JP2008074263A - 駆動装置 - Google Patents

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徹 岡崎
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Abstract

【課題】駆動軸を回転させるためのモータを保持材から突出した駆動軸上に設けて保持材側のスペース効率を良くする。
【解決手段】一端が被回転材側に固定されると共に他端が保持材側に回転自在に支承される駆動軸上に軸回りにアキシャルギャップ型のモータが取り付けられ、前記アキシャルギャップ型のモータは、前記駆動軸に固定される回転子と、前記駆動軸が回転自在に貫通されると共に前記保持材側に保持される固定子とを、前記駆動軸の軸線方向に間隔をあけて配置し、前記回転子には駆動軸の軸回りに間隔をあけて永久磁石を前記固定子側面がN極とS極を交互に配置するように取り付けられている一方、前記固定子には駆動軸の軸線回りに間隔をあけて電機子コイルが取り付けられ、前記電機子コイルに交流電流を通電して、前記回転子を前記駆動軸と共に回転させる構成としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動装置に関し、詳しくは、車両の車輪に連結された車軸等に設けられ、アキシャルギャップ型のモータを駆動源とするものである。
従来、電気自動車やハイブリッド車のようにモータを駆動源に用いる車両では、車両の車体内にモータを配置しているが、車体内のスペース効率を向上させるため、モータを車体内に配置せずに、車輪のホイール内に配置したインホイールモータが提供されている。
例えば、特開平7−52664号公報(特許文献1)において、この種のインホイールモータ1が提供されている。図15に示すように、インホイールモータ1は、車体に固定した固定部2に取り付けたケース3に回転軸4を回転自在に設け、該回転軸4の外周面に界磁体5を設ける一方、該界磁体5に対向させてケース3の内周面に電機子コイル6を設けてラジアルギャップ型のモータとしている。該インホイールモータ1を車輪7のホイール7a内に収容し、インホイールモータ1の回転軸4を遊星歯車8と回転軸9を介してホイール7aに連結している。インホイールモータ1の電機子コイル6に三相交流を供給すると、回転軸4が回転し遊星歯車8と回転軸9を介してホイール7aが回転して車両が走行する。
前記のようなインホイールモータを採用すれば、車体内にモータを搭載する必要がなくなり、車体内のスペース効率を向上させることができる。
しかしながら、インホイールモータは車輪のホイール内にモータを搭載するため、ばね下重量が増加して乗り心地が悪くなり、また、燃費も悪くなる問題がある。
また、車両以外の機器、例えば洗濯機や遠心分離機では、回転軸を回転させるためのモータは、洗濯機や遠心分離機を構成する筐体(保持材)内に収容されており、筐体から突出した回転軸上にモータを設けた構成とはなっていない。よって、筐体内にモータを収容するためのスペースが必要となり、機器が大型化する問題がある。
特開平7−52664号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、駆動軸を回転させるためのモータを保持材内に設けるのではなく、保持材から突出した駆動軸上に設けて保持材側のスペース効率を良くすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、第1に、一端が被回転材側に固定されると共に他端が保持材側に回転自在に支承される駆動軸上に軸回りにアキシャルギャップ型のモータが取り付けられ、
前記アキシャルギャップ型のモータは、
前記駆動軸に固定される回転子と、前記駆動軸が回転自在に貫通されると共に前記保持材側に保持される固定子とを、前記駆動軸の軸線方向に間隔をあけて配置し、
前記回転子には駆動軸の軸回りに間隔をあけて永久磁石を前記固定子側面がN極とS極を交互に配置するように取り付けられている一方、前記固定子には駆動軸の軸線回りに間隔をあけて電機子コイルが取り付けられ、
前記電機子コイルに交流電流を通電して、前記回転子を前記駆動軸と共に回転させる構成としていることを特徴とする駆動装置を提供している。
