JP2008055230A5 - - Google Patents

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照明付鏡
本発明は、洗面所等に配置される照明付鏡に関し、主にホテルや旅館、レストランなどの室内の照明照度を低下させて落ち着いた雰囲気を演出することが望まれるパブリックスペースの洗面所等に好適な照明付鏡に関するものである。
洗面所に配置される照明付鏡に関しては、従来、様々なデザインや機能を有するものが提案されているが、本願に関連するものとして、鏡の裏側に照明器具が配置された構造のものがある(例えば、特許文献1,2参照。)。これらは主に、室内を暗めにして落ち着いた雰囲気や高級感のある感じを演出したい室内に用いられる鏡である。詳細には、このような雰囲気を作り出した場合、室内そのものの照度が不足し使用者が明瞭に鏡に映し出されないことから、鏡側から光を照射したものである。より具体的には、特許文献1記載の照明付鏡(化粧鏡)においては、鏡の裏側に配置された照明器具の光が鏡の前面側へ出射されるように、鏡面の一部に窓が形成されており、特許文献2記載の照明付鏡(化粧鏡)においては、鏡の裏側に配置された照明器具の光が鏡の前面側へ出射されるように、鏡面の一部に透明または半透明部分が形成されている。
特開2002−209694号公報 特開2002−418号公報
特許文献1,2記載の照明付鏡(化粧鏡)の場合、鏡の裏側に配置された照明器具の光は鏡面の一部に設けられた窓や透明(半透明)部分から鏡面の前に居る使用者に向かって直接的に照射されるため、十分な明るさが得られる反面、使用者が眩しさを感じてしまうという問題があった。また、鏡面に設けられた窓や透明(半透明)部分だけが他の部位より極端に明るくなり、暗い室内の雰囲気の中にあってそこだけがくっきりと照らされて使用者に違和感を与え、高級感を損なっていた。また、窓や透明(半透明)部分を形成するため鏡面積も減少し、さらに鏡の裏側に配置された照明器具の存在も使用者に分かってしまい、やはり高級感に欠けてしまうという様々な問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、室内を落ち着いた雰囲気にするために室内照度を低下させた場合においても、使用者に眩しさを与えることなく、確実に使用者を鏡に映し出すことができるようにするとともに、暗い雰囲気の落ち着いた部屋にマッチし、かつ、今までにはない幻想的な高級感をも演出することができる実用上優れた照明付鏡を提供せんとするものである。
上記目的を達成するために請求項1の照明付鏡は、壁面に対し固定される鏡と、前記鏡の周縁部より外方で、前記鏡の周縁部に沿って配置された照明器具と、該照明器具を覆い、かつ前記鏡の反射面側の周縁部に所定の間隙を設けて重合するように配設された非透光性の枠体と、該枠体と前記鏡の反射面との間に配置され、前記照明器具に対向する光入射面、光を出射する光出射面、及び前記光入射面から入射した光を前記光出射面へ伝える光伝達部を有する導光部材と、を備え、前記導光部材は、前記光入射面から入射する光による前記鏡の中央部の照射が抑制される一方で使用者への照射が増加されるように構成され、かつ、前記導光部材の光伝達部内を進行する光が前記鏡の中央部への指向を抑制された状態で前記枠体の内周縁近傍の鏡の反射面で反射されて使用者の方向に指向することによって、前記鏡は中央部の反射面に比べて前記枠体の内周縁近傍の反射面の照度が高くなるように構成されていることを特徴とするものである。
鏡と枠体との間隙を介して光を照射するように構成した場合、照射された光によって鏡の反射面全体を明るくしてしまうと、使用者が鏡に映し出され難くなるという問題を生じる。そこで、本発明のように構成された導光部材を用いることにより、枠体の内周縁近傍の鏡による反射光を増加させて使用者に向かう光を増やす一方で、使用者が映し出される鏡の中央部への出射を抑え、使用者を綺麗に鏡に映し出すことが可能となる。また、鏡の枠体内周縁から鏡の中央部に向かうにつれて徐々にぼんやりと照度を低下させることができるため一層高級感を演出することができる。
