JP2008064898A - 情報表示装置および情報表示方法 - Google Patents

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喜文 北村
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Abstract

【課題】単一の表示領域を用い、複数の観察者それぞれに認識させる情報を容易に制御することのできる情報表示装置および情報表示方法を提供すること。
【解決手段】スクリーン20上に情報を表示する情報表示装置2であって、スクリーン20から投射される光が特定の偏光方向を有する直線偏光になるようにする偏光板11と、偏光板11を、偏光方向を変化させる方向に回転させる回転駆動部13とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、情報をスクリーン上に表示する情報表示装置および情報表示方法に関する。
近年、オフィスでの会議や話し合い、コミュニケーションなどの場において、その場の全員が閲覧可能なスクリーンなどに情報を表示し、その情報を利用しながら会話を進める機会が増加している。
このような場において、スクリーン上に表示される情報が全員に対して有益なものとは限らず、また、機密情報など特定のユーザのみが閲覧すべき情報も存在する。
そのため、スクリーンなど、全員が閲覧可能なパブリックなディスプレイに加え、ノート型パーソナルコンピュータ(ノートPC)やPersonal Digital Assistants(PDA)などを、特定のユーザのみが閲覧可能なプライベートなディスプレイとして併用することが多い。
これにより、パブリックな情報はスクリーンに投影することで会議等の参加者全員に伝えることができ、かつ、機密情報などプライベートな情報は、参加者個々のノートPC等の端末装置に表示させることで参加者それぞれに伝えることができる。
このような、会議を円滑にすすめるための会議支援システムについての技術も開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−134094号公報
しかし、上述のような方法ではパブリックな情報を表示するディスプレイと、プライベートな情報を表示するディスプレイの両方がそれぞれ必要となる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、単一の表示領域を用い、複数の観察者それぞれに認識させる情報を容易に制御することのできる情報表示装置および情報表示方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報表示装置は、スクリーン上に情報を表示する情報表示装置であって、前記スクリーンから投射される光が特定の偏光方向を有する直線偏光になるようにする第1偏光板と、前記第1偏光板を、前記偏光方向を変化させる方向に回転させる回転駆動手段とを備える。
これにより、観察者が観察する情報における偏光方向を動的に変化させることが可能となる。従って、スクリーンに表示される情報を偏光板を介して観察する観察者に対し、認識させる情報を制御することが可能となる。
また、複数の観察者のそれぞれが、異なる偏光方向を有する偏光板を介して同一の方位からスクリーン上の情報を観察している場合、または、複数の観察者のそれぞれが、同一の偏光方向を有する偏光板を介して、異なる方位からスクリーン上の情報を観察している場合、それぞれの観察者に対する情報の視認可能化および視認不可能化、言い換えると、それぞれの観察者に対する情報の提示および隠蔽を制御することができる。
また、さらに、前記スクリーンに情報を投影するプロジェクタを備え、前記第1偏光板は、前記スクリーンと前記プロジェクタとの間に設けられ、前記プロジェクタから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させ、前記スクリーンに投射させるとしてもよい。
つまり、プロジェクタから投射される光を第1偏光板で直線偏光にした後に、スクリーンに投射させることで、スクリーンから観察者に向かって投射される光を特定の偏光方向を有する直線偏光とすることができる。
また、さらに、前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者の視点位置と前記スクリーンとの間に設けられ、前記スクリーンから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる第2偏光板を備えるとしてもよく、前記第2偏光板は、前記観察者に前記第2偏光板を装着させるための装着手段を有し、前記観察者に装着されることにより、前記観察者の視点位置と前記スクリーンとの間に設けられるとしてもよい。
これにより、当該情報表示装置による情報の提示および隠蔽の制御に最適な第2偏光板を観察者に提供することができる。また、第2偏光板を例えばメガネのような形態で観察者に装着させることで、より自然な視覚を観察者に与えることができる。
また、前記情報表示装置は、2つの前記プロジェクタを備え、前記第1偏光板は、2つの前記プロジェクタのうちの一のプロジェクタと前記スクリーンとの間にのみ設けられており、他のプロジェクタは、前記観察者に対して認識させる情報を含む画像である本画像を前記スクリーンに投影し、前記一のプロジェクタは、前記本画像以外の画像であるノイズ画像を前記スクリーンに投影し、前記一のプロジェクタと、前記他のプロジェクタとは、前記ノイズ画像と前記本画像とが前記スクリーン上で合成される位置に設けられており、前記回転駆動手段は、前記第1偏光板を、(a)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過する偏光方向になる回転位置に回転させる、または、(b)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過しない偏光方向になる回転位置に回転させるとしてもよい。
これにより、例えば、観察者が第2偏光板を介さずにスクリーンを観察した場合であっても、ノイズ画像の存在により本画像を視認させないようにすることが可能となる。
また、ノイズ画像は直線偏光により提示される。そのため、そのノイズ画像における偏光方向を第2偏光板を透過しない方向にすることで、第2偏光板を介して観察する観察者からすると、合成された画像内のノイズ画像の成分がフィルタリングされ、本画像が視認できることとなる。
また、本発明の情報表示装置において、前記スクリーンは自発光する機能を有することで情報を表示し、前記第1偏光板は、前記スクリーンと前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者との間に設けられ、前記スクリーンから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させるとしてもよい。
これにより、例えば、液晶ディスプレイまたはプラズマディスプレイ等の自発光する機能を有するスクリーンを、本発明の情報表示装置に用いることができる。また、スクリーンから投射された光をスクリーン前面側に設けた第1偏光板で直線偏光にすることにより、スクリーンから観察者に向かって投射される光を特定の偏光方向を有する直線偏光とすることができる。
また、このように、スクリーンと観察者との間に第1偏光板を備える構成の情報表示装置は、さらに、上述の第2偏光板を備えてもよい。この場合、第2偏光板は、観察者の視点位置と第1偏光板との間に設けられることになる。
