JP2008085734A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正当な利用者には、不利益を与えないようにして、画像データの不正使用に対応できるような処理を行う。
【解決手段】入力された画像データ中の特定画像を検出する特定画像判定部63と、特定画像が検出されたとき、実行する処理を制限する制御部7と、特定画像を検出しても、処理を制限しない場合に、処理する画像データに第2の特定画像を付加する特定画像付加部65とを備える。特定画像判定部63により検出された特定画像が基準レベルを超えていると、処理が制限される。検出された特定レベルが基準レベルを超えていないと、特定画像付加部65は、第2の特定画像を画像データに付加する。第2の特定画像を含む画像データは、制限されることなく処理されて出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データに含まれる特定画像に基づいて、コピー、ファクシミリ通信、データ送信等の処理を制限する画像処理装置に関する。
画像処理装置では、画像データを入力して、コピー、ファクシミリ通信、データ通信により出力する処理を実行する。画像データに特定画像が含まれていると、処理の禁止といったように、実行する処理が制限される。これにより、入力された画像データの不正使用を防げる。
通常、1ページ分の画像データ中に、特定画像を複数個含むように、原稿は形成される。この原稿を読み取って入力された画像データから特定画像が検出される。このとき、特定画像が含まれていることを確実に判定するために、特定画像の個数をカウントする。特定画像の個数が閾値を超えたとき、特定画像があると判定して、処理の制限を行う。
ここで、特定画像が原稿の下地と似ていたり、あるいは下地と干渉したりすると、特定画像を正確に検出できない。また、特定画像が汚れたりしていた場合でも、特定画像を正確に検出できない。特定画像を無効にするために、特定画像が故意に汚される場合もあり得る。したがって、特定画像が検出されても、その個数が閾値に達していないため、特定画像がないと判定され、処理の制限が行われない。
特許文献1には、閾値を段階的に設定して、閾値に応じて処理を制限する内容を変えることが記載されている。例えば、閾値に応じて、コピー禁止としたり、全面黒色のコピーを行う。
特開2000−293691号公報
特定画像を検出したとき、明確に特定画像があると判定できれば、処理を制限できる。しかし、特定画像を検出したが、閾値を超えない場合、意図的に特定画像が無効にされたのか、誤検出により偶然に特定画像が検出されたのかは判断がつかない。この場合、全面黒色のコピーのような制限された処理を行うと、不正使用を試みた利用者に対しては、十分にセキュリティの効果が発揮される。しかし、正当な利用者にとっては、正常な処理が行われず、不利益を受ける。
そこで、本発明は、上記に鑑み、正当な利用者には、不利益を与えることなく、画像データの不正使用にも対応できるように処理を行える画像処理装置の提供を目的とする。
本発明は、入力された画像データを処理する処理部と、入力された画像データから特定画像を検出する検出部と、特定画像が検出されたとき、実行する処理を制限する制御部と、特定画像を検出しても、処理を制限しない場合に、処理する画像データに第2の特定画像を付加する付加部とを備えたものである。
特定画像が検出されたとき、通常は処理を制限する。しかし、特定画像を検出しても、特別の条件を満たしている場合に、処理を制限することなく実行する。このとき、第2の特定画像を付加して、画像データを処理する。処理された画像データに第2の特定画像が含まれていることは、元の画像データ中の特定画像を認識したことを示す。画像データが不正使用される場合、第2の特定画像の存在により、不正使用の防止が可能となる。
検出部は、検出された特定画像が基準レベルを超えたか否かを判定する。制御部は、特定画像が基準レベルを超えたとき、処理を制限する。特定画像が基準レベルを超えなかったとき、付加部を動作させて、第2の特定画像を付加する。すなわち、特定画像が検出されても、基準レベルを超えない場合、特別の条件を満たす。
なお、特別の条件として、利用者の認証の有無としてもよい。認証された利用者が処理を指示した場合、特定画像が検出されても、処理を制限しない。認証されない利用者の場合には、特定画像を検出したとき、処理を制限する。
第2の特定画像によるセキュリティレベルは、検出された特定画像によるセキュリティレベルよりも高くする。画像データ中の第2の特定画像が検出されたとき、確実に処理を制限できる。
