JP2008045928A - 光学式計測装置および光学式計測装置の制御方法 - Google Patents

光学式計測装置および光学式計測装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】条件を変えて合成画像を生成することが短時間でかつ簡易な操作で可能な光学式計測装置を提供する。
【解決手段】光学式計測装置は、撮影画像を複数枚記憶可能な画像記憶部(102b)と、撮影画像の輝度に影響を与える撮影条件を規定するパラメータの少なくとも1つの値を変更することにより複数の撮影条件を指定し、撮影条件の異なる撮影画像を複数枚撮影部に取得させ、複数枚の撮影画像を画像記憶部に記憶させる制御部(101)とを備える。制御部(101)は、ユーザからの指示に基づき、画像記憶部に記憶された複数枚の画像のうちから合成画像を作成するために使用する画像を選択し、選択した画像を読み出して所定の輝度条件を満足する領域の画像を抽出し、各選択画像の抽出した領域を寄せ集めて合成画像を生成し、合成画像に含まれる断面輪郭線像に基づいて計測処理を実行する。
【選択図】図19

Description

この発明は、計測対象物体の断面輪郭形状を検査する場合等に好適な光切断法を利用した光学式計測装置および光学式計測装置の制御方法に係り、特に、表面性状等に起因して濃度の均一な光切断面の輪郭像が得難いような計測対象物体に対しても、高精度計測を実現可能とした光学式計測装置および光学式計測装置の制御方法に関する。
従来、様々な計測対象物体の変位、長さ、角度などを計測するためのセンサ装置が知られている。たとえば、光源からの光をスリット光に整形して計測対象物体表面に所定角度で照射する投光部と、計測対象物体表面のスリット光照射位置をスリット光照射角度とは異なる角度から二次元撮像素子を使用して撮影して光切断面の断面輪郭線像を含む画像を取得する撮影部と、この撮影手段を介して得られる光切断面の断面輪郭線像に基づいて、所定の計測処理を実行することにより計測値及び/又は判定値を生成する計測部と、を具備する、光切断法を利用した光学式計測装置(『変位センサ』とも称される)が知られている。
ここで、スリット光の断面のなす直線の方向は、二次元撮影素子の視野内においては、垂直走査方向に対応する。また、計測装置(一般には、センサヘッド)と計測対象物体との距離が変化したときにスリット光のなす断面輪郭線像が二次元撮像素子の視野内において移動する方向は、水平走査方向に対応する。これにより、二次元撮像素子の受光面には、光切断面の断面輪郭線像が結像される。
かかる光学式計測装置によれば、切断光として直線状断面を有するスリット光を採用しているため、切断光として点状断面を有するスポット光を採用するもののように、切断光と計測対象物体とを相対移動させずとも、計測対象物体表面の一定直線に沿う一連の計測点の情報を一括して取得することができる。そのため、たとえば生産ラインを流れる工業製品の検査等に応用すれば、それら一連の計測点の情報に基づいて、計測対象物体表面各部の寸法を精密に測定して、製品の良否判定等を迅速かつ確実に行なうことができる。
この種の工業製品の検査等においては、様々な表面性状を有する計測対象物体を想定せねばならない。工業製品の中には、表面性状(たとえば、表面の粗さ、色彩等)が一様でないことから、反射率が部分的に異なるものがある。
このような場合に、反射率の高い部分をA部、低い部分をB部とすると、計測対象物体に照射されたスリット光のうちで、A部に照射されたスリット光部分の像が鮮明に映し出される撮影条件で二次元撮影素子による撮影を行なうと、B部に照射されたスリット光部分の像は輝度不足となる。逆に、B部に照射されたスリット光部分の像が鮮明に映し出される撮影条件で二次元撮影素子による撮影を行なうと、A部の画像が輝度飽和して正常な計測が行なわれないことがある。
特許第3575693号公報(特許文献1)には、このような問題を解決するために、撮影条件が異なる複数の画像を合成して合成画像に基づいて計測を行なう光学式計測装置が開示されている。
特許第3575693号公報
上述のような複数の画像を取り込んで合成画像を生成しその合成画像に基づいて計測を行なう処理は、生産ラインを流れる工業製品の検査等に応用される場合、所要時間が検査コストや生産スループットに大きな影響を及ぼす。
計測に使用される合成画像の品質(精度)と検査時間の短縮とは相反する要素である。つまり、高い精度を得るために十分な程度の枚数の画像を撮影して合成画像を生成するのが望ましい。しかし、多くの撮影画像に基づき合成画像を生成すれば合成画像の品質は良くなり精度のよい計測が可能となるが、その分時間を要してしまう。高い精度が必要とされる計測とそれほど精度が必要でない計測では、必要な合成画像の品質も異なる。
したがって、製造コストの低減や製造効率の向上のためにはラインの立ち上げ時に撮影条件の選択変更をいろいろ行なって検査時間と測定結果のバランスを確認した上で撮影条件を行なうことが望ましい。
この発明の目的は、条件を変えて合成画像を生成することが短時間でかつ簡易な操作で可能な、合成画像に基づいて計測を行なう光学式計測装置を提供することである。
この発明は、要約すると、光学式計測装置であって、計測対象物体の表面の線状領域に光を照射する投光部と、光によって照射された線状領域の撮影画像が計測対象物体の表面高さに応じて変化する方向から、線状領域を撮影して光切断面の断面輪郭線像を含む撮影画像を取得する撮影部と、撮影画像を複数枚記憶可能な画像記憶部と、撮影画像の輝度に影響を与える撮影条件を規定するパラメータの少なくとも1つの値を変更することにより複数の撮影条件を指定し、撮影条件の異なる撮影画像を複数枚撮影部に取得させ、複数枚の撮影画像を画像記憶部に記憶させる制御部とを備える。制御部は、ユーザからの指示に基づき、画像記憶部に記憶された複数枚の画像のうちから合成画像を作成するために使用する画像を選択し、選択した画像を読み出して所定の輝度条件を満足する領域の画像を抽出し、各選択画像の抽出した領域を寄せ集めて合成画像を生成し、合成画像に含まれる断面輪郭線像に基づいて計測処理を実行する。
好ましくは、光学式計測装置は、合成画像を表示する表示部をさらに備える。制御部は、表示部に合成画像を表示させ、使用する画像を確定させるか否かをユーザに問い合わせ、ユーザからの回答が非確定であった場合には再度ユーザからの指示を受けて画像の選択を行ない、選択した画像を使用して合成画像を再度生成する。
より好ましくは、光学式計測装置は、使用する画像に対応する撮影条件を使用画像撮影条件として記憶する条件記憶部をさらに備える。制御部は、ユーザからの回答が確定であった後には、条件記憶部から使用画像撮影条件を読み出して、使用画像撮影条件に基づき必要な画像枚数を撮影部に撮影させ、撮影した画像を用いて合成画像を生成し、計測処理を実行する。
好ましくは、ユーザからの指示は、1つのパラメータを変更させる際の最大値と最小値とを含む。
好ましくは、ユーザからの指示は、1つのパラメータを変更させる際の値の変更間隔を含む。
この発明は、他の局面に従うと、光学式計測装置の制御方法であって、光学式計測装置は、計測対象物体の表面の線状領域に光を照射する投光部と、光によって照射された線状領域の撮影画像が計測対象物体の表面高さに応じて変化する方向から、線状領域を撮影して光切断面の断面輪郭線像を含む撮影画像を取得する撮影部と、撮影画像を複数枚記憶可能な画像記憶部とを含み、制御方法は、撮影画像の輝度に影響を与える撮影条件を規定するパラメータの少なくとも1つの値を変更することにより複数の撮影条件を指定し、撮影条件の異なる撮影画像を複数枚撮影部に取得させるステップと、複数枚の撮影画像を画像記憶部に記憶させるステップと、ユーザからの指示を受けるステップと、指示に基づき、画像記憶部に記憶された複数枚の画像のうちから合成画像を作成するために使用する画像を選択し、選択した画像を読み出して所定の輝度条件を満足する領域の画像を抽出し、各選択画像の抽出した領域を寄せ集めて合成画像を生成するステップと、合成画像に含まれる断面輪郭線像に基づいて計測処理を実行するステップとを備える。
好ましくは、光学式計測装置は、合成画像を表示する表示部をさらに含む。制御方法は、表示部に合成画像を表示させるステップと、使用する画像を確定させるか否かをユーザに問い合わせて、ユーザからの回答が非確定であった場合には再度ユーザからの指示を受けて画像の選択を行ない、選択した画像を使用して合成画像を再度生成させるステップとをさらに備える。
より好ましくは、光学式計測装置は、使用画像撮影条件を記憶する条件記憶部をさらに備える。制御方法は、使用する画像に対応する撮影条件を使用画像撮影条件として条件記憶部に記憶させるステップと、ユーザからの回答が確定であった後に、条件記憶部から使用画像撮影条件を読み出して、使用画像撮影条件に基づき必要な画像枚数を撮影部に撮影させるステップと、撮影した画像を用いて合成画像を生成するステップとをさらに備える。
