JP2008035987A - マルチコイルとこれを用いたmr装置およびrf送受信方法 - Google Patents

マルチコイルとこれを用いたmr装置およびrf送受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体の温度上昇を抑制しながら、被検体に高周波電波を照射し被検体から高周波信号を検出することができるマルチコイルとこれを用いたMR装置およびRF送受信方法を提供する。
【解決手段】マルチコイル20が、被検体の異なる位置を囲むように軸方向に分割された複数の部分コイル22(22A,22B,22C)を有し、各部分コイルは周方向に間隔を隔てて配置され軸方向に細長い複数のエレメント23からなり、各エレメントは隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されている。単一又は一部の部分コイル22のみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にして、被検体の一部のみに高周波電波を照射し、その部分から高周波信号を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気共鳴撮像や磁気共鳴スペクトロスコピーを行うためのMR装置に係わり、さらに詳しくは、マルチコイルとこれを用いたMR装置およびRF送受信方法に関する。
MRI(磁気共鳴撮像)やMRS(磁気共鳴スペクトロスコピー)は、検査領域に均一な強度を持つ静磁場を与え、かつ静磁場の方向に直交する面内に偏波したRF電波(高周波電波)を照射して、それによって励起された原子核が出すRF電波を受信してその信号を処理する装置である。以下、MRIおよびMRSを総称して「MR装置」と呼ぶ。
MR装置において、RF電波を発信し高周波信号を受信するアンテナの機能を果たすためにRFコイルが用いられる。発信用RFコイルのうち、感度領域内がほぼ均一磁場となるものを特にボリュームRFコイル又はボリュームコイルと呼ぶ。また受信用RFコイルのうち、画像をとりたい部分の近くに置くものを特に表面RFコイル又は表面コイルと呼ぶ。以下、RFコイルを単に「コイル」と呼ぶ。
MR装置に関しては、例えば特許文献1に、コイルに関しては、例えば特許文献2,3に開示されている。
特許文献1の「磁気共鳴イメージング装置」は、低侵襲性の温熱治療において、治療部位の温度をモニターしながら処置に必要な診断画像を撮影することを可能にすることを目的とし、MRI装置の制御系により、形態画像の撮影と並行して温度計測する制御を行い、形態的あるいは機能的なMRI画像と、特定の部位の温度を示す情報とをディスプレイ上に交互に、あるいは同時に表示するものである。
この装置により、術者は温度をモニターしながら、治療過程を観察できる。
特許文献2の「高周波コイル及びそれを用いた磁気共鳴検査装置」は、臨床上必要な撮影部位のみに高周波磁場を印加でき、又は受信できることを目的とし、図11に示すように、複数のキャパシタ58〜60でそれぞれ分割された3つのリング状導体部分51〜53が線状の導体54〜57で結合されているRFコイルであって、このリング52及び線状導体にダイオード61〜64、65〜68を直列に接続し、これへの給電を制御することによって、受信用および/または照射用RFコイルとして使用する部分を選択するものである。
この装置により、不要部位への高周波磁場印加による被検体の発熱、被検体又は操作者の火傷、感電等の危険をなくすことができる。
特許文献3の「MR装置用ボリュームコイル」は、図12に示すように、細長いエレメント71を周方向に間隔を隔てて配置したものであり、各エレメント71は、高周波電波の振動数と共振し、高周波電波の送受信アンテナとして機能するものである。
以下、このMR装置用ボリュームコイルを、パッチアンテナコイル(Patch Antenna Coil)と呼び、PAACコイルと略称する。
特開2001−170022号公報、「磁気共鳴イメージング装置」 特開平9−201346号公報、「高周波コイル及びそれを用いた磁気共鳴検査装置」 特開2006−149518号公報、「MR装置用ボリュームコイル」
MR装置においては、磁場中に置かれた被検体(生体)に、スライス選択のための傾斜磁場を加え、撮像するスライスの存在する位置の磁場強度でスピンの共鳴する周波数の高周波電力を照射してスピンを励起し、高周波電力の送信を停止した後に生じるスピンの緩和時に、スピンが発生する高周波信号を検出して、画像を取得している。
かかるMR装置において、高周波電力を照射し高周波信号を検出するために、上述したコイルが用いられる。
近年、MR装置の高性能化のため、磁場の強度を高めた超高磁場MR装置の開発が進められている。この超高磁場MR装置では、スピンを励起するために送信する高周波電力の周波数(スピンの共鳴周波数)を磁場強度に比例して高める必要があり、その結果、以下の問題が発生する。