第2の特定画像は、使用された画像処理装置あるいは利用者を特定するための追跡情報を示す。第2の特定画像により、使用された画像処理装置あるいは利用者を特定することができ、不正使用に対処できる。
付加部は、第2の特定画像として、検出された特定画像と同じ画像を付加する。本来ならば処理が制限されるべきところ、特定画像の検出精度が悪くて、処理が制限されずに実行される場合がある。第2の特定画像として、検出された特定画像と同じ画像を付加することにより、画像データ中の特定画像が増える。したがって、確実に特定画像が検出され、処理を制限できる。
付加部は、検出された特定画像への影響を避けるように第2の特定画像を付加する。第2の特定画像が元の特定画像に影響を与えると、特定画像によるセキュリティの効果が損なわれる。そこで、この影響を避けることにより、元の特定画像および第2の特定画像によるセキュリティの効果が共に発揮される。
検出された特定画像への影響を避けるために、付加部は、画像データに第2の特定画像を付加するとき、画像データに含まれる特定画像とは異なる位置に第2の特定画像を合成する。あるいは、画像データが存在しない領域に第2の特定画像を合成する。これによって、第2の特定画像が、元の特定画像と重ならない。各特定画像の検出精度が上がる。
本発明によると、特定画像を検出したとき、通常ならば処理が制限されるが、意図的に特定画像が無効にされたのか、あるいは誤検出により偶然に特定画像が検出されたのか判断がつかない場合、処理を制限せずに実行し、第2の特定画像を付加する。これによって、悪意のある利用者によって不正使用が行われたとき、第2の特定画像によって利用者を特定可能となる。あるいは、第2の特定画像により、画像データの処理を制限できる。したがって、画像データに対する十分なセキュリティの効果が発揮され、画像データの不正使用を防止できる。一方、正当な利用者にとっては、特定画像が誤検出されても、処理が実行されるので、不利益とはならない。
本実施形態の画像処理装置を図1に示す。本画像処理装置は、コピーモード、プリントモード、スキャナモードおよびファクシミリモードを実行する複合機であり、キャビネット1に、原稿を読み取って画像データを入力する画像読取部2と、画像データを処理して印刷する画像形成部3と、画像データを記憶する記憶部4と、外部装置と通信する通信部5と、入力操作のための操作パネル6と、処理部を制御して、モードに応じた画像データの処理を実行する制御部7とを備えている。なお、処理部は、入力された画像データを出力するために処理するものであり、画像形成部3、記憶部4および通信部5とされる。
図2に示すように、画像読取部2は、キャビネット1の上方に配置され、スキャナ部10と、原稿自動搬送部11とを備えている。原稿自動搬送部11は、スキャナ部10の上方に設けられ、原稿の画像データを読み取るために原稿を自動的に搬送する。
キャビネット1の上面に、プラテンガラスからなる原稿台12が設けられ、原稿台12を覆う原稿カバー13が設けられる。原稿自動搬送部11は、原稿カバー13に一体的に搭載される。原稿カバー13は、開閉自在とされ、原稿カバー13が閉状態のとき、原稿自動搬送部11によって原稿が搬送される。原稿カバー13が開状態のとき、原稿を原稿台12に載置できる。原稿カバー13の開閉は、カバー開閉センサにより検出される。また、原稿台12に載置された原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出センサが設けられている。
原稿が原稿自動搬送部11の原稿セットトレイ15にセットされると、原稿検出センサ16が原稿をセットされたことを検出する。そして、操作パネル6において、印刷するシートのサイズおよび変倍率等のコピー条件が入力される。その後、スタートキーの入力操作により、原稿の画像の読み取りが開始される。
原稿自動搬送部11において、ピックアップローラ17により原稿セットトレイ15上の各原稿が1枚ずつ引き出される。原稿は、捌き板18と搬送ローラ19間を通って、原稿台12に送り出される。原稿は、原稿台12上で副走査方向に搬送され、原稿排出トレイ20に排出される。原稿排出トレイ20には、原稿排出センサが設けられ、原稿排出トレイ20上の原稿の有無が検出される。
スキャナ部10は、第1読取部21および第2読取部22を備えている。原稿台12の一側に、読取領域が形成され、原稿が原稿台12を搬送されるとき、読取領域を通過する。読取領域の下方には、第1読取部21の第1走査ユニット23が位置して、原稿の表面(下側面)が読み取られる。
