JP2008039936A - 液晶表示装置、液晶駆動装置及びテレビジョン受信機 - Google Patents

液晶表示装置、液晶駆動装置及びテレビジョン受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】視角特性の影響を受けない表示品位の高い液晶表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の液晶表示装置は、第1のパネルと第2のパネルとを光学的に重ね合わせ、該パネルのそれぞれが一つの映像信号に基づいて階調表示を行う液晶表示装置において、上記階調表示における最大階調に対応する輝度に対する任意の階調に対応する輝度の割合を輝度比としたとき、第1のパネルを、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調で階調表示させる信号分配分401を備えている。
【選択図】図17

Description

本発明は、コントラストを向上させる液晶表示装置及び液晶駆動装置並びにテレビジョン受信機に関するものである。
液晶表示装置のコントラストを向上させる技術として、以下の特許文献1〜7に開示されているような種々の技術がある。
特許文献1には、カラーフィルタの顔料成分中の黄顔料の含有率および比表面積を適切にすることでコントラスト比を向上する技術が開示されている。これにより、カラーフィルタの顔料分子が偏光を散乱して消偏させることで液晶表示装置のコントラスト比が低下する課題を改善することができる。この特許文献1に開示された技術によれば、液晶表示装置のコントラスト比は280から420に向上している。
また、特許文献2には、偏光板の透過率および偏光度を上げることでコントラスト比を改善する技術が開示されている。この特許文献2に開示された技術によれば、液晶表示装置のコントラスト比は200から250に向上している。
さらに、特許文献3および特許文献4には、二色性色素の光吸収性を用いるゲストホスト方式におけるコントラスト向上の技術が開示されている。つまり、特許文献3および特許文献4には、ゲストホスト液晶セルを2層とし、2層のセルの間に1/4波長板を挟む構造によって、コントラストを向上させる方法が記載されている。
ここで、特許文献3では、偏光板を用いないことが開示されている。また、特許文献4には、分散型液晶方式で用いる液晶に二色性色素を混ぜるタイプであり、コントラスト比が98との記載がある。
しかしながら、特許文献3および特許文献4に開示された技術は、他の方式に比べコントラストは低く、さらにコントラストを改善するには、二色性色素の光吸収性の向上、色素含有量の増加、ゲストホスト液晶セルの厚みを大きくするなどが必要であるが、いずれも技術上の問題、信頼性低下や応答特性が悪くなるという新たな課題が生じる。
また、特許文献5および特許文献6は、1対の偏光板の間に液晶表示パネルと光学補償用の液晶パネルを有する、光学補償方式によるコントラスト改善方法が開示されている。
特許文献5は、STN方式において表示用セルと光学補償用の液晶セルとのリタデーションのコントラスト比14から35に改善している。
また、特許文献6は、TN方式などの液晶表示用セルの黒表示時における波長依存性を補償するための光学補償用の液晶セルを設置している。
しかしながら、上記の各特許文献に開示された技術では、2倍弱のコントラスト比改善効果しか得られない。
そこで、コントラストを向上させるための技術として、例えば特許文献7には、2枚の液晶パネルを重ね合わせて、各偏光板が互いにクロスニコルを形成するようにした複合化液晶表示装置が開示されている。
特開2001−188120号公報(公開日:2001年7月10日) 特開2002−90536号公報(公開日:2002年3月27日) 特開昭63−25629公報(公開日:1988年2月3日) 特開平5−2194公報(公開日:1993年1月8日) 特開平1−49021公報(公開日:1989年2月23日) 特開平2−23公報(公開日:1990年1月5日) 特開平5−88197号公報(公開日:1993年4月9日)
ところで、特許文献7は、コントラストを向上させる点について記載があるものの、2枚の液晶パネルを重ね合わせた際の、視野角特性の影響を無くすための技術については開示も示唆もされていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コントラストの向上と視野角特性の向上との両立を図った表示品位の高い液晶表示装置を提供することにある。
本発明に係る液晶表示装置は、上記課題を解決するために、複数の液晶パネルを光学的に重ね合わせ、該液晶パネルのそれぞれが一つの映像信号に基づいて階調表示を行う液晶表示装置において、上記階調表示における最大階調に対応する輝度に対する、任意の階調に対応する輝度の割合を輝度比としたとき、少なくとも最表面に配置された液晶パネルを、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調で階調表示させる表示制御手段を備えていることを特徴としている。
通常、複数の液晶パネルを光学的に重ね合わせたときの全体での視角特性は、最表面の液晶パネルの視角特性に影響される。
従って、上記の構成のように、表示制御手段によって、少なくとも最表面に配置された液晶パネルを、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調で階調表示させることで、視角特性の影響のない表示品位の高い液晶表示装置を提供することができる。
しかも、液晶パネルを複数枚光学的に重ねあわせることで、それぞれの液晶パネルがシャッターとしての機能を有するようになり、黒表示時の光漏れを低減できる。これにより、1枚の液晶パネルに比べて黒浮きのないコントラストの高い表示を行うことができる。
以上のことから、コントラストの向上と視角特性の向上との両立を図ることができるので、非常に表示品位の高い画像を表示することのできる液晶表示装置を提供することができる。
上記表示制御手段は、入力された映像信号の階調を輝度比に変換し、変換した輝度比から得られる上記最表面に配置された液晶パネルの輝度比に対応付けられた階調で該最表面に配置された液晶パネルを表示させてもよい。
この場合、入力された映像信号の階調を輝度比に変換する際には、階調と輝度比との関係を示すルックアップテーブルを使用してもよいし、さらに、変換した輝度比から最表面に配置された液晶パネルの輝度比を求める際にも、上述のようなルックアップテーブルを使用してもよい。あるいは、これらの輝度比を求めるのに演算式を用いてもよい。
具体的には、上記表示制御手段は、入力された映像信号の階調を、階調と輝度比との関係を示す関係式から得られる輝度比に変換する階調輝度比変換手段と、上記階調輝度比変換手段によって変換された輝度比から、最表面の液晶パネルに対応付けられた輝度比を、上記関係式から導かれる別の関係式によって算出する算出する輝度比算出手段とを備え、上記最表面の液晶パネルを、上記輝度比算出手段によって算出された輝度比に対応付けられた階調で表示させるようになっている。
また、上記階調表示における階調域が、0〜255の場合、上記最表面の液晶パネルに対応付けられた輝度比が0.1以下、且つ、0.9以上であるとき、0〜0.1までの輝度比に対応付けられた階調は、0〜127階調であり、0.9〜1.0までの輝度比に対応付けられた階調は、128〜255階調であることが好ましい。
また、偏光吸収層が液晶パネルを挟んでクロスニコルの関係に設けられていてもよい。
この場合、正面方向においては、偏光吸収層の透過軸方向の漏れ光が次の偏光吸収層の吸収軸により漏れ光をカットすることが可能となる。また、斜め方向においては、隣接する偏光吸収層の偏光軸の交差角であるニコル角が崩れても、光漏れによる光量の増加が見られない。つまり、斜め視角でのニコル角の拡がりに対して黒が浮きにくくなる。
