JP2008073270A - Cabinet - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、システムキッチンのベースキャビネット等の引き出しを備えたキャビネット、特に、収納空間の有効利用を図ることができるキャビネットに関する。 The present invention relates to a cabinet provided with drawers such as a base cabinet of a system kitchen, and more particularly to a cabinet capable of effectively using a storage space.
従来、システムキッチンを構成しているベースキャビネットでは、一般的に、キャビネット本体の前面開口部を開閉する観音開きまたは片開きの収納扉が取り付けられていたが、収納空間の奥側に収納した物品等を取り出しにくいので、近年では、こういった扉タイプのベースキャビネットに代わって、図9に示すように、キャビネット本体61に引き出し62、63が取り付けられた引き出しタイプのベースキャビネット60が市場に出回るようになってきている。
Conventionally, base cabinets that make up the system kitchen generally have a double door or single door storage door that opens and closes the front opening of the cabinet body. In recent years, in place of such a door-type base cabinet, a drawer-
ところで、同図に示すように、キャビネット本体61の上面開口部にシンク72を有するカウンター71が固定設置されるベースキャビネット60では、収納空間の奥側に排水管73、給水用(給湯用)の止水栓74及び排水管カバー75等が配設されるので、引き出しの奥行きを十分に確保することができず、収納空間の有効利用を図ることができないといった問題がある。
By the way, as shown in the figure, in the
こういった問題を解決するためには、障害物となる排水管73、止水栓74及び排水管カバー75等を避けるように、その平面形状を変形させた異形の引き出しを採用することが考えられるが、異形の引き出しは製作するのに手間がかかると共に、引き出しの形状は、排水管73、止水栓74及び排水管カバー75等の障害物の形状と位置とによって決定されるので、排水構造が異なる場合には、同じ引き出しを使用することができない場合もあるので、ベースキャビネットの製品価格が上昇するといった問題がある。
In order to solve these problems, it is considered to adopt a deformed drawer having a deformed planar shape so as to avoid the
そこで、この発明の課題は、異形の引き出しを採用することなく、収納空間の有効利用を図ることができるキャビネットを提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a cabinet capable of effectively using a storage space without adopting a deformed drawer.
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、引き出し本体に前板が固定された引き出しを有するキャビネットにおいて、前記引き出しには、前記引き出し本体の上部に、前記引き出し本体の幅の1/2以下の幅を有するトレーが、前記前板の上端面よりも上方側に張り出さないような状態で、前記引き出し本体の幅方向に移動可能に設置されており、前記トレーは、その後部側が前記引き出し本体を構成している背板より後方側に張り出した状態で、前記引き出しに支持することができるようになっていることを特徴とするキャビネットを提供するものである。
In order to solve the above-mentioned problems, the invention according to
また、請求項2に係る発明は、請求項1にかかる発明のキャビネットにおいて、前記トレーを、前記引き出し本体の前後方向に移動可能に設置したのである。 According to a second aspect of the present invention, in the cabinet according to the first aspect of the present invention, the tray is installed so as to be movable in the front-rear direction of the drawer body.
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2にかかる発明のキャビネットにおいて、前記トレーを、その後部側が、前記引き出し本体の前記背板より後方側に張り出さないような状態で、前記引き出しに支持することができるようにしたのである。
Further, the invention according to claim 3 is the cabinet of the invention according to
また、請求項4に係る発明は、請求項1、2または3にかかる発明のキャビネットにおいて、前記トレーを、その後部側が前記引き出し本体の前記背板より後方側に張り出すように、前記引き出しに設置する場合は、前記トレーの後部側を前記引き出し本体の前記背板の上端面に載置するようにし、前記トレーの後部側を前記引き出し本体の前記背板の上端面に載置した状態で、前記トレーが略水平になるように、前記トレーの前部側を前記引き出しに支持するようにしたのである。 According to a fourth aspect of the present invention, in the cabinet according to the first, second, or third aspect of the invention, the tray is attached to the drawer such that a rear side thereof projects rearward from the back plate of the drawer body. When installing, the rear side of the tray is placed on the upper end surface of the back plate of the drawer body, and the rear side of the tray is placed on the upper end surface of the back plate of the drawer body. The front side of the tray is supported by the drawer so that the tray is substantially horizontal.
