JP2008039831A - 平面集光レンズの製造方法および固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

平面集光レンズの製造方法および固体撮像素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008039831A
JP2008039831A JP2006209883A JP2006209883A JP2008039831A JP 2008039831 A JP2008039831 A JP 2008039831A JP 2006209883 A JP2006209883 A JP 2006209883A JP 2006209883 A JP2006209883 A JP 2006209883A JP 2008039831 A JP2008039831 A JP 2008039831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lens
condenser lens
manufacturing
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006209883A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuo Takahashi
徳男 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2006209883A priority Critical patent/JP2008039831A/ja
Publication of JP2008039831A publication Critical patent/JP2008039831A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

【課題】薄い平面集光レンズを簡便に製造するための方法と、光の利用効率が高く、小型化、薄型化が可能な固体撮像素子の製造方法を提供する。
【解決手段】露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が複数配列されたフォトマスクであって、微小透光領域は、周縁部から中心部に向けて微細遮光ドットの密度が減少するフォトマスクを介して、レンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を露光、現像して平面集光レンズを形成する工程を有する構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は平面集光レンズの製造方法と、この製造方法を使用したCCD等の固体撮像素子の製造方法に関する。
例えば、CCD、CMOS等の固体撮像素子では、小型化に伴って受光部(画素)の集光効率を向上するために、各画素に対応させて集光用の微細な凸レンズを複数配列した集光レンズ(マイクロレンズ)を配設している。
このような集光レンズには種々の製造方法があり、例えば、配列された受光部上に感光性の熱可塑性樹脂層を形成し、この熱可塑性樹脂層を所定のレンズパターンを有するフォトマスクを用いて露光・現像して、各受光部に対応する位置に熱可塑性樹脂の平面パターンを形成し、その後、加熱処理を施して熱可塑性樹脂を熱流動させ、表面張力を利用して凸レンズ形状とする方法がある。(特許文献1)
また、レンズ用樹脂層の上に感光性レジスト膜を形成し、遮光ドット密度を段階的に変化させた遮光膜パターンを有するフォトマスクを介して上記の感光性レジスト膜を露光、現像し、レンズ形状にパターニングした後、エッチバックしてレジスト膜を除去すると同時に、レンズ用樹脂層に凸レンズを形成して集光レンズを製造する方法がある。(特許文献2)
一方、微細な凸レンズではなく、平面形状のレンズを複数配列した集光レンズ(マイクロレンズ)も開発されており、例えば、感光性の屈折率調整剤を含有する透明基材にレーザを照射し、レーザの強度分布(ガウス分布)により屈折率を連続的に分布させてレンズ効果を得る集光レンズがある。(特許文献3〜5)
特開昭61−67003号公報 特開平5−142752号公報 特開平6−3506号公報 特開平6−59102号公報 特開平6−297595号公報
しかしながら、上記の微細な凸レンズからなる集光レンズは、凸レンズの立体形状によりレンズ効果を得ているため、例えば、CCD等の固体撮像素子に使用した場合、赤外線カットフィルタやカバーガラス等の取り付け時に接着剤を用いると、微細な凸レンズの周辺が接着剤で埋まりレンズ効果が損なわれるという問題があった。このため、集光レンズと赤外線カットフィルタやカバーガラスとの間に隙間を設ける必要があり、固体撮像素子の厚みが大きくなり、小型化、薄型化に支障を来たしていた。
