JP2008076273A - 液体吸引方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体吸引方法において、複雑な制御機構を使用することなく、吸引ノズル外面への液体の付着を防止する。
【解決手段】液体吸引装置は、配管の先端に装着され、容器8内部に貯溜された液体Fを吸引する吸引ノズル2と、配管と接続し、吸引ノズル2へ吸引圧を供給するポンプと、吸引ノズル2を、容器8と相対的に移動させる駆動部とを備えてなる。液体吸引方法は、吸引ノズル2が、駆動部により容器8の深さ方向に一定の移動速度Vで液体Fの液面に接近しながら、吸引圧により吸引ノズル2に発生する吸引力によって単位時間当たりの吸引量Qで液体Fに接すると同時に液体Fを吸引する。液体Fの液面と並行な容器8内部の最大断面積をSとするとき、吸引量QがQ>S×Vを満たす。
【選択図】図2

Description

本発明は吸引ノズルにより液体を吸引する液体吸引方法に関し、特に吸引ノズルの外面への液体の付着を防止する液体吸引方法に関するものである。
化学、光学、臨床、バイオ技術等の分野において、例えば試験管等の容器内部に貯溜された試薬、検体及び希釈液等の液体を吸引ノズルに吸引し、吸引した液体を別の容器に排出するといった操作が行われる。この際、例えば、前記容器の深さ方向に移動可能な吸引ノズルに配管を介してポンプ手段を接続することによって、前記容器内部の液体を吸引する液体吸引装置が使用される。
しかしながら上記のような液体吸引装置は、吸引ノズル先端を前記容器の底部まで降下させてから吸引を行うのが一般的であり、このような装置では吸引ノズル先端の外面に液体が付着して、該付着した液体が滴下して吸引した液体を別の容器に吐出する際に精度が低下する虞があった。また一つの吸引ノズルを繰り返し使用して液体の吸引を行う際には、吸引ノズルの外面に付着する液体が蓄積することによって吸引ノズルが汚れてしまう虞があった。
そこで、前記容器内部の液面を検出し、該検出によって得た信号に基づいて吸引ノズルの動作速度を吸引ノズルの先端開口が前記液面と追従するように細かく可変制御することで、吸引ノズル外面への液体の接触を減らす方法が開示されている(特許文献1、2)。
特開2001−337093号公報 特開2000−266765号公報
しかしながら上記の吸引方法は、吸引ノズル外面へ液体の接触を減らすと共に、液体の吸引時に空気が混入しないように細かく可変制御されているので、液体の吸引に高い精度を要する際には効果的であるが、液体の吸引に高い精度を要さない際には、吸引された液体に空気が混入していても特に問題とならないために、複雑な制御機構を備えるのは好ましくない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、複雑な制御機構を使用することなく、吸引ノズル外面への液体の付着を防止できる液体吸引方法を提供することを目的とするものである。
本発明の液体吸引方法は、配管の先端に装着された吸引ノズルと、
前記配管と接続し、前記吸引ノズルへ吸引圧を供給するポンプ手段と、
前記吸引ノズルを、少なくとも前記容器と相対的に移動させる移動手段とを備え、
前記吸引ノズルにより容器内部に貯溜された液体を吸引する吸引方法において、
前記吸引ノズルが、前記移動手段により前記容器の深さ方向に一定の移動速度Vで前記液体の液面に接近しながら、前記吸引圧により前記吸引ノズルに発生する吸引力によって単位時間当たりの吸引量Qで前記液体に接すると同時に該液体を吸引し、
前記液体の液面と並行な前記容器内部の最大断面積をSとするとき、前記吸引量QがQ>S×Vを満たすことを特徴とする。
本発明の液体吸引方法は、前記吸引ノズルが前記液体に接する前より、前記ポンプ手段が前記吸引ノズルへ前記吸引圧を供給していることが好ましい。
