JP2008040971A - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリを有効利用することができるようにする。
【解決手段】アンテナ21は、リーダライタと通信可能な状態にある場合、リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるためのサービス情報を受信し、消去部32は、受信したサービス情報を記憶するための領域が不揮発性メモリ27に存在しない場合、不揮発性メモリ27に記憶されているサービス情報のうち、消去することが可能となるサービス情報を消去し、記憶制御部31は、受信したサービス情報を不揮発性メモリ27に記憶させることで、不揮発性メモリ27を有効利用することができるようになる。本発明は、非接触型のICカードに適用できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、メモリを有効利用することができるようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、IC(Integrated Circuit)カードが普及している。ICカードは、磁気カードなどの他のカードと比べて、大容量のデータを記録することができるとともに、データの暗号化も可能となるので、セキュリティの面においても優れている。ICカードには、通信方式の違いによって、接触型と非接触型に分けられ、非接触ICカードは、アンテナ線を所定の巻き数で巻いたアンテナが内蔵されており、微弱な電波を利用して専用のリーダライタなどの端末との通信を行う。
非接触ICカードは、例えば、電子マネーの格納用カード、交通機関の定期券、部屋の入退出用のカード、金融機関のクレジットカードなど、様々な用途に使用されている。このように非接触ICカードが様々な用途に用いられているため、複数のサービスの提供を受けている利用者は、サービスの数だけ多数枚のカードを持つことになり、手間となる。そこで、非接触ICカードには、複数のサービスが1枚のカードに独立して載せられているものもある。
この複数のサービスを登録できる非接触ICカードが利用される場合、サービスを提供するサービス提供者は、専用のリーダライタなどを用いて、非接触ICカードに設けられているメモリの所定の記憶領域に、そのサービスの提供を受けるために必要となる情報(以下、サービス情報と称する)を書き込む。これにより、複数のサービス情報が書き込まれた非接触ICカードを持っている利用者は、複数のサービス提供者により提供される、複数のサービスの提供を受けることができる。
また、本出願人は、利用者によって、あるサービスを削除することが指示された場合、領域削除コマンドを非接触ICカードに送信して、そのサービスを削除させる装置を先に提案している(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−357360号公報
しかしながら、従来の非接触ICカードにおいては、メモリのサービス情報を記憶する領域が有効に利用されていないため、各種のサービスの登録を行うとき、サービス情報を書き込むための領域を確保することができず、新たなサービスを登録することができない可能性があった。
具体的には、非接触ICカードは、リーダライタによりサービス情報を書き込む処理が行われるとき、そのサービス情報を書き込むための領域をメモリ上に確保するが、その確保された領域は、一度確保されてサービス情報が書き込まれてしまうと、そのサービス情報を提供するサービス提供者しか消去することができず、これにより、既に終了しているサービスのサービス情報によってメモリの記憶容量が圧迫され、新たなサービス情報を書き込むことができなくなる恐れがあった。
上記特許文献1では、リーダライタから領域削除コマンドを非接触ICカードに送信することで、登録されているサービスを削除する方法が提案されているが、利用者の操作が必要になるため、利用者にとっては手間であり、また人為的なミスが発生する可能性もあった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、メモリを有効利用して、確実に、新たなサービスを登録することができるようにするものである。
本発明の一側面の情報処理装置は、リーダライタと相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置において、前記リーダライタと通信可能な状態にある場合、前記リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報を受信する受信手段と、受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在しない場合、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる前記第1のサービス情報を消去する消去手段と、受信した前記第2のサービス情報を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを備える。
前記記憶制御手段には、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報により受けることのできるサービスの価値がなくなったか、または前記第1のサービス情報により受けることのできるサービスの期限が切れた場合、対象となる前記第1のサービス情報を、消去することが可能となるように区分して前記記憶手段に記憶させることができる。
前記記憶制御手段には、消去された前記第1のサービス情報に関する消去情報を前記記憶手段に記憶させることができる。
前記記憶制御手段には、受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在する場合、受信した前記第2のサービス情報を、前記記憶手段における記憶可能な領域に記憶させることができる。
本発明の一側面の情報処理方法は、リーダライタと相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置の情報処理方法において、前記リーダライタと通信可能な状態にある場合、前記リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報の受信を制御し、受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在しない場合、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる前記第1のサービス情報を消去し、受信した前記第2のサービス情報を前記記憶手段に記憶させるステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、リーダライタと相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置の情報処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、前記リーダライタと通信可能な状態にある場合、前記リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報の受信を制御し、受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在しない場合、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる前記第1のサービス情報を消去し、受信した前記第2のサービス情報を前記記憶手段に記憶させるステップを含む。