また、上記のレーザ照射による平面形状の集光レンズの製造方法では、いずれも平面形状のレンズ毎にレーザを個々に移動して照射するため、例えば、一般的なデジタルカメラ用の固体撮像素子のように1素子に数百万個の微細なレンズを備えた集光レンズを必要とする場合には、生産性が極めて低く実用的ではないという問題があった。また、屈折率の分布がレーザの強度分布(ガウス分布)に支配されてしまうため、任意の焦点距離を精密に設定できないという問題があった。さらに、上記の平面形状の集光レンズは、板状、あるいは、シート状として得られるが、厚みが大きく(0.01〜10mm程度)、最近の固体撮像素子で要求される厚み数μmの極めて薄い平面集光レンズの製造は困難であった。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、薄い平面集光レンズを簡便に製造するための方法と、光の利用効率が高く、小型化、薄型化が可能な固体撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の平面集光レンズの製造方法は、フォトマスクを介してレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を露光、現像して平面集光レンズを形成する工程を有し、前記フォトマスクは、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が複数配列されたものであり、該微小透光領域は、周縁部から中心部に向けて前記微細遮光ドットの密度が減少するものであるような構成とした。
本発明の好ましい態様として、前記感光性樹脂組成物膜は、屈折率分布型モノマーまたは屈折率分布型ポリマーを含有するものであるような構成とした。
本発明の好ましい態様として、前記屈折率分布型モノマーは、トリブロモフェノキシエチルアクリレートであるような構成とした。
本発明の好ましい態様として、露光波長を365nmとするような構成とした。
本発明の好ましい態様として、平面集光レンズの厚みを0.5〜20μmの範囲内にするような構成とした。
本発明の固体撮像素子の製造方法は、複数の受光部が配設された受光面に、少なくとも平坦化層とカラーフィルタ層とを介してレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を設け、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が前記受光部に対応して複数配列されたフォトマスクであって、該微小透光領域が周縁部から中心部に向けて前記微細遮光ドットの密度が減少するフォトマスクを介して前記感光性樹脂組成物膜を露光、現像して平面集光レンズを形成するような構成とした。
また、本発明の固体撮像素子の製造方法は、転写基材上にレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を設け、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が予め受光部に対応して複数配列されたフォトマスクであって、該微小透光領域が周縁部から中心部に向けて前記微細遮光ドットの密度が減少するフォトマスクを介して前記感光性樹脂組成物膜を露光、現像して平面集光レンズを形成し、その後、複数の受光部が配設された受光面に、少なくとも平坦化層とカラーフィルタ層とを介して前記平面集光レンズを転写するような構成とした。
本発明によれば、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が複数配列されたフォトマスク(2値型フォトマスク)を使用するので、従来の熱制御による凸レンズ形成や、レーザ照射による平面レンズ形成に比べて、位置や形状を微細、かつ、高精度に制御することができ、また、微小透光領域を構成する微細遮光ドットの密度制御により焦点距離(屈折率分布)を精密に制御することができる。また、フォトマスクを介して全面露光により同時に複数(例えば、数百万個)のマイクロレンズを同時に形成できるので、レーザ照射により個々のマイクロレンズを形成する方法に比べて、製造効率が大幅に向上する。また、レンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を薄くしたり、屈折率の大きい材料を使用することにより、所望の薄さの平面集光レンズを製造することができる。
さらに、本発明の平面集光レンズの製造方法を使用した固体撮像素子の製造方法では、薄型で高精細な平面集光レンズの形成が可能であり、これにより、隙間を設けることなく赤外線カットフィルタやカバーガラス等を取り付けることができ、固体撮像素子の小型薄型化、集光効率が向上が可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の平面集光レンズの製造方法の実施形態の一例を示す図である。本発明では、基板1上に設けたレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜2を、フォトマスク11を介して露光し(図1(A))、その後、現像することにより、同時に複数のマイクロレンズ4を形成して平面集光レンズ3を作製するものである(図1(B))。
