JP2008076794A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ニップ内に凹凸を設けることなく圧力分布を変えることで、良好な画像を得ること。
【解決手段】 加熱部材と、前記加熱部材に当接する加圧部材とを有し、前記加熱部材と前記加圧部材との当接によって形成されるニップにおいて、被加熱材を挟持搬送して加圧及び加熱する定着装置において、前記加圧部材の内部に磁力発生手段を配設し、前記加熱部材の内部に磁気吸引部材を配設し、前記ニップ内の前記被加熱材の搬送方向に対して前記磁力発生手段の吸引力を変化させ、前記ニップ内の圧力分布を変化させることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 加熱部材と、前記加熱部材に当接する加圧部材とを有し、前記加熱部材と前記加圧部材との当接によって形成されるニップにおいて、被加熱材を挟持搬送して加圧及び加熱する定着装置において、前記加圧部材の内部に磁力発生手段を配設し、前記加熱部材の内部に磁気吸引部材を配設し、前記ニップ内の前記被加熱材の搬送方向に対して前記磁力発生手段の吸引力を変化させ、前記ニップ内の圧力分布を変化させることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリなどの電子写真方式を利用した画像形成装置において未定着トナー像を加熱・加圧定着する定着装置に関する。
画像形成装置においては、画像情報に応じて、電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像形成プロセス手段によって未定着画像(トナー画像)の形成がなされる。また、当該トナー画像は、記録材(転写シート・エレクトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷用紙・フォーマット紙など)に種々の転写方式にて、あるいは直接方式にて、転写される。トナー画像が転写された記録材の記録面に対して、定着装置によって、永久固着画像が形成される。ここで、定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用いられていた。
近年、長手方向の圧力分布の均一化を図るため、磁力発生手段をローラやベルト内部に設けて磁力による吸引力を用いて加圧する定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、フィルム状の回転体と、この回転体の内面に接触するように固定された摺動板と、回転体を介して摺動板とニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、回転体が電磁誘導発熱する定着装置がある。また、摺動板を加熱ヒータとする定着装置がある。そして、ニップ部内の一部の加圧力を局所的に上げて画像の光沢度を上げるための突起部を摺動板に設ける定着装置がある(例えば、特許文献2参照)。
この構成では定着ニップ部に掛かる圧力が記録材移動方向で定着ニップ部の記録材入口側(上流側)から最大ピークに達する前に低下してしまう部分が存在する。この圧力低下部分が存在すると、この圧力低下部分の長手方向でフィルム状の回転体とトナー層の接触状態が不均一になる。すると、突起部長手方向(記録材移動方向と直交する方向)における泡のしごき効果に差が生じ、出力される画像の突起部長手方向の光沢度が不均一なる(表面均一性が悪化)ことがわかった。
この対策として、加熱体と、前記加熱体と接触しつつ移動する可撓性部材と、前記可撓性部材を介して前記加熱体とニップ部を形成する弾性ローラと、を有し、記録材上に形成された像を加熱する像定着装置において、前記ニップ部に掛かる圧力が記録材移動方向上流から下流に向かって途中で殆ど降下することなく最大ピークになっており、前記加熱体が前記最大ピーク部分よりも記録材移動方向上流側に設けられていることを特徴とする像定着装置の提案がされている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、前述のようにニップ部内に凹凸を設けることによってニップ部内に圧力変化を設ける構成は、良好な定着画像を得るために、ニップ部内に設ける突起の高さやニップ部の角度などに対して高い精度が要求される。また、ニップ部内で記録材を急激に曲げることになるため、カールが発生する原因になるという課題がある。
そこで、本発明は、ニップ部内に凹凸を設けることなく圧力分布を変えることで、良好な画像を得ることを目的とする。
前記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、
加熱部材と、前記加熱部材に当接する加圧部材とを有し、前記加熱部材と前記加圧部材との当接によって形成されるニップ部において、被加熱材を挟持搬送して加圧及び加熱する定着装置において、