このように、2枚以上の液晶パネルを重ね合わせ、偏光吸収層が液晶パネルを挟んでクロスニコルの関係に設けられている場合、少なくとも、偏光吸収層は3層備えていることになる。つまり、偏光吸収層を3層構成にし、それぞれをクロスニコルに配置することで、正面・斜め方向ともにシャッター性能の大幅な向上を図ることが可能となる。これにより、コントラストを大幅に向上させることができる。
本発明の液晶駆動装置は、上記の課題を解決するために、液晶パネル2枚以上を光学的に重ね合わせ、該液晶パネルのそれぞれを、映像信号に基づいて階調表示させる液晶駆動装置において、上記階調表示における最大階調に対応する輝度に対する任意の階調に対応する輝度の割合を輝度比としたとき、最表面に配置された液晶パネルを、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調により駆動する第1駆動回路と、上記最表面に配置された液晶パネル以外の液晶パネルを、輝度比に対応付けられた階調により駆動する第2駆動回路とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1駆動回路により、最表面に配置された液晶パネルが、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調により駆動され、第2駆動回路により、最表面に配置された液晶パネル以外の液晶パネルが、輝度比に対応付けられた階調により駆動されるので、視野角特性の影響のない表示品位の高い表示を行わせることができる。
本発明のテレビジョン受信機は、テレビジョン放送を受信するチューナ部と、該チューナ部で受信したテレビジョン放送を表示する表示装置とを備えたテレビジョン受信機において、上記表示装置に、上述した液晶表示装置を用いたことを特徴としている。
この場合、視野角特性の影響のない表示品位の高い表示が可能なテレビジョン受信機を提供できる。
本発明に係る液晶表示装置は、以上のように、液晶パネル2枚以上を光学的に重ね合わせ、該液晶パネルのそれぞれが一つの映像信号に基づいて階調表示を行う液晶表示装置において、上記階調表示における最大階調に対応する輝度に対する任意の階調に対応する輝度の割合を輝度比としたとき、少なくとも最表面に配置された液晶パネルを、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調で階調表示させる表示制御手段を備えていることで、視野角特性の影響のない表示品位の高い液晶表示装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について説明すれば以下の通りである。
一般的な液晶表示装置は、図8に示すように、カラーフィルタおよび駆動用基板を備えた液晶パネルに偏光板A、Bを貼り合せて構成される。ここではMVA(Multidomain Vertical Alignment)方式の液晶表示装置について説明する。
偏光板A、Bは、図9に示すように、偏光軸が直交しており、画素電極8(図8)に閾値電圧を印加した場合に液晶が傾いて配向する方向は、偏光板A,Bの偏光軸と方位角45度に設定してある。このとき、偏光板Aを通った入射偏光が液晶パネルの液晶層を通るときに、偏光軸が回転するため、偏光板Bから光が出射される。また、画素電極に閾値電圧以下の電圧しか印加されない場合は、液晶は基板に対して垂直に配向しており、入射偏光の偏向角の変化しないため、黒表示となる。MVA方式はでは、電圧印加時の液晶の倒れる方向を4つに分割(Multidomain)することによって、高視野角を実現している。
しかしながら、2枚偏光板構成の場合には、コントラストの向上に限界があった。そこで、本願発明者らは、液晶表示パネル2枚に対して、偏光板3枚構成(それぞれをクロスニコルに設置)とすることで、正面・斜め方向ともにシャッター性能が向上することを見出した。
コントラスト改善の原理について以下に説明する。
本願発明者等は、具体的には、
(1)正面方向について
パネル内の偏光解消(CF等の散乱)により、クロスニコルの透過軸方向から漏れ光が発生していたが、上記の偏光板三枚構成にすることで、二枚目の偏光板の透過軸方向漏れ光に対し、三枚目の偏光板吸収軸を一致させて漏れ光をカットすることができることを見出した。
(2)斜め方向について
偏光板ニコル角φの崩れに対し、漏れ光量変化が鈍感になること、すなわち、斜め視角でのニコル角φの広がりに対して黒が浮きにくいことを見出した。
以上のことから、本願発明者等は、液晶表示装置においてコントラストが大幅に向上することを見出した。以下において、コントラスト向上の原理について、図10〜図16および表1を参照しながら以下に説明する。ここでは、二枚偏光板構成を構成(1)、三枚偏光板構成を構成(2)として説明する。斜め方向のコントラスト向上は、本質的には偏光板の構成が要因となっているため、ここでは液晶パネルを用いずに、偏光板のみによってモデル化して説明している。
図10(a)は、構成(1)において、一枚の液晶表示パネルがある場合を想定しており、二枚の偏光板101a・101bがクロスニコルに配置された例を示し、図10(b)は、構成(2)において、三枚の偏光板101a・101b・101cが互いにクロスニコルに配置された例を示す図である。つまり、構成(2)では、液晶表示パネルが二枚である場合を想定しているので、クロスニコルに配置されている偏光板は2対となる。図10(c)は、対向する偏光板101aと偏光板101bとをクロスニコルに配置し、それぞれの偏光板の外側に偏光方向が同じ偏光板を重ね合わせた例を示す図である。なお、図10(c)では、四枚の偏光板の構成を示しているが、クロスニコルの関係にある偏光板は1枚の液晶表示パネルを挟持する場合を想定している1対となる。
液晶表示パネルが黒表示をする場合の透過率を、液晶表示パネルの無い場合の偏光板をクロスニコル配置したときの透過率すなわちクロス透過率としてモデル化し黒表示と呼ぶことにし、液晶表示パネルが白表示をする場合の透過率を、液晶表示パネルの無い場合の偏光板をパラレルニコル配置したときの透過率すなわちパラレル透過率としてモデル化し白表示と呼ぶことにしたとき、偏光板を正面からみたときの透過スペクトルの波長と透過率の関係と、偏光板を斜めからみたときの透過スペクトルの波長と透過率の関係とを示した例が、図11(a)〜図11(d)に示すグラフである。なお、上記モデル化した透過率は偏光板をクロスニコル配置し液晶表示パネルを狭持する方式の、白表示、黒表示の透過率の理想値にあたるものである。
図11(a)は、偏光板を正面からみたときの透過スペクトルの波長とクロス透過率との関係を、上記の構成(1)と構成(2)とで比較した場合のグラフである。このグラフから、黒表示の正面での透過率特性は、構成(1)と構成(2)とは似た傾向にあることが分かる。
図11(b)は、偏光板を正面からみたときの透過スペクトルの波長とパラレル透過率の関係を、上記の構成(1)と構成(2)とで比較した場合のグラフである。このグラフから、白表示の正面での透過率特性は、構成(1)と構成(2)とは似た傾向にあることが分かる。
図11(c)は、偏光板を斜め(方位角45°−極角60°)からみたときの透過スペクトルの波長とクロス透過率の関係を、上記の構成(1)と構成(2)とで比較した場合のグラフである。このグラフから、黒表示の斜めでの透過率特性は、構成(2)では、ほとんどの波長域で透過率がほぼ0を示し、構成(1)では、ほとんどの波長域で若干の光の透過が見られることが分かる。つまり、偏光板二枚構成では、黒表示時に斜め視野角で光もれ(黒の締まりの悪化)が生じていることが分かり、逆に、偏光板三枚構成では、黒表示時に斜め視野角で光もれ(黒の締まりの悪化)が抑えられていることが分かる。
