JP2008040792A - 施設内監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ICタグを用いて施設内を監視すること。
【解決手段】施設内監視部105aは、施設内に設置されたICタグ受信機102によって監視対象が所持するICタグ101から取得されたタグ情報に基づいて、施設内における監視対象の人物の所在位置を特定する。監視結果出力部105cは、スケジュール管理部105bで設定されたスケジュールと、施設内監視部105aで特定された監視対象の人物の所在位置とを比較して、施設内に異常が発生している場所があるか否かを判定し、施設内に異常が発生している場所があると判定された場合に、携帯ポータブル端末107へ警告を送信する。
【選択図】図1
【解決手段】施設内監視部105aは、施設内に設置されたICタグ受信機102によって監視対象が所持するICタグ101から取得されたタグ情報に基づいて、施設内における監視対象の人物の所在位置を特定する。監視結果出力部105cは、スケジュール管理部105bで設定されたスケジュールと、施設内監視部105aで特定された監視対象の人物の所在位置とを比較して、施設内に異常が発生している場所があるか否かを判定し、施設内に異常が発生している場所があると判定された場合に、携帯ポータブル端末107へ警告を送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、施設内を監視する施設内監視システムに関する。
次のような自動撮影システムが知られている。この自動撮影システムでは、ユーザーに関する情報を格納した無線タグを配布しておき、各撮影スポットに設置された撮影ユニットは、ユーザーが所持する無線タグを検出した場合には、ユーザーの画像を撮影する(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来の自動撮影システムでは、撮影スポットに訪れた人物のみを対象として無線タグを検出して撮影を行えばよく、このようなシステムを施設内の監視システムに適用して施設内における異常の発生を監視することはできなかった。
本発明による施設内監視システムは、施設内に複数設置され、監視対象の人物が所持するICタグから情報を取得するICタグ受信機と、ICタグ受信機で取得した情報、および情報を取得したICタグ受信機の位置情報に基づいて施設内における監視対象の人物の所在位置を特定する特定手段と、監視対象の人物の施設内におけるスケジュールを設定するスケジュール設定手段と、特定手段で特定した監視対象の人物の所在位置と、スケジュール設定手段で設定したスケジュールから求められる当該監視対象の人物の所在位置とを比較して、施設内の異常の有無を判定する判定手段と、判定手段によって施設内に異常が発生していると判定された場合に、通信回線を介して接続された携帯端末へ警告を送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
このとき、携帯端末は、前記警告を受信する受信手段と、受信手段によって受信した警告内容を前記携帯端末の所持者に通知する通知手段を備えるようにしてもよく、通知手段は、警告内容を画面表示または音声出力によって前記所持者に通知するようにしてもよい。
また、携帯端末は、警告を解除する解除手段をさらに備えるようにしてもよく、警告を受信した場合に、携帯端末の所持者からの指示に基づいて、その警告内容を他の携帯端末に転送する転送手段をさらに備えるようにしてもよい。
さらに、携帯端末は、スケジュール設定手段で設定されたスケジュールを変更するスケジュール変更手段をさらに備え、判定手段は、スケジュール変更手段で変更されたスケジュールと、特定手段で特定した監視対象の人物の所在位置とを比較して、施設内に異常が発生している場所があるか否かを判定することが好ましい。
このとき、携帯端末は、前記警告を受信する受信手段と、受信手段によって受信した警告内容を前記携帯端末の所持者に通知する通知手段を備えるようにしてもよく、通知手段は、警告内容を画面表示または音声出力によって前記所持者に通知するようにしてもよい。
また、携帯端末は、警告を解除する解除手段をさらに備えるようにしてもよく、警告を受信した場合に、携帯端末の所持者からの指示に基づいて、その警告内容を他の携帯端末に転送する転送手段をさらに備えるようにしてもよい。
さらに、携帯端末は、スケジュール設定手段で設定されたスケジュールを変更するスケジュール変更手段をさらに備え、判定手段は、スケジュール変更手段で変更されたスケジュールと、特定手段で特定した監視対象の人物の所在位置とを比較して、施設内に異常が発生している場所があるか否かを判定することが好ましい。
本発明によれば、施設内における異常の発生を監視することができる。
本実施の形態では、施設内監視システムを幼稚園内を監視するために使用する場合について説明する。図1は、本実施の形態における施設内監視システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。施設内監視システム100は、ICタグ101と、ICタグ受信機102と、カメラ103と、マイク104と、制御装置105と、モニタ106と、携帯ポータブル端末107と、管理情報記録メモリ108とで構成される。
ICタグ101は、幼稚園の保育士(先生)および園児が少なくとも1つずつ所持している。例えば、園児の名札、帽子、内履き、外履き、園児服、体操服などにそれぞれICタグ101を装着しておき、園児がこれらのものを身に着けることによって、園児にICタグ101を所持させる。すなわち、図1ではICタグ101を代表して1つのブロックで表しているが、実際には複数のICタグ101が施設内監視システム100に含まれる。このように、園児が身に着ける様々なものにICタグ101を装着しておくことによって、園児が名札を忘れたり、内履きから外履きに履き替えたり、園児服から体操服に着替えたり、室内で帽子を脱いだりした場合でも、常に少なくとも1つのICタグ101を園児が所持しているようにすることができる。
