JP2008033677A - ユニバーサルデザイン総合評価装置およびユニバーサルデザイン総合評価プログラム - Google Patents

ユニバーサルデザイン総合評価装置およびユニバーサルデザイン総合評価プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】建築物のユニバーサルデザインを容易に総合評価すること。
【解決手段】入力部11から入力する建築物のユニバーサルデザインに関する要求を満たす基本的な対応事項の視点に立った評価項目の評価値と誰でもが利用可能なユニバーサルデザインの視点に立った評価項目の評価値で、かつ同じ評価項目の評価値の平均値を評価処理部22が該評価項目毎に求め、この求めた平均値を前記評価項目毎の項目別総合評価値として評価処理し、出力部12に出力して利用者に認識可能にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物のユニバーサルデザインを総合評価するユニバーサルデザイン総合評価装置およびユニバーサルデザイン総合評価プログラムに関するものである。
従来、建築物が障害者や高齢者などを含むすべての人に利用しやすいかどうか、すなわち建築物がどの程度ユニバーサルデザイン(以下、「UD」という)を取り入れているかどうかは、建築物の重要な性能評価の1つであり、このUDの視点に立って建築物の性能を総合的に評価する評価装置が望まれていた。ところで、従来の技術には、建築物のユニバーサルデザインに関する要求を満たす基本的な対応事項から建築物全体の性能を評価する手法(特許文献1および非特許文献1参照)、環境性能を評価する手法(非特許文献2参照)などがあった。
特開2004−157788号公報 著者山田亭、その他4名 「建物性能評価手法の研究(その1)」日本建築学会大会学術講演梗概集1073頁−1074頁 1993年9月 著者伊香賀俊治、その他6名 「建築物の総合環境性能評価手法に関する研究(その3)」日本建築学会大会学術講演梗概集1047頁−1048頁 2002年8月
しかしながら、これら従来の手法は、UDの視点に立った建築物の性能を総合的に評価するものではなく、建築物の性能は評価できても、改善のための対策に結びつきにくいという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって建築物のユニバーサルデザインを容易に総合評価することができるユニバーサルデザイン総合評価装置およびユニバーサルデザイン総合評価プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置は、建築物の性能を評価する各評価項目を予め設定し、該設定した各評価項目の評価値を用いて前記建築物のユニバーサルデザインを総合的に評価するユニバーサルデザイン総合評価装置であって、前記建築物のユニバーサルデザインに関する基本的な対応事項の視点に立った前記評価項目毎の評価値と前記ユニバーサルデザインの視点に立った前記評価項目毎の評価値とを入力する入力手段と、前記入力手段から入力した2つの前記視点に立ったそれぞれの評価項目の評価値で、かつ同じ評価項目の評価値の平均値を該評価項目毎に求め、該求めた平均値を前記ユニバーサルデザインの評価項目毎の項目別総合評価値とする評価処理手段と、前記評価処理手段で評価された前記項目別総合評価値を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置は、上記発明において、前記評価項目は、少なくとも1つの大項目と該大項目に階層的に設定された複数の小項目とからなり、前記入力手段は、前記基本的な対応事項の視点に立った前記小項目毎の評価値と前記ユニバーサルデザインの視点に立った前記小項目毎の評価値とを入力し、前記評価処理手段は、前記入力手段から入力した2つの前記点での小項目のうち、同じ小項目の評価値の平均値を該小項目毎に求め、該求めた平均値を各小項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値とすることを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置は、上記発明において、前記評価項目のうち、前記大項目間の重み付け係数を前記大項目毎に算出するとともに、前記小項目間の重み付け係数を前記小項目毎に算出する算出処理手段を備え、前記評価処理手段は、前記求めた各小項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値に前記算出処理手段で算出された当該小項目の重み付け係数を乗算した後に、この乗算結果の合計を前記大項目毎に求め、該求めた合計に前記算出処理手段で算出された当該大項目の重み付け係数を乗算して、大項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値を算出することを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置は、上記発明において、前記評価処理手段は、前記算出した各大項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値を合計して、前記建築物のユニバーサルデザイン総合評価値を算出することを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置は、上記発明において、前記評価処理手段で求められた各ユニバーサルデザイン総合評価値をグラフ形式に処理するグラフ化処理手段を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置は、上記発明において、前記設定された評価項目から所望の評価項目を選択する