JP2008085579A - 情報埋め込み装置、情報読み取り装置、情報埋め込み方法、情報読み取り方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報埋め込み装置、情報読み取り装置、情報埋め込み方法、情報読み取り方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ページ内の改ざんを検出することができるだけでなく、ページ間の関連が正しいことを検出する。
【解決手段】複数ページからなる文書に情報を埋め込む情報埋め込み装置100は、複数のページで同一の第1の識別子およびページ毎に異なる第2の識別子を文書構成情報として生成する文書構成制御部101と、ページ毎の画像特徴情報を生成する画像特徴情報生成部103と、第1の識別子、第2の識別子、および画像特徴情報を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み部104とを備えたことを特徴とする。複数のページで同一の第1の識別子(文書ID)およびページ毎に異なる第2の識別子(ページID)を文書構成情報として各ページに埋め込むことで、ページ内の改ざんを検出することができるだけでなく、ページ間の関連が正しいことを検出することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、不可読な形式で情報の埋め込まれた複数の媒体から、情報を検出し読み取る技術にかかり、特に、複数ページからなる文書を対象とした情報埋め込み装置、情報読み取り装置、情報埋め込み方法、情報読み取り方法、およびコンピュータプログラムに関する。
印刷文書に不可読な形式で情報を埋め込み、その埋め込んだ情報によって文書の改ざんを検出する技術が数多く提案されている(例えば、特許文献1:特開2005−297373号公報、特許文献2:特開2003−264685号公報参照。)。
特許文献1では、指標点をメッシュ状に画像全体に配置し、指標点毎の画像特徴を特徴量として画像に埋め込む。そして、改ざん検出時は、印刷物をスキャナ等で読み取り、前記指標点を検出することで指標点毎の画像特徴を計算し、埋め込んだ画像特徴と比較することで改ざんを判定する。
特許文献2では、画像を複数のブロックに分割し、ブロック単位で特徴量を計算し画像に埋め込む。特徴量は、ドットの配列によって波の方向および波長を変化させた信号パターンと呼ぶドットパターンを用意し、1つの信号パターンに対して1つ以上のシンボルを与え、信号パターンを組み合わせて配置することにより情報を埋め込んでいる。そして、改ざん検出時は、印刷物をスキャナ等で読み取り、前記ブロックを検出することでブロック毎の画像特徴を計算し、埋め込んだ画像特徴と比較することで改ざんを判定する。
いずれの方式も、情報を持つドットを含むパターン群は、埋め込む情報によって異なる形状となるが、平均的にほぼ一様な濃度分布を持つ。そのため、文書画像の背景全体に情報を埋め込んだ場合も視覚的に目立たず、画像本来の文書の可読性にはあまり影響を与えないことを特徴としている。ただし意図的に、地紋のドット径やドット密度を変化させることで、埋め込む情報に影響を与えることなく濃度を変化させ、地紋上に薄く絵や文字を描くことも可能である。
特開2005−297373号公報 特開2003−264685号公報
上述のように、特許文献1、2に開示されている技術では、ページ内の改ざんを検出することができる。具体的には、たとえば追記や書き換え、修正液などによる消去などの改ざんを検出することができる。しかしながら、これらの技術ではページ単位の操作、例えばページの差し替えや削除、内挿などを検出することができなかった。すなわち、印刷された文書は、ページ1枚1枚が紙として独立しており、また、動画像と異なり前後のページとの画像的な相関・関連性が非常に低いため、別の文書のページと入れ替えたり、ページを抜いたり、または別のページを挿入するといった改ざんが容易かつ発見困難である。そのため、従来は複数ページがまとまることで一つの完成した文書となるような書類、たとえば、複数ページにまたがる契約書類、建築物の構造計算書などが、ページの一部入れ替えなどで偽造された場合に、そのことを検出することができなかった。近年、正規に作成した複数の構造計算書をページ単位に再編集し偽造するといった事件が発生しているが、このような事件も従来技術では防ぐことができなかった。
本発明は、上記背景技術が有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ページ内の改ざんを検出することができるだけでなく、ページ間の関連が正しいことを検出することの可能な、新規かつ改良された情報埋め込み装置、情報読み取り装置、情報埋め込み方法、情報読み取り方法、およびコンピュータプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点によれば、複数ページからなる文書に情報を埋め込む情報埋め込み装置(100)であって、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)およびページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)を文書構成情報として生成する文書構成制御部(101)と、前記第1の識別子および前記第2の識別子を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み部(104)と、を備えたことを特徴とする、情報埋め込み装置が提供される(請求項1)。
かかる構成によれば、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)およびページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)を文書構成情報として各ページに埋め込むことで、元の文書に存在するページの削除の検出・警告や、ページの入れ替えの検出・警告・正しい順序への復帰や、元の文書に存在しないページの挿入検出・警告・削除や、正しい透かしの入ったページを文書毎に分類することなどが可能である。さらに、これらを組み合わせることで、たとえば、異なる2つの文書間でページを入れ替えた場合、ページの削除と挿入を検出できる。また、2つの文書に分類して表示することができる。
なお上記において、構成要素に付随して括弧書きで記した参照符号は、説明の便宜のために、後述の実施形態および図面における対応する構成要素を一例として記したに過ぎず、本発明がこれに限定されるものではない。以下も同様である。
