JP2008077427A - 生産計画の修正の可否を判別する装置と方法、および代替物流ルートを提示する装置と方法 - Google Patents

生産計画の修正の可否を判別する装置と方法、および代替物流ルートを提示する装置と方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、欠品が予想される部品の調達計画の迅速な立案を支援する技術を提供する。
【解決手段】 本発明の生産計画データベース6に記憶されている生産計画に対し、急遽に部品を発注しても通常の物流ルートによると部品の納入が間に合わない単位期間の生産数量を増大する修正が希望されたときに、代替物流ルート検索手段16が物流情報データベース12を検索して欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートを検索し、希望された生産計画の修正を可能とする代替物流ルートを出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する生産計画が与えられており、急遽に部品を発注しても通常の物流ルートによると部品の納入が間に合わない単位期間内の生産数量を増大する修正が希望されたときに、希望された修正が実行可能か否かを検証し、可能な場合には、修正を可能とする物流ルートの変更案を提示する技術に関する。
例えば、1日のうちに生産する製品種類毎の生産台数に決められおり、そうした日次の生産計画が向こう1ヶ月にわたって決まっていることがある。このとき、例えば、2週間後の日次の生産計画を修正して当初の計画台数以上に増産したいのに、部品の調達に時間を要し、急遽に部品を発注しても、通常の部品納入ルートによると納入までに2週間以上を要するといったことがある。このような場合、急遽に部品を発注しても、通常であれば増産に必要な部品を調達できないことなり、増産希望は実行不可能であるということになる。しかしながら、物流ルートを変更することによって、増産に必要な部品が調達できる場合がある。
本発明は、物流ルートの変更によって、希望する修正が実行可能か否かを検証し、可能な場合には、希望する修正を可能とする物流ルートの変更案を提示する技術に関する。
なお上記の例では単位期間が1日であるが、生産計画の単位期間は様々であり、1日に限られない。
自動車等の製品は生産計画に従って生産される。生産計画は単位期間(例えば1日)毎の生産計画がより長期の期間(例えば1月)にわたっている。
月次の生産計画を進めている途中で、日次の生産計画を修正する必要が生じることがある。例えば、生産計画立案時の予測に反して、特定種類の製品を大量受注した場合、その特定種類の製品を優先的に生産するように生産計画を修正しなければいけない。逆に、販売実績の芳しくない製品の生産量を減らすように生産計画を修正しなければいけないこともある。
製品の生産台数を増大させる修正の場合、工場内にある部品の在庫と、今後に納入が予定されている部品では対応できず、部品の欠品が発生することがある。部品の欠品が生じると、製品の生産を行うことができない。
生産計画の修正作業を担当する者は、希望する生産計画の修正(増産する修正)に伴って部品の欠品が発生するか否かを判定し、その修正が可能か否かを知る必要がある。
部品の欠品対策の1つは、各部品に予備在庫を用意しておく方法である。例えば、海外から輸入する部品などのように、納入までに1ヶ月等の長い時間を要する部品の場合、長期的な生産計画が提示された時点で部品を発注しなければならない。従来の技術では、部品の発注の際に、計画上の必要数から実際の必要数が振れることを想定し、振れの範囲を想定して発注数を増大させる手法がとられていた。振れの範囲は、過去の経験に基づいて決定され、例えば、日当り生産量のプラスマイナス5%と設定されることもあるし、日当り生産量のプラスマイナス5個と設定されることもある。
しかしながら、この方法によると、過剰に在庫を抱える必要が生じる。例えば、海外からの船便で月に1回届けられる部品に対して、絶対値定義によって振れ範囲を日当り生産量のプラス5個に設定している場合、1ヶ月あたりの余剰在庫が100個を超えてしまうことがありえる。自動車等の構成部品数が多い製品の場合、すべての部品について予備在庫を用意すると、予備在庫の調達と保管と管理に余分のコストがかかってしまう。
部品をオンデマンドで調達する方法も知られている。この方法によると、予備在庫を抱える必要がない。必要な数量の部品が必要なタイミングで納入されるようにすれば、在庫を確保しておくためのコストを低減することができる。
しかしながら、この方法は、部品発注から部品納入までの期間が短いことが前提となり、その期間が長い部品については、オンデマンドで部品を調達することが難しい。
そこで、特許文献1に開示されている技術が提案されている。特許文献1の技術によると、在庫部品と納入予定部品で製品を製造可能な期間を算出して表示する。また、部品の在庫数を計算して表示する。部品の在庫数が余剰となる場合には部品の納入予定日を遅らせ、部品の欠品が生じて製品の製造が不能となる場合には部品の納入予定日を早める。部品の納入予定日を調整することによって、部品の欠品の発生を防止しながら部品在庫数が過大となることを防止する。
特開2001−356812号公報
特許文献1の技術によると、部品の納入予定日を調整することによって、部品の過不足の発生を防止できる。
しかしながら、部品発注から部品納入までに長時間を要する部品については、納入予定日を早める必要があることが判明した時点で対策しても、必要な納入予定日に間に合わないことが生じる。
特許文献1の技術は、納入予定日を早める必要があることが判明した時点で対策すれば希望する納入予定日に間に合う部品調達環境では有用であるが、納入予定日を早める必要があることが判明した時点で対策しても希望する納入予定日に間に合わない部品調達環境には対応することができない。
本発明は、単位期間(例えば1日あるいは1週間)内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間(例えば1月あるいは3月)に亘って指示する生産計画が与えられており、急遽に部品を発注しても通常の物流ルートによると部品の納入が間に合わない単位期間の生産数量を増大する修正が希望されたときに、その修正が実行可能か否かを検証し、可能であれば、その修正を可能とする物流ルートの変更案を提示する。本発明は、欠品が予想される部品の調達計画の迅速な立案を支援する技術を提供する。
本発明は、急遽に部品を発注しても通常の物流ルートによると部品の納入が間に合わない単位期間の生産数量を増大する修正が希望されたときに、その修正が実行可能か否かを検証する装置と方法に具現化することができる。
この装置は、下記のデータベースや検索手段を備えている。
生産計画データベース:単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する修正前の生産計画を記憶している。
在庫データベース:製品を構成する各部品の自工程における在庫数量を記憶している。
物流情報データベース:発注済みの部品と急遽に発注する部品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートを記憶している。
部品在庫予想数データベース:生産計画を希望のように修正したときに必要な各部品の数量と、在庫データベースに記憶されている各部品の在庫数量と、物流情報データベースに記憶されている採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、生産計画を希望のように修正したときの将来の部品在庫予想数を計算して記憶している。
欠品予想部品データベース:部品在庫予想数データベースから、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間と不足数を特定して記憶しておく。
代替物流ルート検索手段:物流情報データベースを検索し、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートが検索されるか否かによって異なる結果を出力する。
本発明は、生産計画の修正が可能か否かを検証する方法に具現化することもできる。
この方法は、単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する修正前の生産計画をコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、製品を構成する各部品の自工程における在庫数量をコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、発注済みの部品と急遽に発注する部品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートをコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、生産計画を希望のように修正したときに必要な各部品の数量と、コンピュータに利用可能に記憶されている各部品の在庫数量と、コンピュータに利用可能に記憶されている採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、生産計画を希望のように修正したときの将来の部品在庫予想数をコンピュータで計算してコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、コンピュータに利用可能に記憶されている部品在庫予想数から、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間と不足数をコンピュータで特定してコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、コンピュータに利用可能に記憶されている物流情報を検索し、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートが検索されるか否かによって異なる結果を出力する工程を備えている。
上記において、部品の存在位置とは物流ルート上の存在位置をいう。部品工場、第1中継基地、出荷港、入荷港、第2中継基地を経由して納入される場合には、部品が移動している現在の位置をいう。急遽に発注するとは、製品の増産希望が判明した時点で発注することをいう。部品が受注生産方式であると、急遽発注した部品は物理的には存在しない。しかしながら、観念上は部品の仕掛位置に存在し、その位置から物流ルートを経由して納入されると理解することができる。存在位置には、部品工場の仕掛位置、部品工場の生産ライン、部品工場の在庫といった位置が含まれる。