ICタグ101には、それぞれのICタグ101を一意に識別するためのタグ番号が付加されており、このタグ番号でICタグ101を所持している人物を特定できるようになっている。具体的には、各保育士および園児がそれぞれ所持している複数のICタグ101のタグ番号をそれぞれを所持している人物と対応付けたタグ管理情報が後述する管理情報記録メモリ108にあらかじめ記録されている。そして、制御装置105は、ICタグ受信機102で読み取ったICタグ101のタグ番号に基づいて、そのICタグ101の所持者が誰であるかを特定する。
ICタグ受信機102は、園舎内の床下および園庭の地中に所定の間隔を空けて(例えば1mおきに)碁盤の目状に埋め込まれて設置される。すなわち、このICタグ受信機102も図1では代表して1つのブロックで表しているが、実際には複数のICタグ受信機102が施設内監視システム100に含まれている。また、各ICタグ受信機102には、それぞれのICタグ受信機102を一意に識別するための受信機番号が付加されている。そして、各ICタグ受信機102の設置位置と受信機番号と対応付けた受信機管理情報が後述する管理情報記録メモリ108に記録されている。
ICタグ受信機102は、保育士や園児が各ICタグ受信機102の上を通過すると、通過した人物が身に着けているICタグ101から無線通信によりICタグ情報を読み込んで、そのタグ情報と自身の受信機番号とを制御装置105へ出力する。制御装置105では、後述するように、タグ情報に含まれるタグ番号に基づいてその人物を特定し、さらに受信機番号に基づいてその受信機の設置位置を特定することで、園内で誰がどこにいるかを特定することができる。すなわち、ICタグ受信機102で取得したタグ情報、およびタグ情報を取得したICタグ受信機102の位置情報に基づいて、監視対象の人物である保育士および園児の園内における所在位置を特定する。
なお、本実施の形態では、園内の人物が停止する可能性が高い場所ではICタグ受信機102の設置密度を高くし、逆に人物が停止しにくい場所ではICタグ受信機102の設置密度を低くする。例えば、園庭における遊具の設置場所、園舎内におけるコンセント、テレビ、本棚等の設置場所、およびその周辺では、園児が停止するあるいは移動量が少なくなる可能性が高いことからICタグ受信機102の設置密度を高くする。一方、園庭の遊具が設置されていない場所では園児が走り回ったりしている可能性が高いことからICタグ受信機102の設置密度を低くする。
すなわち、人物が停止する可能性が低い位置、例えば人物が立ち止まらず通過する可能性が高い位置においては、ICタグ受信機102の設置密度が低くても人物の移動に伴ってすぐに隣接するICタグ受信機102でICタグ情報を受信することができ、人物の位置の検出を継続して行うことができる。これに対して、人物が停止する可能性が高い位置では、ICタグ受信機102の設置密度が低いと一旦人物の位置を検出した後、人物が隣接するICタグ受信機102の設置位置まで移動するのに時間を要することから、それまでの間は人物の位置を検出できなくなってしまう。これを回避するために、人物が停止する可能性が高い位置の設置密度を上げて、人物が停止しやすい場所でも継続して人物の位置を検出できるようにする。
図2は、園庭におけるICタグ受信機102の設置例を示す図である。図2においては、ICタグ受信機102の設置位置を白丸で示している。この図2に示すように、園庭には遊具2aおよび2bが設置されており、これらの周囲は、他の位置と比べてICタグ受信機102の設置密度が高くなっている。
カメラ103は、その撮影範囲が園内全体を網羅するように、園内に複数台設置される。また、各カメラ103は、園内の人物が鮮明に撮影できるように、その設置位置および設置角度が調整されている。各カメラ103によって撮影された映像は、リアルタイムで制御装置105へ出力される。なお、トイレのようなカメラ103の設置に適さない場所は、カメラ103の設置を行わないようにする。また、マイク104は、その集音範囲が園内全体を網羅するように複数台設置される。各マイク104を介して入力された音声は、リアルタイムで制御装置105へ出力される。なお、マイク104はカメラ103に内蔵するようにしてもよい。全てのカメラ103およびマイク104は、各機器に一意に付加されたカメラ番号およびマイク番号によって識別可能であり、各カメラおよびマイクの設置位置は、後述する管理情報記録メモリ108内にカメラ番号およびマイク番号と対応付けて記録されている。
制御装置105は、例えばパソコンやサーバなどのコンピュータ装置であり、園内の複数箇所に設置されたICタグ受信機102、カメラ103、およびマイク104とは、園内に敷設されたLAN等を介して接続されている。また、モニタ106および管理情報記録メモリ108は所定のインターフェースを介して接続され、後述する携帯ポータブル端末107とは無線LANなどの無線通信回線を介して接続されている。
この制御装置105は、施設内監視部105aと、スケジュール管理部105bと、監視結果出力部105cとを機能的に有している。施設内監視部105aは、ICタグ受信機102からタグ情報と受信機番号の入力があった場合に、上述したように管理情報記録メモリ108に記録されているタグ管理情報に基づいて、入力されたタグ情報に含まれるタグ番号のICタグ101を所持する人物を特定して、そのICタグ受信機102の設置位置に存在する人物を特定する。さらに施設内監視部105aは、管理情報記録メモリ108に記録されている受信機情報に基づいて、入力された受信機番号のICタグ受信機102の設置位置を特定して、特定した人物が園内のどこにいるかを特定する。
図3は、管理情報記録メモリ108に記録されているタグ管理情報の具体例を示す図である。この図3に示す例では、保育士や生徒の名前3aと、各人物が所持しているタグ1〜タグ5の5つのICタグ101のタグ番号が対応付けられて記録されている。ここで、タグ1は名札に装着されたICタグ101、タグ2は園児服に装着されたICタグ101、タグ3は内履きに装着されたICタグ101、タグ4は外履きに装着されたICタグ101、タグ5は帽子に装着されたICタグ101をそれぞれ表している。
