JP2008067251A - 画像属性判別装置及び画像属性判別プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度に属性を判別することができる画像属性判別装置を提供する。
【解決手段】画像を複数の画像ブロックに分割して、各画像ブロックの属性を属性判別部11で判別する。属性判別部11で判別した画像ブロックの属性をもとに、各画像ブロックを順次注目ブロックとして、注目ブロックの周辺の画像ブロックの属性に従って注目ブロックの属性を修正部12で修正する。修正部12の属性修正処理として、周辺の画像ブロックの属性から各属性のブロック数をブロック数算出部21で算出し、算出された各属性のブロック数のうち少なくとも2つの属性のブロック数をブロック数加算部22で加算して加算値を得る。この加算値と各属性のブロック数をもとに、注目ブロック属性修正部23において、注目ブロックの修正後の属性を決定して、注目ブロックの属性を修正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像属性判別装置及び画像属性判別プログラムに関するものである。
画像中には文字や写真など、様々な要素が含まれていることがある。このような種々の要素を含む画像を処理する際には、それぞれの要素の属性に応じた処理を行うことが望ましい。そのためには、処理を行う前に画像中にどのような属性の要素が含まれているかを判別する必要があり、従来より属性の判別方法として様々な手法が提案されている。
従来の属性判別の手法の一つとして、例えば特許文献1に記載されている方法がある。特許文献1では、画像を画像ブロックに分割し、画像ブロック毎に属性を判別した後、注目ブロックの周辺の画像ブロックの属性判別結果を参照し、注目ブロックが孤立ブロックであった場合についてのみ、周辺の画像ブロックの属性のうち最も個数が多い属性に注目ブロックの属性を修正している。また、パターンマッチングによる属性の修正についても記載されている。
特開平11−55508号公報
本発明は、高精度に属性を判別することができる画像属性判別装置及び画像属性判別プログラムを提供することを目的とするものである。
本願請求項1に記載の発明は、画像を複数の画像ブロックに分割し該画像ブロック毎に属性を判別する判別手段と、前記判別手段で判別した画像ブロックの属性をもとに各画像ブロックを順次注目ブロックとして該注目ブロックの周辺の画像ブロックの属性に従って前記注目ブロックの属性を修正する修正手段を有し、前記修正手段は、周辺の画像ブロックの属性から各属性のブロック数を算出するブロック数算出手段と、前記ブロック数算出手段で算出された各属性のブロック数のうち少なくとも2つの属性のブロック数を加算するブロック数加算手段と、前記ブロック数算出手段で算出された各属性のブロック数と前記ブロック数加算手段で加算された少なくとも2つの属性のブロック数の和をもとに修正する属性を決定して前記注目ブロックの属性を修正する注目ブロック属性修正手段を有することを特徴とする画像属性判別装置である。
本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の構成における判別手段が、少なくとも下地、文字を含む3種類以上の属性に分類するものであり、修正手段のブロック数加算手段が、属性が下地と文字のブロック数を加算することを特徴とする画像属性判別装置である。
本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1または請求項2に記載の構成における修正手段が、属性を修正した後の各画像ブロックの属性を入力として属性の修正処理を複数回繰り返すことを特徴とする画像属性判別装置である。
本願請求項4に記載の発明は、請本願求項3に記載の構成における修正手段が、属性の修正処理を繰り返すごとに異なる修正アルゴリズムを使用することを特徴とする画像属性判別装置である。
本願請求項5に記載の発明は、コンピュータに、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像属性判別装置の機能を実行させることを特徴とする画像属性判別プログラムである。
本願請求項1に記載の発明によれば、本発明の構成を有していない場合に比較して、高精度に属性を判別することができるという効果がある。
本願請求項2に記載の発明によれば、本願請求項1に記載の発明に比べて、特に文字属性についての判別精度を向上させることができる。
本願請求項3に記載の発明によれば、本願請求項1または請求項2に記載の発明に比べてさらに高精度に属性を判別することができる。
本願請求項4に記載の発明によれば、本願請求項3に記載の発明に比べてさらに高精度に属性を判別することができる。
本願請求項5に記載の発明によれば、本願請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
図1は、本発明の実施の一形態を示すブロック図である。図中、11は属性判別部、12は修正部、21はブロック数算出部、22はブロック数加算部、23は注目ブロック属性修正部である。
属性判別部11は、画像を複数の画像ブロックに分割し、その画像ブロック毎に属性を判別する。画像ブロックの大きさは任意であり、画素単位でもかまわない。また、判別する属性も任意であるが、この実施の形態では下地、文字、絵柄、その他などの属性に分類するものとして説明するが、少なくとも下地、文字を含む3種類以上の属性に分類すればよい。なお、属性の判別方法については任意であり、種々の周知の判別方法を利用することができる。