選択処理手段を備え、前記算出処理手段は、前記選択処理手段で選択された評価項目間の重み付け係数を前記評価項目毎に算出することを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価プログラムは、建築物の性能を評価する各評価項目を予め設定し、該設定した各評価項目の評価値を用いて前記ユニバーサルデザインを総合的に評価するユニバーサルデザイン総合評価プログラムであって、入力手段から入力された前記建築物のユニバーサルデザインに関する基本的な対応事項の視点に立った前記評価項目の評価値と前記ユニバーサルデザインの視点に立った前記評価項目の評価値で、かつ同じ評価項目の評価値の平均値を該評価項目毎に求め、該求めた平均値を前記ユニバーサルデザインの評価項目毎の項目別総合評価値とする評価処理手順を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価プログラムは、上記発明において、前記予め設定される評価項目は、少なくとも1つの大項目と該大項目に階層的に設定された複数の小項目とからなり、前記設定された評価項目のうち、前記大項目間の重み付け係数を前記大項目毎に算出するとともに、前記小項目間の重み付け係数を前記小項目毎に算出する算出処理手順をコンピュータに実行させ、前記評価処理手順では、前記入力手段から入力した2つの前記点での小項目のうち、同じ小項目の評価値の平均値を該小項目毎に求め、該求めた平均値を各小項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値とし、前記求めた各小項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値に前記算出処理手順において算出された当該小項目の重み付け係数を乗算した後に、この乗算結果の合計を前記大項目毎に求め、該求めた合計に前記算出処理手順において算出された当該大項目の重み付け係数を乗算して、大項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値を算出することを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価プログラムは、上記発明において、前記評価処理手順は、前記算出した各大項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値を合計して、前記建築物のユニバーサルデザイン総合評価値を算出することを特徴とする。
また、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価プログラムは、上記発明において前記評価処理手順において求められた各総合評価値をグラフ形式に処理するグラフ化処理手順を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置およびユニバーサルデザイン総合評価プログラムは、入力手段から入力する建築物のユニバーサルデザインに関する基本的な対応事項の視点に立った評価項目とユニバーサルデザインの視点に立った評価項目のうち、同じ評価項目の評価値の平均値を該評価項目毎に求め、該求めた平均値を前記ユニバーサルデザインの評価項目毎の項目別総合評価値とすることで、建築物のユニバーサルデザインを容易に総合評価することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置およびユニバーサルデザイン総合評価プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。図1において、ユニバーサルデザイン総合評価装置1は、入力手段としての入力部11、出力手段としての出力部12、コントローラ部20、記憶部30を備える。入力部11は、たとえばキーボードやマウスなどによって実現され、被評価対象の建築物のUDを評価するための各種データの入力を行う。出力部12は、たとえば液晶のディスプレイやプリンタなどによって実現され、評価されたUDの各評価項目の評価値などのデータを表示出力している。コントローラ部20は、この総合評価装置全体の制御を行うもので、算出処理手段として重み付け係数算出処理部21と、評価処置手段としての評価処理部22と、グラフ化処理手段としてのグラフ化処理部23と、各処理部21〜23の動作制御を行う制御部24とを備える。なお、評価項目は、階層的に構成された項目からなり、後述する複数の大項目のデータと大項目の下位に構成される複数の小項目のデータとからなる。
重み付け係数算出処理部21は、予め設定され、記憶部30に記憶されている大項目毎に、大項目間の重み付け係数を算出する。また、重み付け係数算出処理部21は、同じ大項目の階層を構成する小項目間の重み付け係数を小項目毎に算出する。評価処理部22は、入力部11から入力した各評価シートのデータのうち、同一の視点に立って評価された同じ小項目の各評価値の平均(平均評価値)を算出し、同一視点での各小項目の項目別総合評価値を求める。さらに、評価処理部22は、この2つの視点に立って評価された各小項目のうちの同じ小項目の評価値を平均して平均値を求め、この求めた平均値を各小項目の項目別総合評価値とする。なお、これらの項目別総合評価値は、ワーカー(たとえば建築物の施工者、設計者、作業者などの建築に携わる者)によって全ての小項目に対して評価される。グラフ化処理部23は、この評価処理部22で算出された各項目別総合評価値のデータをグラフ化、すなわちグラフ形式に変換処理して出力部12に出力する。
