JP2008050131A - エレベーターの昇降路揺れ変位検出装置 - Google Patents

エレベーターの昇降路揺れ変位検出装置 Download PDF

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雅洋 石川
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Abstract

【課題】長周期地震によるエレベーターの昇降路の揺れの変位を検出し、エレベーターの長周期地震管制運転の要否判断を行う。
【解決手段】建物の下部及び上部の間に形成された空間からなる昇降路1と、昇降路1の下部及び上部の一方で昇降路1の一側壁近傍に設置され、昇降路1の下部及び上部の他方に向けて投光する投光手段2と、昇降路の下部及び上部の他方に設置され、投光手段2からの光を受けて昇降路1の揺れに伴う受光位置の変位情報を得ることが可能な受光手段3と、投光手段2と受光手段3の間に形成され、投光手段2から受光手段3への投光を妨害する遮蔽物のない光路4とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、長周期地震による昇降路の揺れを検出し、エレベーターの長周期地震管制運転の要否判断を行うエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置に関するものである。
従来、エレベーターは地震感知器により地震が検出されると、地震管制運転に切り替えられ、地震発生中に通常運転が行われないように制御されている。
また、別の従来技術として、加速度センサーでは検出が難しい低周波のかご揺れも検出可能なエレベーターかごの揺れ変位検出装置として、直進性及び集光性の高い光線を投光する投光器と、この投光器と対向する位置に設置され投光器からの光線を受光して上記光線の変位を測定する受光器とによってエレベーターかごの水平方向のかご揺れを検出する検出装置を構成し、この検出装置を、昇降路上部とエレベーターかご上面間、及び昇降路下部とエレベーターかご下面間との双方、またはいずれか一方に垂直方向に設置し且つ上記受光器または投光器の上記エレベーターかご上面又は上記エレベーターかご下面への取り付け位置を、上記エレベーターかごの中心位置から離れた位置に設定したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−193995号公報
一般に、建物が揺れる原因は、長周期地震、強風が考えられ、特に、長周期地震の場合は、時間経過とともに建物の揺れの振幅が大きくなるため、長周期地震の発生を早急に検出し、エレベーターを長周期地震管制運転に移行させる必要がある。しかし、従来のエレベーターに使用される、感知体が振動により移動、落下するのを検出する機械式や、加速度センサーによる検出を行う電子式の地震感知器では、超低加速度対応で60Gal以上の揺れ、低加速度対応で100Gal以上の揺れしか検出できないため、地表、即ち建物の下部で数Gal、建物の上部でも30Gal程度の揺れの長周期地震を検出することができなかった。
また、4秒から7秒と長い周期の揺れを発生させる長周期地震は、震源から150km以上離れた平野部にある60m以上の高さの建物との共振現象を発生させ、建物を大きく揺らすが、長周期地震による建物の揺れは5分から10分程度も継続するため、建物に設置されたエレベーターにおいて、建物の揺れに伴い、横揺れが3m程度になると言われる主ロープやガバナーロープが、エレベーターに設置される他の機器等に引っかかってしまうという問題があった。
また、特許文献1記載のものは、エレベーターかごの低周波の揺れの変位を検出することが可能だが、エレベーターかごの揺れの原因が、長周期地震による建物自体の揺れによるものか、エレベーターかごとガイドレールのがたつきによるものかの判断がつかないため、エレベーターの長周期地震管制運転の要否判断に用いることはできなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、長周期地震によるエレベーターの昇降路の揺れの変位を検出し、エレベーターの長周期地震管制運転の要否判断を行うことが可能なエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置を提供することである。