修正部12は、属性判別部11で判別した画像ブロックの属性をもとに、各画像ブロックを順次注目ブロックとして、注目ブロックの周辺の画像ブロックの属性に従って注目ブロックの属性を必要に応じて修正する。
この修正部12は、ブロック数算出部21、ブロック数加算部22、注目ブロック属性修正部23を含んで構成されている。ブロック数算出部21は、注目ブロックの周辺の画像ブロックの属性から各属性のブロック数を算出する。
ブロック数加算部22は、ブロック数算出部21で算出された各属性のブロック数のうち、少なくとも2つの属性のブロック数を加算する。例えば、下地の上に文字が直接描かれている場合、属性が下地と文字のブロック数を加算することにより、属性が文字と下地の画像ブロックをグループ化して以降の判断を行うことができる。
注目ブロック属性修正部23は、ブロック数算出部21で算出された各属性のブロック数と、ブロック数加算部22で加算された少なくとも2つの属性のブロック数の和をもとに修正する属性を決定して、注目ブロックの属性を修正する。
なお、この修正部12による修正処理は、複数回繰り返して行うことができる。このとき、それぞれ繰り返すごとに異なる修正アルゴリズムを使用することができる。もちろん、修正アルゴリズムが異なる複数の修正部により順に修正処理を行うように構成することも可能である。
図2は、本発明の実施の一形態における動作の一例を示すフローチャートである。S31において、画像を分割した画像ブロック毎に属性判別部11で属性を判別する。ここでは一例として、判別する属性は文字、絵柄、下地、その他の4つのうちのいずれかであるものとする。
S32において、画像ブロックのうちの1つを注目ブロックとして設定する。S33において、注目ブロックの属性を判定し、S34〜S37においてそれぞれの注目ブロックの属性に応じた属性修正処理を行う。S38において、すべての画像ブロックを注目ブロックとして処理を行ったか否かを判定し、まだ注目ブロックとして処理を行っていない画像ブロックが存在していれば、S32へ戻って未処理の画像ブロックを注目ブロックとして設定し、以降の処理を行う。すべての画像ブロックについて属性修正処理を終えたら、この処理を終える。
なお、S32〜S38の処理を複数回行ってもよい。修正された画像ブロックの属性が周囲に波及し、より正確な属性へ修正される。繰り返す場合には、S34〜S37において行う属性修正処理のアルゴリズムを変更し、種々の修正方法を適用して、より正確な属性への修正を行うとよい。例えば、後述するそれぞれの属性修正処理において参照する周辺の画像ブロックの範囲を変更したアルゴリズムを用いることができる。このとき、修正処理の回を重ねるごとに、より広い範囲の画像ブロックを参照することによって、精度よく修正を行うことができる。
以下、それぞれの属性に応じた属性修正処理の具体例について説明する。属性修正処理では、注目ブロックの周辺の画像ブロック(以下、周辺ブロックと呼ぶ)を参照するが、本発明においては、どの程度の範囲の画像ブロックを参照するかは任意である。以下の例では具体的な説明を行うために3×3個の画像ブロックを考え、中央を注目ブロックとし、注目ブロックの上、下、左、右、右ななめ上、右ななめ下、左ななめ上、左ななめ下の8個の画像ブロックを周辺ブロックとする。
図3は、注目ブロックの属性が文字の場合の属性修正処理の具体例を示すフローチャートである。S41において周辺ブロックの各属性の個数をブロック数算出部21で算出する。また、この例ではブロック数加算部22において属性が文字のブロック数と属性が下地のブロック数を加算した値(加算値)を求めておく。
S42以降の判断及び属性の修正は、注目ブロック属性修正部23で行う。S42において、属性が文字と下地の加算値が5以上であり、かつ、属性が文字の周辺ブロックが2以上存在するか否かを判断する。この条件は、注目ブロックの周囲に属性が文字や下地の画像ブロックが多く存在するか否かを判定するものであり、下地の上に文字が描かれている場合を想定している。属性が文字と下地のブロック数を加算した加算値を用いて判定すれば、下地の上に文字が描かれている領域であるか否かを判定することができる。この条件を満たす場合には、S43において、修正後の属性を文字とする。この場合には注目ブロックの属性は実質的に修正されない。
S42の条件を満たさない場合には、S44において、属性が絵柄の周辺ブロックが5以上存在するか否かを判定する。この条件は、写真などの絵柄中の文字、あるいは絵柄中の線などを文字と誤判定したことを検出するものである。この条件を満たす場合には、S45において、修正後の属性を絵柄とし、注目ブロックの属性を絵柄に修正する。
S44の条件を満たさない場合には、さらにS46において、属性が下地の周辺ブロックが8以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックが孤立していることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S47において、修正後の属性を下地とし、注目ブロックの属性を下地に修正する。
