JP2008039549A - 地絡検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短絡故障に起因する誤作動を防止して、地絡故障のみを的確に検出することのできる地絡検出装置を提供する。
【解決手段】短絡故障に起因する誘導電流Icが逆方向に流れ、地絡故障に起因する故障電流Iaが同一方向に流れる送電鉄塔1の2つの脚2,3の一方に第1のカレントトランス11が設けられ、2つの脚2,3の他方に第2のカレントトランス12が設けられる。第1および第2のカレントトランス11,12から短絡故障または地絡故障に起因する交流電圧出力が与えられた場合に、これらの交流電圧出力を合成し、この合成出力に基づいて短絡故障を検出することなく地絡故障のみを検出する。
【選択図】図3

Description

本発明は送電鉄塔の地絡故障を検出する地絡検出装置に関する。
本発明に関連する従来技術として、例えば特許文献1に記載の電力送配電線の地絡点表示器および短絡地絡判別回路がある。これは、発電所や変電所に設けられている短絡用継電器と地絡用継電器とでは、短絡用継電器の方が地絡用継電器よりも故障発生時点から短時間で送電を遮断することに着目して、短絡故障では作動させることなく地絡故障の場合にのみ地絡点表示器を作動させるようにしたものである。すなわち、短絡故障の発生時点から短絡用継電器による送電遮断までの間の短い時間幅では時定数回路が予め設定された設定電圧まで充電されないようにし、地絡故障の発生時点から地絡用継電器による送電遮断までの長い時間幅の場合にだけ時定数回路が上記設定電圧に充電されるようにすることにより、地絡故障のみを検出して表示するようにしたものである。
特開平11−142463号公報
このような特許文献1は有効に機能するものであるが、発電所や変電所の短絡用継電器および地絡用継電器の作動時間を考慮することなく地絡故障のみを検出することができれば、これら継電器の作動時間に応じた個々の設定を行う必要がなくなるなど、利便性を向上させることができる。
本発明は、このような観点に基づいてなされたものであり、発電所や変電所の短絡用継電器および地絡用継電器の作動時間を考慮することなく、短絡故障に起因する誤作動を防止して地絡故障のみを的確に検出することのできる地絡検出装置を提供することを目的とする。
本発明においては、短絡故障に起因する誘導電流が逆方向に流れ、地絡故障に起因する故障電流が同一方向に流れる送電鉄塔の2つの脚のうちの一方の脚に設けられ、前記一方の脚を流れる電流を検出して交流電圧出力を与える第1のカレントトランスと、前記送電鉄塔の前記2つの脚のうちの他方の脚に設けられ、前記他方の脚を流れる電流を検出して交流電圧出力を与える第2のカレントトランスと、前記第1のカレントトランスの交流電圧出力と前記第2のカレントトランスの交流電圧出力とを合成し、この合成出力に基づいて地絡故障のみを検出する検出手段とを有する地絡検出装置によって、上記目的を達成する。
これによれば、発電所や変電所の短絡用継電器および地絡用継電器の作動時間を考慮することなく、地絡故障のみを検出することができる。また、第1および第2のカレントトランスは、短絡故障の場合には逆方向に流れる誘導電流を検出して夫々交流電圧出力を与え、地絡故障の場合には同一方向に流れる故障電流を検出して夫々交流電圧出力を与えるので、短絡故障の場合の合成出力と地絡故障の場合の合成出力とにおいて顕著な差異をもたせることができ、短絡故障を検出することなく地絡故障のみを的確に検出することができる。
また、本発明は架空地線をもたない送電鉄塔に適用することができ、この場合、前記第1および第2のカレントトランスは前記送電鉄塔の送電線を支持する腕金よりも下方に設けられる。これにより、架空地線のない送電鉄塔の場合でも地絡故障を確実に検出することができる。なお、これは架空地線を有する送電鉄塔への適用を除外するものではなく、架空地線を有する送電鉄塔にも適用可能であり、この場合、地絡故障による故障電流は抵抗の小さい架空地線に多く流れ込むので、前記第1および第2のカレントトランスは送電線を支持する腕金よりも上方の送電鉄塔の脚に設けられることが望ましい。