本発明の液体吸引方法によれば、吸引ノズルが移動手段により容器の深さ方向に一定の移動速度Vで液体の液面に接近するので、吸引ノズルの移動速度Vを細かく可変制御する必要がない。これにより移動手段は複雑な制御機構を備えなくてもよい。さらに吸引ノズルは移動速度Vで移動しながら、ポンプ手段から供給される吸引圧により発生する吸引力によってQ>S×Vを満たす単位時間当たりの吸引量Qで液体に接すると同時に液体を吸引するので、吸引ノズルが深さ方向に一定の移動速度Vで移動しても、吸引ノズルに吸引された液体の量が、吸引ノズルの先端が横切った容器内部の体積よりも大きいことにより、吸引ノズルの外周面が液体に接触することがない。したがって吸引ノズルの外面に液体が付着しないので、吸引ノズルの外面が汚れるのを防止することができる。
また、吸引ノズルが液体に接する前より、ポンプ手段が吸引ノズルへ吸引圧を供給している場合には、吸引ノズルが、配管の形状やポンプ手段の立ち上がり時間の特性等による吸引量Qの低下に影響されることなく、安定した吸引量Qを確保した上で液体の吸引を開始することができる。
以下、本発明にかかる実施形態の液体吸引装置1について図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態の液体吸引装置1の構成図、図2は図1の液体吸引装置1による液体Fの吸引を説明する図である。なお本実施形態の液体吸引装置1は便宜上、吸引ノズル2の先端開口2aが向く方向を下方(図中下方)とする。
本実施形態の液体吸引装置1は、例えば医療機関、研究所等で使用される生化学分析装置等の臨床分析装置に組み込まれ、試験管や液体収容部である複数のウェルが形成されたマイクロチップ等の容器に収容される検体や試薬、洗浄液等の液体を吸引するものであって、主に液体を吸引する際に吸引量の精度を要さない、例えば容器の洗浄工程等で容器内部に残存した水等の洗浄液を吸引する際に使用するものである。
液体吸引装置1は、図1に示す如く、吸引ノズル2と、吸引ノズル2を上下方向(容器8の深さ方向)に移動させる昇降機構部31及び吸引ノズル2を水平方向に移動させる水平機構部32を備える移動手段3としてのノズル駆動部33と、吸引ノズル2へ吸引圧を供給するポンプ手段4としての吸引ポンプ41及びポンプ駆動部42と、ノズル駆動部33及びポンプ駆動部42を制御する制御部5と、吸引ノズル2が吸引した液体Fを内部に収容する廃液タンク6と、吸引ノズル2から廃液タンク6までを接続する配管7とから概略構成されている。
吸引ノズル2は略筒状で、液体Fを吸引する先端開口2aを有するものであって、該先端開口2aを下向きにして設置され、昇降機構部31及び水平機構部32によって上下左右に移動可能に取り付けられている。昇降機構部31及び水平機構部32は例えばプーリーを用いた動力伝達機構やボールねじ機構等の送り機構により構成され、これらの機構はノズル駆動部33が備えるモータ等によって駆動制御されている。そして吸引ノズル2は、該吸引ノズル2の先端開口2aの下方に、上端に開口8aを有する略円筒状で、内部に液体Fが貯溜した容器8が位置するように後述する制御部5によって移動される。
なお吸引ノズル2の先端開口2aには、例えば液体Fの種類毎に着脱交換可能なピペット状のチップを装着してもよい。また本実施形態の液体吸引装置1は、吸引ノズル2がノズル駆動部33によって容器8の上方に移動可能であるが、本発明の液体吸引装置はこれに限られるものではなく、ノズル駆動部33が水平機構部32を備えていなくても、例えば容器8が吸引ノズル2の下方に移動可能な移動手段を備えていてもよい。すなわち吸引ノズル2が容器8と相対的に移動可能であればよい。
吸引ノズル2の上部には配管7の一端が接続され、該配管7の他端は吸引ポンプ41を介して上端が開放した略円筒状の廃液タンク6に接続されている。なお本実施形態の廃液タンク6は、上端が開放した略円筒状の容器とするが、本発明はこれに限られるものではなく、内部に液体Fを収容できる容器であれば、例えば四角柱状であっても球状であってもよく、適宜変更可能である。
吸引ポンプ41は、吸引ノズル2へ吸引圧を供給するものであって、モータ等を備えるポンプ駆動部42によって駆動制御されている。吸引ポンプ41は圧力媒体として液体Fを使用するものであって、渦巻ポンプ、軸流ポンプ、往復ポンプ及び回転ポンプ等、様々な種類のものを使用でき、適宜変更可能である。
