JP2008036975A - 射出成形機及び該射出成形機の制御方法 - Google Patents

射出成形機及び該射出成形機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】射出成形機自体の大型化及び高コスト化を抑制できるとともに、成形品の歩留まりの向上を図ることができる射出成形機及び射出成形機の制御方法を提供する。
【解決手段】射出成形機1は射出機8と制御装置9を備えている。射出機8はシリンダ部21とスライド移動部23を備えている。シリンダ部21は加熱シリンダ24とスクリュー25を備えている。スライド移動部23はスクリュー25を移動するモータ34を備えている。制御装置9は充填工程でスクリュー25を所定の速度で所定の距離加熱シリンダ24の開口26に向けて移動する。所定の距離は射出された合成樹脂の体積が金型10,11のキャビティ13の容積よりも小さい距離である。制御装置9は充填工程の後の保圧工程でスクリュー25を停止しキャビティ13内の合成樹脂の圧力が保圧設定圧力まで低下するまで該スクリュー25が後退することを規制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、成形品を成形する射出成形機及び該射出成形機の制御方法に関する。
コネクタハウジング、ハーネス用プロテクタ及び配線用クリップなどの成形品を成形する際には、従来から種々の射出成形機(例えば、特許文献1及び2参照)が用いられてきた。この種の射出成形機は、シリンダ内で加熱流動化(可塑化)された成形材料を高圧により金型内に射出し、その中で冷却固化、または硬化させ、次いで金型を開き成形品として取り出す。
前述した特許文献1及び2に記載された射出成形機は、金型内に可塑化された成形材料を射出する際に、充填(射出ともいう)工程と、保圧工程とを順に行う。特許文献1及び2に記載された射出成形機は、まず、充填工程において、シリンダ内の可塑化された成形材料を金型のキャビティ内に押し出す押圧部材を、押し出された成形材料の体積とキャビティ内の容積とが等しくなる予め定められた所定の距離、移動させる。そして、射出成形機は、押圧部材が、成形材料の射出開始から前記所定の距離移動した後に、充填工程から保圧工程に切り換える。こうして、前述した射出成形機は、成形品を製造する。
特開2003−326573号公報 特開2003−11192号公報
前述した特許文献1に記載された射出成形機は、前述した保圧工程において、前述した押圧部材を前述したキャビティから遠ざける。前述した特許文献2に記載された射出成形機は、前述した保圧工程において、ブレーキを用いて前述した押圧部材を停止する。このように、前述した特許文献1及び2に記載された射出成形機は、保圧工程において、押圧部材をキャビティから遠ざける又は停止するので、充填工程において、押し出された成形材料の体積がキャビティ内の容積と略等しくなるまで、押圧部材を移動しなければならない。
このため、前述した従来の射出成形機は、充填工程において、押し出された成形材料の体積がキャビティ内の容積と略等しくなるまで押圧部材を移動するので、押し出された成形材料の圧力が非常に高くなる。このため、前述した従来の射出成形機は、成形材料の圧力に耐えるために、金型や射出成形機自体の機械的な強度を必要以上に確保する必要が生じて、大型化及び高コスト化する傾向であった。
また、前述した従来の射出成形機は、押し出された成形材料の圧力が非常に高くなるので、比較的薄肉の成形品を製造する際には、より機械的な強度が要求される。このため、比較的薄肉の成形品を製造するためには、より大型化及び高コスト化する傾向であった。
さらに、前述した特許文献1に記載された射出成形機では、保圧工程において押圧部材を後退するので、キャビティ内に成形材料が十分に行き亘らないことがあった。このため、特に、特許文献1に記載された射出成形機では、成形品にヒケなどの外観不良が生じたり、成形品の質量(を構成する成形材料の量)のばらつきが大きかった。即ち、前述した特許文献1に記載された射出成形機は、成形品の歩留まりが低下する傾向であった。
したがって、本発明の目的は、射出成形機自体の大型化及び高コスト化を抑制できるとともに、成形品の歩留まりの向上を図ることができる射出成形機及び射出成形機の制御方法を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の射出成形機は、押圧部材を収容しかつ可塑化された成形材料が充填されるとともに一端部の開口を通して前記成形材料を金型のキャビティ内に射出可能な筒状のシリンダと、前記押圧部材を前記シリンダの長手方向に沿って移動する駆動源と、前記シリンダ内に前記成形材料を充填して前記押圧部材を前記開口から遠ざけておき、前記駆動源に前記押圧部材を前記開口に近づけさせて前記開口を通して前記成形材料を前記金型のキャビティ内に射出して前記押圧部材が前記開口に予め定められた所定の距離近づく充填工程を行った後に、前記キャビティ内の成形材料の圧力に基づいて前記押圧部材の移動を制御する保圧工程を行う制御手段と、を備えた射出成形機において、前記所定の距離が、前記成形材料の射出開始からの前記開口から射出された前記成形材料の体積が、前記キャビティの容積よりも小さくなる距離であるとともに、前記制御手段が、前記充填工程から前記保圧工程に移行した直後に、前記成形材料の圧力が予め定められた保圧設定圧力に低下するまで、前記押圧部材の後退を規制することを特徴としている。
請求項2に記載の本発明の射出成形機は、請求項1に記載の射出成形機において、前記制御手段が、前記保圧工程において、前記キャビティ内の成形材料の圧力が予め定められた保圧設定圧力となると、前記押圧部材の後退の規制を解除して、前記キャビティ内の成形材料の圧力が前記保圧設定圧力を保つように、前記押圧部材を移動させることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明の射出成形機の制御方法は、押圧部材を収容しかつ可塑化された成形材料が充填されるとともに一端部の開口を通して前記成形材料を金型のキャビティ内に射出可能な筒状のシリンダと、前記押圧部材を前記シリンダの長手方向に沿って移動する駆動源と、を備えた射出成形機の制御方法において、前記シリンダ内に前記成形材料を充填して前記押圧部材を前記開口から遠ざけておき、前記駆動源に前記押圧部材を前記開口に近づけさせて前記開口を通して前記成形材料を前記金型のキャビティ内に射出して前記押圧部材が前記開口に予め定められた所定の距離近づく充填工程を行った後に、前記キャビティ内の成形材料の圧力に基づいて前記押圧部材の移動を制御する保圧工程を行うとともに、前記所定の距離が、前記成形材料の射出開始からの前記開口から射出された前記成形材料の体積が、前記キャビティの容積よりも小さくなる距離であるとともに、前記充填工程から前記保圧工程に移行した直後に、前記成形材料の圧力が予め定められた保圧設定圧力に降下するまで、前記押圧部材の後退を規制することを特徴としている。