また、さらに、前記観察者の、前記スクリーンに表示される情報を観察する方位である観察方位を検知する検知手段を備え、前記回転駆動手段は、前記検知手段により検知された前記観察方位に従い、前記第1偏光板を、(a)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過する偏光方向になる回転位置に回転させる、または、(b)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過しない偏光方向になる回転位置に回転させるとしてもよい。
これにより、例えば、観察者が移動した場合であっても、観察方位に応じて、その観察者に対して情報を提示し続けること、または、情報を隠蔽し続けることが可能となる。
また、このように、観察方位を検知し、検知された観察方位に従って第1偏光板の回転位置を制御する構成は、第1偏光板がプロジェクタとスクリーンとの間に備えられた構成であっても、第1偏光板がスクリーンと観察者との間に備えられた構成であっても上記効果を発揮することができる。
また、本発明の情報表示装置は、複数の前記第1偏光板と、複数の前記第1偏光板のそれぞれを回転させる複数の前記回転駆動手段とを備え、複数の前記第1偏光板のそれぞれは、それぞれの回転軸方向に重ならない位置に配置されており、複数の前記回転駆動手段は、それぞれに第1偏光板を回転させるとしてもよい。
これにより、単一の表示領域である1つのスクリーン上に表示されている情報のうち、領域ごとに視認可能な観察方位を変更することができる。
また、本発明の偏光装置は、情報を表示するスクリーンから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させることで、前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者に対し、前記情報を視認可能とする、または、視認不可能とする偏光板と、前記偏光板を、前記偏光方向を変化させる方向に回転させる回転駆動手段とを備える。
これにより、例えば、スクリーン上の画像における偏光方向が固定されている場合であっても、特定の偏光方向の光のみを観察者に到達させることができる。また、その偏光方向は回転駆動手段により変更することができる。つまり、本発明の情報表示装置と同様に、観察者に対する情報の提示および隠蔽を制御することができる。
また、本発明の偏光装置を、本発明の情報表示装置とともに使用した場合、観察者が複数存在する場合において、1つの画像を1人の観察者に排他的に視認可能とするだけでなく、その状態から、複数の観察者に対して同時に視認可能とすることや視認不可能とすることも可能となる。
さらに、本発明は、本発明の情報表示装置における特徴的な構成部をステップとする方法として実現したり、それらのステップを含むプログラムとして実現したり、そのプログラムが格納されたCD−ROM等の記憶媒体として実現したり、集積回路として実現することもできる。プログラムは、通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
本発明により、単一の表示領域を用い、複数の観察者それぞれに認識させる情報を容易に制御することのできる情報表示装置および情報表示方法を提供することができる。
さらに、直線偏光によって提示される情報の視認可能化および視認不可能化を容易に制御することのできる偏光装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
まず、本実施の形態の情報表示装置における情報表示機能の基本原理について図1および図2を用いて説明する。
図1は、本実施の形態の情報表示装置における情報表示機能の基本原理を説明するための図である。なお、図においてXY平面は、水平である。
図1に示すように、本実施の形態の情報表示装置は、水平に設置された透過型のスクリーン、そのスクリーンに情報を投影するプロジェクタ、および、投射される光のうち特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる直線偏光板(以下、単に「偏光板」という。)を備えている。
プロジェクタは、具体的には、文字、図形、および写真等を画像としてスクリーンに投影する。また、画像は静止画像または動画像のいずれ、もしくはそれらの組合せである。
偏光板は、スクリーンとプロジェクタとの間に設けられ、モータなどにより回転することで偏光方向を制御することができる。
なお、このスクリーンとプロジェクタとの間に設けられた偏光板は、本発明の情報表示装置における第1偏光板の一例である。また、「偏光板を回転させる」という場合、偏光板を通過する光の偏光方向を変化させる方向に回転させることを指す。
例えば、図1に示すように、偏光板が円盤形状である場合、ほぼ中心を回転軸とし周方向に回転させることになる。
プロジェクタから投射される光は、この偏光板を通過する際、直線偏光となり、スクリーンに投射される。
なお、図1および以下で参照する図において、偏光方向を明確にするためストライプとして偏光方向を表示しているが、人間の目にはこのストライプは認識されない。また、ここでは偏光方向とは可視光の電界成分の方向とする。
また、本実施の形態においては、情報表示装置は透過型のスクリーンに情報を表示する構成であり、いわゆるリアプロジェクション方式の情報表示装置である。しかしながら、情報表示装置は反射型のスクリーンに情報を表示する構成であってもよい。
具体的には、プロジェクタからの光を反射する際に、投射される光の偏光方向をある程度保てる反射型のスクリーンを備えていればよい。
このようなスクリーンとしては、例えば、シルバースクリーンと呼ばれる、金属紛が混ざった塗料で塗装されたスクリーンがある。
つまり、本発明は、プロジェクタとスクリーンを観察する観察者の視点とがスクリーンに対して同じ側にある、いわゆるフロントプロジェクション方式の情報表示装置としても実現できる。
図1では、偏光板の回転位置が、偏光方向がY軸方向に平行となる回転位置であり、投影された画像は理想的にはY軸方向に平行な偏光成分だけとなる。
図2は、図1に示す構成における各視点位置での画像の見え方を示す模式図である。
スクリーンを観察する観察者は、直線偏光としてスクリーンに投影された画像を、自身の視点位置前方に設置された偏光板を通して観察する。
なお、本実施の形態においては、観察者はこの偏光板を備える偏光メガネを装着している。
この偏光メガネにおける偏光板は、本発明の情報表示装置における第2偏光板の一例であり、観察者に偏光板を装着させる装着手段としてフレームを有している。つまり、この偏光板は、観察者に装着されることにより、観察者の視点位置とスクリーン20との間に設けられることになる。
また、観察者が偏光メガネを装着した場合、偏光板は偏光方向が鉛直方向を向くように、つまり偏光方向が縦方向になるようにフレームと結合している。
偏光メガネを通して観察される画像は、投影画像の偏光方向と、視点位置前方の偏光板の偏光方向とのなす角度に応じて輝度が変化する。
具体的には、投影された画像のあるピクセルを、ある観察方位から偏光メガネを通さずに観察した輝度をIとし、Y軸方向と観察方位とのなす角度θをとすると、その方位で偏光メガネを通して観察される同ピクセルの輝度IOは、理想的には(式1)のように表すことができる。
Figure 2008064898
すなわち、図2の右図に示すように観察方位に応じて観察される投影画像の明るさが変化する。例えば、θが0°となる方位Aでは、理論上の輝度IOはIと等しくなり、最も明るい画像が視認されることになる。
また、θが90°となる方位Cでは、理論上の輝度IOは0となり、観察者により視認される画像は最も暗くなることになる。
この最も画像が明るく視認される観察方位、または、最も暗く視認される観察方位は、スクリーンに投影される画像の偏光方向を変化させることで、自由に変化させることができる。つまり、これら観察方位は、プロジェクタ前方に設置された偏光板の回転位置を制御することにより、自由に変更することができる。