本発明の他の情報埋め込み装置は、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)およびページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)を文書構成情報として生成する文書構成制御部(101)と、ページ毎の画像特徴情報を生成する画像特徴情報生成部(103)と、前記第1の識別子、前記第2の識別子、および前記画像特徴情報を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み部(104)と、を備えたことを特徴とする(請求項2)。かかる構成によれば、上記の効果に加えて、さらに画像特徴情報を用いて文書の改ざん判定を行うことも可能である。
上記本発明の情報埋め込み装置において、様々な応用が可能であるが、いくつかの応用例を挙げれば以下の通りである。
前記情報埋め込み部は、前記画像特徴情報を生成したページと異なるページに、画像特徴情報生成元ページの第2の識別子と画像特徴情報とを埋め込むようにしてもよい(請求項3)。また、前記情報埋め込み部は、第1のページの記載内容に関連する情報と第1のページの第2の識別子とを、第2のページに埋め込むようにしてもよい(請求項4)。
このように、各ページに別のページの記載内容を埋め込むことで、ページの差し替えや入れ替え・削除などでページが欠落した場合に、欠落したページの内容を出力することができる。また、破れや汚損等がひどく、透かしを完全に読み込めなかったページがある場合に、欠落したページの内容を出力することができる。また、破れや汚損等がひどく、透かしを完全に読み込めなかったページがある場合に、欠落したページに埋め込まれている情報を他のページに埋め込まれている情報で補完することができる。
前記ページの記載内容に関連する情報は、第1のページの一部または全てのサムネイル画像であってもよく(請求項5)、また、前記ページの記載内容に関連する情報は、第1のページに記載されているテキスト情報の一部または全てであってもよく(請求項6)、また、前記ページの記載内容に関連する情報は、第1のページを画像化する前のテキスト情報の一部または全てであってもよい(請求項7)。
前記第1の識別子は、ページ総数を含むようにしてもよい(請求項8)。一方、前記第2の識別子は、ページ番号を含むようにしてもよい(請求項9)。また、前記第2の識別子は、ページの順序を判定できる情報を含むようにしてもよい(請求項10)。また、前記第2の識別子は、ページの前後関係を判定できる情報を含むようにしてもよい(請求項11)。
上記課題を解決するため、本発明の第2の観点によれば、複数ページからなる文書に埋め込まれた情報を読み取る情報読み取り装置(200)であって、前記文書の各ページには、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)とページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)とを含む文書構成情報が埋め込まれており、前記文書を読み取る文書読み取り部(201)と、前記読み取った文書から前記第1の識別子および前記第2の識別子を抽出する埋め込み情報抽出部(202)と、前記第1の識別子を用いて文書の同一性を判定し、前記第2の識別子を用いてページの構成を判定する文書構成判定部(205)と、前記文書構成判定部の判定結果を出力する出力部(206)と、を備えたことを特徴とする、情報読み取り装置が提供される(請求項12)。
かかる構成によれば、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)およびページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)を文書構成情報として各ページに埋め込むことで、元の文書に存在するページの削除の検出・警告や、ページの入れ替えの検出・警告・正しい順序への復帰や、元の文書に存在しないページの挿入検出・警告・削除や、正しい透かしの入ったページを文書毎に分類することなどが可能である。さらに、これらを組み合わせることで、たとえば、異なる2つの文書間でページを入れ替えた場合、ページの削除と挿入を検出できる。また、2つの文書に分類して出力(例えば表示)することができる。
また、本発明の他の情報読取装置は、文書を読み取る文書読み取り部(201)と、前記読み取った文書から前記第1の識別子および前記第2の識別子を抽出する埋め込み情報抽出部(202)と、前記読み取った文書から前記画像特徴情報を抽出する画像特徴情報抽出部(203)と、前記第1の識別子を用いて文書の同一性を判定し、前記第2の識別子を用いてページの構成を判定する文書構成判定部(205)と、前記画像特徴情報を用いてページ内の改ざんを判定する改ざん判定部(204)と、前記第1、第2の判定部の判定結果を出力する出力部(206)と、を備えたことを特徴とする(請求項14)。かかる構成によれば、上記の効果に加えて、さらに画像特徴情報を用いて文書の改ざん判定を行うことも可能である。
上記本発明の情報読み取り装置において、様々な応用が可能であるが、いくつかの応用例を挙げれば以下の通りである。
前記出力部は、(文書構成判定部または第1、第2の判定部の)判定結果を表示する表示部であってもよい(請求項13)。なお、表示する以外の出力方法としては、ログに記録する方法や、結果を保存する方法、結果を他の端末等に送信する方法、スキャンイメージを文書単位にソートして保存する方法など、様々な方法が考えられる。
前記文書構成判定部は、前記文書読み取り部で読み取った文書のページ順と、前記第2の識別子で得られる順序とを比較するようにしてもよい(請求項15)。
前記出力部は、第1の識別子により文書を分類し、第2の識別子によりページを分類し、文書単位にページを分類して出力するようにしてもよい(請求項16)。
前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子を用いて、ページの挿入・削除・差し替え・順序変更のすべてまたは一部を検出するようにしてもよい(請求項17)。また、前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子を用いて、ページの挿入・削除・差し替え・順序変更のすべてまたは一部を検出し、前記出力部は、前記ページの挿入・削除・差し替え・順序変更のすべてまたは一部が検出された場合に、警告出力するようにしてもよい(請求項18)。
前記改ざん判定部は、第1のページに埋め込まれた前記画像特徴情報を用いて、第2のページの改ざん検出を行うようにしてもよい(請求項19)。
前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子によりページの欠落を判定し、前記出力部は、前記欠落したページの内容を他のページに埋め込まれた情報(例えば、他のページの記載内容に関連する情報および第2の識別子)から読み取り出力するようにしてもよい(請求項20)。