スピンの励起時には、RF電波(高周波電波)が被検体に照射され、被検体内では被検体の誘電特性に基づく発熱を生じる。この発熱により人体等の被検体温度が上昇し、許容温度(例えば40℃)を超えると被検体に悪影響を及ぼすおそれがある。そのため、被検体への侵襲を避けるために、この発熱を一定値以下に抑える必要がある。
また、スピンの共鳴周波数が高い超高磁場MR装置では、誘電体である被検体内部の損失が、周波数に比例して大きくなるため、特に問題となる。
しかし、MR装置において、RF電波の送信電力を制限すると、RF電波の送信時間が極端に短くなり、その結果、描画範囲、描画深度、描画方法などが制限され、高精度の検査ができなくなる問題点があった。
この問題を解決するために、特許文献1の装置では、治療部位の温度をモニターしながら処置に必要な診断画像を撮影する。しかし、この手段では、温度の監視はできるが、温度上昇を抑えることができない。
また、特許文献2の装置では、同一のコイルを長い共振器からなる照射コイル、短い共振器からなる照射コイル、サドル型のサーフェスコイルに切り換えることができる。しかし、この手段では、短い共振器の境界付近への均一な照射が困難であり、この部分の撮影のために長い共振器からなる照射コイルを用いる必要がある問題点があった。
さらに、特許文献2のコイルは、バードケージ型(BirdcageType)であり、コイルの切り換えのためダイオードに制御用電流を供給しエレメントに直流電流が流れると、静磁場が乱れ、それに伴う画像の歪みが発生する問題があった。
また、特許文献3のPAACコイルは、エレメント71の端部に接続されたブロッキング回路のダイオードに高電圧(例えば約2000V)が作用するため、耐電圧の高いダイオードを必要とし、そのため、応答速度の速いダイオードを適用できない問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の第1の目的は、被検体の温度上昇を抑制しながら、被検体に高周波電波を照射し被検体から高周波信号を検出することができるマルチコイルとこれを用いたMR装置およびRF送受信方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、被検体に付加された静磁場の乱れが少なく、S/N比の高い画像を撮影することができ、かつSAR(比吸収率:Specific Absorption Rate)を低減することができるマルチコイルとこれを用いたMR装置およびRF送受信方法を提供することにある。
さらに、本発明の第3の目的は、コイルの同調・非同調を切り換えるためのブロッキング回路を耐電圧の低いダイオードで構成することができ、これにより、切り換え時の応答速度を高めることができるマルチコイルとこれを用いたMR装置およびRF送受信方法を提供することにある。
本発明によれば、被検体の異なる位置を囲むように軸方向に分割された複数の部分コイルを有し、
各部分コイルは、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向に細長い複数のエレメントからなり、
各エレメントは、隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されている、ことを特徴とするマルチコイルが提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記各エレメントは、同一の周波数で共振し、高周波電波の送受信アンテナとして機能する導電性部材である。
また、前記被検体を囲み電波を遮断する筒状のシールドハウジングと、
前記部分コイルを測定核種のスピンの共鳴周波数に同調または非同調にするブロッキング回路とを備え、
前記部分コイルは、シールドハウジングの内側に取り付けられ、
前記ブロッキング回路は、シールドハウジングの外側に取り付けられている。
前記ブロッキング回路は、エレメント上の高周波電圧分布が0を超えかつダイオードの耐電圧より十分小さいエレメントの電気的中央近傍位置とアースとに接続される。
また、前記ブロッキング回路は、出力端がエレメントに接続された1/4波長回路と、該1/4波長回路の入力端とアース間に接続されたダイオードとからなる、ことが好ましい。
また本発明によれば、被検体の異なる位置を囲むように軸方向に分割された複数の部分コイルを有し、各部分コイルは、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向に細長い複数のエレメントからなり、各エレメントは、隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されているマルチコイルと、
前記各部分コイルに高周波電波を独立に供給する複数の同軸ケーブルと、
単一又は一部の部分コイルのみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にする同調制御装置とを備える、ことを特徴とするMR装置が提供される。
