JP2008071137A - 画像読取装置及び生体認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2種類の撮像を各々適する条件で行なうことができ、画質の良さと、低コスト化、小型化の両立した画像読取装置、認証装置を提供する。
【解決手段】複数の画素からなる撮像素子204aを有した画像読取装置において、撮像素子の、被写体201に対面する面を第一の面204p、第一の面の反対側の面を第二の面204qとしたとき、撮像素子は光経路206aを経て第一の面から入射した第1の光により第一の撮像を行なうとともに、光経路206bを経て第二の面から入射した第2の光により第二の撮像を行ない、第1の光は被写体から結像光学系を介さず第一の面に入射され、第2の光は被写体から結像光学系219を介して第二の面に入射される。
【選択図】図11

Description

本発明は、画像読取装置及び生体認証装置に関し、特に、指紋認証や静脈認証等の生体認証システムに好適に搭載される画像読取装置及び生体認証装置に関する。
指紋や静脈、顔、虹彩、掌紋などを用いた生体認証システムは、画像取得装置(画像読取装置となる)から生体の画像を取得して、この取得した画像から特徴抽出を行ない、その情報を元に登録済みのデータと照合を行ない、本人であることを認証する。
ここで、画像取得装置の検出方式としては、CCDやCMOSセンサを用いた光学方式や、静電容量方式、圧力検知方式、感熱方式、電界検出方式などがある。また、別の分類としては、2次元のエリアセンサを用いて被写体画像を一括して取得するタイプと、スイープタイプ、あるいはスキャンタイプと呼ばれるタイプがある。スイープタイプとは、1次元センサあるいは副走査方向の画素数が2〜20程度の帯状の2次元センサを用いて、被写体を副走査方向に順次撮像した画像を合成して全体画像を取得するタイプである。
一方、生体認証装置においては、顔認証と音声認証、虹彩認証と指紋認証など、異なる種類の生体認証技術を組み合わせたものがある。これは、組み合わせることにより認証精度が向上する点や、一方が認証できない場合に他方がカバーできる利便性の点を目的としている。
こうしたなかで、組み合わせる複数の種類の生体認証技術は、同一人物の同じ部位を用いる認証技術同士であるほうが、複数の生体画像間の相関度が高くなるため、照合精度があがることが理解される。こうしたものには、指紋と静脈、掌紋と掌の静脈、顔と頭蓋骨特徴認証、虹彩と網膜(眼底毛細血管パターン)、唇の形と音声認識、などの組み合わせがあげられる。
たとえば、同じ指の部位に対して、指紋と静脈という2つの認証を行う例が示されている(特許文献1および特許文献2を参照)。
これらは、同じ被写体(指)に対して、1つの共通のセンサと同じ撮像光学系で光源を切り替えることで、指紋と静脈という2種類の撮像を行なう例を示している。
また、特許文献3には両面入射型固体イメージセンサが開示されている。
特開2005−168627号公報 特開2004−234040号公報 特開平5−103264号公報
しかしながら、1つの共通のセンサを用いて複数の認証を行うための撮像を行う技術においては下記課題があった。
第1の課題として、指の表面に位置する指紋と指の内部に存在する静脈では、それぞれの撮像のための焦点位置、焦点深度などのパラメータの適する値が異なるために、両者に適する撮像条件を両立できない問題があった。また、指の第一関節から先を主に撮像したい指紋と第1関節〜第2関節の間を主に撮像したい静脈で撮像領域を最適化できなかった。
また、第2の課題として、複数の生体認証を行う場合は、複数回撮像する必要があるためユーザーの利便性を損なう問題があった。
例えば、先述のスイープタイプと呼ばれるセンサにおいて、指紋と指の静脈とを撮像する場合には、指紋画像を撮像するために指を動かした後、さらに指の静脈を撮像するために指を動かす必要があり、2度手間になってしまう。
さらに、第3の課題として被写体に対して相対移動をして複数の生体認証を行なう場合は、複数回被写体を動かして撮像する必要があるため、厳密には同じ撮像を行なうことができず、複合した認証精度が落ちてしまう問題があった。例えば、先述のスイープタイプのセンサを用いた場合、指紋と静脈との各撮像時において、指の置き方(位置、角度、押し圧など)や移動の仕方(速度、距離、位置ずれなど)、離し方などが、意識をしていても異なってしまう。このため、指紋と静脈との双方の特徴情報を関連付ける場合に画像の位置のずれが、誤差となり認証精度の低下を起こすことになる。
本発明の目的の一つは、1つの撮像素子に対して、2種類の認証それぞれに好適な撮像光学系を適用して、高性能でありながら、安価で小型な画像読取装置を実現することにある。
また、本発明の他の目的は、撮像回数が少なく、ユーザーの利便性を向上した画像読取装置を実現することにある。
また、本発明の他の目的は、2つの認証用の画像の間の相関性を高めて、精度の高い認証用の画像読取装置を提供することにある。
本発明の画像読取装置は、複数の画素からなる撮像素子を有した画像読取装置において、前記撮像素子の、被写体に対面する面を第一の面、該第一の面の反対側の面を第二の面としたとき、
前記撮像素子は前記第一の面から入射した第1の光により第一の撮像を行なうとともに、前記第二の面から入射した第2の光により第二の撮像を行ない、
前記第1の光は前記被写体から結像光学系を介さず前記第一の面に入射され、前記第2の光は前記被写体から結像光学系を介して前記第二の面に入射されることを特徴とする。
また本発明の画像読取装置は、複数の画素からなる撮像素子を有した画像読取装置において、前記撮像素子の、被写体に対面する面を第一の面、該第一の面の反対側の面を第二の面としたとき、
前記撮像素子は前記第一の面から入射した第1の光により第一の撮像を行なうとともに、前記第二の面から入射した第2の光により第二の撮像を行ない、
前記第1の光は前記被写体から第1の光学系を介して前記第一の面に入射され、前記第2の光は前記被写体から第2の光学系を介して前記第二の面に入射されることを特徴とする。
また本発明の画像読取装置は、複数の画素からなる撮像素子を有した画像読取装置において、前記撮像素子は、被写体を相対的に移動させながら部分画像を取得する1次元あるいは2次元のセンサであり、第一の照明用光源で被写体を照明する第一の撮像と第二の照明用光源で被写体を照明する第二の撮像とを、1回の前記被写体と前記撮像素子との相対的な移動の間に時分割で行なうことを特徴とする。
本発明によれば、共通の撮像素子に対して、結像光学系、又は第1と第2の光学系を用いて、2種類の撮像を各々適する条件で行なうことができるため、画質の良さと、低コスト化、小型化の両立した画像読取装置、認証装置を提供できる。
また、本発明によれば、共通の撮像素子を用いて、時分割で2種類の撮像を並行して行なうことが出来るため、ユーザーに要求する被写体の撮像動作が少なく、ユーザーの利便性を向上した画像読取装置が実現できる。そして、特に被写体と撮像素子との相対的な移動を伴う場合に、2つの認証用の画像の間の位置などの相関性を高めることができ、精度の高い認証用の画像読取装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