また、請求項2記載の如く、前記照明器具は前記間隙に対し壁面側にオフセットして配置されていることが望ましい。光入射面から入射した光のうち、導光部材の臨界角より小さい角度で進行する光は導光部材を透過してしまうが、上記構成によれば、照明器具が枠体で覆われているため透過した光も反射させられ、入射角が小さくなるに伴い鏡の反射面で反射される光の反射角も小さくなり、これによって一層使用者に向けて光を出射できることになる。これは、鏡に使用者が近づかなければ映し出され難いという問題を解決できるものであり、一層の実用性を高めることができるものである。言い換えれば、枠体の内周から光を出射させることによる高級感の醸成と、鏡の反射面に使用者を明瞭に映し出すという鏡本来の機能とを高い次元で両立させることができるものである。
また、請求項3の如く、導光部材の光出射面の少なくとも一部が鏡の反射面に指向するように構成すれば、導光部材の光出射面から鏡の反射面に向かって出射する光が増加することから、使用者に向かって出射する反射光が増加するため、使用者に眩しさを与えることなく、明瞭に鏡に使用者を映し出させることができる。
さらに、請求項4の如く、光出射面が、鏡の反射面に対して垂直に形成した第1の出射面と、鏡の反射面に対向する第2の出射面から構成すれば、第1の出射面から鏡の反射面中央方向に光を出射させ、幻想的な光により高級感を醸成するとともに、第2の出射面から鏡の反射面に向けて光を出射させて使用者に向かう反射光を増やし、鏡に使用者を明瞭に映し出すという二つの相反する機能を上手く両立させることができる。
次に、請求項5記載の如く、光出射面を平面に形成するとともに、光出射面から出射され鏡の反射面で反射された光が枠体の背面に遮られることがない程度に枠体の内周縁より照明器具側へオフセットさせて配置すれば、使用者が光出射面を直接的に視認し難くなる。従って、枠体の内周面付近における光のぎらつき感を抑制することができるため、眩しさをさらに軽減することができるとともに、高級感の醸成が図られ、且つ鏡の反射面による反射光が枠体に遮られて光量が減少してしまうことをも防止することができる。
また、請求項6記載の如く、導光部材の枠体側の面若しくは枠体の背面の少なくとも一部に、光入射面から入射した光を乱反射させて鏡の反射面に光を出射させる光散乱面を設けた構成とすれば、光の一部は導光部材が持つ特性である臨界角より小さな角度で乱反射し、この光が鏡の反射面によって反射させられて使用者側へ出射されることとなるため、使用者があまり鏡に近づかなくても小さな角度で反射した光によって使用者を照らし出すため、明瞭に鏡に映し出すことができる。
また、請求項7記載の如く、導光部材の少なくとも一部若しくは枠体の背面に、光入射面から導光部材に入射した光が光射出面以外の部分から透過するのを防止するための光反射部を設けた構成とすることもできる。光入射面から導光部材に入射した光のうち、導光部材が持つ材料特性で決定する臨界角より小さな反射角で進行する光は導光部材を透過する。しかし、上記構成によれば、透過した光が光反射部によって確実に鏡の反射面側に導かれるため、導光部材により高級感を醸成しつつ、鏡の反射面における反射角を一層小さくし、直接的に光を照射せずとも使用者を明瞭に鏡に映し出すことができる。したがって、使用者があまり鏡に近づくことなく、明瞭に鏡に映し出すことができるという実用上優れた効果を奏することができるものである。
さらに、請求項8記載の如く、照明器具の光を鏡の外方へ向けて出射させる照明手段を設けた構成とすることもできる。このような構成とすれば、鏡の外方へ向けて出射して壁面側を照射する光が間接照明の役目を果たすため、鏡が壁から浮き上がったように見え、一層の高級感を醸成できるとともに、枠体部は光がないことから暗く、一方で鏡の反射面の枠体周縁部は間接照明で明るいことから、壁の光、枠体の暗さ、鏡の光によるコントラストによって、壁から一層鏡が浮かび上がったように見え非常に高い高級感を醸成できるものである。