請求項4に記載の本発明の射出成形機の制御方法は、請求項3に記載の射出成形機の制御方法において、前記保圧工程において、前記キャビティ内の成形材料の圧力が予め定められた保圧設定圧力となると、前記押圧部材の後退の規制を解除して、前記キャビティ内の成形材料の圧力が前記保圧設定圧力を保つように、前記押圧部材を移動させることを特徴としている。
請求項1に記載の本発明の射出成形機によれば、従来から用いられてきた周知の射出成形機よりも、押圧部材の後方位置で、充填工程から保圧工程に切り換える、このため、シリンダ内及びキャビティ内の成形材料の圧力の最大値を抑制でき、シリンダ内の圧縮された押圧部材の先端付近の成形材料が徐々にキャビティ内に開放されるので、シリンダ内及びキャビティ内の成形材料の圧力を抑制できる。
また、保圧工程において、キャビティ内の成形材料の圧力が保圧設定圧力まで降下するまで、押圧部材の後退を規制するので、前述したキャビティ内の成形材料の圧力が保圧設定圧力になるまで、押圧部材が停止することとなる。このため、保圧工程において、シリンダ内の圧縮された押圧部材の先端付近の成形材料が、キャビティ内に徐々に開放され、当該成形材料がキャビティ内に行き亘ることとなる。
請求項2に記載の本発明の射出成形機によれば、保圧工程において、一旦キャビティ内の成形材料が保圧設定圧力になると、当該保圧設定圧力を保つように押圧部材を移動させるので、キャビティ内に十分に成形材料が行き亘るまで、押圧部材によって、キャビティ内の成形材料が保圧設定圧力に保たれる。
請求項3に記載の本発明の射出成形機の制御方法によれば、充填工程において押圧部材が移動する所定の距離が、成形材料の射出された体積がキャビティの容積よりも小さくなる距離である。即ち、従来から用いられてきた周知の射出成形機よりも、押圧部材の後方位置で、充填工程から保圧工程に切り換える、このため、シリンダ内及びキャビティ内の成形材料の圧力の最大値を抑制でき、シリンダ内の圧縮された押圧部材の先端付近の成形材料が徐々にキャビティ内に開放されるので、シリンダ内及びキャビティ内の成形材料の圧力を抑制できる。
また、保圧工程において、キャビティ内の成形材料の圧力が保圧設定圧力まで降下するまで、押圧部材の後退を規制するので、前述したキャビティ内の成形材料の圧力が保圧設定圧力になるまで、押圧部材が停止することとなる。このため、保圧工程において、シリンダ内の圧縮された押圧部材の先端付近の成形材料が、キャビティ内に徐々に開放され、当該成形材料がキャビティ内に行き亘ることとなる。
請求項4に記載の本発明の射出成形機の制御方法によれば、保圧工程において、一旦キャビティ内の成形材料が保圧設定圧力になると、当該保圧設定圧力を保つようにキャビティ側に押圧部材を移動させるので、キャビティ内に十分に成形材料が行き亘るまで、押圧部材によって、キャビティ内の成形材料が保圧設定圧力に保たれる。
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、シリンダ内及びキャビティ内の成形材料の圧力を抑制できるので、シリンダ及び金型などの機械的な強度を必要以上に確保する必要が生じないので、射出成形機自体の大型化と高コスト化を抑制できる。
また、シリンダ及び金型などの機械的な強度を必要以上に確保する必要が生じないので、比較的簡便な(機械的な強度の低い)射出成形機であっても、比較的薄肉の成形品を安定して成形することができる。したがって、比較的、薄肉の成形品のコストの高騰を抑制でき、品質の向上を図れる。
さらに、保圧工程において、シリンダ内の圧縮された押圧部材の先端付近の成形材料が、キャビティ内に徐々に開放され、当該成形材料がキャビティ内に行き亘るので、成形品にヒケなどの外観不良が生じたり、成形品の質量がばらつくことを防止できる。したがって、成形品の歩留まりを向上することができる。
請求項2に記載の本発明は、キャビティ内に十分に成形材料が行き亘るまで、押圧部材によって、キャビティ内の成形材料が保圧設定圧力に保たれるので、確実にキャビティ内に十分に成形材料が行き亘る。したがって、成形品の歩留まりを確実に向上することができる。
請求項3に記載の本発明は、シリンダ内及びキャビティ内の成形材料の圧力を抑制できるので、シリンダ及び金型などの機械的な強度を必要以上に確保する必要が生じないので、射出成形機自体の大型化と高コスト化を抑制できる。
また、シリンダ及び金型などの機械的な強度を必要以上に確保する必要が生じないので、比較的簡便な(機械的な強度の低い)射出成形機であっても、比較的薄肉の成形品を成形することができる。したがって、比較的、薄肉の成形品のコストの高騰を抑制できる。
さらに、保圧工程において、シリンダ内の圧縮された押圧部材の先端付近の成形材料が、キャビティ内に徐々に開放され、当該成形材料がキャビティ内に行き亘るので、成形品にヒケなどの外観不良が生じたり、成形品の質量がばらつくことを防止できる。したがって、成形品の歩留まりを向上することができる。
請求項4に記載の本発明は、キャビティ内に十分に成形材料が行き亘るまで、押圧部材によって、キャビティ内の成形材料が保圧設定圧力に保たれるので、確実にキャビティ内に十分に成形材料が行き亘る。したがって、成形品の歩留まりを確実に向上することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる射出成形機1を、図1ないし図12に基づいて説明する。本発明の一実施形態にかかる射出成形機1(図1に示す)は、例えば、図12に示すコネクタ2のコネクタハウジング3(成形品に相当)を成形する装置である。