生産計画データベースには、例えば、1日に生産する製品種類毎の数量(日次計画)を1ヶ月に亘って指示する修正前の月次計画がコンピュータに利用可能に記憶されている。この生産計画に対して、特定日次の生産台数を増加させたり削減させたりする修正が希望されることがある。
在庫データベースには、製品を構成する各部品の自工程における在庫数量がコンピュータに利用可能に記憶されている。
物流情報データベースには、発注済みの部品と急遽に発注する部品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートがコンピュータに利用可能に記憶されている。
発注済みの部品であれば、その部品の現在の位置と、現時点で採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間が記憶されている。急遽に発注する部品であれば、部品工場でこれから作り始めるかの、生産ラインの途中にあるのか、あるいは在庫されているのかといった現在位置と、現時点で採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間が記憶されている。物流情報データベースには、採用可能な複数の物流ルートも記憶されており、採用すると決めている物流ルートに代わる代替ルートを選択したときに納入までに要する時間を知ることができる。
例えば、現在は第1中継基地にあり、現時点では第1中継基地、出荷港、入荷港、第2中継基地を経由して納入される物流ルートが予定されており、それによると納入までに2週間を要するところ、第1中継基地、出荷空港、入荷空港、第3中継基地を経由して納入する代替物流ルートが採用可能であり、それによると3日で納入できるといったことが物流情報データベースから判明する。
物流情報データベースには、部品が現在どこにあり、これからどういう物流ルートを経ていつに納入されるのかの情報が記憶されており、在庫データベースに、各部品の在庫数量が記憶されていることから、生産計画を希望のように修正したときの将来の部品在庫予想数を計算することができる。部品在庫予想数データベースには、こうして計算された将来の部品在庫予想数がコンピュータに利用可能に記憶されている。
将来の部品在庫予想数から、部品在庫予想数がマイナスになる部品種類と、マイナスとなる単位期間と、マイナスとなる部品数を知ることができる。
欠品予想部品データベースには、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間と不足数がコンピュータに利用可能に記憶されている。部品在庫予想数がマイナスになるときに欠品とする運用に代えて、部品在庫予想数が基準在庫数を下回るときに欠品とする運用としてもよい。
代替物流ルート検索手段は、物流情報データベースを検索し、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートが検索されるか否かによって異なる結果を出力する。
代替物流ルートが検索されれば、欠品の発生が予想される部品を欠品の発生が予想される単位期間までに調達可能であることから、代替物流ルートを用いることによって希望する修正が可能であることがわかる。代替物流ルートが検索されなければ、欠品の発生が予想される部品を欠品の発生が予想される単位期間までに調達することが不可能であることから、希望する修正が不可能であることがわかる。
本発明の装置または方法を用いると、希望する生産計画の修正が実行可能な修正であるのか、実行不可能な修正であるのかを知ることができる。
本発明は、生産計画の修正希望を可能とする部品の物流ルートの提示装置に具現化することもできる。
この装置は、修正の可否を判定する装置と同様に、生産計画データベースと、在庫データベースと、物流情報データベースと、部品在庫予想数データベースと、欠品予想部品データベースと、代替物流ルート検索手段を備えている。
この装置で用いる代替物流ルート検索手段は、物流情報データベースから、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートを検索し、検索された代替物流ルートを出力する。
本発明は、生産計画の修正希望を可能とする部品の物流ルートの提示方法に具現化することもできる。
この方法は、修正の可否を判定する方法と同様に、生産計画をコンピュータに利用可能に記憶する工程と、在庫量をコンピュータに利用可能に記憶する工程と、物流情報をコンピュータに利用可能に記憶する工程と、部品在庫予想数をコンピュータに利用可能に記憶する工程と、欠品予想部品をコンピュータに利用可能に記憶する工程と、代替物流ルート検索工程を備えている。
この方法で用いる代替物流ルート検索工程は、コンピュータに利用可能に記憶されている物流情報から、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートを検索し、検索された代替物流ルートを出力する。
例えば、共通部品aを1製品について1個使用する製品Aと製品BのそれぞれをN日に10台ずつ生産する生産計画が与えられており、N−1日の終了時の部品aの在庫数量が5個であり、N日に15個の納入が予定されているときに、製品AをN日に5台増産する修正が希望されたとする。この場合、希望する修正を受け入れた場合にN日に必要とされる部品aの数量は25個である。前日(N−1日)の終了時の在庫数量(5個)に当日(N日)の納入予定数量(15個)を加算した値から、当日の必要数量(25個)を減算することによって、当日(N日)の終了時の部品在庫予想数(−5個)を計算することができる。この場合、部品在庫予想数がマイナスであることから、欠品の発生が予想される。
代替物流ルート検索手段は、物流情報データベースを検索し、N日に部品aの欠品を発生させない代替物流ルートを検索する。物流情報データベースには、例えば次のような物流ルートが記憶されている。
(1)部品工場からルートAで海上輸送する。この場合は、出荷から納入までにA日かかかる。
(2)部品工場からルートBで海上輸送する。この場合は、出荷から納入までにB日かかかる。
(3)部品工場からルートCで空輸する。この場合は、出荷から納入までにC日かかかる。
例えば、現時点ではルートAで海上輸送することを予定しているために、N日に15個の納入が予定されており、それでは5個不足するところ、N+1日以降に納入が予定されている部品aの物流ルートをルートAからルートB又はルートCに変更すると、N日に20個以上を納入することができるという場合、代替物流ルートが存在する。代替物流ルート検索手段は、代替物流ルートが存在すれば、その代替物流ルートを検索する。
本発明の装置又は方法を用いると、希望する修正を実行可能とする代替物流ルートを提示することができる。
本発明の代替物流ルートの提示装置の場合、代替物流ルート検索手段が代替物流ルートを検索したときに、その代替物流ルートによるときのコスト情報を合わせて出力することが好ましい。
代替物流ルートによるときのコスト情報を知ることができれば、生産計画の修正作業の担当者は、そのコストをかけても生産計画を修正する必要があるのか否かを判断することができる。あるいは、予め部品の調達に利用可能な予算が設定されていれば、その予算を超えない代替物流ルートだけを選択して検討することもできる。コスト効率のよい部品の調達計画を立案することができる。
代替物流ルート検索手段が欠品を発生させない代替物流ルートを検索できないときに、欠品数を減少させる次善代替ルートを検索する次善代替ルート検索手段と、検索された次善代替ルートによると実行可能な生産計画の修正案を提示する手段が付加されていることが好ましい。
例えば、飛行機等の輸送手段の運行予定や部品の存在位置によっては、欠品の発生が予想される日までに部品を手配できないことがある。代替物流ルート検索手段によって代替物流ルートが検索されなければ、欠品の発生が予想される部品を、欠品の発生予測される期間までに調達不可能であることから、希望のとおりに生産計画を修正することができないことがわかる。このとき、次善代替ルート検索手段が付加されていれば、欠品数を減少させる次善代替ルートを検索することができる。
次善代替ルートは、欠品の発生が予想される単位期間に、欠品数を減少させることができる物流ルートである。例えば、N日に10個の部品bの欠品が予想されており、物流情報データベースを検索しても、部品bの欠品を発生させない代替物流ルートが発見されないことがある。この場合、部品bをN日までの間に5個多く納入できる次善代替ルートが存在していれば、その次善代替ルートが検索される。次善代替ルートが判明すると、部品bの欠品数を5個に減少できることが判明することから、生産計画を希望どおりに修正することは実行不可能であるが、5個までの増産なら修正可能であり、その修正を行うか否かを検討することが可能となる。
あるいはそれに代えて、あるいはそれに加えて、代替物流ルート検索手段が欠品を発生させない代替物流ルートを検索できないときに、欠品の発生が予想される部品を最も早く入手可能な最速代替ルートを検索する最速代替ルート検索手段と、検索された最速代替ルートによると実行可能な生産計画の修正案を提示する手段を付加してもよい。
最速代替ルート検索手段が付加されていれば、代替物流ルート検索手段によって代替物流ルートが検索されない場合には、最速代替ルートを検索することができる。
例えば、N日に10個の部品bを追加して調達することはできないが、N+2日であれば、10個の部品bを追加して調達することができることがある。最速代替ルートが判明すると、生産計画を希望どおりに修正することは不可能であるが、2日遅らせれば増産する修正が可能であるといったことが判明し、その修正を行うか否かを検討することが可能となる。
本発明によると、欠品予想部品データベースに記憶されている情報(データベースにはデータがコンピュータに利用可能に記憶されている)から、希望するように生産計画を修正した場合に欠品が生じると予想される部品種類と不足数を知ることができる。その場合、欠品が生じると予想される部品を欠品が生じると予想される時期までに入手可能な代替物流ルートが存在していれば、代替物流ルート検索手段によってその代替物流ルートが検索される。代替物流ルートを決定するまでの工程が簡単化され、希望する生産計画の修正が実行可能であるかの判断を迅速にすることが可能となる。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1) 部品調達を考慮して生産計画の修正希望が実行可能か否かを判別する装置は、欠品の発生が予想される部品のために生産できないと予想される製品の種類と数量を計算して出力する。
(特徴2) 代替物流ルートの提示装置は、代替物流ルート検索手段が複数の代替物流ルートを検索したときに、各代替物流ルートによるときの自工程への部品の納入時点を合わせて出力する。
(特徴3) 代替物流ルートが検索されると、指定した代替物流ルートを用いた修正後の生産計画について、欠品の発生が予想される部品が発生するか否かを計算し、欠品の発生が予想される部品が発生する場合にはその部品の代替物流ルートを提示する。