前記加圧部材の内部に磁力発生手段を配設し、前記加熱部材の内部に磁気吸引部材を配設し、前記ニップ部内の前記被加熱材の搬送方向に対して前記磁力発生手段の吸引力を変化させ、前記ニップ部内の圧力分布を変化させることを特徴とする。
加熱部材と、前記加熱部材に当接する加圧部材とを有し、前記加熱部材と前記加圧部材との当接によって形成されるニップ部において、被加熱材を挟持搬送して加圧及び加熱する定着装置において、
前記加圧部材の内部に磁力発生手段を配設し、前記加熱部材の内部に磁気吸引部材を配設し、前記ニップ部内の前記被加熱材の搬送方向に対して前記磁力発生手段の吸引力を変化させ、前記ニップ部内の圧力分布を変化させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明により、定着装置のニップ部内に凹凸を設けることなく圧分布の最適化を図ることができ、簡便に定着性能の向上を図ることができる。
〔第1実施形態〕
図を用いて本発明の第1実施形態を説明する。図9は定着装置を有する画像形成装置の概略説明図である。図1は第1実施形態に係る定着装置の説明図であり、図2は第1実施形態との比較例としての定着装置の説明図であり、図3は第1実施形態の変形例の説明図である。
図を用いて本発明の第1実施形態を説明する。図9は定着装置を有する画像形成装置の概略説明図である。図1は第1実施形態に係る定着装置の説明図であり、図2は第1実施形態との比較例としての定着装置の説明図であり、図3は第1実施形態の変形例の説明図である。
(画像形成装置)
本発明の定着装置は図9に示すような一般的な画像形成装置で用いられる。図9において、画像形成装置101は、シートカセット102、給送ローラ103、レジストローラ126、転写ベルト駆動ローラ104、転写ベルト105、を備える。また、像担持体としてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各感光体ドラム106〜109を備える。更に、各色用の転写ローラ110〜113、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各カートリッジ114〜117、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各光学ユニット118〜121、及び定着装置100を備える。また、記録材を給送、搬送する給送モータを備える。
本発明の定着装置は図9に示すような一般的な画像形成装置で用いられる。図9において、画像形成装置101は、シートカセット102、給送ローラ103、レジストローラ126、転写ベルト駆動ローラ104、転写ベルト105、を備える。また、像担持体としてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各感光体ドラム106〜109を備える。更に、各色用の転写ローラ110〜113、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各カートリッジ114〜117、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各光学ユニット118〜121、及び定着装置100を備える。また、記録材を給送、搬送する給送モータを備える。
まず、各色の光学ユニット118〜121は、各感光体ドラム106〜109の表面をレーザービームによって露光走査して潜像を形成するよう構成される。この潜像に対して、カートリッジ114〜117からトナーが供給され、各色のトナー画像が感光体ドラム上に形成される。
一方、画像形成装置101は、給送ローラ103によって給送され、レジストローラ126によって斜行が矯正される。斜行を矯正された記録材は、転写ベルト105上にて搬送させられる。この一連の画像形成動作において、搬送される記録材上のあらかじめ決まった位置へと画像が転写されるよう同期がとられている。ここで、転写ローラ110〜113により、各色のトナー像を記録材上に重畳転写し、記録材上に転写画像が形成される。
各色のトナー画像が転写された記録材は、転写ベルト105を通過し、定着装置100へと搬送される。定着装置100において、記録材は、その表面上に所望のトナー画像が定着される。
(定着装置100の構成)
図1は本実施形態の定着装置100の要部の横断側面模型図である。本実施形態では磁気吸引部材2と発熱体としてのハロゲンヒータ5を、加熱部材としての定着ベルト10の内部に配設する。また、磁力発生手段1を加圧部材としての加圧ベルト11の内部に配設する。磁力発生手段1は、磁力発生手段カバー4により下部を覆われている。
図1は本実施形態の定着装置100の要部の横断側面模型図である。本実施形態では磁気吸引部材2と発熱体としてのハロゲンヒータ5を、加熱部材としての定着ベルト10の内部に配設する。また、磁力発生手段1を加圧部材としての加圧ベルト11の内部に配設する。磁力発生手段1は、磁力発生手段カバー4により下部を覆われている。