前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子を用いて第1のページの画像特徴情報の復号に失敗したかどうかを判定し、前記改ざん判定部は、画像特徴情報の復号に失敗した場合には、第2のページに埋め込まれた第1のページの画像特徴情報を復号し、改ざん検出を行うようにしてもよい(請求項21)。
また、前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子を用いて第1のページの画像特徴情報の復号に失敗したかどうかを判定し、前記出力部は、画像特徴情報の復号に失敗した場合は、第1のページの内容を第2のページに埋め込まれた情報(例えば、他のページの記載内容に関連する情報および第2の識別子)から読み取り出力するようにしてもよい(請求項22)。
前記出力部は、第1の識別子と第2の識別子を用いて、ページの挿入時は挿入ページを削除し、順序変更時は元の順序に戻して出力するようにしてもよい(請求項23)。
上記課題を解決するため、本発明の第3の観点によれば、複数ページからなる文書に情報を埋め込む情報埋め込み方法であって、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)およびページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)を文書構成情報として生成する文書構成制御工程と、前記第1の識別子および前記第2の識別子を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み工程と、を含むことを特徴とする、情報埋め込み方法が提供される(請求項24)。
かかる方法によれば、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)およびページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)を文書構成情報として各ページに埋め込むことで、元の文書に存在するページの削除の検出・警告や、ページの入れ替えの検出・警告・正しい順序への復帰や、元の文書に存在しないページの挿入検出・警告・削除や、正しい透かしの入ったページを文書毎に分類することなどが可能である。さらに、これらを組み合わせることで、たとえば、異なる2つの文書間でページを入れ替えた場合、ページの削除と挿入を検出できる。また、2つの文書に分類して出力(例えば表示)することができる。
また、本発明の他の情報埋め込み方法は、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)およびページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)を文書構成情報として生成する文書構成制御工程と、ページ毎の画像特徴情報を生成する画像特徴情報抽出工程と、前記第1の識別子、前記第2の識別子、および前記画像特徴情報を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み工程と、を含むことを特徴とする(請求項25)。かかる方法によれば、上記の効果に加えて、さらに画像特徴情報を用いて文書の改ざん判定を行うことも可能である。
上記課題を解決するため、本発明の第4の観点によれば、複数ページからなる文書に埋め込まれた情報を読み取る情報読み取り方法であって、前記文書の各ページには、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)とページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)とを含む文書構成情報が埋め込まれており、前記文書を読み取る文書読み取り工程と、前記読み取った文書から前記第1の識別子および前記第2の識別子を抽出する埋め込み情報抽出工程と、前記第1の識別子を用いて文書の同一性を判定し、前記第2の識別子を用いてページの構成を判定する文書構成判定工程と、前記文書構成判定部の判定結果を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする、情報読み取り方法が提供される(請求項26)。
また、本発明の他の情報読取装置は、文書を読み取る文書読み取り工程と、前記読み取った文書から前記第1の識別子および前記第2の識別子を抽出する埋め込み情報抽出工程と、前記読み取った文書から前記画像特徴情報を抽出する画像特徴情報抽出工程と、前記第1の識別子を用いて文書の同一性を判定し、前記第2の識別子を用いてページの構成を判定する文書構成判定工程と、前記画像特徴情報を用いてページ内の改ざんを判定する改ざん判定工程と、前記第1、第2の判定部の判定結果を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする(請求項27)。
また、本発明の他の観点によれば、コンピュータを、上記本発明にかかる情報埋め込み装置または情報読み取り装置として機能させるためのプログラムと、そのプログラムを記録した、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体が提供される(請求項28、29)。ここで、プログラムはいかなるプログラム言語により記述されていてもよい。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、フレキシブルディスクなど、プログラムを記録可能な記録媒体として現在一般に用いられている記録媒体、あるいは将来用いられるいかなる記録媒体をも採用することができる。
以上のように、本発明によれば、複数のページで同一の第1の識別子(例えば、文書全体を通した情報である文書IDなど)およびページ毎に異なる第2の識別子(例えば、ページIDなど)を文書構成情報として各ページに埋め込むことで、元の文書に存在するページの削除の検出・警告や、ページの入れ替えの検出・警告・正しい順序への復帰や、元の文書に存在しないページの挿入検出・警告・削除や、正しい透かしの入ったページを文書毎に分類することなどが可能である。さらに、これらを組み合わせることで、たとえば、異なる2つの文書間でページを入れ替えた場合、ページの削除と挿入を検出できる。また、2つの文書に分類して出力(例えば表示)することができる。
また、各ページに別のページの記載内容を埋め込むことで、ページの差し替えや入れ替え・削除などでページが欠落した場合に、欠落したページの内容を出力することができる。また、破れや汚損等がひどく、透かしを完全に読み込めなかったページがある場合に、欠落したページの内容を出力することができる。また、破れや汚損等がひどく、透かしを完全に読み込めなかったページがある場合に、欠落したページに埋め込まれている情報を他のページに埋め込まれている情報で補完することができる。
その他の本発明の優れた効果については、以下の発明を実施するための最良の形態の説明においても説明する。
