JP2008050791A - 作業機械における吊り上げ荷重演算装置および吊り上げ荷重演算方法 - Google Patents
作業機械における吊り上げ荷重演算装置および吊り上げ荷重演算方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】作業に応じてバケットを交換したり補強したりして仕様変更して仕様変更の前後でバケットの重量や重心位置が変わった場合でも、前記登録されている重量や重心位置を仕様変更に対応して補正する必要の無い作業機械における吊り上げ荷重測定装置および吊り上げ荷重測定方法を提供する。
【解決手段】吊り上げ荷重Wlamを、第一モーメント演算部17で演算したブーム4、アーム5の自重によるブーム軸O回りのモーメントMbmwと、第二モーメント演算部18で演算した吊り荷Hを吊った状態のブームシリンダ10の推力Fbmによるブーム軸O回りのモーメントMbmcとから演算しており、予めバケット6の重量等のデータを登録しないでおき、そしてバケット6の重量を含んだ吊り上げ荷重Wlamとして演算し、必要において警報をすることとした。
【選択図】図3
【解決手段】吊り上げ荷重Wlamを、第一モーメント演算部17で演算したブーム4、アーム5の自重によるブーム軸O回りのモーメントMbmwと、第二モーメント演算部18で演算した吊り荷Hを吊った状態のブームシリンダ10の推力Fbmによるブーム軸O回りのモーメントMbmcとから演算しており、予めバケット6の重量等のデータを登録しないでおき、そしてバケット6の重量を含んだ吊り上げ荷重Wlamとして演算し、必要において警報をすることとした。
【選択図】図3
Description
本発明は、油圧ショベル等の作業機械に関し、吊り荷の吊り上げ作業をする場合に吊り上げ荷重を演算するための吊り上げ荷重演算装置および吊り上げ荷重演算方法の技術分野に属するものである。
一般に、吊り荷の吊り上げ作業をする作業機械として油圧ショベルが例示されるが、該油圧ショベルにおいては、基端部が機体本体に揺動自在に軸支されたブーム、該ブームの先端部に基端部が揺動自在に軸支されたアーム(スティック)、該アームの先端部に揺動自在に軸支された作業具としてのバケットから構成されたフロントアタッチメントが設けられるが、このようなフロントアタッチメントの作業の一つとして、重量のある吊り荷を吊り上げて別の場所に移動させる所謂吊り上げ作業をすることがある。このような吊り上げ作業において、ブームとアームが直線に近い姿勢で、かつバケットが地面に近い姿勢になると、機体本体には大きなモーメントが働き、機体が不安定になる惧れがある。
そこで従来、ブーム、アーム、バケットの重量や重心位置のデータを予め登録しておき、該登録データを基にして吊り荷の吊り上げ荷重を演算し、過負荷状態または過負荷に近い状態であることを認識すると警報を出力したり、ブーム、アーム等のフロントアタッチメントの作業範囲を規制することで安全作業ができるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−73078号公報
しかしながらこのものは、ブーム、アームだけでなく、作業具であるバケットの重量や重心等のデータについても予め登録して、この登録データに基づいて吊り荷の吊り上げ荷重を演算するものであるため、作業に応じてバケットを交換したり補強したりして仕様変更した場合、仕様変更の前後でバケットの重量や重心位置が変わることがあり、この場合、前記登録されている重量や重心位置を仕様変更に対応して補正する必要があるが、この補正のための作業が面倒で準備に時間が掛かるといった問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、機体に揺動自在に軸支されるブーム、該ブームに揺動自在に軸支されるアーム、アームに揺動自在に軸支される作業具を備えたフロントアタッチメントの先端部に吊り荷を吊持したときの吊り上げ荷重を演算する吊り上げ荷重演算手段を備えた作業機械において、吊り上げ荷重演算手段は、フロントアタッチメントの重量、重心位置のデータを予め登録し、該登録データに基づいて吊り荷の吊り上げ荷重を演算するにあたり、作業具荷重を、登録データには含ませることなく吊り荷の吊り上げ荷重の一部として含ませて演算するようにしたことを特徴とする作業機械における吊り上げ荷重演算装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、吊り上げ荷重演算手段には、前記吊り上げ荷重と、アーム先端での吊り上げ荷重の限界値である定格荷重とを比較し、前記吊り上げ荷重が定格荷重以下ではあるがその差が予め設定される設定差値以下であると判断した場合、または前記吊り上げ荷重が定格荷重以上であると判断した場合に警報を発する警報手段が設けられていることを特徴とする作業機械における吊り上げ荷重演算装置である。
請求項3の発明は、機体に揺動自在に軸支されるブーム、該ブームに揺動自在に軸支されるアーム、アームに揺動自在に軸支される作業具を備えたフロントアタッチメントの先端部に吊り荷を吊持したときの吊り上げ荷重を演算する吊り上げ荷重演算手段を備えた作業機械において、フロントアタッチメントの重量、重心位置のデータを予め登録し、該登録データに基づいて吊り荷の吊り上げ荷重を演算するにあたり、
作業具荷重を、登録データには含ませることなく吊り荷の吊り上げ荷重の一部として含ませて演算するようにしたことを特徴とする作業機械における吊り上げ荷重演算方法である。
請求項2の発明は、請求項1において、吊り上げ荷重演算手段には、前記吊り上げ荷重と、アーム先端での吊り上げ荷重の限界値である定格荷重とを比較し、前記吊り上げ荷重が定格荷重以下ではあるがその差が予め設定される設定差値以下であると判断した場合、または前記吊り上げ荷重が定格荷重以上であると判断した場合に警報を発する警報手段が設けられていることを特徴とする作業機械における吊り上げ荷重演算装置である。
請求項3の発明は、機体に揺動自在に軸支されるブーム、該ブームに揺動自在に軸支されるアーム、アームに揺動自在に軸支される作業具を備えたフロントアタッチメントの先端部に吊り荷を吊持したときの吊り上げ荷重を演算する吊り上げ荷重演算手段を備えた作業機械において、フロントアタッチメントの重量、重心位置のデータを予め登録し、該登録データに基づいて吊り荷の吊り上げ荷重を演算するにあたり、
作業具荷重を、登録データには含ませることなく吊り荷の吊り上げ荷重の一部として含ませて演算するようにしたことを特徴とする作業機械における吊り上げ荷重演算方法である。
請求項1または3の発明とすることにより、バケットを交換、あるいは補強する等して仕様変更をした場合に、その変更前後でバケットの重量や重心位置が変わったとしても、前記登録データを仕様変更に合わせて変更するような作業前の準備をしなくてもよくなる。
請求項2の発明とすることにより、警報を、吊り上げ荷重が定格荷重以上の場合に加えて、吊り上げ荷重が定格荷重に近づいたときにも発することができるため、操縦者に的確に警報することができる。
請求項2の発明とすることにより、警報を、吊り上げ荷重が定格荷重以上の場合に加えて、吊り上げ荷重が定格荷重に近づいたときにも発することができるため、操縦者に的確に警報することができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1は油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部に設けたフロントアタッチメントからなるが、該フロントアタッチメントは、上部旋回体3に基端部が支軸4aを介して前後揺動自在に軸支されるブーム4と、該ブーム4の先端部に基端部が支軸5aを介して揺動自在に軸支されるアーム5と、該アーム5の先端部に支軸6aを介して揺動自在に軸支されるバケット(作業具)6とを用いて構成されている。尚、図1においてCは操縦室となるキャブである。
そしてバケット6は、後述するバケットシリンダ7のロッド先端がリンク8の作動支軸8aを介して連結され、バケットシリンダ7の伸縮作動に基づき支軸6aを揺動支点として揺動することになるが、本実施の形態では、前記作動支軸8aに吊り荷Hを係脱自在に係止するための吊り具(吊りフック)9が設けられている。