定着ベルト10及び加圧ベルト11は、円筒状もしくはエンドレス状の耐熱性のベルトである。両ベルトの両端部は、装置の手前側と奥側で回転位置を規制するフランジ部材によってシャーシ側板間に保持される(不図示)。そして、定着ベルト10又は加圧ベルト11は、不図示の駆動手段により矢示の反時計回りに回転駆動される。
定着ニップ部Nは、定着ベルト10及び加圧ベルト11とが当接する箇所にて形成される。定着ニップ部Nは、磁力発生手段1で発生した磁力により、磁気吸引部材2に対する吸引力によって形成される。
本実施形態では、磁力発生手段1として永久磁石を用いている。永久磁石としては、例えば、フェライト磁石、ネオジウムと鉄とボロンを主成分としたネオジム磁石、鉄とアルミニウムとニッケルとコバルトを主成分としたアルニコ磁石、サマリウムとコバルトを主成分としたサマコバ磁石などを使用することができる。
磁力発生手段1と加圧ベルト11との間には、加圧ベルト11の回転をガイドするガイド部材3を挟む。ガイド部材3は、加圧ベルト11の熱が磁力発生手段1に逃げないように、断熱部材で構成する。また、ガイド部材3と加圧ベルト11との間には、摺動部材を挟むことや、潤滑剤、グリースなどを塗布してもよい。このように構成すると、加圧ベルトの摺動性を向上させ、スリップの防止や、トルクの低減を図ることができる。
定着ベルト10内部の磁気吸引部材2は、鉄、鉄−ニッケル合金、ニッケル−コバルト合金、磁性ステンレスであるフェライト系ステンレス又はマルテンサイト系ステンレスなどを用いることが好ましい。尚、磁気吸引部材2は、磁力発生手段1と同様の材料で代用することもできる。この場合、吸引力を増加させることができる。また、定着ベルト10の熱が磁気吸引部材に逃げないように断熱部材を挟むこともできる。また、磁気吸引部材2と定着ベルト10との間には、摺動部材を挟むことや、潤滑剤、グリースなどを塗布することができ、定着ベルトの摺動性を向上させ、スリップの防止や、トルクの低減を図ることができる。
ハロゲンヒータ5は、不図示の給電手段からの電力供給により発熱し、定着ベルト10を内部から加熱する。温度検知手段20は、定着ベルト10の温度を検知する。温度検知手段20による検知信号は、不図示の温度制御手段に伝達される。温度制御手段は、ハロゲンヒータ5への給電を制御する。これにより、定着ベルト10の温度を所定の温度範囲に制御することができる。
本実施形態では、温度検知手段20を定着ベルト10の外部に設置する。本実施形態では、温度検知手段20と定着ベルト10とを非接触状態としたが、応答性の向上および精度の向上の目的で接触状態に設置することもできる。
定着ベルト10、加圧ベルト11は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるため、ベルト膜厚は100μm以下に構成することが好ましい。また、耐熱性のPTFE,PFA,FEPの単層、あるいは基層のポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK,PES,PPS等の外周面にPTFE,PFA,FEP等をコーティングした複合層ベルトを使用するのが好ましい。本実施形態では、ポリイミドベルトの外周面にPTFEをコーティングした直径25mmのものを用いた。さらに基層として、金属材料を選択することができステンレス、ニッケル、鉄−ニッケル合金などを使用することもできる。
定着ベルト10、加圧ベルト11の層構成は、基層と、その外面に積層した弾性層と、その外面に積層した離型層の複合構造にすることもできる。基層と弾性層との間や、弾性層と離型層との間の接着のため、各層間にプライマー層を設けてもよい。
弾性層は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム等の、耐熱性、熱伝導率が良い材質が好ましく用いられる。
離型層は、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、PTFE、FEP等の離型性且つ耐熱性のよい材料を用いることが好ましい。
定着ベルト10、加圧ベルト11ともに、離型層および弾性層は、例えば、ケッチェンブラックなどのカーボンブラックやアルミニウムなどの金属紛を混ぜることで導電性を付与することができる。
(定着装置100の動作)
このような構成により、定着装置100は、次のように動作をする。
このような構成により、定着装置100は、次のように動作をする。
プリントスタート信号に基づいて、駆動手段によりベルトの回転が開始される。また、ハロゲンヒータ5に対して、通電が開始される。