以下に添付図面を参照しながら、本発明にかかる情報埋め込み装置、情報読み取り装置、情報埋め込み方法、情報読み取り方法、およびコンピュータプログラムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(1)本実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態を示す構成図である。本実施形態は、情報埋め込み装置100と情報読み取り装置200とからなる。情報埋め込み装置100は、文書の画像特徴情報をデータ化し、このデータを文書の正当な画像情報である元画像特徴情報として文書に付与し、これらを一体に出力する機能を有する装置である。情報読み取り装置200は、情報埋め込み装置100から出力された印刷文書1のように、判定対象文書中に元画像特徴情報が付与された文書に対して、その判定対象文書の画像特徴情報を抽出し、この画像特徴情報と、元画像特徴情報とを比較することにより、その文書に対する改ざんの有無を判定する機能を有している。これらの装置は、次のように構成されている。
情報埋め込み装置100は、文書構成制御部101、文書画像格納部102、画像特徴情報抽出部103、情報埋め込み部104、文書画像出力部105からなる。文書構成制御部101は、印刷出力するための文書画像のページ構成を管理する機能部である。文書画像格納部102は、情報埋め込み装置100にて印刷出力するための文書画像を格納する機能部であり、磁気記憶装置や半導体メモリといった記憶装置上に実現されている。また、格納されている文書は、印刷イメージ(紙の上に印刷された状態の画像、モノクロ印刷の場合、背景は白画素、文字は黒画素で構成されている)として記憶装置上に展開されているとする。画像特徴情報抽出部103は、文書画像の周波数スペクトル等に基づいて画像の特徴情報(元画像特徴情報)を抽出する機能部である。なお、この抽出の詳細については後述する。情報埋め込み部104は、画像特徴情報抽出部103で抽出された元画像特徴情報を数値化し、文書構成制御部101から得られる文書構成情報と共に、バーコードのような光学的にデータを読み取り可能な形式で文書画像の背景部分に挿入し、一体の文書画像データとして出力する機能部である。文書画像出力部105は、情報埋め込み部104で作成した文書画像データを印刷するプリンタであり、印刷文書1は、この文書画像出力部105で出力された文書である。
情報読み取り装置200は、文書画像読み取り部201、埋め込み情報抽出部202、画像特徴情報抽出部203、判定部204からなる。文書画像読み取り部201は、判定対象文書の画像を光学的に読み取って画像データとして出力するスキャナ等を備えたものであり、読み取った画像に対して回転などの補正や雑音除去といった処理を行う機能や、判定対象文書の画像から元画像特徴情報部分を切り出すといった機能も有している。埋め込み情報抽出部202は、文書画像読み取り部201で切り出された元画像特徴情報部分の画像データからバーコードなどの形式で挿入されている元画像特徴情報と文書構成情報を復元する機能を有している。画像特徴情報抽出部203は、文書画像読み取り部201で出力された画像データから元画像特徴情報部分を消去した上で、画像データの画像特徴情報を抽出する機能部であり、これは画像特徴情報抽出部103と同様の機能により実現されている。判定部204は、埋め込み情報抽出部202で抽出された情報(元画像特徴情報)と、画像特徴情報抽出部203で新たに抽出した画像特徴情報とを比較して特徴に相違が存在するかを判定し、その判定結果に基づいて印刷文書1に改ざんがあったか否かを判定する機能部である。文書構成判定部205は、埋め込み情報抽出部202で抽出した文書構成情報に基づいて文書構成に改ざんがあったか否かを判定する機能部である。表示部206は、文書構成判定部205および判定部204の判定した結果に基づき、表示を行う機能部である。
なお、上記情報埋め込み装置100および情報読み取り装置200はコンピュータで実現され、情報埋め込み装置100における画像特徴情報抽出部103および情報埋め込み部104と、情報読み取り装置200における文書画像読み取り部201〜判定部204は、それぞれ対応するソフトウェアと、これらのソフトウェアを実行するためのプロセッサやメモリ等のハードウェアからなるものである。
(2)情報埋め込み装置100の動作
図2は、情報埋め込み装置100の動作を示すフローチャートである。まず、文書構成制御部101は1つの文書に対して文書IDを生成し付与する(ステップS101)。文書IDは、一意に文書を特定できる情報であれば形式は問わないが、時刻やMACアドレス、郵便番号、電話番号、GPS等で特定可能な緯度・経度など一意に範囲を絞ることができる情報を元に生成してもよい。
文書構成制御部101は1つの文書内の各ページに対して、ページIDを生成し付与する(ステップS102)。ページIDは、総ページ数やページの順序、ページの連続性が識別できれば形式は問わない。たとえば文書の送ページ数とページ番号そのものや、それらを加工したもの、変換や比較することでページ数やページの順序、連続性が把握できるものであれば良い。文書構成制御部101は、ページ単位の画像を文書画像格納部102に格納し、文書IDとページIDを、文書構成情報として情報埋め込み部104に入力する。
文書画像格納部102に格納されている文書画像がページ毎に画像特徴情報抽出部103に入力される(ステップS103)。図3は、文書画像の一例を示す説明図である。画像特徴情報抽出部103では、文書画像をn個の小ブロック画像に分割する(ステップS104)。図4は、文書画像を分割した状態の説明図である。このように、文書画像を複数のブロック画像に分割するのは印刷文書に対して改ざんが行われた場合に、文書中のどの部分が改ざんされているかを特定できるようにするためであり、多くのブロック画像に分割するほど位置の特定が詳細となる。なお、各ブロック画像の大きさは固定でも良いし、画像中の場所によって変動させてもよいが、ここでは固定の大きさとする。
次に、画像特徴情報抽出部103は、ページ単位に各ブロック画像の特徴を抽出し(ステップS105)、更に抽出した特徴量を符号化し、印刷できるように視覚化する(ステップS106)。各ページの特徴量は、文書構成情報と関連づけられ、単数または複数のページに埋め込まれる。各ページの特徴量は、情報の読み取りエラーを検出できるようにエラー検出符号を付与しても良いし、エラー検出・訂正符号で符号化しても良い。複数のページに埋め込む場合は、たとえば、3ページの文書に対して、1ページ目の特徴量と2ページ目の特徴量を1ページ目に埋め込み、2ページ目の特徴量と3ページ目の特徴量を2ページ目に埋め込み、1ページ目の特徴量と3ページ目の特徴量を3ページ目に埋め込む。または、各ページの特徴量をエラー訂正符号化した上で、一部のページが欠落しても訂正して読み取れるように各ページにデータを分割して埋め込んでもよい。たとえば5ビット中1ビット訂正可能なエラー訂正符号を用い、エラー訂正可能な5ビットをそれぞれ5ページに1ビットずつ埋め込んだ場合、1ページが欠落しても元の情報を復元することができる。
