JP2008065442A - コミュニティへの関連情報提供システム - Google Patents

Abstract

【課題】ネットワーク上で形成されたコミュニティをネットワーク上の各種サービスに容易に誘導させるための仕組みを提供すること。
【解決手段】コミュニティを特徴づけるコミュニティタグを設定させるステップと、コミュニティタグが設定されているかどうかを検出するステップと、コミュニティタグが設定されている場合には、コミュニティタグをコミュニティと関連する情報を得るための固定タグとするステップと、コミュニティのホームページ内を解析し、コミュニティタグを前記コミュニティと関連する情報を得るための補助検索キーワードとなる変動タグを抽出するステップと、前記固定タグと前記変動タグの少なくとも１つに対して重み付けし、関連する情報を得るための検索キーワードとしての優先順位を決定するステップと、検索された前記コミュニティに関連する情報をコミュニティのホームページに付加するステップと、を含む方法を提供する。
【選択図】図１

Description

本発明は、コミュニティへの関連情報提供システムに関する。更に詳しくはネットワーク上のＳＮＳを利用したコミュニティへそのコミュニティに関連する情報を提供する方法、サーバに関する。

近年、ＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービスまたはソーシャル・ネットワーキング・サイト）を利用して、利用者がネットワーク上で仮想コミュニティを形成し、そのコミュニティのメンバーどうしで様々な情報交換をすることが普及してきた。このコミュニティは、一般的には会員制のサイト上で運営されるため、通常のインターネット上での個人のホームページの公開、またはブログなどよりも、特定の話題に対してはより信頼性が高く、かつ、タイムリーな情報源としての利点がある。

そのため、このような仮想コミュニティをサポートする仕組みとして様々なシステムが提供されている。例えば、特許文献１には、各ユーザ（メンバー）を代理するＣＧキャラクタ（アバター）を用いて、視覚的な演出を加えることで、エンターテイメント性が高く、初心者でも参加し易い仮想コミュニティ提供システムが開示されている。

また、特許文献２には、仮想コミュニティの登録ユーザが、専用のホームページにアクセスしなくても、コミュニティ提供サーバが、登録ユーザのホームページのＨＴＭＬデータ内に挿入されるコミュニティタグを発行することで、コミュニティのコンテンツを簡単に利用できることを目的とするシステムが開示されている。

特開２００２−８２８９４号公報 特開２００５−２１６２１８号公報

しかしながら、上記の特許文献１，２は、いずれもコミュニティの形成、または利用の利便性を高めることを目的とするものであるが、形成されたコミュニティに蓄積された情報と、そのコミュニティに関連する情報、例えば、オークションやショッピングの情報、その他のコミュニティにとって有用な情報と結びつけることまでも視野に入れたものではない。

最近では、ＳＮＳの利用が急速に普及しており、登録されたコミュニティの数も急増している。このような膨大なコミュニティの中の情報には、特定分野における一見閉じられた情報であっても、専門性や信頼性が高く、時流や流行などにも敏感で、それをうまく抽出することで、各種のビジネスチャンスと結びつく有用な情報も多いと考えられる。

そこで本発明は、ネットワーク上に形成されたコミュニティをネットワーク上の各種サービスに誘導させるための方法やそれを実現するシステムを提供することを目的とする。

本発明では、以下の解決手段を提供する。

（１）ネットワーク上に形成されるコミュニティに対して、前記コミュニティに関連する情報を提供する方法であって、
前記コミュニティの創始者または管理者から、前記コミュニティを特徴づけるコミュニティタグの入力を受け付けるステップと、
前記コミュニティタグが設定されているかどうかを検出するステップと、
前記コミュニティタグが設定されている場合には、前記コミュニティタグを前記コミュニティと関連する情報を得るための固定タグとするステップと、
前記コミュニティのホームページ内を解析し、前記コミュニティタグとは別に前記コミュニティと関連する情報を得るための補助検索キーワードとなる変動タグを抽出するステップと、
前記固定タグと前記変動タグの少なくとも１つに対して重み付けし、関連する情報を得るための検索キーワードとしての優先順位を決定するステップと、
前記固定タグと変動タグのうち少なくとも１つを用いて、前記コミュニティに関連する情報を検索するステップと、
検索された前記コミュニティに関連する情報を前記コミュニティのホームページに付加するステップと、
を含む方法。