レンズ形成用の感光性樹脂組成物膜2は、屈折率分布型モノマーを含有するものである。屈折率分布型モノマーは、露光量に応じて重合し、重合程度により屈折率の分布を膜内に生じさせるものである。このような屈折率分布型モノマーとしては、例えば、トリブロモフェノキシエチルアクリレート等を挙げることができる。感光性樹脂組成物は、このような屈折率分布型モノマーと透明ポリマー、さらに、必要に応じて光重合開始剤、光増感剤等を混合したものを使用することができる。透明ポリマーとしては、例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ウレタンアクリレート、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシアクリレート等を挙げることができる。屈折率分布型モノマーと透明ポリマーは、上記の例示の材料等の中から屈折率を考慮して適宜選択することができ、屈折率の大きい材料を使用することにより、同じ焦点距離の平面集光レンズであれば、その厚みをより薄いものとすることができる。
感光性樹脂組成物膜2は、基板1上に感光性樹脂組成物をスピンコート法、カーテンコート法、マイクロスプレイコート法、スリットダイコート法等の公知の塗布方法を用いて塗布、乾燥することにより形成することができる。この感光性樹脂組成物膜2の厚みは、作製される平面集光レンズの厚みを決定するものであり、例えば、0.5〜20μmの範囲で適宜設定することができる。
フォトマスク11は、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域12(図1(A)に斜線で示した部位)が複数配列されたものを使用する。この微小透光領域12は、周縁部から中心部に向けて微細遮光ドットの密度が減少するものである。図2は、フォトマスク11を構成する微小透光領域12を説明するための図である。図2に示されるように、微小透光領域12は、露光波長では解像しない微細遮光ドット13の集合パターンとなっている。そして、微小透光領域12の周縁部12bにおける微細遮光ドット13の密度が、中心部12aにおける微細遮光ドット13の密度よりも大きいものとなっている。微細遮光ドット13の集合パターンは、2値化処理、光近接効果等を利用して適宜設定することができる。微細遮光ドット13の寸法は、例えば、200nm〜1μmの範囲内で、露光波長に応じて適宜設定することができる。
このようなフォトマスク11に照射された光は、フォトマスク11と透過することにより、各微小透光領域12の微細遮光ドット13の集合パターンに対応した光量の分布、すなわち、各微小透光領域12において、周縁部から中央部に向けて光量が大となるような分布をもって、レンズ形成用の感光性樹脂組成物膜2を露光することになる。
感光性樹脂組成物膜2の露光に用いる照射光は、使用する感光性樹脂組成物に応じて100〜400nmの波長域から適宜選択することができ、例えば、365nm、248nm、193nm等の波長の光を使用することができ、露光は全面露光で行う。使用する露光機には特に制限はなく、従来の露光機をそのまま使用することができる。
フォトマスク11を介した露光後の現像は、使用する感光性樹脂組成物に応じて適宜選択した現像液を用いて行うことができ、例えば、メタノール等の現像液を使用することができる。
上述の露光、現像により得られた平面集光レンズ3は、複数のマイクロレンズ4(図1(B)に斜線で示した部位)を有し、各マイクロレンズ4は周縁部から中心部に向けて屈折率が大きくなるような屈折率分布を有している。図3は、平面集光レンズ3を構成するマイクロレンズ4の構造を説明するための図である。図3に示されるように、マイクロレンズ4は、その中心部4aにおける屈折率n0が、周縁部4bにおける屈折率n1よりも大きいものである。そして、屈折率n0から屈折率n1までの屈折率変化(屈折率分布)は、所望の焦点距離を得るために適宜設定することができる。例えば、平面集光レンズ3の端面から焦点までの距離をS1とした場合、下記式1から屈折率分布定数Aを算出し、下記式2から屈折率分布N(r)[n1≦N(r)≦n0]を設定することができる。
S1=1/[n0√A・tan(√A・(Z))] … 式1
N(r)=n0[1−(A/2)r2] … 式2
ここで、N(r):r点での屈折率
0:中心軸L上での屈折率
A:屈折率分布定数
Z:平面集光レンズ3の厚み
r:レンズ中心軸Lからの距離(μm)
上述の平面集光レンズ3の厚みは0.5〜20μm、好ましくは2〜5μmの範囲とすることができる。
本発明の平面集光レンズの製造方法では、上記の基板1として、平面集光レンズを配設する目的物を使用することにより、直接平面集光レンズ3を形成することができる。また、基板1として、転写基材を使用し、転写基材上に上記と同様に形成した平面集光レンズを被配設物上に転写接合することにより平面集光レンズ3を設けることができる。