コネクタハウジング3は、成形材料としての絶縁性の合成樹脂からなり箱状に形成されている。コネクタハウジング3は、複数の端子収容室4を備えている。端子収容室4は、直線状に延びかつコネクタハウジング3を貫通した孔(空間)である。端子収容室4は、電線5が取り付けられた端子金具6を収容する。
コネクタハウジング3は、所定の端子収容室4に電線5が取り付けられた端子金具6を収容して、コネクタ2を構成する。コネクタ2は、相手側のコネクタなどと嵌合して、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成する。
射出成形機1は、図1に示すように、金型部7と、射出機8と、制御手段としての制御装置9とを備えている。金型部7は、互いに接離自在に設けられた一対の金型10,11と、これらの金型10,11を互いに接離させる移動機構12とを備えている。
一対の金型10,11間には、キャビティ13と、このキャビティ13に連なるスプルーランナー14とが設けられ、図1中右側に位置する一方の金型10と固定盤には前記スプルーランナー14と連通した注入孔15が設けられている。キャビティ13は、前述した金型10,11が互いに近づいた際に、これらの金型10,11間に設けられる空間である。キャビティ13の形状は、前述したコネクタハウジング3の外形に沿っている。スプルーランナー14は、一端がキャビティ13に連なる金型10,11を貫通した孔である。注入孔15は、前述した一方の金型10の外面に開口し、スプルーランナー14に連なった孔である。
移動機構12は、他方の金型11を取り付ける可動盤16に揺動自在に連結したトグルリンク17と、該トグルリンク17を揺動させる図示しない油圧シリンダなどを備えている。移動機構12は、油圧シリンダが、トグルリンク17を揺動することで、他方の金型11を一方の金型10に接離させる。なお、接離とは、互いに近づいたり離れたりすることである。
射出機8は、射出機本体19と、シリンダ部21と、回転移動部22と、スライド移動部23と、位置検出手段としてのリニアエンコーダ44を備えている。射出機本体19は、図示しない移動手段によって、金型部7に接離自在に設けられている。
シリンダ部21は、シリンダとしての加熱シリンダ24と、押圧部材としてのスクリュー25などを備えている。加熱シリンダ24は、筒状に形成されているとともに、射出機本体19に固定されている。加熱シリンダ24は、その長手方向(軸芯方向)が、一対の金型10,11が互いに接離する方向と平行に配されている。加熱シリンダ24は、一対の金型10,11が互いに接離する方向に沿って、一端部24aの開口26が一方の金型10の注入孔15に相対している。また、加熱シリンダ24の一端部24aは、その内径が開口26に向かうにしたがって徐々に細くなるように形成されている。
加熱シリンダ24は、内側にスクリュー25を収容する。加熱シリンダ24の外表面には、加熱用ヒータが複数取り付けられている。また、加熱シリンダ24には、筒状のホッパ27が取り付けられている。加熱シリンダ24は、ホッパ27を介して、成形材料としてのチップ状の合成樹脂Iが充填される。加熱シリンダ24は、充填されたチップ状の合成樹脂Iを加熱流動化(可塑化)する。このように、加熱シリンダ24は、可塑化された合成樹脂Iが充填される。また、加熱シリンダ24は、開口26が注入孔15に近づいて、該開口26を通して可塑化された合成樹脂を注入孔15、スプルーランナー14を介して、キャビティ13内に射出可能になっている。
スクリュー25は、棒状に形成されており、加熱シリンダ24内に収容されている。スクリュー25は、加熱シリンダ24内に収容されると、その長手方向(軸芯方向)が加熱シリンダ24の長手方向(軸芯方向)と平行になる。また、スクリュー25は、加熱シリンダ24の長手方向に沿って移動自在に設けられている。スクリュー25の外周面には、螺旋状に突起28が設けられている。
スクリュー25は、軸芯周りに回転することで、突起28間に位置する合成樹脂Iを前記開口26即ち加熱シリンダ24の一端部24aに向かって移動させるとともに、合成樹脂Iによって開口26即ちキャビティ13から離れる方向に押圧される。また、スクリュー25は、開口26に向かって押圧されることで、加熱シリンダ24内の可塑化された合成樹脂Iを開口26に向かって押し出す。
回転移動部22は、モータ29と、プーリ30とを備えている。モータ29は、周知の電動機であり、後述するスライド部材37に固定されているとともに、軸芯周りに回転する出力軸31を備えている。出力軸31には、プーリ32が取り付けられている。出力軸31とプーリ32とは互いに同軸に配されている。
プーリ30は、スクリュー25の開口26から離れた側の端部に取り付けられている。プーリ30は、スクリュー25と平行に配されている。プーリ30と、モータ29の出力軸31に取り付けられたプーリ32とには、無端環状のベルト33が掛け渡されている。
前述した回転移動部22は、モータ29の出力軸31により、プーリ32が回転することで、ベルト33がプーリ30,32の外周を循環する。そして、回転移動部22は、プーリ30とともにスクリュー25を軸芯周りに回転する。
スライド移動部23は、駆動源としてのモータ34と、プーリ35と、ボールねじ36と、スライド部材37とを備えている。モータ34は、周知の電動機であり、射出機本体19に固定されているとともに、軸芯周りに回転する出力軸38を備えている。出力軸38には、プーリ39が取り付けられている。出力軸38とプーリ39とは互いに同軸に配されている。
プーリ35は、回転自在に設けられている。プーリ35の回転中心は、モータ34の出力軸38の軸芯と平行である。また、プーリ35は、スクリュー25と同軸に配置されている。プーリ35と、前記モータ34の出力軸38に取り付けられたプーリ39とには、無端環状のベルト40が掛け渡されている。モータ34により出力軸38が軸芯周りに回転することで、ベルト40が前記プーリ35,39の外周を循環して、一対のプーリ35,39が互いに同期して回転する。
ボールねじ36は、ねじ軸41と、該ねじ軸41に螺合したナット42とを備えている。ねじ軸41は、スクリュー25の長手方向(軸芯方向)と平行である。ねじ軸41は、プーリ35と固定されており、該プーリ35と一体に軸芯周りに回転する。勿論、ねじ軸41は、プーリ35と同軸に配置されている。ナット42は、ねじ軸41が、軸芯周りに回転することで、ねじ軸41の長手方向に沿って移動する。
