JP2008039516A - 電池の電流−電圧特性検出装置およびそれを用いた内部抵抗検出装置 - Google Patents

電池の電流−電圧特性検出装置およびそれを用いた内部抵抗検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電流検出値および電圧検出値に基づいて回帰直線を求めることによって算出される電池の内部抵抗が正しいか否かを判定する。
【解決手段】電圧検出値および電流検出値に基づいて、電流−電圧の関係を示すIV直線を求め、求めたIV直線に基づいて、電池の内部抵抗を算出する。また、IV直線に基づいて、電池の開放電圧を算出するとともに、電池のSOCに基づいて電池の開放電圧を求め、求めた2つの開放電圧に基づいて、算出した内部抵抗が正しいか否かを判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電池の電流−電圧特性を検出する装置、および、電池の電流−電圧特性検出装置を用いた内部抵抗検出装置に関する。
従来、二次電池の放電時における放電電流および端子間電圧を検出し、検出した電流値および電圧値の複数のデータに基づいて、電流−電圧特性である回帰直線を求めて、求めた回帰直線の傾きから、二次電池の内部抵抗を算出する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−312939号公報
しかしながら、従来の技術では、電流検出誤差や電圧検出誤差が存在すると、電流−電圧特性としての回帰直線の算出精度が低くなるという問題があった。また、特に、求めた回帰直線の傾きから二次電池の内部抵抗を算出する場合には、回帰直線の精度が低いと、算出した内部抵抗が正確な値ではない場合があるという問題があった。
本発明による電池の電流−電圧特性検出装置は、電池の端子間電圧および充放電電流に基づいて、電池の電流−電圧特性としてのIV直線を求め、求めたIV直線に基づいて、第1の開放電圧を算出するとともに、電池のSOCに基づいて、第2の開放電圧を算出し、算出した第1の開放電圧と第2の開放電圧とに基づいて、算出したIV直線が正しいか否かを判定することを特徴とする。
本発明によれば、電池の電流−電圧特性としてのIV直線が正しいか否かを判定することができる。
図1は、一実施の形態における電池の電流−電圧特性検出装置および内部抵抗検出装置を搭載した電気自動車の駆動システムを示す図である。組電池1は、例えば、リチウムイオン二次電池であり、複数のセルC1〜Cnを直列に接続して構成されている。組電池1の直流電圧は、インバータ2において、3相交流電圧に変換されて、電気自動車の走行駆動源である3相交流モータ3に印加される。組電池1と、インバータ2との間を結ぶ強電ハーネス9には、強電リレー8aおよび8bが設けられている。強電リレー8a,8bのオン/オフは、電池制御装置7によって制御される。
電圧センサ4は、組電池1の総電圧BATVOLを検出する。電流センサ5は、組電池1の充電電流および放電電流(以下、まとめて充放電電流BATCURと記載する)を検出する。ここでは、充電電流検出時に正の値が検出され、放電電流検出時に負の値が検出されるものとする。サーミスタ6は、電圧センサ4および電流センサ5の周囲温度を検出する。なお、サーミスタ6を電圧センサ4または電流センサ5に直接取り付けて、電圧センサ4または電流センサ5の温度を直接検出するようにしてもよい。
電池制御装置7は、CPU7a、メモリ7b、および、タイマ7cを備えており、電圧センサ4によって検出される電圧BATVOL、電流センサ5によって検出される充放電電流BATCUR、および、サーミスタ6によって検出される電池温度を所定のサンプリング周期で取得する。メモリ7bには、組電池1の開放電圧とSOC(残存容量)との関係を示すデータ、および、組電池1のSOCと後述する開放電圧許容量との関係を示すデータが記憶されている。図2は、組電池1の開放電圧とSOCとの関係の一例を示す図である。
電池制御装置7は、また、組電池1の充放電時に検出される充放電電流BATCURを積算することによって、組電池1のSOCを算出するとともに、算出したSOCを後述する方法によって、補正(リセット)する処理を行う。電池制御装置7と車内LANで接続されている車両制御装置10は、車両全般の制御を行う。
充放電電流BATCURの積算値に基づいてSOCを算出する方法について説明する。組電池1の電流積算容量(電流を積算して求めた組電池1の容量(Ah))の最新値BATAH_new(Ah)は、電流積算容量の前回演算値をBATAH_old(Ah)、電流検出のサンプリング周期をSAMPTIM(s)とすると、次式(1)により求めることができる。なお、上述したように、BATCURは、充電電流検出時の値を正の値とし、放電電流検出時の値を負の値とする。
BATAH_new