この発明に係るエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置は、建物の下部及び上部の間に形成された空間からなる昇降路と、前記昇降路の下部及び上部の一方で前記昇降路の一側壁近傍に設置され、前記昇降路の下部及び上部の他方に向けて投光する投光手段と、前記昇降路の下部及び上部の他方に設置され、前記投光手段からの光を受けて前記昇降路の揺れに伴う受光位置の変位情報を得ることが可能な受光手段と、前記投光手段と前記受光手段の間に形成され、前記投光手段から前記受光手段への投光を妨害する遮蔽物のない光路とを備えたものである。
この発明は、建物の下部及び上部の間に形成された空間からなる昇降路と、前記昇降路の下部及び上部の一方で前記昇降路の一側壁近傍に設置され、前記昇降路の下部及び上部の他方に向けて投光する投光手段と、前記昇降路の下部及び上部の他方に設置され、前記投光手段からの光を受けて前記昇降路の揺れに伴う受光位置の変位情報を得ることが可能な受光手段と、前記投光手段と前記受光手段の間に形成され、前記投光手段から前記受光手段への投光を妨害する遮蔽物のない光路とを備える構成としたことで、長周期地震による昇降路の揺れを検出できる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置の概略図、図2はこの発明の実施の形態1を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置に用いられる受光器の受光面の平面図、図3はこの発明の実施の形態1を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置のブロック図、図4はこの発明の実施の形態1を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置の動作を示すフローチャートである。
図において、1は複数の階を有する建物において、エレベーターのかご(図示せず)が建物の最下階から最上階まで昇降できるように建物の下部と上部の間に形成された空間からなる昇降路である。この発明のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置は、昇降路1に設置し、昇降路1の揺れを検出して、エレベーターの長周期地震管制運転の要否判断を行うことを可能とするものである。以下、この発明のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置を詳細に説明する。
2は昇降路1の一側壁近傍で、昇降路1の下部に配置される底面に設置され、上方にレーザ等により投光する投光器からなる投光手段、3は投光手段2の上方で、昇降路1の上部に配置される天井面に設置され、細枠内に所定面積を有する受光面3bを投光手段2に対向させて配置される受光器3aから構成され、投光手段2からの光を受けて昇降路1の揺れに伴う受光位置の変位情報を得ることが可能な受光手段である。投光手段2及び受光手段3は、図1の破線矢印で示す光路4がエレベーターのかご、つり合いおもり、主ロープ等、昇降路1内に設置される他の機器類と水平面上で重ならない位置に配置されている。即ち、投光手段2及び受光手段3の間には、投光手段2から受光手段3への投光を妨害する遮蔽物のない光路4が形成される。なお、投光手段2及び受光手段3は、地震の無い時に、受光手段3を構成する受光器3aの受光面3bの中心3cで投光手段2からの光を受けるように調整され設置される。また、受光手段3は、受光器3aの受光面3bの中心3cからの受光位置の変位情報を送るため、制御手段5に配線されている。
制御手段5は、受光手段3から送られる受光位置の変位情報を基に受光位置の振幅、周期を算出する算出手段6と、地震の発生時刻、震源地、大きさ等、地震の発生を知らせるリアルタイム地震情報をネットワーク7等を経由して受信するリアルタイム地震情報受信手段8と、受光手段3の受光位置の変位情報及び算出手段6により算出された受光手段3の受光位置の振幅情報、周期情報とリアルタイム地震情報受信手段8により得られるリアルタイム地震情報を連動させて記憶する記憶手段9と、受光手段3の受光位置の変位情報及び算出手段6により算出された受信手段3の受光位置の振幅情報、周期情報と、予め設定されている長周期地震時における受光位置の変位、振幅、周期の第一の許容値又は強風等の長周期地震以外の時における受光位置の変位、振幅、周期の第二の許容値と比較する比較手段10と、リアルタイム地震情報受信手段8及び比較手段10により得られた情報を基にエレベーターの長周期地震管制運転の要否判断を行う判断手段11を有している。なお、制御手段5は、受光手段3と一体となっていてもよい。