制御部5は、容器8の設置位置及び形状に関するデータ、吸引ポンプ41の吸引圧に関するデータ及び配管7の径のデータを有し、これらのデータに基づいてノズル駆動部33及びポンプ駆動部42を制御している。なお前記データはユーザが必要に応じて適宜変更可能であっても良い。また容器8の形状に関するデータは、容器8内部に貯溜された液体Fの液面と並行な、すなわち水平方向の容器8内部の最大断面積Sのデータを含む。なお本発明において容器内部とは液体が収容できる空間のことをいう。本実施形態の容器8は、上端に開口8aを有する略円筒状なので、該開口8aの面積が容器8内部の最大断面積Sとなる。
そして本発明において特徴的なのは、液体吸引装置1の吸引ノズル2が、ノズル駆動部33により深さ方向(下方向)に一定の移動速度Vで液体Fの液面に接近しながら、吸引ポンプ41から供給される吸引圧により吸引ノズル2に発生する吸引力によって、Q>S×Vを満たす単位時間当たりの吸引量Qで液体Fに接すると同時に液体Fを吸引することである。すなわち吸引ノズル2は、先端開口2aが容器8の上方に配置される位置(図1参照)から、ノズル駆動部33により一定の移動速度Vで下方向に移動される(図2中矢印参照)。そして吸引ノズル2は、液体Fに接する前にすでに吸引ポンプ41から吸引圧を供給され、該吸引圧により吸引ノズル2に発生する吸引力による単位時間当たりの吸引量は、Q>S×Vを満たす吸引量Qとなっている。ここで単位時間当たりの吸引量Qとは単位時間当たりに吸引ノズル2が吸引可能な液体Fの体積のことをいう。そしてこのとき吸引ポンプ41による吸引圧の供給は、吸引ノズル2が液体Fに接する前より行われることによって、吸引ノズル2が、配管7の形状やポンプ手段4の立ち上がり時間の特性等による吸引量Qの低下に影響されることなく、安定した吸引量Qを確保した上で液体Fの吸引を開始することができる。
なお本実施形態の液体吸引装置1では、吸引ノズル2が液体Fに接すると同時に液体Fの吸引を行うものとしたが、本発明の液体吸引方法はこれに限られるものではなく、吸引ノズル2の外面に液体Fが付着しなければ、吸引ノズル2が液体Fに接する前に液体Fの吸引を行っても良い。また本実施形態の液体吸引装置1では、ポンプ駆動部42は制御部5によって制御されるものとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、吸引ノズル2が液体Fに接する前又は液体Fに接すると同時に、吸引ノズル2に吸引圧を供給できれば、手動であってもよい。
このように吸引ノズル2は、単位時間当たりの吸引量Qを確保した状態で下降するので、下降移動しながら空気Aを吸引することになる。そして吸引ノズル2は空気Aを吸引しながら液体Fの液面に向かって下降を続け、図2(a)の如く、吸引ノズル2が液面から上方の所定位置まで接近すると容器8内部の液体Fを吸引する。このとき本実施形態の液体吸引装置1は液体Fを吸引する際に吸引量の精度を要さない、容器8の洗浄工程等で使用されるので、空気Aが吸引されてもよい。そして吸引ノズル2は単位時間当たりの吸引量Qで液体F及び/又は空気Aを吸引しながら、さらに一定の移動速度Vで下降する。
このとき単位時間当たりの吸引量QはQ>S×Vを満たしているので、図2(b)に示す如く、単位時間当たりの吸引量Qすなわち吸引ノズル2が単位時間当たりに吸引した液体F及び空気Aの体積が、容器8の最大断面積Sと吸引ノズル2の移動速度Vとの積すなわち単位時間当たりに吸引ノズル2の先端開口2aが横切った容器8内部の体積よりも大きくなるので、吸引ノズル2の先端開口2aの位置は常に液面より上方となり、吸引ノズル2は液体Fに接触しない。従って吸引ノズル2の外面に液体Fが付着しないので、吸引ノズル2の外面が汚れるのを防止することができる。なお本実施形態の液体吸引装置1は、Q>S×Vを満たすために、移動速度Vの値を変更しても良いし、吸引量Qの値を変更しても良い。これらは適宜変更可能である。
このような液体吸引方法によれば、例えば液面検知機構等からなる複雑な制御機構を備えなくても、吸引ノズル外面への液体の付着を防止することができて、前記機構を設置する空間を省くことができると共に前記機構にかかるコストを低減することができる。