=BATAH_old+(BATCUR×SAMPTIM)/3600 (1)
ただし、電流積算容量BATAH_oldの初期値(後述するBATAH_int)は、組電池1が無負荷状態の時(リレー8a,8bがオフしている時)の開放電圧と、メモリ7bに記憶されている開放電圧−SOCデータとに基づいてSOCを求め、求めたSOCから算出する。
上式(1)により求められた電流積算容量BATAH_newから、次式(2)により、組電池1のSOCを求めることができる。ここでは、電流積算により求めるSOCをAHSOCと表記する。
AHSOC(%)=BATAH_new/AHFULL(Ah)×100 (2)
ただし、AHFULLは、組電池1の満充電時の容量(Ah)である。
ここで、電流センサ5に電流検出誤差が存在すると、電流積算により求める残存容量AHSOCと実際の残存容量との間の誤差が広がってしまうので、目標SOCに基づいて、AHSOCを補正(リセット)する処理を行う。この補正処理は、目標SOCを算出できる条件が成立した際に行う。例えば、無負荷時の組電池1の開放電圧と、メモリ7bに記憶されている開放電圧−SOCデータとに基づいて、SOC(補正目標SOC)を求め、電流積算により求めた残存容量AHSOCを、補正目標SOCに置き換える補正処理を行う。この時、1回の補正量に制限を設けて、AHSOCを少しずつ補正目標SOCに近づけるようにしてもよい。
図3は、一実施の形態における内部抵抗検出装置によって行われる処理内容を示すフローチャートである。車両が起動して、電池制御装置7に電力が供給されると、電池制御装置7のCPU7aは、ステップS10の処理を開始する。ステップS10では、電圧センサ4によって検出される電圧BATVOL、および、電流センサ5によって検出される充放電電流BATCURの取得を開始して、ステップS20に進む。なお、ステップS10では、無負荷状態(リレー8a,8bがオフしている時)における組電池1の開放電圧を取得するものとする。
ステップS10に続くステップS20では、ステップS10で取得した開放電圧BATBOLに基づいて、メモリ7bに格納されている開放電圧−SOCデータを参照することにより、組電池1の電流積算容量の初期値BATAH_intを求める。電流積算容量の初期値BATAH_intを求めると、ステップS30に進む。
ステップS30では、上式(1)および(2)より、電流積算により求める残存容量AHSOCを求める。ただし、式(1)における電流積算容量の前回演算値BATAH_oldは、初回の演算においては、ステップS20で求めたBATAH_intとし、2回目からは前回演算値を用いる。なお、上述したように、目標SOCを算出できる条件が成立すると、目標SOCに基づいて残存容量AHSOCを補正(リセット)する処理を常時行う。
ステップS30に続くステップS40では、組電池1の開放電圧E0(V)を求める。ここでは、ステップS30で求めた残存容量AHSOCと、メモリ7bに記憶されている開放電圧−SOCデータとに基づいて、開放電圧E0を求める。組電池1の開放電圧E0を求めると、ステップS50に進む。
ステップS50では、フラグFaが1に設定されているか否かを判定する。このフラグFaは、後述する回帰直線の演算条件が成立しているか否かを判断するためのフラグである。フラグFaの設定方法を、図4に示すフローチャートで説明する。図4に示すフローチャートのステップS200の処理は、図3に示すフローチャートのステップS10の処理と同一の開始タイミング、すなわち、車両が起動して、電池制御装置7に電力が供給されると、開始される。
ステップS200では、タイマ7cによる計時を開始して、ステップS210に進む。ステップS210では、サーミスタ6によって検出される温度の取得を開始して、ステップS220に進む。
ステップS220では、サーミスタ6によって検出される温度初期値TEMP1をメモリ7bに記憶させて、ステップS230に進む。ステップS230では、次式(3)より、温度変化量DLTATMPを求める。ただし、式(3)において、検出温度最新値とは、サーミスタ6によって検出される最新の温度である。
DLTATMP=検出温度最新値−TEMP1 (3)
ステップS230に続くステップS240では、ステップS230で求めた温度変化量DLTATMPが所定温度(例えば、30℃)より大きいか否かを判定する。温度変化量DLTATMPが所定温度より大きいと判定すると、ステップS270に進み、所定温度以下であると判定すると、ステップS250に進む。
ステップS250では、タイマ7cによって計測されている時間TIMCNTが所定時間MAXTMCNTより長いか否かを判定する。所定時間MAXTMCNTは、車両の起動後に、車両の長時間の走行によって、電圧センサ4や電流センサ5の温度変化(温度上昇)が所定温度以上となる時間を実験等によって予め求めて、設定しておく。タイマ7cの計測時間TIMCNTが所定時間MAXTMCNTより長いと判定するとステップS270に進み、所定時間MAXTMCNT以下であると判定すると、ステップS260に進む。