次に図4のフローチャートを用いて、この発明のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置の動作を説明する。エレベーターの昇降路揺れ変位検出装置は、建物が揺れていない場合(S1のNO)においては、受光手段3を構成する受光器3aの受光面3bの中心3cで投光手段2からの光を受けているため、受光手段3の受光位置が変化せず、制御手段5は判断手段11によりエレベーターの長周期地震管制運転は不要と判断し、エレベーターは通常運転を続ける(S2b)。
一方、建物が揺れている場合(S1のYES)においては、図1に破線で示すように、エレベーターが設置された建物の上部に形成される昇降路1の上部の揺れに伴い、昇降路1の天井面に設置された受光手段3も大きく揺れるが、建物の下部に形成される昇降路1の下部は揺れが非常に小さいため、昇降路1の底面に設置された投光手段2からの光は、受光手段3を構成する受光器3aの受光面3bの中心3cから外れ、図2の点線で示す受光位置の軌跡12をたどり、制御手段5は、受光位置の変位を検出する。
この時、制御手段5は、算出手段6により、受光手段3から送られる受光位置の変位情報を基に受光位置の振幅、周期を算出(S2a)し、リアルタイム地震情報受信手段8により、地震の発生がある場合は、地震の発生時刻、震源地、大きさ等、リアルタイム地震情報を受信する(S3)。その後、記憶手段9により、受光手段3の受光位置の変位情報及び算出手段6により算出された受光手段3の受光位置の振幅情報、周期情報とリアルタイム地震情報受信手段8により得られるリアルタイム地震情報を連動させて記憶し(S4a、S4b)、比較手段10により、予め設定されている長周期地震時における受光位置の変位、振幅、周期の第一の許容値又は長周期地震以外の時における受光位置の変位、振幅、周期の第二の許容値と比較する(S5a、S5b)。
さらに、リアルタイム地震情報受信手段8により地震の発生が確認された場合においては、判断手段11により以下のようにエレベーターの長周期地震管制運転の要否判断が行われる(S6a)。即ち、受光手段3の受光位置の変位情報及び算出手段6により算出された受光手段3の受光位置の振幅情報、周期情報が予め設定されている長周期地震時における受光位置の変位、振幅、周期の第一の許容値を超えると、エレベーターの長周期地震管制運転が必要と判断され(S7a)、長周期地震時における受光位置の変位、振幅、周期の第一の許容値以内であると、エレベーターの長周期地震管制運転が不要と判断される(S7b)。
一方、リアルタイム地震情報受信手段8により地震の発生が確認されない場合においては、以下のようにエレベーターの長周期地震以外の管制運転の要否判断が行われる(S6b)。即ち、受光手段3の受光位置の変位情報及び算出手段6により算出された受光手段3の受光位置の振幅情報、周期情報が予め設定されている長周期地震以外の時における受光位置の変位、振幅、周期の第二の許容値を超えると、エレベーターの長周期地震以外の管制運転が必要と判断され(S7c)、長周期地震時における受光位置の変位、振幅、周期の第二の許容値以内であると、エレベーターの長周期地震以外の管制運転が不要と判断される(S7d)。
以上で説明した実施の形態1によれば、建物が揺れている場合においては、投光手段2からの光は、受光手段3を構成する受光器3aの受光面3bの中心3cから外れ、図2の点線で示す受光位置の軌跡12をたどり、受光手段3の受光位置の変位情報が制御手段5に送られるため、従来のエレベーターに使用される地震感知器では検出できない長周期地震による昇降路1の揺れを検出することができる。
また、制御手段5は、比較手段10により、受光手段3の受光位置の変位情報及び算出手段6により算出された受光手段3の受光位置の振幅情報、周期情報と、予め設定されている受光位置の変位、振幅、周期の許容値を比較し、判断手段11により、比較手段10により得られた情報を基にエレベーターの長周期地震管制運転の要否判断を行うことができるため、安全にエレベーターの運転を自動制御できる。
さらに、制御手段5は、リアルタイム地震情報受信手段8により、長周期地震の発生時刻、震源地、大きさ等のリアルタイム地震情報を受信し、比較手段10により、予め設定されている長周期地震時における受光位置の変位、振幅、周期の第一の許容値又は長周期地震以外の時における受光位置の変位、振幅、周期の第二の許容値と比較し、リアルタイム地震情報受信手段8及び比較手段10により得られた情報を基にエレベーターの長周期地震管制運転の要否判断又は長周期地震以外の管制運転の要否判断を行うため、より詳細な条件で安全にエレベーターの運転を自動制御できる。
