JP2008046023A - 流量算出装置、流量算出システム、流量算出プログラム及び流量算出方法 - Google Patents

流量算出装置、流量算出システム、流量算出プログラム及び流量算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで高精度な流量算出を可能とする。
【解決手段】流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速に基づいて、複数の地点の夫々における水深平均流速を算出し、算出された水深平均流速に基づいて、横断方向における水深平均流速の分布を算出し、算出された水深平均流速の分布に基づいて、横断面における流速分布を算出し、流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、流下方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の付加項の横断方向における分布を、算出された横断面における流速分布に基づいて算出し、算出された付加項の横断方向における分布と、付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、横断面における流速分布を再算出し、再算出された横断面における流速分布に基づいて、流体流路の流量を算出する。
【選択図】図9

Description

本発明は、流量算出装置、流量算出システム、流量算出プログラム及び流量算出方法に関する。
治水や利水等に配慮して河道の整備及び管理を行うためには、河川の流量を高精度に算出することが重要となる。河川の流量を算出する方法としては、棒浮子を用いるものが一般的に知られている。棒浮子を用いる方法では、棒浮子により測定される水位に基づいて、河川の流量が算出される。しかし、棒浮子を用いる方法により求められる流量は精度が低く、洪水時等における作業の困難性も問題となっている。
そこで、近年、超音波ドップラー流速分布計(ADCP:Acoustic Doppler Current Profiler)を用いて河川の流量を算出する方法が開発されている。ADCPは、超音波パルスを河川の底面に向かって送出することにより、鉛直方向に連続した多点の流速を同時に計測することができる。そして、例えば、特許文献1に開示されている方法では、ADCPを河川の横断方向に移動させて河川の横断面の流速分布を計測することにより、河川の流量を算出することができる。
また、水平方向に計測が可能なADCPである水平計測式超音波ドップラー流速分布計(H−ADCP:Horizontal Acoustic Doppler Current Profiler)を用いて河川の流量を算出する方法も開発されている。H−ADCPは、超音波パルスを河川の横断方向に送出することにより、横断方向に連続した多点の流速を同時に計測することができる。そして、例えば、特許文献2に開示されている方法では、H−ADCPを上下に移動させて河川の横断面の流速分布を計測することにより、河川の流量を算出することができる。
特開2005−321314号公報 特開2000−111375号公報
このように、ADCPを河川の横断方向に移動させたり、H−ADCPを上下に移動させたりすることにより、高精度な流量の算出が可能となるが、ADCPやH−ADCPを移動させるために大掛かりな装置が必要となり、河川の流量を算出するためのシステム導入コストが高くなる。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、低コストで高精度な流量算出を可能とする流量算出装置、流量算出システム、流量算出プログラム及び流量算出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の流量算出装置は、流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速に基づいて、前記複数の地点の夫々における水深平均流速を算出する水深平均流速算出部と、前記算出された水深平均流速に基づいて、前記横断方向における水深平均流速の分布を算出する水深平均流速分布算出部と、前記算出された水深平均流速の分布に基づいて、前記横断面における流速分布を算出する流速分布算出部と、前記流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された前記項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の前記付加項の前記横断方向における分布を、前記算出された横断面における流速分布に基づいて算出する付加項分布算出部と、前記算出された付加項の横断方向における分布と、前記付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、前記横断面における流速分布を再算出する流速分布再算出部と、前記再算出された横断面における流速分布に基づいて、前記流体流路の流量を算出する流量算出部と、を備えることとする。
そして、前記付加項分布算出部は、前記付加項の横断方向における分布を算出する際は、前記算出された横断面における流速分布に基づいて、前記複数の地点の夫々における前記付加項を算出し、前記算出された前記複数の地点の夫々における付加項に基づいて、最小二乗法により前記付加項の横断方向における分布を算出することとすることができる。