次に図3〜図7を用いて、本実施の形態の情報表示装置の基本的な構成を説明する。
図3は、本実施の形態の情報表示装置2を含むディスプレイシステム1の構成概要を示す図である。
図3に示すように、ディスプレイシステム1は、情報表示装置2と、情報表示装置2の動作を制御するPC3とを備える。
情報表示装置2は、プロジェクタボックス10と、偏光板11とスクリーン20と鏡30とを備える。なお、図において点線で示される部分は、情報表示装置2全体を支える筐体を表している。
プロジェクタボックス10は、偏光板11を回転させる機構、および上述のプロジェクタを有する構成部である。また、詳細については図4を用いて後述する。
偏光板11は、上述のように、プロジェクタから投射される光のうち特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる直線偏光板である。
スクリーン20は、上述のように、透過型のスクリーンであり、プロジェクタボックスから偏光板11を介して投射される光によりスクリーン20上に画像が表示される。
鏡30は、プロジェクタボックス10から偏光板11を介して投射される光の進行方向を変え、スクリーン20に投射させる構成部である。従って、例えばプロジェクタボックス10を情報表示装置2の下部に設置し、プロジェクタボックス10からスクリーン20に画像を直接投影する場合には不要である。
また、PC3と情報表示装置2とは回線で接続されており、情報表示装置2は、PC3から送信される画像信号を受け取りスクリーン20上に当該画像を表示する。また、偏光板11の回転位置を制御するための制御信号もPC3から送信される。
図4は、プロジェクタボックス10の構成概要を示す図である。
図4(A)は、上面(Z軸方向)から見た場合のプロジェクタボックス10の構成概要を示す図であり、図4(B)は、側面(Y軸方向)から見た場合の構成概要を示す図である。
図4(A)および図4(B)に示すように、プロジェクタボックス10は、プロジェクタ12と、回転駆動部13とを有している。
回転駆動部13は、偏光板11を回転させる構成部であり、モータ13aと、モータ制御部13bとから構成される。
モータ13aの軸の端部には偏光板11が取り付けられており、モータ制御部13bの制御のもとで、偏光板11の回転位置を変化させることができる。なお、モータ13aは、例えば、所定の回転角度ごと軸を回転させるステッピングモータにより実現される。
モータ制御部13bは、PC3から受け取る制御信号に応じてモータ13aの駆動を制御することにより、偏光板11の回転位置を制御する。
プロジェクタ12は、PC3から受け取る画像信号を処理し、処理により得られる画像をスクリーン20に投影する。
以上図3および図4を用いて説明した情報表示装置2の構成をまとめると、図5に示すブロック図となる。
以上のように構成された情報表示装置2における、表示画像の偏光方向と観察方位ごとの輝度の関係を図6および図7を用いて説明する。
図6は、表示画像の偏光方向と観察方位ごとの輝度との関係を調べるための実験における計測機器等の配置を示す図である。
図6(A)は、実験時の情報表示装置2を上面から見た図であり、図6(B)は側面から見た図である。
図6(A)に示すように、スクリーン20に投影された画像についての、視点位置前方に設置する偏光板による輝度減衰を、色彩輝度計を用いて投影画像の偏光方向、観察方位ごとに計測した。
この、色彩輝度計とスクリーン20との間にある偏光板は、観察者が装着する偏光メガネにおける偏光板に相当する。
また、図6(A)に示すように、色彩輝度計を設置する観察方位を示す角度をγとする。なお、輝度を計測する際、スクリーン20の中央に白色の楕円を表示させ、その中央の輝度を計測する。
さらに、偏光板による偏光方向、すなわちスクリーン20に表示された白色円の偏光方向をθとし、γを30°ごとに変化させ、また、θを15°ごとに変化させ輝度を計測する。
また、図6(B)に示すように色彩輝度計と水平面とのなす角度は45°と固定する。これは、日本人男子の平均的な視点の高さ1600mm程度から水平面に設置したスクリーンの長辺の縁に立ち、スクリーン中央付近を観察した際の角度におおよそ一致する角度としている。
以上のようにして計測された結果の例を図7に示す。
図7は、図6に示す実験の結果の例を示す図である。
図7(A)は、視点位置(色彩輝度計の位置)前方に偏光板を設置せずに観察方位γおよび偏光方向θを変更しながら測定された輝度を示すグラフである。
図7(B)は、視点位置前方に偏光板を設置し、観察方位γおよび偏光方向θを変更しながら測定された輝度を示すグラフである。
なお、図7(A)および図7(B)の各グラフにおいて、グラフ上に打たれた点の形状がγの値に対応する。また、横軸は、投影画像の偏光方向を示す角度θ(単位は°)を表し、縦軸は、測定された輝度(単位はカンデラ(cd))を表している。
図7(C)は、図7(A)および図7(B)に示す結果から求められる、視点位置前方の偏光板による輝度減衰を示すグラフである。
図7(C)において、横軸は、図7(A)および図7(B)と同じく、投影画像の偏光方向θを表している。また、縦軸は、(式2)に示す計算式で求められた輝度比率を表している。
Figure 2008064898
図7(C)のグラフに示すように、色彩輝度計前方の直線偏光板を通過する輝度の変化は、ほぼ上述の(式1)に即した正弦的な変化となっている。
例えば、観察方位を示す角度γが0°、つまり、X軸方向に平行な方向から計測された輝度に着目すると、画像の偏光方向を示す角度θがほぼ90°、つまり、画像の偏光方向がX軸方向にほぼ平行な場合に輝度比率は最大値を取っている。また、観察方位と偏光方向とがほぼ直交する場合、例えば、θが0°および180°の場合に、輝度比率は最小値を取っている。
また、輝度比率の最大値が1.0および最小値が0とならず、それぞれ0.7、0.05程度であるのは偏光板の材質そのものによる減衰、および、スクリーン20の表面や空気による偏光の崩れ等が原因と考えられる。
なお、輝度比率の最大値が0.7程度あれば、スクリーン20に表示される画像、つまり表示される情報(以下、「表示情報」ともいう。)を観察者に視認させることは可能である。
また、輝度比率の最小値が0.05程度であれば、蛍光灯の明かりなどの外乱などにより、観察者に実質的に視認させないことが可能である。
以上、各グラフに示した各実験値は一例であり、スクリーン20の表面の散乱方向等の特性および、偏光板の材質などの各種条件により異なる。しかし、上述のように、情報を示す画像の偏光方向と、観察方位とがなす角度を変化させることにより、当該観察方位に対応する観察者に対する、スクリーン20上に表示される情報の提示および隠蔽を制御することができる。
さらに、その観察者が情報表示装置2に対する相対方位を変えた場合であっても、同様に表示情報の提示および隠蔽を制御できる。
言い換えると、観察者に視認される画像の輝度が最大となる方位、および最低となる方位を自由に制御することができる。
次に、複数の観察者のそれぞれに対し、情報の提示および隠蔽を行う場合の、情報表示装置2の動作について、図8および図9を用いて説明する。
図8は、2人の観察者のうちの1人にのみ情報を提示する場合の、情報表示装置2の動作概要を説明するための図である。
なお、図8において、説明の簡略化のためにプロジェクタボックス10の図示を省略している。後述する図9等でも同様である。
図8に示すように、スクリーン20に表示されている情報、具体的には人間の顔を表した画像における偏光方向は、Y軸に平行な方向である。これは、偏光板11の回転位置が、Y軸に平行な直線偏光を透過させる回転位置であるためである。