各ページに埋め込まれる特徴量とページとの関連付け方法は、固定的な方法(1ページ目には1ページの特徴量と2ページ目の特徴量といったように予め決定しておく方法)でも良いし、各特長量を符号化したデータのヘッダにページIDを付加しても良い。
ページの特徴量には、改ざん検出のための特徴量だけでなく、ページ記載内容のテキストや、ページ画像のサムネイルなどを付加しても良い。これらの付加する情報は、ページの内容を確認するために使用できる。
ページの記載内容のテキストは、ページを画像化する前のテキスト情報として取得できる。ページの画像化では、文章部分はテキスト情報を文字の形状を持つフォント情報を元にテキストの文字単位の位置を決定し、テキストの文字に対応したフォントを描画することにより行う。このため、画像化前のページのテキスト情報を保持しておけば、ページの画像に対応したテキストとして使用できる。また、ページが画像としてしか取得できない場合は、OCR技術等を使用することで、テキストを取得することができる。ページ画像のサムネイルは、ページ画像を1/nに縮小するなどの方法で生成することができる。
このステップS106における画像の特徴抽出方法としては例えば次のようなものがある。
(a)ブロック画像を周波数変換し、周波数スペクトルをサンプリングしたもの。
(b)ブロック画像に対して、フィルタリング処理(帯域通過フィルタや任意のパターンのテンプレートなどによるフィルタリング処理)を行って得られる値。
(c)ブロック画像中の白い画素(背景領域)と、黒画素(文字領域)の面積の比。
本実施形態では、(a)周波数スペクトルをサンプリングしたものを画像の特徴情報として以下の説明を行う。
図5は、上記ステップS104で分割されたブロック画像の一つを表す説明図である。図6は、図5のブロックに対して二次元フーリエ変換を行った結果を示す説明図である。図6は、周波数スペクトルを表しており、色が薄いほど値が大きいものとする。中心部分は直流成分とし、画像の端に近いほど高い周波数成分のスペクトルを表す。このように表される周波数特性を符号化するために、画像特徴情報抽出部103は、図6の特定の周波数領域のスペクトル値を数値化する。図7は、特定の周波数領域の選択の一例を示す説明図である。図中の、破線で示した円が選択した周波数領域を表し、ここでは四つの周波数領域を選択した例を示している。選択する周波数領域は、文書画像中の文字領域が持つ周波数特性をよく表し、かつ、印刷とスキャンにより生じる雑音成分により影響されないようなものを予め定めておく。また、周波数スペクトルの数値化は、対応する領域の平均スペクトル値を量子化することによって行う。図7の例では、一例として8段階(0〜7)にサンプリングしている。
図8は、ブロックの画像的特徴から視覚的なパターンを生成する処理の説明図である。すなわち、図8のブロック番号情報801に示すように、ブロックの番号を符号化し、かつ、ブロック画像特徴情報802に示すように画像特徴を符号化し、パターンブロック803のような視覚的なパターンを生成している。ここでは、ブロック番号と画像特徴の情報を20ビットの符号化を行う例を示している。図7では、四つの特徴量をそれぞれ8段階(3ビット)で表しているため、画像特徴は3×4=12ビットとなり、残りの8ビットでブロック番号を表している。なお、ここでは符号長を20ビットとしているが、任意の長さが選択可能である。また、符号を暗号化してもよいし、任意のハッシュ関数により圧縮してもよい。図8のパターンブロック803は5行4列の行列であり、行列中の要素が黒ならば0を、白ならば1を表すものとする。なお、パターンブロックのこのような行列で表すことに限らず、一般のバーコードで表現してもよい。以上で、画像特徴情報抽出部103によるステップS105,S106の処理が終了する。
次に、情報埋め込み部104により、文書画像中に、ステップS106で作成したパターンブロック(入力文書画像から生成される全てのブロック画像に対するパターンブロック)を文書画像中に挿入する(ステップS107)。そして、文書画像出力部105により、このような文書画像を印刷する(ステップS108)。図9は、印刷された文書の説明図である。図示のように、パターンブロック(元画像特徴情報部分)は入力文書画像の文字のない領域(背景領域)に挿入する。
(3)情報読み取り装置200の動作
次に、情報読み取り装置200の動作を説明する。図10は、情報読み取り装置200の動作を示すフローチャートである。情報読み取り装置200では、まず、印刷文書1のような判定対象文書を文書画像読み取り部201によって画像として読み取って、コンピュータ上のメモリに展開する(ステップS201)。文書画像読み取り部201は、複数ページの印刷物を読み取り可能な構成が望ましい。これは、文書構成情報の検査時に各ページの文書情報が何ページ目から読み取られたのか、どのような順序で何ページ読み取られたのかを文書構成判定部205に入力しやすくするためである。複数ページ読み取り可能な場合、各ページの文書画像は、スキャン順であるスキャンページ番号に関連付けられるかまたは読み取ったページ順で、文書が増読み取り部201から出力され、スキャンページ番号を検出できるようにする。また、文書画像読み取り部201は、読み取った画像に対して回転補正や拡大縮小や雑音除去を行い、更に、元画像特徴情報であるパターンブロック部分を切り出す。次に、埋め込み情報抽出部202は、文書画像読み取り部201で切り出されたパターンブロックにおける各ブロック画像に対する特徴量と文書構成情報を復号する(ステップS202)。すなわち、埋め込み情報抽出部202は、上述した画像特徴情報抽出部103によるパターンブロックの生成処理の逆の処理を行うことによって各ブロック画像の特徴量の復号を行うものである。複数ページ分の特徴量が1ページに埋め込まれている場合は、複数ページ分の特徴量を取り出し、対応するページの文書画像の改ざん検出に利用する。特徴量を符号化する際に、エラー訂正符号やエラー検出符号が付与されている場合、特徴量にエラーが検出された場合は、他のページに埋め込んだ特徴量を使用して改ざん検出を行う。
一方、画像特徴情報抽出部203は、文書画像読み取り部201で切り出したパターンブロック部分を背景領域でマスクし、その画像に対して、上記の情報埋め込み装置100におけるステップS104およびS105の処理と同様の処理を行う(ステップS203)。次に、判定部204は、埋め込み情報抽出部202が抽出した埋め込み情報と、画像特徴情報抽出部203で得た各ブロック画像の画像特徴情報とをブロック毎に比較し(ステップS204)、これらの値の差が所定範囲内に収まっているかにより改ざん判定を行う(ステップS205)。