また、前記検出手段は前記第1および第2のカレントトランスの交流電圧出力を動作電源として作動させられる。そのため、バッテリ等の動作電源を設ける必要がなく、バッテリ交換等のメインテナンスが不要で、メインテナンスの容易性を図ることができる。
また、前記第1および第2のカレントトランスは、地絡故障の場合には同位相となる交流電圧出力を前記検出手段に与え、短絡故障の場合に逆位相となる交流電圧出力を前記検出手段に与えるように設けられる。これにより、地絡故障では大きな合成出力となり、短絡故障ではこれよりも遥かに小さな合成出力となるようにすることが可能となり、短絡故障を検出することなく地絡故障のみを正確に検出することができる。
更に、前記検出手段は、地絡故障の場合に前記同位相の交流電圧出力に基づいて大きな合成出力を生成し、短絡故障の場合には、前記逆位相の交流電圧出力に基づいて、地絡故障の場合の前記合成出力よりも遥かに小さな合成出力を生成する合成部と、前記合成部の出力によって充電される充電回路と、前記充電回路の充電電圧が、短絡故障の場合の充電電圧では到達することができず且つ地絡故障の場合の充電電圧では必ず到達するように設定された閾値以上になった場合に、地絡故障の検出を表わす検出出力を与える検出回路とを有する。これにより、地絡故障時に大きな合成出力によって充電回路が充電されるので、地絡故障時に検出回路の検出出力として所望の電力が得やすくなり、この検出出力によって例えば表示器等を駆動する場合に表示器等の確実な動作を図ることができる。
本発明によれば、発電所や変電所の短絡用継電器および地絡用継電器の作動時間を考慮することなく地絡故障のみを検出することができ、また、短絡故障の場合の合成出力と地絡故障の場合の合成出力とにおいて顕著な差異をもたせることができ、短絡故障を検出することなく地絡故障のみを的確に検出することができる。
また、架空地線をもたない送電鉄塔でも地絡故障を確実に検出することができる。
また、バッテリ等の動作電源を設ける必要がなく、メインテナンスの容易性の向上を図ることができる。
また、地絡故障では大きな合成出力を与え、短絡故障ではこれよりも遥かに小さな合成出力を与えるようにすることができるので、短絡故障を検出することなく地絡故障のみを正確に検出することができる。
更に、地絡故障時に検出回路の検出出力として所望の電力が得やすくなり、この検出出力によって例えば表示器等を駆動する場合に、表示器等の確実な動作を図ることができる。
発明を実施するための最良の形態として、以下に本発明の一実施例を説明する。
図1は本発明の実施例の一例を示す図である。
図1において、参照番号1は送電鉄塔で、第1の脚2、第2の脚3、第3の脚4および第4の脚5の4つの脚を有している。本例では、この送電鉄塔1には架空地線は設けれていない。送電鉄塔1の各腕金6には、送電線7が図示しない碍子を介して支持されている。
地絡検出装置10は、第1のカレントトランス11、第2のカレントトランス12、検出部13および表示部14を有している。第1および第2のカレントトランス11,12は、送電鉄塔1の腕金6よりも下方で、送電線7と略平行する面ABCDを形成する第1および第2の脚2,3、または、面ABCDに対向し同様に送電線7と略平行する面EFGHを形成する第3および第4の脚4,5に設けられる。本例では、第1のカレントトランス11が、面ABCDを形成する第1の脚2に設けられ、第1の脚2を流れる電流を検出して交流電圧出力を検出部13に与えるようになっており、第2のカレントトランス12が、同様に面ABCDを形成する第2の脚3に設けられ、第2の脚3を流れる電流を検出して交流電圧出力を検出部13に与えるようになっている。後述するように、第1の脚2と第2の脚3とでは、地絡故障時の故障電流は大地に向かって同一方向に流れ、短絡故障時の誘導電流は互いに逆方向に流れる。これは、第3の脚4と第4の脚5とにおいても同様である。検出部13は、第1および第2のカレントトランス11,12の交流電圧出力を入力してこれらを合成し、この合成出力に基づいて地絡故障のみを検出し、その検出出力を表示部14に与え、表示部14を駆動させる。地絡故障時の故障電流が同一方向に流れ、短絡故障時の誘導電流が互いに逆方向に流れることから、短絡故障の場合の合成出力と地絡故障の場合の合成出力とにおいて顕著な差異をもたせることができ、短絡故障を検出することなく地絡故障のみを的確に検出することができる。なお、表示部14としては、火薬を用いた表示手段やソレノイドを用いた表示手段等の従来周知の表示手段を用いることができ、また、検出部13の検出出力を地絡故障の検出信号とし、地絡故障の発生を送信するように構成することも可能である。