一方、請求項9記載の如く、前記枠体と前記鏡の反射面との間隙を覆う水受部材を、前記枠体の背面であって、且つ前記鏡と前記照明器具との間に設けた構成とすることもできる。このような構成とすれば、前記間隙から浸入した水は水受部材で受け止められ、照明器具への水の浸入が回避されるため、浸水に起因する照明器具の故障を防止することができる。従って、本発明に係る照明付鏡を水気の多い空間に設置することもできるようになる。
この場合、請求項10の如く、前記水受部材の上面が、前記鏡の側面方向に傾斜していることが望ましい。このような構成とすれば、水受部材で受け止められた水は傾斜に沿って鏡の側面方向へ流動し、水受部材の端部から排出されるため、水受部材上に流れ込んだ水がその場所に滞留して悪影響を及ぼすのを防止することができる。
本発明により、使用者に眩しさを与えることなく必要な明るさを確保することができ、高級感も備えた照明付鏡を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態である照明付鏡を照明器具点灯状態で模式的に示す正面図、図2は図1に示す照明付鏡の正面側から見た分解斜視図、図3は図1に示す照明付鏡の背面側から見た分解斜視図、図4は図1のA−A線における断面図である。
図1〜図4に示すように、照明付鏡10は、壁面Wに固定される略正方形板状の鏡支持部材11と、鏡支持部材11に着脱可能に固定される略正方形状の鏡12と、鏡12の4つの周縁部に沿った状態で鏡支持部材11に配置された、直管型の蛍光灯からなる4本の照明器具13と、鏡12の反射面12a側の周縁部および照明器具13の正面側を覆うように鏡支持部材11に着脱可能に固定された非透光性の額縁形状の枠体14と、を備えている。鏡支持部材11の正面の中央寄りの領域には照明器具13を点灯するための高周波点灯装置等のインバータ15が配置され、4本の照明器具13はそれぞれ鏡支持部材11の4つの周縁と平行に配置されている。
また、鏡支持部材11の正面には、鏡12の下縁部を着脱可能に係止するための二つの係止部材16と、鏡12の上縁部を挟持することにより鏡12を鏡支持部材11に固定するための二組のネジN1、係止具17a及び係止部材17bと、が設けられている。さらに、鏡支持部材11の正面の上縁部および下縁部には、4本のローレットネジN2と、枠体14の上縁付近および下縁付近にそれぞれ設けられた上部取付具14aおよび下部取付具14bと、上部受け具18aおよび下部受け具18bとにより枠体14を鏡支持部材11に着脱可能にするためそれぞれ一対ずつ設けられている。
また、図4に示すように、鏡12の反射面12aと鏡12の前面側にある枠体14との間には間隙Sが設けられ、この間隙Sでかつ照明器具13と略同一面上に導光部材19が配置されている。導光部材19はアクリル(PMMA)製で(以下の実施形態も同様の部材)、照明器具13の光を入射させるため照明器具13に対向して配置された光入射面19aと、鏡12の中央部C方向に向かって光を出射する光出射面19bと、光入射面19aから入射した光を光出射面19bへ伝える光伝達部19cと、を備えている。導光部材19は、その光伝達部19cおよび光出射面19bが間隙S内に位置するように配置されている。また、光入射面19aには、導光部材19と照明器具13が同一面上に設けられているため、照明器具13からの光が直線的に導光部材19内を通過し、鏡の中央部Cまで到達することで使用者が本来映し出されるべき中央部Cが明るく照らされすぎることを防止するため、直線的な光を遮光する遮光部材19dが配置されている。これによって、図に示す如く、直線的な光はなくなり、鏡の反射面12aで反射される光だけを残すことができるものである。