なお、このようにICタグ101を複数のものに装着して各人物が複数所持するようにした場合には、同一人物が所持しているはずのICタグ101のタグ情報が異なる場所に設置されたICタグ受信機102によって受信されることが考えられる。例えば、園児が園舎内にいる場合には、各園児は名札の付いた園児服を着て内履きを履いており、この間、外履きは下駄箱に入れ、帽子は帽子掛けに掛けられている。
この場合、園児が実際にいる地点に設置されているICタグ受信機102は、園児の名札、園児服、および内履きに装着されたタグ1〜3のタグ情報を受信する。また、下駄箱のある玄関に設置されているICタグ受信機102は、園児の外履きに装着されたタグ4のタグ情報を受信する。さらに、帽子掛けがある場所に設置されているICタグ受信機102は、園児の帽子に装着されたタグ5のタグ情報を受信する。このように、施設内監視部105aは、同時に複数のICタグ受信機102からタグ情報が入力されることになり、園児がどの場所にいるのかを特定することができない。
したがって、本実施の形態では、園児が身に着けている可能性が高いものに装着されているICタグ101の優先順位が高くなるように、タグ1〜タグ5の各ICタグ101に優先順位を付け、施設内監視部105aは、ICタグ受信機102からのタグ情報の入力状況とICタグ101の優先順位とに基づいて、園児が実際にいる場所を特定する。
例えば、園児は常に名札を付けている可能性が高いので、名札に装着されたタグ1の優先順位を最も高く設定し、次に園児は着替えを行わない限り園児服を着ている可能性が高いのでタグ2の優先順位を2番目に高く設定する。また、園児は一日を通して園庭にいる時間よりも園舎内にいる時間の方が長いことを加味して、内履きに装着されたタグ3の優先順位を3番目に高く設定し、外履きに装着されたタグ4の優先順位を4番目に高く設定する。また、園内では帽子を脱いでいる可能性が高いことから、帽子に装着されたタグ5の優先順位を5番目に高く(最も低く)設定する。
なお、後述するスケジュール管理部105bによって管理されるスケジュールに基づいて、優先順位を変化させるようにしてもよい。例えば、スケジュール上園児が園内にいる時間帯は、内履きに装着されたタグ3の優先順位を外履きに装着されたタグ4の優先順位よりも高く設定しておき、園児が園庭にいる時間帯は、外履きに装着されたタグ4の優先順位を内履きに装着されたタグ3の優先順位よりも高く設定するようにしてもよい。
そして、施設内監視部105aは、ICタグ受信機102から所定時間間隔、例えば10秒間隔で入力される各人物ごとにタグ1〜タグ5のタグ情報を所定時間、例えば3分間蓄積し、その間にタグ1〜タグ5のそれぞれの受信情報を受信したICタグ受信機102の設置場所と、タグ1〜タグ5の優先順位とに基づいて、園児が実際にいる場所を特定する。
図4は、直近3分間におけるタグ1〜タグ5のタグ情報を受信したICタグ受信機102の設置場所の時系列データ、およびその時系列データに基づく優先順位を加味した園児位置の特定結果の具体例を示す図である。なお、この図4においては、タグ1〜タグ5のそれぞれごとに、最後にタグ情報を受信したICタグ受信機102の設置位置を園児がいる可能性がある候補地点とし、各ICタグ101に対応した候補地点を各ICタグ101の優先順位に応じた重み値を用いて重み付けすることによって、園児が実際にいる地点を特定する。なお、ここでは、タグ1〜タグ5の優先順位に応じた重み値は、それぞれ4、3、2、1、0であるものとする。また、直近3分間の間にタグ情報が一度も検出されなかったICタグ101については、存在位置が特定できないものとしてエラーを返すようにする。
図4(a)に示す例では、3分間の時系列データに基づいて、タグ1、タグ2、およびタグ3の候補地点はa、タグ3の候補地点はエラー(×)、タグ5の候補地点はbとそれぞれ検出されている。この場合、候補地点aの重み付け結果が4+3+2=9であり、候補地点bの重み付け結果は0であり、エラーの重み付け結果は1となる。よって、この場合には、施設内監視部105aは、このタグ1〜タグ5を所持する園児は、地点aにいるものと特定する。
同様に、図4(b)に示す例では、タグ1、タグ2、タグ3、およびタグ5の候補地点はaであり、タグ4の候補地点はbである。よって、候補地点aの重み付け結果が4+3+2+0=9であり、候補地点bの重み付け結果は1となるため、施設内監視部105aは、このタグ1〜タグ5を所持する園児は、地点aにいるものと特定する。
施設内監視部105aはまた、カメラ103から入力される画像(映像)を画像処理して、その画像内に含まれる人物を特定し、カメラ103の設置位置、および特定した人物の画像内における位置に基づいて、園内における特定した人物が存在する位置を特定する。カメラ103から入力される画像を画像処理して、その画像内に含まれる人物を特定するに当たっては、画像に対して公知の顔認識処理を実行して画像内に存在する人物を特定する方法と、画像内から保育士や園児の名札に記載されている文字を読み取って、その人物を特定する方法とが考えられる。施設内監視部105aは、このいずれの方法によって画像内の人物を特定してもよく、あるいは両方の方法を併用して画像内の人物を特定してもよい。
施設内監視部105aはさらに、マイク104を介して入力される人物の声に対して、公知の声紋認証処理を実行して、マイク104の周辺にいる人物を特定し、マイク104の設置位置に基づいて、園内における特定した人物が存在する位置を特定する。
本実施の形態では、後述する監視結果出力部105cは、あらかじめ作成された組(クラス)ごとのスケジュールに基づいて、保育士および園児がスケジュール通りに行動しているか否かを監視して、その結果を出力する。このために、保育士は、例えば図5に示すスケジュール作成画面上で自分が担当する組の1日のスケジュールをあらかじめ作成しておく。
図5に示すスケジュール作成画面においては、保育士は、画面左側に配置されたスケジュール作成用ボタン5a〜5dを操作して、スケジュール作成エリア5e内に自分が担当する組の一日のスケジュールを作成する。すなわち、保育士は、制御装置105に接続された不図示のマウスなどの入力装置を操作し、スケジュール作成用ボタン5a〜5dのいずれかをスケジュール作成エリア5e内にドラッグ&ドロップすることによって、スケジュール作成エリア5e内にスケジュール作成用ボタンに対応したスケジュールを追加していく。