ステップS260では、回帰直線の演算条件が成立していると判定して、フラグFaを1に設定して、ステップS230に戻る。一方、ステップS270では、回帰直線の演算条件が成立していないと判定して、フラグFaを0に設定して、図4に示すフローチャートの処理を終了する。
すなわち、サーミスタ6によって検出される電圧センサ4および電流センサ5の周囲温度と、車両起動直後の検出温度TEMP1との差が所定温度より大きい場合、または、車両が起動してから所定時間MAXTMCNT経過した場合には、電圧センサ4の電圧検出精度、および、電流センサ5の電流検出精度が低くなると判定して、電圧検出値および電流検出値に基づいて回帰直線を演算する条件が成立していないと判定する。
図3に示すフローチャートのステップS50の処理から再び説明を続ける。ステップS50において、フラグFaが1に設定されていると判定するとステップS60に進み、フラグFaが0に設定されていると判定すると、ステップS130に進む。ステップS60では、回帰直線を求めるために、電圧センサ4によって検出される電圧BATVOL、および、電流センサ5によって検出される充放電電流BATCURをメモリ7bに記憶させる。ここでは、充放電電流が充電側(正)から放電側(負)に切り替わり、充放電電流の絶対値が増加している間、所定時間(例えば、100ms)ごとにサンプリングを行う。
ステップS60に続くステップS70では、メモリ7bに記憶された電圧検出値および電流検出値のデータが所定数以上集まったか否かを判定する。データが所定数以上集まっていないと判定すると、ステップS60に戻り、電圧検出値および電流検出値のサンプリングを継続して行う。一方、データが所定数以上集まったと判定すると、ステップS80に進む。
ステップS80では、メモリ7bに記憶された複数の電圧検出値および電流検出値のデータに基づいて、回帰直線、すなわち、組電池1の電流−電圧特性としてのIV直線を求める。図5は、複数の電圧検出値および電流検出値のデータに基づいて求めた回帰直線(IV直線)50の一例を示す図である。図4において、放電電流が0となる直線と、回帰直線50との交点51は、組電池1の開放電圧Em0となる。ここでは、回帰直線を求めるとともに、求めた回帰直線に基づいて、組電池1の開放電圧Em0も求める。回帰直線および組電池1の開放電圧Em0を求めると、ステップS90に進む。
ステップS90では、ステップS80で求めた開放電圧Em0が開放電圧許容範囲内に入っているか否かを判定する。開放電圧許容範囲を定める下限値E0minおよび上限値E0maxは、ステップS40で求めた組電池1の開放電圧E0を用いて、それぞれ次式(4)および(5)によって求められる。
E0min=E0+DLTAEk (4)
E0max=E0−DLTAEk (5)
ただし、DLTAEkは、組電池1の残存容量AHSOCに応じて決められる所定の値であり、後述するように、ステップS30で求めた残存容量AHSOCと、メモリ7bに記憶されているSOC−開放電圧許容量データとに基づいて算出する。
図6は、メモリ7bに記憶されているSOC−開放電圧許容量データの一例を示す図である。図6では、残存容量AHSOCがk(%)のときの開放電圧許容量をDLTAEk(V)としている。DLTAEkは、予め実験などによって、SOCごとの開放電圧のバラツキ誤差(検出誤差)を求めて、SOCごとの開放電圧許容量として設定しておく。開放電圧のバラツキ誤差(検出誤差)は、SOCが大きくなるほど小さくなるので、開放電圧許容量DLTAEkもSOCが大きくなるほど小さい値に設定されている。
ステップS90では、ステップS80で求めた開放電圧Em0が開放電圧許容範囲内であるか否か、すなわち、開放電圧Em0が下限値E0min以上であり、かつ、最大値E0max以下であるか否かを判定する。開放電圧Em0が開放電圧許容範囲内にあると判定すると、ステップS100に進み、開放電圧許容範囲内に無いと判定すると、ステップS110に進む。
ステップS100では、ステップS80で求めた回帰直線は正しいと判定して、回帰直線の傾きを求め、求めた傾きを組電池1の内部抵抗RESIST(Ω)とする。一方、ステップS110では、ステップS80で求めた回帰直線は正しくないと判定する。この場合、内部抵抗を求める処理は行わず、前回の演算時に求めた内部抵抗をRESIST(Ω)とする。ただし、RESISTの初期値は、電池新品時の内部抵抗とする。
図7は、ステップS100において正しいと判定された回帰直線と、ステップS110において正しくないと判定された回帰直線の一例をそれぞれ示す図である。回帰直線から求められる開放電圧Em0が開放電圧許容範囲70内、すなわち、下限値E0min以上であり、かつ、最大値E0max以下である回帰直線71は、正しいと判定される。一方、回帰直線から求められる開放電圧Em0が開放電圧許容範囲70に含まれない回帰直線72は、正しくないと判定される。