照明付鏡10においては、図4に示すように、前面側が枠体14で覆われているため照明器具13の光は、使用者に直接照射されることがなく、鏡12の反射面12aと枠体14との間隙Sに配置された導光部材19を通過して鏡12の反射面12aの中央部C(図1参照)方向に向かって出射するため、使用者に眩しさを与えることがなく、鏡12の反射を利用して必要な明るさを確保することができる。また、照明器具13の前面側が枠体14で覆われているため、使用者が直接照明器具13を視認することがない。また照明器具13の外側に遮蔽物がなく照明器具13の光を兼用しては枠体14の外周から壁面W側に向かって出射されるように構成している結果、図1に示すように、枠体14の外周にその外側に向かって間接照明によって円形状の幻想的な光の領域が形成されるようにしたため、照明付鏡10全体が壁面Wから浮き上がったように見え、高級感が醸し出される。
また、図4に示すように、照明器具13の光は、導光部材19の光入射面19aから入射し、光伝達部19c内を全反射しながら通過し、光出射面19bから鏡12の反射面12aの中央部C(図1参照)方向に向かって出射されるため、照明器具13の光の減衰を抑制しながら効率良く鏡12の中央部C方向に向かって出射することができる。このため、鏡12の反射面12aによる反射光が増加し、使用者側に指向する光が増えることから明瞭に使用者を鏡12に映し出すことができる。さらに、光入射面19aには遮光部材19dが配置されているため、照明器具13から発せられ導光部材19をストレートに通過して光出射面19bから出射される光を減らすことができるため、鏡12の反射面全体が明るくなることを防止し、これによって高級感の欠如や使用者が鏡12に映し出され難くなるという現象を抑制することができる。
次に、図5〜図10を参照して、本発明の第2〜第6実施形態について説明する。図5〜図7は本発明の第2〜4実施形態である照明付鏡を示す部分断面図、図8は図7に示す照明付鏡に関するその他の実施形態を示す部分断面図、図9,図10は本発明の第5,第6実施形態である照明付鏡を構成する導光部材を示す部分断面図である。なお、図5〜図10において図1〜図4に示す符号と同符号を付している部分は第1実施形態の照明付鏡10の構成部材と同じ構造、機能を有する部分であるため説明を省略する。
(第2実施形態)
図5に示す照明付鏡20においては、導光部材29を、断面が略直角二等辺三角形形状の光入射面29aと、断面略直方体の光出射面29bと、光出射面29bより高さの低い断面略直方体の光伝達部29cとから構成されている。さらに光入射面29aを平滑面とするとともに、光入射面29aと枠体14の背面とがなす角29rが45度として設定されている。一方で照明器具13は導光部材29より鏡支持部材11側にオフセットして設けられていることから、光入射面29aから入射した光は、導光部材29に臨界角より大きい角度で進行するものは当然にして、積極的に臨界角より小さな角度で進行するように構成されている。これは、臨界角より小さな角度で入射する光が導光部材29を透過したとしても、枠体14の背面で反射しながら光が進み、光出射面29bから出射された光は小さな角度を持って鏡12の反射面12aに向けて出射され、これが小さな角度で反射することから使用者を明るく照らし、使用者を明瞭に鏡に映し出すことができるようにしたものである。ここで、臨界角とは導光部材29の材質により大きく異なるものであり、光がそれ以下の角度を持って進む場合、導光部材29内で反射することなく透過してしまうという角度のことをいう。一般的なアクリルであれば、臨界角は41度程度である。
また、光出射面29bを平滑面とするとともに、光出射面29bの端面が鏡12の反射面12aと略平行に対向する第2の出射面と、略垂直をなす第1の出射面の二つで構成されている。さらに、導光部材29の光出射面29bは、光伝達部29cの厚さより厚く形成されている。そのため、光伝達部29cで反射されながら伝達されてきた光を、図に示す如く光出射面29bの特に第2出射面を介して鏡12の反射面12aで反射させて確実に使用者側に指向させることができる。換言すれば、第2出射面の存在によって鏡12の反射面12aに反射して使用者側に向かう位置を枠体14に近い位置にできるため使用者の顔や身体を広い範囲で明るく照らし出すことができるものである。なお、ここでは、第1の光出射面と第2の光出射面で構成したが、これに限らず、例えば、第1の光出射面29bだけを備える一方で、この第1の出射面を現在にように鏡12の反射面12aに対して垂直にするのではなく、反射面12aに向かうように傾斜させて配置するようにしても鏡12による反射角を小さくかつ枠体14側に近接させることができるものであり、有効である。