例えば、図5は、スケジュール作成画面上でさくらぐみの一日のスケジュール作成する場合を示しており、9:00〜10:00まではさくらぐみの部屋にいるようにスケジュールを立てたい場合には、保育士は、マウスを操作してさくらぐみボタン5aをスケジュール作成エリア5eの9:00〜10:00の範囲にドラッグ&ドロップする。すると、スケジュール作成エリア5eの9:00〜10:00の範囲内にさくらぐみボタン5aと同一の模様の領域が所定の大きさで作成されるため、保育士は、マウスを操作してその領域が9:00〜10:00に相当する大きさになるように調整する。
同様の作業を一日のスケジュールに合わせて行うことによって、図5に示すようにスケジュール作成エリア5e内にさくらぐみの一日のスケジュールを作成することができる。なお、スケジュール作成用ボタンには、イレギュラーボタン5dが含まれており、さくらぐみ全員で園外に外出する場合など、園児がICタグ受信機102で受信できない範囲に移動してしまう場合には、このイレギュラーボタン5dをドラッグ&ドロップしてスケジュール作成エリア5e内にイレギュラーなスケジュールを作成することができる。
換言すれば、イレギュラーなスケジュールが設定される時間帯は、園内における園児の所在位置を特定する必要がない時間帯であることから、さくらぐみの一日のスケジュールには、園内における園児の所在位置を特定する必要がある通常の時間帯と、園内における園児の所在位置を特定する必要がないイレギュラーな時間帯とが含まれることになる。なお、イレギュラーなスケジュールには、その内容を表すコメント5fを付加することもできる。また、イレギュラーなスケジュール以外にもスケジュールの内容を表すコメント5gを付加することができる。
このようにして、スケジュール作成エリア5e内にさくらぐみの一日のスケジュールを作成した後に、コピーボタン5hをクリックすることによって、さくらぐみの基本スケジュールをさくらぐみに所属する全ての園児のスケジュールに一括して反映することができる。その結果は、登録メンバースケジュールエリア5i内に各園児ごとの個別スケジュールとして表示される。これによって、スケジュール作成エリア5e内で基本スケジュールを作成するだけで、さくらぐみに所属する全園児の個別スケジュールを作成することができる。
そして、保育士は、登録メンバースケジュールエリア5i内に表示された各園児の個別スケジュールを、園児ごとに修正することができる。例えば、この日は、あらかじめ園児ebから欠席届けが提出されている場合には、園児ebの一日のスケジュールを全て削除する。同様に、遅刻する園児や早退する園児がいる場合にも、登園予定時刻または帰宅予定時刻に基づいて、各園児の個別スケジュールを修正することができる。なお、ここではさくらぐみの基本スケジュールを作成し、さくらぐみに所属する園児の個別スケジュールを作成する例について説明したが、その他の組についても担当の保育士が同様の手順で基本スケジュール、および個別スケジュールを作成する。
スケジュール管理部105bは、このようにして作成された各組の基本スケジュールおよび各組に所属する園児ごとの個別スケジュールを管理情報記録メモリ108に記録して登録する。図6に、管理情報記録メモリ108に記録された各組の基本スケジュールおよび各組に所属する園児ごとの個別スケジュールを示す。図6(a)は、各組ごとに作成された基本スケジュールの具体的な登録例を示しており、図6(b)は、さくらぐみに所属する園児ごとの個別スケジュールの具体な登録例を示している。
監視結果出力部105cは、施設内監視部105aによる各人物の居場所の特定結果と、スケジュール管理部105bによって登録された各組の基本スケジュールおよび各組に所属する園児ごとの個別スケジュールとを比較して、園内の監視結果をモニタ106に出力する。すなわち、特定された園内における人物の所在位置と、スケジュールから求められる当該人物の所在位置とを比較して、園内の異常の有無を判定する。
例えば、図7に示すように、モニタ106に園内における保育士や園児の所在確認結果を表示する。すなわち、モニタ106の表示領域内を複数の領域に分割し、各領域を園内の所在確認結果を表示する場所用の結果表示領域とする。そして、それぞれの結果表示領域内にカメラ103で撮影したその場所の画像(映像)を表示し、画像に重畳して今の時間帯に各場所にいるべき園児の人数と、実際にその場所にいる園児の人数および保育士の名前とを表示する。
このとき、今の時間帯に各場所にいるべき園児の人数は、園児ごとの個別スケジュールに基づいて表示され、実際にその場所にいる保育士の名前、および園児の人数は、施設内監視部105aによる各人物の現在位置に基づいて表示される。図7に示す例では、ももぐみの部屋は、今の時間帯に各場所にいるべき園児の人数=22人、実際にその場所にいる園児の人数=22人、実際にその場所にいる保育士の名前=かな先生であることを示している。また、さくらぐみの部屋は、今の時間帯に各場所にいるべき園児の人数=20人、実際にその場所にいる園児の人数=19人、実際にその場所にいる保育士の名前=よしお先生であることを示している。
そして、監視結果出力部105cは、さくらぐみの部屋のように、今の時間帯に各場所にいるべき園児の人数と実際にその場所にいる園児の人数とが一致しない場合には、「エラー」の文字を表示して、その部屋では監視結果にエラーが発生していることを通知する。これによって、園児が不意な行動を取って本来いるべき場所からいなくなってしまった場合でも、監視者は、図7に示す監視画面上で一目で異常を把握することができる。また、ほしぐみの部屋のように、保育士が1人もいない場合にもエラーとするようにしてもよい。