好ましくは、ユーザからの指示は、1つのパラメータを変更させる際の最大値と最小値とを含む。
好ましくは、ユーザからの指示は、1つのパラメータを変更させる際の値の変更間隔を含む。
この発明によれば、ユーザのニーズに合うように、条件を微妙に変えて合成画像の生成処理をカスタマイズすることが短時間でかつ簡易な操作で可能となり、品質面と経済面のバランスのとれた計測を行なうことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[光学式計測装置の構成]
まず、図1〜図4を用いて、本実施の形態に係る光学式計測装置(変位センサ)の構成について説明する。
本実施形態の変位センサは、制御盤などへのコンパクトな収容を可能とするために、また狭小な計測環境への据え付けを容易とするために、信号処理部とセンサヘッド部が分離されたいわゆるアンプ分離型の変位センサである。
図1は、本実施形態の変位センサの信号処理部1およびセンサヘッド部2の外観斜視図である。
図1を参照して、信号処理部1の外殻ケース10は、やや細長い直方体形状の形態を有している。外殻ケース10の前面からは、図示されていないが外部接続コードが引き出されている。この外部接続コードには、外部入力線、外部出力線、電源線等が含まれている。外部入力線は、たとえば上位装置としてのPLC(Programmable Logic Controller)等から信号処理部1に対して各種の指令を外部から与えるためのものである。外部出力線は、信号処理部1の内部で生成されたスイッチング出力やアナログ出力などをPLC等へ出力するためのものである。電源線は、信号処理部の内部回路に対する電源を供給するためのものである。また、外殻ケース10の下面には、図示されていないがUSB(Universal Serial Bus)コネクタと、RS-232Cコネクタとが設けられている。
外殻ケース10の上面には開閉可能な操作部蓋14が設けられている。この操作部蓋14の下には、信号処理部1における各種の指令操作などを行なうための操作部が設けられている。また、外殻ケース10の上面には、センサヘッド部2により取得された計測対象画像情報や計測結果、計測値、設定画面等の表示を行なうための表示部15が配置されている。
外殻ケース10の左右側面には、信号処理部間コネクタ蓋16が設けられている。この信号処理部間コネクタ蓋16の内部には、他の信号処理部1を接続するための信号処理部間コネクタが設けられている。複数の信号処理部1は、DINレールを介して隣接結合状態で1列に連装可能とされる。信号処理部1の外殻ケース10の上面には、センサヘッド部接続用コネクタ17が設けられている。信号処理部1はこのセンサヘッド部接続用コネクタ17を介して後述するセンサヘッド部2に接続されている。
センサヘッド部2は、センサヘッド部接続用コネクタ17に対応する信号処理部接続用コネクタ27と、ケーブル21と、センサヘッド本体部20とを含む。
センサヘッド本体部20は、投光窓51から計測対象物体にレーザ光を照射し、受光窓52に計測対象物体からの反射光を受ける。センサヘッド本体部20は、計測対象物体の形状に応じて光像位置が変化して見える角度から計測対象物体の表面を撮影する。
図2は、センサヘッド本体部から照射されるレーザ光について説明するための図である。
図2に示すように、本体部20に内蔵された投光素子(レーザダイオード)から出射されるパルス状レーザ光(パルス光)が、図示しない投光レンズを通して、計測対象物体5の表面にスリット光L1として照射される。これにより、計測対象物体5の表面にはスリット光の照射光像LM(以下ラインビーム像とも称する)が形成される。
計測対象物体5で反射したスリット光の反射光L2はセンサヘッド部2内の図示しない受光レンズを通して2次元撮像素子(フォトダイオードアレイ、CCD、CMOS撮像素子等)へと入射される。
すなわち、計測対象物体5の表面を、2次元撮像素子により異なる角度から撮影することにより、スリット光の照射光像LMを含む映像信号を取得する。そして、この映像信号に基づいて、所定の特徴量が抽出されて、目的とする変位量(この例ではセンサヘッド部2と計測対象物体5との距離)のLMに沿った分布が求められる。
図3は、図1における信号処理部1の電気的ハードウェア構成の全体を示すブロック図である。
図3に示されるように、信号処理部1は、制御部101と、記憶部102と、表示部103と、センサヘッド部2との通信部104と、外部機器との通信部105と、キー入力部106と、外部入力部107と、出力部108と、電源部109とを含む。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)とFPGA(Field Programmable Gate Array)とにより構成され、信号処理部1全体の統括制御を担う。この制御部101は、後述する各種機能を実現すると共に、受光信号を所定の閾値を基準として二値化した後、これを出力データとして、出力部108から外部へと送出する。
記憶部102は、不揮発性メモリ(EEPROM)102aと、表示部103に表示される画像データを記憶する画像メモリ102bとを含む。なお、不揮発性メモリ102aとしてフラッシュメモリを用いても良い。
表示部103は、閾値や計測対象物体までの距離等に係る各種数値等が表示される液晶表示部103aと、目的とする出力であるオン/オフ状態等を示す表示灯LED103bとを含む。通信部104は、センサヘッド部2との通信を担うものである。
外部通信部105は、外部のパソコン(PC)110に接続するためのUSB通信部105aと、コマンドやプログラムデータの送受信などに使用されるシリアル通信部105bと、所定のプロトコル並びに送受信フォーマットに従って、左右の隣接する他の信号処理部との間でデータ通信を行なう信号処理部間通信部105cとを備えている。
キー入力部106は、図示しない各種設定のためのスイッチや操作ボタン等で構成される。外部入力部107はたとえばPLC等の上位装置から、信号処理部1に対して各種の指令を受信するためのものである。出力部108は、目的とするオン/オフ出力をPLC等の上位装置に出力するために使用される。電源部109は、制御部101並びに外部のハードウェア回路に対し電源を供給するものである。
図4は、センサヘッド部2の電気的ハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、センサヘッド部2は、制御部201と、計測対象物体5へと向けてスリット光を照射するための投光部202と、計測対象物体5により反射されて到来するスリット光を受光する受光部203と、表示灯LED204と、記憶部205と、通信部206とを備えている。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)とPLD(Programmable Logic Device)とにより構成され、センサヘッド部2の各構成要素202〜206を統括制御するとともに、受光信号を受光部203から取り出し、信号処理部1に送り出す処理を担うものである。
投光部202は、この例では投光素子としてのレーザダイオードと投光回路とを備え、計測対象領域へ向けてスリット光を照射する。受光部203は、スリット光の反射光を受光する2次元撮像素子(フォトダイオードアレイ、CCD、CMOS撮像素子等)と、制御部201からのタイミング制御信号に同期して、2次元撮像素子から得られる受光信号を増幅して制御部201に出力する受光信号処理部とを含む。表示灯LED204は、センサヘッド部2の各種動作状態に対応して点消灯する。
記憶部205は、たとえば不揮発性メモリ(EEPROM)から構成され、この例では、センサヘッド部2を同定するためのID(識別情報)等が記録される。通信部206は、制御部201の命令に従って、信号処理部1との通信を担うものである。
本実施形態のセンサヘッド部2は、上述のような回路構成とされ、信号処理部1の指令に応じて適宜の投受光処理を行なう。
[計測動作の説明]
次に、図5〜図14を用いて、本実施の形態に係る光学式計測装置の計測の原理と計測動作の一例を説明する。
図5は、センサヘッド本体部20の光学系の断面の構成を示す図である。
図5において、レーザダイオード202aから発せられたレーザビームはスリット202bを通して断面線状の光線(スリット光)に成形された後、投光レンズ202cを介して計測対象物体5の表面の線状領域にラインビームとして照射される。なお、図5では断面図を示しているので、図中、断面内においてレーザビームは収束光として絞られて計測対象物体へ照射される図として示しているが、断面に垂直な方向に関しては広がった光束となっており、スリット光として計測対象物体へ照射されている。
一方、このラインビームの照射により生じた切断光の照射光像は、所定の角度から受光レンズ203bを介して2次元撮像素子(ここでは2次元CCD)203aで撮影される。よく知られているように、2次元CCDの撮影角度は、計測対象物体の高さ変化に対応して、光像のCCD上への結像位置が変化するように位置決めされている。このように、三角測量の原理に基づいて断面内に垂直な方向に沿うラインビーム像の各位置毎に高さが計測される。