原稿自動搬送部11によって原稿が原稿台12に搬送されるとき、第1走査ユニット23は読取位置に移動して位置決めされ、第2走査ユニット24も所定位置に位置決めされる。第1走査ユニット23の露光ランプにより、原稿の表面が原稿台12の下方から照射される。原稿からの反射光は、第1、第2走査ユニット23、24の各反射ミラーにより結像レンズ25に導かれる。原稿の反射光は、結像レンズ25によりCCD26に集光される。原稿の表面の画像がCCD26上に結像される。これにより、搬送される原稿の表面の画像が読み取られる。
また、第2読取部22によって、原稿の裏面(上側面)が読み取られる。第2読取部22は、原稿台12の上方に配置され、原稿の裏面を照射するLED、蛍光灯等を有する露光ランプアレイ、画素毎に原稿の反射光を集光するセルフォックレンズアレイ、セルフォックレンズアレイを通じて受光した原稿からの反射光を光電変換して、アナログの画像信号を出力する密着イメージセンサ(CIS;Contact image Sensor)等を備えている。これにより、搬送される原稿の裏面の画像が読み取られる。
原稿台12に原稿を載置したとき、第1読取部21により原稿の表面の画像が読み取られる。第1、第2走査ユニット23、24は相互に所定の速度関係を維持しつつ副走査方向に移動する。第1走査ユニット23によって、原稿台12上の原稿が露光され、第1、第2走査ユニット23、24によって、原稿からの反射光が結像レンズ25に導かれる。結像レンズ25によって、原稿の画像がCCD26上に結像される。
このようにして、原稿の片面もしくは両面の画像が読み取られると、原稿の片面もしくは両面の画像データが制御部7に入力される。制御部7は、画像データ処理部を有しており、画像データ処理部により、画像データに各種の画像処理を施す。この画像データが画像形成部3に出力される。
画像形成部3は、入力された画像データに基づいて、シートにカラー画像あるいは白黒画像を印刷する。画像形成部3は、レーザスキャンユニット30、4つの画像ステーション31、中間転写ベルトユニット32、定着装置33、搬送装置34を備えている。
各画像ステーション31は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に応じたカラー画像をそれぞれ形成する。各画像ステーション31は、感光体ドラム35、現像装置36、帯電装置37、クリーニング装置38、除電装置(図示せず)を備えている。
感光体ドラム35は、一方向に回転駆動され、クリーニング装置38は、感光体ドラム35の表面の残留トナーをクリーニングし、除電装置は、感光体ドラム35の表面を除電する。帯電装置37は、感光体ドラム35の表面を均一に帯電する。
レーザスキャンユニット30では、画像読取部等から入力された画像データに基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム35の表面を主走査方向に繰り返し走査して、静電潜像を感光体ドラム35の表面に形成する。現像装置36は、トナーを感光体ドラム35の表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム35の表面に形成する。
中間転写ベルトユニット32は、中間転写ベルト40、中間転写ローラ41、転写ベルトクリーニング装置42、テンション機構43を備えている。中間転写ベルト41は、各感光体ドラム35の上方に配置され、駆動ローラ44および従動ローラ45に掛け巻きされて、矢印Bの方向に回転する。
中間転写ローラ41は、中間転写ベルト40を挟んで感光体ドラム35に対向して配置され、転写バイアス電圧が印加されている。トナーと逆極性の電圧が中間転写ローラ41により印加されることにより、感光体ドラム35の表面のトナー像が中間転写ベルト40に転写される。各色のトナー像が中間転写ベルト40に積層され、合成された多色のトナー像が形成される。
転写ローラ41は中間転写ベルト40に圧接されて配置され、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。中間転写ベルト40上のトナー像は、転写ローラ46と中間転写ベルト40との間に搬送されたシートに、転写ローラ46によって転写される。転写ベルトクリーニング装置42により、中間転写ベルト40に残存しているトナーが除去される。
シートに転写されたトナー像は、定着装置33により加熱および加圧されて、シート上に定着され、画像がシートに形成される。このようにして画像が印刷されたシートは、キャビネット1の上部に設けられた排出トレイ50に排出される。
搬送装置34は、シートカセット51あるいは手差しトレイ52からシートを搬送路53に沿って搬送する。搬送路53は、中間転写ベルト40と転写ローラ46との間、定着装置33を通り、排出トレイ50に至る。