ところで、上部旋回体3とブーム4とのあいだには、ブーム4を上下揺動させるべく伸縮するブームシリンダ10を備え、ブーム4とアーム5とのあいだには、アーム5を揺動させるべく伸縮するアームシリンダ11を備え、さらにアーム5とバケット6とのあいだには、バケット6を揺動させるべく伸縮するバケットシリンダ7を備えている。因みに、作業モードを吊り作業モードにした場合、バケットシリンダ7は、バケット6がアーム5に最も近接した姿勢(図1の姿勢)にロック保持されて伸縮しない設定になっている。
また、後述するように吊り荷Hの荷重を演算するために、ブームシリンダ10にはロッド側油室の油圧検知をするロッド圧センサ10a、ボトム側油室の油圧検知をするボトム圧センサ10bが取り付けられ、さらにブーム支軸4aには上部旋回体3に対するブーム4の回動角度(ブーム角度:正確な演算をするには水平方向Xであることか好ましい)αを検知するためのブーム角度センサ12が取り付けられ、アーム支軸5aにはブーム4に対するアーム5の回動角度(アーム角度)βを検知するためのアーム角度センサ13が取り付けられている。
14はCPU(中央演算処理装置)、メモリ(図示せず)等の各種電子電気機器を用いて構成されるマイクロコンピュータ等のコントローラであって、該コントローラ14は、前記ブーム角度センサ12、アーム角度センサ13、ロッド圧センサ10a、ボトム圧センサ10bから出力された検知角度、圧力の信号を入力し、該検知信号を入力したコントローラ14は、前記入力した検知信号に基づいてキャブCに備えたモニタ15、ブザー16に後述するような表示を実行するよう制御している。尚、メモリには、標準(工場出荷時に装備される標準のフロントアタッチメント)のブーム4、アーム5の部材座標(ブーム4、アーム5の長尺方向の長さ等のデータ)、重量、重心位置のデータが書き換え可能な状態で記憶(登録)されている。因みに、説明の便宜上、単にブーム4、アーム5の重量と表現したが、ブーム4、アーム5の重量には、ブームシリンダ10、アームシリンダ11、リンク機構8等の付属部材の重量が含まれており、以下においても同様として説明する。
そして、コントローラ14は、前記ブーム角度センサ12、アーム角度センサ13等の検知信号に基づいて吊り上げ荷重を演算すると共に、該演算に基づき油圧ショベルが過負荷であると判断された場合、操縦者等に警報するように設定されているが、これら吊り上げ荷重の演算制御について、図3に示す制御ブロック図に基づいて次に説明する。
ところで、コントローラ14は、ブーム角度センサ12、アーム角度センサ13の検知した信号を読み込んでブーム4、アーム5のブーム機体側軸回りでのモーメントを演算する第一モーメント演算部17と、ロッド圧センサ10a、ボトム圧センサ10bの検知した信号を読み込んでブームシリンダ10の推力によるブーム機体側軸回りでのモーメントを演算するための第二モーメント演算部18と、該第二モーメント演算部18で演算されたブームシリンダ10の推力によるブーム機体側軸回りでのモーメントからブーム4、アーム5等のブーム機体側軸回りでのモーメントを引いた差値からアーム5の先端に掛かる吊り上げ荷重を演算するための吊り上げ荷重演算部19とを有している。
また、コントローラ14は、ブーム角度センサ12、ブーム角度センサ13の検知した信号を読み込んでブーム機体側軸からアーム先端(前記吊り上げ荷重の作用点)の水平距離を演算するアーム先端水平距離演算部20と、該アーム先端水平距離演算部20で演算した前記水平距離を入力してアーム先端部での吊り上げ荷重の限界値である定格荷重を演算するための定格荷重演算部21とを有している。因みに、定格荷重演算部21には、予めブーム4およびアーム5の重量に適した定格荷重曲線がメモリに記憶されている。
そして、コントローラ14は、吊り上げ荷重演算部19で演算した吊り上げ荷重と、定格荷重演算部21で演算した定格荷重とを比較して油圧ショベル1に過負荷がかかっているか否か判断する比較演算部22とを有しており、該比較演算部22で過負荷と判断すると、モニタ15に警報情報を表示したり、ブザー16を鳴らして警報する。
ここで、吊り上げ荷重の演算手順を、図4に示す図に基づいて説明する。