そのため、Y軸方向に平行な方向を観察方位とする観察者aにおいては、画像における偏光方向と、観察方位とが平行である。つまり、(式1)においてθ=0°となり、スクリーン20に表示されている画像を視認することができる。
また、Y軸方向に直交する方向を観察方位とする観察者bにおいては、画像における偏光方向と、観察方位とが直交する。つまり、(式1)においてθ=90°となり、偏光メガネ4によってスクリーン20上の画像がフィルタリングされるため、その画像を視認することができない。
つまり、情報表示装置2は、観察者aに対して表示情報を提示し、観察者bに対して表示情報を隠蔽している状態である。
情報表示装置2は、このような状態から、偏光板11を回転させることにより、観察者bに対して表示情報を提示し、観察者aに対して表示情報を隠蔽する状態に変化させることができる。
図9は、図8に示す状態から、表示情報を提示する観察者を変更する場合の情報表示装置2の動作概要を説明するための図である。
図9に示すように、観察者aおよび観察者bそれぞれの位置は図8に示す場合と同じである。しかし、偏光板11が90°回転することで、スクリーン20に表示されている画像における偏光方向がX軸方向に平行な方向に変化している。
これにより、観察者aは、偏光メガネ4によってスクリーン20上の画像がフィルタリングされるため、スクリーン20に表示されている画像を視認することができない。
また、X軸方向に平行な方向を観察方位とする観察者bは、表示画像における偏光方向と観察方向とが平行となるため、スクリーン20に表示されている画像を視認することができる。
このように、本実施の形態の情報表示装置2は、単一の表示領域であるスクリーン20に表示される情報を、複数の観察者それぞれに提示するか否かを制御することができる。
これにより、例えば、複数の観察者全員に視認させるべきパブリックな情報は、それぞれの観察者に提示し、特定の観察者にのみ視認させるべきプライベートな情報は、当該観察者のみに提示し、他の観察者に対しては隠蔽するといったことが、単一の情報領域を用いて実現できる。
(拡張例1)
上述のように、情報表示装置2は、最も画像が明るく視認される観察方位、および、最も暗く視認される観察方位を自由に変化させることができる。
従って、ある観察者が情報表示装置2の周りを移動した場合であっても、その観察者に対し常に表示情報を提示するように、または、その観察者に対し常に表示情報を隠蔽するようにすることも可能である。
そこで、ディスプレイシステム1の拡張例1として、偏光板の回転位置を特定の観察者の動きに追従させるディスプレイシステムについて説明する。
図10は、偏光板の回転位置を特定の観察者の動きに追従させる場合のディスプレイシステム1の構成概要を示す図である。
図10に示すように、観察者aは偏光メガネ4を装着しており、偏光メガネ4には、観察者aの位置を追尾するための発信機5が取り付けられている。
発信機5から送信される信号は、PC3に接続されたアンテナ6に受信され、PC3は、例えば、受信信号の変化を解析することにより、少なくとも、観察者aの情報表示装置2に対する観察方位を検知することができる。
つまり、発信機5およびPC3により、本発明の情報表示装置における検知手段が有する、観察者の方位を検知する機能が実現される。
PC3は、観察者aの観察方位を検知すると、スクリーン20上に表示される画像における偏光方向を、検知した観察方位に追従させるように偏光板11を回転させる制御信号を情報表示装置2に送信する。
情報表示装置2では、モータ制御部13bがその制御信号を受け取り、その制御信号に従って、モータ13aを回転させる。つまり、偏光板11の回転位置を変化させる。
図11は、スクリーン20上に表示される画像における偏光方向を、特定の観察者の動きに追従して変化させる様子を示す図である。
具体的には、図11は、スクリーン20に表示される画像における偏光方向を、観察者aの観察方位に常に平行な向きになるように変更する様子を示している。つまり、観察者aは、スクリーン20に表示されている画像を常に視認することができる状態である。
また、逆に、スクリーン20に表示される画像における偏光方向を、観察者aの観察方位と常に直交する向きになるように変更した場合、観察者aに対する輝度が最小な状態が保たれることになる。つまり、観察者aがどの位置にいる場合であても、常に表示情報が隠蔽されることになる。
このように、観察者の情報表示装置2に対する観察方位が変化した場合であっても、その観察者に対する表示情報の視認可能状態または視認不可能状態を保持することができる。これは、観察方位が変化した角度に従って、偏光板11を回転させることで実現される。
例えば、図11の上段に示す状態を基準の観察方位(角度0°)とした場合、観察者が移動し、観察方位が図11において時計回りに10°変化した場合、偏光板11を反時計回り(図11においてX軸に平行に右方向から見た場合)に10°回転させればよい。
このような動作を行う情報表示装置2は、例えば、1人を鬼とするようなゲームなどのアプリケーションにおいて鬼に情報を隠蔽することに利用できる。
また、例えば、動きを追尾される観察者を動的に切り替えることで、各観察者に部分的に欠けた情報を与え、全体を推理する知能テストをしたりなどといった、主にエンタテインメント要素のあるアプリケーションに利用できる。
なお、本拡張例において、観察者aの情報表示装置2に対する観察方位を検知するために発信機5を用いているが、他の手段で当該観察方位を検知してもよい。
例えば、観察者aの上方にカメラを設置し、カメラによる撮像を画像解析することで、当該観察方位を検知してもよい。
つまり、観察者aの情報表示装置2に対する観察方位を検知するための装置および方式等はどのようなものであってもよい。要するに、当該観察方位を検知し、検知偏光板11の回転位置の制御に利用できる情報を出力できる装置および方式等であればよい。
(拡張例2)
上述のように、本実施の形態の情報表示装置2は、表示情報が視認可能となる観察方位を動的に変更することが可能である。
しかし、偏光メガネ4を装着していない観察者に対しては表示情報を隠蔽することができない。また、表示情報が隠蔽される観察者も、上述の観察方位を追尾される観察者、およびその真正面に位置する観察者に対してのみとなる。
そこで、拡張例2として、偏光メガネ4を装着していない観察者に対しても表示情報の提示および隠蔽を制御することのできる情報表示装置2の構成について説明する。
図12は、前方に偏光板11を設置したプロジェクタと、偏光板11を設置しないプロジェクタとを併用した場合の情報表示装置2の構成概要を示す図である。
なお、拡張例2における情報表示装置2の特徴を端的に示すため、鏡30等の他の構成部の図示は省略する。
図12に示すように、拡張例2における情報表示装置2は、2台のプロジェクタを備えており、それぞれプロジェクタ12aおよびプロジェクタ12bとする。
プロジェクタ12aは、ノイズ画像をスクリーン20に投影しており、プロジェクタ12bは、観察者に視認されるべき情報を含む画像(以下、「本画像」という。)をスクリーン20に投影している。
ここで、プロジェクタ12bの前面には偏光板11はなく、プロジェクタ12bから投影される本画像は直線偏光にされることなくスクリーン20に投影される。そのため、プロジェクタ12bのみが本画像を投射した場合、観察者が偏光メガネ4を装着しているか否かに関わらず、全ての観察者は本画像を視認可能である。
しかし、プロジェクタ12aからは、ノイズ画像が投射されており、スクリーン20上では本画像とノイズ画像とが合成され表示されている。また、プロジェクタ12aの前面には偏光板11が備えられており、ノイズ画像は特定の偏光方向を有する画像としてスクリーン20に表示されることになる。また、偏光板11は、図4に示したように、回転駆動部13により回転される。