搬送装置34は、ピックアップローラ54、搬送ローラ55、レジストローラ56、排出ローラ57を備えている。シートカセット51あるいは手差しトレイ52のシートは、1枚ずつ搬送路53に送り出され、搬送路53を搬送されて、排出トレイ50に排出される。このシートの搬送中に、画像がシートに印刷される。また、両面印刷のために、スイッチバック搬送路58が設けられている。定着後のシートは、搬送ローラ55によりスイッチバック搬送路58を通り、中間転写ベルト40と転写ローラ46との間に搬送される。両面印刷されたシートは、定着装置33を通り、排出トレイ50に排出される。
操作パネル6は、スキャナ部10に設けられ、操作部60および表示部61を有する。操作部60は、各種の操作キーを備えている。表示部61は、液晶ディスプレイからなり、タッチパネルとされる。表示部61に表示される操作画面内にタッチキーが形成され、これらも操作キーとして機能する。
そして、通信部5は、通信インターフェースを備え、通信インターフェースがLAN、WANといったネットワークに接続される。ネットワークには、複数の外部装置が接続されている。外部装置としては、他の画像処理装置、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、サーバとされる。ネットワークは、ルータから電話回線や光ファイバ等の通信回線を介してインターネットに接続される。通信部5は、外部装置とネットワークを通じて所定の通信プロトコルによって通信可能とされる。また、画像処理装置同士も通信可能とされる。なお、ネットワーク内での通信は有線でも無線でもよい。これらの画像処理装置および外部装置によって、画像処理システムが形成される。
また、通信部5は、モデム装置を備えている。モデム装置に電話回線が接続される。画像処理装置は、ファクシミリ通信を行える。なお、画像処理装置は、ネットワークを通じてインターネットファクシミリによるデータ通信も行える。さらに、通信部5は、通信端子や無線通信用の通信カードを備えている。通信端子には、USBメモリ、ICカード等の記憶媒体が接続され、通信部5は、記憶媒体との間でデータの送受信を行う。また、通信カードを通じて、携帯電話、PDA等の通信端末と無線通信によるデータの送受信を行う。
記憶部4は、ハードディスク装置からなる。記憶部4は、画像読取部2から入力された画像データあるいは通信部5から入力された画像データを記憶する。なお、入力された画像データは、一旦DRAM等の画像メモリに保存され、画像処理や暗号化処理が施された後、画像メモリから記憶部4に転送される。また、記憶部4から画像データを読み出すとき、画像データは、画像処理や復号化処理され、画像メモリに保存される。その後、画像データは、実行される処理にしたがって、印刷、データ送信、ファクシミリ通信によって外部に出力される。
記憶部4は、管理テーブル62を有し、管理テーブル62には、画像処理装置の制御情報、設定情報、利用者の認証情報といった画像処理装置を動作させるために必要な情報が記憶される。これらの情報が作成、変更されると、管理テーブル62の情報は更新される。なお、管理テーブル62は、記憶部4とは別の不揮発性メモリに設けてもよい。
制御部7は、CPU、ROM、RAMを有するマイクロコンピュータからなり、CPUは、ROMに格納されている制御プログラムをRAMに読み出して、制御プログラムを実行する。制御プログラムにしたがって、各部が動作する。画像データの入力があると、操作部60からの入力情報や外部装置から入力された画像データのヘッダ情報に含まれる処理条件に基づいて、プリントモード、コピーモード、スキャナモード、ファクシミリモードのいずれかのモードが実行される。また、制御プログラムには、ブラウザやメールソフトが含まれ、制御部7は、TCP/IPプロトコル等の通信プロトコルにより外部装置とデータ通信したり、電子メールの送受信を行う。
制御部7は、各モードを行うとき、入力された画像データを記憶部4に一時的に保存する。また、制御部7は、入力された画像データを記憶部4に保存して管理するファイリングモードを実行する。保存された画像データは、指示された処理にしたがって再出力される。
出力された画像データは、制御部7からの指示により、記憶部4から消去される。この消去に際して、画像データにランダムなデータを上書きすることによって、画像データを復元できないように無効化する。このように、無効化処理、さらには暗号化処理を行うことにより、画像データの不正使用を防止する。
ここで、機密文書が不正にコピーされたり、ファクシミリ送信されるのを防ぐために、原稿に特定画像が付加される。特定画像は、コピー禁止、印刷画質の低下、データ送信やファクシミリ通信の禁止、ファイリング禁止といった実行する処理を制限するための規制情報を表している。