上述のような本発明の平面集光レンズの製造方法は、平面集光レンズ3の複数のマイクロレンズ4の位置や形状を微細、かつ、高精度に制御することができ、また、フォトマスク11の微小透光領域12を構成する微細遮光ドット13の密度制御により焦点距離(屈折率分布)を精密に制御することができる。さらに、フォトマスク11を介して全面露光により同時に複数(例えば、数百万個)のマイクロレンズを同時に形成できるので、レーザ照射による平面レンズ形成に比べて、製造効率が大幅に向上する。また、レンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を薄くしたり、屈折率の大きな材料を使用することにより、より薄い平面集光レンズを製造することができる。
次に、本発明の平面集光レンズの製造方法を使用した固体撮像素子の製造方法について説明する。
図4は本発明の固体撮像素子の製造方法の実施形態の一例を示す図である。図4において、本発明の固体撮像素子の製造方法は、複数の受光部23が配設された素子本体22と、この素子本体22の受光面24に順次積層された第1平坦化層25、カラーフィルタ層26、第2平坦化層27とを備えた固体撮像素子用の中間製品の第2平坦化層27上に、レンズ形成用の感光性樹脂組成物膜28′を形成し、この感光性樹脂組成物膜28′を、フォトマスクMを介して露光・現像する。これにより、図5に示されるように、同時に複数のマイクロレンズ29を形成することにより平面集光レンズ28を第2平坦化層上に作製して、固体撮像素子21を製造する。
上記の素子本体22は、CCD、CMOS等の固体撮像素子に応じた構成を有するものであり、例えば、シリコンウェハ、ガラスウェハ等の一方の面に受光部23を複数配設したものである。また、上記の受光部23は、フォトダイオード、CdS等であってよく、図示しない信号電極が各受光部23に対応して形成されたものである。
上記の第1平坦化層25は、受光面24の凹凸を緩和して平坦化するための層であり、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、ポリイミド系樹脂等の透明樹脂材料で形成されたものとすることができる。第1平坦化層25の厚みは、例えば、0.5〜3μmの範囲内で適宜設定することができる。
また、カラーフィルタ層26は、赤(R)、緑(G)、青(B)の着色パターンを有するものであり、例えば、各色の着色レジスト層を塗布した後、フォトリソグラフィ法により形成することができる。
上記の第2平坦化層27は、カラーフィルタ層26の各色の着色パターンの厚みの差、重ね部分による凹凸を緩和して平坦化するための層である。この第2平坦化層27は、上述の第1平坦化層25と同様の材料で形成されたものとすることができる。
フォトマスクMは、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が受光部23に対応して複数配列されたものを使用することができ、その構造は、上述のフォトマスク11と同様とすることができる。また、レンズ形成用の感光性樹脂組成物膜28′は、上述のレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜2と同様であり、ここでの説明は省略する。
上述のように作製された平面集光レンズ28の厚みは0.5〜20μm、好ましくは2〜5μmの範囲とすることができる。この平面集光レンズ28は、各受光部23に対応した位置に配列された複数のマイクロレンズ29を有しており、各マイクロレンズ29は周縁部から中心部に向けて屈折率が大きくなるものである。マイクロレンズ29の具体的な構成は、上述のマイクロレンズ4と同様であり、ここでの説明は省略する。
また、本発明の固体撮像素子の製造方法では、転写基材上に上記と同様に形成した平面集光レンズを第2平坦化層27上に転写接合することにより平面集光レンズ28を設けてもよい。上記の転写基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリイミド等を使用することができる。また、平面集光レンズ28の転写は、接着剤を用いて第2平坦化層27上に転写接合することができる。
尚、製造する固体撮像素子の構造は上述のものに限定されるものではない。例えば、上記の第2平坦化層27を備えおらず、平面集光レンズ28が第2平坦化層を兼ねるような構造であってもよい。
本発明の固体撮像素子の製造方法では、薄型で高精細な平面集光レンズを備えた固体撮像素子を製造することが可能であり、製造された固体撮像素子は、平面集光レンズの外側に接着剤を用いて赤外線カットフィルタやカバーガラス等を取り付けてもレンズ効果が損なわれることがなく、固体撮像素子の小型化、薄型化が可能となる。また、従来の微細凸レンズを複数有する集光レンズに比べてレンズ効果が得られる有効面積が大きく、集光効率が向上したものとなる。
次に、より具体的な実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
ガラス基板上に下記組成のレンズ形成用の感光性樹脂組成物をスピンコート法で塗布し、130℃、1分間の乾燥を行って感光性樹脂組成物膜(厚み3μm)を形成した。