さらに本発明によれば、被検体の異なる位置を囲むように軸方向に分割された複数の部分コイルを有し、各部分コイルは、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向に細長い複数のエレメントからなり、各エレメントは、隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されているマルチコイルを備え、
単一又は一部の部分コイルのみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にして、被検体の一部のみに高周波電波を照射し、その部分から高周波信号を検出する、ことを特徴とするRF送受信方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記複数の部分コイルのうち少なくとも1つを、被検体の所望の位置を取り囲むように位置決めし、その部分コイルのみ同調させ、その他の部分コイルを非同調にする。
また、別の好ましい実施形態によれば、隣接する2つの部分コイルの軸方向重なり部分を、被検体の所望の位置を取り囲むように位置決めし、隣接する2つの部分コイルを交互に同調させ、その他を非同調にする。
前記マルチコイルを送受信コイルとして使用し、複数の部分コイルのうち少なくとも1つを同調させ、次いで同調させたままその部分コイルで受信する、ことが好ましい。
また、前記マルチコイルを送信専用コイルとして使用し、受信専用コイルを前記マルチコイルの内部に設置し、前記複数の部分コイルのうち少なくとも1つを同調させ、次いでその部分コイルを非同調にして前記受信専用コイルで受信する、ことが好ましい。
上述した本発明の装置及び方法によれば、マルチコイルを構成する複数の部分コイルが、被検体の異なる位置を囲むように軸方向に分割されているので、単一又は一部の部分コイルのみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にすることにより、同調させた部分を撮影しながら非同調部分を冷却することができる。
すなわち、非同調部分には高周波電波が照射されないので、この部分を自然放熱又は生体機能により冷却しながら、同調部分のみに高周波電波を照射し同調部分の被検体から高周波信号を検出することができる。
また、部分コイルを構成する各エレメントが、隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されているので、隣接する部分コイルの境界付近へも均一な照射が可能である。
また、部分コイルが、シールドハウジングの内側に取り付けられ、ブロッキング回路が、シールドハウジングの外側に取り付けられている構成により、シールドハウジングの外側でブロッキング回路を作動させて電流が変化しても、シールドハウジングの内側に位置する被検体に付加された静磁場の乱れが少ない。
さらに、高周波電波が照射されない非同調部分の被検体(生体)は発熱がほとんどないので、非同調部分からのノイズを低減してS/N比の高い画像を撮影することができ、かつSAR(比吸収率)を低減することができる。
また、ブロッキング回路が、高周波電圧分布が0を超えかつダイオードの耐電圧より十分小さいエレメントの電気的中央近傍位置とアースとに接続されるので、コイルの同調・非同調を切り換えるためのブロッキング回路を耐電圧の低いダイオード(例えば100V未満)で構成することができ、これにより、切り換え時の応答速度を高めることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明によるMR装置の全体構成図である。この図において、本発明のMR装置10は、磁石12、勾配コイル14、同軸ケーブル16、同調制御装置18、およびマルチコイル20を備える。
磁石12は、被検体1に対し空間的・時間的に均一な静磁場を図でZ方向に発生するものであり、常伝導電磁石、超伝導電磁石、永久磁石等を用いる。被検体1は、例えば生体であり、この例では人の頭部である。
勾配コイル14は、静磁場方向(Z方向)の勾配磁場を発生するものであり、例えばMaxwellコイルを用いる。勾配コイル14は、勾配コイル制御装置15で制御され、被検体1のZ方向の計測位置を制御するようになっている。
本発明のマルチコイル20は、被検体1に高周波電波を照射し、被検体1から高周波信号を検出する。
同軸ケーブル16は、送信機17とマルチコイル20を接続し、送信機17から所定の高周波電波をマルチコイル20に供給する。高周波電波は、例えば30MHz〜300MHzの超短波であるのが好ましい。
同調制御装置18は、制御信号線18aを介してマルチコイル20と接続され、マルチコイル20を同調させ、或いは非同調にする機能を有する。なお、マルチコイル20で受信した信号は同軸ケーブル16で受信する。
ここで同調(tune)とは、マルチコイル20が測定核種のスピン共鳴周波数で共振し、高周波電波の送受信アンテナとして機能する状態を意味する。また非同調(detune)とは、マルチコイル20が測定核種のスピン周波数で共振せず、高周波電波の送受信アンテナとして機能しない状態を意味する。
以下、同調、tune、および共振と、非同調、detune、および非共振をそれぞれ同一の意味で使用する。