ステップS100またはステップS110の処理を行うと、ステップS120に進む。ステップS120では、メモリ7bに記憶した検出電圧BATVOL、および、検出電流BATCURのデータを消去して、ステップS130に進む。ステップS130では、シャットダウン要求を受信したか否かを判定する。ドライバが図示しないキースイッチをオフにすると、電池制御装置7にシャットダウン要求が入力される。シャットダウン要求を受信していないと判定すると、ステップS30に戻り、シャットダウン要求を受信したと判定すると、組電池1の内部抵抗を算出する処理を終了する。
電池制御装置7は、組電池1の内部抵抗RESISTを求めると、次式(6)より、内部抵抗劣化係数(劣化度)r_REKKAを求める。
r_REKKA=RESIST/RESIST0×100 (6)
ただし、RESIST0は、組電池1が新品の状態の時の内部抵抗である。
一実施の形態における電池の電流−電圧特性検出装置および電池の内部抵抗検出装置によれば、電池の端子間電圧および充放電電流に基づいて、電池の電流−電圧特性としてのIV直線を求め、IV直線に基づいて第1の開放電圧Em0を算出するとともに、電池のSOCに基づいて第2の開放電圧E0を算出し、算出した第1の開放電圧Em0および第2の開放電圧E0に基づいて、IV直線が正しいか否かを判定して、正しいと判定すると、IV直線に基づいて、電池の内部抵抗RESISTを算出する。これにより、IV直線が正しいか否かを判定することができるとともに、精度の高い内部抵抗RESISTを算出することができる。
また、一実施の形態における電池の内部抵抗検出装置によれば、電池の端子間電圧および充放電電流に基づいて、電池の電流−電圧の関係を示すIV直線を求め、求めたIV直線に基づいて、電池の内部抵抗RESISTを算出する装置であって、IV直線に基づいて第1の開放電圧Em0を算出するとともに、電池のSOCに基づいて第2の開放電圧E0を算出し、算出した第1の開放電圧Em0および第2の開放電圧E0に基づいて、算出した内部抵抗RESISTが正しいか否かを判定する。これにより、例えば、電圧センサ4や電流センサ5に検出誤差が存在し、求めたIV直線が正確でない場合が生じても、IV直線に基づいて求めた内部抵抗が正しいか否かを判定することができる。
また、IV直線が正しいか否かを判定することにより、IV直線に基づいて求めた開放電圧E0が正しいか否かも判定することができる。これにより、開放電圧E0に基づいて算出する各種パラメータ、例えば、組電池1のSOCの算出精度を向上させることができる。
また、同様に、IV直線が正しいか否かを判定することができるため、IV直線に基づいて、例えば、電池の出力可能電力を算出する等、IV直線を用いて行う組電池1の各種の特性の検出精度を向上することができる。
特に、一実施の形態における電池の電流−電圧特性検出装置および電池の内部抵抗検出装置によれば、第1の開放電圧Em0が第2の開放電圧E0を中心とする所定電圧範囲内に含まれていれば、IV直線が正しいと判定するとともに、IV直線に基づいて求めた内部抵抗が正しいと判定するので、内部抵抗が正しいか否かを正確に判定することができる。また、組電池1のSOCが高いほど、所定電圧範囲を狭くするので、電池のSOCの状態に応じて、より正確にIV直線が正しいか否かを判定することができる。
一実施の形態における電池の電流−電圧特性検出装置によれば、サーミスタ6によって、電圧センサ4および電流センサ5のうちの少なくとも一方の温度(周囲温度も含む)を検出し、IV直線を算出するための処理が開始されてから、サーミスタ6によって検出される温度変化が所定の範囲内であれば、IV直線を求めるようにした。これにより、IV直線の算出精度が低くなる条件下でのIV直線の演算を予め防いで、演算負荷を軽減することができる。
また、一実施の形態における電池の電流−電圧特性検出装置によれば、IV直線を算出するための処理が開始されてから経過した時間を計測し、計測している時間が所定時間以内であれば、IV直線を求めるようにしたので、IV直線の算出精度が低くなる条件下でのIV直線の演算を予め防いで、演算負荷を軽減することができる。
さらに、一実施の形態における電池の内部抵抗検出装置によれば、正しいと判定された内部抵抗と、組電池1が新品の状態の時の内部抵抗とに基づいて、電池の劣化度を算出するので、劣化度の算出精度を向上させることができる。従って、劣化度に基づいて算出する各種パラメータ、例えば、組電池1の出力可能パワーの算出精度も向上させることができる。