(レンズ形成用の感光性樹脂組成物)
・トリブロモフェノキシエチルアクリレート … 50重量部
・ポリメタクリル酸メチル … 30重量部
・酢酸エチル … 20重量部
次いで、上記のレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を、下記の仕様の2値型フォトマスクを介して下記の条件で露光した。
(フォトマスクの仕様)
・微細遮光ドット径 : 0.5μm
・微細遮光ドットの集合パターン : 図2に示す集合パターン
(露光条件)
・露光波長 : 365nm
・露光時間 : 10分間
・照射光量 : 500W
その後、メタノールを用いて現像して、未反応のトリブロモフェノキシエチルアクリレートを除去した。これにより、ガラス基板上に複数のマイクロレンズを有する平面集光レンズを形成した。この平面集光レンズは、厚みが3μmであった。
上記の平面集光レンズを形成したガラス基板と、平面集光レンズを備えていないガラス基板について、下記の条件で積分球を用いて透過光量を測定した。その結果、平面集光レンズを形成したガラス基板では、各マイクロレンズに対応する位置での透過光量が、ガラス基板単体に比べて約30%向上していることが確認された。
(透過光量の測定条件)
積分球内に、ポート(開口部)から検出器に直接光が当たらないように遮光板
を儲け、平面集光レンズ位置に開口部を有する遮光マスクをガラス基板に重ね
てポート部に設置し、このポート部に向って光源から光を照射する。
また、上記の平面集光レンズの各マイクロレンズの焦点距離を下記の条件で測定した結果、5μmであった。
(焦点距離の測定条件)
ガラス基板を介し平行光源と光学顕微鏡を対向して設置し、平面集光レンズか
ら出た光ビームが最小となる位置を検出して焦点とする。
[実施例2]
CCDが形成された素子本体(シリコンウェハ)の受光面に、平坦化層用組成物としてアクリル樹脂組成物(富士フィルムアーチ(株)製 CT−2000L)をスピンコート法で塗布し、220℃、12分間の乾燥を行って約1.5μmの厚みの第1平坦化層を形成した。
次に、富士フィルムアーチ(株)製 SR−3000L、富士フィルムアーチ(株)製 SG−3000L、および、富士フィルムアーチ(株)製 SB−3000Lを、それぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の各着色パターン用組成物として準備し、R、G、Bの順に各色の着色レジスト層をスピンコート法で塗布した後、フォトリソグラフィ法によりパターン形成して、カラーフィルタ層(厚み:重ねあわせ部分を除き各々1μm)を設けた。
次いで、カラーフィルタ層上に、上記の平坦化層用組成物をスピンコート法で塗布し、220℃、12分間の乾燥を行って約1μmの厚みの第2平坦化層を形成した。
次に、第2平坦化層上に下記組成のレンズ形成用の感光性樹脂組成物をスピンコート法で塗布し、120℃、1分間の乾燥を行って感光性樹脂組成物膜(厚み3μm)を形成した。
(レンズ形成用の感光性樹脂組成物)
・トリブロモフェノキシエチルアクリレート … 50重量部
・ポリメタクリル酸メチル … 30重量部
・酢酸エチル … 20重量部
次いで、上記のレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を、下記の仕様の2値型フォトマスクを介して下記の条件で露光した。
(フォトマスクの仕様)
・微細遮光ドット径 : 0.5μm
・微細遮光ドットの集合パターン : 図2に示す集合パターン
(露光条件)
・露光波長 : 365nm
・露光時間 : 10分間
・照射光量 : 500W
その後、メタノールを用いて現像して、未反応のトリブロモフェノキシエチルアクリレートを除去した。これにより、第2平坦化層上に平面集光レンズを形成した。この平面集光レンズは、厚みが3μmであった。また、この平面集光レンズの各マイクロレンズの焦点距離を上記と同様の条件で測定した結果、5μmであった。
[実施例3]
転写基材として、ポリエチレンテレフタレートフィルムを準備し、この転写基材の一方の面に下記組成のレンズ形成用の感光性樹脂組成物をスピンコート法で塗布し、220℃、1分間の乾燥を行って感光性樹脂組成物膜(厚み3μm)を形成した。
(レンズ形成用の感光性樹脂組成物)
・トリブロモフェノキシエチルアクリレート … 50重量部
・ポリメタクリル酸メチル … 30重量部
・酢酸エチル … 20重量部
次いで、上記のレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を、下記の仕様の2値型フォトマスクを介して下記の条件で露光した。
(フォトマスクの仕様)
・微細遮光ドット径 : 0.5μm
・微細遮光ドットの集合パターン : 図2に示す集合パターン
(露光条件)
・露光波長 : 365nm
・露光時間 : 10分間
・照射光量 : 500W
その後、メタノールを用いて現像して、未反応のトリブロモフェノキシエチルアクリレートを除去した。これにより、転写基材上に複数のマイクロレンズを有する平面集光レンズを形成した。この平面集光レンズは、厚みが5μmであった。