ここで、記憶部30は、後述する建物概要のデータ31や図2に示す建築物の具体的な評価対象となる評価項目のデータ32、その他建築物の性能を評価するために必要な各種データを記憶している。また、記憶部30には、建築物のUDを評価する評価項目のデータ32が予め設定され、記憶される。具体的には図2に示すように、評価項目のデータ32は、建築計画で躯体部分を評価するために設定された「スケルトン」と設備・内装部分を評価するために設定された「インフィル」および建築物の運営や維持を評価するために設定された「運営・維持」の大項目のデータと、この大項目「スケルトン」と「インフィル」の下位に階層的に設定される小項目のデータとからなる。この「スケルトン」の下位に階層的に設定される小項目のデータは、「敷地出入口」、「敷地内通路」、「駐車場」、「駐車場からの歩道」、「車寄せ」、「建物の出入口」、「エントランスホール」、「受付」、「待合スペース」、「廊下」、「階段」、「エレベータ」、「トイレ」、「湯沸室」の14項の各データから構成される。また、インフィルの下位に階層的に設定される小項目のデータは、「ゾーニング」、「レイアウティング」、「ワークステーション」、「業務支援空間」、「情報管理空間」、「生活支援空間」、「光環境」、「内装計画」、「サイン」の9項の各データから構成される。この実施の形態1では、評価対象となる項目を上述したように3つの大項目に分離し、さらに各大項目の下位の階層として小項目を設定することで、建築物の性能を多面的に評価することが可能となる。
また、各評価項目は、建築物のユニバーサルデザインに関する基本的な対応事項の視点に立った項目および誰でもが利用可能なUDの視点に立った項目の2種類からなる。基本的な対応事項の視点とUDの視点とは、UDを総合的に評価するための視点であり、基本的な対応事項の視点に立った項目とは、ハートビル法など標的基準に基づく事項や安全上必要な事項などのコストにかかわらず守るべきレベル(UDを総合評価する上でのある一定の基準となるレベル)の事項の視点に立った項目である。また、UDの視点に立った項目とは、ワーカーの評価した満足度・生産性、より高い安全性、あるいは企業イメージ改善などにより、UDを実現するにあたってのより望ましい方向性の視点に立った項目である。この2つの視点に立った小項目はそれぞれが同じ内容の評価項目からなる。この実施の形態1では、UDを総合的に評価するための視点に立ったこれらの評価項目を用いることで、建築物のUDを総合評価することが可能となる。ただし、大項目の「運営・維持」には小項目がなく、この「運営・維持」に対し上記基本的な対応事項の視点とUDの視点とに立った評価が行われる。
また、記憶部30は、重み付け係数算出処理部21で算出された大項目の表テーブル33、「スケルトン」の表テーブル34、「インフィル」の表テーブル35を記憶している。具体的には大項目の表テーブル33は、図3に示すように「スケルトン」と「インフィル」および「運営・維持」の各大項目の一対比較を行った要素(重要度)のデータと、各大項目の重み付け係数とが大項目に対応付けて構成されている。「スケルトン」の表テーブル34は、図4に示すように「敷地出入口」、「敷地内通路」、「駐車場」、「駐車場からの歩道」、「車寄せ」、「建物の出入口」、「エントランスホール」、「受付」、「待合スペース」、「廊下」、「階段」、「エレベータ」、「トイレ」、「湯沸室」の各小項目の一対比較を行った重要度のデータと各小項目の重み付け係数のデータとから構成されている。「インフィル」の表テーブル35は、図5に示すように「ゾーニング」、「レイアウティング」、「ワークステーション」、「業務支援空間」、「情報管理空間」、「生活支援空間」、「光環境」、「内装計画」、「サイン」の各小項目の一対比較を行った重要度のデータと各小項目の重み付け係数のデータとから構成されている。なお、図4、図5において、行方向の小項目の表示は、対応する数字のみを表示して簡略化している。
また、記憶部30は、評価処理部22で算出したUDの視点に立った各評価項目の評価値(レベル)を求めるための得点率の変換テーブル36を記憶している。具体的には得点率の変換テーブル36は、図6に示すようにレベル1〜5のデータと、各レベルに対応した得点率の範囲のデータ、たとえばレベル1に対しては0≦得点率<0.2、レベル2に対しては0.2≦得点率<0.4、レベル3に対しては0.4≦得点率<0.6、レベル4に対しては0.6≦得点率<0.8、レベル5に対しては0.8≦得点率とから構成されている。
また、記憶部30は、グラフ化処理部23で生成された「スケルトン」の評価結果のデータとしての評価値のデータ37と「インフィル」の評価結果のデータとしての評価値のデータ38とを記憶している。具体的には「スケルトン」および「インフィル」の評価結果のデータ37,38は、図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)に示すように、各小項目の評価値をレーダチャートでグラフ化したデータで構成されている。すなわち、図7(a)、図8(a)のデータは、建築物のユニバーサルデザインに関する要求を満たす基本的な対応事項の視点に立った小項目(評価項目)毎の評価値をレーダチャートでグラフ化したデータである。この評価値は図7(a)、図8(a)中、「基本的な対応事項」と表示する。図7(b)、図8(b)のデータは、UDの視点に立った小項目(評価項目)毎の評価値をレーダチャートでグラフ化したデータである。この評価値は図7(a)、図8(a)中、「ユニバーサルデザインの視点」と表示する。また、図7(c)、図8(c)のデータは、図7(a)と図7(b)、図8(a)と図8(b)の同じ小項目(評価項目)の評価値を小項目毎に平均したUDの項目別総合評価値をレーダチャートでグラフ化したデータである。この項目別総合評価値は図7(c)、図8(c)中、「UD総合評価」と表示する。