制御部7は、特定画像を合成した画像データを生成し、合成された画像データの印刷、データ送信、ファイリングといった処理を行う。特定画像に対する画像情報が、予め管理テーブル62に記憶されている。画像情報には、特定画像の形態、画像形成条件、位置等が含まれる。制御部7は、画像情報を読み出し、この画像情報に基づいて特定画像を生成し、入力された画像データと合成する。
画像データが印刷されると、図3に示すような特定画像を含む原稿が作成される。同じ形態の特定画像が所定位置に規則正しく配列され、1ページの原稿に複数個の特定画像が含まれる。また、特定画像を含む画像データは、通信部5を通じてデータ送信される。この画像データを受信した画像処理装置において、画像データを印刷すると、特定画像を含む原稿が作成される。
特定画像は、図3に示すように、所定のパターンを有する形態とされる。これ以外に、特定画像として、例えば「コピー禁止」、「極秘」といった文字画像、文字とパターンを組み合わせた形態としてもよい。
原稿の特定画像は、人には視認し難い。しかし、画像読取部2により、特定画像を読み取ることができる。そこで、入力された画像データに特定画像が含まれるかを検出して、特定画像が基準レベルを超えたか否かを判定する特定画像判定部63が設けられている。画像データは、画像読取部2から入力されたものに限らず、通信部5を通じて外部装置あるいは記憶媒体や通信端末から入力される。
特定画像判定部63は、制御部7により動作を制御され、入力された画像データと特定画像に対応する画像データとをパターンマッチングすることにより、特定画像を検出する。特定画像に対応する画像データは、予め登録され、管理テーブル62に記憶されている。そして、特定画像判定部63は、検出された特定画像の個数をカウントし、検出された特定画像の個数が閾値を超えたか否かを判定する。画像データがページ単位である場合、ページ毎に特定画像の個数が算出される。あるいは所定の領域面積中の特定画像の個数が算出される。この閾値が基準レベルとされる。
閾値は管理者のように権限を有する利用者によって設定され、管理テーブル62に記憶される。利用者を認証する認証部64が設けられている。認証部64は、利用者から入力されたパスワード、指紋等の生体情報といった認証情報により、登録されている利用者であるかを判断する。登録されている利用者であれば、認証し、登録されていない利用者であれば、認証しない。利用者に関する登録情報は管理テーブル62に保存されている。あるいは、ネットワークを通じて管理サーバと通信して、認証するようにしてもよい。
制御部7は、入力された画像データに特定画像が閾値を超えて含まれていたとき、実行する処理を制限する。すなわち、制御部7は、コピーモードのときは、コピー禁止を指示し、ファクシミリモードやスキャナモードのときは、送信禁止を指示する。また、ファイリングモードのときは、記憶部4への画像データの保存禁止を指示する。
ここで、制御部7は、特定画像が検出されても、その個数が閾値を超えないとき、処理を制限しないが、第2の特定画像を画像データに付加する。そのため、処理する画像データに第2の特定画像を付加する特定画像付加部65が設けられる。特定画像付加部65は、制御部7により動作を制御され、第2の特定画像を生成して、画像データに合成する。合成された画像データは、処理部に送られ、指示された処理にしたがって出力される。出力された画像データは、複数の第2の特定画像を含む。
上記の特定画像の検出に基づき、処理を実行するときの動作を図4、5にしたがって説明する。ここでは、原稿を読み取って、画像データを入力する。まず、利用者は、原稿を画像読取部2にセットして、操作パネル6の操作キーを操作する。原稿が読み取られ、画像データが入力される(S1)。特定画像判定部63は、画像読取部2から入力された画像データの中から特定画像を検出する(S2)。1ページの原稿が読み取られて、特定画像が検出されなければ、次ページの原稿の読み取りが行われる(S5)。次ページの原稿がなければ、画像データの入力は終了する。
特定画像が検出されたとき、特定画像判定部63は、特定画像をカウントする(S3)そして、特定画像の個数が閾値を超えたか判定する(S4)。1ページの原稿から検出された特定画像の個数が閾値を超えなかったとき、次ページの原稿があれば、その原稿の読み取りが行われる(S5)。
検出された特定画像の個数が閾値を超えているとき、表示部61に警告のメッセージが表示される(S6)。そして、制御部7は、処理を制限する(S7)。ここでは、処理を禁止する制限が行われる。すなわち、画像処理装置の動作が停止され、原稿の読み取りが中止される。