指の表面に位置する指紋と指の内部に存在する静脈とを撮像する場合、指紋と静脈の撮像素子に対する撮影に適する位置(高さ)が異なる(指紋は指の表面、静脈は指の内部にある)。そのため、一つの撮像素子の一面のみで撮像を行なうと良質な二つの撮像を行なうことが難しい。また既に述べたように、指の第一関節から先を主に撮像したい指紋と第1関節〜第2関節の間を主に撮像したい静脈とでは、適する撮像部位が異なる。
そこで、本実施形態においては、1つの共通の撮像素子を用いて、適する撮像条件が異なる第一の撮像と第二の撮像において、両者に適する撮像条件を両立するために、下記の構成とした。
図11は本発明の第1実施形態の概略的な構成を示す図である。
複数の画素からなる撮像素子204aを有した画像読取装置において、撮像素子204aの、被写体201に対面する面を第一の面204p、第一の面の反対側の面を第二の面204qとする。そのとき、撮像素子204aは光経路206aを経て第一の面から入射した第1の光により第一の撮像を行なうとともに、光経路206bを経て第二の面から入射した第2の光により第二の撮像を行なう。そして、第1の光は被写体201から結像光学系を介さず第一の面に入射され、第2の光は被写体201から結像光学系219を介して第二の面に入射されるようにする。
これにより、1つの撮像素子に対して、第二の面には結像光学系を介して入射され、焦点位置、焦点深度などのパラメータの適正化された撮像を行なうことができる。
図12は本発明の第2実施形態の概略的な構成を示す図である。
複数の画素からなる撮像素子204aを有した画像読取装置において、撮像素子204aの、被写体201に対面する面を第一の面204p、第一の面の反対側の面を第二の面204qとする。そのとき、撮像素子204aは光経路206aを経て第一の面から入射した第1の光により第一の撮像を行なうとともに、光経路206bを経て第二の面から入射した第2の光により第二の撮像を行なう。そして、第1の光は被写体201から第1の光学系218を介して第一の面に入射され、第2の光は被写体201から第2の光学系217を介して第二の面に入射されるようにする。
これにより、1つの撮像素子に対して、異なる2種類の光学系を独立に適用できるため、2種類の撮像それぞれに適する光学系を採用できる。
上記図11及び図12では、撮像に適する位置(高さ)や撮像部位をずらして撮像できる。例えば、これにより、第一の撮像と第二の撮像を、共に高画質な撮像を行なうことができ、性能が高い画像読取装置が実現できる。
また、撮像素子の両面を使用することにより、部品の配置の自由度が発生することと、撮像素子が1つで済むことで小型の撮像部が実現できる。さらに、撮像素子、AD変換部、パルス発生部(TG部)等の回路を共用可能になり、周辺を含めた装置全体の小型化、低コスト化が実現できる。
また、図11及び図12において、被写体から放出された第2の光を撮像素子の第二の面に入射する光学系としては、結像光学系と光路変更部材を用いる。これにより、1つの撮像素子の第一の撮像を行なう面と反対の面に第二の撮像のための被写体からの光を効率的に導くことが可能となる。また、2つの撮像をそれぞれの好適な位置で撮像するために、被写体の撮像位置を効率的にずらすことができる。第一の撮像と第二の撮像とを、共に高画質な撮像を実現すると共に、撮像位置と部品の配置の自由度が発生することと、撮像素子が1つで済むことで小型の撮像部が実現できる。
また、第一の撮像と第二の撮像とを時分割で行なうことにより、1回の撮像で、異なる2種類の撮像を同時に行なうことが可能になるため、撮像時間が短縮してユーザーの利便性が非常に向上する。また、同じ被写体に対してほぼ同時に2つの撮像を行なうため、2つの画像間の相関性が高く、精度の高い認証用の画像読取装置が提供できる。
また、本発明の第3の実施形態の画像読取装置は、複数の画素からなる撮像素子を有した画像読取装置において、前記撮像素子は、被写体を相対的に移動させながら部分画像を取得する1次元あるいは2次元のセンサとする。そして、第一の照明用光源で被写体を照明する第一の撮像と第二の照明用光源で被写体を照明する第二の撮像とを、1回の前記被写体と前記撮像素子との相対的な移動の間に時分割で行なう。
これにより、1回の被写体の移動でありながら、2種類の異なる撮像の取り込みを行なうことができるため、回路規模を抑え、小型化、低コスト化が実現できる。特に、小型で低コストの要求の強いスイープタイプで回路規模を抑えることが、製品の大きなメリットになる。
さらに、1回の被写体の移動でありながら、異なる2種類の撮像を同時に行なうことが可能になるため、撮像時間が短縮してユーザーの利便性が非常に向上する。また、各々の露光条件もお互いの制約をうけず最適化できるため、認証精度が向上する。さらに、おなじ被写体の移動時に2つの撮像を行なうため、2つの画像間の相関性が高く、精度の高い認証用の画像読取装置が提供できる。
本発明の好適な実施形態としては、被写体の表面画像と内部画像とを撮像したい場合、特に指紋と静脈とを撮像する場合が挙げられるが、本発明はかかる形態に限定されるものではなく被写体に凹凸や段差を有する場合等にも適用することができる。
図11及び図12では、第2の光は、第1の光と同じ方向から被写体201より放出され、光路を180度方向変換して撮像素子の第二の面に入射されている。しかしながら、第2の光は、第1の光と反対方向から被写体201の透過光として放出され、光路を360度方向変換して撮像素子の第二の面に入射されてもよい。光路を360度方向変換して撮像素子の第二の面に入射する場合は図11及び図12に示すように被写体の異なる部位の画像(反射光と透過光)を撮像してもよいし、同一部位の画像(反射光と透過光)を撮像してもよい。
本実施形態の画像読取装置は、前記第一の撮像は指紋であり、前記第二の撮像は静脈である場合に好適に用いられる。
指紋の場合は、指の表層に存在する隆線のパターンを取得するため、指の表面付近の撮像を求められる。このため、指を画素部に直接、あるいは薄膜の光学部材を介して接する密着光学系を用いられることが多い。一方、静脈の場合は指の内部に存在するため、焦点深度をある程度有した結像光学系を用いることが多い。また、指の第一関節から先を主に撮像したい指紋と、第1関節〜第2関節の間を主に撮像したい静脈では求められる撮像領域も異なる。このように両者は、撮像のために求められる最適な撮像光学系(被写体から撮像部までの光学系)が大きく違う。これに対して、撮像素子の一方の面を密着光学系の入射経路として指紋を取得し、もう一方の面を結像光学系の入射経路として静脈を取得することで、異なる撮像光学系の入射光を1つの撮像素子で受ける。これにより、指紋と静脈の組み合わせの場合であっても、1つの撮像素子で最適な光学系で撮像を行なうことが可能になり、小型化と低コスト化でありながら、精度の高い複合認証装置用の画像読取装置が実現できる。
特に、スイープタイプのセンサの場合には、1回の指の移動動作で平行して指紋と静脈の画像を取得できる。このため、指紋の特徴点と静脈の特徴点の位置関係が相関性が高く取得できるので、両者の特徴点を関連付けて登録、照合する高度な認証が可能になる。従来のように2回別々にスイープした場合等は、同じように指を移動させながら撮像したつもりであっても、位置関係が同じになるように再現するのは非常に困難である。
また、上記画像読取装置と、画像読取装置からの被写体の画像信号を認識する認識部とを含んで生体認証装置を構成することができる。これにより、1つの画像読取装置のみで、2種類の生体認証用の撮像を両立できるため、小型で低コストでありながら高精度な複合認証を提供可能となり、製品の大きなメリットになる。