図6は、センサヘッド部からの照射光と反射光を示した図である。
図7は、2次元撮像素子で反射光をラインビーム像として撮像した画像である。
図6、図7を参照して、一例として、蒲鉾型(扁平に変形した半円型)の計測対象物体の段差の計測について説明する。図6に示すようにレーザ光が照射された計測対象物体の表面を撮影すると、表面高さに応じて撮像素子の受光面上の輝点の位置が変化する図7のようなラインビーム像が得られる。
物体表面の高さが変化すると撮像素子の受光面上で所定の方向(変位方向)に像が移動することになる。この像から、各ラインビームが照射されている物体表面上のトップとボトムの差を算出し、照射角と受光角を用いて演算を行なえば計測対象物体の段差の測定が可能となる。
図8は、信号処理部1の操作部蓋14を開けた状態を示す図である。
図8を参照して、センサヘッド本体部20からレーザビームが照射されているときに点灯するLDON表示灯701、設定したオフセット値を差し引いて演算を行なうゼロリセット機能が有効な場合に点灯するZERO表示灯702、計測可能な状態であることを示すENABLE表示灯が外殻ケース10の上面の上側に並べられている。左側に並べられた表示灯704は、計測結果を閾値等により判定を行なった結果を表示する等に用いられる表示灯であり、たとえば、2つの閾値(計測条件はT1〜T4の4つまで設定可能)の間にあるときに点灯する表示灯などとして使用される。
操作部蓋14を開けた下には、1から4までのファンクションキー705が設けられおり、計測内容の設定を行なうための設定モード(FUNモード)では、表示部15に縦横2個ずつ並べて表示されるアイコンを選択するための選択キーとして、あるいは、1から4までの番号が付されて表示される選択候補を選択するための選択キーとして機能する。
左下の切替スイッチ706は、スタンダードモード(STD)とエキスパートモード(EXP)のいずれの動作を行なうかを選択するためのスイッチである。スタンダードモードに切り替えたときには簡単に標準的な設定が可能な設定方法が有効になり、エキスパートモードに切り替えたときには従来方法のような各計測点や領域を個々に設定する設定方法が有効となる。
モード切替スイッチ707は、左端位置は設定を行なう為のFUNモード、中央位置では計測結果の判定を行なう為の閾値設定やその調整のためのADJモード、右端位置は計測処理を実行するRUNモードであり、それぞれの位置に切り替えられることで後述するようなそれぞれに応じたモードの動作が実行される。
MENU/VIEWキーはメニュー画面と計測対象画像や計測結果の画面の表示をキー押下毎に切り替える場合や、設定時に対象画像を決定する設定を行なうための場合の、いわゆるティーチングキーとしても機能する。十字キー709は、後述する設定領域の移動や表示部15に表示された選択候補を上下左右に移動させるため等に用いられる。右下のSETキー711は、選択候補の決定を行なう。ESCキー711は、先に行なった操作の取消しを行なう。
図9は、本実施形態における変位センサのメインの動作フローを示すフローチャートである。
図9を参照して、電源投入により処理が開始されると、初期設定等の起動時処理(ステップS801)が行なわれた後、図8のモード切替スイッチ707のモードを確認し、現在設定されているモードが前回設定されていたモードと異なるかどうかが判断される(ステップS802)。もし、異なっていれば現在設定されているモードへの切り替え処理が実行されて次のステップへ進み(ステップS803)、モードに変化がなければ、そのまま次のステップへ進む。
そして、設定されているモードに応じてコマンド入力を受付け、入力があればそのコマンドを解析して、それぞれに応じた処理の実行を行なう。FUNモードであれば計測を設定する処理を実行し、RUNモードであればUSBやRS−232C経由で与えられる外部コマンドの処理を実行し、ADJモードであればRUNモードで用いる計測結果の良否判定を行なうための閾値の設定や調整を行なう処理を実行する。
各処理に応じて、表示処理、たとえば計測結果の画面表示等を行なってステップS802へ戻る。ここではステップS804からステップS807まで模式的な流れとして図9に記載しているが、実際にはこれに限らず、適宜必要な処理を適当な順番で組み合わせて実行される。
モード切替スイッチ707により、FUNモードが選択されているときには、計測処理の設定を行なう。上述のステップS804からステップS807に相当する処理は、具体的には、「画像のティーチング」→「アイテム選択」→「切り取り領域指定」→「測定点設定完了」のような流れとなる。
画像のティーチングは、計測対象物体の計測を行なおうとする箇所が画像に映し出されるよう、計測対象物体もしくは変位センサの配置をユーザが調整した後、MENU/VIEWキー708を押して行なう。MENU/VIEWキー708が押されることにより、そのときに表示されている画像を計測設定を行なう基準画像(ティーチング画像)として設定する。
アイテム選択は、ティーチングした画像に対して行なう計測処理の複数選択候補(以下、計測アイテムと呼ぶ)をアイコンで表示し、選択を受け付ける処理である。計測アイテムとしては、高さ、2点段差、3点段差、エッジ位置、エッジ幅に関するアイコンが用意される。
切り取り領域指定は、アイコンで選択された計測アイテムが行なう計測処理の対象となる画像を含む1の処理対象画像抽出領域(切り取り領域)を表示して確定させる処理である。これに限るものではないが、たとえば、予め画面の3分の2から4分の3程度の大きさの枠として画面の中心に初期表示を行なう。なお画面全体を含む枠としても良い。枠の位置、範囲、形状などが調整可能とされ、位置、範囲調整のための十字キー709等の入力が受け付けられる。SETキー711が押されることで、そのときの枠が切り出し領域として設定される。従って、ユーザは計測アイテムにより設定した計測処理を行なうために必要な箇所が画像としてちょうど予め定められた枠内に表示されていればそのままSETキー711により決定し、もし枠内に入っていなければ、枠の調整を行なった後に決定を行なう。この決定により切り取り領域が設定され、RUNモード時にはこの領域を対象として、設定された計測アイテムに応じた計測処理が実行される。
測定点設定完了処理は、次のように行なわれる。まず、切り取り領域が設定されると、アイコンの選択によって選ばれた各計測アイテムの処理に応じて、切り取り領域内から計測処理に用いる測定範囲や測定点を自動的に設定する。同時に、確認のために、自動設定した測定範囲や測定点をティーチング画像に重ねて表示する。そして、測定範囲の調整のための十字キー709などの入力を受け付ける。SETキー711が押されるとそのときの切り取り領域に対する測定範囲や測定点を確定し設定する。
図10は、RUNモードにおける処理を示すフローチャートである。
図10を参照して、計測処理は、割り込み処理で行なわれる。外部トリガ計測の場合には外部トリガの入力により計測を行ない、繰り返し計測の場合には周期的に自ら計測開始トリガを発生させて計測を開始する(ステップS901)。そして算出された値を、実空間の単位であるミリメートルに換算する(ステップS902)。算出された値と閾値とを比較し(ステップS903)、その後判定結果を出力して(ステップS904)処理が終了する。
図11は、計測アイテムとして、2点段差計測が選択されたときの処理を示すフローチャートである。
2点段差計測は、凸形状の平均2点段差計測、凹形状の平均2点段差計測、凸形状のピーク2点段差計測、凹形状のボトム2点段差計測のいずれかが可能である。
図11を参照し、まず、2点段差のいずれの計測アイテムが選択されていても、各計測に対して共通に用いる前処理としてセグメント分割処理を実行する(ステップS911)。
図12は、セグメント分割処理について説明するための図である。
セグメント分割は、切り出し領域の中のラインビーム像を、一定の規則に従ってセグメントに分割する処理である。図12は、ラインビーム像の切り出し領域内の画像を示しており、水平方向がラインビーム像のラインに沿う方向に対応し、x座標としており、垂直方向を計測対象物体の高さに応じて変化する方向(変位方向)で、z座標としている。z座標は上側が計測対象物体の高さがより高い方向を表している。
まず、先に設定されている切り出し領域のz座標方向についての中心値を算出し、2値化閾値とする(図中、cの線)。そして、ティーチングされた画像のラインビーム像を2値化閾値cより大きいHセグメントと小さいLセグメントとに分け、さらに各グループの画素が互いに一定の距離範囲にあるものを共通のセグメントとしてグルーピングを行なう。ラインビーム像が太いとセグメント分割を行なう際に処理対象となる対象点が多くなるので、この処理に先立って、ラインビーム像を垂直方向のライン毎に最も受光量が最も高い画素を抽出した画像に変換するなど細線化処理を行なっておいてもよい。