(第1実施例)
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1に、部品の代替物流ルートの提示装置1の概略構成を表わす図を示す。この装置1は、製品仕様データベース4と、生産計画データベース6と、在庫データベース8と、部品在庫予想数データベース10と、物流情報データベース12と、欠品予想部品データベース14と、代替物流ルート検索手段16と、次善代替ルート検索手段17と、最速代替ルート検索手段18と、修正案提示手段21と、生産計画修正案データベース22と、代替物流ルートデータベース56と、次善代替ルートデータベース57と、最速代替ルートデータベース58と、CPU20と、部品数計算プログラム48と、物流ルート検索プログラム50と、生産計画修正プログラム52と、入力手段24と、表示手段26を備えている。
製品仕様データベース4は、各製品の生産に必要な部品の種類と数量を製品毎に記憶している。図6に、製品仕様データベース4の記憶内容を例示する。生産に必要となる部品の種類と数量は、各製品について異なっている。製品仕様データベース4の記憶内容は、新製品の導入や、既存製品の仕様変更がある毎に更新される。記憶内容の追加と削除は、入力手段24から行うことができる。製品仕様データベース4は、製品設計を担当する関連部署と共有されていてもよい。
生産計画データベース6は、各製品種類の生産数量の日次計画および月次計画を記憶している。図7(1)に、生産計画データベース6に記憶されている月次計画を例示する。例えば、生産ライン1では7月1日にエンジンAを50台生産し、生産ライン3では同日にエンジンCおよびエンジンDをそれぞれ90台と50台生産することが計画されている。通常、1つの生産ラインで複数の製品を製造することから、例えば7月1日の日次計画では、7月1日に生産する製品の生産順序や生産時間、部品の配送時間等の作業指示が生産ライン毎に記憶されている。
図1に示すように、生産計画データベース6は、内部通信回線28とサーバ30、34を介して工場内に設置されている工場内端末装置32、36に接続され、共有されている。工場内端末32および36は、例えば各生産ラインに設置されているコンピュータや部品の配送を担当する部署に設置されているコンピュータ等の生産計画に関する指示を受信する端末と、生産計画企画部や生産管理部等の生産計画の立案および修正を行う関連部署の端末である。生産計画データベース6の記憶内容は、工場内端末32、36からの指示によって、あるいは入力手段24を用いて書き換えることができる。
在庫データベース8は、製品を構成する各部品の在庫数量を記憶している。図8(1)に、在庫データベース8の記憶内容を例示する。在庫データベース8には、過去の各部品の在庫の実績と、現在の在庫の数量と、予定されている在庫の数量とが記憶されている。各部品の予定在庫の数量は、例えば、予定されている各部品の納品数と前日の各部品の在庫数の総和から、当日の製品の生産に使用を予定している数量を引くことで、日毎に算出することができる。例えば、現在の時間が7月1日であるならば、6月30日の在庫は在庫の実績であり、7月2日以降の在庫は予定在庫の数量である。生産計画データベース6に記憶されている生産計画通りに生産が行われれば、在庫数量は予定在庫の数どおりに変化していく。日毎の製品の生産に伴う部品の消費と仕入先からの部品の納入によって常に変動する在庫の状況を正確に把握するために、在庫データベース8は、内部通信回線28とサーバ30、34を介して工場内端末32、36に接続されて共有されている。例えば、在庫データベース8が各生産ラインに設置されているコンピュータに接続されていれば、工場内の在庫部品の使用状況を反映することができる。部品の配送を担当する部署に設置されているコンピュータに接続されていれば、部品の仕入先からの部品の納品状況や各生産ラインへの部品の配送状況を反映することができる。在庫データベース8は、前記の関連部署からの情報で、定期あるいは随時に更新される。在庫データベースは、各部品の納入実績と使用実績を記憶していてもよい。
物流情報データベース12は、発注済みの部品と急遽に発注する部品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートを記憶している。図9(1)および(2)に、発注済みの部品と急遽に発注する部品の存在位置情報を例示する。図9(1)は、標準的に採用することが決定している各部品の調達手段(物流ルート)を表わしている。例えば、部品1であればトラック等の陸輸を用いており、部品の納期は発注の翌々日であることがわかり、現在の在庫状況は急遽に発注する部品の需要に対して即時の対応が可能であることがわかる。このような物流情報と生産計画に基づいて発注された発注済みの部品に関する情報を、図9(2)に例示する。例えば、部品2は海外の仕入先から海外の港Aおよび国内の港Bの2つの中継地を経て工場まで運ばれる。例えば、物流情報データベース12(図9(2)に示した情報)を照会した日が6月30日であるとすると、図9(2)からは、荷No.1100がその時点では国内の港Bに保管されており、荷No.1101が工場に向かって運送途中にあるといった部品の現在位置を知ることができる。物流情報データベース12は、サーバ38と外部通信回線40を介して仕入先端末装置42,中継地端末装置44,物流センタ端末装置46等と共有されている。急遽発注する部品の存在位置は各拠点の在庫状況が変化する毎に更新され、発注済みの各部品の存在位置は部品の移動毎に更新される。各部品の発注および出荷状況は常に変化しており、各部品の存在位置状況も常に変動している。このため、物流情報データベース12は、部品の生産工場や、部品の輸送を行う部署や企業等、あるいは工場内の部品発注部署や配送センター等の部品集配部署等とで共有されている。関連部署と共有しているために、物流情報データベース12は常時に荷アップデートされており、欠品が予想されるときの各部品の在庫照会作業を容易化することができる。
図13に、各部品の納入に採用可能な複数の物流ルート情報を例示する。物流ルート情報は、物流ルートの用いる輸送手段と、発注から納入までの所要時間と、費用等の情報で定義されて物流情報データベース12に記憶されている。例えば、生産計画に希望する修正を行うと、図9(1)に示した通常物流ルートによるとすれば部品1の欠品の発生が予想されるとき、代替物流ルート検索手段16によって図13に示した仕入先Aからの複数の物流ルートA1〜A5を検索し、部品1の欠品を発生させない代替物流ルートが検索される。
採用可能な代替物流ルートには、
(1)仕入先で振替可能
(2)中継地点1で振替可能
(3)仕入先から中継地点1に輸送手配を追加
(4)中継地点1から納入先に輸送手配を追加
(5)仕入先から納入先に輸送手配を追加 等がありえる。
採用可能な複数の代替物流ルート情報は、大きく分けて振替可能な物流ルートと、輸送手配を追加する物流ルートとに区別されている。振替可能な物流ルートは、部品が既に仕入先から出荷されているか、出荷が予定されており、トラックや航空輸送機等の輸送手段に積み込みが予定されている荷の振替処理によって、納入予定日を繰り上げる。振替可能な物流ルートによると、荷の積み込み予定を調整すれば、修正前の生産計画に対応する物流ルート自体を変更することなく欠品が予想される部品を調達することができる。
輸送手配を追加する物流ルートは、仕入先に部品の在庫がない場合や、荷の振替処理では欠品の発生が予想される時期に間に合わない場合等に、欠品の発生が予測される部品を追加手配して輸送する。輸送手配を追加する物流ルートは、例えば、荷の出荷地点から入荷地点の組み合わせ毎に記憶されていてもよい。
部品在庫予想数データベース10は、生産計画を希望のように修正したときに必要な各部品の数量と、在庫データベース8に記憶されている各部品の在庫数量と、物流情報データベース12に記憶されている採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、生産計画を希望のように修正したときの将来の部品在庫数を計算して記憶している。採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、今後の部品の納入状況が把握される。現状の部品在庫と、今後に納入される部品数と、今後に消費する部品数から、今後の部品在庫予想数を時間との関係で計算することができる。
生産計画を希望のように修正したときに必要な各部品の数量は、製品仕様データベース4に記憶されている各製品毎の各部品の必要数量に、生産計画データベース6に記憶されている製品の製造台数を乗じることで算出できる。図10(1)に、修正前の生産計画に必要な各部品の必要部品数量を表わす図を示す。
図10(1)に示すように、修正前の生産計画によると、部品1の必要数量は300個である。例えば、これに加えて、部品1の安全在庫数が50に設定されているとすると、部品1の全体の必要数量は350個となる。部品1の納入予定数は、350個から部品1の前日の在庫数(120個)を引くことで算出することができる。各発注済み部品の今後の納品予定を、図11(1)に例示する。
上記の方法で算出された必要部品数量をそのまま各仕入先に対する発注量としてもよいが、例えば1週間毎の発注量を単位としてもよいし、仕入先からの出荷便を単位としたときの使用部品数量の総和を1回分の発注量としてもよい。仕入先からの定期便の回数や日程が決まっている場合は、各部品の使用部品数量を定期便の予定に合わせて調整した発注量を算出することができる。例えば、仕入先Aからは週に2回の納品を予定している場合、7月1日から7月5日に必要となる部品1は、図11(2)に示すように、2回に分けて納入される。
生産計画データベース6に記憶されている生産計画が希望のように修正されると、単位期間毎に生産される製品の種類や数量が変更されるため、必要となる部品の種類及び数量も変化する。
例えば、図7(2)に示すように、当初の生産計画に対して7月1日はエンジンAを5台増産し、7月2日はエンジンAを40台増産し、かつエンジンBを10台減産する修正を希望するときに、修正後の製品の生産に必要な各部品の数量を計算すると、各部品の必要数量は図10(2)に示すように変化する。このため、上記の修正をすると、部品在庫予想数データベース10に記憶されている在庫の予想数は、図8(2)に示すものとなる。例えば、部品4のように必要数量が減少する場合は部品の不足は発生しないが、部品1から部品2のように必要数量が増加する場合、当初の生産計画に対応するように発注されている部品が予定に従って納入されてくる部品数では、部品の欠品が生じることがある。
欠品予想部品データベース14は、部品在庫予想数データベース10から、生産計画を希望のように修正したときに欠品の発生が予想される部品の種類と単位期間と不足数を特定し、欠品が予想される部品の必要数量を算出して記憶している。