このような構成によれば、コミュニティの創始者または管理者によって設定されたコミュニティを特徴づけるコミュニティタグと、コミュニティのホームページ内の情報（例えば、コミュニティ名、紹介文、書き込み情報、リンク情報など）から、システムが自動的に関連情報の検索に用いられるようなキーワードを抽出する。この抽出されたキーワードと設定されたコミュニティタグを各種の重み付けで組み合わせることによって優先順位を決定し、より有用なコミュニティ関連情報を得るための方法を提供することができる。

このようにして、コミュニティ創設時または登録情報更新時などに、創始者または管理者が設定した固定タグと、コミュニティのメンバーによって書き込まれた情報により時間と共に変化してゆく変動タグを組み合わせることで、コミュニティの「リアルな」特徴が検索キーワードに反映させることができる。ネット上のコミュニティは、創始者が当初想定する範囲を超えて内容が変化することがあるからである。しかし、変動タグだけを用いて検索することは、コミュニティ本来の目的を時として失うことがあるのでこれだけでは十分ではない。また、検索あれた結果をコミュニティのホームページに付加することで、コミュニティのメンバーにとって有用な関連情報を取得し易くすることができる。

（２）前記固定タグに前記変動タグよりも高い検索優先順位を与える、（１）に記載の方法。

このような構成によれば、設定したタグのほうに高い優先順位が与えられるので、コミュニティの短期的な話題に引っ張られ過ぎず、創始者または管理者が意図したコミュニティの特徴を維持することができる。

（３）前記抽出するステップは、前記ホームページを複数の領域に分割して、前記領域ごとに前記変動タグを抽出し、前記変動タグに該領域ごとに予め定められた重み付けを付加する、（１）または（２）に記載の方法。

このような構成によれば、変動タグを抽出するコミュニティのホームページ内の各領域にも重み付けを定義するので、コミュニティの特徴をより反映し易い領域（例えば、紹介文や最近の書き込み情報などの領域）にある情報ほど高い優先順位が与えられ、より特徴を反映し易いトピックに関連する情報を選択的にかつ優先的に集めることができる。

（４）前記変動タグは、出現頻度、出現時間情報によって重み付けを付加される、（１）乃至（３）のいずれかに記載の方法。

このような構成によれば、変動タグは、そのキーワードが出現した頻度や出現した時間情報によって重み付けが付加されるので、過去に出現頻度は高くても現在は陳腐化した話題に関連する情報を集め過ぎることを抑止することができる。

（５）前記コミュニティタグが設定されていない場合には、前記変動タグを前記固定タグとして使用する、（１）に記載の方法。

このような構成によれば、例えユーザによるコミュニティタグが設定されていなくとも抽出した変動タグを用いることで、関連情報の検索そのものが行えないことを防止することができる。

（１）〜（５）で説明した方法は、ネットワーク上でこのサービスを提供するサーバ（例えば、後述のコミュニティ情報誘導サーバ５０）などで実現することができる。そのサーバをシステムに備えることによって（１）〜（５）と同様な作用効果を発揮するシステムを構築することができる。

本発明によれば、ネットワーク上に形成されたコミュニティに検索のためのコミュニティタグを用いて、コミュニティに関連する情報を検索し、コミュニティのメンバーをネットワーク上の各種サービスに誘導させることで様々なビジネスチャンスを生み出すための方法、システムを提供することができる。

以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。

図１は、本発明の好適な実施形態の１つであるネットワーク・システムの概略の構成を示す図である。ユーザ端末（１０ａ，１０ｘ，１０ｙなど）は、ネットワーク６０を介して、本システムのサーバ郡である、ショッピングサーバ２０、オークションサーバ３０、コミュニティサーバ４０、コミュニティ情報誘導サーバ５０に接続される。ただし、この構成は実施形態の一例を示したに過ぎず、各サーバは、それぞれ物理的に別途独立である必要はなく、また、各サーバもそれぞれ１台とは限らず、扱う情報量の負荷に応じて、複数台で構成してもよい。