また、本発明は、第2に、一端が被回転材側に固定されると共に他端が保持材側に回転自在に支承される駆動軸上に軸回りにアキシャルギャップ型のモータが取り付けられ、
該アキシャルギャップ型モータは、
前記駆動軸に固定される回転子と、前記駆動軸が回転自在に貫通されると共に前記保持材側に保持される界磁側固定子と電機子側固定とを、前記駆動軸の軸線方向に前記回転子を前記界磁側固定子と電機子側固定子を挟むように間隔をあけて配置し、
前記界磁側固定子にはN極とS極からなる界磁体が前記駆動軸と同心円状の内外周位置に取り付けられていると共に、前記電機子側固定子には電機子コイルが駆動軸の軸線回りに間隔をあけて取り付けられ、
前記回転子には、一端が前記界磁体のN極に対向配置されると共に他端が前記電機子コイルに対向配置される磁性体からなるN極誘導子と、一端が前記界磁体のS極に対向配置されると共に他端が前記電機子コイルに対向配置される磁性体からなるS極誘導子が取り付けられ、
前記電機子コイルに交流電流を通電して、前記回転子を前記駆動軸と共に回転させる構成としていることを特徴とする駆動装置を提供している。
前記構成によれば、駆動軸を回転させるためのモータを保持材内に設けるのではなく、保持材から突出した駆動軸上に設けているため、保持材内に駆動軸を回転させるためのモータを収容する必要がなく、保持材側のスペース効率を向上させることができる。
前記電機子コイルあるいは/および界磁体を超電導材により形成していることが好ましい。
前記構成によれば、モータを小型化できると共に高出力化が可能となる。
なお、超電導材としてはビスマス系やイットリウム系等の高温超電導材を用いると好適である。
特に、前記駆動装置は、前記被回転材が車輪、前記駆動軸が車軸、前記保持材が車体とされ、車輪駆動用としていることが好ましい。
前記構成によれば、車両の車体内に駆動用のモータを搭載する必要がないため車体のスペース効率を向上させることができると共に、モータを車輪のホイール内ではなく、ホイールと車体とを連結する車軸に設けているため、従来のインホイールモータよりもモータを車体に近接する位置に配置でき実質的にばね下重量を低減することができ、車両の乗り心地を向上させることができる。
また、ラジアルギャップ型ではなくアキシャルギャップ型のモータを採用しているため、モータを車軸の軸線方向に薄型化でき、モータの重心位置をさらに車体側に近付けることができる。
よって、前記アキシャルギャップ型のモータを前記車輪よりも前記車体に近接する位置の車軸上に設置していることが好ましく、これにより、実質的なばね下重量をさらに低減することができる。
前記固定子は、金属棒あるいはバネからなる連結部材を介して前記車体に保持されていることが好ましい。
前記構成によれば、モータの固定子を車体に連結しているため、固定子の重量がばね下側にかからず、ばね下重量を大幅に低減することができる。
また、固定子を連結部材により車体に固定する一方、回転子を車軸に固定すると、車軸が上下方向に揺動したときに、対向配置した固定子と回転子が位置ズレする。しかし、前記のようにモータを車体に近接する位置に配置すると、車軸が揺動する範囲が小さくなり、固定子と回転子の位置ズレも小さくなって許容範囲内に留めることができる。
さらに、固定子を車体に固定しておくと、固定子に取り付けた電機子コイルへの通電部への衝撃を緩和することができ、モータの長寿命化を図ることができる。
さらにまた、モータをアキシャルギャップ型としているため、回転子に取り付けた永久磁石と固定子に取り付けた電機子コイルの間に吸引力が発生する。よって、車軸が上下方向に揺動するとこの吸引力により回転子が元の位置に引き戻されるため、モータにサスペンションの機能を持たせることができる。さらに、電機子コイルへの電流値を変えることにより前記吸引力を調節でき、サスペンションの強弱を調節できる。
前記車軸の車体側の端部は、前記車軸の上下方向の揺動に追従可能な状態で前記車体に取り付けた軸受部材で回転自在に支承されていることが好ましい。
前記構成によれば、車軸が車体に対して上下方向に揺動すると車体に取り付けた軸受部材も追従して揺動するため、車軸が軸受部材に対してスムーズに回転でき、車軸の揺動によって車軸の回転に悪影響を及ぼすことがない。
前述したように、本発明によれば、駆動軸を回転させるためのモータを保持材内に設けるのではなく、保持材から突出した駆動軸上に設けているため、保持材内に駆動軸を回転させるためのモータを収容する必要がなく、保持材側のスペース効率を向上させることができる。