このデータベースに記憶されている欠品の発生が予測される部品種類の不足数は、各部品の在庫数量に下限値が設定されている場合であれば、修正後の製品の生産に必要な数量と予備の在庫として確保しておきたい部品の数量を加算した値であってもよい。操作者は、このデータベースを照会することで、どの部品が、いつ、どれだけの欠品が予想されるのかを知ることができる。
図8(2)に示した欠品の発生が予想される場合であれば、欠品予想部品データベース14には、部品1および部品2の情報が特定されて記憶される。例えば、部品1の7月3日の不足数は20個である。図12に、欠品予想部品データベース14に記憶されている欠品の発生が予想される部品の不足数を例示する。
代替物流ルート検索手段16は、物流情報データベース12を検索し、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に、欠品を発生させない代替物流ルートを検索し、検索された代替物流ルートを出力することができる。本実施例では、検索された代替物流ルートは表示部26に出力表示されるとともに、代替物流ルートデータベース56に記憶される。図14に、検索された部品1および部品2の代替物流ルート情報を例示する。操作者は、図14の代替物流ルートを適用する日や納入予定日、コスト等の情報からこれらの代替物流ルートを検討し、いずれの代替物流ルートを適用するかを決定することができる。
次善代替ルート検索手段17は、代替物流ルート検索手段16が代替物流ルートを検索できないときに、物流情報データベース12を検索し、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品数を減少させる次善代替ルートを検索し、検索された次善代替ルートを出力することができる。本実施例では、検索された次善代替ルートは表示部26に出力表示されるとともに、次善代替ルートデータベース57に記憶される。
修正案提示手段21は、検索された次善代替ルートによると実行可能な生産計画の修正案を計算して出力することができる。本実施例では、計算された生産計画の修正案は表示部26に出力表示されるとともに、生産計画修正案データベース22に記憶される。
最速代替ルート検索手段18は、次善代替ルート検索手段17が次善代替ルートを検索できないときに、物流情報データベース12を検索し、欠品の発生が予想される部品を最も早く入手可能な最速代替ルートを検索し、検索された最速代替ルートを出力することができる。本実施例では、検索された最速代替ルートは表示部26に出力表示されるとともに、最速代替ルートデータベース58に記憶される。
修正案提示手段21は、検索された最速代替ルートによると実行可能な生産計画の修正案を計算して出力することができる。本実施例では、計算された生産計画の修正案は表示部26に出力表示されるとともに、生産計画修正案データベース22に記憶される。
図2に、部品の代替物流ルートの提示装置1の概略動作処理を表わすフローチャートを示す。以下、7月1日から7月5日の間の生産計画を修正する場合を例にして説明する。
ステップS2では、生産計画の修正希望情報が入力されたか否かが判断される。生産計画の修正希望情報は、入力手段24から入力される。あるいは、生産計画データベース6を共有する他部署の端末装置32等から入力される。希望する修正後の日毎の生産量が入力されてもよいし、平滑化された1ヶ月の生産量が入力されてもよい。このステップにおいて、例えば、図7(1)に示した生産計画に対して、図7(2)に示したような生産台数を変更する修正が入力される。修正希望情報が入力された場合(判断がYESの場合)はステップS4に進む。修正希望情報が入力されていない場合(判断がNOの場合)は、修正希望情報の入力があるまで待機する。
ステップS4では、修正後の必要数量を各部品について単位期間毎に計算する。例えば、製品仕様データベース4に記憶されているエンジンAの仕様からエンジンAの1台に対して部品1が2個必要であることが照会され(図6を参照)、7月1日は修正前の生産計画に比べてエンジンAが5台増産されていることから(図7(1)および(2)を参照)、部品1の修正後の必要数は310個がであると算出される(図10(2)を参照)。
ステップS6では、単位期間毎に、修正前の在庫と納品予定の部品数量から、修正後の各部品の必要数量を引いて、各部品の修正後の在庫予想数を計算する。例えば、7月1日の修正後の部品1の必要数量は、図10(2)に示したように310個であり、修正前の6月30日の部品1の在庫は図8(1)に示したように120個であり、修正前の7月1日の納品予定数量は、図11(2)に示したように590個であることから、各部品の修正後の在庫予想数は120+590−310=400個であることがわかる(図8(2)を参照)。計算された各部品の在庫予想数は、部品在庫予想数データベース10に記憶される。
ステップS8では、部品在庫予想数データベース10から、欠品の発生が予想される部品の種類と不足数と欠品の発生が予測される日を特定し、欠品予想部品データベース14に記憶する。例えば、図8(2)からは、7月3日の時点で部品1の欠品が生じ、7月2日の時点で部品2の欠品が生じることがわかる。不足する部品の必要数量は、例えば、欠品の発生時の不足数に安全在庫数を加算することで計算することができる。図8(2)の場合であれば、部品1と部品2の情報が特定され、欠品予想部品データベース14に記憶される(図12参照)。
図2のステップS10では、代替物流ルート検索手段16が物流情報データベース12を検索し、欠品の発生が予想される部品について、欠品を発生させない代替物流ルートを検索する。例えば、部品1の場合、図13に示した代替物流ルートの候補の中から、7月3日までに不足する20個を充足可能な代替物流ルートが検索される。図14に、検索された代替物流ルート情報を例示する。このステップにおける代替物流ルートを検索する動作処理は、図3のフローチャートに詳述する。
ステップS12では、代替物流ルートが検索できないか否かが判断される。ステップS12において代替物流ルートが検索できない場合(判断がYESの場合)はステップS14へ進み、次善代替ルートを検索する。ステップS10において代替物流ルートが検索できた場合(判断がNOの場合)はステップS24へ進む。
ステップS14では、代替物流ルートが検索できなかったことから、物流情報データベース12を照会して、欠品の発生が予想される部品の次善代替ルートを検索する。次善代替ルートは、次善代替ルート検索手段17によって検索される。このステップにおける次善代替ルートを検索する動作処理は、図4のフローチャートに詳述する。
ステップS18では、物流情報データベース12を照会して、欠品の発生が予想される部品の最速代替ルートを検索する。最速代替ルートは、最速代替ルート検索手段18によって検索される。このステップにおける最速代替ルートを検索する動作処理は、図5のフローチャートに詳述する。
ステップS24では、検索された物流ルートを出力する。このステップでは、少なくとも欠品を発生させない代替物流ルート、欠品数を最小とする次善代替ルート、欠品を最速で解消する最速代替ルートのいずれかの物流ルートが出力される。
ステップS2からステップS24は、CPU20と、CPU20にステップS2からステップS24までの動作処理を実行させる部品数計算プログラム48および物流ルート検索プログラム50により実行される。
上記の動作処理により、欠品の発生が予想される部品種類に対して、複数の代替物流ルートを検索することができる。生産計画立案者は、それぞれの物流ルートについて検討し、用いる物流ルートを決定することができる。例えば、部品2の場合、図14に示すように、検索された3つの代替物流ルートの中からいずれの手段を用いるかを決定することができる。いずれの代替物流ルートも、部品工場における部品2の在庫と、発注済みの部品2の物流状況を考慮して検索された物流ルートに基づいていることから、適用する代替物流ルートを決定してから部品工場の在庫を確認する工程や、調達部署に照会する工程を経る必要がない。迅速に部品2の手配作業を実行することができる。
図3に、代替ルートを検索する動作処理を表わすフローチャートを示す。この動作処理を開始する時点までに、部品の代替ルートの提示装置1は、少なくとも図2のステップS2からステップS8までの処理を実行している。
ステップS26では、欠品予想部品データベース14から部品の種類を指定する。図12は、部品1と部品2が不足することを例示している。この場合であれば、ステップS26で部品1あるいは部品2のいずれかが指定される。部品の種類の指定は、操作者が入力手段24から実行してもよいが、本実施例ではCPU20と、CPU20に動作処理を実行させる物流ルート検索プログラム50により実行される。以下では、部品2が指定された場合について説明する。
ステップS28では、指定された部品の代替物流ルートについて、物流情報データベース12を検索する。ステップS26で部品2が指定されていれば、図13に示す物流ルートのうち、部品2に適用可能な代替物流ルートB1〜B6が検索される。
ステップS30では、各物流ルートの所要時間から、欠品発生予想日までに部品を納入可能な代替物流ルートの全てを検索する。図15に、修正前の部品2の納品予定を表わす図を示す。例えば、6月25日に生産計画の修正が希望された場合(すなわち本実施例の装置1が用いられた日が6月25日である場合)、図13に示した各代替物流ルートの所要時間より、欠品の発生が予想される7月2日までに部品2を納入可能な代替物流ルートは5つ(部品2の場合、代替物流ルートB1〜B4およびB6)検索される。
ステップS32では、各拠点の指定された部品の在庫状況について物流情報データベース12を照会する。例えば、部品2の場合、ステップS30で代替物流ルートB1〜B4およびB6が検索されていることから、物流情報データベース12より、検索されている代替物流ルートに関連する各拠点(仕入先B、港Aおよび港B)の部品2の在庫状況が照会される。このステップの処理により、図9(1)および図9(2)の情報から、仕入先Bには部品2の在庫が存在し、港Aには部品2の在庫がなく、港Bには発注済みの部品2が6月下旬に到着することが照会される。
ステップS34では、各拠点の部品の在庫状況から実行可能な代替物流ルートを検索する。例えば、部品2であればステップS32で特定した情報から、仕入先Bと港Bに部品2の必要数量を満たす在庫数が存在することが照会されているので、このステップにおいてステップS30で検索された代替物流ルート群から代替物流ルートB3、B4およびB6が検索される。
図3のステップS36では、ステップS34で検索された代替物流ルートのうちの1つを指定する。例えば、部品2であれば図13の代替物流ルートB3,B4,B6のうちのいずれかが指定される。