図2は地絡故障時の故障電流および短絡故障時の誘導電流を示す図で、図1と同符号のものは同一のものを示している。
送電鉄塔1に落雷や鳥獣害などによって地絡故障が発生すると、架空地線をもたない送電鉄塔1では、送電鉄塔1の4つの脚2〜5に大地に向かって同一方向に数十Aの故障電流Iaが流れる。
これに対して、送電線7に短絡故障が発生すると、数十Aの故障電流Iaと比較して極めて大きな数千Aの短絡電流Ibが送電線7に流れ、これによる磁界Mが送電鉄塔1の面ABCDおよび面EFGHを水平方向に貫き、送電鉄塔1の4つの脚2〜5に誘導電流Icが流れる。この誘導電流Icは磁界Mを打消すように流れ、面ABCDの第1の脚2と第2の脚3とでは誘導電流Icの方向が逆方向になり、また、面EFGHの第3の脚4と第4の脚5とでも同様に誘導電流Icの方向が逆方向になる。
図3は図1における地絡検出装置の取付け部分を示す図で、図1および図2と同符号のものは同一のものを示している。本例では、上述したように、第1のカレントトランス11が送電鉄塔1の第1の脚2に設けられ、第2のカレントトランス12が第2の脚3に設けられている。そして、地絡故障の場合には送電鉄塔1の第1および第2の脚2,3に故障電流Iaが大地に向かって同一方向に流れ、短絡故障の場合には第1および第2の脚2,3に誘導電流Icが逆方向に流れる。第1および第2のカレントトランス11,12は、同一方向に流れる故障電流Iaを検出した場合には同位相の正弦波交流電圧出力を与え、逆方向に流れる誘導電流Icを検出した場合には逆位相の正弦波交流電圧出力を与えるように設けられている。
図4は図1における検出部13の一例を示す回路図で、図1および図2と同符号のものは同一のものを示している。検出部13は検出手段を構成し、振幅制限回路20、整流回路21、充電回路22および検出回路23を有している。振幅制限回路20および整流回路21は、第1のカレントトランス11の交流電圧出力と第2のカレントトランス12の交流電圧出力とを合成し、その合成出力を与える合成部を構成している。
合成部の振幅制限回路20は、直列接続の2つの双方向ツェナーダイオード201,202を有し、第1および第2のカレントトランス11,12からの正弦波交流電圧出力を入力して、それらの振幅制限を行うと共に合成し、その合成出力を抵抗24を介して整流回路21に与える。抵抗24は整流回路21の保護抵抗で、整流回路21を構成するダイオード210,211,212,213が破壊されないように整流回路21に定格電流以上の電流が流入することを防止する。合成部の整流回路21は、振幅制限回路20からの合成出力を全波整流し、全波整流された合成出力を充電回路22に与える。
図5は地絡故障の場合の合成部の波形図、図6は短絡故障の場合の合成部の波形図である。
地絡故障の場合には、図5の(a)および(b)に示されるように、振幅制限された第1のカレントトランス11の交流電圧出力と第2のカレントトランス12の交流電圧出力とは同位相で、振幅制限回路20から出力される合成出力は、図5の(c)に示されるように、本例では略2倍の振幅になる。そして、この合成出力が全波整流され、図5の(d)に示される全波整流された合成出力が充電回路22に与えられる。一例として、振幅制限された第1および第2のカレントトランス11,12の交流電圧出力の電圧は例えば+10V〜−10Vで、合成出力の電圧は例えば+20V〜−20Vとなり、全波整流された合成部からの合成出力として20Vの合成出力が与えられる。
これに対して、短絡故障の場合には、図6の(e)および(f)に示されるように、振幅制限された第1のカレントトランス11の交流電圧出力と第2のカレントトランス12の交流電圧出力とは逆位相になり、振幅制限回路20から出力される合成出力は、図6の(g)に示されるように、本例では略0の振幅になる。そして、この合成出力が全波整流されることとなり、図6の(h)に示されるように、全波整流された合成出力は本例では略0になる。
