JP2008035219A - 平面アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で良好な円偏波特性を得ることのできる、平面アンテナを提供する。また、その平面アンテナの小型化を図る。
【解決手段】線状の給電アンテナ素子1と、複数の線状の無給電アンテナ素子2a,2bとをそなえ、前記無給電アンテナ素子2a,2bを、それぞれ、前記給電アンテナ素子1と非接触で交差する位置及び方向に配置するとともに、その交差部分12を前記給電アンテナ素子1と並行するように折り曲げ加工する。
【選択図】図2

Description

本発明は、平面アンテナに関し、例えば、誘電体基板上に形成され、円偏波を発生するアンテナとして好適な技術に関する。
近年、自動車等の車両(移動体)には、高周波帯のGPS(Global Positioning System)用のアンテナや、衛星ディジタル放送用の衛星電波を受信するアンテナが搭載される
ことが多くなってきている。また、高速道路や有料道路の料金を自動的に徴収するETC(自動料金所システム)や、道路交通情報を提供するVICS(道路交通情報通信システム)の電波ビーコンに対しても電波の送受信を行なうアンテナが必要となってきている。
このような移動体が送信又は受信すべき電波の中で、GPS用の電波、衛星ディジタル放送用の衛星電波、ETC用の電波には円偏波が使用されている。そして、従来の円偏波アンテナにはパッチアンテナ(平面アンテナ)が多く利用されている。
図10は従来の平面アンテナの一例を示す模式的平面図であって、下記特許文献1で提案されている平面アンテナの構造を示している。この図10に示す平面アンテナは、右旋回の円偏波を受信できるアンテナであって、図示しない誘電体(透明フィルム)上に、正方形状のループアンテナ(給電素子)120と、一部が折り曲げられて第1の部分140A及び第2の部分140Bを有し、ループアンテナ120に接続されない独立した線状の導体(無給電素子)140とが形成されて構成されている。なお、符号160,170はループアンテナ120に対する給電端子、符号270は給電端子160,170とループアンテナ120との接続導体である連絡導体、符号CPはループアンテナ120の中心点をそれぞれ示している。
また、この図10に示すように、無給電素子140は、ループアンテナ120の外側近傍に配置されており、より詳細には、第1の部分140Aが、ループアンテナ120の一辺と平行に、第2の部分140Bが、給電端子160,170の中間点とこれに対向する頂点を結ぶ直線と平行になるように配置されている。
この無給電素子140の機能について、下記特許文献1の段落0069の記載を引用して説明すると、無給電素子140の無い状態のループアンテナ120、特に、周囲(アンテナ導体の全長)が1波長のループアンテナ120では、垂直方向の電界成分(横成分)のみしか受信しない(つまり、時間によって電界の方向が変化する円偏波を完全に受信できない)が、無給電素子140をループアンテナ120に近接して設けることで、円偏波の縦成分を受信することが可能となる。
即ち、無給電素子140の第2の部分140Bによって円偏波の縦成分を取り込み、この受信した縦成分を、ループアンテナ120のアンテナ導体に近接する第1の部分140Aによって、ループアンテナ120のアンテナ導体に結合させることが可能となる。その結果、円偏波の縦成分と横成分とが同位相でループアンテナ120で受信されることになる。換言すれば、無給電素子140が第2の部分140Bのみであると、受信した円偏波がループアンテナ120に伝わり難いので、受信した円偏波を効率的にループアンテナ120に伝達するために無給電素子140に第1の部分140Aを設けているのである。
なお、従来のアンテナ構造として、例えば下記特許文献2,3により提案されている技術もある。
特許文献2の技術は、複数の双ループアンテナ素子からなる薄型の平面構造で、左旋回円偏波と右旋回円偏波とを同時に双方向から発生させることのできるアンテナ構造に関するものである。
これに対し、特許文献3の技術は、複数のアンテナの相互干渉により形成されるそれぞれの指向性が最適となるように、アンテナの平面内において、大きなスクエアロウアンテナの内側にそれよりも小さなダイポールアンテナ、ループアンテナ、平面アンテナを配置した構造に関するものである。
特開2005−102183号公報 特開2005−72716号公報 特開平9−260925号公報