特定画像が検出されても、処理を制限しないとき、入力された画像データの処理が行われる。このとき、特定画像付加部65は、第2の特定画像を生成する。第2の特定画像に対する画像情報も、予め管理テーブル62に記憶されている。特定画像付加部65は、画像情報を読み出し、この画像情報に基づいて第2の特定画像を生成し、入力された画像データと合成する。処理部は、合成された画像データに対して、印刷、データ送信、ファイリング等の指示された処理を行い、出力する。
以上のように、特定画像を検出しても、その個数が閾値を超えない場合、処理が制限されず、画像データの処理が行われる。しかし、第2の特定画像が付加されることにより、入力された画像データ中の特定画像を認識して、処理されたという履歴がわかる。したがって、特定画像の個数を減らすように細工を加えられた場合、出力された画像データから不正使用されたことが推定できる。
一方、特定画像を含まない画像データの処理を行おうとした正当な利用者にとっては、特定画像が誤検出されて、処理が制限されることは問題である。しかし、誤検出された場合であっても、検出される特定画像の個数は閾値を超えないので、処理が制限なく行われる。したがって、利用者が不利益を受けることはない。
ここで、検出された特定画像を第1の特定画像とするとき、付加する第2の特定画像は、図6(a)に示すように、第1の特定画像と同じ形態とする。同じ形態の特定画像を複数個付加することにより、画像データに含まれる特定画像の個数が増える。第2の特定画像を含む画像データを入力して処理するとき、検出される特定画像の個数が閾値を超えるので、処理が制限される。したがって、意図的に特定画像が減らされて、処理された画像データであっても、その後の画像データの不正使用を防ぐことができる。
また、第2の特定画像として、第1の特定画像とは異なる形態とし、第1の特定画像によるセキュリティレベルよりも高いセキュリティレベルの特定画像とする。図6(b)に示すように、第1の特定画像と相似する形態とする。第2の特定画像は第1の特定画像よりも大きくなる。特定画像判定部63は、特定画像を検出しやすくなり、検出精度が上がる。すなわち、第2の特定画像を付加することにより、不正使用に対して処理を制限することができ、セキュリティレベルが高まる。
図6(c)に示すように、第2の特定画像として、全体的な形態は第1の特定画像と同じであるが、特定画像を構成する個別画像が異なる。第2の特定画像の個別画像は、第1の特定画像の個別画像に比べてエッジが際立った画像とする。これによって、特定画像判定部63は、特定画像を検出しやすくなる。第2の特定画像を付加することにより、特定画像の検出精度が上がり、不正使用に対して処理を制限することができ、セキュリティレベルが高まる。
図6(d)に示すように、第2の特定画像として、第1の特定画像とは全く異なる形態とし、第2の特定画像は所定の情報を表す画像とする。所定の情報として、追跡情報とする。追跡情報は、処理を行った画像処理装置に関する情報、あるいは画像処理装置を使用した利用者に関する情報である。この追跡情報によって、不正使用された場合における画像処理装置あるいは利用者を特定できる。したがって、第2の特定画像を付加することにより、不正使用に対するセキュリティレベルが高まる。
また、第2の特定画像が表す所定の情報として、処理を制限するための規制情報としてもよい。規制情報には、処理を禁止するための情報と、処理を許容するが、画質を低下させた処理をするための情報とがある。第1の特定画像が後者の情報を表すとき、第2の特定画像は前者の情報を表すようにする。前者の情報による処理の制限は後者の情報による処理の制限よりも強い。したがって、第2の特定画像を含む画像データを処理するとき、制限が強くなり、セキュリティレベルが高まる。
第2の特定画像を付加するとき、第1の特定画像と重なると、特定画像を検出することができない。そこで、第1の特定画像への影響を避けるために、特定画像付加部65は、第2の特定画像の位置を第1の特定画像の位置と異ならせる。特定画像検出部65は、画像情報から第1の特定画像の位置を認識し、第1の特定画像を避けるように、第2の特定画像の位置を決める。これによって、第2の特定画像は、第1の特定画像と重ならない。なお、第2の特定画像の形態が、図6(d)に示すように、第1の特定画像の形態と全く異なる場合、両者を明確に判別できるので、両者が多少重なっていても差し支えない。