以上のように、請求項1にかかる発明のキャビネットは、引き出し本体の上部に、前板の上端面よりも上方側に張り出さないような状態で、引き出し本体の幅方向に移動可能にトレーが設置されており、しかも、トレーは、その後部側が引き出し本体を構成している背板より後方側に張り出した状態で、引き出しに支持することができるようになっているので、引き出しを閉めたときに、収納空間内に設置されている障害物を避ける位置で、トレーを引き出しの後方側に張り出させるように、引き出しに設置しておくと、障害物の側方の空間を収納空間として有効に利用することができる。従って、収納空間の有効利用を図るために、製作に手間がかかる、汎用性に乏しい異形の引き出しを採用する必要がなく、キャビネットの製品価格の上昇を最小限に抑えつつ、収納空間の有効利用を図ることが可能になる。 As described above, in the cabinet according to the first aspect of the present invention, the tray is movable in the width direction of the drawer main body so as not to protrude above the upper end surface of the front plate on the upper part of the drawer main body. When the tray is closed, the tray can be supported by the drawer with its rear side protruding rearward from the back plate that constitutes the drawer body. In addition, if the tray is installed in the drawer so that the tray is extended to the rear side of the drawer at a position avoiding the obstacle installed in the storage space, the side space of the obstacle is effective as the storage space. Can be used. Therefore, it is not necessary to adopt a deformed drawer with poor versatility, which is troublesome to manufacture in order to effectively use the storage space, and effectively uses the storage space while minimizing the increase in the product price of the cabinet. Can be achieved.
また、トレーは、引き出し本体の幅方向に移動可能に設置されているので、障害物の形状や位置が引き出し本体の幅方向に変化した場合でも、引き出し本体に対するトレーの位置を適宜変更することによって、対応することができる。 In addition, since the tray is installed so as to be movable in the width direction of the drawer body, even if the shape and position of the obstacle changes in the width direction of the drawer body, by changing the position of the tray relative to the drawer body as appropriate Can respond.
さらに、トレーの幅が引き出し本体の幅の1/2以下に設定されているので、トレーを引き出し本体の幅方向に適宜移動させることによって、トレーが、引き出し本体内に収容された物品の出し入れの障害となりにくく、引き出しに対する物品の出し入れを円滑に行うことができる。 Furthermore, since the width of the tray is set to ½ or less of the width of the drawer body, the tray can be moved in the width direction of the drawer body as appropriate so that the tray can be taken in and out of the articles stored in the drawer body. It is less likely to become an obstacle, and the article can be smoothly taken in and out of the drawer.
また、請求項2にかかる発明のキャビネットは、トレーが、引き出し本体の前後方向に移動可能に設置されているので、キャビネットの奥行き方向に障害物がある場合や、引き出し本体内に収納される物品等との関係で、トレーが邪魔になるような場合等、必要に応じて、引き出し本体に対するトレーの張出量を調整することができ、使い勝手がよい。 In the cabinet of the invention according to claim 2, since the tray is installed so as to be movable in the front-rear direction of the drawer body, there is an obstacle in the depth direction of the cabinet, or an article stored in the drawer body. For example, when the tray is in the way, the amount of extension of the tray with respect to the drawer body can be adjusted as necessary, which is convenient.
また、請求項3にかかる発明のキャビネットは、トレーの後部側が、引き出し本体の背板より後方側に張り出さないような状態で、トレーを引き出しに支持することができるので、引き出し本体の領域内において、引き出し本体及びその上部に設置されているトレーの上下2段で物品を収納することも可能となる。これにより、収納パターンの自由度が大きくなり、使い勝手がよい。 In the cabinet according to the third aspect of the present invention, the tray can be supported by the drawer in a state where the rear side of the tray does not protrude rearward from the back plate of the drawer body. In this case, the articles can be stored in two upper and lower stages of the drawer main body and the tray installed on the upper part thereof. Thereby, the freedom degree of a storage pattern becomes large and it is convenient.
また、請求項4にかかる発明のキャビネットでは、トレーを、その後部側が引き出し本体の背板より後方側に張り出すように、引き出しに設置する場合は、トレーの後部側を引き出し本体の背板の上端面に載置するようにし、トレーの後部側を引き出し本体の背板の上端面に載置した状態で、トレーが略水平になるように、トレーの前部側を引き出しに支持するようにしたので、トレーの後部側を支持するための専用の支持部材を引き出しに設ける必要がなく、部品点数が少なくなるという効果が得られる。 In the cabinet of the invention according to claim 4, when the tray is installed in the drawer so that the rear side of the tray projects rearward from the back plate of the drawer body, the rear side of the tray is placed on the back plate of the drawer body. Place the tray on the upper end, and with the rear side of the tray placed on the upper end of the back plate of the drawer body, support the drawer's front side on the drawer so that the tray is approximately horizontal. Therefore, there is no need to provide a dedicated support member for supporting the rear side of the tray in the drawer, and the effect of reducing the number of parts can be obtained.