しかしながら、上記特許文献1で提案されている技術では、その構成上、無給電素子140への電界分布が弱いため、十分に良好な円偏波特性を得るのが困難であった。これは、誘電体基板上に単純にダイポールアンテナ等の線状アンテナを構成すると、主に、誘電体基板の面部に沿った方向にビームが形成されてしまい、誘電体基板の面部と交差する方向(つまり、厚み方向)への放射強度が弱いことが1つの要因と考えられる。
なお、上記特許文献2の技術は、左旋回円偏波と右旋回円偏波とを同時に発生できるようにすることを目的とする技術であり、上記特許文献3の技術は、狭い場所でも複数のアンテナを接近、あるいは、集中して設置でき、小型化が可能であり、また車内からのノイズを防止できるようにすることを目的とする技術であり、いずれも、良好な円偏波特性を得ることを目的とする技術ではない。
本発明は、上記課題に鑑み創案されたもので、簡易な構成で良好な円偏波特性を得ることのできる、平面アンテナを提供することを目的とする。また、その平面アンテナの小型化を図ることも目的とする。なお、本発明の平面アンテナの適用対象は、車両等の移動体に限られず、RFID(Radio Frequency IDentification)システムやPOSシステム、商品盗難防止用のセキュリティシステムその他の無線通信システムにも適用可能である。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下の平面アンテナを用いることを特徴としている。即ち、
(1)本発明の平面アンテナは、線状の給電アンテナ素子と、複数の線状の無給電アンテナ素子とをそなえ、前記無給電アンテナ素子が、それぞれ、前記給電アンテナ素子と非接触で交差する位置及び方向に配置されるとともに、その交差部分が前記給電アンテナ素子と並行するように折り曲げ加工されていることを特徴としている。
(2)ここで、前記給電アンテナ素子は、誘電体基板の一方の面に形成されるとともに、前記複数の無給電アンテナ素子は、該誘電体基板の他方の面に形成されているのが好ましい。
(3)また、前記複数の無給電アンテナ素子は、それぞれ、前記給電アンテナ素子と直交する方向に配置されているのが好ましい。
(4)さらに、2本の前記無給電アンテナ素子は、前記給電アンテナ素子の給電点を中心とした対象な位置に配置されているのが好ましい。
(5)また、前記給電アンテナ素子及び前記複数の無給電アンテナ素子は、それぞれ、ダイポールアンテナ素子として構成されているのが好ましい。
(6)さらに、前記給電アンテナ素子及び前記複数の無給電アンテナ素子は、それぞれ、送受すべき電波の半波長又はその近傍の長さであるのが好ましい。
(7)また、前記無給電アンテナ素子の前記交差部分を除く少なくとも一部はメアンダライン状に形成されていてもよい。
上記本発明によれば、少なくとも以下に示すいずれかの効果ないし利点が得られる。
(1)無給電アンテナ素子が、それぞれ、給電アンテナ素子と非接触で交差(好ましくは直交又は略直交)する位置及び方向に配置されるとともに、その交差部分が前記給電アンテナ素子と並行するように折り曲げ加工されているので、給電アンテナ素子と無給電アンテナ素子とで偏波面が互いに交差する偏波成分を発生することが可能となる。したがって、良好な円偏波を発生することが可能な平面アンテナを、小さなサイズ(面積)(例えば、送受すべき電波の半波長×半波長程度のサイズ)で実現することができる。
(2)また、前記無給電アンテナ素子の前記交差部分を除く少なくとも一部をメアンダライン状に形成すれば、より小型化を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明の以下の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
〔A〕一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態に係る平面アンテナの構成を示す模式的斜視図で、この図1に示す平面アンテナは、ガラスやセラミック等の誘電体基板(以下、単に「誘電体」あるいは「基板」ともいう)10の一方の面(図1では裏面)に、給電点1eから電力を供給(給電)される線状導体であるダイポールアンテナ素子(線状の給電アンテナ素子)1(以下、給電アンテナ1あるいはアンテナ1と称することがある)が形成されるとともに、当該基板10の他方の面(図1では表面)に複数(2本)の無給電の線状導体であるダイポールアンテナ素子(線状の無給電アンテナ素子)2a,2b(以下、無給電アンテナ2a,2bあるいはアンテナ2a,2bと称することがある)が所定の間隔をあけて平行あるいは略平行に形成されている。つまり、基板10が透明であった場合に各アンテナ1,2a,2bが全体として文字H状となるように配置されている。