なお本実施形態の容器8は上記のような形状としたが本発明の液体吸引方法は上端に開口8aを有する容器であれば、さまざまな形状の容器に使用できる。ここで図3(a)に別の実施形態の容器としてのマイクロチップ8’の斜視図、図3(b)に図3(a)を下側からみた斜視図、図3(c)に図3(a)のウェル80の断面図、図4に本実施形態の液体吸引装置1によるウェル80内部の液体Fの吸引を説明する図を示す。なお本実施形態のマイクロチップ8’は、便宜上ウェル80の開口80aを有する側(各図中、上側)を上端として説明する。
本実施形態の容器8’は、マイクロチップと総称されるものであり(以下マイクロチップ8’という)、図3(a)に示す如く、合成樹脂から成形された略矩形乃至矢形形状で、上面8Aに複数の液体収容部80(以下、ウェル80という)を有し、図3(b)に示す如く、下面8Bにガラス板(透明な板状部材)81が取付けられている。該ガラス板81は、図3(c)に示す如く、上面にマイクロ流路82aが形成された第一の基板82と、該第一の基板82の上面に貼合わされ、マイクロ流路82aと連通し、ウェル80の底部となる貫通孔83a(ウェル底部83a)が形成された第二の基板83とから構成されている。ウェル80は上端に開口80aを有し、該開口80aから下方に向かってウェル底部83aと連通するウェルテーパ部80bが形成されている。ウェルテーパ部80bは上端から下端に向かうに連れて径がより小さくなり、ウェル底部83aはさらに径が小さいものであるため、ウェル80における最大断面積Sは上端開口80aの面積となり、ウェルテーパ部80bとウェル底部83aとの境界には環状段部80cが形成される。第一の基板81と第二の基板82は、ガラス製の他、合成樹脂であってもよく、両方とも透明であってもよいし、光学測定をする側となる片方だけ透明であってもよい。なお本実施形態ではマイクロ流路82aは第一の基板82に形成されているが、本発明の液体吸引装置で使用されるマイクロチップはこれに限られるものではなく、第一の基板82と第二の基板83との間にマイクロ流路82aが形成されていれば、第二の基板83に形成されていてもよい。
上記のように構成されたマイクロチップ8’のウェル80に貯溜された液体Fを、上述した液体吸引装置1によって吸引する。先ず単位時間当たりの吸引量Qを確保した状態で一定の移動速度Vで下降移動しながら空気Aを吸引する。そして吸引ノズル2は空気Aを吸引しながら液体Fの液面に向かって下降を続け、図4(a)に示す如く、吸引ノズル2が液面から上方の所定位置まで接近するとウェル80内部の液体Fを吸引し、吸引ノズル2は単位時間当たりの吸引量Qで液体F及び/又は空気Aを吸引しながら、さらに一定の移動速度Vで下降する。このとき単位時間当たりに吸引ノズル2の先端開口2aが横切ったウェル80内部の体積は、ウェルテーパ部80bの内周面がテーパを有しているので、吸引ノズル2の先端開口2aの深さ方向の位置によって常に値が異なるものとなる。ここで液体吸引装置1は、単位時間当たりの吸引量Qが、単位時間当たりに吸引ノズル2の先端開口2aが横切ったウェル80内部の体積よりも大きければ良いので、上述したウェル80の最大断面積Sと吸引ノズル2の移動速度Vとから、実際に吸引ノズル2の先端開口2aが横切ったウェル80内部の体積よりも大きい仮想の体積S×Vを計算してこの仮想の体積S×Vよりも吸引量Qを大きくする(図4(b)参照)。こうすることにより、吸引量Qすなわち吸引ノズル2が単位時間当たりに吸引した液体F及び空気Aの体積が、仮想の体積S×Vよりも大きくなるので、吸引ノズル2の先端開口2aの位置は常に液面より上方となり、吸引ノズル2の外周面は液体Fに接触しない。したがって吸引ノズル2の外面に液体Fが付着しないので、本実施形態の液体吸引方法は吸引ノズル2の外面が汚れるのを防止することができる。
上記実施形態の液体吸引装置1では、液体Fの吸引を行う際の圧力媒体として液体Fを用いたが、本発明はこれに限られず、空気Aを圧力媒体として用いてもよい。図5に別の実施形態の液体吸引装置1’の構成図を示す。なお液体吸引装置1’は、上述の液体吸引装置1と同一構成部材には同一符号を付して重複した説明を省略する。