また、制御手段5は、記憶手段9により、受光手段3の受光位置の変位情報及び算出手段6により算出された受光手段3の受光位置の振幅情報、周期情報とリアルタイム地震情報受信手段8により得られるリアルタイム地震情報を連動させて記憶するため、長周期地震の場合における受光手段3の受光位置の変位、振幅、周期の第一の許容値と、長周期地震以外の場合における受光手段3の受光位置の変位、振幅、周期の第二の許容値を、実際に建物に設置されたエレベーターの昇降路揺れ検出装置から得られる情報を基に個別設定できるため、長周期地震のみならず、強風等の場合のエレベーターの管制運転の要否判断についても精度よく行うことができる。なお、通常時における受光手段3の受光位置の変位情報、振幅情報、周期情報の情報も利用できるのは言うまでもない。
また、受光手段3が設置される昇降路1の上部は建物の上部でもあるため、受光手段3の受光位置の変位情報、振幅情報、周期情報を建物自体の揺れの挙動解析に利用することも可能である。従って、高層化された建物に不可欠なエレベーターの昇降路1に揺れ変位検出装置を設置することにより、別途、建物の挙動解析のために揺れ変位検出装置を設置する必要がなく、建物のスペースを有効に使うことができる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置の概略図である。
図において、2は昇降路1の底面から所定の高さを有し、昇降路1の下部で一側壁近傍に設けられる嵩上げ台1aの上面に設置され、上方にレーザ等により投光する投光器からなる投光手段、3は投光手段2の上方で、昇降路1の上部に配置される天井面に設置され、細枠内に所定面積を有する受光面3bを投光手段2に対向させて配置される受光器3aから構成され、投光手段2からの光を受けて昇降路1の揺れに伴う受光位置の変位情報を得ることが可能な受光手段である。投光手段2及び受光手段3は、図5の破線矢印で示す光路4がエレベーターのかご、つり合いおもり、主ロープ等、昇降路1内に設置される他の機器類と水平面上で重ならない位置に配置されている。即ち、投光手段2及び受光手段3の間には、投光手段2から受光手段3への投光を妨害する遮蔽物のない光路4が形成される。なお、投光手段2及び受光手段3は、地震の無い時に、受光手段3を構成する受光器3aの受光面3bの中心3cで投光手段2からの光を受けるように調整され設置される。また、受光手段3は、受光器3aの受光面3bの中心3cからの受光位置の変位情報を送るため、制御手段5に配線されており、制御手段5は実施の形態1と同様の構成である。
以上で説明した実施の形態2によれば、投光手段2は嵩上げ台1aの上面に設置されるため、昇降路1の底面が冠水したとしても投光手段2は冠水の影響を回避できる。従って、高価な防水の投光手段2を使用する必要がなく、冠水による投光手段2の故障や、投光手段2からの投光が屈折し、受光手段3での受光が正しく行われないという心配もない。さらには、嵩上げ台1aの高さ分だけ、投光手段2と受光器3aの間の距離が短くなり、投光手段2からの光軸のぶれを軽減できるため、受光手段3を構成する受光器3aの受光面3bの中心3cで投光手段2からの光を受けるための調整を実施の形態1と比較して容易に行うことができる。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置に用いられる受光手段の受光面の平面図である。
図において、受光手段3には、細枠内に水平方向に所定面積を有する受光面3bを有する複数の受光器3aが、隣接する受光器3aと互いの細枠を当接させ、受光面3bを投光手段2に対向させて複数配置されている。実施の形態3において、受光手段3は、地震の無い時に、受光手段3の中心に配置される受光器3aの受光面3bの中心3cで投光手段2からの光を受けるように調整され設置されている。他の構成は、実施の形態1又は実施の形態2と同様である。
以上で説明した実施の形態3によれば、建物が揺れている場合においては、エレベーターが設置された建物の上部に形成される昇降路1の上部の揺れに伴い、昇降路1の天井面に設置された受光手段3も大きく揺れるが、建物の下部に形成される昇降路1の底面又は昇降路1の下部の嵩上げ台1aの上面に設置された投光手段2の揺れは非常に小さいので、投光手段2からの光の受光位置は、受光手段3の中心に配置される受光器3aの受光面3bの中心3cから外れる。そして、昇降路1の揺れの大きさによっては、受光手段3の中心に配置される受光器3aの受光面3bから外側に外れるが、受光手段3の中心に配置される受光器3aの外側に配置される受光器3aで受けることができる。このため、一般に建物が高層化するに伴い、大きくなる昇降路1の天井面の揺れも検出することができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置に用いられる受光手段の受光面の平面図である。