より詳細には、送受する電波の波長をλとした場合に、前記基板10の一方の面(XY平面)に、全長0.5λの長さの給電アンテナ1が例えばY軸と平行な方向に形成されるとともに、前記基板10の他方の面(XY平面)に、それぞれ、全長0.5λの長さの無給電アンテナ2a,2bが給電アンテナ1の両端部近傍(つまり、給電アンテナ1と交差する位置)で給電アンテナ1と交差する方向、好ましくは直交もしくは略直交する方向(X軸と平行な方向)に形成されている。
さらに、図2に拡大して示すように、無給電アンテナ2a,2bは、それぞれ、その一部(例えば、中央部)、具体的には、Z軸方向から見たときに給電ダイポールアンテナ1と交差(好ましくは直交)する部分が、給電アンテナ1と並行するように折り曲げ加工されている。この並行部分は、給電アンテナ1との電磁的な結合を効率良く行なうための結合部12として機能する。
なお、給電アンテナ1と無給電アンテナ2a,2bとは、基板10の厚み分だけ空間的に離れており、図2ではその様子が前記結合部12において示されている。つまり、給電アンテナ1と無給電アンテナ2a,2bとは、誘電体材料によって絶縁されていることになる。ただし、Z軸方向から見た場合、結合部12において給電アンテナ1と無給電アンテナ2a,2bとは重なって(一致して)見える。
以上により、本実施形態の平面アンテナは、0.5λ×0.5λ程度のサイズ(面積)で構成することが可能となる。
図3に各部の寸法例を示す。この図3に示す例は、扱う(送受する)電波の周波数が950MHz(つまり、λ≒320mm)の場合で、各アンテナ1,2a,2bの長さはそれぞれ0.5λ=160mm、各無給電アンテナ2a,2bは、それぞれ、給電アンテナ1の中心からそれぞれ±60mmの位置にあり(つまり、無給電アンテナ2a,2bのY軸方向の間隔は120mmである)、それぞれの給電アンテナ1との結合部12(Y軸方向)の長さはそれぞれ20mmで残りの部分が±X軸方向にそれぞれ70mmとなっている。また、給電アンテナ1が形成されているXY平面と、無給電アンテナ2a,2bが形成されているXY平面とは、Z軸方向に5mmだけ空間的に離れている(これは基板10の厚みが5mmに相当する)。
なお、無給電アンテナ2a,2b間のY軸方向の距離(間隔)は、給電アンテナ1に給電したときの磁界強度分布に基づいて、給電アンテナ1との結合部12での結合効率が良好な間隔に設定するのが好ましい。即ち、給電アンテナ1の電圧分布は、その中心(給電点1e付近)から両端部(±Y軸方向)へ向かうほど電圧値(絶対値)が大きくなる(両端部で最大となる)傾向にあり、結合効率が良好なため、各無給電アンテナ2a,2bの前記結合部12が給電アンテナ1の両端部近傍に位置するように配置するのが好ましい。
また、上記の各アンテナ(導体パターン)1,2a,2bは、例えば、銀印刷などの印刷技術を用いて簡単に形成することができ、両面同時印刷を用いれば製造工数を削減して製造コストを低減することが可能となる(以下、同じ)。
このようなアンテナ構成において、給電アンテナ1に給電点1eから給電すると、当該給電アンテナ1が一方の交差偏波成分をもち、各無給電アンテナ2a,2bがそれぞれ当該交差偏波成分と位相が90°遅れで偏波も90°異なる他方の交差偏波成分をもつように電界が±z軸方向に放射される。
より詳細には、給電アンテナ1によりY軸方向の偏波(水平偏波)成分をもつ電界フィールド(Eyフィールド)が発生し、これが各無給電アンテナ2a,2bに結合部12で結合することにより、各無給電アンテナ2a,2bに電流が流れる。このとき、無給電アンテナ2a,2bは、それぞれ、結合部12から±X軸方向に延在しているため、X軸方向に偏波(垂直偏波)成分をもつ電界フィールド(Exフィールド)が発生する。
その結果、Z軸方向には、上記のEyフィールドとExフィールドとが合成された電界フィールド、つまり、円偏波〔この場合は、右旋回円偏波(RHCP:Right-Hand Circularly Polarized)〕フィールドが発生する。換言すれば、上記平面アンテナは、線状アンテナ素子である無給電アンテナ2a,2bが、同じく線状アンテナ素子である給電アンテナ1の発生しうる偏波(水平偏波)と交差する交差偏波(垂直偏波)を発生すべく、それぞれ、基板10(誘電体材料)によって給電アンテナ1と絶縁され給電アンテナ1と交差する方向に延在する線状部分を構成しているのである。
ここで、無給電アンテナ2a,2bの形状(給電アンテナ1との結合部12の形状(並行部分の長さ)、給電アンテナ1と無給電アンテナ2a,2bとのZ軸方向の距離(基板10の厚み)、Y軸方向の位置をそれぞれ調整することによって、直交する交差電界成分の強度、位相を調整することができ、理想的な円偏波に近づけることが可能である。