以上、照明付鏡20においては、照明器具13から導光部材29の光入射面29aに入射する光を鏡12の反射面12aで反射させてその反射光R1を使用者側に指向させ、確実に使用者を鏡12に映し出すことができる。また、光出射面29bを平面とするとともに光出射面29bが鏡12の反射面12aと略垂直をなすように配置しているため、光出射面29bから使用者に向かって直接出射する光が低減するため、使用者に眩しさを与えることなく、さらに鏡12の反射面12aの特に中央部Cが明るくなり過ぎることを軽減できる。
なお、本実施形態では、臨界角より小さい角度で進行する光も反射するように枠体14の背面に反射材を設けることで説明したが、導光部材29の枠体14との対向面に反射材を貼り付けても良いことはいうまでもなく、以下全ての実施形態においても同様である。また、反射材としては一般的な反射テープ、白色塗装、平面研磨など如何なる方法でも良いことは言うまでもない。
(第3実施形態)
次に、図6に示す照明付鏡30においては、鏡12の端縁部12cを導光部材39の光入射面39a側と一部がラップするほど延長して配置している。従って、導光部材39の臨界角より小さい角度で入射した光は、枠体14の背面で反射し、導光部材39を透過するが、この反射した光が鏡12の反射面12aの延長部によって補足されるため、導光部材39の臨界角より小さな角度で光が反射しても最終的には使用者側に指向することになり、使用者は、鏡にさほど近づかなくても顔の側面までも明るく照らし出す事ができる。
(第4実施形態)
次に、図7に示す照明付鏡40においては、導光部材49の枠体14と対向する面に、光入射面49aから入射した光を乱反射させる光散乱面49dを設けている。従って、導光部材49の光入射面49aから入射した光は、導光部材49の臨界角以下の角度を持つ光だけが内部を反射しながら通過することになるが、この光散乱面49dの存在によって、光が反射する際にその一部が乱反射され、光出射面49bから出射される一部の光の出射角が臨界角より小さな角度をもって進むようになる。これによって、鏡12の反射面12aにおける反射角が小さくなり、使用者側に向かうため使用者の顔の側部まで広い範囲を照らすことができ、さらには、遠くにいる使用者も確実に鏡に映し出すことができるものである。
なお、この実施形態では、更に、他の実施形態と異なって光出射面49bより枠体14の内端縁が鏡12の中心方向に延設されることで、使用者から光出射面49bを見え難くしている。光出射面49bは非常に明るく見えるため、これを見え難くすることで一層幻想的で高級感を演出できるが、鏡12で反射した光がこの枠体14の延出された部分によって遮られて使用者に光が届かなくなる恐れがあるので、図の程度の小さなオフセット量として枠体14が光を遮らないようにすることが望ましい。この程度のオフセット量でも高級感の演出効果が高まるが、このオフセットを採用しなくても光出射面49bは、使用者から見ても見え難い鏡反射面12aと直行する方向に形成されているため、他の実施形態のように枠体14の内端縁と面一にしておけば何等問題はない。換言すれば、光出射面49bが反対に枠体14の内端縁より鏡12の中心方向に延設されているような状態は、この導光部材の延長部がくっきりと光って見えるため非常に高級感を損なうものであり、好ましくない。
この場合、図8(a)に示すように、光散乱面49dを導光部材49の光出射面49b寄りの領域のみに設けたり、図8(b)に示すように、光散乱面49dを導光部材49の光入射面49a寄りの領域および光出射面49b寄りの領域の両方に設けたりすることができる。光出射面49b側にのみ設けた場合は先と同じであるが、光入射面49a側に設けた場合は、本来であれば鏡12の反射面12aに指向しないような小さな角度で入射した光が、光散乱面49dの作用によって光出射面49b側に乱反射させられた場合に、光量を増加させることができる。