定着ベルト10と加圧ベルト11の回転周速度が定常化し、定着ベルト10が所定温度になった状態において、定着ベルト10と加圧ベルト11との間の定着ニップ部Nに対して、被加熱材としての記録材Pが導入される。この記録材Pは、トナー画像tを担持させた状態で、トナー画像担持面側を定着ベルト10側にして導入される。
定着ニップ部Nにおいて、記録材Pは、定着ベルト10を介して、定着ベルト10と一緒に磁気吸引部材2の下面に密着して定着ニップ部Nを移動通過していく。その移動通過過程において、ハロゲンヒータ5の熱が定着ベルト10を介して記録材Pに付与される。そして、トナー画像tが記録材P面に加熱定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材Pは、定着ベルト10の面から分離されて搬送される。
(本実施形態の特徴)
以下本発明の特徴について説明を行う。
以下本発明の特徴について説明を行う。
本実施形態においては、図1に示すように、磁力発生手段1とガイド部材3との間にスペーサ6が配設されている。ここで、スペーサ6は、ベルト搬送方向上流側から下流側になるにつれて、磁力発生手段1と磁気吸引部材2との距離が徐々に近くなるように、その上面が傾斜している。これにより、磁力発生手段1と磁気吸引部材2の距離が狭まる。すると、図1の下図のように定着ニップ部Nの圧力分布をみると、ニップ上流側からニップ下流側へ漸増するようになる。このようにすると、ニップ部N内で局所的に圧力が低くなる部分がなくなる。
ここで、比較例として図2(a)〜(c)を示す。図2(a)の構成においては、磁力発生手段1と磁気吸引部材2とを略並行に配設した。また、図2(b)の構成においては、磁力発生手段1を凹形状とし、磁気吸引部材2も磁力発生手段1の形状と同じ距離で対向するように凸形状とした。また、図2(c)の構成においては、磁気吸引部材は、定着ローラ12の芯金13を兼ねている。これらの場合、磁力発生手段の磁力によって発生する吸引力によるニップ部N内の圧力分布は、図2(a)〜(c)の下図に示すように、圧力は高い位置でほぼフラットになる。
これに対して、本実施形態の定着ニップ部Nでの圧力分布は、図1に示すように漸増する。このため、ニップ部N内でトナーの溶融粘度が十分低下してから必要な圧力を掛けることができ、ニップ部内の良好な圧力分布を容易に作成することができる。また、局所的な圧力低下が発生しないので、画像が乱れるようなこともなく、良好な定着特性を得ることができる。
以上より、本実施形態においては、磁力発生手段1をニップ部N内の記録材搬送方向に対して斜めに配設する。これにより、磁気吸引部材2との間で発生する吸引力を漸増させることができる。また、ニップ部内の圧力分布を、圧力の低下する部分を作ることなく容易に変化させることができる。こうして、圧力分布の最適化を容易に図ることができるようになり、良好な定着画像を得ることができる。
本実施形態においては、磁力発生手段1を斜めに配設したが、これに限るものではない。例えば、図3に示すように、スペーサ6の位置を磁気吸引部材2の下部とし、磁気吸引部材2を斜めに配設してもよい。このようにすれば、距離が徐々に小さくなるように変化させ、前述と同様の効果を得ることができる。また、図1と図3を組み合わせ、圧力分布を調整することもできる。さらに、磁力発生手段又は磁気救貧部材を斜めに配置する角度は、定着に必要な条件に応じて適宜設定することが可能である。
〔第2実施形態〕
図を用いて本発明の第2実施形態を説明する。図4は第2実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図を用いて本発明の第2実施形態を説明する。図4は第2実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態では、磁力発生手段として、第一磁力発生手段1aと、磁力発生手段1aよりも上下方向の大きさ(高さ)を大きくした第二磁力発生手段1bとで構成する。ここで、磁力発生手段1a及び磁力発生手段1bの上面を略同一面とする。これにより、第一磁力発生手段1aと第二磁力発生手段1bとの間には、段差が構成される。
磁力発生手段1a、1bは、同一材質であれば高さの高い方が磁力は大きい。このため、図4のように配設することにより、磁力を搬送方向下流側になるにつれて段階的に大きくし、ニップ部内の圧力分布を変えることができる。
本実施形態においては、ニップ部N内におけるベルト搬送方向に対して、複数の磁力の異なる磁力発生手段1a、1bと、磁気吸引部材2とを用いる。これにより、磁力発生手段1a及び1bと磁気吸引部材2との間で発生する吸引力を変化させることができる。これにより、ニップ部内の圧力分布を、圧力の低下する部分を作ることなく容易に変化させることができる。本実施形態においても、定着ニップ部Nにおいて、ベルト又は記録材の搬送方向上流側よりも下流側の圧力が高くなるように構成した。このように、圧力分布の最適化を容易に図ることにより、良好な定着画像を得ることができる。