次に、上記の平面集光レンズ上に接着剤をスピンコート法により塗布、乾燥して、接着剤層(厚み3.5μm)を形成し、平面集光レンズ転写シートとした。
一方、実施例2と同様にして、CCDが形成された素子本体(シリコンウェハ)の受光面に、第1平坦化層、カラーフィルタ層、第2平坦化層を形成した。
次に、第2平坦化層上に、上記の平面集光レンズ転写シートの接着剤層を圧着し、加熱(130℃)した後、転写基材を剥離して、平面集光レンズを第2平坦化層上に転写形成した。この平面集光レンズの各マイクロレンズの焦点距離を上記と同様の条件で測定した結果、5μmであった。
種々のサイズ、光学特性を有する平面集光レンズの製造に適用でき、小型、薄型のCCD、CMOS等のように、平面集光レンズを備えた固体撮像素子の製造に適用できる。
本発明の平面集光レンズの製造方法の実施形態の一例を示す図である。 フォトマスクを構成する微小透光領域を説明するための図である。 平面集光レンズを構成するマイクロレンズの構造を説明するための図である。 本発明の固体撮像素子の製造方法の一例を説明するための図である。 固体撮像素子の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1…基板
2…レンズ形成用の感光性樹脂組成物膜
3…平面集光レンズ
4…マイクロレンズ
11…フォトマスク
12…微小透光領域
13…微細遮光ドット
21…固体撮像素子
22…素子本体
23…受光部
24…受光面
25…第1平坦化層(平坦化層)
26…カラーフィルタ層
27…第2平坦化層
28…平面集光レンズ
29…マイクロレンズ
M…フォトマスク

Claims (7)

  1. フォトマスクを介してレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を露光、現像して平面集光レンズを形成する工程を有し、
    前記フォトマスクは、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が複数配列されたものであり、該微小透光領域は、周縁部から中心部に向けて前記微細遮光ドットの密度が減少するものであることを特徴とする平面集光レンズの製造方法。
  2. 前記感光性樹脂組成物膜は、屈折率分布型モノマーまたは屈折率分布型ポリマーを含有するものであることを特徴とする請求項1に記載の平面集光レンズの製造方法。
  3. 前記屈折率分布型モノマーは、トリブロモフェノキシエチルアクリレートであることを特徴とする請求項2に記載の平面集光レンズの製造方法。
  4. 露光波長を365nmとすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の平面集光レンズの製造方法。
  5. 平面集光レンズの厚みを0.5〜20μmの範囲内にすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の平面集光レンズの製造方法。
  6. 複数の受光部が配設された受光面に、少なくとも平坦化層とカラーフィルタ層とを介してレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を設け、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が前記受光部に対応して複数配列されたフォトマスクであって、該微小透光領域が周縁部から中心部に向けて前記微細遮光ドットの密度が減少するフォトマスクを介して前記感光性樹脂組成物膜を露光、現像して平面集光レンズを形成することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  7. 転写基材上にレンズ形成用の感光性樹脂組成物膜を設け、露光波長では解像しない微細遮光ドットの集合パターンからなる微小透光領域が予め受光部に対応して複数配列されたフォトマスクであって、該微小透光領域が周縁部から中心部に向けて前記微細遮光ドットの密度が減少するフォトマスクを介して前記感光性樹脂組成物膜を露光、現像して平面集光レンズを形成し、その後、複数の受光部が配設された受光面に、少なくとも平坦化層とカラーフィルタ層とを介して前記平面集光レンズを転写することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
JP2006209883A 2006-08-01 2006-08-01 平面集光レンズの製造方法および固体撮像素子の製造方法 Pending JP2008039831A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006209883A JP2008039831A (ja) 2006-08-01 2006-08-01 平面集光レンズの製造方法および固体撮像素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006209883A JP2008039831A (ja) 2006-08-01 2006-08-01 平面集光レンズの製造方法および固体撮像素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008039831A true JP2008039831A (ja) 2008-02-21