この処理によって、図の例ではラインビーム像がcの線を跨ぐ度に分割が行なわれ、L0、L1、L2、H0、H1の5つのセグメントに分割がされていることが示されている。図12では例示していないが、たとえばH0のセグメントを構成するラインビーム像が途中で一定距離以上途切れていたならば、そこでセグメントは分割されて、2つのセグメントとして認識されるような処理を行なっている。
尚、ラインビーム像全体における垂直方向の変化の幅が所定の値より小さいときや、セグメント分割後、HもしくはLの一方もしくは両方が存在しない場合等には、以後の測定領域や測定点の自動設定が困難となるので、エラーメッセージを表示する。また、抽出対象点が無いなどの異常の場合や、ラインビーム像の各画素のもつ受光量情報が所定値より小さい場合、逆に大きすぎる場合等には、それぞれノイズの影響、飽和の影響によって正しく計測ができていないおそれがあるため、エラーメッセージを表示する(図11、ステップS912、S913)。
セグメント分割に成功したあとは、設定された計測アイテムの判定を行なう(ステップS914)。
凸形状の平均2点段差計測あるいは凸形状のピーク2点段差計測が設定されていた場合には、ステップS915に進み、凹形状の平均2点段差計測あるいは凹形状のボトム2点段差計測が設定された場合には、ステップS916に進む。
ステップS915では、以下のように計測領域を設定する。
まず、セグメント分割の結果をもとにして、最も左側にあるLセグメント(図12の2値化閾値cより低い位置にあるセグメント)を基準セグメントとして抽出し、そのセグメントの水平方向(x座標)の長さの半分の領域を、基準セグメントの水平方向の中心に測定領域として設定する。また、x座標については基準セグメントの中心座標、z座標については測定領域内にあるラインビーム像のz座標の平均座標に該当する座標点も測定領域の代表点として設定しておく。
凸形状の平均2点段差計測を行なう場合には、次に最も左側にあるHセグメント(図12の2値化閾値cより高い位置にあるセグメント)を上段セグメントとして抽出して、基準セグメントと同様に、上段セグメントの半分の幅を持つ測定領域を中心に設定するとともに、その代表点を設定する。凸形状のピーク2点段差計測を行なう場合であれば、上段セグメントの代表点の代わりに上段セグメント中のピーク座標を取得して設定する。尚、切り取り領域の左上の点である計測開始点、右下の点の計測終了点もあわせて特徴点として設定しておく。
このとき、基準セグメントとなるLセグメントが無かったり、上段セグメントとなるHセグメントが存在しなかったりした場合などにはエラーメッセージを表示する。この場合、2つの段差もしくは、1つの基準段と他の1つの凸形状がHセグメントとLセグメントに分かれるように、ラインビーム像を切り出し領域の中心付近にくるように設定しなおす必要があるのでその旨の表示を行なう(ステップS917、S918)。
図13は、凸形状の平均2点段差計測を行なう場合の表示画面例である。
図13を参照して、上に凸形の線はティーチング画像を示し、+マークP1,P2は測定点を示し、各+マークの左右にある縦破線に挟まれた範囲W1,W2が測定点の算出のための平均化処理を行なった測定範囲を示している。ユーザはティーチング画像との関係から見て、正しく設定されていればそのまま、必要があれば測定範囲を十字キー709などの操作により調整したあとに、SETキー711を押す。これによりRUNモードでは設定された切り取り領域に対する測定範囲や測定点に基づいて計測処理が実行される。尚、最後の測定範囲の微調整の有無は、設定によって有効、無効を切り替えるようにしてもよい。
図9のステップS807の表示処理に対応して、ティーチング画像上に、設定された基準セグメントの測定領域の左端および右端が破線で表示される(図13の左側2本の破線)。そして、平均2点段差計測であれば、上段セグメントの測定領域のそれぞれの左端および右端が破線で表示され(図13の右側2本の破線)さらに代表点を表示される。ピーク2点段差計測であれば、ピーク座標が十字マークで表示される。
尚、図13は、凸形状の平均2点段差計測において、切り取り領域が左側の段差を含むように設定された場合の計測領域および計測点の例の表示である。切り取り領域内の各測定領域は調整可能として良い。十字キーによって破線の移動入力を受付け、SETキーが押されることにより測定領域を確定するようにしてもよい。その際には、設定変更がなされた後の基準計測領域および上段計測領域の左端および右端のそれぞれセグメント上の相対位置(セグメントの水平方向の一端を基準として全長の何%から何%までの位置か)をそれぞれ設定し直すとともに、上記の特徴点を再度演算して表示する。
ステップS914において、凹形状の平均2点段差計測あるいは凹形状のボトム2点段差計測が設定されていた場合には、ステップS916に進む。ステップS916では、以下のように計測領域を設定する。
まず、セグメント分割の結果をもとにして、最も左側にあるHセグメント(図12の2値化閾値cより高い位置にあるセグメント)を基準セグメントとして抽出し、そのセグメントの水平方向(x座標)の長さの半分の領域を、基準セグメントの水平方向の中心に測定領域として設定する。また、x座標については基準セグメントの中心座標、z座標については測定領域内にあるラインビーム像のz座標の平均座標に該当する座標点も測定領域の代表点として設定しておく。
凹形状の平均2点段差計測を行なう場合には、次に最も左側にあるLセグメント(図12の2値化閾値cより低い位置にあるセグメント)を下段セグメントとして抽出して、基準セグメントと同様に、下段セグメントの半分の幅を持つ測定領域を中心に設定するとともに、その代表点を設定する。凹形状のボトム2点段差計測を行なう場合であれば、下段セグメントの代表点の代わりに下段セグメント中のボトム座標を取得して設定する。尚、切り取り領域の左上の点である計測開始点、右下の点の計測終了点もあわせて特徴点として設定しておく。
このとき、基準セグメントに隣接するセグメントが複数ある場合には、いずれの段差、あるいはいずれの高さを設定すれば良いかが判断できないので、エラーメッセージを表示する。この場合、2つの段差もしくは、1つの基準段と他の1つの凹形状が切り出し領域内に含まれるように設定しなおす必要があるのでその旨の表示を行なう(ステップS917、S918)。
図14は、凹形状の平均2点段差計測を行なう場合の表示画面例である。
図14に示すように、図9のステップS807の表示に対応して、ティーチング画像上に、設定された基準セグメントの測定領域の左端および右端が破線で表示される(図14の左側2本の破線)。そして、平均2点段差計測であれば、下段セグメントの測定領域のそれぞれの左端および右端が破線で表示され(図14の右側2本の破線)かつ代表点が表示される。ボトム2点段差計測であれば、ボトム座標が十字マークで重ねて表示される。
尚、図14は、凹形状の平均2点段差計測において、切り取り領域が左側の段差を含むように設定された場合の計測領域および計測点の例の表示である。切り取り領域内の各測定領域は調整可能として良い。十字キーによって破線の移動入力を受付け、SETキーが押されることにより測定領域を確定するようにしてもよい。その際には、設定変更がなされた後の基準計測領域および下段計測領域の左端および右端のそれぞれセグメント上の相対位置(セグメントの水平方向の一端を基準として全長の何%から何%までの位置か)をそれぞれ設定し直すとともに、上記の特徴点を再度演算して表示する。
[合成画像の生成の説明]
続いて、図15〜図18を用いて本実施の形態に係る光学式計測装置で実行される合成画像の生成処理について説明する。
図15は、初回に合成画像を生成する光学式計測装置の制御のフローチャートである。
図3、図4、図15を参照して、光学式計測装置は、計測対象物体の表面の線状領域に光を照射する投光部(202)と、光によって照射された線状領域の撮影画像が計測対象物体の表面高さに応じて変化する方向から、線状領域を撮影して光切断面の断面輪郭線像を含む撮影画像を取得する撮影部(受光部203)と、撮影画像を複数枚記憶可能な画像記憶部(画像メモリ102b)とを含む。
まず処理が開始されると、ステップS1001において、制御部101は、撮影画像の輝度に影響を与える撮影条件を規定するパラメータの少なくとも1つの値を変更することにより複数の撮影条件を指定し、撮影条件の異なる撮影画像を複数枚撮影部に取得させる。より具体的には、制御部101は、撮影条件を変えながら、N枚(たとえば320枚)の画像を撮影して画像メモリ102bに記憶させる。この撮影条件は、画面の輝度に影響を与えるパラメータで規定される。たとえば、パラメータには、投光部202の光源の光量および受光部203の二次元撮像素子のシャッタ時間等のすくなくともいずれかが含まれている。
次に、制御部101は、撮影画像を液晶表示部103aに表示させ、左右キーで画像の順次切り替えを行なうように制御し、ユーザが撮影画像の確認ができるようにする。