図において、受光手段3は、地震の無い時に、受光面3bの中心3cで投光手段2からの光を受けるように調整され設置される第一の受光器3dと、エレベーターの昇降路揺れ変位検出装置の設置前の調査等で予め設定されている受光位置の変位の許容値を検出できる位置のみに第一の受光器3dから離れて周りを囲む複数の第二の受光器3eから構成されている。他の構成は、実施の形態1又は実施の形態2と同様である。
以上で説明した実施の形態4によれば、建物が揺れている場合においては、エレベーターが設置された建物の上部に形成される昇降路1の上部の揺れに伴い、昇降路1の天井面に設置された受光手段3も大きく揺れるが、建物の下部に形成される昇降路1の底面又は昇降路1の下部の嵩上げ台1aの上面に設置された投光手段2の揺れは非常に小さいので、投光手段2からの光の受光位置は、第一の受光器3dの受光面3bの中心3cから外れる。そして、昇降路1の揺れの大きい場合、投光手段2からの光は、第一の受光器3dの受光面3bから外側に外れた直後は、受光器3aが配置されていない空隙部13を照らすが、受光手段3の受光位置の変位の許容値に相当する受光位置周辺は、第一の受光器3dから離れて周りを囲む第二の受光器3eの受光面3bで受けることができる。このため、必要最小限の受光器3aを使うことによりコスト低減を図りつつ、建物が高層化するに連れ、大きくなる昇降路1の天井面の揺れも検出することができる。
なお、実施の形態1〜実施の形態4での説明とは逆に投光手段2を昇降路1の天井面の一側壁近傍に、受光手段3を昇降路1の底面又は昇降路1の底面に設置された嵩上げ台1aの上面に設置してもよい。この場合、実際に大きく揺れるのは昇降路1の上部に設置された投光手段2となるが、投光手段2が大きく揺れる結果、非常に揺れの小さい受光手段3の受光位置は相対的に変位を有することとなるため、実施の形態1〜実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
この発明の実施の形態1を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置の概略図である。 この発明の実施の形態1を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置に用いられる受光器の受光面の平面図である。 この発明の実施の形態1を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置の概略図である。 この発明の実施の形態3を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置に用いられる受光手段の受光面の平面図である。 この発明の実施の形態4を示すエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置に用いられる受光手段の受光面の平面図である。
符号の説明
1 昇降路
1a 嵩上げ台
2 投光手段
3 受光手段
3a 受光器
3b 受光面
3c 受光面の中心
3d 第一の受光器
3e 第二の受光器
4 光路
5 制御手段
6 算出手段
7 ネットワーク
8 リアルタイム地震情報受信手段
9 記憶手段
10 比較手段
11 判断手段
12 軌跡
13 空隙部

Claims (8)

  1. 建物の下部及び上部の間に形成された空間からなる昇降路と、
    前記昇降路の下部及び上部の一方で前記昇降路の一側壁近傍に設置され、前記昇降路の下部及び上部の他方に向けて投光する投光手段と、
    前記昇降路の下部及び上部の他方に設置され、前記投光手段からの光を受けて前記昇降路の揺れに伴う受光位置の変位情報を得ることが可能な受光手段と、
    前記投光手段及び前記受光手段の間に形成され、前記投光手段から前記受光手段への投光を妨害する遮蔽物のない光路と、
    を備えたことを特徴とするエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置。
  2. 建物の下部及び上部の間に形成された空間からなる昇降路と、