Family

ID=39174958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006209883A Pending JP2008039831A (ja) 2006-08-01 2006-08-01 平面集光レンズの製造方法および固体撮像素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008039831A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014008052A1 (en) * 2012-07-02 2014-01-09 Commscope, Inc. Of North Carolina Light focusing structures for fiber optic communications systems and methods of fabricating the same using semiconductor processing and micro-machining techniques

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014008052A1 (en) * 2012-07-02 2014-01-09 Commscope, Inc. Of North Carolina Light focusing structures for fiber optic communications systems and methods of fabricating the same using semiconductor processing and micro-machining techniques

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210333441A1 (en) Optical system and process for manufacturing same
TW417309B (en) Color microlenses and a method for creating
JP4219645B2 (ja) マイクロレンズアレイの露光方法
JP2008032912A (ja) マイクロレンズの製造方法
KR100511543B1 (ko) 마이크로 렌즈 기판의 제작 방법 및 마이크로 렌즈 노광광학계
JP2001277260A (ja) マイクロレンズアレイ、その製造方法及びその製造用原盤並びに表示装置
JP2002196104A (ja) マイクロレンズアレイ及びその製造方法並びに光学装置
JP2009229749A (ja) ウエハ状光学装置およびその製造方法、電子素子ウエハモジュール、センサウエハモジュール、電子素子モジュール、センサモジュール、電子情報機器
MXPA06010246A (es) Disposicion de lente y metodo para hacer la misma.
JPH08313706A (ja) 遮光部一体型マイクロレンズアレイ及びその製造方法
JPH08166666A (ja) レジストパターン形成用のマスク、レジストパターンの形成方法およびレンズの製造方法
JP2015158663A (ja) マイクロレンズの形成方法および固体撮像素子の製造方法
JP3617846B2 (ja) マイクロレンズ・マイクロレンズアレイ及びその製造方法
JP2000241607A (ja) マイクロレンズアレイの形成方法およびマイクロレンズアレイ
JP6046916B2 (ja) マイクロレンズの形成方法
JP2005037884A (ja) レンズプレートおよびその製造方法並びに画像伝達装置
JP6631004B2 (ja) カラー固体撮像素子、及びその製造方法
TW200831954A (en) Molded body and method for producing molded body
JP2008039831A (ja) 平面集光レンズの製造方法および固体撮像素子の製造方法
JP2006235084A (ja) マイクロレンズの製造方法
JP3129386B2 (ja) 光学装置
US20070218372A1 (en) Method For Production Of Micro-Optics Structures
JPH03190166A (ja) 固体撮像素子用マイクロレンズの製造方法
JP2005210013A (ja) 固体撮像素子
JPS61199659A (ja) 固体撮像素子