上述した勾配コイル制御装置15、送信機17、同調制御装置18は、MRシステム制御装置19にそれぞれ接続され制御される。
上述した構成により、本発明によるMR装置10は、MRI(磁気共鳴撮像)又はMRS(磁気共鳴スペクトロスコピー)として用いることができる。
図2は、本発明のマルチコイルの模式図であり、(A)は側面図、(B)は端面図である。
図2(A)に示すように、本発明のマルチコイル20は、被検体1(図1参照)の異なる位置を囲むように軸方向(Z方向)に分割された複数の部分コイル22(22A,22B,22C)を有する。なおこの例では3分割であるが、2分割でも4分割以上でもよい。
また図2(B)に示すように、各部分コイル22A,22B,22Cを構成する複数(この例では8枚)のエレメント23は、周方向に一定の間隔を隔てて千鳥に配置されている。
各部分コイル22は、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向に細長い複数のエレメント23からなる。
また各エレメント23は、隣接する部分コイルのエレメント23と端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されている。以下、隣接するエレメントと重複する部分を重複部23a、重複しない部分を単独部23bと呼ぶ。
この構成により、部分コイルを構成する各エレメント23が、隣接する部分コイルのエレメント23と端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されているので、隣接する部分コイルの境界付近へも均一な照射が可能である。
またこの図において、本発明のマルチコイル20は、さらに被検体を囲み電波を遮断する中空円筒形のシールドハウジング30を備える。シールドハウジング30は、この例では全体が一体の中空円筒形部材であるが、渦電流の抑止のために分割されていてもよい。
シールドハウジング30は、導電性材料からなり、銅箔、銅板、銅張りプラスチック板等を使用できる。その表面は必要に応じフッ素樹脂、ガラスエポキシ樹脂などの絶縁物で被覆されている。
また、シールドハウジング30は、電波を遮断できる限りで、多孔板でも金網であってもよい。
上述した各部分コイル22は、シールドハウジング30の内側に取り付けられている。
また、同軸ケーブル16は、複数の同軸ケーブル16A,16B,16Cからなり、それぞれ部分コイル22A,22B,22Cに高周波電波を独立に供給する。
さらに、本発明において、同調制御装置18は、単一又は一部の部分コイルのみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にするようになっている。
上述した本発明のMR装置10を用い、本発明のRF送信方法では、単一又は一部の部分コイルのみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にする。
例えば、複数の部分コイル22のうち少なくとも1つ(例えば22B)を、被検体1の所望の位置を取り囲むように位置決めし、その部分コイルのみ同調させ、その他の部分コイルを非同調にする。
この方法により、同調させた部分を撮影しながら非同調部分を冷却することができる。
また、隣接する2つの部分コイル(例えば22A,22B)の軸方向重なり部分(重複部23a)を、被検体1の所望の位置を取り囲むように位置決めし、隣接する2つの部分コイルを交互に同調させ、その他を非同調にする。
この方法により、所望の位置(重複部23a)を2つの部分コイルで交互に照射しながら交互に撮影することができる。この場合、2つの部分コイルが囲む部分も、全体の撮影時間の半分しか加熱されないので、大部分の被検体1を低い温度に抑制することができる。
図3は、一部を切断して示すエレメントの斜視図である。この図において、エレメント23は、シールドハウジング30の内側に配置された輻射部24aと、シールドハウジング30の外側に配置された調整部24bと、輻射板24aと調整板24bとを電気的に接続する導電部24cで構成されている。輻射部24a、調整部24b、導電部24cは、この例では一体であるが、別々でもよい。なおこの図で25は絶縁支持体である。
エレメント23は、全体として高周波電波の振動数と共振し、高周波電波の送受信アンテナとして機能するように形状(幅、厚さ、長さ)が設定されている。特に、調整板24bの長さを調整することで、同調振動数を容易に調整することができる。また、調整板24bとシールドハウジング30の間にコンデンサを挿入することによっても、同調振動数を調整することができる。
なお本発明のエレメント23はこの構成に限定されず、例えば、輻射板24aのみで構成してもよい。
この図において、同軸ケーブル16(16A,16B,16C)は、エレメント24(すなわち輻射部24a)の中央近傍位置に接続され、そのシールド被覆は、シールドハウジング30に接続される。