さらに、1回の被写体の撮影動作でありながら、異なる2種類の撮像を同時に行なうことが可能になるため、登録や認証のたびに2回ずつ撮影動作をユーザーに要求することがなくなり、利便性が非常に向上する。さらに、スイープ型などの被写体の移動を伴う認証においては、おなじ被写体の移動時に2つの撮像を平行して行なうため、2つの画像間の相関性が高く、さらに精度の高い認証用の複合認証装置が提供できる。
以下、本発明の実施例について説明する。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例として、指紋認証用の部分画像と静脈認証用の部分画像を時分割で取得するスイープタイプの画像取得部(画像読取装置)の模式的な構成を示している。ここで、同一の被写体(おなじ指)の異なる場所から発した指紋情報を含んだ光と静脈情報を含んだ光とを、同一の画素部の異なる面から入射させている。異なる場所とは、指紋に対しては指の第一関節から先であり、静脈に対しては第1関節〜第2関節の間である。
図1において、(a)は指の側面方向から見た図であり、(b)は指の上から見た図である。また、(c)は帯状の2次元センサにより取得した1枚の指紋部分画像例を示している。
201が被写体としての指である。202aが指紋用の光源としてのLEDである。202bが静脈用の光源としてのLEDである。
204aが1次元センサあるいは副走査方向の画素数が5〜20画素程度の帯状の2次元センサである。ここではCMOS型の撮像素子である。
本実施例では、このCMOS型の撮像素子のICチップを、撮像素子が形成された面とは反対側のウェハ裏面側から削り、約50〜200μmほどに薄膜化している。さらに、撮像素子が形成された面を下向きにして、裏面側を指に接する側として指紋撮像面としている。図1(a),(b)においては、204bが1次元又は2次元のセンサ204aの画素部を示している。特に図1(a)においては、1次元又は2次元のセンサ204aの断面に対して、ICチップの深さ方向に、画素部204bの形成されている位置を指紋撮像面と反対側の面に配置していることを示している。
図1(a)においては、画素部204bが設けられ開口されている面とは反対側であるICチップ裏面を第一面として被写体としての指に対面する側に配置している。指を第一面に接することで、照明用光源(LED)で照射されて指内部で散乱した光は、指表面から薄膜化されたシリコン基板を透過して、画素部204bに到達する。これにより、指紋情報を撮像する。
一方、画素部204bの設けられている開口のあるICチップ表面を第二面として、指に接する面と反対側に配置して、指内部からの静脈情報を含んだ光を光路変更部材209、210と結像光学系211により画素部に導く。これにより、静脈情報を撮像する。
ここで、205aが指紋画像撮像のための、光源202aから指へ入射する光を示しており、206aが指紋情報を含んだ光の指からセンサ204aへの入射光経路である。ここでは、指紋画像撮像のための入射する光として850〜1000nm付近の赤外光を与えている。LED202aから指に入射した光は、指の内部を散乱あるいは指表面を反射する。これを、ICチップの裏面から入射することで画素部において、指紋の隆線と隆線以外の部分で発生する輝度差を指紋パターン情報として読みとる。ICチップ裏面の薄膜化されたシリコン基板は、赤外よりも短い波長の光を減衰させる特性を用いて、外光を遮断するフィルタとして働く。
一方、205bが静脈画像撮像のための、光源から指へ入射する光を示しており、206bが静脈情報を含んだ光の指からセンサ204aへ入射光経路を示している。
212は撮像素子204a、LED202a,202bを実装したガラスエポキシ基板などで作成されている回路基板である。この回路基板212には、静脈情報を含んだ光の経路とするための穴207a(第2の穴)、207b(第1の穴)を有している。さらに、静脈情報を含んだ光の経路には、外光を遮断するための帯域フィルタ208、光路変更部材であるミラー209,210、指の内部の光を撮像素子の画素開口面に結像するための結像光学系211が配置されている。結像光学系211としては、小型にするために屈折率分布型のレンズアレーなどが用いられる。また、静脈画像撮像のための入射する光として750〜850nm付近の赤外光を与えている。LED202bから指に入射した光は、指の内部で散乱する。散乱した光は穴207bを通過し、帯域フィルタ208、光路変更部材であるミラー209を介して結像光学系211に入射する。これを、結像光学系によりICチップ表面である画素部開口面に、光路変更部材であるミラー210を介して結像することで、静脈部と静脈部以外の部分で発生する輝度差を静脈パターン情報として読み取る。
ここで、205aと205bが照明光学系(光源から被写体までの光学系)における光路であり、206aと206bが撮像光学系(被写体から撮像部までの光学系)における光経路である。また、220が指の移動(スイープあるいはスキャン)方向である。
また、図1(c)において、208はセンサ204aが帯状の2次元センサであった場合の、取得した1枚の指紋画像の例を示している。ここで、213がセンサの主走査方向であり、214が指の副走査方向である。
このように、スイープ型のセンサのおなじ画素部に対して、指紋情報を含んだ光と、静脈情報を含んだ光とを、センサICの表面と裏面という異なる面から入射する。これにより、1つの撮像素子でありながら画像取得のための撮像用光学経路や焦点距離、焦点深度、フィルタ波長等の撮像光学系のパラメータが異なる2種類の撮像を同時に実現することを可能にしている。
また、撮像部位が指先の第一関節より上である指紋と、撮像部位が第一関節前後である静脈のように、撮像場所が離れている構成でありながらも、画素部は共通化できるため、2種類の撮像を同時に実現することを可能にしている。
図2と図3を用いて、こうしたスイープ型のセンサを用いて取得した画像により、指紋全体の画像と静脈全体の画像を合成する点について説明する。図2では指紋画像を得る読み取り走査と静脈画像を得る読み取り走査とを2度に分けて行なうことで画像を取得している。
図2(a)は、図1(a)の方向220に指を移動しながら、帯状の2次元センサにより連続取得した指紋の部分画像を示している。図2(a)の(a1)〜(a9)は各部分画像を示している。図2(c)は帯状の2次元センサにより取得した部分画像を合成して得られた1枚の指紋画像を示している。図2(a)の(a1)〜(a9)のように指をセンサ上で移動しながらを副走査方向に順次撮像して取得した部分画像は、連続した部分画像のなかで相関性の高い領域を、指の同一の領域を撮像していると判断して被写体の移動情報を得る。これにより、図2(c)のような指紋全体画像として再構成される。
同様に、図2(b)は図1(a)の方向220に指を移動しながら、帯状の2次元センサにより連続取得した静脈パターンを含んだ指の部分画像を示している。図2(a)の(b1)〜(b9)は各部分画像を示している。また、図2(d)は帯状の2次元センサにより取得した部分画像を合成して得られた1枚の静脈画像を示している。しかしながら、静脈画像は指紋パターンに比べると情報量が少ないため、連続した部分画像間での相関性の高い領域から移動情報を得て、図2(d)のような合成画像を得ることは、指紋と比べて容易とはいえなかった。