また、記憶部30は、評価処理部22で算出された「運営・維持」の評価結果のデータ39を記憶している。具体的には「運営・維持」の評価結果のデータ39は、たとえば図15に示すように建築物の運営・維持上の基本的な対応事項の視点に立った大項目の評価値のデータ「3」と、UDの視点に立った大項目の評価値のデータ「3」と、これら評価値を平均した評価値のUD総合評価のデータ「3」とから構成されている。なお、基本的な対応事項の視点に立った評価値は「基本的な対応事項」と、UDの視点に立った評価値は「UDの視点」と、両評価値を平均した評価値は「UD総合評価」と表示する。また、本実施の形態では、「運営・維持」の大項目の下位に図10に示すような各小項目を階層的に設定することも可能であり、この場合には「スケルトン」や「インフィル」と同様に、「基本的な対応事項」、「UDの視点」、「UD総合評価」の評価値をグラフ化したデータを記憶部30に記憶させることも可能となる。
また、記憶部30は、評価処理部22およびグラフ化処理部23で算出・生成された建築物のUD総合評価のデータ40を記憶している。具体的には建築物のUD総合評価のデータ40は、たとえば図9、図15に示すように「スケルトン」、「インフィル」、「運営・維持」のUD総合評価値の棒グラフとこれら棒グラフ上に表示された大項目の重み付け係数のデータ、また各大項目のUD総合評価値のデータと該当する大項目の重み付け係数のデータとこれらUD総合評価値と重み付け係数とを乗算した値の合計としての建築物のUD総合評価値のデータとから構成されている。すなわち図9において、上方に「3.39」と記述した棒グラフが「スケルトン」の評価値を示し、上方に「3.49」と記述した棒グラフが「インフィル」の評価値を示し、上方に「3.00」と記述した棒グラフが「運営・維持」の評価値を示している。実施の形態1では、建築物のUD総合評価値は、3.32(=0.379×3.39+0.349×3.49+0.273×3.00)である。ここで、「0.379」は「スケルトン」の重み付け係数、「3.39」は「スケルトン」のUD総合評価値、「0.349」は「インフィル」の重み付け係数、「3.49」は、「インフィル」のUD総合評価値、「0.273」は「運営・維持」の重み付け係数、「3.00」は「運営・維持」のUD総合評価値を示している。
また、記憶部30は、入力部11によって入力された各評価シートのデータ41を記憶している。具体的に評価シートのデータは、図1に示すように各大項目のデータと大項目毎に階層的に設定された各小項目のデータと、この設定された小項目に対して、基本的な対応事項の視点に立った評価である得点と、UDの視点に立った評価である得点とから構成されている。
次に、図11に示すフローチャートを参照して、評価動作処理手順について説明する。まず、重み付け係数算出処理部21は、予め設定され、記憶部30に記憶されている大項目毎に、大項目間の重み付け係数を算出するとともに、同じ大項目の階層を構成する小項目間の重み付け係数を小項目毎に算出する(ステップS101)。入力部11は、たとえば制御部24からの指示に応じて、評価シートのデータを入力し、この入力されたデータは記憶部30に記憶される(ステップS102)。なお、この評価シートのデータは、上述した各大項目および各小項目のデータ、基本的な対応事項の視点に立って評価された各小項目の評価値データ、UDの視点に立って評価された各小項目の評価値データとから構成される(図1参照)。
次に、評価処理部22は、入力部11から入力した各評価シートのデータのうち、同一の点に立って評価された同じ小項目の各評価値の平均(平均評価値)を算出し、同一視点での各小項目の項目別総合評価値を求める。さらに、評価処理部22は、上記2つの視点に立って評価された各小項目のうちの同じ小項目の評価値を平均して平均値を求め、この求めた平均値を各小項目の項目別総合評価値とする(ステップS103)。
さらに、評価処理部22は、上記算出した各小項目の項目別総合評価値に重み付け係数算出処理部21で算出した当該小項目の重み付け係数を乗算した後に、この乗算結果の合計を大項目毎に求め、求めた合計値に当該大項目の重み付け係数を乗算して、大項目毎の項目総合評価値を求める。そして、求めた各大項目の項目別総合評価値を合計して、建築物のUD総合評価値を算出する(ステップS104)。
次に、グラフ化処理部23は、この評価処理部22で算出された各項目別総合評価値のデータをグラフ化、すなわちグラフ形式に変換処理して出力部12に出力し(ステップS105)、本処理を終了する。
次に、図12のフローチャートを用いて、図11のステップS101における重み付け係数算出処理手順について説明する。重み付け係数算出処理部21は、AHP(階層分析法)を用いて重み付け係数を算出する。具体的には一対比較行列より求める(図3〜図5参照)。すなわち重み付け係数算出処理部21は、図3〜図5に示す各列の和をそれぞれ求める(ステップS201)。次に重み付け係数算出処理部21は、項目の各要素(重要度を示す列の情報で)を該当する列の情報の和で割り(ステップS202)、さらに行の平均値を算出して重み付け係数を求め(ステップS203)、ステップS101にリターンする。
たとえば図3の「スケルトン」の場合に当てはめて説明すると、スケルトンの列は、「1.00」、「0.91」、「0.73」であるので、重み付け係数算出処理部21はこの列の和「2.64」を求める。同様に「インフィル」の列の和は「2.87」、運用・維持の列の和は「3.67」である。「スケルトン」の各要素(行)は、「1.00」、「1.10」、「1.37」であるので、これらを各列の和「2.64」、「2.87」、「3.67」で割ると、「0.38」、「0.38」、「0.37」が求まる。そして、これら値の平均値を求めると、「スケルトン」の重み付け係数「0.38」が求まる。制御部24は、この重み付け係数算出処理部21で算出した重み付け係数を記憶部30の各表テーブル33〜35の該当する重み付け係数の欄に記憶する制御を行う。
