JP2008079627A - ゴルフクラブ - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェイトによる重心位置等の調節の自由度を向上できるようにする。
【解決手段】前面にフェース3を有するヘッド1の一側にシャフト2を接続すると共に、前記ヘッド1にウェイト11を設ける。ヘッド1の表面後側にウェイト11を設けると共に、該ウェイト11とヘッド1間にボルト16を介在する。ウェイト11はヘッド1の後面9に添うように設けられる後面9と、該後部12に接続されヘッド1のソール4に添うように設けられると底部13を有する。ウェイト11の後部12によってヘッド1の重心位置Gを前後方向に調節するのみならず、ウェイト11の底部13によってヘッド1の重心位置Gを上下方向に調節することもできる。
【選択図】図1
【解決手段】前面にフェース3を有するヘッド1の一側にシャフト2を接続すると共に、前記ヘッド1にウェイト11を設ける。ヘッド1の表面後側にウェイト11を設けると共に、該ウェイト11とヘッド1間にボルト16を介在する。ウェイト11はヘッド1の後面9に添うように設けられる後面9と、該後部12に接続されヘッド1のソール4に添うように設けられると底部13を有する。ウェイト11の後部12によってヘッド1の重心位置Gを前後方向に調節するのみならず、ウェイト11の底部13によってヘッド1の重心位置Gを上下方向に調節することもできる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヘッドにウェイトを設けたゴルフクラブに関するものである。
従来、金属殻を一体に接続して形成したメタルウッド等と称するウッド型ゴルフクラブにおいては、ヘッドの重心やモーメントを調節するために、ヘッドに、ウェイト、錘等とも称する金属製小片からなるウェイトがヘッドの内面に設けられている(例えば特許文献1)。
このような従来のウェイトはヘッドの表面ではなく内面に設けたものであったので、例えばゴルファー一人一人に合うようにウェイトの位置調節を行うことはできなかった。
このような問題を解決するものとして、近年においては略ボルト形状をなした軸状のウェイトの頭部をヘッドの後面の表面にあらわして設けると共に、ウェイトの螺子部を前方に向けてヘッドに螺子結合によってヘッドに位置調節すると共に、該螺子結合によって固定するものが知られている。
特開2000−24144号公報
従来技術のウェイトは略ボルト形状をなした軸状であったので、ウェイトを前後方向に移動することで、ヘッドの重心位置を前後方向に調節することはできる。例えば、ヘッドの左右にウェイトを配置しておき、そしてこれらのウェイトを調節することで、ショットしたゴルフボールの弾道をドロー(Draw)、ニュートラル(Neutral)、フェード(Fade)などのように調節することができる。
ところで、ゴルフクラブでショットしたゴルフボールの弾道における打ち出し角はフェースのロフト角やシャフトのライ角によって定まる他に、ヘッドにおけるウェイトを含めたヘッド全体の重量バランスによっても定まる。
しかしながら、従来のウェイトは略ボルト状であり、その交換や前後方向に移動したとしてもヘッドにおけるウェイトの変更や移動に伴うヘッド全体の重量バランスの調節(チューニング)には限界があり、例えばゴルフボールの弾道における打ち出し角等を微妙に調節できなかった。
解決しようとする問題点は、ウェイトをヘッドの表面に設けたゴルフクラブにおいて、ウェイトによる重心位置等の調節の自由度を向上できるようにする点である。
請求項1の発明は、前面にフェースを有するヘッドの一側にシャフトを接続すると共に、前記ヘッドにウェイトを設けたゴルフクラブにおいて、前記ヘッドの表面後側に前記ウェイトを設けると共に、該ウェイトと前記ヘッド間に固定手段を介在し、かつ前記ウェイトは前記ヘッドの後面に添うように設けられる後部と、該後部に接続され前記ヘッドのソールに添うように設けられる底部とを有することを特徴とするゴルフクラブである。
請求項2の発明は、前記ヘッドの前記後面に前記ウェイトが嵌合可能で下方及び後方が開口した凹部が形成されることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブである。
請求項1の発明によれば、ウェイトの後部によってヘッドの重心位置を前後方向に調節でき、さらにウェイトの底部によってヘッドの重心位置を上下方向に調節することもできる。