図16は、液晶表示部に表示される撮影画像の表示切替の様子を示した図である。
図16に示すように、ユーザが十字キー709を右方向に押す(右キー入力)度に、画像が切り替えられる。キーを長く押しつづけることにより連続的に切り替えて表示したり、いくつかの画像をとばしながら表示させたりしても良い。画面には、撮影条件をしめすLV10,LV50等の表示が撮影画像と一緒に表示される。文字LVの横の数字は、たとえば、投光量やシャッタ時間を320段階に切り替えた場合の段階を示し、数字が大きいほど輝度の高い画像が得られる。
撮影条件がLV10の場合は、投光量が不足しているまたはシャッタ時間が短すぎる等の理由により、図7に示したような目的の断面輪郭線像が全く撮影されていない。
撮影条件がLV10の場合は、光を反射しやすい平坦な部分の一部が撮影され、撮影条件がLV10の場合はさらに拡大されている。
撮影条件がLV100になると、光を反射しにくい曲線部分の一部も撮影されるようになるが、平坦な部分は投光量の過剰またはシャッタ時間が長すぎのために、輪郭にノイズが乗って線が太くなり始めている。
撮影条件がLV200になると、光を反射しにくい曲線部分のすべてが撮影されるようになるが、平坦な部分はさらに輪郭にノイズが乗って線が太くなっている。
撮影条件がLV300になると、光を反射しにくい曲線部分のすべてが撮影されるようになるが、平坦な部分はさらに輪郭にノイズが乗って線が太くなっている。
なお、外部装置として大きな表示画面を有するコンピュータを接続し、複数の撮影画像をユーザに一度に表示させてもよい。この場合、ユーザは複数の撮影画像を同時に表示させて比較しながら撮影条件を検討することができる。
計測に使用される合成画像の品質(精度)と検査時間の短縮は相反する要素である。この品質(精度)と検査時間の短縮の折り合う点をユーザが検討して、どの撮影画像をもとに合成画像を作成するかを選択することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、計測に使用する画像の撮影条件を初回に決める際に、撮影するために一度撮影対象物をラインに流すだけで、後は計測装置の調整で済む。したがって、計速処理を製造ラインで立ち上げるために何度もラインを動かしたり止めたりせずにすみ、ユーザの手数が大幅に削減される。
このように、本実施の形態に示す光学式計測装置は、波形を表示しながらユーザが撮影条件の選択を行なうので、操作性および確実性に優れている。
続いて、図15のステップS1003では、制御部101は、ユーザからの指示を受ける。より具体的には、使用画像を選択する条件の入力が行なわれる。たとえば、撮影条件の上限値Mmax、撮影条件の下限値Mminおよび撮影条件のステップSTEPが入力される。つまり、好ましくは、ユーザからの指示は、1つのパラメータを変更させる際の最大値(Mmax)と最小値(Mmin)とを含み、好ましくは、ユーザからの指示は、1つのパラメータを変更させる際の値の変更間隔(STEP)を含む。
図17は、ユーザからの使用画像を選択する条件の入力画面である。
図17では、画像取得条件と表示されているが、これは、製造ラインで製品を繰り返し同じ条件で計測を行なう際の画像取得条件となる条件でもあるからである。画面例では、上限としてLV200、下限としてLV80、ステップとして20が入力されている。この使用画像選択条件の入力が完了すると、図15のステップS1004に処理が進む。もちろん、上限、下限およびステップによる指定に限られるものではなく、いろいろな指定の仕方が考えられる。たとえば、個々の画像について使用する/使用しないをユーザが1つずつ指定して、どの撮影条件を使用するかを決定しても良い。
続いて図15のステップS1004では、後に図20以降で詳細に説明するマルチ感度画像の合成処理が実行される。より具体的には、ステップS1004では、ステップS1003で入力された指示に基づき、画像メモリ102bに記憶された複数枚の画像のうちから合成画像を作成するために使用する画像を選択し、選択した画像を読み出して所定の輝度条件を満足する領域の画像を抽出し、各選択画像の抽出した領域を寄せ集めて合成画像(マルチ感度画像)を生成する。
続いて、ステップS1005では、液晶表示部103aに合成画像を表示させる。そして、ステップS1006で使用する画像を確定させるか否かをユーザに問い合わせて、ユーザからの回答が非確定であった場合には再度ユーザからの指示を受けて画像の選択を行ない、選択した画像を使用して合成画像を再度生成させる。
図18は、合成画像の表示例を示す図である。
図18に示すように図16の各撮影画像では不完全であった断面輪郭線像が、きれいな状態で完成している。A,D,Gの領域は、撮影条件LV80の撮影画像から抽出された部分である。C,Eの領域は、撮影条件LV100の撮影画像から抽出された部分である。B,Fの領域は、撮影条件LV200の撮影画像から抽出された部分である。これらの部分が寄せ集められ合成され断面輪郭線像が完成されている。
このように、必要かつ十分な合成画像が得られた場合には、ユーザはステップS1006で確定OKの指示を入力する。このように、本実施の形態に示す光学式計測装置は、合成画像を表示しながら条件を確定させるか否かを決定できるので、操作性および確実性に優れている。
その後、ステップS1007において、合成画像が画像メモリ102bに記憶され、後で計測処理に使用可能となる。さらに、ステップS1008において、制御部101は、使用する画像に対応する撮影条件を使用画像撮影条件として条件記憶部(EEPROM102a)に不揮発的に記憶させる。
この条件は、後に説明する図25において、画像取得条件として使用され、条件記憶部から使用画像撮影条件を読み出して、使用画像撮影条件に基づき必要な画像枚数を撮影部に撮影させるステップS2001と、撮影した画像を用いて合成画像を生成するステップS2002とが実行される。
ステップS1008で画像取得条件が記憶されたらステップS1009に処理が進み、制御は上位のメインルーチンに移される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、計測に使用する画像の撮影条件を初回に決める際に、撮影するために一度撮影対象物をラインに流すだけで、後は計測装置の調整で済む。したがって、計速処理を製造ラインで立ち上げるために何度もラインを動かしたり止めたりせずにすみ、ユーザの手数が大幅に削減される。
また、計測結果の精度を維持しつつ計測時間を短縮するように、ユーザによる微妙な調整を簡単に行なうことができる。
[マルチ感度画像の合成処理の詳細]
図19〜図24を用いて本実施の形態に係る光学式計測装置で実行される合成画像の生成処理について説明する。
図19は、本発明にかかるマルチ画像取得並びに画像合成に必要なハードウェア構成を示す図である。
図19に示されるように、このハードウェア全体は、先に図3で説明した制御部101に含まれているFPGA301およびCPU302と、画像メモリ102bとを中心として構成されている。
FPGA301は、画像メモリ制御部301aと、特徴抽出部301bと、ラインバッファメモリ301cと、アドレス生成部301dと、ラインカウンタ301eとを含む。
ラインバッファメモリ301cは、センサヘッドユニット(図示せず)から通信部104を介して到来する1ライン分の画像データを一時的に格納するものである。こうしてラインバッファメモリ301cに格納された1ライン分の画像データは、画像メモリ制御部301a,アドレス生成部301d,ラインカウンタ301eの作用により、画像メモリ102bの各ライン領域に順次に格納されていく。すなわち、ラインカウンタ301eは、1ライン分の画像データが格納されるたび+1ずつインクリメントされ、ラインカウンタ301eのカウンタデータに対応して画像メモリ102bのアドレスがアドレス生成部301dにより生成される。画像メモリ制御部301aでは、ラインバッファメモリ301cに格納された1ライン分の画像データを、アドレス生成部301dで生成されたアドレスで指定されるラインエリアへと転送して格納させる。
この例では、画像メモリ102bの容量は、たとえば126ライン分の撮影画像データを複数枚分格納可能となされている。これに対応して、イメージセンサの視野も126ラインに設定されている。このような細長い視野を有するイメージセンサについては、市販のスチルカメラやビデオカメラ用CCDの視野において、126ライン分の領域を残してその周囲をオプティカルブラックとしてマスキングすることによって安価に製作することができる。
特徴抽出部301bは、センサヘッドユニットから1ライン分の画像データがラインバッファメモリ301cへと転送格納される処理と連動して当該1ライン分の画像データから、または、一旦画像メモリに格納された撮影画像データから読み出した1ライン分の画像データから、ピーク位置(輝度がピークとなる画素位置)並びにそのピーク位置から演算により求められた計測対象物体の高さを決定する。すなわち、この種の光切断法を利用した変位センサにあっては、計測対象物体の高さ方向と二次元イメージセンサのライン方向とが対応し、スリット光の断面線方向はイメージセンサのライン方向と直交する関係となっている。そのため、各ラインデータについて、ピーク位置に対応する1ライン上の画素位置を求めることによって計測対象物の高さ情報を得ることができる。