さらに、文書構成判定部205は、文書構成情報と文書画像のページ数、ページ番号を検証し、ページ構成の改ざんを判定する(ステップS206)。まず、文書構成判定部205は、文書構成情報のうち文書ID毎にページを分類する。そして、例えば以下のようにページ構成の改ざんを判定することができる。
(a)スキャンした順の文書画像について、同一の文書IDが連続せず、異なる文書IDのページを跨いで不連続に存在する場合、ページの挿入として検出する。
(b)情報がまったく読み取れないページがある場合は、読み取れないページとしてマークする。
(c)スキャンした順の文書画像について、同一の文書IDが連続せず、情報の読み取れなかったページを跨いで不連続に存在する場合、ページの挿入として検出する。
(d)同一文書IDの複数ページで文書構成情報のページIDから得られるページ番号が連続していない場合、ページ番号の不連続として検出する。
(e)同一文書IDの複数ページで文書構成情報のページIDから得られるページ番号に欠番がある場合、または、スキャンした同一文書IDを持つページ数が文書構成情報の総ページ数に満たない場合、ページの削除として検出する。
(f)ページの挿入とページの削除を検出した文書で、挿入検出箇所がページの削除箇所であった場合は、ページの入れ替えとして検出する。
(g)同一文書IDの複数ページで文書構成情報のページIDから得られるページ番号が逆順の場合は、逆順として検出する。
以上説明したページ構成の改ざん判定は、1または2以上の任意のものを行うことが可能である。また、以上説明したページ構成の改ざん判定は、あくまで一例に過ぎず、他の判定方法を採用することも可能である。
表示部206は、例えば以下のように読み取り結果を表示することができる(ステップS207)。
(a)他のページに埋め込まれた特徴量を利用して改ざん検出したページに、警告を表示する。
(b)他のページに埋め込まれた特徴量を利用して改ざん検出したページに、ページのサムネイルやテキストなどの内容が特徴量と共に他のページに埋め込まれている場合は、埋め込まれているページの内容を表示する。
(c)読み取れないページとしてマークされているページに、警告を表示する。
(d)ページ番号の不連続として検出したページに対して警告を表示し、ページ番号の連続する正しい順序に変換して表示する。
(e)ページの挿入として検出したページに対して警告を表示、または、表示から削除する。
(f)ページの削除を検出したページに対して警告を表示し、削除されたページの内容が特徴量と共に他のページに埋め込まれている場合は、削除されたページの内容を表示する。
(g)ページの入れ替えを検出したページに対して警告を表示し、入れ替え前の元々のページの内容が特徴量と共に他のページに埋め込まれている場合は、元々のページの内容を表示する。
(h)逆順と検出された場合、警告を表示しページの順序を正しい順序に変更する。
(i)複数の文書IDが検出された場合、文書ID毎にページを分類して表示する。
(j)同一の文書IDをもつページが連続してまとまって検出でき、各文書IDのスキャンページ数が文書構成情報から得られるページ数と一致し、ページの挿入・削除・不連続・入れ替えが検出されず、全ページで改ざんが検出されない場合、完全な文書と判定し表示する。
以上説明した読み取り結果の表示は、1または2以上の任意のものを行うことが可能である。また、以上説明した読み取り結果の表示は、あくまで一例に過ぎず、他の表示を行うようにしてもよい。また、表示方法も任意である。
(4)改ざんが行われた文書の例
次に、改ざんが行われた文書の例を説明する。図11は、印刷文書に対する改ざんが行われた文書の説明図である。図12は、改ざん箇所のブロックを示す説明図である。図13は、改ざん箇所のブロックの画像特徴を抽出した結果の説明図である。図11に示すように、印刷文書に対して改ざんが行われたとする。図12は、その改ざん箇所のブロックであり、図5に対応するものである。また、図13は、図12のブロックの周波数スペクトルと選択された領域の説明図であり、図7に対応するものである。
情報読み取り装置200において、埋め込み情報抽出部202で復号したパターンブロックのブロック番号Nに対する画像特徴A〜Dの各値を、P(N,A)、P(N,B)、P(N,C)、P(N,D)とし、画像特徴情報抽出部203で抽出したブロック番号Nに対する画像特徴A〜Dの各値をQ(N,A)、Q(N,B)、Q(N,C)、Q(N,D)とする。また、同じブロック番号をもつブロック画像間の特徴量の差分D(N)を例えば、D(N)=ABS(P(N,A),Q(N,A))+ABS(P(N,B),Q(N,B))+ABS(P(N,C),Q(N,C))+ABS(P(N,D),Q(N,D))と定義する。ここで、ABS(X,Y)はXとYの差の絶対値である。
本実施形態では、図7より、P(N,A)=4、P(N,B)=2、P(N,C)=6、P(N,D)=3である。また、図13より、Q(N,A)=1、Q(N,B)=7、Q(N,C)=3、Q(N,D)=2である。従って、D(N)は、|4−1|+|2−7|+|6−3|+|3−2|=12となる。ここで、改ざん検出のための閾値Tを予め定めておき、D(N)がTより大きければ、判定部204は、ブロック番号Nのブロックに対して改ざんが行われたと判定する。
以上、情報埋め込み装置100および情報読み取り装置200について説明した。かかる情報埋め込み装置100または情報読み取り装置200は、コンピュータに上記機能を実現するためのコンピュータプログラムを組み込むことで、コンピュータを情報埋め込み装置100や情報読み取り装置200として機能させることが可能である。かかるコンピュータプログラムは、所定の記録媒体(例えば、CD−ROM)に記録された形態で、あるいは、電子ネットワークを介したダウンロードの形態等で市場を流通させることが可能である。
(本実施形態の効果)
以上のように、本実施形態によれば、文書画像の画像的特徴を文書中に印刷するので、その文書をスキャナ等で読み取って処理するだけで、改ざんの有無を判定することができる。すなわち、OCR等によりその文書の内容がどのようなものであるかを認識するといった処理は一切必要なく、文書画像の処理のみで改ざんの有無を検出することができ、大規模なシステムを必要としない効果がある。また、複数のブロックに分割するようにすれば、改ざんが行われた場合の位置の特定も可能であり、かつ、分割数を選択することによって位置特定の精度も自由に選択することができるという効果がある。