S46の条件を満たさない場合には、さらにS48において、属性がその他の周辺ブロックが5以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックの周囲には属性がその他の画像ブロックが多く存在していることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S49において、修正後の属性をその他とし、注目ブロックの属性をその他に修正する。
S48の条件を満たさない場合には、さらにS50において、属性が文字の周辺ブロックが2以上、かつ、属性がその他の周辺ブロックが2以上、かつ、属性が絵柄の周辺ブロックが2以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックの周囲にはさまざまな属性の画像ブロックが存在していることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S49において、修正後の属性をその他とし、注目ブロックの属性をその他に修正する。また、条件を満たさない場合には、S51において、注目ブロックの修正後の属性は文字であるものとし、この場合には実質的に注目ブロックの属性は修正されない。
図4は、注目ブロックの属性が絵柄の場合の属性修正処理の具体例を示すフローチャートである。この場合もまずS61において、周辺ブロックの各属性の個数をブロック数算出部21で算出する。また、この例においてもブロック数加算部22において属性が文字のブロック数と属性が下地のブロック数を加算した加算値を求めておく。
S62以降の判断及び属性の修正は、注目ブロック属性修正部23で行う。S62において、属性が絵柄の周辺ブロックが5以上存在するか否かを判定する。この条件は、周辺ブロックにおいても属性が絵柄であることを検出するものである。図3に示した注目ブロックの属性が文字の場合とは異なり、属性が絵柄であることを優先して判定している。S62の条件を満たす場合には、S63において、修正後の属性を絵柄とし、この場合には注目ブロックの属性は実質的に修正されない。
S62の条件を満たさない場合には、S64において、属性が文字と下地の加算値が6以上であり、かつ、属性が文字の周辺ブロックが2以上存在するか否かを判断する。この条件は、注目ブロックの周囲に属性が文字や下地の画像ブロックが多く存在しており、文字あるいは下地を絵柄と誤判定した場合を想定している。下地の上に文字が描かれている場合には、属性が文字と下地の画像ブロックが多く存在しており、ブロック数を加算した加算値を用いて判定すれば、下地の上に文字が描かれている領域であるか否かを判定することができる。この条件を満たす場合には、S65において、修正後の属性を文字とし、注目ブロックの属性を文字に修正する。
S64の条件を満たさない場合には、さらにS66において、属性が下地の周辺ブロックが7以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックが孤立していることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S67において、修正後の属性を下地とし、注目ブロックの属性を下地に修正する。
S66の条件を満たさない場合には、さらにS68において、属性がその他の周辺ブロックが5以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックの周囲には属性がその他の画像ブロックが多く存在していることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S69において、修正後の属性をその他とし、注目ブロックの属性をその他に修正する。
S68の条件を満たさない場合には、さらにS70において、属性が文字の周辺ブロックが2以上、かつ、属性がその他の周辺ブロックが2以上、かつ、属性が絵柄の周辺ブロックが2以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックの周囲にはさまざまな属性の画像ブロックが存在していることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S69において、修正後の属性をその他とし、注目ブロックの属性をその他に修正する。また、条件を満たさない場合には、S71において、注目ブロックの修正後の属性は絵柄のままとし、実質的に注目ブロックの属性は修正されない。
図5は、注目ブロックの属性がその他の場合の属性修正処理の具体例を示すフローチャートである。この場合もまずS81において、周辺ブロックの各属性の個数をブロック数算出部21で算出する。また、この例においてもブロック数加算部22において属性が文字のブロック数と属性が下地のブロック数を加算した加算値を求めておく。
S82以降の判断及び属性の修正は、注目ブロック属性修正部23で行う。S82において、属性がその他の周辺ブロックが5以上存在するか否かを判定する。この条件は、周辺ブロックにおいても属性がその他であることを検出するものである。S82の条件を満たす場合には、S83において、修正後の属性をその他とし、注目ブロックの属性を実質的に修正しないようにしている。
S82の条件を満たさない場合には、S84において、属性が文字と下地の加算値が6以上であり、かつ、属性が文字の周辺ブロックが2以上存在するか否かを判断する。この条件は、注目ブロックの周囲に属性が文字や下地の画像ブロックが多く存在しており、文字あるいは下地を絵柄と誤判定した場合を判定するものである。この条件を満たす場合には、S85において、修正後の属性を文字とし、注目ブロックの属性を文字に修正する。