ショッピングサーバ２０は、主としてインターネット上でショッピング・サービスを提供するサーバである。このサーバには、各種の商品カテゴリを記憶する商品カテゴリＤＢ２１と各商品の詳細情報を記憶する商品情報ＤＢ２２が備えられている。その他、一般的には、商品の注文、入金、および発送を管理するサーバが存在するがここでは省略している。

オークションサーバ３０は、主としてインターネット上でのオークション取引を提供するサーバである。オークションサーバ３０においても、通常のショッピングサーバ２０と同様に、出品カテゴリを記憶する出品カテゴリＤＢ３１と、出品者や出品の情報を記憶する出品情報ＤＢ３２が備えられている。なお、ショッピングサーバ２０が扱う商品カテゴリとオークションサーバ３０が扱う出品カテゴリは、独立であるよりも両者で一貫性があるツリー構造などで管理されていることが望ましい。

コミュニティサーバ４０は、ＳＮＳにおいて提供されるコミュニティを形成、管理するための中核サーバである。コミュニティサーバ４０には、コミュニティの登録管理情報、コミュニティに参加するユーザ（メンバー）の登録管理情報を記憶するコミュニティＤＢ４１が備えられる。

コミュニティ情報誘導サーバ５０は、本発明の主要機能を担うサーバであり、コミュニティと関連する各種情報を検索し、そのコミュニティに提供する。図１では、コミュニティ情報誘導サーバ５０は、１つの独立したサーバとして示されているが、コミュニティサーバ４０の内部に、本サーバの機能を設けてもよい。

コミュニティ情報誘導サーバ５０には、機能部として、（１）コミュニティに対するコミュニティの管理者（通常はコミュニティの創始者）が、これから創始しようとするコミュニティに対して付加した任意のタグ（コミュニティタグ）や、本サーバが自動的に当該コミュニティのホームページなどから抽出したキーワードを検出するタグ検出部５１、（２）検出した複数のタグに各種の重み付けを付加し、検索のための優先順序を決定するタグ重み付け部５２、（３）商品情報ＤＢ２２や出品情報ＤＢ３２を検索し、タグやキーワードにマッチするカテゴリ情報、商品または出品情報などの関連情報を抽出する関連情報検索部５３、（４）抽出したカテゴリ情報、商品（出品）情報などの関連情報を、コミュニティのホームページなどに有用な情報として付加する情報付加処理部５４が含まれる。

図２は、コミュニティ情報誘導サーバ５０が行うコミュニティ作成・更新処理のフローチャートを示したものである。ここでは、一般的なコミュニティ作成のためのコミュニティの名称や紹介文の入力などは既に完了しているものとして説明する（この前処理自体は、コミュニティサーバ４０で行ってもよい）。

まず、ステップＳ１において、キーワードの自動抽出を行うかどうかを判断する。この判断は、コミュニティ創始者または管理者からの設定の他、システムの初期設定に従うようにしてもよい。自動抽出を行う場合は（ステップＳ１：Ｙｅｓ）、コミュニティ・ホームページ（ＨＰ）内に記述された、コミュニティの名称、紹介文、その他のリンク情報や書き込み情報を解析し（ステップＳ２）、そこからキーワードを自動抽出する（ステップＳ３）。このコミュニティＨＰには単語だけでなく文章も存在するので、文章解析のために、文章を品詞ごとに分割する形態素解析（Ｍｏｒｐｈｏｌｏｇｉｃａｌ Ａｎａｌｙｓｉｓ）の技術が用いられる。これには、確率的言語モデルである隠れマルコフモデル（ＨＭＭ：Ｈｉｄｄｅｎ Ｍａｒｋｏｖ Ｍｏｄｅｌ）による統計的な方法や、そのキーワードに対して出現頻度を解析するＴＦ（Ｔｅｒｍ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）法、ベクトル空間モデルなどの周知の技術を用いてよい。