このとき、同時に監視結果にエラーが発生している部屋の結果表示領域の背景色を他の領域とは異なる色に変化させたり、表示している文字を点滅させるなどして、その結果表示領域をさらに目立つようにさせてもよい。この他、エラーが発生してからの経過時間を計時し、その経過時間を結果表示領域内に表示するようにしてもよく、エラーが発生している部屋の映像を拡大表示するようにしてもよい。また、エラーが発生していない部屋は、結果表示領域内に画像を表示せず、エラーが発生した部屋のみ画像を表示するようにしてもよく、エラーが発生していない部屋は、結果表示領域内の画像を白黒表示し、エラーが発生した部屋は結果表示領域内の画像をカラー表示するようにしてもよい。
玄関、お遊戯室、ばらぐみの部屋のように、現在園児が1人もいない場所の画像は白黒で表示し、園児がいる場所の画像はカラーで表示するようにしてもよく、現在園児が1人もいない場所はカメラ103の電源をオフにして画像を表示しないようにしてもよい。なお、上述したように、トイレなどのカメラ103の設置に適さない場所にはカメラ103を設置しないようにしたので、図7においては、1階トイレおよび2階トイレの画像は表示されていない。
監視結果出力部105cは、図8に示すように、各場所における監視結果をさらに詳細に表示することもできる。例えば、図8(a)に示すように、各場所ごとの登録者(登録メンバー)の数と現在の在籍者数とを表示し、さらに登録者と在籍者の氏名を一画面で見れるようにモニタ106に表示してもよい。そして、図8(a)に示す画面上でも、エラーが発生している部屋の表示色を他の部屋の表示色と変化させることによって、園内における異常の発生を一目で把握することができる。また、図8(b)に示すように、各場所に設置されたICタグ受信機102で読み取ったタグ情報に含まれるタグ番号を、各場所ごとに一覧表示するようにしてもよい。
監視結果出力部105cは、さらに、園内の監視結果を保育士が携帯する携帯ポータブル端末107へも配信する。携帯ポータブル端末107は、例えば腕時計型の無線通信機器である。保育士は動きが激しいため、いつでも簡単に所持できるようにこのような腕時計型とすることが好ましい。携帯ポータブル端末107は、監視結果出力部105cからの出力内容を文字で表示できるようにカラー液晶モニタなどのモニタを備えている。なお、監視結果出力部105cからの出力内容を数字や記号などによって表示する場合には、白黒液晶モニタを搭載するようにしてもよく、あるいはLED等を点灯させて出力内容を通知するようにしてもよい。
図9(a)および図9(b)は、それぞれ携帯ポータブル端末107の一例を示す図である。これらの携帯ポータブル端末107は、画面内に表示されるメニューを操作するための操作ボタン9a〜9cを備えている。しかしながら、携帯ポータブル端末107を腕時計型にした場合には、本体自体のサイズが小さいため、操作ボタン9a〜9cも小さくなってしまい操作しづらい可能性がある。このため、操作ボタン9a〜9cの代わりに画面にタッチパネルを採用することも考えられるが、この場合も画面が小さいため操作しづらい可能性がある。
これを回避するために、サイズが小さくても操作が容易なジョグダイヤル9dを別途搭載するようにしてもよい。なお、ジョグダイヤル9dは、園児が誤って触れてしまった場合など、誤操作が発生しやすいという欠点がある。したがって、ダイヤルのロック及び解除を容易に行うことができるような仕組みを備えておく必要がある。例えば、ジョグダイヤル9dの長押しによりロックと解除を切り替えられるようにしたり、あるいは園児が誤って振れないようにワンタッチ開閉式のカバーをジョグダイヤル9dを覆うように設けるようにする。
監視結果出力部105cは、上述したエラーが発生した場合に、この携帯ポータブル端末107へエラーの内容を出力する。携帯ポータブル端末107は、エラーが発生したことを保育士が一目で判断できるように、例えば図10(a)に示すように、モニタにERRORの文字を表示するとともに、画面の背景の色を変化させる。この図10(a)に示す例では、つきぐみの部屋には、今の時間帯に18人の園児がいなければならないところ、実際には17人しかいないことからエラーが発生した場合を示している。
なお、この他、図9(b)に示すように、携帯ポータブル端末107にスピーカー9eを搭載しておき、保育士に音声でエラーが発生したことを通知するようにしてもよい。また、携帯電話に搭載されているバイブレーション機能を搭載し、携帯ポータブル端末107を振動させることによってエラーが発生したことを通知するようにしてもよい。
エラーが通知された場合には、園児に何らかの非常事態が発生している可能性があることから、保育士はそのエラーに対応するとともに、図10(a)に示す画面上の「解除」または「報告」のいずれかを選択してシステム上のエラー対応を行う。例えば、保育士がエラーの発生原因を把握し、そのエラーの発生原因が園児に危害を及ぼすものでない場合には、保育士は「解除」を選択する。「解除」が選択されると、携帯ポータブル端末107の画面上には、図10(b)に示すようなエラー解除用画面が表示される。エラー解除用画面は保育士がエラーの発生原因を入力するための画面であり、保育士によってエラーの発生原因が入力されると、その内容が制御装置105へ送信され、監視結果出力部105cはエラーを解除する。
エラー解除用画面には、図10(b)に示すように、あらかじめ登録されたエラーの発生原因が表示され、保育士は、表示された発生原因の中から現在発生しているエラーの原因を選択することによって、エラーを解除することができる。例えば、園児がトイレに行ったことによって、つきぐみの部屋にいる園児の数が減少してエラーが発生した場合には、保育士は図10(b)に示す画面上で「トイレ」を選択してエラーを解除する。エラーの発生原因として「トイレ」が選択された場合には、監視結果出力部105cは、5分間だけエラーを解除する。なお、トイレのような場合には、保育士によってエラーが解除された後、一定時間後に再度エラーを出すようにしてもよい。
また、園児が急遽早退したことによってつきぐみの部屋にいる園児の数が減少してエラーが発生した場合には、保育士は図10(b)に示す画面上で「帰宅」を選択してエラーを解除する。エラーの発生原因として「帰宅」が選択された場合には、監視結果出力部105cはエラーを解除し、スケジュール管理部105bは早退した園児の以降のスケジュールを全て帰宅に変更する。また、あらかじめ登録されたエラーの発生原因に該当するものがない場合には、保育士は「その他」を選択して、エラーを解除することもできる。