S84の条件を満たさない場合には、さらにS86において、属性が絵柄の周辺ブロックが5以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックの周囲には属性が絵柄の画像ブロックが多く存在しでいることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S87において、修正後の属性を絵柄とし、注目ブロックの属性を絵柄に修正する。
S86の条件を満たさない場合には、さらにS88において、属性が下地の周辺ブロックが7以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックが孤立していることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S89において、修正後の属性を下地とし、注目ブロックの属性を下地に修正する。また、条件を満たさない場合には、S90において、注目ブロックの修正後の属性はその他のままとし、実質的に注目ブロックの属性は修正されない。
図6は、注目ブロックの属性が下地の場合の属性修正処理の具体例を示すフローチャートである。この場合もまずS91において、周辺ブロックの各属性の個数をブロック数算出部21で算出する。
S92以降の判断及び属性の修正は、注目ブロック属性修正部23で行う。S92において、属性が下地の周辺ブロックが5以上存在するか否かを判定する。この条件は、周辺ブロックにおいても属性が下地であることを検出するものである。S92の条件を満たす場合には、S93において、修正後の属性を下地のままとし、注目ブロックの属性を実質的に修正しないようにしている。
S92の条件を満たさない場合には、S94において、属性が絵柄の周辺ブロックが6以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックの周囲には属性が絵柄の画像ブロックが多く存在しでいることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S95において、修正後の属性を絵柄とし、注目ブロックの属性を絵柄に修正する。
S94の条件を満たさない場合には、S96において、属性がその他の周辺ブロックが6以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックの周囲には属性がその他の画像ブロックが多く存在しでいることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S97において、修正後の属性をその他とし、注目ブロックの属性をその他に修正する。
S96の条件を満たさない場合には、さらにS98において、属性が文字の周辺ブロックが2以上、かつ、属性がその他の周辺ブロックが2以上、かつ、属性が絵柄の周辺ブロックが2以上存在するか否かを判定する。この条件は、注目ブロックの周囲にはさまざまな属性の画像ブロックが存在していることを検出するものである。この条件を満たす場合には、S97において、修正後の属性をその他とし、注目ブロックの属性をその他に修正する。また、条件を満たさない場合には、S99において、注目ブロックの修正後の属性は下地のままとし、実質的に注目ブロックの属性は修正されない。
以上のようにして注目ブロックの属性に応じて、各属性のブロック数及びブロック数の加算値を用いて、注目ブロックが本来有すべき修正後の属性を決定し、当該属性に注目ブロックの属性を修正することにより、正確な属性を出力することができる。なお、図3〜図6における各判定条件において用いている閾値となる数値はいずれも一例であって、適宜変更することができる。もちろん、ここでは周辺ブロックとして注目ブロックの周囲の8ブロックを用いる例を示しているが、さらに多くの画像ブロックを周辺ブロックとして判定に用いてもよく、この場合には当然、各判定のための閾値は変更されることになる。さらに、図3〜図6に示した判定条件についても、適宜変更可能であることは言うまでもない。
以下、いくつかの具体例を用いて、注目ブロックの属性の修正処理を説明する。なお、以下の説明においても、注目ブロックを中心とし、周囲8個の画像ブロックを周辺ブロックとする3×3個の画像ブロックについて示すこととする。
図7は、属性修正処理の具体例による注目ブロックの属性修正の第1の具体例の説明図である。いま、図7(A)に示すように3×3個の画像ブロックの属性が得られたものとする。ブロック数算出部21で周辺ブロックについて各属性のブロック数を算出すると、属性が下地のブロック数は4、属性が絵柄のブロック数は1、属性が文字のブロック数は3となる。また、ブロック数加算部22で得られる加算数は4+3=7である。
この具体例の場合には、注目ブロックの属性が絵柄であるので図4に示した属性修正処理に従い、S65において注目ブロックの修正後の属性は文字であると判定され、図7(B)に示すように、注目ブロックの属性は文字に修正される。