次に、ステップＳ４において、コミュニティタグが設定されていればその取り込みを行う。このコミュニティタグは、コミュニティ創始者または管理者によって入力されたコミュニティの特徴をあらわす任意の文字列である。コミュニティタグは１つの語でも複数の語であってもよいが、必ずしもコミュニティ創設時に設定しなくともよく、運用中にコミュニティの基本情報を更新するタイミングなどで設定しなおしてもよい。

更に、ステップＳ５において、検索キーワード重み付け決定を行う。ここでは、設定されたコミュニティタグと抽出されたキーワードとの間で重み付けがなされ、検索キーワードとしての優先順位が決定される。複数のタグ設定がある、または複数のキーワードが抽出された場合、またはその両方の場合は、設定タグと抽出キーワード間で、関連情報を検索するためのキーワードとしての重み付け（優先順位）を決定する。

そして、このように重み付けられた検索キーワードを用いて、まずはカテゴリ商品（出品）検索を行う（ステップＳ６）。ここでは、設定タグ、かつ／または、抽出キーワードにより重み付けられた検索キーワードを用いて、該当する（マッチする）カテゴリが各ＤＢに存在するかを検索する。ここで、「マッチする」とは、必ずしも検索キーワードとＤＢ中のカテゴリ用語とが完全に一致しなくても類似語と一致するものも含めてもよいとの意味である。

該当するカテゴリがある場合は（ステップＳ７：Ｙｅｓ）、該当する（タグまたはキーワードにマッチする）商品があるかどうかを商品情報ＤＢ２２、出品情報ＤＢ３２に対して検索する。該当商品（出品）があれば（ステップＳ８：Ｙｅｓ）、その検出されたカテゴリリンクと商品リンクをコミュニティのホームページに付加する（ステップＳ１１）。該当カテゴリはあるが、該当商品がない場合（ステップＳ８：Ｎｏ）は、カテゴリリンクのみを付加する（ステップＳ１２）。

該当カテゴリがそもそもない場合は（ステップＳ７：Ｎｏ）、該当商品（出品）があるかどうかを判断し、その商品（出品）があれば（ステップＳ９：Ｙｅｓ）、その商品（出品）のリンクをコミュニティのホームページに付加する（ステップＳ１０）。該当カテゴリも該当商品もない場合（ステップＳ９：Ｎｏ）は、リンクの付加はせずステップＳ１３に移る。このようにして各リンクの付加がすべて完了することで、コミュニティの新規登録が完了する（ステップＳ１３）。ただし、以上説明したステップＳ１からＳ１２の処理は必ずしもコミュニティの作成と同時でなくてもコミュニティ作成後の任意のタイミングでも可能である。

図３は、コミュニティサーバ４０が備えるコミュニティＤＢ４１のコミュニティ管理テーブルを示した図である。この管理テーブルには、コミュニティＩＤ、コミュニティ名（タイトル）、創始者または管理者のユーザＩＤ、コミュニティ開設日、トピック（公開か非公開か）、参加しているメンバー数などの基本情報と、実際のコミュニティのコンテンツであるホームページのＵＲＬ、メンバーの構成表などへのリンクが含まれる。特に、図示していないが、その他の情報として、コミュニティのカテゴリ（趣味、仕事、教育、・・・など）、ホームページの閲覧数、対象メンバーや閲覧者の制限項目（１８歳未満禁止など）、コミュニティの閉鎖、休眠日時、およびコミュニティに対するユーザ評価などもこのテーブルに含め得る。

図４は、コミュニティ情報誘導サーバ５０における、コミュニティのメンバーを他のサービス（例えば、ショッピングやオークションなど）に誘導するための検索キーワードを抽出し、そのキーワードを重み付けするためのテーブルの例である。ここでは、コミュニティタグもキーワードの一種であると考える。

この例では、図３のテーブルの１行目のコミュニティ名「アルコール友の会」の創始者Ｕ７８３４７５８が、このコミュニティを特徴づけるキーワードとして設定したコミュニティタグ（この例では「アルコール」、「酒」、「ビール」）がコミュニティのタイトル（コミュニティ名）や、コミュニティの紹介文に現れる頻度をカウントし記憶している（符号５６で示す項目）。