このように、地絡故障の場合には合成部から大きな合成出力が与えられ、短絡故障の場合には地絡故障の場合と比較して遥かに小さな合成出力が与えられることとなる。
図4に戻り、充電回路22は充電用コンデンサ220とこれに並列挿入された抵抗221とを有し、充電用コンデンサ220が抵抗221との時定数に従って整流回路21からの全波整流された合成出力により充電される。上述したように、地絡故障では大きな合成出力となり、短絡故障では極めて小さな合成出力となるので、地絡故障では充電電圧が大きくなり、短絡故障では地絡故障の場合と比較して遥かに小さくなり、充電電圧に顕著な差が生じることとなる。
検出回路23は、抵抗230とツェナーダイオード231とトリガ抵抗232との直列接続と、トリガ抵抗232に並列挿入されたノイズ防止用コンデンサ233と、サイリスタ234とを有している。トリガ抵抗232はサイリスタ234のゲートにゲート電圧を与えるものであり、ノイズ防止用コンデンサ233はノイズによるサイリスタ234の誤動作を防止するためのものである。
抵抗230とツェナーダイオード231とトリガ抵抗232との直列接続は、充電回路22に並列挿入されていると共に、一方の出力端子25aに接続されている。ツェナーダイオード231は、短絡故障の場合の充電回路22の充電電圧では到達することができず且つ地絡故障の場合の充電回路22の充電電圧では必ず到達するように設定された閾値を与えるもので、充電回路22の充電電圧が所定の電圧以上になることでオン状態になる。一例として、地絡故障時に前述したように全波整流された合成出力として例えば20Vの合成出力が与えられる場合、ツェナーダイオード231は例えば10V〜20Vの間の所定の電圧値でオンするように設定される。これにより、短絡故障時に第1のカレントトランス11と第2のカレントトランス12の交流電圧出力の一方が何らかの理由で小さくなり、両者の交流電圧出力に差が生じ、その結果として例えば比較的大きい合成出力が生成されても、その合成出力は上記例の10Vを越えることはないので、ツェナーダイオード231がオン状態になることはない。
サイリスタ234は、カソードとゲートがトリガ抵抗232に並列挿入されたノイズ防止用コンデンサ233に並列挿入され、アノードが他方の出力端子25bに接続されている。出力端子25a,25bには表示部14が接続され、地絡故障の場合に表示部14に検出出力が与えられるようになっている。
このような構成で、短絡故障が発生すると、短絡故障に起因する誘導電流Icの検出によって第1および第2のカレントトランス11,12から逆位相の交流電圧出力が検出部13の振幅制限回路20に与えられる。短絡故障の場合には交流電圧出力が逆位相であるため、振幅制限回路20から出力される合成出力が図6の(g)に示されるように略0の振幅になり、全波整流された合成出力が図6の(h)に示されるように略0になる。そのため、充電回路22の充電電圧は検出回路23のツェナーダイオード231がオン状態になる閾値よりも遥かに小となり、短絡故障で検出出力が与えられることはない。
一方、地絡故障が発生すると、地絡故障に起因する故障電流Iaの検出によって第1および第2のカレントトランス11,12から同位相の交流電圧出力が検出部13の振幅制限回路20に与えられる。地絡故障の場合には交流電圧出力が同位相であるので、振幅制限回路20から出力される合成出力が図5の(c)に示されるように略2倍の振幅になり、全波整流された合成出力が図5の(d)に示されるように高い電圧値となる。そのため、充電回路22の充電電圧が検出回路23のツェナーダイオード231がオン状態になる閾値以上となり、ツェナーダイオード231のオンによりトリガ抵抗232を介してサイリスタ234にゲート電圧が与えられる。これにより、サイリスタ234がオンし、出力端子25a,25bから検出出力が表示部14に与えられる。
検出部13は、上述から明らかなように、第1および第2のカレントトランス11,12の交流電圧出力を動作電源として動作する。そのため、バッテリ等の動作電源を設ける必要がなく、バッテリ交換等のメインテナンスが不要で、メインテナンスの容易性を図ることができる。また、地絡故障時に大きな合成出力によって充電回路22が充電されるので、地絡故障時に検出部13の検出出力として所望の電力が得やすくなり、この検出出力によって例えば表示器等を駆動する場合に表示器等の確実な動作を図ることができる。