本実施例では、図1の構成において、一回の走査で、光経路206aで入射した指紋画像と光経路206bで入射した静脈画像を交互に撮像する。これにより、指紋と静脈の撮像の両者で移動情報(速度や移動距離)が共通であるため、一方(例えば指紋)の移動情報のみを用いて他方(例えば静脈)の画像を再構成する効果も得ることが出来る。
図3(a)の(a1)〜(a4)は図2の方向220に指を移動しながら、帯状の2次元センサにより連続取得した指紋の部分画像を示している。また、図3(a)の(b1)〜(b5)は方向220に指を移動しながら、帯状の2次元センサにより連続取得した静脈パターンを含んだ指の部分画像を示している。このように、光経路206aで入射した指紋画像と光経路206bで入射した静脈画像は、指をセンサ上で移動しながら交互に取得される。また、あわせて指紋画像撮像時はLED202aを点灯してLED202bを消灯するが、静脈画像撮像時はLED202bを点灯してLED202aを消灯するように、制御される。
これにより、図3(a)の部分画像(a1)〜(a4)の相関情報から移動情報を取得して部分画像(a1)〜(a4)を合成することにより、図3(c)のように1枚の指紋画像が得られる。また、指紋の部分画像(a1)〜(a4)の相関情報から取得した移動情報を用いて、静脈の部分画像(b1)〜(b5)を合成することにより、図3(d)のような1枚の静脈全体画像を得る。
ここでは、指紋画像と静脈画像を1枚ずつ交互に取得したが、指紋に比べて静脈は指の長手方向には変化が少ないことから、指紋を2フレーム撮像して、静脈を1フレーム撮像するなど、両者の撮像頻度を変えても良い。
また、ここでは説明の簡略化のため、実際の撮像位置のずれを考慮した図で示していないが、実際には指の第一関節から先を主に撮像したい指紋と第1関節〜第2関節の間を主に撮像したい静脈で同時期に撮像される部分画像はずれた位置で撮像される。しかし、指の先端から根元(あるいは逆)に連続して動かすことで、並行移動しながら両者の撮像が行なわれるため、結果として2つの部分画像を合成した全体の画像は、ほぼ同じ位置関係、指の形状の画像が得られる。これにより2つの全体画像の相関性が高くなるため、両者の特徴点を複合して認証する場合に認証度を高める認証装置が実現できる。
図4は、本発明の第1の実施例として、スイープタイプの画像取得部(画像読取装置)を有した生体認証装置の模式的な構成を示すブロック図である。ここで、指紋情報を含んだ光と静脈情報を含んだ光を異なる面から入射して、指紋認証用の部分画像と静脈認証用の部分画像の両者を同一の画素部により取得する。
本実施例では、指紋画像撮像用と静脈画像撮像用の各センサ駆動パルスと各光源を周期的に切り替えて交互に撮像するように駆動している。これにより、両者の露光期間が重複して一方の影響が他方に及ばないようにしながら、1回の同じ指の移動動作において指紋と静脈の2枚の画像を取得することを実現する。
本実施例における指紋認証装置は画像取得部101と認証部102からなる。たとえば、画像取得部は画像センサを有した撮像ユニットで、また認証部はパーソナルコンピュータにより実行される機能の組み合わせである。あるいは、画像取得部と認証部がひとつの生体認証ユニットとして組みあわされ、不図示の機器やコンピュータに接続される独立の装置の場合等、さまざまなケースが考えられる。
図4の画像取得部(画像読取装置)101において、103aは光源部であり、指紋画像取得用の照明用の光源(光照射手段)としてのLEDである。103bは光源部であり、静脈画像取得用の照明用の光源(光照射手段)としてのLEDである。
104がCMOS型やCCD型等の撮像素子であり、1次元センサあるいは2次元センサである。本実施例ではCMOS型のセンサで、主走査方向が256画素、副走査方向が6画素の2次元のスイープタイプのセンサを例示する。
105は撮像素子および光源部を制御するタイミング発生(TG)部、106がADコンバータ部(ADC部)である。
112a,112bがタイミング発生(TG)部が発生する光源部103a、光源部103bの駆動パルスを伝える制御線である。111が、タイミング発生(TG)部が発生する撮像素子の駆動パルスを伝える制御線である。
114が光源部103a,103bやタイミング発生(TG)部105を制御する認証部102からの制御信号線である。
110がアナログの画像データ信号線であり、113がAD変換後の8ビット幅のデジタルの画像データ信号線(データバス)である。
認証部102において、116が後段で特徴抽出を行うために、エッジ強調などの画像処理を行う前処理部である。117が画像処理を行うためのフレームメモリ部である。部分画像はフレームメモリ117に蓄積され、前処理部116で画像合成される。118が特徴抽出部であり、119が特徴抽出部118で抽出された個人の特徴をデーターベースに登録あるいは、登録済みのデータと比較照合する登録照合部である。120が個人のデータを保存するデータベースである。121が各部の制御を行う制御部である。
122、123、124が画像データを伝送するデータ線である。125がデータベースと登録・照合部間のデータ線および制御線である。126,127,128は制御部が各部を制御する制御線である。
図5は、図1のタイミング発生(TG)部105の一部を模式的に示している。111aおよび111bは、図4の制御線群111の一部を示しており、111aはパルスVSTの出力端子である。また、111bはパルスVCLKの出力端子である。112aおよび112bは、図4に同一符号で示した制御線であり、光源部103a、103bの制御パルスLED_AおよびLED_Bの信号線である。114は、図4に同一符号で示した制御線の一部であり、制御部121からの制御信号である。
1111a〜1111dはANDゲートを示し、1110a,1110bはORゲートを示す。また、1112はインバータを示す。1113aおよび1113bはVSTパルス生成部であり、異なるセンサ駆動用のVSTパルスを作成する。1118aがVSTパルス生成部1113aで作成されたパルスVST1の信号線であり、1118bがVSTパルス生成部1113bで作成されたパルスVST2の信号線である。
1114aおよび1114bは、VCLKパルス生成部であり、異なるセンサ駆動用のVCLKパルスを作成する。1119aがVCLKパルス生成部1114aで作成されたパルスVCLK1の信号線であり、1119bがVCLKパルス生成部1114bで作成されたパルスVCLK2の信号線である。1115aおよび1115bはLED駆動パルス生成部であり、異なるLED駆動用のパルスを作成する。1116は読み取りモード切替部であり、制御部121により設定に従い、読み取りモード切替パルス1117aを発生する。1117bは、読み取りモード切替パルス1117aの反転パルスである。この読み取りモード切替パルス1117aとその反転パルス1117bに従い、次のパルスの組み合わせの一方に切り替える。一つは、VSTパルスとVCLKパルスとLED駆動用のパルスをVCLKパルス生成部1113a,1114a、LED駆動パルス生成部1115aで作成されたパルスの組み合わせである。もう一方は、VCLKパルス生成部1113b,1114b、LED駆動パルス生成部1115bで作成されたパルスの組み合わせである。