以下、コミュニティタグとして創始者が設定したキーワードを「固定タグ」と呼ぶことにする。固定タグには、ベースポイント（符号５５）として無条件に一定のポイント（例えば１０）が与えられる。固定タグとして設定されているかどうかにかかわらず、コミュニティ名や紹介文に現れたキーワードは検索条件としては重要度が高いと考えられるため、これらの出現頻度には高い重み係数１（ここでは５）を掛けて、その結果とベースポイントを足してポイント１（符合５７）とする。固定タグとして設定されている（ベースポイントがゼロでない）が、コミュニティ名や紹介文には登場しないキーワード（この例では「ビール」）は、ベースポイントのみがポイントとなる。したがって、図４の例では、「アルコール」は、固定タグに設定されており、タイトルや紹介文にも２回出現しているので、１０＋２＊５＝２０がポイント１として計算される。同様に、「酒」は、１０＋１＊５＝１５となる。また、「ビール」は、固定タグであるが、タイトルにも紹介文にも登場しないので、ベースポイントである１０がそのままポイント１となる。

創始者が明示的に設定した固定タグ（コミュニティタグ）とは別に、コミュニティのサイトの中で多数出現するワードは、タグ検出部５１によって自動的に抽出される。以下、このようなキーワードを「変動タグ」と呼ぶことにする。図４の例では、「ワイン」は、固定タグに設定されてなく、タイトルにも紹介文にも出現しないのでポイント１はゼロであるが、本文中（ここでは仮に当該サイト中でタイトルや紹介文以外を指すものとする）に出現した頻度が２２あるので、これに所定の重み係数２（ここでは１）を掛けてポイント２（符号５８）を計算する。ポイント１とポイント２を加算し、総ポイント（符号５９）を計算し、これが大きい順に検索キーワードとして用いる。このような重み付け係数は、コミュニティサイトの表示エリアの各領域ごとに設定してもよい。また、時間的要素を加えて、最近に登場した書き込み情報に頻繁に含まれるキーワードに、より高いポイントを与えるようにしてもよい。

図５は、コミュニティ作成画面を示した図である。コミュニティを形成しようとする創始者は、まず所定のホームページにログインし、このようなコミュニティ作成画面に必要な情報を入力する。最初に、コミュニティ名を入力エリア６２に入力するが、既に同じ名称や類似のコミュニティが存在する可能性があるので、予めコミュニティ検索ボタン６１を使って同じまたは類似の名前のコミュニティがないかチェックすることが望ましい。

次に、創始者は、参加メンバーを募集するためのコミュニティの紹介文を入力エリア６３に記述する。更に、コミュニティを特徴づける写真や画像ファイル名を入力エリア６４に貼り付ける。また、参加してほしいメンバーの資格、またはプロフィールを入力エリア６５のリストボックスから選択することもできる。例えば、「誰でも可」、「○○歴□□年以上」、「○○才から□□才の女性（男性）」などである。更に、このコミュニティの情報を公開するか、参加メンバー以外には非公開とするかの選択入力６６、また、１８歳未満年齢制限など対象を限定する場合にはボックス６７にチェックを入れる。

以上が一般的なコミュニティ作成手順であるが、本システムでは、追加入力としてコミュニティタグ入力エリア６８を設ける。すなわち、このコミュニティに関連する情報、例えば、ショッピングやオークションの商品情報などの検索に用いるため、コミュニティを特徴づける任意のキーワード（固定タグ）をコミュニティタグ入力エリア６８に記入する。このタグは１つであっても複数であってもよい。既に述べたように、コミュニティのキーワードは、コミュニティ名や紹介文、書き込み情報から自動で抽出することができるが、コミュニティタグにキーワードを入力しておくことで、より確実に創始者または管理者が希望する関連情報とのリンクができると考えられる。

もちろん、コミュニティタグが入力されていない場合は、このコミュニティ名、紹介文、このホームページへの書き込み情報などからキーワードを抽出して、それを固定タグの代わりに使用する。あるいは、この抽出されたキーワードを、コミュニティタグ入力エリア６８、またはその他適切な箇所に自動的に表示し、コミュニティ創始者または管理者が確認した後、固定タグとして登録するようにしてもよい。このようにすることで、当初設定したコミュニティタグにとらわれず、コミュニティの話題が時間と共に変化してゆくような場合であっても、そのたびにコミュニティタグを考えて設定しなおす手間が省けるという利点がある。