図4に、図3により上述した寸法を前提とし、各アンテナ1,2a,2bは完全導体であり、基板10が無い〔つまり、給電アンテナ1の形成されたXY平面と各無給電アンテナ2a,2bの形成されたXY平面との間が空気で満たされている(比誘電率εr=1)〕と仮定して、950MHzの無線信号により給電アンテナ1を給電した場合のシミュレーション結果〔軸比(Axial Ratio:AR)〕を図4に示す。
この図4に示すように、電波(ビーム)と+Z軸とのなす角度をθとした場合に、θ=0(360),180[deg]のときに軸比が最小(3dB程度)となり、平面アンテナの表裏垂直方向(±Z軸方向)に良好な円偏波が得られることが分かる。
以上のように、本実施形態の平面アンテナによれば、1本の給電素子であるダイポールアンテナ素子1と、複数(2本)の無給電素子であるダイポールアンテナ素子2a,2bとを図1〜図3に示すごとく組み合わせて配置することで、給電素子1と無給電素子2a,2bの偏波面が互いに直交し、且つ、位相が互いに90°異なる偏波成分を発生することが可能となる。
したがって、表面及び裏面の双方向に良好な円偏波を発生することが可能な平面アンテナを、0.5λ×0.5λ程度の小さなサイズ(面積)で実現することができ、その小型化を図ることが可能となる。これにより、本平面アンテナを、例えば、RFIDタグのリーダライタ(RW)用アンテナとして用いれば、広範囲に存在するRFIDタグの認識が可能となる。
〔B〕変形例の説明
図5は上述した平面アンテナの変形例を示す模式的斜視図で、この図5に示す平面アンテナは、図1〜3に示した平面アンテナに比して、既述の無給電アンテナ2a,2bの一部がそれぞれメアンダライン状に折り曲げ加工(符号21参照)されるとともに、これらの無給電アンテナ2a,2bの形成された面(XY平面)と給電アンテナ1の形成された面(XY平面)とがZ軸方向に1.5mm程度空間的に離れて(絶縁されて)配置されている(既述の基板10の厚みが1.5mmに相当する)点が異なる。
より詳細には、例えば図6の模式的平面図に示すように、給電アンテナ1の長さ(Y軸方向)は136mm(0.5λ近傍)、無給電アンテナ2a,2bの長さ(X軸方向)はそれぞれ109mmであり、無給電アンテナ2a,2b間の距離は100mm、給電アンテナ1と無給電アンテナ2a,2bとの結合部12の長さは20mm、当該結合部12の端部から無給電アンテナ2a,2bのメアンダライン21までの距離(X軸方向)は25mm、メアンダライン21のY軸方向の長さは10mm、X軸方向の長さ(ピッチ)は5mm、無給電アンテナ2a,2bの末端からメアンダラインまでの距離は10mmとなっている。もちろん、これらの寸法はあくまで一例であって、適宜変更可能である。
なお、本例においても、各アンテナ(導体パターン)1,2a,2bは、例えば、銀印刷などの印刷技術を用いて簡単に形成することができ、両面同時印刷技術を用いれば製造工数を削減して製造コストを低減することが可能となる(以下、同じ)。
このようなアンテナ構成においても、上述した実施形態と同様にして、給電アンテナ1に給電点1eから給電すると、当該給電アンテナ1が一方の交差偏波成分をもち、各無給電アンテナ2a,2bがそれぞれ当該交差偏波成分と位相が90°遅れで偏波も90°異なる他方の交差偏波成分をもつように電界が±z軸方向に放射される。
即ち、給電アンテナ1によりY軸方向の偏波(水平偏波)成分をもつ電界フィールド(Eyフィールド)が発生し、これが各無給電アンテナ2a,2bに結合部12で結合することにより、各無給電アンテナ2a,2bに電流が流れて、X軸方向に偏波(垂直偏波)成分をもつ電界フィールド(Exフィールド)が発生する。
その結果、Z軸方向には、上記のEyフィールドとExフィールドとが合成された電界フィールド、つまり、円偏波〔この場合は、右旋回円偏波(RHCP)〕フィールドが発生する。そして、無給電アンテナ2a,2bの形状(給電アンテナ1との結合部12の形状(並行部分の長さ)、給電アンテナ1と無給電アンテナ2a,2bとのZ軸方向の距離(基板10の厚み)、Y軸方向の位置をそれぞれ調整することによって、直交する交差電界成分の強度、位相を調整することができ、理想的な円偏波に近づけることが可能である。
図7に、図5及び図6により上述した寸法を前提とし、各アンテナ1,2a,2bは完全導体であり、基板10が無い〔つまり、給電アンテナ1の形成されたXY平面と各無給電アンテナ2a,2bの形成されたXY平面との間が空気で満たされている(比誘電率εr=1)〕と仮定して、950MHzの無線信号により給電アンテナ1を給電した場合のシミュレーション結果〔軸比(Axial Ratio:AR)〕を示す。また、図8には当該シミュレーション条件での平面アンテナのインピーダンススミスチャートを示し、図9には当該シミュレーション条件での平面アンテナの利得特性を示す。