図7に示した例では、注目ブロックの絵柄属性は、下部の文字属性と上部の下地属性にはさまれており、このような場合の多くは文字のエッジ部を絵柄と誤判定した場合である。例えば図7(C)に示した例においては文字“A”の画像を画像ブロックに分割してそれぞれの属性を判定している。このとき、右下の3×3個の画素ブロックを取り出して、中央の画素ブロックを注目ブロックとしたときの例が、図7(A)に示した例に対応する。図7(C)では下地に文字が描かれているのに、一部が絵柄と判定されている。
このような場合、まず、下地に文字が描かれていることは、属性が文字と下地のブロック数の加算値を用いることにより判定できる。また、各属性を個別に判定すると、属性が下地のブロック数の方が、属性が文字のブロック数よりも多い。しかし、属性を絵柄と判定したことから文字のエッジ部がかかっていることが推測されるため、属性を文字と判定することが望ましい。従って、注目ブロックの属性を絵柄から文字へと修正することにより、注目ブロックの正しい属性を出力することができる。
図8は、属性修正処理の具体例による注目ブロックの属性修正の第2の具体例の説明図である。いま、図8(A)に示すように3×3個の画像ブロックの属性が得られたものとする。ブロック数算出部21で周辺ブロックについて各属性のブロック数を算出すると、属性が絵柄のブロック数は5、属性が文字のブロック数は1、属性が下地のブロック数は2となる。また、ブロック数加算部22で得られる加算数は3である。
この具体例の場合には、注目ブロックの属性が文字であるので図3に示した属性修正処理に従い、加算数及び属性が文字のブロック数がS42の条件を満たさず、属性が絵柄のブロック数がS44の条件を満たすので、S45において注目ブロックの修正後の属性は絵柄であると判定され、図8(B)に示すように、注目ブロックの属性は絵柄に修正される。
図8に示した例では、注目ブロックの周囲には多数の絵柄属性の画像ブロックが存在しており、絵柄領域のエッジ部分の平坦部を文字と誤判定した可能性がある。このような場合には、注目ブロックの属性を文字から絵柄へと修正することにより、注目ブロックの正しい属性を出力することができる。
図9は、属性修正処理の具体例による注目ブロックの属性修正の第3の具体例の説明図である。いま、図9(A)に示すように3×3個の画像ブロックの属性が得られたものとする。ブロック数算出部21で周辺ブロックについて各属性のブロック数を算出すると、属性が絵柄のブロック数は3、属性が文字のブロック数は2、属性がその他のブロック数は2、属性が下地のブロック数は1となる。また、ブロック数加算部22で得られる加算数は2+1=3である。
この具体例の場合には、注目ブロックの属性が下地であるので図6に示した属性修正処理に従い、S92,S94,S96の条件は満たず、S98の条件を満たすので、S97において注目ブロックの修正後の属性はその他であると判定され、図9(B)に示すように、注目ブロックの属性はその他に修正される。
図9に示した例では、3×3個の画像ブロックの属性はばらついており、文字、絵柄、下地のいずれとも判定しがたい。このような場合の属性がその他であるので、注目ブロックの属性を下地からその他へと修正することにより、注目ブロックの正しい属性を出力することができる。なお、この例では注目ブロックの属性が下地であったが、属性が文字または絵柄の場合でも、同様に注目ブロックの属性をその他に修正することができる。
このように、いずれの具体例においても、属性判別部11で各画像ブロックについて判定した属性が誤っていても、修正部12により属性を正しく修正するので、精度よく属性を出力することができる。また、修正部12による属性修正処理を複数回繰り返すことによって、より精度よく属性を出力することができる。
なお、上述の説明では注目ブロックを中心とする3×3個の画像ブロックを用いて属性修正処理を行う例を示した。もちろん、周辺ブロックとしてどの程度の範囲の画像ブロックを参照するかは任意に設定することができる。また、修正処理を繰り返して実行する場合には、周辺ブロックとして参照する範囲を変更しながら行うことができる。特に、繰り返すたびにより広い範囲の周辺ブロックを参照するように、各部のアルゴリズムを変更して行うとよい。上述の例であれば、最初に3×3個の画像ブロックを用いて修正処理を行ったら、2回目は5×5個の画像ブロックを用いて修正処理を行う、といったようにすればよい。このように、比較的小さい範囲での修正を行い、次第に広い範囲で修正を行うことにより、精度よく修正を行うことができる。
図10は、本発明の画像属性判別装置の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、101はプログラム、102はコンピュータ、111は光磁気ディスク、112は光ディスク、113は磁気ディスク、114はメモリ、121はCPU、122は内部メモリ、123は読取部、124はハードディスク、125,126はインタフェース、127は通信部である。