本発明の一側面においては、リーダライタと通信可能な状態にある場合、リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報が受信され、受信された第2のサービス情報を記憶するための領域が記憶手段に存在しない場合、記憶手段に記憶されている第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる第1のサービス情報が消去され、受信された第2のサービス情報が記憶手段に記憶される。
以上のように、本発明の一側面によれば、メモリを有効利用することができる。特に、本発明の一側面によれば、メモリを有効利用して、確実に、新たなサービスを登録することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置は、リーダライタ(例えば、図1のリーダライタ12)と相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段(例えば、図2の不揮発性メモリ27)を有する情報処理装置(例えば、図2の非接触ICカード11)において、前記リーダライタと通信可能な状態にある場合、前記リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報を受信する受信手段(例えば、図2のアンテナ21)と、受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在しない場合、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる前記第1のサービス情報を消去する消去手段(例えば、図2の消去部32)と、受信した前記第2のサービス情報を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段(例えば、図2の記憶制御部31)とを備える。
前記記憶制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報により受けることのできるサービスの価値がなくなったか、または前記第1のサービス情報により受けることのできるサービスの期限が切れた場合、対象となる前記第1のサービス情報を、消去することが可能となるように区分して前記記憶手段に記憶させることができる。
前記記憶制御手段は、消去された前記第1のサービス情報に関する消去情報を前記記憶手段に記憶させることができる。
前記記憶制御手段は、受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在する場合、受信した前記第2のサービス情報を、前記記憶手段における記憶可能な領域に記憶させることができる。
本発明の一側面の情報処理方法またはプログラムは、リーダライタ(例えば、図1のリーダライタ12)と相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段(例えば、図2の不揮発性メモリ27)を有する情報処理装置(例えば、図2の非接触ICカード11)の情報処理方法において、またはリーダライタ(例えば、図1のリーダライタ12)と相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段(例えば、図2の不揮発性メモリ27)を有する情報処理装置(例えば、図2の非接触ICカード11)の情報処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、前記リーダライタと通信可能な状態にある場合、前記リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報の受信を制御し(例えば、図5のステップS13の処理)、受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在しない場合、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる前記第1のサービス情報を消去し(例えば、図5のステップS17の処理)、受信した前記第2のサービス情報を前記記憶手段に記憶させる(例えば、図5のステップS19の処理)ステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、記録媒体(例えば、図6のリムーバブルメディア121)に記録することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したICカードシステムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
このICカードシステム1は、非接触ICカード11およびリーダライタ12から構成されている。非接触ICカード11とリーダライタ12との間では、電波(電磁波)を利用して非接触でのデータの送受信が行われるようになされている。
非接触ICカード11は、例えば、非接触ICチップやアンテナなどを内蔵し、リーダライタ12との間で近接通信を行う。非接触ICカード11は、リーダライタ12から受信したコマンドに応じて各種の処理を実行する。
リーダライタ12は、電波を放射し、例えばポーリングなどの処理を行うことによって、非接触ICカード11を検出する。リーダライタ12は、非接触ICカード11が検出されると、検出された非接触ICカード11との間で、必要に応じて、データの送受信を行う。
例えば、電子マネーサービスを提供するサービス提供者により設けられているリーダライタ12は、検出された非接触ICカード11に対して、電子マネーサービスの提供を受けさせるためのサービス情報を書き込む処理を行う。これにより、そのサービス情報が書き込まれた非接触ICカード11の利用者は、電子マネーサービスを利用することができる。
図2は、非接触ICカード11の構成の例を示すブロック図である。
なお、図2において、実線で囲まれた四角は、装置の構成要素としてのブロックを示し、点線で囲まれた四角は、所定の情報を示している。このような実線と点線の使い分け方は、後述する他の図においても同様とされる。