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図3は、システムキッチンのベースキャビネット1を示している。このベースキャビネット1は、同図に示すように、上面開口部及び前面開口部を有するキャビネット本体10と、このキャビネット本体10の前面開口部における上半部領域に差し込まれる引き出し20と、キャビネット本体10の前面開口部における下半部領域に差し込まれる蹴込み付き引き出し30と、蹴込み付き引き出し30に取り付けられたトレー40とから構成されており、キャビネット本体10の上面開口部にシンク52を有するカウンター51が固定設置されるようになっている。なお、キャビネット本体10内の後部側には、シンク52の排水口に接続される排水管53、排水トラップ54、給水用の止水栓55及び給湯用の止水栓56と、排水管カバー57とが設置されている。
Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. 1 to 3 show a
前記キャビネット本体10は、左右一対の側板11、11と、側板11、11を背面側で連結する背板12と、側板11、11の上部を前面側で連結する戸当り板13と、側板11、11を下端部で連結する底板14とを備えており、蹴込み部を形成するために、側板11、11は、その前端側の下端部が切り欠かれている。
The
前記引き出し20は、図2に示すように、引き出し本体21と、この引き出し本体21の前端部にそれぞれ固着された前板22と、この前板22の前面上部に固定された取手23を備えており、この引き出し20を閉めた状態では、前板22が戸当り板13に当接すると共に、引き出し本体21が、シンク52の直下に入り込むようになっている。
As shown in FIG. 2, the
前記蹴込み付き引き出し30は、図2及び図3に示すように、蹴込み深型の引き出し本体31と、この引き出し本体31の前端部に固着された、蹴込み部を形成する下部前板32と、この下部前板32よりも前方側に配設され、連結金具34を介して、下部前板32に固定された上部前板33と、この上部前板33の前面上部に固定された取手35と、引き出し本体31を構成している背板31aと上部前板33とを、左右両側部においてそれぞれ連結する上下一対の補強ステー36、37と、左右一対の上側の補強ステー36、36に、ジョイント部材39、39を介して、前後方向に移動可能に支持されたステンレスパイプ製のガイドレール38とを備えており、蹴込み付き引き出し30には、引き出し本体31の上部にトレー40が取り付けられている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the drawer with
前記トレー40は、図4〜図7に示すように、前端側及び後端側が上方に突出した突出部42a、42aを有する、側面U字状の合成樹脂製のサイドカバー42及びこのサイドカバー42の突出部42a、42a同士を、その上端部で相互に連結するステンレスパイプ43を有する左右一対の側部材41、41と、この左右の側部材41、41のサイドカバー42、42を下部側で連結する、ステンレス板を折り曲げることによって、前側立ち上がり部44a及び後側立ち上がり部44bが一体的に形成された底部材44と、左右の側部材41、41におけるサイドカバー42、42の突出部42a、42a同士を、その前端部及び後端部でそれぞれ連結するステンレスパイプ45、45とを備えており、サイドカバー42の前端部及び後端部には、下端部に円弧状の切欠部42b、42bが形成されていると共に、サイドカバー42には、その切欠部42b、42bに周面が僅かに張り出すように、ローラ42cが回転可能に支持されている。
As shown in FIGS. 4 to 7, the
このトレー40は、図2〜図7に示すように、底部材44における前後方向の中央部を、蹴込み付き引き出し30の引き出し本体31を構成している背板31aの上端面に載置すると共に、側部材41、41のサイドカバー42、42の前端側の切欠部42b、42bを、蹴込み付き引き出し30のガイドレール38に嵌め込んで、ローラ42cの周面をガイドレール38に当接させることによって、引き出し本体31の上部に略水平に支持されており、後部側が蹴込み付き引き出し30の引き出し本体31から後方に張り出した状態で、引き出し本体31の幅方向に移動させることができるようになっている。
As shown in FIGS. 2 to 7, the
また、このトレー40は、図2及び図3に示すように、その幅(一方の側部材41の外面から他方の側部材41の外面までの寸法)が、蹴込み付き引き出し30の引き出し本体31の幅の1/2以下であって、キャビネット本体10内の収納空間における排水トラップ54の右側の空間に入り込むことができる寸法に設定されており、蹴込み付き引き出し30に取り付けた状態で、蹴込み付き引き出し30の上部前板33の上側に張り出さないような高さに設定されている。
2 and 3, the width of the tray 40 (the dimension from the outer surface of the one
以上のように、このベースキャビネット1では、トレー40が、蹴込み付き引き出し30の引き出し本体31から後方に張り出した状態で、引き出し本体31の幅方向に移動可能に、引き出し本体31の上部に設置されているので、排水トラップ54を避けるように、その排水トラップ54の右側位置にトレー40を移動させた状態で、蹴込み付き引き出し30を閉めると、トレー40における引き出し本体31から後方に張り出した部分が、おける排水トラップ54の右側の空間に入り込むことになり、排水トラップ54の右側の空間を収納空間として利用することができる。
As described above, in the
また、トレー40は、引き出し本体31の幅方向に移動可能に設置されているので、キャビネット本体10内に設けられる障害物の形状や位置が引き出し本体31の幅方向に変化した場合でも、引き出し本体31に対するトレー40の設置位置を適宜変更することによって、対応することができる。