点Oはブーム支軸4aの軸芯であり、点Aはアーム支軸5aの軸芯である。また、点Bはブーム4の重心(ブーム4に設けられるアームシリンダ11等の各種部材の重量に基づいて求められる重心)位置を示すブーム部重心であり、点Cはアーム5とバケット6との重量を加算した重量に基づいて求められるアーム5の重心(アーム5とバケット6に設けられるバケットシリンダ7やリンク8等の各種部材の重量に基づいて求められる重心)位置を示すアーム部重心である。さらに点D、点Eはそれぞれブームシリンダ10のブーム4側支軸の軸芯、上部旋回体3側の支軸となる機体側シリンダ軸の軸芯であり、また点Fはブームシリンダ10の重心位置を示すシリンダ重心である。さらにまた、点Gは吊り具9に吊り荷Hを吊持した場合のバケット6および吊り荷Hのアームに対する作用点を示す吊り上げ荷重の作用点である。因みに、前記部材の重心位置、作用点は、例えば、部材を油圧ショベル1に取り付ける前に計測することで値を知ることができる。
点Oはブーム支軸4aの軸芯であり、点Aはアーム支軸5aの軸芯である。また、点Bはブーム4の重心(ブーム4に設けられるアームシリンダ11等の各種部材の重量に基づいて求められる重心)位置を示すブーム部重心であり、点Cはアーム5とバケット6との重量を加算した重量に基づいて求められるアーム5の重心(アーム5とバケット6に設けられるバケットシリンダ7やリンク8等の各種部材の重量に基づいて求められる重心)位置を示すアーム部重心である。さらに点D、点Eはそれぞれブームシリンダ10のブーム4側支軸の軸芯、上部旋回体3側の支軸となる機体側シリンダ軸の軸芯であり、また点Fはブームシリンダ10の重心位置を示すシリンダ重心である。さらにまた、点Gは吊り具9に吊り荷Hを吊持した場合のバケット6および吊り荷Hのアームに対する作用点を示す吊り上げ荷重の作用点である。因みに、前記部材の重心位置、作用点は、例えば、部材を油圧ショベル1に取り付ける前に計測することで値を知ることができる。
また、図示しないが、演算式において頭文字に「L」のついた3文字からなる記号は、「L」に続く文字に該当する2点間の長さを示すものであり、例えば、LOAはブーム軸Oからアーム軸Aまでの長さである。
Xstは、X軸方向のブーム軸Oから吊り上げ荷重の作用点GまでのX軸方向の長さ(距離)である。
Xstは、X軸方向のブーム軸Oから吊り上げ荷重の作用点GまでのX軸方向の長さ(距離)である。
さらに、前記ブーム角度αはブーム軸Oにおける水平方向(X軸方向)と直線OAとのブーム4の回転角度(ブーム角度)であり、アーム角度βはアーム軸Aにおける直線AOと直線AGとのなすアーム5の回転角度(アーム角度)であり、これら角度α、βは、ブーム角度センサ12、アーム角度センサ13から求められる。また、αABはブーム軸Oにおける直線OBと直線OAとのなす角度であり、αXEはブーム軸OにおけるX軸と直線OEのなす角度であり、αBDはブーム軸Oにおける直線ODと直線OBとのなす角度であり、βCGはアーム軸Aにおける直線ACと直線AGとのなす角度であるが、これらの角度αAB、αXE、αBD、βCGは、ブーム等の揺動により変動しない固定値であり、計測すること等により求まる。
さらにまた、Wbmはブーム4の重量であり、Wamはアーム5の重量であり、Wbm、Wamの重量は、機体取り付け前に計測することにより求められ、前述のように、これらの値の標準のものは予めメモリに記憶されている。
またさらに、Fbmは、ブームシリンダ10の推力であり、ロッド圧センサ10a、ボトム圧センサ10bで検知したロッド圧、ボトム圧に基づいて求めることができる。
またさらに、Fbmは、ブームシリンダ10の推力であり、ロッド圧センサ10a、ボトム圧センサ10bで検知したロッド圧、ボトム圧に基づいて求めることができる。
まず、第一モーメント演算部17において、油圧ショベル1にバケットを着装しない状態(吊り荷Hも吊り下げていない状態)でのブーム軸O回りのモーメントMbmw、つまりバケット6を含まないブーム4、アーム5の自重によるブーム軸O回りのモーメントMbmwを求める。
モーメントMbmwについては、
Mbmw=Wbm・LOB・cos(α+αAB)+Wam・{LOA・cosα+LAC・cos(π−α−β−βCG)} −−−式(1)
が成り立ち、該式からモーメントMbmwの値を求めることができる。、
モーメントMbmwについては、