これにより、指紋撮像時においては図4の撮像素子104を指紋撮像用の駆動タイミングとすると同時に、光源部103aのLEDを駆動することでICチップ裏面側からの撮像を行なう。一方で、静脈撮像時においては図4の撮像素子104を静脈撮像用の駆動タイミングとすると同時に、光源部103bのLEDを駆動することでICチップ表面側からの撮像を行なう。指をセンサ上で移動する間に、指紋と静脈の交互の部分画像撮像が行なわれる。なお、指とセンサとは相対的に移動すればよく、指に対してセンサを移動させてもよい。これにより、2つの撮像素子の露光動作は同期しているものの、同一タイミングでは行われず、少なくとも一方の撮像素子の露光期間に他方の露光が影響を与えないような期間を設けることができる。ここでは、部分画像の取得を1画像ずつ交互に示したが、たとえば指紋画像を6枚取得後、静脈画像を2枚取得の繰り返しのように周期的に取得しても良い。
静脈用と指紋用との照明では、光量や露光時間、光源の波長、照射範囲など撮像に適する露光条件が異なる。このため、指紋と静脈の撮像は別々に行なわなければならない。しかしながら、それぞれの認証用に2回指を置いて撮像を実行するのはユーザーの使い勝手が悪くなる。特に、スイープタイプのセンサの場合には、撮像素子に対して指を動かして撮像を行わなくてはならないため、2回指を移動させるのは非常に使い勝手が悪くなる。本実施例の構成を用いることで、1回の指の動作により、異なる2種類の撮像を同時に行うことが可能になるため、ユーザーの利便性が非常に向上する。また、各々の露光条件もお互いの制約をうけず最適化できるため、認証精度が向上する。さらに、得られた指紋画像と静脈画像はおなじ指の移動動作の画像であるため、相関性が高く、両者を利用した認証精度が向上する。
図6、図7を用いて本実施例におけるCMOS型の撮像素子の構成を説明する。
図6は、図4の撮像素子104の構成図である。ここでは、一般的なエリアセンサにおける水平走査方向が主走査方向、垂直走査方向が副走査方向に相当する。通常のエリアセンサはまず垂直方向の1行(たとえば一番上の行)を選択して、その行の水平方向の一端から同じ行の反対側の端に向かって(たとえば一番左から右に向かって)画素を順次読み出していく。その後、次の垂直方向の1行を選択して、同様に水平方向の一端から同じ行の反対側の端に向かって画素を順次読み出していく。こうして垂直方向に各行の読出しを行い画面全体の画素を取得する。このため、水平方向の走査を主走査、垂直方向の走査を副走査とした。
したがって、以下の撮像素子の説明も主走査方向を水平方向、副走査方向を垂直方向と同一の意味として記述している。
図6において、41は撮像素子(センサ部)104の1画素、42は画素41における読み出しパルス(φS)の入力端子、43は画素41におけるリセットパルス(φR)の入力端子、44は画素41における転送パルス(φT)の入力端子である。また、45は画素41における信号読み出し端子(P0)、46は後述するセレクタ部66から水平方向の各画素に読み出しパルス(φS)を送る信号線、47はセレクタ部66から水平方向の各画素にリセットパルス(φR)を送る信号線である。また、48はセレクタ部66から水平方向の各画素に転送パルス(φT)を送る信号線、49は垂直信号線、40は定電流源、51は垂直信号線49に接続された容量である。さらも、52は水平シフトレジスタ56にゲートが接続され、ソース−ドレインに垂直信号線49と出力信号線53が接続された転送スイッチ、54は出力信号線53に接続された出力アンプ、55はセンサ部104の出力端子である。画素部は画素が一次元又は2次元に配されたもので、ここでは画素が2次元に配された画素領域を画素部と呼ぶ。
また、56は水平シフトレジスタ(HSR)、57はそのスタートパルス(HST)の入力端子、58はその転送クロック(HCLK)の入力端子、59は垂直シフトレジスタ(VSR)、60はそのスタートパルス(VST)の入力端子である。また、61はその転送クロック(VCLK)の入力端子、62は後述するローリングシャッタと呼ばれる方式の電子シャッタ用のシフトレジスタ(ESR)、63はそのスタートパルス(EST)の入力端子、64は垂直シフトレジスタ(VSR)の出力線である。また、65は電子シャッタ用のシフトレジスタ(ESR)の出力線、66はセレクタ部、67は転送パルスの元信号TRSの入力端子、68はリセットパルスの元信号RESの入力端子、69は読み出しパルスの元信号SELの入力端子である。
図7は、図6の画素41の構成図である。図7において、71は電源電圧(VCC)、72はリセット電圧(VR)、73はフォトダイオード(PD)、74〜77はMOSトランジスタからなるスイッチ、78は寄生容量(FD)、79はグラウンドである。
ここで、撮像素子104の動作を図6、図7を参照して説明する。まず、リセット用のスイッチ74と、フォトダイオード73に接続されたスイッチ75とをOFFした状態で、フォトダイオード73において入射光による電荷の蓄積が行われる。
その後、スイッチ76がOFFした状態で、スイッチ74をONすることにより、寄生容量78がリセットする。つぎに、スイッチ74をOFF、スイッチ76をONすることにより、信号読み出し端子45にリセット状態の電荷を読み出す。
つぎに、スイッチ76をOFFした状態で、スイッチ75をONすることにより、寄生容量78に対して、フォトダイオード73に蓄積された電荷を転送する。つぎに、スイッチ75をOFFした状態で、スイッチ76をONすることにより、信号読み出し端子45に信号電荷を読み出す。
各MOSトランジスタからなるスイッチ76,74,75の駆動パルスφS,φR,φTは、後述するように垂直シフトレジスタ59,62とセレクタ部66とにより作成され、各信号線46〜48により、画素の入力端子42〜44に供給される。入力端子60から入力されるクロック信号1パルスに対して、信号TRS,RES,SELが入力端子67〜69にそれぞれ1パルス入力され、このため、駆動パルスφS,φR,φTがそれぞれ信号TRS,RES,SELに同期して出力される。この結果、入力端子42〜44に、駆動パルスφS,φR,φTが供給される。
また、信号読み出し端子45は、垂直信号線49により定電流源40に接続すると共に、垂直信号線容量51及び転送スイッチ52に接続されており、垂直信号線49を介して電荷信号が垂直信号線容量51に転送される。その後水平シフトレジスタ56の出力に従い、転送スイッチ52が順次走査されて、垂直信号線容量51の信号が出力信号線53に順次読み出され、出力アンプ54を介して出力端子55から出力される。ここで、垂直シフトレジスタ(VSR)59は、スタートパルス(VST)60で走査が開始され、転送クロック(VCLK)61が出力線64を介してVS1,VS2,・・・VSnと順次転送されていく。また電子シャッタ用垂直シフトレジスタ(ESR)62は、入力端子63から入力されるスタートパルス(EST)で走査が開始され、入力端子61から入力される転送クロック(VCLK)が出力線65に順次転送されていく。
各画素41の読み出し順序は、まず垂直方向の上1行目を選択し、水平シフトレジスタ56の走査に伴い左から右へ各列に接続した画素41を選択出力する。1行目の出力が終わると、2行目を選択し、再び水平シフトレジスタ56の走査に伴い左から右へ各列に接続した画素41を選択出力する。
以下、同様に垂直シフトレジスタ59の順次走査に従い、1,2,3,4,5・・・行目と上から下まで走査を行い、1画面の画像出力を行う。
ところで、センサの露光期間は、撮像画素が光の電荷を蓄積する蓄積期間と、撮像画素に被写体からの光が入射する期間により決まる。