Further, since the
また、トレー40の前端部を支持しているガイドレール38は、補強ステー36、36に沿って、前後方向に移動させることができるので、キャビネット本体10の奥行き方向に障害物がある場合や、引き出し本体31内に収納される物品等との関係で、トレー40が邪魔になるような場合等、必要に応じて、引き出し本体31に対するトレーの張出量を調整することができるので、使い勝手がよい。
Further, since the
さらに、トレー40の幅が引き出し本体31の幅の1/2以下に設定されているので、トレー30を引き出し本体31の幅方向に適宜移動させることによって、トレー40が、引き出し本体31内に収容された物品の出し入れの障害となりにくく、蹴込み付き引き出し30に対する物品の出し入れを円滑に行うことができる。
Furthermore, since the width of the
従って、収納空間の有効利用を図るために、製作に手間がかかる、汎用性に乏しい異形の引き出しを採用する必要がなく、ベースキャビネット1の製品価格の上昇を最小限に抑えつつ、収納空間の有効利用を図ることができる。
Therefore, in order to effectively use the storage space, it is not necessary to adopt a deformed drawer having a low versatility, which is time-consuming to manufacture, while minimizing an increase in the product price of the
また、このベースキャビネット1では、トレー40の後部側を引き出し本体31の背板31aの上端面に載置した状態で、トレー40が略水平になるように、トレー40の前部側が蹴込み付き引き出し30に支持されているので、トレー40の後部側を支持するための専用の支持部材を蹴込み付き引き出し30に設ける必要がなく、部品点数を最小限に抑えることができる。
Further, in this
また、図8に示すように、左右一対の上側の補強ステー36、36に、ジョイント部材39、39を介して、新たなガイドレール38を前後方向に移動可能に支持すると、トレー40を、その後部側が、引き出し本体31の後方側に張り出さないような状態で支持することができるので、引き出し本体31の領域内において、引き出し本体31及びその上部に設置されているトレー40の上下2段で物品を収納することも可能となる。
Further, as shown in FIG. 8, when a
なお、上述した実施形態では、蹴込み付き引き出し30を備えたベースキャビネット1について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、通常の引き出しだけを備えているベースキャビネットや、引き出しを有する、蹴込み部のない種々のキャビネットに適用することができることは言うまでもない。
In the above-described embodiment, the
1 ベースキャビネット
10 キャビネット本体
11 側板
12 背板
13 戸当り板
14 底板
20 引き出し
21 引き出し本体
22 前板
23 取手
30 蹴込み付き引き出し
31 引き出し本体
31a 背板
32 下部前板
33 上部前板
34 連結金具
35 取手
36、37 補強ステー
38 ガイドレール
39 ジョイント部材
40 トレー
41 側部材
42 サイドカバー
42a 突出部
42b 切欠部
42c ローラ
43 ステンレスパイプ
44 底部材
44a 前側立ち上がり部
44b 後側立ち上がり部
45 ステンレスパイプ
51 カウンター
52 シンク
53 排水管53
54 排水トラップ
55、56 止水栓
57 排水管カバー
DESCRIPTION OF
54
Claims (4)
前記引き出しには、前記引き出し本体の上部に、前記引き出し本体の幅の1/2以下の幅を有するトレーが、前記前板の上端面よりも上方側に張り出さないような状態で、前記引き出し本体の幅方向に移動可能に設置されており、
前記トレーは、その後部側が前記引き出し本体を構成している背板より後方側に張り出した状態で、前記引き出しに支持することができるようになっていることを特徴とするキャビネット。 In a cabinet having a drawer with a front plate fixed to the drawer body,
In the drawer, the drawer having a width of ½ or less of the width of the drawer body on the upper part of the drawer body does not protrude above the upper end surface of the front plate. It is installed to be movable in the width direction of the main body,
The cabinet is characterized in that the tray can be supported by the drawer in a state in which a rear portion of the tray projects rearward from a back plate constituting the drawer body.
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2006
- 2006-09-22 JP JP2006256615A patent/JP2008073270A/en not_active Withdrawn
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