次に、図13のフローチャートを用いて、図11のステップS103における評価処理について説明する。評価処理部22は、記憶部30に記憶されている評価シートのデータ41から各小項目の基本的な対応構造の視点に立った得点のデータとユニバーサルの視点に立った得点のデータとを取得し(ステップS301)、小項目iの得点Aiの合計得点を、下記(1)式を用いて視点毎に算出する(ステップS302)。
Figure 2008033677
なお、nは、記憶部30に記憶されている評価シートの得点のデータ数に相当する。
次に、評価処理部22は、全ての小項目での合計得点の計算が終了したか判断し(ステップS303)、終了してない場合には(ステップS303:No)、ステップS301に戻って評価シートの得点の取得を行う。また評価処理部22は、全ての小項目での合計得点の計算が終了すると(ステップS303:Yes)、計算が終了した合計得点が基本的な対応事項の視点のものか否かを判断する(ステップS304)。ここで、評価処理部22は、計算が終了した合計得点が基本的な対応事項の視点のものの場合には(ステップS304:Yes)、各小項目の得点の最大値Vimaxと最小値Viminとを抽出し、小項目毎のレンジRi=(最大値Vimax)−(最小値Vimin)を算出する(ステップS305)。そして、評価処理部22は、全ての小項目のレンジを算出したかどうか判断し(ステップS306)、全ての小項目のレンジを算出していない場合には(ステップS306:No)、ステップS305に戻って全ての小項目のレンジを算出する。また、評価処理部22は、全ての小項目のレンジを算出した場合には(ステップS306:Yes)、下記の不等式(2)を満たす整数niを小項目iの評価値として評価する(ステップS307)。この評価値の算出は基本的な対応事項の視点の全小項目に対して行う。
Figure 2008033677
また、評価処理部22は、ステップS304において計算が終了した合計得点が基本的な対応事項の視点のものでない場合には(ステップS304:No)、計算が終了した合計得点がユニバースデザインの視点のものと判断し、各小項目の合計得点を該合計得点のうちの最大合計得点で割って得点率を求める(ステップS308)。
次に、評価処理部22は、全ての小項目での得点率の算出が終了したか否か判断し(ステップS309)、終了していない場合には(ステップS309:No)、ステップS308に戻って得点率の算出を行う。また評価処理部22は、全ての小項目での得点率の算出が終了すると(ステップS309:Yes)、求めた得点率を記憶部30に記憶されている得点率の変換テーブル36をもとに5段階の評価値に変換する(ステップS310)。
次に、評価処理部22は、各小項目の基本的な対応事項の視点に立った評価値とUDの視点に立った評価値との平均値を小項目毎に求め、この平均値を小項目毎の項目別総合評価値とし(ステップS311)、ステップS103にリターンする。
次に、図14のフローチャートを用いて、ステップS104における建築物のUD総合評価処理について説明する。評価処理部22は、まず図13の評価処理で求めた小項目の平均値(項目別総合評価値)と当該小項目の重み付け係数とを小項目毎に乗算して、各小項目の評価指標を求める(ステップS401)。
次に、評価処理部22は、大項目毎に各小項目の評価指標を合計し、この合計と当該大項目の重み付け係数とを乗算して大項目の項目別総合評価値を算出する(ステップS402)。さらに評価処理部22は、算出した各大項目の項目別総合評価値を合計し、建築物のUD総合評価値を算出し(ステップS403)、ステップS104にリターンする。
この建築物のUD総合評価処理において、たとえばこの実施の形態1では、「スケルトン」、「インフィル」、「運営・維持」の重み付け係数はそれぞれ「0.379」、「0.349」、「0.273」であり、この大項目の項目別総合評価値はそれぞれ「3.39」、「3.49」、「3.00」であるので、建築物の総合評価値「H」は、
H=(0.379×3.39)+(0.349×3.49)+(0.273×3.00)=3.32
となる。この算出された建築物の総合評価値のデータ40は、制御部24によって記憶部30に記憶される。
次に、図1に示したグラフ化処理部23は、評価処理部22が図13の評価処理動作で算出した「スケルトン」、「インフィル」の小項目毎の基本的な対応事項の視点およびUDの視点に立った項目別総合評価値のデータとこれらの総合した項目別総合評価値のデータとをもとにグラフ化処理を行って、図7、図8に示したレーダチャートのグラフを作成する。さらにグラフ化処理部23は、評価処理部22が図14の評価処理動作で算出した「スケルトン」、「インフィル」、「運営・維持」の大項目毎の項目別総合評価値のデータをもとにグラフ化処理を行って、図9に示した大項目毎の棒グラフを作成する。
次に、制御部24は、各部から入力した建物概要のデータ、この大項目および小項目の項目別総合評価値のデータと上記グラフをもとに図15に示すユニバーサル総合評価表を作成し、この作成した評価表を出力部12、たとえば液晶のディスプレイに表示させ、またはプリンタでプリントアウトさせる出力制御を行う。たとえば制御部24は、ユニバーサル総合評価表の上部に建物概要のデータを、中間に「スケルトン」、「インフィル」の項目別総合評価のレーダチャートのグラフを、下部に「運営・維持」の項目別総合評価のデータと建築物の総合評価の棒グラフと建築物のUD総合評価値のデータとを配置するように編集してユニバーサル総合評価表を作成する。なお、建物概要のデータ31は、たとえば「建物名称」、「所在地」、「建物用途」、「竣工年月」、「敷地面積」、「建築面積」、「延床面積」、「階数」、「構造」、「平均在館(就業)人数」、「年間使用時間」、「所有形態」、「設計者」、「施工者」の14の項目データからなり、上述したごとく記憶部30に記憶される。