なお、同軸ケーブル16は、各部分コイル22を構成する複数のエレメント24のうち、少なくとも1つに接続する必要がある。すなわち、単一の部分コイル22を構成する複数のエレメント23のうち、少なくとも1つに高周波電波を独立に供給することで、そのコイルを構成する全エレメントを励起することができる。
しかし、2本の同軸ケーブル16を、単一の部分コイルを構成する複数のエレメントうち周方向に90度異なる2つのエレメントに接続し、2本のケーブルで別々に供給することが好ましい。
この構成により、90°位相が異なる電磁波を入力し、2つの軸(X軸とY軸)に沿った磁場の変化を検出するクアドラチャコイル(円偏波コイル)として各部分コイルを用いることができる。
図3において、本発明のマルチコイル20は、さらにブロッキング回路40を備える。ブロッキング回路40は、部分コイル20を高周波電波に同調させ又は非同調にする機能を有する。
このブロッキング回路40は、シールドハウジング30の外側に取り付けられている。
この構成により、シールドハウジング30の外側でブロッキング回路40の電流を変化させても、シールドハウジング30の内側に位置する被検体1に付加された静磁場の乱れを防止することができる。
図4は、ブロッキング回路の回路図である。この図に示すようにブロッキング回路40は、出力端41がエレメント23とアース(シールドハウジング30)に接続された1/4波長回路42と、1/4波長回路42の入力端43に接続されたダイオード44とからなる。
以下、ブロッキング回路の作動を説明する。
ブロッキング回路40の無い状態で、部分コイル22(およびこれを構成するエレメント23)は使用する周波数で共振しており、信号の送受信が可能である。
ブロッキング回路40は2つのキャパシタCと1つのインダクタL1で構成される1/4波長回路42を1つのダイオードD(ダイオード44)で終端した構成をとる。
ダイオード44がOFF(制御信号の電圧が零以下)の時、ダイオードのインピーダンスは高いため、RF給電点(出力端41)から見たブロッキング回路40のインピーダンスは零(0)となり、RF給電点は地板(シールドハウジング30)に短絡された状態となって、コイル22は使用する周波数で非共振状態(ブロッキング状態)にある。
ダイオード44がON(制御信号の電圧が正)の時、ダイオード44のインピーダンスは零となり、RF給電点41から見たブロッキング回路40のインピーダンスは無限大となって、ブロッキング回路が無い状態と同様となり、コイル22は共振状態となる。
なおこの図でインダクタL2はRF信号の周波数で十分高いインピーダンスを持ち、制御信号入力にRF信号が混入することを防止する機能を有する。
上述した構成により、ブロッキング回路の制御信号とコイルの共振状態との関係は表1のようになる。
Figure 2008035987
図5は、エレメント上の電圧分布と電流分布を示す模式図である。
上述したように、本発明のエレメント23は、全体として測定核種のスピン共鳴周波数で共振し、高周波電波の送受信アンテナとして機能する。このアンテナは、半波長ダイポールアンテナであり、この図に示すように、中央付近の電圧が低く、端部の電圧が高い電圧分布となる。
高周波電波が、例えば30MHz〜300MHzの超短波である場合、この電圧分布は、中央部では例えば100V未満にすぎないが、端部では2000Vを超える。そのため、ブロッキング回路40をエレメント23の端部に接続すると、ブロッキング回路40に2000Vを超える高電圧が作用する可能性がある。
図3に示すように、本発明では、ブロッキング回路40は、エレメント23の中央近傍位置とアースとに接続される。エレメント23の中央近傍位置、すなわち接続点は、エレメント上の電圧分布において、電圧が0を超えかつダイオード44の耐電圧(例えば100V)より十分小さい位置に設定する。
なお、ブロッキング回路40は、各エレメント23にそれぞれ設けるのが好ましいが、同調・非同調を全体として制御できる限りで、一部のエレメント23をブロッキング回路なしで構成することもできる。
また、同軸ケーブル16も、エレメント上の電圧分布において、電圧が0を超えかつダイオードの耐電圧より十分小さい位置に設定するのがよい。
なお、同軸ケーブル16とブロッキング回路40の両方を同一のエレメントに接続する場合には、図3に示すように、エレメント23の同一箇所に接続してもよい。
以下、上述した本発明のマルチコイルをマルチパッチアンテナコイル(Multi Patch Antenna Coil)と呼び、マルチPAACコイル又は単にマルチコイルと略称する。
上述したように、従来技術の課題を解決するため、本発明では、軸方向に分割された複数の部分コイル22で構成するマルチコイル20(マルチPAACコイル)を用いる。このマルチコイル22は、送信専用コイル、受信専用コイルおよび送受信コイル(送信・受信兼用コイル)として用いることができる。
高周波電力の送信に際しては、複数の部分コイル22のうち特定の部分コイルのみを駆動し、他の部分コイルは使用する周波数で共振していない状態(ブロック状態)にしておく。このようにすることにより、高周波電力を照射する被検体1の部分が限定され、被検体内部における損失およびそれに基づく発熱が抑制される。またスピンを励起する範囲周辺にのみ高周波電力を送信するため、送信電力が軽減される。