特に、本発明の駆動装置を車両用駆動装置とした場合、車両の車体内に駆動用のモータを搭載する必要がないため車体のスペース効率を向上させることができると共に、モータを車輪のホイール内ではなく、ホイールと車体とを連結する車軸に設けているため、従来のインホイールモータよりもモータを車体に近接する位置に配置でき実質的にばね下重量を低減することができ、車両の乗り心地を向上させることができる。
また、ラジアルギャップ型ではなくアキシャルギャップ型のモータを採用しているため、モータを車軸の軸線方向に小型化でき、モータの重心位置をさらに車体側に近付けることができ、さらに実質的なばね下重量を低減することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態を示し、本実施形態の車両用駆動装置10は、図1に示すように、前後各2輪の車輪(被回転材)30を備えた4輪自動車の前輪30Aに連結された車軸(駆動軸)11に設けられるものである。なお、各車輪30に連結された車軸11は独立しており、それぞれ車体(保持材)31に後述する軸受部材21を介して回転自在に取り付けている。
前輪30Aの車軸11にそれぞれ設けた車両用駆動装置10は、左右対称であるため一方側についてのみ説明し、他方側については説明を省略する。
図2は車両用駆動装置10の垂直方向の断面図であり、駆動源のモータ12は回転子13と固定子14とを車軸11の軸線方向に間隔をあけて対向配置したアキシャルギャップ型のモータとし、これら回転子13と固定子14を断熱材からなるケース15に収容している。該モータ12は車輪30よりも車体31に近接する位置に設けている。
前記回転子13は円盤形状の非磁性材料からなり、中央に設けた取付孔13aに車軸11を貫通させて、回転子13を車軸11に外嵌固定している。また、回転子13の前記固定子14に対向する側の面には、図3に示すように、取付孔13aを囲むように周方向に間隔をあけて真円形状の凹部13bを8個設けている。これら凹部13bには、永久磁石16を固定子14側の面がN極、S極交互に配置されるように取り付けている。
一方、固定子14は円盤形状の非磁性体からなり、前記回転子13と反対側の面をケース15の内面に固定している。図4に示すように、固定子14には中心に車軸11よりも大径の中心貫通孔14aを設けると共に、回転子13に対向する側の面に中心貫通孔14aを囲むように周方向に間隔をあけて真円形状の凹部14bを6個設けている。固定子14の中心貫通孔14aに車軸11を回転自在に貫通させると共に、凹部14bに超電導材からなる巻線である電機子コイル17を取り付けている。電機子コイル17を形成する超電導材として、ビスマス系やイットリウム系等の高温超電導材を用いている。
なお、電機子コイル17に接続したリード線18はケース15に設けた貫通孔15aを通して車体31側に架け渡しており、車体31側から電力を供給している。
また、ケース15に設けた配管取付孔15bに冷媒供給用の配管19を接続しており、該配管19を介して車体31に搭載した液体窒素タンク(図示せず)からケース15に液体窒素を供給して、ケース15内の超電導材からなる電機子コイル17を超電導特性を発揮する温度(例えば77ケルビン)まで冷却している。
車軸11は、ケース15の対向壁にそれぞれ設けた軸受20を貫通させ、一端を車輪30のホイール32に固定する一方、他端を車体31に対して上下方向に揺動自在に取り付けた軸受部材21に取り付けている。軸受部材21の中央には取付溝21aを設けており、該取付孔21aに軸受22を介して車軸11の他端を回転自在に取り付けている。また、軸受部材21の先端面21bはケース15の外面に固定している。
また、車軸11と車体31とはサスペンション23を介して連結しており、車軸11側では軸受部材24を介してサスペンション23と車軸11とを回転自在に接続している。
前記車両用駆動装置10に設けたモータ12の固定子14に取り付けた電機子コイル17に三相交流を供給すると、回転磁界が発生し回転子13が回転する。このように、回転子13が回転すると、回転子13に固定した車軸11及び該車軸11に固定した車輪30も回転して自動車が走行する。