このように、実施の形態1では、UDを総合的に評価するための視点に立った基本的な対応事項の視点およびUDの視点を設定し、これら視点に立って評価された評価項目のうち、同じ評価項目の評価値を評価項目毎に平均して、前記評価項目毎の項目別総合評価値を求めるので、建築物のUDを容易に総合評価することができる。
また、この実施の形態1では、大項目と該大項目に階層的に設定された複数の小項目とからなる評価項目を、UD評価シートを用いて複数段階の評価レベルから選択して評価し、この評価された建築物のUD評価のデータを取り込んでデータ処理を行って各項目別総合評価値を求めるので、短時間にUDの視点を含めた建築物の各項目別総合評価や各大項目の項目別総合評価値を合計した建築物のUD総合評価を行うことができる。これにより実施の形態1では、評価項目毎の極めの細かい多面的なUD評価と建築物全体のUD総合評価を同時に行うことができる。
また、この実施の形態1では、求めた項目別総合評価値のデータをグラフ形式に変換して表示することができるので、このグラフをもとに既存建物におけるUDを容易、かつ多面的に評価することができるとともに、この評価結果からUDにおける問題点を抽出することができる。これにより実施の形態1では、UDの対策が優先的に必要な項目を明らかにでき、迅速に対策を講じることができる。
また、この実施の形態1では、項目の段階的に表示されるUDの評価を新建築物や既存建物のUDのラベリングツールとして活用することにより、UDに関して建物を格付けすることも可能となる。
また、この実施の形態1では、ユニバーサルデザイン評価装置を新建築物のUD計画ツールとして活用することも可能で、これによりUDに関してあまり知識のない設計者でもUD設計を容易に行うことが可能となる。
(実施の形態2)
図16は、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置の実施の形態2の構成を示すブロック図であり、図17は、ユニバーサルデザイン総合評価装置の評価動作を説明するためのメインルーチンを示すフローチャートである。この実施の形態2では、建築物の特性により、予め設定した評価項目での評価ができない場合があるので、この評価項目の中からUDを総合的に評価するための視点に立った所望の評価項目を選択できるようにするものである。
すなわち図16、図17において、実施の形態1の装置と異なる点は、コントローラ部20が図1の各部21〜24の他に選択処理手段としての選択処理部25を備え、選択処理部25が図11に示した各動作(ステップS101〜S105)と同様の動作であるステップS502〜S506の動作を行う前に所望の項目を選択して表テーブルを作成する点である(ステップS501)。
この実施の形態2では、たとえば図18に「インフィル」の表テーブルに示すように、選択処理部25は評価のできない「生活支援空間」を除いた8項の小項目を選択し、小項目間の重み付け係数算出処理部21がこの選択された小項目をもとに重み付け係数を一対比較行列より求めて表テーブルに追加して記憶部30に記憶させる点である。なお、本発明では、予め設定した図6の表テーブルから該当する「生活支援空間」の行および列を削除して表テーブルを作成してもよい。
このように実施の形態2では、実施の形態1と同様の作用、効果を奏するとともに、UDを総合的に評価するための視点に立った所望の評価項目を選択して設定することができるので、建築物におけるUD評価の汎用性を向上させることができる。
また、これら実施の形態1,2で説明したユニバーサルデザイン総合評価装置およびユニバーサルデザイン総合評価プログラムは、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムであるコントローラ部20において実行することによって実現することができる。以下、これら実施の形態1,2で説明したユニバーサルデザイン総合評価装置と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムについて説明する。
図19は、上述した実施の形態を用いたコンピュータシステムの構成を示すシステム構成図であり、図20は、このコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。図19に示すように、本実施の形態にかかるコンピュータシステム100は、本体部101と、本体部101からの指示によって表示画面102aに画像などの情報を表示するためのディスプレイ102と、このコンピュータシステム100に種々の情報を入力するためのキーボード103と、ディスプレイ102の表示画面102a上の任意の位置を指定するためのマウス104とを備える。
また、このコンピュータシステム100における本体部101は、図20に示すように、CPU121と、RAM122と、ROM123と、ハードディスクドライブ(HDD)124と、CD−ROM109を受け入れるCD−ROMドライブ125と、フレキシブルディスク(FD)108を受け入れるFDドライブ126と、ディスプレイ102、キーボード103並びにマウス104を接続するI/Oインターフェース127と、ローカルエリアネットワークまたは広域エリアネットワーク(LAN/WAN)106に接続するLANインターフェース128と、を備える。
さらに、このコンピュータシステム100には、インターネットなどの公衆回線107に接続するためのモデム105が接続されるとともに、LANインターフェース128およびLAN/WAN106を介して、他のコンピュータシステム(PC)111、サーバ112、プリンタ113などが接続される。
