除される要素が少なく、ゆらぎが小さいほど削除される要素が多くなる。次に、S182において、送信時刻キューに新しい要素を追加可能か否かを判定し、オーバーフローが発生するかをシミュレーションしている。送信時刻キューの大きさは、以下の式(3)で算出される値を用いる。
Figure 2008085822
もし、S182において、送信時刻キューに要素を追加不可能と判定した場合は、オーバーフローとなる可能性があるので「送信保留」を指示する(S183)。送信時刻キューに要素を追加可能と判定した場合はオーバーフローの可能性がないので「送信」を指示し(S184)、送信遅延時間を送信遅延時間キューに追加する(S185)。
図18は、送信側でオーバーフローの制御を行っている例を示す図である。図18でのパラメータは次の通りである。通信相手受信バッファサイズを60msとし、廃棄取り消し処理で用いる許容送信ロス率を∞(考慮せず)とし、廃棄取り消し処理で用いるβ(遅延の上限)を0(考慮せず)とし、オーバーフロー防止処理で用いるαを50%とする。なお、音声は1フレーム当たり20msとする。♪260から♪300までのパケットを送信した後に、♪320のパケットを送信するまでに30msの遅延を設けている。αが50%であるため、通信相手用受信バッファサイズの50%=30ms以内に、4パケット以上の送信を行わないように制御しているためである。
本発明では、通信相手端末に搭載されている受信バッファのサイズを受け取ることにより、受信バッファのサイズの変化に応じて、無駄なパケットを廃棄して送信を行わないとともに、廃棄するパケットの量を抑制することができる。また、無線環境ではネットワークでの遅延時間のゆらぎが大きいため、受信側でオーバーフローを引き起こす可能性があり、本発明では送信側でパケットを送信するタイミングを調整することで、オーバーフローの可能性を減少させることができる。
本発明を適用した携帯電話端末の基本的な構成を示すブロック図である。 理想送信時刻計算処理の手順を示すフローチャートである。 パケット廃棄処理の手順を示すフローチャートである。 廃棄取り消し処理の手順を示すフローチャートである。 送信ロス率算出処理の手順を示すフローチャートである。 通信相手受信バッファサイズ保持処理の手順を示すフローチャートである。 受信用バッファサイズ変更処理の手順を示すフローチャートである。 受信用バッファサイズ通知処理の手順を示すフローチャートである。 音声入力から送信用バッファにRTPパケットを一時保存するまでの手順を示すフローチャートである。 送信用バッファに一時保存されているRTPパケットを送信する処理の手順を示すフローチャートである。 パケットの受信から受信用バッファに一時保存されるまでの処理の手順を示すフローチャートである。 受信用バッファに保存されている音声データをデコードして出力する処理の手順を示すフローチャートである。 送信できない際には通信相手の受信用バッファのサイズ分だけ遅らせてパケットの送信を試みている例を示す図である。 送信できない際には通信相手の受信用バッファのサイズ分だけ遅らせてパケットの送信を試みている例を示す図である。 改良を加えた携帯電話端末の基本的な構成を示すブロック図である。 パケット廃棄処理の手順を示すフローチャートである。 オーバーフロー防止処理の手順を示すフローチャートである。 送信側でオーバーフローの制御を行っている例を示す図である。
符号の説明
1 音声入力手段
2 エンコード手段
3 パケット生成手段
4 送信用バッファ
5 送信手段
7 受信手段
8 受信用バッファ
9 デコード手段
10 音声出力手段
11 理想送信時刻計算手段
12 時刻取得手段
13 パケット廃棄手段
14,20 廃棄取り消し手段
15 受信用バッファサイズ変更手段
16 通信相手受信バッファサイズ保持手段
17 受信用バッファサイズ通知手段
18 メモリ
21 オーバーフロー防止手段

Claims (6)

  1. 通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持している前記通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報に基づき、送信パケットの破棄と送信タイミングとを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  2. 自端末の受信バッファを監視し、該受信バッファにおけるオーバーフローもしくはアンダーフローの有無に基づき、前記受信バッファのサイズを変更するバッファサイズ変更手段と、
    前記受信バッファのサイズを変更した場合に、該受信バッファのサイズに関する情報を通信相手端末に通知するバッファサイズ通知手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  3. 前記バッファサイズ変更手段は、前記受信バッファにおいてオーバーフローもしくはアンダーフローが発生した場合は、前記受信バッファのサイズを大きくし、前記受信バッファにおいてオーバーフローおよびアンダーフローが一定期間発生しなかった場合は、前記受信バッファのサイズを小さくすることを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。
  4. 前記制御手段は、送信遅延時間と前記通信相手端末の受信バッファのサイズに基づき、廃棄する送信パケットを決めるとともに、送信パケットの送信ロス率を測定し、該送信ロス率が予め設定した許容送信ロス率以上となった場合は、廃棄対象となった送信パケットの廃棄を取り消して送信することを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  5. 前記制御手段は、前記通信相手端末の受信バッファのサイズと自端末の送信バッファに保持されている送信パケット数とに基づき、該通信相手端末の受信バッファにおけるオーバーフロー発生の可能性を判定し、該通信相手端末の受信バッファにてオーバーフローが発生する可能性があると判定した場合、送信パケットの送信を遅延させることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  6. 通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を受信し、
    受信した前記通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報を保持し、
    保持している前記通信相手端末の受信バッファのサイズに関する情報に基づき、送信パケットの破棄と送信タイミングとを制御することを特徴とするパケット送信制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2013042758A1 (ja) * 2011-09-21 2015-03-26 日本電気株式会社 コンテンツ配信システム、キャッシュサーバおよびコンテンツ配信方法

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