CPU302内には、演算制御部302cと、ラインデータレジスタ302eとが設けられている。演算制御部302cは、マイクロプロセッサを主体として構成されており、ラインデータレジスタ302eに対する各種のデータの書き込み並びに読み出しの制御を司る。ラインデータレジスタ302e内には、0〜125に至る126個の記憶領域が設けられている。各ラインの記憶領域には、『確定フラグ』領域、『ピーク値』領域、『ピーク位置』領域、『撮影条件』領域からなる4つの領域が設けられている。
ここで、『確定フラグ』領域は、後に詳細に説明するように、画像メモリ102b中に格納される合成画像の該当するラインの画像データ、並びにラインデータレジスタ302eの該当するラインのデータが確定しているか未確定であるかを決定するためのフラグ領域として使用される。なお、ここで該当するラインとは、ラインカウンタ301eにより指定されるラインのことを言う。また、『ピーク値』領域は、当該ラインにおける輝度のピーク値を格納するための領域として使用される。また、『ピーク位置』領域は、先に特徴抽出部301bにて決定されたピーク位置を格納するために使用される。
さらに『撮影条件』領域は、後に詳細に説明するように、合成画像が完了するに至る途中(ラインの撮影条件確定前)においては、現在処理中の撮影画像の撮影に使用された撮影条件を格納するために使用され、合成画像が確定した後にあっては、その確定ラインに関わる撮影に採用された撮影条件を格納するために使用される。
図20は、図15のステップS1004の画像合成処理の詳細を示すフローチャートである。
図20を参照しながら、以上説明した図19に示されるハードウェアの動作を系統的に説明する。
図20において処理が開始されると、ステップS1101においてラインデータレジスタ302eのリセットが行なわれる。これにより、撮影条件Mの初期化が行なわれる。ここで、撮影条件Mとは画像を撮影した時の撮影条件を示している。先に説明したように、この実施形態にあっては、たとえばモード0からモード320に至る320通りの撮影条件が選択可能となされている。各撮影条件は、撮影画像に含まれる断面輪郭線像の輝度に影響を与える撮影条件を規定する1もしくは2以上のパラメータの組み合わせによって決定される。このパラメータとしては、たとえば、CCDシャッタ時間、LD発光時間、LDピークパワー、AGC増幅回路のゲイン等を挙げることができる。
ラインデータレジスタは先に説明したように0〜125の126ラインについて確定フラグ、ピーク値、ピーク位置、並びに撮影条件を格納するためのものである。また、撮影条件は先に説明したようにCCDイメージセンサから各1画面分のデータを取り込むに際する撮影条件を決定するためのものであり、フラグを構成する確定フラグはラインデータレジスタの該当するラインのデータ並びに画像メモリ102bの該当するラインの画像データが確定していることを示すものである。さらに、フラグを構成する上書き禁止フラグは該当するラインの画像メモリ102b並びにラインデータレジスタの書き替えを許容するか禁止するかを決定するためのものである。
続いてステップS1102において、ユーザから図15のステップS1003で与えられた使用画像選択条件(Mmin、Mmax、STEP)を読み込む。なお、条件確定後に計測を行なう場合には、図3のEEPROM102aから使用画像選択条件(Mmin、Mmax、STEP)を読み込む。
続いて、ステップS1103において、最初に使用する撮影画像を撮影条件Mが下限値Mminであるものに設定する。このとき、初回フラグがセットされる。この初回フラグとは、ラインなどにおいて、撮影条件が未確定の時に撮影条件を確定させるために行なう処理であることを示すフラグである。
このようにして、イニシャライズ処理が終了したならば、その後、ルーチン処理への移行がなされる。ルーチン処理の最初では、ステップS1104において、画像メモリ102bから1画面分の撮影画像のデータが読み出される。
そして、ステップS1105では、ラインカウンタ(L)のリセットが行なわれる。ここで、ラインカウンタ(L)は画像メモリ102b並びにラインデータレジスタ302eのラインを指定するためのカウンタである。
ラインカウンタのイニシャライズ処理が終了したならば、ステップS1106において、ラインカウンタ(L)で指定のラインについて、ライン内のピーク位置・高さの算出を行ない、続いて後に図21で説明するデータ確定処理を行なう(ステップS1107)。以後、ラインカウンタLの値を+1増加させて(ステップS1108)、ステップS1106,S1107がラインカウンタLの内容がその最大値Lmaxに達するまで繰り返し実行される(ステップS1109でNO)。
ラインカウンタLの内容がその最大値Lmaxに達すると(ステップS1109でYES)、ライン毎の処理は終了して、ステップS1110において、現在の撮影条件MにSTEPを加算することによって次の撮影条件を求める。その撮影条件が上限値Mmaxを超えなければ(ステップS1111でNO)ステップS1104〜S1110の処理が繰返される。
撮影条件Mが上限値Mmaxを超えると(ステップS1111でYES)ステップS1112に処理が進み、制御は上位のルーチン(たとえば図15のステップS1005)に移される。
図21は、図20のデータ確定処理の詳細を示すフローチャートである。
図21において処理が開始されると、まず確定フラグの状態が参照される(ステップS1201)。ここで、確定フラグの状態が“確定”であれば、何の処理も行なうことなく、次の処理への移行が行なわれる。これに対して、確定フラグが“未確定”であれば、ステップS1202以降の処理へとの移行が行なわれる。
ステップS1202においては、特徴抽出部301bにて決定された輝度のピーク値とあらかじめ最適計測条件に対応して決定された基準値TH−OKとの比較が行なわれる(ステップS1202)。ここで、ピーク値>TH−OKが否定されれば(ステップS1202でNO)、ラインデータレジスタのデータ更新1が実行される(ステップS1203)。
ここで、ラインデータレジスタのデータ更新1(ステップS1203)においては、確定フラグの内容は“未確定”に、ピーク値の内容は“今回求められたピーク値に”、ピーク位置の内容は“今回求められたピーク位置”に、さらに撮影条件は“今回の撮影条件”にそれぞれ更新される。
ラインデータレジスタのデータ更新1(ステップS1203)が終了すると、続いてメモリ制御フラグの更新が行なわれる(ステップS1204)。なお注目すべきは、このとき、上書き禁止フラグのセットは行なわない。これにより、ラインデータレジスタ302eのデータは更新されるものの、そのラインに対する上書き禁止フラグはリセット状態に維持される。つまり、この状態では当該ラインへの上書きは許可されたままの状態となる。
一方、撮影条件Mを変更することにより、たとえばシャッタ時間の増加により受光ピーク値の値が上昇して、その値が基準値であるTH−OKを超えると(ステップS1202でYES)、続いてステップS1205へ進んで、今回求められたピーク値がラインデータレジスタ302eに保持されたピーク値より基準値TH−OKに近いかどうかの判定が行なわれる(ステップS1205)。ここで、近いと判定された場合(ステップS1205でYES)、ラインデータレジスタのデータ更新2(ステップS1206)が実行される。このラインデータレジスタのデータ更新2(ステップS1206)においては、確定フラグの内容は“確定”に、ピーク値の内容は“今回求められたピーク値”に、ピーク位置の内容は“今回求められたピーク位置”に、さらに撮影条件は“今回の撮影条件”にそれぞれ更新される。
ラインデータレジスタのデータ更新2(ステップS1206)が終了すると、続いてメモリ制御フラグの更新が実行される(ステップS1208)。このメモリ制御フラグの更新においては、上書き禁止フラグがセットされる。これにより、以後当該ラインに対するラインデータレジスタ302eの内容並びに画像メモリ102bの内容は書き替えが禁止され、以後その内容が保持される。
一方、ステップS1205の処理において、基準値TH−OKよりも遠いと判定されると(ステップS1205でNO)、データレジスタのデータ更新3(ステップS1207)が実行される。このデータレジスタのデータ更新3(ステップS1207)においては、確定フラグの内容は“確定”に、ピーク値の内容は“レジスタに保持されているピーク値”に、ピーク位置の内容は“レジスタに保持されているピーク位置”に、さらに撮影条件は“レジスタに保持されている撮影条件”にそれぞれ更新される。これにより、ピーク値並びにピーク位置の内容は、基準値TH−OKを超えていない状態の値のままで確定される。