従って、偏光メガネ4を装着している観察者は、スクリーン20に表示されているノイズ画像の偏光方向によってはノイズ画像が偏光メガネ4によりフィルタリングされ、本画像を視認することができる。
なお、ノイズ画像の存在による本画像の隠蔽は、例えば、本画像の輝度とノイズ画像の輝度との相対的な関係を調整することにより可能である。例えば、本画像の輝度を低くし、ノイズ画像の輝度を高くすることで、本画像を隠すことが可能である。
また、ノイズ画像は、本画像以外の画像を意味しており。例えば、ホワイトノイズ画像のような全く無意味な画像でもよく、本画像とは無関係な風景の画像等でもよい。
図13は、図12に示す情報表示装置2の構成における観察方位と画像の見え方との関係を示す模式図である。
方位Aでは、ノイズ画像における偏光方向と、観察方位とが平行である。つまり、ノイズ画像の輝度が最も高い状態になる。これにより、方位Aからは本画像を視認することはできない。
方位Bでは、ノイズ画像における偏光方向と、観察方位とのなす角度がおおよそ45°である。つまり、ノイズ画像の輝度が相対的に低くなる。これにより、方位Bからは、ノイズ混じりの本画像が視認されることとなる。
方位Cでは、ノイズ画像における偏光方向と、観察方位とが直交する。つまり、ノイズ画像はほぼフィルタリングされる。これにより、方位Cから本画像を視認することができる。
このように、観察方位に応じて本画像を視認できるか否かが変わることになる。従って、ノイズ画像における偏光方向を制御することで、特定の方位に存在する観察者に対して本画像を視認可能とするか否か、つまり、情報を提示するか否かを制御することができる。
また、ノイズ画像における偏光方向とは関係なく、偏光メガネ4を装着していない観察者には、ノイズ画像の存在により本画像を視認させないことができる。
図14は、図12に示す構成を備える情報表示装置2を用いて、特定の観察者のみに情報を提示する様子を示す図である。
図14(A)に示すように、ノイズ画像における偏光方向をX軸方向に平行にした場合、観察者aの観察方位と、ノイズ画像における偏光方向とが直交する。そのため、ノイズ画像は偏光メガネ4によりフィルタリングされ、観察者aは本画像を視認することができる。
しかし、観察者bの観察方位と、ノイズ画像における偏光方向とは平行である。そのため、ノイズ画像は偏光メガネ4を透過し、観察者bは、ノイズ画像の存在により本画像を視認することはできない。
また、偏光メガネ4を装着していない観察者cはスクリーン20に表示されている画像をそのまま視認することになり、観察者bと同じくノイズ画像の存在により本画像を視認することはできない。
ここで、ノイズ画像における偏光方向をY軸方向に平行になるように変更すると、各観察者からの画像の見え方は、図14(B)に示すようになる。
具体的には、情報表示装置2において、偏光板11が90°回転することにより、ノイズ画像における偏光方向がY軸方向に平行に変更される。
この場合、今まで本画像が視認可能であった観察者aの観察方位は、ノイズ画像における偏光方向と平行となり、ノイズ画像は偏光メガネ4を透過する。従って、観察者aは本画像を視認することができなくなる。
一方、今まで本画像が視認不可能であった観察者bの観察方位は、ノイズ画像における偏光方向と直交することとなり、ノイズ画像は偏光メガネ4によりフィルタリングされる。従って、観察者bは本画像を視認することができるようになる。
また、偏光メガネ4を装着していない観察者cにとっては、ノイズ画像における偏光方向は無関係であり、ノイズ画像の存在により本画像を視認することはできない。
このように、図12示す構成では、情報を特定の方位からのみノイズ画像を視認不可能とすることで、情報を提示する対象となる観察者を変更できる。また、偏光メガネ4を装着していない観察者、つまり、スクリーン20上に表示される情報を偏光板を介さずに観察する観察者に対しては、常に情報を隠蔽することができる。
なお、このノイズ画像の輝度は離散的ではなく正弦的に連続的な変化をするため、本画像に対し、どの程度のノイズ画像の輝度で情報が認識可能かについて検証を行うことで、本画像が示す情報を認識可能な、情報表示装置2周辺部の領域をある程度調整することも可能である。
これにより、例えば、近くにいる観察者にのみ情報を提示するといったことも可能になる。
また、偏光板を前方に設置しているプロジェクタ12aから、ノイズ画像ではなく、観察者に提示したい情報を示す画像を投射してもよい。つまり、プロジェクタ12aおよびプロジェクタ12bがそれぞれ異なる本画像を投射してもよい。
例えば、図14(A)に示す状態では、観察者aは、本画像のみを視認している状態である。つまり、プロジェクタ12aから投射されたノイズ画像を視認できない状態である。
ここで、プロジェクタ12aから何らかの意味のある情報を示す画像を投射した場合を想定する。以下、プロジェクタ12aおよびプロジェクタ12bから投射される画像をそれぞれ本画像Aおよび本画像Bとする。
この場合、観察者bおよび観察者cは、本画像Aおよび本画像Bを視認することができる。しかし、観察者aは本画像Aを視認することができず、本画像Bのみを視認することができる。つまり、観察者aのみが、本画像Aを視認できない状態である。
この時、ノイズ画像を部分的または全体的に消すと、その部分または全体の情報は、全員から視認可能となる。つまり、観察者全員にパブリックな情報となる。
このように、情報表示装置2は、観察者全員に表示情報を提示するとともに、特定の観察者のみを情報の提示対象から外すような動作も可能である。
以上説明したように、拡張例2における情報表示装置2は、単一の表示領域である1つのスクリーン20上に、容易にパブリックな情報とプライベートな情報とを共存させることができる。
具体的には、偏光板を介さずにスクリーン20上の情報を観察する観察者に対しては表示情報を隠蔽することができる。また、観察者全員にパブリックな情報を提示しつつ、プライベートな情報を特定の観察者のみに提示または特定の観察者のみから隠蔽することができる。
(拡張例3)
以上説明した情報表示装置2は、偏光板11は1つだけであり、偏光板11を前方に設置したプロジェクタから表示される画像における偏光方向はすべて単一の方向である。従って、視認可能な観察方位を制御できるのはその画像全体に対してである。
そこで、拡張例3として、情報表示装置2が、1つの画像に対する視認可能な観察方位を、その画像に含まれる互いに異なる領域ごとに制御する場合について説明する。
具体的には、情報表示装置2は、1つのプロジェクタ12の前方に複数の偏光板11を備え、領域ごとに異なる偏光方向を設定することが可能な構成をとる。これにより、視認可能な観察方位を領域ごとに制御することができる。
図15は、1つのプロジェクタ12の前方に2枚の偏光板11を設置した場合の情報表示装置2の構成概要を示す図である。
なお、拡張例3における情報表示装置2の特徴を端的に示すため、鏡30等の他の構成部の図示は省略する。
図15に示すように、拡張例3における情報表示装置2は、1台のプロジェクタ12を備え、その前方に2枚の偏光板11を備えている。なお、各偏光板11はそれぞれの回転駆動部13により回転位置の変更が可能であり、それら回転位置は独立して制御可能である。
また、それぞれの偏光板11は、回転軸方向に重ならないように並べて設置されている。
なお、プロジェクタ12からは図に示す画像が投射されていると想定し、図において左側の顔の画像を部分画像αとし、右側の顔の画像を部分画像βとする。
また、部分画像αおよび部分画像βは、プロジェクタ12から投射される画像内において、プロジェクタ12から投射された後にそれぞれ偏光板11を通過してスクリーン20に投影される位置に存在している。
情報表示装置2は、このような構成をとることにより、プロジェクタ12が投射する画像内の2つの領域のそれぞれの偏光方向を独立して制御することができる。