さらに、前記横断方向における複数の地点の流速は、前記流体流路内の所定位置に設置された水平計測式超音波ドップラー流速分布計により計測された流速であることとすることができる。
また、本発明の流量算出システムは、流体流路の所定位置に設置され、前記流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速を計測する水平計測式超音波ドップラー流速分布計と、前記流体流路の流量を算出する流量算出装置と、前記水平計測式超音波ドップラー流速分布計によって計測された前記流速を前記流量算出装置に送信する送信装置と、を含んで構成される流量算出システムであって、前記流量算出装置は、前記水平計測式超音波ドップラー流速分布計によって計測された前記複数の地点の流速に基づいて、前記複数の地点の夫々における水深平均流速を算出する水深平均流速算出部と、前記算出された水深平均流速に基づいて、前記横断方向における水深平均流速の分布を算出する水深平均流速分布算出部と、前記算出された水深平均流速の分布に基づいて、前記横断面における流速分布を算出する流速分布算出部と、前記流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された前記項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の前記付加項の前記横断方向における分布を、前記算出された横断面における流速分布に基づいて算出する付加項分布算出部と、前記算出された付加項の横断方向における分布と、前記付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、前記横断面における流速分布を再算出する流速分布再算出部と、前記再算出された横断面における流速分布に基づいて、前記流体流路の流量を算出する流量算出部と、を備えることとする。
そして、前記付加項分布算出部は、前記付加項の横断方向における分布を算出する際は、前記算出された横断面における流速分布に基づいて、前記複数の地点の夫々における前記付加項を算出し、前記算出された前記複数の地点の夫々における付加項に基づいて、最小二乗法により前記付加項の横断方向における分布を算出することとすることができる。
また、本発明の流量算出プログラムは、コンピュータに、流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速に基づいて、前記複数の地点の夫々における水深平均流速を算出する手順と、前記算出された水深平均流速に基づいて、前記横断方向における水深平均流速の分布を算出する手順と、前記算出された水深平均流速の分布に基づいて、前記横断面における流速分布を算出する手順と、前記流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された前記項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の前記付加項の前記横断方向における分布を、前記算出された横断面における流速分布に基づいて算出する手順と、前記算出された付加項の横断方向における分布と、前記付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、前記横断面における流速分布を再算出する手順と、前記再算出された横断面における流速分布に基づいて、前記流体流路の流量を算出する手順とを実行させるためのものとする。
また、本発明の流量算出方法は、流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速に基づいて、前記複数の地点の夫々における水深平均流速を算出し、前記算出された水深平均流速に基づいて、前記横断方向における水深平均流速の分布を算出し、前記算出された水深平均流速の分布に基づいて、前記横断面における流速分布を算出し、前記流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された前記項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の前記付加項の前記横断方向における分布を、前記算出された横断面における流速分布に基づいて算出し、前記算出された付加項の横断方向における分布と、前記付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、前記横断面における流速分布を再算出し、前記再算出された横断面における流速分布に基づいて、前記流体流路の流量を算出することとする。
低コストで高精度な流量算出を可能とする流量算出装置、流量算出システム、流量算出プログラム及び流量算出方法を提供することができる。
==システム構成==
本発明の一実施形態である流量算出システムについて説明する。流量算出システムは、例えば、図1に示すように、水平計測式超音波ドップラー流速分布計(H−ADCP:Horizontal Acoustic Doppler Current Profiler)10、テレメータ15、及び流量算出装置20を含んで構成することができる。このシステムでは、H−ADCP10により計測された流速がテレメータ15経由で流量算出装置20に送信され、流量算出装置20で河川の流量算出が行われる。