図11(d)は、偏光板を斜め(方位角45°−極角60°)からみたときの透過スペクトルの波長とパラレル透過率の関係を、上記の構成(1)と構成(2)とで比較した場合のグラフである。このグラフから、白表示の斜めでの透過率特性は、構成(1)と構成(2)とで似た傾向にあることが分かる。
以上のことから、白表示時では、図11(b)、図11(d)に示すように、偏光板の枚数、すなわち偏光板のニコルクロス対の数による差はほとんどなく、正面であっても斜めであってもほとんど同じ透過率特性を示すことが分かる。
しかしながら、黒表示時では、図11(c)に示すように、クロスニコル対が1の構成(1)の場合では、斜め視野角で黒の締まりの悪化が生じ、クロスニコル対が2の構成(2)の場合では、斜め視野角での黒の締まりの悪化を抑えていることが分かる。
例えば、透過スペクトルの波長が550nmのときの、正面、斜め(方位角45°−極角60°)のからみたときの透過率の関係は、以下の表1に示すようになる。
Figure 2008039936
ここで、表1において、パラレルとは、パラレル透過率を示し、白表示時の透過率を示す。また、クロスとは、クロス透過率を示し、黒表示時の透過率を示す。従って、パラレル/クロスは、コントラストを示す。
表1から、構成(2)における正面のコントラスは、構成(1)に対して約2倍となり、構成(2)における斜めのコントラストは、構成(1)に対して約22倍となり、斜めのコントラストが大幅に向上していることが分かる。
また、白表示時と黒表示時とにおける視野角特性について、図12(a)〜図12(c)を参照しながら以下に説明する。ここでは、偏光板に対する方位角が45°で、透過スペクトルの波長が550nmの場合について説明する。
図12(a)は、白表示時の極角と透過率との関係を示すグラフである。このグラフから、構成(2)の方が構成(1)の場合よりも透過率が全体的に低くなっているが、この場合の視野角特性(パラレル視野角特性)は構成(2)と構成(1)とでは似た傾向にあることが分かる。
図12(b)は、黒表示時の極角と透過率との関係を示すグラフである。このグラフから、構成(2)の場合、斜め視野角(極角±80°付近)での透過率を抑えていることが分かる。逆に、構成(1)の場合、斜め視野角での透過率が上がっていることが分かる。つまり、構成(1)の方が、構成(2)の場合に比べて、斜め視野角における黒の締まりの悪化が顕著であることを示している。
図12(c)は、極角とコントラストとの関係を示したグラフである。このグラフから、構成(2)の方が構成(1)の場合よりもコントラストが格段によくなっていることが分かる。なお、図12(c)の構成2の0度付近が平坦となっているのは、黒の透過率が小さいため桁落ちして計算が出来ないためであり、実際は滑らかな曲線となる。
次に、偏光板ニコル角φの崩れに対し、漏れ光量変化が鈍感になること、すなわち、斜め視角でのニコル角φの広がりに対して黒の締まりの悪化が生じにくくなることについて、図13(a)(b)を参照しながら以下に説明する。ここで、偏光板ニコル角φとは、図13(a)に示すように、対向する偏光板の偏光軸同士がねじれの関係にある状態での角度をいう。図13(a)は偏光板をクロスニコル配置したものを斜視したものであり、ニコル角φが90°から変化している。(上記ニコル角の崩れに対応)
図13(b)は、ニコル角φとクロス透過率との関係を示すグラフである。理想的な偏光子(パラレルニコル透過率50%、クロスニコル透過率0%)を用いて計算している。このグラフから、黒表示時において、ニコル角φの変化に対する透過率の変化の度合いは、構成(2)の方が構成(1)の場合よりも少ないことが分かる。つまり、偏光板三枚構成の方が、偏光板二枚構成よりもニコル角φの変化の影響を受け難いことが分かる。
次に、偏光板の厚み依存性について、図14(a)〜図14(c)を参照しながら以下に説明する。ここでは、偏光板の厚み調整は、図10(c)に示すように、1対のクロスニコル配置された偏光板に対して、1枚ずつ同じ偏光軸の偏光板を重ね合わせた構成(3)のようにすることで行う。図10(c)では、1対のクロスニコル配置された偏光板101a・101bのそれぞれに対して、同じ偏光方向の偏光軸を有する偏光板101a・101bをそれぞれ重ね合わせて例を示している。この場合、1対のクロスニコル配置された偏光板二枚の他に、二枚の偏光板を有した構成となっているので、クロス一対−2とする。同様に、重ね合わせる偏光板が増えれば、クロス一対−3、−4、…とする。図14(a)〜図14(c)に示すグラフでは、各値を方位角45°,極角60°で測定している。
図14(a)は、黒表示時において、1対のクロスニコル配置された偏光板の偏光板厚みと透過率(クロス透過率)との関係を示すグラフである。なお、このグラフには、比較のために、2対のクロスニコル配置された偏光板を有する場合の透過率を示している。
図14(b)は、白表示時において、1対のクロスニコルに配置された偏光板の厚みと透過率(パラレル透過率)との関係を示すグラフである。なお、このグラフには、比較のために、2対のクロスニコル配置された偏光板を有する場合の透過率を示している。
図14(a)に示すグラフから、偏光板を重ね合わせれば、黒表示時の透過率を小さくすることができることが分かるが、図14(b)に示すグラフから、偏光板を重ね合わせれば、白表示時の透過率が小さくなることが分かる。つまり、黒表示時の黒の締まりの悪化を抑えるために、偏光板を重ねただけでは、白表示時の透過率が低下することになる。
また、1対のクロスニコルに配置された偏光板の厚みとコントラストとの関係を示すグラフは、図14(c)に示すようになる。なお、このグラフには、比較のために、2対のクロスニコル配置された偏光板を有する場合のコントラストを示している。
以上、図14(a)〜図14(c)に示すグラフから、2対のクロスニコル配置された偏光板の構成であれば、黒表示時の黒の締まりの悪化を抑え、且つ白表示時の透過率の低下を防ぐことができることが分かる。しかも、2対のクロスニコル配置された偏光板は、合計3枚の偏光板からなっているので、液晶表示装置全体の厚みを厚くすることもなく、さらに、コントラストも大幅に向上できることが分かる。
クロスニコル透過率の視野角特性を具体的に示したものとして、図15(a)(b)がある。図15(a)は、構成(1)の場合、すなわち、クロスニコル一対の偏光板2枚構成のクロスニコル視野角特性を示す図であり、図15(b)は、構成(2)の場合、すなわちクロスニコル二対の偏光板3枚構成のクロスニコル視野角特性を示す図である。
図15(a)(b)に示す図から、クロスニコル二対の構成では、黒の締まりの悪化(黒表示時の透過率の上昇に相当)がほとんど見られないことがわかる。(特に45°、135°、225°、315°方向)
また、コントラスト視野角特性(パラレル/クロス輝度)を具体的に示したものとして、図16(a)(b)がある。図16(a)は、構成(1)の場合、すなわち、クロスニコル一対の偏光板2枚構成のコントラスト視野角特性を示す図であり、図16(b)は、構成(2)の場合、すなわちクロスニコル二対の偏光板3枚構成のコントラスト視野角特性を示す図である。
図16(a)(b)に示す図から、クロスニコル二対の構成では、クロスニコル一対の構成よりもコントラストが向上していることが分かる。
ここで、上述したコントラスト向上の原理を利用した液晶表示装置について、図1〜図7を参照しながら以下に説明する。
ここでは簡単のため、2枚の液晶パネルを用いた場合について説明する。
図1は、本実施の形態に係る液晶表示装置100の概略断面を示す図である。
上記液晶表示装置100は、図1に示すように、第1のパネルと第2のパネルと偏光板A、B、Cを交互に貼り合せて構成されている。
図2は、図1に示す液晶表示装置100における偏光板と液晶パネルと配置を示した図である。図2では、偏光板AとB、偏光板BとCはそれぞれ偏光軸が直行して構成される。すなわち、偏光板AとB、偏光板BとCは、それぞれクロスニコルに配置されている。