ここで、CMOS型のセンサは、IT(Interline Transfer)型やFIT(Frame-Interline Transfer)型のCCD素子と異なり、遮光されたバッファメモリ部を備えていない。そのため、画素41から得られた信号を順次読み出している期間も、まだ読み出されていない画素41は露光され続ける。したがって、連続的に画面出力を読み出すと、その露光時間は画面の読み出し時間にほぼ等しくなる。
しかし、光源としてLEDを用いて、外光の入射を遮光部材などで入射しない場合などでは、点灯している期間のみを露光期間と考えることが可能になる。
また、別の露光時間を制御するひとつの方法として、CMOS型のセンサにおいては、電子シャッタ(フォーカルプレインシャッター)として、蓄積の開始と終了の垂直走査を並行して行うローリングシャッタとばれる駆動方法を行うことができる。これにより、蓄積の開始と終了の垂直走査線数単位で露光時間を設定可能にしている。図6においては、ESR62が画素をリセットして蓄積を開始する垂直走査用のシフトレジスタであり、VSR59が、電荷を転送して蓄積を終了する垂直走査用のシフトレジスタである。電子シャッタ機能を用いる場合は、ESR62をVSR59に先行して走査し、その間隔に相当する期間が露光期間になる。
このように、CMOS型のエリアセンサはローリングシャッタによる蓄積方法を取ることで、垂直方向の1行単位で画素の電荷をリセットし、1行単位で画素の電荷を読み出すため、垂直走査方向の行単位、即ち副走査方向の行単位で蓄積が制御できる特性がある。
図8を用いて本発明の第1の実施例における、指紋情報を含んだ光と静脈情報を含んだ光を異なる面から入射して、両者の部分画像を取得するスイープタイプの撮像部を有した生体認証装置の動作について説明する。図8は、2つの光源部に与える制御用の駆動パルスと、1つの撮像素子に与える制御用の駆動パルスおよび、画像素子部から出力される画像データのタイミングを示したタイミングチャートである。
LED_Aが図4および図5のLED用光源部103a用の点灯パルス112aである。ここでは”H”レベルのときに点灯することを示している。また、LED_BがLED用光源部103b用の点灯パルス112bである。各パルスLED_A,LED_Bは、2つの光源部に個別に与えられる駆動パルスであるが、共通の制御部121の制御を受けてタイミング発生部105が発生させた切替パルスにより、周期的に切り替え選択されている。図8のSEL_ABが、図5における読み取りモード切替部1116の出力パルス1117aである。
さらに、VST1、VST2が図5のVSTパルス生成部1113aおよび1113bからの制御パルスである。そして、VSTが読み取りモード制御パルスSEL_ABと、ORゲート1110a、ANDゲート1111a,1111bの論理ゲートとにより選択された垂直シフトレジスタ(VSR)のスタートパルス60を示している。また、VCLK1、VCLK2が図5のVCLKパルス生成部1119a,1119bからの制御パルスである。そして、VCLKが読み取りモード制御パルスSEL_ABと、ORゲート1110b、ANDゲート1111c,1111dの論理ゲートとにより選択された垂直シフトレジスタ(VSR)の転送クロック61を示している。また、DATAOUTが画像データ信号線113で出力する8ビットの画像データを示す。
ここでは説明のため、センサの駆動パルスとしてVSTおよびVCLKを例示する一方でその他のパルスを省略したが、その他のパルスも同様に切替を行なっている。
また、F1で示した期間が、IC裏面側から撮像を行う指紋用の部分画像1フレーム分の撮像期間であり、F2で示した期間が、ICの表面の画素開口側から撮像を行なう静脈指紋用の部分画像1フレーム分の撮像期間である。1つの撮像素子で撮像するものの、指紋用の撮像と静脈用の撮像では最適な露光条件(撮像部の蓄積時間、光源の輝度、光源の波長、照射範囲等)やセンサの駆動タイミング、フレームレート等が異なる。お互いの光源による干渉が発生しないように、また指紋用と静脈用でそれぞれ最適化された露光を行なうために、各期間で各撮像タイミングにあわせてセンサの駆動パルスや光源の点灯パルスの切替を行なっている。
F1の期間では、LED_Aが点灯して撮像素子が指紋用の光源からの照明光で露光されるとともに、VSTとしてVST1のパルスが、VCLKとしてVCLK1のパルスが選択され、指紋撮像用の動作が行なわれる。
一方、F2の期間では、LED_Bが点灯して撮像素子が静脈用の光源からの照明光で露光されるとともに、VSTとしてVST2のパルスが、VCLKとしてVCLK2のパルスが選択され、静脈撮像用の動作が行なわれる。
静脈用と指紋用の画像を取得するため、それぞれの認証用に2回撮像動作を実行するのはユーザーの使い勝手が悪くなる。特に、スイープタイプのセンサの場合には、指を動かして撮像を行うため、こうした使い勝手の悪さが顕著になる。本実施例の構成を用いることで、1回の指の動作により、異なる2種類の撮像を平行して同時に行なうことが可能になるため、利便性が非常に向上する。また、各々の露光条件もお互いの制約をうけず最適化できるため、認証精度が向上する。さらに、得られた指紋画像と静脈画像はおなじ指の移動動作の画像であるため、相関性がたかく、両者を利用した認証精度が向上する。
以上述べたように、本実施例では、1つの撮像素子の第一の面から指紋画像の取得を行ない、第一の面とは異なる第二の面から静脈画像の取得を行なうことを示した。
また、指紋画像の取得と静脈画像の取得を部分画像毎に一定周期で切り替えながら取得する。
これにより、1つのセンサでありながら、2つの認証それぞれに最適な撮像光学系を採用でき、また撮像素子、AD変換部、およびそれ以降の回路を共用可能としている。共用可能になることで、撮像回路、演算処理回路や制御用マイコン、基板、配線等が共通化されるため、より小型、低コストな製品が実現できる。さらに、2つの認証それぞれに最適な撮像で撮像も可能となる。
また、2つの認証用の撮像を1回の撮像動作で行なえるため、ユーザーの利便性を向上した画像読取装置を実現できる。また、2つの認証用の画像の間の相関性を高めて、精度の高い認証用の画像読取装置を提供できる。
さらに、指紋と静脈の撮像の両者で移動情報(速度や移動距離)が共通であるため、一方(例えば指紋)の移動情報のみを用いて他方(例えば静脈)の画像を再構成する効果も得ることが出来る。
本実施例においては、撮像部として副走査方向の画素数が2〜20程度の帯状の2次元センサを用いて、被写体を副走査方向に順次撮像した画像を合成して全体画像を取得するスイープタイプのセンサを例示した。しかしながら、1次元センサのスイープセンサや、2次元のエリアセンサを用いて被写体画像を一括して取得するタイプのセンサであってもよい。すなわち、第一の面から入射した光により第一の撮像を行なうとともに、第一の面とは異なる第二の面から入射した光により第二の撮像を行なうことの効果は同様にあり有効であるからである。
また、第一の照明用光源で被写体を照明した第一の撮像と第二の照明用光源で被写体を照明した第二の撮像とを、1回の被写体の移動間に時分割で行なうことの効果も同様にあり有効であるからである。
さらに、本実施例では被写体に対面する面を第一の面、第一の面の反対側の面を第二の面として、前記第一の面から入射した光により第一の撮像を行なう。そして、前記第二の面から入射した光により第二の撮像を行ない、前記第一の撮像と前記第二の撮像を時分割で行なうことを例示した。第一の撮像と第二の撮像を時分割で行なうことは、本実施例の撮像部の表面と裏面の2つの面から異なる撮像光学系を用いる場合に、両者で発生する電荷の発生を時間的にずらして相互の干渉を防止できる。そのため、1回の撮像動作で2種類の撮像を平行して行なうことを実現して、さらに2種類の撮像画像の相関性が高く位置ずれなどがない画像が得ることも可能としている。