H−ADCP10は、水平方向に超音波パルスを送出することにより、水平方向の複数地点の流速を計測可能な装置である。本実施形態では、H−ADCP10は、図2に示すように、河川内の所定位置に固定されており、A−B横断面の横断方向における複数の地点の流速を計測可能となっている。なお、本実施形態では、A−B横断面の水平横断方向をy軸とし、y軸と垂直な水平主流方向をx軸としている。また、H−ADCP10から送出される超音波パルスの鉛直方向の広がりを示す角度ΘVは、例えば1度程度である。
H−ADCP10は、図3に示すように、2つのトランスデューサ40,45を備えている。そして、トランスデューサ40から超音波パルス1が送出され、トランスデューサ45から超音波パルス2が送出される。なお、H−ADCP10から送出される超音波パルス1及び超音波パルス2とy軸との広がりを示す角度ΘHは、例えば25度程度である。そして、H−ADCP10では、超音波パルス1上の複数の地点における、これらの地点からトランスデューサ40向きの速度が計測される。同様に、H−ADCP10では、超音波パルス2上の複数の地点における、これらの地点からトランスデューサ45向きの速度が計測される。
ここで、横断方向(y軸)における位置がynである地点S1及びS2について、トランスデューサ40によって計測された速度をV1、トランスデューサ45によって計測された速度をV2とする。そして、ADCP10は、地点S1及びS2における主流方向(x軸方向)の流速uが同一であるとして、次式(1)により流速uを求める。
Figure 2008046023
テレメータ15は、例えばRS−232C規格のケーブル等によりH−ADCP10と通信可能に接続されており、H−ADCP10で計測されたA−B横断面のある高さにおける複数地点の流速を受信し、受信した計測結果を流量算出装置20に送信する。テレメータ15から流量算出装置20への送信は、例えば、図1に示すように、携帯電話のパケット通信回線網等を用いることができる。この場合、例えば、H−ADCP10での計測結果は、流量算出装置20に対する電子メールとしてテレメータ15から無線で送出される。テレメータ15から無線で送出された電子メールは、携帯電話の基地局30及びパケット通信回線網31を介して通信サーバ32に送信される。通信サーバ32は、例えばインターネットサービスプロバイダのメールサーバ等である。流量算出装置20は、通信サーバ20に格納された電子メールをインターネット等のネットワーク33を介して取得することにより、H−ADCP10での計測結果を取得することができる。
なお、テレメータ15から流量算出装置20へのデータ送信方法は電子メールに限られるものではない。例えば、テレメータ15と流量算出装置20とが有線又は無線で通信可能に接続されており、テレメータ15から流量算出装置20に対して直接、H−ADCP10での計測結果が送信されることとしてもよい。
流量算出装置20は、例えばPCサーバやワークステーション等の情報処理装置であり、図4に示すようなハードウェア構成とすることができる。図4に例示する構成では、流量算出装置20は、CPU50、メモリ51、記憶装置52、表示インタフェース(I/F)53、入力インタフェース(I/F)54、通信インタフェース(I/F)55、及び記録媒体読取装置56を含んで構成される。
CPU50は、メモリ51に格納されたプログラムを実行することにより、流量算出装置20を統括制御し、流量算出装置20における様々な機能を実現する。メモリ51は、例えばRAM(Random Access Memory)等であり、プログラムやデータ等の一時的な記憶領域として用いられる。記憶装置52は、例えばハードディスク等の記憶領域であり、プログラムや様々なデータ等が格納される。表示インタフェース53は、ディスプレイ等の表示装置57に画像を表示させるためのビデオカード等のインタフェース装置である。入力インタフェース54は、キーボードやマウス等の入力装置58からデータを入力するためのUSB(Universal Serial Bus)やPS/2(Personal System/2)等のインタフェース装置である。通信インタフェース55は、ネットワーク33を介してデータの送受信を行うためのネットワークカード等のインタフェース装置である。記録媒体読取装置56は、CD−ROMやメモリカード等の記録媒体59に格納されたプログラムや各種データを読み取るためのCD−ROMドライブやメモリカードインタフェース等のインタフェース装置である。
流量算出装置20の機能構成について説明する。流量算出装置20は、図5に示すように、計測データ記憶部70、水深平均流速算出部71、水深平均流速分布算出部72、流速分布算出部73、付加項分布算出部74、流速分布再算出部75、及び流量算出部76を含んで構成される。なお、計測データ記憶部70は、メモリ51及び記憶装置52により実現され、その他の機能部71〜76はメモリ51に格納されたプログラムをCPU50が実行することにより実現される。
計測データ記憶部70は、H−ADCP10で計測された、横断面の横断方向における複数の地点の流速を記憶する。