第1のパネルおよび第2のパネルは、それぞれ1対の透明基板(カラーフィルタ基板220とアクティブマトリクス基板230)間に液晶を封入してなり、電気的に液晶の配向を変化させることによって、光源から偏光板Aに入射した偏光を約90度回転させる状態と、偏光を回転させない状態と、その中間状態とを任意に変化させる手段を備える。
また、第1のパネルおよび第2のパネルは、それぞれカラーフィルタを備え、複数の画素により画像を表示できる機能を有している。このような機能を有する表示方式は、TN(TwistedNematic)方式、VA(VerticalAlignment)方式、IPS(InPlainSwitching
)方式、FFS方式(FringeFieldSwitching)方式またはそれぞれの組み合わせによる方法があるが、単独でも高いコントラストを有するVA方式が適しており、ここではMVA(MultidomainVerticalAlignment)方式を用いて説明するが、IPS方式、FFS方式もノーマリブラック方式であるため、十分な効果がある。駆動方式はTFT(ThinFilmTransistor)によるアクティブマトリックス駆動を用いる。MVAの製造方法についての詳細は、特開平2001−83523などに開示されている。
上記液晶表示装置100における第1および第2のパネルは、同じ構造であり、上述のように、それぞれ互いに対向するカラーフィルタ基板220とアクティブマトリクス基板230とを有し、プラスチックビーズや、カラーフィルタ基板220上などに設けた柱状樹脂構造物をスペーサ(図示せず)として用い基板間隔を一定に保持した構造となっている。1対の基板(カラーフィルタ基板220とアクティブマトリクス基板230)間に液晶を封入し、各基板の液晶に接する表面には垂直配向膜225が形成されている。液晶は、負の誘電率異方性を有するネマチック液晶を使用する。
カラーフィルタ基板220は、透明基板210上にカラーフィルタ221、ブラックマトリクス224等が形成されたものである。液晶の配向方向を規定する配向制御用の突起222が形成されている。
アクティブマトリクス基板230は、図3に示すように、透明基板210上に、TFT素子203、画素電極208等が形成され、さらに、液晶の配向方向を規定する配向制御用スリットパターン211を有する。図3に示した配向規制用の突起222や表示品位を低下させる不要光を遮光するためのブラックマトリックス224はカラーフィルタ基板220に形成したパターンをアクティブマトリックス基板230に投影した図である。画素電極208に閾値以上の電圧が印加された場合、液晶分子は突起222およびスリットパターン211に対して垂直な方向に倒れる。本実施の形態では、偏光板の偏光軸に対して方位角45度方向に液晶が配向するように、突起222およびスリットパターン211を形成している。
以上のように、第1のパネルと第2のパネルとは、それぞれのカラーフィルタ221の赤(R)緑(G)青(B)の画素がそれぞれ鉛直方向から見た位置が一致するように構成されている。具体的には、第1のパネルのR画素は、第2のパネルのR画素に、第1のパネルのG画素は第2のパネルのG画素に、第1のパネルのB画素は、第2のパネルのB画素に、それぞれ鉛直方向から見た位置が一致するように構成されている。
上記構成の液晶表示装置100の駆動システムの概略を、図4に示す。
上記駆動システムは、液晶表示装置100に映像を表示するために必要な表示コントローラ400を有している。この結果、液晶表示装置100に対して、入力信号に基づいた適切な画像データが出力されることになる。
上記表示コントローラ400は、第1のパネル、第2のパネルを所定の信号でそれぞれ駆動する第1、第2のパネル駆動回路(1)(2)を有する。さらに、第1、第2のパネル駆動回路(1)(2)に、映像ソースの輝度比(後述する)から、各パネルに対応付けられた輝度比に分配し、分配された輝度比それぞれに対応付けられた階調で表示させる表示制御手段としての信号分配部401を有している。この信号分配部401の詳細については後述する。
ここで、入力信号とは、TV受信機、VTR、DVDなどからの映像ソース信号だけではなく、これらの信号を処理した信号も表している
従って、表示コントローラ400は、液晶表示装置100に適切な画像を表示できるような信号を各パネルに伝送するようになっている。
上記の第1、第2のパネルと、それぞれのパネル駆動回路との接続関係を、図5に示す。図5では、偏光板を省略している。
上記第1のパネル駆動回路(1)は、ドライバ(TCP)(1)を介して第1のパネルの回路基板(1)に設けられた端子(1)に接続されている。すなわち、第1のパネルにドライバ(TCP)(1)を接続し、回路基板(1)で連結し、パネル駆動回路(1)に接続している。
なお、第2のパネルにおける第2のパネル駆動回路(2)の接続も上記の第1のパネルと同じであるので、その説明を省略する。
次に、上記構成の液晶表示装置100の動作について説明する。
上記第1のパネルの画素は、表示信号に基づいて駆動され、該第1のパネルの画素とパネルの鉛直方向から見た位置が一致する対応する第2のパネルの画素は、第1のパネルに対応して駆動される。偏光板Aと第1のパネルと偏光板Bとで構成される部分(構成部1)が透過状態の場合は、偏光板Bと第2のパネルと偏光板Cにより構成される部分(構成部2)も透過状態となり、構成部1が非透過状態の時は構成部2も非透過状態となるよう駆動される。
第1、第2のパネルには同一の画像信号を入力しても良いし、第1、第2のパネルに互いに連関した別々の信号を入力しても良い。
ここで、上記アクティブマトリクス基板230およびカラーフィルタ基板220の製造方法について説明する。
はじめに、アクティブマトリクス基板230の製造方法について説明する。
まず、透明基板10上に、図3に示すように、走査信号用配線(ゲート配線、ゲートライン、ゲート電圧ラインまたはゲートバスライン)201と補助容量配線202とを形成するためにスパッタリングによりTi/Al/Ti積層膜などの金属を成膜し、フォトリソグラフィー法によりレジストパターンを形成、塩素系ガスなどのエッチングガスを用いてドライエッチングし、レジストを剥離する。これにより、透明基板210上に、走査信号用配線201と補助容量配線202とが同時に形成される。
その後、窒化シリコン(SiNx)などからなるゲート絶縁膜、アモルファスシリコン等からなる活性半導体層、リンなどをドープしたアモルファスシリコン等からなる低抵抗半導体層をCVDにて成膜、その後、データ信号用配線(ソース配線、ソースライン、ソース電圧ラインまたはソースバスライン)204、ドレイン引き出し配線205、補助容量形成用電極206を形成するためにスパッタリングによりAl/Tiなどの金属を成膜し、フォトリソグラフィー法によりレジストパターンを形成、塩素系ガスなどのエッチングガスを用いてドライエッチングし、レジストを剥離する。これにより、データ信号用配線204、ドレイン引き出し配線205、補助容量形成用電極206が同時に形成される。
なお、補助容量は補助容量配線202と補助容量形成用電極206の間に約4000Åのゲート絶縁膜をはさんで形成されている。
その後、ソースドレイン分離のために低抵抗半導体層を、塩素ガスなどを用いてドライエッチングしTFT素子203を形成する。
次に、アクリル系感光性樹脂などからなる層間絶縁膜207をスピンコートにより塗布し、ドレイン引き出し配線205と画素電極208を電気的にコンタクトするためのコンタクトホール(図示せず)をフォトリソグラフィ−法で形成する。層間絶縁膜207の膜厚は、約3μmである。
さらに、画素電極208、および垂直配向膜(図示せず)をこの順に形成して構成される。