そして、保育士がエラーを解除すると、図10(c)に示すように、携帯ポータブル端末107の画面表示は、正常な状態(エラーが発生していない場合の表示内容)に戻る。なお、エラーの解除はモニタ106に表示された監視結果の画面上でも同様に行うことができる。
これに対して、エラーの発生原因が園児に危害を及ぼす恐れがあるものである場合など、保育士が責任者や警備会社などの緊急連絡先に連絡する必要があると判断した場合には、保育士は、図10(a)に示す画面上で「報告」を選択する。「報告」が選択されると、監視結果出力部105cは、あらかじめ登録されている責任者や緊急連絡先にエラーが発生した旨を自動的に連絡する。なお、エラーが発生してから所定時間内に、携帯ポータブル端末107上で「解除」および「報告」のいずれも選択されなかった場合には、保育士が携帯ポータブル端末107を操作できないほどの非常事態が発生している可能性があることから、監視結果出力部105cは、「報告」が選択された場合と同様に、あらかじめ登録されている責任者や緊急連絡先にエラーが発生した旨を自動的に連絡する。
ここで、エラーの発生は、上述したようにあらかじめ設定されたスケジュールに基づいて判断されるが、実際には、スケジュール通りに行動することは困難である。このため、実際の行動がスケジュールよりも早まったり遅れたりした場合、それによって毎回エラーが発生することは好ましくない。よって、保育士がスケジュールの前倒しまたは遅れをあらかじめ把握できている場合には、携帯ポータブル端末107の画面上でその旨を入力することによって、スケジュールの前倒しまたは遅れによるエラーの発生を回避することができる。
例えば、携帯ポータブル端末107のメニュー画面上に「前倒し」、「遅れぎみ」の各ボタンを用意しておき、保育士が「前倒し」を選択した場合には、スケジュール管理部105bは、次に予定されているスケジュールを前倒しで適用し、以降の予定も全て前倒しにするように、操作した保育士が担当する組に所属する園児の個別スケジュールを変更する。また、保育士が「遅れぎみ」を選択した場合には、スケジュール管理部105bは、次に「遅れぎみ」が解除されるまでの間、現在のスケジュールを維持するように、操作した保育士が担当する組に所属する園児の個別スケジュールを変更する。
また、携帯ポータブル端末107にICタグ受信機102を内蔵しておき、園児に携帯ポータブル端末107をかざすことによって園児が所持するICタグ101を読み取れるようにしてもよい。これによって、床下(地面)にICタグ受信機102が設置されていない園外等においても、保育士は園児の人数を容易に把握することができるようになり、簡易監視システムとして使用することができる。
図11は、本実施の形態における制御装置105の処理を示すフローチャートである。図11に示す処理は、施設内監視システムによる園内の監視が開始されると起動する処理として制御装置105によって実行される。
ステップS10において、スケジュール管理部105bは、保育士によってスケジュール作成画面上で各組の基本スケジュールおよび各組に所属する全園児の個別スケジュールが作成済みか否かを判断する。スケジュールが作成済みと判断した場合には、ステップS20へ進む。ステップS20では、スケジュール管理部105bは、保育士によって作成された基本スケジュールおよび個別スケジュールを管理情報記録メモリ108に記録して、ステップS30へ進む。
ステップS30では、施設内監視部105aは、上述したように、ICタグ受信機102から入力されるタグ情報、およびICタグ101に優先順位に基づいて、園内における人物の位置を特定する。同時に、カメラ103から入力される画像およびマイク104を介して入力される人物の声に基づいて、園内における人物の位置を特定する。その後、ステップS40へ進む。
ステップS40では、図7で上述したように、施設内監視部105aによる各人物の居場所の特定結果と、スケジュール管理部105bによって登録された各組の基本スケジュールおよび各組に所属する園児ごとの個別スケジュールとに基づいて、園内の監視結果をモニタ106に出力する。その後、ステップS50へ進む。
ステップS50では、監視結果出力部105cは、人物の位置の検出結果、および管理情報記録メモリ108に記録されている個別スケジュールに基づいて、上述したエラーが発生したか否かを判断する。エラーが発生していないと判断した場合には、後述するステップS90へ進む。これに対して、エラーが発生したと判断した場合には、ステップS60へ進む。ステップS60では、監視結果出力部105cは、図7に示したように、エラーの発生状況をモニタ106に表示し、同時に携帯ポータブル端末107へエラー内容を出力する。その後、ステップS70へ進む。
ステップS70では、携帯ポータブル端末107で保育士によって「解除」が選択されることによってエラーが解除されたか否かを判断する。エラーが解除されたと判断した場合には、ステップS80へ進む。ステップS80では、監視結果出力部105cは、上述したようにエラーを解除し、スケジュール管理部105bは、エラーの発生原因に応じて、以後の個別スケジュールを変更する。ステップS90へ進む。
一方、エラーが解除されていないと判断した場合、すなわち携帯ポータブル端末107で保育士によって「報告」が選択された場合、または「解除」も「報告」も選択されないまま所定時間が経過した場合には、ステップS81へ進む。ステップS81では、監視結果出力部105cは、あらかじめ登録されている責任者や緊急連絡先にエラーが発生した旨を自動的に連絡する。その後、ステップS90へ進む。