非接触ICカード11は、アンテナ21、復調部22、SPU(Signal Processing Unit)23、制御部24、ROM(Read Only Memory)25、RAM(Random Access Memory)26、不揮発性メモリ27、発振回路28、変調部29、および電力発生部30を含むように構成される。
アンテナ21は、リーダライタ12から送信されてきた変調波(例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)変調波)を電波として受信し、受信した変調波を復調部22に供給する。また、アンテナ21は、変調部29から供給された変調波(例えば、ASK変調波)を電波として、無線通信により、リーダライタ12宛てに送信する。なお、このとき、アンテナ21においては、リーダライタ12から放射される所定の周波数の磁界により、共振が生じ、起電力が発生する。
復調部22は、アンテナ21から供給された変調波を、リーダライタ12の変調方式に対応する復調方式により復調し、復調したデータをSPU23に供給する。
SPU23は、復調部22から供給されたデータを所定の方式により復号し、復号したデータを制御部24に供給する。例えば、SPU23は、復調部22において復調されたデータがマンチェスター方式で符号化されている場合、図示せぬPLL回路から供給されるクロック信号に基づいて、そのデータの復号(マンチェスターコードのデコード)を行い、復号したデータを制御部24に供給する。
制御部24は、非接触ICカード11内の各部の動作を制御する。
制御部24は、必要に応じて、ROM25または不揮発性メモリ27に記録されているプログラムを読み込み、実行する。制御部24は、必要に応じて、データをRAM26または不揮発性メモリ27に供給したり、RAM26または不揮発性メモリ27が一時的に記憶しているデータを取得する。
ROM25は、制御部24が各種の処理を行うためのプログラム、その他のデータなどを記録している。ROM25は、記録しているプログラム、その他のデータなどを制御部24に供給する。
RAM26は、制御部24が各種の処理を行うとき、その処理の途中のデータなどを一時的に記憶する。RAM26は、記憶しているデータを制御部24に供給する。
また、制御部24は、リーダライタ12から受信したデータであって、SPU23から供給されるデータに応じて、各種の処理を実行する。
制御部24は、記憶制御部31および消去部32を含むようにして構成される。
記憶制御部31は、SPU23から供給されるデータを不揮発性メモリ27に記憶させるか、またはSUP23から供給されるデータ(コマンド)に応じて、不揮発性メモリ27からデータを読み出す。制御部24は、記憶制御部31により読み出されたデータをリーダライタ12宛てに送信させる。
消去部32は、後述する不揮発性メモリ27に記憶されているサービスファイル41のサービス情報のうち、消去可能なサービス情報(消去対象サービス)を消去する。
不揮発性メモリ27は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などにより構成され、各種のデータを記憶する。具体的には、不揮発性メモリ27は、サービスファイル41を記憶する。ここで、サービスファイル41は、サービス提供者により提供される、サービスの提供を受けさせるための情報の集まりである。なお、サービスファイル41の詳細は、図3および図4を参照して後述する。すなわち、不揮発性メモリ27は、リーダライタ12から受信したサービス情報を、サービスファイル41に格納して記憶する。
また、SPU23は、制御部24から供給されるデータを、所定の符号化方式により符号化し、符号化したデータを変調部29に供給する。例えば、SPU23は、制御部24から供給されたデータを、マンチェスター方式で符号化し、符号化したデータを変調部29に供給する。
発振回路28は、アンテナ21が受信するデータの周波数と同じ周波数のクロック信号を生成し、生成したクロック信号を変調部29に供給する。
変調部29は、発振回路28から供給される所定の周波数のクロック信号を基に、搬送波を生成する。変調部29は、搬送波に基づいて、SPU23から供給されたデータを、例えば、リーダライタ12の復調方式に対応する所定の変調方式によって変調することにより、変調したデータを生成し、変調したデータをアンテナ21に供給する。例えば、変調部29は、SPU23から供給された、マンチェスター方式により符号化されたデータを、さらにASK変調し、変調したデータを、アンテナ21を介して、リーダライタ12に送信させる。
また、変調部29は、例えば、SPU23から供給されるデータに対して、所定のスイッチング素子(図示せず)をオン、オフさせ、スイッチング素子がオン状態であるときだけ、所定の負荷をアンテナ21に並列に接続させることにより、アンテナ21の負荷を変動させる。これにより、ASK変調されたデータは、アンテナ21の負荷の変動によって、アンテナ21を介して、リーダライタ12に送信される(リーダライタ12のアンテナの端子電圧を変動させる)。
電力発生部30は、リーダライタ12からの磁界によって、アンテナ21に生じた交流の受信電圧を基に、直流の電源電圧を発生させ、発生させた電源電圧を非接触ICカード11の各部に供給する。これにより、非接触ICカード11は、各部に電力が供給され、駆動する。
なお、本実施の形態では、記憶制御部31および消去部32は、例えば、プログラムを実行する制御部24によって実現されるとして説明するが、記憶制御部31および消去部32は、ハードウェアとして構成することもできるし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせとして構成することもできる。
ところで、非接触ICカード11の内部には、例えば、データの入出力やファイルの生成、アクセス権の設定や管理などといった基本的な処理を行うOS(Operating System)や、リーダライタ12などの外部の機器からの命令(コマンド)を受けて処理を実行するアプリケーションプログラム(以下、APと称する)などが記憶されている。非接触ICカード11において、制御部24は、それらのプログラムを実行することで、各種の機能を実現している。つまり、本実施の形態では、記憶制御部31および消去部32は、例えば、制御部24により実行されるそれらのプログラムにより実現される機能のブロックを示している。そこで、次に、図3を参照して、制御部24により実行されるプログラムが記録されている、ROM25および不揮発性メモリ27の詳細について説明する。
図3において、ROM25には、非接触ICカード11における基本的な処理を行うOS71が記録されており、OS71は、例えば、リーダライタ12から受信したサービス情報を不揮発性メモリ27に格納するためのプラットホームの役割を果たしている。