つまり、図15に示す構成をとる場合においては、部分画像αおよび部分画像βそれぞれの視認可能な観察方位を独立して制御することができる。
図16は、図15に示す構成を備える情報表示装置2を用いて、1つの画像に含まれる2つの領域のそれぞれの視認可能な観察方位を変更する様子を示す図である。
図16(A)に示す状態では、部分画像αにおける偏光方向はY方向に平行な方向である。また、部分画像βにおける偏光方向はX軸方向に平行な方向である。
従って、観察方位がY軸方向に平行である観察者aは部分画像αを視認することはできるが、偏光方向が観察方位と直交する関係にある部分画像βを視認することはできない。
一方、観察方位がX軸方向に平行である観察者bは部分画像βを視認することはできるが、偏光方向が観察方位と直交する関係にある部分画像αを視認することはできない。
このような状態から、部分画像αおよび部分画像βのそれぞれにおける偏光方向を90°回転させる。具体的には、部分画像αおよび部分画像βのそれぞれに対応する偏光板11が、それぞれ90°回転することにより、部分画像αおよび部分画像βのそれぞれにおける偏光方向が90°回転する。
これにより、各観察者が観察する画像は、図16(B)に示すように変化することになる。
図16(B)に示すように、部分画像αおよび部分画像βにおける偏光方向は、図16(A)に示す場合とは逆になる。つまり、部分画像αにおける偏光方向はX軸方向に平行となり、部分画像βにおける偏光方向はY軸方向に平行となる。
従って、観察者aは、部分画像αが視認不可能となり、部分画像βが視認可能となる。また、観察者bは、部分画像βが視認不可能となり、部分画像αが視認可能となる。
このように、単一の表示領域である1つのスクリーン20上に表示されている情報のうち、領域ごとに視認可能な観察方位を変更することができる。つまり複数の領域それぞれに表示される情報を、スクリーン20を中心に異なる観察方位に存在する複数の観察者のそれぞれに対して提示するか否かを制御することができる。
なお、図15および図16に示す情報表示装置2の構成では、2つの偏光板11を用いて2つの部分画像についての視認性制御を行っている。しかし、3つ以上の偏光板11を用い、3つ以上の部分画像についての視認性制御を行うこともできる。
図17は、1つのプロジェクタ12の前方に9枚の偏光板11を設置した場合の情報表示装置2の構成概要を示す図である。なお、図12および図15と同様に、鏡30等の他の構成部の図示は省略する。
各偏光板11は、それぞれの回転駆動部13により回転位置の変更が可能であり、それら回転位置は独立して制御可能である。
図17に示すように、1つのプロジェクタ12の前方に9枚の偏光板11を設置した場合、プロジェクタ12から投射される1つの画像に含まれる9つの部分画像それぞれについて視認可能な観察方位を制御することができる。
以上説明したように、複数の偏光板11を、プロジェクタ12とスクリーン20との間に設けることにより、例えば、プロジェクタ12から投射される画像に情報A〜Cの複数の情報を持たせ、ある観察方位には情報A、またある観察方位には情報BおよびCといったように方位ごとに視認可能な情報を対応させることができる。
さらに、例えば、拡張例1として説明した、観察者の観察方位を追尾する構成を備えた場合、全観察者の観察方位を追尾し、その観察方位に応じて、各情報についての視認可能な観察方位を変更していくことができる。
つまり、各観察者が情報表示装置2の周りを移動した場合であっても、各観察者に対して、特定の情報を提示し続けること、または、特定の情報を隠蔽し続けることができる。
また、例えば、拡張例2として説明した、直線偏光にされたノイズ画像をスクリーン20に投射する構成を備えた場合、偏光メガネ4を装着していない観察者から表示情報を隠すことも可能である。
このように、情報表示装置2は、1つの画像に含まれる複数の部分画像ごとに、視認可能な観察方位を制御することができる。
なお、上記の拡張例1〜3を含む、本実施の形態の情報表示装置2において、偏光メガネ4は、情報表示装置2の一部を構成するともいうことができる。例えば、偏光メガネ4の偏光板に相当する偏光板を、情報表示装置2の周縁部を囲むように情報表示装置2に取り付けてもよい。
つまり、観察者の視点の前方にある偏光板は、観察者の視点位置とスクリーン20との間に設けられていればよく、その偏光板が情報表示装置2と物理的に一体であるか否かはいずれであってもよい。
また、PC3が行う、偏光板11の回転位置を制御する機能等の、情報表示装置2の動作に関与する機能を情報表示装置2が有していてもよい。つまり、ディスプレイシステム1全体として有する機能の全てを、情報表示装置2が有していてもよい。
また、情報表示装置2のスクリーン20は水平であるとしたが、スクリーン20は水平でなくてもよい。つまり、図1等におけるXY平面が水平でなくてもよく、複数の観察者が、スクリーン20の中央に向かって、XY平面上の異なる観察方位からスクリーン20上の情報を観察することができればよい。
また、スクリーン20上に表示された画像における偏光方向が、観察方位と直交している場合であっても、その画像の輝度が高い等の理由により、観察者からその画像が視認可能となることも考えられる。
また、ある観察者に対して情報の提示を意図していないにも関わらず、スクリーン20上に表示された画像における偏光方向が、その観察者からの観察方位と直交していないために、その観察者がその情報を視認可能な状態となる場合も考えられる。
しかし、このような場合であっても、スクリーン20上に表示された画像の観察上の輝度が最も高いのは、その画像における偏光方向と平行な観察方位である観察者である。
つまり、ある情報をある観察者に認識させたい場合、その観察者に対して、最も輝度が高い状態でその情報を表示することができる。
これは、観察者からすると、自身が認識すべき情報が最も見易い状態で表示されることを意味する。これにより、例えば、観察者が複数種の情報を視認できる場合であっても、自身が認識すべき情報と、認識不要の情報とを識別することができる。
従って、情報表示装置2が、単一の表示領域を用い、複数の観察者それぞれに認識させる情報を容易に制御することができることに変わりはない。
また、情報表示装置2においてプロジェクタ12とスクリーン20との間に設置された偏光板11を回転させ、観察者は、偏光方向の固定された偏光メガネ4を介してスクリーン20上に表示された画像を観察するとした。
ここで、観察者がスクリーン20上に表示された画像を視認できるか否かは、偏光板11による偏光方向と、偏光メガネ4による偏光方向との相対的な関係で決せられる。そのため、例えば、偏光板11の回転位置を固定し、偏光メガネ4が有する偏光板を回転させてもよい。
この場合、例えば、偏光メガネ4のフレームに、偏光板の周縁部との摩擦力により偏光板を回転駆動させる回転駆動部を取り付け、PC3からの有線または無線による制御信号により、偏光メガネ4による偏光方向を制御すればよい。
また、情報表示装置2において偏光板11を回転させるとともに、偏光メガネ4による偏光方向を回転させてもよい。
例えば、スクリーン20上に表示された画像における偏光方向および、観察者aおよび観察者bの観察方位が図8に示す状態にある場合を想定する。
この状態から、観察者bが画像を視認できる状態にする場合、図9に示すように、偏光板11を90°回転させ、スクリーン20上に表示された画像における偏光方向をX軸方向に平行にする必要がある。
しかし、この場合は、観察者aからは画像が視認不可能となる。そこで、この画像を観察者aおよび観察者bの双方に同時に視認させる場合、図8に示す状態から偏光板11を90°回転させるのではなく、観察者bが装着している偏光メガネ4の偏光板を90°回転させることが考えられる。