請求項2の発明によれば、ウェイトの後部、底部を可及的にヘッドの後方、下方に配置することができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図は実施例1を示しており、メタルウッド等と称せられるチタン、チタン合金、鋼等によって形成されるウッド型ゴルフクラブは、ヘッド1と該ヘッド1に接続されるシャフト2を備えており、ヘッド1は前面に打球面となるフェース3、底面にソール4、上面にクラウン5、一側にヒール6Aを形成する一側側面6を形成すると共に、その上部にホーゼル等と称するシャフト取り付け部7が一側斜め上方に向けて突設している。さらに、他側にトウ8Aを形成する他側側面8を形成しており、また後部に後面9を形成しており、これらフェース3、ソール4、クラウン5、一側側面6、他側側面8及び後面9は、金属製殻によって全体は中空に形成されており、この中空部10は中空のままか或いは発泡材(図示せず)が充填されている。
ヘッド1に取り付けられるウエイト、錘や或いはカートリッジ等と称せられるウェイト11は、ヘッド1と同じ金属材料或いはヘッド1よりは比重の大きい金属材料によって形成されたものであって、実施例の場合では後面9の左右にそれぞれウェイト11が取り付けられる場合を示している。これらウェイト11は、後面9に後面部12Aがほぼ同一面状に添うように設けられる後部12と、該後部12の下端に接続され前方へ延設されると共に、ソール4に下面部13Aがほぼ同一面状に添うように設けられる底部13とからなり、その側面形状は斜め後方上向きの縦向き部の下端に横向き部が設けられた略L字形状である。
前記後部12はほぼ直方体形状であって、後面部12A、前面部12B、及び左右側面部12C,12Dは、後向きとなって斜め上方に突設しており、後面部12Aは後面9と連続面を形成するように該後面9とほぼ同じような曲率の曲面を形成している。また、後部12の上面部12Eはほぼ水平面によって形成されており、その周囲には面取り部12Fが形成されている。
前記底部13は平板状であって、前後方向に向けて下面部13A及び上面部13Bは互いに平行な凹凸のない平らな面によって形成されており、下面部13Aはソール4と同じ曲率の曲面に形成されている。また、底部13の前面部13Cは平面が円弧状となって前方へ突設している。さらに、底部13の前面部13C及び左右側面部13D,13Eには下方が凹状となるように段部13Fが形成されている。すなわち、底部13の上面部13B側は下面部13A側よりもやや外側に張り出している。
さらに、ウェイト11をヘッド1に取り付ける固定手段は、雄螺子軸14の基端に頭部15を設けたボルト16によって形成される。頭部15は雄螺子軸14の直径よりも大きく形成されているものであって、その頂面には角型孔17が形成されている。実施例では角型孔17の平面は正6角形状であって、該正6角形状の角型孔17に6角レンチ(図示せず)を挿入してボルト16を回すことができる。そして、後部12と底部13との接続箇所或いはその近傍、すなわちウェイト11における屈曲部又はその近傍に前後を貫通し後側幅Aが前側幅Bよりも径大な貫通部18が形成されており、該貫通部18に雄螺子軸14を挿通すると共に頭部15を後側幅Aの箇所に係止し、雄螺子軸14の先端を後面9に設けた雌螺子部19に螺着することで、ウェイト11をヘッド1に固定することができる。
一方、ヘッド1に形成されるウェイト11の取り付け箇所は、ヘッド1の後側の左右にそれぞれ溝状に凹設されたものであり、この凹部20は上方へ向けて凹状となっている。そして、ソール4における凹部20の縁とウェイト11の後面部12Aの縁、凹部20の縁と下面部13Aの縁とが一致或いはほぼ一致するように形成されている。これは凹部20の深さCは該凹部20に対応するウェイト11の箇所の厚みDと同じか、ほぼ同じに形成されており、凹部20の前後長さや左右幅もウェイト11の前後長さや左右幅と同様に形成されている。すなわち、凹部20における上面部20Aとこの上面部20Aの前側に配置される前面部20Bと上面部20Aの後側に配置される後面部20Cと、上面部20Aの左右両側に配置される左右側面部20D,20Eは、ウェイト11が嵌合するようにほぼウェイト11と同じ形状か、或いはウェイト11が緩やかに嵌合するように該ウェイト11と相似形でウェイト11よりもやや大きく形成されている。そして、貫通部18に対向する上面部20Aの箇所、すなわち上面部20Aの中間部近傍に雄螺子軸14が螺着する固定受け部としての雌螺子孔19が形成されている。
次に前記構成についてその作用を説明する。ウェイト11は予め重量の異なる幾種類かのものが準備されており、それらウェイト11を交換して試し打ちすることで、試し打ちで最適な弾道を得ることができるウェイト11を選択し、そしてそのゴルフクラブを使用してプレーを行うものである。
ウェイト11をヘッド1に取り付けるには、上面部12E及び上面部13Bを上面部20Aに対向するようにしてウェイト11を凹部20に嵌合する。次に6角レンチ(図示せず)を角型孔17に係止すると共に、ボルト16を貫通部18に挿入し、そしてボルト16を回すことによって雄螺子軸14を雌螺子孔19に螺着するものである。