不揮発性メモリ27に記憶されているサービスファイル41は、サービス情報511乃至サービス情報51n、ポイントサービス52、およびICカード処理履歴53を含むようにして構成される。サービス情報511乃至サービス情報51nは、各種のサービスの提供を受けるために必要となる情報である。すなわち、不揮発性メモリ27は、図3の例では、n個のサービス情報51を記憶しているので、非接触ICカード11においては、n個のサービスを受けるための処理が実行されることになる。
サービス情報511は、データ611およびAP621を含んでおり、例えば、電子マネーサービスなどの各種のサービスの提供を受けるための情報である。すなわち、リーダライタ12は、非接触ICカード11に対して新たなサービスを登録する場合、データ611およびAP621からなるサービス情報511を非接触ICカード11に書き込むことにより、非接触ICカード11は、例えば、電子マネーサービスなどの各種のサービスを受けるための機能を有することになる。
データ611は、サービス情報511により受けることができるサービスに関する処理を実行する上で必要となるデータである。また、AP621は、サービス情報511により受けることができるサービスに関する処理を実行するアプリケーションプログラムである。具体的には、例えば、サービス情報511が電子マネーサービスのサービス情報である場合、データ611は、電子マネーサービスの提供を受けるための処理を実行する上で必要となるデータであり、AP621は、電子マネーサービスの提供を受けるための処理を実行するアプリケーションプログラムである。つまり、非接触ICカード11において、AP621により、リーダライタ12から受信したコマンドに応じて、データ611に対して各種の処理が施されることによって、電子マネーサービスが実現される。
サービス情報512は、サービス情報511と同様に、例えば、交通機関の定期券サービスなどの各種のサービスの提供を受けるための情報である。サービス情報512において、データ612は、データ611と同様に、サービス情報512により受けることができるサービスに関する処理を実行する上で必要となるデータであり、AP622は、AP621と同様に、サービス情報512により受けることができるサービスに関する処理を実行するアプリケーションプログラムである。具体的には、例えば、サービス情報512が定期券サービスのサービス情報である場合、非接触ICカード11において、AP622により、リーダライタ12から受信したコマンドに応じて、データ612に対して各種の処理が施されることによって、定期券サービスが実現される。
サービス情報513乃至サービス情報51nは、サービス情報511と同様に、例えば、電子マネーサービス、交通機関の定期券サービス、部屋の入退出サービス、金融機関のクレジットサービスなどの各種のサービスの提供を受けるための情報である。サービス情報513乃至サービス情報51nにおいて、データ613乃至データ61nは、データ611と同様に、サービス情報513乃至サービス情報51nにより受けることができるサービスに関する処理を実行する上で必要となるデータであり、AP623乃至AP62nは、AP621と同様に、サービス情報513乃至サービス情報51nにより受けることができるサービスに関する処理を実行するアプリケーションプログラムである。
このように、非接触ICカード11において、不揮発性メモリ27がサービス情報511乃至サービス情報51nを記憶することより、制御部24は、リーダライタ12から受信したコマンドに応じて、サービス情報511乃至サービス情報51nのいずれかにより受けることができるサービスに関する処理を実行する。
また、ポイントサービス52は、サービス情報511乃至サービス情報51nに応じた各サービスにおいて付与される共通のポイントを示す情報である。ポイントサービス52の詳細は、図4を参照して後述する。
ICカード処理履歴53は、非接触ICカード11の内部で行われる各種の処理の履歴を示す情報である。ICカード処理履歴53の詳細は、図4を参照して後述する。
このように、サービスファイル41は、例えば、サービス情報511乃至サービス情報51nなどの複数のサービス情報を格納することができるので、制御部24は、例えば、電子マネーサービス(例えばサービス情報511により提供されるサービス)と定期券サービス(例えばサービス情報512により提供されるサービス)などのように、複数のサービスに関する処理を実行することができる。
また、不揮発性メモリ27は、書き換え可能なメモリであるので、例えば、非接触ICカード11が発行された後に、サービス情報51n+1をファイルサービス41に追加して格納することで、例えば、クレジットサービスなどの新たなサービスを追加して登録することができる。
なお、本実施の形態では、ROM25がOS71を記録し、不揮発性メモリ27がサービスファイル41を記憶するとして説明するが、例えばOS71を不揮発性メモリ27に記憶させるなど他の構成であってもよい。また、サービス情報511乃至サービス情報51nを個々に区別する必要のない場合、単にサービス情報51と称する。
次に、図4を参照して、不揮発性メモリ27に記憶されているサービスファイル41の詳細な構成について説明する。なお、図4の例では、上述した、図3のサービス情報511として、電子マネーサービス511が登録されているとして説明する。
サービスファイル41は、図4の例では、階層構造をなしており、例えば、図示せぬルートに対して、電子マネーサービス511(サービス情報51)、ポイントサービス52、およびICカード処理履歴531乃至ICカード処理履歴538(ICカード処理履歴53)がそれぞれ従属している。
サービスファイル41において、電子マネーサービス511は、サービスの属性を示す処理属性61A1が従属しており、処理属性61A1によって、電子マネーサービス511の属性が設定される。処理属性61A1には、例えば、消去属性などが設定される。
ここで、消去属性は、例えば、電子マネーサービス511により受けることのできるサービスの価値がなくなったとき(例えば、電子マネーの残高がゼロになったとき)や、サービスの期限が切れたときなどの所定の条件を満たしたとき、サービスファイル41から電子マネーサービス511を消去してもよいことを示す属性である。例えば、消去可能となる電子マネーサービス511において、処理属性61A1の消去属性に消去フラグを書き込む(たてる)ことで、その消去フラグにより電子マネーサービス511を消去できるかが判定される。
つまり、例えば、電子マネーの残高がゼロになったときや、サービスの期限が切れた場合、電子マネーサービス511の処理属性61A1に設定されている消去属性には、消去フラグがたてられる。そして、不揮発性メモリ27の記憶容量が不足しているために、新たなサービスを登録することができない場合、サービスファイル41から、例えば、消去フラグのたてられている電子マネーサービス511が消去される。これにより、不揮発性メモリ27は、電子マネーサービス511を消去した分だけ記憶容量を増やすことができるので、新たなサービスを登録することが可能となる。