ステップS90では、施設内監視部105aは、ICタグ受信機102からのICタグ情報の入力状況を監視して、全員が帰宅したか否かを判断する。例えば、園内に設置された全てのICタグ受信機102からICタグ情報を受信しない場合には、園内に人がいないと判断し、全員が帰宅したものと判断する。このとき、施設内監視部105aは、カメラ103およびマイク104からの情報も加味して全員が帰宅したか否かを判断してもよい。園内にまだ人物が残っていると判断した場合には、ステップS30へ戻って処理を繰り返す。これに対して、全員が帰宅したと判断した場合には、処理を終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)園内の人物が停止する可能性が高い場所ではICタグ受信機102の設置密度を高くし、逆に人物が停止しにくい場所ではICタグ受信機102の設置密度を低くするようにした。これによって、人物が停止する可能性が低い場所においては、ICタグ受信機102の設置密度が低くても人物の移動に伴ってすぐに隣接するICタグ受信機102でICタグ情報を受信することができることを加味して、ICタグ受信機102の設置コストを下げることができる。
(1)園内の人物が停止する可能性が高い場所ではICタグ受信機102の設置密度を高くし、逆に人物が停止しにくい場所ではICタグ受信機102の設置密度を低くするようにした。これによって、人物が停止する可能性が低い場所においては、ICタグ受信機102の設置密度が低くても人物の移動に伴ってすぐに隣接するICタグ受信機102でICタグ情報を受信することができることを加味して、ICタグ受信機102の設置コストを下げることができる。
(2)1人の人物が複数のICタグを所持するようにした。これによって、園児が名札を忘れたり、内履きから外履きに履き替えたり、園児服から体操服に着替えたり、室内で帽子を脱いだりした場合でも、常に少なくとも1つのICタグ101を園児が所持しているようにすることができ、園内での園児の位置を常に把握することができる。
(3)各人物が所持する複数のICタグに優先順位を付け、ICタグ受信機102からのタグ情報の入力状況とICタグ101の優先順位とに基づいて、園児が実際にいる場所を特定するようにした。これによって、複数のICタグが異なる場所から検出された場合でも、優先順位を加味して園児がいる場所を特定することができる。
(4)保育士は、あらかじめ担当する組の一日の基本スケジュール、および各組に所属する園児ごとの個別スケジュールを作成しておき、監視結果出力部105cは、各人物の居場所の特定結果と、各組の基本スケジュールおよび各組に所属する園児ごとの個別スケジュールとに基づいて、園内の監視結果をモニタ106に出力するようにした。これによって、園内の人物がスケジュール通りに行動しているかを一目で把握することができる。
(5)基本スケジュールを作成する際には、スケジュール作成画面上に用意されたイレギュラーボタン5dを操作して、イレギュラーなスケジュールを作成できるようにした。これによって、あらかじめ園児がICタグ受信機102によってタグ情報を受信できない時間帯がわかっている場合には、それをスケジュールに登録しておくことでエラーの発生を回避することができる。
(6)基本スケジュールを作成した後、コピーボタン5hをクリックすることによって、その組に所属する全ての園児のスケジュールに基本スケジュールを一括して反映することができるようにした。これによって、保育士は、担当する組の基本スケジュールを作成するだけで、その組の全園児の個別スケジュールを作成することができる。
(7)今の時間帯に各場所にいるべき園児の人数と実際にその場所にいる園児の人数とが一致しない場合には、エラーが発生したと判断して、モニタ106に出力するようにした。これによって、園内で異常が発生したことを一目で把握できるようになる。
(8)エラーが発生したことをモニタ106に表示するに当たっては、その旨を文字で表示したり、エラーが発生している部屋の結果表示領域の背景色を他の領域とは異なる色に変化させたり、表示している文字を点滅させたり、表示する画像をカラー画像または白黒画像に切り替えるなどして、その結果表示領域をさらに目立つようにさせるようにした。これによって、監視者がエラーの発生を見落とすことを防止することができる。
(9)エラーが発生していない部屋は、結果表示領域内に画像を表示せず、エラーが発生した部屋のみ画像を表示するようにした。これによって、監視者はエラーが発生した部屋の画像をその場で確認して、エラーの発生状況を把握することができる。
(10)園内でエラーが発生した場合には、その旨を保育士が携帯する携帯ポータブル端末107へ配信するようにした。これによって、保育士は、園内のどこにいても園内で異常が発生したことを知ることができ、迅速に対応することができる。
(11)保育士は、携帯ポータブル端末107上でエラーの解除、または報告を行えるようにした。これによって、保育士がエラーの発生原因を把握して自ら対応できる場合には、端末上の操作でエラーを解除することができ、対応しきれない場合、例えば早退のような場合には、端末上の操作で自動的に責任者や緊急連絡先へ連絡することができる。また、トイレのような場合は、一定時間後に再度エラーを出すようにしておくことで、保育士にエラーが一定時間以上継続していることを通知することができる。
(12)保育士によってエラーが解除された場合には、そのエラーの発生原因に応じて園児の個別スケジュールを変更できるようにした。これによって、一旦エラーが発生した後、その原因が明らかな場合には、その内容をスケジュールに反映して、以降同じことを原因としてエラーが発生することを防ぐことができる。
(13)保育士は、携帯ポータブル端末107上でスケジュールの前倒しおよび遅れぎみを設定できるようにした。これによって、保育士がスケジュールの前倒しまたは遅れをあらかじめ把握できている場合には、その旨をスケジュールに反映させて、スケジュールの前倒しまたは遅れによるエラーの発生を回避することができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態の施設内監視システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、園児の名札、帽子、内履き、外履き、園児服、体操服などにそれぞれICタグ101を装着することによって、園児が複数のICタグ101を所持するようにする例について説明した。しかしながら、ICタグ101を装着するものを日によって変化させてもよい。これによって、悪意を持った第三者にICタグ101を装着したものを知られ難くすることができ、防犯上の信頼性が向上する。