(第5実施形態)
次に、図9に示す導光部材59においては、光入射面59aから導光部材59に入射した光が臨界角より小さな角度で進むことで光出射面59b以外の部分から透過するのを防止するための光反射部59dを、光入射面59aの鏡支持部材11側となる背面側(光伝達部59c側)に設けている。これは、枠体14側は、導光部材59の臨界角より小さな入射角の光は導光部材を透過しても枠体14の背面で補足し、反射させることができるものの、導光部材59の背面側は鏡12の反射面12aを配置する必要があるため、図6に示したように、装置全体が厚いものとなってしまう。本実施形態はこの厚みの増加を回避しつつ、光を補足できるようにしたものである。詳細には、臨界角より小さな角度で進入してくる光を、臨界角以上の大きな角度で反射して光伝達部59cに伝達するようにしたものである。この実施形態の場合は、光出射面59b側で臨界角より小さな角度の光は期待できないため、図8(b)に示すような光散乱面を、光出射面側にだけでも設ける事が望ましい。
(第6実施形態)
次に、図10に示す光導光部材69においては、光入射面69aから導光部材69に入射した光が臨界角より小さな角度とならないように、枠体14と対向する面の外端周縁部69dを傾斜させたものである。即ち、光入射面69aから導光部材69に入射した光が、傾斜した外端周縁部69dによって臨界角より大きな反射角となるよう反射されて光伝達部69cおよび光出射面69b側へ導かれる。これにより、光出射面69bより出射され、使用者へ向かう光量を増加させることができる。
以上、導光部材59,69のような構成とすれば、光入射面59a,69aから入射した光の内で、臨界角で進む光も確実に補足でき、使用者側に向かう反射光を多く確保することができ光量不足を回避することができる。
次に、図11〜図14に基づいて、本発明の第7〜第10実施形態について説明する。図11〜図14はそれぞれ本発明の第7〜第10実施形態である照明付鏡を示す部分断面図である。なお、図11〜図14において図5に示す符号と同じ符号を付している部分は照明付鏡20の構成部分と同じ構造、機能を有する部分であり、説明を省略する。
(第7実施形態)
枠体と鏡の反射面との間隙から水が浸入して照明器具まで到達した場合、照明器具の電極が腐食するなどして、故障を招くおそれがある。そこで、図11に示す照明付鏡70においては、枠体14と鏡12の反射面12aとの間隙Sを下方より覆う水受部材71,72を、枠体14の背面であって、且つ鏡12と照明器具13との間に設けている。水受部材71は導光部材29の光入射面29aと同じ傾斜角度で鏡12の背面側へ突出するように接着されている。なお、鏡12の係止部材16が存在する部分には水受部材71を設けることができないので、この部分には、断面が略L字形状をした水受部材72が配置されている。これにより、間隙Sから浸入した水は水受部材71,72によって受け止められ、照明器具13まで水が到達することがない。なお、本実施形態においては、下方に配置された照明器具13と鏡12との間に水受部材71,72を設けているが、側方に配置した照明器具と鏡12との間に水受部材を設けても良い。
(第8実施形態)
図12に示す照明付鏡80においては、枠体14と鏡12の反射面12aとの間隙Sを下方より覆う水受部材81,82を、枠体14の背面であって、且つ照明器具13より上方に設けている。水受部材81,82の断面は略フック形状であり、水受部材81,82は導光部材29の背面側の傾斜面29dに沿って両面粘着テープ83によって貼着されている。また、鏡12の係止部材16が存在する部分には、水受部材82よりサイズの小さい水受部材81が配置されている。これにより、間隙Sから浸入した水は水受部材81,82によって受け止められ、照明器具13まで水が到達することがない。なお、本実施形態においても、側方に配置した照明器具と鏡12との間に水受部材を設けても良い。