また、図4の例では、電子マネーサービス511は、バリュー領域61C1、サービス利用期限61D1、セキュリティ情報61E1、および利用履歴61F11乃至利用履歴61F15が従属しており、バリュー領域61C1乃至セキュリティ情報61E1は、サービス鍵61B11乃至サービス鍵61B13のアクセス鍵によってそれぞれ保護されている。
バリュー領域61C1は、例えば、電子マネーサービス511の発行者に関する情報や、電子マネーの残高などの情報を格納する領域である。また、バリュー領域61C1がサービス鍵61B11により保護されているので、リーダライタ12は、非接触ICカード11との間で、例えばサービス鍵61B11を用いた所定の処理を行ってからその領域にアクセスする。
サービス利用期限61D1は、例えば、電子マネーサービス511の利用期限に関する情報を格納する領域である。また、サービス利用期限61D1がサービス鍵61B12により保護されているので、リーダライタ12は、バリュー領域61C1にアクセスするときと同様に、例えばサービス鍵61B12を用いた所定の処理を行ってからその領域にアクセスする。
セキュリティ情報61E1は、例えば、リーダライタ12との間で行われる認証に関する情報などの、電子マネーサービス511のセキュリティに関する情報を格納する領域である。セキュリティ情報61E1がサービス鍵61B13により保護されているので、リーダライタ12は、バリュー領域61C1にアクセスするときと同様に、例えばサービス鍵61B13を用いた所定の処理を行ってからその領域にアクセスする。
利用履歴61F11乃至利用履歴61F15は、利用者によって、電子マネーサービス511によるサービスが利用された履歴が書き込まれる領域である。利用履歴61F11乃至利用履歴61F15には、例えば、電子マネーサービス511が登録されている非接触ICカード11を持っている利用者によって、1,000円の商品が購入された場合、「1,000円の商品を購入」したことを示す履歴などが記録される。
なお、図4においては、利用履歴61F11乃至利用履歴61F15の5つの利用履歴が格納されているが、例えば、利用者によって、再度、電子マネーサービス511によるサービスが利用された場合、電子マネーサービス511の利用履歴が書き込まれる領域には、その利用の履歴を示す6つ目の利用履歴61F16が格納される。
ポイントサービス52は、例えば、電子マネーサービス511(サービス情報511)や、サービス情報512乃至サービス情報51nによる各サービスで付与される共通のポイントを記憶する領域である。これにより、例えば、航空会社により提供されるマイレージサービスは、飛行機の搭乗以外にも、クレジットサービスなどでも共通のポイントを貯めることができるが、非接触ICカード11は、このポイントサービス52の領域に共通のポイントを格納することで、例えば、マイレージサービスのポイントを、各サービス間における共通のポイントとして管理できる。
ICカード処理履歴531乃至ICカード処理履歴538は、非接触ICカード11の内部で行われる処理の履歴が書き込まれる領域である。ICカード処理履歴531乃至ICカード処理履歴538には、例えば、消去属性に消去フラグがたてられているクレジットサービス(図示せず)を消去する処理が実行された場合、「クレジットサービスを消去」したことを示す履歴などが記録される。
なお、図4においては、例えば、ICカード処理履歴531乃至ICカード処理履歴538の8つのICカード処理履歴が格納されているが、例えば、電子マネーサービス511を消去する処理が実行された場合、サービスファイル41のICカード処理履歴が書き込まれる領域には、電子マネーサービス511を消去したことを示す9つ目のICカード処理履歴539が格納される。
次に、具体的な処理の流れについて説明する。
図5は、非接触ICカード11による、サービス発券の処理について説明するフローチャートである。
制御部24は、例えば、電子マネーサービス提供者により設けられたリーダライタ12に、非接触ICカード11が翳されたとき、図5のフローチャートに示されている処理を各部に実行させる。
ステップS11において、制御部24は、リーダライタ12からの磁界によって、アンテナ21に受信電圧が発生したか否かを判定する。
ステップS11において、アンテナ21に受信電圧が発生していないと判定された場合、ステップS11に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、リーダライタ12からの磁界によって、アンテナ21に受信電圧が発生し、ステップS11において、アンテナ21に受信電圧が発生したと判定されるまで、ステップS11の処理が繰り返される。
ステップS11において、アンテナ21に受信電圧が発生したと判定された場合、ステップS12において、電力発生部30は、リーダライタ12により発生される磁界の一部が、アンテナ21を鎮交することにより誘起される交流の受信電圧を直流の電源電圧に変換し、その電源電圧を非接触ICカード11の各部に供給することで、非接触ICカード11の電源をオンする。これにより、非接触ICカード11は、リーダライタ12から放射される磁界により電力が供給され、駆動する。
ステップS13において、制御部24は、通信可能な状態にあるリーダライタ12からコマンドを受信したか否かを判定する。
ステップS13において、リーダライタ12からコマンドを受信していないと判定された場合、ステップS13に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、非接触ICカード11は、リーダライタ12よりコマンドが送信され、ステップS13において、そのコマンドを受信したと判定されるまで、電源がオンされた状態で待機することになる。
ステップS13において、リーダライタ12からコマンドを受信したと判定された場合、ステップS14において、制御部24は、リーダライタ12から受信したコマンドが発券コマンドであるか否かを判定する。
ここで、発券コマンドは、リーダライタ12から非接触ICカード11に送信される、各種のサービスを新規で登録させるためのコマンドである。例えば、電子マネーサービス提供者により設けられたリーダライタ12において、発券コマンドは、非接触ICカード11が電子マネーサービスの提供を受けることができるようにするためのコマンドである。
ステップS14において、リーダライタ12から受信したコマンドが発券コマンドであると判定された場合、ステップS15において、記憶制御部31は、リーダライタ12からの発券コマンドに基づいて、不揮発性メモリ27に記憶されているサービスファイル41に新たなサービス情報51を登録するための新規発券領域が存在するか否かを判定する。つまり、記憶制御部31は、不揮発性メモリ27において、新たにサービス情報51を記憶するための記憶容量が残っているかによって、新規発券領域が存在するか否かを判定する。