スライド部材37は、ボールねじ36のナット42に取り付けられている。スライド部材37は、スクリュー25の開口26即ちキャビティ13から離れた側の基端部を回転自在に支持している。スライド部材37とスクリュー25の基端部との間には、スクリュー25を回転自在に支持する軸受43が設けられている。
また、スクリュー25の基端部とスライド部材37との間には、圧力センサとしてのロードセル20が設けられている。ロードセル20は、スクリュー25の軸芯に沿って、当該スクリュー25とスライド部材37との間に挟まれている。ロードセル20は、スクリュー25が可塑化された合成樹脂Iをキャビティ13内に射出した際に、スクリュー25が可塑化された合成樹脂Iから押圧されることで歪む。この歪み(弾性変形量)は、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力に対応している。
ロードセル20は、制御装置9に接続している。ロードセル20は、前述した歪み(弾性変形量)に応じた情報を制御装置9に向かって出力する。ロードセル20は、前述した歪みを検出することで、スクリュー25の先端面にかかる合成樹脂Iの圧力即ちキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力を検出する。ロードセル20は、前述した歪み応じた情報を制御装置9に向かって出力することで、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力に応じた情報を制御装置9に向かって出力する。
前述した構成のスライド移動部23は、モータ34の出力軸38が回転することで、ベルト40がプーリ35,39の外周を循環するとともに、プーリ35が連動して回転する。スライド移動部23は、モータ34の出力軸38が回転することで、ナット42がねじ軸41の長手方向に沿ってスライドして、スクリュー25を加熱シリンダ24の長手方向に沿って移動する。スライド移動部23は、モータ34により、スクリュー25と回転移動部22とを一体に、加熱シリンダ24の長手方向に沿ってスライドさせる。
また、前述した構成の射出機8は、射出機本体19などに取り付けられた移動手段によって、前記シリンダ部21と回転移動部22とスライド移動部23とが、一体に、加熱シリンダ24の長手方向に沿って移動可能になっている。射出機8は、加熱シリンダ24の長手方向に沿って移動することで、加熱シリンダ24の開口26が金型10の注入孔15と密に接触しかつ連通する図1などに示す位置と、加熱シリンダ24の開口26が金型10の注入孔15と間隔をあける図3などに示す位置とに亘って移動する。こうして、射出機8は、前記シリンダ部21と回転移動部22とスライド移動部23とが一体になって、金型10即ち金型部7に接離する。
リニアエンコーダ44は、メインスケール45と、インデックススケール46とを備えている。メインスケール45は、棒状に形成されているとともに、その長手方向がスクリュー25の長手方向と平行に配置されている。メインスケール45は、スライド部材37に取り付けられている。即ち、メインスケール45は、スライド部材37とともに、金型部7即ちキャビティ13に対して接離する。インデックススケール46は、メインスケール45に当該メインスケール45の長手方向に沿って移動自在に取り付けられている。インデックススケール46は、射出機本体19に取り付けられている。
リニアエンコーダ44は、制御装置9に接続している。リニアエンコーダ44は、インデックススケール46のメインスケール45に対する相対的な位置に応じた情報を制御装置9に向かって出力する。この相対的な位置は、加熱シリンダ24内のスクリュー25の位置に対応している。
リニアエンコーダ44は、インデックススケール46のメインスケール45に対する相対的な位置を検出することで、加熱シリンダ24内のスクリュー25の位置を検出する。リニアエンコーダ44は、インデックススケール46のメインスケール45に対する相対的な位置に応じた情報を制御装置9に向かって出力することで、加熱シリンダ24内のスクリュー25の位置に応じた情報を制御装置9に向かって出力する。
制御装置9は、周知のRAM、ROM、CPUなどを備えたコンピュータである。制御装置9は、射出成形機1を動作させるためのプログラムを記憶している。制御装置9は、金型部7と、射出機8などと接続しており、前述したプログラムに基づいて、これらを制御して、射出成形機1全体の制御をつかさどる。また、制御装置9には、成形品としてのコネクタハウジング3の品番や製造個数などを入力するためのキーボードやマウスなどで構成される入力装置47が接続している。
制御装置9は、圧力センサとしてのロードセル20とリニアエンコーダ44との双方と図示しないアンプを介して接続している。制御装置9には、ロードセル20が検出したキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力に応じた情報がアンプで増幅されて入力する。制御装置9には、リニアエンコーダ44が検出した加熱シリンダ24内のスクリュー25の位置に応じた情報がアンプで増幅されて入力する。制御装置9は、回転移動部22のモータ29とスライド移動部23のモータ34とのそれぞれと、図示しないドライバを介して接続しており、これらの制御をつかさどる。
制御装置9は、スクリュー25が開口26から最も離れた状態で加熱シリンダ24内に可塑化された合成樹脂Iが充填され、かつ加熱シリンダ24の開口26と注入孔15とが接触した状態で、リニアエンコーダ44からの情報に基づいて予め定められた所定の速度でスクリュー25が開口26に向かって移動するように、モータ34を制御する。
また、制御装置9は、前述した所定の速度でスクリュー25が移動している間に、リニアエンコーダ44からの情報に基づいてスクリュー25が予め定められた所定の距離L(図10(c)に示す)移動したか否かを判定する。このスクリュー25が開口26から最も離れた状態から所定の距離L移動する間即ち前述の所定の速度でスクリュー25を開口26に近づけて合成樹脂Iを金型10,11のキャビティ13内に射出する間は、本明細書に記した充填工程A(図10(c)に示す)をなしている。