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、SOCは、組電池1の充放電電流を積算することによって常時算出するものとして説明したが、組電池1の充放電電力を積算することによって算出することもできる。また、電流積算または電力積算によって求めたSOCを補正するための目標SOCの算出方法も、上述した方法に限定されることはない。
上述した一実施の形態では、IV直線(回帰直線)に基づいて求めた開放電圧Em0がSOCに基づいて求めた開放電圧E0を中心とする開放電圧許容範囲内にあれば、IV直線およびIV直線に基づいて求められる内部抵抗が正しいと判定したが、別の方法によって判定することもできる。例えば、開放電圧Em0と開放電圧E0との差が所定電圧以下であれば、IV直線およびIV直線に基づいて求められる内部抵抗が正しいと判定してもよい。
また、上述した実施例においては、電流積算によって算出された残存容量からSOCを算出し、算出したSOCに基づいて求めた開放電圧E0と、IV直線(回帰直線)に基づいて求めた開放電圧Em0とを比較して、IV直線およびIV直線に基づいて求められる内部抵抗が正しいか否かを判定したが、電池の開放電圧とSOCとには相関関係があることは知られているため、IV直線に基づいて求めた開放電圧Em0からSOCを算出し、算出したSOCと電流積算によって算出されたSOCとを比較することによって、IV直線およびIV直線に基づいて求められる内部抵抗が正しいか否かを判定ことが可能であることは言うまでもない。
図3に示すフローチャートでは、ステップS90の判定を肯定した後に進むステップS100において、回帰直線は正しいと判定して組電池1の内部抵抗RESISTを算出するようにしたが、ステップS90の判定を行う前に組電池1の内部抵抗RESISTを算出するようにしてもよい。この場合、ステップS100では、算出した内部抵抗RESISTが正しいと判定し、例えば、算出されている内部抵抗RESISTをメモリ7bに記憶する。一方、ステップS110では、算出した内部抵抗RESISTが正しくないと判定する。この場合、算出されている内部抵抗RESISTをメモリ7bに記憶させる処理は行わない。従って、メモリ7bには、前回の処理時に正しいと判定された内部抵抗RESISTが記憶されていることになる。内部抵抗劣化係数(劣化度)r_REKKAを算出する際には、メモリ7bに記憶されている内部抵抗RESISTを用いるようにすればよい。
図4に示すフローチャートでは、ステップS240およびステップS250の判定を否定すると、フラグFaを1に設定するものとして説明したが、ステップS240およびステップS250の判定処理のうち、いずれか一方の判定処理だけを設けて、その判定を否定すると、フラグFaを1に設定するようにしてもよい。
上述した一実施の形態では、電池の残存容量検出装置を電気自動車に適用した例を挙げて説明したが、ハイブリッド自動車や燃料電池車に適用することもできるし、車両以外の電池を用いるシステムに適用することもできる。
また、上述した一実施の形態では、複数の電池を直列に接続した組電池に適用した例を挙げて説明したが、単一の電池(いわゆる単電池)にも適用することができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、電圧センサ4が電圧検出手段を、電流センサ5が電流検出手段を、電池制御装置7がIV直線算出手段、内部抵抗算出手段、第1の開放電圧算出手段、第2の開放電圧算出手段、SOC算出手段、IV直線判定手段、内部抵抗判定手段、電圧範囲変更手段、および、劣化度算出手段を、タイマ7cが計時手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
一実施の形態における電池の内部抵抗検出装置を搭載した電気自動車の駆動システムを示す図 組電池の開放電圧とSOCとの関係の一例を示す図 一実施の形態における内部抵抗検出装置によって行われる処理内容を示すフローチャート 回帰直線の演算条件が成立しているか否かを判断するための処理内容を示すフローチャート 回帰直線の一例を示す図 SOC−開放電圧許容量データの一例を示す図 正しいと判定される回帰直線と、正しくないと判定される回帰直線とを示す図
符号の説明
1…組電池、2…インバータ、3…3相交流モータ、4…電圧センサ、5…電流センサ、6…サーミスタ、7…電池制御装置、7a…CPU、7b…メモリ、7c…タイマ、8a,8b…強電リレー、9…強電ハーネス、10…車両制御装置

Claims (9)

  1. 電池の端子間電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電池の充放電電流を検出する電流検出手段と、
    前記電圧検出手段によって検出される電圧、および、前記電流検出手段によって検出される電流に基づいて、前記電池の電流−電圧特性としてのIV直線を求めるIV直線算出手段と、