照明付鏡70,80のような構成とすれば、間隙Sから下方へ浸入した水は水受部材71,72あるいは水受部材81,82によって受け止められ、照明器具13への水の浸入が回避されるため、浸水に起因する照明器具13の故障を防止することができる。このため、照明付鏡70,80は水気の多い空間に設置する場合に好適である。なお、水受部材71,72,81,82の上面を、鏡12の側面方向に傾斜させれば、水受部材71,72,81,82によって受け止められた水は傾斜に沿って鏡12の側面方向へ流動し、水受部材71,82の端部から排出されるため、水受部材71,72,81,82上に流れ込んだ水がその場所に滞留して悪影響を及ぼすのを防止することができる。
(第9実施形態)
図13に示す照明付鏡90においては、鏡12の反射面12aと導光部材29との間に複数の透明なパッキン91,92,93が挟持されている。このような構成とすれば、鏡12の反射面12aと導光部材29との間から水が浸入して、照明器具13に悪影響を及ぼすのを防止することができる。パッキン91,92,93の材質は限定しないが、例えば、透明なシリコンゴムなどが好適である。これにより、照明器具13を点灯させた場合でもパッキン91,92,93が鏡12の反射面12aに映り込むことがないので、意匠性が損なわれない。なお、パッキン91,92,93の個数や位置は図13に示す形態に限定しないので、使用条件に適した個数を任意の位置に配置することができる。
(第10実施形態)
図14に示す照明付鏡100においては、鏡12の反射面12aと導光部材29との間であって、導光部材29の端部から極力離れた位置にパッキン101が挟持されている。このようなパッキン101を設けることにより、鏡12の反射面12aと導光部材29との間から浸入する水を確実に止水することができる。パッキン101の材質は特に限定しないがゴムあるいは発泡樹脂などが好適である。
本発明の照明付鏡は、ホテル、旅館、レストラン等のパブリックスペースの洗面所等において広く利用することができる。
本発明の第1実施形態である照明付鏡を照明器具点灯状態で模式的に示す正面図である。 図1に示す照明付鏡の分解斜視図である。 図1に示す照明付鏡の分解斜視図である。 図1のA−A線における断面図である。 本発明の第2実施形態である照明付鏡を示す部分断面図である。 本発明の第3実施形態である照明付鏡を示す部分断面図である。 本発明の第4実施形態である照明付鏡を示す部分断面図である。 図7に示す照明付鏡に関するその他の実施形態を示す部分断面図である。 本発明の第5実施形態である照明付鏡を構成する導光部材を示す部分断面図である。 本発明の第6実施形態である照明付鏡を構成する導光部材を示す部分断面図である。 本発明の第7実施形態である照明付鏡を示す部分断面図である。 本発明の第8実施形態である照明付鏡を示す部分断面図である。 本発明の第9実施形態である照明付鏡を示す部分断面図である。 本発明の第10実施形態である照明付鏡を示す部分断面図である。
10,20,30,40,70,80,90,100 照明付鏡
11 鏡支持部材
12 鏡
12a 反射面
13 照明器具
14 枠体
14a 上部取付具
14b 下部取付具
15 インバータ
16,17b 係止部材
17a 係止具
18a 上部受け具
18b 下部受け具
19,29,39,49,59,69 導光部材
19a,29a,39a,49a,59a,69a 光入射面
19b,29b,49b,59b,69b 光出射面
19c,29c,59c,69c 光伝達部
29d 傾斜面
29r 光入射面と枠体の背面とがなす角
49d 光散乱面
71,72,81,82 水受部材
91,92,93,101 パッキン
N1 ネジ
N2 ローレットネジ
S 間隙
W 壁面
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