そして、このコンピュータシステム100は、所定の記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行することで分析装置を実現する。ここで、所定の記録媒体とは、フレキシブルディスク(FD)108、CD−ROM109、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム100の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)124や、RAM122、ROM123などの「固定用の物理媒体」、さらに、モデム105を介して接続される公衆回線107や、他のコンピュータシステム111並びにサーバ112が接続されるLAN/WAN106などのように、プログラムの送信に際して短期にプログラムを保持する「通信媒体」など、コンピュータシステム100によって読み取り可能なプログラムを記録する、あらゆる記録媒体を含むものである。
すなわち、プログラムは、上記した「可搬用の物理媒体」、「固定用の物理媒体」、「通信媒体」などの記録媒体に、コンピュータ読み取り可能に記録されるものであり、コンピュータシステム100は、このような記録媒体からプログラムを読み出して実行することで分析装置、この分析装置における通信方法を実現する。なお、プログラムは、コンピュータシステム100によって実行されることに限定されるものではなく、他のコンピュータシステム111またはサーバ112がプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
以上のように、本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置およびユニバーサルデザイン総合評価プログラムは、建築物を建築する際の性能評価を実行するコンピュータに有用であり、特に、建築物のユニバーサルデザインを容易に総合評価することに適している。
本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。 評価項目のデータの一例を示す図である。 大項目の表テーブルのデータの一例を示す図である。 「スケルトン」の表テーブルのデータの一例を示す図である。 「インフィル」の表テーブルのデータの一例を示す図である。 得点率の変換テーブルのデータの一例を示す図である。 「スケルトン」の評価結果のデータの一例を示す図である。 「インフィル」の評価結果のデータの一例を示す図である。 建築物の総合評価のデータの一例を示す図である。 小項目を設定した場合の運営・維持の評価結果のデータの一例を示す図である。 図1に示したユニバーサルデザイン総合評価装置による評価動作処理手順を示すフローチャートである。 図11に示した重み付け係数の算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図11に示した評価処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図11に示した建築物の総合評価処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 ユニバーサル総合評価表の一例を示す図である。 本発明にかかるユニバーサルデザイン総合評価装置の実施の形態2の構成を示すブロック図である。 図16に示したユニバーサルデザイン総合評価装置の評価動作を説明するためのメインルーチンを示すフローチャートである。 「スケルトン」の表テーブルのデータの他例を示す図である。 実施の形態1,2を用いたコンピュータシステムの構成を示す構成図である。 図19に示したコンピュータシステムにおける本体部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 ユニバーサルデザイン総合評価装置
11 入力部
12 出力部
20 コントローラ部
21 重み付け係数算出処理部
22 評価処理部
23 グラフ化処理部
24 制御部
25 選択処理部
30 記憶部
100 コンピュータシステム
101 本体部
102 ディスプレイ
102a 表示画面
103 キーボード
104 マウス
105 モデム
106 ローカルエリアネットワークまたは広域エリアネットワーク(LAN/WAN)
107 公衆回線
108 フレキシブルディスク(FD)
109 CD−ROM
111 他のコンピュータシステム(PC)
112 サーバ
113 プリンタ
121 CPU
122 RAM
123 ROM
124 ハードディスクドライブ(HDD)
125 CD−ROMドライブ
126 FDドライブ
127 I/Oインターフェース
128 LANインターフェース


Claims (10)

  1. 建築物の性能を評価する各評価項目を予め設定し、該設定した各評価項目の評価値を用いて前記建築物のユニバーサルデザインを総合的に評価するユニバーサルデザイン総合評価装置であって、
    前記建築物のユニバーサルデザインに関する基本的な対応事項の視点に立った前記評価項目毎の評価値と前記ユニバーサルデザインの視点に立った前記評価項目毎の評価値とを入力する入力手段と、
    前記入力手段から入力した2つの前記視点に立ったそれぞれの評価項目の評価値で、かつ同じ評価項目の評価値の平均値を該評価項目毎に求め、該求めた平均値を前記ユニバーサルデザインの評価項目毎の項目別総合評価値とする評価処理手段と、
    前記評価処理手段で評価された前記項目別総合評価値を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とするユニバーサルデザイン総合評価装置。
  2. 前記評価項目は、少なくとも1つの大項目と該大項目に階層的に設定された複数の小項目とからなり、