これにより、観察者bが装着している偏光メガネ4の偏光板は、偏光方向がY軸方向に平行な方向になり、スクリーン20上に表示された画像を視認することができる。また、その画像における偏光方向は変化していないため、観察者aは、引き続きその画像を視認することができる。
また、同様の原理で、図8に示す状態から、観察者aの偏光メガネ4の偏光板を、偏光方向がX軸方向に平行な方向になるように回転させた場合、観察者aおよび観察者bの双方に対し、画像を視認不可能とすることができる。
また、偏光メガネ4のように観察者が装着する形態に限らず、観察者とスクリーン20との間に、偏光板と、その偏光板を回転させる回転駆動手段とを備える装置を設けた場合、上記の偏光メガネ4と同様に、観察者に対する画像の視認可能化および視認不可能化を行うことができる。
なお、上記の回転駆動手段を有する偏光メガネ4および偏光板と回転駆動手段とを備える装置のそれぞれは、本発明の偏光装置の一例であり、ともに、直線偏光によって提示される情報の視認可能化および視認不可能を容易に制御することができる。
このように、偏光メガネ4における偏光方向をも制御することにより、情報表示装置2は、1つの画像を1人の観察者に排他的に視認可能とするだけでなく、その状態から、複数の観察者に対して同時に視認可能とすることや視認不可能とすることもできる。
また、情報表示装置2は、情報を表示するための主な構成として、図5等に示すようにスクリーン20とプロジェクタ12とを備えている。しかしながら、スクリーン20とプロジェクタ12とに換えて、液晶ディスプレイまたはプラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示装置を備えてもよい。
図18は、PDPと複数の偏光板とを備える情報表示装置の基本構成を示す図である。
図18に示すように、PDP21の上面に9つの偏光板11が備えられており、各偏光板11は、それぞれ回転駆動部13により回転される。また、それぞれの回転位置は独立して制御可能である。
なお、PDP21は、本発明の情報表示装置における、自発光する機能を有するスクリーンの一例である。
PDP21から投射される光は、各偏光板11においてそれぞれの回転位置に応じた偏光方向の直線偏光となり、偏光メガネ等を介して観察者に観察される。
従って、図18に示す基本構成を有する情報表示装置は、図17に示す情報表示装置2と同じく、PDP21に表示される1つの画像に含まれる9つの部分画像それぞれについて視認可能な観察方位を制御することができる。
なお、PDP21に換えて液晶ディスプレイを備えた場合も同様に、複数の部分画像それぞれについて視認可能な観察方位を制御することができる。
また、図18では、偏光板11を複数備える構成を示しているが、偏光板11は1枚であってもよい。つまり、1枚以上の偏光板11を備えていれば、情報の視認可能な観察方位を制御することができる。
また、図18に示す基本構成を有する情報表示装置であっても、偏光メガネ4の偏光板に相当する偏光板を、情報表示装置2の周縁部を囲むように情報表示装置2に取り付けてもよい。
また、上述の拡張例1に示すような、観察方位を検知し、検知した観察方位に応じて偏光板11の回転位置を制御するための構成を有してもよく、この場合であっても、図10に示す構成の情報表示装置2と同じく、例えば、エンタテインメント要素のあるアプリケーションに利用することができる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、単一の表示領域を用い、複数の観察者それぞれに提示する情報を制御することのできる情報表示装置および情報表示方法を提供することができる。
従って、個々の参加者に提示すべき情報が異なる場合がある会議などにおける情報表示装置等として有用である。また、特定の参加者のみに答えを教える、または、特定の参加者から答えを隠すようなクイズゲームにおける情報表示装置等としても有用である。
本実施の形態の情報表示装置における情報表示機能の基本原理を説明するための図である。 図1に示す構成における各視点位置での画像の見え方を示す模式図である。 本実施の形態の情報表示装置を含むディスプレイシステムの構成概要を示す図である。 プロジェクタボックスの構成概要を示す図である。 本実施の形態の情報表示装置の構成を示すブロック図である。 情報表示装置における、表示画像の偏光方向と観察方位ごとの輝度との関係を調べるための実験における計測機器等の配置を示す図である。 図6に示す実験の結果の例を示す図である。 2人の観察者のうちの1人にのみ表示情報を提示する場合の、情報表示装置の動作概要を説明するための図である。 図8に示す状態から、表示情報を提示する観察者を変更する場合の情報表示装置の動作概要を説明するための図である。 偏光板の回転位置を特定の観察者の動きに追従させる場合のディスプレイシステムの構成概要を示す図である。 スクリーン上に表示される画像における偏光方向を、特定の観察者の動きに追従して変化させる様子を示す図である。 前方に偏光板を設置したプロジェクタと、偏光板を設置しないプロジェクタとを併用した場合の情報表示装置の構成概要を示す図である。 図12に示す情報表示装置の構成における観察方位と画像の見え方との関係を示す模式図である。 図12に示す構成を備える情報表示装置を用いて、特定の観察者のみに情報を提示する様子を示す図である。 1つのプロジェクタの前方に2枚の偏光板を設置した場合の情報表示装置の構成概要を示す図である。 図15に示す構成を備える情報表示装置を用いて、1つの画像に含まれる2つの領域のそれぞれの視認可能な観察方位を変更する様子を示す図である。 1つのプロジェクタの前方に9枚の偏光板を設置した場合の情報表示装置の構成概要を示す図である。 PDPと複数の偏光板とを備える情報表示装置の基本構成を示す図である。
符号の説明
1 ディスプレイシステム
2 情報表示装置
3 PC
4 偏光メガネ
5 発信機
6 アンテナ
10 プロジェクタボックス
11 偏光板
12、12a、12b プロジェクタ
13 回転駆動部
13a モータ
13b モータ制御部
20 スクリーン
21 プラズマディスプレイパネル
30 鏡

Claims (20)

  1. スクリーン上に情報を表示する情報表示装置であって、
    前記スクリーンから投射される光が特定の偏光方向を有する直線偏光になるようにする第1偏光板と、
    前記第1偏光板を、前記偏光方向を変化させる方向に回転させる回転駆動手段と
    を備える情報表示装置。
  2. さらに、前記スクリーンに情報を投影するプロジェクタを備え、
    前記第1偏光板は、前記スクリーンと前記プロジェクタとの間に設けられ、前記プロジェクタから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させ、前記スクリーンに投射させる
    請求項1記載の情報表示装置。
  3. さらに、前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者の視点位置と前記スクリーンとの間に設けられ、前記スクリーンから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる第2偏光板を備える
    請求項2記載の情報表示装置。
  4. 前記第2偏光板は、前記観察者に前記第2偏光板を装着させるための装着手段を有し、前記観察者に装着されることにより、前記観察者の視点位置と前記スクリーンとの間に設けられる
    請求項3記載の情報表示装置。
  5. 前記情報表示装置は、2つの前記プロジェクタを備え、
    前記第1偏光板は、2つの前記プロジェクタのうちの一のプロジェクタと前記スクリーンとの間にのみ設けられており、