さらに、ページを入れ替え・削除・挿入などの改ざんを行った文書の改ざんを検出できる。具体的には、例えば、複数の文書のページが乱雑に混ざってしまった場合でも、一気にスキャンすることで文書単位にページを整列し、表示できる。また、ページが削除された場合に、削除されたページの内容を検出できる。また、ページが破れや汚損などで内容を確認できないとき、他のページの埋め込み情報から内容を確認できる。また、文書の全ページに改ざんがなく、ページ操作もないことを確認できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明にかかる情報埋め込み装置、情報読み取り装置、情報埋め込み方法、情報読み取り方法、およびコンピュータプログラムの好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態においては、第1の識別子として、文書全体を通した情報である文書IDを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。第1の識別子は、必ずしも文書全体を通した情報である必要はなく、少なくとも複数のページで同一の情報であればよい。
本発明は、不可読な形式で情報の埋め込まれた複数の媒体から、情報を検出し読み取る技術に利用可能であり、特に、複数ページからなる文書を対象とした情報埋め込み装置、情報読み取り装置、情報埋め込み方法、情報読み取り方法、およびコンピュータプログラムに利用可能である。
本発明の一実施形態の構成を示す説明図である。 情報埋め込み装置の動作を示すフローチャートである。 文書画像の一例を示す説明図である。 文書画像を分割した状態の説明図である。 分割されたブロック画像の一つを表す説明図である。 図5のブロックに対して二次元フーリエ変換を行った結果を示す説明図である。 特定の周波数領域の選択の一例を示す説明図である。 ブロックの画像的特徴から視覚的なパターンを生成する処理の説明図である。 印刷された文書の説明図である。 情報読み取り装置の動作を示すフローチャートである。 印刷文書に対する改ざんが行われた文書の説明図である。 改ざん箇所のブロックを示す説明図である。 改ざん箇所のブロックの画像特徴を抽出した結果の説明図である。
符号の説明
1 印刷文書
100 情報埋め込み装置
101 文書構成制御部
102 文書画像格納部
103 画像特徴情報抽出部
104 情報埋め込み部
105 文書画像出力部
200 情報読み取り装置
201 文書画像読み取り部
202 埋め込み情報抽出部
203 画像特徴情報抽出部
204 判定部
205 文書構成判定部
206 表示部

Claims (29)

  1. 複数ページからなる文書に情報を埋め込む情報埋め込み装置であって、
    複数のページで同一の第1の識別子およびページ毎に異なる第2の識別子を文書構成情報として生成する文書構成制御部と、
    前記第1の識別子および前記第2の識別子を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み部と、
    を備えたことを特徴とする、情報埋め込み装置。
  2. 複数ページからなる文書に情報を埋め込む情報埋め込み装置であって、
    複数のページで同一の第1の識別子およびページ毎に異なる第2の識別子を文書構成情報として生成する文書構成制御部と、
    ページ毎の画像特徴情報を生成する画像特徴情報生成部と、
    前記第1の識別子、前記第2の識別子、および前記画像特徴情報を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み部と、
    を備えたことを特徴とする、情報埋め込み装置。
  3. 前記情報埋め込み部は、
    前記画像特徴情報を生成したページと異なるページに、画像特徴情報生成元ページの第2の識別子と画像特徴情報とを埋め込むことを特徴とする、請求項2に記載の情報埋め込み装置。
  4. 前記情報埋め込み部は、
    第1のページの記載内容に関連する情報と第1のページの第2の識別子とを、第2のページに埋め込むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の情報埋め込み装置。
  5. 前記ページの記載内容に関連する情報は、第1のページの一部または全てのサムネイル画像であることを特徴とする、請求項4に記載の情報埋め込み装置。
  6. 前記ページの記載内容に関連する情報は、第1のページに記載されているテキスト情報の一部または全てであることを特徴とする、請求項4に記載の情報埋め込み装置。
  7. 前記ページの記載内容に関連する情報は、第1のページを画像化する前のテキスト情報の一部または全てであることを特徴とする、請求項4に記載の情報埋め込み装置。
  8. 前記第1の識別子は、ページ総数を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の情報埋め込み装置。
  9. 前記第2の識別子は、ページ番号を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の情報埋め込み装置。
  10. 前記第2の識別子は、ページの順序を判定できる情報を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の情報埋め込み装置。
  11. 前記第2の識別子は、ページの前後関係を判定できる情報を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の情報埋め込み装置。
  12. 複数ページからなる文書に埋め込まれた情報を読み取る情報読み取り装置であって、
    前記文書の各ページには、複数のページで同一の第1の識別子とページ毎に異なる第2の識別子とを含む文書構成情報が埋め込まれており、
    前記文書を読み取る文書読み取り部と、
    前記読み取った文書から前記第1の識別子および前記第2の識別子を抽出する埋め込み情報抽出部と、
    前記第1の識別子を用いて文書の同一性を判定し、前記第2の識別子を用いてページの構成を判定する文書構成判定部と、
    前記文書構成判定部の判定結果を出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする、情報読み取り装置。
  13. 前記出力部は、前記文書構成判定部の判定結果を表示することを特徴とする、請求項12に記載の情報読み取り装置。
  14. 複数ページからなる文書に埋め込まれた情報を読み取る情報読み取り装置であって、
    前記文書の各ページには、複数のページで同一の第1の識別子とページ毎に異なる第2の識別子とを含む文書構成情報と、ページ毎の画像特徴情報とが埋め込まれており、
    前記文書を読み取る文書読み取り部と、
    前記読み取った文書から前記第1の識別子および前記第2の識別子を抽出する埋め込み情報抽出部と、
    前記読み取った文書から前記画像特徴情報を抽出する画像特徴情報抽出部と、
    前記第1の識別子を用いて文書の同一性を判定し、前記第2の識別子を用いてページの構成を判定する文書構成判定部と、