さらにスピンを励起したいスライス周辺のみに電力を照射することから、被検体内部での発熱は電力照射部分に限定され、他の部分では発熱を生じない。この結果全体でのSAR(比吸収率)は低下する。
MR画像を取得するとき、部分コイル22の内部に設置された被検体1のいずれかのXY平面のスピンを励起する。その平面を含むいずれかの部分コイル22A,22B,22Cを用いて高周波電力を送信し、他の部分コイルはブロッキング回路40によって動作しない状態とする。
この構成により、スピンを励起するための高周波電力の照射範囲を狭く取り、所要電力の軽減とSAR(比吸収率)の低減を図ることが出来る。また、受信コイルとして動作する場合は、部分コイル22の観察範囲がコイル全体の観察範囲となるため、観察範囲以外の被検体の部分から生じる熱雑音などの雑音を受けにくくなる。このことから従来のコイルに比べてS/Nの向上を図ることができる。
すなわち本発明においては、スピンを励起すべきスライスを内包する一つの部分コイル以外の部分コイル22をブロック(非同調状態に)し、特定の部分コイルのみを動作状態(同調状態)にすることで、課題を解決している。
図6は、部分コイルの1つを平面に展開して示す図である。この図において、シールドハウジング30は、独立した矩形で示しているが、千鳥格子の配置でも、パズルのような多角形でも、全体が一体でもよい。
またこの例では、1つの部分コイル22を8エレメントで構成し、実際には円筒状に配置される8エレメントを平面に展開して示しているが、被検体内がほぼ均一磁場となる限りで、エレメント数を増やしても減らしてもよい。
またこの例では、2本の同軸ケーブル16を、周方向に90度異なる2つのエレメント23に接続し、2本の同軸ケーブル16で別々に高周波電波を供給し、クアドラチャコイル(円偏波コイル)として用いることができるようになっている。
上述した本発明のマルチコイル20を送受信コイル(送信・受信兼用コイル)として使用する場合は、コイル22は常に共振状態である必要がある。従ってダイオードは常にONであり、制御信号は常に正である。
図7は、本発明のマルチコイルを送受信コイルとして使用する実施例であり、(A)は各部分コイルの配置、(B)はMRシステムと制御信号発生器の接続図、(C)は観測領域と各部分コイルの制御信号図である。
この図において、コイル1、コイル2、コイル3は上述した部分コイル22A,22B,22Cにそれぞれ相当する。また、制御信号発生器は、上述した同調制御装置18に相当する。
この場合、ブロッキング回路の制御信号とコイルの同調状態との関係は表2のようになる。
Figure 2008035987
この例では、マルチコイル20を送受信コイルとして使用し、マルチコイルを構成する複数の部分コイルのうち少なくとも1つを同調させ、次いで同調させたままその部分コイルで受信する。
これを各部分コイルについて行うことにより、全体の撮像を発熱を抑えながら行うことができる。
図8は、送信専用コイルと受信専用コイルを使用する参考例であり、(A)は受信専用コイルの構成図、(B)はMRシステムと制御信号発生器の接続図、(C)は送信専用コイルと受信専用コイルの制御信号図である。
この図において、送信専用コイルは例えば上述した部分コイル22である。また、制御信号発生器は、上述した同調制御装置18に相当する。
本発明のマルチコイル20を送信専用コイルとして使用する場合は、コイルの内部に受信専用コイルを設置して両コイルの制御を行う必要がある。
図8(A)は、受信専用コイルとして用いる通常のループコイルの構成図である。
この図において、受信専用コイル3は、4つキャパシタCとループ状エレメント2からなり、同一の高周波電波の振動数で共振する構成になっている。
この図において、制御信号が正電圧となってダイオードDがON状態になると、キャパシタCとインダクタL1が共振して、ループ状エレメント2のインピーダンスが高まり、受信専用コイル3は、非共振状態となる。
上述した構成により、受信専用コイルの制御信号とコイルの共振状態との関係は表3のようになる。
Figure 2008035987
また、各制御信号(ブロッキング回路と受信専用コイル)と各コイルの共振状態との関係をまとめて表示すると表4のようになる。
Figure 2008035987
この場合、図8(C)に示すように、送信専用コイル(CH1)による送信と受信専用コイル3(CH2)による受信を交互に行うことができる。
すなわち、マルチコイル20を送信専用コイルとして使用し、受信専用コイル3をマルチコイル20の内部に設置し、複数の部分コイルのうち少なくとも1つを同調させ、次いでその部分コイルを非同調にして受信専用コイル3で受信することにより、全体の撮像を発熱を抑えながら行うことができる。
図9は、本発明のマルチコイルを送信専用コイルとして使用する実施例であり、(A)は各部分コイルと受信専用コイルの配置、(B)はMRシステムと制御信号発生器の接続図、(C)は観測領域と各部分コイル及び受信専用コイルの制御信号図である。