    他のプロジェクタは、前記観察者に対して認識させる情報を含む画像である本画像を前記スクリーンに投影し、
    前記一のプロジェクタは、前記本画像以外の画像であるノイズ画像を前記スクリーンに投影し、
    前記一のプロジェクタと、前記他のプロジェクタとは、前記ノイズ画像と前記本画像とが前記スクリーン上で合成される位置に設けられており、
    前記回転駆動手段は、前記第1偏光板を、(a)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過する偏光方向になる回転位置に回転させる、または、(b)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過しない偏光方向になる回転位置に回転させる
    請求項3記載の情報表示装置。
  6. 前記スクリーンは自発光する機能を有することで情報を表示し、
    前記第1偏光板は、前記スクリーンと前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者との間に設けられ、前記スクリーンから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる
    請求項1記載の情報表示装置。
  7. さらに、前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者の視点位置と前記第1偏光板との間に設けられ、前記第1偏光板から投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる第2偏光板を備える
    請求項6記載の情報表示装置。
  8. 前記第2偏光板は、前記観察者に前記第2偏光板を装着させるための装着手段を有し、前記観察者に装着されることにより、前記観察者の視点位置と前記第1偏光板との間に設けられる
    請求項7記載の情報表示装置。
  9. さらに、前記観察者の、前記スクリーンに表示される情報を観察する方位である観察方位を検知する検知手段を備え、
    前記回転駆動手段は、前記検知手段により検知された前記観察方位に従い、前記第1偏光板を、(a)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過する偏光方向になる回転位置に回転させる、または、(b)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過しない偏光方向になる回転位置に回転させる
    請求項3または7に記載の情報表示装置。
  10. 前記情報表示装置は、複数の前記第1偏光板と、複数の前記第1偏光板のそれぞれを回転させる複数の前記回転駆動手段とを備え、
    複数の前記第1偏光板のそれぞれは、それぞれの回転軸方向に重ならない位置に配置されており、
    複数の前記回転駆動手段は、それぞれに第1偏光板を回転させる
    請求項1記載の情報表示装置。
  11. 情報を表示するスクリーンから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させることで、前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者に対し、前記情報を視認可能とする、または、視認不可能とする偏光板と、
    前記偏光板を、前記偏光方向を変化させる方向に回転させる回転駆動手段と
    を備える偏光装置。
  12. さらに、前記観察者に前記偏光板を装着させるための装着手段を備え、
    前記偏光板が前記観察者に装着されることにより、前記観察者に対し、前記情報を視認可能とする、または、視認不可能とする
    請求項11記載の偏光装置。
  13. スクリーン上に情報を表示する情報表示方法であって、
    第1偏光板により、前記スクリーンから投射される光が特定の偏光方向を有する直線偏光になるようにする第1偏光ステップと、
    前記第1偏光板を、前記偏光方向を変化させる方向に回転させる回転ステップと
    を含む情報表示方法。
  14. 前記情報は、プロジェクタから投射される光によりスクリーン上に表示されるものであり、
    前記第1偏光板は、前記スクリーンと前記プロジェクタとの間に設けられており、
    前記第1偏光ステップでは、前記第1偏光板により、前記プロジェクタから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させ、前記スクリーンに投射させる
    請求項13記載の情報表示方法。
  15. さらに、前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者の視点位置と前記スクリーンとの間に設けられた第2偏光板により、前記スクリーンから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる第2偏光ステップと
    を含む請求項14記載の情報表示方法。
  16. 前記プロジェクタは、前記観察者に対して認識させる情報を含む画像である本画像以外の画像であるノイズ画像を前記スクリーンに投影するものであり、
    前記情報表示方法はさらに、他のプロジェクタから前記スクリーンに投影される前記本画像と前記ノイズ画像との合成画像を前記スクリーン上に表示させる合成ステップを含み、
    前記回転ステップでは、前記第1偏光板を、(a)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過する偏光方向になる回転位置に回転させる、または、(b)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過しない偏光方向になる回転位置に回転させる
    請求項14記載の情報表示方法。
  17. 前記スクリーンは自発光する機能を有することで情報を表示するものであり、
    前記第1偏光板は、前記スクリーンと前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者との間に設けられており、
    前記第1偏光ステップでは、前記第1偏光板により、前記スクリーンから投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる
    請求項1記載の情報表示装置。
  18. さらに、前記スクリーンに表示される情報を観察する観察者の視点位置と前記第1偏光板との間に設けられた第2偏光板により、前記第1偏光板から投射される光のうち、特定の偏光方向を有する直線偏光のみを透過させる第2偏光ステップを含む
    請求項17記載の情報表示方法。
  19. さらに、前記観察者の、前記スクリーンに表示される情報を観察する方位である観察方位を検知する検知ステップを含み、
    前記回転ステップでは、前記検知ステップにおいて検知された前記観察方位に従い、前記第1偏光板を、(a)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過する偏光方向になる回転位置に回転させる、または、(b)前記第1偏光板を透過した直線偏光の偏光方向が、前記第2偏光板を透過しない偏光方向になる回転位置に回転させる
    請求項15または18に記載の情報表示方法。
  20. 前記第1偏光ステップでは、それぞれの回転軸方向に重ならない位置に配置された複数の前記第1偏光板により、それぞれ異なる偏光方向の直線偏光のみを透過させ、
    前記回転ステップでは、複数の前記第1偏光板をそれぞれ回転させる
    請求項13記載の情報表示方法。
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