上述の各実施の形態で説明した本発明の画像属性判別装置の各部の機能の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム101によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム101およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取部123に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部123にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク111,光ディスク112(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク113,メモリ114(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム101を格納しておき、例えばコンピュータ102の読取部123あるいはインタフェース125にこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム101を読み出し、内部メモリ122またはハードディスク124に記憶し、CPU121によってプログラム101を実行することによって、本発明の画像属性判別装置の機能を実現することができる。あるいは、ネットワークなどを介してプログラム101をコンピュータ102に転送し、コンピュータ102では通信部127でプログラム101を受信して内部メモリ122またはハードディスク124に記憶し、CPU121によってプログラム101を実行することによって、本発明の画像属性判別装置の機能を実現してもよい。なお、コンピュータ102には、このほかインタフェース126を介して様々な装置と接続することができ、例えば情報を表示する表示装置やユーザが情報を入力する入力装置等も接続されている。
もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、すべてをハードウェアで構成してもよい。あるいは、他の構成とともに本発明も含めたプログラムとして構成することも可能である。例えば複写機などの画像読取装置や画像形成装置を含む装置において制御プログラムとともに1つのプログラムとして構成し、画像読取装置で読み取られた画像に対して属性判別処理を行うように構成することもできる。もちろん、他の用途に適用する場合には、その用途におけるプログラムとの一体化も可能である。なお、コンピュータ102が画像読取装置または画像形成装置のいずれかあるいは双方を有する構成、あるいは他の構成を有していてよいことは言うまでもない。
本発明の実施の一形態を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態における動作の一例を示すフローチャートである。 注目ブロックの属性が文字の場合の属性修正処理の具体例を示すフローチャートである。 注目ブロックの属性が絵柄の場合の属性修正処理の具体例を示すフローチャートである。 注目ブロックの属性がその他の場合の属性修正処理の具体例を示すフローチャートである。 注目ブロックの属性が下地の場合の属性修正処理の具体例を示すフローチャートである。 属性修正処理の具体例による注目ブロックの属性修正の第1の具体例の説明図である。 属性修正処理の具体例による注目ブロックの属性修正の第2の具体例の説明図である。 属性修正処理の具体例による注目ブロックの属性修正の第3の具体例の説明図である。 本発明の画像属性判別装置の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。
符号の説明
11…属性判別部、12…修正部、21…ブロック数算出部、22…ブロック数加算部、23…注目ブロック属性修正部、101…プログラム、102…コンピュータ、111…光磁気ディスク、112…光ディスク、113…磁気ディスク、114…メモリ、121…CPU、122…内部メモリ、123…読取部、124…ハードディスク、125,126…インタフェース、127…通信部。

Claims (5)

  1. 画像を複数の画像ブロックに分割し該画像ブロック毎に属性を判別する判別手段と、前記判別手段で判別した画像ブロックの属性をもとに各画像ブロックを順次注目ブロックとして該注目ブロックの周辺の画像ブロックの属性に従って前記注目ブロックの属性を修正する修正手段を有し、前記修正手段は、周辺の画像ブロックの属性から各属性のブロック数を算出するブロック数算出手段と、前記ブロック数算出手段で算出された各属性のブロック数のうち少なくとも2つの属性のブロック数を加算するブロック数加算手段と、前記ブロック数算出手段で算出された各属性のブロック数と前記ブロック数加算手段で加算された少なくとも2つの属性のブロック数の和をもとに修正する属性を決定して前記注目ブロックの属性を修正する注目ブロック属性修正手段を有することを特徴とする画像属性判別装置。
  2. 前記判別手段は、少なくとも下地、文字を含む3種類以上の属性に分類するものであり、前記修正手段のブロック数加算手段は、属性が下地と文字のブロック数を加算することを特徴とする請求項1に記載の画像属性判別装置。
  3. 前記修正手段は、属性を修正した後の各画像ブロックの属性を入力として属性の修正処理を複数回繰り返すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像属性判別装置。
  4. 前記修正手段は、属性の修正処理を繰り返すごとに異なる修正アルゴリズムを使用することを特徴とする請求項3に記載の画像属性判別装置。
  5. コンピュータに、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像属性判別装置の機能を実行させることを特徴とする画像属性判別プログラム。
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