ステップS38では、指定された代替物流ルートによるときの欠品発生予想日までに部品を納入可能な最も遅い代替物流ルートの適用日を算出する。例えば、部品2の代替物流ルートB3であれば、港Bから工場へ7月2日に到着する荷とともに、7月3日到着予定の荷(図9(1)を参照)が発送されるように振替えればよい。このステップで、例えば、代替物流ルートB3によるときに部品2を7月2日までに納入可能な最も遅い代替物流ルートB3の適用日は、6月30日であることが計算できる。
ステップS40では、ステップS36からステップS38までの動作処理を実行した代替物流ルートが最後の代替物流ルートであるか否かが判断される。最後の代替物流ルートであった場合(判断がYESの場合)はステップS42に進む。最後の代替物流ルートでなかった場合(判断がNOの場合)は次の代替物流ルートに対してステップS36からステップS38までの動作処理を実行する。
ステップS42では、算出された代替物流ルート情報を代替物流ルートデータベース56に記憶する。図14に、代替物流ルートデータベース56の記憶内容を例示する。
ステップS46では、ステップS26からステップS42を実行した部品の種類が、欠品予想部品データベース14に記憶されている最後の部品種類であったか否かが判断される。最後の部品の種類であった場合(判断がYESの場合)は処理を終了し、最後の部品の種類でなかった場合(判断がNOの場合)は、次の部品の種類に対してステップS26からステップS42までの処理を実行する。
ステップS48では、得られた代替物流ルート情報を表示手段26に出力する。
ステップS26からステップS48までの処理は、代替物流ルート検索手段16によって実行される。代替物流ルート検索手段16は、例えば、CPU20と、物流ルート検索プログラム50によって具現化することができる。
例えば、欠品の発生が予想される部品種類が多く、それらの部品の仕入先が異なるときなど、それぞれの部品に対して検索された代替物流ルートをすべて検討することが難しい場合は、特定の条件を満たす代替物流ルートのみを検索するよう上記の動作処理を構成することができる。例えば、各代替物流ルートを適用するためにかかるコスト情報を用いて、設定した上限金額を上回る代替物流ルートを除外することができる。あるいは、操作者の指示によって、1つの部品種類に対して検索できる代替物流ルートの数を限定するよう構成することができる。このとき、検索される代替物流ルートに優先順位をつけておいてもよい。例えば、納品予定日が早いものから順に優先順位をつけて上位2つの代替物流ルートのみを特定してもよいし、調達コストの尺度と納品予定の尺度を組合せた優先順位を用いてもよい。
図4に、次善代替ルートを検索する動作処理を表わすフローチャートを示す。この動作処理を開始する時点までに、部品の代替物流ルートの提示装置1は、少なくとも図2のステップS2からステップS10までの処理を実行している。
ステップS50では、代替物流ルートが検索できないか否かが判断される。代替物流ルートが検索できない場合(判断がYESの場合)は、次善代替ルートを検索するためにステップS51へ進む。代替物流ルートが検索できた場合(判断がNOの場合)は、次善代替ルートを検索する必要がないので、動作処理を終了する。
ステップS51からステップS58では、図3のステップS26からステップS34で代替物流ルートに対して実行する処理と同様の処理を、次善代替ルートについて実行する。ステップS34では保有する在庫数が欠品の発生が予想される部品の必要数量を満たす拠点について実行可能な代替物流ルートを検索しているのに対し、ステップS58では、各拠点の保有する在庫数が欠品の発生が予想される部品の必要数量を満たしていなくても検索対象となる。
ステップS60からステップS66では、図3のステップS36からステップS42で代替物流ルートに対して実行する処理と同様の処理を、次善代替ルートについて実行する。
ステップS68では、欠品予想部品データベース14の部品の不足数を更新する。例えば、20個の欠品の発生が予想される部品Aに対して次善代替ルートを適用することにより、10個の部品Aを欠品の発生が予想される日までに納入可能であるならば、このステップにおいて欠品予想部品データベース14に記憶されている部品Aの不足数は、10個に更新される。
ステップS70からステップS72では、図3のステップS46からステップS48で代替物流ルートに対して実行する処理と同様の処理を、次善代替ルートについて実行する。
ステップS50からステップS72までの処理は、次善代替ルート検索手段17によって実行される。次善代替ルート検索手段17は、例えば、CPU20と、物流ルート検索プログラム50によって具現化することができる。
各拠点の保有する部品の在庫数が欠品の発生が予想される部品の必要数に満たないとき、欠品数を減少させる次善代替ルートが検索される。複数の次善代替ルートを組合せて適用することで、欠品の発生が予想される部品必要数を納入できることがある。上記の動作処理において、例えば、ステップS64を実行した後に、欠品の発生が予想される部品の必要数を満たす次善代替ルートの組み合わせを特定する動作処理を実行してもよい。
図5に、最速代替ルートを検索する動作処理を表わすフローチャートを示す。この動作処理を開始する時点までに、部品の代替物流ルートの提示装置1は少なくとも図2のステップ2からステップS14までの処理を実行している。
ステップS74からステップS76では、図4のステップS51からステップS52で次善代替ルートについて実行した処理と同様の処理を最速代替ルートについて実行する。
ステップS78では、各拠点の指定された部品の在庫状況について物流情報データベース12を照会する。このステップでは、各欠品の発生が予想される部品が経由する各拠点の在庫状況が照会される。
ステップS80では、各拠点の部品の在庫状況から、各最速代替ルートによるときの納入予定日を計算する。例えば、部品2であれば、最速代替ルートの検索対象となるB1〜B6の物流ルートのうち、実行可能な最速代替ルートについて部品の納入予定日を計算する。
ステップS82では、最も早い納入予定日の最速代替ルートを特定する。例えば、部品2について、最速代替ルートB4によって次の発注済み部品が港Bに到着するまで待って港Bからの特急分を追加手配する場合よりも、最速代替ルートB6によって必要数量分の部品2を追加発注して空輸手配する場合のほうが納入予定日が早い場合は、このステップで最速代替ルートB6が特定される。
ステップS84では、指定された最速代替ルートによるときの納入予定日に部品を納入するための最速代替ルートの最も遅い適用日を算出する。
ステップS86では、現時点において、ステップS84で算出した最も遅い適用日を過ぎていないか否かが判断される。最も遅い適用日を過ぎていない場合(判断がYESの場合)はステップS88へ進む。最も遅い適用日を過ぎている場合(判断がNOの場合)は、ステップS82からステップS84の処理を繰り返し、次に最も早い納入予定日の最速代替ルートを特定する。
ステップS88では、算出された最速代替ルート情報を最速代替ルートデータベース57に記憶する。
ステップS90では、ステップS74からステップS88までの処理を実行した部品の種類が、最後の部品種類であったか否かが判断される。最後の部品の種類であった場合(判断がYESの場合)はステップS91へ進む。最後の部品の種類でなかった場合(判断がNOの場合)は、次の部品の種類に対してステップS74からステップS88までの処理を実行する。
ステップS91では、次善代替ルートおよび/または最速代替ルートによるときの生産計画の修正案を計算する。例えば、7月2日に欠品の発生が予想される部品2について7月4日を納入予定日とする最速代替ルートB6を適用する場合、ステップS2で入力された生産計画の修正希望どおりの製品の生産よりも、エンジンAの増産を2日繰り下げた7月4日以降に行う修正案を計算する。
ステップS92では、計算された修正案を生産計画修正案データベース22に記憶する。
ステップS72からステップS92までの処理は、最速代替ルート検索手段18と、修正案提示手段21によって実行される。最速代替ルート検索手段18は、例えば、CPU20と、物流ルート検索プログラム80によって具現化することができる。修正案提示手段21は、例えば、CPU20と、生産計画修正プログラム52によって具現化することができる。
例えば、製品を増産する修正によって生じることが予想される部品の欠品に対して発注済みの部品の振替え処理により欠品を発生させない代替物流ルートを適用するとき、当面の部品の欠品を回避することができるが、長期的に部品が不足する事態が生じることがある。例えば、本実施例の例示によれば、部品2の7月2日に発生が予想される欠品については代替物流ルートB3によって対応できるが、7月3日には再び部品2の欠品が予想される。このような事態を防ぐために、上記の動作処理において、複数の単位期間を所定期間に指定し、所定期間に含まれる単位期間をずらしながら上記の動作処理を繰返すように構成することができる。図16に、部品2について上記の動作処理を繰返したときに得られる部品2の納品予定を表わす。図16の(a)は、1度目の処理により代替物流ルートB3を適用したときの納入予定を表わしている。図16の(b)は、(a)の修正後に生じる7月3日の部品不足について、2度目の処理により代替物流ルートB3を適用したときの納入予定を表わしている。図15に示した修正前の(4)がより早く納品されるよう、図16に示すように振替えることで、7月4日までの部品不足を回避することができる。図16の(c)は、7月4日までに既に発注済みの部品2の納品予定がないことから、3度目の処理により7月4日までに新たな追加発注分が到着するよう、代替物流ルートB6を適用したときの部品調達予定を表わしている。
部品の欠品の発生が予想される場合、欠品の発生が予想される日以降に納品される部品を振替えて納品予定日を早め、次の発注分に不足数分を追加して解消できる場合もあれば、既に発注済み部品の次の納品を待たずに新たに追加注文しなければならない場合もある。あるいは、欠品の発生が予想される部品を用いた製品の増産台数を減らす等、当初に希望していた生産計画の修正を見直す必要がある場合もある。この判断については生産計画立案者が、ステップS2からステップS92までの処理によって得られた結果をもとに決定する。
(第2実施例)
第1実施例では、エンジン部品を調達してエンジンを生産する工場の生産計画の修正に本発明を適用した。本発明は、自動車販売店の生産計画の修正に適用することもできる。自動車販売店は、自動車メーカから自動車を調達し、そこにディーラオプションを加えたり、あるいは最終点検等の作業を加えて最終商品を生産し、それを顧客に納入する。顧客に対する納入計画は、自動車販売店の生産計画ということができる。自動車販売店は、何日にどの種類の自動車を何台納車するかの計画を向こう1ヶ月にわたって持っており、単位期間(例えば1日)内に生産(納入)する製品の種類(車種)と数量(台数)を複数の単位期間(例えば1ヶ月)に亘って指示する生産計画(納入計画)に従って活動しており、その生産計画(納入計画)を修正したいとする希望が寄せられることがある。