また、当初のコミュニティタグである固定タグは、そのままにしておき、それとは別に、前述したように変動タグを設けて、この変動タグは、ホームページ内の情報から定期的にシステムが抽出してゆくこととし、固定タグと変動タグ両者を組み合わせて使用するようにしてもよい。例えば、コミュニティのタイトルが「アルコール友の会」であったとすると、コミュニティタグ（固定タグ）を「アルコール」と「酒」のみに設定したが、参加メンバーの興味がしだいに「ビール」に集中したような場合を考える。この場合、キーワードとして「ビール」が、先に述べた周知技術のＴＦ法などを使用すると、しだいに高い頻度で抽出されるようになるので、これをポイント化して時系列に変動するタグとして管理する。そうすることで、その場で盛り上がっている話題（キーワード）の優先度を高くし、それを検索タグとして使用するようにすることもできる。その場合、固定タグは、コミュニティの趣旨を逸脱しないメインキーワードとしての役割を持つことになる。

図６は、前述した固定タグ、変動タグを用いて、コミュニティ情報誘導サーバ５０が、関連する商品など情報を表示した画面７０の例である。すなわち、コミュニティ「アルコール友の会」のホームページの左側部分７１には、コミュニティのシンボル画像と参加メンバーのアイコンまたはアバターが表示され、ホームページの中央部分７２には、コミュニティ基本情報としてコミュニティ名、コミュニティタグが表示され、その下に紹介文７４、更に、メンバーからの書き込み情報７５が随時蓄積されてゆく。

また、ホームページ右側部分７３には、固定タグや変動タグを組み合わせ、これらタグをキーワードとして検索した結果、これにマッチしたショッピングサーバ２０やオークションサーバ３０から提供されたカテゴリや商品など情報が表示されている。この、商品情報などの表示件数は、コミュニティの創始者または管理者が任意に設定することができる。この例では、コミュニティのテーマである「アルコール」の中でも「地ビール」に関する書き込みやリンクが多くなったため、その結果として、「ビール」に関する商品（出品）情報が上位に表示されることになる。このような商品などの検索を行うタイミングは、ユーザがホームページを開いた際に更新するようにしてもよいし、ユーザの明示的な意志、例えば、「検索」ボタンを押すことによって検索を開始するようにしてもよい。

図７は、本発明の好適な実施形態における固定タグ、変動タグを用いて、関連する商品など情報を表示した別の画面例である。本画面例８０では、旅行をテーマとする「いい日旅立ちの会」コミュニティに有用な関連情報を、今までに説明した固定タグや変動タグをキーワードとして集めたものである。カテゴリの表示件数については、コミュニティの創始者または管理者が任意に設定でき、複数のカテゴリがヒットした場合は、カテゴリが対象とする商品などの数が多い順に表示したり、ヒットしたカテゴリの階層が上位にあるものから順に表示するようにしてもよい。また、表示される関連情報は、ショッピングやオークションに関わるカテゴリ情報や商品など情報だけでなく、他のコミュニティの情報（図の例では「韓国ドラマの旅」コミュニティの開設情報８６）などであってもよい。本画面例８０における基本的な流れは図６と同様なので説明は省略するが、本システムは、コミュニティのメンバーを各種サービスに誘導するためだけでなく、その他のネットワーク上関連情報をコミュニティに結びつけるための基本的な仕組みを提供するものである。

［サーバのハードウェア構成］
図８は、本発明の好適な実施形態の一例に係る各種サーバ（例えば、コミュニティ情報誘導サーバ５０）のハードウェア構成の一例を示す図である。以下では情報処理装置１００と呼んで説明する。

情報処理装置１００は、制御部を構成するＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）１０１０（マルチプロセッサ構成ではＣＰＵ１０１２など複数のＣＰＵが追加されてもよい）、バスライン１００５、通信Ｉ／Ｆ１０４０、メインメモリ１０５０、ＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ Ｏｕｔｐｕｔ Ｓｙｓｔｅｍ）１０６０、ＵＳＢポート１０９０、Ｉ／Ｏコントローラ１０７０、ならびにキーボードおよびマウス１１００などの入力手段や表示装置１０２２を備える。