ステップS15において、サービスファイル41に新規発券領域が存在すると判定された場合、ステップS16乃至ステップS18の処理をスキップして、ステップS19において、記憶制御部31は、リーダライタ12からの発券コマンドに基づいて、サービス発券処理を行う。
具体的には、記憶制御部31は、リーダライタ12からの電子マネーサービスの発券コマンドに基づいて、サービスファイル41の新規発券領域として確保された領域に、リーダライタ12から受信した電子マネーサービス511を格納し記憶させる。つまり、不揮発性メモリ27において、例えば、図3のサービスファイル41のサービス情報511には、図4の電子マネーサービス511が格納される。これにより、非接触ICカード11を持っている利用者は、電子マネーサービスの提供を受けることができる。
ステップS25において、制御部24は、リーダライタ12からの磁界によって、アンテナ21に受信電圧が発生しているか否かを判定する。
ステップS25において、例えば、非接触ICカード11とリーダライタ12との距離が離れて通信ができない状態となり、アンテナ21に受信電圧が発生していないと判定された場合、ステップS26において、電力発生部30は、アンテナ21に受信電圧が発生していないので、非接触ICカード11の各部に供給していた電源電圧の供給を停止し、これにより、非接触ICカード11の電源はオフして、サービス発券の処理は終了する。
その後、例えば、上述した処理によって、電子マネーサービス511がサービスファイル41に記憶されている非接触ICカード11を持っている利用者により、電子マネーサービスを利用して商品が購入された場合、非接触ICカード11は、利用者によって、その商品の会計用のリーダライタ12に翳される。
すると、上述したように、ステップS11乃至ステップS13において、非接触ICカード11は、リーダライタ12から放射される磁界により電力が供給されて駆動し、例えば、リーダライタ12から電子マネーにより商品の購入を行うことを示すコマンド(以下、商品購入コマンドと称する)を受信し、受信したコマンドが発券コマンドであるか否かを判定する。
そして、リーダライタ12から受信したコマンドが商品購入コマンドであるので、ステップS14において、制御部24により、リーダライタ12から受信したコマンドが発券コマンドでないと判定され、処理はステップS21に進む。
ステップS21において、記憶制御部31は、リーダライタ12から受信したコマンドに基づいて、通常処理を行う。
具体的には、例えば、電子マネーサービス511がサービスファイル41に記憶されている非接触ICカード11を持っている利用者によって、1,000円の商品が購入された場合、記憶制御部31は、リーダライタ12からの商品購入コマンドに基づいて、図4の電子マネーサービス511のバリュー領域61C1に格納されている電子マネーの残高を示す情報から、購入した商品の金額である1,000円をマイナスする処理を行う。またこのとき、記憶制御部31は、図4の電子マネーサービス511の利用履歴61F16の領域に、「1,000円の商品を購入」したことを示す履歴を記憶させる。
ステップS22において、記憶制御部31は、通常処理を行ったサービスのサービス情報51が、サービスファイル41から消去することが可能なことを示す消去属性を持ったサービス情報51であるか否かを判定する。例えば、記憶制御部31は、不揮発性メモリ27に記憶されているサービスファイル41において、電子マネーサービス511の処理属性61A1としての消去属性に消去フラグがたてられているか否かを判定する。
ステップS22において、通常処理を行ったサービスのサービス情報51が、サービスファイル41から消去することが可能なことを示す消去属性を持ったサービス情報51であると判定された場合、ステップS23において、記憶制御部31は、その消去属性を持ったサービス情報51が、「バリューがゼロ」(サービス情報51により受けることのできるサービスの価値がなくなる)または「サービス期限切れ」(サービス情報51により受けることのできるサービスの期限が切れている)であるか否かを判定する。
具体的には、例えば、電子マネーサービス511がサービスファイル41に記憶されている非接触ICカード11を持っている利用者によって、1,000円の商品が購入された場合、記憶制御部31は、図4の電子マネーサービス511のバリュー領域61C1に格納されている電子マネーの残高を示す情報から、購入された商品の金額を差し引いた後の残高がゼロ(すなわち、「バリューがゼロ」)になったか、または図4の電子マネーサービス511のサービス利用期限61D1に格納されている利用期限を示す情報から、電子マネーサービスの利用期限が過ぎているか否かを判定する。
ステップS23において、サービスファイル41から消去することが可能なことを示す消去属性を持ったサービス情報51が、「バリューがゼロ」または「サービス期限切れ」であると判定された場合、ステップS24において、記憶制御部31は、そのサービス情報51(対象サービス)の処理属性領域に消去フラグをたてる。具体的には、記憶制御部31は、図4の電子マネーサービス511の処理属性61A1としての消去属性に対して消去フラグをたてる。これにより、サービスファイル41において、電子マネーサービス511は、消去することが可能なサービス情報51となる。
一方、ステップS22において、通常処理を行ったサービスのサービス情報51が、サービスファイル41から消去することが可能なことを示す消去属性を持ったサービス情報51ではないと判定された場合、そのサービス情報51を消去する処理は行わないので、ステップS23およびステップ24の処理をスキップし、処理はステップS25に進む。
また、ステップS23において、サービスファイル41から消去することが可能なことを示す消去属性を持ったサービス情報51が、「バリューがゼロ」または「サービス期限切れ」ではないと判定された場合、そのサービス情報51により受けられるサービスは利用可能なサービスであり、消去する必要がないので、ステップS24の処理をスキップし、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、上述したように、アンテナ21に受信電圧が発生していないと判定された場合、非接触ICカード11は電源をオフし、サービス発券の処理は終了する。
その後、例えば、上述した処理によって、消去することが可能な電子マネーサービス511がサービスファイル41に記憶されている非接触ICカード11を持っている利用者によって、電子マネーサービス以外の他のサービス(例えば定期券サービス)が非接触ICカード11に登録される場合、非接触ICカード11は、利用者によって、他のサービスのサービス提供者により設けられたリーダライタ12に翳される。