前記構成によれば、車両の車体31内に駆動用のモータを搭載する必要がないため車体31のスペース効率を向上させることができると共に、モータ12を車輪30のホイール32内ではなく、ホイール32と車体31とを連結する回転軸11に設けているため、従来のインホイールモータよりもモータ12を車体31に近接する位置に配置でき実質的にばね下重量を低減することができ、車両の乗り心地を向上させることができる。
また、ラジアルギャップ型ではなくアキシャルギャップ型のモータを採用しているため、モータ12を車軸11の軸線方向に小型化でき、モータ12の重心位置をさらに車体31側に近付けることができる。
さらに、モータ12のケース15を車体31に取り付けた軸受部材21に固定すると共に、固定子14をケース15の内面に固定しているため、ケース15と固定子14の重量は共に車体31側にかかる。よって、ばね下重量の増加はほぼ回転子13の重量だけであるためばね下重量が大幅に増加することがない。
なお、本実施形態では、電機子コイル17を超電導材により形成しているが、常電導材により形成してもよい。
また、本実施形態では、車両用駆動装置10を前輪の車軸にのみ設けているが、後輪の車軸にも設けて四輪駆動としてもよい。
図5は、本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態では、ケース15と固定子14の車体31への固定構造を第1実施形態と相違させており、ケース15及び固定子14を金属棒40(連結部材)により車体31に固定している。金属棒40の上端を車体31に溶接すると共に、中間部をケース15の貫通孔15cを貫通させて貫通位置で金属棒40とケース15とを溶接し、さらに金属棒40の下端を固定子14に溶接している。
前記のような固定構造としているため、車軸11は車体31に対して上下方向に揺動するがケース11及び固定子14は車体31に対して位置決め固定されている。よって、車軸11を軸受を介してケース15を貫通させず、ケース15に車軸11よりも大径の貫通孔15dを設けて、該貫通孔15dに車軸11を貫通させている。
また、電機子コイル17を断熱性を有する冷媒容器41内に収容しており、該冷媒容器41に配管19を介して液体窒素を供給して電機子コイル17を冷却している。
前記構成によれば、金属棒40を介して車両用駆動装置10のケース15と固定子14を車体31に固定しているため、ケース15と固定子14の重量が車軸11に全くかからず、ばね下重量をさらに低減することができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図6及び図7は、本発明の第3実施形態を示す。
本実施形態では、回転子13の固定子14側の面を凹状の球面とする一方、固定子14の回転子13側の面を凸状の球面とし、互いの球面同士を沿わせている。また、回転子13に取り付けた永久磁石16及び固定子14に取り付けた電機子コイル17は前記球面に沿うように配置している。
前記構成によれば、車軸11が上下方向に揺動しても、図7に示すように、回転子13に取り付けた永久磁石16と固定子14に取り付けた電機子コイル17との距離が大きく離れすぎることがなく、高効率で回転子13を回転させることができる。
なお、他の構成及び作用効果は第2実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、本発明の第4実施形態を示す。
本実施形態では、第2、第3実施形態の金属棒に替えてバネ42(連結部材)により車体31と固定子14とを連結し、バネ42の伸縮により固定子14が上下方向に移動可能としている。
前記構成によれば、車軸11が上下方向に揺動したときに、永久磁石16と電機子コイル17との間の吸引力により固定子が回転子13に追従する。これにより、回転子13と固定子14とが離れすぎることがなく、回転子13を効率良く回転させることができる。
図9は、本発明の第5実施形態を示す。
本実施形態では、固定子14に上下枠43を取り付けており、該上下枠43と車軸11に回転自在に取り付けた軸受部材44の上下両端とをバネ45を介して連結している。
前記構成によれば、車軸11が上下方向に揺動すると、バネ45により車軸11が元の位置に戻されるため、サスペンションの機能を向上させることができる。
なお、図9では、電力供給用のリード線18と冷媒供給用の配管19の図示を省略している。