    前記画像特徴情報を用いてページ内の改ざんを判定する改ざん判定部と、
    前記第1、第2の判定部の判定結果を出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする、情報読み取り装置。
  15. 前記文書構成判定部は、前記文書読み取り部で読み取った文書のページ順と、前記第2の識別子で得られる順序とを比較することを特徴とする、請求項12〜14のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  16. 前記出力部は、第1の識別子により文書を分類し、第2の識別子によりページを分類し、文書単位にページを分類して出力することを特徴とする、請求項12〜15のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  17. 前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子を用いて、ページの挿入・削除・差し替え・順序変更のすべてまたは一部を検出することを特徴とする、請求項12〜16のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  18. 前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子を用いて、ページの挿入・削除・差し替え・順序変更のすべてまたは一部を検出し、
    前記出力部は、前記ページの挿入・削除・差し替え・順序変更のすべてまたは一部が検出された場合に、警告出力することを特徴とする、請求項12〜17のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  19. 前記改ざん判定部は、第1のページに埋め込まれた前記画像特徴情報を用いて、第2のページの改ざん検出を行うことを特徴とする、請求項12〜18のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  20. 前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子によりページの欠落を判定し、
    前記出力部は、前記欠落したページの内容を他のページに埋め込まれた情報から読み取り出力することを特徴とする、請求項12〜19のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  21. 前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子を用いて第1のページの画像特徴情報の復号に失敗したかどうかを判定し、
    前記改ざん判定部は、画像特徴情報の復号に失敗した場合には、第2のページに埋め込まれた第1のページの画像特徴情報を復号し、改ざん検出を行うことを特徴とする、請求項12〜20のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  22. 前記文書構成判定部は、第1の識別子および第2の識別子を用いて第1のページの画像特徴情報の復号に失敗したかどうかを判定し、
    前記出力部は、画像特徴情報の復号に失敗した場合は、第1のページの内容を第2のページに埋め込まれた情報から読み取り出力することを特徴とする、請求項12〜21のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  23. 前記出力部は、第1の識別子と第2の識別子を用いて、ページの挿入時は挿入ページを削除し、順序変更時は元の順序に戻して出力することを特徴とする、請求項12〜22のいずれかに記載の情報読み取り装置。
  24. 複数ページからなる文書に情報を埋め込む情報埋め込み方法であって、
    複数のページで同一の第1の識別子およびページ毎に異なる第2の識別子を文書構成情報として生成する文書構成制御工程と、
    前記第1の識別子および前記第2の識別子を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み工程と、
    を含むことを特徴とする、情報埋め込み方法。
  25. 複数ページからなる文書に情報を埋め込む情報埋め込み方法であって、
    複数のページで同一の第1の識別子およびページ毎に異なる第2の識別子を文書構成情報として生成する文書構成制御工程と、
    ページ毎の画像特徴情報を生成する画像特徴情報抽出工程と、
    前記第1の識別子、前記第2の識別子、および前記画像特徴情報を各ページに電子透かしとして埋め込む情報埋め込み工程と、
    を含むことを特徴とする、情報埋め込み方法。
  26. 複数ページからなる文書に埋め込まれた情報を読み取る情報読み取り方法であって、
    前記文書の各ページには、複数のページで同一の第1の識別子とページ毎に異なる第2の識別子とを含む文書構成情報が埋め込まれており、
    前記文書を読み取る文書読み取り工程と、
    前記読み取った文書から前記第1の識別子および前記第2の識別子を抽出する埋め込み情報抽出工程と、
    前記第1の識別子を用いて文書の同一性を判定し、前記第2の識別子を用いてページの構成を判定する文書構成判定工程と、
    前記文書構成判定部の判定結果を出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする、情報読み取り方法。
  27. 複数ページからなる文書に埋め込まれた情報を読み取る情報読み取り方法であって、
    前記文書の各ページには、複数のページで同一の第1の識別子とページ毎に異なる第2の識別子とを含む文書構成情報と、ページ毎の画像特徴情報とが埋め込まれており、
    前記文書を読み取る文書読み取り工程と、
    前記読み取った文書から前記第1の識別子および前記第2の識別子を抽出する埋め込み情報抽出工程と、
    前記読み取った文書から前記画像特徴情報を抽出する画像特徴情報抽出工程と、
    前記第1の識別子を用いて文書の同一性を判定し、前記第2の識別子を用いてページの構成を判定する文書構成判定工程と、
    前記画像特徴情報を用いてページ内の改ざんを判定する改ざん判定工程と、
    前記第1、第2の判定部の判定結果を出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする、情報読み取り方法。
  28. コンピュータを、請求項1〜11のいずれかに記載の情報埋め込み装置として機能させるための、コンピュータプログラム。
  29. コンピュータを、請求項12〜23のいずれかに記載の情報読み取り装置として機能させるための、コンピュータプログラム。
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