第1の特定画像の位置と第2の特定画像の位置とを異ならせることにより、互いの特定画像は、他の特定画像に影響を与えることがない。第2の特定画像の検出精度がよくなり、各特定画像を判別して検出することができる。したがって、第2の特定画像を付加したときの不正使用に対するセキュリティレベルが高まる。
また、第2の特定画像の位置は、第1の特定画像の位置を避けるだけでなく、元の画像データにも影響を与えないようにする。すなわち、画像データが存在しない領域に第2の特定画像を合成する。画像データの存在しない領域としては、例えば、余白部、行間である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。特定画像に対する基準レベルとして、特定画像の個数に限らず、特定画像の量や所定領域に占める特定画像の面積の割合としてもよい。そして、セキュリティレベルの異なる複数種類の第2の特定画像を用い、個数等の基準レベルに応じて、セキュリティレベルが変わるように、第2の特定画像を選択してもよい。検出された特定画像の個数が多い、すなわち基準レベルが高いほど、セキュリティレベルの高い第2の特定画像を付加する。
画像処理装置を使用する利用者の認証の有無に応じて、処理の制限の有無を決めてもよい。認証部により、利用者が入力したパスワード等の認証情報を確認する。特定画像を検出して、その個数が閾値を超えないとき、制御部は、認証された利用者であるか確認する。認証されていない利用者の場合、処理を停止する。認証された利用者の場合、処理を制限せずに、処理を実行する。このとき、第2の特定画像が画像データに付加される。第2の特定画像は、利用者に関する情報を表す画像とする。これによって、不正使用された場合、第2の特定画像に基づいて利用者を特定できる。
本発明の画像処理装置の制御ブロック図 画像処理装置の概略全体構成を示す図 特定画像が配列された原稿および拡大した特定画像を示す図 特定画像を検出するときのフローチャート 第2の特定画像を付加するときのフローチャート 第2の特定画像を示す図
符号の説明
2 画像読取部
3 画像形成部
4 記憶部
5 通信部
6 操作パネル
7 制御部
63 特定画像判定部
65 特定画像付加部

Claims (8)

  1. 入力された画像データを処理する処理部と、入力された画像データから特定画像を検出する検出部と、特定画像が検出されたとき、実行する処理を制限する制御部と、特定画像を検出しても、処理を制限しない場合に、処理する画像データに第2の特定画像を付加する付加部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 第2の特定画像によるセキュリティレベルは、検出された特定画像によるセキュリティレベルよりも高いことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 第2の特定画像は、使用された画像処理装置あるいは利用者を特定するための追跡情報を示すことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 付加部は、第2の特定画像として、検出された特定画像と同じ画像を付加することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 付加部は、検出された特定画像への影響を避けるように第2の特定画像を付加することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 付加部は、画像データに第2の特定画像を付加するとき、画像データに含まれる特定画像とは異なる位置に第2の特定画像を合成することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 付加部は、画像データに第2の特定画像を付加するとき、画像データが存在しない領域に第2の特定画像を合成することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 検出部は、検出された特定画像が基準レベルを超えたか否かを判定し、制御部は、特定画像が基準レベルを超えたとき、処理を制限し、特定画像が基準レベルを超えなかったとき、付加部を動作させて、第2の特定画像を付加することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
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JP2010147858A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

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