図10乃至図13は、本発明の第6実施形態を示す。
本実施形態では、車両用駆動装置10の駆動源としてアキシャルギャップ構造の誘導子型モータ50を用いている。
誘導子型モータ50は、界磁側固定子51、回転子52、電機子側固定子53、回転子54、界磁側固定子55の順番に車軸74で貫通し、界磁側固定子51、55および電機子側固定子53は金属棒80を介して車体31に固定すると共に車軸74と空隙をあけ、回転子52、54は車軸74に外嵌固定している。
界磁側固定子51と界磁側固定子55とは左右対称であり、図12(A)(B)には一方の界磁側固定子55について代表して記載している。
界磁側固定子51、55は磁性体からなり、超電導材からなる巻線である界磁コイル58、71(界磁体)を収容した真空断熱構造の断熱冷媒容器57、70を埋設している。
界磁側固定子51、55は、中央に車軸74の外径より大きく穿設された中心貫通孔51b、55bと、中心貫通孔51b、55bを中心として円環状に凹設された溝部51a、55aとを備えている。断熱冷媒容器57、70には液体窒素を循環させた状態で界磁コイル58、71を収容しており、その断熱冷媒容器57、70を溝部51a、55aに埋設している。
なお、界磁側固定子51、55は、パーメンダー、珪素鋼板、鉄、パーマロイ等の磁性体で形成している。また、界磁コイル58、71を形成する超電導材としては、ビスマス系やイットリウム系等の超電導材を用いている。
回転子52、54は左右対称であり、図11(A)〜(D)には一方の回転子54について代表して記載している。
回転子52、54は、円盤形状で非磁性材料からなり、中心に回転軸の取付穴52a、54aを有し、該取付穴52a、54aを中心として点対称位置に一対のS極誘導子61、67と、S極誘導子61、67から90°回転した位置に一対のN極誘導子60、68を埋設している。
S極誘導子61、67およびN極誘導子60、68は、電機子側固定子53と対向する扇形状の一端面60a、61a、67a、68aをそれぞれ同心円上の等間隔に配置すると共に互いに同一面積としている。
S極誘導子61、67の他端面61b、67bは、界磁コイル58、71のS極発生位置に対向するように配置され、例えばS極誘導子67の他端面67bは、図12(C)および図13(B)に示すように、界磁コイル71の外周側に対向配置される円弧状としている。
N極誘導子60、68の他端面60b、68bは、界磁コイル58、71のN極発生位置に対向するように配置され、例えばN極誘導子68の他端面68bは、図12(B)および図13(C)に示すように、界磁コイル71の内周側に対向配置される円弧状としている。
即ち、S極誘導子61、67およびN極誘導子60、68は、円弧状の他端面60b、61b、67b、68bから軸線方向に向けて断面形状を変化させることで一端面60a、61a、67a、68aでは扇形状となる立体形状としている。また、S極誘導子61、67およびN極誘導子60、68の断面積は、他端面60b、61b、67b、68bから一端面60a、61a、67a、68aまで一定としている。また、S極誘導子60、68の他端面60b、68bは、N極誘導子61、67の他端面61b、67bと同一面積としている。
なお、回転子は、FRPやステンレス等の非磁性材料で形成している。また、各誘導子は、パーメンダー、珪素鋼板、鉄、パーマロイ等の磁性体で形成している。
電機子側固定子53は非磁性体からなり、図10(A)(B)に示すように、超電導材からなる巻線である電機子コイル64を収容した真空断熱構造の断熱冷媒容器63を埋設している。
電機子側固定子53は、中央に車軸74の外径より大きく穿設された中心貫通孔53bと、中心貫通孔53bを中心として周方向に等間隔に穿設された4つの取付穴53aとを備えている。断熱冷媒容器63には液体窒素を循環させた状態で電機子コイル64を収容していると共に電機子コイル64の中空部には磁性体からなるフラックスコレクタ65を配置している。内部に電機子コイル64を収容した4つの断熱冷媒容器63を各コイル取付穴53aにそれぞれ埋設している。
なお、フラックスコレクタ65は、パーメンダー、珪素鋼板、鉄、パーマロイ等の磁性体で形成している。また、電機子コイル64を形成する超電導材としては、ビスマス系やイットリウム系等の超電導材を用いている。また、電機子側固定子53は、FRPやステンレス等の非磁性材料で形成している。