本発明は、自動車販売店が自動車メーカから自動車を調達し、その自動車に作業を加えて商品を完成し、完成した商品を納入する商品納入計画の修正作業を支援することもできる。例えば、販売店に展示され、あるいは在庫として置かれている自動車は、販売店が取り扱っている商品のうちのごく一部である。需要者が販売店に在庫のある自動車を購入するとは限らず、販売店は需要者が購入を希望する自動車を迅速に手配して需要者に納品する必要がある。販売店は、商品の受注日や需要者の商品の納品希望日等を考慮した商品の納品計画(実施例1の生産計画に相当)を立てている。販売店は、納品計画に沿った商品の納品を行うために、他の同系列の販売店や工場等(第1実施例の仕入先に相当)から商品を調達する必要がある。しかしながら、新たな商品の購入希望や、購入済みの商品の納品希望日等の変更希望があると、当初の商品納入計画を修正しなければならない。本発明を用いると、商品納品納入計画を希望のように修正したときに、その修正が実行可能であるか否かを検証し、その修正を可能とする物流ルートの変更案を提示することができる。
図17に、商品調達を考慮した納品計画の立案を支援する装置2の概略構成を表わす図を示す。この装置2は、納品計画データベース60と、在庫データベース62と、在庫予想数データベース64と、物流情報データベース66と、欠品予想商品データベース68と、CPU70と、代替物流ルート検索手段72と、次善代替ルート検索手段74と、最速代替ルート検索手段76と、修正案提示手段77と、商品数計算プログラム78と、物流ルート検索プログラム80と、納品計画修正プログラム81と、入力手段82と、表示手段84を備えている。この装置2は、商品を取り扱う販売店に設置されている(以降、他販売店と区別するために、「当販売店」とする。)。
納品計画データベース60は、各商品種類毎の納品数量を決めている日次の納入計画を一月以上にわたって記憶している。図20(1)に、納品計画データベース60の記憶内容を例示する。ここで納入とは、販売店が商品を入手することをいい、納品とは販売店が顧客に商品を納めることをいう。納品計画データベース60の記憶内容に対して、入力手段82から希望する修正を行うことができる。
在庫データベース62は、各商品の在庫数を記憶している。図21(1)に、在庫データベース62の記憶内容を例示する。在庫データベース62には、過去の各商品の在庫の実績と、現在の在庫の数量と、予定されている在庫の数量とが記憶されている。本実施例では販売店毎の在庫データベースを例示しているが、複数の販売店が共有する在庫データベースが共有サーバ上に存在していてもよい。
在庫予想数データベース64は、納品計画を希望のように修正したときに必要な各商品の数量と、在庫データベース62に記憶されている各部品の在庫数量と、物流情報データベース68に記憶されている採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、納品計画を希望のように修正したときの将来の商品の在庫予想数を計算して記憶している。図21(2)に、在庫予想数データベース64の記憶内容を例示する。例えば、納品計画に対して納品する商品の種類と数量と納品希望日を追加する修正が入力されると、入力された修正に基づいた納品計画を実行したときの将来の商品の在庫予想数が計算されて、在庫予想数データベース64に記憶される。
物流情報データベース66は、発注済みの商品と急遽に発注する商品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートを記憶している。図23に、発注済みの商品と急遽に発注する商品の存在位置情報を例示する。図23(1)は、今後に納入が予定されている発注済み商品の現在位置(出荷情報)を表わしている。例えば、納品No.199の車Eであれば、6月27日に港Bに入荷されて保管されており、7月9日に販売店1へ納入予定であることがわかる。図23(2)は、物流情報データベース66を照会した時点での急遽に発注する商品の存在位置を表わしている。例えば、車Cであれば物流センターと工場Bに、急遽な発注に対応できる在庫が存在していることがわかる。
図24に、各商品の納入に採用可能な複数の物流ルート情報を例示する。物流ルート情報は、物流ルートの用いる輸送手段と、発注から納入までの所要時間と、費用等の情報で定義されて物流情報データベース66に記憶されている。納品計画に希望する修正を行うと商品の欠品の発生が予想されるとき、例えば物流センターに在庫が存在する場合、代替物流ルート検索手段72によって図24に示した物流ルートa1〜a3の中から、商品の欠品を発生させない代替物流ルートが検索される。
欠品予想商品データベース68は、在庫予想数データベース64から商品の納入計画を希望のように修正したときに必要となる各商品の数量を算出し、欠品の発生が予想される商品の種類と単位期間と不足数を特定し、欠品が予想される商品の必要数量を算出して記憶している。図22に、欠品予想商品データベース68に記憶されている欠品の発生が予想される商品情報を例示する。
物流情報データベース66と欠品予想商品データベース68は、販売店Aの端末94、販売店Bの端末96、物流センタ内端末98、工場内端末100等の、通信回線86とサーバ88,89,90,92を介して接続されている各拠点のコンピュータと共有されている。例えば、物流情報データベース66に記憶されている急遽発注する商品の存在位置は、各拠点の在庫状況が変化する毎に更新され、発注済み商品の存在位置は商品出荷される毎に更新される。納品計画の希望する修正が実行可能であるか否かについて、最新の各商品の存在位置を反映して判断することができる。欠品予想商品データベース68に記憶されている各商品に対するバックオーダーの頻度と発生拠点等の情報を共有することで、商品を生産する工場の各商品の増産あるいは減産等の生産計画の修正や、各商品の各販売店への配送量の調整を検討するために必要な情報として、商品の生産工場や他の販売店と共有することができる。
代替物流ルート検索手段72は、物流情報データベース66を検索し、欠品の発生が予想される商品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートを検索し、検索された代替物流ルートを出力することができる。本実施例では、検索された代替物流ルートは表示手段84に出力表示される。
次善代替ルート検索手段74は、代替物流ルート検索手段72が代替物流ルートを検索できないときに、物流情報データベース66を検索し、欠品の発生が予想される商品種類と単位期間に欠品数を減少させる次善代替ルートを検索し、検索された次善代替ルートを出力することができる。本実施例では、検索された次善代替ルートは表示手段84に出力表示される。
最速代替ルート検索手段76は、代替物流ルート検索手段72が代替物流ルートを検索できないときに、物流情報データベース66を検索し、欠品の発生が予想される商品を最も早く納入可能な最速代替ルートを検索し、検索された最速代替ルートを出力することができる。本実施例では、検索された最速代替ルートは表示手段84に出力表示される。
納品計画立案者は、表示手段84に表示された代替物流ルート、次善代替ルート、最速代替ルートの適用日や納入予定日、コスト等の情報からそれらの物流ルートについて検討し、いずれの物流ルートを適用するかを決定することができる。図25に、代替物流ルート、次善代替ルート、最速代替ルートを適用したときの商品の納入予定を表わす図を示す。
修正案提示手段77は、検索された次善代替ルートおよび/または最速代替ルートによると実行可能な納品計画の修正案を計算して出力することができる。例えば、希望納品日よりも2日遅れて商品を納入可能である最速代替ルートによるときの納入予定日から、希望納品日の修正案を計算する。本実施例では、計算された納品計画の修正案は表示手段84に出力表示される。
本実施例の装置2を用いると、例えば、需要者が商品の納品までの時間の早さを希望するならば納入可能日が最も早い代替物流ルートを適用し、需要者が商品の取り寄せにかかる費用を抑えることを希望するならば所要コストが最も低い代替物流ルートを適用することが選択可能になる。在庫のない商品の需要に対し、代替物流ルートを用いた商品の調達計画が容易に立案可能になる。
図18および図19に、商品調達を考慮した納品計画の立案を支援する装置2の動作概略を表わすフローチャートを示す。
図18のステップS94では、納品計画の修正希望情報が入力されたか否かが判断される。新たな商品の納品であれば納品を希望する商品の種類と数量、納品希望日等が納品計画の修正希望情報として入力手段82から入力され、既に納品を予定している商品の納品予定変更であれば入力済みの商品情報を指定し、納品希望日や数量等の変更事項が入力される。納品希望日は、特定の日を入力してもよいし、例えば「7月上旬」というような特定の期間を指定して入力してもよい。修正希望情報が入力された場合(判断がYESの場合)はステップS96に進む。修正希望情報が入力されていない場合(判断がNOの場合)は、修正希望情報の入力があるまで待機する。以下、図20(1)に示した納品計画に対して、車Cを2台、7月10日に納品を希望する修正を入力する場合について説明する。
ステップS96では、ステップS4〜ステップS8の動作処理を、入力された納品を希望する商品について実行する。例えば、車Cを2台、7月10日に納品を希望する修正が入力されているならば、在庫データベース62から図21(1)に示す修正前の在庫情報が照会され、から車Cの在庫が1台、かつ納品予定数が1台であり、7月12日に次の車Cの納入が予定されていることが照会される。納入希望日に車Cの在庫がないことから、7月10日の在庫予想数は−2台であることが計算され、在庫予想数データベース64に記憶される(図21(2)を参照)。欠品の発生が予測される車Cの情報は特定され、欠品予想商品データベース68に記憶される(図22(1)を参照)。
ステップS98では、欠品予想商品データベース68から商品の種類を指定する。図22(1)の場合、車Cが指定される。
ステップS100では、物流情報データベース66を照会し、指定された商品の在庫のある拠点の各物流ルートの所要時間から、納品希望日までに商品が納入可能な代替物流ルートを検索する。例えば、図23(2)に示す各拠点の車Cの在庫状況から、物流センタに納入予定の車Cが1台存在し、工場Bからは7月9日まで車Cが出荷できないことが検索される。7月10日に車Cを2台納入できる物流ルートは存在しないため、このステップにおいて車Cについて代替物流ルートは検索されない。