この図において、コイル1、コイル2、コイル3は上述した部分コイル22A,22B,22Cにそれぞれ相当する。また、制御信号発生器は、上述した同調制御装置18に相当する。
送信専用コイルとして本発明のマルチコイル20を用い、受信専用コイル3としてル−プコイルを用いた場合、各制御信号(ブロッキング回路と受信専用コイル)と各コイルの同調状態との関係は表5のようになる。
Figure 2008035987
(撮像と本発明のメリット)
図10は、本発明のメリットを示す説明図であり、(A)は部分コイルと領域、断面の関係図、(B)は高周波送電電力、(C)は傾斜コイル信号、(D)は受信信号(高周波画像信号)である。
なおこの図において、コイル1、コイル2、コイル3は上述した部分コイル22A,22B,22Cにそれぞれ相当する。
撮像法としてファストスピンエコー法を例にして、本発明のメリットを説明する。
ファストスピンエコー(FastSpinEcho)では、図10(B)(C)(D)に示すように、スピン(Spin)のFlipAngleを90°励起するパルス(90°パルス)を1回送信し、特定の断面のSpinを励起する。その後180°パルスを送信した後GradientCoilに所要の電流を流して、K−spaceの1Lineを得る。
さらに180°パルスの送信以降の操作を所要回数(例えば64〜512回)繰り返して、K−space全面の信号を得、これをFoulier変換してその面の実画像を得る。
ここで送信する高周波電力の周波数は、選択する断面に対応している。
図中、断面1を撮像するためには、断面1に対応する高周波電力をコイル1に送信し、コイル1から画像信号を受信する。
断面2を撮像するためには、コイル2を用いて送信受信する。
このように本発明によれば、撮像する断面の属するコイルのみを励起するため、被検体全体に高周波電力を送信する必要がない。
従って、送信電力がコイルの分割数(例では3)に従って小さくなり、被検体での発熱が減少する。
なお90°パルスは、Peak電力で数100W、送信時間は数10乃至数100μ秒である。また180°パルスはPeak電力が数kw、時間は90°パルスと同様である。
また、本発明のマルチコイル20では、シールドハウジング30の外側でダイオード制御電流を流すため、静磁場の歪みが発生しにくい利点がある。
従来、制御用ダイオード(例えば図4の44)に電流を供給することによる同調/非同調の制御は、静磁場の歪みが発生するため、MRコイルに共通する問題であった。
本発明のマルチコイルではこの問題を、制御用ダイオード44をシールドハウジング30の外側に取り付けることで、本質的に解決している。
上述したように、本発明の装置及び方法によれば、マルチコイル20を構成する複数の部分コイル22が、被検体(生体)の異なる位置を囲むように軸方向に分割されているので、単一又は一部の部分コイル22のみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にすることにより、同調させた部分を撮影しながら非同調部分を冷却することができる。
すなわち、非同調部分には高周波電波が照射されないので、この部分を自然放熱又は生体機能により冷却しながら、同調部分のみに高周波電波を照射し同調部分の被検体から高周波信号を検出することができる。
また、部分コイル22を構成する各エレメント23は、隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されているので、隣接する部分コイルの境界付近へも均一な照射が可能である。
また、部分コイル22が、シールドハウジング30の内側に取り付けられ、ブロッキング回路40が、シールドハウジング30の外側に取り付けられている構成により、シールドハウジング30の外側でブロッキング回路40の電流を変化させても、シールドハウジングの内側に位置する被検体に付加された静磁場の乱れが少ない。
さらに、高周波電波が照射されない非同調部分の被検体は発熱がほとんどないので、非同調部分からのノイズを低減してS/N比の高い画像を撮影することができ、かつSAR(比吸収率)を低減することができる。
また、ブロッキング回路40が、エレメント上の高周波電圧分布が0を超えかつダイオードの耐電圧より十分小さいエレメントの電気的中央近傍位置とアースとに接続されるので、コイルの同調・非同調を切り換えるためのブロッキング回路を耐電圧の低いダイオード(例えば100V以下)で構成することができ、これにより、切り換え時の応答速度を高めることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明によるMR装置の全体構成図である。 本発明のマルチコイルの模式図である。 一部を切断して示すエレメントの斜視図である。 ブロッキング回路の回路図である。 エレメント上の電圧分布と電流分布を示す模式図である。 部分コイルの1つを平面に展開して示す図である。 本発明のマルチコイルを送受信コイルとして使用する実施例である。 送信専用コイルと受信専用コイルを使用する参考例である。 本発明のマルチコイルを送信専用コイルとして使用する実施例である。 本発明のメリットを示す説明図である。 特許文献2のコイルの模式図である。 特許文献3のコイルの模式図である。