なお、前述した所定の距離Lとは、スクリュー25が移動して合成樹脂Iのキャビティ13内への射出開始からの前記開口26から射出された合成樹脂Iの体積が、前述したキャビティ13の容積よりも小さい距離である。
制御装置9は、スクリュー25が予め定められた所定の距離L移動して前述した充填工程Aを行った直後に、前記キャビティ13内の圧力が予め定められた保圧設定圧力P0(図10(b)に示す)まで低下するまで、モータ34を停止するとともに、当該モータ34にスクリュー25の後退(開口26即ちキャビティ13から離れる方向に移動すること)を規制する後退規制信号を出力する。
そして、制御装置9は、ロードセル20が検出したキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が、前述した保圧設定圧力P0となると、モータ34にスクリュー25の後退(開口26即ちキャビティ13から離れる方向に移動すること)を許容する後退規制解除信号を出力する。制御装置9は、ロードセル20が検出したキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が前述した保圧設定圧力P0となるように、モータ34を制御して、スクリュー25を加熱シリンダ24の長手方向に沿って、移動させる。
そして、制御装置9は、射出開始から予め定められた所定の時間経過すると、スライド移動部23のモータ34を停止して、合成樹脂Iの充填を終了する。前述した後退規制信号を出力してから即ちスクリュー25を一旦停止してから合成樹脂Iの充填を終了する間は、本明細書に記した保圧工程B(図10(c)に示す)をなしている。
そして、制御装置9は、突起28がホッパ27内から合成樹脂Iを開口26に向かって移動する方向に、スクリュー25が回転するように、モータ29を制御して、計量工程を行う。制御装置9は、リニアエンコーダ44からの情報に基づいて、スクリュー25が開口26から最も離れて、所望の量の合成樹脂Iを開口26に向かって送り出すと、前記モータ29を停止する。そして、制御装置9は、冷却工程を行った後、射出機8を金型部7から離して、金型10,11同士一旦離した後、再度、次のコネクタハウジング3を成形する。
次に、前述した実施形態の射出成形機1を用いた成形品としてのコネクタハウジング3の成形工程を説明する。図2中のステップS1では、まず、図3に示すように、加熱シリンダ24内に可塑化された合成樹脂Iを充填して、スクリュー25を開口26から遠ざけた状態で、制御装置9は、移動機構12などにより一対の金型10,11を互いに近づける。こうして、制御装置9は、金型10,11を互いに近づけて密に接触させて、金型10,11を閉じる。また、制御装置9は、射出機8全体を金型部7から離しておく。即ち、制御装置9は、射出機8の加熱シリンダ24の開口26を金型10と間隔をあけて配しておく。そして、ステップS2に進む。
ステップS2では、制御装置9は、射出機8全体を金型部7に近づけて、図4に示すように、加熱シリンダ24の開口26を金型10の注入孔15に密に接触させかつ連通させる。そして、ステップS3に進む。ステップS3では、制御装置9は、モータ34を駆動して、リニアエンコーダ44からの情報に基づいて、予め記憶した所定の速度でスクリュー25を開口26に近づける。そして、制御装置9は、加熱シリンダ24内の可塑化された合成樹脂Iを注入孔15とスプルーランナー14を介して、キャビティ13内に射出する。このように、モータ34が予め定められた所定の速度でスクリュー25を開口26に近づけて、開口26を通して合成樹脂Iを金型10,11のキャビティ13内に射出する。
こうして、制御装置9は、図5に示すように、合成樹脂Iをキャビティ13内即ち金型10,11内に射出する。すると、キャビティ13内即ち金型10,11内の殆どに、可塑化された合成樹脂Iが充填される。そして、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御装置9は、リニアエンコーダ44からの情報に基づいて、スクリュー25が予め記憶した所定の距離L移動したか否かを判定する。制御装置9は、スクリュー25が予め記憶した所定の距離L移動していないと判定すると、ステップS4を繰り返す。制御装置9は、スクリュー25が予め記憶した所定の距離L移動したと判定すると、ステップS5に進む。即ち、制御装置9は、充填工程Aで予め記憶した所定の距離Lスクリュー25が移動した後に、保圧工程Bに移行する。
前述したステップS3、ステップS4は、前述した充填工程Aをなしている。この充填工程Aでは、加熱シリンダ24内に合成樹脂Iを充填してスクリュー25を開口26から遠ざけておき、モータ34にスクリュー25を開口26に近づけさせて該開口26を通して合成樹脂Iを金型10,11のキャビティ13内に射出してスクリュー25が開口26に予め定められた所定の距離L近づく。また、この充填工程Aでは、図10(a)中に実線で示すように、合成樹脂Iの射出速度が急激に上昇した後、該射出速度を予め設定された速度に維持し、かつ図10(b)中に実線で示すように、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が急激に上昇する。充填工程Aの最後で、前述したキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が最大となる。さらに、この充填工程Aでは、勿論、図10(c)中に実線で示すように、スクリュー25が前述した所定の距離L移動して、V/P切換位置L0(充填工程Aから保圧工程Bに切り換える位置)まで移動する。
ステップS5では、制御装置9は、モータ34を一旦停止するとともに、該モータ34に前述した後退規制信号を出力して、ステップS6に進む。この後退規制信号とは、モータ34がスクリュー25を開口26即ちキャビティ13から離れる方向に移動することを規制する信号である。ステップS6では、制御装置9は、充填工程Aから保圧工程Bに移行した直後に、ロードセル20が検出したキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が前述した保圧設定圧力P0となったか否かを判定する。制御装置9は、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が前述した保圧設定圧力P0まで達していないと判定すると、ステップS6を繰り返し、停止した状態を維持する。制御装置9は、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が前述した保圧設定圧力P0となったと判定すると、ステップS7に進む。