    前記入力手段は、前記基本的な対応事項の視点に立った前記小項目毎の評価値と前記ユニバーサルデザインの視点に立った前記小項目毎の評価値とを入力し、
    前記評価処理手段は、前記入力手段から入力した2つの前記視点での小項目のうち、同じ小項目の評価値の平均値を該小項目毎に求め、該求めた平均値を各小項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値とすることを特徴とする請求項1に記載のユニバーサルデザイン総合評価装置。
  3. 前記評価項目のうち、前記大項目間の重み付け係数を前記大項目毎に算出するとともに、前記小項目間の重み付け係数を前記小項目毎に算出する算出処理手段を備え、
    前記評価処理手段は、前記求めた各小項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値に前記算出処理手段で算出された当該小項目の重み付け係数を乗算した後に、この乗算結果の合計を前記大項目毎に求め、該求めた合計に前記算出処理手段で算出された当該大項目の重み付け係数を乗算して、各大項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値を算出することを特徴とする請求項2に記載のユニバーサルデザイン総合評価装置。
  4. 前記評価処理手段は、前記算出した各大項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値を合計して、前記建築物のユニバーサルデザイン総合評価値を算出することを特徴とする請求項3に記載のユニバーサルデザイン総合評価装置。
  5. 前記評価処理手段で求められた各ユニバーサルデザイン総合評価値をグラフ形式に処理するグラフ化処理手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のユニバーサルデザイン総合評価装置。
  6. 前記設定された評価項目から所望の評価項目を選択する選択処理手段を備え、
    前記算出処理手段は、前記選択処理手段で選択された評価項目間の重み付け係数を前記評価項目毎に算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のユニバーサルデザイン総合評価装置。
  7. 建築物の性能を評価する各評価項目を予め設定し、該設定した各評価項目の評価値を用いて前記ユニバーサルデザインを総合的に評価するユニバーサルデザイン総合評価プログラムであって、
    入力手段から入力された前記建築物のユニバーサルデザインに関する基本的な対応事項の視点に立った前記評価項目の評価値と前記ユニバーサルデザインの視点に立った前記評価項目の評価値で、かつ同じ評価項目の評価値の平均値を該評価項目毎に求め、該求めた平均値を前記ユニバーサルデザインの評価項目毎の項目別総合評価値とする評価処理手順を、
    コンピュータに実行させることを特徴とするユニバーサルデザイン総合評価プログラム。
  8. 前記予め設定される評価項目は、少なくとも1つの大項目と該大項目に階層的に設定された複数の小項目とからなり、
    前記設定された評価項目のうち、前記大項目間の重み付け係数を前記大項目毎に算出するとともに、前記小項目間の重み付け係数を前記小項目毎に算出する算出処理手順をコンピュータに実行させ、
    前記評価処理手順では、前記入力手段から入力した2つの前記視点での小項目のうち、同じ小項目の評価値の平均値を該小項目毎に求め、該求めた平均値を各小項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値とし、前記求めた各小項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値に前記算出処理手順において算出された当該小項目の重み付け係数を乗算した後に、この乗算結果の合計を前記大項目毎に求め、該求めた合計に前記算出処理手順において算出された当該大項目の重み付け係数を乗算して、各大項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値を算出することを特徴とする請求項7に記載のユニバーサルデザイン総合評価プログラム。
  9. 前記評価処理手順は、前記算出した各大項目のユニバーサルデザインの項目別総合評価値を合計して、前記建築物のユニバーサルデザイン総合評価値を算出することを特徴とする請求項8に記載のユニバーサルデザイン総合評価プログラム。
  10. 前記評価処理手順において求められた各総合評価値をグラフ形式に処理するグラフ化処理手順を、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一つに記載のユニバーサルデザイン総合評価プログラム。



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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010176522A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Shimizu Corp 建物のユニバーサルデザイン評価システムおよび評価方法
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CN106777914A (zh) * 2016-11-29 2017-05-31 中国水利水电科学研究院 一种具有联盟合作的竞争性评价模型和方法

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