なお、本実施形態は、上述したように、MVA型液晶表示装置であり、ITOなどからなる画素電極208にスリットパターン211が設けられている。具体的には、スパッタリングにより成膜し、フォトリソグラフィー法によりレジストパターンを形成、塩化第二鉄などのエッチング液によりエッチングし、図3に示すような画素電極パターンを得る。
以上により、アクティブマトリクス基板230を得る。
なお、図3に示す符号212a,212b,212c,212d,212e,212fは、画素電極8に形成れたスリットの電気的接続部を示す。このスリットにおける電気的接続部分では配向が乱れ配向異常が発生する。ただし、スリット212a〜212dについては、配向異常に加えて、ゲート配線に供給される電圧が、TFT素子203をオン状態に動作させるために供給されるプラス電位が印加される時間が通常μ秒オーダーであり、TFT素子203をオフ状態に動作させるために供給されるマイナス電位が印加される時間が通常m秒オーダーであるため、マイナス電位が印加される時間が支配的である。このため、スリット212a〜212dをゲート配線上に位置させるとゲートマイナスDC印加成分により液晶中に含まれる不純物イオンが集まるため、表示ムラとして視認される場合がある。よって、スリット212a〜212dはゲート配線と平面的に重ならない領域に設ける必要があるため、図3に示すように、ブラックマトリクス224で隠すほうが望ましい。
続いて、カラーフィルタ基板220の製造方法について説明する。
上記カラーフィルタ基板220は、透明基板210上に、3原色(赤、緑、青)のカラーフィルタ221およびブラックマトリクス(BM)224などからなるカラーフィルタ層、対向電極223、垂直配向膜225、および配向制御用の突起222を有する。
まず、透明基板210上に、スピンコートによりカーボンの微粒子を分散したネガ型のアクリル系感光性樹脂液を塗布した後、乾燥を行い、黒色感光性樹脂層を形成する。続いて、フォトマスクを介して黒色感光性樹脂層を露光した後、現像を行って、ブラックマトリクス(BM)224を形成する。このとき第1着色層(例えば赤色層)、第2着色層(例えば緑色層)、および第3着色層(例えば青色層)が形成される領域に、それぞれ第1着色層用の開口部、第2着色層用の開口部、第3着色層用の開口部(それぞれの開口部は各画素電極に対応)が形成されるようにBMを形成する。より具体的には、図3に示すように、画素電極208に形成されたスリット212a〜212fにおける電気的接続部分のスリット212a〜212dに生じる配向異常領域を遮光するBMパターンを島状に形成し、また、TFT素子203に外光が入射することにより光励起されるリーク電流の増加を防ぐためにTFT素子203上に遮光部(BM)を形成する。
次に、スピンコートにより顔料を分散したネガ型のアクリル系感光性樹脂液を塗布した後、乾燥を行い、フォトマスクを用いて露光および現像を行い赤色層を形成する。
その後、第2色層用(例えば緑色層)、および第3色層用(例えば青色層)についても同様に形成し、カラーフィルタ221が完成する。
さらに、ITOなどの透明電極からなる対向電極223をスパッタリングにより形成し、その後、スピンコートによりポジ型のフェノールノボラック系感光性樹脂液を塗布した後、乾燥を行い、フォトマスクを用いて露光および現像を行い垂直配向制御用の突起222を形成する。さらに、液晶パネルのセルギャップを規定するための柱状スペーサ(図示せず)を、アクリル系感光性樹脂液を塗布しフォトマスクで露光、現像、硬化して形成する。
以上により、カラーフィルタ基板220が形成される。
また、本実施形態では樹脂からなるBMの場合を示したが、金属からなるBMでも構わない。また、3原色の着色層は、赤、緑、青、に限られることはなく、シアン、マゼンタ、イエローなどの着色層があってもよく、またホワイト層が含まれていても良い。
上述のように製造されたカラーフィルタ基板220とアクティブマトリクス基板230とで液晶パネル(第1のパネル、第2のパネル)を製造する方法について以下に説明する。
まず、上記カラーフィルタ基板220およびアクティブマトリクス基板230の、液晶と接する面に、垂直配向膜225を形成する。具体的には、配向膜塗布前に脱ガス処理として焼成を行いその後、基板洗浄、配向膜塗布行う。配向膜塗布後には配向膜焼成を行う。配向膜塗布後洗浄を行った後、脱ガス処理としてさらに焼成を行う。垂直配向膜225は液晶226の配向方向を規定する。
次に、アクティブマトリクス基板230とカラーフィルタ基板220との間に液晶を封入する方法について説明する。
液晶の封入方法については、たとえば熱硬化型シール樹脂を基板周辺に一部液晶注入のため注入口を設け、真空で注入口を液晶に浸し、大気開放することによって液晶を注入し、その後UV硬化樹脂などで注入口を封止する、真空注入法などの方法で行ってもよい。しかしながら、垂直配向の液晶パネルでは、水平配向パネルに比べ注入時間が非常に長くなる欠点がある。ここでは液晶滴下貼り合せ法による説明を行う。
アクティブマトリクス基板側の周囲にUV硬化型シール樹脂を塗布し、カラーフィルタ基板に滴下法により液晶の滴下を行う。液晶滴下法により液晶によって所望のセルギャップとなるよう最適な液晶量をシールの内側部分に規則的に滴下する。
さらに、上記のようにシール描画および液晶滴下を行ったカラーフィルタ基板とアクティブマトリクス基板を貼合せるため、貼り合わせ装置内の雰囲気を1Paまで減圧を行い
、この減圧下において基板の貼合せを行った後、雰囲気を大気圧にしてシール部分が押しつぶされ、所望のシール部のギャップが得られる。
次に、シール部分の所望のセルギャップを得た構造体について、UV硬化装置にてUV照射を行いシール樹脂の仮硬化を行う。さらに、シール樹脂の最終硬化を行う為にベークを行う。この時点でシール樹脂の内側に液晶が行き渡り液晶がセル内に充填された状態に至る。ベーク完了後に構造体を液晶パネル単位に分断することで液晶パネルが完成する。
本実施の形態では、第1のパネルも第2のパネルも同一のプロセスで製造される。
続いて、上述の製造方法により製造された第1のパネルと第2のパネルとの実装方法について説明する。
ここでは、第1のパネルおよび第2のパネルを洗浄後、それぞれのパネルに偏光板を貼り付ける。具体的には、図4に示すように、第1のパネルの表面および裏面にそれぞれ偏光板AおよびBを貼り付ける。また、第2のパネルの裏面に偏光板Cを貼り付ける。なお、偏光板には必要に応じて、光学補償シート等を積層してもよい。
次に、ドライバ(液晶駆動用LSI)を接続する。ここでは、ドライバをTCP(TapeCareerPackage)方式による接続について説明する。
例えば、図5に示すように、第1のパネルの端子部(1)にACF(ArisotoropiConduktiveFilm)を仮圧着後、ドライバが乗せられたTCP(1)を、キャリアテープから打
ち抜き、パネル端子電極に位置合せし、加熱、本圧着する。その後、ドライバTCP(1)同士を連結するための回路基板(1)とTCP(1)の入力端子(1)をACFで接続する。
次に、2枚のパネルを貼り合せる。偏光板Bは両面に粘着層を供えている。第2のパネルの表面を洗浄し、第1のパネルに貼り付けられた偏光板Bの粘着層のラミネートをはがし、精密に位置合せし、第1のパネルおよび第2のパネルを貼り合せる。このとき、パネルと粘着層の間に気泡が残る場合があるので、真空下で貼り合せることが望ましい。
また、別の貼り合せ方法としては、常温またはパネルの耐熱温度以下で硬化する接着剤たとえばエポキシ接着剤などをパネルの周辺部に塗布し、プラスチックスペーサを散布し、たとえばフッ素油などを封入しても良い。光学的に等方性で、ガラス基板と同程度の屈折率を持ち、液晶と同程度の安定性な液体が望ましい。
なお、本実施形態では、図4および図5に記載されているように、第1のパネルの端子面と第2のパネルの端子面が同じ位置にあるような場合にも適用できる。また、パネルに対する端子の方向や貼り合せ方法は特に限定するものではない。たとえば接着によらず機械的な固定方法でもよい。