Mbmw=Wbm・LOB・cos(α+αAB)+Wam・{LOA・cosα+LAC・cos(π−α−β−βCG)} −−−式(1)
が成り立ち、該式からモーメントMbmwの値を求めることができる。、
次いで、第二モーメント演算部18において、油圧ショベル1に吊り荷Hを吊った状態のブームシリンダ10の推力Fbmによるブーム軸O回りのモーメントMbmc、つまりブーム4、アーム5、バケット6、吊り荷Hによるブーム軸O回りのモーメントMbmcを求める。
モーメントMbmcは、
Mbmc=Fbm・LOF −−−式(2)
と表すことができる。因みに、LOFは未知数であるが、計測可能なLOD、LDE、LOEを基に以下の式(3)、式(4)、式(5)から演算することが可能であり、演算したLOFの値を式(2)に代入してモーメントMbmcの値を求めることができる。
モーメントMbmcは、
Mbmc=Fbm・LOF −−−式(2)
と表すことができる。因みに、LOFは未知数であるが、計測可能なLOD、LDE、LOEを基に以下の式(3)、式(4)、式(5)から演算することが可能であり、演算したLOFの値を式(2)に代入してモーメントMbmcの値を求めることができる。
LOF=LOD・cosΦ −−−式(3)
LDE={LOD2+LOE2−2・LOD・LOE・cos(α+αAB+αBD+αXE)}1/2 −−−式(4)
Φ=cos−1{LOD2+LDE2−LOE2/2・LOD2・LDE2} −−−式(5)
LDE={LOD2+LOE2−2・LOD・LOE・cos(α+αAB+αBD+αXE)}1/2 −−−式(4)
Φ=cos−1{LOD2+LDE2−LOE2/2・LOD2・LDE2} −−−式(5)
そして、吊り上げ荷重演算部19において、式(1)で求めたモーメントMbmwと、式(2)で求めたモーメントMbmcとの関係からアーム先端に掛かる吊り上げ荷重Wlamを求める。
吊り上げ荷重Wlamは、
Wlam=(Mbmc−Mbmw)/Xst −−−式(6)
と表すことができ、モーメントMbmw、モーメントMbmwの値を代入して吊り上げ荷重Wlamを演算する。
吊り上げ荷重Wlamは、
Wlam=(Mbmc−Mbmw)/Xst −−−式(6)
と表すことができ、モーメントMbmw、モーメントMbmwの値を代入して吊り上げ荷重Wlamを演算する。
一方、定格荷重の演算手段について説明する。
まず、アーム先端水平距離演算部20において、ブーム角度センサ12、アーム角度センサ13で検知した信号の入力に基づいてアーム水平距離Xstを求める。
アーム水平距離Xstは、
Xst={Loa・cosα+Lag・cos(π−α−β)} −−−式(7)
と表すことができ、角度α、角度βおよび所与の値を代入することにより求めることができる。
まず、アーム先端水平距離演算部20において、ブーム角度センサ12、アーム角度センサ13で検知した信号の入力に基づいてアーム水平距離Xstを求める。
アーム水平距離Xstは、
Xst={Loa・cosα+Lag・cos(π−α−β)} −−−式(7)
と表すことができ、角度α、角度βおよび所与の値を代入することにより求めることができる。
そして、定格荷重演算部21において、定格荷重を演算するが、該定格荷重は、アーム先端水平距離演算部20で求めたアーム水平距離Xstを前記定格荷重曲線に入力することにより求めることができる。
最後に、比較演算部22において、吊り上げ荷重演算部19で演算した吊り上げ荷重と、定格荷重演算部21で演算した定格荷重とを比較して警告処理を実行するが、本実施の形態の警報処理は、前記比較の結果、吊り上げ荷重が定格荷重に対して100パーセント(同じ重量)に近づいた場合、前記吊り上げ荷重が定格荷重以下ではあるがその差が予め設定される設定差値以下であると判断した場合、例えば吊り上げ荷重が吊り上げ荷重の定格荷重の80パーセント以上になったと判断される場合にモニタ15に警報を表示する、また、吊り上げ荷重が定格荷重に対して100パーセント以上になったと判断された場合、ブザー16を鳴らして警報する。