なお、上述した実施の形態の施設内監視システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、園児の名札、帽子、内履き、外履き、園児服、体操服などにそれぞれICタグ101を装着することによって、園児が複数のICタグ101を所持するようにする例について説明した。しかしながら、ICタグ101を装着するものを日によって変化させてもよい。これによって、悪意を持った第三者にICタグ101を装着したものを知られ難くすることができ、防犯上の信頼性が向上する。
(2)上述した実施の形態では、園児が身に着けている可能性が高いものの優先順位が高くなるように、タグ1〜タグ5の各ICタグ101に優先順位を付ける例について説明した。しかしながら、各ICタグ101の優先順位を、園児ごとに、日ごとに、または時間ごとに変化させるようにしてもよい。これによって、悪意を持った第三者に優先順位が高いICタグ101がどれであるかを知られ難くすることができ、防犯上の信頼性がさらに向上する。
(3)上述した実施の形態では、施設内監視システム100を幼稚園の園内を監視するために用いる例について説明したが、これに限定されず、小学校や老人ホームなどのその他の施設内を監視するために用いることも可能である。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
100 施設内監視システム、101 ICタグ、102 ICタグ受信機、103 カメラ、104 マイク、105 制御装置、105a 施設内監視部,105b スケジュール管理部,105c 監視結果出力部,106 モニタ,107 携帯ポータブル端末,108 管理情報記録メモリ
Claims (6)
- 施設内に複数設置され、監視対象の人物が所持するICタグから情報を取得するICタグ受信機と、
前記ICタグ受信機で取得した情報、および前記情報を取得したICタグ受信機の位置情報に基づいて施設内における前記監視対象の人物の所在位置を特定する特定手段と、
前記監視対象の人物の施設内におけるスケジュールを設定するスケジュール設定手段と、
前記特定手段で特定した前記監視対象の人物の所在位置と、前記スケジュール設定手段で設定したスケジュールから求められる当該監視対象の人物の所在位置とを比較して、施設内の異常の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段によって施設内に異常が発生していると判定された場合に、通信回線を介して接続された携帯端末へ警告を送信する送信手段とを備えることを特徴とする施設内監視システム。 - 請求項1に記載の施設内監視システムにおいて、
前記携帯端末は、前記警告を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した警告内容を前記携帯端末の所持者に通知する通知手段を備えることを特徴とする施設内監視システム。 - 請求項2に記載の施設内監視システムにおいて、
前記通知手段は、前記警告内容を画面表示または音声出力によって前記所持者に通知することを特徴とする施設内監視システム。 - 請求項2または3に記載の施設内監視システムにおいて、
前記携帯端末は、前記警告を解除する解除手段をさらに備えることを特徴とする施設内監視システム。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載の施設内監視システムにおいて、
前記携帯端末は、前記警告を受信した場合に、前記携帯端末の所持者からの指示に基づいて、その警告内容を他の携帯端末に転送する転送手段をさらに備えることを特徴とする施設内監視システム。 - 請求項2〜5のいずれか一項に記載の施設内監視システムにおいて、
前記携帯端末は、前記スケジュール設定手段で設定されたスケジュールを変更するスケジュール変更手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記スケジュール変更手段で変更されたスケジュールと、前記特定手段で特定した前記監視対象の人物の所在位置とを比較して、施設内に異常が発生している場所があるか否かを判定することを特徴とする施設内監視システム。
Priority Applications (1)
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JP2006214232A JP2008040792A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 施設内監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006214232A JP2008040792A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 施設内監視システム |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009296433A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Nec Corp | 対象物画像表示システム |
-
2006
- 2006-08-07 JP JP2006214232A patent/JP2008040792A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009296433A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Nec Corp | 対象物画像表示システム |
US9544548B2 (en) | 2008-06-06 | 2017-01-10 | Nec Corporation | Object image displaying system |
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