すると、上述したように、ステップS11乃至ステップS13において、非接触ICカード11は、リーダライタ12から放射される磁界により電力が供給されて駆動し、例えば、リーダライタ12から定期券サービスの発券コマンドを受信し、受信したコマンドが発券コマンドであるか否かを判定する。
そして、リーダライタ12から受信したコマンドが定期券サービスの発券コマンドであるので、ステップS14において、制御部24により、リーダライタ12から受信したコマンドが発券コマンドであると判定され、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、上述したように、記憶制御部31は、リーダライタ12からの発券コマンドに基づいて、不揮発性メモリ27のサービスファイル41に新規発券領域が存在するか否かを判定する。
ステップS15において、サービスファイル41に新規発券領域が存在しないと判定された場合、すなわち、サービスファイル41を構成するサービス情報51が複数存在することで(すなわち、複数のサービスが登録されている)、不揮発性メモリ41の記憶容量が圧迫され、例えば定期券サービスを登録するための新規発券領域が存在しないので、ステップS16において、記憶制御部31は、サービスファイル41に消去対象サービスが存在するか否かを判定する。
具体的には、記憶制御部31は、サービスファイル41のサービス情報51、すなわち、例えば、図4の電子マネーサービス511の処理属性61A1としての消去属性に消去フラグがたてられているかによって、その電子マネーサービス511が消去対象サービスであるか否かを判定する。
ステップS16において、サービスファイル41に消去対象サービスが存在すると判定された場合、ステップS17において、消去部32は、サービスファイル41から消去対象サービスを消去する。
具体的には、消去部32は、消去属性に消去フラグのたてられている図4の電子マネーサービス511を、消去対象サービスとしてサービスファイル41から消去する。これにより、不揮発性メモリ27においては、消去対象サービス(例えば電子マネーサービス511)を消去した分だけ、記憶容量が増加する。
なお、消去対象サービスの発券を毎回新規発券として扱うことで、例えば、消去対象サービスが複数存在するときには、最も古く消去対象サービスとなったサービス情報から消去することができる。
ステップS18において、記憶制御部31は、消去対象サービスを消去したことを示すログを記録する。具体的には、記憶制御部31は、図4のサービスファイル41において、電子マネーサービス511を消去する処理を行ったことを示す9つ目のICカード処理履歴539を、サービスファイル41にログとして記録させる。これにより、消去対象サービスを消去するとき、その消去した記録をログとして残すことができるので、利用者は、例えば、突然、サービス情報51が消去されたとしてもその理由を確認することができる。
ステップS19において、上述したように、記憶制御部31は、リーダライタ12からの発券コマンドに基づいて、サービス発券処理を行う。
具体的には、記憶制御部31は、リーダライタ12からの定期券サービスの発券コマンドに基づいて、電子マネーサービス511を消去することにより、サービスファイル41に新規発券領域として確保された領域に、リーダライタ12から受信した定期券サービスのサービス情報51を格納し記憶させる。つまり、不揮発性メモリ27において、例えば、図4のサービスファイル41には、電子マネーサービス511の代わりに、定期券サービスのサービス情報51が格納される。これにより、非接触ICカード11を持っている利用者は、定期券サービスを受けることができる。
一方、ステップS16において、サービスファイル41に消去対象サービスが存在しないと判定された場合、ステップS20において、制御部24は、サービス情報51を記憶させる新規発券領域を確保することができないため、新規のサービスを登録することができないので、所定のエラー処理を行う。つまり、制御部24は、リーダライタ12から発券コマンドを受信したとき、不揮発性メモリ24の記憶容量が不足し、かつ、消去対象サービスが存在しない場合、所定のエラー処理を行う。
そして、ステップS25において、リーダライタ12からの磁界によって、アンテナ21に受信電圧が発生していると判定された場合、ステップS13に戻り、ステップS13以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS25において、リーダライタ12からの磁界によって、アンテナ21に受信電圧が発生していないと判定された場合、上述したように、ステップS26において、非接触ICカード11は電源をオフし、サービス発券の処理は終了する。
以上のように、本実施の形態では、非接触ICカード11により提供される各種のサービスを発券からその権利の消滅までの管理を容易にし、かつ、不揮発性メモリ27を有効利用することができる。
また、サービスの価値を使い切るか、またはサービスが期限切れになると、そのサービスで使われているメモリ領域を開放することができるので、新たなサービスを確実に登録することができる。つまり、不揮発性メモリ27は、書き換え可能なメモリであるので、例えば、非接触ICカード11が発行された後に、消去対象サービスを消去して空きメモリを増やしたり、新たなサービスを追加して登録することが可能となる。
さらに、例えば、マイレージサービスのような、有効期限の異なる複数のサービス間で共通の情報を共有しなければならない場合であっても、それらの共通の情報を容易に管理することができる。
なお、非接触ICカード11は、本実施の形態では、ICカードとして動作するとして説明したが、ICカードとリーダライタの両方で動作する非接触ICカードであってもよい。また、非接触ICカード11は、例えば携帯電話機などの機器に内蔵されるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図6は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)111は、ROM112、または記録部118に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM113には、CPU111が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU111、ROM112、およびRAM113は、バス114により相互に接続されている。