即ち、制御装置9は、保圧工程Bに移行した直後に、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が予め定められた保圧設定圧力P0に低下するまで、スクリュー25を停止して当該スクリュー25の後退を規制する。このように、ステップS5とステップS6では、勿論、図10(a)中に実線で示すように、合成樹脂Iの射出速度が零となり、図10(b)中に実線で示すように、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が保圧設定圧力P0まで低下するとともに、図10(c)中に実線で示すように、スクリュー25が停止している。また、ステップS6からステップS7にかけて、図6に示すように、キャビティ13内の合成樹脂Iは、それ自身の圧力によって、キャビティ13内即ち金型10,11内に射出されて、充填工程Aで生じていたキャビティ13即ち金型10,11内の隙間を若干埋める。
ステップS7では、制御装置9は、モータ34に後退規制解除信号を出力する。この後退規制解除信号とは、モータ34がスクリュー25を開口26即ちキャビティ13から離れる方向に移動することを許容する信号である。制御装置9は、ロードセル20が検出したキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が、前述した保圧設定圧力P0となるように、モータ34を駆動して、スクリュー25を移動する。
すると、図7に示すように、スクリュー25が若干開口26に近づいて、加熱シリンダ24内の可塑化された合成樹脂Iがキャビティ13内即ち金型10,11内に射出されて、充填工程Aで生じていたキャビティ13即ち金型10,11内の隙間に合成樹脂Iが充填される。そして、前述した隙間が、完全に、合成樹脂Iによって埋められる。そして、ステップS8に進む。
ステップS8では、制御装置9は、ステップS5においてスクリュー25を一旦停止させて、射出開始から所定の時間経過したか否かを判定する。制御装置9は、所定の時間経過するまで、ステップS8を繰り返し、所定の時間経過した後に、ステップS8aに進む。このステップS8中に、キャビティ13内の合成樹脂Iが硬化して、前述した構成のコネクタハウジング3が製造される。
前述したステップS7とステップS8では、図10(a)中に実線で示すように、合成樹脂Iの射出速度が若干プラスとなり、図10(b)中に実線で示すように、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が前述した保圧設定圧力P0に保たれるとともに、図10(c)中に実線で示すように、スクリュー25が開口26即ちキャビティ13に向かって若干移動する。このように、本実施形態は、前述した特許文献2に示された方法(図10(a)乃至図10(c)中に二点鎖線で示す)と、明らかに、スクリュー25の動きが異なり、勿論、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力の変化も異なる。
前述したステップS5乃至ステップS8は、前述した保圧工程Bをなしている。この保圧工程Bでは、制御装置9は、充填工程Aを行った後に、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力に基づいてスクリュー25の移動を制御する。さらに、保圧工程Bでは、制御装置9は、ロードセル20が検出したキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が保圧設定圧力P0となると、スクリュー25の後退の規制を解除して、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が保圧設定圧力P0を保つように、スクリュー25を移動させる。
ステップS8aでは、制御装置9は、計量工程及び冷却工程を行う。まず、制御装置9は、スライド移動部23のモータ34を停止するとともに、回転移動部22のモータ29をスクリュー25の突起28がホッパ27内の合成樹脂Iを開口26に向かって移動する方向に駆動して、所望の量の合成樹脂Iを開口26に向かって送り出して、ステップS8bに進む。すると、スライド移動部23のモータ34が停止しているので、突起28が合成樹脂Iを開口26に向かって移動するのにしたがって、スクリュー25が徐々に開口26から離れる。
そして、図8に示すように、スクリュー25が最も開口26から離れた位置に位置付けられるとともに、加熱シリンダ24内に合成樹脂Iが充填される。加熱シリンダ24の加熱用ヒータが加熱シリンダ24内の合成樹脂Iを加熱流動化(可塑化)する。ステップS8bでは、リニアエンコーダ44からの情報に基づいてスクリュー25が予め所定の距離移動したか否か即ち加熱シリンダ24内に所定の量の合成樹脂Iを充填したか否かを判定して、加熱シリンダ24内に所定の量の合成樹脂Iを充填するまでステップS8bを繰り返し、加熱シリンダ24内に所定の量の合成樹脂Iを充填すると、ステップS8cへ進む。こうして、ステップS8a及びステップS8bでは、加熱シリンダ24内に所定の量の合成樹脂Iを充填する。
そして、ステップS8cでは、金型10,11などが所定の温度まで冷却させる。即ちキャビティ13内の合成樹脂Iを硬化させるため、予め設定された冷却時間が終了するまでステップS8cを繰り返し、冷却時間が終了したら、ステップS9へ進む。ステップS9では、制御装置9は、図9に示すように、射出機8全体を金型部7から離す。即ち、加熱シリンダ24の開口26を金型部7の一方の金型10の注入孔15から離す。そして、ステップS10に進む。ステップS10では、制御装置9は、保圧工程即ち合成樹脂Iの金型10,11内への射出が終了してから所定の時間が経過すると、金型部7の移動機構12に他方の金型11を一方の金型10から離させる。こうして、ステップS10では、制御装置9は、成形品としてのコネクタハウジング3が冷却固化又は硬化した後、一対の金型10,11を互いに離す即ち金型10,11を開ける。そして、ステップS11に進む。