ステップS102では、代替物流ルートが検索されたか否かが判断される。ステップS100において代替物流ルートが検索された場合(判断がYESの場合)はステップS104へ進み、次善代替ルートについてステップS104からステップS114の動作処理を実行する。ステップS100において代替物流ルートが検索されない場合(判断がNOの場合)はステップS116へ進む。
ステップS104からステップS110では、図3のステップS36からステップS40の動作処理を商品の代替物流ルートについて実行する。
ステップS112からステップS114では、図3のステップS46からステップS48の動作処理を商品の代替物流ルートについて実行する。
図19のステップS116では、物流情報データベース66を照会し、指定された商品の在庫のある拠点の各物流ルートの所要時間から、納品希望日までに商品が納入可能な納品希望日までに欠品の発生が予想される商品の不足数を減少させる次善代替ルートを検索する。各拠点の在庫数が不足数に満たなくても次善代替ルートの検索対象となるので、例えば、図24に示した物流センタから販売店への物流ルートが照会され、車Cについて次善代替ルートa2が検索される。
ステップS118では、次善代替ルートが検索されたか否かが判断される。ステップS116において次善代替ルートが検索された場合(判断がYESの場合)はステップS120へ進む。ステップS116において次善代替ルートが検索されない場合(判断がNOの場合)はステップS122へ進む。
ステップS120では、ステップS104からステップS114と同様の動作処理を次善代替ルートについて実行する。具体的には、検索された次善代替ルートのうちの1つを設定し、設定した次善代替ルートによるときの最も早い納入可能日を算出し、納品希望日までに商品を納入可能な最も遅い適用日を算出する処理を、各商品種類の各次善代替ルートについて実行する。例えば、車Cの場合、図25の(a)に示すように、7月9日に物流センタに入荷される車Cの当販売店への納入予定(図23(1)の荷No.202に相当)を、(b)に破線で示すように直ちに販売店に向けて出荷すればよいので、次善代替ルートa2によるときの最も早い納入可能日は7月10日であることが算出される。この次善代替ルートによって7月10に車Cを納入するための最も遅い次善代替ルートの適用日は、7月8日であることが算出される。
ステップS121では、欠品予想商品データベース68の商品の不足数を更新する。例えば、車Cの場合、ステップS116で特定された次善代替ルートa2によると、車Cを1台納入することが可能であることから、欠品予想商品データベース68の記憶内容は図22(2)に示すように更新される。車Cの不足分に関しては、代替物流ルートおよび次善代替ルートが検索されなかったことから、最速代替ルートを検索する必要がある。
図19のステップS122では、図5のステップS74からステップS80の動作処理と同様の動作処理を商品の最速代替ルートについて実行する。具体的には、欠品予想商品データベース68から商品の種類を指定し、指定された商品の最速代替ルートについて物流情報データベース66を検索し、各拠点の商品の在庫状況から各最速代替ルートによるときの納入予定日を計算する。例えば、車Cは工場Bから物流センタを経て当販売店に納入され、物流センタに出荷可能な車Cの在庫がなく、かつ、工場Bからも物流センタからも当販売店へ予定されている納入便がないので、図24に示した工場Bにおいて適用可能な最速代替ルートc2およびc3の、2つの最速代替ルートが検索される。各最速代替ルートによるときの納入予定日は、図24に示す各物流ルートの所要時間に、現時点から各拠点が車Cを出荷可能になるまでの期間が加算されて計算される。例えば、図23(2)に示したように、工場Bからは7月9日まで車Cが出荷できないので、各最速代替ルートc2とc3によるときの当販売店への車Cの納入予定日は、それぞれ7月12日と7月11日であることがわかる。
ステップS124では、最速代替ルートが検索されたか否かが判断される。ステップS122において最速代替ルートが検索された場合(判断がYESの場合)はステップS126へ進む。ステップS122において最速代替ルートが検索されない場合(判断がNOの場合)はステップS132へ進む。
ステップS126では、図5のステップS82からステップS86の動作処理と同様の動作処理を商品の最速代替ルートについて実行する。具体的には、各商品種類の最も早い納入予定日に商品を納入可能な最速代替ルートを特定し、その納入予定日に商品を納入するための最速代替ルートの最も遅い適用日を算出し、現時点がその適用日を過ぎているか否かを判断し、過ぎている場合は次に最も早い納入予定日をもつ最速代替ルートについて同様の計算を繰返す。例えば、車Cの場合、7月9日まで工場Bが受注対応できないため、最も早い納入予定日に商品を納入可能な最速代替ルートはc3である。c3には発注から2日かかるため、最速代替ルートc3によるときの納入予定日は7月11日となり、この手配を適用するための最も遅い適用日は7月8日であることが計算される。例えば、図25に示すように、修正を希望した日が7月4日であることから、まだ7月8日を過ぎておらず、c3が最も早く車Cを納入可能な最速代替ルートであることが判断される。
ステップS128では、ステップS122からステップS126までの処理を実行した商品の種類が、最後の商品種類であったか否かが判断される。最後の商品の種類であった場合(判断がYESの場合)はステップS130へ進む。最後の部品の種類でなかった場合(判断がNOの場合)は、次の部品の種類に対してステップS122からステップS126までの処理を実行する。
ステップS130では、次善代替ルートおよび/または最速代替ルートによるときの納品計画の修正案を計算する。例えば、車Cについて、7月10日を納入予定日とする次善代替ルートa2(図25の(b)を参照)と7月12を納入予定日とする最速代替ルートc2(図25の(c)を参照)を合わせて適用する場合、ステップS94で希望した納品計画の修正どおりの予定から、少なくとも1台分の車Cの納品希望日を7月12日以降に変更した納品計画の修正案を計算することができる。
ステップS131では、計算された納品計画の修正案を出力手段84に出力する。
ステップS132では、エラー表示を表示手段84に出力する。このステップでは、代替物流ルート、次善代替ルート、最速代替ルートのいずれの物流ルートも検索できなかったことから、ステップS94で希望した納品計画の修正は実行不可能であることを示す表示が表示手段84に表示される。
ステップS116からステップS132までの処理は、次善代替ルート検索手段74と、最速代替ルート検索手段76と、修正案提示手段77によって実行される。次善代替ルート検索手段74は、例えば、CPU70と、物流ルート検索プログラム80によって具現化することができる。最速代替ルート検索手段76は、例えば、CPU70と、物流ルート検索プログラム80によって具現化することができる。修正案提示手段77は、例えば、CPU70と、納品計画修正プログラム81によって具現化することができる。
上記の動作処理により、欠品の発生が予想される商品種類に対して、複数の物流ルートを検索することができる。納品計画立案者は、それぞれの物流ルートについて検討し、用いる物流ルートを決定することができる。例えば、車Cの場合、本発明の装置2を用いることで、最速代替ルートc2とc3のどちらを用いるかについて、例えば、納品予定日が1日しか変わらないことから、各最速代替ルートにかかるコストで決定するといった判断が容易に可能になる。いずれの最速代替ルートも工場Bの車Cの在庫状況を考慮して検索された物流ルートに基づいていることから、適用する最速代替ルートを決定してから工場Bの在庫を確認する工程や、調達手段を照会する工程を経る必要がない。迅速に車Cの手配作業を実行することができる。
本実施例においては、在庫のない商品をバックオーダーする販売店と、商品を仕入れる販売店あるいは工場等との距離は考慮されていない。例えば、当販売店に在庫のない商品を抱えている販売店が国内に多く分散しており、例えば北海道に所在する販売店から四国地方に所在する販売店へ商品を輸送する物流ルート等の、実際に実行される確率の低い物流ルートが検索されないようにするには、特定の条件を満たす物流ルートのみを検索するよう動作処理を構成することができる。例えば、図24に示した各物流ルートを適用するためにかかる所要コストに上限を設定し、上限金額を上回る物流ルートを除外することができる。あるいは、当販売店に対する他販売店、工場、物流センター、港等の、商品の出荷元となる拠点の優先順位を設定しておき、操作者の指示によって、検索される物流ルートの数を限定するよう構成することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、第1実施例の図2のステップS6では修正後の生産計画に基づいた部品の必要数を計算して各部品の在庫予想数を算出し、ステップS8以降では欠品が生じる場合について例示しているが、ステップS6で算出された各部品の在庫予想数に対して所定の上限値を設定してもよい。在庫予想数が上限値を超えるときは過剰在庫が生じること予測されることから、部品在庫予想数データベース10の記憶内容から過剰在庫の発生が予想されることが表示されるように構成してもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
部品の代替物流ルートの提示装置1の概略構成を表わす図である。 部品の代替物流ルートの提示装置1の概略動作処理を表わすフローチャートである。 代替物流ルートを検索する動作処理を表わすフローチャートである。 次善代替ルートを検索する動作処理を表わすフローチャートである。 最速代替ルートを検索する動作処理を表わすフローチャートである。 製品を構成する各部品の必要数を表わす図である。 生産計画データベース6に記憶されている生産計画を示す図である。 在庫数の変化を表わす図である。 発注済みの部品と急遽に発注する部品の存在位置情報を例示する図である。 各部品の必要数量を表わす図である。 各部品の納品予定を表わす図である。 欠品が予想される部品の不足数を表わす図である。 各部品の調達に採用可能な物流ルートを表わす図である。 検索された代替物流ルートを表わす図である。 部品2の当初の生産計画に基いた納入予定を表わす図である。 部品2の代替物流ルート適用後の納入予定を表わす図である 商品の代替物流ルートの提示装置2の概略構成を表わす図である。 代替物流ルートを検索するまでの動作概略を表わすフローチャートである。 最速代替ルートを検索するまでの動作概略を表わすフローチャートである。 納品計画データベース48の記憶内容を例示する図である。 在庫数の変化を表わす図である。 欠品が予想される商品の不足数を表わす図である。 発注済みの商品と急遽に発注する商品の存在位置情報を例示する図である。 各商品の調達に採用可能な物流ルートを表わす図である。 車Cの納品予定を表わす図である。