CPU111にはまた、バス114を介して入出力インターフェース115が接続されている。入出力インターフェース115には、マイクロホンなどよりなる入力部116、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部117が接続されている。CPU111は、入力部116から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU111は、処理の結果を出力部117に出力する。
入出力インターフェース115に接続されている記録部118は、例えばハードディスクからなり、CPU111が実行するプログラムや各種のデータを記録する。通信部119は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部119を介してプログラムを取得し、記録部118に記録してもよい。
入出力インターフェース115に接続されているドライブ120は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア121が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部118に転送され、記録される。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図6に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア121、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM112や、記録部118を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースである通信部119を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用したICカードシステムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。 非接触ICカードの構成の例を示すブロック図である。 ROMおよび不揮発性メモリの詳細について説明する図である。 不揮発性メモリに記憶されているサービスファイルの詳細な構成について説明する図である。 非接触ICカードによる、サービス発券の処理について説明するフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 ICカードシステム, 11 非接触ICカード, 12 リーダライタ, 21 アンテナ, 22 復調部, 23 SPU, 24 制御部, 25 ROM, 26 RAM, 27 不揮発性メモリ, 28 発信回路, 29 変調部, 30 電力発生部, 31 記憶制御部, 32 消去部, 41 サービスファイル, 51 サービス情報, 52 ポイントサービス, 53 ICカード処理履歴, 611乃至61n データ, 61A1 処理属性, 61B11 サービス鍵A, 61B12 サービス鍵B, 61B13 サービス鍵C, 61C1 バリュー領域, 61D1 サービス利用期限, 61E1 セキュリティ情報, 61F11乃至61F15 利用履歴, 621乃至62n AP, 71 OS

Claims (6)

  1. リーダライタと相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置において、
    前記リーダライタと通信可能な状態にある場合、前記リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報を受信する受信手段と、
    受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在しない場合、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる前記第1のサービス情報を消去する消去手段と、
    受信した前記第2のサービス情報を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記記憶制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報により受けることのできるサービスの価値がなくなったか、または前記第1のサービス情報により受けることのできるサービスの期限が切れた場合、対象となる前記第1のサービス情報を、消去することが可能となるように区分して前記記憶手段に記憶させる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記記憶制御手段は、消去された前記第1のサービス情報に関する消去情報を前記記憶手段に記憶させる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記記憶制御手段は、受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在する場合、受信した前記第2のサービス情報を、前記記憶手段における記憶可能な領域に記憶させる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. リーダライタと相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置の情報処理方法において、
    前記リーダライタと通信可能な状態にある場合、前記リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報の受信を制御し、
    受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在しない場合、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる前記第1のサービス情報を消去し、
    受信した前記第2のサービス情報を前記記憶手段に記憶させる
    ステップを含む情報処理方法。
  6. リーダライタと相互に無線通信を行う情報処理装置であって、各種のサービスの提供を受けるための第1のサービス情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置の情報処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記リーダライタと通信可能な状態にある場合、前記リーダライタから送信されてくる、新たなサービスの提供を受けるための第2のサービス情報の受信を制御し、
    受信した前記第2のサービス情報を記憶するための領域が前記記憶手段に存在しない場合、前記記憶手段に記憶されている前記第1のサービス情報のうち、消去することが可能となる前記第1のサービス情報を消去し、
    受信した前記第2のサービス情報を前記記憶手段に記憶させる
    ステップを含むプログラム。
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