    前記昇降路の底面から所定の高さを有し、前記昇降路の下部で一側壁近傍に設けられる嵩上げ台及び前記昇降路の上部の一方で前記一側壁近傍に設置され、前記嵩上げ台及び前記昇降路の上部の他方に向けて投光する投光手段と、
    前記嵩上げ台及び前記昇降路の上部の他方に設置され、前記投光手段からの光を受けて前記昇降路の揺れに伴う受光位置の変位情報を得ることが可能な受光手段と、
    前記投光手段及び前記受光手段の間に形成され、前記投光手段から前記受光手段への投光を妨害する遮蔽物のない光路と、
    を備えたことを特徴とするエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置。
  3. エレベーターの昇降路揺れ変位検出装置は、受光手段の受光位置の変位情報が送られる制御手段を備え、
    制御手段は、
    受光手段の受光位置の変位情報を基に前記受光位置の振幅、周期を少なくとも一つ算出する算出手段と、
    前記受光手段の受光位置の変位情報及び前記算出手段により算出された前記受光手段の受光位置の振幅情報、周期情報と予め設定されている受光位置の変位、振幅、周期の許容値の少なくとも一つを比較する比較手段と、
    前記比較手段により得られた情報を基にエレベーターの地震管制運転の要否判断を行う判断手段と、
    を備えた特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置。
  4. エレベーターの昇降路揺れ変位検出装置は、受光手段の受光位置の変位情報が送られる制御手段を備え、
    制御手段は、
    受光手段の受光位置の変位情報を基に前記受光位置の振幅、周期を少なくとも一つ算出する算出手段と、
    地震の発生を知らせるリアルタイム地震情報を受信するリアルタイム地震情報受信手段と、
    前記受光手段の受光位置の変位情報及び前記算出手段により算出された前記受信手段の受光位置の振幅情報、周期情報の少なくとも一つと、予め設定されている地震時における受光位置の変位、振幅、周期の第一の許容値又は地震以外の時における受光位置の変位、振幅、周期の第二の許容値の少なくとも一つを比較する比較手段と、
    前記リアルタイム地震情報受信手段により地震の発生が確認された場合は、前記第一の許容値を基にエレベーターの地震管制運転の要否を判断し、地震の発生が確認されない場合は、前記第二の許容値を基にエレベーターの地震以外の管制運転の要否を判断する判断手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置。
  5. 制御手段は、受光手段の受光位置の変位情報及び算出手段により算出された受光手段の受光位置の振幅情報、周期情報の少なくとも一つを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置。
  6. 制御手段は、受光手段の受光位置の変位情報及び算出手段により算出された受光手段の受光位置の振幅情報、周期情報の少なくとも一つとリアルタイム地震情報受信手段により得られるリアルタイム地震情報を連動させて記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置。
  7. 受光手段は、投光手段からの光を受ける所定面積の受光面を備えた受光器が、受光面を投光手段に対向させて複数配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置。
  8. 受光手段は、
    地震の無いときに、受光面で投光手段からの光を受けるように調整され設置される第一の受光器と、
    予め設定されている受光手段の受光位置の変位の許容値を検出する位置に前記第一の受光器から離れて周りを囲む複数の第二の受光器と、
    から構成されることを特徴とする請求項7記載のエレベーターの昇降路揺れ変位検出装置。









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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010116229A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータおよびエレベータの制御方法
CN106573753A (zh) * 2014-07-31 2017-04-19 奥的斯电梯公司 建筑摇晃操作系统

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