Ｉ／Ｏコントローラ１０７０には、テープドライブ１０７２、ハードディスク１０７４、光ディスクドライブ１０７６、半導体メモリ１０７８、などの記憶手段を接続することができる。

ＢＩＯＳ１０６０は、情報処理装置１００の起動時にＣＰＵ１０１０が実行するブートプログラムや、情報処理装置１００のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。

記憶部を構成するハードディスク１０７４は、情報処理装置１００がサーバとして機能するための各種プログラムおよび本発明の機能を実行するプログラムを記憶しており、更に必要に応じて各種データベースを構成可能である。

光ディスクドライブ１０７６としては、例えば、ＤＶＤ−ＲＯＭドライブ、ＣＤ−ＲＯＭドライブ、ＤＶＤ−ＲＡＭドライブ、ＣＤ−ＲＡＭドライブを使用することができる。この場合は各ドライブに対応した光ディスク１０７７を使用する。光ディスク１０７７から光ディスクドライブ１０７６によりプログラムまたはデータを読み取り、Ｉ／Ｏコントローラ１０７０を介してメインメモリ１０５０またはハードディスク１０７４に提供することもできる。また、同様にテープドライブ１０７２に対応したテープメディア１０７１を主としてバックアップのために使用することもできる。

情報処理装置１００に提供されるプログラムは、ハードディスク１０７４、光ディスク１０７７、またはメモリーカードなどの記録媒体に格納されて提供される。このプログラムは、Ｉ／Ｏコントローラ１０７０を介して、記録媒体から読み出され、または通信Ｉ／Ｆ１０４０を介してダウンロードされることによって、情報処理装置１００にインストールされ実行されてもよい。

前述のプログラムは、内部または外部の記憶媒体に格納されてもよい。ここで、記憶部を構成する記憶媒体としては、ハードディスク１０７４、光ディスク１０７７、またはメモリーカードの他に、ＭＤなどの光磁気記録媒体、テープメディア１０７１を用いることができる。また、専用通信回線やインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク１０７４または光ディスクライブラリなどの記憶装置を記録媒体として使用し、通信回線を介してプログラムを情報処理装置１００に提供してもよい。

ここで、表示装置１０２２は、サーバ管理者にデータの入力を受け付ける画面を表示したり、情報処理装置１００による演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置（ＣＲＴ）、液晶表示装置（ＬＣＤ）などのディスプレイ装置を含む。

ここで、入力手段は、サーバ管理者による入力の受け付けを行うものであり、キーボードおよびマウス１１００などにより構成してよい。

また、通信Ｉ／Ｆ１０４０は、情報処理装置１００を専用ネットワークまたは公共ネットワークを介して端末と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信Ｉ／Ｆ１０４０は、モデム、ケーブル・モデムおよびイーサネット（登録商標）・アダプタを含んでよい。

以上の例は、情報処理装置１００について主に説明したが、コンピュータに、プログラムをインストールして、そのコンピュータをサーバ装置として動作させることにより上記で説明した機能を実現することもできる。したがって、本発明において１つの実施形態として説明した機能は、上述の方法を当該コンピュータにより実行することにより、あるいは、上述のプログラムを当該コンピュータに導入して実行することによっても実現可能である。

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。

本発明の好適な実施形態の１つであるネットワーク・システムの概略の構成を示す図である。 本発明の好適な実施形態におけるコミュニティ情報誘導サーバ５０が行うコミュニティ作成・更新処理のフローチャートを示したものである。 本発明の好適な実施形態におけるコミュニティサーバ４０が備えるコミュニティＤＢ４１のコミュニティ管理テーブルを示した図である。 本発明の好適な実施形態におけるコミュニティ情報誘導サーバ５０において検索キーワードを抽出し、重み付けするためのテーブルの例を示した図である。 本発明の好適な実施形態におけるコミュニティ作成画面を示した図である。 本発明の好適な実施形態における固定タグ、変動タグを用いて、関連する商品など情報を表示した画面例である。 本発明の好適な実施形態における固定タグ、変動タグを用いて、関連する商品など情報を表示した別の画面例である。 本発明の好適な実施形態における各種サーバ（例えば、コミュニティ情報誘導サーバ５０）のハードウェア構成の一例を示す図である。