なお、内側のガラスの厚みによる視差を減らすため、2枚のパネルの対面する内側の基板をなるべく薄くするほうが良い。
ガラス基板を用いた場合、初めから、薄い基板を用いることができる。可能な基板の厚みについては、製造ラインや液晶パネルの大きさなどによって変わるが、0.4mmのガラスを内側の基板として用いることができる。
また、ガラスを研磨やエッチングする方法もある。ガラスのエッチング方法については公知の技術(特許3524540号、特許3523239号等の公報)があるが、たとえば15%フッ酸水溶液などの化学加工液を使う。端子面等のエッチングをしたくない部分は、耐酸性の保護材で皮膜し、前記化学加工液に浸しガラスをエッチングしたあと、保護材を除去する。エッチングによりガラスは0.1mm〜0.4mm程度まで薄くする。
2枚のパネルを貼り合せた後、バックライトと呼ばれる照明装置と一体化することで、液晶表示装置100となる。
ここで、本願発明に好適な照明装置の具体例について、以下に説明する。但し、本発明は、以下にあげる照明装置の形態に限られるものではなく適宜変更可能である。
本発明の液晶表示装置100は表示原理により、従来のパネルより多くの光の量を提供する能力がバックライトには求められる。しかも、波長領域でも短波長の吸収がより顕著になるので照明装置側にはより波長の短い青い光源を用いる必要性がある。これらの条件を満たす照明装置の一例を図6に示す。
本発明における液晶表示装置100では、従来と同様の輝度を出すために、今回は熱陰極ランプを使用する。熱陰極ランプは、一般的仕様で用いられている冷陰極ランプより光の量が6倍程度出力できることを特徴とする。
標準的液晶表示装置として対角37インチWXGAを例にあげると、外径φ15mmのランプ18本をアルミニウムで出来たハウジングの上に配置する。本ハウジングにはランプから背面方向に出射された光を効率よく利用するために、発泡樹脂を用いた白色反射シートを配置する。本ランプの駆動電源は該ハウジングの背面に配置され、家庭用電源から供給される電力でランプの駆動を行う。
次に、本ハウジングにランプを複数並べる直下型バックライトにおいてランプイメージを消すために乳白色の樹脂板が必要になる。今回は2mm厚の、吸湿反り及び熱変形に強いポリカーボネイトをベースにした板部材をランプ上のハウジングに配置し、さらにその上面に所定の光学効果を得るための光学シート類、具体的には今回は下から拡散シート、レンズシート、レンズシート、偏光反射シートを配置する。本仕様により一般的な、冷陰極ランプφ4mmの18灯、拡散シート2枚と偏光反射シートの仕様に対して10倍程度のバックライト輝度を得ることが可能になる。それにより、本発明の37インチの液晶表示装置は、400cd/m2程度の輝度を得ることが可能となる。
ただし、本バックライトの発熱量は従来のものの5倍にいたるためバックシャーシの背面には空気への放熱を促すフィンと、空気の流れを強制的に行うファンを設置する。
本照明装置の機構部材は、モジュール全体の主要機構部材をかねていて、本バックライトに前記実装済みパネルを配置し、パネル駆動回路や信号分配器を備えた液晶表示用コントローラ、光源用電源、場合によっては家庭用一般電源を取り付け、液晶モジュールが完成する。本バックライトに前記実装済みパネルを配置し、パネルを押える枠体を設置することで本発明の液晶表示装置となる。
本実施の形態では、熱陰極管を用いた直下方式の照明装置を示したが、用途の応じて、投射方式やエッジライト方式でも良く、光源は冷陰極管或いはLED、OEL、電子線蛍光管などを用いてもよく、光学シートなどの組み合わせにおいても適宜選択することが可能である。
さらに、他の実施形態として、液晶の垂直配向液晶分子の配向方向を制御する方法として、以上に説明した実施形態ではアクティブマトリクス基板の画素電極にスリットを設けカラーフィルタ基板側に配向制御用の突起を設けたが、それらが逆の場合でもよく、また、両基板の電極にスリットを持たせた構造や、両基板の電極表面に配向制御用の突起を設けたMVA型液晶パネルであっても構わない。
加えて、上記MVA型ではなく、一対の配向膜によって規定されるプレチルト方向(配向処理方向)が互いに直交する垂直配向膜を用いる方法でも良い。また、液晶分子がツイスト配向となるVAモードであってもよく、VATN(Vertical Alignment Twisted Nematic)モードと呼ばれることもある。VATN方式は、配向制御用突起の部分での光漏れによるコントラストの低下が無いことから、本願発明においてはより好ましい。プレチルトは、光配向等により形成される。
ここで、上記構成の液晶表示装置100の表示コントローラ400における駆動方法の具体例について、図7を参照しなが以下に説明する。ここでは、入力8bit(256階調)、液晶ドライバ8bitの場合について説明する。
表示コントローラ部のパネル駆動回路(1)において、入力信号(映像ソース)に対し、γ変換、オーバーシュートなどの駆動信号処理を行って第一のパネルのソースドライバ(ソース駆動手段)に対し8bit階調データを出力する。
一方、パネル駆動回路(2)において、γ変換、オーバーシュートなどの信号処理を行って第2のパネルのソースドライバ(ソース駆動手段)に対し8bit階調データを出力する。
第1のパネル、第2のパネルおよびその結果出力される出力画像は8bitとなり、入力信号に対し1対1に対応し、入力画像に忠実な画像となる。
ところで、一般に液晶パネルでは、階調によって視角特性が異なる。特に、中間調では、輝度が大きくなる白浮き現象が生じる。本実施の形態では、2枚の液晶パネルを用いて、それぞれの液晶パネルを輝度比に対応付けられた階調で階調表示させることで、斜めからの視角特性を改善させている。このための駆動装置(液晶駆動装置)について、以下に説明する。
また、2枚の液晶パネルを重ね合わせた場合、パネル全体の視角特性は、最表面に配置された液晶パネル(図1では第1のパネル)の視角特性に影響される。したがって、第1のパネルに対しては、視野角に影響されない輝度比に対応付けられた階調で階調表示させるようにし、第2のパネルに対してでは、残りの輝度比に対応付けられた階調で階調表示させるようにすればよい。
上記視角特性を考慮した表示を行わせるために、本実施の形態では、液晶表示装置100は、図4に示すように、2枚の液晶パネル(第1のパネル及び第2のパネル)をそれぞれ独立して駆動するための表示コントローラ400を有している。
この表示コントローラ400は、各パネルへの駆動信号を生成するパネル駆動部(1)、パネル駆動部(2)の他に、入力信号としての映像ソース信号を階調に応じて各パネルに分配する信号分配部401を有している。
上記信号分配部401は、図17に示すように、階調輝度比変換手段としての階調輝度比変換ブロック1、輝度比算出手段としての第1のパネル用輝度比算出部2及び第2のパネル用輝度比算出部3、輝度比階調変換手段としての輝度比階調変換ブロック4a・4bを有している。
上記階調輝度比変換ブロック1では、入力信号の階調データを輝度比に変換する。
一般的に、ITU準拠の場合、階調nに対する輝度比F(n)の値は下記のように設定される。ただし、Nは最大階調とする。つまり、輝度比とは、任意の階調nと液晶パネルにおける最大階調Nとの関係から得られる比を示す。
F(n)=(n/N)2.2 ………(1)
本実施の形態では、輝度の加算をするために、階調の入力データを上式によって輝度比に変換する必要がある。この階調輝度比変換ブロック1は、その演算を行う。
同様に、輝度比階調変換ブロック4a・4bでは、各パネルの輝度比データを表示する第1のパネル及び第2のパネルの階調輝度比特性に合せて変換を行い、階調データに戻す。なお、この関数は、各パネルの特性に依存する。各パネルがITU準拠の液晶パネルであれば、階調輝度比変換ブロック1の演算の逆関数になる。