界磁コイル58、71と電機子コイル64には配線を介して給電装置(図示せず)が接続され、界磁コイル58、71には直流を供給すると共に、電機子コイル64には三相交流を供給している。
断熱冷媒容器57、63、70には断熱配管を介して液体窒素タンク(図示せず)が接続され、液体窒素を冷媒として循環している。
次に、誘導子型同期モータ10の動作原理について説明する。
図10中右側の界磁コイル71に直流を給電すると、外周側にS極が発生すると共に内周側にN極が発生する。すると、図13(A)(B)に示すように、S極側の磁束が他端面67bよりS極誘導子67内に導入され、一端面67aにS極磁束が現れる。また、図13(A)(C)に示すように、N極側の磁束は他端面68bよりN極誘導子68内に導入され、一端面68aにN極磁束が現れる。ここで、他端面67b、68bは界磁コイル71の内外周に沿った同心円上に配置されているので、回転子54が回転してもS極誘導子67の一端面67aには常にS極が現れ、N極誘導子68の一端面68aには常にN極が現れることとなる。
同様の原理により、図10中左側の界磁コイル58に直流を給電すると、回転子52のN極誘導子60の一端面60aには常にN極が現れ、S極誘導子61の一端面61aには常にS極が現れる。
この状態から電機子コイル64に三相交流を給電すると、三相間の給電位相ズレにより電機子側固定子53の軸線回りに回転磁界が発生し、この回転磁界の影響で回転子52、54のN極誘導子60、68およびS極誘導子61、67に軸線回りの回転力が発生し、回転子52、54が回転して車軸74が回転駆動される。
なお、界磁コイル58、71あるいは電機子コイル64のいずれか一方は、銅線等の常電導材で形成してもよく、その場合には常電導線について冷却構造を不要とすることができる。また、界磁コイルに替えて永久磁石としてもよい。
また、本実施形態では、界磁側固定子と電機子側固定子を金属棒により車体に固定しているが、前記実施形態のように、バネにより車体に固定してもよいし、カバーに固定してもよい。
図14は、本発明の第7実施形態を示す。
本実施形態では本発明の駆動装置を洗濯機あるいは遠心分離機に用いている。
本実施形態の洗濯機あるいは遠心分離機は、洗濯物あるいは遠心分離の対象物を収容する容器状の回転部90の底壁より下方に向けて駆動軸91を突設しており、駆動軸91の下端を保持材92に設けた軸受部材93に回転自在に取り付けている。駆動軸91の軸線方向の中央に回転子94を設けると共に、該回転子94に対して駆動軸91の軸線方向に所要の間隔をあけて固定子95を対向配置している。回転子94及び固定子95は第1実施形態の回転子及び固定子と同様の構成とし、同様の原理により駆動軸91と共に回転部90を回転させている。
前記構成においても、保持材92から突出した駆動軸91上にモータ(駆動装置)を設けた構成となっているため、モータを効率良く配置することができる。
また、モータをアキシャルギャップ型としているため、回転子94に取り付けた永久磁石と固定子95に取り付けた電機子コイルの間に発生する吸引力によって、駆動軸91が常に元の位置で保持される。よって、駆動軸91の下端(1ヶ所)のみを軸受部材93で保持するだけでよく、簡易な構造とすることができる。
なお、図14では、回転部90を外装するケースの図示を省略している。
本発明の実施形態の車両用駆動装置の配置位置を示す概略図である。 本発明の第1実施形態の車両用駆動装置の断面図である。 回転子の正面図である。 固定子の正面図である。 第2実施形態の車両用駆動装置の断面図である。 第3実施形態の車両用駆動装置の断面図である。 車軸が下方に揺動した状態を示す図面である。 第4実施形態の車両用駆動装置の断面図である。 第5実施形態の車両用駆動装置の断面図である。 (A)は本発明の第6実施形態の誘導子型モータの断面図、(B)は90°回転させた位置での断面図である。 (A)は回転子の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図、(C)は背面図、(D)は(A)のII−II線断面図である。 (A)は界磁側固定子の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図である。 (A)は回転子および界磁側固定子を回転軸で貫通した状態の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図、(C)は(A)のII−II線断面図である。 第7実施形態の洗濯機あるいは遠心分離機に用いた駆動装置の断面図である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 車両用駆動装置