また、前述の特許文献1による従来の地絡点表示器は、短絡用継電器と地絡用継電器の作動時間にほとんど差がない送電線路には適用することができなかったが、本発明にによる地絡検出装置10は、そのような送電線路にも問題なく適用することが可能である。更に、本発明による地絡検出装置10は地絡故障時に大きな合成出力が得られるような構成であるため、従来の地絡点表示器では検出することができないような軽微な地絡故障についても検出が可能となり、地絡検出の精度を向上させることができる。
上記実施例では架空地線をもたない送電鉄塔への適用について述べたが、これは架空地線を有する送電鉄塔への適用を除外するものではなく、架空地線を有する送電鉄塔にも適用することができる。架空地線を有する送電鉄塔に適用する場合には、地絡故障による故障電流が大地よりも抵抗の小さい架空地線に多く流れ込むこととなるので、地絡故障時の故障電流を有効に検出するという観点から、第1および第2のカレントトランス11,12は送電線を支持する腕金よりも上方の送電鉄塔の脚に設けられることが望ましい。その他の構成は前述した通りである。
本発明は、架空地線をもたない送電鉄塔でも短絡故障を検出することなく地絡故障のみを確実に検出する検出装置として利用することができ、また、架空地線を有する送電鉄塔に対しても地絡故障のみを確実に検出する検出装置として利用することができる。
図1は本発明の実施例の一例を示す図である。 図2は地絡故障時の故障電流および短絡故障時の誘導電流を示す図である。 図3は図1における地絡検出装置の取付け部分を示す図である。 図4は図1における検出部13の一例を示す回路図である。 図5は地絡故障の場合の合成部の波形図である。 図6は短絡故障の場合の合成部の波形図である。
符号の説明
1 送電鉄塔
2,3,4,5 脚
6 腕金
7 送電線
10 地絡検出装置
11 第1のカレントトランス
12 第2のカレントトランス
13 検出部
20 振幅制限回路
21 整流回路
22 充電回路
23 検出回路

Claims (5)

  1. 短絡故障に起因する誘導電流が逆方向に流れ、地絡故障に起因する故障電流が同一方向に流れる送電鉄塔の2つの脚のうちの一方の脚に設けられ、前記一方の脚を流れる電流を検出して交流電圧出力を与える第1のカレントトランスと、
    前記送電鉄塔の前記2つの脚のうちの他方の脚に設けられ、前記他方の脚を流れる電流を検出して交流電圧出力を与える第2のカレントトランスと、
    前記第1のカレントトランスの交流電圧出力と前記第2のカレントトランスの交流電圧出力とを合成し、この合成出力に基づいて地絡故障のみを検出する検出手段とを有することを特徴とする地絡検出装置。
  2. 前記送電鉄塔が架空地線をもたない送電鉄塔であり、前記第1および第2のカレントトランスが前記送電鉄塔の送電線を支持する腕金よりも下方に設けられることを特徴とする請求項1に記載の地絡検出装置。
  3. 前記検出手段が、前記第1および第2のカレントトランスの交流電圧出力を動作電源として作動することを特徴とする請求項1に記載の地絡検出装置。
  4. 前記第1および第2のカレントトランスが、地絡故障の場合には同位相となる交流電圧出力を前記検出手段に与え、短絡故障の場合には逆位相となる交流電圧出力を前記検出手段に与えるように設けられることを特徴とする請求項1に記載の地絡検出装置。
  5. 前記検出手段が、
    地絡故障の場合に前記同位相の交流電圧出力に基づいて大きな合成出力を生成し、短絡故障の場合には、前記逆位相の交流電圧出力に基づいて、地絡故障の場合の前記合成出力よりも遥かに小さな合成出力を生成する合成部と、
    前記合成部の出力によって充電される充電回路と、
    前記充電回路の充電電圧が、短絡故障の場合の充電電圧では到達することができず且つ地絡故障の場合の充電電圧では必ず到達するように設定された閾値以上になった場合に、地絡故障の検出を表わす検出出力を与える検出回路とを有することを特徴とする請求項4に記載の地絡検出装置。
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