一方、階調輝度比変換ブロック1と輝度比階調変換ブロック4との間にある第1のパネル用輝度比算出部2及び第2のパネル用輝度比算出部3では、輝度比データから、2枚のパネルのそれぞれの輝度比を計算によって算出する。
第1のパネル用輝度比算出部2及び第2のパネル用輝度比算出部3における輝度比算出の方法について説明する。ここでは、最大階調(白表示時)を255とし、さらに、2枚のパネルを重ね合わせた時の黒表示時(階調n=0)の輝度比をF(0)としたとき、上記(1)式の輝度比F(n)は、以下の(2)式に示すようになる。
F(n)=(n/255)2.2 +F(0)………(2)
F(0)は、以下の(3)式で示すように、各パネル固有の輝度比で求められる。
F(0)=fa(0)・fb(0)………(3)
ここで、fa(0)は、第1のパネルの黒表示時の輝度比、fb(0)は、第2のパネルの黒表示時の輝度比を示している。
上記(2)式で示される輝度比F(n)は、以下の(4)式に示すように、2枚のパネルを重ね合わせた場合のモジュール輝度比を表し、このモジュール輝度比が上記階調輝度変換ブロック1で得られた輝度比データとなる。
F(n)=fa(n)・fb(n)………(4)
本実施の形態で使用するパネルの固有の輝度比(図18に示す階調輝度比特性)を考慮した場合、上記(4)式で示されるモジュール輝度比と、各パネルの輝度比と、階調との関係は、図19に示す表のようになる。この表において、上パネル輝度比は、第1のパネル輝度比に相当し、下パネル輝度比は、第2のパネル輝度比に相当し、モジュール輝度比は、入力信号の輝度比に相当している。
ここで、上述のように、2枚のパネルを重ね合わせた場合、パネル全体の視角特性は、表示面側に配置される第1のパネル(上パネル)の前後で視角特性に影響される。従って、第1のパネルにおいて、中間調(階調=127,128)の前後において視角特性の影響を受けない輝度比に切り替えるようにすればよい。
一般に、液晶パネルの正面の階調輝度比カーブと斜め45度から見たときの階調輝度比カーブの最大誤差が10%以上である場合に、階調輝度比カーブの補正が必要なる。
ここで、階調輝度比は、黒輝度を0、白輝度を1として正規化を行って求める。そして、液晶パネルを正面と斜め45度から見たときの各階調で誤差を比で計算し、その最大値を最大誤差と規定する。
つまり、上記の最大誤差が10%未満である輝度比が、視角特性の影響を受けない輝度比ということになる。
図19に示す表では、第1のパネルは、視角特性の影響を受けない輝度比が0.1以下、輝度比が0.9以上に設定されており、それぞれの輝度比に階調が対応付けられている。また、第2のパネルの輝度比は、各階調におけるモジュール輝度比と第1のパネルの輝度比との関係から求められたものである。この図19に示すデータから、実際の輝度比と階調との関係を示したのが、図20に示すグラフである。このグラフから、図18に示すグラフとは異なり、視角特性の影響を受けていないことが分かる。
具体的には、上記第1のパネル用輝度比算出部2は、階調輝度比変換ブロック1からの輝度比データF(n)から、第1のパネル用輝度比fa(n)を算出する。
上記fa(n)は、上記(2)式と同じ式、すなわち以下の(5)式にて求めることになる。
fa(n)=(n/255)2.2 +fa(0)………(5)
第1のパネル用輝度比算出部2は、上述の演算により、第1のパネルに出力すべき輝度比fa(n)を求めて、第2のパネル用輝度比算出部3及び輝度比階調ブロック4aに出力する。
上記第2のパネル用輝度比算出部3は、第1のパネル用輝度比算出部2からの輝度比
fa(n)と、階調輝度比変換ブロック1からの輝度比データF(n)とから、第2のパネル用輝度比fb(n)を算出する。
具体的には、上記の(4)式から、以下の(6)式によって算出する。
fb(n)=F(n)/fa(n)………(6)
第2のパネル用輝度比算出部3は、上述の演算により、第2のパネルに出力すべき輝度比fb(n)を求めて、輝度比階調ブロック4bに出力する。
以上のように、上記第1のパネル用輝度比算出部2及び第2のパネル用輝度比算出部3によって算出された各パネル(第1のパネル、第2のパネル)の輝度比は、それぞれ輝度比階調変換ブロック4a・4bによって、階調データに変換される。
輝度比階調変換ブロック4aにて変換された階調データは、第1のパネルを駆動するためのパネル駆動回路(1)に出力され、輝度比階調変換ブロック4bにて変換された階調データは、第2のパネルを駆動するためのパネル駆動回路(2)に出力される。
このようにして、上記構成の液晶表示装置100では、第1のパネルに視角特性の影響のない階調の入力信号が入力され、第2のパネルに上記第1のパネルに入力される信号の階調以外の階調の入力信号が入力され、パネル全体としてひとつの階調表示を行う。
これにより、視角特性の影響を受ける一番上のパネル(第1のパネル)に、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調の信号のみが入力されるようになるので、中間調における白浮き現象が生じない表示品位の高い画像を表示することが可能となる。
また、2枚のパネルを重ねて表示させるようにしているので、上述したように、1枚のパネルの場合に比べてコントラストを大幅に向上させることができる。
よって、上記構成の液晶表示装置100によれば、視角特性に優れ、且つ、コントラストの高い表示を行うことができるという効果を奏する。
なお、本実施の形態では、各液晶パネルの輝度比を求めるために、各種演算式を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、図19に示すような階調と輝度比との関係をルックアップテーブルとして用いて、各液晶パネルの輝度比を求めてもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の液晶表示装置を適用したテレビジョン受信機について、図21〜図23を参照しながら以下に説明する。
図21は、テレビジョン受信機用の液晶表示装置601の回路ブロックを示す。
液晶表示装置601は、図21に示すように、Y/C分離回路500、ビデオクロマ回
路501、A/Dコンバータ502、液晶コントローラ503、液晶パネル504、バッ
クライト駆動回路505、バックライト506、マイコン507、階調回路508を備えた構成となっている。
上記液晶パネル504は、第1の液晶パネルと第2の液晶パネルの2枚構成であり、上述した各実施の形態で説明した何れの構成であってもよい。
上記構成の液晶表示装置601において、まず、テレビ信号の入力映像信号は、Y/C分離回路500に入力され、輝度信号と色信号に分離される。輝度信号と色信号はビデオクロマ回路501にて光の3原色である、R、G、B に変換され、さらに、このアナログRGB信号はA/Dコンバータ502により、デジタルRGB信号に変換され、液晶コントローラ503に入力される。
液晶パネル504では液晶コントローラ503からのRGB信号が所定のタイミングで入力されると共に、階調回路508からのRGBそれぞれの階調電圧が供給され、画像が表示されることになる。これらの処理を含め、システム全体の制御はマイコン507が行うことになる。
なお、映像信号として、テレビジョン放送に基づく映像信号、カメラにより撮像された映像信号、インターネット回線を介して供給される映像信号、DVDに記録された映像信号など、様々な映像信号に基づいて表示可能である。
さらに、図22に示すチューナ部600ではテレビジョン放送を受信して映像信号を出力し、液晶表示装置601ではチューナ部600から出力された映像信号に基づいて画像(映像)表示を行う。
また、上記構成の液晶表示装置をテレビジョン受信機とするとき、例えば、図23に示すように、液晶表示装置601を第1筐体301と第2筐体306とで包み込むようにして挟持した構成となっている。