しかし、この構成に限らず、1つの撮像素子で被写体を相対的に移動させながら部分画像を取得する1次元あるいは2次元のセンサに対しては、第一の照明用光源で被写体を照明した第一の撮像と第二の照明用光源で被写体を照明した第二の撮像とを、1回の被写体の移動する間に時分割で行なうことにおける効果については、同様の効果を発揮できる。すなわち、被写体の相対的な移動を伴う撮像においては、1回の撮像動作で2種類の撮像を平行して行なうことが出来る効果と、2種類の撮像画像の相関性が高く位置ずれなどがない画像が得られる効果は、同様に有効だからである。
本実施例では、指の指紋と指の静脈の組み合わせにより被写体(本人)の照合を行うシステムについて説明した。しかしながら、掌紋、掌の静脈、顔、頭蓋骨特徴認証、虹彩、網膜(眼底毛細血管パターン)等により被写体(本人)の照合を行うシステムについても同様に用いることができる。
(第2の実施例)
図9は、本発明の第2の実施例として、スイープタイプの画像取得部(画像読取部)の模式的な構成を示している。ここで、スイープタイプの画像取得部は、同一の被写体の指紋情報を含んだ光と静脈情報を含んだ光を、同一の画素部の異なる面から受光することで、指紋認証用の部分画像と静脈認証用の部分画像を時分割で取得する。図9は指の側面方向から見た図である。なお、図1と同一構成部材については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図9において、201が被写体としての指である。202aが指紋用の光源としてのLEDである。202bが静脈用の光源としてのLEDである。204aが1次元センサあるいは副走査方向の画素数が5〜20画素程度の帯状の2次元センサである。ここではCMOS型の撮像素子である。センサ204a内の画素部の形成されている領域は204b,204cと2ヶ所に分かれているものを使用している。
本実施例では、このCMOS型の撮像素子のICチップを、素子が形成された面とは反対側のウェハ裏面側から削り、L=50μmほどに薄膜化している。さらに、素子が形成された面を上向きにして、画素部の開口のあるICチップ表面側を第一の面として光学部材を配置して、指と対面させて指紋の撮像面としている。特に図9においては、センサ204aの断面に対して、ICチップの深さ方向に、画素部の形成されている領域204b、領域204cを指紋撮像面側に配置していることを示している。
一方、画素部の領域204b、領域204cの設けられている面とは反対側であるICチップ裏面を第二の面とし、画素部の下層に存在する薄膜化されたシリコン基板を透過させて画素部の領域204cに導くことにより、後述する静脈情報を含んだ光を撮像する。
ここで、205aが指紋画像撮像のための、光源202aから指へ入射する光を示しており、206aが指紋情報を含んだ光の指からセンサ204aへの入射光経路である。ここでは、指紋画像撮像のための入射する光として850〜1000nm付近の赤外光を与えている。また、215は光ファイバーのアレーである。LED202aから指に入射した光は、指の内部を散乱あるいは指表面を反射する。これを、光ファイバーのアレーを介して、ICチップの表面の画素開口部から画素部の領域204bに入射することで、指紋の隆線と隆線以外の部分で発生する輝度差を指紋パターン情報として読み取る。光ファイバーのアレーは、赤外よりも短い波長の光を減衰させるフィルタ特性をもたせている。
一方、205bが静脈画像撮像のための、光源から指へ入射する光を示しており、206bが静脈情報を含んだ光の指からセンサへ入射経路を示している。
212は撮像素子204a、LED202a,202bを実装したガラスエポキシ基板などで作成されている回路基板である。この回路基板212には、静脈情報を含んだ光の経路とするための穴207a、207bを有している。さらに、静脈情報を含んだ光の経路には、光路変更部材であるミラー209,210、指の内部の光を撮像素子の画素部の領域204c裏面に結像するための結像光学系211が配置されている。結像光学系211としては、屈折率分布型のレンズアレーなどが用いられる。また、静脈画像撮像のための入射する光として750〜850nm付近の赤外光を与えている。ICチップ裏面の薄膜化されたシリコン基板は、赤外よりも短い波長の光を減衰させる特性を用いて、外光を遮断するフィルタとして働く。
LED202bから指に入射した光は、指の内部で散乱する。散乱した光は穴207bを通過し、光路変更部材であるミラー209を介して結像光学系211に入射する。これを、結像光学系により光路変更部材であるミラー210を介してICチップ裏面に結像することで、画素部の下層に存在する薄膜化されたシリコン基板を透過した静脈情報(静脈部と静脈部以外の部分で発生する輝度差を静脈パターン情報)を読み取る。
このように、スイープ型のセンサ画素部を二領域に分けて、1領域は指紋情報を含んだ光と、また1領域は静脈情報を含んだ光とを、センサICの表面と裏面という異なる面から入射する。これにより、1つの撮像素子でありながら光学経路や光路長が異なり、また撮像部位も指先の第一関節より上である指紋と、第一関節前後である静脈のように位置の離れている2種類の撮像を同時に実現することを可能にしている。
本実施例での撮像動作の第1実施例との違いは、部分画像の1フレーム内で指紋画像と静脈画像とを撮像し、指紋画像を撮像する場合にはLED202aを点灯し、静脈画像を撮像する場合にはLED202bを点灯することにある。
また、本実施例ではICチップ裏面の薄膜化されたシリコン基板がフィルタとして働くので、第1実施形態で用いていた帯域フィルタ208を省くことができる。
(第3の実施例)
図10は、本発明の第3の実施例として、エリアタイプの画像取得部(画像読取部)の模式的な構成を示している。画像取得部は、同一の被写体の異なる場所から発した指紋情報を含んだ光と静脈情報を含んだ光を、同一の画素部の異なる面から受光して、指紋認証用の撮像と静脈認証用の撮像を切り替えて実施する。
図10は指の側面方向から見た図である。なお、図1と同一構成部材については同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施例ではセンサ(撮像素子)として2次元に画素画配列したエリアセンサを用いている。
図10において、201が被写体としての指である。202aが指紋用の光源としてのLEDである。202bが静脈用の光源としてのLEDである。216がセンサICを静電気から保護する絶縁材料でできた膜であり、204aが2次元に画素画配列したエリアセンサである。ここではCMOS型の撮像素子である。
本実施例では、このCMOS型の撮像素子のICチップを、素子が形成された面とは反対側のウェハ裏面側から削り、約50〜200μmほどに薄膜化している。さらに、素子が形成された面を下向きにして、裏面側を指に接する側として指紋撮像面としている。図10においては、204bがエリアセンサ204aの画素部を示している。特に図10においては、エリアセンサ204aの断面に対して、ICチップの深さ方向に、画素部204bを指紋撮像面と反対側の面に配置していることを示している。図10においては、画素部204bが設けられ開口されている面とは反対側であるICチップ裏面を第一の面として、画素部の下層に存在する薄膜化されたシリコン基板と絶縁膜216を透過させて、画素部に導くことにより、指紋情報を含んだ光を撮像する。