水深平均流速算出部71は、計測データ記憶部70に記憶されている複数の地点の流速に基づいて、夫々の計測地点における水深平均流速を算出する。なお、水深平均流速とは、計測地点の横断方向(y軸)の位置における水面から底面までの各位置の流速を平均したものである。
なお、横断方向(y軸)のある位置における流速uと、底面からの高さz'との間には、図6に示すような対数分布則が成立する。具体的には、流速uと底面からの高さz'との間の対数分布則は、次式(2)で表されることが確認されている。
Figure 2008046023
ここで、U*は摩擦速度、κはカルマン定数(=0.41)、Arは普遍定数(=8.5)である。また、ksは壁面粗度であり、マニングの粗度係数nを用いると、次式(3)のように表すことができる。
Figure 2008046023
つまり、水深平均流速算出部71は、横断方向(y軸)のある位置iにおける計測値uoiから、鉛直方向の流速分布を対数分布則に基づいて算出し、鉛直方向の流速分布を平均することにより、水深平均流速/uoiを算出することができる。なお、本実施形態において“/”は、後続の文字に対する上線を表すこととする。
水深平均流速分布算出部72は、算出された水深平均流速/uoiを横断方向に内外挿することにより、横断方向における水深平均流速/uiの分布を算出する。
流速分布算出部73は、算出された水深平均流速/uiの分布から、横断面における流速ui,jの分布対数分布則に基づいて算出する。なお、添え字i,jは、図7に示されるσ座標系の横断方向(y軸)及び鉛直方向(σ軸)の格子番号を表している。このようなσ座標系は河床変化を簡便で適切に表現することが可能なものとして知られている(参考文献:Phillips, N. A.,“A Coordinate system having some special advantages for numerical forecasting”,Journal of the Atmospheric Sciences,1957,Vol. 14,No. 2,pp.184-185)。
付加項分布算出部74は、次式(4)により表される河川の流路(流体流路)における三次元運動方程式に含まれる移流項、乱流拡散項及び非定常項が省略され、これらの移流項、乱流拡散項及び非定常項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の付加項の横断方向における分布を、流速ui,jの分布に基づいて算出する。なお、流体流路における三次元運動方程式とは、流体流路を流れる流体の運動を三次元的に特定するための方程式である。
Figure 2008046023
ここで、tは時間、u,v,wはx,y,σ方向の流速、gは重力加速度、Iは水位勾配、AHは水平渦動粘性係数、AVは鉛直渦動粘性係数、Dは水深を表している。また、本実施形態におけるσ座標系の定義としては、一般的に採用されている次式(5)を用いることとする。なお、zは鉛直方向座標、ηは水位を表している。
Figure 2008046023
本実施形態では、H−ADCP10により得られる、ある高さの流速を同化データとして用いるが、この同化データをもとに式(4)に含まれる移流項や乱流拡散項の一部を算定することは難しい。そこで、これらの項を省略すると、次式(6)に示される簡略化された運動方程式が得られる。
Figure 2008046023
この式(6)では、移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項が省略されている。移流項と主流方向の乱流拡散項については、前述の通り算定することが難しいため省略されている。また、非定常項については、非定常項自体の大きさが、その他の水面勾配項などよりも2,3オーダー小さく、精度上の影響を無視できるため省略することができる。すなわち、式(6)は、式(4)に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つ以上の項を省略した運動方程式とすることができる。
しかし、式(6)のままでは省略された項を含めた力のバランスは満たされないので、式(6)に付加項Faを加えた次式(7)を用いることとする。
Figure 2008046023
この付加項Faは、式(6)において省略された項や式(7)に含まれる各項の見積もり誤差、同化データの計測誤差を含むものに相当する。本実施形態では、この式(7)の三次元運動方程式を基礎方程式としている。
式(7)を解くためには、乱流モデルを与える必要がある。このうち、鉛直渦動粘性係数AVは、次式(8)で示される0方程式モデルにより与えられることとする。
Figure 2008046023
また、水平渦動粘性係数AHに関しては、河川流のような浅い乱流場特有の乱れの非等方性を考慮可能とするために、次式(9)により与えられることとする。なお、βは比例係数であり、1〜10程度で設定される。
Figure 2008046023