    前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線に基づいて、前記電池の開放電圧(以下、第1の開放電圧)を算出する第1の開放電圧算出手段と、
    前記電池のSOCを算出するSOC算出手段と、
    前記SOC算出手段によって算出されるSOCに基づいて、前記電池の開放電圧(以下、第2の開放電圧)を算出する第2の開放電圧算出手段と、
    前記第1の開放電圧算出手段によって算出される第1の開放電圧と、前記第2の開放電圧算出手段によって算出される第2の開放電圧とに基づいて、前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線が正しいか否かを判定するIV直線判定手段とを備えることを特徴とする電池の電流−電圧特性検出装置。
  2. 請求項1に記載の電池の電流−電圧特性検出装置において、
    前記IV直線判定手段は、前記第1の開放電圧が前記第2の開放電圧を中心とする所定電圧範囲内に含まれていれば、前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線が正しいと判定することを特徴とする電池の電流−電圧特性検出装置。
  3. 請求項2に記載の電池の電流−電圧特性検出装置において、
    前記SOC算出手段によって算出されるSOCが大きいほど、前記所定電圧範囲を狭くする電圧範囲変更手段をさらに備えることを特徴とする電池の電流−電圧特性検出装置。
  4. 請求項1に記載の電池の電流−電圧特性検出装置において、
    前記IV直線判定手段は、前記第1の開放電圧と前記第2の開放電圧との差が所定電圧差以下であれば、前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線が正しいと判定することを特徴とする電池の電流−電圧特性検出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電池の電流−電圧特性検出装置において、
    前記電圧検出手段および前記電流検出手段のうちの少なくとも一方の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記IV直線算出手段は、前記IV直線を算出するための処理が開始されてから、前記温度検出手段によって検出される温度変化が所定の範囲内であれば、前記IV直線を求めることを特徴とする電池の電流−電圧特性検出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電池の電流−電圧特性検出装置において、
    前記IV直線を算出するための処理が開始されてから経過した時間を計測する計時手段をさらに備え、
    前記IV直線算出手段は、前記計時手段によって計測される時間が所定時間以内であれば、前記IV直線を求めることを特徴とする電池の電流−電圧特性検出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電池の電流−電圧特性検出装置と、
    前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線に基づいて、前記電池の内部抵抗を算出する内部抵抗算出手段と、
    前記IV直線判定手段が前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線が正しいと判定した場合に、前記内部抵抗算出手段によって算出された内部抵抗が正しいと判定する内部抵抗判定手段とを備えることを特徴とする電池の内部抵抗検出装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電池の電流−電圧特性検出装置と、
    前記IV直線判定手段が前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線が正しいと判定した場合に、前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線に基づいて、前記電池の内部抵抗を算出する内部抵抗算出手段とを備えることを特徴とする電池の内部抵抗検出装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の電池の内部抵抗検出装置において、
    前記IV直線判定手段が前記IV直線算出手段によって算出されるIV直線が正しいと判定した場合の、前記内部抵抗算出手段によって算出される電池の内部抵抗と、前記電池が新品の状態の時の内部抵抗とに基づいて、前記電池の劣化度を算出する劣化度算出手段をさらに備えることを特徴とする電池の内部抵抗検出装置。
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