符号の説明
1:部品の代替物流ルートの提示装置1
2:商品の代替物流ルートの提示装置2
4:製品仕様データベース
6:生産計画データベース
8:部品在庫データベース
10:部品在庫予想数データベース
12:物流情報データベース
14:欠品予想部品データベース
16,72:代替物流ルート検索手段
17,74:次善代替ルート検索手段
18,76:最速代替ルート検索手段
20,70:CPU
21,77:修正案提示手段
22:生産計画修正案データベース
24,82:入力手段
26,84:表示手段
28,86:内部通信回線
30,34,38,88,89,90,92:サーバ
32,36,100:工場内端末装置
40:外部通信回線
42:仕入先端末装置
44:中継地点端末装置
46,98:物流センタ端末装置
48:部品数計算プログラム
50,80:物流ルート検索プログラム
52:生産計画修正プログラム
56:代替物流ルートデータベース
57:次善代替ルートデータベース
58:最速代替ルートデータベース
60:納品計画データベース
62:在庫データベース
64:在庫予想数データベース
66:物流情報データベース
68:欠品予想商品データベース
78:商品数計算プログラム
81:納品計画修正プログラム
94,96:他販売店端末装置

Claims (7)

  1. 単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する生産計画が与えられており、急遽に部品を発注しても通常の物流ルートによると部品の納入が間に合わない単位期間内の生産数量を増大する修正が希望されたときに、その修正が実行可能か否かを検証する装置であり、
    単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する修正前の生産計画を記憶している生産計画データベースと、
    製品を構成する各部品の自工程における在庫数量を記憶している在庫データベースと、
    発注済みの部品と急遽に発注する部品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートを記憶している物流情報データベースと、
    生産計画を希望のように修正したときに必要な各部品の数量と、在庫データベースに記憶されている各部品の在庫数量と、物流情報データベースに記憶されている採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、生産計画を希望のように修正したときの将来の部品在庫予想数を計算して記憶している部品在庫予想数データベースと、
    部品在庫予想数データベースから、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間と不足数を特定して記憶している欠品予想部品データベースと、
    物流情報データベースを検索し、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートが検索されるか否かによって異なる結果を出力する代替物流ルート検索手段と、
    を備えている、部品調達を考慮して生産計画の修正希望が可能か否かを判別する装置。
  2. 単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する生産計画が与えられており、急遽に部品を発注しても通常の物流ルートによると部品の納入が間に合わない単位期間内の生産数量を増大する修正が希望されたときに、その修正を可能とする物流ルートの変更案を提示する装置であり、
    単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する修正前の生産計画を記憶している生産計画データベースと、
    製品を構成する各部品の自工程における在庫数量を記憶している在庫データベースと、
    発注済みの部品と急遽に発注する部品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートを記憶している物流情報データベースと、
    生産計画を希望のように修正したときに必要な各部品の数量と、在庫データベースに記憶されている各部品の在庫数量と、物流情報データベースに記憶されている採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、生産計画を希望のように修正したときの将来の部品在庫予想数を計算して記憶している部品在庫予想数データベースと、
    部品在庫予想数データベースから、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間と不足数を特定して記憶している欠品予想部品データベースと、
    物流情報データベースから、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートを検索し、検索された代替物流ルートを出力する代替物流ルート検索手段と、
    を備えている、部品の代替物流ルートの提示装置。
  3. 代替物流ルート検索手段が欠品を発生させない代替物流ルートを検索したときに、その代替物流ルートによるときのコスト情報を合わせて出力することを特徴とする請求項2の代替物流ルートの提示装置。
  4. 代替物流ルート検索手段が欠品を発生させない代替物流ルートを検索できないときに、欠品数を減少させる次善代替ルートを検索する次善代替ルート検索手段と、
    検索された次善代替ルートによると実行可能な生産計画の修正案を提示する手段が付加されていることを特徴とする請求項2の代替物流ルートの提示装置。
  5. 代替物流ルート検索手段が欠品を発生させない代替物流ルートを検索できないときに、欠品の発生が予想される部品を最も早く入手可能な最速代替ルートを検索する最速物流ルート検索手段と、
    検索された最速代替ルートによると実行可能な生産計画の修正案を提示する手段が付加されていることを特徴とする請求項2の代替物流ルートの提示装置。
  6. 単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する生産計画が与えられており、急遽に部品を発注しても通常の物流ルートによると部品の納入が間に合わない単位期間内の生産数量を増大する修正が希望されたときに、その修正が実行可能か否かを検証する方法であり、
    単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する修正前の生産計画をコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    製品を構成する各部品の自工程における在庫数量をコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    発注済みの部品と急遽に発注する部品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートをコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    生産計画を希望のように修正したときに必要な各部品の数量と、コンピュータに利用可能に記憶されている各部品の在庫数量と、コンピュータに利用可能に記憶されている採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、生産計画を希望のように修正したときの将来の部品在庫予想数をコンピュータで計算してコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    コンピュータに利用可能に記憶されている部品在庫予想数から、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間と不足数をコンピュータで特定してコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    コンピュータに利用可能に記憶されている物流情報を検索し、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートが検索されるか否かによって異なる結果を出力する工程と、
    を備えている、部品調達を考慮して生産計画の修正希望が可能か否かを判別する方法。
  7. 単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する生産計画が与えられており、急遽に部品を発注しても通常の物流ルートによると部品の納入が間に合わない単位期間内の生産数量を増大する修正が希望されたときに、その修正を可能とする物流ルートの変更案を提示する方法であり、
    単位期間内に生産する製品の種類と数量を複数の単位期間に亘って指示する修正前の生産計画をコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    製品を構成する各部品の自工程における在庫数量をコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    発注済みの部品と急遽に発注する部品の、存在位置と、採用可能な複数の物流ルートと、各物流ルートによるときの納入までの時間と、現時点で採用すると決めている物流ルートをコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    生産計画を希望のように修正したときに必要な各部品の数量と、コンピュータに利用可能に記憶されている各部品の在庫数量と、コンピュータに利用可能に記憶されている採用すると決めている物流ルートと、その物流ルートによるときの納入までの時間から、生産計画を希望のように修正したときの将来の部品在庫予想数をコンピュータで計算してコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    コンピュータに利用可能に記憶されている部品在庫予想数から、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間と不足数をコンピュータで特定してコンピュータに利用可能に記憶しておく工程と、
    コンピュータに利用可能に記憶されている物流情報から、欠品の発生が予想される部品種類と単位期間に欠品を発生させない代替物流ルートを検索し、検索された代替物流ルートを出力する工程と、
    を備えている、部品の代替物流ルートの提示方法。
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