図7及び図9から、電波(ビーム)と+Z軸とのなす角度をθとした場合に、θ=0(360),180[deg]近傍のときに軸比が急激に小さくなり、平面アンテナの表裏垂直方向(±Z軸方向)に良好な円偏波が得られることが分かり、図8から円偏波に典型的な形状(ハート型の一部のような形状:符号30参照)のインピーダンス特性が表れていることが分かる。
このように、本変形例の平面アンテナによれば、無給電アンテナ2a,2bの結合部12を除く一部をメアンダライン状に形成しているので、既述の実施形態における平面アンテナに比してより小さなサイズ(面積)で、表面及び裏面の双方向に良好な円偏波を発生することが可能な平面アンテナを実現することができる。
なお、本例では、無給電アンテナ2a,2bの一部をメアンダライン状に形成しているが、鋸歯状や波状に形成してもよい。
以上詳述したように、本発明によれば、線状の給電アンテナ素子と複数の無給電アンテナ素子とを組み合わせた簡易かつ小型な構成で、良好な円偏波を発生することが可能な平面アンテナを実現することができるので、RFIDシステムやPOSシステム、商品盗難防止用のセキュリティシステム等の無線通信技術分野に極めて有用と考えられる。
本発明の一実施形態に係る平面アンテナの模式的斜視図である。 図1に示す平面アンテナのアンテナ素子部分を拡大して示す模式的斜視図である。 図1及び図2に示す平面アンテナをアンテナ素子部分の寸法を併記して示す模式的斜視図である。 図3に示す寸法を前提とした平面アンテナのシミュレーション結果(軸比)の一例を示す図である。 図1に示す平面アンテナの変形例を示す模式的斜視図である。 図5に示す平面アンテナをアンテナ素子部分の寸法を併記して示す平面図である。 図5に示す寸法を前提とした平面アンテナのシミュレーション結果(軸比)を示す図である。 図5に示す寸法を前提とした平面アンテナのインピーダンススミスチャートである。 図5に示す寸法を前提とした平面アンテナの利得特性を示す図である。 従来の平面アンテナの一例を示す模式的平面図である。
符号の説明
1 ダイポールアンテナ素子(線状の給電アンテナ素子)
1e 給電点
2a,2b ダイポールアンテナ素子(線状の無給電アンテナ素子)
10 誘電体基板
12 結合部
21 メアンダライン

Claims (7)

  1. 線状の給電アンテナ素子と、
    複数の線状の無給電アンテナ素子とをそなえ、
    前記無給電アンテナ素子が、それぞれ、前記給電アンテナ素子と非接触で交差する位置及び方向に配置されるとともに、その交差部分が前記給電アンテナ素子と並行するように折り曲げ加工されていることを特徴とする、平面アンテナ。
  2. 前記給電アンテナ素子が、誘電体基板の一方の面に形成されるとともに、
    前記複数の無給電アンテナ素子が、該誘電体基板の他方の面に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の平面アンテナ。
  3. 前記複数の無給電アンテナ素子が、それぞれ、前記給電アンテナ素子と直交する方向に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の平面アンテナ。
  4. 2本の前記無給電アンテナ素子が、前記給電アンテナ素子の給電点を中心とした対象な位置に配置されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の平面アンテナ。
  5. 前記給電アンテナ素子及び前記複数の無給電アンテナ素子が、それぞれ、ダイポールアンテナ素子として構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の平面アンテナ。
  6. 前記給電アンテナ素子及び前記複数の無給電アンテナ素子が、それぞれ、送受すべき電波の半波長又はその近傍の長さであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の平面アンテナ。
  7. 前記無給電アンテナ素子の前記交差部分を除く少なくとも一部がメアンダライン状に形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の平面アンテナ。
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