また、搬送方向に対して2個の磁石で説明したが、より多くの高さの異なる磁力発生手段を用いることで、ニップ部内の圧力分布をより細かく設定してもよい。
〔第3実施形態〕
図を用いて本発明の第3実施形態を説明する。図5は第3実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図を用いて本発明の第3実施形態を説明する。図5は第3実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では、磁力発生手段として、磁力発生手段1a、1bの2つの部材を用いる。ここで、第一磁力発生手段1aの方が第二磁力発生手段1bよりも上下方向の大きさ(高さ)が小さい。このため、第一磁力発生手段1aと第二磁力発生手段1bとの間には段差が生じる。
ここで、磁力発生手段1aとガイド部材3との間に、スペーサ7を配設し、磁力発生手段1a、1bの下面を、略同一平面とするように配設する。このように構成すると、第二磁力発生手段1bから磁気吸引部材2までの距離よりも、第一磁力発生手段1aから磁気吸引部材2までの距離の方が大きくなる。
このように、ニップ部N内のベルト搬送方向において、磁力発生手段と磁気吸引部材との距離を磁力発生手段ごとに変え、磁力発生手段と磁気吸引部材との間で発生する吸引力を変化させる。本実施形態においても、ニップ部内の圧力分布を、圧力の低下する部分を作ることなく変化させる。本実施形態においても、定着ニップ部Nにおいて、ベルト又は記録材の搬送方向上流側よりも下流側の圧力が高くなるように構成した。本構成においても、圧力分布の最適化を容易に図ることができるようになり、良好な定着画像を得ることができる。
本実施形態においては、搬送方向に対して2個の磁石で説明したが、これに限るものではない。例えば、より多くの高さの異なる磁力発生手段を用いることで、ニップ部内の圧力分布をより細かく設定してもよい。
〔第4実施形態〕
図を用いて本発明の第4実施形態を説明する。図6は第4実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図を用いて本発明の第4実施形態を説明する。図6は第4実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では磁力発生手段を、上下方向の大きさ(高さ)は同じであるが、磁力の異なる磁力発生手段1c、1dで構成する。
本実施形態では、磁力発生手段1cと1dとの磁力の関係は、1c<1dである。即ち、ベルト搬送方向上流側に位置する磁力発生手段1cの方が、下流側に位置する磁力発生手段1dよりも磁力が小さい。例えば、磁力の異なる磁石として、磁力発生手段1cにサマコバ磁石、磁力発生手段1dにネオジム磁石を用いる。これにより、上記のような磁力の関係(1c<1d)を得ることができる。組合せとしては第1実施形態で挙げた磁石を組み合わせても良いが、同じ材料の磁石でも磁力の異なる磁石を組み合わせることもできる。
本実施形態においては、ニップ部内のベルト搬送方向に対して、磁力の異なる磁力発生手段と磁気吸引部材によって、磁力発生手段と磁気吸引部材との間で発生する吸引力を変化させる。このため、本実施形態においても、ニップ部内の圧力分布を、圧力の低下する部分を作ることなく変化させる。本実施形態においても、定着ニップ部Nにおいて、ベルト又は記録材の搬送方向上流側よりも下流側の圧力が高くなるように構成した。本構成においても、圧力分布の最適化を容易に図ることができるようになり、良好な定着画像を得ることができる。
また、搬送方向に対して2個の磁石で説明したが、より多くの磁力の異なる磁力発生手段を用いることで、ニップ部内の圧力分布をより細かく設定することも可能である。
〔第5実施形態〕
図を用いて本発明の第5実施形態を説明する。図7は第5実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図を用いて本発明の第5実施形態を説明する。図7は第5実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態では磁力発生手段1に吸着するヨーク8を配設する。ヨーク8は強磁性体からなり、ヨーク内に磁路を形成する。これにより、磁力の漏れを防いで磁石の能力を十分引き出すことができる。ヨーク8の端部はニップ上流側では磁気吸引部材2に対向しない。一方、ニップ下流側では磁気吸引部材2に対向する。
本実施形態においては、ニップ部N内のベルト搬送方向において、ニップ下流側でヨーク8の端部と磁気吸引部材2との吸引力が大きくなる。このため、磁力発生手段1と磁気吸引部材2との間で磁力により発生する吸引力を変化させ、前述と同様の効果を得ることができる。本実施形態においても、定着ニップ部Nにおいて、ベルト又は記録材の搬送方向上流側よりも下流側の圧力が高くなるように構成した。