ステップS11では、金型10,11間のキャビティ13の成形品としてコネクタハウジング3を取り出す。そして、成形品としてのコネクタハウジング3を取り出すと、ステップS1に戻り、次の射出成形のサイクルに移行する。このように、射出成形機1は、前述したステップS1からステップS11を繰り返して、成形品としてのコネクタハウジング3を所定の個数成形(製造)する。
なお、前述した実施形態の所定の距離L、所定の時間、保圧設定圧力P0などは、成形品としてのコネクタハウジング3毎に予め定められる値であり、当該コネクタハウジング3などの品番毎に異なる値となっている。制御装置9は、製造するコネクタハウジング3などの成形品の品番に応じて、前述した所定の距離L、所定の時間、保圧設定圧力P0などを適宜変更して、射出成形を行う。
本実施形態によれば、充填工程Aにおいてスクリュー25が移動する所定の距離Lが、合成樹脂Iの射出された体積がキャビティ13の容積よりも小さくなる距離である。即ち、従来から用いられてきた周知の射出成形機よりも、スクリュー25の後方位置で、充填工程から保圧工程に切り換える、このため、加熱シリンダ24内及びキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力の最大値を抑制でき、加熱シリンダ24内の圧縮されたスクリュー25の先端付近の合成樹脂Iが徐々にキャビティ13内に開放される。したがって、加熱シリンダ24及び金型10,11などの機械的な強度を必要以上に確保する必要が生じないので、射出成形機1自体の大型化と高コスト化を抑制できる。
また、加熱シリンダ24及び金型10,11などの機械的な強度を必要以上に確保する必要が生じないので、比較的簡便な(機械的な強度の低い)射出成形機1であっても、比較的薄肉の成形品を成形することができる。したがって、比較的、薄肉の成形品のコストの高騰を抑制できる。
さらに、保圧工程Bにおいて、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が保圧設定圧力P0まで降下するまで、スクリュー25の後退を規制するので、前述したキャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が保圧設定圧力P0になるまで、スクリュー25が停止することとなる。このため、保圧工程Bにおいて、加熱シリンダ24内の圧縮されたスクリュー25の先端付近の合成樹脂Iが、キャビティ13内に徐々に開放され、当該合成樹脂Iがキャビティ13内に行き亘ることとなる。このため、成形品としてのコネクタハウジング3にヒケなどの外観不良が生じたり、成形品としてのコネクタハウジング3の質量がばらつくことを防止できる。したがって、成形品としてのコネクタハウジング3の歩留まりを向上することができる。
保圧工程Bにおいて、一旦キャビティ13内の合成樹脂Iが保圧設定圧力P0になると、当該保圧設定圧力P0を保つようにスクリュー25を移動させるので、キャビティ13内に十分に合成樹脂Iが行き亘るまで、スクリュー25によって、キャビティ13内の合成樹脂Iが保圧設定圧力P0に保たれる。このため、確実にキャビティ13内に十分に合成樹脂Iが行き亘る。したがって、成形品としてのコネクタハウジング3の歩留まりを確実に向上することができる。
次に、本発明の発明者は、前述した実施形態の射出成形機1の効果を確認した。結果を以下の表1に示す。
Figure 2008036975
表1では、成形品としてのコネクタハウジング3を成形した。表1中の比較例1は、充填工程Aから保圧工程Bに移行した直後のスクリューの後退速度を5mm/secとし、比較例2は、充填工程Aから保圧工程Bに移行した直後のスクリューの後退速度を15mm/secとし、比較例3は、充填工程から保圧工程に移行した直後のスクリューの後退速度を30mm/secとして、前述した特許文献1に示された方法によって、コネクタハウジング3を成形した。表1中の本発明品は、前述した実施形態に示されているとおりに充填工程Aから保圧工程Bに移行した直後のスクリュー25の後退速度を0mm/secとして、コネクタハウジング3を成形した。
また、表1中の変動係数とは、成形したコネクタハウジング3の質量のばらつきを示し、変動係数が大きいほどコネクタハウジング3の質量のばらつきが大きいことを示している。
表1によれば、本発明品は、比較例1乃至3よりも製品重量の変動係数が最も少ないことが明らかとなった。よって、表1に示されているとおりに、充填工程Aから保圧工程Bに移行した直後にスクリュー25を後退させないことで、歩留まりの高いコネクタハウジング3を成形できることが明らかとなった。
前述した実施形態では、成形品としてコネクタハウジング3を成形している。しかしながら、本発明では、例えば、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成する電気接続箱のケースや、前述したワイヤハーネスを構成するハーネス用プロテクタ及び配線用クリップなどを成形しても良い。要するに、本発明では、射出成形で成形できるものであれば、如何なるものを成形しても良い。また、前述した実施形態では、射出機8を一旦金型10,11から離してから該金型10,11同士を接離させている(即ち、所謂反復成形を行っている)。しかしながら、本発明では、射出機8を金型10,11に接触させたまま該金型10,11同士を接離させても良い(即ち、所謂タッチ成形を行っても良い)。
また、前述した実施形態では、成形材料として合成樹脂を用いている。しかしながら、本発明では、成形材料としてシリコン系の材料や金属などを用いてもよい。さらに、本発明では、前述した実施形態に示された射出成形機1に限定されることなく、如何なる射出成形機にも適用することができる。例えば、前述した実施形態では、押圧部材としてスクリュー25を用いたが、本発明では、押圧部材として周知のピストンやプランジャを用いても良く、検出手段としての圧力センサとして、ロードセル20以外のセンサを用いても良いとともに、駆動源として例えば油圧制御式などの周知の如何なる種類の電動機を用いても良い。また、本発明では、前述した圧力センサなどをキャビティ13内に設けて、該圧力センサで直接キャビティ13内の圧力を検出しても良い。