図20に戻って、撮影画像1枚ごとの処理(ステップS1105〜S1109)が終了したならば、撮影条件Mを+1増加させ次の撮影条件の画像について、以上説明したステップS1105〜S1109の処理が繰り返し実行される。
なお、使用画像選択条件の指定を上限、下限、ステップ以外で指定する場合、初回フラグがセットされているかどうかの判断並びにそのときの撮影条件Mがラインデータレジスタに登録されているかどうかの判断が実行され、2回目以降の画像合成については、初回のマルチ画像合成において有効とされた撮影条件のみを採用して撮影し、その他の撮影条件をスキップすることによって、画像取り込み時間の短縮並びにそれに続く画像合成処理の短縮化するように変更しても良い。
このようにして撮影条件Mが予定されていた最大値に達すると(ステップS1111でYES)、図10へ進んで、画像メモリ102bに保存されている合成画像に基づいて所定の計測処理が実行される。撮影条件Mの値が上限値Mmaxに達した時点において画像メモリ102bに保存されている画像はそれまでに取得された何枚かの画像の中で、断面輪郭線像が所定の基準値TH−OKに近似するものを寄せ集めたものであるから、撮影対象となる計測対象物の表面が反射率不均一、傾斜面や曲面の存在、さらには溝の存在があったとしても撮影条件を切り替えていくうちにはそれら反射率の低い部分についても最適な鮮明度乃至輝度の像が得られているであろうから、最終的な合成画像は全体として鮮明度ないし輝度の均一な計測に適した良好な画像となるのである。
1回分の計測処理(図10のステップS901)に関しては、詳細には説明しないが、公知の様々な計測モードが採用可能である。たとえば、段差計測、幅計測、傾斜の計測、曲面の計測、曲面の曲率の計測などが含まれる。
次に、図22〜図23を参照しながら、以上説明したマルチ画像取り込み処理、画像合成処理を具体的な例を挙げながら詳細に説明する。
先に説明したように、本発明にあっては、撮影条件をたとえばモード0からモード319まで320通り切り替え(走査)しつつ、複数枚の画像を取り込み、それらを合成することによって計測に最適な画像を生成し、これに基づいて所望の計測処理を実行している。
実際には、各撮影条件は、複数のパラメータ(たとえば、CCDイメージセンサのシャッタ時間、LD発光時間、LDピークパワー、AGC増幅回路のゲイン)の組み合わせが採用されるのであるが、これを簡単に或いは端的に説明するのは必ずしも容易なことではない。そこで、以下の説明においては、説明の便宜のために、撮影条件はCCDシャッタのシャッタ時間のみによって決定されるものと想定する。
また、図19ではライン数は126であるとしていたが、説明の簡単のためライン数が8である場合について説明する。
図22は、映像入力と画像メモリの内容の関係を示す説明図(その1)である。
図23は、映像入力と画像メモリの内容の関係を示す説明図(その2)である。
図24は、映像入力と画像メモリの内容の関係を示す説明図(その3)である。
先に説明したように、本発明にあっては、CCDイメージセンサから1画面の画像データが取り込まれた場合、その画像データを構成する各ラインの断面輪郭線部分像のピーク値を計測に最適な基準値(TH−OK)と照合し、両者が近似することを条件としてその1ライン分の画像を最終的な合成画像の一部として確定し、以上の動作を各ラインについて繰返すことによって、最終的に1枚分の合成画像を生成する。
いま仮に、1画面が0〜7からなる8ラインで構成され、撮影条件を規定するシャッタ時間が0〜9の10通りであるとした場合における上記のマルチ画像取り込み並びに合成処理が図22〜図24に示されている。なお、高さ方向の変位が撮像素子の水平ラインの位置に現れるように撮影が行なわれているが、対象物体の形状にイメージを合わせるため撮影画像と合成画像は90°回転させて示している。
図22(a)には、シャッタ時間1の撮影条件における撮影画像の状態が、また同図(b)には、同状態における画像メモリの保存内容が、さらに同図(c)には、計測対象物体の断面形状がそれぞれ示されている。
図22(a)に示されるように、シャッタ時間1の撮影条件においては、撮影画像では、ライン0,6,7においてのみ断面輪郭線部分像が得られている。このとき図22(b)に示されるように、画像メモリにはライン0,6,7の状態の像が取り込まれて保存される。この保存された像の輝度のピーク値は、計測に最適な基準値TH−OKに近似しているため、図中各ラインの下端に黒三角で示されるように確定画像とされる。
図23(a)には、シャッタ時間3の撮影条件における撮影画像の状態が、また同図(b)には、同状態における画像メモリの保存内容が、さらに同図(c)には、計測対象物体の断面形状がそれぞれ示されている。
図23(a)に示されるように、シャッタ時間3の撮影条件においては、撮影画像では、ライン0,3,4,6,7においてのみ断面輪郭線部分像が得られている。それらの中で、ライン0,6,7の像のピークは、適切な値を大きく超えている。これに対して、ライン3,4の像のピークは計測に最適な基準値TH−OKに近似している。このとき図23(b)に示されるように、画像メモリにはライン3,4の状態の像が取り込まれて保存される。この保存された像は、計測に最適な基準値TH−OKに近似しているため、図中各ラインの右端に黒三角で示されるように確定画像とされる。このとき、ライン0,6,7に関しては、既に確定画像であるから処理中の撮影画像によって更新されることはない。
図24(a)には、シャッタ時間8の撮影条件における撮影画像の状態が、また同図(b)には、同状態における画像メモリの保存内容が、さらに同図(c)には、計測対象物体の断面形状がそれぞれ示されている。
図24(a)に示されるように、シャッタ時間8の撮影条件においては、撮影画像では、ライン0〜7のすべてにおいて断面輪郭線部分像が得られている。それらの中で、ライン0,3,4,6,7の像のピークは、適切な値を大きく超えている。これに対して、ライン1,2,5の像のピークは計測に最適な基準値TH−OKに近似している。このとき図24(b)に示されるように、画像メモリにはライン1,2,5の状態の像が取り込まれて保存される。この保存された像は、計測に最適な基準値TH−OKに近似しているため、図中各ラインの右端に黒三角で示されるように確定画像とされる。このとき、ライン0,3,4,6,7に関しては、既に確定画像であるから処理中の撮影画像によって更新されることはない。
以上のように、画像記憶部に記憶された複数枚の画像のうちから合成画像を作成するために使用する画像が選択される。そして、選択された画像を読み出して所定の輝度条件を満足する領域の画像が抽出され、各選択画像の抽出された領域が寄せ集められて合成画像が生成される。
[インラインでの連続計測]
図25は、光学式計測装置で実行されるインラインでの連続計測の際の合成画像の生成処理を示すフローチャートである。この処理は、初回に図15で示した処理が実行されて使用画像選択条件が画像取得条件として記憶された後に実行される。
計測処理に関しては、詳細には説明しないが、公知の様々な計測モードが採用可能である。たとえば、段差計測、幅計測、傾斜の計測、曲面の計測、曲面の曲率の計測などが含まれる。
1回分の計測処理が終了すると、初回フラグの解除がなされ、以後新たな計測トリガの入力があると図25の処理が実行される。
まず、処理が開始されると、ステップS2001において、K枚の画像1〜Kの撮影が実行される。Kは図15のステップS1001で撮影されるN枚以下の画像の数を表わす。このとき、図15のステップS1008で記憶された画像取得条件に基づいてK通りの撮影条件が選択される。
このときに要する撮影時間は、図15のステップS1001に要する時間に比べて、画像の枚数を減らした分だけ少なくすることができる。
続いて、ステップS2002においてマルチ感度画像の合成処理が実行される。この合成処理は、図20のフローチャートにおいて、ステップS1102の使用画像選択条件をMmin=1,Mmax=K,STEP=1に設定すればよい。他の処理については図20で説明しているので、詳細な説明は繰返さない。
続いて、ステップS2003に処理が進み、図19のラインデータレジスタ302eの情報を測定結果として図3の画像メモリ102bに記憶させる。
このように、インラインでは、画像の取り込み、合成処理、並びに、1回分の計測処理が短時間で実行される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、計測に使用する画像の撮影条件を初回に決める際に、撮影するために一度撮影対象物をラインに流すだけで、後は計測装置の調整で済む。したがって、計速処理を製造ラインで立ち上げるために何度もラインを動かしたり止めたりせずにすみ、ユーザの手数が大幅に削減される。