本実施形態では、式(7)に基づいて河川流計算を行う際に、H−ADCP10により得られた計測結果を、付加項Faを介してデータ同化することとする。ところで、本実施形態のH−ADCP10により得られる計測結果は、ある高さにおける流速であるため、三次元運動方程式(7)をそのまま用いると、計測結果のない高さにおける付加項を算出することが必要となる。しかし、得られる解が底面や水面における境界条件の設定方法に大きく依存するため、付加項の鉛直分布を算出することは難しい。そこで、本実施形態では、付加項の鉛直分布が一様であると仮定し、水深平均された付加項/Faを算出することとする。その際には、三次元場に対する式(7)に対して水深平均操作を施して得られる次式(10)を用いる。
Figure 2008046023
ここで、/uは水深平均された主流方向(x軸)の流速である。また、/AHは水深平均された水平渦動粘性係数であり次式(11)により与えられ、Cfは底面摩擦係数であり次式(12)により与えられる。
Figure 2008046023
本実施形態では、式(10)における/Faを求めるために有限差分法を用いることとする。また、各変数が全てσ座標系における計算格子の中心に配置されるコロケート格子を採用することとする。この場合、三次元運動方程式(7)に対する差分式は、乱流拡散項に対して二次精度の中央差分を用いると、次式(13)のようになる。
Figure 2008046023
ここで、添え字iはσ座標系における横断方向(y軸)の格子番号を表し、添え字jはσ座標系における鉛直方向(σ軸)の格子番号を表している。また、Δyはσ座標系における横断方向(y軸)の格子間隔を表し、Δσはσ座標系における鉛直方向(σ軸)の格子間隔を表している。また、式(13)における水平拡散係数は次式(14)により与えられ、鉛直拡散係数は次式(15)により与えられる。
Figure 2008046023
そして、水深平均された主流方向運動方程式(10)に対する差分式は次式(16)のようになる。
Figure 2008046023
なお、本実施形態では付加項の鉛直分布が一様であるとしているため、Fai=/Faiである。そして、式(16)より、H−ADCP10による計測結果を用いたデータ同化を行うため、流速計測結果のある格子iにおける水深平均流速/uoiを用いると、水深平均付加項/Faiは次式(17)により与えられる。
Figure 2008046023
つまり、付加項分布算出部74は、流速ui,jの分布から/ui及び/uoiを算出し、H−ADCP10により流速が計測された地点に対応する格子iにおける水深平均付加項/Faiを式(17)に従って算出する。なお、格子iの両隣の格子i−1及びi+1についてもH−ADCP10による計測結果がある場合は、/ui-1及び/ui+1の代わりに/uo(i-1)及び/uo(i+1)を用いることができる。
このようにして算出された/Faiは、計測誤差等の影響により、図8の四角で表されるように、ばらつきが生じる可能性がある。そのため、本実施形態においては、付加項分布算出部74は、/Faiの近似曲線を例えば三次関数として、最小二乗法により付加項/Fai(=Fai)の横断分布を算出する。
流速分布再算出部75は、付加項Faiの横断分布を式(13)に代入することにより、横断面における流速ui,jの分布を算出する。
流量算出部76は、算出された流速ui,jの分布を断面積分することにより、流量を算出する。
==流量算出処理==
次に、流量算出処理の全体の流れを、図9に例示するフローチャートを参照して説明する。
まず、水深平均流速算出部71は、H−ADCP10により計測された流速を計測データ記憶部70から読み出し、流速計測点と一致する格子iにおける流速uoiから式(2)の対数分布則に基づいて流速鉛直分布を算出する(S901)。そして、水深平均流速算出部71は、流速鉛直分布を平均することにより、各計測地点の水深平均流速/uoiを算出する(S902)。水深平均流速算出部72は、水深平均流速/uoiを横断方向に内外挿して水深平均流速/uiの横断分布を算出する(S903)。そして、流速分布算出部73は、水深平均流速/uiの横断分布から式(2)の対数分布則に基づいて流速鉛直分布を算出し、横断面内における流速ui,jの分布を算出する(S904)。
続いて、付加項分布算出部74は、流速ui,jを鉛直方向に平均して水深平均流速/uiを算出する(S905)。なお、H−ADCP10による計測値がある格子iについては、水深平均流速/uoiとなる。そして、付加項分布算出部74は、水深平均流速/ui及び/uoiを式(17)に代入し、H−ADCP10による流速計測点と一致する格子iにおける付加項/Faiを算出する(S906)。流速計測点と一致する格子iにおける付加項/Faiが求まると、付加項分布算出部74は、図8に示したように、最小二乗法を用いて水深平均付加項/Faiの横断分布を算出する(S907)。流速分布再算出部75は、算出された水深平均付加項/Faiの横断分布を式(13)に代入することにより、横断面内の流速ui,jの分布を算出する(S908)。その後、流速分布再算出部75は、流速ui,j及び水深平均付加項/Faiの解が収束しているか判定する(S909)。そして、流速ui,j及び水深平均付加項/Faiの解が収束していない間は(S909:N)、流速ui,jに基づく水深平均付加項/Faiの算出と、水深平均付加項/Faiに基づく流速ui,jの再算出が繰り返し行われる(S905〜S908)。