符号の説明
1 被検体(生体)、2 ループ状エレメント、3 受信専用コイル、
10 MR装置、12 磁石、
14 勾配コイル、15 勾配コイル制御装置、
16,16A,16B,16C 同軸ケーブル、
17 送信機、18 同調制御装置、19 MRシステム制御装置、
20 マルチコイル(マルチPAACコイル)、
22,22A,22B,22C 部分コイル、
23 エレメント、23a 重複部、23b 単独部、
24a 輻射部、24b 調整部、24c 導電部、
30 シールドハウジング、40 ブロッキング回路、
41 出力端、42 1/4波長回路、44 ダイオード

Claims (11)

  1. 被検体の異なる位置を囲むように軸方向に分割された複数の部分コイルを有し、
    各部分コイルは、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向に細長い複数のエレメントからなり、
    各エレメントは、隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されている、ことを特徴とするマルチコイル。
  2. 前記各エレメントは、同一の周波数で共振し、高周波電波の送受信アンテナとして機能する導電性部材である、ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコイル。
  3. 前記被検体を囲み電波を遮断する筒状のシールドハウジングと、
    前記部分コイルを測定核種のスピンの共鳴周波数に同調または非同調にするブロッキング回路とを備え、
    前記部分コイルは、シールドハウジングの内側に取り付けられ、
    前記ブロッキング回路は、シールドハウジングの外側に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のマルチコイル。
  4. 前記ブロッキング回路は、エレメント上の高周波電圧分布が0を超えかつダイオードの耐電圧より十分小さいエレメントの電気的中央近傍位置とアースとに接続される、ことを特徴とする請求項3に記載のマルチコイル。
  5. 前記ブロッキング回路は、出力端がエレメントに接続された1/4波長回路と、該1/4波長回路の入力端とアース間に接続されたダイオードとからなる、ことを特徴とする請求項3に記載のマルチコイル。
  6. 被検体の異なる位置を囲むように軸方向に分割された複数の部分コイルを有し、各部分コイルは、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向に細長い複数のエレメントからなり、各エレメントは、隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されているマルチコイルと、
    前記各部分コイルに高周波電波を独立に供給する複数の同軸ケーブルと、
    単一又は一部の部分コイルのみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にする同調制御装置とを備える、ことを特徴とするMR装置。
  7. 被検体の異なる位置を囲むように軸方向に分割された複数の部分コイルを有し、各部分コイルは、周方向に間隔を隔てて配置され軸方向に細長い複数のエレメントからなり、各エレメントは、隣接する部分コイルのエレメントと端部が軸方向に重なり周方向に間隔を隔てて千鳥に配置されているマルチコイルを備え、
    単一又は一部の部分コイルのみを同調させ、その他の部分コイルを非同調にして、被検体の一部のみに高周波電波を照射し、その部分から高周波信号を検出する、ことを特徴とするRF送受信方法。
  8. 前記複数の部分コイルのうち少なくとも1つを、被検体の所望の位置を取り囲むように位置決めし、その部分コイルのみ同調させ、その他の部分コイルを非同調にする、ことを特徴とする請求項7に記載のRF送受信方法。
  9. 隣接する2つの部分コイルの軸方向重なり部分を、被検体の所望の位置を取り囲むように位置決めし、隣接する2つの部分コイルを交互に同調させ、その他を非同調にする、ことを特徴とする請求項7に記載のRF送受信方法。
  10. 前記マルチコイルを送受信コイルとして使用し、複数の部分コイルのうち少なくとも1つを同調させ、次いで同調させたままその部分コイルで受信する、ことを特徴とする請求項7に記載のRF送受信方法。
  11. 前記マルチコイルを送信専用コイルとして使用し、受信専用コイルを前記マルチコイルの内部に設置し、前記複数の部分コイルのうち少なくとも1つを同調させ、次いでその部分コイルを非同調にして前記受信専用コイルで受信する、ことを特徴とする請求項7に記載のRF送受信方法。
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