本実施形態の液体吸引装置1’は、図5に示す如く、吸引ノズル2と、吸引ノズル2を上下方向(容器8の深さ方向)に移動させる昇降機構部31及び吸引ノズル2を水平方向に移動させる水平機構部32を備える移動手段としてのノズル駆動部33と、吸引ノズル2へ吸引圧を供給するポンプ手段9としての負圧ポンプ91、負圧室92、ポンプ駆動部93及びこれらを接続する第二の配管71と、ノズル駆動部33及びポンプ駆動部93を制御する制御部5と、吸引ノズル2が吸引した液体Fを内部に収容する廃液タンク6と、吸引ノズル2から負圧室92までを接続する配管7及び負圧室92から廃液タンク6までを接続する第三の配管72と、配管7に配設される開閉弁94と第三の配管72に接続されるポンプ95とから概略構成されている。
一端に吸引ノズル2が接続された配管7の他端は、開閉弁94を介して負圧室92に挿入される。負圧室92は内部に気体A(空気A)を収容して密封された空間Rを有し、該空間Rと連通して第二の配管71の一端が接続されている。第二の配管71は、他端に外気と連通する開口部71aを有するものであり、第二の配管71の途中に負圧ポンプ91が接続されている。負圧ポンプ91はモータ等を備えるポンプ駆動部93によって駆動制御され、負圧ポンプ91によって空間R内部の空気Aを吸引し、該空気Aを開口部71aから排出することによって、空間R内部に負圧を発生させる。そして空間R内部に発生した負圧が吸引ノズル2への吸引圧となり、該吸引圧により吸引ノズル2に吸引力が発生する。このとき吸引ノズル2は、上述の実施形態と同様に単位時間当たりの吸引量がQ>S×Vを満たしている。上述実施形態と同様に、吸引ノズル2により吸引された液体Fは配管7を通って負圧室92内に排出される。なお、負圧室内に排出された液体Fが気化及び/又は飛散した飛沫が外部に流出するのを防ぐために負圧ポンプ91と開口部71aとの間にフィルタ96が配設されている。そして負圧室92内の液体Fは、負圧室92に接続された第三の配管72を介し、該第三の配管72に接続されたポンプ95によって廃液タンク6に排出される。
本実施形態の液体吸引装置の構成図。 本実施形態の液体吸引装置による液体の吸引を説明する図。 マイクロチップの斜視図及び断面図。 ウェル内部に収容された液体の吸引を説明する図。 別の実施形態の液体吸引装置の構成図。
符号の説明
1、1’ 液体吸引装置
2 吸引ノズル
2a 先端開口
3 移動手段
31 昇降機構部
32 水平機構部
33 ノズル駆動部
4 ポンプ手段
41 吸引ポンプ
42 ポンプ駆動部
5 制御部
6 廃液タンク
7 配管
71 第二の配管
71a 開口部
72 第三の配管
8 容器
8’ マイクロチップ
8a、80a上端開口
80 ウェル(液体収容部)
80b ウェルテーパ部
80c 環状段部
81 ガラス板
82 第一の基板
82a マイクロ流路
83 第二の基板
83a ウェル底部(貫通孔)
9 ポンプ手段(別の実施形態)
91 負圧ポンプ
92 負圧室
93 ポンプ駆動部(別の実施形態)
94 フィルタ
95 開閉弁
96 ポンプ
F 液体
Q 単位時間当たりの吸引量
S 容器の最大断面積
V 移動速度

Claims (2)

  1. 配管の先端に装着された吸引ノズルと、
    前記配管と接続し、前記吸引ノズルへ吸引圧を供給するポンプ手段と、
    前記吸引ノズルを、少なくとも前記容器と相対的に移動させる移動手段とを備え、
    前記吸引ノズルにより容器内部に貯溜された液体を吸引する吸引方法において、
    前記吸引ノズルが、前記移動手段により前記容器の深さ方向に一定の移動速度Vで前記液体の液面に接近しながら、前記吸引圧により前記吸引ノズルに発生する吸引力によって単位時間当たりの吸引量Qで前記液体に接すると同時に該液体を吸引し、
    前記液体の液面と並行な前記容器内部の最大断面積をSとするとき、前記吸引量QがQ>S×Vを満たすことを特徴とする液体吸引方法。
  2. 前記吸引ノズルが前記液体に接する前より、前記ポンプ手段が前記吸引ノズルへ前記吸引圧を供給していることを特徴とする請求項1に記載の液体吸引方法。
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