流速ui,j及び水深平均付加項/Faiの解が収束すると(S909:Y)、流量算出部76は、横断面内の流速ui,jを断面積分することにより、流量を算出する(S910)。
==算出結果==
本実施形態の流量算出システムを用いて流量算出を行った結果を示す。流量算出の対象は江戸川中流部(39.1km地点)として、低水路左岸にH−ADCP10を設置し、2005年9月から約3ヶ月間にわたって流量の算出を行い、図10のグラフの実線に示す結果が得られた。図10には、本実施形態による流量算出結果の他に、プライス流速計を用いて算出された結果、及び、ADCPを用いて算出された結果が表示されている。これらの結果を比較すると、本実施形態による流量算出結果と他の手法による流量算出結果とがほぼ一致しており、本実施形態により精度良く流量を算出できていることがわかる。
以上、本実施形態の流量算出システムについて説明した。前述したように、本実施形態の流量算出システムによれば、河川の横断面の横断方向(y軸)における複数の地点の流速に基づいて、横断面の流速分布を高精度に算出することができる。そして、横断面全体ではなく横断方向(y軸)における複数の地点の流速のみを計測すればよいため、流速を計測するために要するコストを抑えることが可能となる。
また、付加項Fa(=/Fa)の横断分布を求める際に、図8に例示したように最小二乗法を用いることにより、流速の計測誤差等による付加項Faのバラツキの影響を抑え、横断面における流速分布を高精度に算出することが可能となる。なお、付加項Faの横断分布を求める際に、最小二乗法以外の手法を用いることも可能である。例えば、付加項Faの横断分布を線形補間により算出することも可能である。ただし、流速の計測誤差等により付加項Faにバラツキが生じている場合は、線形補間を用いるよりも最小二乗法を用いる方が好ましい。
また、河川の横断面の横断方向(y軸)における複数の地点の流速は、H−ADCP10により計測することができる。つまり、H−ADCP10で計測された、ある高さの流速分布に基づいて、横断面の流速分布を高精度に算出することができる。したがって、ADCPを河川の横断方向に移動させたり、H−ADCPを上下に移動させたりするための装置が不要であり、流量算出システムの導入コストを抑えることができる。
なお、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、本実施形態では河川の流量を算出することとしたが、流量算出の対象は河川に限られるものではない。例えば、人工水路等の流路の流量算出に適用することも可能である。
本発明の一実施形態である流量算出システムの構成を示す図である。 河川のA−B横断面を示す図である。 H−ADCPから送出される超音波パルスと流速との関係を示す図である。 流量算出装置のハードウェア構成例を示す図である。 流量算出装置の機能構成例を示す図である。 流速の対数分布則を示す図である。 σ座標系を示す図である。 最小二乗法により算出される付加項の横断分布の一例を示す図である。 流量算出処理のフローチャートである。 流量算出結果を示す図である。
符号の説明
10 H−ADCP
15 テレメータ
20 流量算出装置
30 基地局
31 パケット通信回線網
32 通信サーバ
33 ネットワーク
40,45 トランスデューサ
50 CPU
51 メモリ
52 記憶装置
53 表示インタフェース(I/F)
54 入力インタフェース(I/F)
55 通信インタフェース(I/F)
56 記録媒体読取装置
57 表示装置
58 入力装置
59 記録媒体
70 計測データ記憶部
71 水深平均流速算出部
72 水深平均流速分布算出部
73 流速分布算出部
74 付加項分布算出部
75 流速分布再算出部
76 流量算出部

Claims (7)

  1. 流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速に基づいて、前記複数の地点の夫々における水深平均流速を算出する水深平均流速算出部と、
    前記算出された水深平均流速に基づいて、前記横断方向における水深平均流速の分布を算出する水深平均流速分布算出部と、
    前記算出された水深平均流速の分布に基づいて、前記横断面における流速分布を算出する流速分布算出部と、
    前記流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された前記項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の前記付加項の前記横断方向における分布を、前記算出された横断面における流速分布に基づいて算出する付加項分布算出部と、
    前記算出された付加項の横断方向における分布と、前記付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、前記横断面における流速分布を再算出する流速分布再算出部と、
    前記再算出された横断面における流速分布に基づいて、前記流体流路の流量を算出する流量算出部と、
    を備えることを特徴とする流量算出装置。
  2. 請求項1に記載の流量算出装置であって、
    前記付加項分布算出部は、