また、計測結果の精度を維持しつつ計測時間を短縮するように、ユーザによる微妙な調整を簡単に行なうことができる。さらに、波形を表示しながらユーザが撮影条件の選択を行ない、また合成画像を表示しながら条件を確定させるか否かを決定できるので、操作性および確実性に優れている。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施形態の変位センサの信号処理部1およびセンサヘッド部2の外観斜視図である。 センサヘッド本体部から照射されるレーザ光について説明するための図である。 図1における信号処理部1の電気的ハードウェア構成の全体を示すブロック図である。 センサヘッド部2の電気的ハードウェア構成を示すブロック図である。 センサヘッド本体部20の光学系の断面の構成を示す図である。 センサヘッド部からの照射光と反射光を示した図である。 2次元撮像素子で反射光をラインビーム像として撮像した画像である。 信号処理部1の操作部蓋14を開けた状態を示す図である。 本実施形態における変位センサのメインの動作フローを示すフローチャートである。 RUNモードにおける処理を示すフローチャートである。 計測アイテムとして、2点段差計測が選択されたときの処理を示すフローチャートである。 セグメント分割処理について説明するための図である。 凸形状の平均2点段差計測を行なう場合の表示画面例である。 凹形状の平均2点段差計測を行なう場合の表示画面例である。 初回に合成画像を生成する光学式計測装置の制御のフローチャートである。 液晶表示部に表示される撮影画像の表示切替の様子を示した図である。 ユーザからの使用画像を選択する条件の入力画面である。 合成画像の表示例を示す図である。 本発明にかかるマルチ画像取得並びに画像合成に必要なハードウェア構成を示す図である。 図15のステップS1004の画像合成処理の詳細を示すフローチャートである。 図20のデータ確定処理の詳細を示すフローチャートである。 映像入力と画像メモリの内容の関係を示す説明図(その1)である。 映像入力と画像メモリの内容の関係を示す説明図(その2)である。 映像入力と画像メモリの内容の関係を示す説明図(その3)である。 光学式計測装置で実行されるインラインでの連続計測の際の合成画像の生成処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 信号処理部、2 センサヘッド部、5 計測対象物体、10 外殻ケース、14 操作部蓋、15 表示部、16 信号処理部間コネクタ蓋、17 センサヘッド部接続用コネクタ、20 センサヘッド本体部、21 ケーブル、27 信号処理部接続用コネクタ、51 投光窓、52 受光窓、101,201 制御部、102,205 記憶部、102a EEPROM、102b 画像メモリ、103 表示部、103a 液晶表示部、103b 表示灯LED、104,105,206 通信部、105a USB通信部、105b シリアル通信部、105c 信号処理部間通信部、106 キー入力部、107 外部入力部、108 出力部、109 電源部、202 投光部、202a レーザダイオード、202b スリット、202c 投光レンズ、203 受光部、203a 2次元CCD、203b 受光レンズ、204 表示灯LED、301 FPGA、301d アドレス生成部、301e ラインカウンタ、301c ラインバッファメモリ、301b 特徴抽出部、301a 画像メモリ制御部、302 CPU、302e ラインデータレジスタ、302c 演算制御部、701,702,704 表示灯、705 ファンクションキー、706 切替スイッチ、707 モード切替スイッチ、708 MENU/VIEWキー、709 十字キー、711 SETキー、L ラインカウンタ。

Claims (10)

  1. 計測対象物体の表面の線状領域に光を照射する投光部と、
    前記光によって照射された前記線状領域の撮影画像が前記計測対象物体の表面高さに応じて変化する方向から、前記線状領域を撮影して光切断面の断面輪郭線像を含む前記撮影画像を取得する撮影部と、
    前記撮影画像を複数枚記憶可能な画像記憶部と、
    前記撮影画像の輝度に影響を与える撮影条件を規定するパラメータの少なくとも1つの値を変更することにより複数の撮影条件を指定し、前記撮影条件の異なる前記撮影画像を複数枚前記撮影部に取得させ、前記複数枚の前記撮影画像を前記画像記憶部に記憶させる制御部とを備え、
    前記制御部は、ユーザからの指示に基づき、前記画像記憶部に記憶された複数枚の画像のうちから合成画像を作成するために使用する画像を選択し、選択した画像を読み出して所定の輝度条件を満足する領域の画像を抽出し、各選択画像の抽出した領域を寄せ集めて合成画像を生成し、前記合成画像に含まれる断面輪郭線像に基づいて計測処理を実行する、光学式計測装置。
  2. 前記合成画像を表示する表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記表示部に前記合成画像を表示させ、前記使用する画像を確定させるか否かをユーザに問い合わせ、前記ユーザからの回答が非確定であった場合には再度前記ユーザからの指示を受けて画像の選択を行ない、選択した画像を使用して前記合成画像を再度生成する、請求項1に記載の光学式計測装置。
  3. 前記使用する画像に対応する前記撮影条件を使用画像撮影条件として記憶する条件記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記ユーザからの回答が確定であった後には、前記条件記憶部から前記使用画像撮影条件を読み出して、前記使用画像撮影条件に基づき必要な画像枚数を前記撮影部に撮影させ、撮影した画像を用いて前記合成画像を生成し、前記計測処理を実行する、請求項2に記載の光学式計測装置。
  4. 前記ユーザからの指示は、1つの前記パラメータを変更させる際の最大値と最小値とを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学式計測装置。
  5. 前記ユーザからの指示は、1つの前記パラメータを変更させる際の値の変更間隔を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学式計測装置。
  6. 光学式計測装置の制御方法であって、
    前記光学式計測装置は、
    計測対象物体の表面の線状領域に光を照射する投光部と、
    前記光によって照射された前記線状領域の撮影画像が前記計測対象物体の表面高さに応じて変化する方向から、前記線状領域を撮影して光切断面の断面輪郭線像を含む前記撮影画像を取得する撮影部と、
    前記撮影画像を複数枚記憶可能な画像記憶部とを含み、
    前記制御方法は、
    前記撮影画像の輝度に影響を与える撮影条件を規定するパラメータの少なくとも1つの値を変更することにより複数の撮影条件を指定し、前記撮影条件の異なる前記撮影画像を複数枚前記撮影部に取得させるステップと、
    前記複数枚の前記撮影画像を前記画像記憶部に記憶させるステップと、
    ユーザからの指示を受けるステップと、
    前記指示に基づき、前記画像記憶部に記憶された複数枚の画像のうちから合成画像を作成するために使用する画像を選択し、選択した画像を読み出して所定の輝度条件を満足する領域の画像を抽出し、各選択画像の抽出した領域を寄せ集めて合成画像を生成するステップと、
    前記合成画像に含まれる断面輪郭線像に基づいて計測処理を実行するステップとを備える、光学式計測装置の制御方法。
  7. 前記光学式計測装置は、
    前記合成画像を表示する表示部をさらに含み、
    前記制御方法は、
    前記表示部に前記合成画像を表示させるステップと、
    前記使用する画像を確定させるか否かをユーザに問い合わせて、前記ユーザからの回答が非確定であった場合には再度前記ユーザからの指示を受けて画像の選択を行ない、選択した画像を使用して前記合成画像を再度生成させるステップとをさらに備える、請求項6に記載の光学式計測装置の制御方法。
  8. 前記光学式計測装置は、
    使用画像撮影条件を記憶する条件記憶部をさらに含み、
    前記制御方法は、
    前記使用する画像に対応する前記撮影条件を前記使用画像撮影条件として前記条件記憶部に記憶させるステップと、
    前記ユーザからの回答が確定であった後に、前記条件記憶部から前記使用画像撮影条件を読み出して、前記使用画像撮影条件に基づき必要な画像枚数を前記撮影部に撮影させるステップと、
    撮影した画像を用いて前記合成画像を生成するステップとをさらに備える、請求項7に記載の光学式計測装置の制御方法。
  9. 前記ユーザからの指示は、1つの前記パラメータを変更させる際の最大値と最小値とを含む、請求項6〜8のいずれか1項に記載の光学式計測装置の制御方法。
  10. 前記ユーザからの指示は、1つの前記パラメータを変更させる際の値の変更間隔を含む、請求項6〜8のいずれか1項に記載の光学式計測装置の制御方法。
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