第1筐体301は、液晶表示装置601で表示される映像を透過させる開口部301aが形成されている。
また、第2筐体306は、液晶表示装置601の背面側を覆うものであり、該液晶表示装置601を操作するための操作用回路305が設けられるとともに、下方に支持用部材308が取り付けられている。
以上のように、上記構成のテレビジョン受信機や映像モニタにおいて、表示装置に本願発明の液晶表示装置を用いることで、視角特性に優れ、且つコントラストが高い表示品位の高い映像を表示することが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の液晶表示装置は、視角特性の影響が少なく、且つコントラストの高い表示品位の高い画像を得ることができるので、テレビジョン受信機、映画用や放送用のモニタ等に適用できる。
本発明の実施形態を示すものであり、液晶表示装置の概略断面図である。 図1に示す液晶表示装置における偏光板とパネルとの配置関係を示す図である。 図1に示す液晶表示装置の画素電極近傍の平面図である。 図1に示す液晶表示装置を駆動する駆動システムの概略構成図である。 図1に示す液晶表示装置のドライバとパネル駆動回路との接続関係を示す図である。 図1に示す液晶表示装置が備えているバックライトの概略構成図である。 図1に示す液晶表示装置を駆動する駆動回路である表示コントローラのブロック図である。 液晶パネル1枚の液晶表示装置の概略断面図である。 図8に示す液晶表示装置における偏光板とパネルとの配置関係を示す図である。 (a)〜(c)は、コントラスト向上の原理を説明する図である。 (a)〜(d)は、コントラスト向上の原理を説明する図である。 (a)〜(c)は、コントラスト向上の原理を説明する図である。 (a)(b)は、コントラスト向上の原理を説明する図である。 (a)〜(c)は、コントラスト向上の原理を説明する図である。 (a)(b)は、コントラスト向上の原理を説明する図である。 (a)(b)は、コントラスト向上の原理を説明する図である。 本発明の実施形態を示すものであり、図7に示す表示コントローラ内の信号分配部内を示すブロック図である。 パネルの視角特性を示すグラフの一例であり、輝度比と階調との関係を示すグラフである、 各パネルの輝度比と、これら輝度比に対応付けられた階調との関係を示す図である。 図19に示す図をグラフ化した輝度比と階調との関係を示すグラフである。 本発明の液晶表示装置を備えたテレビジョン受信機の概略ブロック図である。 図21に示すテレビジョン受信機におけるチューナ部と液晶表示装置との関係を示すブロック図である。 図21に示すテレビジョン受信機の分解斜視図である。
符号の説明
1 階調輝度比変換ブロック(階調輝度比変換手段)
2 第1のパネル用輝度比算出部
3 第2のパネル用輝度比算出部
4a・4b 輝度比階調変換ブロック(輝度比階調変換手段)
8 画素電極
10 透明基板
100 液晶表示装置
101a・101b・101c 偏光板
201 走査信号用配線
202 補助容量配線
203 TFT素子
204 データ信号用配線
205 ドレイン引き出し配線
206 補助容量形成用電極
207 層間絶縁膜
208 画素電極
210 透明基板
211 スリットパターン
212a〜212f スリット
220 カラーフィルタ基板
221 カラーフィルタ
222 突起
223 対向電極
224 ブラックマトリクス
225 垂直配向膜
226 液晶
230 アクティブマトリクス基板
301 第1筐体
301a 開口部
305 操作用回路
306 第2筐体
308 支持用部材
400 表示コントローラ(表示制御手段)
401 信号分配部
500 Y/C分離回路
501 ビデオクロマ回路
502 A/Dコンバータ
503 液晶コントローラ
504 液晶パネル
505 クライト駆動回路
506 バックライト
507 マイコン
508 階調回路
600 チューナ部
601 液晶表示装置
A 偏光板
B 偏光板
C 偏光板

Claims (8)

  1. 複数の液晶パネルを光学的に重ね合わせ、該液晶パネルのそれぞれが一つの映像信号に基づいて階調表示を行う液晶表示装置において、
    上記階調表示における最大階調に対応する輝度に対する、任意の階調に対応する輝度の割合を輝度比としたとき、
    少なくとも最表面に配置された液晶パネルを、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調で階調表示させる表示制御手段を備えていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 上記表示制御手段は、
    入力された映像信号の階調を輝度比に変換し、変換した輝度比から得られる上記最表面に配置された液晶パネルの輝度比に対応付けられた階調で該最表面に配置された液晶パネルを階調表示させることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 上記表示制御手段は、
    入力された映像信号の階調を、階調と輝度比との関係を示す関係式から得られる輝度比に変換する階調輝度比変換手段と、
    上記階調輝度比変換手段によって変換された輝度比から、最表面の液晶パネルに対応付けられた輝度比を上記関係式から導かれる別の関係式によって算出する輝度比算出手段とを備え、
    上記最表面の液晶パネルを、上記輝度比算出手段によって算出された輝度比に対応付けられた階調で表示させることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 上記階調表示における階調域が、0〜255の場合、
    上記最表面の液晶パネルに対応付けられた輝度比が0.1以下、且つ、0.9以上であるとき、
    0〜0.1までの輝度比に対応付けられた階調は、0〜127階調であり、
    0.9〜1.0までの輝度比に対応付けられた階調は、128〜255階調であることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 偏光吸収層が液晶パネルを挟んでクロスニコルの関係に設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 液晶パネル2枚以上を光学的に重ね合わせ、該液晶パネルのそれぞれを、映像信号に基づいて階調表示させる液晶駆動装置において、
    上記階調表示における最大階調に対応する輝度に対する任意の階調に対応する輝度の割合を輝度比としたとき、
    最表面に配置された液晶パネルを、視角特性の影響を受けない輝度比に対応付けられた階調により駆動する第1駆動回路を備えていることを特徴とする液晶駆動装置。
  7. さらに、上記最表面に配置された液晶パネル以外の液晶パネルを、該液晶パネルで使用する輝度比に対応付けられた階調により駆動する第2駆動回路を備えていることを特徴とする請求項6に記載の液晶駆動装置。
  8. テレビジョン放送を受信するチューナ部と、該チューナ部で受信したテレビジョン放送を表示する請求項1〜5の何れか1項に記載の液晶表示装置を備えたテレビジョン受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011141341A (ja) * 2010-01-05 2011-07-21 Canon Inc 映像信号分配装置及びその制御方法、プログラム
CN103106884A (zh) * 2013-02-05 2013-05-15 深圳市华星光电技术有限公司 一种改善液晶屏的视角肤色色偏的方法及系统
CN112540487A (zh) * 2020-12-04 2021-03-23 Tcl华星光电技术有限公司 显示面板及其显示装置

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