さらに、前述した実施形態では、ステップS8で射出を開始してから所定の時間経過した後に、計量工程を行うようにしている。しかしながら、本発明では、キャビティ13内に合成樹脂Iを射出してスクリュー25が一旦停止してから所定の時間経過した後に、計量工程を行っても良い。
また、前述した実施形態では、保圧工程Bにおいて、キャビティ13内に射出された合成樹脂Iの圧力が前述した保圧設定圧力P0となると、制御装置9が後退規制解除信号を出力して、キャビティ13内の合成樹脂Iの圧力が前述した保圧設定圧力P0となるように、スクリュー25を移動させている。しかしながら、本発明では、保圧工程Bにおいて、図11に示すように、キャビティ13内に射出された合成樹脂Iの圧力が前述した保圧設定圧力P0となっても、制御装置9が後退規制解除信号を出力せずに、スクリュー25を停止させたままとしても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る射出成形機の構成を示す説明図である。 図1に示された射出成形機を用いて成形品としてのコネクタハウジングを成形する工程を示すフローチャートである。 図1に示された射出成形機の射出機が金型から離れ金型が閉じている状態を示す説明図である。 図3に示された状態から射出機を金型に近づけた状態を説明する説明図である。 図4に示された状態から充填工程で加熱シリンダ内の成形材料としての合成樹脂を金型内に射出した状態を説明する説明図である。 図5に示された状態から保圧工程でスクリューを停止したまま加熱シリンダ内の成形材料としての合成樹脂が金型内に開放された状態を説明する説明図である。 図5に示された状態から保圧工程で加熱シリンダ内の成形材料としての合成樹脂を金型内に射出した状態を説明する説明図である。 図7に示された状態から加熱シリンダ内に成形材料を充填した状態を説明する説明図である。 図8に示された状態から射出機を金型から離した状態を説明する説明図である。 (a)は図1に示された射出成形機の合成樹脂の射出速度の変化を示す説明図であり、(b)は図1に示された射出成形機のキャビティ内の合成樹脂の圧力の変化を示す説明図であり、(c)は図1に示された射出成形機のスクリューの位置の変化を示す説明図である。 (a)は図1に示された射出成形機の変形例の合成樹脂の射出速度の変化を示す説明図であり、(b)は図11(a)に示された射出成形機のキャビティ内の合成樹脂の圧力の変化を示す説明図であり、(c)は図11(a)に示された射出成形機のスクリューの位置の変化を示す説明図である。 図1に示された射出成形機で成形される成形品としてのコネクタハウジングなどの斜視図である。
符号の説明
1 射出成形機
3 コネクタハウジング(成形品)
9 制御装置(制御手段)
10,11 金型
13 キャビティ
24 加熱シリンダ(シリンダ)
24a 一端部
25 スクリュー(押圧部材)
26 開口
34 モータ(駆動源)
A 充填工程
B 保圧工程
I 合成樹脂(成形材料)
L 所定の距離
P0 保圧設定圧力

Claims (4)

  1. 押圧部材を収容しかつ可塑化された成形材料が充填されるとともに一端部の開口を通して前記成形材料を金型のキャビティ内に射出可能な筒状のシリンダと、
    前記押圧部材を前記シリンダの長手方向に沿って移動する駆動源と、
    前記シリンダ内に前記成形材料を充填して前記押圧部材を前記開口から遠ざけておき、前記駆動源に前記押圧部材を前記開口に近づけさせて前記開口を通して前記成形材料を前記金型のキャビティ内に射出して前記押圧部材が前記開口に予め定められた所定の距離近づく充填工程を行った後に、前記キャビティ内の成形材料の圧力に基づいて前記押圧部材の移動を制御する保圧工程を行う制御手段と、を備えた射出成形機において、
    前記所定の距離が、前記成形材料の射出開始からの前記開口から射出された前記成形材料の体積が、前記キャビティの容積よりも小さくなる距離であるとともに、
    前記制御手段が、前記充填工程から前記保圧工程に移行した直後に、前記成形材料の圧力が予め定められた保圧設定圧力に低下するまで、前記押圧部材の後退を規制することを特徴とする射出成形機。
  2. 前記制御手段が、前記保圧工程において、前記キャビティ内の成形材料の圧力が予め定められた保圧設定圧力となると、前記押圧部材の後退の規制を解除して、前記キャビティ内の成形材料の圧力が前記保圧設定圧力を保つように、前記押圧部材を移動させることを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
  3. 押圧部材を収容しかつ可塑化された成形材料が充填されるとともに一端部の開口を通して前記成形材料を金型のキャビティ内に射出可能な筒状のシリンダと、前記押圧部材を前記シリンダの長手方向に沿って移動する駆動源と、を備えた射出成形機の制御方法において、
    前記シリンダ内に前記成形材料を充填して前記押圧部材を前記開口から遠ざけておき、前記駆動源に前記押圧部材を前記開口に近づけさせて前記開口を通して前記成形材料を前記金型のキャビティ内に射出して前記押圧部材が前記開口に予め定められた所定の距離近づく充填工程を行った後に、前記キャビティ内の成形材料の圧力に基づいて前記押圧部材の移動を制御する保圧工程を行うとともに、
    前記所定の距離が、前記成形材料の射出開始からの前記開口から射出された前記成形材料の体積が、前記キャビティの容積よりも小さくなる距離であるとともに、
    前記充填工程から前記保圧工程に移行した直後に、前記成形材料の圧力が予め定められた保圧設定圧力に降下するまで、前記押圧部材の後退を規制することを特徴とする射出成形機の制御方法。
  4. 前記保圧工程において、前記キャビティ内の成形材料の圧力が予め定められた保圧設定圧力となると、前記押圧部材の後退の規制を解除して、前記キャビティ内の成形材料の圧力が前記保圧設定圧力を保つように、前記押圧部材を移動させることを特徴とする請求項3記載の射出成形機の制御方法。
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