    前記付加項の横断方向における分布を算出する際は、前記算出された横断面における流速分布に基づいて、前記複数の地点の夫々における前記付加項を算出し、前記算出された前記複数の地点の夫々における付加項に基づいて、最小二乗法により前記付加項の横断方向における分布を算出すること、
    を特徴とする流量算出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の流量算出装置であって、
    前記横断方向における複数の地点の流速は、前記流体流路内の所定位置に設置された水平計測式超音波ドップラー流速分布計により計測された流速であること、
    を特徴とする流量算出装置。
  4. 流体流路の所定位置に設置され、前記流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速を計測する水平計測式超音波ドップラー流速分布計と、
    前記流体流路の流量を算出する流量算出装置と、
    前記水平計測式超音波ドップラー流速分布計によって計測された前記流速を前記流量算出装置に送信する送信装置と、
    を含んで構成される流量算出システムであって、
    前記流量算出装置は、
    前記水平計測式超音波ドップラー流速分布計によって計測された前記複数の地点の流速に基づいて、前記複数の地点の夫々における水深平均流速を算出する水深平均流速算出部と、
    前記算出された水深平均流速に基づいて、前記横断方向における水深平均流速の分布を算出する水深平均流速分布算出部と、
    前記算出された水深平均流速の分布に基づいて、前記横断面における流速分布を算出する流速分布算出部と、
    前記流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された前記項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の前記付加項の前記横断方向における分布を、前記算出された横断面における流速分布に基づいて算出する付加項分布算出部と、
    前記算出された付加項の横断方向における分布と、前記付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、前記横断面における流速分布を再算出する流速分布再算出部と、
    前記再算出された横断面における流速分布に基づいて、前記流体流路の流量を算出する流量算出部と、
    を備えることを特徴とする流量算出システム。
  5. 請求項4に記載の流量算出システムであって、
    前記付加項分布算出部は、
    前記付加項の横断方向における分布を算出する際は、前記算出された横断面における流速分布に基づいて、前記複数の地点の夫々における前記付加項を算出し、前記算出された前記複数の地点の夫々における付加項に基づいて、最小二乗法により前記付加項の横断方向における分布を算出すること、
    を特徴とする流量算出システム。
  6. コンピュータに、
    流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速に基づいて、前記複数の地点の夫々における水深平均流速を算出する手順と、
    前記算出された水深平均流速に基づいて、前記横断方向における水深平均流速の分布を算出する手順と、
    前記算出された水深平均流速の分布に基づいて、前記横断面における流速分布を算出する手順と、
    前記流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された前記項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の前記付加項の前記横断方向における分布を、前記算出された横断面における流速分布に基づいて算出する手順と、
    前記算出された付加項の横断方向における分布と、前記付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、前記横断面における流速分布を再算出する手順と、
    前記再算出された横断面における流速分布に基づいて、前記流体流路の流量を算出する手順と、
    を実行させるための流量算出プログラム。
  7. 流体流路の横断面の横断方向における複数の地点の流速に基づいて、前記複数の地点の夫々における水深平均流速を算出し、
    前記算出された水深平均流速に基づいて、前記横断方向における水深平均流速の分布を算出し、
    前記算出された水深平均流速の分布に基づいて、前記横断面における流速分布を算出し、
    前記流体流路における三次元運動方程式に含まれる移流項、主流方向の乱流拡散項、及び非定常項のうち少なくとも一つの項が省略され、省略された前記項に対応する付加項が付与された三次元運動方程式の前記付加項の前記横断方向における分布を、前記算出された横断面における流速分布に基づいて算出し、
    前記算出された付加項の横断方向における分布と、前記付加項が付与された三次元運動方程式とに基づいて、前記横断面における流速分布を再算出し、
    前記再算出された横断面における流速分布に基づいて、前記流体流路の流量を算出すること、
    を特徴とする流量算出方法。

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