一方、画素部204bの開口のあるICチップ表面は、第二の面として指に接する面と反対側として、後述する静脈情報を含んだ光を撮像する。
ここで、205aが指紋画像撮像のための、光源202aから指へ入射する光を示しており、206aが指紋情報を含んだ光の指からセンサへ入射光経路である。ここでは、指紋画像撮像のための入射する光として850〜1000nm付近の赤外光を与えている。LED202aから指に入射した光は、指の内部を散乱あるいは指表面を反射する。これを、絶縁膜216を透過させた後、ICチップの裏面から入射することで画素部において、指紋の隆線と隆線以外の部分で発生する輝度差を画素部204bで指紋パターン情報として読み取る。ICチップ裏面の薄膜化されたシリコン基板は、赤外よりも短い波長の光を減衰させる特性を用いて、外光を遮断するフィルタとして働く。
一方、205bが静脈画像撮像のための、光源から指へ入射する光を示しており、206bが静脈情報を含んだ光の指からセンサへ入射光経路を示している。
212は撮像素子204a、LED202a,202bを実装したガラスエポキシ基板などで作成されている回路基板である。この基板には、静脈情報を含んだ光の経路とするための穴207a、207bを有している。さらに、静脈情報を含んだ光の経路には、外光を遮断するための帯域フィルタ208、光路変更部材であるミラー209,210a〜210c、指の内部の光を撮像素子の画素開口面に結像するための結像光学系211が配置されている。結像光学系211としては、屈折率分布型のレンズアレーなどが用いられる。また、静脈画像撮像のための入射する光として750〜850nm付近の赤外光を与えている。LED202bから指に入射した光は、指の内部で散乱する。散乱した光は指201を透過し、光路変更部材であるミラー210a,210b、帯域フィルタ208を介して穴207bを通過し、光路変更部材であるミラー210cを介して結像光学系211に入射する。これを、結像光学系211によりICチップ表面である画素部204bの開口面に光路変更部材であるミラー209を介して結像することで、静脈部と静脈部以外の部分で発生する輝度差を静脈パターン情報として読み取る。
このように、エリア型のセンサのおなじ画素部に対して、指紋情報を含んだ光と、静脈情報を含んだ光とを、センサICの表面と裏面という異なる面から入射する。これにより、1つの撮像素子でありながら光経路や光路長が異なり、また撮像部位も指先の第一関節よりうえである指紋と、第一関節前後である静脈のように位置の離れている2種類の撮像を同時に実現することを可能にしている。
本実施例での撮像動作の第1実施例との違いは、画像の1フレーム内で指紋画像と静脈画像とを撮像し、指紋画像を撮像する場合にはLED202aを点灯し、静脈画像を撮像する場合にはLED202bを点灯することにある。
本発明は画像読取装置及び生体認証装置に用いられ、特に、指紋認証や静脈認証等の生体認証システムに好適に搭載される画像読取装置及び生体認証装置に適するものである。
本発明の第1の実施例の画像読取装置の構成を示す説明図である。 スイープタイプのセンサの動作を説明する説明図である。 本発明の第1の実施例の動作を説明する説明図である。 本発明の第1の実施例の生体認証装置の模式的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例の生体認証装置の模式的な構成を示すブロック図である。 第1及び第2の実施例におけるCMOS型の撮像素子の説明図である。 第1及び第2の実施例におけるCMOS型の撮像素子の説明図である。 第1の実施例における画像読取装置の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の第2の実施例の画像読取装置の構成を示す説明図である。 本発明の第3の実施例の画像読取装置の構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態を説明する説明図である。
符号の説明
201 ・・・被写体
204a・・・撮像素子
204p・・・第一の面
204q・・・第二の面
206a・・・第一の面から入射した光
206b・・・第二の面から入射した光

Claims (9)

  1. 複数の画素からなる撮像素子を有した画像読取装置において、前記撮像素子の、被写体に対面する面を第一の面、該第一の面の反対側の面を第二の面としたとき、
    前記撮像素子は前記第一の面から入射した第1の光により第一の撮像を行なうとともに、前記第二の面から入射した第2の光により第二の撮像を行ない、
    前記第1の光は前記被写体から結像光学系を介さず前記第一の面に入射され、前記第2の光は前記被写体から結像光学系を介して前記第二の面に入射されることを特徴とする画像読取装置。
  2. 複数の画素からなる撮像素子を有した画像読取装置において、前記撮像素子の、被写体に対面する面を第一の面、該第一の面の反対側の面を第二の面としたとき、
    前記撮像素子は前記第一の面から入射した第1の光により第一の撮像を行なうとともに、前記第二の面から入射した第2の光により第二の撮像を行ない、
    前記第1の光は前記被写体から第1の光学系を介して前記第一の面に入射され、前記第2の光は前記被写体から第2の光学系を介して前記第二の面に入射されることを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記第2の光学系は結像光学系と光路変更部材とを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記撮像素子の前記第一の撮像と前記第二の撮像とは時分割で行なわれることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 複数の画素からなる撮像素子を有した画像読取装置において、前記撮像素子は、被写体を相対的に移動させながら部分画像を取得する1次元あるいは2次元のセンサであり、第一の照明用光源で被写体を照明する第一の撮像と第二の照明用光源で被写体を照明する第二の撮像とを、1回の前記被写体と前記撮像素子との相対的な移動の間に時分割で行なうことを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記第一の撮像は前記被写体の表面画像を撮像し、前記第二の撮像は内部画像を撮像することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記第一の撮像と前記第二の撮像とは、それぞれ前記被写体の異なる部位の画像を撮像することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記被写体は指であって、前記第一の撮像は指紋の撮像であり、前記第二の撮像は静脈の撮像であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の画像読取装置と、前記画像読取装置からの前記被写体の画像信号を認識する認識部とを備え、該被写体は生体であることを特徴とする生体認証装置。
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