符号の説明

１０ａ，１０ｘ，１０ｙ ユーザ端末
２０ ショッピングサーバ
２１ 商品カテゴリＤＢ
２２ 商品情報ＤＢ
３０ オークションサーバ
３１ 出品カテゴリＤＢ
３２ 出品情報ＤＢ
４０ コミュニティサーバ
４１ コミュニティＤＢ
５０ コミュニティ情報誘導サーバ
５１ タグ検出部
５２ タグ重み付け部
５３ 関連情報検索部
５４ 情報付加処理部
１００ 情報処理装置

Claims (10)

1. ネットワーク上に形成されるコミュニティに対して、前記コミュニティに関連する情報を提供する方法であって、
   前記コミュニティの創始者または管理者から、前記コミュニティを特徴づけるコミュニティタグの入力を受け付けるステップと、
   前記コミュニティタグが設定されているかどうかを検出するステップと、
   前記コミュニティタグが設定されている場合には、前記コミュニティタグを前記コミュニティと関連する情報を得るための固定タグとするステップと、
   前記コミュニティのホームページ内を解析し、前記コミュニティタグとは別に前記コミュニティと関連する情報を得るための補助検索キーワードとなる変動タグを抽出するステップと、
   前記固定タグと前記変動タグの少なくとも１つに対して重み付けし、関連する情報を得るための検索キーワードとしての優先順位を決定するステップと、
   前記固定タグと変動タグのうち少なくとも１つを用いて、前記コミュニティに関連する情報を検索するステップと、
   検索された前記コミュニティに関連する情報を前記コミュニティのホームページに付加するステップと、
   を含む方法。
2. 前記固定タグに前記変動タグよりも高い検索優先順位を与える、請求項１に記載の方法。
3. 前記抽出するステップは、前記ホームページを複数の領域に分割して、前記領域ごとに前記変動タグを抽出し、前記変動タグに該領域ごとに予め定められた重み付けを付加する、請求項１または請求項２に記載の方法。
4. 前記変動タグは、出現頻度、出現時間情報によって重み付けを付加される、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の方法。
5. 前記コミュニティタグが設定されていない場合には、前記変動タグを前記固定タグとして使用する、請求項１に記載の方法。
6. ネットワーク上に形成されるコミュニティに対して、前記コミュニティに関連する情報を提供するサーバであって、
   前記コミュニティの創始者または管理者から、前記コミュニティを特徴づけるコミュニティタグの入力を受け付け、前記コミュニティタグが設定されている場合には、前記コミュニティタグを前記コミュニティと関連する情報を得るための固定タグとし、前記コミュニティのホームページ内を解析し、前記コミュニティタグとは別に前記コミュニティと関連する情報を得るための補助検索キーワードとなる変動タグを抽出するタグ検出部と、
   前記固定タグと前記変動タグの少なくとも１つに対して重み付けし、関連する情報を得るための検索キーワードとしての優先順位を決定するタグ重み付け部と、
   前記固定タグと変動タグのうち少なくとも１つを用いて、前記コミュニティに関連する情報を検索する関連情報検索部と、
   検索された前記コミュニティに関連する情報を前記コミュニティのホームページに付加する情報付加処理部と、
   を備えるサーバ。
7. 前記固定タグに前記変動タグよりも高い検索優先順位を与える、請求項６に記載のサーバ。
8. 前記タグ検出部は、前記ホームページの領域を分割して、前記領域ごとに前記変動タグを抽出し、前記変動タグに該領域ごとに予め定められた重み付けを付加する、請求項６または請求項７に記載のサーバ。
9. 前記変動タグは、出現頻度、出現時間情報によって重み付けを付加される、請求項６乃至請求項８のいずれかに記載のサーバ。
10. 前記コミュニティタグが設定されていない場合には、前記変動タグを前記固定タグとして使用する、請求項６に記載のサーバ。

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