このように、本実施形態においてもニップ部N内の圧力分布を、圧力の低下する部分を作ることなく容易に変化させることができる。このため、圧力分布の最適化を容易に図ることができるようになり、良好な定着画像を得ることができるようになる。
また、磁気吸着部材2に対向するヨーク端部の長さは必要とする圧力分布に応じて、ニップ上下流で適宜設定することが可能である。
〔第6実施形態〕
図を用いて本発明の第6実施形態を説明する。図8は第6実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図を用いて本発明の第6実施形態を説明する。図8は第6実施形態に係る定着装置の説明図である。前述した実施形態と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、加圧ベルト11を、駆動ローラ31、テンションローラ32に張架するものとしてもよい。本実施形態では、第1実施形態の構成に、張架した加圧ベルト11を適用した例を示す。
本実施形態のように、張架した加圧ベルト11を用いても、磁力発生手段1と磁気吸引部材2との間で発生する吸引力を変化させることができ、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、定着ベルト10の内部においても加圧ベルト11内部と同様の構成とすることも可能であるし、定着ベルト10と加圧ベルト11の内部両方とも本構成をとることも可能である。本実施形態においても、定着ニップ部Nにおいて、ベルト又は記録材の搬送方向上流側よりも下流側の圧力が高くなるように構成した。
また、発熱体にハロゲンヒータを用いたが、公知の電磁誘導加熱や、セラミック基板等を用いた線状発熱体などを用いても良い。
〔他の実施形態〕
前述の実施形態においては、磁力発生手段の磁極の向きは定着ニップ部N側をN極としたが、これに限るものではなく、ニップ部N側をS極としても同様の効果を得ることができる。
前述の実施形態においては、磁力発生手段の磁極の向きは定着ニップ部N側をN極としたが、これに限るものではなく、ニップ部N側をS極としても同様の効果を得ることができる。
N …定着ニップ部、P…記録材、t…トナー画像、1…磁力発生手段、1a…第一磁力発生手段、1b…第二磁力発生手段、1c…磁力発生手段、1d…磁力発生手段、2…磁気吸引部材、3…ガイド部材、4…磁力発生手段カバー、5…ハロゲンヒータ、6…スペーサ、8…ヨーク、10…定着ベルト、11…加圧ベルト、12…定着ローラ、13…芯金、20…温度検知手段、31…駆動ローラ、32…テンションローラ、100…定着装置、101…画像形成装置、102…シートカセット、103…給送ローラ、104…転写ベルト駆動ローラ、105…転写ベルト、106…感光体ドラム、107…感光体ドラム、108…感光体ドラム、109…感光体ドラム、110…転写ローラ、111…転写ローラ、112…転写ローラ、113…転写ローラ、114…カートリッジ、115…カートリッジ、116…カートリッジ、117…カートリッジ、118…光学ユニット、119…光学ユニット、120…光学ユニット、121…光学ユニット、126…レジストローラ
Claims (4)
- 加熱部材と、前記加熱部材に当接する加圧部材とを有し、前記加熱部材と前記加圧部材との当接によって形成される定着ニップ部において、被加熱材を挟持搬送して加圧及び加熱する定着装置において、
前記加圧部材の内部に磁力発生手段を配設し、前記加熱部材の内部に磁気吸引部材を配設し、前記定着ニップ部内の前記被加熱材の搬送方向に対して前記磁力発生手段の吸引力を変化させ、前記定着ニップ部内の圧力分布を変化させることを特徴とする定着装置。 - 前記圧力分布は、前記定着ニップ部の上流側よりも下流側の圧力が高くなるようにすることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記定着ニップ部で前記磁力発生手段と前記磁気吸引部材の距離を変化させて、前記吸引力を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記磁力発生手段の磁力を変化させて、前記吸引力を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
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JP2006256791A JP2008076794A (ja) | 2006-09-22 | 2006-09-22 | 定着装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-09-22 JP JP2006256791A patent/JP2008076794A/ja active Pending
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