この際、ウェイト11が取り付けられたヘッド1においては、ウェイト11の後部12によってヘッド1の重心位置Gを後方に配置するように調節できる。一方ウェイト11の底部13によってヘッド1の重心位置を下方に配置するように調節できる。
このようにして、後部12と底部13を幾種類に組み合わせたウェイト11をヘッド1に取り付けて試し打ちすることで、最適なゴルフクラブに調節するものである。例えば、図4に示すように図1のウェイト11に比較して底部13´の厚みD´が小さいウェイト11´をヘッド1に取り付けたような場合には、図1のものに比較してウェイト11の後部側重量はほぼ同じなので重心位置が前後方向に移動することはないものの、底部13の重量が低減しているので重心位置はやや上方に配置されることとなる。
以上のように、前記実施例では前面にフェース3を有するヘッド1の一側にシャフト2を接続すると共に、前記ヘッド1にウェイト11を設けたゴルフクラブにおいて、ヘッド1の表面後側にウェイト11を設けると共に、該ウェイト11とヘッド1間にボルト16を介在し、かつ前記ウェイト11はヘッド1の後面9に添うように設けられる後面9と、該後部12に接続されヘッド1のソール4に添うように設けられると底部13を有することにより、ウェイト11の後部12によってヘッド1の重心位置Gを前後方向に調節するのみならず、ウェイト11の底部13によってヘッド1の重心位置Gを上下方向に調節することもできる。
さらに、前記ヘッド1の後面表面にウェイト11が嵌合可能で後方及び下方が開口したが形成されることにより、ウェイト11の後部12を凹部20の後向きの縁に配置すると共に、ウェイト11の底部13を凹部20の下向きの縁に配置することにより、ウェイト11の後部12、底部13を可及的にヘッド1の後方、下方に配置することができる。
しかも、ボルト16が貫通するウェイト11に設けた貫通部18は、後部12と底部13との中間に配置されているので、偏った箇所にボルト16が配置されるようなことはなく、確実にウェイト11をヘッド1に固定することができる。
さらに、ウェイト11は後部12と底部13とを一体に設けると共に、1箇所に配置されるボルト16によってヘッド1に固定されるものであるから、後部12と底部13を別々にしたものに比較してウェイト11の各種サイズのウェイト11の扱いが簡単であり、またボルト16が1本で済むので取り付けも容易となる。
以上のように本発明に係るゴルフクラブは、ウッド型のみならずアイアン型など各種の用途に適用できる。また、固定手段はボルト以外にゴルフクラブをスイングして打撃したときウェイトが離脱しない取り付け強度を有する手段であれば嵌着や圧着などでもよい。
1 ヘッド
2 シャフト
3 フェース
11 11´ ウェイト
12 後部
16 ボルト(固定手段)
20 凹部
2 シャフト
3 フェース
11 11´ ウェイト
12 後部
16 ボルト(固定手段)
20 凹部
Claims (2)
- 前面にフェースを有するヘッドの一側にシャフトを接続すると共に、前記ヘッドにウェイトを設けたゴルフクラブにおいて、前記ヘッドの表面後側に前記ウェイトを設けると共に、該ウェイトと前記ヘッド間に固定手段を介在し、かつ前記ウェイトは前記ヘッドの後面に添うように設けられる後部と、該後部に接続され前記ヘッドのソールに添うように設けられる底部とを有することを特徴とするゴルフクラブ。
- 前記ヘッドの前記後面に前記ウェイトが嵌合可能で下方及び後方が開口した凹部が形成されることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006259595A JP2008079627A (ja) | 2006-09-25 | 2006-09-25 | ゴルフクラブ |
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JP2006259595A JP2008079627A (ja) | 2006-09-25 | 2006-09-25 | ゴルフクラブ |
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---|---|
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- 2006-09-25 JP JP2006259595A patent/JP2008079627A/ja active Pending
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