最後に、比較演算部22において、吊り上げ荷重演算部19で演算した吊り上げ荷重と、定格荷重演算部21で演算した定格荷重とを比較して警告処理を実行するが、本実施の形態の警報処理は、前記比較の結果、吊り上げ荷重が定格荷重に対して100パーセント(同じ重量)に近づいた場合、前記吊り上げ荷重が定格荷重以下ではあるがその差が予め設定される設定差値以下であると判断した場合、例えば吊り上げ荷重が吊り上げ荷重の定格荷重の80パーセント以上になったと判断される場合にモニタ15に警報を表示する、また、吊り上げ荷重が定格荷重に対して100パーセント以上になったと判断された場合、ブザー16を鳴らして警報する。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、吊り上げ荷重Wlamを、第一モーメント演算部17で演算したブーム4、アーム5の自重によるブーム軸O回りのモーメントMbmwと、第二モーメント演算部18で演算した吊り荷Hを吊った状態のブームシリンダ10の推力Fbmによるブーム軸O回りのモーメントMbmcとから演算しており、予めバケット6の重量等のデータを登録しないでおき、そしてバケット6の重量を含んだ吊り上げ荷重Wlamとして演算し、必要において警報をすることになるため、バケット6を交換、あるいは補強する等して仕様変更をした場合に、その変更前後でバケットの重量や重心位置が変わったとしても、前記登録データを仕様変更に合わせて変更するような作業前の準備をしなくてもよくなる。
1 油圧ショベル
4a 支軸
4 ブーム
5a 支軸
5 アーム
6a 支軸
6 バケット
9 吊り具
14 コントローラ
15 モニタ
16 ブザー
17 第一モーメント演算部
18 第二モーメント演算部
19 吊り上げ荷重演算部
20 アーム先端水平距離演算部
21 定格荷重演算部
22 比較演算部
Wlam 吊り上げ荷重
O ブーム軸
Mbmw モーメント
H 吊り荷
Fbm 推力
Mbmc モーメント
4a 支軸
4 ブーム
5a 支軸
5 アーム
6a 支軸
6 バケット
9 吊り具
14 コントローラ
15 モニタ
16 ブザー
17 第一モーメント演算部
18 第二モーメント演算部
19 吊り上げ荷重演算部
20 アーム先端水平距離演算部
21 定格荷重演算部
22 比較演算部
Wlam 吊り上げ荷重
O ブーム軸
Mbmw モーメント
H 吊り荷
Fbm 推力
Mbmc モーメント
Claims (3)
- 機体に揺動自在に軸支されるブーム、該ブームに揺動自在に軸支されるアーム、アームに揺動自在に軸支される作業具を備えたフロントアタッチメントの先端部に吊り荷を吊持したときの吊り上げ荷重を演算する吊り上げ荷重演算手段を備えた作業機械において、
吊り上げ荷重演算手段は、フロントアタッチメントの重量、重心位置のデータを予め登録し、該登録データに基づいて吊り荷の吊り上げ荷重を演算するにあたり、
作業具荷重を、登録データには含ませることなく吊り荷の吊り上げ荷重の一部として含ませて演算するようにしたことを特徴とする作業機械における吊り上げ荷重演算装置。 - 請求項1において、吊り上げ荷重演算手段には、前記吊り上げ荷重と、アーム先端での吊り上げ荷重の限界値である定格荷重とを比較し、前記吊り上げ荷重が定格荷重以下ではあるがその差が予め設定される設定差値以下であると判断した場合、または前記吊り上げ荷重が定格荷重以上であると判断した場合に警報を発する警報手段が設けられていることを特徴とする作業機械における吊り上げ荷重演算装置。
- 機体に揺動自在に軸支されるブーム、該ブームに揺動自在に軸支されるアーム、アームに揺動自在に軸支される作業具を備えたフロントアタッチメントの先端部に吊り荷を吊持したときの吊り上げ荷重を演算する吊り上げ荷重演算手段を備えた作業機械において、
フロントアタッチメントの重量、重心位置のデータを予め登録し、該登録データに基づいて吊り荷の吊り上げ荷重を演算するにあたり、
作業具荷重を、登録データには含ませることなく吊り荷の吊り上げ荷重の一部として含ませて演算するようにしたことを特徴とする作業機械における吊り上げ荷重演算方法。
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---|---|---|---|---|
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