11 車軸(駆動軸)
12 モータ
13 回転子
14 固定子
16 永久磁石
17 電機子コイル
21 軸受部材
30 車輪(被回転材)
31 車体(保持材)
40 金属棒(連結部材)
42 バネ(連結部材)

Claims (7)

  1. 一端が被回転材側に固定されると共に他端が保持材側に回転自在に支承される駆動軸上に軸回りにアキシャルギャップ型のモータが取り付けられ、
    前記アキシャルギャップ型のモータは、
    前記駆動軸に固定される回転子と、前記駆動軸が回転自在に貫通されると共に前記保持材側に保持される固定子とを、前記駆動軸の軸線方向に間隔をあけて配置し、
    前記回転子には駆動軸の軸回りに間隔をあけて永久磁石を前記固定子側面がN極とS極を交互に配置するように取り付けられている一方、前記固定子には駆動軸の軸線回りに間隔をあけて電機子コイルが取り付けられ、
    前記電機子コイルに交流電流を通電して、前記回転子を前記駆動軸と共に回転させる構成としていることを特徴とする駆動装置。
  2. 一端が被回転材側に固定されると共に他端が保持材側に回転自在に支承される駆動軸上に軸回りにアキシャルギャップ型のモータが取り付けられ、
    該アキシャルギャップ型モータは、
    前記駆動軸に固定される回転子と、前記駆動軸が回転自在に貫通されると共に前記保持材側に保持される界磁側固定子と電機子側固定とを、前記駆動軸の軸線方向に前記回転子を前記界磁側固定子と電機子側固定子を挟むように間隔をあけて配置し、
    前記界磁側固定子にはN極とS極からなる界磁体が前記駆動軸と同心円状の内外周位置に取り付けられていると共に、前記電機子側固定子には電機子コイルが駆動軸の軸線回りに間隔をあけて取り付けられ、
    前記回転子には、一端が前記界磁体のN極に対向配置されると共に他端が前記電機子コイルに対向配置される磁性体からなるN極誘導子と、一端が前記界磁体のS極に対向配置されると共に他端が前記電機子コイルに対向配置される磁性体からなるS極誘導子が取り付けられ、
    前記電機子コイルに交流電流を通電して、前記回転子を前記駆動軸と共に回転させる構成としていることを特徴とする駆動装置。
  3. 前記電機子コイルあるいは/および界磁体が超電導材で形成されている請求項1または請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記被回転材が車輪、前記駆動軸が車軸、前記保持材が車体とされ、車輪駆動用としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記アキシャルギャップ型のモータが、前記車輪よりも前記車体に近接する位置の車軸上に設置されている請求項4に記載の駆動装置。
  6. 前記固定子は、金属棒あるいはバネからなる連結部材を介して前記車体側に保持されている請求項4または請求項5に記載の駆動装置。
  7. 前記車軸の車体側の端部は、前記車軸の上下方向の揺動に追従可能な状態で前記車体に取り付けた軸受部材で回転自在に支承されている請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の駆動装置。
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JP2008131831A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Kayaba Ind Co Ltd 軸方向空隙型電動機
JP2013071612A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Nissan Motor Co Ltd インホイールモータ駆動ユニット

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